JP2017210315A - 給紙カセットおよび画像形成装置 - Google Patents

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Yasuhiro Suzuki
康博 鈴木
佳孝 黒田
Yoshitaka Kuroda
佳孝 黒田
直樹 松井
Naoki Matsui
直樹 松井
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Abstract

【課題】簡素な構成を有し、上下方向のスペースを広げることなく紙媒体の後端位置を規制することができる給紙カセットを提供する。
【解決手段】給紙カセット100は、カセット本体101と、載置面110aおよび貫通孔111を有し、載置面110a上に積載された複数の紙媒体を押し上げる押し上げ板110と、貫通孔111を貫通し、紙媒体の後端の位置を規制する後端規制部材120とを備える。後端規制部材120は、紙媒体の後端に接触する接触面120aを有し、押し上げ板110が回動する場合に、接触面120aと載置面110aとの交差角が一定の状態を維持するように後端規制部材120が押し上げ板110の回動に対応して回動し、かつ、後端規制部材120が押し上げ板110に貫通している部分の位置が、上下方向に変動する。
【選択図】図2

Description

本発明は、給紙カセットおよび画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置に具備される給紙カセットにあっては、押し上げ板に積載された複数の紙媒体の後端を規制する後端規制部材が、カセット本体に設けられていた。このため、押し上げ板が上昇した場合には、給紙方向における紙媒体の先端が移動するため、紙媒体の後端と後端規制部材との間に隙間が発生してしまうという不具合があった。
このような隙間の発生を防止するために、紙媒体の後方にばね部材を設置して、紙媒体を押すことを行なっていた。しかしながら、多数の紙媒体をばね部材で押す場合には、紙媒体を全体的に移動させることができるものの、少数の紙媒体をばね部材で押す場合には、少数の紙媒体が、ばねの押圧力によって撓んでしまう。これにより、少数の紙媒体が浮いてしまうという不具合があった。
このような不具合を解決できる給紙カセットが開示された文献として、たとえば特開2004−323121号公報(特許文献1)が挙げられる。特許文献1に開示の給紙カセットにあっては、後端規制部材を押し上げ板と連動させて給紙方向に移動させる。
特開2004−323121号公報
しかしながら、特許文献1に開示の給紙カセットにあっては、後端規制部材を押し上げ板に連動させるための機構が複雑であり、製造コストも増加する。また、後端規制部材は、カセット本体の底部に対して略直交した姿勢を維持した状態でスライド移動する。このため、後端規制部材が押し上げ板の回動軸よりも前方に位置する場合には、押し上げ板の回動によって、複数の紙媒体のうち上方側の紙媒体の後端が後端規制部材に接触し、複数の紙媒体のうち下方側の紙媒体の後端が後端規制部材に接触しなくなることが懸念される。すなわち、複数の紙媒体の後端が揃わなくなることが懸念される。
このような問題を解消するために、後端規制部材に押し上げ板を直接固定することが考えられる。このような場合において、押し上げ板が上方に向けて回動した場合には、後端規制部材も上方に向けて回動する。このため、単純に後端規制部材を押し上げ板上に固定しただけでは、後端規制部材が押し上げ板の前端側に位置する場合には、押し上げ板が上方に向けて回動した場合に、後端規制部材がカセット本体の上端部から後端規制部材がはみ出し、カセット本体上方に存在する他の部材と干渉を生じかねない。このような後端規制部材と他の部材との干渉を防止するために、カセット本体の上下方向の高さを高くする必要が生じ、給紙カセット、ひいてはこれを備えた画像形成装置が大型化してしまう。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、簡素な構成を有し、上下方向のスペースを広げることなく紙媒体の後端位置を規制することができる給紙カセットおよびこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
本発明に基づく給紙カセットは、複数の紙媒体を収容可能なカセット本体と、上記紙媒体が載置される載置面および上記載置面を貫通する貫通孔を有し、上記紙媒体の給紙方向に直交する上記紙媒体の幅方向に平行な回動軸周りに回動可能に上記カセット本体に固定され、上記載置面上に積載された複数の上記紙媒体を押し上げる押し上げ板と、上記貫通孔を貫通し、上記給紙方向において上記紙媒体の後端の位置を規制する後端規制部材と、を備える。上記後端規制部材は、上記載置面に交差し、上記紙媒体の上記後端に接触する接触面を有し、上記押し上げ板が回動する場合に、上記接触面と上記載置面との交差角が一定の状態を維持するように上記後端規制部材が、上記押し上げ板の回動に対応して回動し、かつ、上記後端規制部材が上記押し上げ板に貫通している部分の位置が、上下方向に変動する。
上記本発明に基づく給紙カセットにあっては、上記押し上げ板は、上記後端規制部材の位置を決定する位置決め部を有することが好ましい。
上記本発明に基づく給紙カセットにあっては、上記貫通孔は、複数設けられ、複数の上記貫通孔は、上記給紙方向に並んで配置され、上記位置決め部は、複数の上記貫通孔によって構成されていてもよい。
上記本発明に基づく給紙カセットは、上記給紙方向に沿って上記押し上げ板に対してスライド移動可能であり、かつ、上記接触面と上記載置面との交差角が一定の状態を維持するように上記後端規制部材を移動可能に保持する保持部材をさらに備えていてもよい。また、上記貫通孔は、上記給紙方向に沿って延在してもよい。この場合には、上記後端規制部材は、上記保持部材のスライド移動に伴って上記給紙方向に沿って移動することが好ましく、上記押し上げ板は、上記保持部材に解除可能に係合するとともに、上記給紙方向に並んで配置される複数の係合部を含むことが好ましい。さらに、上記保持部材は、上記係合部に係合する被係合部を有することが好ましく、上記位置決め部は、複数の上記係合部と上記被係合部とによって構成されていてもよい。
上記本発明に基づく給紙カセットは、上記給紙方向に沿って上記載置面上をスライド移動可能であり、かつ、上記接触面と上記載置面との交差角が一定の状態を維持するように上記後端規制部材を移動可能に保持する保持部材をさらに備えていてもよい。
上記本発明に基づく給紙カセットは、一端側が上記後端規制部材と係合し、他端側が上記保持部材と係合する付勢手段をさらに備えていてもよい。この場合には、上記付勢手段は、上記後端規制部材を上記押し上げ板の上記載置面に向けて付勢することが好ましい。
上記本発明に基づく給紙カセットにあっては、上記後端規制部材の自重により、上記後端規制部材の下端部が、上記カセット本体の底部に接触してもよい。
上記本発明に基づく給紙カセットにあっては、上記後端規制部材は、下端側に設けられ、かつ、上記カセット本体に係止される抜け止め部を有していてもよい。
本発明に基づく画像形成装置にあっては、上記のいずれかに記載の給紙カセットと、上記給紙カセットから給紙された上記紙媒体に画像を形成するための画像形成部と、を備える。
上記本発明に基づく画像形成装置にあっては、上方に向かう前記後端規制部材の移動を規制する移動規制部をさらに備える。
本発明によれば、簡素な構成を有し、上下方向のスペースを広げることなく紙媒体の後端位置を規制することができる給紙カセットおよびこれを備えた画像形成装置を提供することができる。
実施の形態1に係る画像形成装置の概略図である。 実施の形態1に係る給紙カセット概略断面図である。 実施の形態1に係る給紙カセットに含まれるカセット本体の底部、押し上げ板、後端規制部材を示す図である。 実施の形態1に係る給紙カセットの第1状態を示す図である。 実施の形態1に係る給紙カセットの第2状態を示す図である。 実施の形態1に係る給紙カセットの第3状態を示す図である。 比較例に係る給紙カセットの第1状態を示す図である。 比較例に係る給紙カセットの第2状態を示す図である。 比較例に係る給紙カセットの第3状態を示す図である。 実施の形態2に係る給紙カセットに含まれるカセット本体の底部、押し上げ板、後端規制部材を示す図である。 図10に示すカセット本体の底部、押し上げ板、後端規制部材を下方側から見た図である。 図10に示す後端規制部材の斜視図である。 実施の形態3に係る給紙カセットに含まれる後端規制部材、保持部材および付勢手段を示す図である。 図13に示す後端規制部材、保持部材および付勢手段の側面図である。 実施の形態4に係る給紙カセットに含まれるカセット本体の底部、押し上げ板、後端規制部材を示す図である。 実施の形態5に係る画像形成装置を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
(画像形成装置)
図1は、実施の形態1に係る画像形成装置の概略図である。図1を参照して、実施の形態1に係る画像形成装置200について説明する。
図1には、カラープリンタとしての画像形成装置200が示されている。以下では、カラープリンタとしての画像形成装置200について説明するが、画像形成装置200は、カラープリンタに限定されない。たとえば、画像形成装置200は、モノクロプリンタであってもよいし、ファックスであってもよいし、モノクロプリンタ、カラープリンタおよびファックスの複合機(MFP:Multi−Functional Peripheral)であってもよい。
画像形成装置200は、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと、中間転写ベルト30と、一次転写ローラー31と、二次転写ローラー33と、従動ローラー38と、駆動ローラー39と、タイミングローラー40と、定着装置50と、筐体80と、給紙カセット100と、制御装置2とを備える。
筐体80は、画像形成装置200の外殻を規定する。筐体80は、内部に、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと、中間転写ベルト30と、一次転写ローラー31と、二次転写ローラー33と、従動ローラー38と、駆動ローラー39と、タイミングローラー40と、定着装置50と、給紙カセット100と、制御装置2とを収容する。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと、中間転写ベルト30と、一次転写ローラー31と、二次転写ローラー33と、従動ローラー38と、駆動ローラー39と、タイミングローラー40と、によって画像形成部が構成される。この画像形成部は、給紙カセット100から給紙された紙媒体としての用紙S上にトナー画像を形成する。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、中間転写ベルト30に沿って順に並べられている。画像形成ユニット1Yは、トナーボトル15Yからトナーの供給を受けてイエロー(Y)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Mは、トナーボトル15Mからトナーの供給を受けてマゼンタ(M)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Cは、トナーボトル15Cからトナーの供給を受けてシアン(C)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Kは、トナーボトル15Kからトナーの供給を受けてブラック(BK)のトナー像を形成する。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれ、中間転写ベルト30に沿って中間転写ベルト30の回転方向の順に配置されている。画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれ、感光体10と、帯電装置11と、露光装置12と、現像装置13と、クリーニング装置17とを備える。
帯電装置11は、感光体10の表面を一様に帯電する。露光装置12は、制御装置2からの制御信号に応じて感光体10にレーザー光を照射し、入力された画像パターンに従って感光体10の表面を露光する。これにより、入力画像に応じた静電潜像が感光体10上に形成される。
現像装置13は、現像ローラー14を回転させながら、現像ローラー14に現像バイアスを印加し、現像ローラー14の表面にトナーを付着させる。これにより、トナーが現像ローラー14から感光体10に転写され、静電潜像に応じたトナー像が感光体10の表面に現像される。
感光体10と中間転写ベルト30とは、一次転写ローラー31を設けている部分で互いに接触している。一次転写ローラー31は、ローラー形状を有し、回転可能に構成される。トナー像と反対極性の転写電圧が一次転写ローラー31に印加されることによって、トナー像が感光体10から中間転写ベルト30に転写される。イエロー(Y)のトナー像、マゼンタ(M)のトナー像、シアン(C)のトナー像、およびブラック(BK)のトナー像が順に重ねられて感光体10から中間転写ベルト30に転写される。これにより、カラーのトナー像が中間転写ベルト30上に形成される。
中間転写ベルト30は、従動ローラー38および駆動ローラー39に張架されている。駆動ローラー39は、たとえばモーター(図示しない)によって回転駆動される。中間転写ベルト30および従動ローラー38は、駆動ローラー39に連動して回転する。これにより、中間転写ベルト30上のトナー像が二次転写ローラー33に搬送される。
クリーニング装置17は、感光体10に圧接されている。クリーニング装置17は、トナー像の転写後に感光体10の表面に残留するトナーを回収する。
給紙カセット100には、用紙Sがセットされる。用紙Sは、給紙カセット100から1枚ずつタイミングローラー40によって搬送経路41に沿って二次転写ローラー33に送られる。二次転写ローラー33は、ローラー形状を有し、回転可能に構成される。二次転写ローラー33は、トナー像と反対極性の転写電圧を搬送中の用紙Sに印加する。これにより、トナー像は、中間転写ベルト30から二次転写ローラー33に引き付けられ、中間転写ベルト30上のトナー像が転写される。二次転写ローラー33への用紙Sの搬送タイミングは、中間転写ベルト30上のトナー像の位置に合わせてタイミングローラー40によって調整される。タイミングローラー40により、中間転写ベルト30上のトナー像は、用紙Sの適切な位置に転写される。
定着装置50は、自身を通過する用紙Sを加圧および加熱する。これにより、トナー像は用紙Sに定着する。このように、定着装置50は、搬送経路41に沿って搬送される用紙S上のトナー画像を定着させる。トナー像が定着された用紙Sは、トレー48に排紙される。
なお、上述では、印刷方式としてタンデム方式を採用している画像形成装置200について説明したが、画像形成装置200の印刷方式は、タンデム方式に限定されない。画像形成装置200内における各構成の配置は、採用される印刷方式に従って適宜変更され得る。画像形成装置200の印刷方式として、ロータリー方式や直接転写方式が採用されてもよい。ロータリー方式の場合、画像形成装置200は、1つの感光体10と、同軸上で回転可能に構成される複数の現像装置13で構成される。画像形成装置200は、印刷時には、各現像装置13を感光体10に順に導き、各色のトナー像を現像する。直接転写方式の場合、画像形成装置200は、感光体10上に形成されたトナー像が用紙Sに直接転写される。
(給紙カセット)
図2は、実施の形態1に係る給紙カセット概略断面図である。図3は、実施の形態1に係る給紙カセットに含まれるカセット本体の底部、押し上げ板、後端規制部材を示す図である。図2および図3を参照して、実施の形態1に係る給紙カセット100について説明する。
図2および図3に示すように、実施の形態1に係る給紙カセット100は、カセット本体101と、押し上げ板110と、後端規制部材120とを備える。
(カセット本体)
カセット本体101は、複数の用紙Sを収容可能に構成されている。カセット本体101は、上方に向けて開口する箱型形状を有する。カセット本体101は、底部102および周壁部103を有する。底部102は、矩形形状を有する。周壁部103は、底部102の周縁に立設されている。底部102には、下方に向けて膨出する膨出部104が設けられている。
(押し上げ板)
押し上げ板110は、板状形状を有する。押し上げ板110は、用紙が載置される載置面110aおよび載置面110aを貫通する複数の貫通孔111,112を有する。複数の貫通孔111,112は、給紙方向に並んで配置されている。複数の貫通孔111,112の各々には、後端規制部材120が抜き差し可能に挿入される。複数の貫通孔111,112は、押し上げ板110に対する後端規制部材120の位置を決定する位置決め部を構成する。
押し上げ板110は、回動アーム部113を有する。回動アーム部113は、押し上げ板110の後端側における左右方向(給紙方向に直交する紙媒体の幅方向)の両端に設けられている。回動アーム部113は、上方に向けて突出する。
回動アーム部113は、左右方向に貫通する穴部114を有する。この穴部114には、カセット本体101の周壁部103の内周面に設けられた突起部(不図示)が挿入される。これにより、押し上げ板110は、左右方向に平行な回動軸周りに回動可能にカセット本体101に固定される。
押し上げ板110の前端側とカセット本体101との間にはバネ部105が設けられている。このバネ部105によって押し上げ板110の前端側は、上方側に向けて付勢されている。押し上げ板110は、載置面110aに載置されている用紙Sの枚数が少なくなるにつれて上方に向けて回動する。
(後端規制部材)
後端規制部材120は、貫通孔111を貫通している。後端規制部材120は、複数の用紙Sの後端に接触する接触面120aを有する。この接触面120aによって、後端規制部材120は、給紙方向において用紙Sの後端の位置を規制する。
後端規制部材120の接触面120aは、押し上げ板110の載置面110aに交差する。具体的には、接触面120aは、載置面110aに略直交する。ここで略直交するとは、接触面120aと載置面110aとの交差角が、85度から95度の範囲内であることを意味する。すなわち、製造バラツキ等により、後端規制部材120を押し上げ板110に貫通させた場合に、接触面120aと載置面110aとの交差角が90度からばらつく場合を含んでいる。
後端規制部材120の下端は、後端規制部材120の自重によって、カセット本体101の底部102に設けられた膨出部104の底面104aに接触している。
(給紙カセットにおける後端規制部材の取付け態様および給紙カセットの動作)
図4は、実施の形態1に係る給紙カセットの第1状態を示す図である。図5は、実施の形態1に係る給紙カセットの第2状態を示す図である。図6は、実施の形態1に係る給紙カセットの第3状態を示す図である。図4から図6を参照して、実施の形態1に係る給紙カセット100における後端規制部材120の取付け態様および給紙カセット100の動作について説明する。
図4および図5に示すように、給紙カセット100にあっては、用紙Sのサイズに応じて後端規制部材120の挿入位置を変更することにより、各種の用紙に対応することができる。
具体的には、図4に示すように、給紙カセット100の第1状態においては、後端規制部材120が貫通孔112に挿入されている。この場合には、サイズの大きい用紙Sを載置面110aに載置することができる。この第1状態においては、多数の用紙Sが載置面110aに積載されており、押し上げ板110は、カセット本体101の底部102と略平行となっている。
図5に示すように、給紙カセット100の第2状態においては、後端規制部材120が貫通孔111に挿入されている。この場合には、サイズの小さい用紙Sを載置面110aに載置することができる。この第2状態においては、多数の用紙Sが載置面110aに積載されており、押し上げ板110は、カセット本体101の底部102と略平行となっている。
第2状態から用紙Sが給紙されていき、載置面110aに載置されている用紙Sの枚数が少なくなるにつれて上方に向けて回動する。この際、後端規制部材120の接触面120aと押し上げ板110の載置面110aとの交差角が一定の状態を維持するように、後端規制部材120が、押し上げ板110の回動に対応して回動する。
具体的には、押し上げ板110の前端側が上方に向かうように押し上げ板110が回動すると、後端規制部材120の上端が後方に向かうように、後端規制部材120が回動する。押し上げ板110の回動角と、後端規制部材120の回動角とは等しくなる。
後端規制部材120の接触面120aと押し上げ板110の載置面110aとの交差角が一定の状態を維持することにより、後端規制部材120によって複数の用紙Sの後端を揃えることができる。
加えて、後端規制部材120の上端が、カセット本体101の上端位置を超えないように、後端規制部材120が押し上げ板110に貫通する位置が、上下方向に変動する。
具体的には、押し上げ板110の回動に応じて、後端規制部材120が回動することにより、貫通孔111が後端規制部材120を擦り抜けていく。この際、後端規制部材120の下端は、底面104aに接触した状態を維持してもよいし、底面104aから若干上昇していてもよい。これにより、貫通孔111の位置が上昇する。すなわち、後端規制部材120が押し上げ板110に貫通している部分の位置が、上昇する。
押し上げ板110の回動に伴って、後端規制部材120が押し上げ板110に貫通している部分の位置が上下方向に変動することにより、後端規制部材120が全体的に上方に向けて移動することを抑制することができる。これにより、後端規制部材120の上端が、給紙カセットの上方にある他の部材との干渉を生じることを抑制できる。特に、本実施態様の様に、後端規制部材120の上端がカセット本体101の上端位置よりも高くならない構成にすることにより、この効果は大きくなる。この結果、給紙カセット100、ひいてはこれを備えた画像形成装置200が大型化することを防止できる。
図6に示すように、給紙カセット100の第3状態においては、所定の傾斜角度で、押し上げ板110の回動が停止している。第3状態においては、第2状態と比較して、後端規制部材120の接触面120aと押し上げ板110の載置面110aとの交差角が同じである。すなわち、接触面120aが載置面110aに略直交している。
また、第3状態においては、第2状態と比較して、後端規制部材120が押し上げ板110に貫通している部分の位置が上昇している。後端規制部材120の上端は、カセット本体101の上端よりも低い位置に位置している。
以上のように、実施の形態1に係る給紙カセット100は、押し上げ板110に設けられた貫通孔に後端規制部材120を挿通した構成であるため、構成を簡素化することができる。
また、押し上げ板110が回動する場合に、接触面120aと載置面110aとの交差角が一定の状態を維持するように、後端規制部材120が押し上げ板110の回動に対応して回動することにより、複数の用紙Sの後端を後端規制部120によって揃えることができる。
さらに、後端規制部材120の上端が、カセット本体101の上端位置を超えないように、後端規制部材120が押し上げ板110に貫通する位置が、上下方向に変動することにより、後端規制部材120が全体的に上方に向けて移動することを抑制することができる。これにより、後端規制部材120の上端が、カセット本体101の上端位置よりも高くなることを防止できる。この結果、給紙カセット100、ひいてはこれを備えた画像形成装置200が大型化することを防止できる。
このように、実施の形態1に係る給紙カセット100およびこれを備えた画像形成装置200にあっては、簡素な構成を有し、上下方向のスペースを広げることなく紙媒体の後端位置を規制することができる。
(比較例)
(給紙カセットにおける後端規制部材の取付け態様および給紙カセットの動作)
図7は、比較例に係る給紙カセットの第1状態を示す図である。図8は、比較例に係る給紙カセットの第2状態を示す図である。図9は、比較例に係る給紙カセットの第3状態を示す図である。図7から図9を参照して、比較例に係る給紙カセット100Xにおける後端規制部材120の取付け態様および給紙カセット100の動作について説明する。
比較例に係る給紙カセットは、実施の形態1に係る給紙カセット100と比較した場合に、後端規制部材120Xが、給紙方向に沿ってスライド移動可能に載置面110a上に固定されている点において相違する。
図7および図8に示すように、比較例に係る給紙カセット100Xにあっては、用紙Sのサイズに応じて後端規制部材120Xを押し上げ板110上でスライド移動させることにより、各種の用紙に対応することができる。
図7に示すように、給紙カセット100Xの第1状態においては、後端規制部材120Xが、押し上げ板110の後端側に配置されている。この場合には、サイズの大きい用紙Sを載置面110aに載置することができる。第1状態においては、多数の用紙Sが載置面110aに積載されており、押し上げ板110は、カセット本体101の底部102と略平行となっている。
図8に示すように、給紙カセット100Xの第2状態においては、後端規制部材120Xが、給紙方向における押し上げ板110の中央部よりもやや前端側に配置されている。この場合には、サイズの小さい用紙Sを載置面110aに載置することができる。第2状態においては、多数の用紙Sが載置面110aに積載されており、押し上げ板110は、カセット本体101の底部102と略平行となっている。
第2状態から用紙Sが給紙されていき、載置面110aに載置されている用紙Sの枚数が少なくなるにつれて上方に向けて回動する。この際、後端規制部材120は、押し上げ板110とともに回動する。このため、後端規制部材120の接触面120aと押し上げ板110の載置面110aとの交差角は、一定の状態が維持される。
しかしながら、上方に向けて押し上げ板110が回動することにより、後端規制部材120の高さ位置が、上方に移動する。このため、押し上げ板110の回動角が大きくなった場合には、後端規制部材120Xの上端が、カセット本体101の上端を超える場合が起こり得る。
図9に示すように、給紙カセット100Xの第3状態においては、所定の傾斜角度で、押し上げ板110の回動が停止している。第3状態においては、第2状態と比較して、後端規制部材120Xの接触面120aと押し上げ板110の載置面110aとの交差角が同じである。すなわち、接触面120aが載置面110aに略直交している。しかしながら、この状態においては、後端規制部材120Xの上端が、カセット本体101の上端よりも高い位置にある。
このように、比較例に係る給紙カセットにおいては、押し上げ板が上方に向けて回動した場合に、後端規制部材120Xの上端の位置が、カセット本体101の上端よりも高くなってしまい、後端規制部材120Xの移動を許容するためのスペースを確保する必要が生じる。これによって、画像形成装置の高さが高くなり、大型化してしまう。
(実施の形態2)
(給紙カセット)
図10は、実施の形態2に係る給紙カセットに含まれるカセット本体の底部、押し上げ板、後端規制部材を示す図である。図11は、図10に示すカセット本体の底部、押し上げ板、後端規制部材を下方側から見た図である。なお、図11においては、便宜上のため、後述する保持部材130のアーム部134等を省略して図示している。図10および図11を参照して、実施の形態2に係る給紙カセット100Aについて説明する。
実施の形態2に係る給紙カセット100Aは、実施の形態1に係る給紙カセット100と比較した場合に、後述する保持部材130を備えている点、押し上げ板110Aの構成、カセット本体101Aの底部102A構成、および後端規制部材120の構成が相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
(押し上げ板)
図10および図11に示すように、押し上げ板110Aは、凹部115および貫通孔116を有する。凹部115は、押し上げ板110Aの載置面110aの一部が下方に向けて窪むことにより形成される。凹部115は、載置面110aの法線方向から見た場合に、給紙方向を長手方向とする矩形形状を有する。凹部115の底面は、載置面110aと平行である。
凹部115の左右方向における凹部115の側面には、ラチェット部117が設けられている。ラチェット部117は、給紙方向に沿って並ぶ複数のラチェット歯によって構成されている。ラチェット部117に含まれる複数のラチェット歯は、保持部材130に解除可能に係合する複数の係合部に相当する。
(保持部材)
保持部材130は、給紙方向に沿って押し上げ板110Aに対してスライド移動可能に構成されている。保持部材130は、後端規制部材120Aの接触面120aと載置面110aとの交差角が一定の状態を維持するように後端規制部材120Aを移動可能に保持する。
保持部材130は、土台部131、筒状部132、張り出し部133、アーム部134および被係合部135を含む。
土台部131は、板状形状を有する。左右方向における土台部131の幅は、左右方向における凹部115の幅よりも小さくなるように構成されている。土台部131は、凹部115の底面上に載置されている。
筒状部132は、土台部131の後端側から載置面110aの法線方向に沿って延在するように設けられている。筒状部132は、後端規制部材120Aの後述する本体部121を挿通するための挿通孔が設けられている。挿通孔は、筒状部132の上端から下端に亘って設けられている。
筒状部132は、前面側の中央部において、上端側から下端側に亘って開口し、上記挿入孔に連通する開口部132aを有する。当該開口部132aからは、後述する後端規制部材120Aの支持部123が前方に向けて突出する。
張り出し部133は、土台部131の左右方向に張り出している。張り出し部133は、給紙方向に沿って延在する直線部133aと、直線部133aと土台部131とを接続する接続部133bを有する。直線部133aおよび接続部133bは、四角柱形状を有する。
直線部133aは、土台部131から離間している。直線部133aと土台部131との間には、隙間が形成されている。これにより、直線部133aは、土台部131に近づくように撓み変形可能となる。
接続部133bの内側の端部は、左右方向における土台部131の前方側の側面に接続されている。接続部133bの外側の端部は、直線部133aの前端に接続されている。
アーム部134は、左右方向における筒状部132の側面から外側に突出するように設けられている。アーム部134は、載置面110aの法線方向に沿って延在する直線部134aと、直線部134aと筒状部132とを接続する接続部134bとを有する。直線部134aおよび接続部134bは、四角柱形状を有する。
直線部134aは、筒状部132から離間している。直線部134aと筒状部132との間には、隙間が形成されている。これにより、直線部134aは、筒状部132に近づくように撓み変形可能となる。直線部134aの下端は、張り出し部133の直線部133aの後端に接続されている。
接続部134bの内側の端部は、左右方向における筒状部132の上端側の側面に接続されている。接続部133bの外側の端部は、直線部133aの上端に接続されている。
被係合部135は、左右方向における直線部133aの外側側面に設けられている。被係合部135は、ラチェット部117に設けられた複数のラチェット歯の一部に係合する。
アーム部134の直線部133aを指先でつまんで、筒状部132側に向けて撓み変形することにより、張り出し部133の後端側が土台部131に近づくように撓み変形する。これにより、被係合部135とラチェット部117との係合が解除され、保持部材130がスライド移動可能となる。保持部材130が移動することにより、保持部材130に保持された後端規制部材120Aもスライド移動する。
所定の位置で、保持部材130のスライド移動を停止させ、被係合部135とラチェット部117とを係合させることにより、保持部材130の位置、およびこれに保持される後端規制部材120Aの位置を決定することができる。このように、被係合部135およびラチェット部117によって、後端規制部材120Aの位置を決定する位置決め部として機能する。
(カセット本体)
図11に示すように、カセット本体101の底部102には、貫通孔102aが設けられている。貫通孔102aは、押し上げ板110Aの貫通孔116に対応して設けられている。貫通孔102aは、給紙方向に沿って延在する。
(後端規制部材)
図12は、図10に示す後端規制部材の斜視図である。図12を参照して、後端規制部材120Aについて説明する。
図12に示すように、後端規制部材120Aは、本体部121、突き当り部122、支持部123、および抜け止め部124を有する。
本体部121は、板状部形状を有する。本体部121は、上方側部分1211および下方側部分1212を含む。左右方向における上方側部分1211の幅は、左右方向における下方側部分1212の幅よりも大きくなっている。
左右方向における上方側部分1211の幅は、左右方向における貫通孔116の幅よりも大きくなっている。これにより、上方側部分1211は、押し上げ板110Aの貫通孔116に挿通不可となっている。
一方で、左右方向における下方側部分1212の幅は、左右方向における貫通孔112の幅よりも小さくなっている。これにより、下方側部分1212は、貫通孔116を挿通可能となっている。
突き当り部122は、本体部121の上端側に設けられている。突き当り部122は、本体部121の上端から前方側へ突出する。突き当り部122は、筒状部132の上端に突き当り可能に構成されている。突き当り部122が、筒状部132の上端に突き当たることにより、筒状部132が後端規制部材120Aから抜けることを防止することができる。
支持部123は、略直方体形状を有する。支持部123の前面は、平坦であり、用紙Sの後端に接触する接触面120aに相当する。支持部123は、本体部121の前面から前方へ突出するように設けられている。支持部123は、左右方向における本体部121の略中央に設けられている。支持部123は、本体部121の上端(上方側部分1211の上端)側から下端(下方側部分1212の下端)側に亘って設けられている。
抜け止め部124は、本体部121の下端(下方側部分1212の下端)から左右方向に突出するように設けられている。抜け止め部124は、カセット本体101の底部102の下方に位置する。押し上げ板110Aの回動によって後端規制部材120Aが上方に向けて移動されるような場合には、抜け止め部124が、貫通孔102aの周囲に位置する部分の底部102に係止される。これにより、後端規制部材120Aが、カセット本体101から離れて上方に移動することを確実に防止することができる。
(給紙カセットの動作)
複数の用紙Sが押し上げ板110Aの載置面110aに載置された状態においては、押し上げ板110は、カセット本体101の底部102Aと略平行となっている。この状態においては、保持部材130の筒状部132は、押し上げ板110Aよりも上方側に位置する部分の下方側部分1212と、上方側部分1211の下方側の一部を覆っている。
押し上げ板110と底部102Aとが略平行な状態から用紙Sが給紙されていき、載置面110aに載置されている用紙Sの枚数が少なくなるにつれて、押し上げ板110Aは、上方に向けて回動する。この際、押し上げ板110Aの回動に伴って、保持部材130も回動する。
保持部材130は、上述の位置決め部(ラチェット部117および被係合部135)によって押し上げ板110Aに固定されているため、押し上げ板110Aが回動した場合であっても、筒状部132の延在方向が、押し上げ板110Aの載置面110aと直交した状態が維持される。
後端規制部材120Aは、筒状部132によって、保持部材130に対する姿勢が一定となるように保持されている。これにより、押し上げ板110が回動した場合には、後端規制部材120Aの接触面120aと押し上げ板110の載置面110aとの交差角が一定の状態を維持するように、後端規制部材120Aが、押し上げ板110の回動に対応して回動する。
加えて、後端規制部材120Aの上端が、カセット本体101Aの上端位置を超えないように、後端規制部材120Aが押し上げ板110Aに貫通する位置が、上下方向に変動する。
具体的には、押し上げ板110Aの回動に応じて、保持部材130および後端規制部材120Aが回動することにより、貫通孔116および筒状部132が後端規制部材120Aを擦り抜けていく。筒状部132が、後端規制部材120Aの上方側部分1211のほぼ全体を覆う。このようにして、貫通孔111の位置が上昇し、後端規制部材120Aが押し上げ板110に貫通している部分の位置が、上昇する。
以上のように給紙カセットを構成することにより、実施の形態2に係る給紙カセット100Aおよびこれを備えた画像形成装置にあっては、実施の形態1に係る給紙カセット100および画像形成装置200とほぼ同様の効果が得られる。
(実施の形態3)
(給紙カセット)
図13は、実施の形態3に係る給紙カセットに含まれる後端規制部材、保持部材および付勢手段を示す図である。図14は、図13に示す後端規制部材、保持部材および付勢手段の側面図である。なお、図13および図14においては、便宜上のため、実施の形態2における保持部材の本体部、アーム部等の一部を省略している。図13および図14を参照して、実施の形態3に係る給紙カセットについて説明する。
図13および図14に示すように、実施の形態3に係る給紙カセットは、実施の形態2に係る給紙カセットと比較して、後端規制部材120Aの上端部側を押し上げ板110Aの載置面110aに向けて付勢する付勢手段140を備えている点において相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
付勢手段140は、たとえば、ばね等によって構成されている。付勢手段140の一端側は、後端規制部材120Aの上端部に接続(係合)され、付勢手段140の他端側は、保持部材130に接続(係合)されている。
具体的には、後端規制部材120Aは、保持部材130よりも上方に位置する上端部として、突き当り部122を有し、突き当り部122の左右方向における一方側の側面に突起部125が設けられている。この突起部125に、付勢手段140の一端側が接続されている。
また、保持部材130は、左右方向における筒状部132の一方側の側面に突起部136が設けられている。この突起部136に、付勢手段140の他端側が接続されている。
このように付勢手段140が接続されることにより、後端規制部材120Aの上端部側が、押し上げ板110Aの載置面110aに向けて付勢される。
以上のように給紙カセットを構成することにより、実施の形態3に係る給紙カセットおよびこれを備えた画像形成装置にあっては、実施の形態2に係る給紙カセットおよび画像形成装置とほぼ同様の効果が得られる。
加えて、付勢手段140を設けて、後端規制部材120Aの上端部側を押し上げ板110Aの載置面110aに向けて付勢することにより、保持部材130内で後端規制部材120Aが捻じれてしまい、保持部材130と後端規制部材120Aの相対的な移動がスムーズにいかない場合であっても、付勢力を作用させることにより、強制的に捻じれ関係を解消させることができる。これにより、動作不良を防止することができる。
なお、実施の形態3においては、付勢手段140の引っ張り力を利用して後端規制部材120Aを押し上げ板110Aの載置面110aに向けて付勢する構成を採用している。しかし、このような構成に限定されず、たとえば、後端規制部材の上端よりも保持部材の上端が相対的に上方に位置するように構成し、上方に位置する保持部材のばね受け部と下方に位置する後端規制部材のばね受け部との間に圧縮ばね等を設け、圧縮ばねが圧縮された時の復元力を利用して、後端規制部材を押し上げ板110Aの載置面110aに向けて付勢するように構成しても良い。また、保持部材側に板ばねを設け、板バネによって後端規制部材に設けられた突起部を付勢する構成とすることも可能である。
このように、一端側が後端規制部材と係合し、他端側が前記保持部材と係合する付勢手段をさらに備え、付勢手段は、後端規制部材を押し上げ板の載置面に向けて付勢することにより、保持部材と後端規制部材の相対的な移動がスムーズにいかない場合であっても、付勢力を作用させることにより、強制的に捻じれ関係を解消させることができる。これにより、動作不良を防止することができる。
(実施の形態4)
(給紙カセット)
図15は、実施の形態4に係る給紙カセットに含まれるカセット本体の底部、押し上げ板、後端規制部材を示す図である。なお、図15においては、便宜上のため、実施の形態2における保持部材の本体部、アーム部等の一部を省略している。図15を参照して、実施の形態4に係る給紙カセットについて説明する。
図15に示すように、実施の形態4に係る給紙カセットは、実施の形態2に係る給紙カセットと比較した場合に、押し上げ板110Aの下方において、カセット本体101の底部102に対して、給紙方向にスライド移動可能に構成されたスライド板150が設けられている点において相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
スライド板150は、カセット本体101に設けられたガイド部(不図示)によって、給紙方向に移動が案内される。スライド板150は、押し上げ板110Aの下方に配置されており、必要に応じて、押し上げ板110Aの後方側に位置するように、引き出される。
スライド板150は、板状形状を有する。スライド板150は、凸部153および貫通孔154を有する。凸部153は、スライド板150の一部が上方に向けて突出することにより形成される。凸部153は、スライド板150の主面150aの法線方向から見た場合に、給紙方向を長手方向とする矩形形状を有する。凸部153の上面は、カセット本体101の底部102Aの底面と平行である。
凸部153の左右方向における縁部には、ラチェット155が、設けられている。ラチェット155は、給紙方向に沿って並ぶ複数のラチェット歯によって構成されている。ラチェット155に含まれる複数のラチェット歯は、保持部材130の被係合部(不図示)に解除可能に係合する。これにより、スライド板150上においても、保持部材130、ひいては、保持部材130に保持される後端規制部材120Aの位置を決定することができる。
このように給紙カセットを構成することにより、実施の形態4に係る給紙カセットおよび画像形成装置にあっては、実施の形態2に係る給紙カセットおよび画像形成装置とほぼ同様の効果が得られる。
加えて、スライド板150を設け、これを引き出した状態において、押し上げ板110A上およびスライド板150上を保持部材130がスライド移動可能に構成されることにより、より大きいサイズの用紙Sを給紙することができる。
(実施の形態5)
図16は、実施の形態5に係る画像形成装置を示す概略図である。図16を参照して、実施の形態5に係る画像形成装置200Cについて説明する。
図16に示すように、実施の形態5に係る画像形成装置200Cは、実施の形態1に係る画像形成装置200と比較して、移動規制部90をさらに備える点において相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
移動規制部90は、板状形状を有する。移動規制部90は、筐体80内に設けられている。移動規制部90は、カセット本体101の底部102に対向するように設けられている。
移動規制部90は、後端規制部材120の上端が接触可能に構成されている。移動規制部90に後端規制部材120の上端が接触することにより、移動規制部90によって後端規制部材120の上方への移動が規制される。
なお、移動規制部90は、カセット本体101の上端部とほぼ同じ高さ位置に位置する。移動規制部90のうち、後端規制部材120の上端に接触する部分は、カセット本体101が筐体80に対して引出可能に構成される限り、カセット本体101内に入り込んでいてもよい。
このように構成される画像形成装置200Cにおいても、実施の形態1に係る画像形成装置200とほぼ同様の効果が得られる。
加えて、移動規制部90を設けた構成とすることにより、後端規制部材120の上方への移動範囲が規制されるため、カセット本体の上下方向の高さを必要以上に高くすることを防止でき、画像形成装置が大型化を抑制することができる。
(その他の変形例)
上述した実施の形態1から5において説明した特徴的な構成を、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、適宜組み合わせてもよい。具体的には、たとえば、実施の形態5に係る画像形成装置に、実施の形態2から4に係る給紙カセットを搭載してもよい。
また、上述した実施の形態2から4にあっては、抜け止め部124がカセット本体101の底部102の下方に位置する場合を例示して説明したが、これに限定されず、底部102の上方側であって底部102の近傍に位置していてもよい。この場合には、カセット本体101に設けられて係止部(不図示)により、抜け止め部124が係止される。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1C,1K,1M,1Y 画像形成ユニット、2 制御装置、10 感光体、11 帯電装置、12 露光装置、13 現像装置、14 現像ローラー、15C,15K,15M,15Y トナーボトル、17 クリーニング装置、30 中間転写ベルト、31 一次転写ローラー、33 二次転写ローラー、38 従動ローラー、39 駆動ローラー、40 タイミングローラー、41 搬送経路、48 トレー、50 定着装置、80 筐体、90 移動規制部、100,100X 給紙カセット、101,101A カセット本体、102,102A 底部、102a 貫通孔、103 周壁部、104 膨出部、104a 底面、105 バネ部、110,110A 押し上げ板、110a 載置面、111,112 貫通孔、113 回動アーム部、114 穴部、115 凹部、116 貫通孔、117 ラチェット部、120,120A,120X 後端規制部材、120a 接触面、121 本体部、122 突き当り部、123 支持部、124 止め部、125 突起部、130 保持部材、131 土台部、132 筒状部、132a 開口部、133 張り出し部、133a 直線部、133b 接続部、134 アーム部、134a 直線部、134b 接続部、135 被係合部、136 突起部、140 付勢手段、150 スライド板、150a 主面、153 凸部、154 貫通孔、155 ラチェット、200,200B,200C 画像形成装置、1211 上方側部分、1212 下方側部分。

Claims (10)

  1. 複数の紙媒体を収容可能なカセット本体と、
    前記紙媒体が載置される載置面および前記載置面を貫通する貫通孔を有し、前記紙媒体の給紙方向に直交する前記紙媒体の幅方向に平行な回動軸周りに回動可能に前記カセット本体に固定され、前記載置面上に積載された複数の前記紙媒体を押し上げる押し上げ板と、
    前記貫通孔を貫通し、前記給紙方向において前記紙媒体の後端の位置を規制する後端規制部材と、を備え、
    前記後端規制部材は、前記載置面に交差し、前記紙媒体の前記後端に接触する接触面を有し、
    前記押し上げ板が回動する場合に、前記接触面と前記載置面との交差角が一定の状態を維持するように、前記後端規制部材が前記押し上げ板の回動に対応して回動し、かつ、前記後端規制部材が前記押し上げ板に貫通している部分の位置が、上下方向に変動する、給紙カセット。
  2. 前記押し上げ板は、前記後端規制部材の位置を決定する位置決め部を有する、請求項1に記載の給紙カセット。
  3. 前記貫通孔は、複数設けられ、
    複数の前記貫通孔は、前記給紙方向に並んで配置され、
    前記位置決め部は、複数の前記貫通孔によって構成されている、請求項2に記載の給紙カセット。
  4. 前記給紙方向に沿って前記押し上げ板に対してスライド移動可能であり、かつ、前記接触面と前記載置面との交差角が一定の状態を維持するように前記後端規制部材を移動可能に保持する保持部材をさらに備え、
    前記貫通孔は、前記給紙方向に沿って延在し、
    前記後端規制部材は、前記保持部材のスライド移動に伴って前記給紙方向に沿って移動し、
    前記押し上げ板は、前記保持部材に解除可能に係合するとともに、前記給紙方向に並んで配置される複数の係合部を含み、
    前記保持部材は、前記係合部に係合する被係合部を有し、
    前記位置決め部は、複数の前記係合部と前記被係合部とによって構成されている、請求項2に記載の給紙カセット。
  5. 前記給紙方向に沿って前記載置面上をスライド移動可能であり、かつ、前記接触面と前記載置面との交差角が一定の状態を維持するように前記後端規制部材を移動可能に保持する保持部材をさらに備えた、請求項1に記載の給紙カセット。
  6. 一端側が前記後端規制部材と係合し、他端側が前記保持部材と係合する付勢手段をさらに備え、
    前記付勢手段は、前記後端規制部材を前記押し上げ板の前記載置面に向けて付勢する、請求項5に記載の給紙カセット。
  7. 前記後端規制部材の自重により、前記後端規制部材の下端部が、前記カセット本体の底部に接触する、請求項1から6のいずれか1項に記載の給紙カセット。
  8. 前記後端規制部材は、下端側に設けられ、かつ、前記カセット本体に係止される抜け止め部を有する、請求項1から6のいずれか1項に記載の給紙カセット。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の給紙カセットと、
    前記給紙カセットから給紙された前記紙媒体に画像を形成するための画像形成部と、を備えた画像形成装置。
  10. 上方に向かう前記後端規制部材の移動を規制する移動規制部をさらに備えた、請求項9に記載の画像形成装置。
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