JP2017206449A - 2液混合型の用事調製次亜塩素酸殺菌液 - Google Patents
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Abstract
【課題】専用の装置がなくても、安全且つ簡便に用事調製により次亜塩素酸殺菌水を調製可能である2液混合型の用事調製次亜塩素酸殺菌液を提供すること。
【解決手段】30:70から40:60の比率(質量比、酢酸:酢酸ナトリウム)で、酢酸及び酢酸ナトリウムを含有する酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液、100質量部と、次亜塩素酸ナトリウム水溶液、100質量部と、が別々に容器に収容された、2液混合型の用事調製次亜塩素酸殺菌液によれば、酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液と、次亜塩素酸ナトリウムと、を、等量ずつ水に希釈することで、pHが6.0±1.0に維持されるので、pHの調整により、多量の塩素ガスが発生することがなく、安全に次亜塩素酸殺菌水を調整できる。
【選択図】なし
【解決手段】30:70から40:60の比率(質量比、酢酸:酢酸ナトリウム)で、酢酸及び酢酸ナトリウムを含有する酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液、100質量部と、次亜塩素酸ナトリウム水溶液、100質量部と、が別々に容器に収容された、2液混合型の用事調製次亜塩素酸殺菌液によれば、酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液と、次亜塩素酸ナトリウムと、を、等量ずつ水に希釈することで、pHが6.0±1.0に維持されるので、pHの調整により、多量の塩素ガスが発生することがなく、安全に次亜塩素酸殺菌水を調整できる。
【選択図】なし
Description
本発明は、殺菌力が増強された次亜塩素酸殺菌水を調製可能な2液混合型の用事調製次亜塩素酸殺菌液に関する。
次亜塩素酸殺菌水は、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする殺菌水であり、上水道やプールの殺菌、衣類、食器、ガラス容器、プラスチック容器等の殺菌や漂白の他、野菜や肉等の食品の殺菌、除菌や洗浄、プラントの各設備の殺菌や洗浄、漂白等、様々な用途における殺菌、洗浄、漂白に用いられている。次亜塩素酸ナトリウムは、水酸化ナトリウム水溶液に塩素ガスを吹き込むことにより製造され、これを次亜塩素酸殺菌水として用いる場合には、酸性溶液によりpHを弱酸性に調整して使用される。次亜塩素酸ナトリウム水溶液のpHを弱酸性に調整することにより、殺菌力が増強することが知られている。
pHが調整されたことにより、殺菌力が増強された次亜塩素酸殺菌水としては、例えば、特許文献1に、ハロゲン化物(次亜塩素酸ナトリウム)と、酢酸と、酢酸ナトリウムと、を含有する殺菌水製造用薬剤が開示されている。
しかしながら、次亜塩素酸ナトリウム水溶液のpHを酸性域に調製した場合、次亜塩素酸ナトリウムとプロトンが反応して、塩化ナトリウムと塩素に分解されるため、次亜塩素酸殺菌水の経時安定性が低下するという問題がある。また、次亜塩素酸殺菌水のpHを調整する場合にも、添加する酸の添加量によっては多量の塩素ガスが発生するため、次亜塩素酸殺菌水のpHの調整を安全に行うことができず、pHの調整に高額な専用の装置を必要とする場合もあった。したがって、本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、専用の装置がなくても、安全且つ簡便に用事調製により次亜塩素酸殺菌水を調製可能である2液混合型の用事調製次亜塩素酸殺菌液を提供することを目的とする。
本発明の発明者らは、上記課題に鑑み、鋭意研究を行った。その結果、所定の酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液100質量部と、次亜塩素酸ナトリウム水溶液100質量部とが、別々に容器に収容された2液混合型の用事調製次亜塩素酸殺菌液によれば、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は、以下のものを提供する。
(1)本発明の第1の態様は、30:70から40:60の比率(質量比、酢酸:酢酸ナトリウム)で、酢酸及び酢酸ナトリウムを含有する酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液、100質量部と、次亜塩素酸ナトリウム水溶液、100質量部と、が別々に容器に収容された、2液混合型の用事調製次亜塩素酸殺菌液である。
(2)本発明の第2の態様は、(1)に記載の2液混合型の用事調製次亜塩素酸殺菌液であって、前記次亜塩素酸ナトリウム水溶液の次亜塩素酸ナトリウムの濃度が、4質量%以上6質量%以下であることを特徴とするものである。
(3)本発明の第3の態様は、(1)又は(2)に記載の2液混合型の用事調製次亜塩素酸殺菌液であって、前記酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液が、30:70から35:65の比率(質量比、酢酸:酢酸ナトリウム)で酢酸及び酢酸ナトリウムを含有することを特徴とするものである。
(4)本発明の第4の態様は、(1)から(3)のいずれかに記載の2液混合型の用事調製次亜塩素酸殺菌液であって、前記酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液のpHが5.0±0.5以下であることを特徴とするものである。
(5)本発明の第5の態様は、次亜塩素酸殺菌液を用事調製する方法であって、30:70から40:60の比率(質量比、酢酸:酢酸ナトリウム)で、酢酸及び酢酸ナトリウムを含有する酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液、100質量部と、次亜塩素酸ナトリウム水溶液、100質量部と、を、水で希釈しつつ混合する、次亜塩素酸殺菌液を用事調製する方法である。
(6)本発明の第6の態様は、酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液、100質量部と、次亜塩素酸ナトリウム水溶液、100質量部と、を、水で希釈しつつ混合することにより、次亜塩素酸殺菌液を用事調製に用いられる酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液であって、30:70から40:60の比率(質量比、酢酸:酢酸ナトリウム)で、酢酸及び酢酸ナトリウムを含有する酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液である。
本発明においては、所定の酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液100質量部と、次亜塩素酸ナトリウム水溶液100質量部とが、別々に容器に収容されている。ここで、本発明において使用される酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液と、次亜塩素酸ナトリウム水溶液と、を、等量ずつ水に希釈する場合、pHが6.0±1.0(pH5.0以上pH7.0)から5に維持されるので、pHの調整により、多量の塩素ガスが発生することがなく、安全に次亜塩素酸殺菌水を調製できる。さらに、本発明の2液混合型の用事調製次亜塩素酸殺菌液は、次亜塩素酸殺菌水の調製にあたり、酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液と、次亜塩素酸ナトリウム水溶液とを、1対1の比率で混合するので、各溶液の計量やpHの計測等、煩雑な操作を必要とせずに、容易に次亜塩素酸殺菌水を調製することができる。
以下、本発明を実施するための形態について、詳細に説明する。
<2液混合型の用事調製次亜塩素酸殺菌液>
本発明の2液混合型の用事調製次亜塩素酸殺菌液は、所定の酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液100質量部と、次亜塩素酸ナトリウム水溶液100質量部とを組み合わせてなるものであり、酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液と、次亜塩素酸ナトリウム水溶液とを、1組として流通するものである。なお、酢酸、酢酸ナトリウム、及び次亜塩素酸は、いずれも食品添加物であるため、生体への安全性が高く、野菜や肉等の食品も含めた様々な対象物を、除菌、殺菌、洗浄、漂白することができ、本発明の2液混合型の用事調製次亜塩素酸殺菌液は、様々な工業分野において利用可能なものである。
本発明の2液混合型の用事調製次亜塩素酸殺菌液は、所定の酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液100質量部と、次亜塩素酸ナトリウム水溶液100質量部とを組み合わせてなるものであり、酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液と、次亜塩素酸ナトリウム水溶液とを、1組として流通するものである。なお、酢酸、酢酸ナトリウム、及び次亜塩素酸は、いずれも食品添加物であるため、生体への安全性が高く、野菜や肉等の食品も含めた様々な対象物を、除菌、殺菌、洗浄、漂白することができ、本発明の2液混合型の用事調製次亜塩素酸殺菌液は、様々な工業分野において利用可能なものである。
[酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液]
本発明の酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液は、所定濃度及び所定pHの酢酸系緩衝液である。この酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液において、酢酸及び酢酸ナトリウムの含有量が、所定の含有量に調整されていることにより、等量の次亜塩素酸ナトリウム水溶液と混合された場合でも、pHが6.0±1.0(pH5.0以上7.0)に維持されて、過度に酸性のpHに調整されることがない。このため、次亜塩素酸殺菌水中において、次亜塩素酸ナトリウムが安定に維持され、多量の塩素ガス等が発生することがない。
本発明の酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液は、所定濃度及び所定pHの酢酸系緩衝液である。この酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液において、酢酸及び酢酸ナトリウムの含有量が、所定の含有量に調整されていることにより、等量の次亜塩素酸ナトリウム水溶液と混合された場合でも、pHが6.0±1.0(pH5.0以上7.0)に維持されて、過度に酸性のpHに調整されることがない。このため、次亜塩素酸殺菌水中において、次亜塩素酸ナトリウムが安定に維持され、多量の塩素ガス等が発生することがない。
本発明に用いられる酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液は、30:70から40:60の比率(質量比、酢酸:酢酸ナトリウム)で、酢酸及び酢酸ナトリウムを含有する。この比率で酢酸及び酢酸ナトリウムを含有することにより、酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液と、次亜塩素酸ナトリウム水溶液とを等量ずつ希釈することにより調製される次亜塩素酸殺菌水のpHが6.0±1.0(pH5.0以上7.0)に維持されて、殺菌力が増強され、且つ経時安定性の高い次亜塩素酸殺菌水が調製できる。上記の比率(酢酸:酢酸ナトリウム)は、質量比で、30:70から35:65であることが好ましく、32:68であることが最も好ましい。
酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液における酢酸の濃度は、11.3質量%以上15質量%以下であり、酢酸ナトリウムの濃度は、22.5質量%以上26.3質量%以下である。酢酸及び酢酸ナトリウムの添加量を上記の範囲内のものとすることにより、最終的に調整される次亜塩素酸殺菌水のpHが6.0±1.0(pH5.0以上7.0以下)に維持されて、殺菌力が増強され、且つ経時安定性の高い次亜塩素酸殺菌水が調製できる。酢酸の濃度は、11.3質量%以上13.1質量%以下が好ましく、12質量%が最も好ましい。酢酸ナトリウムの濃度は、24.4質量%以上26.3質量%以下が好ましく、25.5質量%が最も好ましい。特に、酢酸12質量%、酢酸ナトリウム25.5質量%の酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液を使用することにより、殺菌力に優れ、経時安定性に優れた次亜塩素酸殺菌水を調製することができるとともに、酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液自体の酢酸臭についても抑えられたものとすることができる。なお、酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液のpHは5.0±0.5(pH4.5以上5.5以下)であることが好ましい。
なお、酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液は、任意の方法で調製することができるが、酢酸及び無水酢酸ナトリウムを上記の配合比率で混合した粉末酢酸を水に溶解して、酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液とすることが好ましい。このように、粉末酢酸から酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液を調製することにより、酢酸:酢酸ナトリウムの配合比率の調整が容易なものとなる。
[次亜塩素酸ナトリウム水溶液]
次亜塩素酸ナトリウム水溶液は、4質量%以上6質量%以下の次亜塩素酸ナトリウムを含有していることが好ましい。次亜塩素酸ナトリウム水溶液の濃度を上記の範囲内に維持することにより、次亜塩素酸ナトリウム水溶液の安定性を十分に維持しつつ、殺菌力に優れる次亜塩素酸殺菌水を調製することができる。なお、次亜塩素酸ナトリウム水溶液のpHは、一般に、12.0から13.0程度である。
次亜塩素酸ナトリウム水溶液は、4質量%以上6質量%以下の次亜塩素酸ナトリウムを含有していることが好ましい。次亜塩素酸ナトリウム水溶液の濃度を上記の範囲内に維持することにより、次亜塩素酸ナトリウム水溶液の安定性を十分に維持しつつ、殺菌力に優れる次亜塩素酸殺菌水を調製することができる。なお、次亜塩素酸ナトリウム水溶液のpHは、一般に、12.0から13.0程度である。
[収容容器]
酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液及び次亜塩素酸ナトリウム水溶液は、等量を別々の容器に収容し、1組で流通する。酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液や次亜塩素酸ナトリウム水溶液を収容する収容容器としては、ガラス製又はプラスチック製の容器を用いることができ、プラスチック材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリエステル(PET等)、ポリアミド等、従来公知の任意のプラスチック材料を用いることができる。収容容器の容積は、1Lから20L程度とすることが好ましい。
酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液及び次亜塩素酸ナトリウム水溶液は、等量を別々の容器に収容し、1組で流通する。酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液や次亜塩素酸ナトリウム水溶液を収容する収容容器としては、ガラス製又はプラスチック製の容器を用いることができ、プラスチック材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリエステル(PET等)、ポリアミド等、従来公知の任意のプラスチック材料を用いることができる。収容容器の容積は、1Lから20L程度とすることが好ましい。
[次亜塩素酸殺菌液を用事調製する方法]
本発明の次亜塩素酸殺菌液を用事調製する方法は、30:70から40:60の比率(質量比、酢酸:酢酸ナトリウム)で、酢酸及び酢酸ナトリウムを含有する酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液、100質量部と、次亜塩素酸ナトリウム水溶液、100質量部と、を、水で希釈しつつ混合する。より具体的には、水1Lに対して、酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液を1mLから10mL、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を1mLから10mLの範囲で等量ずつ添加し、希釈して次亜塩素酸殺菌水とする。本発明においては、特に、水20Lに対して、酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液を20mL、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を20mL添加して、次亜塩素酸殺菌水を調製することが好ましい。
本発明の次亜塩素酸殺菌液を用事調製する方法は、30:70から40:60の比率(質量比、酢酸:酢酸ナトリウム)で、酢酸及び酢酸ナトリウムを含有する酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液、100質量部と、次亜塩素酸ナトリウム水溶液、100質量部と、を、水で希釈しつつ混合する。より具体的には、水1Lに対して、酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液を1mLから10mL、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を1mLから10mLの範囲で等量ずつ添加し、希釈して次亜塩素酸殺菌水とする。本発明においては、特に、水20Lに対して、酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液を20mL、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を20mL添加して、次亜塩素酸殺菌水を調製することが好ましい。
以下、本発明について実施例を挙げて詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施例に何ら限定されることはない。
[酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液の調製]
酢酸:酢酸ナトリウムの比率が質量比で32:68に調整された粉末酢酸1500gを、60℃から70℃の水4.0Lに溶解して、5分間攪拌した後、室温で静置し、酢酸を12質量%、酢酸ナトリウムを25.5質量%で含有する酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液を得た。この酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液のpHは5.0±0.5(pHの平均値は5.0)であった。
酢酸:酢酸ナトリウムの比率が質量比で32:68に調整された粉末酢酸1500gを、60℃から70℃の水4.0Lに溶解して、5分間攪拌した後、室温で静置し、酢酸を12質量%、酢酸ナトリウムを25.5質量%で含有する酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液を得た。この酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液のpHは5.0±0.5(pHの平均値は5.0)であった。
[次亜塩素酸ナトリウム水溶液]
次亜塩素酸ナトリウム水溶液としては、メイプル社製の6%次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用いた。
次亜塩素酸ナトリウム水溶液としては、メイプル社製の6%次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用いた。
[次亜塩素酸殺菌水の調製]
水1Lに、上記の酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液を1mL、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を1mL添加し、次亜塩素酸殺菌水を調製した。調製された次亜塩素酸殺菌水のpHは6.0±1.0(pHの平均値は6.0)で、調製の際、塩素ガスが発生することはなく、酢酸臭もしなかった。この次亜塩素酸殺菌水を用いて、野菜を殺菌・漂白したところ、良好に殺菌・漂白されたことが確認された。
水1Lに、上記の酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液を1mL、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を1mL添加し、次亜塩素酸殺菌水を調製した。調製された次亜塩素酸殺菌水のpHは6.0±1.0(pHの平均値は6.0)で、調製の際、塩素ガスが発生することはなく、酢酸臭もしなかった。この次亜塩素酸殺菌水を用いて、野菜を殺菌・漂白したところ、良好に殺菌・漂白されたことが確認された。
Claims (6)
- 30:70から40:60の比率(質量比、酢酸:酢酸ナトリウム)で、酢酸及び酢酸ナトリウムを含有する酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液、100質量部と、
次亜塩素酸ナトリウム水溶液、100質量部と、が別々に容器に収容された、2液混合型の用事調製次亜塩素酸殺菌液。 - 前記次亜塩素酸ナトリウム水溶液の次亜塩素酸ナトリウムの濃度が、4質量%以上6質量%以下である、請求項1に記載の2液混合型の用事調製次亜塩素酸殺菌液。
- 前記酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液が、30:70から35:65の比率(質量比、酢酸:酢酸ナトリウム)で酢酸及び酢酸ナトリウムを含有する、請求項1又は2に記載の2液混合型の用事調製次亜塩素酸殺菌液。
- 前記酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液のpHが5.0±0.5である、請求項1から3のいずれかに記載の2液混合型の用事調製次亜塩素酸殺菌液。
- 次亜塩素酸殺菌液を用事調製する方法であって、30:70から40:60の比率(質量比、酢酸:酢酸ナトリウム)で、酢酸及び酢酸ナトリウムを含有する酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液、100質量部と、次亜塩素酸ナトリウム水溶液、100質量部と、を、水で希釈しつつ混合する、次亜塩素酸殺菌液を用事調製する方法。
- 酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液、100質量部と、次亜塩素酸ナトリウム水溶液、100質量部と、を、水で希釈しつつ混合することにより、次亜塩素酸殺菌液を用事調製に用いられる酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液であって、
30:70から40:60の比率(質量比、酢酸:酢酸ナトリウム)で、酢酸及び酢酸ナトリウムを含有する酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液。
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