JP2017205940A - 液体吐出装置、液体吐出方法、及び検出方法 - Google Patents

液体吐出装置、液体吐出方法、及び検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡素な構成で高精度な補正処理を行える液体吐出装置、液体吐出方法、及び検出方法を提供する。【解決手段】液体吐出装置は、メディアに液体を吐出して画像を印刷する画像形成部と、メディアを撮像する撮像部と、撮像部及び画像形成部を制御する制御部と、を備え、制御部は、画像形成部によりずれ調整パターンをメディアに印刷させ、撮像部によりずれ調整パターンを撮像させて撮像画像を取得し、撮像画像に基づいて、撮像画像の異常領域を検出する。【選択図】図4

Description

本発明は、液体吐出装置、液体吐出方法、及び検出方法に関する。
従来、メディアに対してインク滴等の液体を吐出して画像を形成する液体吐出装置(印刷装置)が知られている。
このような液体吐出装置では、吐出したインク滴の着弾位置ずれ等によって、画像の形成精度が低下する。このような画像の形成精度の低下を抑制するために、テストパターンをメディア上に印刷し、そのテストパターンを撮像し、撮像画像に基づいた補正処理を行う構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の装置では、プリントヘッドにフォトセンサーとPSDとが搭載されており、フォトセンサーによりテストパターンを撮像し、PSDによりメディアとプリントヘッドとの距離を計測する。このような構成により、メディアにコックリングが生じているか否かを判定することが可能となる。
特開2010−111091号公報
ところで、上記特許文献1に記載の装置では、コックリング等を検出するために、プリントヘッドにPSDを搭載している。しかしながら、このようなPSD等の距離センサーを別途プリントヘッドに設けると、構成が複雑化するとの課題があった。
本発明は、簡素な構成でコックリング等を検出し、高精度な補正処理を行える液体吐出装置、液体吐出方法、及び検出方法を提供することを目的とする。
本発明の一適用例に係る液体吐出装置は、メディアに液体を吐出して画像を印刷する画像形成部と、前記メディアを撮像する撮像部と、前記撮像部及び前記画像形成部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記画像形成部によりずれ調整パターンを前記メディアに印刷させ、前記撮像部により前記ずれ調整パターンを撮像させて撮像画像を取得し、前記撮像画像に基づいて、前記撮像画像の異常領域を検出することを特徴とする。
本適用例では、ずれ調整パターンの撮像画像に基づいて、撮像画像の異常を検出する。例えば、メディアにコックリング等が発生している場合では、ずれ調整パターンの撮像画像が、本体のパターン形状とは異なる形状で撮像される。一般に、メディアに異常が有る状態で、例えば画像形成部における液体の着弾位置等の補正処理をしてしまうと、画像の形成精度が低下してしまう。本適用例では、上記のように、メディアの異常を撮像画像の異常領域を検出することで判定することができるので、例えば撮像画像に異常領域が検出された場合には、補正処理を実施せず、撮像画像に異常領域が無い場合に補正処理を実施する等の制御が可能となり、精度の高い補正処理を実施することが可能となる。また、本適用例では、例えばPSD等の距離センサーを別途設ける必要が無く、簡素な構成でメディアの異常を検出できる。
以上により、本適用例では、簡素な構成でコックリング等を検出し、高精度な補正処理が可能な液体吐出装置を提供することが可能となる。
本適用例の液体吐出装置において、前記ずれ調整パターンは、複数の罫線を所定方向に一定間隔に配置したパターンであり、前記制御部は、前記撮像画像における前記罫線の間隔が所定範囲外となる場合に、前記異常領域を検出することが好ましい。
本適用例において、メディアの異常を検出する際に、撮像画像における罫線の間隔が所定範囲外となる異常領域を検出する。メディアに、例えばうねりや皺等の凹凸(コックリング)が発生している場合、当該コックリングが発生している領域において、撮像画像における隣り合う罫線の間隔が変化し、罫線の間隔が基準値(コックリングが無い場合の間隔)とは異なる値となる。本適用例では、撮像画像における罫線の間隔が所定範囲外となる領域、つまり、撮像画像における罫線の間隔と、基準値との差の絶対値が所定閾値を超える領域を、コックリングが発生している異常領域として検出する。
これにより、PSD等の距離センサーを別途用いることなく、撮像画像に基づいて容易にコックリングの有無を検出することが可能となる。
本適用例の液体吐出装置において、前記制御部は、前記撮像画像における前記異常領域以外の領域の前記罫線に基づいて、前記画像形成部により前記画像を形成する際の前記液体の前記メディアへの着弾位置を補正することが好ましい。
本適用例では、メディアの異常を検出する際に、罫線ずれ調整パターンの撮像画像を用いる。このような罫線ずれ調整パターンは、一般に、複数の罫線が平行に配置されたパターンであり、画像形成部をメディアに対して第一方向に相対移動させながら形成した第一罫線と、画像形成部をメディアに対して第一方向とは反対の第二方向に相対移動させながら形成した第二罫線とが含まれる。したがって、第一罫線と第二罫線との位置ずれ量を検出することで、画像形成部における液体の着弾位置を補正することが可能となる。
ところで、メディアにコックリングが発生している状態で上記のような補正を行うと、罫線が本来の位置からずれているので、正確な補正量が算出されず、適正な補正処理ができない。これに対して、本適用例では、コックリングが有る異常領域を検出し、その異常領域外となる他の領域の罫線に基づいて補正量を算出するので、上記のような不都合を抑制でき、高精度な補正処理を実現できる。
本適用例の液体吐出装置において、前記制御部は、前記撮像画像に基づいて前記メディアに照射される照明光が正反射された正反射領域の有無を検出することが好ましい。
メディアにコックリングが発生していると、コックリングの位置で光源からの照明光が正反射して撮像部に入射する場合がある。この場合、撮像画像の正反射位置に対応する領域の輝度値が高くなり、例えば罫線等のずれ調整パターンが存在していてもそのずれ調整パターンの位置を検出できず、罫線の場合ではその間隔も検出できない。このため、上述したような撮像画像に基づいた異常領域の検出や、適正な補正を実施することができない。これに対して、本適用例では、撮像画像における正反射領域の有無を検出する。したがって、正反射領域が有る場合には、例えば補正処理を行わない等の処理を実施でき、不適正な補正が実施される不都合を抑制することができる。
本適用例の液体吐出装置において、前記制御部は、前記撮像画像における罫線の本数が所定値未満である場合に、前記正反射領域が有ることを検出することが好ましい。
本適用例では、上記のような正反射領域の有無を、罫線の本数が所定値未満であるか否かにより判定する。正反射領域が存在すると、その領域内が高輝度となって、罫線を識別することができないので、撮像画像において、罫線の数(配置数)を検出し、その検出数が所定値(ずれ調整パターンの元画像データにおける罫線の数)よりも少ない場合に、正反射領域が有ると判定することができる。
また、正反射領域がある場合でも、罫線の数が所定値となる場合では、罫線を正しく識別できていることを意味する。この場合に、例えばメディアに対する撮像処理等を再度実施すると、補正処理に時間を要することになり好ましくない。本適用例では、罫線の数に基づいた正反射領域の有無を検出するので、正反射領域が存在していても、罫線の数が所定値である場合には、正反射がないと判定し、識別された罫線に基づいて画像形成部における補正処理を実施することができる。このため、補正に要する時間の短縮も図れる。
本適用例の液体吐出装置において、前記撮像部は、前記メディアに前記照明光を照射する方向がそれぞれ異なる複数の光源を含み、前記制御部は、前記正反射領域が有ることが検出すると、前記メディアに前記照明光を照射させる前記光源を切り替えることが好ましい。
本適用例では、メディアに対して照明光の照射方向がそれぞれ異なる複数の光源が設けられ、そのうちの1つまたは複数を点灯駆動させてメディアに照明光を照射して撮像画像を取得する。正反射が起こる要因の1つは、上述したように、コックリングの発生であり、コックリングの方向(例えば縦皺が派生している場合は縦方向)と同じ方向から照明光を照射すれば、正反射が抑制されるか、又は正反射が無くなる。したがって、正反射領域が発生しないように光源を切り替えることで、正反射領域を除外することができ、正反射が発生していない撮像画像に基づいた罫線の検出や、補正処理を実施することができる。
本発明の一適用例に係る液体吐出方法は、メディアにずれ調整パターンを形成するパターン形成ステップと、前記メディアを撮像して前記ずれ調整パターンの撮像画像を取得する画像取得ステップと、前記撮像画像に基づいて、前記撮像画像の異常領域を検出する異常検出ステップと、を実施することを特徴とする。
本適用例では、上述した適用例と同様、ずれ調整パターンの撮像画像を取得し、その撮像画像における異常領域を検出する。このため、例えばPSD等の距離センサーを別途設ける必要が無く、簡素な構成で、撮像画像に基づいてコックリング等のメディアの異常を検出できる。メディアの異常を検出することで、当該撮像画像に基づいた補正処理を実施するか否か、又は、補正処理を行う場合に用いる撮像画像における位置を判定できるので、高精度な補正処理(例えば液体(インク)を吐出して画像を形成する場合における着弾位置の補正等)が可能となる。
本発明の一適用例に係る検出方法は、ずれ調整パターンが形成されたメディアの撮像画像を取得し、前記撮像画像に基づいて、前記撮像画像の異常領域を検出することを特徴とする。
本適用例では、上述した適用例と同様、ずれ調整パターンの撮像画像を取得し、その撮像画像における異常領域を検出する。このため、例えばPSD等の距離センサーを別途設ける必要が無く、簡素な構成で、撮像画像に基づいてコックリング等のメディアの異常を検出できる。
本発明の一実施形態のプリンターの外観の構成例を示す図。 本実施形態のプリンターの概略構成を示すブロック図。 本実施形態の撮像部の概略構成を示す図。 本実施形態の制御ユニットに含まれるCPUの機能構成を示すブロック図。 本実施形態の印刷方法(液体吐出方法)における罫線ずれ補正を示すフローチャート。 本実施形態におけるテストパターン(ずれ調整パターン)の一例を示す図。 コックリングの発生による罫線ずれを説明するための図。 本実施形態の撮像画像のX方向に沿った輝度変化を示す図。 本実施形態において、コックリングが発生した場合のテストパターンの撮像画像の一例を示す図。 本実施形態において、コックリングが発生しない場合のテストパターンの撮像画像の一例を示す図。 図9の例に対し、各罫線31の+x側に隣り合う罫線31との間隔を示す図。 コックリングが無い場合における補正量の算出方法を示す図。 コックリングが有る場合における従来の補正量の算出方法を示す図。 コックリングが有る場合における第一実施形態の補正量の算出方法を示す図。 第二実施形態における撮像部の概略構成を示す図。 第二実施形態の複数の光源の配置例を示す図。 第二実施形態のプリンターにおける印刷方法における罫線ずれの補正方法を示すフローチャート。 メディアにコックリングが発生していない場合における、光源からの照明光とメディアで反射された正反射光の光路を示す図。 メディアにコックリングが発生している場合における、光源からの照明光と正反射光の光路を示す図。 正反射光が撮像素子に入射した場合の撮像画像の一例を示す図。 メディアからの正反射光が撮像素子に入射されている際の撮像画像のx方向に沿った反射率変化の一例を示す図。
[第一実施形態]
以下、本発明に係る第一実施形態について、図面に基づいて説明する。本実施形態では、本発明の印刷装置の一例として、液体吐出装置であるプリンター1(インクジェットプリンター)について、以下説明する。
[プリンターの概略構成]
図1は、本実施形態のプリンター1の外観の構成例を示す図である。図2は、本実施形態のプリンター1の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、プリンター1は、供給ユニット11、搬送ユニット12と、キャリッジ13と、キャリッジ移動ユニット14と、制御ユニット15(図2参照)と、を備えている。このプリンター1は、例えばパーソナルコンピューター等の外部機器20から入力された印刷データに基づいて、各ユニット11,12,14及びキャリッジ13を制御し、メディアM上に画像を印刷する。また、本実施形態のプリンター1は、予め設定された元画像データに基づいてメディアM上の所定位置にテストパターンを形成し、当該テストパターンの撮像画像を取得して画像処理を行い、印刷された画像が適正でない場合に補正処理を行う。
以下、プリンター1の各構成について具体的に説明する。
供給ユニット11は、画像形成対象となるメディアM(本実施形態では、紙面を例示)を、画像形成位置に供給するユニットである。この供給ユニット11は、例えばメディアMが巻装されたロール体111(図1参照)、ロール駆動モーター(図示略)、及びロール駆動輪列(図示略)等を備える。そして、制御ユニット15からの指令に基づいて、ロール駆動モーターが回転駆動され、ロール駆動モーターの回転力がロール駆動輪列を介してロール体111に伝達される。これにより、ロール体111が回転し、ロール体111に巻装された紙面がY方向(副走査方向)における下流側(+Y方向)に供給される。
なお、本実施形態では、ロール体111に巻装された紙面を供給する例を示すがこれに限定されない。例えば、トレイ等に積載された紙面等のメディアMをローラー等によって例えば1枚ずつ供給する等、如何なる供給方法によってメディアMが供給されてもよい。
搬送ユニット12は、本発明の搬送機構であって、供給ユニット11から供給されたメディアMを、本発明の一方向であるY方向に沿って搬送する。この搬送ユニット12は、搬送ローラー121と、搬送ローラー121とメディアMを挟んで配置され、搬送ローラー121に従動する従動ローラー(図示略)と、プラテン122と、を含んで構成されている。
搬送ローラー121は、図示略の搬送モーターからの駆動力が伝達され、制御ユニット15の制御により搬送モーターが駆動されると、その回転力により回転駆動されて、従動ローラーとの間にメディアMを挟み込んだ状態でY方向に沿って搬送する。また、搬送ローラー121のY方向の下流側(+Y側)には、キャリッジ13に対向するプラテン122が設けられている。
キャリッジ13は、メディアMに対して画像を印刷する印刷部16と、メディアM上の所定の測定位置(測定領域)の撮像処理を行う撮像部17と、を搭載する。なお、キャリッジ13に、分光測定器を別途搭載する構成などとしてもよい。
このキャリッジ13は、キャリッジ移動ユニット14によって、Y方向と交差する主走査方向(X方向)に沿って移動可能に設けられている。
また、キャリッジ13は、フレキシブル回路131により制御ユニット15に接続され、制御ユニット15からの指令に基づいて、印刷部16による印刷処理(メディアMに対する画像形成処理)及び、撮像部17による撮像処理を実施する。
なお、キャリッジ13の詳細な構成については後述する。
キャリッジ移動ユニット14は、キャリッジ13を移動させる移動機構を構成し、制御ユニット15からの指令に基づいて、キャリッジ13をX方向に沿って往復移動させる。
このキャリッジ移動ユニット14は、例えば、キャリッジガイド軸141と、キャリッジモーター142と、タイミングベルト143と、を含んで構成されている。
キャリッジガイド軸141は、X方向に沿って配置され、両端部がプリンター1の例えば筐体に固定されている。キャリッジモーター142は、タイミングベルト143を駆動させる。タイミングベルト143は、キャリッジガイド軸141と略平行に支持され、キャリッジ13の一部が固定されている。そして、制御ユニット15の指令に基づいてキャリッジモーター142が駆動されると、タイミングベルト143が正逆走行され、タイミングベルト143に固定されたキャリッジ13がキャリッジガイド軸141にガイドされて往復移動する。
次に、キャリッジ13に設けられる印刷部16、及び撮像部17の構成について説明する。
[印刷部の構成]
印刷部16は、本発明の画像形成部であって、メディアMと対向する部分に、インク滴(液体)を個別にメディアM上に吐出して、メディアM上に画像を形成する。
この印刷部16は、複数色のインクに対応したインクカートリッジ(図示略)が着脱自在に装着されており、各インクカートリッジからインクタンク(図示略)にチューブ(図示略)を介してインクが供給される。また、印刷部16の下面(メディアMに対向する位置)には、インク滴を吐出するノズル(図示略)が、各色に対応して設けられている。これらのノズルには、例えばピエゾ素子が配置されており、ピエゾ素子を駆動させることで、インクタンクから供給されたインク滴が吐出されてメディアMに着弾し、ドットが形成される。
[撮像部の構成]
図3は、撮像部17の概略構成を示す図である。
撮像部17は、光源171と、撮像レンズ172と、撮像素子173と、を含んで構成され、例えばキャリッジ13において、印刷部16の+X側で、かつ+Y側に配置されている。なお、撮像部17に設けられる撮像素子としては、例えばCCDやCMOS等の各種イメージセンサーを用いることができる。
このような撮像部17は、光源171からの照明光をメディアMに照射し、メディアMで反射された光を、撮像レンズ172を介して撮像素子173に入射させる。撮像素子173は、入射した画像光に基づいた画像信号(撮像画像の画像データ)を出力し、当該画像信号は、例えば、I−V変換器、増幅器、及びAD変換器等を有する撮像回路を介して制御ユニット15に入力される。
[制御ユニットの構成]
次に、制御ユニット15について説明する。
制御ユニット15は、本発明の制御部であり、図2に示すように、I/F151と、ユニット制御回路152と、メモリー153と、CPU(Central Processing Unit)154と、を含んで構成されている。
I/F151は、外部機器20から入力される印刷データをCPU154に入力する。
ユニット制御回路152は、供給ユニット11、搬送ユニット12、印刷部16、光源171、撮像部17、及びキャリッジ移動ユニット14をそれぞれ制御する制御回路を備えており、CPU154からの指令信号に基づいて、各ユニットの動作を制御する。なお、各ユニットの制御回路が、制御ユニット15とは別体に設けられ、制御ユニット15に接続されていてもよい。
メモリー153は、プリンター1の動作を制御する各種プログラムや各種データが記憶されている。
各種データとしては、例えば、テストパターン(例えばずれ調整パターン)を印刷するための元画像データ、所定色を形成する際の各インクの吐出量や、所定位置にインク滴を着弾させるためのインク滴の吐出タイミング等を記憶した印刷プロファイルデータ等が挙げられる。
図4は、プリンター1の制御ユニット15に含まれるCPU154の機能構成を示したブロック図である。
CPU154は、メモリー153に記憶された各種プログラムを読み出し実行することで、図4に示すように、走査制御手段154A、印刷制御手段154B、撮像制御手段154C、異常検出手段154D、及び補正量算出手段154E等として機能する。
走査制御手段154Aは、供給ユニット11、搬送ユニット12、及びキャリッジ移動ユニット14を駆動させる旨の指令信号をユニット制御回路152に出力する。これにより、ユニット制御回路152は、供給ユニット11のロール駆動モーターを駆動させて、メディアMを搬送ユニット12に供給させる。また、ユニット制御回路152は、搬送ユニット12の搬送モーターを駆動させて、メディアMの所定領域をプラテン122のキャリッジ13に対向する位置まで、Y方向に沿って搬送させる。また、ユニット制御回路152は、キャリッジ移動ユニット14のキャリッジモーター142を駆動させて、キャリッジ13をX方向に沿って移動させる。
印刷制御手段154Bは、例えば外部機器20から入力された印刷データに基づいて、印刷部16を制御する旨の指令信号をユニット制御回路152に出力する。印刷制御手段154Bからユニット制御回路152に指令信号が出力されると、ユニット制御回路152は、印刷部16に印刷制御信号を出力し、ノズルに設けられたピエゾ素子を駆動させてメディアMに対してインクを吐出させる。なお、印刷を実施する際は、キャリッジ13がX方向に沿って移動されて、その移動中に印刷部16からインクを吐出させてドットを形成するドット形成動作と、メディアMをY方向に搬送する搬送動作とを交互に繰り返し、複数のドットから構成される画像をメディアMに印刷する。この際、印刷制御手段154Bは、印刷プロファイルデータに基づいて、インク滴の吐出量や吐出タイミングを制御して、目標となる位置にインク滴を着弾させる。
撮像制御手段154Cは、撮像処理を実施する。具体的には、撮像制御手段154Cは、撮像部17を制御して撮像素子173を駆動させ、撮像素子173から入力された画像信号(撮像画像)を取得する。
異常検出手段154Dは、撮像部17により撮像されたずれ調整パターンに対する撮像画像に基づいて、メディアMに対してコックリング等が発生している領域(異常領域)を検出する。
補正量算出手段154Eは、ずれ調整パターンの撮像画像に基づき、罫線のずれ量を検出し、印刷部16でインク滴を吐出した際の着弾位置(インク滴の吐出量や吐出タイミング)を補正する補正量を算出する。
これにより、印刷制御手段154Bは、補正量算出手段154Eにより算出された補正量に基づいて、印刷部16による印刷処理(インク滴の吐出速度や吐出タイミング)を制御する。
[印刷方法]
次に、本実施形態のプリンター1における印刷方法(液滴吐出方法)、具体的には、印刷部16による印刷処理において、目標位置に適正にインク滴を着弾させるための補正(罫線ずれ補正)方法について、図面に基づいて説明する。
図5は、プリンター1の印刷方法における罫線ずれ補正を示すフローチャートである。
プリンター1は、例えばユーザー操作や外部機器20からの入力により、罫線ずれ補正を行う旨の指令を受け付けると、走査制御手段154A及び印刷制御手段154BによりメディアMに対してテストパターン(ずれ調整パターン)を印刷させる(ステップS1:パターン形成ステップ)。
このステップS1では、走査制御手段154Aは、供給ユニット11、搬送ユニット12を制御して、プラテン122の所定位置にメディアMを搬送させ、印刷制御手段154Bは、印刷部16を制御して、搬送されたメディアMの所定位置にテストパターンを印刷する。このテストパターンは、メモリー153に予め記憶された元画像データに基づいて印刷される。したがって、走査制御手段154Aは、元画像データに従ってメディアMの搬送量、キャリッジ13の移動量を制御し、印刷制御手段154Bは、元画像データに基づいて、キャリッジ13が所定位置に位置した際に所定色のインクを吐出させてテストパターンを形成する。また、必要に応じて、乾燥機構により吐出したインクを乾燥させてもよい。
図6は、本実施形態で形成されるテストパターン(ずれ調整パターン)の一例を示す図である。
テストパターン30では、Y方向に平行な直線状の罫線31が、X方向(本発明の所定方向)に沿って一定の間隔で複数配置される。罫線31は、+Y側と−Y側とにそれぞれ配置されており、−Y側に配置される複数の罫線31は、キャリッジ13を+X側に移動させながら印刷部16からインク滴を吐出させる往路印刷により形成された第一罫線31Aである。+Y側に配置される罫線31は、キャリッジ13を−X側に移動させながら印刷部16からインク滴を吐出させる復路印刷により形成された第二罫線31Bである。
このテストパターン30では、X方向に並ぶ第一罫線31Aの間隔が、第二罫線31Bの間隔よりも大きく、かつ、罫線のずれ量がゼロの場合にはX方向における中心に配置される第一罫線31A及び第二罫線31Bの位置が一致する。このようなテストパターン30では、第一罫線31Aと第二罫線31BとのX方向の位置の差は、中心から離れるに従って第一罫線31Aと第二罫線31Bとの位置のずれ量が線形的に増大する。また、本例では、第一罫線31A及び第二罫線31Bがそれぞれ13本ずつ形成されている。
図6では、第一罫線31Aの間隔が、第二罫線31Bの間隔よりも大きくなっているが、逆に小さくなっていてもよい。
また、ずれ調整パターンは図6のような罫線パターンに限られず、点線やドット、市松模様のようなブロックパターンであっても、X方向に並ぶ一定間隔のパターンであり、往路印刷時のパターンと復路印刷時のパターンでX方向の配列間隔が異なっていればよい。
ステップS1によりテストパターン30を形成した後、撮像制御手段154Cは、撮像部17を制御して、テストパターンに対する撮像画像を取得する(ステップS2:画像取得ステップ)。
具体的には、走査制御手段154Aは、搬送ユニット12やキャリッジ移動ユニット14を制御して、撮像部17がテストパターンに対向するように、キャリッジ13とメディアMとの位置を調整する。そして、撮像制御手段154Cは、光源171を点灯させ、撮像素子173を駆動させて、撮像素子173から出力された画像信号(撮像画像)を取得する。
この後、異常検出手段154Dは、取得した撮像画像に基づいて、メディアMにおいてコックリング等が生じている異常領域を検出する(異常検出ステップ)。
図7は、コックリングの発生による罫線ずれを説明するための図である。図7において破線はメディアMにコックリングが発生していない状態、実線はコックリングが発生している状態を示している。
印刷部16が図7に示す矢印の方向(+X方向)に移動しながらテストパターン30を印刷する際に、図7に示すように、メディアMにコックリングが発生している場合、例えばメディアMの一部が盛り上がっていると、本来インク滴を着弾させたい着弾位置P0とは異なる着弾位置P1にインク滴が着弾してしまう。この場合、撮像画像を取得する際に、例えば張力によってメディアMを引き延ばして平坦にしたとしても、インク滴の着弾位置が本来の位置からずれた位置となる。
コックリングによる罫線ずれが生じたまま、撮像画像に基づいて罫線ずれ補正を行うと、コックリングがない場合での着弾位置が正常であるにもかかわらず、着弾位置が適正でないとして補正処理が行われることになり、不適正な補正が実施されることになる。したがって、本実施形態では、このようなコックリングが発生した異常領域を除いた補正処理を行う。そのために、ステップS3では、異常検出手段154Dは、上記のような異常領域を検出する。
具体的には、異常検出手段154Dは、まず、撮像画像における罫線31の位置を各画素の反射率に基づいて検出する(ステップS3)。
図8は、撮像画像のx方向に沿った反射率変化を示す図である。
例えば、白色のメディアMに対して所定色のインク滴により罫線31を形成すると、撮像画像のx方向(プリンター1の座標系のX方向に対応)に沿ったメディアMの反射率変化(撮像画像における輝度変化)は、図8に示すように、罫線31に対応した位置がピーク(極小点)となる変化曲線となる。なお、罫線31の位置を検出するy方向(x方向に直交)の位置は特に限定されず、例えば、第一罫線31Aは第二罫線31B側の端部、第二罫線31Bは第一罫線31A側の端部とすることができる。
異常検出手段154Dは、この反射率変化曲線の反射率のピーク(極小点)のx座標位置をそれぞれ検出して、各罫線31の位置とする。
この後、異常検出手段154Dは、罫線31と他の罫線31とのx方向に沿った間隔を検出する(ステップS4)。なお、本実施形態では、x方向に隣り合う罫線31の間隔を検出するが、これに限定されず、例えばx方向に沿った1つおきや2つおきの罫線31の間隔を検出してもよい。
図9は、メディアMにコックリングが発生している場合のテストパターン30の撮像画像の一例であり、図10は、メディアMにコックリングが発生していない場合のテストパターン30の撮像画像の一例である。なお、説明の便宜上、図9,10におけるx方向は、図面右側を+x、左側を−xとする。図11は、図9の例に対し、各罫線31の、+x側に隣り合う罫線31との間隔を示す図である。つまり、図11の横軸のデータずらし量0に対応する罫線間隔の値は、図9の「0」と「+1」の罫線の間隔の値で、第一罫線31Aの場合、例えば約23.2pixelである。図11の罫線間隔の単位の1pixelは1/1200インチである。
図9及び図10を比較すると分かるように、コックリングが発生している場合では、罫線31の間隔が不均一となる。図9の例では、「+1」と「+4」の位置の第一罫線31Aの間にコックリングが発生しており、「+2」及び「+3」の位置の第一罫線31Aが、図10に対してずれている。つまり、図11に示すように、「+1」の第一罫線31Aと「+2」の第一罫線31Aとの間隔(データずらし量「1」に対応する罫線間隔)が基準値よりも大きくなり、第一罫線31Aの間隔から基準値を減じた値の絶対値が所定値より大きくなる。また、「+3」の第一罫線31Aと「+4」の第一罫線31Aとの間隔(データずらし量「3」に対応する罫線間隔)が基準値よりも小さくなり、この場合も第一罫線31Aの間隔から基準値を減じた値の絶対値が所定値より大きくなる。なお、この基準値とは、図10に示すような正常に罫線31が印刷された際の罫線31の間隔であり、図11では、基準値23.0pixel、所定値0.8pixelとなっている。
そして、異常検出手段154Dは、検出された罫線31の間隔が所定範囲(基準値+所定値〜基準値−所定値)外となる値に基づいて、異常領域Sを検出する。
図11では、第一罫線31Aのデータずらし量「1」と「3」に対応する罫線間隔が所定範囲外となっており、この場合は、第一罫線31Aの「+2」と「+3」の位置を異常領域Sとして検出する(ステップS5)。
具体的には、図11で第一罫線31Aのデータずらし量「1」と「3」に関係する罫線31Aは「+1」から「+4」に位置する4本の第一罫線31Aであるが、そのうちの両端部の「+1」の罫線31A及び「+4」の罫線31Aは正常であり、その内側領域の「+2」、「+3」の罫線31Aが異常領域Sに位置していると判定する。
図9に示す場合より大きなコックリングが発生し、罫線位置「+1」から「+4」を含む領域にコックリングが発生した場合は、データずらし量「0」と「4」に対応する罫線間隔が所定範囲外となる。この場合、データずらし量「0」と「4」に関係する罫線31Aは「0」、「+1」と「+4」、「+5」となるので、両端部の罫線「0」と「+5」を除外して、その内側領域、つまり「+1」、「+2」、「+3」、「+4」の位置の罫線31が異常領域Sに位置するとして検出する。
この後、補正量算出手段154Eは、ステップS5で検出された異常領域Sを除く正常領域内に存在する罫線31に基づいて、罫線ずれを補正するための補正量を算出する(ステップS6)。
図12は、コックリングが無い場合における補正量の算出方法を示す図、図13は、コックリングが有る場合における従来の補正量の算出方法を示す図、図14は、コックリングが有る場合における本実施形態の補正量の算出方法を示す図である。
本実施形態のテストパターン30では、上述のように、第一罫線31Aの間隔と、第二罫線31Bの間隔は異なり、第一罫線31A及び第二罫線31Bがそれぞれ13本ずつ形成され、+X方向への配置位置(配置順)に対してそれぞれ対応付けられる。つまり、13本のうちの中心に位置する(「0」位置に位置する)第一罫線31Aは、13本のうちの中心に位置する(「0」位置に位置する)第二罫線31Bに対応し、0位置の第一罫線31Aから数えて+nの位置の第一罫線31Aが、0位置の第二罫線31Bから数えて+nの位置の第二罫線31Bに対応する。
罫線ずれを補正するための補正量の算出では、第一罫線31Aと、当該第一罫線31Aに対応する第二罫線31BとのX方向における罫線間隔を算出する。
例えば、コックリングが無い場合、第一罫線31Aは、所定の第一間隔で配置され、第二罫線31Bは、所定の第二間隔で配置されているため、第一罫線31Aと、これに対応する第二罫線31BとのX方向における罫線間隔を、罫線の配置位置(配置順)に対してプロットすると、図12に示すようになる。
罫線ずれが生じていない場合、「0」に対応する第一罫線31Aと第二罫線31Bとは、x方向に対して同位置であるはずであり、その位置がずれている場合(罫線間隔がゼロとなっていない場合)、印刷部16の往路印刷時と、復路印刷時とにおけるインク滴の着弾位置にずれが発生していることを意味する。ステップS6では、このインク滴の着弾位置のずれを補正するための補正量を算出する。具体的には、図12において、最小二乗法を用いて近似直線式を算出し、その切片の値から、罫線ずれを補正するための補正量を算出する。
ところで、メディアMにテストパターン30を印刷する際に、メディアMにコックリングが発生していると、コックリングに対応する位置(例えば、図9の例では、「+2」と「+3」の罫線位置)において、コックリングに起因する罫線ずれが発生する。この場合、図13に示すように、本来の位置からずれた位置に罫線ずれ量がプロットされることになるので、最小二乗法による直線式を算出すると、コックリングに起因する罫線ずれによる誤差が含まれ、適正な罫線ずれ補正を行うことができない。
そこで、本実施形態では、補正量算出手段154Eは、異常領域Sとして検出された領域を除外し、その他の正常領域のデータを用いて罫線ずれ補正のための補正量を算出する。つまり、図14に示すように、異常領域Sとして検出された「+2」と「+3」の罫線位置に対するデータを除外する。これにより、図12と同様の直線式が算出され、コックリングが生じていない場合と同様の補正量を算出することが可能となる。
また前述したように、図9に示す場合より大きなコックリングが発生し、罫線位置「+1」から「+4」を含む領域にコックリングが発生した場合は、異常領域Sとして検出された「+1」、「+2」、「+3」、「+4」の罫線位置に対するデータを除外して補正量を算出する。
以上のステップS6の後、制御ユニット15は算出された補正量により印刷プロファイルデータを更新する(ステップS7)。例えば、印刷部16によりインク滴を吐出する際の吐出タイミングを補正量に基づいて更新する。これにより、次回以降、印刷部16による印刷処理が実施される際に、当該印刷プロファイルデータに基づいた印刷処理が実施されることになり、インク滴の着弾位置が補正される。
[本実施形態の作用効果]
第一実施形態のプリンター1では、メディアMにインク滴を吐出して画像を形成する印刷部16と、メディアMを撮像する撮像部17とを有する。そして、罫線ずれ補正のための補正量を算出するための補正処理において、制御ユニット15の印刷制御手段154Bは、印刷部16からテストパターン30をメディアMに印刷し、撮像制御手段154Cは、メディアMを撮像してテストパターン30に対する撮像画像を得る。また、異常検出手段154Dは、撮像画像の罫線31の配置に基づいて、異常領域Sを検出する。
このような本実施形態では、撮像部17により撮像される撮像画像に基づいて、コックリングが発生している場合の異常領域Sを検出するので、別途コックリングを検出するための距離センサー等が不要となり、構成の簡略化を図れる。また、コックリングによる異常領域Sが検出されると、その異常領域Sに基づいた補正が行われないので、不適正な補正量が算出されることがない。すなわち、簡素な構成で、コックリングを検出し、高精度な補正処理が可能なプリンター1を得ることができる。
本実施形態では、異常検出手段154Dは、撮像画像における罫線31の間隔と基準値との差の絶対値が所定範囲外となる(罫線31の間隔と基準値との差の絶対値が閾値を超える)か否かにより、異常領域Sを検出する。メディアMにコックリングが発生している場合、印刷部16からインク滴を吐出させると、目標位置とは異なる位置にインク滴が着弾することになる。したがって、撮像画像における罫線31の間隔が基準値とならない領域を検出することで、容易に異常領域Sを検出することができる。これにより、PSD等の距離センサーを別途用いることなく、撮像画像に基づいたコックリングの検出を容易に行うことができる。
本実施形態では、補正量算出手段154Eは、撮像画像における異常領域Sを除外して、それ以外の正常領域の第一罫線31A及び第二罫線31Bに基づいて、罫線ずれに対する補正量を算出して、インク滴の着弾位置(印刷部16からインク滴を吐出させるタイミング等)を補正する。
テストパターン30(罫線ずれ補正パターン)を用いた罫線ずれ補正では、上述したような異常領域Sが有ると、当該異常領域Sにおける罫線31によって補正精度が低下してしまう(図13参照)。これに対して、本実施形態では、異常領域Sを除外して罫線ずれの補正量を算出するので、コックリングが生じていない場合におけるテストパターン30を用いた場合と同程度の高精度な補正量を算出することができる。
[第二実施形態]
次に、本発明に係る第二実施形態について説明する。
上述した第一実施形態では、撮像部17が1つの光源171を有する構成としたが、メディアMにコックリングが発生している場合、当該光源171から照射された照明光の正反射光が撮像素子173に入射して正反射領域となり罫線31の位置の検出が困難となる場合がある。これに対して、第二実施形態では、撮像部17が複数の光源を有し、上記のような正反射光が撮像素子173に入射される場合に、光源を切り替えて、正反射を抑制する点で相違する。なお、以降の説明にあたり、上記第一実施形態と同一の構成については、同符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
図15は、第二実施形態における撮像部17Aの概略構成を示す図である。図16は、第二実施形態の複数の光源171Aの配置例を示す図である。
第二実施形態では、撮像部17Aは、図15に示すように複数の光源171Aが設けられている。これらの光源171Aは、図15に示すように、メディアMの撮像位置に対して照明光を照射可能に構成されている。そして、これらの光源171Aは、図16に示すように、撮像素子173の光軸方向から見た平面視において、撮像素子173の撮像中心を中心とした仮想円上に、例えば等角度間隔で配置されている。
そして、本実施形態の制御ユニット15のCPUは、第一実施形態と同様、メモリー153に記憶された各種プログラムを読み出し実行することで、走査制御手段154A、印刷制御手段154B、撮像制御手段154C、異常検出手段154D、及び補正量算出手段154E等として機能する。
ここで、本実施形態の異常検出手段154Dは、第一実施形態と同様、テストパターン30に対する撮像画像に基づいて、罫線31の間隔に基づいた異常領域Sの検出処理を実施する。
これに加え、本実施形態の異常検出手段154Dは、正反射の有無を判定する正反射判定手段としても機能し、撮像画像における第一罫線31A及び第二罫線31Bの本数を計測することで、正反射の有無を判定するとともに、正反射が有る場合に、その正反射が生じている正反射領域を検出する。すなわち、本実施形態の異常検出手段154Dは、正反射の有無を検出する。
また、撮像制御手段154Cは、第一実施形態と同様、撮像部17の制御を行う。この際、撮像制御手段154Cは、複数の光源171Aのうちの所定の光源171Aを点灯駆動させ、その他の光源171Aを消灯させる。そして、撮像制御手段154Cは、異常検出手段154Dにより、撮像画像内の第一罫線31Aや第二罫線31Bの本数が所定値未満であって、正反射領域があると判定した場合に、点灯させる光源171Aを切り替える。
[印刷方法]
次に、本実施形態のプリンター1における印刷方法(液滴吐出方法)、具体的には、印刷部16による印刷処理の補正方法(罫線ずれ補正方法)について、図面に基づいて説明する。
図17は、第二実施形態のプリンター1における印刷方法における罫線ずれ補正を示すフローチャートである。
本実施形態では、第一実施形態と同様、ステップS1によりメディアMにテストパターン30を印刷した後、ステップS2において、撮像制御手段154Cは、メディアMを撮像してテストパターン30に対する撮像画像を取得する。
このステップS2では、撮像制御手段154Cは、複数の光源171Aのうち、撮像中心を挟んで対角関係となる2つの光源171Aを点灯させ、その他の光源171Aを消灯させる。例えば、撮像制御手段154Cは、初回の撮像画像の撮像時において、図16のA位置及びE位置に位置する光源171Aを点灯させる。
この後、異常検出手段154Dは、まず、撮像画像に存在する第一罫線31A及び第二罫線31Bのそれぞれの本数を計測する(ステップS11)。
これには、第一実施形態と同様、撮像画像におけるx方向の反射率変化(輝度変化)における極小点を検出することで、第一罫線31A及び第二罫線31Bの位置を検出する。そして、異常検出手段154Dは、これらの検出された第一罫線31A及び第二罫線31Bのそれぞれの本数を計測する。
そして、異常検出手段154Dは、第一罫線31A及び第二罫線31Bの本数が所定値未満であるか否かを判定する(ステップS12)。
図18は、メディアMにコックリングが発生していない場合における、光源171Aからの照明光とメディアMで反射された正反射光の光路を示す図である。図19は、メディアMにコックリングが発生している場合における、光源171Aからの照明光と正反射光の光路を示す図である。
メディアMにコックリングが発生していない場合、図18に示すように、光源171Aからの照明光がメディアMに照射されると、入射角と同じ出射角で正反射光が反射されるので、撮像素子173に入射されない。これに対して、メディアMにコックリングが発生している場合、図19に示すように、光源171Aからの照明光がメディアMに照射されると、その一部が正反射光として撮像素子173に入射される。
図20は、正反射光が撮像素子173に入射した場合の撮像画像の一例を示す図である。図21は、メディアMからの正反射光が撮像素子173に入射されている際の撮像画像のx方向に沿った反射率変化(輝度変化)の一例を示す図である。
図19に示すように、正反射光が撮像素子173に入射されると、図20に示すようにその撮像画像において、正反射光が反射された領域(正反射領域T)で反射率が飽和し、撮像画像における輝度値も著しく高くなる。このため、罫線31の位置を検出するために、x方向に沿った反射率変化(撮像画像の輝度変化値)における極小値を検出しようとしても、図21に示すように、正反射領域Tに存在するはずの罫線31(図20,21の例では、第二罫線31B)を検出できない。
したがって、ステップS12では、異常検出手段154Dは、ステップS11により計測された第一罫線31A及び第二罫線31Bのそれぞれの本数が所定数未満であるか否かを判定する。この所定数は、メディアMに印刷される第一罫線31Aや第二罫線31Bの本数であり、本実施形態では、図6に示すように、第一罫線31A及び第二罫線31Bがそれぞれ13本印刷されるため、所定値は「13」となる。
ステップS12において、Yesと判定された場合(罫線31の本数が所定値未満)、正反射領域Tが存在することになるので、撮像制御手段154Cは、複数の光源171Aのうちの点灯させる光源171Aを切り替えて(ステップS13)、ステップS2に戻る。例えば、図16のA位置及びE位置の光源171Aを消灯させ、B位置及びF位置の光源171Aを点灯させる。
以上の処理を繰り返し実施することで、コックリングに対して光の照射方向が変更されることになり、正反射光の方向も変化する。そして、光源171Aから照射される照明光の照射方向がコックリングの方向(例えば縦皺である場合は縦方向)と一致すると、メディアMで正反射されて撮像素子173に入射される正反射光が大きく減少する。つまり、光源171Aを順次切り替えて、全ての罫線31が検出可能な撮像画像が得られた時点で、撮像画像における正反射領域Tがない(ステップS12におけるNo)と判定される。
ステップS12にてNoと判定されると、以降は、第一実施形態におけるステップS3以降の処理を実施する。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態では、異常検出手段154Dは、テストパターン30において光源171Aからの照明光が正反射された正反射領域Tの有無を検出する。
撮像画像において正反射領域Tが有る場合、正反射領域Tにおいて輝度値が著しく高くなり、罫線31を検出することが困難となる。このような場合、例えば第一罫線31Aに対応する第二罫線31Bを検出できない等により、適切な罫線ずれ補正の処理を行うことができない。これに対して、本実施形態では、正反射領域Tの有無が検出されることで、上記のような適正な罫線ずれ補正が実施できない不都合を抑制できる。
本実施形態では、異常検出手段154Dは、撮像画像における罫線31の本数を計測し、当該本数が所定値未満である場合に、正反射領域Tがあることを検出する。
正反射領域Tの検出方法としては、単に、撮像画像において、輝度値が飽和している領域が存在するか否かを検出する手法等も考えられる。しかしながら、正反射領域Tが存在していても、罫線31が形成されていない位置等、罫線ずれ補正に用いられない位置であれば問題がない。輝度値のみで正反射領域Tを判定すると、上記のような罫線ずれ補正を実施可能な場合でも、撮像画像を再取得したり、テストパターン30を再印刷したりすることになり、補正に要する時間が長くなる。
これに対して、本実施形態では、罫線31の本数に基づいた正反射領域Tの有無の判定を行うので、補正に用いる罫線31が識別できれば、上記のような撮像画像の再取得や、テストパターン30の再印刷が不要となり、補正に係る時間の短縮を図れる。
本実施形態では、撮像部17は、複数の光源171Aを備え、撮像制御手段154Cは、複数の光源171Aのいずれかを点灯させ、異常検出手段154Dにより正反射領域Tが検出された場合に点灯させる光源171Aを切り替える。
コックリングによって正反射光が撮像素子173に入射している場合、点灯を切り替えてコックリングの方向と同じ方向から照明光を照射させることで、正反射光の撮像素子173への入射が抑制される。よって、光源を切り替えて、罫線31を識別できる程度に正反射領域Tを抑制したり、正反射領域Tをなくしたりすることで、第一実施形態と同様の処理により撮像画像に基づいた罫線ずれ補正の各処理を実施することができる。
[その他の実施形態]
なお、本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良、及び各実施形態を適宜組み合わせる等によって得られる構成は本発明に含まれるものである。
上記第一実施形態では、印刷時にメディアMにコックリングが発生している場合を例示した。しかしながら、例えば、インク滴の吐出量によっては、メディアMに吐出されたインク滴の乾燥時にコックリングが発生する場合もあり、さらに、メディアMに対して適正な位置にインク滴が着弾された場合でも、その後、メディアMを撮像位置に搬送した際に、メディアMにコックリングが発生する場合もある。これらの場合では、コックリングが発生した位置のみならず、その他の領域においても、罫線31の位置がずれる可能性がある。例えば、メディアMに対して適正な位置にインク滴が吐出されたが、その後、インク滴の乾燥時にメディアMが収縮すると、コックリングの発生位置だけでなく、その他の罫線31もメディアMの収縮方向にその位置が移動する。
上述した第二実施形態においても、テストパターン30の印刷後(撮像時)のコックリングを検出することができるが、印刷時に既に発生していたコックリングであるか、印刷後に発生したコックリングであるかを判定することが困難である。そこで、以下のような手法により、印刷時のコックリングであるか、撮像時のコックリングであるかを判定してもよい。
すなわち、ステップS3の実施前に、例えば+x側の端部に位置する罫線31と、−x側の端部に位置する罫線31との間隔と基準値(元画像データにおける+x側端部の罫線31と、−x側端部の罫線31との間隔)との差が第二閾値以内であるか否かを判定してもよい。
印刷時にコックリングがあり、その後、撮像時までに新たなコックリングが発生しなかった場合、印刷時に発生していたコックリングの位置において、罫線31の間隔が基準値とは異なる値となる。これに対して、印刷後にコックリングが発生した場合、例えばコックリングが発生している場所のみならず、メディアM全体が収縮して、罫線31の間隔は基準値となっているが、その位置が本来の位置からずれる場合等も考えられる。このような場合、罫線31の間隔が正常であるとして、補正処理を行うと、コックリングの影響によって正常な補正値が算出されない可能性もある。
このようにメディアMの全体に亘って一部のコックリングの影響が出ている場合、−x側端部の罫線31と+x側端部の罫線31との間隔が基準値に対して大きくずれることになる。したがって、上記のような判定を行うことにより、テストパターン30の印刷後にメディアMに発生したコックリングに対しても、精度よく検出することが可能となる。
そして、撮像画像におけるx方向の両端部における罫線31の間隔と基準値との差が第二閾値以内である場合は、上記第一実施形態と同様の処理(ステップS3からステップS5による異常領域Sの検出、ステップS6の正常領域に基づいた補正量の算出)を実施し、算出された補正量を適用して印刷を行う。
一方、撮像画像におけるx方向の両端部における罫線31の間隔と基準値との差が第二閾値を超える場合は、例えば、ステップS1に戻り、テストパターン30を再度印刷し直す。なお、所定回数の繰り返し処理を実施しても、印刷後のメディアMの収縮等によるコックリングが検出される場合は、他の要因があるとして、エラーを出力したり、フラッシング等のインクノズルのメンテナンス処理を実施したりしてもよい。
また、上記例では、−x側端部の罫線31と+x側端部の罫線31との間隔により印刷後に発生するコックリング(メディアMの異常)の有無を検出する例であるが、さらに、1つの罫線31の他の罫線31との間隔に基づいて、正常領域を検出してもよい。
例えば、撮像画像におけるx方向の両端部における罫線31の間隔と基準値との差が第二閾値以内である場合、さらに、+x側端部の罫線31と、−x側端部から2つ目の罫線31との間隔を検出し、基準値との差が所定の第三閾値以内であるか否かを判定する。このように、間隔を検出する対象となる罫線31を例えば1つずつずらし、異常領域Sではない正常領域(罫線ずれ補正処理を実施する際に問題とならない領域)を検出してもよい。
上記第一実施形態において、x方向に沿って隣り合う罫線31の間隔を検出し、その間隔と基準値との差の絶対値が閾値以内であるか否かを判定することで異常領域Sを検出した。これに対して、例えば、x方向に並ぶ罫線31における2つおきの罫線31の間隔を検出し、その間隔と基準値との差の絶対値が、所定の第四閾値以内であるか否かを判定する等の処理をしてもよい。つまり、間隔を検出する罫線31としては、x方向に沿って隣り合っている必要がなく、所定数の罫線31を挟む2つの罫線31であってもよい。
上記第一実施形態では、罫線31の間隔と基準値との差の絶対値が、閾値より大きい領域が存在する場合に、その両端部に位置する罫線31を正常な位置に配置された罫線31であると判定した。例えば、図9の例では、両端部の「+1」の罫線、「+4」の罫線31は正常であると判定された。
これに対して、両端部に位置する罫線31をも異常領域Sに対応した罫線31であると判定してもよい(例えば、図9の「+1」及び「+4」の罫線)。この場合、コックリングの影響を受けている可能性のある罫線31を除外できるので、より適切な罫線ずれ補正を行うことができる。
上記第二実施形態では、撮像中心に対して点対称となる2つの光源171Aを駆動させる例を示したが、これに限定されず、例えば、点対称とならない2つの光源を点灯させてもよく、あるいは光源を1つずつ点灯させてもよく、また3つ以上の光源を点灯させてもよい。
上記第二実施形態では、ステップS12において、Yesと判定されて正反射領域Tが存在する場合、光源171Aを切り替えてステップS2において、撮像画像を取り直す例を示した。しかしながら、メディアMに正反射領域Tが存在している場合、当該正反射領域Tにコックリングが発生していることを意味する。このような場合、正反射領域Tがなくなるように光源171Aを切り替えても、コックリングが発生している領域では、罫線31の間隔と基準値との差の絶対値が、閾値以上となることが予想される。したがって、第二実施形態のステップS12においてYesと判定された場合、異常検出手段154Dは、正反射領域Tを異常領域Sとして検出して、ステップS3の処理に進めてもよい。この場合、補正量算出手段154Eは、ステップS12において検出される正反射領域Tと、ステップS5により検出される異常領域Sを除外して、その他の正常領域に存在する罫線31に基づいた罫線ずれ補正を行う。
上記第一実施形態では、異常検出手段154Dにより異常領域Sが検出された場合、補正量算出手段154Eは、異常領域Sを除外した残りの領域に基づいて補正量を算出したが、これに限定されない。例えば異常領域Sが検出されると、ステップS1に戻ってテストパターン30を再度印刷し直す等の処理を行ってもよい。
異常検出手段154Dは、罫線31の間隔に基づいて異常領域Sを検出する例を示したが、これに限定されない。上述のように、罫線31の本数を計測して正反射領域Tを検出することで異常領域Sを検出してもよく、罫線31の位置(座標位置)を元画像データの位置と比較することで、撮像画像における位置が元画像データにおける基準位置とは異なる罫線31を異常領域Sとして検出してもよい。
上記第二実施形態では、罫線31の本数が所定値未満か否かを判定して正反射領域Tの有無を検出したが、これに限定されない。例えば、異常検出手段154Dは、撮像画像において、輝度値が所定値以上となる領域(画素群)が一定幅以上ある場合に、正反射領域が有ると判定してもよい。
上記第二実施形態において、撮像制御手段154Cは、正反射領域Tが有る場合に、複数の光源171Aを切り替える制御を行ったが、これに限定されない。例えば、撮像素子173の外周にガイドレールが敷設され、当該ガイドレール上に光源が移動可能に設けられる構成などとしてもよい。この場合、撮像制御手段154Cは、正反射領域Tが有る場合に、光源をガイドレールに沿って所定量移動させる等の制御を行うことにより、正反射が発生しない位置に光源を移動させることができる。
上記第一及び第二実施形態において、罫線31を検出する際のy方向の位置として、第一罫線31Aに対しては、当該第一罫線31Aの第二罫線31B側の端部をx方向に沿った反射率変化により検出し、第二罫線31Bに対しては、当該第二罫線31Bの第一罫線31A側の端部をx方向に沿った反射率変化により検出する例を示したが、これに限定されない。
つまり、印刷部16におけるノズルは、通常Y方向に沿って複数設けられており、これらの各ノズルに対して着弾位置が適正となるように補正する必要がある。したがって、罫線31を検出する際のy方向の位置としては、各ノズルに対応した位置であることが好ましい。この場合、印刷部16の各ノズルに対して、それぞれ、上記第一実施形態にて説明したような罫線ずれ補正を行うことが可能となる。
また、異常検出手段154Dにより、異常領域Sや正反射領域Tが検出される場合に、罫線31を検出するy方向の位置を変更してもよい。例えば、y座標がy=y1のラインに沿った反射率変化曲線により罫線31を検出した際に、罫線31の本数が所定値未満である場合や、罫線31の間隔と基準値との差が閾値を超える場合に、y=y2のラインに沿った反射率変化曲線により罫線31を検出し直す。このように、異常領域Sや正反射領域Tが検出されない又は少ない位置を探索し、その位置での罫線31に基づいた罫線ずれ補正を実施することで、補正の精度を向上させることができる。
上記各実施形態では、撮像部17がキャリッジ13に搭載され、メディアMに対して一方向に移動可能に構成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、撮像部17がキャリッジに搭載されない構成とし、所定の撮像範囲を撮像するものであってもよく、キャリッジ13とは別体として他の移動機構により移動可能な構成であってもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造は、本発明の目的を達成できる範囲で上記各実施形態及び変形例を適宜組み合わせることで構成してもよく、また他の構造などに適宜変更してもよい。
1…プリンター(液体吐出装置)、13…キャリッジ、14…キャリッジ移動ユニット、15…制御ユニット(制御部)、16…印刷部(画像形成部)、17,17A…撮像部、30…テストパターン(ずれ調整パターン)、31…罫線、31A…第一罫線、31B…第二罫線、153…メモリー、154…CPU、154A…走査制御手段、154B…印刷制御手段、154C…撮像制御手段、154D…異常検出手段、154E…補正量算出手段、171,171A…光源、173…撮像素子、M…メディア、P0…着弾位置、P1…着弾位置、S…異常領域、T…正反射領域。

Claims (8)

  1. メディアに液体を吐出して画像を印刷する画像形成部と、
    前記メディアを撮像する撮像部と、
    前記撮像部及び前記画像形成部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記画像形成部によりずれ調整パターンを前記メディアに印刷させ、前記撮像部により前記ずれ調整パターンを撮像させて撮像画像を取得し、前記撮像画像に基づいて、前記撮像画像の異常領域を検出する
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記ずれ調整パターンは、複数の罫線を所定方向に一定間隔に配置したパターンであり、
    前記制御部は、前記撮像画像における前記罫線の間隔が所定範囲外となる場合に、前記異常領域を検出する
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項2に記載の液体吐出装置において、
    前記制御部は、前記撮像画像における前記異常領域以外の領域の前記罫線に基づいて、前記画像形成部により前記画像を形成する際の前記液体の前記メディアへの着弾位置を補正する
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の液体吐出装置において、
    前記制御部は、前記撮像画像に基づいて前記メディアに照射される照明光が正反射された正反射領域の有無を検出する
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項4に記載の液体吐出装置において、
    前記制御部は、前記撮像画像における罫線の本数が所定値未満である場合に、前記正反射領域が有ることを検出する
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の液体吐出装置において、
    前記撮像部は、前記メディアに前記照明光を照射する方向がそれぞれ異なる複数の光源を含み、
    前記制御部は、前記正反射領域が有ることが検出すると、前記メディアに前記照明光を照射させる前記光源を切り替える
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  7. メディアにずれ調整パターンを形成するパターン形成ステップと、
    前記メディアを撮像して前記ずれ調整パターンの撮像画像を取得する画像取得ステップと、
    前記撮像画像に基づいて、前記撮像画像の異常領域を検出する異常検出ステップと、
    を実施することを特徴とする液体吐出方法。
  8. ずれ調整パターンが形成されたメディアの撮像画像を取得し、
    前記撮像画像に基づいて、前記撮像画像の異常領域を検出する
    ことを特徴とする検出方法。
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