JP2017205336A - 放射線撮影装置 - Google Patents

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大輔 村上
啓史 井上
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啓史 井上
光毅 吉田
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光毅 吉田
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Abstract

【課題】 天板を水平方向に配置してX線撮影を実行するときに、天板を傾斜させてX線撮影を実行したときと同じ撮影角度でのX線撮影を速やかに実行することが可能なX線撮影装置を提供する。【解決手段】 天板11をチルトまたはロールさせることにより天板11の表面を水平方向と交差させた傾斜状態で、X線照射部31からフラットパネルディテクタ32に至るX線の光軸と天板11の表面との交差角度をθとしてX線撮影を行うときに、天板11の表面が水平方向を向く水平状態でX線照射部31からフラットパネルディテクタ32に至るX線の光軸と天板11の表面との交差角度がθとなるときのC型アームの姿勢の情報を水平撮影姿勢情報として演算する姿勢演算部と、X線撮影部2により撮影したX線画像に対して姿勢演算部により演算した水平撮影姿勢情報を付与する画像処理部と、この水平撮影姿勢情報が付与された後のX線画像を記憶する画像記憶部とを備える。【選択図】 図6

Description

この発明は、放射線照射部と放射線検出器とを対向配置した状態で支持するC型アームを備え、被検者に対して放射線透視または放射線撮影を実行する放射線撮影装置に関する。
例えば、循環器系等の検査および手術を行う場合に使用される放射線撮影装置としてのX線撮影装置は、被検者を載置する検診台と、X線管を備えたX線照射部と、X線照射部から照射され検診台上の被検者を通過したX線を検出するX線検出器と、円弧状の案内部を有しX線管とX線検出器とを支持する略C字状のC型アームと、円弧状の案内部と係合することによりC型アームをスライド可能に支持するスライド機構と、スライド機構を介してC型アームを水平方向を向く軸心を中心に回動可能に支持する回動機構と、を備えている。
また、検診台は、被検者を載置するための天板を備える。この天板としては、その表面が水平方向を向く状態で固定されたタイプのものと、揺動可能に構成されたタイプのものがある。この天板の揺動動作としては、天板の長手方向(天板上に載置される被検者の体軸方向)を向く軸を中心として揺動するロールと、天板の長手方向と直交する方向を向く軸を中心として揺動するチルトとがある。
このようなX線撮影装置において、被検者を撮影した後、術後の経過を観察するために、一定の時間の経過後に再度撮影を行う場合がある。また、その際には、前回の撮影時とは、異なるX線撮影装置で再度撮影を行う場合もある。このような場合においては、X線画像の比較を正確、容易にするために、前回の撮影時と同じ方向から撮影を行うことが望ましい。このため、従来のX線撮影装置においては、天板をチルトまたはロールした状態で撮影を行った場合には、その撮影時における検診台のチルトまたはロールの角度と、C型アームの姿勢とを含む撮影データが、X線撮影を実行して作成されるX線画像に付与され、このデータがX線画像とともに記憶される。次のX線撮影時には、X線画像に付与された撮影データが読み出され、前回の撮影時と同様の撮影条件によりX線撮影が実行される。
特許文献1には、過去の撮影時の撮影角度情報を予め記憶するとともに、天板のチルト角度を検出し、撮影角度情報およびチルト角度に基づいて撮影角度情報を補正するための補正角度を算出し、撮影角度情報および補正角度に基づく位置に保持装置を移動させるX線撮影システムが開示されている。
特開2012−125434号公報
このようなX線撮影装置で使用される検診台には、チルト動作やロール動作を実行し得ないものも存在する。また、チルト動作やロール動作を実行し得る検診台であったとしても、被検者の状態によっては天板の表面を水平に配置した状態で天板上に被検者を載置してX線撮影を行う必要がある場合がある。このため、チルトやロールにより検診台における天板が傾斜した状態でX線撮影が実行された後に、天板の表面が水平方向を向いた状態で、先の撮影と同じ撮影角度からの撮影を行う場合には、チルトやロールにより検診台における天板か傾斜した状態でX線撮影を行ったときの天板の角度とC型アームの姿勢とに基づいて、天板を水平とした状態で同じ撮影角度からX線撮影を行うために必要となるC型アームの姿勢を算出する必要がある。このため、天板を水平とした状態でX線撮影を実行するときに、C型アームの姿勢の算出に時間がかかり、X線撮影を快適に実行することが不可能となるという問題が生ずる。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、天板を水平方向に配置してX線撮影を実行するときに、天板を傾斜させてX線撮影を実行したときと同じ撮影角度でのX線撮影を速やかに実行することが可能なX線撮影装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、被検者を載置する天板と、前記天板をチルトまたはロールさせる天板揺動機構と、を備えた検診台と、放射線照射部と、前記放射線照射部から照射され前記天板上の被検者を透過した放射線を検出する放射線検出器と、前記放射線照射部と前記放射線検出器とを対向配置した状態で支持するC型アームと、前記C型アームをスライドおよび回転可能に支持するC型アーム移動機構と、を備えた放射線撮影部と、を備えた放射線撮影装置において、前記天板をチルトまたはロールさせることにより前記天板の表面を水平方向と交差させた傾斜状態で放射線撮影を行うときの、前記放射線照射部から前記放射線検出器に至る放射線の光軸と前記天板の表面との交差角度を演算する演算部と、前記放射線検出器により撮影された放射線画像と前記演算部により演算された交差角度の情報とを関連付けて記憶する記憶部と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記演算部は、前記放射線照射部から前記放射線検出器に至る放射線の光軸と前記天板の表面との交差角度に基づいて、前記天板をチルトまたはロールさせることにより前記天板の表面を水平方向と交差させた傾斜状態で、前記放射線照射部から前記放射線検出器に至る放射線の光軸と前記天板の表面との交差角度をθとして放射線撮影を行うときに、前記天板の表面が水平方向を向く水平状態で前記放射線照射部から前記放射線検出器に至る放射線の光軸と前記天板の表面との交差角度がθとなるときの前記C型アームの姿勢の情報を交差角度の情報として演算する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記天板をチルトさせることにより前記天板の表面が水平方向と交差する傾斜状態で、前記放射線照射部から前記放射線検出器に至る放射線の光軸と前記天板の表面との交差角度をθとして放射線撮影を行うときに、前記C型アームが前記被検者の体軸方向を向くときには前記C型アームのスライド量を前記交差角度の情報とし、前記C型アームが前記被検者の体軸と直交する方向を向くときには、前記C型アームの回転量を前記交差角度の情報とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記天板をロールさせることにより前記天板の表面が水平方向と交差する傾斜状態で、前記放射線照射部から前記放射線検出器に至る放射線の光軸と前記天板の表面との交差角度をθとして放射線撮影を行うときに、前記C型アームが前記被検者の体軸方向を向くときには前記C型アームの回転量を前記交差角度の情報とし、前記C型アームが前記被検者の体軸と直交する方向を向くときには、前記C型アームのスライド量を前記交差角度の情報とする。
請求項1から請求項4に記載の発明によれば、放射線画像と放射線の光軸と天板の表面との交差角度の情報とを関連付けて記憶することから、天板を水平方向に配置してX線撮影を実行するときに、天板を傾斜させてX線撮影を実行したときと同じ撮影角度でのX線撮影を速やかに実行することが可能となる。このため、天板が傾斜しない検診台を使用してX線撮影を行う場合や、被検者の状態によって天板を水平に配置してX線撮影を行う場合においても、天板を傾斜させてX線撮影を実行したときと同様の条件により、速やかに再度のX線撮影を行うことが可能となる。
この発明に係るX線撮影装置を正面側から見た斜視図である。 この発明に係るX線撮影装置を側面側から見た斜視図である。 この発明に係るX線撮影装置を斜め後方から見た斜視図である。 検診台1における天板移動機構を模式的に示す斜視図である。 この発明に係るX線撮影装置の主要な制御系を示すブロック図である。 C型アーム28のスライド動作と天板11のチルト動作を模式的に示す説明図である。 C型アーム28のスライド動作と天板11のチルト動作を模式的に示す説明図である。 C型アーム28のスライド動作と天板11のロール動作を模式的に示す説明図である。 C型アーム28のスライド動作と天板11のロール動作を模式的に示す説明図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係るX線撮影装置を正面側から見た斜視図である。また、図2は、この発明に係るX線撮影装置を側面側から見た斜視図である。さらに、図3は、この発明に係るX線撮影装置を斜め後方から見た斜視図である。なお、図1および図2は、C型アーム28を天板11の短手方向(天板11上に載置される被検者の体軸と直交する方向)に配置することによりオブリーク方向にスライドさせる状態を示し、図3は、C型アーム28を天板の長手方向(天板11上に載置される被検者の体軸方向)に配置することによりサジタル方向にスライドさせる状態を示している。
なお、このようなX線撮影装置においては、C型アーム28を、被検者の体軸を中心として体軸回りに移動させる方向をオブリーク方向と呼称し、被検者の頭部側から見て左側への移動方向を「LAO」(左前傾位)と表し、右側への移動方向を「RAO」(右前傾位)と表す。また、C型アーム28を、被検者の体軸に沿って体軸方向に移動させる方向をサジタル方向と呼称し、被検者の頭部側への移動方向を「CRAN」(CRANIAL)と表し、足部側への移動方向を「CAUD」(CAUDAL)と表す。
この発明に係るX線撮影装置は、検診台1とX線撮影部2とを備える。
X線撮影部2は、X線管とコリメータとを備えるこの発明に係る放射線照射部としてのX線照射部31と、このX線照射部31から照射され検診台1上の被検者を透過したX線を検出するこの発明に係る放射線検出器としてのフラットパネルディテクタ32とを備える。また、このX線撮影部2は、円弧状の案内部を有しX線照射部31とフラットパネルディテクタ32とを対向配置した状態で支持する略C型形状を有するC型アーム28と、このC型アーム28における案内部と係合することによりC型アーム28をスライド可能に支持するスライド部27と、このスライド部27を回転可能に支持する回転部29と、この回転部29を支持するための支持部26とを備える。
支持部26は、第1移動部材24に対して鉛直方向を向く軸を中心に回転する回転部材25を介して支持されている。第1移動部材24は、第2移動部材22の下面に配設された一対のレール23に沿って、図1に示すY方向に移動可能となっている。そして、第1移動部材24は、検査室の天井に配設された一対のレール21に沿って、図1に示すX方向に移動可能となっている。
このため、C型アーム28は、X線照射部31およびフラットパネルディテクタ32とともに、X方向およびY方向に移動するとともに、鉛直軸方向を中心に回転することにより、図1および図2に示す位置と図3に示す位置との間で移動可能となっている。そして、C型アーム28は、移動後の位置において、回転部29を中心に回転し、スライド部27に対してスライドする。
図4は、検診台1における天板移動機構を模式的に示す斜視図である。なお、この図においては、図1から図3に示す基台13の内部構造を示している。
図1から図4に示すように、検診台1は、被検者を載置する天板11と、フレーム12と、基台13とから構成される。
天板11は、フレーム12に対して、天板11の長手方向(天板11が水平方向に配置された状態においては図4に示すX方向)に移動可能に支持されている。そして、フレーム12は、天板11の短手方向(天板11が水平方向に配置された状態においては図4に示すY方向)を向く軸14を中心に揺動するとともに、長手方向を向く軸15を中心に揺動する。これにより、天板11は、フレーム12とともに、軸14を中心に揺動するロールと、軸15を中心に揺動するチルトとを実行することができる。
軸14および軸15は、移動台16に支持されている。この移動台16は、昇降台17に対して、天板11の短手方向に移動可能となっている。また、昇降台17は、支持台18に対して上下方向(図4に示すZ方向)に昇降可能となっている。また、上述したように、天板11は、フレーム12に対して、天板11の長手方向に移動可能に支持されている。このため、天板11は、その長手方向および短手方向に移動可能であるとともに、昇降可能となっている。
図5は、この発明に係るX線撮影装置の主要な制御系を示すブロック図である。
このX線撮影装置は、装置の制御に必要な動作プログラムが格納されたROM、制御時にデータ等が一時的にストアされるRAM、論理演算を実行するCPU等を備え、装置全体を制御する制御部4を備える。この制御部4は、後述するように、天板11をチルトまたはロールさせることにより天板11の表面を水平方向と交差させた傾斜状態で、X線照射部31からフラットパネルディテクタ32に至るX線の光軸と天板11の表面との交差角度(臨床角)をθとしてX線撮影を行うときに、天板11の表面が水平方向を向く水平状態でX線照射部31からフラットパネルディテクタ32に至るX線の光軸と天板11の表面との交差角度がθとなるときのC型アーム28の姿勢の情報を水平撮影姿勢情報として演算する姿勢演算部54と、X線撮影部2により撮影したX線画像に対して姿勢演算部54により演算した水平撮影姿勢情報を付与する画像処理部55と、この水平撮影姿勢情報が付与された後のX線画像を記憶する画像記憶部56とを備える。
なお、水平撮影姿勢情報とは、天板11が水平方向を向いた状態においても、天板がチルトまたはロールした状態と同一の臨床角で透視を実行するためのC型アーム28の姿勢を表す交差角度の情報である。なお、臨床角とは、X線照射部31からフラットパネルディテクタ32に至るX線の光軸と天板11の表面との交差角度であり、診断学上において、被検者を診断する方向(透視方向)として重要な意味を持つものである。
この制御部4は、検診台1およびX線撮影部2を操作するための操作部3と接続されている。また、この制御部4は、検診台1と接続されており、検診台1における天板11をチルトおよびロールさせるための揺動機構51と、天板11を長手方向および短手方向に移動させ、かつ、昇降させるための移動機構52とを制御する。さらに、この制御部4は、X線撮影部2と接続されており、X線撮影部2におけるC型アーム28を、X方向およびY方向に移動させ、鉛直軸方向を中心に回転させ、回転部29を中心に回転させ、さらに、スライド部27に対してスライドさせるためのC型アーム28の移動機構53を制御する。
次に、このような構成を有するX線撮影装置によりX線透視またはX線撮影を実行するときのC型アーム28の移動動作と天板11の揺動動作について説明する。図6および図7は、C型アーム28のスライド動作と天板11のチルト動作を模式的に示す説明図である。なお、図6および図7においては、C型アーム28を天板11上の被検者に対して頭部側から接近させることにより、C型アーム28を天板11上の被検者の体軸方向を向く状態に配置させてサジタル方向にスライドさせる実施形態を示している。
なお、図6は、図4に示すようにチルト動作が可能な検診台1を使用し、天板11をチルトさせて水平方向に対して傾斜した状態でX線撮影を実行している様子を示している。一方、図7は、天板11が水平方向を向く状態で固定された検診台を使用してX線撮影を実行している様子を示している。以下の説明においては、図6に示すように検診台1のチルト動作により天板11を水平方向に対して傾斜させた状態でX線撮影を実行した後、天板11が水平方向を向く状態で固定された検診台を使用してX線撮影を実行する場合について説明する。
図6は、天板11をチルトさせて水平方向に対して傾斜した状態でX線撮影を実行するときに、X線照射部31からフラットパネルディテクタ32に至るX線の光軸と天板11の表面との交差角度がθである状態を示している。このような状態でX線撮影を実行したときに、制御部4は、検診台1における天板11の水平方向に対する角度と、そのときのX線撮影部2におけるC型アーム28のスライド量を含むC型アームの姿勢を認識している。
そして、制御部4における姿勢演算部54は、天板11の表面が水平方向を向く水平状態で、X線照射部31からフラットパネルディテクタ32に至るX線の光軸と天板11の表面との交差角度がθとなるときのC型アーム28のスライド量を水平撮影情報として演算する。この水平撮影情報は、画像処理部55により、X線撮影部2により撮影したX線画像に付与される。すなわち、画像処理部55は、X線撮影部2により撮影したX線画像に対して、姿勢演算部54により演算した水平撮影姿勢情報を付与する。また、画像処理部は、X線画像に対して、X線撮影時の検診台1における天板11の水平方向に対する角度と、そのときのX線撮影部2におけるC型アーム28のスライド量を含むC型アーム28の姿勢の情報も、併せて付与する。これらの情報を付与されたX線画像は、制御部4における画像記憶部56に記憶される。
この画像の撮影後、所定の時間(日数)が経過し、被検者を再度撮影するときには、被検者に対して先の撮影と同じ方向から撮影をすることが好ましい。一方、このようなX線撮影装置で使用される検診台には、チルト動作やロール動作を実行し得ないものも存在する。また、被検者の状態によっては、被検者を、水平方向を向く天板11上に載置した状態でX線撮影を行う必要が生ずる場合もある。
このような場合においては、図7に示すように、天板11の表面が水平方向を向く状態とし、かつ、C型アーム28のスライド量を変更することにより、X線照射部31からフラットパネルディテクタ32に至るX線の光軸と天板11の表面との交差角度をθとすることができる。すなわち、このような場合においては、制御部4は、画像記憶部56に記憶されたX線画像に付与された水平撮影姿勢情報を読み込み、この情報に基づいてC型アーム28をスライドさせることにより、X線照射部31からフラットパネルディテクタ32に至るX線の光軸と天板11の表面との交差角度がθとなる位置にC型アーム28を設置する。これにより、天板11を水平方向に配置してX線撮影を実行するときに、天板11を傾斜させてX線撮影を実行したときと同じ撮影角度でのX線撮影を速やかに実行することが可能となる。
なお、図6および図7に示す実施形態においては、C型アーム28を天板11上の被検者に対して頭部側から接近させることにより、C型アーム28を天板11上の被検者の体軸方向を向く状態に配置させた、所謂、頭入れといわれる状態でX線撮影を実行する場合を示している。この場合においては、天板11が傾斜した状態でX線撮影を実行した場合と、天板11の表面が水平方向を向く状態でX線撮影を実行した場合との撮影方向を同一とするために、C型アーム28をサジタル方向にスライドさせる構成を採用している。
これに対して、C型アーム28を天板11上の被検者に対して側方から接近させることにより、C型アーム28を天板11上の被検者の体軸方向と直交する方向を向く状態に配置させた、所謂、横入れといわれる状態でX線撮影を実行する場合がある。このような場合においては、天板11が傾斜した状態でX線撮影を実行した場合と、天板11の表面が水平方向を向く状態でX線撮影を実行した場合との撮影方向を同一とするためには、図1から図3に示すスライド部27を回転部29に対して回転させることにより、C型アーム28を回転させる構成を採用すればよい。
次に、上述したX線撮影装置によりX線透視またはX線撮影を実行するときのC型アーム28の移動動作と天板11の揺動動作の他の実施形態について説明する。図8および図9は、C型アーム28の移動動作と天板11のロール動作の実施形態を模式的に示す説明図である。なお、図8および図9においては、C型アーム28を天板11上の被検者に対して側方から接近させることにより、C型アーム28を天板11上の被検者の体軸方向と直交する方向を向く状態に配置させてオブリーク方向にスライドさせる実施形態を示している。
なお、図8は、図4に示すようにロール動作が可能な検診台1を使用し、天板11をロールさせて水平方向に対して傾斜した状態でX線撮影を実行している様子を示している。一方、図9は、天板11が水平方向を向く状態で固定された検診台を使用してX線撮影を実行している様子を示している。以下の説明においては、図8に示すように検診台1のロール動作により天板11を水平方向に対して傾斜させた状態でX線撮影を実行した後、天板11が水平方向を向く状態で固定された検診台を使用してX線撮影を実行する場合について説明する。
図8は、天板11をロールさせて水平方向に対して傾斜した状態でX線撮影を実行するときに、X線照射部31からフラットパネルディテクタ32に至るX線の光軸と天板11の表面との交差角度がθである状態を示している。このような状態でX線撮影を実行したときに、制御部4は、検診台1における天板11の水平方向に対する角度と、そのときのX線撮影部2におけるC型アーム28のスライド量を含むC型アーム28の姿勢を認識している。
そして、上述した実施形態と同様、制御部4における姿勢演算部54は、天板11の表面が水平方向を向く水平状態で、X線照射部31からフラットパネルディテクタ32に至るX線の光軸と天板11の表面との交差角度がθとなるときのC型アーム28のスライド量を水平撮影情報として演算する。この水平撮影情報は、画像処理部55により、X線撮影部2により撮影したX線画像に付与される。すなわち、画像処理部55は、X線撮影部2により撮影したX線画像に対して、姿勢演算部54により演算した水平撮影姿勢情報を付与する。また、画像処理部55は、X線画像に対して、X線撮影時の検診台1における天板11の水平方向に対する角度と、そのときのX線撮影部2におけるC型アーム28のスライド量を含むC型アーム28の姿勢の情報も、併せて付与する。これらの情報を付与されたX線画像は、制御部4における画像記憶部56に記憶される。
この画像の撮影後、所定の時間(日数)が経過し、被検者を、天板11を水平方向に配置して再度撮影するときには、図9に示すように、天板11の表面が水平方向を向く状態とし、かつ、C型アーム28のスライド量を変更することにより、X線照射部31からフラットパネルディテクタ32に至るX線の光軸と天板11の表面との交差角度をθとすることができる。すなわち、このような場合においては、制御部4は、画像記憶部56に記憶されたX線画像に付与された水平撮影姿勢情報を読み込み、この情報に基づいてC型アーム28をスライドさせることにより、X線照射部31からフラットパネルディテクタ32に至るX線の光軸と天板11の表面との交差角度がθとなる位置にC型アーム28を設置する。これにより、天板11を水平方向に配置してX線撮影を実行するときに、天板11を傾斜させてX線撮影を実行したときと同じ撮影角度でのX線撮影を速やかに実行することが可能となる。
なお、図8および図9に示す実施形態においては、C型アーム28を天板11上の被検者に対して側方から接近させることにより、C型アーム28を天板11上の被検者の体軸方向と直交する方向を向く状態に配置させた、所謂、横入れといわれる状態でX線撮影を実行する場合を示している。この場合においては、天板11が傾斜した状態でX線撮影を実行した場合と、天板11の表面が水平方向を向く状態でX線撮影を実行した場合との撮影方向を同一とするために、C型アーム28をオブリーク方向にスライドさせる構成を採用している。
これに対して、C型アーム28を天板11上の被検者に対して頭部側から接近させることにより、C型アーム28を天板11上の被検者の体軸方向を向く状態に配置させた、所謂、頭入れといわれる状態でX線撮影を実行する場合においては、天板11が傾斜した状態でX線撮影を実行した場合と、天板11の表面が水平方向を向く状態でX線撮影を実行した場合との撮影方向を同一とするためには、図1から図3に示すスライド部27を回転部29に対して回転させることにより、C型アーム28を回転させる構成を採用すればよい。
なお、上述した2つの実施形態においては、C型アーム28を被検者に対して頭部側または側方のいずれか一方から接近させているが、C型アーム28を被検者に対して斜め方向から接近させてもよい。このような場合には、X線照射部31とフラットパネルディテクタ32とが、サジタル方向とオブリーク方向とを組み合わせた方向に移動することから、C型アーム28のスライドおよび回転動作と、天板11のロールおよびチルト動作との関係から、上述した水平撮影姿勢情報を演算するようにすればよい。
また、上述した実施形態においては、姿勢演算部54により、天板11をチルトまたはロールさせることにより天板11の表面を水平方向と交差させた傾斜状態で、X線照射部31からフラットパネルディテクタ32に至るX線の光軸と天板11の表面との交差角度(臨床角)をθとしてX線撮影を行うときに、天板11の表面が水平方向を向く水平状態でX線照射部31からフラットパネルディテクタ32に至るX線の光軸と天板11の表面との交差角度がθとなるときのC型アーム28の姿勢の情報を交差角度の情報として演算し、この水平撮影姿勢情報をX線画像に対して付与している。しかしながら、X線の光軸と天板11の表面との交差角度のみをX線画像に付与し、天板11を水平状態としてX線撮影を実行するときに、この交差角度の情報に基づいてC型アーム28の姿勢を演算するようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、X線撮影部2により撮影したX線画像に対して姿勢演算部54により演算した交差角度の情報としての水平撮影姿勢情報を付与し、この交差角度の情報としての水平撮影姿勢情報が付与された後のX線画像を画像記憶部56に記憶する構成を採用しているが、交差角度の情報に対してX線画像に付与された画像のID等を付与してもよい。すなわち、X線画像と交差角度の情報とを関連付けて記憶できればよい。
さらに、上述した実施形態においては、制御部4における画像記憶部56に対してX線画像と交差角度の情報とを関連付けて記憶しているが、この情報は、院内ネットワーク等を介して接続されたその他の記憶部に記憶されてもよく、また、放射線撮影装置とは別に配設された記憶部に記憶されてもよい。
1 検診台
2 X線撮影部
3 操作部
4 制御部
11 天板
12 フレーム
13 基台
14 軸
15 軸
16 移動台
17 昇降台
18 支持台
27 スライド部
28 C型アーム
29 回転部
31 X線照射部
32 フラットパネルディテクタ
51 揺動機構
52 移動機構
53 移動機構
54 姿勢演算部
55 画像処理部
56 画像記憶部

Claims (4)

  1. 被検者を載置する天板と、前記天板をチルトまたはロールさせる天板揺動機構と、を備えた検診台と、
    放射線照射部と、前記放射線照射部から照射され前記天板上の被検者を透過した放射線を検出する放射線検出器と、前記放射線照射部と前記放射線検出器とを対向配置した状態で支持するC型アームと、前記C型アームをスライドおよび回転可能に支持するC型アーム移動機構と、を備えた放射線撮影部と、
    を備えた放射線撮影装置において、
    前記天板をチルトまたはロールさせることにより前記天板の表面を水平方向と交差させた傾斜状態で放射線撮影を行うときの、前記放射線照射部から前記放射線検出器に至る放射線の光軸と前記天板の表面との交差角度を演算する演算部と、
    前記放射線検出器により撮影された放射線画像と前記演算部により演算された交差角度の情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
    を備えることを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 請求項1に記載の放射線撮影装置において、
    前記演算部は、前記放射線照射部から前記放射線検出器に至る放射線の光軸と前記天板の表面との交差角度に基づいて、前記天板をチルトまたはロールさせることにより前記天板の表面を水平方向と交差させた傾斜状態で、前記放射線照射部から前記放射線検出器に至る放射線の光軸と前記天板の表面との交差角度をθとして放射線撮影を行うときに、前記天板の表面が水平方向を向く水平状態で前記放射線照射部から前記放射線検出器に至る放射線の光軸と前記天板の表面との交差角度がθとなるときの前記C型アームの姿勢の情報を交差角度の情報として演算する放射線撮影装置。
  3. 請求項2に記載の放射線撮影装置において、
    前記天板をチルトさせることにより前記天板の表面が水平方向と交差する傾斜状態で、前記放射線照射部から前記放射線検出器に至る放射線の光軸と前記天板の表面との交差角度をθとして放射線撮影を行うときに、
    前記C型アームが前記被検者の体軸方向を向くときには前記C型アームのスライド量を前記交差角度の情報とし、前記C型アームが前記被検者の体軸と直交する方向を向くときには、前記C型アームの回転量を前記交差角度の情報とする放射線撮影装置。
  4. 請求項2に記載の放射線撮影装置において、
    前記天板をロールさせることにより前記天板の表面が水平方向と交差する傾斜状態で、前記放射線照射部から前記放射線検出器に至る放射線の光軸と前記天板の表面との交差角度をθとして放射線撮影を行うときに、
    前記C型アームが前記被検者の体軸方向を向くときには前記C型アームの回転量を前記交差角度の情報とし、前記C型アームが前記被検者の体軸と直交する方向を向くときには、前記C型アームのスライド量を前記交差角度の情報とする放射線撮影装置。
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