JP2017211868A - 機器監視システム、中継装置、及び機器監視サービス用Proxyプログラム - Google Patents

機器監視システム、中継装置、及び機器監視サービス用Proxyプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】監視対象となる機器の数が増えても、ネットワーク負荷の増大を抑制できる機器監視システムを提供する。【解決手段】サイネージサービスを提供する第一投写装置20a等と、これらのサイネージサービスの稼働状況を監視する機器監視サーバ110と、を備える機器監視システム1において、次のものを備える。機器監視サーバ110による第一投写装置20a等の監視中断と再開に係る情報を中継するコンテンツ配信サーバ(中継装置)10である。【選択図】図2

Description

本発明は、機器監視システム、中継装置、及び機器監視サービス用Proxyプログラムに関するものである。
従来から、ネットワーク上のサーバ等の機器を監視対象とし、その稼働状況を監視装置で監視する機器監視システムが普及している。
例えば、特許文献1には、次のような機器監視システム(障害モニタリング・自動復旧システム)が記載されている。
監視対象となる機器(アプリケーションサーバやDBサーバ等)の稼働情報を監視装置(共通監視端末)で取得し、その機器の過去に生じた障害と、その復旧手段とを関連付けて記憶しておく。そして、所定の条件を満たしたら記憶しておいた復旧手段の処理を行うというものである。
近年、機器監視システムで監視する機器としては、アプリケーションサーバやDBサーバ等の常時稼働を前提にした機器だけではなく、投写装置等の常時稼働を前提とせず、構成部品の交換時等にサービスを中断する機器も監視対象となる場合がある。
このような機器を用いて提供するサービスの提供時間に対して対価を支払うビジネスでは、サービスを提供できた時間を正しく計測できることが重要である。
また、このような機器にエラー等が発生した場合には、速やかに情報を復旧するとともに、エラー等によりサービスを提供できなかった時間をカウントしておき、エラー等にともなうサービスを提供できなかった時間を対価から減額して請求する必要がある。
但し、機器のエラーではなく機器のメンテナンスに必要な交換作業(構成部品の交換、コンテンツ等の交換)中もサービスを提供できなくなる時間が存在する。この時間はサービスの運用上必要不可欠な時間であるため、エラーが原因でサービスを提供できなかった時間とは区別しておき、請求額から減額しないようにできるのが望ましい。
しかし、従来の機器監視システムでは、機器が提供しているサービスの中断をエラーとして検知することはできても、中断した要因を分析して、エラーによる中断時間(停止時間)なのか運用上必要不可欠な中断時間なのかを容易には区別できなかった。
そして、個々の機器と監視装置とでやり取りする情報に上記区別を行うための情報も追加したとしても、監視対象となる機器の増加にともない、ネットワーク負荷(通信負荷)が増大して機器によるサービス運用に支障が出るおそれがあった。
上述した課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、所定のサービスを提供する機器と、該機器の前記サービスの稼働状況を監視する監視装置と、を備える機器監視システムにおいて、前記監視装置による前記機器の監視中断と再開に係る情報を中継する中継装置を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、監視対象となる機器の数が増えても、ネットワーク負荷の増大を抑制できる機器監視システムを提供できる。
一実施形態に係る機器監視システムの概略構成図。 実施例1に係る機器監視システムの基本的な振る舞いについての説明図。 実施例2に係る機器監視システムの基本的な振る舞いについての説明図。 実施例2の機器監視システムに備える中継装置として機能するコンテンツ配信サーバの機能ブロック図。 コンテンツ配信サーバの、中継装置監視サービス導入前の内部処理のシーケンスの説明図。 コンテンツ配信サーバの、中継装置監視サービス導入後の内部処理のシーケンスの説明図。
以下、本発明を適用した監視システムとして、被監視対象の投写装置と、投写装置の稼働状況を監視する監視装置と、投写装置と監視装置の通信を中継する中継装置とを備えた機器監視システム(以下、機器監視システム1という。)の一実施形態について説明する。
ここで、以下の説明では、本実施形態の機器監視システム1として、複数の投写装置20等の機器が、機器監視サーバ110により監視されるものを例に挙げて説明する。
しかし、本実施形態の機器監視システム1は、このような構成に限定されるものではない。例えば、監視対象サーバや投写装置の複数の機器が、既存のサーバ監視システムに備える機器監視サーバにより監視されるものにも適用可能である。また、監視対象の機器として、一般的なパーソナルコンピュータ(以下、PCという。)やプリンタや複写機等の画像形成装置を備える構成や、監視装置として一般的なPCを備える構成にも適用可能である。
近年、機器監視システムで監視する機器としては、アプリケーションサーバやDBサーバ等の常時稼働を前提にした機器だけではなく、投写装置等の常時稼働を前提とせず、構成部品の交換時等にサービスを中断する機器も監視対象となる場合がある。
このような機器を用いて提供するサービスの提供時間に対して対価を支払うビジネスでは、サービスを提供できた時間を正しく計測できることが重要である。
また、このような機器にエラー等が発生した場合には、速やかに情報を復旧するとともに、エラー等によりサービスを提供できなかった時間をカウントしておき、エラー等にともなうサービスを提供できなかった時間を対価から減額して請求する必要がある。
但し、機器のエラーではなく機器のメンテナンスに必要な交換作業(構成部品の交換、コンテンツ等の交換)中もサービスを提供できなくなる時間が存在する。この時間はサービスの運用上必要不可欠な時間であるため、エラーが原因でサービスを提供できなかった時間とは区別しておき、請求額から減額しないようにできるのが望ましい。
しかし、従来の機器監視システムでは、機器が提供しているサービスの中断をエラーとして検知することはできても、中断した要因を分析して、エラーによる中断時間(停止時間)なのか運用上必要不可欠な中断時間なのかを容易には区別できなかった。
この区別作業を実施する場合には、専用の機器監視サービスを立ち上げる必要があるが、システムが大型化する、様々なサービスが乱立することでシステムが複雑化する等、サービス開発・運用に高いコストが必要になるためである。
このため、従来の機器監視システムでは、正当な理由のある(運用上必要不可欠な)機器によるサービスの中断処理を考慮した機器の稼働時間管理を行うことが困難であった。
一方、本発明者は、安価で正確な監視システムを実現する技術として、特願2016−053876(以下、適宜、先願という。)にて、次のような機器監視システムを提案した。
機器監視システムは、サービスを提供する機器と、この機器の稼働状況を監視する監視装置と、を備える。監視装置は、機器の監視中断と再開のやりとりを行い、機器は、エラー以外の正当な理由でサービスの停止をする状況が発生したとき、機器の監視中断申請の発行を行う。一方、正当な理由でサービスの停止をする状況が終了したとき、機器の監視再開申請の発行を行う。そして、監視装置は、機器の監視中断から再開までの時間を、機器の総稼働時間とは区別して記録し、監視レポートを生成する機器監視システムである。
このように構成することで、監視装置が、機器の監視中断から再開までの時間を機器の総稼働時間とは区別して記録し、監視レポートを生成でき、次のようにして、適正なサービス対象時間を得ることができる。
エラー以外の正当な理由のあるサービス停止を行うときに、機器の監視を中断し、このサービス停止から復帰するときに、機器の監視を再開することで、正当な理由のあるサービス停止時間と、エラーによるサービス停止時間とを区別できる。そして、正当な理由のあるサービス停止時間を、機器の総稼働時間から除くことで、適正なサービス対象時間を得ることができる。
また、このような機器監視システムを、例えば、機器に機器監視サービス用プログラムをインストールし、監視装置の既存の機器監視サービス用プログラムの一部を変更することで実現でき、サービス開発・運用に高いコストを必要としない。
したがって、従来の機器監視システムでは考慮できていなかった、正当な理由のある機器によるサービスの中断処理を考慮した機器の稼働時間管理が行える機器監視システムを提供できるというものである。
しかし、上記先願で提案した機器監システムには、次のような課題があることに本発明者は気づいた。
個々の機器と監視装置とでやり取りする情報に上記区別を行うための情報も追加した場合、監視対象となる機器の増加にともない、ネットワーク負荷(通信負荷)が増大して機器によるサービス運用に支障が出るおそれである。
そこで、本発明者は、監視対象となる機器の数が増えても、ネットワーク負荷の増大を抑制できないか検討し、監視装置による機器の監視中断と再開に係る情報を中継する中継装置を備える構成を見出した。
まず、本発明者が見出した機器監視システム1の一実施形態の概略構成について、図を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る機器監視システム1の概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態の機器監視システム1では、複数の機器である第一投写装置20a、第二投写装置20b、第三投写装置20c、及びこれらに投写するコンテンツを配信するコンテンツ配信サーバ10が機器監視サーバ110により、監視されている。
機器監視を担当する機器監視オペレータ130は、機器監視サーバ110に備えた入出力機器やPCから機器監視サーバ110にアクセスすることで、機器監視サーバ110が監視している監視対象機器の情報を取り出したり、レポートを作成したりすることができる。
監視対象機器である第一投写装置20a、第二投写装置20b、及び第三投写装置20cは、一般的な投写装置の構成で、プロジェクタであったり、PCとモニタのセットになっていたり、ノートPCやPCを内蔵しているディスプレイ装置である。
本実施形態の機器監視システム1では、先願の機器監視システムと同様に、監視対象機器である第一投写装置20a、第二投写装置20b、及び第三投写装置20cを、機器監視サーバ110で監視できる。
そして、機器監視システム1のネットワーク内には、第一投写装置20a、第二投写装置20b、及び第三投写装置20cを用いたサイネージサービスにより、各投写装置20で投写するコンテンツを配信するコンテンツ配信サーバ10を備えている。
そこで、本実施形態の機器監視システム1では、先願の機器監視システムでは各投写装置20と機器監視サーバ110の間でやり取りしていた監視中断/再開に係る情報(指示)を、中継装置としてのコンテンツ配信サーバ10を介してやり取りすることとした。
ここで、コンテンツ配信サーバ10の構成や、その振る舞いについては、既知の技術であるため、その説明を省略する。
以下に、本実施形態の機器監視システム1の基本的な振る舞いについて、複数の実施例を挙げて説明する。
(実施例1)
まず、本実施形態の機器監視システム1の基本的な振る舞いの実施例1について、図を用いて説明する。
図2は、本実施例に係る機器監視システム1の基本的な振る舞いについての説明図である。
図2に示すように、監視対象機器である第一投写装置20a、第二投写装置20b、及び第三投写装置20cは、機器監視サーバ110に対して監視対象登録申請を通知する(S103、S102、S101)。
通知を受け取った機器監視サーバ110は、第一投写装置20a、第二投写装置20b、及び第三投写装置20cを監視対象機器として記憶し、各投写装置20を対象とした監視サービスを開始する。
各投写装置20は、自身のメモリ使用量が規定値を超える、CPUの負荷が高くなる等の自身のエラーや、投写するコンテンツの差し替え等にともなう投写処理の中断等を検知したときには、機器監視サーバ110に対してエラーの発生を通知する(S105,S109,S111,S115)。
ここで、例えば、監視対象の第一投写装置20aを監視する機器監視サービスを実行中にエラーの発生通知を受け取った機器監視サーバ110は、第一投写装置20aのエラー発生を自身のログに記録する(S106)。
また、図2では、ログを記録するサービスを例にして記載しているが、機器監視サービスの態様については、ログに記録するだけではない。例えば、エラー復旧のために監視対象サーバ等のリブートを行う、サービスパーソンに連絡をするなど、エラー発生時の対応は監視サービスによって異なる。
そして、この機器監視システム1では、コンテンツ配信サーバ(中継装置)10は、機器監視サーバ110に対して中継装置登録申請の通知を行う(S104)。
この通知を受信した機器監視サーバ110は、コンテンツ配信サーバ10から特定の監視対象機器(いずれかの投写装置20等)に対する監視中断/再開指示が発行されることを記録しておく。
中継装置として機能するコンテンツ配信サーバ10から、監視中断申請が通知された場合、同時に通知された対象となる機器(図2の例では第一投写装置20a)の監視を中断する(S108)。この監視が中断された状態において、機器監視サーバ110に対して監視中断状態の機器、すなわち第一投写装置20aからエラー発生が通知されたとしても(S109)、機器監視サーバ110はエラー処理を行わない、つまり何もしない(S110)。
一方、中継装置として機能するコンテンツ配信サーバ10から、監視再開申請が通知された場合、同時に通知された対象となる機器(図2の例では第一投写装置20a)の監視を再開する(S114)。そして、機器監視サーバ110に対して、一旦監視を中断された後、再開された状態の第一投写装置20aからエラー発生が通知された場合には(S115)、エラーの発生通知を受け取った機器監視サーバ110は、エラー発生を自身のログに記録する(S116)。
ここで、中継装置として機能するコンテンツ配信サーバ10からの監視中断申請、及び監視再開申請には、いずれかの申請の対象となる機器に係る情報が必ず通知される。このため、例えば、監視中断申請が通知されていない第二投写装置20bからエラーの通知を受けた機器監視サーバ110は、第二投写装置20bのエラー発生を自身のログに記録する(S112)。
そして、各投写装置20のエラーの通知に関して、各投写装置20自身のエラーと、正当な理由である投写するコンテンツの差し替え等にともなう投写処理の中断とを、該当する投写装置20の監視中断申請、及び監視再開申請により、先願と同様に区別できる。
上述したように、本実施例の機器監視システム1は、サイネージサービスを提供する第一投写装置20a、第二投写装置20b、及び第三投写装置20cと、各投写装置20のサイネージサービスの稼働状況を監視する機器監視サーバ110とを備える。そして、機器監視システム1は、機器監視サーバ110による各投写装置20の監視中断と再開に係る情報を中継する中継装置としての(として機能する)コンテンツ配信サーバ10を備えている。
このように、機器監視システム1を構成することで、次のような効果を奏することができる。
機器監視サーバ110による各投写装置20の監視中断と再開に係る情報を用いることにより、個々の投写装置20で提供するサイネージサービスの中断が、エラーによる中断時間(停止時間)なのか運用上必要不可欠な中断時間なのかを区別することが可能となる。
例えば、中継機能を持たせたコンテンツ配信サーバ10から、サイネージサービスを提供する特定の複数の投写装置20の同時更新(データ更新)を行う等の正当な理由でサービスを中断させるとき、次のような処理が行うことが可能となる。
コンテンツ更新を行う場合、コンテンツ配信サーバ10から該当する各投写装置20の監視中断申請を監視装置に通知でき、その後、該当する各投写装置20に対してコンテンツ更新処理を行い、該当する各投写装置20はサービスを中断し、それぞれエラー発生検知を機器監視サーバ110に通知することができる。
監視中断申請と複数のエラー発生検知の通知を受けた機器監視サーバ110は、先に受けた監視中断申請のログは記録するが、後に受けた複数のエラー発生検知のログは、監視を中断しているので記録しないように構成できる。
その後、コンテンツ更新処理が終了した投写装置20はそれぞれ、サービスを再開してエラー復旧検知の通知を機器監視サーバ110に通知した後に、コンテンツ配信サーバ10に更新完了の通知を行うことができる。
複数の更新完了の通知を受けたコンテンツ配信サーバ10は、各更新完了の通知を受ける度に該当する投写装置20の監視再開申請を機器監視サーバ110に通知できる。
複数のエラー復旧検知と複数の監視再開申請の通知を受けた機器監視サーバ110は、各監視再開申請のログは記録するが、各投写装置20の監視再開申請の前に受けたエラー復旧検知のログは、監視を中断しているので記録しないように構成できる。
上記記録された機器監視サーバ110のログから、エラー発生検知とエラー復旧検知のログが記録されている場合にはエラーによる中断時間と判断し、監視中断申請と監視再開申請のログが記録されている場合には運用上必要不可欠な中断時間と判断して区別可能となる。
そして、中継装置として機能するコンテンツ配信サーバ10を設けていない構成では、複数の投写装置20のコンテンツの同時更新等にともなう、各投写装置20の監視中断/再開指示を、各投写装置20と機器監視サーバ110との間でそれぞれやり取りする必要がある。加えて、各投写装置20と機器監視サーバ110のやり取りには、例えば、送信側である各投写装置20からの情報(データ)の送信だけではなく、受信側である機器監視サーバ110からの受信確認(データ)の送信も含まれる。
その結果、各投写装置20の機器と機器監視サーバ110との間のネットワーク負荷(通信負荷)が増大して各投写装置20によるサイネージサービス運用に支障が出るおそれがある。
例えば、複数の投写装置20のコンテンツの同時更新等にともなう、各投写装置20の監視中断/再開指示のやり取りを行うとき、該当する投写装置20から監視中断申請や監視再開申請が個々に機器監視サーバ110に通知されて、監視対象の各投写装置20と機器監視サーバ110との間のネットワーク負荷が増大してしまう。特に、大規模な監視システムを構築する場合にも、監視対象となる装置の数の増加にともない、ネットワーク負荷の増大が顕著化してしまう。
一方、中継装置として機能するコンテンツ配信サーバ10を設ける構成では、複数の投写装置20のコンテンツの同時更新等にともなう、各投写装置20の監視中断/再開指示のやり取りを、コンテンツ配信サーバ10を介して行うことができる。そして、同時にやり取りする情報(データ)であれば、各投写装置20とコンテンツ配信サーバ10との間では別々に情報のやり取りを行い、コンテンツ配信サーバ10と機器監視サーバ110との間では1つの情報にまとめてやり取りを行うこともできる。これにより、少なくとも機器監視サーバ110がやり取りする情報量を、中継装置として機能するコンテンツ配信サーバ10を設けていない構成よりも、減少させることができる。
よって、監視対象となる各投写装置20の数が増えても、ネットワーク負荷の増大を抑制できる機器監視システム1を提供できる。
また、複数の機器のコンテンツの同時更新等により、各投写装置20の監視中断/再開指示を同時にやり取りする必要がある場合、機器監視サーバ110はコンテンツ配信サーバ10と該当する各投写装置20の監視中断/再開指示に関する情報をやり取りするだけですむ。このため、中継装置として機能するコンテンツ配信サーバ10を設けずに、複数の機器と個別にやり取りする構成に比べて、処理を省略して運用コストを下げることもできる。
また、上述したように、本実施例の機器監視システム1では、各投写装置20は、コンテンツ配信サーバ10から配信されるコンテンツを投写するものであり、コンテンツ配信サーバ10が、中継装置の役割を果たすように構成されている。
このように、機器監視システム1を構成することで、次のような効果を奏することができる。
コンテンツ配信サーバ10から配信されるコンテンツを投写する各投写装置20のサービスの稼働状況を監視する機器監視システム1において、独自の中継装置を設けることなく、既存のコンテンツ配信サーバ10に中継装置の機能を持たせることができる。
したがって、運用中のサイネージシステムに、監視機能を持たせることが容易、且つ、低コストで実現できる。
(実施例2)
次に、本実施形態の機器監視システム1の基本的な振る舞いの実施例2について、図を用いて説明する。
図3は、本実施例に係る機器監視システム1の基本的な振る舞いについての説明図である。
ここで、以下の説明では、上述した実施例1で説明した構成、作用・効果と同様なものについては、適宜、省略して説明する。
図3に示すように、第一投写装置20aや第二投写装置20bは、コンテンツ配信サーバ10に対して、コンテンツ配信サーバ10がコンテンツを配信する機器を認識するために、コンテンツ配信サービスの利用登録を行う(S201,S204)。
そして、コンテンツ配信サーバ10は、投写データが登録されると(S202)、投写データを利用する第一投写装置20aや第二投写装置20bに対して配信する(S203,S205)。
ここで、上述したように、一般的には、コンテンツ配信サーバ10がコンテンツを配信する機器を認識するために、コンテンツ配信サービスの利用登録が行われることが多い。
また、機器に配信した投写データは、一定期間で差替えることが多い。コンテンツの差し替えを行っている間は、各投写装置20が投写するデータが手元に無いために、投写を中断する必要がある。(投写を中断せずに、代替映像を流すことも考えられるが、利用者が期待する投写画像を流せていないという意味では、代替映像を流すことも広義の投写中断状態である。)
このように、コンテンツの更新=投写中断が必然的に発生するため、中継装置として機能するコンテンツ配信サーバ10は投写データの更新を行うタイミングで(S206)、まず、機器監視サーバ110に対して監視の中断を通知する(S207)。
この図3に示す例では、更新対象となる投写データを第一投写装置20a、第二投写装置20bの2つの機器が利用している。このため、コンテンツ配信サーバ10から発行される監視中断申請には、対象機器が第一投写装置20aと第二投写装置20bの2つであることが合わせて通知される(S207)。
各投写装置20は、コンテンツ配信サーバ10から監視中断申請が発行された後、投写データの更新作業が行われる(S209,S210)。その後、投写データの更新が完了(投写処理を再開)したら、コンテンツ配信サーバ10に対して、投写データの更新完了を通知する(S227,S221)。
投写データの更新完了を受け取った中継装置として機能するコンテンツ配信サーバ10は、機器監視サーバ110に対して監視再開申請を通知する(S228,S222)。
ここで、投写データの更新時間は、各投写装置20の処理能力や通信環境の負荷などに依存して処理時間が異なるため、監視中断申請時はまとめて複数の装置情報を送っていた(S208)。しかし、図3に示す例では、監視再開申請時は機器毎に通知している(S228,S222)。
これにより、機器監視サーバ110は、個々の機器(第一投写装置20a、第二投写装置20b)の投写データの更新に合わせた正確な中断時間を記録することができる。
ここで、本実施例(本実施形態)の機器監視システム1に備える中継装置として機能するコンテンツ配信サーバ10について、その機能ブロック図の例を用いて説明しておく。
図4は、本実施例(本実施形態)の機器監視システム1に備える中継装置として機能するコンテンツ配信サーバ10の機能ブロック図である。
図4に示すように、コンテンツ配信サーバ10の機能ブロックは、機器監視サービスProxy11、中断/再開申請処理部17が設けられたコンテンツ配信サーバ固有部16、UI表示部12、コンテンツ管理部13、通信処理部15等からなる。
図4図中、点線で囲まれているのがコンテンツ配信サーバ10(コンテンツ監視サービス)の固有の処理を行うコンテンツ配信サーバ固有部16である。
そして、このコンテンツ配信サーバ固有部16に設けられる、中断/再開申請処理部は、コンテンツ更新作業を検知すると、機器監視サービスの汎用的なインターフェースである中断/再開イベントに置き換える、コンテンツ配信サーバ10の固有処理である。
このような構成を取ることで、本実施例のコンテンツ配信サーバ10を次のようにして実現できる。
既存のコンテンツ配信サーバに対して、機器監視サービス汎用品である機器監視サービスProxy11、及びコンテンツ配信サーバ独自処理である、中断/再開申請処理部17の2つのプログラムを追加することで、コンテンツ配信サーバ10実現ができる。
これにより、既存のコンテンツ配信サーバの資産、機器監視サービスの共通資産を最大限に活用する事ができるので、安価なシステム開発に役立つ。
上述したように、本実施例の機器監視システム1は、中継装置として機能するコンテンツ配信サーバ10は、各投写装置20自体のエラー以外の正当なコンテンツ更新等の理由でサイネージサービスの停止をする状況が発生したときには、次のような処理を行う。
機器監視サーバ110に各投写装置20の監視中断申請を発行するとともに、正当なコンテンツ更新等の理由でサイネージサービスの停止をする状況が終了したときには、機器監視サーバ110に各投写装置20の監視再開申請を発行する。
これにより、機器監視サーバ110が、各投写装置20の監視中断から再開までの時間を各投写装置20の総稼働時間とは区別して記録し、監視レポートを生成できるので、次のようにして、適正なサービス対象時間を得ることができる。
コンテンツ更新等の正当な理由のあるサービス停止を行うときに、更新を行う投写装置20の監視を中断し、このサービス停止から復帰するときに、その監視を再開することで、正当な理由のあるサービス停止時間と、エラーによるサービス停止時間とを区別できる。そして、正当な理由のあるサービス停止時間を、機器の総稼働時間から除くことで、適正なサービス対象時間を得ることができる。
また、機器監視システム1を、例えば、コンテンツ配信サーバ10に機器監視サービス用プログラムをインストールし、機器監視サーバ110の既存の機器監視サービス用プログラムの一部の変更で実現でき、サービス開発・運用に高いコストを必要としない。
したがって、従来の機器監視システムでは考慮できていなかった、正当な理由のある機器によるサービスの中断処理を考慮した機器の稼働時間管理が行える機器監視システムを安価に提供することが可能となる。
また、本実施例の機器監視システム1では、コンテンツ配信サーバ10は、いずれかの投写装置20で投写するコンテンツの更新作業を開始する前に、更新するコンテンツを投写している投写装置20の監視中断申請を機器監視サーバ110に通知する。そして、コンテンツの更新作業が完了したら、更新作業が完了した投写装置20の監視再開申請を機器監視サーバ110に通知する。
これにより、投写装置20のエラー以外の正当な理由の1つであるコンテンツ配信サーバ10から配信されるコンテンツの更新作業に要した時間を、投写装置20のエラーによるサービス停止時間から確実に区別できる。
また、本実施例の機器監視システム1では、中継装置は、各投写装置20で提供するサービスに係る投写データを各投写装置20とやり取りするコンテンツ配信サーバ10である。そして、汎用的な機器監視サービスを制御する機器監視サービスProxy11と、各投写装置20とやり取りする投写データに係るコンテンツ監視サービス等の固有処理を担当するコンテンツ配信サーバ固有部16とを分離した構造を備える。
これにより、機器監視サービスProxy11を、投写装置20等の機器と他の情報をやり取りする装置にも流用できる部品にできるため、他の情報を機器とやり取りする装置を用いた新サービス向けのProxy機能の開発を短期間で行うことができる。
また、本実施例の機器監視システム1に備える中継装置としての機能を実現するためにコンテンツ配信サーバ10に搭載する機器監視サービス用Proxyプログラムは機器監視サービスProxy11のプログラムとして提供される。
これにより、各投写装置20と投写データをやり取りする、既製品の装置に対して、機器監視サービスProxyや監視サービス固有部のプログラムのみをインストールすることが可能となる。これにより、機器監視システムの運用、及び構築するためのコストを低減することや、機器監視システムを構築するために要する時間を短縮することが可能となる。
次に、コンテンツ配信サーバ(中継装置)10の内部処理のシーケンスについて、中継装置監視サービス導入前と導入後に分けて、その特徴について説明する。
図5は、コンテンツ配信サーバ10の、中継装置監視サービス導入前の内部処理のシーケンスの説明図、図6は、コンテンツ配信サーバ10の、中継装置監視サービス導入後の内部処理のシーケンスの説明図である。
中継装置監視サービス導入前においては、図5に示すように、コンテンツ管理部13は、例えば、第一投写装置20aからサービスの利用を申請されたときに(S303)、サービス利用対象機器として認識するとともに(S304)、投写データの配信を行う(S306)。
具体的には、第一投写装置20aのコンテンツ配信サービス登録が行われ(S301)、第一投写装置20aからコンテンツ配信サーバ10の通信処理部15を介して(S302)、コンテンツ管理部13にコンテンツ配信サービス利用申請が通知される(S303)。
すると、コンテンツ管理部13は、コンテンツ配信サービス利用を許可し(S304)、このコンテンツ配信サービス利用許可が、通信処理部15を介して第一投写装置20aに通知される(S305)。また、これと同時に、コンテンツ管理部13からの投写データが(S306)、通信処理部15を介して第一投写装置20aに配信される(S307)。
また、コンテンツ管理部13は、UI表示部12を通して、投写データの更新が要求された場合には(S308)、投写サービスを利用している第一投写装置20aに対して、投写データの更新を指示し(S309)、更新完了を受け付ける(S315)。
具体的には、コンテンツ管理部13は、UI表示部12を通して、投写データの更新が要求された場合には(S308)、通信処理部15を介して第一投写装置20aに投写データ更新を指示する(S309,S310)。指示を受けた第一投写装置20aは、投写を中断し(S311)、データ更新を行い(S312)、データ更新の完了後に投写を再開し(S313)、投写データの更新完了の通知を、通信処理部15を介してコンテンツ管理部13に通知する(S314,S315)。
一方、中継装置監視サービス導入後においては、図6に示すように、コンテンツ配信サーバ10の機器監視サービスProxy11は、中継装置の登録指示を受け取ると(S403)、機器監視サーバ110に対して中継装置の登録を申請する(S405)。
具体的には、例えば、第一投写装置20aにより機器監視サービスの登録が行われ(S401)、機器監視サーバ110に対して監視対象登録申請が通知された後(S402)、機器監視サービスProxy11が中継装置登録の指示を受け取る(S403)。中継装置登録の指示を受け取った機器監視サービスProxy11は、通信処理部15を介して、機器監視サーバ110に対して中継装置登録申請を通知する(S404,S405)。
ここで、中継装置の登録という概念は、コンテンツ配信サービスに限らず各種機器監視サービスに共通に利用できる概念であるため、中継装置の登録申請は、機器監視サービス汎用部品である機器監視サービスProxy11を経由して行う。
また、投写データを更新するときには、コンテンツ管理部13から通知を受け取った中断/再開申請処理部17が、機器監視サービスProxy11が理解できるインターフェース(監視中断申請、監視再開申請)に翻訳する。
具体的な投写データ更新の流れとしては、まず、UI表示部12を介して、コンテンツ管理部13に対して、第一投写装置20aで投写する投写データの更新が指示される(S406,S407)。
指示されたコンテンツ管理部13は、中断/再開申請処理部17(S408)、機器監視サービスProxy11(S409)、及び通信処理部15を介して(S410)、機器監視サーバ110に第一投写装置20aの監視中断申請を通知する(S411)。
そして、監視中断申請を通知した後、コンテンツ管理部13は、通信処理部15を介して、第一投写装置20aに対して、投写データの更新を指示する(S412,S413)。
投写データの更新が指示された第一投写装置20aは、投写している投写データの投写を中断する(S414)。このとき、第一投写装置20aは、投写中断にともなうエラー発生検知を、機器監視サーバ110に通知する(S415)。
その後、第一投写装置20aは、投写データの更新を行った後(S416)、投写再開を行い(S417)、投写再開にともなうエラー復旧検知を、機器監視サーバ110に通知する(S418)。
この通知を行った後、第一投写装置20aは、通信処理部15と(S419)、コンテンツ管理部13(S420)を介して、投写データの更新完了を中断/再開申請処理部17に通知する(S421)。
そして、通知を受けた中断/再開申請処理部17は、投写データの更新完了の通知に基づいて、機器監視サービスProxy11(S422)、及び通信処理部15を介して(S423)、機器監視サーバ110に第一投写装置20aの監視再開申請を通知する(S424)。
以上、本実施形態について、図面を参照しながら説明してきたが、具体的な構成は、上述した本実施形態の中継装置として機能するコンテンツ配信サーバ10を備えた構成に限られるものではなく、要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等を行っても良い。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
サイネージサービスなどの所定のサービスを提供する第一投写装置20aなどの機器と、該機器の前記サービスの稼働状況を監視する機器監視サーバ110などの監視装置と、を備える機器監視システム1などの機器監視システムにおいて、前記監視装置による前記機器の監視中断と再開に係る情報を中継するコンテンツ配信サーバ10などの中継装置を備えていることを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
監視装置による機器の監視中断と再開に係る情報を用いることにより、個々の機器で提供するサービスの中断が、エラーによる中断時間(停止時間)なのか運用上必要不可欠な中断時間なのかを区別することが可能となる。
例えば、中継機能を持たせたコンテンツ配信サーバ10などの中継装置から、サービス(投写)を提供する複数の機器のコンテンツの同時更新(データ更新)を行うなどの正当な理由でサービスを中断させるとき、次のような処理を行うことが可能となる。
コンテンツ更新を行う場合、中継装置から該当する各機器の監視中断申請を監視装置に通知でき、その後、該当する各機器に対してコンテンツ更新処理を行い、該当する各機器はサービスを中断し、それぞれエラー発生検知を監視装置に通知することができる。
監視中断申請と複数のエラー発生検知の通知を受けた監視装置は、先に受けた監視中断申請のログは記録するが、後に受けた複数のエラー発生検知のログは、監視を中断しているので記録しないように構成できる。
その後、コンテンツ更新処理が終了した機器はそれぞれ、サービスを再開してエラー復旧検知の通知を監視装置に通知した後に、中継装置に更新完了の通知を行うことができる。
複数の更新完了の通知を受けた中継装置は、各更新完了の通知を受ける度に該当する機器の監視再開申請を監視装置に通知できる。
複数のエラー復旧検知と複数の監視再開申請の通知を受けた監視装置は、各監視再開申請のログは記録するが、各機器の監視再開申請の前に受けたエラー復旧検知のログは、監視を中断しているので記録しないように構成できる。
上記記録された監視装置のログから、エラー発生検知とエラー復旧検知のログが記録されている場合にはエラーによる中断時間と判断し、監視中断申請と監視再開申請のログが記録されている場合には運用上必要不可欠な中断時間と判断して区別可能となる。
そして、中継装置を設けていない構成では、複数の機器のコンテンツの同時更新などにともなう、複数の機器の監視中断/再開指示を、個々の機器と監視装置との間でそれぞれやり取りする必要がある。加えて、個々の機器と監視装置のやり取りには、例えば、送信側である個々の機器からの情報(データ)の送信だけではなく、受信側である監視装置からの受信確認(データ)の送信も含まれる。
その結果、複数の監視対象の機器と監視装置との間のネットワーク負荷(通信負荷)が増大して機器によるサービス運用に支障が出るおそれがある。
例えば、複数の機器のコンテンツの同時更新などにともなう、複数の機器の監視中断/再開指示のやり取りを行うとき、複数の機器から監視中断申請や監視再開申請が個々に監視装置に通知されて、監視対象の機器と監視装置との間のネットワーク負荷が増大してしまう。特に、大規模な監視システムを構築する場合にも、監視対象となる装置の数の増加にともない、ネットワーク負荷の増大が顕著化してしまう。
一方、中継装置を設ける構成では、複数の機器のコンテンツの同時更新などにともなう、複数の機器の監視中断/再開指示のやり取りを、中継装置を介して行うことができる。そして、同時にやり取りする情報(データ)であれば、個々の機器と中継機器との間では別々に情報のやり取りを行い、中継機器と監視装置との間では1つの情報にまとめてやり取りを行うこともできる。これにより、少なくとも監視装置がやり取りする情報量を、中継機器を設けていない構成よりも、減少させることができる。
よって、監視対象となる機器の数が増えても、ネットワーク負荷の増大を抑制できる機器監視システムを提供できる。
また、複数の機器のコンテンツの同時更新などにより、複数の機器の監視中断/再開指示を同時にやり取りする必要がある場合、監視装置は中継装置と該当する機器の監視中断/再開指示に関する情報をやり取りするだけですむ。このため、中継機器を設けずに、複数の機器と個別にやり取りする構成に比べて、処理を省略して運用コストを下げることもできる。
(態様B)
(態様A)において、前記中継装置は、前記機器のエラー以外の正当なコンテンツ更新などの理由で前記サービスの停止をする状況が発生したときには、前記監視装置に前記機器の監視中断申請を発行するとともに、前記エラー以外の理由で前記サービスの停止をする状況が終了したときには、前記監視装置に前記機器の監視再開申請を発行することを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、監視装置が、機器の監視中断から再開までの時間を機器の総稼働時間とは区別して記録し、監視レポートを生成できるので、次のようにして、適正なサービス対象時間を得ることができる。
エラー以外の正当な理由のあるサービス停止を行うときに、機器の監視を中断し、このサービス停止から復帰するときに、機器の監視を再開することで、正当な理由のあるサービス停止時間と、エラーによるサービス停止時間とを区別できる。そして、正当な理由のあるサービス停止時間を、機器の総稼働時間から除くことで、適正なサービス対象時間を得ることができる。
また、このような機器監視システムを、例えば、中継装置に機器監視サービス用プログラムをインストールし、監視装置の既存の機器監視サービス用プログラムの一部の変更で実現でき、サービス開発・運用に高いコストを必要としない。
したがって、従来の機器監視システムでは考慮できていなかった、正当な理由のある機器によるサービスの中断処理を考慮した機器の稼働時間管理が行える機器監視システムを安価に提供することが可能となる。
(態様C)
(態様A)又は(態様B)において、前記機器は、コンテンツ配信サーバ10などの配信サーバから配信されるコンテンツを投写するものであり、前記配信サーバが、前記中継装置の役割を果たすことを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
配信サーバから配信されるコンテンツを投写する機器のサービスの稼働状況を監視する機器監視システムにおいて、独自の中継装置を設けることなく、既存の配信サーバに中継装置の機能を持たせることができる。
したがって、運用中のサイネージシステムに、監視機能を持たせることが容易、且つ、低コストで実現できる。
(態様D)
(態様C)において、前記配信サーバは、いずれかの機器で投写するコンテンツの更新作業を開始する前に、更新するコンテンツを投写している機器の監視中断申請を前記機器監視装置に通知し、前記コンテンツの更新作業が完了したら、更新作業が完了した機器の監視再開申請を前記機器監視装置に通知することを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
機器のエラー以外の正当な理由の1つである配信サーバから配信されるコンテンツの更新作業に要した時間を、機器のエラーによるサービス停止時間から確実に区別できる。
(態様E)
(態様A)乃至(態様D)のいずれかの機器監視システムに備える中継装置であって、当該中継装置は、前記機器で提供するサービスに係る投写データなどの所定の情報を該機器とやり取りするコンテンツ配信サーバ10などの装置であり、汎用的な機器監視サービスを制御する機器監視サービスProxy11などの機器監視サービスProxyと、前記機器とやり取りする所定の情報に係るコンテンツ監視サービス固有の処理などの固有処理を担当するコンテンツ配信サーバ固有部16などの固有部とを分離した構造を備えることを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
機器監視サービスProxyを、機器と他の情報をやり取りする装置にも流用できる部品にできるため、他の情報を機器とやり取りする装置を用いた新サービス向けのProxy機能の開発を短期間で行うことができる。
(態様F)
(態様E)の中継装置であって、当該中継装置は、前記中継機能を備えた前記機器で投写するコンテンツを該機器に配信する配信サーバであり、汎用的な機器監視サービスを制御する機器監視サービスProxyと、コンテンツ配信サービス固有処理を担当するコンテンツ配信サーバ固有部とを分離した構造を備えることを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
機器監視サービスProxyを、配信サーバ装置以外にも流用できる部品にすることができるため、他の情報を機器とやり取りする装置を用いた新サービス向けProxy機能の開発を短期間で行うことができる。
(態様G)
機器監視システム1などの機器監視システムの機器監視サーバ110などの監視装置による、サイネージサービスなどの所定のサービスを提供する第一投写装置20aなどの機器の監視中断と再開に係る情報を中継するコンテンツ配信サーバ10などの中継装置に搭載する機器監視サービスProxy11のプログラムなどの機器監視サービス用Proxyプログラムであって、(態様E)又は(態様F)の中継装置に搭載されることを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
(態様E)又は(態様F)の中継装置と同様な効果を奏することができる機器監視サービスProxyを提供できる。
そして、機器と所定の情報をやり取りする、既製品の装置に対して、機器監視サービスProxyや監視サービス固有部のプログラムのみをインストールすることが可能となる。これにより、機器監視システムの運用、及び構築するためのコストを低減することや、機器監視システムを構築するために要する時間を短縮することが可能となる。
1 機器監視システム
10 コンテンツ配信サーバ
11 機器監視サービスProxy
12 UI表示部
13 コンテンツ管理部
15 通信処理部
16 コンテンツ配信サーバ固有部
17 中断/再開申請処理部
20 投写装置
20a 第一投写装置
20b 第二投写装置
20c 第三投写装置
110 機器監視サーバ
130 機器監視オペレータ
特許5588295号公報

Claims (7)

  1. 所定のサービスを提供する機器と、該機器の前記サービスの稼働状況を監視する監視装置と、を備える機器監視システムにおいて、
    前記監視装置による前記機器の監視中断と再開に係る情報を中継する中継装置を備えていることを特徴とする機器監視システム。
  2. 請求項1に記載の機器監視システムにおいて、
    前記中継装置は、前記機器のエラー以外の理由で前記サービスの停止をする状況が発生したときには、前記監視装置に前記機器の監視中断申請を発行するとともに、
    前記エラー以外の理由で前記サービスの停止をする状況が終了したときには、前記監視装置に前記機器の監視再開申請を発行することを特徴とする機器監視システム。
  3. 請求項1又は2に記載の機器監視システムにおいて、
    前記機器は、配信サーバから配信されるコンテンツを投写するものであり、
    前記配信サーバが、前記中継装置の役割を果たすことを特徴とする機器監視システム。
  4. 請求項3に記載の機器監視システムにおいて、
    前記配信サーバは、いずれかの機器で投写するコンテンツの更新作業を開始する前に、更新するコンテンツを投写している機器の監視中断申請を前記機器監視装置に通知し、前記コンテンツの更新作業が完了したら、更新作業が完了した機器の監視再開申請を前記機器監視装置に通知することを特徴とする機器監視システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一に記載の機器監視システムに備える中継装置であって、
    当該中継装置は、前記機器で提供するサービスに係る所定の情報を該機器とやり取りする装置であり、
    汎用的な機器監視サービスを制御する機器監視サービスProxyと、前記機器とやり取りする所定の情報に係る固有処理を担当する固有部とを分離した構造を備えることを特徴とする中継装置。
  6. 請求項5に記載の機器監視システムに備える中継装置であって、
    当該中継装置は、前記中継機能を備えた前記機器で投写するコンテンツを該機器に配信する配信サーバであり、
    汎用的な機器監視サービスを制御する機器監視サービスProxyと、コンテンツ配信サービス固有処理を担当するコンテンツ配信サーバ固有部とを分離した構造を備えることを特徴とする中継装置。
  7. 機器監視システムの監視装置による、所定のサービスを提供する機器の監視中断と再開に係る情報を中継する中継装置に搭載する機器監視サービス用Proxyプログラムであって、
    請求項5又は6に記載の中継装置に搭載されることを特徴とする機器監視サービス用Proxyプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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