JP2017207015A - 内燃機関のノック検出装置およびノック検出方法 - Google Patents

内燃機関のノック検出装置およびノック検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】正確にノックを検出する内燃機関のノック検出装置およびノック検出方法を提供する。【解決手段】ノック検出装置1は、エンジン50において発生したノックを検出するノック検出装置であって、エンジン50の筒内圧を検出する筒内圧センサ14と、筒内圧センサ14によって検出された筒内圧波形を用いてノックの発生有無を判定するECU20とを備え、ECU20は、筒内圧波形からノックフィルタによってノック波形を抽出し、筒内圧波形からノイズフィルタによってノイズ波形を抽出し、ノイズ波形を用いてノック判定値を更新し、ノックフィルタによって抽出したノック波形の強さがノック判定値を超えた場合にノックが発生したと判定する。【選択図】図6

Description

本発明は、内燃機関において発生したノックを検出するノック検出装置およびノック検出方法に関する。
内燃機関においては、点火プラグによる点火時期が過度に早まると、燃焼室内の混合気が自発火するノッキング(以下、ノックとも称する)が発生する虞がある。このノックの発生を判定する従来の方法として、内燃機関にノックセンサを設けるとともに、ノックセンサの検出値が予め決められた固定値としてのノック判定値を超えた場合にノックが発生したと判定する技術が公知である。
しかし、ノックセンサの検出値に基づいてノックの発生有無の判定を行う場合に、ノックが発生したことを判定する閾値として予め決められた固定値としてのノック判定値を用いる従来の方法では、ノックセンサの検出値にノイズ成分が重畳していることで検出値がノック判定値を超えた場合にもノックが発生したと誤判定してしまう虞がある。そこで、特開2007−77968号公報(特許文献1)には、ノックセンサの検出値である振動強度に重畳しているノイズ成分を用いてノック判定値を更新するノック判定装置が開示されている。
特開2007−77968号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたノック判定装置は、振動強度とノック判定値とを繰り返し比較することでノックとノイズとを切り分け、切り分けられたノイズ成分を用いてノック判定値を更新していた。このため、ノックとノイズとを切り分けている期間中はノック判定値を更新することができなかった。その結果、結局は過去のノイズ履歴を用いることでしかノック判定値を更新することができず、ノックとノイズとが同時に発生している場合には正確にノックを検出することができなかった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、正確にノックを検出する内燃機関のノック検出装置およびノック検出方法を提供することである。
この発明のある局面に係る内燃機関のノック検出装置は、内燃機関において発生したノックを検出するノック検出装置である。このノック検出装置は、内燃機関の筒内圧を検出する筒内圧センサと、筒内圧センサによって検出された筒内圧の信号波形を用いてノックの発生有無を判定するノック判定装置とを備える。ノック判定装置は、筒内圧の信号波形からノックフィルタによってノック周波数帯域の信号波形であるノック波形を抽出し、筒内圧の信号波形からノイズフィルタによってノイズ周波数帯域の信号波形であるノイズ波形を抽出し、ノイズフィルタによって抽出したノイズ波形を用いてノック判定値を更新し、ノックフィルタによって抽出したノック波形の強さがノック判定値を超えた場合にノックが発生したと判定する。
このようにすると、筒内圧の信号波形からノック波形とノイズ波形とがそれぞれ抽出され、ノイズ波形を用いてノック判定値が更新される。そして、ノック波形の強さが更新後のノック判定値を超えた場合にノックが発生したと判定される。これにより、筒内圧の信号波形を検出する毎にノック判定値を更新することができるため、正確にノックを検出することができる。
好ましくは、ノック判定装置は、ノイズフィルタによって抽出したノイズ波形から算出される平均値および標準偏差を用いてノック判定値を更新する。
このようにすると、ノイズフィルタによって抽出したノイズ波形から算出される平均値および標準偏差を用いてノック判定値を更新することができる。
好ましくは、ノック判定装置は、複数のノイズフィルタによって互いに異なるノイズ周波数帯域のノイズ波形をそれぞれ抽出し、複数のノイズフィルタによって抽出したノイズ波形のそれぞれから、それぞれの当該ノイズ波形において共通時間帯に重畳しかつノイズ判定値を超える強さのスパイクノイズのノイズ波形を取り除き、スパイクノイズのノイズ波形を取り除いた後のノイズ波形を用いてノック判定値を更新する。
このようにすると、複数のノイズフィルタを用いることにより、スパイクノイズのノイズ波形を取り除いた後のノイズ波形を用いてノイズ判定値を更新することができるため、より正確にノックを検出することができる。
好ましくは、ノック判定装置は、ノックフィルタによって抽出したノック波形からスパイクノイズのノイズ波形を取り除いた後のノック波形を用いて、ノックの発生有無を判定する。
このようにすると、スパイクノイズのノイズ波形を取り除いた後のノック波形を用いてノックの発生有無を判定することができるため、より正確にノックを検出することができる。
好ましくは、ノック判定装置は、内燃機関の1サイクルの動作に対応する筒内圧の信号波形を取得し、1サイクル毎の筒内圧の信号波形からノイズフィルタによってノイズ波形を抽出し、ノイズフィルタによって1サイクル毎に抽出したノイズ波形を用いてノック判定値を更新する。
このようにすると、内燃機関の1サイクル毎にノック判定値を更新することができるため、正確にノックを検出することができる。
この発明のある局面に係るノック検出方法は、内燃機関において発生したノックを検出するノック検出方法である。このノック検出方法は、内燃機関の筒内圧を検出する筒内圧センサによって検出された筒内圧の信号波形からノックフィルタによってノック周波数帯域の信号波形であるノック波形を抽出するステップと、筒内圧の信号波形からノイズフィルタによってノイズ周波数帯域の信号波形であるノイズ波形を抽出するステップと、ノイズフィルタによって抽出したノイズ波形を用いてノック判定値を更新するステップと、ノックフィルタによって抽出したノック波形の強さがノック判定値を超えた場合にノックが発生したと判定するステップとを含む。
このようにすると、筒内圧の信号波形からノック波形とノイズ波形とがそれぞれ抽出され、ノイズ波形を用いてノック判定値が更新される。そして、ノック波形の強さが更新後のノック判定値を超えた場合にノックが発生したと判定される。これにより、筒内圧の信号波形を検出する毎にノック判定値を更新することができるため、正確にノックを検出することができる。
ノック検出装置の概略構成を示す図である。 ノック波形およびノイズ波形の抽出について説明するための図である。 スパイクノイズが発生している場合のノック波形およびノイズ波形の抽出について説明するための図である。 スパイクノイズが発生していない場合のノック判定値の算出について説明するための図である。 スパイクノイズが発生している場合のノック判定値の算出について説明するための図である。 ECUが実行するノック判定値更新処理を示すフローチャートである。 ECUが実行するノック有無判定処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号が付されている。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰り返さない。
[ノック検出装置の構成]
図1は、ノック検出装置1の概略構成を示す図である。ノック検出装置1は、エンジン50において発生したノックを検出する。
エンジン50は、燃焼室(図示省略)に燃料を噴射する燃料噴射弁(図示省略)を有する内燃機関である。エンジン50の一例としては、ガソリンエンジンおよびガスエンジンなどがある。エンジン50においては、燃焼室内に充満した混合気が点火プラグ(図示省略)の点火によって燃焼する。点火プラグには、電源(図示省略)からの電圧が点火コイル17などを含む昇圧装置によって昇圧されて引火される。点火コイル17は、燃焼室および点火プラグの数に対応する分だけ設けられる。本実施の形態のエンジン50は、直列4気筒であるため、4つの点火コイル17が設けられる。
ノック検出装置1は、複数の点火プラグそれぞれの近辺に設けられた複数の筒内圧センサ14と、複数の筒内圧センサ14のそれぞれに接続されたチャージアンプ25と、エンジン50のクランクプーリ21に接続されたエンコーダ22と、エンコーダ22およびチャージアンプ25のそれぞれに接続されたECU(Electronic Control Unit)20とを備える。なお、ECU20は、「ノック判定装置」の一実施形態に対応する。
筒内圧センサ14は、エンジン50の燃焼室内の圧力(以下、筒内圧とも称する)を検出する。チャージアンプ25は、筒内圧センサ14によって検出された筒内圧を示す信号(以下、筒内圧信号とも称する)を増幅して、ECU20に出力する。エンコーダ22は、エンジン50が動作している間のクランクプーリ21の回転を検出し、その回転角を示す信号(以下、クランク角信号とも称する)をECU20に出力する。
ECU20は、いずれも図示しないが、CPU(Central Processing Unit)と、メモリと、入出力バッファなどとを含んで構成される。ECU20は、筒内圧センサ14を含む各センサおよび機器からの信号、ならびにメモリに格納されたマップおよびプログラムに基づいて、各種機器を制御する。また、ECU20は、エンコーダ22からのクランク角信号に基づき、エンジン50の1気筒分の1サイクルの動作を把握する。なお、エンジン50の1サイクルの動作とは、エンジン50が4ストローク機関であれば、吸気、圧縮、燃焼、および排気といった4工程の動作になる。なお、エンジン50は、4ストローク機関に限らず、2ストローク機関であってもよく、この場合、エンジン50の1サイクルの動作は2工程の動作になる。
また、ECU20は、チャージアンプ25からの筒内圧信号と、エンコーダ22からのクランク角信号とに基づき、エンジン50の1気筒分における1サイクル毎の筒内圧波形を取得する。そして、ECU20は、取得した筒内圧波形を用いてノックの発生有無を判定する。なお、筒内圧波形を取得する際のサンプリング周期としては、ノックの発生が検出可能な周期の1/2倍以下の周期が用いられる。
ここで、ノックの発生有無を判定する際には、ノック判定値が用いられる。ノック判定値は、エンジンの駆動状態が一定であれば固定の判定値を用いることができる。しかし、実際には、ノックの他にノイズも発生することがあるため、筒内圧波形に重畳しているノイズ成分の大きさがノック判定値を超えてしまうと、ノイズをノックと誤検出してしまう虞がある。そこで、ノック判定値は、ノイズ成分を用いて更新されるようになっている。
しかし、取得した筒内圧波形に含まれるノック成分とノイズ成分とを切り分けるために、筒内圧波形の値とノック判定値とを繰り返し比較した場合、ノック成分とノイズ成分とを切り分けている期間中はノック判定値を更新することができない。その結果、結局は前のサイクルにおける過去のノイズ履歴を用いることでしかノック判定値を更新することができず、正確にノックを検出することができない。
そこで、本実施の形態におけるノック検出装置1においては、ECU20によって、1サイクルの筒内圧波形からノック周波数帯域の信号波形(以下、ノック波形とも称する)とノイズ周波数帯域の信号波形(以下、ノイズ波形とも称する)とがそれぞれ抽出され、抽出されたノイズ波形を用いて1サイクル毎にノック判定値が更新される。以下、詳細に説明する。
[波形抽出]
図2を参照しながら、ECU20によるノック波形およびノイズ波形の抽出について説明する。図2は、ノック波形およびノイズ波形の抽出について説明するための図である。図2(a)に示すように、ECU20は、横軸を時間、縦軸を筒内圧として、筒内圧波形P_0を取得する。
エンジン50が圧縮工程に入ると、筒内圧が上昇し続け、燃焼行程の前後でピークを迎える。その際、ノックが発生すると、ノックの影響を受けて筒内圧波形P_0は乱れる。一方、ノックが発生しなくても、ノイズの影響によって筒内圧波形P_0は乱れることもある。
そこで、ECU20は、筒内圧波形に含まれるノック成分とノイズ成分とを切り分けるために、バンドパスフィルタを用いて筒内圧波形P_0からノック波形とノイズ波形とをそれぞれ抽出する。
具体的には、図1に示すように、ECU20は、バンドパスフィルタとして、ノックフィルタBPF_Kと、2つのノイズフィルタBPF_N1,BPF_N2とを備える。ノックフィルタBPF_Kは、筒内圧波形P_0からノック周波数帯域の信号波形(以下、ノック波形P_Kとも称する)を抽出するフィルタである。ノイズフィルタBPF_N1は、筒内圧波形P_0からノイズ周波数帯域の信号波形(以下、ノイズ波形P_N1とも称する)を抽出するフィルタである。ノイズフィルタBPF_N2は、筒内圧波形P_0からノイズフィルタBPF_N1におけるノイズ周波数帯域よりも高周波のノイズ周波数帯域の信号波形(以下、ノイズ波形P_N2とも称する)を抽出するフィルタである。
なお、ノイズ波形P_N1およびノイズ波形P_N2の周波数帯域は、ノックの影響および燃焼行程によるノイズの影響のいずれも受けない周波数帯域が好ましく、具体的にはノック波形P_Kの周波数帯域よりも高周波の帯域が好ましい。ノイズ波形P_N1の周波数帯域と、ノイズ波形P_N2の周波数帯域とは互いに異なる帯域であることが好ましく、本実施の形態においては、ノイズ波形P_N1の周波数帯域よりもノイズ波形P_N2の周波数帯域の方が高周波の帯域である。
ノック波形P_Kにおける周波数の帯域幅は、ノックの発生を検出できる帯域幅であればよく、ノックの影響を受けた場合に信号波形に現れる周波数の帯域幅よりも広い方が好ましい。ノック波形P_Kにおける周波数の帯域幅は、エンジンの種類、たとえば、シリンダ(図示省略)の径などに基づき決まるため、実験などによって予め決めておけばよい。
ノイズ波形P_N1およびノイズ波形P_N2における周波数の帯域幅は、ノック判定値の更新に用いることのできるノイズ波形を抽出できる帯域幅であればよく、実験などによって予め決めておけばよい。たとえば、本実施の形態においては、ノイズ波形P_N1およびノイズ波形P_N2における周波数の帯域幅は約5kHzである。なお、ノイズ波形P_N1およびノイズ波形P_N2における周波数の帯域幅は互いに異なっていてもよい。
具体的には、図2(b)に示すように、筒内圧波形P_0をフーリエ変換すると、各時間帯の筒内圧を周波数毎の信号強度に変換した周波数スペクトルを取得することができる。この周波数スペクトルに基づき、ノック波形P_Kおよびノイズ波形P_N1,P_N2の周波数帯域が予め設定される。
図2(c)に示すように、ECU20は、筒内圧波形P_0から、ノックフィルタBPF_Kによってノック波形P_Kを、ノイズフィルタBPF_N1によってノイズ波形P_N1を、ノイズフィルタBPF_N2によってノイズ波形P_N2をそれぞれ抽出する。ノック波形P_K、ノイズ波形P_N1、およびノイズ波形P_N2は、横軸を時間、縦軸を圧力とする波形で抽出される。
ノックが発生している場合、ノックの影響を受けてノック波形P_Kの圧力値は大きくなる。一方、ノックが発生している場合であっても、ノイズ波形P_N1およびノイズ波形P_N2に影響はない。
このように、ノックフィルタBPF_Kによってノック周波数帯域の信号波形(ノック波形)を抽出し、ノイズフィルタBPF_N1,BPF_N2によってノイズ周波数帯域の信号波形(ノイズ波形)を抽出することで、筒内圧波形に含まれるノック成分とノイズ成分とを切り分けることができる。
ところで、エンジン50においては、ノイズの一種として、スパイクノイズと呼ばれるノイズが発生することがある。スパイクノイズは、後述の図4(a)に示すノイズ波形P_N1およびノイズ波形P_N2のような定常的なノイズとは異なり、各種センサ(図示省略)および装置などの動作による電気的なインパルスノイズなど、主に外的要因によるノイズである。
たとえば、図3は、スパイクノイズが発生している場合のノック波形およびノイズ波形の抽出について説明するための図である。図3(a)に示すように、スパイクノイズが発生すると、筒内圧波形P_0は、スパイクノイズの影響を受けて、瞬間的に筒内圧が上昇する。
図3(c)に示すように、筒内圧波形P_0から抽出されたノック波形P_K、ノイズ波形P_N1、およびノイズ波形P_N2においては、スパイクノイズの波形(以下、スパイクノイズ波形とも称する)が現れて瞬間的に圧力値が大きくなる。
このように、スパイクノイズが発生している場合、全ての周波数帯域の信号波形においてスパイクノイズの影響が現れる傾向がある。
[ノック判定値の算出]
図4および図5を参照しながら、ECU20によるノック判定値の算出について説明する。
まず、図4を参照しながら、スパイクノイズが発生していない場合のノック判定値の算出について説明する。図4は、スパイクノイズが発生していない場合のノック判定値の算出について説明するための図である。
ECU20は、図4(a)に示すノイズ波形P_N1およびノイズ波形P_N2のそれぞれを絶対値換算することで、図4(b)に示すように、絶対値成分のノイズ波形|P_N1|およびノイズ波形|P_N2|を取得する。なお、絶対値換算によってノイズ波形P_N1およびノイズ波形P_N2のそれぞれの絶対値成分を取得するものに限らず、ヒルベルト変換などを用いてノイズ波形P_N1およびノイズ波形P_N2のそれぞれの包絡線を取得するものであってもよい。
ECU20は、ノイズ波形|P_N1|およびノイズ波形|P_N2|を用いて、スパイクノイズの発生有無を判定するためのスパイクノイズ判定値を算出する。
ノイズ波形|P_N1|についてのスパイクノイズ判定値1は、以下の式を用いて算出される。
スパイクノイズ判定値1=|P_N1|の平均値+σ×|P_N1|の標準偏差
なお、σは、重み係数であり、本実施の形態においては、たとえばσ=3である。
ノイズ波形|P_N2|についてのスパイクノイズ判定値2は、以下の式を用いて算出される。
スパイクノイズ判定値2=|P_N2|の平均値+σ×|P_N2|の標準偏差
なお、σは、重み係数であり、本実施の形態においては、たとえばσ=3である。
ECU20は、ノイズ波形|P_N1|の圧力ピーク値とスパイクノイズ判定値1とを比較する。同様に、ECU20は、ノイズ波形|P_N2|の圧力ピーク値とスパイクノイズ判定値2とを比較する。ECU20は、ノイズ波形|P_N1|の圧力ピーク値がスパイクノイズ判定値1を超え、かつノイズ波形|P_N2|の圧力ピーク値がスパイクノイズ判定値2を超えると判定した場合、スパイクノイズが発生していると判断する。
図4の例では、スパイクノイズが発生していないため、ノイズ波形|P_N1|の圧力ピーク値がスパイクノイズ判定値1を超えず、また、ノイズ波形|P_N2|の圧力ピーク値がスパイクノイズ判定値2を超えない。このため、ECU20は、スパイクノイズが発生していないと判定する。なお、スパイクノイズは、全ての周波数帯域の信号波形に影響を与えるため、ノイズ波形|P_N1|の圧力ピーク値およびノイズ波形|P_N2|の圧力ピーク値のいずれかのみがスパイクノイズ判定値を超えた場合でも、ECU20は、スパイクノイズが発生していないと判定する。
図4(c)に示すように、ECU20は、スパイクノイズが発生していないため、ノイズ波形|P_N1|およびノイズ波形|P_N2|をそのまま用いてノック判定値を算出する。
ノック判定値は、以下の式を用いて算出される。
ノイズ波形平均値=√(|P_N1|の平均値の2乗+|P_N2|の平均値の2乗)
ノイズ波形標準偏差=√(|P_N1|の標準偏差の2乗+|P_N2|の標準偏差の2乗)
ノック判定値=ノイズ波形平均値+σ×ノイズ波形標準偏差
なお、√は、括弧内の式の平方根を意味し、σは、重み係数であり、本実施の形態においては、たとえばσ=3である。
このように、ECU20は、スパイクノイズが発生していない場合、ノイズ波形P_N1およびノイズ波形P_N2のそれぞれから取得したノイズ波形|P_N1|およびノイズ波形|P_N2|をそのまま用いてノック判定値を算出する。
次に、図5を参照しながら、スパイクノイズが発生している場合のノック判定値の算出について説明する。図5は、スパイクノイズが発生している場合のノック判定値の算出について説明するための図である。
図5(a)に示すように、スパイクノイズが発生している場合、ノイズ波形P_N1およびノイズ波形P_N2のいずれにおいてもスパイクノイズの影響を受ける。
図5(b)に示すように、スパイクノイズが発生している場合、ノイズ波形|P_N1|の圧力ピーク値がスパイクノイズ判定値1を超え、かつノイズ波形|P_N2|の圧力ピーク値がスパイクノイズ判定値2を超える。
この場合、ECU20は、ノイズ波形|P_N1|およびノイズ波形|P_N2|のそれぞれについて、スパイクノイズ判定値を超えた時間帯のうち、互いに重複する時間帯のスパイクノイズ波形を取り除く。
たとえば、ECU20は、ノイズ波形|P_N1|の圧力ピーク値がスパイクノイズ判定値1を超える時間帯がt1であり、ノイズ波形|P_N2|の圧力ピーク値がスパイクノイズ判定値2を超える時間帯がt2である場合、t1とt2とが重複する時間帯のスパイクノイズ波形を、ノイズ波形|P_N1|およびノイズ波形|P_N2|のそれぞれから取り除く。
そして、図5(c)に示すように、ECU20は、スパイクノイズ波形を取り除いた後のノイズ波形|P_N1|'およびノイズ波形|P_N2|'を取得する。
図5(d)に示すように、ECU20は、ノイズ波形|P_N1|'およびノイズ波形|P_N2|'を用いてノック判定値を算出する。
ノック判定値は、以下の式を用いて算出される。
ノイズ波形平均値=√(|P_N1|'の平均値の2乗+|P_N2|'の平均値の2乗)
ノイズ波形標準偏差=√(|P_N1|'の標準偏差の2乗+|P_N2|'の標準偏差の2乗)
ノック判定値=ノイズ波形平均値+σ×ノイズ波形標準偏差
なお、√は、括弧内の式の平方根を意味し、σは、重み係数であり、本実施の形態においては、たとえばσ=3である。
このように、ECU20は、スパイクノイズが発生している場合、ノイズ波形|P_N1|およびノイズ波形|P_N2|のそれぞれから、スパイクノイズ波形を取り除き、スパイクノイズ波形を取り除いた後のノイズ波形|P_N1|’およびノイズ波形|P_N2|’を用いてノック判定値を算出する。
[ECUが実行するノック判定値更新処理]
図6を参照しながら、ECU20が実行するノック判定値更新処理の内容を説明する。図6は、ECU20が実行するノック判定値更新処理を示すフローチャートである。ECU20は、エンジン50の1サイクル毎にノック判定値更新処理を実行する。なお、図6および後述の図7に示すフローチャートの各ステップ(以下、Sと略す)は、基本的にはECU20によるソフトウェア処理によって実現されるが、ECU20内に作製されたハードウェア(電子回路)による処理によって実現されてもよい。
図6に示すように、ECU20は、チャージアンプ25からの筒内圧信号と、エンコーダ22からのクランク角信号とに基づき、エンジン50の1気筒分における1サイクル毎の筒内圧波形P_0を取得する(S10)。
ECU20は、筒内圧波形P_0からノックフィルタBPF_Kによってノック波形P_Kを抽出する(S11)。ECU20は、筒内圧波形P_0からノイズフィルタBPF_N1によってノイズ波形P_N1を抽出する(S12)。ECU20は、筒内圧波形P_0からノイズフィルタBPF_N2によってノイズ波形P_N2を抽出する(S13)。
ECU20は、ノイズ波形P_N1およびノイズ波形P_N2に基づき、ノイズ周波数帯域にスパイクノイズが発生しているか否かを判定する(S14)。このとき、ECU20は、図4(b)および図5(b)において説明したように、スパイクノイズ判定値を用いてスパイクノイズの発生有無を判定する。
ECU20は、スパイクノイズが発生していない場合(S14でNO)、図4(c)に示すように、ノイズ波形|P_N1|およびノイズ波形|P_N2|をそのまま用いて、ノイズ波形平均値を算出するとともに(S16)、ノイズ波形標準偏差を算出する(S17)。そして、ECU20は、ノイズ波形平均値およびノイズ波形標準偏差を用いてノック判定値を算出する(S18)。
一方、ECU20は、スパイクノイズが発生している場合(S14でYES)、図5(c)に示すように、ノイズ波形|P_N1|およびノイズ波形|P_N2|のそれぞれから、スパイクノイズ波形を取り除く(S15)。
そして、ECU20は、図5(d)に示すように、スパイクノイズ波形を取り除いた後のノイズ波形|P_N1|'およびノイズ波形|P_N2|'を用いて、ノイズ波形平均値を算出するとともに(S16)、ノイズ波形標準偏差を算出する(S17)。そして、ECU20は、ノイズ波形平均値およびノイズ波形標準偏差を用いてノック判定値を算出する(S18)。
ECU20は、RAM(Random Access Memory)などの記憶領域(図示は省略)に記憶していたノック判定値を、S18の処理で算出したノック判定値に書き換えて、ノック判定値を更新する(S19)。
その後、ECU20は、更新後のノック判定値を用いてノックの発生有無を判定するノック有無判定処理を実行し(S20)、本ルーチンを終了する。
[ECUが実行するノック有無判定処理]
図7を参照しながら、ECU20が実行するノック有無判定処理の内容を説明する。図7は、ECU20が実行するノック有無判定処理を示すフローチャートである。ECU20は、エンジン50の1サイクル毎にノック有無判定処理を実行する。
図7に示すように、ECU20は、ノックフィルタBPF_Kによって抽出したノック波形P_Kにおいて、ノックの有無を判定する区間(以下、ノック判定区間とも称する)を設定する(S200)。ノック判定区間は、ノックが発生すると予想される時間帯であり、実験などによって予め決めておけばよい。
ECU20は、ノック判定区間におけるノック周波数帯域にスパイクノイズが発生しているか否かを判定する(S201)。上述したように、スパイクノイズが発生している場合、全ての周波数帯域の信号波形においてスパイクノイズの影響が現れる。このため、ECU20は、図6に示すS14の処理においてノイズ周波数帯域にスパイクノイズが発生していると判定した場合にはノック周波数帯域にスパイクノイズが発生していると判定し、図6に示すS14の処理においてノイズ周波数帯域にスパイクノイズが発生していないと判定した場合にはノック周波数帯域にスパイクノイズが発生していないと判定する。
ECU20は、ノイズ周波数帯域にスパイクノイズが発生している場合(S201でYES)、ノック波形P_Kからスパイクノイズ波形を取り除き(S202)、S203の処理に移行する。一方、ECU20は、ノイズ周波数帯域にスパイクノイズが発生していない場合(S201でNO)、S202の処理を経由することなく、S203の処理に移行する。
S203の処理において、ECU20は、ノック波形P_Kの圧力ピーク値がノック判定値を超えるか否かを判定する(S203)。このとき用いられるノック判定値は、図6に示すS19の処理において更新された後のノック判定値が用いられる。つまり、1サイクル毎に更新されたノック判定値を用いてノックの発生有無が判定される。
ECU20は、ノック波形P_Kの圧力ピーク値がノック判定値を超えない場合(S203でNO)、ノックが発生していないと判定し(S204)、本ルーチンを終了する。一方、ECU20は、ノック波形P_Kの圧力ピーク値がノック判定値を超える場合(S203でYES)、ノックが発生している判定し(S205)、本ルーチンを終了する。
以上のように、本実施の形態のノック検出装置1においては、ECU20によって、筒内圧波形P_0からノイズフィルタBPF_N1,BPF_N2を用いてノイズ波形P_N1,P_N2が抽出され、抽出されたノイズ波形P_N1,P_N2を用いてノック判定値が更新される。そして、ECU20によって、筒内圧波形P_0からノックフィルタBPF_Kを用いてノック波形P_Kが抽出され、抽出されたノック波形P_Kの強さがノック判定値を超えた場合にノックが発生したと判定される。これにより、筒内圧波形P_0が検出される毎にノック判定値を更新することができるため、正確にノックを検出することができる。
ノイズフィルタBPF_N1,BPF_N2によって抽出されたノイズ波形P_N1,P_N2から算出される平均値および標準偏差を用いてノック判定値を更新することができる。
複数のノイズフィルタBPF_N1,BPF_N2によって互いに異なるノイズ周波数帯域のノイズ波形P_N1,P_N2がそれぞれ抽出される。そして、抽出されたノイズ波形P_N1,P_N2のそれぞれから、スパイクノイズ波形が取り除かれ、スパイクノイズ波形が取り除かれた後のノイズ波形P_N1,P_N2を用いてノック判定値が更新される。このように、複数のノイズフィルタBPF_N1,BPF_N2を用いることにより、スパイクノイズ波形を取り除いた後のノイズ波形P_N1,P_N2を用いてノイズ判定値を更新することができるため、より正確にノックを検出することができる。
ノックフィルタBPF_Kによって抽出されたノック波形P_Kからスパイクノイズ波形が取り除かれた後のノック波形P_Kを用いて、ノックの発生有無が判定される。これにより、スパイクノイズ波形が取り除かれた後のノック波形P_Kを用いてノックの発生有無を判定することができるため、より正確にノックを検出することができる。
エンジン50の1サイクル毎の筒内圧波形P_0からノイズフィルタBPF_N1,BPF_N2によってノイズ波形P_N1,P_N2が抽出され、ノイズ波形P_N1,P_N2を用いてノック判定値が更新される。これにより、エンジン50の1サイクル毎にノック判定値を更新することができるため、正確にノックを検出することができる。
[変形例]
本実施の形態においては、ECU20は、2つのノイズフィルタBPF_N1,BPF_N2を備えていたが、これに限らない。たとえば、ECU20は、1つのノイズフィルタのみを備えてもよい。このようにすると、筒内圧波形P_0からノイズ波形を抽出する処理を複数回実行することがないため、ノック判定値更新処理の簡素化を図ることができるとともに、ノック判定値更新処理の速度も上がる。また、ECU20は、3つ以上のノイズフィルタを備えてもよい。このようにすると、スパイクノイズの発生有無の判定において、判定対象となるノイズ波形が3つ以上になるため、スパイクノイズの発生有無の判定精度を高めることができる。さらに、ノック判定値の更新に用いるノイズ波形が3つ以上になるため、ノック判定値の更新精度を高めることができる。
また、ECU20は、所定数のノイズフィルタを用いてスパイクノイズの発生有無を判定する一方で、所定数未満のノイズフィルタを用いてノック判定値を更新してもよい。たとえば、ECU20は、2つのノイズフィルタBPF_N1,BPF_N2を用いてスパイクノイズの発生有無を判定する一方で、1つのノイズフィルタBPF_N1を用いてノック判定値を更新してもよい。
本実施の形態においては、ECU20が、ノックフィルタBPF_KおよびノイズフィルタBPF_N1,BPF_N2を備えているが、これら全てのフィルタ、あるいはいずれかのフィルタは、ECU20とは別の構成であってもよい。
本実施の形態においては、ECU20は、エンジン50の1サイクル毎にスパイクノイズ判定値を算出しているが、これに限らない。たとえば、スパイクノイズ判定値は、実験などによって予め決められていてもよいし、前のサイクルにおいて用いたスパイクノイズ判定値を、今回のサイクルにおいて用いてもよい。
本実施の形態においては、ECU20は、ノイズ波形|P_N1|およびノイズ波形|P_N2|のそれぞれについて、スパイクノイズ判定値を超えた時間帯のうち、互いに重複する時間帯のスパイクノイズ波形を取り除いているが、これに限らない。たとえば、ECU20は、ノイズ波形|P_N1|およびノイズ波形|P_N2|のそれぞれについて、スパイクノイズ判定値を超えた全ての時間帯のスパイクノイズ波形を取り除いてもよい。たとえば、図5(b)に示す例の場合、ノイズ波形|P_N1|の圧力ピーク値がスパイクノイズ判定値1を超える時間帯がt1であり、ノイズ波形|P_N2|の圧力ピーク値がスパイクノイズ判定値2を超える時間帯がt2(<t1)である。この場合、ECU20は、t1の時間帯のスパイクノイズ波形を、ノイズ波形|P_N1|およびノイズ波形|P_N2|のそれぞれから取り除いてもよい。あるいは、ECU20は、t1の時間帯のスパイクノイズ波形をノイズ波形|P_N1|から取り除くとともに、t2の時間帯のスパイクノイズ波形をノイズ波形|P_N2|から取り除いてもよい。
本実施の形態においては、ECU20は、図7のS203に示すように、エンジン50の1サイクル毎にノックの発生有無を判定し、その判定結果に基づき1サイクル毎にノックの発生有無を判断していたが、これに限らない。たとえば、ECU20は、1サイクル毎にノックの発生有無を判定するが、所定期間中にノックが発生したと判定した回数が所定回数に達した場合にノックが発生したと判断してもよい。所定期間としては、たとえば、エンジン回転数/2/12サイクルで算出される複数サイクルの実行期間(約5秒間)を採用してもよいし、その他、実験などによって予め決められていてもよい。また、所定回数としては、たとえば、1回でもよいし、任意の複数回でもよく、実験などによって予め決められていてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ノック検出装置、14 筒内圧センサ、17 点火コイル、20 ECU、21 クランクプーリ、22 エンコーダ、25 チャージアンプ、50 エンジン。

Claims (6)

  1. 内燃機関において発生したノックを検出するノック検出装置であって、
    前記内燃機関の筒内圧を検出する筒内圧センサと、
    前記筒内圧センサによって検出された筒内圧の信号波形を用いてノックの発生有無を判定するノック判定装置とを備え、
    前記ノック判定装置は、
    前記筒内圧の信号波形からノックフィルタによってノック周波数帯域の信号波形であるノック波形を抽出し、
    前記筒内圧の信号波形からノイズフィルタによってノイズ周波数帯域の信号波形であるノイズ波形を抽出し、
    前記ノイズフィルタによって抽出したノイズ波形を用いてノック判定値を更新し、
    前記ノックフィルタによって抽出したノック波形の強さが前記ノック判定値を超えた場合にノックが発生したと判定する、内燃機関のノック検出装置。
  2. 前記ノック判定装置は、前記ノイズフィルタによって抽出したノイズ波形から算出される平均値および標準偏差を用いて前記ノック判定値を更新する、請求項1に記載の内燃機関のノック検出装置。
  3. 前記ノック判定装置は、
    複数の前記ノイズフィルタによって互いに異なるノイズ周波数帯域のノイズ波形をそれぞれ抽出し、
    複数の前記ノイズフィルタによって抽出したノイズ波形のそれぞれから、それぞれの当該ノイズ波形において共通時間帯に重畳しかつノイズ判定値を超える強さのスパイクノイズのノイズ波形を取り除き、
    前記スパイクノイズのノイズ波形を取り除いた後のノイズ波形を用いて前記ノック判定値を更新する、請求項1または2に記載の内燃機関のノック検出装置。
  4. 前記ノック判定装置は、前記ノックフィルタによって抽出したノック波形から前記スパイクノイズのノイズ波形を取り除いた後のノック波形を用いて、ノックの発生有無を判定する、請求項3に記載の内燃機関のノック検出装置。
  5. 前記ノック判定装置は、
    前記内燃機関の1サイクルの動作に対応する筒内圧の信号波形を取得し、
    1サイクル毎の筒内圧の信号波形から前記ノイズフィルタによってノイズ波形を抽出し、
    前記ノイズフィルタによって1サイクル毎に抽出したノイズ波形を用いて前記ノック判定値を更新する、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の内燃機関のノック検出装置。
  6. 内燃機関において発生したノックを検出するノック検出方法であって、
    前記内燃機関の筒内圧を検出する筒内圧センサによって検出された筒内圧の信号波形からノックフィルタによってノック周波数帯域の信号波形であるノック波形を抽出するステップと、
    前記筒内圧の信号波形からノイズフィルタによってノイズ周波数帯域の信号波形であるノイズ波形を抽出するステップと、
    前記ノイズフィルタによって抽出したノイズ波形を用いてノック判定値を更新するステップと、
    前記ノックフィルタによって抽出したノック波形の強さが前記ノック判定値を超えた場合にノックが発生したと判定するステップとを含む、内燃機関のノック検出方法。
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