JP2017211815A - 燃料供給サービス管理システムおよび情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】公道を自走できない特定車両に対して効率的な燃料供給サービスを可能にする燃料供給サービス管理システムおよび情報処理装置を提供する。【解決手段】情報処理装置1は、記憶部と、サーバ制御部と、を備え、サーバ制御部は、記憶部から地図データ、および需要側車両2と関連づけられた所定の事業者の所在地の情報を取得し、第1の通信装置(供給側通信装置32)から燃料供給車3が供給可能な燃料残量の情報を取得し、第1の携帯端末31から燃料供給車の現在位置の情報を取得し、第2の通信装置(需要側通信装置22)から需要側車両の燃料残量の情報を取得し、地図データ、需要側車両と関連づけられた所定の事業者の所在地の情報、燃料供給車が供給可能な燃料残量の情報、燃料供給車の現在位置の情報、需要側車両の燃料残量、稼働状態および燃料消費の情報に基づいて、燃料供給車の走行ルートを決定する。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料供給サービス管理システムおよび情報処理装置に関するものである。
近年、燃料供給車を用いて車両に燃料を供給するサービスが提案されている。例えば、特許文献1は、車両から燃料残量値を定期的に受信して、給油が必要と判断した場合に燃料供給車を車両の所有者が指定した供給位置に移動させて燃料供給を実行する燃料供給サービスを開示する。燃料供給車を用いる燃料供給サービスは、特に燃料供給所の整備が十分に進んでいない新燃料(例えば水素)を用いる車両にとって必要なサービスである。
特開2009−282838号公報
ここで、車両の中には、工場、空港等といった特定の作業場所だけで用いられ、給油のために公道を自走して燃料供給所に移動することができない車両(以下、特定車両)がある。特定車両は、環境問題等への配慮から、ガソリン、軽油以外である新燃料を用いることも多い。そのため、特定車両にとって、燃料供給車を用いる燃料供給サービスは重要である。また、特定車両が燃料切れで停止した場合、工場、空港等での作業が滞って大きな影響を生じる可能性がある。そのため、燃料切れが生じないように特定車両は適切なタイミングで燃料を供給される必要がある。
一方で、燃料供給車が供給のために搭載可能な燃料の量には上限がある。したがって、特許文献1の技術のように特定車両の燃料残量を管理するだけでは不十分であり、燃料供給車の燃料残量も適切に管理する必要がある。さらに、燃料供給車の供給可能領域にある特定車両に燃料切れを生じないように、燃料供給車のルートが適切であるように管理する必要もある。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、公道を自走できない特定車両に対して効率的な燃料供給サービスを可能にする燃料供給サービス管理システムおよび情報処理装置を提供することにある。
上述した課題を解決すべく、本発明に係る燃料供給サービス管理システムは、需要側車両に燃料を供給する燃料供給車に搭載される第1の通信装置および第1の携帯端末と、前記需要側車両に搭載される第2の通信装置と、情報処理装置と、を備える燃料供給サービス管理システムであって、前記需要側車両は、所定の事業者と関連付けられる、公道を走行しない特定車両であり、前記情報処理装置は、前記需要側車両と関連づけられた所定の事業者の所在地の情報を管理する需要側データ、および燃料供給車が走行する領域の地図データ、を有する記憶部と、前記燃料供給車の走行ルートを決定するサーバ制御部と、を備え、前記サーバ制御部は、前記記憶部から前記地図データ、および前記需要側車両と関連づけられた所定の事業者の所在地の情報を取得し、前記第1の通信装置から前記燃料供給車が供給可能な燃料残量の情報を取得し、前記第1の携帯端末から前記燃料供給車の現在位置の情報を取得し、前記第2の通信装置から前記需要側車両の燃料残量、稼働状態および燃料消費の情報を取得し、前記地図データ、前記需要側車両と関連づけられた所定の事業者の所在地の情報、前記燃料供給車が供給可能な燃料残量の情報、前記燃料供給車の現在位置の情報、前記需要側車両の燃料残量、稼働状態および燃料消費の情報に基づいて、前記燃料供給車の走行ルートを決定する。
また、本発明に係る燃料供給サービス管理システムにおいて、前記情報処理装置は、決定した前記燃料供給車の走行ルートの情報を、前記地図データと関連付けて、前記第1の携帯端末に出力することが好ましい。
また、本発明に係る燃料供給サービス管理システムにおいて、前記第1の携帯端末は、前記情報処理装置と第1の通信装置および前記第2の通信装置との間の通信方式とは異なる方式で、前記情報処理装置と通信可能であることが好ましい。
また、本発明に係る燃料供給サービス管理システムにおいて、燃料供給施設に搭載される第2の携帯端末、を備え、前記情報処理装置は、決定した前記燃料供給車の走行ルートの情報を、前記第2の携帯端末にも出力することが好ましい。
また、本発明に係る燃料供給サービス管理システムにおいて、前記情報処理装置は、前記需要側車両の燃料残量、稼働状態および燃料消費の情報に基づいて、前記需要側車両の予想稼働時間を演算し、前記需要側車両の予想稼働時間および燃料消費の情報に基づいて、前記需要側車両の緊急度を区分することが好ましい。
さらに、上述した課題を解決すべく、本発明に係る情報処理装置は、需要側車両に燃料を供給する燃料供給車に搭載される第1の通信装置および第1の携帯端末と、前記需要側車両に搭載される第2の通信装置と、を用いる燃料供給サービスを管理する情報処理装置であって、前記需要側車両は、所定の事業者と関連付けられる、公道を走行しない特定車両であり、前記需要側車両と関連づけられた所定の事業者の所在地の情報を管理する需要側データ、および燃料供給車が走行する領域の地図データ、を有する記憶部と、前記燃料供給車の走行ルートを決定するサーバ制御部と、を備え、前記サーバ制御部は、前記記憶部から前記地図データ、および前記需要側車両と関連づけられた所定の事業者の所在地の情報を取得し、前記第1の通信装置から前記燃料供給車が供給可能な燃料残量の情報を取得し、前記第1の携帯端末から前記燃料供給車の現在位置の情報を取得し、前記第2の通信装置から前記需要側車両の燃料残量、稼働状態および燃料消費の情報を取得し、前記地図データ、前記需要側車両と関連づけられた所定の事業者の所在地の情報、前記燃料供給車が供給可能な燃料残量の情報、前記燃料供給車の現在位置の情報、前記需要側車両の燃料残量、稼働状態および燃料消費の情報に基づいて、前記燃料供給車の走行ルートを決定することを特徴とする。
本発明に係る燃料供給サービス管理システムおよび情報処理装置によれば、公道を自走できない特定車両に対して効率的な燃料供給サービスを可能にする。
本発明の一実施形態に係る燃料供給サービス管理システムのブロック図である。 情報処理装置の構成を例示する図である。 通信装置の構成を例示する図である。 携帯端末の構成を例示する図である。 第1の需要側データを例示する図である。 第2の需要側データを例示する図である。 供給側データを例示する図である。 予想稼働時間を説明するための図である。 携帯端末の表示例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る燃料供給サービス管理方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(システム全体構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る燃料供給サービス管理システム100のブロック図である。燃料供給サービス管理システム100は、需要側通信装置22と、供給側通信装置32と、携帯端末31,41と、情報処理装置1と、を備える。ここで、供給側通信装置32は本発明の第1の通信装置に対応する。需要側通信装置22は本発明の第2の通信装置に対応する。携帯端末31は、本発明の第1の携帯端末に対応する。携帯端末41は、本発明の第2の携帯端末に対応する。
図1に示されるように、需要側通信装置22は需要側車両2に搭載される。供給側通信装置32および携帯端末31は燃料供給車3に搭載される。携帯端末41は燃料供給施設4に設置される。図1では簡便のため、需要側通信装置22を1つだけ図示している。しかし、一般に需要側車両2は複数である。つまり、一般に燃料供給サービス管理システム100は複数の需要側通信装置22を備える。また、図1では簡便のため、供給側通信装置32、携帯端末31をそれぞれ1つだけ図示している。しかし、燃料供給車3が複数台ある場合には、燃料供給サービス管理システム100は複数の供給側通信装置32および複数の携帯端末31を備える。また、図1では簡便のため、携帯端末41を1つだけ図示している。しかし、燃料供給施設4が複数ある場合には、燃料供給サービス管理システム100は複数の携帯端末41を備える。
需要側車両2は、所定の事業者と関連付けられる、すなわち所定の事業者の敷地・施設等で使用される車両である。また、需要側車両2は、例えば自動車登録番号(ナンバープレート)を有しないために公道を走ることができない特定車両であり、燃料供給車3によって燃料を供給される。本実施形態において、需要側車両2は、重い荷物や大量の荷物等を運搬・移動させるフォークリフトである。
本実施形態において、需要側車両2は水素を燃料とする。また、需要側車両2は、ECU21(Electronic Control Unit)と、需要側通信装置22と、を備える。需要側通信装置22は、需要側車両2のECU21と例えばCAN(Controller Area Network)によって接続される。需要側通信装置22は、ECU21から取得した需要側車両2の燃料残量等の情報を情報処理装置1に送信する。需要側通信装置22の詳細については後述する。
燃料供給車3は、需要側車両2と関連付けられた所定の事業者の敷地・施設等に移動して、燃料である水素を需要側車両2に供給する。燃料供給車3は、燃料タンク33と、供給側通信装置32と、携帯端末31と、を備える。燃料タンク33は需要側車両2に供給する水素を貯めるタンクである。供給側通信装置32は、燃料タンク33と例えばCANによって接続される。供給側通信装置32は、燃料タンク33から取得した燃料供給車3が供給可能な燃料残量の情報を情報処理装置1に送信する。携帯端末31は、燃料供給車3の現在位置の情報を情報処理装置1に送信する。また、携帯端末31は、情報処理装置1が決定した燃料供給車3の走行ルートの情報を取得する。燃料供給車3の走行ルートの情報は地図データ113(図2参照)と関連付けられている。携帯端末31は、地図データ113とともに燃料供給車3の走行ルートを表示する。携帯端末31は、例えばカーナビゲーションシステムであってもよいし、スマートフォンであってもよい。携帯端末31の詳細については後述する。また、地図データ113は燃料供給車3が走行し得る領域(燃料供給領域)の全ての地図を含む。
本実施形態において、燃料供給施設4は水素ステーションである。燃料供給施設4は、燃料タンク33に空きのある燃料供給車3が、燃料である水素を燃料タンク33に補給する場所である。燃料供給施設4は携帯端末41を備える。携帯端末41は、情報処理装置1が決定した燃料供給車3の走行ルートの情報を取得する。携帯端末41は、地図データ113とともに燃料供給車3の走行ルートを表示する。携帯端末41は、例えばスマートフォンである。
本実施形態において、情報処理装置1は燃料供給サービスを管理する事業者のコンピュータである。情報処理装置1は例えば燃料供給施設4に設置されていてもよい。情報処理装置1は、地図データ113、需要側車両2と関連づけられた所定の事業者の所在地の情報、燃料供給車3が供給可能な燃料残量の情報、燃料供給車3の現在位置の情報、需要側車両2の燃料残量等の情報に基づいて、燃料供給車3の走行ルートを決定する。このとき、情報処理装置1は、需要側車両2の燃料が無くなる前に燃料供給車3が需要側車両2に燃料供給可能なように走行ルートを選択する。情報処理装置1の詳細については後述する。
ここで、情報処理装置1と、携帯端末31および携帯端末41との間の通信方式は、大容量のデータを高速に通信できる方式が好ましい。一方、情報処理装置1と、需要側通信装置22および供給側通信装置32との間の通信方式は、比較的小容量のデータ通信が可能な方式であればよい。言い換えると、携帯端末31および携帯端末41は、情報処理装置1と需要側通信装置22および供給側通信装置32との間の通信方式とは異なる方式で、情報処理装置1と通信可能であることが好ましい。
本実施形態において、携帯端末31および携帯端末41は、Wi−Fi(登録商標)等の無線通信機能を備えており、インターネット200を介して情報処理装置1と通信する。そして、携帯端末31および携帯端末41は、地図データ113を含むアプリケーションプログラムをダウンロードする。一方、需要側通信装置22および供給側通信装置32は、FOMA(登録商標)等の第3世代(3G)の規格に準拠した通信機能を備え、情報処理装置1と通信する。詳細については後述するが、需要側通信装置22および供給側通信装置32は、主として、比較的小容量の燃料残量の情報を情報処理装置1に送信する。このように、需要側通信装置22および供給側通信装置32が第3世代(3G)の規格に準拠した通信機能を備えることは、需要側通信装置22および供給側通信装置32の小型化を可能にする。また、需要側通信装置22および供給側通信装置32が需要側車両2および燃料供給車3の製造時に組み込まれることを可能にする。
本実施形態に係る燃料供給サービス管理システム100は、公道を走行しない特定車両である需要側車両2に、燃料供給車3を用いて燃料である水素を供給する。ここで、需要側車両2が燃料切れで停止した場合、工場、空港等での作業が滞ってしまうため影響が大きい。燃料供給サービス対象のエリアにおいて需要側車両2に燃料切れが生じないように、情報処理装置1は燃料供給車3の走行ルートを決定する。以下、燃料供給サービス管理システム100を構成する要素の詳細について説明する。
(情報処理装置の概略構成)
図2に示されるように、情報処理装置1は、記憶部11と、サーバ制御部15を備える。サーバ制御部15は、サーバ通信部150と、データ管理部151と、表示制御部152と、演算部153と、を備える。
記憶部11は、少なくとも需要側データ111と、供給側データ112と、地図データ113と、を記憶する。本実施形態において、需要側データ111および供給側データ112はテーブル形式で記憶部11に記憶されるが、詳細については後述する。また、記憶部11は燃料供給サービス管理プログラムを記憶してもよい。また、記憶部11は、例えば燃料供給サービスの実行中にサーバ制御部15が演算で用いるデータおよび演算結果の少なくとも一方を記憶してもよい。
サーバ制御部15は、情報処理装置1の各種動作を制御する。サーバ制御部15は、例えば特定のプログラムを読み込むことにより特定の機能を実現するCPUである。本実施形態において、サーバ制御部15は、燃料供給サービス管理プログラムを読み込んで実行することにより、少なくともサーバ通信部150、データ管理部151、表示制御部152、および演算部153としての機能を実現する。なお、サーバ制御部15は、これらの一部または全部の機能をハードウェアで実現してもよい。
サーバ通信部150は需要側通信装置22、供給側通信装置32、および携帯端末31,41と通信する。
データ管理部151は、需要側データ111、供給側データ112、および地図データ113を記憶部11から読み出したり、更新されたデータを記憶部11に記憶させたりする。例えば、データ管理部151は、需要側データ111を読み出して、演算部153へと出力する。そして、例えば演算部153が需要側データ111の少なくとも一部の車両の予想稼働時間を更新した場合に、データ管理部151は、更新された供給側データ112を記憶部11に記憶させる。
表示制御部152は、サーバ通信部150を介して、燃料供給車3の走行ルートに関連する画面のデータを携帯端末31,41に出力する。燃料供給車3の走行ルートに関連する画面は、例えば次の目的地、予測到達時刻、目的地までの地図および経路、交通情報等を表示するものであってもよい。表示制御部152は、更に音声情報(例えば、車両の移動案内用音声)を画面情報に付して携帯端末31,41に出力してもよい。
演算部153は、サーバ通信部150を介して需要側車両2の燃料残量等の情報と、データ管理部151を介して需要側データ111、供給側データ112、および地図データ113と、を取得する。演算部153は、地図データ113、需要側車両2と関連づけられた所定の事業者の所在地の情報、燃料供給車3が供給可能な燃料残量の情報、燃料供給車3の現在位置の情報、需要側車両2の燃料残量等の情報に基づいて、所定の演算を実行し、燃料供給車3の最適な走行ルートを決定する。
(通信装置の概略構成)
図3に示されるように、需要側通信装置22は、記憶部224と、制御部220と、表示部225を備える。制御部220は、通信部221と、操作部222と、データ取得部223と、を備える。
記憶部224は、例えば需要側車両2の燃料残量等の情報を情報処理装置1に送信するように制御部220を動作させるプログラムを記憶する。また、記憶部224は、例えば燃料供給サービスの実行中に制御部220が演算で用いるデータおよび演算結果の少なくとも一方を記憶してもよい。
表示部225は、例えばLCDを含んで構成され、需要側車両2のユーザに対して燃料供給サービスに関する情報を表示する。例えば、需要側通信装置22は、需要側車両2の燃料残量等の情報を、情報処理装置1に送信するとともに、表示部225に表示させてもよい。また、本実施形態において、表示部225はタッチセンサを含み、タッチパネルとして構成されている。そのため、表示部225は操作部222としても機能する。
制御部220は、需要側通信装置22の各種動作を制御する。制御部220は、例えば特定のプログラムを読み込むことにより特定の機能を実現するCPUである。本実施形態において、制御部220は、記憶部224に記憶されたプログラムを読み込んで実行することにより、少なくとも通信部221、操作部222、およびデータ取得部223としての機能を実現する。なお、制御部220は、これらの一部または全部の機能をハードウェアで実現してもよい。
通信部221は情報処理装置1と通信する。通信部221は、需要側車両2の燃料残量等の情報、需要側車両2のユーザが操作部222によって設定した情報等を情報処理装置1に送信する。さらに、通信部221は、情報処理装置1から指示を取得し、指示に従って送信データの内容、送信タイミング等を調整してもよい。
操作部222は需要側車両2のユーザに燃料供給サービスに関する情報を設定可能にする。本実施形態において、操作部222は、例えば需要側車両2および需要側車両2と関連付けられた所定の事業者の情報の設定(需要側車両2の登録・削除、供給時間の設定・更新等)を可能にするインターフェース画面を表示部225に表示させる。そして、操作部222は、タッチパネルである表示部225から需要側車両2のユーザの入力を受け取る。
データ取得部223はECU21から需要側車両2の燃料残量の情報を取得する。このとき、データ取得部223は需要側車両2の稼働状態(稼働中または待機中)と、燃料消費の大きさのレベル(大、中または小)とを含む情報も取得する。これらの情報は、需要側車両2の燃料残量の情報とともに、情報処理装置1に送信される。
ここで、燃料供給車3に搭載される供給側通信装置32も、図3に示される需要側通信装置22と同じ構成をとることができる。つまり、供給側通信装置32は、記憶部224と、制御部220と、表示部225と、を備える。制御部220は、通信部221と、操作部222と、データ取得部223と、を備える。ただし、供給側通信装置32のデータ取得部223は、ECU21ではなく、燃料タンク33からの燃料残量の情報を取得する。
(携帯端末の概略構成)
図4に示されるように、携帯端末31は、記憶部314と、制御部310と、表示部315と、を備える。制御部310は、通信部311と、操作部312と、位置取得部313と、を備える。
記憶部314は、情報処理装置1によって決定された燃料供給車3の走行ルートの情報を、地図データ113と関連付けて表示部315に表示するためのアプリケーションプログラムを記憶する。また、記憶部314は、例えばアプリケーションプログラムの実行に必要なデータや演算結果の少なくとも一方を記憶してもよい。ここで、アプリケーションプログラムはインターネット200経由で携帯端末31にダウンロード可能であり、必要に応じてアップデートされる。
表示部315は、例えばLCDを含んで構成され、燃料供給車3の運転者に対して走行ルートを表示する。また、本実施形態において、表示部315はタッチセンサを含み、タッチパネルとして構成されている。そのため、表示部315は操作部312としても機能する。
制御部310は、携帯端末31の各種動作を制御する。制御部310は、例えば特定のプログラムを読み込むことにより特定の機能を実現するCPUである。本実施形態において、制御部310は、記憶部314に記憶されたプログラムを読み込んで実行することにより、少なくとも通信部311、操作部312、および位置取得部313としての機能を実現する。なお、制御部310は、これらの一部または全部の機能をハードウェアで実現してもよい。
通信部311は情報処理装置1と通信する。通信部311は、情報処理装置1によって決定された燃料供給車3の走行ルートの情報を受信する。また、位置取得部313から取得した燃料供給車3の位置情報を情報処理装置1に送信する。さらに、通信部311は、情報処理装置1から指示を取得し、指示に従って燃料供給車3の位置情報の内容、送信タイミング等を調整してもよい。
操作部312は燃料供給車3の運転者に走行ルートの表示の切り替え等を設定可能にする。本実施形態において、操作部312は、例えば地図やイベント履歴等の表示・非表示を切り替えられるインターフェース画面を表示部315に表示させる。そして、操作部312は、タッチパネルである表示部315から燃料供給車3の運転者の入力を受け取る。
位置取得部313はGPSによる位置検出データを取得して燃料供給車3の位置を把握する。そして、位置取得部313は、通信部311を介して燃料供給車3の位置情報を情報処理装置1に出力する。
ここで、燃料供給施設4に設置される携帯端末41も、図4に示される携帯端末31と同じ構成をとることができる。つまり、携帯端末41は、記憶部314と、制御部310と、表示部315と、を備える。制御部310は、通信部311と、操作部312と、位置取得部313と、を備える。ただし、燃料供給施設4は一般に移動しない。そのため、位置取得部313、通信部311からの位置情報の送信は省略されてもよい。燃料供給施設4の作業者は、携帯端末41によって燃料供給車3の走行ルート、燃料供給施設4への到着予定時刻等を把握でき、効率的に燃料タンク33へ水素を補給することが可能である。
(需要側データ)
本実施形態において、需要側データ111は第1の需要側データ111Aと第2の需要側データ111Bを含む。第1の需要側データ111Aは需要側車両2の情報をテーブル管理するものである。一方、第2の需要側データ111Bは事業者の情報をテーブル管理するものである。第1の需要側データ111Aにおいて、需要側車両2は所定の事業者と関連付けられている。そのため、情報処理装置1は、第1の需要側データ111Aおよび第2の需要側データ111Bを用いて、需要側車両2のそれぞれと事業者の情報(例えば所在地)とを対応付けることができる。
図5は記憶部11に記憶される第1の需要側データ111Aの例を示す。第1の需要側データ111Aでは、需要側車両2(公道を走行しない特定車両)のそれぞれに、一意に識別可能な識別子(“ID”)を付して区別している。本実施形態では、IDとして重複しない番号が用いられている。そして、IDと対応づけて“事業者”、“車両番号”、“燃料残量”、“稼働状態”、“燃料消費”、および“予想稼働時間”の項目についてテーブル管理している。また、項目は図5に示されるものに限られず、例えば、需要側車両2の“種類”(例えばフォークリフト等)の情報等を更に含んでもよいし、逆に図5の一部の項目が省略されていてもよい。第1の需要側データ111Aは燃料供給サービスの実行前に予め記憶部11に記憶されており、燃料供給サービスの実行中に内容変更があれば適切なタイミングで(例えば直ちに)変更後のデータに更新される。
“事業者”は需要側車両2と関連付けられる事業者の名称である。需要側車両2と関連付けられる事業者は、所有者に限定されず、その敷地・施設等で需要側車両2を使用する事業者である。例えば、IDが1〜3の3台の需要側車両2は、A社の敷地・施設等で使用される。また、例えば、IDが4および5の2台の需要側車両2は、B産業の敷地・施設等で使用される。
“車両番号”は需要側車両2の種類や属性に応じて付される番号である。車両番号は、事業者に固有の番号と整理番号(例えば通し番号)とを組み合わせたものでもよい。例えば、IDが1〜3の需要側車両2の車両番号は、最初の2桁がA社を示す「00」である。また、IDが4および5の需要側車両2の車両番号は、最初の2桁がB産業を示す「01」である。ここで、需要側車両2がIDで管理される場合、車両番号は省略されてもよい。
“燃料残量”は需要側車両2の燃料残量を最大値(最大圧力)との比で示したものである。本実施形態では、燃料である水素は、需要側車両2に搭載された高圧水素タンクに貯蔵される。高圧水素タンク内の水素は最大35MPaの圧力で圧縮される。例えば、IDが10の需要側車両2の燃料残量は100%である。このとき、IDが10の需要側車両2の高圧水素タンク内の水素の圧力は35MPaである。また、例えば、IDが7の需要側車両2の燃料残量は20%である。このとき、IDが7の需要側車両2の高圧水素タンク内の水素の圧力は7MPaまで低下している。燃料残量は、需要側車両2の需要側通信装置22からの情報に基づいて更新される。ここで、燃料である水素は、−253℃まで冷却されて液体の状態で需要側車両2の水素タンクに貯蔵されてもよい。この場合の燃料残量は高圧水素タンクの最大貯蔵量との比で示される。
“稼働状態”は需要側車両2の稼働状態であり、稼働中(動作中)か待機中(停止中)かで分類される。図5の例では、B産業の敷地・施設等において、IDが5の需要側車両2は稼働中である。しかし、B産業の敷地・施設等において、IDが4の需要側車両2は待機中である。
“燃料消費”は需要側車両2の燃料消費の大きさを示す。図5の例では、燃料消費の大きい順に大、中、小の三段階で分類される。例えば、IDが1,3の需要側車両2は燃料消費が大きい。ここで、燃料消費の大、中、小の区分は、需要側車両2の活動の大きさ、作業の負荷の大きさに応じたものである。さらに燃料消費の区分は、需要側車両2の仕様(例えば低燃費等)を考慮して判定されてもよい。
ここで、需要側車両2の稼働状態(稼働中または待機中)および燃料消費の大きさのレベル(大、中または小)は、需要側車両2の需要側通信装置22から情報処理装置1に送信される。
“予想稼働時間”は需要側車両2が燃料切れとなるまでの予想稼働時間である。情報処理装置1は、需要側車両2の燃料残量の情報、稼働状態、燃料消費の大きさのレベルから予想稼働時間を演算する。予想稼働時間の演算の詳細は後述する。
図6は記憶部11に記憶される第2の需要側データ111Bの例を示す。第2の需要側データ111Bでは、事業者のそれぞれに一意に識別可能な識別子(“事業者ID”)を付して区別している。本実施形態では事業者IDとして重複しない番号が用いられている。そして、事業者IDと対応づけて“事業者”、“所在地”、および“供給時間”の項目についてテーブル管理している。また、項目は図6に示されるものに限られず、例えば、事業者の“事業区分”(例えば建設等)の情報等を更に含んでもよいし、逆に図6の一部の項目が省略されていてもよい。第2の需要側データ111Bは燃料供給サービスの実行前に予め記憶部11に記憶されており、燃料供給サービスの実行中に内容変更があれば適切なタイミングで(例えば直ちに)変更後のデータに更新される。
“事業者”は第1の需要側データ111Aにおいて需要側車両2と関連付けられた事業者の名称である。事業者の名称を介して、第1の需要側データ111Aの各項目のデータと、第2の需要側データ111Bの各項目のデータと、を関連付けることができる。ここで、第2の需要側データ111Bにおいて事業者IDは事業者に固有の番号である。そのため、第1の需要側データ111Aにおいて、事業者の名称に代えて事業者IDを用いることも可能である。
“所在地”は事業者の住所である。所定の事業者と関連付けられた需要側車両2は、その事業者の所在地において稼働している。例えば、A社と関連付けられた需要側車両2に燃料供給する場合、燃料供給車3の目的地はA社の所在地である「X県Y市Z−5」である。
“供給時間”は事業者の敷地・施設に入ることが可能な時間を表す。燃料供給車3は供給時間として示された時間内に燃料供給する必要がある。図6の例では、C運輸は供給時間を設定していない(「制限なし」)。このとき、燃料供給車3はC運輸の敷地・施設にいつでも入ることが可能である。一方、A社の需要側車両2に対しては、燃料供給車3は9時から17時の間に燃料供給する必要がある。ここで、需要側車両2のユーザは、需要側車両2の操作部222の機能によって供給時間を設定・更新することができる。
(供給側データ)
図7は、記憶部11に記憶される供給側データ112の例を示す図である。供給側データ112は、燃料供給車3の情報をテーブル管理するものである。供給側データ112では、燃料供給車3に一意に識別可能な識別子(“燃料供給車ID”)を付して区別している。本実施形態では燃料供給車IDとして重複しない番号が用いられている。そして、燃料供給車IDと対応づけて、“供給事業者”、“燃料供給車番号”、“燃料残量”、および“稼働状態”の項目についてテーブル管理している。また、項目は図3に示されるものに限られず、例えば“運転者”の情報等を更に含んでもよいし、逆に図3の一部の項目が省略されていてもよい。供給側データ112は燃料供給サービスの実行前に予め記憶部11に記憶されており、燃料供給サービスの実行中に内容変更があれば適切なタイミングで(例えば直ちに)変更後のデータに更新される。
“供給事業者”は燃料供給車3を用いて燃料供給サービスを実行する事業者の名称である。図7の例では供給事業者は1つであるが、複数の供給事業者であってもよい。
“燃料供給車番号”は燃料供給車3の種類や属性に応じて付される番号である。燃料供給車番号は、供給事業者に固有の番号と整理番号(例えば通し番号)とを組み合わせたものでもよい。図7の例では、燃料供給車IDが1および2の燃料供給車3の燃料供給車番号は、最初の2桁がDエナジーを示す「25」である。ここで、燃料供給車3が燃料供給車IDで管理される場合、燃料供給車番号は省略されてもよい。
“燃料残量”は燃料供給車3の燃料残量を最大値(最大圧力)との比で示したものである。本実施形態では、燃料である水素は、燃料供給車3に搭載された燃料タンク33に貯蔵される。燃料タンク33内の水素は最大35MPaの圧力で圧縮される。燃料残量は、燃料供給車3の供給側通信装置32からの情報に基づいて更新される。ここで、燃料である水素は、−253℃まで冷却されて液体の状態で燃料供給車3の燃料タンク33内に貯蔵されてもよい。この場合の燃料残量は燃料タンク33の最大貯蔵量との比で示される。
“稼働状態”は、燃料供給車3が燃料供給のために移動可能か否かを示すものである。情報処理装置1は、稼働状態が「稼働中」である燃料供給車3の中から、需要側車両2に燃料を供給する車両を選択して、その燃料供給車3の適切な走行ルートを決定する。一方、稼働状態が「待機中」である燃料供給車3は、例えば運転者の運転不能、車両の故障、燃料タンク33内の燃料不足等で燃料供給できないことを示す。ここで、情報処理装置1は、「待機中」の燃料供給車3の位置も地図データ113と関連付けて、携帯端末31,41に出力してもよい。このとき、例えば燃料供給施設4の作業者は、燃料不足で「待機中」となっている燃料供給車3が燃料供給施設4に向かうことを把握できる。
(走行ルートの決定)
情報処理装置1は、需要側車両2の燃料残量等の情報を含む需要側データ111(第1の需要側データ111Aおよび第2の需要側データ111B)、供給側データ112、および地図データ113を取得する。そして、情報処理装置1は、地図データ113、需要側車両2と関連づけられた事業者の所在地の情報、燃料供給車3が供給可能な燃料残量の情報、燃料供給車3の現在位置の情報、需要側車両2の燃料残量等の情報に基づいて、燃料供給車3の最適な走行ルートを決定する。情報処理装置1は、燃料供給車3の走行ルートの候補を公知の技術(カーナビゲーション技術)によって得ることができる。そして、走行ルートの候補の中から、以下に述べる需要側車両2の予想稼働時間との関係で走行ルートを決定する。
図8は、情報処理装置1が需要側車両2の燃料残量の情報、稼働状態、燃料消費の大きさのレベルから予想稼働時間を演算する手法を説明する図である。図8の縦軸は需要側車両2の燃料残量を示す。図8の横軸は時間を示す。ここで、現在時刻がt0であるとする。図8の例では、現在時刻t0において、1つの需要側車両2Aの燃料残量faは、別の需要側車両2Bの燃料残量fbよりも小さい。そのため、燃料残量だけに基づくと、需要側車両2Aの方が需要側車両2Bよりも早急に燃料供給が必要であると判定される。本実施形態において、情報処理装置1は、燃料残量だけでなく稼働状態、燃料消費も考慮して需要側車両が稼働を続けられると予想される時間(予想稼働時間)を演算した上で、燃料供給の必要性(緊急度)を判定する。
情報処理装置1は、需要側車両2の燃料残量を取得すると、現在時刻t0における燃料残量の値をプロットする。需要側車両2A,2Bはともに稼働状態は「稼働中」である。そして、需要側車両2A,2Bの燃料消費の大きさのレベルは、それぞれ中、大である。そのため、需要側車両2Bの燃料残量を表す直線Mbの傾きは、需要側車両2Aの燃料残量を表す直線Maの傾きよりも急である。そして、情報処理装置1は、需要側車両2Aよりも早く、需要側車両2Bの燃料残量が時刻t1においてゼロになると予測する。このとき、需要側車両2Bの予想稼働時間はt1−t0で求められる。このように、情報処理装置1は需要側車両2のそれぞれについて予想稼働時間を演算する。なお、情報処理装置1は、稼働状態が「待機中」であれば、燃料残量が変化しないとして演算を行う。情報処理装置1が演算で求めた予想稼働時間は、第1の需要側データ111Aに反映される。
情報処理装置1は、上記のように需要側車両2のそれぞれについて予想稼働時間を求め、より多くの需要側車両2の予想稼働時間内にたどりつけるような走行ルートを選択する。このとき、公道を自走できない特定車両に対して効率的な燃料供給サービスが可能になる。ここで、情報処理装置1は、供給側データ112を用いて、燃料供給車3の燃料残量がゼロとならないように、燃料供給車3を適切に分配することが好ましい。このとき、燃料供給車3が燃料供給施設4で水素を補給するのに要する時間を減らすことができるため、さらに効率的な燃料供給サービスが可能になる。また、需要側車両2は所定の事業者の敷地・施設等と関連付けられているため、同じ事業者の複数の需要側車両2については最も短い予想稼働時間だけを考慮してもよい。このとき、情報処理装置1が走行ルートを選択する際の演算の負荷を低減できる。また、第2の需要側データ111Bに基づいて、供給時間(事業所の敷地に入場可能な時間)内にたどりつけるような走行ルートを選択することが好ましい。このとき、需要側の事業所にとってさらに便利な燃料供給サービスを提供できる。ここで、1つの事業者に他より多くの需要側車両2が存在する場合には、その事業者での燃料補給は、他の事業者の燃料補給に比べて時間がかかる可能性が高い。そのような燃料補給にかかる時間を考慮して走行ルートを選択してもよい。このとき、さらに燃料供給車3の到着予定時刻を正確に演算できるので、燃料供給サービスの質を高めることが可能である。
図9は、情報処理装置1が上記のように燃料供給車3の走行ルートを決定し、走行ルートを地図データ113と関連付けて携帯端末31,41に表示させた場合の画像114の例を示す。携帯端末31,41に表示される画像114は、地図および走行ルートを表示する画像領域114Aとイベント履歴を表示する画像領域114Bとを含む。
画像領域114Aには、地図とともに、燃料供給車3(燃料供給車番号が251および252)の現在位置が表示されている。それぞれの燃料供給車3の走行ルートも矢印で示されている。需要側車両2は、それぞれの車両番号(図5参照)とともに白丸または黒丸で示されている。ここで、黒丸で示される需要側車両2は、燃料消費が大きく(燃料の減少の度合いが大きく)、予想稼働時間が短い。つまり、燃料供給車3が早急に燃料供給を実行すべき対象である。本実施形態では、所定時間(例えば60分)よりも予想稼働時間が短く、燃料消費が「大」である需要側車両2が黒丸で示される。つまり、情報処理装置1は、予想稼働時間だけでなく、需要側車両2の活動量が大きいか否かを示す燃料消費も考慮して、需要側車両2の緊急度を区分する。そして、情報処理装置1は需要側車両2の緊急度の区分も燃料供給車3の走行ルートの情報に含める。携帯端末31,41では緊急度の区分に応じて需要側車両2を白丸または黒丸で示す。そのため、燃料供給車3の運転者および燃料供給施設4の作業者は燃料供給の緊急度が高い需要側車両2を容易に把握することができる。
画像領域114Bには、燃料供給車3が実行したイベントが時刻と共に表示される。イベントとしては、例えば稼働開始(燃料供給サービスの開始)、需要側車両2への燃料供給の完了等が挙げられる。ここで、画像114は、第1の需要側データ111A、第2の需要側データ111B、および供給側データ112の少なくとも1つを表示してもよい。また、画像領域114Aまたは画像領域114Bを表示しなくてもよい。燃料供給車3の運転者は携帯端末31の操作部312が表示する設定画面によって、画像114に表示させる内容を調整可能である。また、燃料供給施設4の作業者は、携帯端末41の操作部312が表示する設定画面によって、画像114に表示させる内容を調整可能である。このように画像114の表示が調整できるため、燃料供給車3の運転者および燃料供給施設4の作業者は自分にとって必要な情報を把握しやすい。
(燃料供給サービス管理方法)
図10は、本実施形態に係る燃料供給サービス管理システム100で実行される燃料供給の方法(燃料供給サービス管理方法)の一例を示すフローチャートである。情報処理装置1のサーバ制御部15は、図10のフローチャートに従う処理を行う。
ステップS1では、サーバ制御部15は、需要側車両2の燃料残量、稼働状態および燃料消費の情報を取得する。
ステップS2では、サーバ制御部15は、需要側車両2の予想稼働時間を算出する。
ステップS3では、サーバ制御部15は、燃料供給車3の燃料残量および稼働状態の情報を取得する。
ステップS4では、サーバ制御部15は、燃料供給車3の走行ルートを算出する。
ステップS5では、サーバ制御部15は、燃料供給車3に供給燃料不足が生じるか否かを判定する。燃料供給車3に供給燃料不足が生じると判定された場合には(ステップS5のYes)、ステップS6の処理に進む。また、燃料供給車3に供給燃料不足が生じないと判定された場合には(ステップS5のNo)、ステップS7の処理に進む。
ステップS6では、サーバ制御部15は、燃料供給施設4を含めて、燃料供給車3の走行ルートを算出する。つまり、燃料供給車3が燃料供給施設4で水素を燃料タンク33に補給できるように、燃料供給車3の走行ルートが再計算される。
ステップS7では、サーバ制御部15は、需要側車両2の予想稼働時間または事業者の供給時間を超過するか否かを判定する。燃料供給車3が需要側車両2の予想稼働時間より前に到着できない場合、または、燃料供給車3が需要側車両2の事業者の供給時間内に到着できない場合には(ステップS7のYes)、ステップS8の処理に進む。また、燃料供給車3がいずれの時間にも間に合う場合には(ステップS7のYes)、ステップS9の処理に進む。
ステップS8では、サーバ制御部15は、携帯端末31,41に表示させる表示画面に警告表示を含めるように設定する。警告表示によって、供給側の関係者が問題(需要側車両2の予想稼働時間を超過しての到着、事業者の供給時間外の到着)が発生したことを把握できる。
ステップS9では、サーバ制御部15は、燃料供給車3の走行ルートを示す表示画面を生成して携帯端末31,41に出力する。
ステップS10では、サーバ制御部15は、終了指示があるか否かを判定する。終了指示がなければ(ステップS10のNo)、サーバ制御部15は、ステップS1の処理に戻る。つまり、最新の情報(例えば、需要側車両2の通信部221からの新たな燃料残量、稼働状態、燃料消費の情報)を用いて、燃料供給車3の走行ルートを計算する。一方、終了指示があれば(ステップS10のYes)、サーバ制御部15は、一連の処理を終了する。
本実施形態に係る燃料供給サービス管理システム100は、以上に説明した処理を実行することにより、燃料供給領域内の特定車両に優先順位を定めて、燃料供給領域内の特定車両が燃料切れとならないように最適な燃料供給車3の走行ルートを決定できる。そのため、本実施形態に係る燃料供給サービス管理システム100は、公道を自走できない特定車両に対して効率的な燃料供給サービスを可能にする。
本発明を図面および実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形または修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形または修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各ブロック、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数のブロックまたは複数のステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
需要側車両2は、例えば空港で航空機を牽引・移動させる作業車であるトーイングカーであってもよい。また、需要側車両2は、例えば空港や工場で荷物の積み降ろし・移動を行う自動搬送車であってもよい。また、需要側車両2は、例えば建設現場で、地面をローラーで圧し固めるロードローラーであってもよい。また、需要側車両2は、例えばクローラークレーン(無限軌道を有しており自力移動可能なクレーン)であってもよい。また、需要側車両2は、例えば油圧シリンダーにより作動するアームによって建設現場で掘削を行う油圧ショベルであってもよい。また、需要側車両2は、例えば建設現場で粉体または粒体物をダンプカーに積み込むのに用いられるホイールローダーであってもよい。また、需要側車両2は、例えば稲や麦を刈り取りながら脱穀する機能を備えたコンバインであってもよい。
また、需要側車両2は、例えばガソリン、重油または軽油を燃料としてもよい。また、需要側車両2は、例えば燃料ではなく電気で動いてもよい。また、水素の貯蔵・車載の方法として水素吸蔵合金を用いてもよい。
また、需要側通信装置22および供給側通信装置32も、携帯端末31および携帯端末41と同様にWi−Fi(登録商標)等の無線通信機能を備えていてもよい。また、需要側通信装置22および供給側通信装置32が第3世代(3G)の規格に準拠した通信機能を備える一方で、携帯端末31および携帯端末41がより高速な第4世代(4G)の規格に準拠した通信機能を備えていてもよい。
1 情報処理装置
2,2A,2B 需要側車両
3 燃料供給車
4 燃料供給施設
11 記憶部
15 サーバ制御部
21 ECU
22 需要側通信装置
31,41 携帯端末
32 供給側通信装置
33 燃料タンク
100 燃料供給サービス管理システム
111 需要側データ
111A 第1の需要側データ
111B 第2の需要側データ
112 供給側データ
113 地図データ
114 画像
114A 画像領域
114B 画像領域
150 サーバ通信部
151 データ管理部
152 表示制御部
153 演算部
200 インターネット
220 制御部
221 通信部
222 操作部
223 データ取得部
224 記憶部
225 表示部
310 制御部
311 通信部
312 操作部
313 位置取得部
314 記憶部
315 表示部

Claims (6)

  1. 需要側車両に燃料を供給する燃料供給車に搭載される第1の通信装置および第1の携帯端末と、前記需要側車両に搭載される第2の通信装置と、情報処理装置と、を備える燃料供給サービス管理システムであって、
    前記需要側車両は、所定の事業者と関連付けられる、公道を走行しない特定車両であり、
    前記情報処理装置は、
    前記需要側車両と関連づけられた所定の事業者の所在地の情報を管理する需要側データ、および燃料供給車が走行する領域の地図データ、を有する記憶部と、
    前記燃料供給車の走行ルートを決定するサーバ制御部と、を備え、
    前記サーバ制御部は、
    前記記憶部から前記地図データ、および前記需要側車両と関連づけられた所定の事業者の所在地の情報を取得し、
    前記第1の通信装置から前記燃料供給車が供給可能な燃料残量の情報を取得し、
    前記第1の携帯端末から前記燃料供給車の現在位置の情報を取得し、
    前記第2の通信装置から前記需要側車両の燃料残量、稼働状態および燃料消費の情報を取得し、
    前記地図データ、前記需要側車両と関連づけられた所定の事業者の所在地の情報、前記燃料供給車が供給可能な燃料残量の情報、前記燃料供給車の現在位置の情報、前記需要側車両の燃料残量、稼働状態および燃料消費の情報に基づいて、前記燃料供給車の走行ルートを決定する、燃料供給サービス管理システム。
  2. 前記情報処理装置は、
    決定した前記燃料供給車の走行ルートの情報を、前記地図データと関連付けて、前記第1の携帯端末に出力する、請求項1に記載の燃料供給サービス管理システム。
  3. 前記第1の携帯端末は、前記情報処理装置と第1の通信装置および前記第2の通信装置との間の通信方式とは異なる方式で、前記情報処理装置と通信可能である、請求項1または2に記載の燃料供給サービス管理システム。
  4. 燃料供給施設に搭載される第2の携帯端末、を備え、
    前記情報処理装置は、
    決定した前記燃料供給車の走行ルートの情報を、前記第2の携帯端末にも出力する、請求項1から3のいずれか一項に記載の燃料供給サービス管理システム。
  5. 前記情報処理装置は、
    前記需要側車両の燃料残量、稼働状態および燃料消費の情報に基づいて、前記需要側車両の予想稼働時間を演算し、
    前記需要側車両の予想稼働時間および燃料消費の情報に基づいて、前記需要側車両の緊急度を区分する、請求項1から4のいずれか一項に記載の燃料供給サービス管理システム。
  6. 需要側車両に燃料を供給する燃料供給車に搭載される第1の通信装置および第1の携帯端末と、前記需要側車両に搭載される第2の通信装置と、を用いる燃料供給サービスを管理する情報処理装置であって、
    前記需要側車両は、所定の事業者と関連付けられる、公道を走行しない特定車両であり、
    前記需要側車両と関連づけられた所定の事業者の所在地の情報を管理する需要側データ、および燃料供給車が走行する領域の地図データ、を有する記憶部と、
    前記燃料供給車の走行ルートを決定するサーバ制御部と、を備え、
    前記サーバ制御部は、
    前記記憶部から前記地図データ、および前記需要側車両と関連づけられた所定の事業者の所在地の情報を取得し、
    前記第1の通信装置から前記燃料供給車が供給可能な燃料残量の情報を取得し、
    前記第1の携帯端末から前記燃料供給車の現在位置の情報を取得し、
    前記第2の通信装置から前記需要側車両の燃料残量、稼働状態および燃料消費の情報を取得し、
    前記地図データ、前記需要側車両と関連づけられた所定の事業者の所在地の情報、前記燃料供給車が供給可能な燃料残量の情報、前記燃料供給車の現在位置の情報、前記需要側車両の燃料残量、稼働状態および燃料消費の情報に基づいて、前記燃料供給車の走行ルートを決定する、情報処理装置。
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