JP2017207599A - 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

現像装置、およびこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】それぞれ内部に固定されたプラスチックマグネットを有し、互いに現像剤を受け渡しあう複数のローラーを含む現像装置、およびこれを備えた画像形成装置において、ゲート痕の位置に起因する画像欠陥を抑止する。
【解決手段】現像装置23は、第1磁石231Aを含む現像ローラー231と、第2磁石232Aを含む搬送ローラー232と、を備える。N4極を形成する第1プラスチックマグネットは、軸方向の端部に配置された第1ゲート痕を備え、S2極を形成する第2プラスチックマグネットは、軸方向の端部に配置された第2ゲート痕を備え、N1極を形成する第3プラスチックマグネットは、軸方向において第2ゲート痕とは反対側の端部に配置された第3ゲート痕を備え、S5極を形成する第4プラスチックマグネットは、軸方向において第1ゲート痕とは反対側の端部に配置された第4ゲート痕を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、現像装置、およびこれを備えた画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式が採用されたプリンターや複写機等の画像形成装置は、静電潜像を担持する感光体ドラムと、感光体ドラムにトナーを供給し静電潜像をトナー像に顕在化する現像装置と、該感光体ドラムからトナー像をシートに転写する転写装置と、を備える。
特許文献1には、感光体ドラムにトナーを供給する現像ローラーを備えた現像装置が開示されている。現像ローラーの内部には、所定の磁力を有するプラスチックマグネットが配置されている。プラスチックマグネットは、従来のラバーマグネットと比較して、低容量で高い磁力を確保することができる。プラスチックマグネットは、樹脂材料を用いた射出成型によって形成される。樹脂材料の内部に分散された磁性粉によって、所定の磁力が形成される。
また、感光体ドラムにトナーを供給する現像ローラーと、現像ローラーに現像剤を供給する搬送ローラーと、を備えた2本マグローラー構成の現像装置が知られている。現像ローラーおよび搬送ローラーは、それぞれ、複数の磁極を備え固定された磁石と、磁石の周囲を回転するスリーブと、を備えている。このような構成によれば、ローラーの機能分離が実現されるとともに、現像剤を循環搬送する現像剤搬送部を感光体ドラムから遠ざけることができる。
特開2002−278280号公報
特許文献1に記載された技術では、射出成型時に樹脂材料を充填するゲートの位置に対応して、成型後のプラスチックマグネットの磁力に差が生じることがあった。また、このように部分的に磁力の差を有するローラーが、2本マグローラー構成の現像ローラーや搬送ローラーに適用されると、現像ローラーに供給される現像剤量にむらが生じることや、現像ローラーの表面に付着するトナー層に部分的な差が生じやすい。この結果、濃度むらや画像濃度差などの画像欠陥が生じるという問題があった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、それぞれ内部に固定されたプラスチックマグネットを有し、互いに現像剤を受け渡しあう複数のローラーを含む現像装置、およびこれを備えた画像形成装置において、ゲート痕の位置に起因する画像欠陥を抑止することを目的とする。
本発明の一局面に係る現像装置は、周方向に沿って複数の磁極を含む第1磁石と、前記第1磁石の周囲を第1回転方向に回転し周面にトナーおよび磁性キャリアを含む現像剤を担持する第1スリーブと、を備え、表面に静電潜像が形成される感光体ドラムに所定の現像位置で対向して配置され、前記感光体ドラムに前記トナーを供給する現像ローラーと、周方向に沿って複数の磁極を含む第2磁石と、前記第2磁石の周囲を第2回転方向に回転し周面に前記現像剤を担持する第2スリーブと、を備え、前記現像ローラーに所定の対向位置で対向するように配置され、前記現像ローラーに前記現像剤を供給する搬送ローラーと、前記現像剤を攪拌するとともに、前記搬送ローラーに前記現像剤を供給する現像剤攪拌部と、を有し、前記第1回転方向および前記第2回転方向は、前記対向位置において互いに対向する方向に設定され、前記第1磁石は、前記対向位置よりも前記第1回転方向上流側に配置され、前記現像ローラーの軸方向に沿って延びるとともに、前記第1スリーブの表面に所定の第1磁極を形成する第1プラスチックマグネットと、前記対向位置よりも前記第1回転方向下流側に配置され、前記軸方向に沿って延びるとともに、前記第1スリーブの表面に前記第1磁極とは異極の第2磁極を形成する第2プラスチックマグネットと、を備え、前記第2磁石は、前記対向位置よりも前記第2回転方向上流側に配置され、前記軸方向に沿って延びるとともに、前記第2スリーブの表面に前記第2磁極に対向し前記第2磁極とは異極の第3磁極を形成する第3プラスチックマグネットと、前記対向位置よりも前記第2回転方向下流側に配置され、前記軸方向に沿って延びるとともに、前記第2スリーブの表面に前記第1磁極に対向し前記第1磁極とは異極の第4磁極を形成する第4プラスチックマグネットと、を備え、前記第1プラスチックマグネットは、前記軸方向の端部に配置された第1ゲート痕を備え、前記第2プラスチックマグネットは、前記軸方向の端部に配置された第2ゲート痕を備え、前記第3プラスチックマグネットは、前記軸方向において前記第2ゲート痕とは反対側の端部に配置された第3ゲート痕を備え、前記第4プラスチックマグネットは、前記軸方向において前記第1ゲート痕とは反対側の端部に配置された第4ゲート痕を備えることを特徴とする。
本構成によれば、現像ローラーおよび搬送ローラー間で互いに対向して配置される、第1プラスチックマグネットおよび第4プラスチックマグネット、並びに、第2プラスチックマグネットおよび第3プラスチックマグネットは、それぞれゲート痕の位置が軸方向において逆に配置される。このため、ゲート側と反ゲート側との間の磁力の差が相殺されるため、現像ローラーと搬送ローラーとの間で現像剤を安定して受け渡すことができる。この結果、ゲート痕の位置に起因する濃度むらや画像濃度差などの画像欠陥が抑止される。
上記の構成において、前記第2プラスチックマグネットの前記第2ゲート痕は、前記第1プラスチックマグネットの前記第1ゲート痕に対して、前記軸方向の反対側に配置され、前記第4プラスチックマグネットの前記第4ゲート痕は、前記第3プラスチックマグネットの前記第3ゲート痕に対して、前記軸方向の反対側に配置されていることが望ましい。
本構成によれば、現像ローラーおよび搬送ローラーのそれぞれにおいて回転方向に隣接して配置される、第1プラスチックマグネットおよび第2プラスチックマグネット、並びに、第3プラスチックマグネットおよび第4プラスチックマグネットは、それぞれゲート痕の位置が軸方向において逆に配置される。このため、ゲート側と反ゲート側との間の磁力の差が相殺されるため、現像ローラーおよび搬送ローラーの軸方向の一端部において、現像剤が対向位置を通過するような強い磁界が形成されることが抑止される。この結果、現像ローラーと搬送ローラーとの間で現像剤を更に安定して受け渡すことができる。
上記の構成において、前記現像ローラーの前記軸方向の両端側を前記感光体ドラムに向かって付勢する一対の付勢部材と、前記現像ローラーを回転可能に支持する軸受部と、前記軸受部を含み、前記搬送ローラーおよび前記現像剤搬送部を支持するハウジングと、前記ハウジングに備えられ、前記搬送ローラーに対向して配置され、前記現像剤搬送部から前記搬送ローラーに供給された前記現像剤の層厚を規制する層厚規制部材と、を有することが望ましい。
本構成によれば、現像ローラーと搬送ローラーとの間に発生する磁気吸引力が軸方向の両端側で均一化されるため、同等の付勢力を備えた一対の付勢部材を使用することができる。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、上記の何れか1に記載の現像装置と、前記現像装置から前記トナーが供給され、前記周面にトナー像を担持する前記感光体ドラムと、前記感光体ドラムからシートに前記トナー像を転写する転写部と、を有することを特徴とする。
本構成によれば、現像装置の現像ローラーおよび搬送ローラーに用いられるプラスチックマグネットのゲート痕の位置に起因する濃度むらや画像濃度差などの画像欠陥が抑止される。
本発明によれば、それぞれ内部に固定されたプラスチックマグネットを有し、互いに現像剤を受け渡しあう複数のローラーを含む現像装置、およびこれを備えた画像形成装置において、ゲート痕の位置に起因する画像欠陥が抑止される。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る現像装置の内部構造を示す模式的な断面図である。 本発明の一実施形態に係る現像装置の現像ローラーおよび搬送ローラーに備えられるプラスチックマグネットの斜視図である。 本発明の一実施形態に係るプラスチックマグネットの磁力分布を示す模式的なグラフである。 本発明の一実施形態に係るプラスチックマグネットの磁力分布データを示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る現像装置と感光体ドラムとの位置決め構造を示す模式的な断面図である。 本発明の実施例および比較例において、現像ローラーの軸方向の位置と印字画像の濃度との関係を示すグラフである。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態に係る画像形成装置10について詳細に説明する。本実施形態では、画像形成装置の一例として、タンデム方式のカラープリンタを例示する。画像形成装置は、例えば、複写機、ファクシミリ装置、及びこれらの複合機等であってもよい。
図1は、画像形成装置10の内部構造を示す断面図である。この画像形成装置10は、箱形の筐体構造を備える装置本体11を備える。この装置本体11内には、シートPを給紙する給紙部12、給紙部12から給紙されたシートPに転写するトナー像を形成する画像形成部13、前記トナー像が一次転写される中間転写ユニット14、二次転写ローラー145、及び、シートP上に形成された未定着トナー像をシートPに定着する処理を施す定着部16が内装されている。さらに、装置本体11の上部には、定着部16で定着処理の施されたシートPが排紙される排紙部171が備えられている。
装置本体11内には、さらに、画像形成部13より右側位置に、上下方向に延びるシート搬送路111が形成されている。シート搬送路111には、適所にシートPを搬送する搬送ローラー対が設けられている。また、シートPのスキュー矯正を行うと共に、後述する二次転写のニップ部に所定のタイミングでシートPを送り込むレジストローラー対113も、シート搬送路111における前記ニップ部の上流側に設けられている。シート搬送路111は、シートPを給紙部12から排紙部171まで、画像形成部13(二次転写ニップ部)及び定着部16を経由して搬送させる搬送路である。
給紙部12は、給紙トレイ121、ピックアップローラー122を備える。給紙トレイ121は、装置本体11の下方位置に挿脱可能に装着され、複数枚のシートPが積層されたシート束を貯留する。ピックアップローラー122は、給紙トレイ121に貯留されたシート束の最上面のシートPを1枚ずつ繰り出す。
画像形成部13は、シートPに転写するトナー像を形成するものであって、異なる色のトナー像を形成する複数の画像形成ユニットを備える。この画像形成ユニットとして、本実施形態では、後述する中間転写ベルト141の回転方向上流側から下流側へ(図1に示す右側から左側へ)向けて順次配設された、マゼンタ(M)色の現像剤を用いるマゼンタ用ユニット13M、シアン(C)色の現像剤を用いるシアン用ユニット13C、イエロー(Y)色の現像剤を用いるイエロー用ユニット13Y、及びブラック(Bk)色の現像剤を用いるブラック用ユニット13Bkが備えられている。各ユニット13M、13C、13Y、13Bkは、それぞれ感光体ドラム20と、感光体ドラム20の周囲に配置された帯電装置21、現像装置23及びクリーニング装置25とを備える。また、各ユニット13M、13C、13Y、13Bk共通の露光装置22が、画像形成ユニットの下方に配置されている。
感光体ドラム20は、その軸回りに回転駆動され、その周面に静電潜像及びトナー像が形成される。各色の画像形成ユニットに対応して、感光体ドラム20がそれぞれ配置される。帯電装置21は、感光体ドラム20の表面を均一に帯電する。露光装置22は、光源やポリゴンミラー、反射ミラー、偏向ミラーなどの各種の光学系機器を有し、均一に帯電された感光体ドラム20の周面に、画像データに基づき変調された光を照射して、静電潜像を形成する。また、クリーニング装置25は、トナー像転写後の感光体ドラム20の周面を清掃する。
現像装置23は、感光体ドラム20上に形成された静電潜像を現像するために、感光体ドラム20の周面にトナーを供給する。現像装置23は、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤用のものである。なお、本実施形態では、トナーはプラスの極性に帯電する特性を備える。
中間転写ユニット14は、画像形成部13の上方に配置される。中間転写ユニット14は、中間転写ベルト141と、駆動ローラー142と、従動ローラー143と、一次転写ローラー24と、を備える。
中間転写ベルト141は、無端状のベルト状回転体であって、その周面側が各感光体ドラム20の周面にそれぞれ当接するように、駆動ローラー142及び従動ローラー143に架け渡されている。中間転写ベルト141は、一の方向に周回駆動され、感光体ドラム20から転写されたトナー像を表面に担持する。
駆動ローラー142は、中間転写ユニット14の左端側で中間転写ベルト141を張架し、中間転写ベルト141を周回駆動させる。駆動ローラー142は金属ローラーからなる。従動ローラー143は、中間転写ユニット14の右端側で中間転写ベルト141を張架する。従動ローラー143は、中間転写ベルト141に張力を付与する。
一次転写ローラー24は、中間転写ベルト141を挟んで感光体ドラム20と一次転写ニップ部を形成し、感光体ドラム20上のトナー像を中間転写ベルト141上に一次転写する。各色の感光体ドラム20に対向して、それぞれ、一次転写ローラー24が配置される。
二次転写ローラー145は、中間転写ベルト141を挟んで駆動ローラー142に対向して配置されている。二次転写ローラー145は、中間転写ベルト141の周面に圧接されて二次転写ニップ部を形成している。中間転写ベルト141上に一次転写されたトナー像は、給紙部12から供給されるシートPに、前記二次転写ニップ部において二次転写される。本実施形態の中間転写ユニット14および二次転写ローラー145は、本発明の転写部を構成する。転写部は、感光体ドラム20からシートPにトナー像を転写する。
定着部16へ供給されたシートPは、定着ニップ部を通過することで加熱加圧される。これにより、前記二次転写ニップ部でシートPに転写されたトナー像は、シートPに定着される。
排紙部171は、装置本体11の頂部が凹没されることによって形成されている。定着処理が施されたシートPは、定着部16の上部から延設されたシート搬送路111を経由して、排紙トレイ171に排紙される。
次に、図2を参照して、本発明の一実施形態に係る現像装置23について、更に詳述する。図2は、本実施形態に係る現像装置23の内部構造を示す模式的な断面図である。なお、図2では、説明のために、図1および後述の図6の感光体ドラム20および現像装置23の配置を回転して示している。本発明に係る現像装置23の構成は、図1および図2の位置関係に限定されるものではない。また、図2では、感光体ドラム20および現像装置23の各回転部材の回転方向が矢印で示されている。
現像装置23は、ハウジング23H(図6)と、現像ローラー231(図2)と、搬送ローラー232と、二本の攪拌スクリュー233(現像剤攪拌部)と、不図示の仕切り板と、層厚規制部材235と、を含む。ハウジング23Hは、現像装置23の各部材を支持する筐体部分である。
現像ローラー231は、表面に静電潜像が形成される感光体ドラム20に所定の現像位置NP(図2)で対向して配置され、感光体ドラム20にトナーを供給する。現像ローラー231は、第1磁石231Aと、第1スリーブ231Bと、を備える。なお、本実施形態では、現像位置NPは、感光体ドラム20と現像ローラー231との最近接位置を含む。第1磁石231Aは、周方向に沿って複数の磁極を含み、ハウジング23Hに支持された円柱状の磁石である。第1スリーブ231Bは、第1磁石231Aの周囲を第1回転方向(図2の矢印D1方向)に回転し、周面にトナーおよび磁性キャリアを含む現像剤を担持する。本実施形態では、第1スリーブ231Bは、アルミ製の円管部材(基材)からなる。第1スリーブ231Bの円管部材の周面には、サンドブラスト処理(ブラスト処理)が施されており、所定の表面粗さを備えている。本実施形態では、第1スリーブ231Bの表面粗さRzjisは、4.0μmから14.0μmの範囲に設定されている。現像ローラー231の第1スリーブ231Bは、ハウジング23Hに回転可能に支持されている。
搬送ローラー232は、現像ローラー231に所定の対向位置TP(図2)で対向するように配置され、現像ローラー231に現像剤を供給する。なお、本実施形態では、対向位置TPは、搬送ローラー232と現像ローラー231との最近接位置を含む。搬送ローラー232は、第2磁石232Aと、第2スリーブ232Bと、を備える。第2磁石232Aは、周方向に沿って複数の磁極を含み、ハウジング23Hに支持されている。第2スリーブ232Bは、第2磁石232Aの周囲を第2回転方向(図2の矢印D2方向)に回転し、周面にトナーおよびキャリアを含む現像剤を担持する。搬送ローラー232の第2スリーブ232Bは、ハウジング23Hに回転可能に支持されている。なお、搬送ローラー232の軸方向は、現像ローラー231の軸方向と平行に配置されている。
なお、現像ローラー231および搬送ローラー232には、直流バイアスに交流バイアスが重畳された現像バイアスが印加される。
また、図2に示すように、現像ローラー231が回転する第1回転方向D1、および搬送ローラー232が回転する第2回転方向D2は、対向位置TPにおいて互いに対向するように設定されている(カウンタ方向)。
攪拌スクリュー233は、2成分現像剤を攪拌しながら循環搬送することで、トナーを帯電させる。攪拌スクリュー233は、シャフトの周りに螺旋状の羽根部材を備えている。また、ハウジング23Hは、不図示の現像剤攪拌部を備える。現像剤攪拌部は、2本の攪拌スクリュー233のうちの一方が配置される第1攪拌部と、他方の攪拌スクリュー233が配置される第2攪拌部と、を備える。現像剤は、第1攪拌部と第2攪拌部との間を循環搬送される。そして、図2に示される攪拌スクリュー233は、矢印DS方向に回転され、搬送ローラー232に現像剤を供給する。
仕切り板は、ハウジング23Hに備えられた板状部材である。仕切り板は、上記の第1攪拌部と第2攪拌部とを攪拌スクリュー233の軸方向に沿って仕切っている。
層厚規制部材235は、搬送ローラー232の周面に対向して配置された非磁性金属からなる板状部材である。なお、他の実施形態において、層厚規制部材235の第2回転方向上流側の側面には、磁性部材が固定されてもよい。層厚規制部材235は、図2の攪拌スクリュー233から搬送ローラー232に供給された現像剤の層厚を規制する。
また、図6に示すように、搬送ローラー232の軸心は、現像ローラー231の軸心よりも下方に配置され、攪拌スクリュー233の軸心は、搬送ローラー232の軸心よりも更に下方に配置されている。
また、図2を参照して、トナーおよびキャリアからなり、攪拌スクリュー233で循環搬送された現像剤は、攪拌スクリュー233から搬送ローラー232に供給される。その後、層厚規制部材235によって現像剤の層厚が規制された後、当該現像剤は現像ローラー231に供給される。現像位置NP(図2)においてトナーの一部が感光体ドラム20に供給されると、現像ローラー231から搬送ローラー232に現像剤が回収される。その後、搬送ローラー232に回収された現像剤は、再び攪拌スクリュー233の周辺に流入する。
図2を参照して、本実施形態では、現像ローラー231の第1磁石231Aは、周方向に沿って6つの磁極を備えている。
現像ローラー231と搬送ローラー232との対向位置TPよりも第1回転方向(D1)下流側には、S2極(第2磁極)が配置される。また、S2極の第1回転方向下流側には、N2極が配置される。N2極は、搬送ローラー232から受け取った現像剤を感光体ドラム20側に搬送する搬送極として機能する。更に、N2極の第1回転方向下流側には、感光体ドラム20にトナーを供給する主極として機能するS3極が配置される。S3極は、現像位置NPの近傍に配置されている。
更に、第1磁石231Aは、現像位置NPよりも第1回転方向下流側、かつ、対向位置TPよりも第1回転方向上流側の第1領域において、3つの磁極(N3、S4、N4)を備えている。N3極は、S3極(現像位置NP)の第1回転方向下流側に配置される。S4極は、N3極の第1回転方向下流側に隣接して配置されている。N4極(第1磁極)は、S4極の第1回転方向下流側に隣接して配置され、S4極とは異極の磁極である。また、N4極は、対向位置TPよりも第1回転方向上流側に配置されている。前述のS2極は、N4極とは異極の磁極である。
一方、図2を参照して、搬送ローラー232の第2磁石232Aは、周方向に沿って3つの磁極を備えている。現像ローラー231と搬送ローラー232との対向位置TPよりも第2回転方向(D2)下流側には、S5極(第4磁極)が配置される。S5極は、第1磁石231AのN4極に対向して配置されている。また、S5極の第2回転方向下流側には、間隔をおいてS1極が配置されている。S5極は、搬送ローラー232から現像剤を剥離する剥離極として機能する。S1極は、攪拌スクリュー233から現像剤を汲み上げる汲上極として機能する。S1極の第2回転方向下流側には、N1極(第3磁極)が配置されている。図2に示すように、S1極に対向する位置には、前述の層厚規制部材235が搬送ローラー232の第2スリーブ232Bに所定の間隔をおいて対向して配置されている。本実施形態では、S1極が層厚規制部材235との間で現像剤の層厚(搬送量)を規制する規制極としても機能する。このため、搬送ローラー232から現像ローラー231に現像剤が受け渡される前に、現像剤の層厚を安定して規制することができる。なお、N1極は、対向位置TPよりも第2回転方向上流側に配置されている。また、N1極は、第1磁石231AのS2極に対向して配置されている。N1極とS2極とは互いに異極の磁極である。また、N1極とS5極とは互いに異極の磁極である。
図2を参照して、現像ローラー231の第1磁石231Aおよび搬送ローラー232の第2磁石232Aの磁極の配置および機能について、更に付言する。第1スクリュー233Aから搬送ローラー232に供給され、層厚規制部材235を通過した現像剤が、N1極およびS2極によって形成される磁界によって、搬送ローラー232から現像ローラー231に供給される。また、現像位置NPを通過した現像剤が、N4極およびS5極によって形成される磁界によって、現像ローラー231から搬送ローラー232に回収される。
図3は、本実施形態に係る現像装置23の現像ローラー231および搬送ローラー232に備えられるプラスチックマグネット50の斜視図である。現像ローラー231の第1磁石231Aおよび搬送ローラー232の第2磁石232Aは、図3に示されるようなプラスチックマグネット50が組み合わされることで形成されている。すなわち、第1磁石231Aおよび第2磁石232Aは、金属製のシャフトを備え、当該シャフトの周囲に、断面視で扇形形状からなるプラスチックマグネット50が複数配置される。図3を参照して、プラスチックマグネット50は、内周面51と、一対の側面52と、一対の端面53と、ゲート痕50Sと、を備えている。なお、図3では、一対の端面53のうち前側の端面53のみが現れている。内周面51は、プラスチックマグネット50の内側の周面であり、上記のシャフトに接着固定される。一対の側面52は、それぞれ、他のプラスチックマグネットの側面に接着される。一対の端面53は、現像ローラー231および搬送ローラー232の軸方向の両端側に位置する。
プラスチックマグネット50は、公知の射出成型技術によって製造される。すなわち、プラスチックマグネット50の長手方向(図3では前後方向、現像ローラー231および搬送ローラー232の軸方向に相当する)に延びるように形成された不図示の金型に樹脂材料が充填された後、冷却される。なお、充填される樹脂材料には、バインダ材料と、バインダ材料に分散された磁性粉とが含まれている、当該磁性粉によって、第1磁石231Aおよび第2磁石232Aに磁力が備えられる。
また、成形されたプラスチックマグネット50には、金型に配置されたゲート(樹脂材料の充填口)の痕跡が、図3のゲート痕50Sとして現れる。ゲート痕50Sは、プラスチックマグネット50の長手方向(軸方向)の一端側に配置される。なお、プラスチックマグネット50のうち、長手方向においてゲート痕50Sが配置される側がゲート側50Aと定義され、長手方向においてゲート側50A(ゲート痕50S)とは反対側が反ゲート側50Bと定義される。また、図3では、ゲート痕50Sは内周面51に現れているが、他の実施形態においてゲート痕50Sは、側面52、端面53、または内周面51とは反対側のプラスチックマグネット50の外周面に現れる態様でもよい。
図2の第1磁石231AのN4極(第1磁極)を第1スリーブ231B上に形成するプラスチックマグネット50(図3)が第1プラスチックマグネットと定義される。また、
第1磁石231AのS2極(第2磁極)を第1スリーブ231B上に形成するプラスチックマグネット50(図3)が第2プラスチックマグネットと定義される。第1プラスチックマグネットは、対向位置TPの第1回転方向上流側に配置され、現像ローラー231の軸方向に沿って延びるように配置される。同様に、第2プラスチックマグネットは、対向位置TPの第1回転方向下流側に配置され、現像ローラー231の軸方向に沿って延びるように配置される。
更に、第2磁石232AのN1極(第3磁極)を第2スリーブ232B上に形成するプラスチックマグネット50(図3)が第3プラスチックマグネットと定義される。また、第2磁石232AのS5極(第4磁極)を第2スリーブ232B上に形成するプラスチックマグネット50(図3)が第4プラスチックマグネットと定義される。第3プラスチックマグネットは、対向位置TPの第2回転方向上流側に配置され、搬送ローラー232の軸方向(現像ローラー231の軸方向)に沿って延びるように配置される。同様に、第4プラスチックマグネットは、対向位置TPの第2回転方向下流側に配置され、搬送ローラー232の軸方向に沿って延びるように配置される。
図4は、本実施形態に係るプラスチックマグネット50の磁力分布を示す模式的なグラフである。図5は、実測されたプラスチックマグネット50の磁力分布データを示すグラフである。前述のように、プラスチックマグネット50を製造する金型において、軸方向の一端側にゲートが配置される。ゲートから金型内に流入した樹脂材料は、軸方向の他端側に向かって広がっていく。この際、樹脂材料の流れの勢いに従って、バインダ内の磁性粉が特に軸方向の他端側に広がっていく。この結果、図4に示すように、製造されたプラスチックマグネット50では、ゲート側50Aよりも反ゲート側50B側に磁性粉が偏在しやすく、プラスチックマグネット50の磁力も反ゲート側50B側が高くなる。図4に示された実測データでは、長手方向距離が0mmの方が反ゲート側50Bであり、長手方向距離が300mmの方がゲート側50Aである。図4では、長手方向(軸方向)の両端部において部分的な磁力の立ち上がりが生じているが、図3と同様に、反ゲート側50B側の磁力が、ゲート側50A側の磁力よりも高くなっていることがわかる。
図2に示される現像装置23では、搬送ローラー232から現像ローラー231へ現像剤が安定して受け渡されない場合、現像ローラー231上で搬送量のむらが生じることや、搬送量不足が生じることで、画像欠陥が生じやすい。本実施形態では、この問題を解決するため、現像ローラー231および搬送ローラー232の磁極のうち、現像剤を受け取る側の磁力を強くすることを目的として、ラバーマグネットよりも低容量で高い磁力が確保可能なプラスチックマグネットを採用している。しかしながら、上記のように、プラスチックマグネットではゲート側と反ゲート側との間で磁力差が生じやすい。この場合、現像ローラー231と搬送ローラー232との間の現像剤の受け渡し部において、現像剤の磁気ブラシがスリーブの表面を掻き取る力に差が生じてしまう。この結果、軸方向において、第1スリーブ231Bの表面のトナーの残り方(トナー汚れ)に差が発生し、画像濃度が軸方向の両端部で異なるという問題が発生する。
このような課題を解決するために、本実施形態では、現像ローラー231と搬送ローラー232との間の現像剤の受け渡しに関して、現像剤を送る側と受けとる側の両方において、プラスチックマグネットによって磁極が形成されている。更に、それぞれのプラスチックマグネットのゲート痕50S(図3)の配置に、以下のような特徴が備えられている。すなわち、第1プラスチックマグネットは、軸方向の端部に配置されたゲート痕50S(第1ゲート痕)を備え、第2プラスチックマグネットは、軸方向の端部に配置されたゲート痕50S(第2ゲート痕)を備え、第3プラスチックマグネットは、軸方向において第2プラスチックマグネットの第2ゲート痕とは反対側の端部に配置されたゲート痕50S(第3ゲート痕)を備え、第4プラスチックマグネットは、軸方向において第1プラスチックマグネットの第1ゲート痕とは反対側の端部に配置されたゲート痕50S(第4ゲート痕)を備える。
より具体的には、図2を参照して、第1磁石231AのN4極を形成する第1プラスチックマグネットのゲート痕50Sは、図2の紙面手前側の端部(一端側)に配置されている。また、第2磁石232AのS5極を形成する第4プラスチックマグネットのゲート痕50Sは、図2の紙面奥側の端部(他端側)に配置されている。したがって、対向するN4極およびS5極では、それぞれゲート痕の位置が軸方向において逆に配置される。このため、両極間のゲート側と反ゲート側との間の磁力の差が相殺されるため、現像ローラー231から搬送ローラー232に現像剤を安定して受け渡すことができる。
また、図2を参照して、第1磁石231AのS2極を形成する第2プラスチックマグネットのゲート痕50Sは、図2の紙面奥側の端部(他端側)に配置されている。また、第2磁石232AのN1極を形成する第3プラスチックマグネットのゲート痕50Sは、図2の紙面手前側の端部(一端側)に配置されている。したがって、対向するN1極およびS2極では、それぞれゲート痕の位置が軸方向において逆に配置される。このため、両極間のゲート側と反ゲート側との間の磁力の差が相殺されるため、搬送ローラー232から現像ローラー231に現像剤を安定して受け渡すことができる。この結果、現像位置NPでは軸方向に沿ってより均一な現像剤層が形成される。したがって、ゲート痕の位置に起因する濃度むらや画像濃度差などの画像欠陥が抑止される。
更に、上記の構成を付言すれば、第2プラスチックマグネットのゲート痕50S(第2ゲート痕)は、第1プラスチックマグネットのゲート痕50S(第1ゲート痕)に対して、軸方向の反対側に配置されている。また、第4プラスチックマグネットのゲート痕50S(第4ゲート痕)は、第3プラスチックマグネットのゲート痕50S(第3ゲート痕)に対して、軸方向の反対側に配置されている。したがって、現像ローラー231および搬送ローラー232のそれぞれにおいて回転方向に隣接して配置される、第1プラスチックマグネットおよび第2プラスチックマグネット、並びに、第3プラスチックマグネットおよび第4プラスチックマグネットは、それぞれゲート痕の位置が軸方向において逆に配置される。このため、ゲート側と反ゲート側との間の磁力の差が相殺されるため、現像ローラー231および搬送ローラー232の軸方向の一端部において、現像剤が対向位置TPを通過するような強い磁界が形成されることが抑止される。この結果、現像ローラー231と搬送ローラー232との間で現像剤を更に安定して受け渡すことができる。
なお、仮に、図2のN4極を形成する第1プラスチックマグネットおよびS2極を形成する第2プラスチックマグネットにおいて、それぞれのゲート痕が同じ軸方向の一端側に配置されている場合、軸方向の他端側では、N4極およびS2極の互いの磁力が強まった領域が第1回転方向において対向して配置される。この場合、現像ローラー231上をS4極からN4極に搬送された現像剤の一部が、上記の強い磁力領域に引き寄せられて、対向位置TPに進入し、再び現像ローラー231上を周回することとなる。この場合、部分的にトナー濃度が低い現像剤が現像位置NPに搬送されるため、濃度むらが発生する。一方、本実施形態では、上記のように隣接するプラスチックマグネット同士においても、ゲート痕の位置が軸方向において逆に配置される。このため、現像剤が対向位置TPを通過することが抑止される。
図6は、本実施形態に係る現像装置23と感光体ドラム20との位置決め構造を示す模式的な断面図である。現像装置23は、一対の付勢部材60と、一対の軸受部231Jと、を備える。一対の付勢部材60は、現像ローラーの軸方向の両端側を感光体ドラム20に向かって付勢するばね部材である。付勢部材60の一端(右端)は、画像形成装置10の装置本体11に備えられた内壁部11Sに係止される。また、付勢部材60の他端(左端)は、現像ローラー231の回転軸となるシャフト231Sに係止される。付勢部材60によって、現像ローラー231が左方に付勢される。なお、現像ローラー231と感光体ドラム20との間には、現像位置NP(図2)のギャップを規制するための不図示の規制部材が備えられている。当該規制部材は、現像装置23において現像ローラー231の軸方向の外側に備えられたコロ部材であり、感光体ドラム20の周面のうち画像形成領域の外側に当接する。この結果、付勢部材60の付勢力によって、現像位置NPのギャップが安定して保持される。
また、本実施形態では、軸受部231Jが現像ローラー231を回転可能に支持しており、軸受部231Jはハウジング23Hに固定されている。前述のように、ハウジング23Hは、搬送ローラー232、攪拌スクリュー233および層厚規制部材235を支持している。そして、付勢部材60によって現像ローラー231が左方に押し付けられると、ハウジング23Hが現像ローラー231に追従するように、左方に移動する。この際、前述のように、現像ローラー231と搬送ローラー232との間では、対向するプラスチックマグネット同士のゲート痕の位置が軸方向において逆に配置されている。したがって、現像ローラー231と搬送ローラー232との間に発生する磁気吸引力が軸方向の両端側で均一化される。現像ローラー231と搬送ローラー232との間の対向位置TPのギャップが軸方向に沿って不均一となることが抑止される。したがって、対向位置TPのギャップが軸方向に沿って均一に補正するために、軸方向の一端と他端とにおいて異なる付勢力を備えた付勢部材60を配置する必要がない。換言すれば、上記の構成によれば、同等の付勢力を備えた一対の付勢部材60を使用することができるため、現像装置23の部材の共通化が実現され、現像装置23のコストが低減される。
次に、実施例に基づいて、本発明を更に説明する。なお、各実験については、以下の実験条件において行った。
<実験条件>
・感光体ドラム20:アモルファスシリコン感光体(a−Si)、直径φ30mm、表面電位Vo(背景部)=270V、VL(画像部)=20V
・プリント速度:55枚/分
・層厚規制部材235と第2スリーブ232Bとのギャップ:200〜600μm
・現像ローラー231上の現像剤搬送量:250g/m
・キャリア:体積平均粒径35μm、磁力80emu/g、フェライト・樹脂コートキャリア
・トナー:体積平均粒径6.8μm、トナー濃度7%、正帯電トナー
実験に用いた現像ローラー231の条件は以下のとおりである。
・現像ローラー231:直径φ20mm
・現像ローラー231の感光体ドラム20に対する周速比:1.8(現像位置NPでトレール方向)
・現像ローラー231と感光体ドラム20とのギャップ:350μm
・現像バイアス:周波数=3.7kHz、Duty=50%
・第1スリーブ231Bの表面条件:サンドブラスト(Rzjis7μm)
また、実験に用いた搬送ローラー232の条件は以下のとおりである。
・搬送ローラー232:直径φ20mm
・第2スリーブ232Bの表面条件:ローレットV溝(溝深さ80μm、溝幅0.2mm、溝本数120本)
・搬送ローラー232の現像ローラー231に対する周速比:1.4(対向位置TPでカウンタ方向)
・搬送ローラー232と現像ローラー231とのギャップ:300μm
・現像バイアス:周波数=3.7kHz、Duty=50%
上記の条件において、実施例および比較例の印字テストを行った。印字した画像は、A3全面の100%ベタ画像である。実施例では、現像ローラー231および搬送ローラー232において互いに対向するプラスチックマグネットのゲート位置を軸方向において反対側に配置し、比較例では、現像ローラー231および搬送ローラー232において互いに対向するプラスチックマグネットのゲート位置を軸方向において同じ側に配置した。図7は、実施例および比較例において、現像ローラー231の軸方向の位置と印字画像の濃度(I.D)との関係を示すグラフである。図7では、それぞれ、現像ローラー231のL位置(軸方向の一端部)、C位置(軸方向の中央部)およびR位置(軸方向の他端部)における濃度の比較を行っている。図7に示すように、現像ローラー231と搬送ローラー232との間で、ゲート側50A同士、反ゲート側50B同士を対向させた場合(比較例)は、軸方向において画像濃度がの差が現れている。一方、現像ローラー231と搬送ローラー232との間で、ゲート側50Aと反ゲート側50Bとを対向させた場合(実施例)は、画像濃度が軸方向において略均一な結果となった。
なお、第1スリーブ231Bの表面条件については、Rzjis4μm以上14μm以下の範囲で同様の評価を行った結果、上記と同様の結果が得られることがわかった。また、層厚規制部材235と第2スリーブ232Bとのギャップ(ブレードギャップ)を調整し、第1スリーブ231B上のトナー搬送量を100g/m以上400g/m以下の範囲で同様の評価を行ったところ、上記と同様の結果が得られた。更に、トナー濃度5%以上12%以下の範囲で、上記と同様の評価を行ったところ、同様の結果が得られた。更に、現像ローラー231および搬送ローラー232の直径が16mm以上35mm以下の範囲、感光体ドラム20の周速が200mm/sec以上400mm/sec以下の範囲で同様の評価を行った場合も、同様の結果が得られた。
以上、本発明の一実施形態に係る現像装置23およびこれを備える画像形成装置10につき詳細に説明した。このような構成によれば、現像装置23の現像ローラー231および搬送ローラー232に用いられるプラスチックマグネットのゲート痕の位置に起因する濃度むらや画像濃度差などの画像欠陥が抑止される。なお、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、例えば以下のような変形実施形態を取ることができる。
(1)上記の各実施形態では、第1磁石231Aおよび第2磁石232Aの磁極の一例として、S極およびN極を特定して説明したが、それぞれS極およびN極は各図において反転されたものでもよい。
(2)上記の実施形態では、現像ローラー231および搬送ローラー232に、直流および交流バイアスからなる現像バイアスが印加される態様にて説明したが、現像バイアスは直流バイアスのみからなるものでもよい。
(3)また、上記の実施形態では、第2プラスチックマグネットのゲート痕50S(第2ゲート痕)は、第1プラスチックマグネットのゲート痕50S(第1ゲート痕)に対して、軸方向の反対側に配置され、第4プラスチックマグネットのゲート痕50S(第4ゲート痕)は、第3プラスチックマグネットのゲート痕50S(第3ゲート痕)に対して、軸方向の反対側に配置される態様にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。第2プラスチックマグネットのゲート痕50S(第2ゲート痕)は、第1プラスチックマグネットのゲート痕50S(第1ゲート痕)に対して、軸方向で同じ側に配置され、第4プラスチックマグネットのゲート痕50S(第4ゲート痕)は、第3プラスチックマグネットのゲート痕50S(第3ゲート痕)に対して、軸方向で同じ側に配置される態様でもよい。この場合も、対向位置TPを挟んで対向するプラスチックマグネット同士のゲート痕が軸方向において反対側に配置されればよい。
10 画像形成装置
11 装置本体
20 感光体ドラム
23 現像装置
231 現像ローラー
231A 第1磁石
231B 第1スリーブ
231J 軸受部
231S シャフト
232 搬送ローラー
232A 第2磁石
232B 第2スリーブ
233 攪拌スクリュー(現像剤攪拌部)
235 層厚規制部材
23H ハウジング
50 プラスチックマグネット
50A ゲート側
50B 反ゲート側
50S ゲート痕
51 内周面
52 側面
53 端面
60 付勢部材

Claims (4)

  1. 周方向に沿って複数の磁極を含む第1磁石と、前記第1磁石の周囲を第1回転方向に回転し周面にトナーおよび磁性キャリアを含む現像剤を担持する第1スリーブと、を備え、表面に静電潜像が形成される感光体ドラムに所定の現像位置で対向して配置され、前記感光体ドラムに前記トナーを供給する現像ローラーと、
    周方向に沿って複数の磁極を含む第2磁石と、前記第2磁石の周囲を第2回転方向に回転し周面に前記現像剤を担持する第2スリーブと、を備え、前記現像ローラーに所定の対向位置で対向するように配置され、前記現像ローラーに前記現像剤を供給する搬送ローラーと、
    前記現像剤を攪拌するとともに、前記搬送ローラーに前記現像剤を供給する現像剤攪拌部と、
    を有し、
    前記第1回転方向および前記第2回転方向は、前記対向位置において互いに対向する方向に設定され、
    前記第1磁石は、
    前記対向位置よりも前記第1回転方向上流側に配置され、前記現像ローラーの軸方向に沿って延びるとともに、前記第1スリーブの表面に所定の第1磁極を形成する第1プラスチックマグネットと、
    前記対向位置よりも前記第1回転方向下流側に配置され、前記軸方向に沿って延びるとともに、前記第1スリーブの表面に前記第1磁極とは異極の第2磁極を形成する第2プラスチックマグネットと、
    を備え、
    前記第2磁石は、
    前記対向位置よりも前記第2回転方向上流側に配置され、前記軸方向に沿って延びるとともに、前記第2スリーブの表面に前記第2磁極に対向し前記第2磁極とは異極の第3磁極を形成する第3プラスチックマグネットと、
    前記対向位置よりも前記第2回転方向下流側に配置され、前記軸方向に沿って延びるとともに、前記第2スリーブの表面に前記第1磁極に対向し前記第1磁極とは異極の第4磁極を形成する第4プラスチックマグネットと、
    を備え、
    前記第1プラスチックマグネットは、前記軸方向の端部に配置された第1ゲート痕を備え、
    前記第2プラスチックマグネットは、前記軸方向の端部に配置された第2ゲート痕を備え、
    前記第3プラスチックマグネットは、前記軸方向において前記第2ゲート痕とは反対側の端部に配置された第3ゲート痕を備え、
    前記第4プラスチックマグネットは、前記軸方向において前記第1ゲート痕とは反対側の端部に配置された第4ゲート痕を備えることを特徴とする現像装置。
  2. 前記第2プラスチックマグネットの前記第2ゲート痕は、前記第1プラスチックマグネットの前記第1ゲート痕に対して、前記軸方向の反対側に配置され、
    前記第4プラスチックマグネットの前記第4ゲート痕は、前記第3プラスチックマグネットの前記第3ゲート痕に対して、前記軸方向の反対側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記現像ローラーの前記軸方向の両端側を前記感光体ドラムに向かって付勢する一対の付勢部材と、
    前記現像ローラーを回転可能に支持する軸受部と、
    前記軸受部を含み、前記搬送ローラーおよび前記現像剤搬送部を支持するハウジングと、
    前記ハウジングに備えられ、前記搬送ローラーに対向して配置され、前記現像剤搬送部から前記搬送ローラーに供給された前記現像剤の層厚を規制する層厚規制部材と、
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の現像装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の現像装置と、
    前記現像装置から前記トナーが供給され、前記周面にトナー像を担持する前記感光体ドラムと、
    前記感光体ドラムからシートに前記トナー像を転写する転写部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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