JP2017206003A - 携帯用加工機 - Google Patents

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Abstract

【課題】被切断材にベースを当接させて移動させることにより切断加工を行う切断機の平行定規等の補助機器をベースに固定するための機器固定部について、連結部に圧痕等の損傷が残らないようにして補助機器を繰り返し精確に位置決めできるようにする。
【解決手段】固定ねじ軸85にボールベアリング86を介して押圧部材87を回転可能に支持する。押圧部材87は合成樹脂性で、十分に大きな径を有する。固定ねじ軸85の締め込みにより押圧部材87を連結バー81bに押圧して固定する。押圧部材87は大きな径であるから連結バー81bに圧痕が残らず、かつ回転しないことから連結バー81bが位置ズレしない。
【選択図】図12

Description

本発明は、例えば木材等の切断材を切断加工する際に用いる切断機等の携帯用加工機に関する。
木材等の切断加工に用いる携帯用切断機には、切断材の上面に載せて使用者が手で移動させることで切断加工を行う形態のものがある。この種の切断機は、切断材の上面に当接させるベースと、ベースの上面側に支持された切断機本体を備えている。切断機本体は、電動モータと、この電動モータを駆動源として回転する刃具を備えている。刃具は、ベースの下面である切断材当接面側に突き出されている。ベースを切断材の上面に当接させてその下面から突き出させた刃具を回転させつつ当該切断機を移動させて切断材に切り込んでいくことにより切断材を切断加工することができる。
この種の切断機には、切断材の端縁に沿って精確に平行移動させるための平行定規を用いることができるようにしたものが提供されている。平行定規は、切断材の端部に当接させる定規本体と、定規本体を一定の位置に支持する連結バーを備えている。連結バーをベースに設けた挿通溝に挿入して固定ねじで固定することにより、定規本体を一定の位置に固定できるようになっている。下記の特許文献1には、固定ねじの先端を連結バーに直接押し付けて平行定規をベースに対して固定する技術が開示されている。特許文献2には、上下に変位可能に設けた板金製の支持部材を固定ねじで押し付けて面接触させることにより連結バーに圧痕がつくのを防止し、これによりベースに対する平行定規の位置を微調整しやすくする技術が開示されている。
特開2006−159786号公報 特開2013−248740号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された定規固定構造では、固定ねじの先端を連結バーに直接押し付けて固定する構成であるので、両者の摩擦により、固定ねじの回転に合わせて連結バーが動いてしまったり、連結バーにねじ先端部の圧痕が残ってしまい、次回固定時にこの圧痕に倣って連結バーが位置ズレする結果、定規本体の位置を精確に位置決めすることが困難になる問題があった。この点特許文献2に開示された定規固定構造によれば、支持部材を面接触させて押し付ける構成であることから、上記のような圧痕が残る問題は低減されるものの、支持部材の面接触による摩擦により連結バーが位置ズレする問題は解消されていない。
本発明は、係る従来の問題に鑑みてなされたもので、固定ねじの締め込み時に連結バーにねじ先端部の圧痕を残すことがなく、かつ上記支持部材の面接触による摩擦で連結バーが位置ズレすることもないようにすることで、平行定規を精確に位置決めできるようにすることを目的とする。
上記した課題は、以下の各発明によって解決される。第1の発明は、被加工材を加工するための刃具を被加工材に対して案内する平行定規を取り付け可能な携帯用加工機である。第1の発明では、操作部材の回転操作により発生するねじの推進力により平行定規の連結バーを押圧して当該平行定規を固定する定規固定部を備えている。第1の発明では、操作部材と連結バーとの間に摩擦低減部を介在させた構成となっている。
第1の発明によれば、摩擦低減部により操作部材の連結バーに対する摩擦が低減されることにより、連結バーに対する圧痕等の損傷を与えることが防止され、また連結バーの位置ズレが防止されて平行定規の微調整を精確に行うことができる。摩擦低減部には、ボールベアリング等の転がり軸受の他、摩擦係数の低い合成樹脂製の軸受あるいは含油金属製の軸受を用いることができる。また、操作部材の先端(連結バーに対する押圧部)にグリス等の潤滑油を塗布して摩擦低減部とすることができる。
第2の発明は、第1の発明において、摩擦低減部は、操作部材に対して回転する押圧部材を備え、この押圧部材を当接させて連結バーを押圧する構成とした携帯用加工機である。
第2の発明によれば、操作部材に対して回転する押圧部材を連結バーに当接させ、この当接状態でねじの推進力によって連結バーが押圧される。従来のように固定ねじの先端を直接連結バーに押圧して平行定規を固定するのではなく、押圧部材を介してねじの推進力を間接的に作用させて連結バーを固定する構成であるので、当該連結バーに従来のような圧痕等の損傷を与えることがない。しかも、摩擦低減部としての押圧部材が操作部材に回転可能に支持されていることから、操作部材の回転操作により押圧部材が連結バーに押圧される段階では、当該押圧部材の回転が規制される。押圧部材の回転が規制されることにより連結バーの位置ズレが規制され、これにより当該平行定規の位置決めを精確に行うことができる。
第3の発明は、第2の発明において、転がり軸受を介して押圧部材を操作部材に回転支持した携帯用加工機である。
第3の発明によれば、操作部材の回転操作に伴い発生するねじの推進力のうち回転方向の推進力は転がり軸受で吸収されて押圧部材に伝わらない。このため、連結バーに対する押圧状態では、押圧部材は回転しないことから、連結バーの位置ズレが発生せず、従って平行定規の位置決めを精確に行うことができる。
第4の発明は、第1〜第3の何れか一つの発明において、押圧部材と連結バーとの間の摩擦力は、押圧部材と操作部材と間の摩擦力よりも大きく設定された携帯用加工機である。
第4の発明によれば、押圧部材の押圧状態において、操作部材を回転操作する段階で押圧部材の回転が連結バーから受ける摩擦力(回転抵抗)により規制されて、当該連結バーの位置ズレが規制される。
第5の発明は、第1〜第4の何れか一つの発明において、押圧部材を合成樹脂製とした携帯用加工機である。
第5の発明によれば、平行定規に対する圧痕等の損傷の発生がより確実に防止される。
第6の発明は、被加工材を加工するための刃具を有する加工機本体と、加工機本体を被加工材に対して支持するベースを備えた携帯用加工機である。第6の発明に係る携帯用加工機は、ベースに補助機器を固定するための機器固定部を備えている。第6の発明では、機器固定部は、操作部材の回転操作により発生するねじの推進力により補助機器の連結部を押圧して当該補助機器を固定する構成とされ、かつ操作部材と連結部との間に摩擦低減部を介在させた構成を備えている。
第6の発明によれば、摩擦低減部により操作部材の連結部に対する摩擦が低減されることにより、連結部に対する圧痕等の損傷を与えることが防止され、また連結部の位置ズレが防止されて補助機器のベースに対する取り付け位置の微調整を精確に行うことができる。摩擦低減部には、ボールベアリング等の転がり軸受の他、摩擦係数の低い合成樹脂製の軸受あるいは含油金属製の軸受を用いることができる。また、操作部材の先端(連結部に対する押圧部)にグリス等の潤滑油を塗布して摩擦低減部とすることができる。
第7の発明は、第6の発明において、補助機器として長尺定規用アダプタを固定可能な携帯用加工機である。
第7の発明によれば、長尺定規用アダプタを固定するための固定部位について上記の作用効果を得ることができる。長尺定規用アダプタは、当該携帯用加工機に長尺定規を付帯させるための補助機器であり、係る補助機器を介して携帯用加工機を長尺定規に沿って案内することができる。
本実施形態に係る切断機の全体斜視図である。 図1中(II)矢視図であって、切断機の右側面図である。 図2中(III)矢視図であって、切断機の平面図である。 図2中(IV)矢視図であって、切断機の前面図である。 切断機の右側面図である。本図では、刃具を取り外した状態で示されている。 図2中(VI)-(VI)線断面矢視図であって、切断機の縦断面図である。 切断機の平面図である。本図では、冷却風の流れを分かり易く示すために一部横断面に破断して示されている。 図3中(VIII)-(VIII)矢視図であって、ハンドル部の右側面図である。本図は、ハウジングカバーの全ての分割部を取り付けた状態で示されている。 図3中(VIII)-(VIII)矢視図であって、ハンドル部の右側面図である。本図は、ハウジングカバーの第1及び第3分割部を取り外した状態で示されている。 図3中(VIII)-(VIII)矢視図であって、ハンドル部の右側面図である。本図は、ハウジングカバーの全ての分割部(右側の半割り部)を左側の半割り部から取り外した状態で示されている。 ベースの斜視図である。本図では、定規固定部が分解されて示されている。 図3中(XII)-(XII)線断面矢視図であって、定規固定部の縦断面図である。 吊り下げ状態の切断機の側面図である。 図13の(XIV)矢視図であって、吊り下げ状態の切断機の前面図である。 切断機の全体側面図である。本図では、ベース下面に摺動板を取り付けた状態で示されている。 摺動板の斜視図である。本図は、上面側から見た状態を示している。 摺動板の下面図である。 図15中(XVIII)部拡大図である。本図は、ベース及び摺動板の前端部周辺を示している。 回路の概略を示す図である。 長尺定規用アダプタを介して長尺定規を付帯させた切断機の平面図である。 図20中(XXI)矢視図であり、長尺定規用アダプタを介して長尺定規を付帯させた切断機の後面図である。
次に、本発明の実施形態を図1〜図21に基づいて説明する。本実施形態では、携帯用加工機の一例として、いわゆる携帯マルノコと称される切断機1を例示する。以下の説明では、部材や構成等の前後方向については、切断が進行する方向(切断進行方向)を前側とする。当該切断機1の後ろ側に使用者が位置する。従って、部材等の左右方向については使用者を基準にして用いる。左側については背面側、右側については正面側とも言う。
図1〜図4に示すように、この切断機1は、被加工材Wの上面に当接させるベース10と、ベース10の上面側に支持された加工機本体20を備えている。ベース10は、概ね矩形の平板形状を有している。ベース10の下面が被加工材Wに当接させる被加工材当接面10aとされている。ベース10には、刃具22を被加工材当接面10a側に突き出させるための窓部10bが設けられている。窓部10bはベース10の右縁側に沿って前後に長い矩形に形成されている。ベース10の前部と後部には、それぞれ刃具22をスミ線に位置合わせするためのガイド部10c,10dが設けられている。ベース10の上面の前後2箇所には、前側支持部11と後側支持部12が設けられている。前側支持部11と後側支持部12は、相互に平行に上方へ起立する状態に設けられている。前側支持部11と後側支持部12を介して加工機本体20が左右に傾動可能に支持されている。
前側支持部11には、左右傾動支軸13を介して傾動板14が左右に傾動可能に支持されている。前側支持部11に対する傾動板14の傾動位置は、摘みねじ16を締め込むことにより固定される。傾動板14の右端部側に上下傾動支軸15を介して加工機本体20の刃具カバー21の前部が支持されている。図3に示すように後側支持部12には、左右傾動支軸17を介して傾動板18が左右に傾動可能に支持されている。後側の左右傾動支軸17は前側の左右傾動支軸13と同軸に配置されている。後側支持部12に対する傾動板18の傾動位置は、摘みねじ19を締め込むことにより固定される。傾動板18には、後述する切り込み深さ調整機構70を介して刃具カバー21の後部側が支持されている。前後の摘みねじ16、19を緩めると、加工機本体20を左右傾動軸13,17を中心にして左右に傾動させることができる。加工機本体20を左右(主として上部を右側に変位させる方向)に傾動させることにより刃具22の被加工材Wに対する切込み角度を変更していわゆる傾斜切りを行うことができる。
加工機本体20は、円形の刃具22と、刃具22の主として上部側の周囲を覆う刃具カバー21と、刃具22を回転させる駆動源としての電動モータ30と、電動モータ30の回転出力を減速するための減速ギヤ部40と、使用者が把持するハンドル部50を備えている。刃具22の上側ほぼ半周の範囲が刃具カバー21により覆われている。刃具22は、ベース10に設けた窓部10bを経て下面側へ突き出されている。ベース10の下面側へ突き出された刃具22の下部側は、可動カバー23で覆われている。可動カバー23は刃具22の周囲に沿って開閉可能に支持されている。可動カバー23は、閉じ方向(図2において反時計回り方向)にばね付勢されている。図2に示すように可動カバー23は、被加工材Wの端面に押されて刃具22の刃先を露出させる方向(図2において時計回り方向)に開かれる。可動カバー23の後部には開閉レバー23aが設けられている。可動カバー23は、使用者がこの開閉レバー23aを把持して手動操作によっても開くことができる。
電動モータ30は、減速ギヤ部40を介して刃具カバー21の背面側(左側)に結合されている。電動モータ30には、商用100Vの交流電源68を電源とするブラシレスモータが用いられている。図6に示すように電動モータ30は、モータケース31側に固定した固定子32と、固定子32の内周側で回転自在に支持された回転子33を備えている。固定子32の背面側(左側)には、回転子33の回転位置を検知する磁気センサを有するセンサ基板34が取り付けられている。回転子33に結合されたモータ軸35は、モータ軸線J方向について出力側と反出力側に配置される2つの軸受35a,35bを介してその軸回りに回転自在に支持されている。モータ軸線J方向について出力側の軸受35aは、ギヤケース43に保持されている。モータ軸線J方向について反出力側の軸受35bは、モータケース31の背面中央に保持されている。
モータ軸35には冷却ファン36が取り付けられている。冷却ファン36の背面側(左側)には、風の流れを効率よく発生させるためのバッフルプレート36aが配置されている。モータケース31の開口はこのバッフルプレート36aで塞がれている。当該電動モータ30が起動すると、モータ軸35上の冷却ファン36が一体で回転する。図7に示すようにモータケース31の背面側(左側)には複数の吸気窓37が設けられている。冷却ファン36が回転すると、吸気窓37を経てモータケース31内に外気(モータ冷却風)が導入される。モータケース31内に流入した外気は、固定子32、回転子33及びセンサ基板34等を冷却しつつモータ軸線J方向について出力側へ流れる。
図7に示すように、冷却ファン36の側方であってモータケース31の後面側には通気口38が設けられている。モータケース31の内部を冷却した外気(モータ冷却風)の一部はこの通気口38を経てコントローラ収容部60内に流れ込む。コントローラ収容部60は、平面視ほぼ矩形底浅ケースで、モータケース31の後面側に一体に設けられている。図3及び図7に示すようにコントローラ収容部60は、モータケース31とほぼ同様に左方へ大きく張り出している。コントローラ収容部60内に、電動モータ30の動作制御を行うためのコントローラ61が収容されている。コントローラ61は、アルミニウムダイキャスト製で底浅のコントローラケースに制御基板を収容して樹脂モールドした構成を備えている。コントローラ収容部60内に流入したモータ冷却風は、図中太い実線矢印(A)で示すように当該コントローラ収容部60の右側部に設けた通気路62を経て排気孔63から排気される。コントローラ収容部60内に流入したモータ冷却風によって、FET(電界効果トランジスタ)やダイオードブリッジ等の発熱源を有するコントローラ61が冷却される。コントローラ61には、電源から供給された電流を整流するためのダイオードブリッジからなる整流回路、センサ基板34で検知された回転子33の位置情報に基づいて制御信号を送信するマイコンからなる制御回路、及びこの制御回路から受信した制御信号に基づいて電動モータ30の電流をスイッチングするFETからなる駆動回路等が搭載されている。なお、整流された電流を平滑するための電解コンデンサ67からなる平滑回路については、このコントローラ61には搭載されておらず、後述するコンデンサケース66内に搭載されている。
冷却ファン36の側方であってモータケース31の前面側にも一つの通気口39が設けられている。この通気口39には、ダクト65が接続されている。ダクト65は、刃具カバー21の背面側に沿って前方に延びている。ダクト65の前端部は、切断部位の側方にまで至っている。図7中太い実線矢印(B)で示すようにモータケース31の内部を冷却したモータ冷却風の一部は通気孔39からダクト65を経てガイド部10cに向けて吹き出される。ダクト65から吹き出されたモータ冷却風によってガイド部10c付近に堆積する切断粉等の粉塵が吹き飛ばされる。ガイド部10c付近の粉塵が吹き飛ばされることにより、当該ガイド部10cの視認性が高まって切断作業を精確かつ迅速に行うことができる。通気口38,39の何れにも流入しない残余のモータ冷却風は、ギヤケース43内を経て刃具カバー21内に吹き出される。刃具カバー21内に吹き出されたモータ冷却風によって、切断部位で発生する切断粉等の粉塵が吹き飛ばされる。
図1,2に示すように刃具カバー21の正面側には、刃具22の回転方向を示す矢印21aが表示されている。図2において矢印21aが示すように刃具22は反時計回り方向に回転する。このため、切断部位において切り粉等の粉塵が回転する刃具22の勢いにより上方へ吹き上げられる。切断部位から刃具カバー21内に吹き上げられた粉塵は、そのまま刃具22の勢いにより刃具カバー21内の後部側へ集塵される。
電動モータ30の回転出力が減速ギヤ部40を経て減速されて、スピンドル41に伝達される。モータ軸35の先端に設けた駆動ギヤ部35cには第1従動ギヤ46が噛み合わされている。第1従動ギア46は、中間軸47に固定されている。中間軸47は、モータ軸35より後方かつ下方において、モータ軸線J方向について、出力側と反出力側に配置される2つの軸受47a,47bを介してギヤケース43に回転自在に支持されている。中間軸47上には、第2従動ギヤ48が一体に設けられている。第2従動ギヤ48には、第3従動ギヤ49が噛み合わされている。第3従動ギヤ49はスピンドル41に固定されている。
電動モータ30の回転出力は、駆動ギヤ部35cと第1従動ギヤ46との噛み合い、第2従動ギヤ48と第3従動ギヤ49との噛み合いを経て二段階で減速されてスピンドル41に伝達される。スピンドル41は、刃具カバー21の内側に突き出されている。刃具カバー21内に突き出されたスピンドル41の先端部に円形の刃具22が取り付けられている。刃具22は、スピンドル41の先端面に締め込んだ刃具固定ねじ42により固定されている。スピンドル41は、中間軸47より前方かつ下方において、ギヤケース43に対してモータ軸線J方向について出力側と反出力側に配置される2つの軸受44,45を介して回転自在に支持されている。
図1に示すようにハンドル部50は、電動モータ30の上部とコントローラ収容部60の上面との間に跨るループ形(山形)を有している。当該切断機1の左右方向(電動モータ30のモータ軸線J方向)の位置について、ハンドル部50は当該切断機1の重心位置に配置されている。このため、ハンドル部50の下方に当該切断機1の重心が位置することにより、使用者はハンドル部50を把持して当該切断機1を左右方向にバランスよく持ち運ぶことができる。
ハンドル部50は、電動モータ30と減速ギヤ部40との結合部付近から上方へ起立する起立部51と、起立部51の上部から後方へ向けて下る方向に傾斜するグリップ部52を備えた側面視山形を有している。側面視山形の最頂部から前方へ下る方向に傾斜して起立部51が設けられ、最頂部から後方へ下る方向にグリップ部52が設けられている。使用者は、後部側(使用者側)へ下るグリップ部52を把持して当該切断機1を用いる。グリップ部52の後部がコントローラ収容部60の上面に結合されている。以下の説明では、必要に応じてコントローラ収容部60もハンドル部50の一部を構成する部位として捉える。この場合、ハンドル部50は、起立部51とグリップ部52とコントローラ収容部60により構成されて、電動モータ30の上面から後面に跨るループ形を有している。
グリップ部52の後部には、電源コード55が引き込まれている。電源コード55は、グリップ部52の後部に取り付けたゴム製の保護チューブ55a内を挿通されて引き込まれている。図19に示すようにこの電源コード55のプラグ55cを交流100V用の電源コンセント69に接続すれば、電動モータ30が交流電源68から電力を受けて当該切断機1が起動し得る状態となる。この明細書では、電源コード55のプラグ55cを電源コンセント69に差し込んで機械的に連結し、あるいは直流電源式の場合にはバッテリパックを本機のバッテリ取り付け部に機械的に連結した状態であって、メイン回路(電源と電動モータ30をつなぐ回路)に電源が連結され、電源操作部材53の操作によりメイン回路に電流が流れる状態を、「電源連結状態」と言う。電源連結状態において、電源操作部材を起動操作するとメイン回路に電流が流れて(電源が供給されて)、電動モータ30が起動し、従って当該切断機が起動する。
起立部51の上部前面には、上記電源連結状態を報知する電源表示灯56が設けられている。図19に示すように電源コード55のプラグ55cを電源コンセント69に差し込んで機械的に連結すると、電源操作部材53が非操作状態であってもこの電源表示灯56が点灯する。本実施形態の電源表示灯56は、電源コード55の電源コンセント69への連結状態を報知する機能に加えて、一旦停止後、再起動できない状態(再起動防止状態)であることを報知する機能、電動モータ30の過負荷状態および温度異常を報知する機能を有している。本実施形態では、電源表示灯56には光源としてLED(発光ダイオード)が用いられている。電源表示灯56の発色を変化させ、あるいは点灯状態と点滅状態の切り替え、さらには点滅速度を変化させる等によりこれら各種の状態が視覚的に報知される。
従来、例えば特開2005−349699号公報に開示されているように電源連結状態を報知する電源表示灯がハンドル部の側部であって刃具カバー21側に設けられたものがあったが、電動モータ30として機長方向がコンパクトなブラシレスモータを用いることによりハンドル部がより刃具カバー側に接近して配置される場合には、当該通電ランプの視認性が低下する問題が発生する。この点、本実施形態の電源表示灯56は、ハンドル部50の側部ではなく、使用者が把持するグリップ部52よりも前側で、起立部51の前面かつ上方から視認可能な部位に設けられていることから、ハンドル部50をより刃具カバー21に接近させて配置しつつ当該電源表示灯56の主として側方及び上方からの高い視認性が確保されている。
起立部51の右側部には、照明スイッチ54が設けられている。図2に示すように刃具カバー21の背面側前端部には、照明具24が設けられている。照明スイッチ54をオン操作するとこの照明具24が点灯する。照明具24が点灯すると切断部位が明るく照らされて暗所等の切断作業を効率よく行うことができる。
ハンドル部50の内周側(下面側)であってグリップ部52の上部下面に、使用者が当該グリップ部52を把持した手の指先で上方へ引き操作するトリガ形式の電源操作部材53が設けられている。電源操作部材53は支軸53aを介して上下に傾動操作可能に支持されている。電源表示灯56の点灯状態(電源連結状態)で電源操作部材53を上方へ引き操作すると、当該グリップ部52に内装したスイッチ本体58がオンする。スイッチ本体58がオンすると、電動モータ30が起動して刃具22が回転する。引き操作を解除すると電源操作部材53は、圧縮ばね53b(図9,10参照)のばね付勢力によりオフ位置に戻される。電源操作部材53がオフ位置に戻されるとスイッチ本体58がオフして電動モータ30が停止する。
電源操作部材53の上側には、ロックオンボタン57が設けられている。ロックオンボタン57は、ハンドル部50の左右両側に設けられている。電源操作部材53を上方へ引き操作した状態でこのロックオンボタン57を押し操作すると電動モータ30が起動状態にロックされる。このロックオン状態では、使用者が電源操作部材53を引き操作し続ける必要がないことから、長時間の作業を楽に行うことができ、これにより作業性を高めることができる。ロックオン状態は、再度電源操作部材53を上方へ引き操作することにより解除される。
一方、このロックオン状態であっても停電あるいは電源コード55のプラグ55cが電源コンセント69から不用意に抜かれる等して電力供給が遮断されれば電動モータ30は当然に停止する。ロックオン状態を解除しないまま、その後停電が復旧し、あるいは電源コード55のプラグ55cが再び電源コンセント69に接続された段階では、電動モータ30は起動せず、不用意な再起動が防止されるよう電源制御がなされている。この電源制御状態(再起動防止状態)であることが上記電源表示灯56が例えば赤色で点滅することにより報知される。再起動防止状態は、一旦電源操作部材53を上方へ引き操作することにより解除される。こうして再起動防止状態を解除した後、再度電源操作部材53を上方へ引き操作すると電動モータ30が起動する。
図1,3,4,6に示すようにハンドル部50の外郭を構成するハンドルカバー59は、電源操作部材53の操作方向(前後方向)に直交する左右方向から見て左側の半割り部59Lと右側の半割り部59Rを相互に突き合わせて結合した左右半割り構造を備えている。図1,3,4,6では、左側の半割り部59Lと右側の半割り部59Rとの相互の突き合わせ面に符号Dが付されている。
図10に示すように左側の半割り部59Lは、モータケース31とコントローラ収容部60に跨って一体に成形されている。図10に示すように、前記電源操作部材53、照明スイッチ54、ロックオンボタン57、スイッチ本体58は、左側の半割り部59Lに取り付けられている。また、左側の半割り部59Lの後部に電源コード55を挿通させた保護チューブ55aが2つの固定ねじ55bによりねじ止めされている。
左側の半割り部59Lに対して右側の半割り部59Rがねじ止めされている。図8に示すように右側の半割り部59Rは、さらに3つの分割部59R1、59R2、59R3に分割されている。右側の半割り部59Rは、起立部51からグリップ部52に至る第1分割部59R1と、コントローラ収容部60の右側部に相当する第2分割部59R2と、起立部51の下部に相当する第3分割部59R3の3つに分割されている。第1分割部59R1の外面のほぼ全領域には、滑り止めや衝撃吸収を目的としてエラストマ樹脂層が被覆されている。本実施形態では、エラストマ樹脂層の被覆領域を境界にして第1〜第3分割部59R1、59R2、59R3の分割領域が設定されている。第2及び第3分割部59R2、59R3はエラストマ樹脂層が被覆されない領域に相当する。第2分割部59R2の後部に前記した排気口63が設けられている。第1〜第3分割部59R1,59R2,59R3は、それぞれ個別に左側の半割り部59Lに対してねじ止めされている(結合部)。このため、第1〜第3分割部59R1,59R2,59R3は、それぞれ個別にねじ止めを外して左側の半割り部59Lから取り外すことができる。図8では、第1〜第3分割部59R1,59R2,59R3の各範囲を太い実線で示している。
図8は、第1〜第3分割部59R1,59R2,59R3が左側の半割り部59Lに対して全て取り付けられた状態を示している。図9は、第2分割部59R2を取り付けた状態のまま、第1及び第3分割部59R1,59R3を取り外した状態を示している。図10は、第1〜第3分割部59R1,59R2,59R3の全て(右側の半割り部59Rの全体)を左側の半割り部59Lから取り外した状態を示している。この状態では、前側から照明スイッチ54、電源操作部材53、スイッチ本体58、電源コード55の保持部、コントローラ61等の内部構成の全てが露出された状態となる。
図では示されていないが、第2及び第3分割部59R2,59R3を左側の半割り部59Lに取り付けた状態で、第1分割部59R1のみを取り外すことにより、照明スイッチ54、電源操作部材53、スイッチ本体58等が露出されてその点検、交換作業を行うことができる。また、第1分割部59R1のみを取り外すことにより、電源コード55の点検、交換作業を行うことができる。これら各種の部材の点検、交換作業を行う際に、第2及び第3分割部59R2,59R3はそのままで第1分割部59R1のみを取り外せば足りることから、当該ハンドル部50をより刃具カバー21側に接近させて配置し、その結果両者間の隙間(作業スペース)が狭小である場合でも、右側の半割り部59Rの全体を取り外す場合に比して当該点検、交換作業を容易に行うことができ、これにより当該切断機1のメンテナンス性を高めることができる。
また、同じく図では示されていないが、モータケース31を刃具カバー21側から分離して、第2分割部59R2と切り込み深さ調整機構70との干渉を避けた状態にすると、第1及び第3分割部59R1,59R3を取り付けたままで第2分割部59R2のみを取り外すことにより、コントローラ61が露出されてその点検、交換作業を行うことができる。また、第1及び第2分割部59R1,59R2を取り付けたままで第3分割部59R3のみを取り外すことにより、照明スイッチ54と照明具24との間の配線やコネクタ類が露出されてその点検、交換作業を行うことができる。これらの場合も、必要箇所のみの分割部59R1(又は59R2又は59R3)を左側の半割り部59Lから取り外せば足りることから、右側の半割り部59Rの全体を取り外す場合に比して各種部材の点検、交換作業を狭小なスペースで効率よく行うことができる。
図1〜図3に示すようにハンドル部50の後部であって上記第1分割部59R1の後部には、電源コード55を引き掛けておくためのコードフック部64が設けられている。コードフック部64に電源コード55を引き掛けておくことにより、当該電源コード55の引出し方向(取り回し方向)を後方から側方へ変更することができる。電源コード55の引出し方向を例えば左方向に変更することにより、使用者は電源コード55が邪魔になることなく切断作業を効率よく行うことができる。コードフック部64の表面には、エラストマ樹脂層が被覆されている。このエラストマ樹脂層により電源コード55の滑り止めがなされる。また、コードフック部64に電源コード55を引き掛けておくことにより、当該電源コード55の引出し基端部側での無理な折れ曲がりを防止してその断線を未然に防ぐことができる。
また、図1,3,4,7に示すようにモータケース31の前面には、コンデンサケース66が取り付けられている。コンデンサケース66内には、大型の電解コンデンサ67が収容されている。電解コンデンサ67がコントローラ61とは別に配置されることにより、当該コントローラ61及びコントローラ収容部60の主として高さ方向のコンパクト化を図ることができる。
ベース10と加工機本体20との間に、前記した切り込み深さ調整機構70が設けられている。切り込み深さ調整機構70は、刃具22のベース10の下面側への突き出し量を変化させて被加工材Wに対する切り込み深さを調整する機能を有している。図3に示すように切り込み深さ調整機構70は、ベース10側に設けた傾動板18と、刃具カバー21の後部側との間に介装されている。
切り込み深さ調整機構70は、ベース10の後部上面に支持した円弧形状のデプスガイド71を備えている。デプスガイド71は、傾動板18に前後に傾動可能に支持されている。図5及び図6に示すようにデプスガイド71には、円弧形状のガイド溝孔71aが設けられている。ガイド溝孔71aには、固定ねじ軸73が挿通されている。固定ねじ軸73は、刃具カバー21の背面に締め込まれている。固定ねじ軸73の頭部側には、操作部としての固定レバー72が取り付けられている。固定レバー72を操作して固定ねじ軸73を緩めると、加工機本体20を上下傾動支軸15を中心にして上下に傾動可能な状態となる。加工機本体20を上下に傾動させることにより、ベース10の下面側への刃具22の突き出し量(切り込み深さ)が変化する。固定レバー72を逆方向に操作して固定ねじ軸73を締め込むと、加工機本体20の上下傾動位置が固定されて刃具22の被加工材Wに対する切り込み深さが固定される。
図3に示すように切り込み深さ調整機構70は、刃具カバー21の後部とハンドル部50との間に配置されている。このため、特にこの切り込み深さ調整機構70の周辺において、ハンドル部50の右側部に対する作業スペースが狭小になっている。この点、前記したように、ハンドル部50の右半割り部59Rが第1〜第3分割部59R1、59R2、59R3に分割されて、それぞれ個別に左半割り部59Lから取り外し可能となっていることから、当該右半割り部59Rの全体を一体で取り外す構成に比してスイッチ本体58や電源コード55のメンテナンス作業を楽に行うことができる。特に、図3に示すように切りこみ深さを最大に調整した状態では、操作部としての固定レバー72の左側方に、第2分割部59R2が位置することとなる。この場合には、第2分割部59R2の取り外しが困難になるが、第1及び第3分割部59R1,59R3の取り外しを容易に行うことができることからスイッチ本体58や照明スイッチ54等のメンテナンス作業を行うことができ、この点で右側の半割り部を一体で取り外す従来構成に比してメンテナンス性が高められている。
図11には、ベース10が単体で示されている。ベース10には2種類(ショートタイプとロングタイプ)の平行定規81,82を選択して取り付けることができる。ショートタイプの平行定規81は、短い定規本体81aと1本の連結バー81bを備えている。ロングタイプの平行定規82は、長い定規本体82aと2本の連結バー82bを備えている。平行定規81,82は、ベース10の右側部に沿って配置した定規本体81a,82aを被加工材Wの右端縁に当接させて、当該切断機1を被加工材Wの右端縁に沿って平行に案内する機能を有している。平行定規81,82は、それぞれ連結バー81b,82bを介してベース10に固定される。
ベース10には前後2箇所に定規保持溝10eが設けられている。2箇所の定規保持溝10eの左右両端部は、それぞれベース10の左右両側部に開口されている。連結バー81b,82bの定規保持溝10e内の位置(左右方向の位置)を調整することにより定規本体81a,82aの位置を微調整することができる。定規本体81a,82aの位置は、定規保持溝10e内における連結バー81b,82bの位置を固定することにより固定される。連結バー81b,82bの位置を固定するため、両定規保持溝10eにはそれぞれ定規固定部80が設けられている。前後2箇所の定規固定部80は相互に同様の構成を備えている。定規固定部80の詳細が図12に示されている。
定規固定部80は、固定ねじ軸85とボールベアリング86と押圧部材87と操作部材88を備えている。本実施形態の定規固定部80は、操作部材88の回転操作により発生する固定ねじ軸85の推進力(ねじ締め力)により押圧部材87を平行定規80の連結バー81b,82bに押圧して、定規本体81a,82aをベース10の側部に対して一定の位置に固定する機能を有している。固定ねじ軸85は、ベース10に設けた固定台部10fの固定ねじ孔10ffに締め込まれている。固定ねじ軸85の頭部に操作部材88が取り付けられている。操作部材88は、ナット部85aで回り止めされ、止め輪88aで軸方向へ抜け止めされた状態で固定ねじ軸85の頭部に固定されている。操作部材88を回転操作すると、固定ねじ軸85が上下に進退する。固定ねじ軸85が下方へ変位する際の推進力により押圧部材87が連結バー81b,82bの上面に押圧される。
固定ねじ軸85の下部に、摩擦低減部としての押圧部材87が取り付けられている。押圧部材87はボールベアリング86を介して固定ねじ軸85の軸回りに相対的に回転可能に支持されている。本実施形態ではボールベアリング86が用いられているが、ニードルベアリングやローラベアリング等の他の転がり軸受に変更してもよい。押圧部材87は、樹脂製で固定ねじ軸85よりも十分に大きな径の円筒形状を有している。押圧部材87の周方向の一部には切り欠き部87aが設けられている。切り欠き部87aには固定台部10fに打ち込まれた弾性ゴム製のラバーピン84が進入している。ラバーピン84は、ボールベアリング86の外輪に押圧されている。ラバーピン84が押圧されることによりボールベアリング86の外輪の回転が規制され、その結果押圧部材87の回り止めがなされている。押圧部材87は、固定ねじ軸85の下部に締め付けた固定ナット89により離脱が規制されている。固定ねじ軸85の下部及び固定ナット89は、押圧部材87の下面から突き出さない状態に配置されている。固定ねじ軸85が締め込まれて下方へ移動すると、押圧部材87が一体で下方へ変位して平行定規81(82)の連結バー81b(82b)の上面に押圧される。この際、押圧部材87は回り止めされた状態で連結バー81b(82b)に押圧される。
従来、例えば特開2006−159786号公報に開示されているように固定ねじの先端を連結バーに直接押圧して平行定規の位置を固定する構成であったため、押圧による回転方向の摩擦抵抗等により連結バーに固定ねじ先端部の圧痕が残ってしまう問題があった。このため、その後に再度固定ねじを押圧する際に固定ねじの先端に圧痕が倣って連結バーが位置ズレしてしまい、平行定規の位置を精確に微調整することが困難になる問題があった。この点本実施形態の定規固定部80によれば、ラバーピン84により回り止めされた樹脂製の押圧部材87が連結バー81b(82b)の上面に押圧される構成であることから、当該連結バー81b(82b)の傷つき(圧痕)及び位置ズレが防止され、これにより定規本体81a,82aの精確な微調整を行うことができる。
また、例えば特開2013−248740号公報に開示された定規固定構造によれば、固定ねじの締め込みにより支持部材を面接触させて押し付ける構成であることから、連結バーに上記のような圧痕が残る問題は低減されるものの、支持部材の面接触による摩擦により連結バーが位置ズレする問題は解消されていないため、上記と同様平行定規の位置を精確に微調整することが困難であった。
この点、上記例示した本実施形態に係る定規固定部80によれば、樹脂製で固定ねじ軸85よりも十分に太い押圧部材87を押し付ける構成であるので、連結バー81b(82b)に圧痕等の損傷を与えることがない。しかも、押圧部材87がボールベアリング86を介して固定ねじ軸85に対して相対回転可能に支持されている。このため、固定ねじ軸85の回転方向の推進力(締め込み力)は押圧部材87に伝達されず、その結果押圧部材87は固定ねじ軸85の締め込みに伴ってはその面方向に位置ズレしない。このことから、押圧部材87を介して連結バー81b(82b)の上面にはその板厚方向の押圧力のみが付加されて、位置ズレを発生させる摩擦力は発生せず、これにより当該連結バー81b(82b)の位置ひいては定規本体81a(82a)の位置の微調整を精確に行うことができるようになる。
なお、上記例示した構成では、ラバーピン84をボールベアリング86の外輪に押圧して押圧部材87の回り止めをする構成を例示したが、ラバーピン若しくは係合ピンを切り欠き部87aに進入させるのみで当該押圧部材87の回り止めをする構成としてもよい。
図13及び図14には、当該切断機1を脚立や作業台の縁部等(吊り下げ部T)に吊り下げておくための吊り下げフック90を加工機本体20に追加装備した切断機1が示されている。吊り下げフック90は、太さ約5mm程度の鋼線を3箇所で折り曲げたフック本体91と、このフック本体91を刃具カバー21の背面側に支持する支持部92を備えている。フック本体91は、基軸部91aと、基軸部91aの上端から側方へ鋭角に折り曲げられた第1曲げ軸部91bと、第1曲げ軸部91bの先端から下向きにほぼ90°折り曲げられた第2曲げ軸部91cと、第2曲げ軸部91cの下部から上方へU字形に折り曲げられた第3曲げ軸部91dを有している。第3曲げ軸部91dは第2曲げ軸部91cよりもさらに上方へ長く延びている。
支持部92は、フック本体91の基軸部91aを内周側に挿通可能な円筒形状を有している。支持部92は、刃具カバー21の背面側の前部寄りに取り付けられている。支持部92は、その軸線をベース10に対して後側へ斜めに傾けた向きに固定されている。この支持部92の内周側に基軸部91aの下部が挿通されて、当該フック本体91が基軸部91aの軸線回りに回転可能に支持されている。基軸部91aは、その軸線方向へは変位不能な状態で支持部92に支持されている。吊り下げフック90は、基軸部91aの軸線回りに回転させることにより図13に示すように第2及び第3曲げ軸部91c,91dを前方へ変位させた使用位置に取り出すことができ、逆に第2及び第3曲げ軸部91c,91dをハンドル部50側へ変位させた収納位置に収納しておくことができる。
図13及び図14に示すように吊り下げフック90を使用位置に取り出して基軸部91aと第2、第3基軸部91c,91dとの間に作業台等の吊り下げ部Tの端部を進入させることにより切断機1を吊り下げておくことができる。本実施形態の吊り下げフック90は、切断機1を吊り下げておく機能に加えて、電源コード55を引き掛けて収納しておく機能(電源コード引っ掛け部)を有している。図13及び図14に示すように不使用時の電源コード55はコイル状の巻き回状態で第3曲げ軸部91dに引き掛けておくことができる。
電源コード引っ掛け部として機能する第3曲げ軸部91dは、当該吊り下げフック90により切断機1を吊り下げ状態で、その先端側が上向きとなるよう曲げ方向が設定されている。図13に示すように吊り下げ状態で第3曲げ軸部91dがその先端側を重力方向に対して上向きに位置させた状態となることにより、当該第3曲げ軸部91dに引き掛けた電源コード55が第2曲げ軸部91cと第3曲げ軸部91dとで形成されるU字形曲げ部の底部側に移動して収納され、当該第3曲げ軸部91dから外れないようになっている。
このように不使用時の電源コード55を吊り下げフック90の第3曲げ軸部91dに引き掛けておくことにより、電源コード55を巻き回状態で整然と綺麗に収納しておくことができる。この点、例えば特開2006−116815号公報に開示されているように不使用時に電源コードを加工機本体に巻き付けておくと、次回作業時において引き出しに手間がかかって迅速に作業を開始できないが、上記例示した電源コード引っ掛け部(第3曲げ軸部91d)によれば、次回作業を開始する段階で電源コード55を素早く簡単に引き出して電源コンセントに接続することができ、これにより当該切断機1を迅速に起動させることができる。
図15には、被加工材Wに対するベース10の摺動性を高めるための工夫がなされた切断機1が示されている。図15に示す切断機1は、ベース10の下面(被加工材当接面10a)に、摺動板100を脱着可能に取り付けた点に特徴を有しており、加工機本体20等その他の構成については同様であるので同位の符号を付してその説明を省略する。図16は摺動板100の上面側を示し、図17は下面側を示している。摺動板100には、ベース10の窓部10bに合わせて挿通窓部100aが設けられている。摺動板100はその上面側をベース10の下面に重ね合わせた状態でベース10にねじ止めされて取り付けられる。ねじ止めは、4箇所のねじ孔100bに下面側から固定ねじ(図示省略)を挿通させてなされる。4箇所のねじ止めを外せば、摺動板100をベース10の下面から取り外すことができる。
摺動板100は、取り付け板101の下面に、4枚のシート材102〜105を貼り付けた構成を備えている。4枚のシート材102〜105は、それぞれ超高分子量ポリエチレンを素材とする摩擦係数が小さなシート材が用いられている。図17に示すようにベース10の下面右縁側に沿ってシート材105が前後方向に沿って貼り付けられ、左縁側に沿ってシート材102が前後方向に沿って貼り付けられている。また、挿通窓部100aの前側にシート材103が貼り付けられ、後ろ側にシート材104が貼り付けられている。
摺動板100の前部には、ベース10のガイド部10cを逃がすための凹部100cが設けられている。シート材103は、この凹部100c内から挿通窓部100aの前部に至る範囲に貼り付けられている。シート材104は、挿通窓部100aの後部から当該取り付け板101の後部に至る範囲に貼り付けられている。各シート材102〜105は、それぞれ接着により取り付け板101に貼り付けられている。
図16に示すように4枚のシート材102〜105の切断進行方向前側の端縁は、取り付け板101の上面側に折り返されている。図16では、各シート材102〜105の折り返し部にそれぞれ符号102a,103a,104a,105aが付されている。シート材103は、凹部100c内から上面側に折り返されている。各折り返し部102a,103a,104a,105aは、当該摺動板100をベース10の下面に取り付けるとベース10の下面との間に挟み込まれる。このように、各シート材102〜105の切断進行方向前側が上面側に折り返され、さらに各折り返し部102a,103a,104a,105aがベース10の下面との間に挟み込まれることにより、当該切断機1を切断進行方向に移動させてベース10の下面(この場合摺動板100の下面)を被加工材Wの上面に摺接させる操作によっても当該各シート材102〜105が取り付け板101から剥がれにくくなっている。
図18に示すように各シート材102〜105の折り返し部102a〜105aは、取り付け板101の上面に設けた凹部101a内に折り返されている。このため、各折り返し部102a〜105aは、取り付け板101の上面と面一に折り返されている。これにより、取り付け板101は、ベース10の下面との間に隙間を生ずることなく密着状態で重ね合わされるようになっている。
このように、摩擦抵抗の小さなシート材102〜105を貼り付けた摺動板100をベース10の下面に沿って取り付けることにより、被加工材Wの傷つきを防止することができるとともに、当該切断機1をスムーズに移動させて切断効率を高めることができる。
摺動板100は、4箇所のねじ止めを外すことによりベース10の下面から取り外すことができる。このため、シート材102〜105が剥がれる等した場合には、予め用意した別の摺動板100に取り替えることにより、作業を短時間で再開することができる。
また、上記例示したように4枚のシート材102〜105に分けることにより、その端縁部(特にシート材103の端縁)を取り付け板101の凹凸形状(凹部100c)に対応してその上面側へ綺麗に折り返すことができる。
従来、例えば特開2006−26886号公報には、ベースの下面に直接フッ素コーティングを施してその摺動性を高める技術が開示され、特開2015−136873号公報には、ベースの下面にポリエチレン製シートを直接貼り付けて摺動性を高める技術が開示されている。これら従来技術によれば、被加工材に対するベースの摺動性が高められるものの、高い摺動性を必要としない場合に対応することができない。また、特開2006−289869号公報には、フッ素コーティングしたプレートをベースの下面に着脱可能に取り付けて摺動性を高める技術が開示されているが、フッ素コーティングでは被加工材の含水率が高い場合には摺動性が低下する問題があった。特開2001−315075号公報には、超高分子量ポリエチレン製のプレートをベースの下面に取り付けて摺動性を高める技術が開示されているが、プレートを傷付き等により交換する場合にはその全体を交換する必要があり、メンテナンスコストが上昇する問題があった。
この点上記例示した摺動板100によれば、超高分子量ポリエチレンを素材とする摩擦係数が小さなシート材102〜105を貼り付けた取り付け板101をベース10の下面(材当接部10a)にねじ止めする構成であることから、ベース10の高い摺動性を必要としない場合には簡単に取り外すことができる。また、従来のようにフッ素コーティングではなく超高分子量ポリエチレンを素材とするシート材102〜105を貼り付けた構成であるので、被加工材Wが水濡れ等により湿っている場合であっても高い摺動性を確保することができる。さらに、超高分子量ポリエチレンを素材とするシート材102〜105を取り付け板101に貼り付ける構成であるので、当該シート材102〜105が剥がれたり傷付き等の損傷を受けた場合には、当該シート材102〜105のみを貼り替えれば足り、この点で従来高分子ポリエチレン製のプレートを交換する場合に比してメンテナンスコストを低減することができる。
以上のように構成した本実施形態の携帯用加工機1によれば、ベース10に対して平行定規81(82)を固定するための定規固定部80について、固定ねじ軸85を従来のように直接連結バー81b(82b)に押圧して当該平行定規81(82)を固定するのではなく、摩擦低減部としての押圧部材87を介して固定ねじ軸85のねじ軸方向の締め込み力(押圧力)を間接的に作用させて当該平行定規81(82)を固定する構成であるので、連結バー81b(82b)に従来のような圧痕等の損傷を与えることがない。また、合成樹脂製の押圧部材87を押圧する構成であることにより、連結バー81b(82b)に対する圧痕等の損傷を加えることを確実に防止することができる。
しかも、押圧部材87が転がり軸受86を介して固定ねじ軸85に回転可能に支持されていることから、操作部材88の回転操作により押圧部材87が連結バー81b(82b)に押圧される段階では、当該押圧部材87のねじ軸回りの回転が規制される構成となっている。このため、固定ねじ軸85の締め込み段階で、押圧部材87に対して固定ねじ軸85の回転方向の推進力が伝達されず、従って押圧部材87が回転しないことから連結バー81b(82b)の位置ズレが規制され、これにより当該平行定規81(82)の位置決めを精確に行うことができる。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、定規固定部80について摩擦低減部としての転がり軸受86を介して押圧部材87を固定ねじ軸85に回転可能に支持した構成を例示したが、転がり軸受86に代えて、摩擦係数の低い合成樹脂性の軸受、あるいは含油金属製の軸受メタル等の滑り軸受を用いることもできる。また、固定ねじ軸85の下部に押圧部材87を直接回転可能に支持する構成としてもよい。この場合、押圧部材87の内周孔に摩擦低減部としてグリス等の潤滑剤を注油しておくことが望ましい。
また、操作部材88の先端(固定ねじ軸85の先端)あるいは連結バーの上面に、摩擦低減部としてグリス等の潤滑剤を塗布する構成としてもよい。係る摩擦低減部によっても操作部材の回転操作に伴う固定ねじ軸の回転方向の推進力が低減されることから、連結バーに損傷及び位置ズレを抑制することができる。
また、携帯用加工機としていわゆる携帯マルノコと称される切断機1を例示したが、溝切り加工等に用いられるルータ、刃具を上下に往復動させて切断加工を行うジグソー等のその他の形態の携帯用切断機について例示した定規固定部80を適用することができる。
さらに、平行定規81,82を固定するための定規固定部80について例示したが、係る構成を平行定規81,82以外の各種の補助機器をベース10に固定するための固定部(機器固定部)に適用することができる。図20と図21には、携帯用加工機としての切断機1のベース10に、補助機器の一例としての長尺定規用アダプタ110を固定するための固定部(機器固定部120)が示されている。機器固定部120は、定規固定部80と同じ構成を備えている。平行定規81、82を固定する場合と同様の部材及び構成については同位の符号を用いてその説明を省略する。
図20に示すように、ベース10には長尺定規用アダプタ110の連結部111を固定するための保持溝10gが設けられている。長尺定規用アダプタ110の連結部111には、前記平行定規81,82の連結バー81b,82bと同じく長尺帯板形状の板材が用いられている。保持溝10gは、ベース10の前後2箇所において左右に延びる状態に設けられている。2箇所の保持溝10gの左右両端部は、それぞれベース10の左右両側部に開口されている。連結部111の保持溝10g内の位置(左右方向の位置)を調整することにより長尺定規用アダプタ110の位置を微調整することができる。長尺定規用アダプタ110の左右方向の位置は、保持溝10g内における連結部111の位置を固定することにより固定される。連結部111の位置を固定するため、両保持溝10gにそれぞれ機器固定部120が設けられている。
長尺定規用アダプタ110は、2つの連結部111と矩形平板形状のベース部112を備えている。2つの連結部111は、それぞれねじ止め部113によりベース部112の上面にねじ止めされている。ベース部112の下面には、長尺定規115の案内凸部115aが挿入される案内凹部112aが設けられている。案内凹部112a内に沿って案内凸部115aを進入させた状態でベース部112を長尺定規115の上面に当接させて当該長尺定規用アダプタ110が用いられる。長尺定規用アダプタ110を用いることにより、携帯用切断機1について長尺定規115を利用して切断作業を行うことができる。
係る長尺定規用アダプタ110を補助機器としてベース10に固定するための手段として、前記例示した定規固定部80と同様の構成を備える機器固定部120を適用することができる。機器固定部120を用いることにより、摩擦低減部としてのボールベアリング86により押圧部材87の連結部111に対する摩擦が低減されることにより、連結部111に対する圧痕等の損傷を与えることが防止される。また、押圧部材87による摩擦が低減されることにより連結部111の位置ズレが防止されて長尺定規用アダプタ110のベース10に対する取り付け位置の微調整を精確に行うことができる。
以上例示した機器固定部120(定規固定部80)は、長尺定規用アダプタ110や平行定規81,82の他、例えば小型集塵機や給水設備等の付帯設備を補助機器としてベース10に結合する部位に広く適用することができる。
1…切断機(携帯用加工機)
W…被加工材
10…ベース
10a…被加工材当接面、10b…窓部、10c,10d…ガイド部
10e…定規保持溝、10f…固定台部、10ff…固定ねじ孔、10g…保持溝
11…前側支持部
12…後側支持部
13…左右傾動支軸(前側)
14…傾動板(前側)
15…上下傾動支軸
16…摘みねじ(前側)
17…左右傾動支軸(後側)
18…傾動板(後側)
19…摘みねじ(後側)
20…加工機本体
21…刃具カバー、21a…刃具22の回転方向を示す矢印
22…刃具
23…可動カバー、23a…開閉レバー
24…照明具
30…電動モータ
31…モータケース
32…固定子
33…回転子
34…センサ基板
35…モータ軸、35a,35b…軸受、35c…駆動ギヤ部
J…モータ軸線
36…冷却ファン、36a…バッフルプレート
37…吸気窓
38…通気口
39…通気口
40…減速ギヤ部
41…スピンドル
42…刃具固定ねじ
43…ギヤケース
44,45…軸受
46…第1従動ギヤ
47…中間軸、47a,47b…軸受
48…第2従動ギヤ
49…第3従動ギヤ
50…ハンドル部
51…起立部
52…グリップ部
53…電源操作部材、53a…支軸
54…照明スイッチ
55…電源コード、55a…保護チューブ、55b…固定ねじ、55c…プラグ
56…電源表示灯
57…ロックオンボタン
58…スイッチ本体
59…ハンドルカバー
D…半割り構造の突き合わせ面
59L…左側の半割り部、59R…右側の半割り部
59R1…第1分割部、59R2…第2分割部、59R3…第3分割部
60…コントローラ収容部
61…コントローラ
64…コードフック部
65…ダクト
66…コンデンサケース
67…電解コンデンサ
68…交流電源
69…電源コンセント
70…切り込み深さ調整機構
71…デプスガイド、71a…ガイド溝孔
72…固定レバー
73…固定ねじ軸
80…定規固定部
81…平行定規(ショートタイプ)
81a…定規本体、81b…連結バー
82…平行定規(ロングタイプ)
82a…定規本体、82b…連結バー
84…ラバーピン
85…固定ねじ軸
86…ボールベアリング(摩擦低減部)
87…押圧部材、87a…切り欠き部
88…操作部材、88a…止め輪
89…固定ナット
90…吊り下げフック
91…フック本体
91a…基軸部、91b…第1曲げ軸部、91c…第2曲げ軸部
91d…第3曲げ軸部(電源コード引っ掛け部)
92…支持部
T…吊り下げ部
100…摺動板
100a…挿通窓部、100b…ねじ孔、100c…凹部
101…取り付け板、101a…凹部
102〜105…シート材、102a〜105a…折り返し部
110…長尺定規用アダプタ(補助機器)
111…連結部
112…ベース部、112a…案内凹部
113…ねじ止め部
115…長尺定規、115a…案内凸部
120…機器固定部

Claims (7)

  1. 被加工材を加工するための刃具を被加工材に対して案内する平行定規を取り付け可能な携帯用加工機であって、操作部材の回転操作により発生するねじの推進力により前記平行定規の連結バーを押圧して当該平行定規を固定する定規固定部を備えており、前記操作部材と前記連結バーとの間に摩擦低減部を介在させた携帯用加工機。
  2. 請求項1記載の携帯用加工機であって、前記摩擦低減部は、前記操作部材に対して回転する押圧部材を備え、該押圧部材を当接させて前記連結バーを押圧する構成とした携帯用加工機。
  3. 請求項2記載の携帯用加工機であって、転がり軸受を介して前記押圧部材を前記操作部材に回転支持した携帯用加工機。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載した携帯用加工機であって、前記押圧部材と前記連結バーとの間の摩擦力は、前記押圧部材と前記操作部材と間の摩擦力よりも大きく設定された携帯用加工機。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載した携帯用加工機であって、前記押圧部材を合成樹脂性とした携帯用加工機。
  6. 被加工材を加工するための刃具を有する加工機本体と、該加工機本体を被加工材に対して支持するベースを備えた携帯用加工機であって、
    前記ベースに補助機器を固定するための機器固定部を備えており、
    該機器固定部は、操作部材の回転操作により発生するねじの推進力により前記補助機器の連結部を押圧して当該補助機器を固定する構成とされ、かつ前記操作部材と前記連結部との間に摩擦低減部を介在させた携帯用加工機。
  7. 請求項6記載の携帯用加工機であって、前記補助機器として長尺定規用アダプタを固定可能な携帯用加工機。
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