JP2017208761A - 光学装置 - Google Patents

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Daiki Mima
大樹 美馬
丸山 剛
Takeshi Maruyama
剛 丸山
渚 石原
Nagisa Ishihara
渚 石原
佐藤 裕之
Hiroyuki Sato
裕之 佐藤
祥 永井
Sho Nagai
祥 永井
正幸 藤島
Masayuki Fujishima
正幸 藤島
修作 高巣
Shusaku Takasu
修作 高巣
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Abstract

【課題】分光計測の精度を向上させる。【解決手段】光学装置1はレンズアレイ13とフィルタアレイ14と撮像素子15とを備える。フィルタ22A〜22Dの透過波長はレンズ21A〜21Dを透過した光のフィルタ22A〜22Dへの入射角に応じて変化する。フィルタアレイ14は第1の透過波長の光を選択的に透過させる第1のフィルタと、第1の透過波長より入射角に対する変化率が大きい第2の透過波長を選択的に透過させる第2のフィルタとを含む。第2のフィルタは第1のフィルタよりフィルタアレイ14の中心側に位置する。【選択図】図1

Description

本発明は、光学装置に関する。
被写体からの射出光(反射光)を複数種の分光フィルタにより複数の波長の光に分光し、射出光の特徴を波長毎に解析したり、解析結果に基づいて画像形成処理を行ったりする光学装置(例えば、分光計測装置、撮像装置、画像形成装置、画像処理装置等)がある。
例えば、複数の分光画像を得る複眼撮像装置において、測距の精度を向上させることを目的として、複数種のフィルタのうち任意の2種のフィルタが共通に透過する波長又は波長帯域が存在するようにフィルタアレイを構成し、測距の精度に影響を与える視差情報を確実に取得できるようにする構成が開示されている(特許文献1)。
分光フィルタを透過する光の波長(透過波長)は分光フィルタへの入射光の入射角に応じて変化する。このような分光フィルタの透過波長の入射角依存性により、分光フィルタから射出する光の波長にばらつきが生じる場合がある。また、撮像素子の受光部に光を集光するレンズを用いる場合、レンズのシェーディングによりレンズの外周部から射出される光の光量が不足する場合がある。また、撮像素子の感度(光電変換効率)は光の波長に応じて変化する。このような撮像素子の感度の波長依存性により、特定の波長の光についての情報が十分に取得されない場合がある。このような分光フィルタの入射角依存性、レンズシェーディング、及び撮像素子の波長依存性は、光学装置における分光計測の精度を低下させる原因となる場合がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、分光計測の精度を向上させることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数のレンズを含むレンズアレイと、前記レンズを透過した光の光路上に配置され所定の透過波長の光を選択的に透過させる複数のフィルタを含むフィルタアレイと、前記レンズを透過した光の光路上に配置され前記フィルタを透過した光を受光する複数の個眼領域を含む撮像素子とを備え、前記透過波長は、前記レンズを透過した光の前記フィルタへの入射角に応じて変化し、前記フィルタアレイは、第1の透過波長の光を選択的に透過させる第1のフィルタと、前記第1の透過波長より前記入射角に対する変化率が大きい第2の透過波長を選択的に透過させる第2のフィルタとを含み、前記第2のフィルタは、前記第1のフィルタより前記フィルタアレイの中心側に位置する光学装置である。
本発明によれば、分光計測の精度を向上させることが可能となる。
図1は、第1の実施の形態に係る光学装置の構成を例示する図である。 図2は、第1の実施の形態に係るレンズアレイ、フィルタアレイ、及び撮像素子の構成を例示する一部拡大図である。 図3は、第1の実施の形態に係るフィルタの透過特性を例示する図である。 図4は、第1の実施の形態に係るフィルタの透過特性の入射角に対する依存性を例示する図である。 図5は、第1の実施の形態に係るレンズアレイ及びフィルタアレイに光が入射する状態を例示する図である。 図6は、第1の実施の形態に係るフィルタアレイへの入射光の入射角を例示する一部拡大図である。 図7は、第1の実施の形態に係る複数種のフィルタを例示する図である。 図8は、第1の実施の形態におけるフィルタの配置を例示する図である。 図9は、第2の実施の形態に係る撮像素子の感度を例示する図である。 図10は、第2の実施の形態に係るレンズのシェーディングによる影響を例示する図である。 図11は、第2の実施の形態に係るフィルタの配置を例示する図である。 図12は、第3の実施の形態に係るフィルタの配置を例示する図である。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る光学装置1の構成を例示する図である。本実施の形態に係る光学装置1は、被写体10からの射出光(反射光)を分光計測する分光計測装置である。光学装置1は、撮像レンズ11、単レンズ12、レンズアレイ13、フィルタアレイ14、及び撮像素子15を含む。
図1において、被写体10に含まれる3つの点光源10A,10B,10Cからそれぞれ光が広がっている状態が示されている。各点光源10A,10B,10Cから射出された光は第1の光学系に含まれる撮像レンズ11に入射する。第1の光学系はレンズアレイ13と共役関係を有する。撮像レンズ11から射出された光は単レンズ12を含む第2の光学系に入射し、撮像レンズ11の結像位置に配置された視野絞りにおいて集光される。第2の光学系は撮像素子15と共役関係を有する。集光された光は単レンズ12を通過し、レンズアレイ13に入射する。レンズアレイ13に入射した光はレンズアレイ13を構成する複数のレンズ21A,21B,21C,21Dにより分割される。分割された光はフィルタアレイ14に入射し、フィルタアレイ14を構成する複数のフィルタ22A,22B,22C,22Dにより所定の波長の光が選択的に透過される。透過された光は撮像素子15の受光面上の複数の個眼領域23A,23B,23C,23Dに受光される。
図2は、第1の実施の形態に係るレンズアレイ13、フィルタアレイ14、及び撮像素子15の構成を例示する一部拡大図である。レンズアレイ13、フィルタアレイ14、及び撮像素子15は筐体28内に設置されている。
レンズアレイ13はアレイ状に配置された複数のレンズ21A,21B,21C,21Dを含む。各レンズ21A,21B,21C,21Dは単レンズ12から射出された光束を複数の光に分割する。各レンズ21A,21B,21C,21Dの結像位置は撮像素子15の各個眼領域23A,23B,23C,23Dに対応している。なお、本実施の形態においては4つのレンズ21A,21B,21C,21Dが直線状に配置された例が示されているが、レンズアレイ13の構成はこれに限られるものではなく、複数のレンズが平面状に配置されてもよい。
フィルタアレイ14はアレイ状に配置された複数のフィルタ22A,22B,22C,22Dを含む。各フィルタ22A,22B,22C,22Dは固有の波長(透過波長)を有する光を選択的に透過させる性質を有する光学素子である。本実施の形態に係る各フィルタ22A,22B,22C,22Dは互いに異なる性質を有しており、各フィルタ22A,22B,22C,22Dの透過波長はそれぞれ異なっている。フィルタアレイ14はレンズアレイ13と撮像素子15との間に配置され、各フィルタ22A,22B,22C,22Dは各レンズ21A,21B,21C,21Dの光路上に配置されている。これにより、各レンズ21A,21B,21C,21Dから射出された光から各フィルタ22A,22B,22C,22Dの透過波長を有する光が抽出され、各透過波長を有する光がそれぞれ対応する各個眼領域23A,23B,23C,23Dに受光される。なお、本実施の形態においては、4つのフィルタ22A,22B,22C,22Dが直線状に配置された例が示されているが、フィルタアレイ14の構成はこれに限られるものではなく、レンズアレイ13と同様に複数のレンズが平面状に配置されてもよい。
撮像素子15はフィルタアレイ14を透過した光を光電変換する素子であり、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ、CCD(Charge Coupled Device)センサ等である。撮像素子15の受光面には複数の個眼領域23A,23B,23C,23Dがアレイ状に配列されている。各個眼領域23A,23B,23C,23Dは各レンズ21A,21B,21C,21D及び各フィルタ22A,22B,22C,22Dに対応している。すなわち、第1のレンズ21A及び第1のフィルタ22Aを透過した光は第1の個眼領域23Aで受光される。第2のレンズ21B及び第2のフィルタ22Bを透過した光は第2の個眼領域23Bで受光される。第3のレンズ21C及び第3のフィルタ22Cを透過した光は第3の個眼領域23Cで受光される。第4のレンズ21D及び第4のフィルタ22Dを透過した光は第4の個眼領域23Dで受光される。撮像素子15により光電変換されて得られた電気信号はコネクタ29を介して外部機構(例えば、画像形成処理を行うプロセッサを含む制御ユニット等)に出力される。個眼領域23A,23B,23C,23Dの数及び配置はレンズアレイ13及びフィルタアレイ14のアレイ構成に対応するように設計される。
図3は、第1の実施の形態に係るフィルタ22A,22B,22C,22Dの透過特性を例示する図である。同図において、入射光の波長と透過率との関係が示されており、波長が400nm,450nm,500nm,550nm,600nm,650nm,700nm,750nmのときにそれぞれ透過率がピークに達する8種の透過特性が示されている。透過率がピークに達する波長が透過波長となる。本実施の形態においては、透過波長が400nm,500nm,600nm,700nmである4種のフィルタによりフィルタアレイ14を構成する例を示す。
図4は、第1の実施の形態に係るフィルタ22A,22B,22C,22Dの透過特性の入射角に対する依存性を例示する図である。同図において、異なる透過特性を有する2種のフィルタについて、透過波長(透過率がピークとなるときの波長)が入射角の変化に応じて変化する例が示されている。X1は、第1の透過特性について光の入射角が0°である場合の透過波長を示している。X2は、第1の透過特性について光の入射角が20°である場合の透過波長を示している。X3は、第1の透過特性について光の入射角が30°である場合の透過波長を示している。Y1は、第2の透過特性について光の入射角が0°である場合の透過波長を示している。Y2は、第2の透過特性について光の入射角が20°である場合の透過波長を示している。Y3は、第2の透過特性について光の入射角が30°である場合の透過波長を示している。
本例においては、X1>X2>X3及びY1>Y2>Y3の関係が成り立っていることから、透過波長は入射角の増加に応じて減少することがわかる。また、(X1−X3)<(Y1−Y3)であることから、透過波長の変化率は入射角が0°のときに透過波長(基準透過波長)が大きい程大きくなることがわかる。また、入射角が0°から20°に増加したときの透過波長の変化量(X2−X1)及び(Y2−Y1)と入射角が20°から30°に増加したときの透過波長の変化量(X3−X2)及び(Y3−Y2)とが略等しいことから、透過波長の変化率は入射角が大きい程大きくなることがわかる。
図5は、第1の実施の形態に係るレンズアレイ13及びフィルタアレイ14に光31が入射する状態を例示する図である。図6は、第1の実施の形態に係るフィルタアレイ14への入射光31A,31Bの入射角を例示する一部拡大図である。
図5及び図6において、単レンズ12から射出された光31のうち第1のレンズ21A及び第1のフィルタ22Aに入射する第1の入射光31Aと第2のレンズ21B及び第2のフィルタ22Bに入射する第2の入射光31Bとが示されている。第1のレンズ21Aは第2のレンズ21Bよりレンズアレイ13の外周側に配置されている。第1のフィルタ22Aは第2のフィルタ22Bよりフィルタアレイ14の外周側に配置されている。
図6に示すように、第1の入射光31Aの最小入射角をAmin、最大入射角をAmaxとし、第2の入射光31Bの最小入射角をBmin、最大入射角をBmaxとする。本例では最小入射角Bminが負の値となっているが、フィルタ22A,22B,22C,22Dの透過特性の変化に対する影響を考える上では入射角の正負は関係ないため、本例に係る最小入射角Bminを0°として扱うことができる。本例においては、Amin>Bmin及びAmax>Bmaxの関係が成り立っている。すなわち、外周側に配置されている第1のフィルタ22Aの最小入射角Amin及び最大入射角Amaxは、中心側に配置されている第2のフィルタ22Bの最小入射角Bmin及び最大入射角Bmaxより大きくなる。このような関係は第3のフィルタ22C及び第4のフィルタ22Dについても同様である。
図7は、第1の実施の形態に係るフィルタ22A,22B,22C,22Dとして用いられる複数種のフィルタA,B,C,Dを例示する図である。入射角が0°のとき、フィルタAの透過波長は400nmであり、フィルタBの透過波長は500nmであり、フィルタCの透過波長は600nmであり、フィルタDの透過波長は700nmである。これらの透過波長の値は、図4に示したように、入射光の増加に応じて減少する。入射角が5°のとき、フィルタAの透過波長は399nmとなり、フィルタBの透過波長は498nmとなり、フィルタCの透過波長は596nmとなり、フィルタDの透過波長は695nmとなる。入射角が10°のとき、フィルタAの透過波長は397nmとなり、フィルタBの透過波長は494nmとなり、フィルタCの透過波長は588nmとなり、フィルタDの透過波長は685nmとなる。入射角が15°のとき、フィルタAの透過波長は393nmとなり、フィルタBの透過波長は486nmとなり、フィルタCの透過波長は578nmとなり、フィルタDの透過波長は672nmとなる。
また、上述したように、透過波長の変化率は入射角が0°のときに透過波長(基準透過波長)が大きい程大きくなっている。具体的には、基準透過波長が比較的小さいフィルタAにおいて入射角が0°から15°に変化した場合の透過波長の変化量は7nmであるのに対し、基準透過波長が比較的大きいフィルタDにおいて入射角が0°から15°に変化した場合の透過波長の変化量は28nmである。
また、上述したように、透過波長の変化率は入射角が大きい程大きくなっている。具体的には、フィルタDにおいて、入射角が0°から5°に変化した場合の透過波長の変化量は5nmであるのに対し、入射角が10°から15°に変化した場合の透過波長の変化量は13nmである。
本実施の形態においては、上記のようなフィルタA,B,C,Dの透過特性(透過波長)の入射角依存性による悪影響が最小限となるように各フィルタ22A,22B,22C,22Dを配置する。
図8は、第1の実施の形態におけるフィルタ22A,22Bの配置を例示する図である。上述したように(図6等参照)、フィルタアレイ14の中心側に配置される第2のフィルタ22Bにおける最小入射角Bmin及び最大入射角Bmaxは、フィルタアレイ14の外周側に配置される第1のフィルタ22Aにおける最小入射角Amin及び最大入射角Amaxより小さい。すなわち、透過特性(透過波長)に対する入射角による影響はフィルタアレイ14の外周側より中心側の方が小さい。そこで、例えば、透過波長の変化率が比較的大きい、換言すれば、基準透過波長が比較的大きいフィルタDを中心側の第2のフィルタ22Bとして使用し、透過波長の変化率が比較的小さい(基準透過波長が比較的小さい)フィルタAを外周側の第1のフィルタ22Aとして使用する。このとき、第2のレンズ21B及び第2のフィルタ22Bに対応する第2の個眼領域23Bは、第1のレンズ21A及び第1のフィルタ22Aに対応する第1の個眼領域23Aよりも撮像素子15の中心側に位置することとなる。このような構成は第3のフィルタ22C及び第4のフィルタ22Dについても同様である。これにより、撮像素子15に入射する光の波長のばらつきを最小限に抑えることが可能となる。
例えば、Amin=5°、Amax=10°、Bmin=0°、Bmax=5°であるとき、図8に示すように第1のフィルタ22AとしてフィルタAを用い、第2のフィルタ22BとしてフィルタDを用いた場合には、両フィルタA,Dの透過波長の変化量は図7に基づいて算出すると下記のようになる。
フィルタA:399nm−397nm=2nm
フィルタD:700nm−695nm=5nm
両フィルタA,Dの合計:7nm
逆に、第1のフィルタ22AとしてフィルタDを用い、第2のフィルタ22BとしてフィルタAを用いた場合には、両フィルタA,Dの透過波長の変化量は図7に基づいて算出すると下記のようになる。
フィルタA:400nm−399nm=1nm
フィルタD:695nm−685nm=10nm
両フィルタA,Dの合計:11nm
このように、中心側の第2のフィルタ22Bに変化率が大きいフィルタDを用いた場合における透過波長の合計の変化量7nmは、外周側の第1のフィルタ22AにフィルタDを用いた場合における透過波長の合計の変化量11nmより小さくなる。
以上のように、本実施の形態によれば、撮像素子15に入射する光の波長のばらつきを最小限に抑えることが可能となり、分光計測の精度を向上させることが可能となる。
(第2の実施の形態)
図9は、第2の実施の形態に係る撮像素子15の感度を例示する図である。同図において、撮像素子15に入射する光の波長(フィルタ22A,22B,22C,22Dの透過波長)と撮像素子15の感度(光電変換効率)との関係が示されている。本例に係る撮像素子15は500nm付近の波長の光に対して最も高い感度を有し、500nmからの乖離が大きくなる程感度が低下する性質を有する。500nm付近における感度を1.0とするとき、400nm付近及び600nm付近における感度はおよそ0.6であり、700nm付近における感度はおよそ0.45となる。
上記例において図7に示す4種のフィルタA,B,C,Dを用いる場合、フィルタB(基準透過波長500nm)を透過した光に対する感度が最も高くなり、フィルタD(基準透過波長700nm)を透過した光に対する感度が最も低くなる。フィルタA(基準透過波長400nm)及びフィルタC(基準透過波長600nm)を透過した光に対する感度はフィルタBより低く、フィルタDより高くなる。
図10は、第2の実施の形態に係るレンズ21A,21B,21C,21Dのシェーディングによる影響を例示する図である。同図において、撮像素子15の受光部(個眼領域23A,23B,23C,23D)の位置に応じて光量が変化する様子が示されている。同図に示すように、各レンズ21A,21B,21C,21Dのシェーディングにより、撮像素子15の外周部における光量(光量比0.6)は中心部における光量(光量比1.0)より少なくなる。レンズ21A,21B,21C,21Dを透過した光の光量(照度)は一般的にコサイン4乗則に従って減少する。光量の減少は分光計測の精度を低下させる要因となる。
本実施の形態においては、上記のような撮像素子15の感度(光電変換効率)の波長依存性及びレンズシェーディングによる悪影響が最小限となるように各フィルタ22A,22B,22C,22Dを配置する。
図11は、第2の実施の形態に係るフィルタ22A,22Bの配置を例示する図である。上述したように、レンズ21A,21Bのシェーディングにより、撮像素子15の外周側に位置する第1の個眼領域23Aにおける光量は中心側に位置する第2の個眼領域23Bにおける光量より少なくなる。そこで、例えば、比較的低感度な波長の光を射出するフィルタDを中心側の第2のフィルタ22Bとして使用し、比較的高感度な波長の光を射出するフィルタBを外周側の第1のフィルタ22Aとして使用する。このとき、第2のレンズ21B及び第2のフィルタ22Bに対応する第2の個眼領域23Bは、第1のレンズ21A及び第1のフィルタ22Aに対応する第1の個眼領域23Aよりも撮像素子15の中心側に位置することとなる。このような構成は第3のフィルタ22C及び第4のフィルタ22Dについても同様である。これにより、光量が少ない外周側の位置に比較的高感度な波長の光が入射され、光量が多い中心側の位置に低感度な波長の光が入射される。これにより、撮像素子15の感度の波長依存性及びレンズシェーディングによる悪影響を最小限に抑えることが可能となる。
例えば、図11に示すように、外周側の第1のフィルタ22Aとして高感度のフィルタBを用い、中心側の第2のフィルタ22Bとして低感度のフィルタDを用いた場合には、第1の個眼領域23A及び第2の個眼領域23Bにおける感度と光量比との積は、図7、図9、及び図10の例に基づいて算出すると下記のようになる。
第1の個眼領域23A:(フィルタBの感度)×(第1の個眼領域23Aの光量比)=1.0×0.6=0.6
第2の個眼領域23B:(フィルタDの感度)×(第2の個眼領域23Bの光量比)=0.45×1.0=0.45
両個眼領域23A,23B間の差:0.6−0.45=0.15
逆に、外周側の第1のフィルタ22Aとして低感度のフィルタDを用い、中心側の第2のフィルタ22Bとして高感度のフィルタBを用いた場合には、第1の個眼領域23A及び第2の個眼領域23Bにおける感度と光量比との積は、図7、図9、及び図10の例に基づいて算出すると下記のようになる。
第1の個眼領域23A:(フィルタDの感度)×(第1の個眼領域23Aの光量比)=0.45×0.6=0.27
第2の個眼領域23B:(フィルタBの感度)×(第2の個眼領域23Bの光量比)=1.0×1.0=1.0
両個眼領域23A,23B間の差:|0.27−1.0|=0.73
このように、中心側の第2のフィルタ22Bに低感度なフィルタDを用いた場合における両個眼領域23A,23B間の{(感度)×(光量比)}の差0.15は、外周側の第1のフィルタ22AにフィルタDを用いた場合における両個眼領域23A,23B間の{(感度)×(光量比)}の差0.73より小さくなる。当該差が小さい程、撮像素子15の複数の個眼領域23A,23B,23C,23D間における感度(光電変換効率)のばらつきが小さくなる。
以上のように、本実施の形態によれば、撮像素子15の感度の波長依存性及びレンズシェーディングによる悪影響を最小限に抑えることが可能となり、分光計測の精度を向上させることが可能となる。
(第3の実施の形態)
図12は、第3の実施の形態に係るフィルタ22A,22B,22C,22Dの配置を例示する図である。本実施の形態においては、第1の実施の形態において記載した手法(透過特性(透過波長)の入射角依存性による悪影響を抑制するための手法)及び第2の実施の形態において記載した手法(感度(光電変換効率)の波長依存性及びレンズシェーディングによる悪影響を抑制するための手法)の両方が用いられる。
本実施の形態においては、中心側に配置される2つのフィルタ22B,22Cのうち、一方のフィルタ(第2のフィルタ22B)として透過波長の変化率が比較的大きい(基準透過波長が比較的大きい)フィルタDを使用し、他方のフィルタ(第3のフィルタ22C)として比較的低感度な波長の光を射出するフィルタA又はフィルタCを使用する。このような構成により、撮像素子15に入射する光の波長のばらつきを最小限に抑えることが可能となると共に、撮像素子15の感度の波長依存性及びレンズシェーディングによる悪影響を最小限に抑えることが可能となり、分光計測の精度を向上させることが可能となる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記実施の形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図するものではない。この新規な実施の形態はその他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施の形態及びその変形は発明の範囲及び要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 光学装置
10 被写体
10A,10B,10C 点光源
11 撮像レンズ
12 単レンズ
13 レンズアレイ
14 フィルタアレイ
15 撮像素子
21A,21B,21C,21D レンズ
22A,22B,22C,22D,A,B,C,D フィルタ
23A,23B,23C,23D 個眼領域
28 筐体
29 コネクタ
31 光
31A,31B 入射光
Amax,Bmax 最大入射角
Amin,Bmin 最小入射角
特開2011−182237号公報

Claims (5)

  1. 複数のレンズを含むレンズアレイと、
    前記レンズを透過した光の光路上に配置され所定の透過波長の光を選択的に透過させる複数のフィルタを含むフィルタアレイと、
    前記レンズを透過した光の光路上に配置され前記フィルタを透過した光を受光する複数の個眼領域を含む撮像素子と、
    を備え、
    前記透過波長は、前記レンズを透過した光の前記フィルタへの入射角に応じて変化し、
    前記フィルタアレイは、第1の透過波長の光を選択的に透過させる第1のフィルタと、前記第1の透過波長より前記入射角に対する変化率が大きい第2の透過波長を選択的に透過させる第2のフィルタとを含み、
    前記第2のフィルタは、前記第1のフィルタより前記フィルタアレイの中心側に位置する、
    光学装置。
  2. 前記第2の透過波長は、前記第1の透過波長より長い、
    請求項1に記載の光学装置。
  3. 前記第2のフィルタへ入射する光の前記入射角の最小値に対応する前記第2の透過波長と前記第2のフィルタへ入射する光の前記入射角の最大値に対応する前記第2の透過波長との差は、前記第1のフィルタへ入射する光の前記入射角の最小値に対応する前記第1の透過波長と前記第1のフィルタへ入射する光の前記入射角に最大値に対応する前記第1の透過波長との差より小さい、
    請求項1又は2に記載の光学装置。
  4. 複数のレンズを含むレンズアレイと、
    前記レンズを透過した光の光路上に配置され所定の透過波長の光を選択的に透過させる複数のフィルタを含むフィルタアレイと、
    前記レンズを透過した光の光路上に配置され前記フィルタを透過した光を受光する複数の個眼領域を含み、受光した前記光を光電変換する撮像素子と、
    を備え、
    前記撮像素子の光電変換効率は、受光された前記光の波長に応じて変化し、
    前記フィルタアレイは、第3の透過波長の光を選択的に透過させる第3のフィルタと、前記第3の透過波長より前記光電変換効率が低い第4の透過波長の光を選択的に透過させる第4のフィルタとを含み、
    前記第4のフィルタは、前記第3のフィルタより前記フィルタアレイの中心側に位置する、
    光学装置。
  5. 前記レンズアレイより被写体側に配置され前記撮像素子と共役関係にある光学系、
    を更に備える請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学装置。
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