JP2017213113A - 肌の透明感の評価方法 - Google Patents

肌の透明感の評価方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017213113A
JP2017213113A JP2016108069A JP2016108069A JP2017213113A JP 2017213113 A JP2017213113 A JP 2017213113A JP 2016108069 A JP2016108069 A JP 2016108069A JP 2016108069 A JP2016108069 A JP 2016108069A JP 2017213113 A JP2017213113 A JP 2017213113A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
area
reflection intensity
transparency
intensity
skin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016108069A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6691824B2 (ja
Inventor
敬二郎 渡部
Keijiro Watabe
敬二郎 渡部
桜井 哲人
Tetsuto Sakurai
桜井  哲人
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fancl Corp
Original Assignee
Fancl Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fancl Corp filed Critical Fancl Corp
Priority to JP2016108069A priority Critical patent/JP6691824B2/ja
Publication of JP2017213113A publication Critical patent/JP2017213113A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6691824B2 publication Critical patent/JP6691824B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)

Abstract

【課題】肌の透明感を客観的に評価する方法を提案する。【解決手段】肌表面からの波長435nm以上500nm以下の範囲内の光の反射強度を測定し、観測領域における前記反射強度の平均値(Rav)に基づいて、肌の透明感を評価する透明感評価方法。【選択図】図3

Description

本発明は、肌の透明感の評価方法に関する。
ヒトは肌を見た際、肌からの反射光の色度、明度、輝度、彩度などの情報を複合的に認識することで、透明感を感じている。透明感は、個人の主観や経験に左右される感覚であり、透明感を定量的に評価することは難しい。
被験者の肌を撮影した撮影画像を解析し、明るさ成分の代表値、色成分の代表値、明るさ成分の値が局所的に変化するマイナス因子の発生量、色成分の値が局所的に変化するマイナス因子の発生量のうち、少なくとも1つを第1の肌評価指標とし、明るさ成分の強度分布に基づく明るさ成分の変化の滑らかさ、色成分の強度分布に基づく色成分の変化の滑らかさのうち少なくとも1つを第2の肌評価指標とし、第1の肌評価指標と第2の肌評価指標を含む複数の評価指標を互いに組み合わせて肌の透明感に対する総合指標を算出することが提案されている(特許文献1:国際公開第2014/196532号)。
光コヒーレンストモグラフィにより、肌に照射されて肌内部から順次反射される測定光に対し、測定光が反射された肌の深さ位置に応じた光路長を移動する参照光を合波して干渉光を検出し、干渉光を検出して得られた干渉信号に基づいて、表皮から真皮の上層までの深さ範囲における深さに対する光の反射率のプロファイルを作成し、そのプロファイルに基づいて肌の透明感を評価することが提案されている(特許文献2:特開2014−023916号公報)。
被験者の肌に投射された線状又は点状の光が肌の表面及び内部で反射された反射光を肌上の照射位置から所定距離離れた肌領域から受光し、各所定距離に関して算出される反射光強度の分布値に基づいて肌の透明感を評価することが提案されている(特許文献3:特開2014−033944号公報)。
肌表面の撮影画像から各画素の色要素の強さのヒストグラムを得、(1)ヒストグラムの頻度の最大値(a)を、色要素の強さの最大値と最小値との差(b)で除した値(a)/(b)、又は(2)ヒストグラムの頻度(f(x))と色要素の強さ(x)との積の和Σ(f(x)*x))を肌の透明感の指標とすることが提案されている(特許文献4:特開2014−087641号公報)。
肌を撮像し、各画素の輝度の特定の空間周波数帯域の変化量を用いて肌の透け感を評価することが提案されている(特許文献5:特開2014−217456号公報)。
「しっとり感」、「キメ感」、「ハリ感」、「つや感」、「白さ」、「肌色」、又は「色ムラ」から選択される2種以上の官能評価プロファイルを用いて皮膚透明感を鑑別することが提案されている(特許文献6:特開2010−022547号公報)。
皮膚表面にP偏光を入射させてS偏光成分の反射光を受光するとともに、皮膚表面にS反射光を入射させてP偏光成分の反射光を受光し、2つの反射光の反射率の合計に基づいて皮膚の透明感を評価することが提案されている(特許文献7:特開2004−215991号公報)。
肌の凹凸を指標とし、肌の透明感を測定することが提案されている(特許文献8:特開2000−102522号公報)。
国際公開第2014/196532号 特開2014−023916号公報 特開2014−033944号公報 特開2014−087641号公報 特開2014−217456号公報 特開2010−022547号公報 特開2004−215991号公報 特開2000−102522号公報
肌の透明感を客観的に評価する方法を提案することを課題とする。
1.肌表面からの波長435nm以上500nm以下の範囲内の光の反射強度を測定し、観測領域における前記反射強度の平均値(Rav)に基づいて、肌の透明感を評価する透明感評価方法。
2.肌表面からの波長435nm以上500nm以下の範囲内の光の反射強度を測定し、観測領域における前記反射強度の平均値(Rav)と、観測領域における波長435nm以上500nm以下のいずれかの波長を有する反射光の反射強度に基づいて下記式1で算出される高反射面積率(S)と下記式2で算出される円形度(C)のいずれか、または両方を説明変数として、
肌表面の目視スコア実測値を説明変数とする重回帰直線を求め、この重回帰直線に基づいて、肌の透明感を評価する透明感評価方法。
式1:高反射面積率=(高強度面積/中強度面積)×100
高強度面積:観測領域の反射強度の最大値(RMax%)からA%低い値(R
ax−A%。Aは1以上3以下の定数である。)の範囲内の反射強
度を有する領域の面積。
中強度面積:観測領域の反射強度の最大値(RMax%)からnA%低い値(R
Max−nA%。nは、1.3以上2.5以下の定数である。)の
範囲内の反射強度を有する領域の面積。
式2:円形度=4π×(面積)/(外周長)
外周長:観測領域の反射強度からの最大値(RMax%)からB%低い値(R
ax−B%。Bは、1以上7.5以下の定数である。)を有する点を結
んだ閉曲線の長さ。
面積 :前記外周長に囲まれる領域の面積。
本発明者らは、透明感を定量的に評価するために、肌からの反射光をハイパースペクトルカメラにより各波長に分解し、ヒトが肌を見た際に感じる透明感と最も相関の高い波長を見出した。全波長の中で、藍色、及び青色の反射光の平均反射強度が、透明感の目視評価と最も高い相関があることがわかった。さらに、この反射光の反射強度を、画像処理により同一の強度を有する点を結んで等高線化して抽出した高反射面積率と円形度が、透明感の目視評価と相関があることを確認した。平均反射強度(Rav)、高反射面積率(S)、円形度(C)を用いることにより、素肌の透明感を高い精度で評価できる。
顔全体の目視スコア実測値と、頬拡大部位の目視スコア実測値の相関グラフ。 透明感パラメータを作成する画像の撮影に用いた装置。 頬部位の画像の反射強度を等高線化した画像例。 目視スコア実測値と重回帰式5より得られた理論値との相関グラフ。 目視スコア実測値と重回帰式6より得られた理論値との相関グラフ。 目視スコア実測値と重回帰式7より得られた理論値との相関グラフ。
本発明者らは、肌からの反射光のうち、435nm以上500nm以下の波長を有する藍色光、青色光が、肌の透明感と高い相関を有することを見出し、本発明を考案した。
以下、本発明の透明感評価方法を工程に沿って説明する。
(1)目視スコア実測値作成
まず、複数者の肌の画像を撮像装置で撮像し、この画像から、肌の透明感を専門判定者が総合的に数値化して目視スコア実測値を作成する。
撮像装置は、レンズ部と照光部とを備える。撮像した画像に影が生じると、反射光から算出する透明感パラメータに狂いが生じるため、レンズ部を取り囲むように面光源からなる照光部、または、複数の点光源からなる照光部を配置することが好ましい。
撮像箇所は、小じわ、しわ等が存在しない滑らかな部分が好ましく、例えば、頬、額等が挙げられる。また、反射光が強くなるテカリ(油脂)を拭き取り、女性の場合はメイク等を落としてから撮像する。
(2)透明感パラメータ算出
上記(1)と同一の複数者について、肌表面からの435nm以上500nm以下の波長を有する反射光の反射強度を測定し、観測領域における反射強度の平均値(以下、平均反射強度という。Rav)を求める。なお、反射強度は、白色板の反射光を測定し、この白色板の反射強度を100%とする。観測領域としては、上記(1)の撮像箇所を含む部分を観測する。また、上記(1)で撮像した画像データから、波長ごとの反射強度が求められる場合は、上記(1)で撮像した画像データを用いることができる。
反射強度を測定する反射光は、単一波長の光、または、複数波長の光であってもよい。複数波長の光を用いる場合は、観測領域における各波長の平均反射強度を用いる。
本発明は、この平均反射強度(Rav)を、透明感パラメータとして用いることを特徴とする。透明感パラメータとしては、平均反射強度(Rav)だけでもよいが、下記で詳述する高反射面積率(S)と円形度(C)のいずれか、または両方を用いることもできる。高反射面積率(S)と円形度(C)のいずれか、または両方を算出する際は、観測領域における反射光の反射強度をスムージング処理してから行うことが好ましい。
高反射面積率(S)は、観測領域における波長435nm以上500nm以下のいずれかの波長を有する光の反射強度に基づいて下記式1で算出される値である。
式1:高反射面積率=(高強度面積/中強度面積)×100
高強度面積:観測領域の反射強度の最大値(RMax%)からA%低い値(R
ax−A%。Aは1以上3以下の定数である。)の範囲内の反射強
度を有する領域の面積。
中強度面積:観測領域の反射強度の最大値(RMax%)からnA%低い値(R
Max−nA%。nは、1.3以上2.5以下の定数である。)の
範囲内の反射強度を有する領域の面積。
すなわち、高反射面積率(S)とは、高い反射強度(RMax−A%。Aは1以上3以下の定数である。)を有する領域の面積(高強度面積)が、より低い一定以上の反射強度(RMax−nA%。nは、1.3以上2.5以下の定数である。)を有する領域の面積(中強度面積)に対する割合である。高反射面積率(S)が高いほど、観測領域において均一、かつ、強く反射する面積が広いことを意味する。
円形度(C)は、観測領域における波長435nm以上500nm以下のいずれかの波長を有する光の反射強度に基づいて下記式2で算出される値である。
式2:円形度=4π×(面積)/(外周長)
外周長:観測領域の反射強度からの最大値(RMax%)からB%低い値(R
ax−B%。Bは、1以上7.5以下の定数である。)を有する点を結
んだ閉曲線の長さ。
面積 :前記外周長に囲まれる領域の面積。
すなわち、円形度(C)とは、一定以上の反射強度(RMax−B%。Bは、1以上7.5以下の定数である。)を有する領域が、どれだけ円形に近いかを表す。円形度が高いほど、反射光が滑らかに反射していることを意味する。定数Bの値は、2以上6以下であることがより好ましい。ここで、一定以上の反射強度を有する領域内に、低い反射強度を有する領域が存在する場合があるが、この反射強度が低い領域は、その存在を無視して円形度を算出する。
(3)回帰分析
(1)で求めた目視スコア実測値を目的変数、(2)で求めた透明感パラメータを説明変数とする回帰式を求める。
透明感パラメータとしては、少なくとも平均反射強度(Rav)を用いる。透明感パラメータは、平均反射強度(Rav)のみでもよいが、平均反射強度(Rav)と高反射面積率(S)、または平均反射強度(Rav)と円形度(C)を用いることが好ましく、平均反射強度(Rav)と高反射面積率(S)と円形度(C)を用いることがより好ましい。透明感パラメータの数が増えるほど、肌の透明感とより高い相関関係を有する回帰式を作成することができる。
回帰式としては、例えば、平均反射強度(Rav)のみを透明感パラメータとする場合は、下記式3、平均反射強度(Rav)と高反射面積率(S)と円形度(C)を透明感パラメータとする場合は、下記式4で表される。
式3:目視スコア理論値=α1×Rav+δ1
(但し、α1は係数、δ1は定数である。)
式4:目視スコア理論値=α2×Rav+β2×S+γ2×C+δ2
(但し、α2、β2、γ2は係数、δ2は定数である。)
(4)被験者の透明感スコア理論値算出
撮像装置を用いて、被験者の肌画像を撮像する。この際、上記(2)透明感パラメータ算出と同一条件で撮像することが好ましい。
画像解析装置を用いて、上記(2)と同様にして、透明感パラメータ演算値を算出する。算出する透明感パラメータとしては、Ravに相当するRav1が含まれていればよく、必要に応じて、それぞれS、Cに相当するS1、C1を算出する。この画像解析装置は、予め、上記(3)回帰分析で算出した回帰式を記憶しており、この回帰式と、被験者の画像から求めた透明感パラメータ演算値とから、被験者の透明感を評価する透明感スコア理論値を算出することができる。
「実験1」目視スコア実測値作成
20代から50代の女性27名(平均年齢37.9才)について、メイクを落とした状態で、全顔を前面から皮膚画像装置(Canfield Scientific社製 装置名:VISIA−CR)を用いて撮影した。
撮影した画像を、上端は下まぶたの下、顔面中央側は鼻の際、下端は唇の上、顔面外側は顔の輪郭としてトリミングし、頬部位画像を作成した。顔全体写真と頬部位画像について、専門家7名による官能評価にて下記基準で1〜5点で採点し、その平均値を算出した。
5点 : 透明感がある
4点 : 透明感がややある
3点 : ふつう
2点 : 透明感がやや無い
1点 : 透明感が無い
顔全体の目視スコア実測値と、頬拡大部位の目視スコア実測値の相関グラフを図1に示す。
相関係数は、0.868と大きく、顔全体の目視スコア実測値と、頬拡大部位の目視スコア実測値には相関があり、頬の透明感により、顔全体の透明感を評価できることが確かめられた。
「実験2」透明感パラメータ作成1
2−1.平均反射強度(Rav)
実験1と同一の女性27名について、全顔をハイパースペクトルカメラ(エバ・ジャパン株式会社製 装置名:NH−3)を用いて正面から撮影し、400nmから700nmまで、5nm間隔で各波長における反射強度を有するハイパースペクトルデータを得た。撮影には、図2に示す装置を用い、光源には3波長型昼白色蛍光灯(東芝ライテック株式会社製 商品名:ネオスリムZPRIDE 20型28ワット昼光色)を使用した。撮影は、顔面を指定の洗浄剤で洗浄し、水分を拭き取り、恒温恒湿室にて15分間安静にした後に行った。また、同一装置を用いて、白色板(MINOLTA CALIBRATION PLATE)を撮影し、この白色板からの反射光の反射強度を100%とした。
測定したハイパースペクトルデータから、実験1と同一の頬部位について、紫(400〜430nm)、藍(435〜450nm)、青(455〜500nm)、黄緑(505〜515nm)、緑(520〜565nm)、黄(570〜590nm)、橙(595〜620nm)、赤(625〜700nm)、全波長(400〜700nm)の各波長帯における平均反射強度を求めた。反射強度は5nm間隔で測定し、各波長帯の各波長の平均反射強度を平均して、各波長帯の平均反射強度とした。頬部位の画像サイズは、トリミング領域の大きさにより差が有るが、およそ、横150画素×縦180画素である。
2−2.回帰分析
各波長帯ごとの反射強度と、実験1で求めた頬部分の目視スコア実測値との相関関係を求めた。結果を表1に示す。
藍色(435〜450nm)、および青色(455〜500nm)の反射光が、目視スコア実測値と高い相関関係を有し、この範囲に含まれる波長を有する光の反射強度により、透明感を精度よく評価できることが示唆された。また、この二つの領域は、測定した全波長領域である可視光域(400〜700nm)よりも目視スコア実測値と相関が高く、目視で評価するよりも透明感を精度高く評価できることが示唆された。
さらに、435nm以上500nm以下における5nm間隔の光の観測領域における平均反射強度と、実験1で求めた頬部分の目視スコア実測値との相関関係を求めた。結果を表2に示す。
435nm以上500nm以下の波長を有する光は、いずれも目視スコア実測値と高い相関関係を示し、435nm以上500nm以下の波長を有する反射光は、いずれも透明感の評価に好適であることが確かめられた。なお、480nm、485nmの波長を有する光は、それぞれ相関係数が0.657、0.707と、他の波長の反射光に比べて相関係数が低かったが、その値は0.6以上であり、十分に高い相関関係を有していた。
「実験3」透明感パラメータ作成2
3−1.高反射面積率(S)、円形度(C)
実験2で撮影した頬部位の画像について、波長470nmの光の反射強度をスムージング(10×10)し、反射強度の最大値(RMax)を求めた。なお、Raxは、20〜28%の範囲内であった。
各画像について、画像解析計測ソフトウェア(三谷商事株式会社製 商品名:WinROOF)を用いて、反射強度の最大値(RMax)から、2%間隔で同一の反射強度を結ぶ点を結び、いわゆる等高線を作成した。図3に、等高線を作成する画像処理を行った画像例を示す。図3は、右頬部位であり、画面右側に鼻が位置する。
最高反射強度から2%(RMax−2%)の範囲内の反射強度を有する領域の面積(高強度面積)と、最高反射強度から4%(RMax−4%)の範囲内の反射強度を有する領域の面積(中強度面積)を求め、高反射面積率(S=(高強度面積/中強度面積)×100)を算出した。図3に示す画像では、高反射面積率(S)は53.8(%)である。
また、同一の画像解析ソフトを用いて、最高反射強度から4%低い反射強度(RMax−4%)を有する点を結んだ閉曲線を作成し、この閉曲線の外周長とこの外周長に囲まれる領域の面積を求め、円形度(C)を算出した。図3に示す画像では、円形度(C)は0.77である。
3−2.重回帰分析
以下では、平均反射強度(Rav)として、青色(455nm以上500nm以下)の反射光の値を用いた。
(1)RavとSとを説明変数とする重回帰式
目視スコア実測値を目的変数、透明感パラメータである平均反射強度(Rav)と高反射面積率(S)とを説明変数として重回帰分析を行い、下記式5で表される重回帰式5を得た。図4に、目視スコア実測値と、重回帰式5より得られた理論値との相関グラフを示す。重回帰式5の相関係数は0.8556であり、目視スコア実測値と高い相関関係を有していた。
式5: 目視スコア理論値=0.03201×Rav+0.1878×S−1.497
(2)RavとCとを説明変数とする重回帰式
上記(1)と同様にして、透明感パラメータである平均反射強度(Rav)と円形度(C)とを説明変数として重回帰分析を行い、下記式6で表される重回帰式6を得た。図5に、目視スコア実測値と、重回帰式6より得られた理論値との相関グラフを示す。重回帰式6の相関係数は0.9187であり、目視スコア実測値と高い相関関係を有していた。
式6: 目視スコア理論値=0.2039×Rav+3.004×C−2.339
(3)RavとSとCとを説明変数とする重回帰式
上記(1)と同様にして、透明感パラメータである平均反射強度(Rav)と高反射面積率(S)と円形度(C)とを説明変数として重回帰分析を行い、下記式7で表される重回帰式7を得た。図6に、目視スコア実測値と、重回帰式7より得られた理論値との相関グラフを示す。重回帰式7の相関係数は0.9236であり、目視スコア実測値と非常に高い相関関係を有していた。
式7:目視スコア理論値=0.1948×Rav+2.543×S+0.009364
×C−2.254

Claims (2)

  1. 肌表面からの波長435nm以上500nm以下の範囲内の光の反射強度を測定し、観測領域における前記反射強度の平均値(Rav)に基づいて、肌の透明感を評価する透明感評価方法。
  2. 肌表面からの波長435nm以上500nm以下の範囲内の光の反射強度を測定し、観測領域における前記反射強度の平均値(Rav)と、観測領域における波長435nm以上500nm以下のいずれかの波長を有する反射光の反射強度に基づいて下記式1で算出される高反射面積率(S)と下記式2で算出される円形度(C)のいずれか、または両方を説明変数として、
    肌表面の目視スコア実測値を説明変数とする重回帰直線を求め、この重回帰直線に基づいて、肌の透明感を評価する透明感評価方法。
    式1:高反射面積率=(高強度面積/中強度面積)×100
    高強度面積:観測領域の反射強度の最大値(RMax%)からA%低い値(R
    ax−A%。Aは1以上3以下の定数である。)の範囲内の反射強
    度を有する領域の面積。
    中強度面積:観測領域の反射強度の最大値(RMax%)からnA%低い値(R Max−nA%。nは、1.3以上2.5以下の定数である。)の
    範囲内の反射強度を有する領域の面積。
    式2:円形度=4π×(面積)/(外周長)
    外周長:観測領域の反射強度からの最大値(RMax%)からB%低い値(R
    ax−B%。Bは、1以上7.5以下の定数である。)を有する点を結
    んだ閉曲線の長さ。
    面積 :前記外周長に囲まれる領域の面積。
JP2016108069A 2016-05-31 2016-05-31 肌の透明感の評価方法 Active JP6691824B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016108069A JP6691824B2 (ja) 2016-05-31 2016-05-31 肌の透明感の評価方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016108069A JP6691824B2 (ja) 2016-05-31 2016-05-31 肌の透明感の評価方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017213113A true JP2017213113A (ja) 2017-12-07
JP6691824B2 JP6691824B2 (ja) 2020-05-13

Family

ID=60574911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016108069A Active JP6691824B2 (ja) 2016-05-31 2016-05-31 肌の透明感の評価方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6691824B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019244586A1 (ja) * 2018-06-21 2019-12-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 肌評価装置、肌評価システム、肌評価方法、および肌評価のためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
WO2022202236A1 (ja) * 2021-03-25 2022-09-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 肌の状態を評価する方法、および装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07294423A (ja) * 1994-04-28 1995-11-10 Haatsu:Kk 肌の透明感判定方法
JPH11332835A (ja) * 1998-05-28 1999-12-07 Noevir Co Ltd 肌状態評価方法
JP2008093048A (ja) * 2006-10-06 2008-04-24 Kao Corp ハリ感評価方法
JP2014236877A (ja) * 2013-06-07 2014-12-18 ポーラ化成工業株式会社 肌の美しさの測定方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07294423A (ja) * 1994-04-28 1995-11-10 Haatsu:Kk 肌の透明感判定方法
JPH11332835A (ja) * 1998-05-28 1999-12-07 Noevir Co Ltd 肌状態評価方法
JP2008093048A (ja) * 2006-10-06 2008-04-24 Kao Corp ハリ感評価方法
JP2014236877A (ja) * 2013-06-07 2014-12-18 ポーラ化成工業株式会社 肌の美しさの測定方法

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
大江 昌彦 MASAHIKO OOE: "特集 メイクアップ機能への光学的アプローチ", FRAGRANCE JOURNAL VOL.30, NO.4, vol. 第30巻, JPN6019039641, ISSN: 0004133806 *
大野 和久 KAZUHISA OHNO: "特集/最近の香粧品における新原料・新技術", FRAGRANCE JOURNAL VOL.22, NO.2, vol. 第22巻, JPN6019039642, ISSN: 0004133807 *

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019244586A1 (ja) * 2018-06-21 2019-12-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 肌評価装置、肌評価システム、肌評価方法、および肌評価のためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JPWO2019244586A1 (ja) * 2018-06-21 2021-07-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 肌評価装置、肌評価システム、肌評価方法、および肌評価のためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP7312957B2 (ja) 2018-06-21 2023-07-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 肌評価装置、肌評価システム、肌評価方法、および肌評価のためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
WO2022202236A1 (ja) * 2021-03-25 2022-09-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 肌の状態を評価する方法、および装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6691824B2 (ja) 2020-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8155413B2 (en) Method and system for analyzing skin conditions using digital images
JP5885344B2 (ja) 皮膚又は外皮の色調を特徴付けるための方法
KR101713086B1 (ko) 투명감 평가 장치, 투명감 평가 방법 및 투명감 평가 프로그램
US20070053940A1 (en) Method of Measuring the Efficacy of a Skin Treatment Program
US20080304736A1 (en) Method of estimating a visual evaluation value of skin beauty
JP6473401B2 (ja) 肌の光沢評価装置、光沢評価方法および光沢評価プログラム
JP6756524B2 (ja) 美容施術効果の解析方法
JP2018023756A (ja) 肌状態の評価方法
JP2004321793A (ja) 皮膚画像のコンピュータ解析のための方法およびシステム
Jung et al. Improving color and shape repeatability of tongue images for diagnosis by using feedback gridlines
JP5977408B2 (ja) 体表評価方法および体表評価装置
JP2000350702A (ja) 皮膚中成分および皮膚特性の測定方法および測定装置
JP2009082338A (ja) エントロピーを用いた肌の鑑別方法
JP2002017689A (ja) 皮膚の質感の測定法及び評価法ならびにその方法により有効性を示す組成物の使用
JP6691824B2 (ja) 肌の透明感の評価方法
JP6530703B2 (ja) 肌状態評価方法
JP5250956B2 (ja) ハリ感評価方法
JP7307544B2 (ja) 皮膚透明感を評価する方法
JP2007252892A (ja) 皮膚表面の立体形状の目視評価値の推定方法
JP2007130295A (ja) 肌の美しさの鑑別法
Lee et al. Development of a quantitative assessment method of pigmentary skin disease using ultraviolet optical imaging
JP2014087641A (ja) 肌の状態の評価方法
JP2011118655A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP5516772B2 (ja) 表示物
JP7440860B2 (ja) 水晶体の透過スペクトル推定システム及び水晶体の透過スペクトル推定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20160610

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191015

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191210

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20191210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200407

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200413

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6691824

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250