JP2017212553A - 車両用窓ガラス - Google Patents

車両用窓ガラス Download PDF

Info

Publication number
JP2017212553A
JP2017212553A JP2016103691A JP2016103691A JP2017212553A JP 2017212553 A JP2017212553 A JP 2017212553A JP 2016103691 A JP2016103691 A JP 2016103691A JP 2016103691 A JP2016103691 A JP 2016103691A JP 2017212553 A JP2017212553 A JP 2017212553A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slot
open end
outer edge
conductive film
glass plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016103691A
Other languages
English (en)
Inventor
加賀谷 修
Osamu Kagaya
修 加賀谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2016103691A priority Critical patent/JP2017212553A/ja
Priority to EP17167506.9A priority patent/EP3249743A1/en
Priority to US15/585,003 priority patent/US20170346154A1/en
Priority to CN201710362171.2A priority patent/CN107425255A/zh
Publication of JP2017212553A publication Critical patent/JP2017212553A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/1271Supports; Mounting means for mounting on windscreens
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/1271Supports; Mounting means for mounting on windscreens
    • H01Q1/1285Supports; Mounting means for mounting on windscreens with capacitive feeding through the windscreen
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/27Adaptation for use in or on movable bodies
    • H01Q1/32Adaptation for use in or on road or rail vehicles
    • H01Q1/325Adaptation for use in or on road or rail vehicles characterised by the location of the antenna on the vehicle
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q13/00Waveguide horns or mouths; Slot antennas; Leaky-waveguide antennas; Equivalent structures causing radiation along the transmission path of a guided wave
    • H01Q13/10Resonant slot antennas
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q13/00Waveguide horns or mouths; Slot antennas; Leaky-waveguide antennas; Equivalent structures causing radiation along the transmission path of a guided wave
    • H01Q13/10Resonant slot antennas
    • H01Q13/106Microstrip slot antennas

Abstract

【課題】所定の周波数で共振するスロットアンテナを実現できる、車両用窓ガラスの提供。【解決手段】ガラス板と、誘電体と、前記ガラス板と前記誘電体との間に配置された導電体とを備えた、車両用窓ガラスであって、前記導電体は、一対の給電部と、前記導電体の外縁で開放する第1の開放端を有し、前記第1の開放端から前記一対の給電部の間を通って延伸する第1のスロットと、前記導電体の外縁で開放する第2の開放端を有し、前記第2の開放端から延伸し前記第1のスロットに接続される第2のスロットと、前記導電体の外縁で開放しない非開放端を有し、前記非開放端から延伸し前記第1のスロット及び前記第2のスロットに接続される第3のスロットとを備える、車両用窓ガラス。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用窓ガラスに関する。
2枚のガラス板の間に導電膜を備えた車両用窓ガラスが知られている。このような車両用窓ガラスにおいて、アンテナ導体が車内側に設けられた場合、車外から到来する電波が導電膜で遮蔽されることによって、アンテナ導体に要求される受信特性が十分に得られないことがある。
このような弊害を排除するため、導電膜を利用してアンテナ機能を持たせた窓ガラスが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。特許文献1,2には、ガラス板が固定される車体のフランジと導電膜との間のスロットを利用したスロットアンテナが開示されている。
特開平6−45817号公報 特開平9−175166号公報
フランジと導電膜との間のスロットを利用したスロットアンテナの場合、スロットの大きさに応じて、スロットアンテナの共振周波数は変化する。しかしながら、ガラス板がフランジに取り付けられたときの取り付け位置の誤差は比較的大きいため、スロットの大きさがばらつき易い。したがって、フランジと導電膜との間のスロットを利用したスロットアンテナを所定の共振周波数で共振させることは難しい。
そこで、本発明の一様態は、所定の周波数で共振するスロットアンテナを実現できる、車両用窓ガラスの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様では、
ガラス板と、誘電体と、前記ガラス板と前記誘電体との間に配置された導電体とを備えた、車両用窓ガラスであって、
前記導電体は、
一対の給電部と、
前記導電体の外縁で開放する第1の開放端を有し、前記第1の開放端から前記一対の給電部の間を通って延伸する第1のスロットと、
前記導電体の外縁で開放する第2の開放端を有し、前記第2の開放端から延伸し前記第1のスロットに接続される第2のスロットと、
前記導電体の外縁で開放しない非開放端を有し、前記非開放端から延伸し前記第1のスロット及び前記第2のスロットに接続される第3のスロットとを備える、車両用窓ガラスが提供される。
本態様によれば、前記一対の給電部と前記第1のスロットと前記第2のスロットと前記第3のスロットとを備えるスロットアンテナを構成することができる。したがって、車体のフランジと導電体との間のスロットにかかわらず、所定の周波数で共振するスロットアンテナを実現することができる。
車両用窓ガラスの構成の一例を模式的に示す分解図である。 車両用窓ガラスの構成の一例を平面視で示す平面図である。 車両用窓ガラスの構成の一例を平面視で部分的に示す平面図である。 他の車両用窓ガラスの構成の一例を平面視で部分的に示す平面図である。 他の車両用窓ガラスの構成の一例を平面視で部分的に示す平面図である。 他の車両用窓ガラスの構成の一例を平面視で部分的に示す平面図である。 車両用窓ガラスの構成の一例を示す断面図である。 車両用窓ガラスの構成の一例を示す断面図である。 車両用窓ガラスの構成の一例を示す断面図である。 車両用窓ガラスの構成の一例を示す断面図である。 車両用窓ガラスの構成の一例を示す断面図である。 スロットの他の形態の一例を示す図である。 反射係数の実測結果の一例を示す図である。 174〜240MHzでのアンテナ利得の測定結果の一例を示す。 1400〜1550MHzでのアンテナ利得の測定結果の一例を示す。 174〜240MHzでのアンテナ利得の測定結果の一例を示す。 他の車両用窓ガラスの構成の一例を平面視で部分的に示す平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態の説明を行う。なお、形態を説明するための図面において、方向について特に記載のない場合には図面上での方向をいうものとし、各図面の基準の方向は、記号、数字の方向に対応する。また、平行、直角などの方向は、本発明の効果を損なわない程度のズレを許容するものである。また、本発明が適用可能な窓ガラスとして、例えば、車両の前部に取り付けられるフロントガラスが挙げられる。なお、窓ガラスは、車両の後部に取り付けられるリヤガラス、車両の側部に取り付けられるサイドガラス、車両の天井部に取り付けられるルーフガラスなどでもよい。
図1は、一実施形態に係る窓ガラス100の構成の一例を模式的に示す分解図である。窓ガラス100は、車両用窓ガラスの一例である。図1において、例えば、矢印AAの指す方向が、車内側であり、矢印BBの指す方向が、車外側である。
窓ガラス100は、車外側に配置される第1のガラス板11と車内側に配置される第2のガラス板12とを中間膜14A、14Bを介して貼り合わせた合わせガラスである。図1は、窓ガラス100の構成要素を、第1のガラス板11(又は、第2のガラス板12)の表面(主面)の法線方向に分離して示している。窓ガラス100は、第1のガラス板11と、第2のガラス板12と、導電膜13とを備える。
第1のガラス板11と第2のガラス板12は、透明な板状の誘電体である。第1のガラス板11と第2のガラス板12のいずれか一方又は両方が半透明でもよい。
導電膜13は、第1のガラス板11と第2のガラス板12との間に平面状に広がるように配置された導電体の一例である。
導電膜13は、例えば、第1のガラス板11の車室内側の表面又は第2のガラス板12の車室外側の表面に積層されて設けられる。導電膜13は、窓ガラス100が合わせガラスの場合、合わせガラスに構成される第1のガラス板11と第2のガラス板12との間に挟まれて配置されてもよいし、中間膜と一方のガラス板との間に挟まれて配置されてもよい。
導電膜13は、導電材料(例えば銀等)をスパッタ法等によってガラス板の表面に蒸着処理されることによって当該表面に形成されたコート膜でもよい。または、導電膜13は、ガラス板とは別部品である樹脂フィルム15(例えば、ポリエチレンテレフタラートなど)の表面に蒸着処理されることによって当該表面に形成されたコート膜でもよい。また、導電材料には、例えば、酸化亜鉛系膜(例えば、ガリウムを含有する酸化亜鉛膜(GZO膜)、ITO(インジウムと錫の複合酸化物)、金、銅などが使用されてもよい。
導電膜13は、一対の給電部42,43と、第1のスロット23と、第2のスロット25と、第3のスロット26とを備える。
一対の給電部42,43は、一対の電極16,17との間で第2のガラス板12を挟んで一対の電極16,17に対向する、導電膜13の導体部位である。
一対の電極16,17は、誘電体である第2のガラス板12を挟んで導電膜13に対向して配置された平面状電極の一例である。一対の電極16,17と導体である導電膜13との間に誘電体が挟まれている。そのため、一方の電極16は、第2のガラス板12を介して、電極16が導電膜13に投影された領域である投影領域(すなわち、給電部42)と容量的に結合する。もう一方の電極17は、第2のガラス板12を介して、電極17が導電膜13に投影された領域である投影領域(すなわち、給電部43)と容量的に結合する。一対の電極16,17は、第2のガラス板12の車内側の表面に露出して配置されている。一対の電極16,17は、第1のスロット23の長手方向に対して直交する方向であって、且つ第2のガラス板12の表面に平行な方向に並んで配置されている。
第1のスロット23は、導電膜13の上外縁13aで開放する第1の開放端23aを有する。第1のスロット23は、第1の開放端23aから一対の給電部42,43の間を通って直線的に延伸する直線スロット部を有する。第1のスロット23の一端は、導電膜13の上外縁13aに第1の開放端23aで開放し、第1のスロット23の他端は、第2のスロット25及び第3のスロット26に交点24で接続している。第1のスロット23は、上外縁13aに対して直角に上下方向に延伸しているが、直角以外の角度で上下方向に延伸してもよい。
第2のスロット25は、導電膜13の左外縁13dで開放する第2の開放端25aを有する。第2のスロット25は、第2の開放端25aから直線的に延伸する直線スロット部25cを有する。第2のスロット25の一端は、導電膜13の左外縁13dに第2の開放端25aで開放し、第2のスロット25の他端は、第1のスロット23及び第3のスロット26に交点24で接続している。第2のスロット25は、上外縁13aに平行に延伸しているが、非平行に延伸してもよい。
第3のスロット26は、導電膜13の外縁で開放しない非開放端26aを有する。第3のスロット26は、非開放端26aから直線的に延伸する直線スロット部26cを有する。第3のスロット26の一端は、導電膜13の外縁に開放していない非開放端26aであり、第3のスロット26の他端は、第1のスロット23及び第2のスロット25に交点24で接続している。第3のスロット26は、上外縁13aに平行に延伸しているが、非平行に延伸してもよい。
図1においては、第2のスロット25及び第3のスロット26は、第1のスロット23と交点24で交差する。なお、交差とは、必ずしも十字に交差することに限らず、T字に交差することを含んでもよいし、スロット同士が他の交差態様で接続されることを含んでよい。
各スロットは、例えば、導電膜13にレーザーを照射して導電膜13を除去することで形成される。各スロットは、導電膜13が形成される際に、導電膜13をマスキングすることで形成されてもよい。
このように、一対の給電部42,43と第1のスロット23と第2のスロット25と第3のスロット26とを備えるスロットアンテナ101を構成することができる。したがって、一対の給電部42,43に給電を行うことで、車体のフランジと導電膜13との間のスロットにかかわらず、所定の周波数で共振するスロットアンテナ101を実現することができる。
なお、一対の電極16,17に給電を行うことで、一対の電極16,17に容量的に結合する一対の給電部42,43に給電を行うことができる。しかしながら、一対の給電部42,43に給電する形態は、これに限られない。例えば、一対の給電部42,43に直接接触する導線等の導電性部材を介して、一対の給電部42,43に給電を行ってもよい。
図2は、一実施形態に係る窓ガラス100の構成の一例を平面視で示す平面図である。図2は、第1のガラス板11と第2のガラス板12とが重なっている状態を示し、導電膜13、一対のバスバー44,45が第2のガラス板12を介して透けて見えている状態を示す。
導電膜13の外縁の少なくとも一部は、第1のガラス板11の外縁であるガラス縁11a〜11dに対して、第1のガラス板11の内側に向かってオフセットされているが、ガラス縁11a〜11dに揃っていてもよい。導電膜13は、上外縁13aと、右外縁13bと、下外縁13cと、左外縁13dとを有する。窓ガラス100がフロントガラスであるとき、導電膜13には、上外縁13aに対して凹んだ凹部41が設けられている。なお、導電膜13の形状は、図示の形態に限られない。
凹部41は、左右方向が第1の縦端辺21と第2の縦端辺22とに挟まれた領域である。第1の縦端辺21と第2の縦端辺22は、導電膜13の上外縁13aから下方に延伸する縁であり、導電膜13の外縁の一部である。第1の縦端辺21は、導電膜13の上下方向に延在する外縁の一例であり、左側の上外縁13aの左側上端21aから左側下端21bまで延伸する。第2の縦端辺22は、導電膜13の上下方向に延在する外縁の一例であり、右側の上外縁13aの右側上端22aから右側下端22bまで延伸する。下辺41aは、左側下端21bと右側下端22bとを結ぶ縁であり、導電膜13の外縁の一部である。下辺41aは、凹部41の下端でもある。
導電膜13は、透明又は半透明の導電性の膜である。導電膜13は、例えば、車外から到来する熱線を反射できる導電性の熱線反射膜である。あるいは、導電膜13は、例えば、直流電圧が一対のバスバー44,45間に印加されることにより電流が導電膜13に流れることによって、窓ガラス100を加熱させて、窓ガラス100の融雪、融氷、防曇などを行うことを可能にする導電体である。導電膜13の用途は、これに限られない。
窓ガラス100は、第1のガラス板11と第2のガラス板12との間に配置され、お互いが対向している一対のバスバー44,45を備える。右バスバー44と左バスバー45は、それぞれ、導電膜13に直流電圧を印加するための帯状電極の一例である。
右バスバー44は、導電膜13の右外縁13bに設けられた右側帯状電極の一例である。右バスバー44は、右外縁13bに沿って縦方向に延在し、導電膜13の右外縁13bに導電的に接触する第1の側方帯状電極である。
左バスバー45は、導電膜13の左外縁13dに設けられた左側帯状電極の一例である。左バスバー45は、左外縁13dに沿って縦方向に延在し、導電膜13の左外縁13dに導電的に接触する第2の側方帯状電極である。
導電膜13に電流を流すための直流電圧を一対のバスバー44,45間に印加するため、左バスバー45には、直流電圧の負電位側が接続され、右バスバー44には、直流電圧の高電位側が接続される。これにより、導電膜13に直流電圧を印加することができる。
例えば、窓ガラス100が車両に搭載された状態では、右バスバー44には、車載の電源部が導電的に接続され、左バスバー45には、車両上のグランド部が導電的に接続される。電源部は、例えば、バッテリ等の直流電源の正極であり、グランド部は、例えば、バッテリ等の直流電源の負極や車体フレーム(ボディアース)である。
一対のバスバー44,45のうちスロットアンテナ101に近い方の左バスバー45に、直流電圧の負電位側(例えば、グランド部)が接続されることが好ましい。これにより、右バスバー44に接続された電源部が発する高周波ノイズが、スロットアンテナ101の各スロット23,25,26に伝搬することを抑制することができる。
逆に、導電膜13に直流電圧を印加するため、左バスバー45には、直流電圧の高電位側が接続され、右バスバー44には、直流電圧の低電位側が接続されてもよい。例えば、左バスバー45には、電源部が導電的に接続され、右バスバー44には、グランド部が導電的に接続される。
各バスバーと電源部又はグランド部との導電的な接続構造は、特に限定されない。例えば、各バスバーが合わせガラスの内部に積層されている場合、合わせガラスの外縁部から引き出された銅箔等の電極取り出し部を介して、各バスバーは、電源部又はグランド部に導電的に接続される。または、合わせガラスの表面から露出した各バスバーに、電源部又はグランド部が導電的に接続されてもよい。
図2には、電極取り出し部44b,45bが例示されている。電極取り出し部44bは、右バスバー44の下端部から延びる導体である。電極取り出し部45bは、左バスバー45の下端部から延びる導体である。
窓ガラス100は、導電膜13の外縁部の一部又は全部を隠蔽する隠蔽膜60を備えてもよい。隠蔽膜60は、導電膜13と第1のガラス板11との間に配置される。これにより、窓ガラス100を車外側から平面視で見ると、隠蔽膜60に重なる部分が見え難くなるので、窓ガラス100のデザイン性が向上する。
隠蔽膜60は、例えば、第1のガラス板11の表面に形成されるセラミックスである。隠蔽膜60の具体例として、黒色セラミックス膜等の焼成体が挙げられる。
隠蔽膜60は、窓ガラス100の平面視で、隠蔽縁61とガラス縁11a〜11dとの間に形成される。隠蔽縁61は、隠蔽膜60の膜縁である。図2の場合、隠蔽膜60は、導電膜13の上縁、一対の電極16,17を隠蔽するが、スロットアンテナ101及び各バスバーも隠蔽してよい。
窓ガラス100が車両の窓枠(フランジとも称する)に取り付けられた状態で、当該窓枠の縁62は、導電膜13の外縁13a〜13dと第1のガラス板11のガラス縁11a〜11dとの間に位置する。窓枠が金属製の場合、スロットの開放端(例えば、第1の開放端23aと第2の開放端25aの少なくとも一方)は、図示のように、第1のガラス板11の平面視で、窓枠と重複しないように位置する。スロットの開放端が車体に隠れないようにすることで、スロットアンテナ101を正しく動作させることができる。窓枠が樹脂製の場合、スロットの開放端は、第1のガラス板11の平面視で、窓枠と重複してもよい。窓枠が樹脂製の場合、スロットの開放端が車体に隠れても、スロットアンテナ101を正しく動作させることができる。
図2は、凹部41に対して左側にスロットアンテナ101が設けられた形態を示すが、凹部41に対して右側に同様のスロットアンテナ101が設けられてもよいし、凹部41の左右両側にスロットアンテナ101が設けられてもよい。複数のスロットアンテナを利用することにより、複数のスロットアンテナによって構成されたアンテナを、マルチバンドアンテナ、ダイバーシティアンテナ又はMIMO(Multi‐Input Multi‐Output)アンテナとして利用することができる。
スロット23,25,26の形状は、長方形状であるが、各スロット23,25,26及び一対の電極16,17の形態(形状、寸法など)は、スロットアンテナ101が受信すべき周波数帯の電波を受信するために必要なアンテナ利得の要求値を満たすように設定されていればよい。例えば、スロットアンテナ101が受信すべき周波数帯が地上デジタルテレビ放送帯470〜770MHzの場合、地上デジタルテレビ放送帯470〜770MHzの電波の受信に適するように、各スロット23,25,26及び一対の電極16,17は形成される。
一対の給電部42,43(図1参照)に一対の電極16,17を介して給電するための給電線(伝送線路)として、同軸ケーブルを用いる場合には、例えば、同軸ケーブルの内部導体が電極16に電気的に接続され、同軸ケーブルの外部導体が電極17に電気的に接続される。また、同軸ケーブル等の伝送線路と一対の電極16,17とを電気的に接続するためのコネクタを、一対の電極16,17に実装する構成を採用してもよい。このようなコネクタによって、伝送線路の信号線を一対の電極16,17に取り付けることが容易になる。また、一対の電極16,17に突起状の導電性部材(伝送線路の一例)を設置し、窓ガラスが取り付けられる車体のフランジ部に設けられた給電箇所にその突起状の導電性部材が接触、嵌合するような構成としてもよい。
一対の電極16,17の形状は、上記の導電性部材又はコネクタの実装面の形状などを考慮して決められる。例えば、正方形、略正方形、長方形、略長方形などの方形状や多角形状が実装上好ましい。なお、円、略円、楕円、略楕円などの円状でもよい。
また、一対の電極16,17は、例えば、銀ペースト等の、導電性金属を含有するペーストを、第2のガラス板12の車内側表面にプリントし、焼付けて形成される。しかし、この形成方法に限定されず、銅等の導電性物質からなる、線状体又は箔状体を、第2のガラス板12の車内側表面に形成してもよく、第2のガラス板12に接着剤等により貼付してもよい。
図3は、窓ガラス100の構成の一例を平面視で部分的に示す平面図である。図3は、逆F型のスロットアンテナ101を拡大して示す。
第1の開放端23aは、上外縁13aで開放し、第2の開放端25aは、左外縁13dで開放する。上外縁13aは、導電膜13の上側の外縁の一例である。左外縁13dは、導電膜13の上下方向に延在する外縁の一例であり、導電膜13の左側部に位置する。一対の給電部42,43及び一対の電極16,17は、上外縁13aに沿って位置する。
第3のスロット26は、左バスバー45の上端部45aよりも上方に位置することが、アンテナ利得向上の点で好ましい。例えば、第3のスロット26は、二点鎖線で示す仮想線48よりも上方に位置する。仮想線48は、上端部45aと、凹部41の下辺41a上の任意の点とを通る直線を表す。
第1のスロット23と第2のスロット25と第3のスロット26と一対の給電部42,43とのうちで少なくとも一つは、アンテナ利得向上の点で、第1のガラス板11の平面視で、左バスバー45の上端部45aよりも上方に位置してもよい。
図4は、他の一実施形態に係る窓ガラス110の構成の一例を平面視で部分的に示す平面図である。図4は、逆F型のスロットアンテナ111を拡大して示す。なお、窓ガラス110の構成は、窓ガラス100と同様であるので、その説明については窓ガラス100の上述の説明を援用する。後述の他の窓ガラスについても同様である。
一対の給電部42,43及び一対の電極16,17は、左外縁13dに沿って位置し、左バスバー45の上端部45aよりも上方に位置する。
第1のスロット125は、導電膜13の左外縁13dで開放する第1の開放端125aを有する。第1のスロット125は、第1の開放端125aから一対の給電部42,43の間を通って直線的に延伸する直線スロット部125cを有する。第1のスロット125の一端は、導電膜13の左外縁13dに第1の開放端125aで開放し、第1のスロット125の他端は、第2のスロット123及び第3のスロット126に交点124で接続している。
第2のスロット123は、導電膜13の上外縁13aで開放する第2の開放端123aを有する。第2のスロット123は、第2の開放端123aから直線的に延伸する直線スロット部を有する。第2のスロット123の一端は、導電膜13の上外縁13aに第2の開放端123aで開放し、第2のスロット123の他端は、第1のスロット125及び第3のスロット126に交点124で接続している。
第3のスロット126は、導電膜13の外縁で開放しない非開放端126aを有する。第3のスロット126は、非開放端126aから直線的に延伸する直線スロット部126cを有する。第3のスロット126の一端は、導電膜13の外縁に開放していない非開放端126aであり、第3のスロット126の他端は、第1のスロット125及び第2のスロット123に交点124で接続している。
このように、一対の給電部42,43と第1のスロット125と第2のスロット123と第3のスロット126とを備えるスロットアンテナ111を構成することができる。したがって、一対の給電部42,43に給電を行うことで、車体のフランジと導電膜13との間のスロットにかかわらず、所定の周波数で共振するスロットアンテナ111を実現することができる。
図5は、他の一実施形態に係る窓ガラス120の構成の一例を平面視で部分的に示す平面図である。図5は、逆F型のスロットアンテナ121を拡大して示す。
第1の開放端56aは、上外縁13aで開放し、第2の開放端53aは、第1の開放端56aと同じ上外縁13aで開放する。一対の給電部42,43及び一対の電極16,17は、上外縁13aに沿って位置する。
第1のスロット56は、導電膜13の上外縁13aで開放する第1の開放端56aを有する。第1のスロット56は、第1の開放端56aから一対の給電部42,43の間を通って直線的に延伸する直線スロット部56dと、直線スロット部56dの端部から上外縁13aに平行に延伸する直線スロット部56cとを有する。第1のスロット56の一端は、導電膜13の上外縁13aに第1の開放端56aで開放し、第1のスロット56の他端は、第2のスロット53及び第3のスロット55に交点54で接続している。
第2のスロット53は、導電膜13の上外縁13aで開放する第2の開放端53aを有する。第2のスロット53は、第2の開放端53aから直線的に延伸する直線スロット部を有する。第2のスロット53の一端は、導電膜13の上外縁13aに第2の開放端53aで開放し、第2のスロット53の他端は、第1のスロット56及び第3のスロット55に交点54で接続している。
第3のスロット55は、導電膜13の外縁で開放しない非開放端55aを有する。第3のスロット55は、非開放端55aから直線的に延伸する直線スロット部55cを有する。第3のスロット55の一端は、導電膜13の外縁に開放していない非開放端55aであり、第3のスロット55の他端は、第1のスロット56及び第2のスロット53に交点54で接続している。
このように、一対の給電部42,43と第1のスロット56と第2のスロット53と第3のスロット55とを備えるスロットアンテナ121を構成することができる。したがって、一対の給電部42,43に給電を行うことで、車体のフランジと導電膜13との間のスロットにかかわらず、所定の周波数で共振するスロットアンテナ121を実現することができる。
図6は、他の一実施形態に係る窓ガラス130の構成の一例を平面視で部分的に示す平面図である。図6は、逆F型のスロットアンテナ131を拡大して示す。
第1の開放端153aは、上外縁13aで開放し、第2の開放端156aは、第1の開放端153aと同じ上外縁13aで開放する。一対の給電部42,43及び一対の電極16,17は、上外縁13aに沿って位置する。
第1のスロット153は、導電膜13の上外縁13aで開放する第1の開放端153aを有する。第1のスロット153は、第1の開放端153aから一対の給電部42,43の間を通って直線的に延伸する直線スロット部を有する。第1のスロット153の一端は、導電膜13の上外縁13aに第1の開放端153aで開放し、第1のスロット153の他端は、第2のスロット156及び第3のスロット155に交点154で接続している。
第2のスロット156は、導電膜13の上外縁13aで開放する第2の開放端156aを有する。第2のスロット156は、第2の開放端156aから直線的に延伸する直線スロット部156dと、直線スロット部156dの端部から上外縁13aに平行に延伸する直線スロット部156cとを有する。第2のスロット156の一端は、導電膜13の上外縁13aに第2の開放端156aで開放し、第2のスロット156の他端は、第1のスロット153及び第3のスロット155に交点154で接続している。
第3のスロット155は、導電膜13の外縁で開放しない非開放端155aを有する。第3のスロット155は、非開放端155aから直線的に延伸する直線スロット部155cを有する。第3のスロット155の一端は、導電膜13の外縁に開放していない非開放端155aであり、第3のスロット155の他端は、第1のスロット153及び第2のスロット156に交点154で接続している。
このように、一対の給電部42,43と第1のスロット153と第2のスロット156と第3のスロット155とを備えるスロットアンテナ131を構成することができる。したがって、一対の給電部42,43に給電を行うことで、車体のフランジと導電膜13との間のスロットにかかわらず、所定の周波数で共振するスロットアンテナ131を実現することができる。
図7〜11は、本発明の実施形態に係る窓ガラスが有する積層形態のバリエーションを示す。図7〜11では、導電膜13は、第1のガラス板11と誘電体(第2のガラス板12又は誘電体基板32)との間に配置されている。一対の電極16,17の一部又は全部は、積層方向から見て、導電膜13に重なるように配置されている。
図7〜9の場合、第1のガラス板11と第2のガラス板12との間に、導電膜13と中間膜14(又は、中間膜14A,14B)が配置されている。図7は、第1のガラス板11の第2のガラス板12に対向している対向面に接した中間膜14Aと、第2のガラス板12の第1のガラス板11と対向した対向面に接する中間膜14Bとの間に、導電膜13が挟まれた形態を示す。導電膜13は、ポリエチレンテレフタラートなどの所定の樹脂フィルムに導電膜13が蒸着処理されることによって導電膜13がコーティングされた形態であってもよい。図8は、第2のガラス板12の第1のガラス板11に対向している対向面に、導電膜13が蒸着処理されることによって、第2のガラス板12に導電膜13がコーティングされた形態を示す。図9は、第1のガラス板11の第2のガラス板12に対向している対向面に、導電膜13が蒸着処理されることによって、第1のガラス板11に導電膜13がコーティングされた形態を示す。
また、図10,11に示されるように、本発明の実施形態に係る車両用窓ガラスは、合わせガラスでなくてもよい。この場合、誘電体は第1のガラス板11と同じ大きさでなくてもよく、一対の電極16,17を形成できる程度の大きさの誘電体基板などでよい。図10,11の場合、第1のガラス板11と誘電体基板32の間に、導電膜13が配置されている。図10は、第1のガラス板11の誘電体基板32に対向している対向面に、導電膜13が蒸着処理されることによって、第1のガラス板11に導電膜13がコーティングされた形態を示す。導電膜13と誘電体基板32とは、接着層38によって接着される。図11は、第1のガラス板11の誘電体基板32に対向している対向面に、導電膜13が接着層38Aによって接着された形態を示す。導電膜13と誘電体基板32とは、接着層38Bによって接着される。誘電体基板32は樹脂製基板であり、一対の電極16,17が設けられている。誘電体基板32は、一対の電極16,17がプリントされた樹脂製のプリント基板(例えば、FR4に銅箔を取り付けたガラスエポキシ基板)であってもよい。
図12は、スロットの他の形態の一例を示す図である。図12に示されるように、各スロットは、互いに並走する複数の細スロットから構成された多重スロットでもよい。図12は、図3に示した各スロットを多重スロットの形態で示す。
第1のスロット63は、導電膜13の上外縁13aで開放する第1の開放端63aを有する。第2のスロット65は、導電膜13の左外縁13dで開放する第2の開放端65aを有する。第3のスロット66は、導電膜13の外縁で開放しない非開放端66aを有する。
<実施例1>
図13〜15は、窓ガラスを実際の車両のフロント窓枠に組み付けて、スロットアンテナの反射係数S11とアンテナ利得を実測した結果の一例を示す。図13〜15は、スロットアンテナ101を実現する窓ガラス100(図3)の場合と、スロットアンテナ121を実現する窓ガラス120(図5)の場合とを示す。
図13〜図15の場合、反射係数S11及びアンテナ利得の測定では、実験の便宜上、車内側に配置される第2のガラス板12の車内側表面にコート膜を形成した窓ガラスが使用された。このコート膜は、スパッター装置を利用して形成された銀系の導電膜である。コート膜のシート抵抗は、1.0Ωである。このコート膜に、本発明に係る各スロットが形成され、一対の電極16,17を備えた誘電体基板が接着された。
反射係数S11は、電波暗室内の自動車のフロントガラスの窓枠に、水平面に対してアンテナ部分が約25°傾いた状態で、窓ガラスを組みつけて実測された。右バスバー44及び左バスバー45(図2参照)は、銅箔を貼り付けて形成され、電極取り出し部44b,45b(図2参照)は、車体フレーム(ボディアース)に接続して、反射係数S11は実測された。電極16に同軸ケーブルの内部導体が接続され、且つ、電極17に同軸ケーブルの外部導体が接続されるようにコネクタが取り付けられていて、一対の電極16,17は同軸ケーブルを介してネットワークアナライザに接続された。反射係数S11は、100〜1600MHzの周波数範囲において測定された。
図13は、反射係数S11の実測結果の一例を示す。図13は、スロットアンテナ101を実現する窓ガラス100(図3)の場合と、スロットアンテナ121を実現する窓ガラス120(図5)の場合を示す。図13に示されるように、いずれの場合でも、地上デジタルテレビ放送の周波数帯、デジタルオーディオ放送(Digital Audio Broadcasting:DAB)の周波数帯でマッチングがとれている。つまり、地上デジタルテレビ放送及びDABの周波数帯の周波数で共振するスロットアンテナ101,121が実現された。
なお、地上デジタルテレビ放送の周波数帯は、470〜770MHzである。DABは、174〜240MHzのband III(バンド3)と1452〜1492MHzのL band(Lバンド)の2つの異なる周波数帯から構成されている。
一方、アンテナ利得は、電波暗室内の自動車のフロントガラスの窓枠に、水平面に対してアンテナ部分が約25°傾いた状態で、窓ガラスを組みつけて実測された。電極16に同軸ケーブルの内部導体が接続され、且つ、電極17に同軸ケーブルの外部導体が接続されるように、同軸ケーブルの一端に接続されたコネクタが電極16,17に取り付けられた。同軸ケーブルの外部導体は、コネクタから180mmの箇所で自動車のボディにねじ止めされた。アンテナ利得は、バンド3の周波数帯を含む174〜240MHzにおいて3MHz毎に測定され、Lバンドの周波数帯を含む1400〜1550MHzにおいて6.8MHz毎に測定された。
図14は、174〜240MHzでのアンテナ利得の測定結果の一例を示す。174〜240MHzにおいて3MHz毎に測定されたアンテナ利得の電力平均値は、スロットアンテナ101を実現する窓ガラス100(図3)の場合、−8.0dBdであり、スロットアンテナ121を実現する窓ガラス120(図5)の場合、−7.1dBdであった。
図15は、1400〜1550MHzでのアンテナ利得の測定結果の一例を示す。1400〜1550MHzにおいて6.8MHz毎に測定されたアンテナ利得の電力平均値は、スロットアンテナ101を実現する窓ガラス100(図3)の場合、−11.6dBdであり、スロットアンテナ121を実現する窓ガラス120(図5)の場合、−11.6dBdであった。
なお、図13〜図15において、反射係数及びアンテナ利得の測定時の各部の寸法は、単位をmmとすると、図3の形態では、
L11+L12:331
L13:79
L14:5
とし、図5の形態では、
L21:129
L22:202
L23:79
L24:5
L25:5
とした。電極16,17は、それぞれ、縦24mm横24mmの正方形であり、電極16と電極17との間のピッチは、10mmである。
<実施例2>
図16は、窓ガラスを実際の車両のフロント窓枠に組み付けて、アンテナ利得を実測した結果の一例を示す。「120,121(非開放)」は、スロットアンテナ121を実現する窓ガラス120(図5)の場合を示す。「120,121(開放)」は、スロットアンテナ121を実現する窓ガラス120(図5)において、第3のスロット55を左外縁13dまで伸ばして非開放端55aを開放端に変更した場合を示す。「130,131(非開放)」は、スロットアンテナ131を実現する窓ガラス130(図6)の場合を示す。「130,131(開放)」は、スロットアンテナ131を実現する窓ガラス130(図6)において、第3のスロット155を左外縁13dまで伸ばして非開放端155aを開放端に変更した場合を示す。
図16の場合、アンテナ利得の測定では、実験の便宜上、車外側に配置される第1のガラス板11の車外側表面に銅箔を貼り付けた窓ガラスが使用された。つまり、図9において、導電膜13を模擬した銅箔が第1のガラス板11に対して図示の位置とは反対側に位置する。
アンテナ利得は、電波暗室内の自動車のフロントガラスの窓枠に、水平面に対してアンテナ部分が約25°傾いた状態で、窓ガラスを組みつけて実測された。電極16に同軸ケーブルの内部導体が接続され、且つ、電極17に同軸ケーブルの外部導体が接続されるように、同軸ケーブルの一端に接続されたコネクタが電極16,17に取り付けられた。同軸ケーブルの外部導体は、コネクタから180mmの箇所で自動車のボディにねじ止めされた。アンテナ利得は、バンド3の周波数帯を含む174〜240MHzにおいて3MHz毎に測定された。
図16は、174〜240MHzでのアンテナ利得の測定結果の一例を示す。
図5の第3のスロット55の一端が非開放端55aの場合(120,121(非開放))、174〜240MHzにおいて3MHz毎に測定されたアンテナ利得の電力平均値は、−4.3dBdであった。図5の第3のスロット55の一端が開放端の場合(120,121(開放))、174〜240MHzにおいて3MHz毎に測定されたアンテナ利得の電力平均値は、−3.9dBdであった。
一方、図6の第3のスロット155の一端が非開放端155aの場合(「130,131(非開放)」)、174〜240MHzにおいて3MHz毎に測定されたアンテナ利得の電力平均値は、−7.0dBdであった。図6の第3のスロット155の一端が開放端の場合(「130,131(開放)」)、174〜240MHzにおいて3MHz毎に測定されたアンテナ利得の電力平均値は、−9.7dBdであった。
したがって、一対の給電部42,43と第3のスロットの非開放端(又は、開放端)との距離が長い図5の場合の方が、当該距離が短い図6の場合に比べて、高いアンテナ利得が得られる。また、図6において、第3のスロット155の一端が非開放端155aの場合の方が、第3のスロット155の一端が開放端の場合に比べて、高いアンテナ利得が得られる。
以上、車両用窓ガラスを実施形態により説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
例えば,図17は、図3に示される形態の変形例を示す。図17において、第1の開放端23aは、上外縁13aで開放し、第2の開放端25aは、第1の縦端辺21で開放する。第2のスロット25は、交点24と第1の縦端辺21との間で直線的に延在する直線スロット部25cを有する。第3のスロット26は、交点24と非開放端26aとの間で直線的に延在する直線スロット部26cを有する。直線スロット部26cは、導電膜13の左外縁13dで開放しないように交点24から左外縁13dに向けて直線的に延伸する。
11 第1のガラス板
12 第2のガラス板
13 導電膜
14 中間膜
16,17 電極
42,43 給電部
23,56,63,125,153 第1のスロット
23a,56a,63a,125a,153a 第1の開放端
25,53,65,123,156 第2のスロット
25a,53a,65a,123a,156a 第2の開放端
26,55,66,126,155 第3のスロット
26a,55a,66a,126a,155a 非開放端
44 右バスバー
45 左バスバー
48 仮想線
60 隠蔽膜
61 隠蔽縁
100,110,120,130 窓ガラス
101,111,121,131 スロットアンテナ

Claims (4)

  1. ガラス板と、誘電体と、前記ガラス板と前記誘電体との間に配置された導電体とを備えた、車両用窓ガラスであって、
    前記導電体は、
    一対の給電部と、
    前記導電体の外縁で開放する第1の開放端を有し、前記第1の開放端から前記一対の給電部の間を通って延伸する第1のスロットと、
    前記導電体の外縁で開放する第2の開放端を有し、前記第2の開放端から延伸し前記第1のスロットに接続される第2のスロットと、
    前記導電体の外縁で開放しない非開放端を有し、前記非開放端から延伸し前記第1のスロット及び前記第2のスロットに接続される第3のスロットとを備える、車両用窓ガラス。
  2. 前記ガラス板の平面視で、前記第1の開放端は、前記導電体の上側の外縁で開放し、前記第2の開放端は、前記導電体の上下方向に延在する外縁で開放する、請求項1に記載の車両用窓ガラス。
  3. 前記ガラス板の平面視で、前記第1の開放端は、前記導電体の上側の外縁で開放し、前記第2の開放端は、前記導電体の上側の外縁で開放する、請求項1に記載の車両用窓ガラス。
  4. 前記ガラス板と前記誘電体との間に配置され、前記導電体に直流電圧を印加するための帯状電極を備え、
    前記第1のスロットと前記第2のスロットと前記第3のスロットと前記一対の給電部とのうちで少なくとも一つは、前記ガラス板の平面視で、前記帯状電極の上端部よりも上方に位置する、請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
JP2016103691A 2016-05-24 2016-05-24 車両用窓ガラス Pending JP2017212553A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016103691A JP2017212553A (ja) 2016-05-24 2016-05-24 車両用窓ガラス
EP17167506.9A EP3249743A1 (en) 2016-05-24 2017-04-21 Window glass for vehicle
US15/585,003 US20170346154A1 (en) 2016-05-24 2017-05-02 Window glass for vehicle
CN201710362171.2A CN107425255A (zh) 2016-05-24 2017-05-22 车辆用窗玻璃

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016103691A JP2017212553A (ja) 2016-05-24 2016-05-24 車両用窓ガラス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017212553A true JP2017212553A (ja) 2017-11-30

Family

ID=58606111

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016103691A Pending JP2017212553A (ja) 2016-05-24 2016-05-24 車両用窓ガラス

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20170346154A1 (ja)
EP (1) EP3249743A1 (ja)
JP (1) JP2017212553A (ja)
CN (1) CN107425255A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112020794A (zh) * 2019-03-29 2020-12-01 法国圣戈班玻璃厂 天线板
CN111987445B (zh) * 2020-08-21 2023-12-05 福耀玻璃工业集团股份有限公司 天线玻璃及交通工具
CN111987444B (zh) * 2020-08-21 2023-12-05 福耀玻璃工业集团股份有限公司 天线玻璃及交通工具

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5343214A (en) * 1983-09-23 1994-08-30 The Allen Telecom Group, Inc. Cellular mobile communications antenna
US5355144A (en) 1992-03-16 1994-10-11 The Ohio State University Transparent window antenna
GB9220414D0 (en) * 1992-09-28 1992-11-11 Pilkington Plc Patch antenna assembly
US5451966A (en) * 1994-09-23 1995-09-19 The Antenna Company Ultra-high frequency, slot coupled, low-cost antenna system
US5528314A (en) * 1995-05-22 1996-06-18 General Motors Corporation Transparent vehicle window antenna
DE19532431C2 (de) 1995-09-02 1998-07-02 Flachglas Automotive Gmbh Antennenscheibe in zumindest einer Fensteröffnung einer metallischen Karosserie eines Kraftfahrzeugs, insbesondere Personenkraftfahrzeugs
US7233296B2 (en) * 2005-08-19 2007-06-19 Gm Global Technology Operations, Inc. Transparent thin film antenna
JP2014045230A (ja) * 2010-12-28 2014-03-13 Asahi Glass Co Ltd アンテナ装置
JP6160687B2 (ja) * 2013-02-21 2017-07-12 旭硝子株式会社 車両用窓ガラス及びアンテナ
CN105075009B (zh) * 2013-03-27 2017-08-22 旭硝子株式会社 车辆用窗玻璃及天线

Also Published As

Publication number Publication date
US20170346154A1 (en) 2017-11-30
CN107425255A (zh) 2017-12-01
EP3249743A1 (en) 2017-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6172265B2 (ja) 車両用窓ガラス及びアンテナ
US9509038B2 (en) Vehicle window glass and antenna
JP6696502B2 (ja) 車両用窓ガラス及びアンテナ
JP6743486B2 (ja) 車両用窓ガラス
WO2012090883A1 (ja) アンテナ装置
US9118114B2 (en) Window glass for vehicle and antenna
JP3568011B2 (ja) 車体の少くとも1個所の窓ガラス用開口にアンテナ窓ガラスが装着されている自動車
JP5655782B2 (ja) 車両用窓ガラス及びアンテナ
WO2014142312A1 (ja) 車両用窓ガラス
JP2017212553A (ja) 車両用窓ガラス
JP2022117929A (ja) 車両用窓ガラス及び車両用窓ガラス装置
WO2022004559A1 (ja) 車両用窓ガラス及び車両構造
WO2023002896A1 (ja) 車両用窓ガラス及び車両用窓ガラス装置
WO2023026949A1 (ja) 車両用アンテナ装置
JP2024004452A (ja) 車両用窓ガラス