JP2017206729A - 高圧水電解システム及びその吸着材交換方法 - Google Patents

高圧水電解システム及びその吸着材交換方法 Download PDF

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Abstract

【課題】吸着筒のメンテナンス作業の負担を可及的に低減することができ、効率的且つ簡単にメンテナンス作業を行うことを可能にする。
【解決手段】高圧水電解システム10を構成する吸着装置16は、吸着材58が充填される吸着筒52を備えている。吸着筒52には、高圧水電解装置から水素が供給される水素供給ポート60aと、水分が除去された前記水素を前記吸着筒52から導出する水素排出ポート60bと、吸着材58の入れ替えを行うメンテナンスポート62とが、それぞれ個別に設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、供給される水を電気分解し、アノード側に酸素を発生させ且つカソード側に前記酸素よりも高圧な水素を発生させる高圧水電解装置を備える高圧水電解システム及びその吸着材交換方法に関する。
一般的に、燃料電池の発電反応に使用される燃料ガスとして、水素が使用されている。水素は、例えば、水電解装置により製造されている。水電解装置は、水を分解して水素(及び酸素)を発生させるため、固体高分子電解質膜(イオン交換膜)を用いている。
固体高分子電解質膜の両面には、電極触媒層が設けられて電解質膜・電極構造体が構成されるとともに、前記電解質膜・電極構造体の両側には、給電体を配設して水電解セルが構成されている。
そこで、複数の水電解セルが積層された水電解装置では、積層方向両端に電圧が付与されるとともに、アノード給電体に水が供給される。このため、電解質膜・電極構造体のアノード側では、水が分解されて水素イオン(プロトン)が生成され、この水素イオンが固体高分子電解質膜を透過してカソード側に移動し、カソード給電体で電子と結合して水素が製造される。
水電解装置から導出される水素は、気液分離装置に送られて液状水が除去された後、水素精製部(水吸着部)に供給されて製品水素(ドライ水素)が得られる。一方、アノード側では、水素とともに生成された酸素が、余剰の水を伴って水電解装置から排出される。
例えば、特許文献1に開示されている水素生成システムでは、生成された水素に含まれる水分を吸着して除去する吸着装置を備えている。吸着装置は、水電解部の下流に、水素流れ方向に沿って直列に配置される2以上の吸着筒と、少なくとも最下流に配置された前記吸着筒より上流に配置される露点検出手段とを備えている。
特開2009−179842号公報
この場合、吸着筒は、通常、樹脂材を使用しており、一定以上の水分を吸着した際には、前記吸着筒を新たな吸着筒と交換する必要がある。特に高圧水素(1MPa〜80MPaの水素)を生成する高圧水電解装置では、吸着筒が耐圧性を保持した高圧容器として構成されるため、重量が相当に重くなっている。このため、吸着筒の交換作業が煩雑化するおそれがある。
本発明は、この種の課題を解決するものであり、吸着筒のメンテナンス作業の負担を可及的に低減することができ、効率的且つ簡単にメンテナンス作業を行うことが可能な高圧水電解システム及びその吸着材交換方法を提供することを目的とする。
本発明に係る高圧水電解システムは、高圧水電解装置と、吸着装置とを備えている。高圧水電解装置は、供給される水を電気分解し、アノード側に酸素を発生させ且つカソード側に前記酸素よりも高圧な水素を発生させている。吸着装置は、高圧水電解装置から導出される水素に含まれる水分を除去している。
吸着装置は、吸着材が充填される吸着筒を備えている。吸着筒には、高圧水電解装置から水素が供給される水素供給ポートと、水分が除去された前記水素を前記吸着筒から導出する水素排出ポートと、吸着材の入れ替えを行うメンテナンスポートとが、それぞれ個別に設けられている。
また、メンテナンスポートは、立位姿勢で配置された吸着筒の鉛直方向上部に形成されるメンテナンス入口ポートと、前記吸着筒の鉛直方向下部に形成されるメンテナンス出口ポートと、を有することが好ましい。その際、メンテナンス入口ポートには、吸着材圧送用ガスを供給するガス供給部が接続可能であることが好ましい。
さらに、メンテナンスポートは、水素供給ポート及び水素排出ポートよりも開口径が大径に設定されていることが好ましい。
さらにまた、水素供給ポート、水素排出ポート及びメンテナンスポートは、立位姿勢で配置された吸着筒の側面に形成されていることが好ましい。
また、この高圧水電解システムでは、高圧水電解装置及び吸着装置が収容される筐体を備え、メンテナンスポートは、前記筐体の内部と外部との境界部位まで延設されていることが好ましい。
さらに、本発明は、高圧水電解システムの吸着材交換方法に関するものである。この吸着材交換方法は、メンテナンス入口ポートにガス供給部を接続し、前記ガス供給部から吸着筒内に吸着材圧送用ガスを供給することにより、前記吸着筒内から前記吸着材を排出させる工程を有している。
この吸着材交換方法は、ガス供給部の下流に、新たな吸着材を収容している容器を接続し、吸着材圧送用ガスを容器内に供給することにより、前記新たな吸着材を前記吸着筒内に圧送する工程を有している。
さらにまた、この吸着材交換方法では、新たな吸着材を吸着筒内に圧送する際、メンテナンス出口ポートを閉塞することが好ましい。
本発明によれば、メンテナンス時には、メンテナンスポートを用いて吸着筒内の吸着材の入れ替えを行うことができる。このため、吸着筒自体を交換する必要がなく、前記吸着筒のメンテナンス作業の負担を可及的に低減することができ、効率的且つ簡単にメンテナンス作業を行うことが可能になる。
本発明の実施形態に係る高圧水電解システムの概略構成説明図である。 前記高圧水電解システムを構成する筐体の斜視説明図である。 前記高圧水電解システムを構成する吸着装置の断面説明図である。 本発明の実施形態に係る吸着材交換方法において、吸着筒内の吸着材を排出する際の動作説明図である。 前記吸着材交換方法において、前記吸着筒内に新たな吸着材を充填する際の動作説明図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る高圧水電解システム10は、水(純水)を電気分解することによって、酸素及び高圧水素を製造する高圧水電解装置(差圧式水電解装置)12を備える。高圧水素とは、常圧である酸素圧力よりも高圧の、例えば、1MPa〜80MPaの水素をいう。
高圧水電解システム10は、高圧水電解装置12から導出される高圧水素に含まれる液状水を除去する気液分離装置14と、前記気液分離装置14で気液分離された高圧水素に含まれる水分(水蒸気)を除去する吸着装置16とを備える。高圧水電解システム10は、制御装置18により運転制御される。
高圧水電解装置12には、複数の水電解セル20が積層されており、前記水電解セル20の積層方向両端には、エンドプレート22a、22bが配設される。高圧水電解装置12では、水電解セル20の積層方向両端に直流電源である電解電源24が接続される。水電解セル20は、図示しないが、固体高分子電解質膜の両側にアノード側電極触媒層とカソード側電極触媒層とが設けられる。
エンドプレート22aには、水供給配管26aが接続されるとともに、エンドプレート22bには、水排出配管26b及び水素配管26cが接続される。水供給配管26aには、純水が供給される一方、水排出配管26bからは、反応により生成した酸素(及び透過した水素)と未反応の水とが排出される。
水素配管26cには、高圧水素配管28の一端部が接続されるとともに、前記高圧水素配管28の他端部は、気液分離装置14を構成するタンク部30に接続される。タンク部30は、水素に含まれる液状水を貯留するとともに、前記タンク部30には、第1排水配管(排水及び脱圧ライン)32と第2排水配管(高圧排水ライン)34とが設けられる。
第1排水配管32には、高圧水を減圧させる圧力損失部材、例えば、オリフィス36が配設される。第2排水配管34には、高圧水を減圧させる圧力損失部材、例えば、オリフィス38が配置され、前記オリフィス38の下流に位置して開閉弁、例えば、電磁弁40が配設される。電磁弁40は、制御装置18により駆動される。なお、オリフィス36、38に代えて、例えば、微細状チューブを用いてもよい。第1排水配管32及び第2排水配管34は、水封器42に接続され、水とガス成分とが分離される。
タンク部30の上部には、水素導出配管44aが接続される。水素導出配管44aには、高圧水素を冷却する冷却装置46及び吸着装置16が配設され、前記吸着装置16の出口側に接続されるドライ水素導出配管44bには、高圧水素を規定圧力値に昇圧させる背圧弁48が配設される。規定圧力値に昇圧された製品水素(ドライ水素)は、燃料電池電気自動車(図示せず)に充填される。冷却装置46と吸着装置16との間には、パージ配管47が設けられるとともに、前記パージ配管47には、開閉弁49が配置される。
図2に示すように、高圧水電解システム10は、筐体50を備える。筐体50内には、高圧水電解システム10の構成要素である高圧水電解装置12、気液分離装置14、吸着装置16、冷却装置46及び水封器42等が収容される。筐体50内では、吸着装置16が高圧水電解装置12の奥側(内方側)に配置される。
図3に示すように、吸着装置16は、円筒形状を有し、立位姿勢(軸方向が鉛直方向に向かう姿勢)で配置される樹脂製高圧容器である吸着筒52を備える。吸着筒52の下部には、下部円柱部材54が装着されるとともに、前記吸着筒52の上部には、上部円柱部材56が装着される。
吸着筒52内には、充填室52aが設けられ、前記充填室52aに吸着材58が充填される。吸着材58は、例えば、活性炭、合成ゼオライト、多孔質アルミナ又はシリカが用いられる。
下部円柱部材54の側面には、水素供給ポート60aとメンテナンスポート62を構成するメンテナンス出口ポート62bとが形成される。水素供給ポート60aは、下部円柱部材54の内部で横方向から上方向に屈曲し、充填室52aの下端に連通する。水素供給ポート60aの上方向に延在する端部側には、下部フィルタ64aが配設される。水素供給ポート60aには、水素導出配管44aが接続される。
メンテナンス出口ポート62bは、下部円柱部材54の内部で横方向から上方向に屈曲し、充填室52aの下端に連通する。メンテナンス出口ポート62bは、下部円柱部材54の側面から外方に突出し、図2に示すように、筐体50の内部と外部との境界部位まで延設されるとともに、先端には、プラグ(閉塞部材)66bが装着される。メンテナンス出口ポート62bは、水素供給ポート60aよりも開口径が大径に設定される。
上部円柱部材56の側面には、水素排出ポート60bとメンテナンスポート62を構成するメンテナンス入口ポート62aとが形成される。水素排出ポート60bは、上部円柱部材56の内部で横方向から下方向に屈曲し、充填室52aの上端に連通する。水素排出ポート60bの下方向に延在する端部側には、上部フィルタ64bが配設される。水素排出ポート60bには、ドライ水素導出配管44bが接続される。
メンテナンス入口ポート62aは、上部円柱部材56の内部で横方向から下方向に屈曲し、充填室52aの上端に連通する。メンテナンス入口ポート62aは、上部円柱部材56の側面から外方に突出し、図2に示すように、筐体50の内部と外部との境界部位まで延設されるとともに、先端には、プラグ(閉塞部材)66aが装着される。メンテナンス入口ポート62aは、水素排出ポート60bよりも開口径が大径に設定される。
このように構成される高圧水電解システム10の動作について、以下に説明する。
まず、図1に示すように、高圧水電解システム10の始動時には、例えば、市水から生成された純水が、高圧水電解装置12の水供給配管26aに供給される。一方、高圧水電解装置12に電気的に接続されている電解電源24を介して、電解電圧が付与される。
このため、各水電解セル20では、アノード側に供給された水が電気により分解され、水素イオン、電子及び酸素が生成される。この陽極反応により生成された水素イオンは、固体高分子電解質膜を透過してカソード側に移動し、電子と結合して水素が得られる。従って、カソード側に生成された水素は、水素配管26cに接続された高圧水素配管28を介して高圧水電解装置12の外部に取り出し可能となる。
一方、アノード側には、反応により生成した酸素(及び透過した水素)と、使用済みの水とが流動しており、これらの混合流体が水排出配管26bから排出される。使用済みの水は、酸素(及び透過した水素)から分離された後、水供給配管26aに導入される。
高圧水電解装置12内で生成された高圧水素は、高圧水素配管28を流通して気液分離装置14に送られる。気液分離装置14内で液状水が除去された高圧水素は、水素導出配管44aに導出され、冷却装置46により冷却された後、吸着装置16に供給される。
吸着装置16では、図3に示すように、高圧水素が、下部円柱部材54の水素供給ポート60aに供給され、前記水素供給ポート60aを通って充填室52aの下端に導入される。高圧水素は、充填室52aを下方から上方に移動することにより、前記高圧水素に含まれる水蒸気(水分)が吸着され、乾燥状態の製品水素(ドライ水素)が得られる。
製品水素は、水素排出ポート60bを通ってドライ水素導出配管44bに排出され、背圧弁48の規定圧力値(例えば、35MPa又は70MPa)に昇圧された後、燃料電池電気自動車(図示せず)に充填される。
次いで、本実施形態に係る高圧水電解システム10の吸着材交換方法について、説明する。
まず、図4に示すように、吸着材圧送用ガス(例えば、窒素ガス)を供給するガス供給部、例えば、窒素ガスボンベ70が用意される。窒素ガスボンベ70のガス出口70aは、ガス供給配管72を介して吸着筒52のメンテナンス入口ポート62aに接続される。ガス供給配管72には、開閉弁74が配置される。
一方、吸着筒52のメンテナンス出口ポート62bには、吸着材容器76の上方開口部76aが第1配管78aを介して接続される。吸着材容器76の下方開口部76bには、第2配管78bが接続されるとともに、前記第2配管78bには、フィルタ80が配設される。
そして、水素供給ポート60a及び水素排出ポート60bが閉塞された状態で、開閉弁74が開放される。このため、窒素ガスボンベ70内の高圧窒素ガスは、ガス供給配管72を通ってメンテナンス入口ポート62aに供給され、充填室52aの上端に導入される。充填室52aには、吸着材58が充填されており、前記吸着材58は、高圧窒素ガスの供給により充填室52aの下端からメンテナンス出口ポート62bに排出される。
メンテナンス出口ポート62bには、第1配管78aを介して吸着材容器76が接続されている。従って、メンテナンス出口ポート62bに排出された吸着材58は、吸着材容器76内に回収される一方、高圧窒素ガスは、第2配管78bを通って外部に排出される。
吸着筒52内の吸着材58が吸着材容器76に回収された後、図5に示すように、メンテナンス出口ポート62bから前記吸着材容器76が離脱される。メンテナンス出口ポート62bには、プラグ66bが装着される。メンテナンス入口ポート62aと窒素ガスボンベ70との間には、新たな吸着材58Nが充填された吸着材容器76Nが配置される。また、水素供給ポート60aでは、開閉弁49が開弁されて前記水素供給ポート60aがパージ配管47に開放される。
この状態で、開閉弁74が開放され、窒素ガスボンベ70内の高圧窒素ガスは、上方開口部76aから吸着材容器76Nの内部に供給される。これにより、吸着材容器76N内に充填されている新たな吸着材58Nは、高圧窒素ガスに押圧され、下方開口部76bから吸着筒52のメンテナンス入口ポート62aを通って充填室52aに導入される。
充填室52aに吹き込まれた高圧窒素ガスは、水素供給ポート60aからパージ配管47に排出される一方、新たな吸着材58Nは、下部フィルタ64a及び上部フィルタ64bに阻止されて前記充填室52a内に保持される。その際、メンテナンス出口ポート62bが閉塞されており、充填室52aに圧送される新たな吸着材58Nは、不要に外部に排出されることがない。
充填室52aに新たな吸着材58Nが充填されると、開閉弁74が閉塞されてメンテナンス入口ポート62aからガス供給配管72が離脱される。さらに、図3に示すように、メンテナンス入口ポート62aがプラグ66aにより封止される。
この場合、本実施形態では、メンテナンス時には、図4及び図5に示すように、メンテナンスポート62を用いて吸着筒52内の吸着材58の入れ替えを行うことができる。このため、吸着筒52自体を交換する必要がなく、前記吸着筒52のメンテナンス作業の負担を可及的に低減することができ、効率的且つ簡単にメンテナンス作業を行うことが可能になる。
特に、高圧水電解システム10では、吸着筒52は、耐圧性を保持した高圧容器として構成されるため、重量が相当に重くなっている。従って、吸着筒52自体の交換が不要となることにより、メンテナンス時の作業性が一挙に向上するという利点がある。
また、メンテナンスポート62は、立位姿勢で配置された吸着筒52の鉛直方向上部に形成されるメンテナンス入口ポート62aと、前記吸着筒52の鉛直方向下部に形成されるメンテナンス出口ポート62bと、を有している。そして、メンテナンス入口ポート62aには、窒素ガスを供給する窒素ガスボンベ70が接続可能である。これにより、窒素ガスボンベ70から圧送される高圧窒素ガスによって、吸着筒52内の吸着材58を確実に送り出すことができ、前記吸着材58の交換作業が簡便に遂行可能になる。
さらに、メンテナンス出口ポート62bは、吸着材58(58N)の粒子径よりも大きく、しかも水素供給ポート60aよりも開口径が大径に設定されている。水素供給ポート60aは、水電解による製造流量が少ないため、圧損の影響をあまり考慮する必要がなく、ハンドリングコストを考慮すると、小径に設定することが好ましい。一方、メンテナンス出口ポート62bは、大径に設定することにより、窒素ガスボンベ70の圧力を低くすることができ、圧損の影響を少なくすることが好ましい。しかも、大径に設定することにより、加工が簡素化し、経済的である。
さらにまた、水素供給ポート60a、水素排出ポート60b及びメンテナンスポート62は、立位姿勢で配置された吸着筒52の側面に形成されている。従って、重量物である吸着筒52を床面等に接地させて配置可能となり、安定性を確保することができ、作業性の向上が図られる。
また、高圧水電解システム10は、図2に示すように、高圧水電解装置12及び吸着装置16等が収容される筐体50を備えている。そして、メンテナンス入口ポート62a及びメンテナンス出口ポート62bは、筐体50の内部と外部との境界部位まで延設されている。これにより、筐体50内で、高圧水電解装置12の奥側に配置されている吸着筒52のメンテナンス作業性が、良好に向上する。
10…高圧水電解システム 12…高圧水電解装置
14…気液分離装置 16…吸着装置
18…制御装置 20…水電解セル
28…高圧水素配管 44a…水素導出配管
44b…ドライ水素導出配管 48…背圧弁
49、74…開閉弁 50…筐体
52…吸着筒 54…下部円柱部材
56…上部円柱部材 58、58N…吸着材
60a…水素供給ポート 62…メンテナンスポート
62a…メンテナンス入口ポート 62b…メンテナンス出口ポート
70…窒素ガスボンベ 72…ガス供給配管
76、76N…吸着材容器 78a…第1配管
78b…第2配管

Claims (7)

  1. 供給される水を電気分解し、アノード側に酸素を発生させ且つカソード側に前記酸素よりも高圧な水素を発生させる高圧水電解装置と、
    前記高圧水電解装置から導出される前記水素に含まれる水分を除去する吸着装置と、
    を備える高圧水電解システムであって、
    前記吸着装置は、吸着材が充填される吸着筒を備え、
    前記吸着筒には、前記高圧水電解装置から前記水素が供給される水素供給ポートと、
    前記水分が除去された前記水素を前記吸着筒から導出する水素排出ポートと、
    前記吸着材の入れ替えを行うメンテナンスポートと、
    が、それぞれ個別に設けられていることを特徴とする高圧水電解システム。
  2. 請求項1記載の高圧水電解システムであって、前記メンテナンスポートは、立位姿勢で配置された前記吸着筒の鉛直方向上部に形成されるメンテナンス入口ポートと、
    前記吸着筒の鉛直方向下部に形成されるメンテナンス出口ポートと、
    を有し、
    前記メンテナンス入口ポートには、吸着材圧送用ガスを供給するガス供給部が接続可能であることを特徴とする高圧水電解システム。
  3. 請求項1又は2記載の高圧水電解システムであって、前記メンテナンスポートは、前記水素供給ポート及び前記水素排出ポートよりも開口径が大径に設定されていることを特徴とする高圧水電解システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の高圧水電解システムであって、前記水素供給ポート、前記水素排出ポート及び前記メンテナンスポートは、立位姿勢で配置された前記吸着筒の側面に形成されていることを特徴とする高圧水電解システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の高圧水電解システムであって、前記高圧水電解装置及び前記吸着装置が収容される筐体を備え、
    前記メンテナンスポートは、前記筐体の内部と外部との境界部位まで延設されていることを特徴とする高圧水電解システム。
  6. 供給される水を電気分解し、アノード側に酸素を発生させ且つカソード側に前記酸素よりも高圧な水素を発生させる高圧水電解装置と、
    前記高圧水電解装置から導出される前記水素に含まれる水分を除去する吸着装置と、
    を備え、
    前記吸着装置は、吸着材が充填される吸着筒を備え、
    前記吸着筒には、前記高圧水電解装置から前記水素が供給される水素供給ポートと、
    前記水分が除去された前記水素を前記吸着筒から導出する水素排出ポートと、
    前記吸着材の入れ替えを行うメンテナンス入口ポート及びメンテナンス出口ポートと、
    がそれぞれ個別に設けられている高圧水電解システムの吸着材交換方法であって、
    前記メンテナンス入口ポートにガス供給部を接続し、前記ガス供給部から前記吸着筒内に吸着材圧送用ガスを供給することにより、前記吸着筒内から前記吸着材を排出させる工程と、
    前記ガス供給部の下流に、新たな吸着材を収容している容器を接続し、前記吸着材圧送用ガスを前記容器内に供給することにより、前記新たな吸着材を前記吸着筒内に圧送する工程と、
    を有することを特徴とする高圧水電解システムの吸着材交換方法。
  7. 請求項6記載の吸着材交換方法であって、前記新たな吸着材を前記吸着筒内に圧送する際、前記メンテナンス出口ポートを閉塞することを特徴とする高圧水電解システムの吸着材交換方法。
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