JP2017211070A - 留め具 - Google Patents

留め具 Download PDF

Info

Publication number
JP2017211070A
JP2017211070A JP2016106676A JP2016106676A JP2017211070A JP 2017211070 A JP2017211070 A JP 2017211070A JP 2016106676 A JP2016106676 A JP 2016106676A JP 2016106676 A JP2016106676 A JP 2016106676A JP 2017211070 A JP2017211070 A JP 2017211070A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
head
notch
pin member
back surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016106676A
Other languages
English (en)
Inventor
一貴 黒太
Kazuki Kuroda
一貴 黒太
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Piolax Inc
Original Assignee
Piolax Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Piolax Inc filed Critical Piolax Inc
Priority to JP2016106676A priority Critical patent/JP2017211070A/ja
Priority to KR1020170062894A priority patent/KR20170134221A/ko
Publication of JP2017211070A publication Critical patent/JP2017211070A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R13/00Elements for body-finishing, identifying, or decorating; Arrangements or adaptations for advertising purposes
    • B60R13/02Internal Trim mouldings ; Internal Ledges; Wall liners for passenger compartments; Roof liners
    • B60R13/0206Arrangements of fasteners and clips specially adapted for attaching inner vehicle liners or mouldings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J3/00Antiglare equipment associated with windows or windscreens; Sun visors for vehicles
    • B60J3/02Antiglare equipment associated with windows or windscreens; Sun visors for vehicles adjustable in position
    • B60J3/0204Sun visors
    • B60J3/0213Sun visors characterised by the mounting means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B2/00Friction-grip releasable fastenings
    • F16B2/20Clips, i.e. with gripping action effected solely by the inherent resistance to deformation of the material of the fastening
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R11/00Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for
    • B60R2011/0001Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for characterised by position
    • B60R2011/0003Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for characterised by position inside the vehicle
    • B60R2011/0028Ceiling, e.g. roof rails
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R11/00Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for
    • B60R2011/0042Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for characterised by mounting means
    • B60R2011/0049Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for characterised by mounting means for non integrated articles
    • B60R2011/005Connection with the vehicle part
    • B60R2011/0059Connection with the vehicle part using clips, clamps, straps or the like
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60YINDEXING SCHEME RELATING TO ASPECTS CROSS-CUTTING VEHICLE TECHNOLOGY
    • B60Y2304/00Optimising design; Manufacturing; Testing
    • B60Y2304/07Facilitating assembling or mounting

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Insertion Pins And Rivets (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)

Abstract

【課題】ピン部材に引き抜き力が作用してもベース部材からピン部材が分離することを防止できる留め具を提供する。【解決手段】この留め具10は、弾性係合片57が設けられたベース部材20と、ベース部材20に組付けられ弾性係合片57の弾性変形を規制するピン部材60とを有し、ベース部材20は、基部21と、ピン部材60を基部裏面側から挿通可能な切欠き部23と、ピン部材60を支持する支持部33とを有し、ピン部材60は、頭部61と、基部裏面側から支持部33に組付けられる組付部63とを有し、組付部63は、頭61が基部表面から突出した状態で、ベース部材裏面に係合して、弾性係合片57を弾性変形可能とし、頭部61が切欠き部23に嵌合した状態で、弾性係合片57の弾性変形を規制する。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、車両パネル等の被取付部材の取付孔に挿入されて固定される留め具に関する。
例えば、車両の運転席や助手席には、サンバイザがシャフトを介して回動可能に取付けられている。この場合、サンバイザのシャフトを支持可能な支持部材を、留め具を介して車両パネルの天井付近に固定することが行われれている。
下記特許文献1には、シャフトを支持する支持部を有するブラケットと、該ブラケットに別体で装着される鉄クリップと、ピンとを備えた、サンバイザ支持部材取付構造が記載されている。ブラケットは、その裏面側に鉄クリップが装着されるようになっていると共に、鉄クリップの内側にピンを挿入させるための、挿入孔を有している。また、ピンは、ブラケットに形成された切欠き部に整合する基部と、該基部の裏面側から突出したピン部とを有し、該ピン部の先端部は、断面半円形状をなしている。更に、鉄クリップは、基端部からブラケットの一側に伸びる第1弾性片と、該第1弾性片を挟むように設けられ、基端部から側方に伸びる第2弾性片及び第3弾性片とを有しており、各弾性片は、略L字状に2回折り返された形状をなしている。
そして、ブラケットの表側から、ピンのピン部を挿入孔を通して鉄クリップ内に挿入し、同ピン部の先端部を、第2弾性片及び第3弾性片の折れ曲がり部に引っ掛けることで、ピンがブラケットに仮保持される。この状態で、ブラケットの引っ掛け爪及び鉄クリップの第1弾性片を、天井パネルの孔に挿入して、その裏側周縁に係止させ、その後、ピンを押し込んで、ピン部を鉄クリップの各弾性片の内側に挿入することで、各弾性片が撓み規制されるので、取付孔にブラケットが本固定される。
特開2014−19420号公報
しかし、上記取付構造の場合、ピンに引き抜き力が作用した際に、ピン部の先端部が、鉄クリップの第2弾性片及び第3弾性片の折れ曲がり部に引っ掛かって、ブラケットとピンの分離を防止しているだけなので、ピンがブラケットから抜け外れる可能性がある。
したがって、本発明の目的は、ピン部材に引き抜き力が作用しても、ベース部材からピン部材が分離することを確実に防止することができる、留め具を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、被取付部材に形成された取付孔に挿入されて固定される留め具であって、前記取付孔の裏側周縁に係合する弾性変形可能な弾性係合片が設けられたベース部材と、該ベース部材に組付けられ、前記弾性係合片の弾性変形を規制するピン部材とを有し、前記ベース部材は、前記取付孔の表側に配置される基部と、該基部に形成され、前記ピン部材を、前記基部の裏面側から挿通可能な切欠き部と、前記基部の裏面から延出され、前記ピン部材を支持する支持部とを有しており、前記ピン部材は、前記切欠き部に嵌合する頭部と、該頭部の裏面側から延出して、前記基部の裏面側から前記支持部に組付けられる組付部とを有し、該組付部は、前記頭部が前記基部の表面から突出した状態で、前記ベース部材の裏面に係合して、前記弾性係合片を弾性変形可能とし、前記頭部が前記切欠き部に嵌合した状態で、前記弾性係合片の弾性変形を規制することを特徴とする。
本発明の留め具においては、ピン部材の組付部が、ベース部材の基部の裏面側から組付けられ、頭部がベース部材の表面から突出した状態で、ベース部材の裏面に係合するようになっているので、ピン部材に、ベース部材の裏面側から表面側に向けて、引き抜かれるような引き抜き力が作用しても、ベース部材からピン部材が分離してしまうことを確実に防止することができる。
本発明に係る留め具の、一実施形態を示す分解斜視図である。 同留め具を構成するベース部材の拡大斜視図である。 同ベース部材の背面図である。 (A)は同ベース部材の右側面図、(B)は図3のA−A矢示線における拡大断面図である。 同ベース部材の正面図である。 同留め具を構成するクリップを示しており、(A)はその拡大斜視図、(B)は正面図である。 同留め具を構成するピン部材の拡大斜視図である。 (A)は同ピン部材の背面図、(B)は(A)のB−B矢示線における断面図である。 (A)は同ピン部材の正面図、(B)は同ピン部材の左側面図である。 同留め具において、ベース部材の切欠き部に対してピン部材の頭部を押し込んでいない状態の拡大斜視図である。 同留め具において、ベース部材の切欠き部に対してピン部材の頭部を押し込んだ状態の拡大斜視図である。 (A)は同留め具において、ベース部材の切欠き部に対してピン部材の頭部を押し込んた状態の説明図、(B)は(A)のD−D矢示線における断面図、(C)は(A)のE−E矢示線における断面図である。 同留め具の使用工程を示しており、(A)は第1工程を示す説明図、(B)は第2工程を示す説明図、(C)は第3工程を示す説明図、(D)は第4工程を示す説明図、(E)は第5使用工程を示す説明図である。 同留め具の使用工程を示しており、(A)は第6工程を示す説明図、(B)は第7工程を示す説明図、(C)は第8工程を示す説明図である。 本発明に係る留め具の、他の実施形態を示す分解斜視図である。 同留め具において、ベース部材の切欠き部に対してピン部材の頭部を押し込んでいない状態の拡大斜視図である。 同留め具において、ベース部材の切欠き部に対してピン部材の頭部を押し込んだ状態の拡大斜視図である。 (A)は同留め具において、ベース部材の切欠き部に対してピン部材の頭部を押し込んでいない状態の説明図、(B)は(A)のF−F矢示線における断面図、(C)はベース部材の切欠き部に対してピン部材の頭部を押し込んだ状態の、断面説明図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る留め具の一実施形態について説明する。
この留め具は、被取付部材に形成された取付孔に挿入されて固定されるものである。この実施形態における留め具10は、図14(C)に示すように、車両の天井パネル等の被取付部材1に形成された取付孔3に挿入固定されて、サンバイザのシャフト5を回転可能に支持するものとなっている。
なお、被取付部材1に形成された取付孔3は、長孔状をなしている。また、被取付部材1としては、例えば、車体パネルや車体フレーム等が挙げられるが、特に限定はされない。更に、本発明の留め具としては、上記被取付部材に、トリムボード、カバー、ガーニッシュ、アシストグリップ、バンパー、ランプ、インシュレータ(防音材)等の取付部材を取付けるために用いてもよく、更に、取付孔の閉塞用等(いわゆるホールプラグ)として用いてもよい。
また、図12(A),(B)に示すように、この実施形態における被取付部材1の表側には、トリムボード等の取付部材4が配置されている。すなわち、この実施形態の留め具10は、サンバイザのシャフト5を支持すると共に、被取付部材1に取付部材4を取付けるためにも用いられる。なお、図14(A)〜(C)においては、説明の便宜上、この取付部材4を省略している。
そして、図1に示すように、この実施形態の留め具10は、取付孔3の表側(ここでは車両の室内側)に配置されるベース部材20と、該ベース部材20とは別体で設けられ、取付孔3の裏側周縁に係合する弾性変形可能な弾性係合片57を有するクリップ50と、前記ベース部材20に組付けられて、前記弾性係合片57の縮径方向の弾性変形を規制するピン部材60とを有している。
まず、図2〜5を参照してベース部材20について説明する。
この実施形態のベース部材20は、一方向に長く伸びる基部21を有しており、該基部21は、その裏面21aを取付孔3の表側に向けて配置されるようになっている。すなわち、本発明における基部の「裏面」とは、被取付部材の取付孔の表側に向く面を意味している。また、基部21の長手方向一端部には、ピン部材60(ここでは後述する頭部61)を、基部21の裏面21a側から挿通可能で、同基部21の縁部に形成された切欠き部23が形成されている。図5に示すように、この実施形態の切欠き部23は、基部21の長手方向一端部の縁部に、その長手方向に直交する方向(幅方向)に伸びる長方形状をなすように切欠かれて形成されている。なお、以下の説明において、「幅方向」とは、基部21の長手方向に直交する方向を意味する。
更に、基部21の、切欠き部23とは反対側の長手方向他端部であって、基部21の裏面21a側からは、取付孔3の裏側に係合する引き掛け部25が、基部21の外方に向けて延出されている。また、図5に示すように、基部21の表面21b(裏面21aとは反対側)の所定位置には、円形状のシャフト挿通孔27が形成されており、該シャフト挿通孔27の裏側周縁からは、シャフト5を回転可能に支持するシャフト支持部29が斜めに突設されている。更に図2及び図3に示すように、基部21の裏面21a側であって、切欠き部23よりも基部21の他端部側には、切欠き部23よりも幅狭の凹状をなし、クリップ50の後述する一対の側部53,53が配置される、クリップ配置凹部31が形成されている。
また、ベース部材20は、基部21の裏面21aから延出され、前記ピン部材60を支持する支持部33を有している。図2及び図3に示すように、この実施形態の支持部33は、基部21の裏面21a側から見て、切欠き部23より露出しており、具体的には、基部21の裏面21a側であって、前記切欠き部23の幅方向中央の内周縁部から立ち上がるように延出され、切欠き部23の内側に位置するように出っ張って、切欠き部23より露出した突起形状をなしている。そして、図10及び図11に示すように、この支持部33は、ピン部材60の後述する組付部63の内側に挿入配置されて、支持部33に対して組付部63を、基部21の裏面21a側から表面21b側に向けて押し込み可能に支持する。
また、図2及び図4(B)に示すように、この支持部33の、切欠き部23側には、基部21の平面方向に対して垂直な当接面34が形成されている。この当接面34は、図13(B)に示すように、支持部33に支持されたピン部材60を、基部21の切欠き部23とは反対側に押し込んでスライドさせたときに、ピン部材60の組付部63に当接して、その位置を規制する(図13(C),(E)参照)。
更に図2及び図4(B)に示すように、支持部33の、切欠き部23とは反対側には、支持部33の延出方向先端から、基部21の長手方向他端部側へ向けてテーパ状に傾斜した斜面35が形成されている。この斜面35は、図13(A)に示すように、ピン部材60を基部21の裏面21a側から組付ける際に、ピン部材60の後述する頭部61をベース部材20の切欠き部23の内側に引き寄せるものである(図13(B)参照)。
なお、この斜面としては、例えば、ピン部材60の組付部63の後述する一対の保持壁69の内面側に設けてもよく、また、支持部と組付部との両方に斜面を設けてもよく、頭部61を切欠き部23の内側に引き寄せることが可能であれば、特に限定はされない。
また、図2や図4(B)に示すように、支持部33の、延出方向とは反対側であって、前記切欠き部23の内周縁部に隣接した位置からは、切欠き部23に連通するように、所定深さのガイド溝37が形成されている。図5に示すように、この実施形態では、隔壁38を介して、支持部33の幅方向両側に、ガイド溝37,37が形成されている。また、図4(B)に示すように、各ガイド溝37は、一方の内面37aが前記当接面34と平行な面となっており、他方の内面37bが前記斜面35と平行な斜面をなしている。
そして、このガイド溝37は、ピン部材60の頭部61がベース部材20の基部21の表面21bから突出した状態で、頭部61が基部21の表面21b側から裏面21a側に向けて押されたときに、ピン部材60の後述するガイド突部77を入り込ませてガイドするものとなっている(図13(E)参照)。なお、図13(E)の想像線で示すように、ピン部材60の頭部61が斜めに傾いた状態で、基部21の表面21b側から裏面側21aに向けて押された場合にも、ピン部材60のガイド突部77が、ガイド溝37の内面37a,37bに当接してガイドされる。
また、支持部33には、その延出方向に延びるリブ39が設けられている(図2参照)。この実施形態では、支持部33の、切欠き部23とは反対側の斜面35側であって、その幅方向中央に、板状をなしたリブ39が基部21の裏面21a側から延出している。図12(B),(C)に示すように、このリブ39は、ピン部材60の組付部63の後述するスリット71に挿入されて、組付部63が基部21の裏面21a側から表面21b側に押し込まれるときや(図13(A),(B)参照)、頭部61が切欠き部23に整合する方向に押し込まれるとき(図13(B),(C)参照)、頭部61が基部21の表面21b側から裏面21a側に押し込まれるときに(図14(B),(C)参照)、ピン部材60のスライドをガイドする。
また、図2及び図4(B)に示すように、リブ39の両側面であって、基部21の裏面21a側の端部には、凸状をなした保持突部41がそれぞれ突設されている。この保持突部41には、ピン部材60の頭部61が基部21の表面21bから突出した状態で、その突出した状態を維持しつつ、該頭部61が基部21の切欠き部23に整合するように、基部21と平行な方向に押し込まれてスライドしたときに(図13(B),(C)参照)、ピン部材60の組付部63の後述する保持壁69が係合して、その状態が保持されるようになっている(図13(E)参照)。
更に図2に示すように、基部21の切欠き部23の幅方向両側の内面からは、前記リブ39に向けて、突条をなした一対のクリップ取付部43,43が突設されている。また、図2及び図4(A)に示すように、切欠き部23の内側であって、前記クリップ取付部43の切欠き部23側の端面からは、取付溝45,45が、基部21の長手方向に沿って所定長さで、切欠き部23に連通するようにそれぞれ形成されている。この切欠き部23,23は、図13(C)に示すように、ピン部材60の頭部61が基部21の表面21bから突出した状態で、クリップ50の後述するフランジ部55を、頭部61の、基部21の表面21b側から裏面21a側への押し込み方向に交差する方向から挿入可能とするものである。
また、図2及び図3に示すように、切欠き部23の幅方向両側の、基部21の裏面21a側には、凹状をなした係止凹部47,47が形成されている。この係止凹部47,47には、図11や図12(C)に示すように、ピン部材60の後述する係止片81の先端部81aが係止することで、基部21の切欠き部23に、ピン部材60の頭部61が嵌合した状態に保持される。
次に、図6を参照してクリップ50について説明する。
この実施形態のクリップ50は、金属製であって、中央部が平板状で、その両端が斜めに屈曲した略台形状をなす基部51と、該基部51の両端から互いに平行となるように延出した側部53,53とを有する、全体として略コ字枠状をなしている。各側部53の延出方向先端部には、外方に向けて屈曲形成されたフランジ部55がそれぞれ設けられている。
また、各側部53には、略コ字状をなしたスリット56を介して、弾性変形可能とされ、前記取付孔3の裏側周縁に係合する弾性係合片57がそれぞれ形成されている。各弾性係合片57は、その基端が側部53に連結されると共に、前記フランジ部55側に向けて斜め外方に傾斜して延びる傾斜部57aと、該傾斜部57aの先端からフランジ部55側に向けて斜め内方に屈曲し、取付孔3の裏側周縁に係合する係合部57bと、該係合部57bの先端側の屈曲部57cから、フランジ部55側に向けて斜め外方に折り返されてなる自由端部57dとから構成されている。
なお、この実施形態では、ベース部材20とは別体のクリップ50に弾性係合片57を設けたが、ベース部材20に対して、弾性係合片57を一体的に設けてもよく、特に限定はされない。
次に、図7〜9を参照してピン部材60について説明する。
この実施形態のピン部材60は、ベース部材20の切欠き部23に嵌合する頭部61と、該頭部61の裏面側から延出して、ベース部材20の基部21の裏面21a側から前記支持部33に組付けられる組付部63とを有している。
頭部61は、ベース部材20の切欠き部23に嵌合する長尺形状をなしており、また、組付部63は、ベース部材20の支持部33を囲む枠状をなしている。なお、頭部61が切欠き部23に「嵌合」とは、頭部61が切欠き部23に嵌り込み、かつ、切欠き部23に係合した状態を意味する。図7及び図8(A)に示すように、該組付部63は、頭部61よりも幅狭で、その裏面側から立設した立壁65と、該立壁65の長手方向両端から互いに平行に延出し、かつ、頭部61の長手方向に沿った端縁部61aよりも頭部外方に突出する側壁67,67と、側壁67,67の延出方向先端から、互いに近接する方向となるように直角に屈曲した保持壁69,69とを有する、矩形枠状をなしている。
更に、保持壁69,69の間には、前記ベース部材20のリブ39がスライド可能に挿入されるスリット71が、頭部61の立設方向に沿って形成されている。すなわち、このスリット71に前記リブ39が挿入されることで、組付部63が基部21の裏面21a側から表面21b側に押し込まれるときや(図13(A),(B)参照)、頭部61が切欠き部23に整合する方向に押し込まれるとき(図13(B),(C)参照)、頭部61が基部21の表面21b側から裏面21a側に押し込まれるときに(図14(B),(C)参照)、ピン部材60のスライドをガイドする。
そして、上記組付部63は、頭部61がベース部材20の基部21の表面21bから突出した状態で、基部21の裏面21aに係合して(ここでは、図13(E)に示すように、保持壁69の頭部61側の端面が基部21の裏面21aに係合する)、クリップ50の弾性係合片57を弾性変形可能とし、頭部61がベース部材20の切欠き部23に嵌合した状態で、クリップ50の弾性係合片57の縮径方向の弾性変形を規制するように構成されている。
すなわち、頭部61がベース部材20の基部21の表面21bから突出し、組付部63を構成する保持壁69の頭部61側の端面が、基部21の裏面21aに係合した状態では(図13(E)参照)、図10や図12(B)の想像線で示すように、各側壁67が、クリップ50の各弾性係合片57の屈曲部57cの内側に位置しないために、各弾性係合片57が弾性変形可能となる。一方、この状態からピン部材60の頭部61を基部21の表面21b側から裏面21a側に向けて押し込んで、頭部61がベース部材20の切欠き部23に嵌合した状態では、図11や図12(B)に示すように、組付部63の各側壁67が、クリップ50の各弾性係合片57の屈曲部57cの内側に位置することで、各弾性係合片57の縮径方向の弾性変形が規制される。
また、上記組付部63は、頭部61がベース部材20の基部21の表面21bから突出した状態で、該頭部61が前記突出した状態を維持しつつ、ベース部材20の切欠き部23に整合するように(図13(E)参照)、頭部61の、基部21の表面21b側から裏面21a側への押し込み方向に交差する方向(ここでは押し込み方向に交差し且つ基部21と平行な方向)にスライド可能に、支持部33に組付けられている(図13(B),(C)参照)。なお、頭部61が切欠き部23に「整合」とは、基部21を表面21b側から見たときに、切欠き部23の内側周縁部に、頭部61の外側周縁部がほぼ一致し、頭部61を基部21の表面21b側から裏面21a側に向けて押し込んだときに、頭部61が切欠き部23に嵌合可能な位置であることを意味する(図10参照)。
更に、上記のように、頭部61がベース部材20の基部21の表面21bから突出した状態で、該頭部61が前記突出した状態を維持しつつ、ベース部材20の切欠き部23に整合するように、頭部61の、基部21の表面21b側から裏面21a側への押し込み方向に交差する方向にスライドしたときには(図13(B),(C)参照)、図4(B)の想像線で示すように、ベース部材20の保持突部41の内側に配置された、組付部63の保持壁69が、ベース部材20の保持突部41をクリック感を伴って乗り越えて、保持突部41の外側に係合して、その状態が保持される(図13(E)参照)。すなわち、この実施形態では、この保持壁69と保持突部41とが、ベース部材とピン部材との間に設けられた本発明における「保持手段」をなしている。なお、「保持手段」としては、この構造に限定されるものではない。
また、図8(B)に示すように、頭部61の裏面側には、ガイド突部77が設けられている。図8(A)及び図9(B)を併せて参照すると、前記一対の側壁67,67の内面側であって、前記立壁65に対して所定隙間を空けて、頭部61の裏面側からガイド突部77がそれぞれ突設されている。これらのガイド突部77,77が、図13(E)に示すように、ピン部材60の頭部61がベース部材20の基部21の表面21bから突出した状態で、頭部61が基部21の表面21b側から裏面21a側に向けて押されたときに、ベース部材20に設けたガイド溝37,37にそれぞれ入り込んで、ピン部材60のスライドがガイドされる。
更に、図7及び図8(A)に示すように、頭部61の裏面側の、幅方向の両側部61b,61bであって、端縁部61aに近接した位置には、ベース部材20のクリップ取付部43,43の表面側に当接可能とされた、凸部79,79が突設されている。更に、頭部61の裏面側の、幅方向の両側部61b,61bであって、前記凸部79から離れた位置からは、ベース部材20の切欠き部23に設けた係止凹部47,47に係止する係止片81,81が突設されている(図7参照)。図7に示すように、各係止片81は、その突出方向の先端部81aが、頭部61の両側部61bから突出しており、該先端部81aが前記係止凹部47に係止するようになっている(図11参照)。
次に、上記構造からなる留め具10の使用方法及び作用効果について説明する。
すなわち、図1に示すように、ベース部材20の裏面21a側において、ベース部材20の支持部33やリブ39に、ピン部材60の組付部63やスリット71を整合させて、図13(A)に示すように、ベース部材20の基部21の裏面21a側から、ピン部材60を押し込んで組付けていく。すると、支持部33が組付部63内に入り込むと共に、スリット71にリブ39が挿入され、支持部33の斜面35によって、組付部63の保持壁69,69がガイドされながら押し込まれていく。そして、ピン部材60の頭部61が、ベース部材20の切欠き部23を通過して、同頭部61が、基部21の表面21bから突出すると共に、組付部63の保持壁69の頭部61側の端面が、基部21の裏面21aに係合して(図4(B)参照)、頭部61が基部21の表面21bから突出した状態となる(図13(B)参照)。このとき、頭部61は、切欠き部23とは整合していない状態となっている。
上記のように、頭部61が基部21の表面21bから突出した状態で、その状態を維持しつつ、図13(B)の矢印に示すように、組付部63を、ベース部材20の切欠き部23に整合するように、頭部61の、基部21の表面21b側から裏面21a側への押し込み方向に交差し、基部21に対して平行な方向にスライドさせる。すると、組付部63の保持壁69が、ベース部材20の保持突部41をクリック感を伴って乗り越えて、保持突部41の外側に係合すると共に、支持部33の当接面34に組付部63の立壁65が当接して、頭部61が基部21の表面21bから突出し、かつ、頭部61が切欠き部23に整合した状態に維持されて、支持部33に組付部63が組付けられる(図13(C)及び図13(E)参照)。なお、この状態では、ピン部材60のガイド突部77が、支持部33に形成されたガイド溝37に挿入可能な位置に配置されている。
上記状態で、ベース部材20の切欠き部23の内側に設けた取付溝45,45に、クリップ50のフランジ部55,55を整合させて(図1参照)、図13(C)の矢印に示すように、クリップ50を、頭部61の、基部21の表面21b側から裏面21a側への押し込み方向に交差する方向から押し込んでいく。すると、図10に示すように、クリップ50の側部53,53が、ベース部材20のクリップ取付部43と組付部63の側壁67との間に挿入されて挟持されると共に、フランジ部55,55が取付溝45,45に保持されて、ベース部材20にクリップ50が装着される(図10及び図13(D)参照)。この状態では、組付部63の各保持壁69が、クリップ50の各弾性係合片57の屈曲部57cの内側に位置しないために、各弾性係合片57が弾性変形可能となっている(図10及び図12(B)の想像線参照)。
そして、図14(A)に示すように、被取付部材1の取付孔3に、ベース部材20を、引き掛け部25側から斜めに挿入して、同引き掛け部25を取付孔3の裏側に係合した後、クリップ50を取付孔3に向けて押し込んでいく。すると、弾性変形可能な弾性係合片57の傾斜部57aが取付孔3の内周に押圧されて、弾性係合片57が撓んでいき、その傾斜部57aを通り越えて係合部57bが取付孔3の裏側に至ると、弾性係合片57が弾性復帰して、その係合部57bが取付孔3の裏側周縁に係合するので、取付孔3の裏側に配置された引き掛け部25と協働して、取付孔3に留め具10を仮固定することができる(図14(B)参照)。
その後、図14(B)の矢印に示すように、ピン部材60の頭部61を、ベース部材20の基部21の、表面21b側から裏面21a側に向けて押し込んでいくと、ピン部材60のガイド突部77,77が、支持部33に形成されたガイド溝37,37にそれぞれ挿入されて、支持部33に対して組付部63がガイドされながら押し込まれていき、切欠き部23に頭部61が嵌合するまで押し込むと、組付部63の各側壁67が、クリップ50の各弾性係合片57の屈曲部57cの内側に位置して、各弾性係合片57の縮径方向の弾性変形が規制されて(図12(B)参照)、取付孔3に留め具10を本固定することができる(図14(C)参照)。この状態では、頭部61の凸部79,79(図8(A)参照)がベース部材20のクリップ取付部43,43の表面側に当接すると共に、ピン部材60の各係止片81の先端部81aが、切欠き部23の内側の各係止凹部47にそれぞれ係止して、切欠き部23に頭部61が嵌合した状態に抜け止め保持させることができる(図11及び図12(C)参照)。なお、この実施形態では、留め具10を介して、被取付部材1に取付部材4を取付けることができる(図12(A),(B)参照)。
その後、図14(C)に示すように、サンバイザのシャフト5をベース部材20の表面21b側のシャフト挿通孔27に通して、シャフト支持部29に挿通させて支持させることで、サンバイザのシャフト5を回転可能に支持することができる。
以上のように、この留め具10においては、上述したように、ピン部材60の組付部63が、基部21の裏面21a側から組付けられ、頭部61が基部21の表面21bから突出した状態で、基部21の裏面21aに係合するようになっている(ここでは、保持壁69の頭部61側の端面が基部21の裏面21aに係合する)。そのため、ベース部材20の切欠き部23に、ピン部材60の頭部61を嵌合させる前(すなわち、取付孔3への留め具10の本固定前)に、ベース部材20からピン部材60が引き抜かれるような引き抜き力が、ピン部材60に作用しても、ピン部材60の頭部61が、ベース部材20の基部21の表面21bに対して離間する方向へ移動することが規制され、ベース部材20からピン部材60が分離してしまうことを確実に防止することができる。また、取付孔3に留め具10を本固定した後に、例えば、メンテナンス等で、留め具10を被取付部材1の取付孔3から取外す必要が生じた際に、ピン部材60にベース部材20の裏面側から表面側に向けて引き抜き力が作用しても、ベース部材20からピン部材60が分離してしまうことを確実に防止することができる。
また、この実施形態においては、組付部63は、支持部33を囲む枠状をなし、支持部33は、基部21の裏面21a側であって切欠き部23の内周から、基部21の裏面21aから離れる方向であって、基部21の切欠き部23が設けられていない他端部に対して離れる方向に延出されて、基部21の裏面21a側から見て、切欠き部23より露出しており(図3参照)、該支持部33が組付部63の内側に挿入され、支持部33に対して組付部63を、基部21の裏面21a側から表面21b側に向けて押し込み可能に支持するようになっている。そのため、基部21の裏面21a側から、枠状をなした組付部63の内側に支持部33を挿入して、組付部63を基部21の裏面21a側から表面21b側に向けて押し込んでいくと、支持部33に対して組付部63が支持されつつ押し込むことができるので、ピン部材60の頭部61を、基部21の表面21bにスムーズに突出させることができ(図13(A),(B)参照)、ベース部材20に対するピン部材60の組付け作業性を向上させることができる。また、基部21の裏面21a側から見て、切欠き部23より露出しているので、ベース部材20にピン部材60を組付けるべく、組付部63を基部21の裏面21a側から表面21b側に押し込むときに、頭部61を基部21に干渉しにくくすることができ、組付け作業性を向上させることができる。
更にこの実施形態においては、支持部33の延出方向に延びるリブ39が設けられており、該リブ39が、組付部63のスリット71に、スライド可能に挿入されるようになっている。そのため、ベース部材20にピン部材60を組付けるべく、組付部63が基部21の裏面21a側から表面21b側に押し込まれるときや(図13(A),(B)参照)、頭部61が切欠き部23に整合する方向に押し込まれるときに(図13(B),(C)参照)、ピン部材60のスライドをガイドして、ベース部材20に対するピン部材60の組付け作業性を向上することができると共に、取付孔3に留め具10を本固定すべく、基部21の表面21b側から頭部61が突出した状態で、頭部61を基部21の表面21b側から裏面21a側に向けて押し込んでいくときにも、ピン部材60のスライドをガイドすることができ(図14(B),(C)参照)、取付孔3に対する留め具10の固定作業性も向上させることができる。
また、この実施形態においては、支持部33及び/又は組付部63には、ピン部材60を基部21の裏面21a側から組付ける際に、ピン部材60の頭部61をベース部材20の切欠き部23の内側に引き寄せる、斜面が設けられている。ここでは、支持部33側に斜面35が設けられている(図4(B)参照)。そのため、基部21の裏面21a側から支持部33に組付部63を組付けるべく、ピン部材60を押し込んでいくと、上記斜面35によって、ピン部材60の頭部61がベース部材20の切欠き部23の内側に引き寄せられるので(図13(B)参照)、頭部61を切欠き部23に整合させやすくすることができ、ベース部材20にピン部材60を組付けやすくなる。また、基部21の切欠き部23の内側に頭部61をオーバーラップさせることできるので(重ね合わせることができる)、頭部61を基部21の表面21bから突出した状態に維持しやすくなる。
更にこの実施形態においては、ピン部材60の頭部61の裏面側には、ガイド突部77が設けられており、支持部33には、組付部63によって、頭部61が基部21の表面21bから突出した状態で、頭部61が基部21の表面21b側から裏面21a側に向けて押されたときに、ガイド突部77を入り込ませてガイドするガイド溝37が、切欠き部23に連通して形成されている(図13(E)参照)。すなわち、組付部63によって、頭部61が基部21の表面21bから突出した状態で、頭部61が基部21の表面21b側から裏面21a側に向けて押されたときに、ピン部材60のガイド突部77が、支持部33のガイド溝37に入り込んでガイドされるので、頭部61を切欠き部23に嵌合させやすくすることができると共に、頭部61が切欠き部23に嵌合した状態で、ピン部材60のガイド突部77が支持部33のガイド溝37に入り込むので、頭部61が切欠き部23から位置ずれしにくくすることができる。
また、この実施形態においては、組付部63は、頭部61が基部21の表面21bから突出した状態で、頭部61が突出した状態を維持しつつ切欠き部23に整合するように、頭部61の、基部21の表面21b側から裏面21a側への押し込み方向に交差する方向にスライド可能に、支持部33に組付けられているので(図13(B),(C),(E)参照)、頭部61が基部21の表面21bから突出し、かつ、切欠き部23に整合した状態にして、ピン部材60を基部21の表面21b側から裏面21a側に向けて押し込むことにより、頭部61を切欠き部23にスムーズに嵌合させることでき、取付孔3に留め具10を本固定するときの、ピン部材60の押し込み作業を容易に行うことができる(図14(B),(C)参照)。
更にこの実施形態においては、ベース部材20とピン部材60との間には、頭部61が基部21の表面21bから突出した状態で、同頭部61が切欠き部23に整合した状態に保持する、保持手段(ここでは、ベース部材20側の保持突部41及びピン部材60側の保持壁69)が設けられている(図13(E)参照)。そのため、ベース部材20とピン部材60との間に設けた保持手段によって、ベース部材20に設けた弾性係合片57を、取付孔3に挿入するときに、頭部61が切欠き部23から位置ずれすることを防止して、頭部61が基部21の表面21bから突出し、かつ、切欠き部23に頭部61が整合した状態に保持することができるので(図13(E)参照)、取付孔3に留め具10を本固定するときの、ピン部材60の押し込み作業性をより向上させることができる。
また、この実施形態においては、弾性係合片57は、ベース部材20とは別体に設けられた、フランジ部55を有するクリップ50からなり、ベース部材20の切欠き部23には、頭部61が基部21の表面21bから突出した状態で、クリップ50のフランジ部55を、頭部61の、基部21の表面21b側から裏面21a側への押し込み方向に交差する方向から挿入可能とする取付溝45が形成されている。そのため、頭部61が基部21の表面21bから突出した状態で、ベース部材20とは別体のクリップ50のフランジ部55を、図13(C)に示すように、取付溝45に対して、頭部61の、基部21の表面21b側から裏面21a側への押し込み方向に交差する方向から挿入することで、クリップ50をベース部材20に装着することができ(図10参照)、また、頭部61を切欠き部23に嵌合した状態では、取付溝45が頭部61によって覆われるので(図11参照)、クリップ50がベース部材20から脱落することを確実に防止することができる。更に、クリップ50はベース部材20とは別体であるので、例えば、クリップ50を金属で形成することによって、取付孔3の裏側周縁に対して高い保持力を得ることができる。
更にこの実施形態においては、基部21には、その一端部に切欠き部23が形成され、切欠き部23とは反対側の他端部に、取付孔3の裏側に係合する引き掛け部25が設けられているので、取付孔3の裏側周縁に係合する弾性係合片57を、基部21の一端部の、より周縁側に配置することができ、その結果、基部21の他端部に設けられ、取付孔3の裏側に配置される引き掛け部25と協働して、取付孔3に対して留め具10をより安定して固定することができる(図14(C)参照)。
図15〜18には、本発明に係る留め具の、他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
図15に示すように、この実施形態の留め具10Aは、ベース部材20Aに、弾性係合片57Aが一体に形成されていると共に、ベース部材20A及びピン部材60Aが、前記実施形態のベース部材20やピン部材60に比べて、簡略化した構造となっている。
ベース部材20Aの基部21は、略円形板状をなしており、その周方向所定箇所に、所定幅で切欠き部23Aが形成されている。基部21の裏面21a側であって、切欠き部23Aの周縁からは、切欠き部23Aの内側に出っ張って、同切欠き部23Aより露出するように、支持部33Aが設けられている。また、基部21の裏面21a側であって、前記支持部33Aの両側には、一対の弾性係合片57A,57Aが立設されている。各弾性係合片57Aの立設方向先端部の内側からは、押圧突部57eがそれぞれ突設されている。また、図18(B)に示すように、支持部33Aのリブ39の側面には、傾斜した突条をなした保持突部41Aが設けられている。一方、ピン部材60Aは、ベース部材20Aの切欠き部23Aに嵌合する頭部61Aと、支持部33Aに組付けられる矩形枠状の組付部63Aとを有しており、組付部63Aを構成する保持壁69は傾斜した形状をなしている。
そして、基部21の切欠き部23Aに頭部61Aを整合させて、基部21の裏面21a側からピン部材60Aを組付けていくと、支持部33Aに組付部63Aがガイドされながら押し込まれ、切欠き部23Aを通過して頭部61Aが、基部21の表面21bから突出すると共に、保持壁69の頭部61側の端面が基部21の裏面21aに係合し、更に、組付け部63を、頭部61Aの、基部21の表面21b側から裏面21a側への押し込み方向に交差する方向にスライドさせて、切欠き部23Aに頭部61Aを整合させることで、組付部63Aの立壁65が支持部33Aに当接し、保持壁69の内面が支持部33Aの保持突部41Aに係止して、頭部61Aが基部21の表面21bから突出した状態に保持される(図16及び図18(B)参照)。この状態では、組付部63の側壁67,67の先端部が、弾性係合片57A,57Aの押圧突部57e,57eの内側に位置しないので、弾性係合片57A,57Aが弾性変形可能となっている。
そして、この状態で、図示しない取付孔に留め具10Aの弾性係合片57A,57Aを挿入して、ピン部材60Aの頭部61Aを、ベース部材20Aの基部21の表面21b側から裏面21a側に向けて押し込むと、ピン部材60Aのガイド突部77が支持部33Aに設けたガイド溝37に挿入されてガイドされながら押し込まれていき、切欠き部23Aに頭部61Aが嵌合するまで押し込むと、組付部63Aの側壁67,67によって、押圧突部57eが押圧されて一対の弾性係合片57A,57Aが内側から押し広げられて、その縮径方向の弾性変形が規制されるので(図17参照)、取付孔3に留め具10Aを本固定することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、各種の変形実施形態が可能であり、そのような実施形態も本発明の範囲に含まれる。
1 被取付部材
3 取付孔
10,10A 留め具
20,20A ベース部材
21 基部
21a 裏面
21b 表面
23,23A 切欠き部
25 引き掛け部
33,33A 支持部
35 斜面
37 ガイド溝
39 リブ
45 取付溝
50 クリップ
55 フランジ部
57,57A 弾性係合片
60,60A ピン部材
61,61A 頭部
63,63A 組付部
71 スリット

Claims (9)

  1. 被取付部材に形成された取付孔に挿入されて固定される留め具であって、
    前記取付孔の裏側周縁に係合する弾性変形可能な弾性係合片が設けられたベース部材と、
    該ベース部材に組付けられ、前記弾性係合片の弾性変形を規制するピン部材とを有し、
    前記ベース部材は、前記取付孔の表側に配置される基部と、該基部に形成され、前記ピン部材を、前記基部の裏面側から挿通可能な切欠き部と、前記基部の裏面から延出され、前記ピン部材を支持する支持部とを有しており、
    前記ピン部材は、前記切欠き部に嵌合する頭部と、該頭部の裏面側から延出して、前記基部の裏面側から前記支持部に組付けられる組付部とを有し、
    該組付部は、前記頭部が前記基部の表面から突出した状態で、前記ベース部材の裏面に係合して、前記弾性係合片を弾性変形可能とし、前記頭部が前記切欠き部に嵌合した状態で、前記弾性係合片の弾性変形を規制することを特徴とする留め具。
  2. 前記組付部は、前記支持部を囲む枠状をなし、
    前記支持部は、前記基部の裏面側から見て、前記切欠き部より露出しており、該支持部が前記組付部の内側に挿入され、該支持部に対して前記組付部を、前記基部の裏面側から表面側に向けて押し込み可能に支持する請求項1記載の留め具。
  3. 前記支持部には、その延出方向に延びるリブが設けられており、
    前記組付部には、前記リブがスライド可能に挿入されるスリットが設けられている請求項2記載の留め具。
  4. 前記支持部及び/又は前記組付部には、前記ピン部材を前記基部の裏面側から組付ける際に、前記頭部を前記切欠き部の内側に引き寄せる、斜面が設けられている請求項1〜3のいずれか1つに記載の留め具。
  5. 前記頭部の裏面側には、ガイド突部が設けられており、
    前記支持部には、前記組付部によって、前記頭部が前記基部の表面から突出した状態で、前記頭部が前記基部の表面側から裏面側に向けて押されたときに、前記ガイド突部を入り込ませてガイドするガイド溝が、前記切欠き部に連通して形成されている請求項1〜4のいずれか1つに記載の留め具。
  6. 前記組付部は、前記頭部が前記基部の表面から突出した状態で、該頭部が前記突出した状態を維持しつつ前記切欠き部に整合するように、前記頭部の、前記基部の表面側から裏面側への押し込み方向に交差する方向にスライド可能に、前記支持部に組付けられている請求項1〜5のいずれか1つに記載の留め具。
  7. 前記ベース部材と前記ピン部材との間には、前記頭部が前記基部の表面から突出した状態で、同頭部が前記切欠き部に整合した状態に保持する、保持手段が設けられている請求項6記載の留め具。
  8. 前記弾性係合片は、前記ベース部材とは別体に設けられた、フランジ部を有するクリップからなり、
    前記基部には、前記頭部が前記基部の表面から突出した状態で、前記フランジ部を、前記頭部の、前記基部の表面側から裏面側への押し込み方向に交差する方向から挿入可能とする取付溝が形成されている請求項1〜7のいずれか1つに記載の留め具。
  9. 前記基部には、その一端部に前記切欠き部が形成され、前記切欠き部とは反対側の他端部に、前記取付孔の裏側に係合する引き掛け部が設けられている請求項1〜8のいずれか1つに記載の留め具。
JP2016106676A 2016-05-27 2016-05-27 留め具 Pending JP2017211070A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016106676A JP2017211070A (ja) 2016-05-27 2016-05-27 留め具
KR1020170062894A KR20170134221A (ko) 2016-05-27 2017-05-22 잠금쇠

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016106676A JP2017211070A (ja) 2016-05-27 2016-05-27 留め具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017211070A true JP2017211070A (ja) 2017-11-30

Family

ID=60476042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016106676A Pending JP2017211070A (ja) 2016-05-27 2016-05-27 留め具

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2017211070A (ja)
KR (1) KR20170134221A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2617462A (en) * 2022-03-24 2023-10-11 Piolax Inc Sun visor attachment device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2617462A (en) * 2022-03-24 2023-10-11 Piolax Inc Sun visor attachment device

Also Published As

Publication number Publication date
KR20170134221A (ko) 2017-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5231333B2 (ja) 止め具
JP6426836B2 (ja) 部品取付具
JP4299319B2 (ja) コネクタ接続器のためのロック装置
JP6255033B2 (ja) 止め具
JP2005056792A (ja) 雌端子金具
JP2007315517A (ja) 2ピースクリップ
US8458862B2 (en) Locked base trim clip
JP4423266B2 (ja) グロメット
JP6546699B2 (ja) クリップ
JP2017211070A (ja) 留め具
JP2014228112A (ja) 取付部材の取付構造
JP6243701B2 (ja) 取付部材の取付構造
JP2014228031A (ja) 取付部材の取付構造
JP4790493B2 (ja) ハーネスクリップ
JP2018050390A (ja) バンドクリップ
JP2012235575A (ja) プロテクタ
JP6851268B2 (ja) 自動車用カバー部材およびその取付構造
JP2007110806A (ja) 取付具
JP6254837B2 (ja) 留め具
WO2012137839A1 (ja) クリップ
JP2007292263A (ja) 部品の取付装置
JP2009030796A (ja) 内装部品の取付構造
JP2006057647A (ja) 車両用アクセサリの固定装置
JP2011190904A (ja) クランプ
WO2018066534A1 (ja) 部品取付具