JP2017210024A - ワイパ装置 - Google Patents

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勝哉 岩本
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Abstract

【課題】対向払拭型のワイパ装置において、2つのワイパの汚れ等の除去効果の偏りを抑制する。【解決手段】対向払拭型のワイパ装置は、一対のワイパとして、電動モータによって回動動作される運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20を備えている。このワイパ装置では、各ワイパが回動を待機しているときには、運転席側ワイパ10の先端部が助手席側ワイパ20の先端部よりも上側に配置された第1閉状態になっている。その状態から、運転席側ワイパ10が所定方向に回動し、助手席側ワイパ20が運転席側ワイパ10とは反対回りに回動して開状態に移行する。運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20を開状態から下側に回動させる際には、助手席側ワイパ20の先端部が運転席側ワイパ10の先端部よりも上側に配置された第2閉状態になるように制御される。【選択図】図2

Description

本発明は、対向払拭型のワイパ装置に関する。
特許文献1には、一対のワイパが互いに反対回りに、開閉を繰り返すように回動動作するいわゆる対向払拭型のワイパ装置が記載されている。こうした対向払拭型のワイパ装置においては、各ワイパが回動動作の開始を待機している閉状態では、一方のワイパが他方のワイパの側に倒れており、他方のワイパが一方のワイパの側に倒れている。また、この閉状態では、一対のワイパの先端部同士が上下方向に互いに重なった配置となっている。
特開2012‐184001号公報
特許文献1に記載のワイパ装置において、各ワイパが閉状態から回動動作を開始して開状態に移行する際には、一方のワイパが所定の方向に回動し、他方のワイパがそれとは反対回りに回動する。そして、このように各ワイパを回動させる際には、閉状態において上側に位置しているワイパが、閉状態において下側に位置しているワイパに対して先行するように、各ワイパの回動動作を制御することにより、両ワイパが互いに干渉しないようにしている。しかし、特許文献1に記載のワイパ装置は、閉状態から開状態に移行する際に、一対のワイパのうちの一方のワイパを常に先行させるように各ワイパを回動動作させているため、各ワイパにおいて汚れ等の除去効果に偏りが生じることになり、好ましくない。
例えば、ウォッシャ液がウィンドシールド表面上に噴射され、各ワイパが回動動作される場合がある。この場合、先行する一方のワイパの後を行く他方のワイパが開状態へと回動動作する際には、既に一方のワイパによって多くの液体が除去されていて、汚れを除去できるに足る十分な量の液体がウィンドシールドの表面に残されていないことがある。このため、他方のワイパの開状態への回動動作によって適切に汚れを除去することができないおそれがある。
本発明の目的は、対向払拭型のワイパ装置において、2つのワイパの汚れ等の除去効果の偏りを抑制することである。
上記課題を解決するためのワイパ装置は、電動モータによって回動動作されるワイパを一対備えるとともに、一方のワイパが他方のワイパの側に倒れており、他方のワイパが一方のワイパの側に倒れており、且つ各ワイパの先端部同士が上下方向に互いに重なって配置された閉状態と、前記閉状態から各ワイパが互いに反対回りに回動して各ワイパが起き上がった開状態と、を繰り返すように前記電動モータを制御する制御部を備えた対向払拭型のワイパ装置であって、前記制御部は、前記開状態から前記閉状態へと前記一対のワイパを回動動作させる際、直前の閉状態において上下方向上側に配置されていたワイパの先端部が上下方向下側に配置されるように制御することを特徴とする。
この構成によれば、制御部が上記の制御を実行することにより、閉状態において上側に位置するワイパが入れ替わることになる。換言すれば、閉状態から開状態へとワイパを回動動作させる際に、先行して動作するワイパが入れ替わることになる。したがって、常に同じワイパが先行して回動する場合に比較して、2つのワイパの汚れ等の除去効果の偏りを抑制できる。
車両に設けられたワイパ装置を示す模式図。 (a)〜(j)は、ワイパ装置の動作を示す模式図。 ウォッシャスイッチ操作とワイパ装置の動作との関係を示すタイムチャート。 変更例のワイパ装置におけるウォッシャスイッチ操作とワイパ装置の動作との関係を示すタイムチャート。
以下、ワイパ装置の実施形態について説明する。先ず、ワイパ装置の構成を図1に従って説明する。なお、以下の説明では、図1における左側を運転席側、右側を助手席側として説明する。
図1に示すように、車両においてウィンドシールドWSの前方部(図1において下方)には、当該ウィンドシールドWS表面の汚れの払拭を行う対向払拭型のワイパ装置が設けられている。このワイパ装置は、一対のワイパとして、車両の車幅方向において運転席側に配置される運転席側ワイパ10と車両の車幅方向において助手席側に配置される助手席側ワイパ20とを備えている。
運転席側ワイパ10は、電動モータとしての運転席側ワイパモータ30によって回動させられる運転席側ワイパピボット軸11を備えている。運転席側ワイパピボット軸11には、全体として棒状(ロッド状)をなす運転席側ワイパアーム12の基端が接続されている。運転席側ワイパアーム12の先端には、運転席側ワイパブレード13が接続されている。運転席側ワイパブレード13は、長尺な板状になっている。また、運転席側ワイパブレード13においてウィンドシールドWS側には、図示しないワイパゴムが取り付けられている。ワイパゴムは、運転席側ワイパブレード13の長手方向全体に取り付けられており、このワイパゴムがウィンドシールドWSに当接している。運転席側ワイパ10においては、運転席側ワイパピボット軸11が回動することにより、運転席側ワイパアーム12及び運転席側ワイパブレード13が一体的に回動する。
助手席側ワイパ20は、電動モータとしての助手席側ワイパモータ40によって回動させられる助手席側ワイパピボット軸21を備えている。助手席側ワイパピボット軸21には、全体として棒状(ロッド状)をなす助手席側ワイパアーム22の基端が接続されている。助手席側ワイパアーム22の先端には、助手席側ワイパブレード23が接続されている。助手席側ワイパブレード23は、長尺な板状になっている。また、助手席側ワイパブレード23においてウィンドシールドWS側には、図示しないワイパゴムが取り付けられている。ワイパゴムは、助手席側ワイパブレード23の長手方向全体に取り付けられており、このワイパゴムがウィンドシールドWSに当接している。助手席側ワイパ20においては、助手席側ワイパピボット軸21が回動することにより、助手席側ワイパアーム22及び助手席側ワイパブレード23が一体的に回動する。
上記運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20が、回動動作を待機しているときには、運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20がウィンドシールドWSにおける下側に配置された閉状態になっている。この閉状態では、運転席側ワイパ10における運転席側ワイパブレード13が助手席側ワイパ20の側に倒れている。また、助手席側ワイパ20における助手席側ワイパブレード23が運転席側ワイパ10の側に倒れている。さらに、ウィンドシールドWSの表面上における上下方向において、運転席側ワイパ10における運転席側ワイパブレード13及び助手席側ワイパ20における助手席側ワイパブレード23が互いに重なって配置されている。なお、図1では、運転席側ワイパ10における運転席側ワイパブレード13が、助手席側ワイパ20における助手席側ワイパブレード23よりも上側に配置された状態を図示している。ここで、運転席側ワイパブレード13が運転席側ワイパ10の先端部に相当する。また、助手席側ワイパブレード23が助手席側ワイパ20の先端部に相当する。
このワイパ装置では、閉状態から、運転席側ワイパ10が所定方向(図1において反時計回り)に回動されるとともに、助手席側ワイパ20が運転席側ワイパ10とは反対回り(図1において時計回り)に回動される。これにより、運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20がウィンドシールドWSにおける上側に配置されて起き上がった開状態になる。また、運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20は、開状態になった後、それぞれ閉状態から開状態へと回動するのとは反対方向に回動することにより、開状態から閉状態になる。なお、本実施形態における運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20における回動動作の詳細については後述する。
ワイパ装置は、ウィンドシールドWSの表面上にウォッシャ液を噴射するウォッシャ液噴射部50を備えている。ウォッシャ液噴射部50は、ウォッシャ液タンク51からウォッシャ液が供給される電動式のポンプ52を有している。ポンプ52には、ウォッシャホース53が接続されている。ウォッシャホース53は、途中から二叉に分かれており、二叉に分かれた各先端部にはウォッシャノズル54が設けられている。2つのウォッシャノズル54は、車幅方向(図1において左右方向)に並設されている。ウォッシャ液噴射部50では、ポンプ52が駆動されることで、ウォッシャ液タンク51からウォッシャ液がくみ上げられ、高圧のウォッシャ液がウォッシャホース53に流入する。そして、各ウォッシャノズル54が開弁することで、ウォッシャ液がウィンドシールドWSに噴射される。
ワイパ装置は、制御部としての電子制御ユニット60(以下、ECU60と略記する。)を備えている。ECU60には、車両の車室内に設けられたウォッシャスイッチSWから出力された信号が入力される。そして、ECU60は、ウォッシャスイッチSWからの信号に基づいて運転席側ワイパモータ30及び助手席側ワイパモータ40への通電を制御することにより運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20の回動動作を制御する。また、ECU60は、ウォッシャスイッチSWからの信号に基づいて各ウォッシャノズル54の開弁制御、ポンプ52の駆動制御を行う。
次に、ワイパ装置の動作について説明する。先ず、ウォッシャスイッチSWがオンに操作され続けている場合の動作について、図2、図3を参照して説明する。なお、図2(b)〜(j)では、ウォッシャ液が噴射され続けているが、図2(b)、(g)以外はウォッシャ液を一部省略して図示している。
図2(a)に示すように、ワイパ装置における運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20は、回動動作を待機しているときに、運転席側ワイパ10の先端部が、助手席側ワイパ20の先端部よりも上側に配置された閉状態になっている。なお、以下の説明では、このように運転席側ワイパ10の先端部が上側に配置された閉状態を第1閉状態と呼称する。
図3に示すように、運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20が第1閉状態になっているときに、車両の運転者により時刻t0においてウォッシャスイッチSWがオンに操作されると、ECU60は、ポンプ52を駆動させる。これにより、ウォッシャ液噴射部50のウォッシャホース53内のウォッシャ液の圧力が上昇していく。ウォッシャホース53内のウォッシャ液の圧力が十分に高くなる時刻t1において、ECU60は、各ウォッシャノズル54を開弁制御する。その結果、図2(b)に示すように、各ウォッシャノズル54からウィンドシールドWSにウォッシャ液が噴射される。
図3に示すように、ウォッシャ液の噴射が開始された時刻t1よりも後の時刻t2において、ECU60は運転席側ワイパモータ30への通電を開始する。これにより、図2(c)に示すように、運転席側ワイパ10が上側(図2において反時計回り)に回動される。なお、時刻t1から時刻t2までの時間は、ウォッシャノズル54から十分な量のウォッシャ液が噴霧できる時間として定められており、例えば、ポンプ52によって圧送されるウォッシャ液の圧力や、各ウォッシャノズル54の構成等を勘案して定められる(例えば、1秒以下)。
図3に示すように、運転席側ワイパ10の上側への回動が開始された時刻t2よりも後の時刻t3において、ECU60は助手席側ワイパモータ40への通電を開始する。これにより、図2(d)に示すように、助手席側ワイパ20が上側(図2において時計回り)に回動される。その結果、運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20が開状態になる。なお、この実施形態では、時刻t3を、運転席側ワイパ10が上側への回動を終了する時刻に定めている。したがって、時刻t3において、運転席側ワイパモータ30への通電を終了している。
図3に示すように、助手席側ワイパ20の上側への回動が開始された時刻t3よりも後の時刻t4において、ECU60は運転席側ワイパモータ30への通電を再び開始する。ただし、このときには運転席側ワイパ10が上側に配置された状態から下側(図2において時計回り)に回動される。その結果、図2(e)に示すように、運転席側ワイパ10が下側に反転する。なお、この実施形態では、時刻t4を、助手席側ワイパ20が上側への回動を終了する時刻に定めている。したがって、時刻t4において、助手席側ワイパモータ40への通電を終了している。
図3に示すように、運転席側ワイパ10の下側への回動が開始された時刻t4よりも後の時刻t5において、ECU60は助手席側ワイパモータ40への通電を再び開始する。ただし、このときには助手席側ワイパ20が上側に配置された状態から下側(図2において反時計回り)に回動される。そして、図2(f)に示すように、時刻t6において助手席側ワイパ20が下側への回動を終了する。なお、この実施形態では、時刻t5を、運転席側ワイパ10が下側への回動を終了する時刻に定めている。したがって、時刻t5において、運転席側ワイパモータ30への通電を終了している。
ここで、図2(f)に示すように、運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20が第1閉状態から開状態となり、その後、開状態から下側に反転されたときには、運転席側ワイパ10の先端部が下側に配置され、助手席側ワイパ20の先端部が上側に配置される。以下の説明では、このように助手席側ワイパ20の先端部が上側に配置された閉状態を第2閉状態と呼称する。
ところで、図3に示すように、ウォッシャスイッチSWがオンに操作され続けているため、この間はウォッシャ液がウィンドシールドWSに噴射され続けている。そして、運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20が第2閉状態にされた時刻t6においても、図2(g)に示すように、各ウォッシャノズル54からウィンドシールドWSにウォッシャ液が噴射されている。
図3に示すように、運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20が第2閉状態にされた時刻t6よりも後の時刻t7において、ECU60は助手席側ワイパモータ40への通電を再び開始する。これにより、助手席側ワイパ20が上側(図2において時計回り)に回動される。その結果、図2(h)に示すように、助手席側ワイパ20が上側に反転する。なお、時刻t6から時刻t7までの時間は、ウォッシャノズル54から十分な量のウォッシャ液が噴霧できる時間として定められており、例えば、ポンプ52によって圧送されるウォッシャ液の圧力や、各ウォッシャノズル54の構成等を勘案して定められる(例えば、1秒以下)。
図3に示すように、助手席側ワイパ20の上側への回動が開始された時刻t7よりも後の時刻t8において、ECU60は運転席側ワイパモータ30への通電を再び開始する。これにより、運転席側ワイパ10が上側(図2において反時計回り)に回動される。その結果、図2(i)に示すように、運転席側ワイパ10が上側に回動し、運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20が開状態になる。なお、この実施形態では、時刻t8を、助手席側ワイパ20が上側への反転を終了する時刻に定めている。したがって、時刻t8において、助手席側ワイパモータ40への通電を終了している。
図3に示すように、運転席側ワイパ10の上側への回動が開始された時刻t8よりも後の時刻t9において、ECU60は助手席側ワイパモータ40への通電を再び開始する。これにより、助手席側ワイパ20が上側に配置された状態から下側(図2において反時計回り)に回動される。その結果、助手席側ワイパ20が下側に反転する。なお、この実施形態では、時刻t9を、運転席側ワイパ10が上側への回動を終了する時刻に定めている。したがって、時刻t9において、運転席側ワイパモータ30への通電を終了している。
図3に示すように、助手席側ワイパ20の下側への回動が開始された時刻t9よりも後の時刻t10において、ECU60は運転席側ワイパモータ30への通電を再び開始する。これにより、運転席側ワイパ10が上側に配置された状態から下側(図2において時計回り)に回動される。その結果、運転席側ワイパ10が下側に反転される。なお、この実施形態では、時刻t10を、助手席側ワイパ20が下側への回動を終了する時刻に定めている。したがって、時刻t10において、助手席側ワイパモータ40への通電を終了している。
図3に示すように、運転席側ワイパ10の下側への回動が開始された時刻t10よりも後の時刻t11において、運転席側ワイパモータ30への通電が終了され、運転席側ワイパ10が下側への回動を終了する。このため、図2(j)に示すように、再び、運転席側ワイパ10の先端部が、助手席側ワイパ20の先端部よりも上側に配置された第1閉状態となる。
図3に示すように、運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20が再び第1閉状態となった時刻t11以降においても、ウォッシャスイッチSWがオンに操作され続けている。このため、時刻t11以降において、ECU60は、運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20を第1閉状態から開状態とし、開状態から第2閉状態とし、第2閉状態から開状態とし、再び、第1閉状態とする一連の回動動作を繰り返すように制御する。
その後、ウォッシャスイッチSWがオフに操作されると、ECU60は、各ウォッシャノズル54を閉弁制御する。その結果、各ウォッシャノズル54からウィンドシールドWSへのウォッシャ液の噴射が停止される。また、ECU60は、ポンプ52の駆動を停止させる。
一方、ウォッシャスイッチSWがオフに操作されても、ECU60は、運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20が第1閉状態になるまで図2(a)〜(j)に示す一連の回動動作を継続して行う。すなわち、ECU60は、ウォッシャスイッチSWがオフに操作されてから最初に運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20が第1閉状態となったときに、運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20の動作を停止させる。
次に、図2及び図3を参照して、本実施形態の作用について説明する。なお、図2ではウィンドシールドWSの表面上において運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20の回動領域における汚れをドットで模式的に示している。また、ウィンドシールドWSの表面上において運転席側ワイパ10の回動軌跡と助手席側ワイパ20の回動軌跡とが重なる領域を重複領域Kと呼称する。
図2(b)に示すように、本実施形態では、第1閉状態において、ウィンドシールドWSの表面上にウォッシャ液が噴射される。そして、図2(c)に示すように、運転席側ワイパ10が助手席側ワイパ20に先行して上側(図2において反時計回り)に回動される。この場合には、ウィンドシールドWSの表面上にウォッシャ液が十分な量付着しているため、ウィンドシールドWSの表面上における運転席側ワイパ10の回動する領域ではウォッシャ液と共にウィンドシールドWSの表面の汚れを適切に除去できる。
その後、図2(d)に示すように、助手席側ワイパ20が上側(図2において時計回り)に回動される。この場合、運転席側ワイパ10が上側(図2において反時計回り)に回動された直後であるため、ウィンドシールドWSの表面上における重複領域Kでは、ウォッシャ液の量が少なくなっていることがある。仮に重複領域Kにおけるウォッシャ液の量が少ないと、助手席側ワイパ20が重複領域Kよりも上側の領域Lを回動する際、ウォッシャ液が不足して当該領域Lの汚れを適切に除去できないおそれがある。
この点、上記実施形態によれば、第1閉状態から開状態を経て、図2(g)に示すように第2閉状態になった後にも、ウィンドシールドWSの表面上にウォッシャ液が噴射されている。そして、図2(h)に示すように、助手席側ワイパ20が運転席側ワイパ10に先行して上側(図2において時計回り)に回動される。この場合には、運転席側ワイパ10が未だ上側へと回動されてなく、ウィンドシールドWSの表面上における重複領域Kにウォッシャ液が十分な量付着している。そのため、第1閉状態から開状態に移行する際に適切に汚れを除去できなかった領域Lにおいても、助手席側ワイパ20が先行して回動することにより、ウォッシャ液と共に汚れを適切に除去できる。
上記の実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)上記の実施形態では、運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20が第1閉状態から開状態を経て第2閉状態になった場合には、上側に位置するワイパが運転席側ワイパ10から助手席側ワイパ20に入れ替わることになる。換言すれば、第1閉状態や第2閉状態から開状態へと運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20を回動動作させる際に、先行してウィンドシールドWSの表面を払拭するワイパが入れ替わることになる。したがって、常に同じワイパが先行して回動する場合に比較して、2つのワイパの汚れ等の除去効果の偏りを抑制できる。
(2)上記の実施形態では、回動動作を待機しているときに、運転席側ワイパ10の先端部が助手席側ワイパ20の先端部よりも上側に配置されている(第1閉状態になっている)。そして、ウォッシャスイッチSWがオンに操作されて一連の回動動作が開始されると、先ずは運転席側ワイパ10が上側に回動される。このため、助手席側ワイパ20の回動する領域よりも先に、運転席側ワイパ10の回動する領域においてウィンドシールドWSの表面の汚れを適切に除去できる。よって、ウォッシャスイッチSWのオン操作開始後、車両の運転者前方の視界を速やかに確保することができる。
なお、上記の実施形態は、以下のように変更できる。
・上記実施形態では、ウォッシャスイッチSWがオンに操作され続けている場合の動作について説明したが、一連の回動動作の途中で、ウォッシャスイッチSWがオフに操作された場合には、以下のように動作させてもよい。その動作について図2、図4を参照して説明する。なお、以下の説明においては、上記のウォッシャ液噴射部50の動作と相違する部分について主に説明し、重複する部分については適宜説明を省略する。
図2(a)に示すように、ウォッシャスイッチSWがオンに操作される前には、ワイパ装置における運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20が、第1閉状態となっている。
図4に示されるように、時刻t0においてウォッシャスイッチSWがオンに操作されると、ECU60は、時刻t0よりも後の時刻t1において、各ウォッシャノズル54を開弁制御する。その結果、図2(b)に示すように、各ウォッシャノズル54からウィンドシールドWSにウォッシャ液が噴射される。
図4に示すように、ウォッシャ液の噴射が開始された時刻t1よりも後の時刻t2において、ウォッシャスイッチSWがオフに操作されると、ECU60は、各ウォッシャノズル54を閉弁制御する。その結果、各ウォッシャノズル54からウィンドシールドWSへのウォッシャ液の噴射が停止される。その一方、ECU60は、次のウォッシャ液の噴射に備えて、ポンプ52を駆動し続ける。
また、図4に示すように、時刻t2〜時刻t6において上述した実施形態(図3参照)と同様に、運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20が、第1閉状態から開状態にされ、図2(f)に示すように、開状態から第2閉状態にされる。
このとき、上述したように、ポンプ52が駆動され続けているため、既にウォッシャ液噴射部50のウォッシャホース53内のウォッシャ液の圧力が高くなっている。そして、運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20が第2閉状態にされた時刻t6において、ECU60は、ウォッシャスイッチSWがオンにされていなくても各ウォッシャノズル54を開弁制御する。その結果、図2(g)に示すように、各ウォッシャノズル54からウィンドシールドWSにウォッシャ液が噴射される。
図4に示すように、ウォッシャ液の噴射が開始された時刻t6よりも後の時刻t7において、ECU60は、各ウォッシャノズル54を閉弁制御する。その結果、各ウォッシャノズル54からウィンドシールドWSへのウォッシャ液の噴射が停止される。また、ECU60は、ポンプ52の駆動を停止させる。
また、図4に示すように、時刻t7〜時刻t11において上述した実施形態(図3参照)と同様に、運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20が、第2閉状態から開状態にされ、図2(j)に示すように、開状態から再び第1閉状態にされる。
この変更例によれば、運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20が第2閉状態とされたときに、ウォッシャスイッチSWがオンに操作されていなくても、ウィンドシールドWSにウォッシャ液が噴射される。このため、ウォッシャスイッチSWがオンに操作されている時間が短く、ウォッシャ液の噴射量が少なくてもウィンドシールドWSの表面の汚れを適切に除去できる。
・上記実施形態では、ウォッシャ液噴射部50に2つのウォッシャノズル54が設けられていたが、ウォッシャノズル54は2つでなくてもよい。例えば、ウォッシャノズル54が1つ設けられていてもよいし3つ以上設けられていてもよい。
・上記実施形態における運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20の回動動作は、ウォッシャスイッチSWがオンに操作されたときに限らない。例えば、ワイパの回動動作のオン、オフを切り替えるワイパコントロールスイッチがオンに操作されるときに、上記の一連の回動動作が開始されるようにしてもよい。また、その場合には上記実施形態においてウォッシャ液噴射部50を省略してもよい。例えば、降雨などによりウィンドシールドWSに雨滴などが付着した場合には、運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20が回動動作した際、ウィンドシールドWSに付着した雨滴などと共にウィンドシールドWSの表面の汚れを除去できる。
・上記実施形態では、回動動作を待機しているときに、運転席側ワイパ10の先端部が助手席側ワイパ20の先端部よりも上側に配置された第1閉状態となっていたが、回動動作を待機しているときに、別の状態となっていてもよい。例えば、回動動作を待機しているときに、助手席側ワイパ20の先端部が運転席側ワイパ10の先端部よりも上側に配置された第2閉状態となっていてもよい。また、回動動作を待機しているときに、開状態となっていてもよい。
・上記実施形態における運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20の一連の回動動作は、運転席側ワイパ10の先端部が助手席側ワイパ20の先端部よりも上側に配置された第1閉状態で終了させなくてもよい。例えば、ECU60はウォッシャスイッチSWがオフに操作されてから最初に助手席側ワイパ20の先端部が運転席側ワイパ10の先端部よりも上側に配置された第2閉状態となったときに、動作を停止させてもよい。また、ECU60はウォッシャスイッチSWがオフに操作されてから最初に開状態となったときに、動作を停止させてもよい。
・車両の車幅方向における一対のワイパは、上記実施形態で例示した運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20に限らない。例えば、助手席が設けられていない車両においては車幅方向において運転席側・助手席側を区別できないが、車両の車幅方向に一対のワイパが並設されていれば、上記実施形態のワイパの回動制御を適用できる。すなわち、車幅方向における一方のワイパが他方のワイパの側に倒れており、他方のワイパが一方のワイパの側に倒れており、且つ各ワイパの先端部同士が上下方向に互いに重なって配置される対向払拭型のワイパ装置であれば、上記実施形態のワイパの回動制御を適用できる。
・上記実施形態では、図3に示すように、運転席側ワイパ10が上側への回動を終了する時刻t3において、ECU60が助手席側ワイパ20の上側への回動を開始していたが、助手席側ワイパ20の上側への回動を開始するタイミングはこれに限らない。例えば、運転席側ワイパ10が上側への回動を終了する前に、ECU60が助手席側ワイパ20の上側への回動を開始させるようにしてもよい。
また、運転席側ワイパ10と助手席側ワイパ20とが干渉しないのであれば、運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20の閉状態から上側への回動を同時に開始することもできる。
また、時刻t3以外の時刻においても、運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20を上側または下側へ回動動作させるタイミングは、運転席側ワイパ10と助手席側ワイパ20とが干渉しないのであれば、適宜変更することができる。
・上記実施形態では、ウォッシャ液の噴射が開始された時刻t1よりも後の時刻t2において運転席側ワイパ10の上側への回動を開始したが、運転席側ワイパ10の上側への回動開始タイミングはこれに限らない。例えば、ウォッシャ液の噴射が開始されたのと同時に運転席側ワイパ10の上側への回動を開始してもよい(時刻t1と時刻t2とが同じ時刻)。なお、この変更例の場合、ウォッシャ液の噴射を継続したまま一連の回動動作が繰り返されているうちに、運転席側ワイパ10及び助手席側ワイパ20が第1閉状態にある場合にウォッシャ液が噴射される状態になる。この点、助手席側ワイパ20の上側への回動開始タイミング(t7)についても同様である。
10…運転席側ワイパ、11…運転席側ワイパピボット軸、12…運転席側ワイパアーム、13…運転席側ワイパブレード、20…助手席側ワイパ、21…助手席側ワイパピボット軸、22…助手席側ワイパアーム、23…助手席側ワイパブレード、30…運転席側ワイパモータ、40…助手席側ワイパモータ、50…ウォッシャ液噴射部、51…ウォッシャ液タンク、52…ポンプ、53…ウォッシャホース、54…ウォッシャノズル、60…ECU、SW…ウォッシャスイッチ、WS…ウィンドシールド、K…重複領域、L…領域。

Claims (1)

  1. 電動モータによって回動動作されるワイパを一対備えるとともに、
    一方のワイパが他方のワイパの側に倒れており、他方のワイパが一方のワイパの側に倒れており、且つ各ワイパの先端部同士が上下方向に互いに重なって配置された閉状態と、前記閉状態から各ワイパが互いに反対回りに回動して各ワイパが起き上がった開状態と、を繰り返すように前記電動モータを制御する制御部を備えた対向払拭型のワイパ装置であって、
    前記制御部は、前記開状態から前記閉状態へと前記一対のワイパを回動動作させる際、直前の閉状態において上下方向上側に配置されていたワイパの先端部が上下方向下側に配置されるように制御することを特徴とするワイパ装置。
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