JP2017205212A - 高さ調整装置及び高さ調整システム - Google Patents

高さ調整装置及び高さ調整システム Download PDF

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Abstract

【課題】 水位の変化に応じて浮設体の高さを自動的に調整できる高さ調整装置及び高さ調整システムを提供する。【解決手段】 高さ調整装置1は、水に浮かぶコースワイヤー21に定滑車31と、水底に固定される固定具51と、定滑車31に巻き掛けられており一端側に固定具51が連結され他端側に調整ウェイト53が連結された調整ワイヤー6と、調整ウェイト53を接続し且つ調整ワイヤー6における固定具51と定滑車31との間の一端側部分61に移動可能に係止された動滑車33とを備える。【選択図】 図5

Description

本発明は、水に浮かぶ浮設体の高さを調整する高さ調整装置及び高さ調整システムに関する。
ボート、カヌー競技などで使用されるコースは、海、湖、河川に配置される。海では潮の満ち引き、ダム湖では放水、河川は水量の増減などによって、水位が変化する。水位の変化に応じて、コースに設置したコースワイヤーの高さも変化させる必要がある。
そこで、特許文献1には、フロートと補助ウェイトと水底固定用ウェイトに調整ワイヤーを係合させ、フロートと補助ウェイトとの間をスペーサで接続した構成とし、調整ワイヤーを水面上で操作することでコースワイヤーに加わる張力を調整してコースワイヤーの高さを調整することが開示されている。
特許第4222170号公報 特許第4143701号公報
しかしながら、特許文献1の高さ調整装置では、コースワイヤーの高さを調整するためには、調整ワイヤーを操作することが必要とされる。器具の操作をすることなく、水位の変化に応じてコースワイヤーの高さを自動的に調整することが求められていた。
また、特許文献2には、水に浮かぶ浮桟橋が開示されている。浮桟橋についても、水位の変化に応じて、高さを自動的に調整することが求められている。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、水位の変化に応じて浮設体の高さを自動的に調整できる高さ調整装置及び高さ調整システムを提供することを課題とする。
本発明の高さ調整装置は、水に浮かぶ浮設体に設けられた定滑車と、水底に固定される固定具と、前記定滑車に巻き掛けられており一端側に前記固定具が連結され他端側に調整ウェイトが連結された調整ワイヤーと、前記調整ウェイトを接続し且つ前記調整ワイヤーにおける前記固定具と前記定滑車との間の一端側部分に移動可能に係止された可動部とを備えることを特徴とする。
本発明の高さ調整システムは、コースワイヤー、及び前記コースワイヤーの両端に接続された一対のフロートを有する浮設体と、一対の前記各フロートに設けられた上記高さ調整装置とを備えることを特徴とする。
本発明の高さ調整システムは、水に浮かべられて陸側から沖側の一方向に延びる浮桟橋を有する浮設体と、前記浮桟橋の前記一方向の沖側部に設けられた上記高さ調整装置と、前記浮桟橋の前記一方向の陸側部に一端が連結され他端が地面に固定された係留ワイヤーとを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、調整ワイヤーは浮設体に設けられた定滑車に巻き掛けられており、調整ワイヤーの一端側には固定具が連結され、調整ワイヤーの他端側には調整ウェイトが連結されている。調整ワイヤーの一端側であって固定具を連結した部分と定滑車との間を一端側部分とし、調整ワイヤーの他端側であって調整ウェイトを連結した部分と定滑車との間を他端側部分とする。
水位Wが上昇したときには、水位Wの上昇に応じて、浮設体が定滑車とともに上昇しようとする。調整ワイヤーの一端側部分と他端側部分のうち、固定具に固定されている一端側部分の張力が増え、調整ワイヤーが定滑車に対して一端側に相対移動する。調整ワイヤーの一端側部分が長くなり、他端側部分は短くなる。これにより、固定具からの浮設体の距離が長くなり、浮設体が上昇する。
一方、水位Wが下降したときには、水位Wの下降に応じて浮設体が下降しようとする。調整ワイヤーの一端側部分の張力が減少して、一端側部分が短くなり、他端側部分が長くなる。これにより、浮設体が下降する。
このように、本発明によれば、水位Wの昇降に応じて、水底からの距離を定める調整ワイヤーの一端側部分の長さが自動的に変化し、浮設体の水底からの高さを自動的に調整できる。水位Wの変化に応じて浮設体の高さを自動的に調整できる。
ここで、調整ウェイトが調整ワイヤーの他端側部分のみによって保持されている場合には、調整ウェイトは定滑車から鉛直方向に垂下される。調整ウェイトは水の流れにより揺れ、その揺れ幅は調整ワイヤーにおける他端側部分の長さ分に応じて大きくなりうる。調整ウェイトの揺れ幅は水位の変動により調整ワイヤーの他端側部分の長さが変わることで大きく変動する。水位が低く調整ワイヤーの他端側部分が長くなったときの調整ウェイトの揺れ幅は特に大きくなりうる。このため、浮設体の揺れが大きく、浮設体を安定に設置することが困難になる。
そこで、本発明では、調整ワイヤーの一端側部分に可動部を係止して、可動部に調整ウェイトを接続している。調整ウェイトは、調整ワイヤーの一端側部分に安定に保持される。したがって、浮設体の揺れが少なく、浮設体を安定に設置することができる。
しかも、可動部は、調整ワイヤーの一端側部分を調整ワイヤーに沿って移動可能である。水位が変位したときに、調整ワイヤーの一端側部分に沿った可動部の移動に伴って、調整ワイヤーの一端側部分と他端側部分の長さが変化する。このため、可動部に調整ウェイトを接続しても、水位Wの変化に応じて浮設体の高さを自動的に調整する作用が妨げられることはない。
本発明の第1の実施形態の高さ調整装置により高さが調整されるボート又はカヌーの競技コースの平面図である。 第1の実施形態の高さ調整装置及びコースワイヤーの模式図である。 第1の実施形態において、コースポールフロートの正面図である。 第1の実施形態において、中間フロートの正面図である。 第1の実施形態において、ダム湖の水位が高いときの高さ調整装置の模式図である。 第1の実施形態の高さ調整装置の説明図である。 第1の実施形態の動滑車の斜視図である。 第1の実施形態において、ダム湖の水位が低いときの高さ調整装置の模式図である。 第1の実施形態において、ダム湖の水位の変動とコースワイヤーの位置との関係を示すための高さ調整システムの模式図である。 第2の実施形態において、海水の水位が低いときの浮桟橋と階段の位置関係を示すための高さ調整システムの平面図である。 第2の実施形態において、海水の水位が低いときの浮桟橋と階段の位置関係を示すための高さ調整システムの模式図である。 第2の実施形態の高さ調整装置の模式図である。 第2の実施形態のガイドワイヤー、第2動滑車、補助ワイヤー及び浮桟橋の作動説明図である。 第2の実施形態において、海水の水位が高いときの浮桟橋と階段の位置関係を示すための高さ調整システムの平面図である。 第2の実施形態において、海水の水位が高いときの浮桟橋と階段の位置関係を示すための高さ調整システムの模式図である。 第3の実施形態の高さ調整システムの模式図である。 第3の実施形態の高さ調整システムの平面図である。 第4の実施形態の浮体の斜視図である。 第4の実施形態の浮体の本体の分解斜視図である。 第4の実施形態の浮体の断面図である。 第4の実施形態の他の態様の浮体に用いた板部材及び連結板の斜視図である。 第4の実施形態の他の態様の浮体の要部斜視図である。 第4の実施形態の他の態様の浮体に用いた締結部材の斜視図である。 第4の実施形態の他の態様の浮体の断面図である。 第4の実施形態の浮体の連結構造を示す要部正面図である。 第4の実施形態の他の態様の浮体に用いた板部材及び連結板の斜視図である。
(第1の実施形態)
図1に示すように、本実施形態の高さ調整システムは、ダム湖90に設置された、ボート又はカヌーの競技コースのコースワイヤー21の高さを調整する高さ調整装置1を備える。ダム湖90には、合計3つのコースが設けられている。3つの各コースは、4本の互いに平行に配列するコースワイヤー21によりそれぞれ区画されている。各コースワイヤー21の長さは1100mである。コースワイヤー21は、本発明の浮設体である。各コースワイヤー21は、それぞれ同じ構成の高さ調整装置1によりダム湖90に設置されている。
図1,図2に示すように、コースワイヤー21の途中には、複数の樹脂製の中空球状の中間フロート22が設けられている。各中間フロート22は、中間ワイヤー23によりコースワイヤー21に所定間隔を隔てて連結されている。中間フロート22は水面に浮き、コースワイヤー21は、中間ワイヤー23の長さ(2m)分だけ水面から下の水中に位置している。
図1、図2に示すように、コースワイヤー21の両端は、コースポールフロート25が連結されている。コースポールフロート25は、ウィンチ付コースポールである。コースワイヤー21の両端に固定されたコースポールフロート25には、それぞれ高さ調整装置1が設けられている。
図3に示すように、コースポールフロート25は、水中において上下方向に延在するポール25aと、ポール25aに対して直角方向(即ち水平方向)に延設されポール25aの上側に固定されたブイ固定具25bと、ブイ固定具25bに固定された一対のブイ25f、25fと、ウィンチ25gとを有する。ウインチ25gは、ポール25aの上端に固定されている。
図4に示すように、コースワイヤー21の途中にはブランチハンガー23aが設けられている。ブランチハンガー23aは、ステンレス製のパイプ23cが固定されていて、パイプ23cには中間ワイヤー23が上下移動可能に挿通されている。中間ワイヤー23は、その下端に連結されている錘23bにより水中より自立しており、錘23bの作用で中間フロート22がコースワイヤー21の水面上で直線状に正確に配置される。
ポール25aの下端には、連結具25cが固定されている。連結具25cの一端には、アイボルト25dが固定されており、連結具25cの他端にはリング状のワイヤーガイド25eが固定されている。ポール25aの中間部分にもリング状のワイヤーガイド25jが設けられている。アイボルト25dには、コースワイヤー21の一端が固定されている。ワイヤーガイド25e、25jには、全長30mの連結ワイヤー27の一端側が挿通され、該一端側の先端はウィンチ25gに固定され、余分はウィンチ25gに巻付けられている。連結ワイヤー27は、ウィンチ25gの操作で長さを変えることにより、中間フロート22が移動できる位置調整機能とコースワイヤー21の張力を調整する機能を有する。
連結ワイヤー27の他端には、本実施形態の高さ調整装置1が固定されている。
本実施形態の高さ調整装置1は、図5、図6に示すように、定滑車31と、固定具51と、調整ワイヤー6と、動滑車33とを備える。定滑車31は、連結ワイヤー27の他端に保持されている。固定具51は、水底98に沈められており、水底98に食い込むことで水底に固定されている。固定具51は、平面視でコースワイヤー21よりも外側に固定される。
固定具51は、本実施形態では錨であるが、ウェイトであってもよい。固定具51がウェイトである場合、固定具51としてのウェイトは、調整ワイヤー6の一端に加わる張力よりも大きい重力を発揮し得る重さであることが必要であり、少なくとも調整ウェイト53よりも重いことが必要である。
図5に示すように、調整ワイヤー6は、全長が40mであり、定滑車31に巻き掛けられている。調整ワイヤー6の一端側の端部には固定具51が連結されており、調整ワイヤー6の他端側の端部には調整ウェイト53が連結されている。
調整ワイヤー6における固定具51と定滑車31との間の部分を一端側部分61と称し、調整ワイヤー6における定滑車31と調整ウェイト53との間の部分を他端側部分62と称する。
図2に示すように、コースワイヤー21の両端には、一対のコースポールフロート25、25及び一対の高さ調整装置1、1が設けられている。一対の高さ調整装置1、1は、一対の固定具51、51間の距離が一対のコースポールフロート25、25間の距離よりも離れるように設置されている。コースワイヤー21の両端にそれぞれ設けられた一対の調整ワイヤー6、6の一端側部分61、61は、鉛直方向に対して水底に向かうに従って互いの距離を離す方向に傾斜している。鉛直方向に対する調整ワイヤー6の一端側部分61の傾斜角度α(図2参照)は、20〜70°がよく、更に30〜60°が好ましい。
図7に示すように、動滑車33は、枠体33aと、回転体33bと、環状部33cとを有する。枠体33aは、互いに向合う一対の対面壁33d、33dと、一対の対面壁33d、33d間を連結する側壁33eとを有する。回転体33bは、一対の対面壁33d、33d間に回転自在に設けられている。環状部33cは、枠体33aにネジ33fで締結されている。枠体33aの側壁33eと回転体33bとの間には空間部33gが形成されていて、空間部33gには、調整ワイヤー6の一端側部分61が挿通されている。環状部33cには、調整ワイヤー6の他端側部分62の端部が固定されている。さらに、環状部33cには、調整ウェイト53に連結された接続ワイヤー53aが固定されている。なお、環状部33cには調整ウェイト53が直接連結されていてもよい。かかる構成により、動滑車33は、調整ウェイト53を伴いながら、調整ワイヤー6の一端側部分61において一端側部分61に沿って移動自在とされている。
図5に示すように、調整ウェイト53は、動滑車33により接続されたときに、調整ワイヤー6、連結ワイヤー27及びコースワイヤー21にそれぞれ張力を付与する。調整ウェイト53は、これらの各ワイヤーに張力を付与できる程度の重さ(例えば30〜60kg)であるとよい。
本実施形態の高さ調整装置1によれば、図5及び図9の実線に示すように、ダム湖90の水位Wが上昇したとする。本実施形態において「水位W」は、水底からの水面の高さをいう。水位Wが上昇したときには、それに伴って、定滑車31は、コースワイヤー21とともに上昇しようとする。定滑車31により調整ワイヤー6の一端側部分61が上方に引っ張られ、一端側部分61の張力が増え、調整ワイヤー6が定滑車31に対して一端側に相対的に移動する。調整ワイヤー6の一端側部分61が長くなり、他端側部分62は短くなる。これにより、固定具51からのコースワイヤー21の距離が長くなり、コースワイヤー21が上昇する。
一方、図8及び図9の一点鎖線に示すように、ダム湖90の水位Wが下降したときには、水位Wの下降に応じてコースワイヤー21が下降しようとする。調整ワイヤー6の一端側部分61の張力が減少して、一端側部分61が短くなり、他端側部分62が長くなる。これにより、コースワイヤー21が下降する。
このように、本実施形態によれば、水位Wの昇降に応じて、水底からの距離を定める調整ワイヤー6の一端側部分61の長さが自動的に変化し、コースワイヤー21の高さを自動的に調整することができる。
ここで、調整ウェイト53が調整ワイヤー6の他端側部分62のみによって保持されている場合には、調整ウェイト53は定滑車31から鉛直方向に垂下される。調整ウェイト53は水の流れにより揺れ、その揺れ幅は調整ワイヤー6における他端側部分62の長さに応じて大きくなりうる。水位Wが低く調整ワイヤー6の他端側部分62が長くなったときの調整ウェイト53の揺れ幅は特に大きくなりうる。このため、コースワイヤー21の揺れが大きく、コースワイヤー21を安定に設置することが困難になる。
そこで、本実施形態では、調整ワイヤー6の一端側部分61に動滑車33を係止させ、動滑車33に調整ウェイト53を接続させている。調整ウェイト53は、調整ワイヤー6の一端側部分61に安定に保持される。
しかも、動滑車33は、調整ワイヤー6の一端側部分61を調整ワイヤー6に沿って移動可能である。水位Wが変位したときに、一端側部分61に沿った動滑車33の移動に伴って、調整ワイヤー6の一端側部分61と他端側部分62の長さが変化する。このため、動滑車33に調整ウェイト53を接続しても、水位Wの変化に応じてコースワイヤー21の高さを自動的に調整する作用が妨げられることはない。
本実施形態では、コースワイヤー21の両端に設けたコースポールフロート25にそれぞれ高さ調整装置1を設けているが、コースワイヤー21の途中にコースポールフロート25を設けて該コースポールフロート25に高さ調整装置1を配設してもよい。また、コースワイヤー21の一端に設けたコースポールフロート25のみに高さ調整装置1を配設し、コースワイヤー21の他端は、他のワイヤーなどの連結手段を介して陸に固定してもよい。
(第2の実施形態)
本実施形態の高さ調整システムは、図10、図11に示すように、海岸95沿いの水面に浮かぶ浮桟橋7と、浮桟橋7の高さを調整する高さ調整装置1とを備える。浮桟橋7は、複数の略正方形の浮体71からなる。各浮体71の大きさは、縦2m、横2m、厚さ30cmである。各浮体71は、発泡樹脂体を枠体で囲んで形成されたものである。浮桟橋7は、浮体71を海岸線に沿った横方向に2個、横方向に直交する縦方向、即ち沖に向かう方向に8個の計16個配列させることで形成されている。本実施形態では、浮桟橋7は、縦方向に長く設置しているが、縦方向の長さを横方向の長さよりも短くなるように設置してもよい。
海底には、固定具51及び第2固定具55が固定されている。固定具51及び第2固定具55は、第1の実施形態の固定具51と同様に、いずれも錨であるが、ウェイトであってもよい。本実施形態では、固定具51及び第2固定具55は、水底98に固定されていて、固定具51が第2固定具55よりも沖側に位置している。なお、第2固定具55は陸上の地面に固定されていてもよい。また、固定具51が第2固定具55よりも陸側に位置していてもよい。
海岸95には、階段9が設けられている。階段9は、縦方向に複数の段差があり、沖側から陸側に向かって階段9の高さが高くなっている。階段9の横幅方向の中央には浮桟橋7が配置されている。
浮桟橋7の縦方向沖側の先端には、その横方向両端部に、それぞれ定滑車31が設けられている。定滑車31には調整ワイヤー6が巻き掛けられている。調整ワイヤー6の全長は100mである。図12に示すように、調整ワイヤー6の一端側は、固定具51が連結されている。調整ワイヤー6の他端側は、調整ウェイト53が連結されている。調整ワイヤー6の固定具51と定滑車31との間の部分である一端側部分61には、第1の実施形態と同様の動滑車33が移動可能に係止されている。動滑車33には調整ワイヤー6の他端が連結されており、また調整ウェイト53が連結されている。
図10、図11、図13に示すように、高さ調整システムは、更に、係留ワイヤー81と、係留具85と、ガイドワイヤー8と、支持ワイヤー88と、第2動滑車89とを備える。
図10、図11に示すように、係留ワイヤー81の一端には、浮桟橋7の縦方向陸側の先端が連結されており、係留ワイヤー81の他端は、階段9の上端の近傍のリング状の係留具85に固定されている。
また、階段9の横方向両側には一対のガイドワイヤー8,8が設けられている。各ガイドワイヤー8は、階段9に沿って縦方向に延びており、ガイドワイヤー8の一端は係留具85で固定されており、ガイドワイヤー8の他端は、第2固定具55に固定されている。
図10、図13に示すように、一対のガイドワイヤー8、8には、第2動滑車89がガイドワイヤー8に沿って移動可能に設けられている。また、浮桟橋7の両側の側面部にはそれぞれ支持ワイヤー88の一端が固定されている。各支持ワイヤー88の他端は、一対のガイドワイヤー8、8にそれぞれ設けられた第2動滑車89,89に固定されている。ガイドワイヤー8は、第2動滑車89を延び方向に移動可能に支持できれば他のガイド部材でもよく、例えば、ガイドレールなどのガイド部材であってもよい。また、第2動滑車89は、ガイド部材に沿ってスライド可能であれば他の部材であってもよい。
浮桟橋7は、支持ワイヤー88及びガイドワイヤー8により、横方向の位置が一定に保持されている。また、図13に示すように、第2動滑車89がガイドワイヤー8に移動可能に設けられているため、浮桟橋7はガイドワイヤー8の延び方向(縦方向)に移動可能である。更に、浮桟橋7とガイドワイヤー8は支持ワイヤー88により連結されている。補助ワイヤー88は、横方向に対して上下の傾斜角度を容易に変えることができる。このため、第2動滑車89がガイドワイヤー8に沿って移動すると、支持ワイヤー88の傾斜角度が変化しながら、浮桟橋7は第2動滑車89に対して上下移動することができる。
図10,図11に示すように、海水の水位Wが低いときには、水位Wの下降に応じて、浮桟橋7が定滑車31とともに下降しようとする。調整ワイヤー6の一端側部分61の張力が減り、調整ワイヤー6が定滑車31に対して他端側に相対的に移動する。調整ワイヤー6の他端側部分62が長くなり、一端側部分61は短くなる。これにより、浮桟橋7が下降するとともに沖に向かう方向に移動しようとする。浮桟橋7が沖側に移動するにつれて支持ワイヤー88が沖側に移動され、ガイドワイヤー8に沿って第2動滑車89が沖側に移動される。浮桟橋7は、階段9の沖側先端へ移動するとともに、階段9の沖側先端の近傍において低い水位Wの水面に浮かぶ。
図14,図15に示すように、海水の水位Wが上昇したときには、水位Wの上昇に応じて浮桟橋7が上昇しようとする。調整ワイヤー6の一端側部分61の張力が増加して、一端側部分61が長くなる。これにより、浮桟橋7が上昇するとともに陸側に移動しようとする。これにともない、支持ワイヤー88が陸側に移動され、ガイドワイヤー8に沿って第2動滑車89が陸側に移動する。浮桟橋7は、階段9の陸側先端へ移動するとともに、階段9の陸側先端の近傍において高い水位Wの水面に位置される。
このように、本実施形態によれば、水位Wの昇降に応じて調整ワイヤー6の一端側部分61の長さが自動的に変化し、水面に安定に浮桟橋7を設置することができる。
また、本実施形態では、ガイドワイヤー8が階段9の横方向両側にそれぞれ、縦方向に延びている。ガイドワイヤー8に要するスペースが少なく、また、海岸を歩く人の支障になりにくい。
(第3の実施形態)
本実施形態の高さ調整システムは、図16、図17に示すように、浮桟橋7が海岸の岸壁97に近接して設置された高さ調整装置1を備える。浮桟橋7は、第2の実施形態と同様の浮体71を横方向に2個、縦方向に8個配列させることで形成されている。
浮桟橋7の縦方向の沖側の一端には、その横方向の両端に、それぞれ第2の実施形態と同様の一対の高さ調整装置1、1が設けられている。浮桟橋7の縦方向の陸側の他端には、その横方向の両端に、それぞれ一対のワイヤー8、8の一端が固定されている。各ワイヤー8の他端は、岸壁97に固定されたアイボルトなどの係止具88に固定されている。
本実施形態の高さ調整装置1は、海水の水位Wの昇降に応じて浮桟橋7を上下に変位させる。浮桟橋7の縦方向の陸側の他端は、ワイヤー8の一端が連結されている。ワイヤー8は、浮桟橋7の上下の変位を許容する。
本実施形態において、浮桟橋7は、その縦方向の一端と他端が高さ調整装置1とワイヤー8で保持されている。このため、浮桟橋1の上下移動を許容しながら安定に水面に浮かべることができる。
本実施形態では、浮桟橋7の陸側の他端を、ワイヤー8により岸壁97に連結しているが、浮桟橋7を上下移動可能に保持する構成であればワイヤー8以外の手段を採用することも可能である。例えば、岸壁97に上下方向に延びるレールを配置し、浮桟橋7の他端にレールに沿って移動可能に嵌合された嵌合部を設ける構成でもよい。
また、浮桟橋7の沖側の一端だけでなく陸側の他端にも、本発明の高さ調整装置1を設けても良い。
(第4の実施形態)
本実施形態の高さ調整システムにおいては、図18に示すように、浮桟橋を構成している浮体71が、板部材47と連結板48とを組み合わせた本体435と、本体435の中に収容された樹脂発泡体431とからなる。
浮桟橋7を構成する各浮体71は、長さ2000mm,幅2000mm、厚み300mmの矩形を呈している。浮体71は、ポリプロピレン製の板部材47と、ポリプロピレン製の連結板48とが組み木構造に組み付けられ、内部に発泡スチロールからなる樹脂発泡体431が収容されている。
図19に示すように、板部材47は、幅250mm、厚さ40mmの長尺板状の板部470と、板部470の両端に形成され表面が板部470の表面と面一の平面をなし裏面側に突出する最大厚さ100mmの厚肉部471と、厚肉部471の端面からそれぞれ40mm離間した位置に形成され厚肉部471の端面と同一形状の表面をもつ厚さ40mmの頭部472と、厚肉部471と頭部472とを連結する厚さ40mmの首部473とから構成されている。厚肉部471と頭部472の間には、表面に幅40mm、深さ60mmのスリット475が形成され、首部473の裏面は厚肉部471の裏面と面一の平面となっている。そして首部473の両側には、スリット475に連通する幅40mm、深さ60mmの第1溝474がそれぞれ形成されている。
連結板48は、縦100mm、横250mm、厚さ80mmの角柱状の中央部480と、中央部480の上下表面からそれぞれ40mm離間した位置に形成され縦60mm、横250mm、厚さ40mmの一対の側部481と、中央部480と側部481とを連結する厚さ40mmの首部482と、から構成されている。側部481と首部482は中央部480の裏面と面一の平面を構成し、中央部480の表面は側部481及び首部482より一段高くなっている。そしてそれぞれの首部482の両側には、幅40mm、深さ60mmの第2溝483が形成されている。
板部材47及び連結板48は、図19に示すように、以下のようにして組付けられる。先ず2枚の板部材47を、厚肉部471をもつ裏面が互いに対向するように上下に配置し、間に所定形状に成形された樹脂発泡体431を配置しておく。次に連結板48を用意し、上下の第2溝483がそれぞれ上下の第1溝474と交差するように合わせ、上下のスリット475内に上下の側部481をそれぞれ挿入する。これにより連結板48は半分が板部材47に組付けられる。これを板部材47の長手方向及び幅方向でそれぞれ両側に行うことで、2枚の板部材47と4枚の連結板48とが組付けられた単位枠体が形成される。
この単位枠体では、図20に示すように、2枚の連結板48の側部482がそれぞれ半分ずつスリット475内に突き合わせた状態で配置され、首部473が第2溝483に係合し、首部482が第1溝474に係合している。そして頭部472と中央部480の表面は、面一の平面となっている。
そして板部材47から幅方向に半分突出する4枚の連結板48に、それぞれ次の上下2枚の板部材47を組付け、それにさらに次の連結板48を組付けることで、単位枠体が次々に連結され、所定個数を組付けると図18に示す本体435が形成される。
この本体435は、全体として板状であり、表裏面及び左右側面が全て面一の平面となっているので、歩行時の障害になる凸部がなく、船舶の接舷時の障害になる凸部もない。そして左右両端は、厚肉部471と連結板48の存在によって重量が大きく、内部には大きな体積で樹脂発泡体431が配置され軽量となっている。そして水上に浮かせた場合には、裏面の全面が水面に当接するので高い浮力が確保でき、しかも重量も適度にあるため、合計厚さ300mmのうち約100mmが水中に没し約200mmが水面上に存在している。したがって薄型でありながら、水面上の高さを確保することができ、ボートの乗降などに最適である。また重量が適度にあるため、人が乗る場合などに一端に荷重が偏っても他端が持ち上がって傾斜するような不具合も回避され安定性が高い。
ところで上記本体435では、端面に連結板48が突出し、樹脂発泡体431が表出している。そこで図21に示すように、連結板48を半分に切断した形状の端末連結板48’を形成しておけば、端面からの突出部を皆無とすることができる。また図22に示すように、連結板48と係合する係合部487、488をもつ端末部材489を本体435の端末に組付けることも好ましい。これにより樹脂発泡体431の端末に表出する表面を覆うことができ、全表面を同材質とすることができるので、一体感が向上し、意匠性も向上する。端末部材489は4ピースから構成され、本体435と同材質から形成されている。
また、上記本体435では、板部材47と連結板48の係合強度が弱い場合には、両者の間で分離が生じる場合がある。そこで図23に示すような金属ブレースを用いて本体435及び端末部材489を締結することが好ましい。金属ブレースは、本体435内に2本の横ブレース490と2本の縦ブレース491が上下にそれぞれ配置されている。横ブレース490及び縦ブレース491の端部は、端末部材489に設けられた二つの突起486を貫通して外部にそれぞれ突出しているので、突起486を覆うように略L字状の金具492を配置してその突出端部を金具492の貫通孔に貫通させ、その外側からナット493によって締結することで、本体435及び端末部材489が強固に締結される。なお、図24に示すように全ての連結板48の中央部485の表面に貫通溝484を形成しておき、貫通溝484に沿って縦ブレース491を配置することもできる。
さらに、本体435同士を連結して長くあるいは広くする場合には、図23に示した横ブレース490又は縦ブレース491の突出端部を利用し、図25に示すようなメガネ形状の連結金具495及び図示しないナットを用いて一対の本体435どうしを連結することができる。これにより本体435及びその両端の端末部材489からなるユニットを、縦横に自在に連結することができる。なお、この場合、横ブレース490又は縦ブレース491は本体435の上方に突出しているので、一方の本体435に乗った状態で他方の本体435を容易に連結することができる。また端末部材489の突起486は、本体435の外周表面より奥方に形成されているので、金属ブレースが外部に突出することがなく、船舶等に傷を付ける恐れもない。
また端末部材489の下側に突出する金属ブレース同士も連結金具495で連結する場合には、上から見て下側の突起486と上側の突起486との位置がずれているので、人が本体435に乗った状態で両方のナットを容易に操作することができる。そして連結金具495あるいはそれから突出する金属ブレースを用いて、連結された複数のユニットを岸壁などに係留したり、船舶などの衝突による衝撃を緩和するための古タイヤなどを取付けたりすることが可能である。
上記した実施例では、本体435の表面に凸部が存在しないように板部材47と連結板48の形状を工夫しているが、図26に示すような板部材441と連結板442を用いて組付けてもよい。この場合には、本体435の上下表面に連結板442の側部443が連続して突出するので、側部443が板部材441の表面に置かれた物品の落下を防止する柵として機能する。
(1)上記実施形態の高さ調整装置1は、水に浮かぶ浮設体(コースワイヤー21,浮桟橋7)に設けられた定滑車31と、水底98に固定される固定具51と、定滑車31に巻き掛けられており一端側に固定具51が連結され他端側に調整ウェイト53が連結された調整ワイヤー6と、調整ウェイト53を接続し且つ調整ワイヤー6における固定具51と定滑車31との間の一端側部分61に係止され一端側部分61を調整ワイヤー6に沿って移動可能な可動部(動滑車33)とを備える。
上記構成によれば、調整ワイヤー6は浮設体に設けられた定滑車31に巻き掛けられており、調整ワイヤー6の一端側には固定具51が連結され、調整ワイヤー6の他端側には調整ウェイト53が連結されている。調整ワイヤー6の一端側の固定具51を連結した部分と定滑車31との間を一端側部分61とし、調整ワイヤー6の他端側の調整ウェイト53を連結した部分と定滑車31との間を他端側部分62とする。
水位Wが上昇したときには、水位Wの上昇に応じて、浮設体が定滑車31とともに上昇しようとする。調整ワイヤー6の一端側部分61と他端側部分62のうち、固定具51に固定されている一端側部分61の張力が増え、調整ワイヤー6が定滑車31に対して一端側に相対的に移動する。調整ワイヤー6の一端側部分61が長くなり、他端側部分62は短くなる。これにより、固定具51からの浮設体の距離が長くなり、浮設体が上昇する。
一方、水位Wが下降したときには、水位Wの下降に応じて浮設体が下降しようとする。調整ワイヤー6の一端側部分61の張力が減少して、一端側部分61が短くなり、他端側部分62が長くなる。これにより、浮設体が下降する。
このように、本実施形態によれば、水位Wの昇降に応じて、水底98からの距離を定める調整ワイヤー6の一端側部分61の長さが自動的に変化し、浮設体の水底98からの高さを自動的に調整できる。水位Wの変化に応じて浮設体の高さを自動的に調整できる。
ここで、調整ウェイト53が調整ワイヤー6の他端側部分62のみによって保持されている場合には、調整ウェイト53は定滑車31から鉛直方向に垂下される。調整ウェイト53は水の流れにより揺れ、その揺れ幅は調整ワイヤー6における他端側部分62の長さ分に応じて大きくなりうる。調整ウェイト53の揺れ幅は水位Wの変動により調整ワイヤー6の他端側部分62の長さが変わることで大きく変動する。水位Wが低く調整ワイヤー6の他端側部分62が長くなったときの調整ウェイト53の揺れ幅は特に大きくなりうる。このため、浮設体の揺れが大きく、浮設体を安定に設置することが困難になる。
そこで、本実施形態では、調整ワイヤー6の一端側部分61に可動部を係止して、可動部に調整ウェイト53を接続している。調整ウェイト53は、調整ワイヤー6の一端側部分61に安定に保持される。したがって、浮設体の揺れが少なく、浮設体を安定に設置することができる。
しかも、可動部は、調整ワイヤー6の一端側部分61を調整ワイヤー6に沿って移動可能である。水位Wが変位したときに、一端側部分61に沿った可動部の移動に伴って、調整ワイヤー6の一端側部分61と他端側部分62の長さが変化する。このため、可動部に調整ウェイト53を接続しても、水位Wの変化に応じて浮設体の高さを自動的に調整する作用が妨げられることはない。
(2)可動部は、動滑車33であることが好ましい。この場合には、可動部は、簡素な構成で、調整ウェイト53を接続させつつ、水位Wの変動に応じて、調整ワイヤー6の一端側部分61を移動することができる。
(3)第1の実施形態の高さ調整システムは、コースワイヤー21、及びコースワイヤー21の両端に接続された一対のフロート(コースポールフロート25、25)を有する浮設体と、一対の各フロートに設けられた高さ調整装置1とを備える。上記実施形態の高さ調整装置1により水位Wの変動に合わせてコースワイヤー21を上下動させることができる。
(4)第2,第3の実施形態の高さ調整システムは、水に浮かべられて陸側から沖側の一方向に延びる浮桟橋7を有する浮設体と、浮桟橋7の一方向(縦方向)の沖側部に設けられた高さ調整装置1と、浮桟橋7の一方向の陸側部に一端が連結され他端が地面に固定された係留ワイヤー81とを備える。
上記実施形態の高さ調整装置1により水位Wの変動に合わせて浮桟橋7を上下動させることができる。また、浮桟橋7の一方向の沖側部に調整ワイヤー6を挿通させた定滑車31が固定され、係留ワイヤー81の一端を浮桟橋7の陸側部に連結し、係留ワイヤー81の他端を地面(水底)に固定することで、水位Wの変化に応じた浮桟橋7の高さの変化を許容しつつ浮桟橋7を安定に設置することができる。
本発明の高さ調整装置1は、コースワイヤー21及び浮桟橋7のほかにも、養殖いけす(いかだ)の高さを調整するために好適に使用される。
(5)浮桟橋7に一端が連結された支持材(支持ワイヤー88)と、支持材の他端を上下方向に揺動可能に保持するスライド部材(第2動滑車55)と、スライド部材を陸側と沖側との間で移動可能に支持するガイド部材(ガイドワイヤー8)とを備えることが好ましい。
上記構成によれば、浮桟橋7は、支持材及びガイド部材により、横方向の位置が一定に保持されている。また、スライド部材がガイド部材に移動可能に設けられているため、浮桟橋7はガイド部材の延び方向に移動可能である。更に、浮桟橋7とガイド部材は支持材により連結されている。支持材は、横方向に対して上下の傾斜角度を容易に変えることができる。このため、スライド部材がガイド部材に沿って移動すると、支持材の傾斜角度が変化して、浮桟橋7はスライド部材に対して上下移動することができる。ガイド部材の傾斜角度にかかわらず、浮桟橋7を常時水面に浮かべることができる。
本実施形態において、各種ワイヤーは、細長いものであればよく、ロープ、ケーブル、チェーンなども含む意味で用いる。
(6)浮桟橋7は、1又は2以上の浮体71を有し、
浮体71は、長尺板状をなし幅方向両側から互いに対向して幅方向中央へ向かって延びる一対の第1溝474を両端部にそれぞれもつ樹脂製の板部材47と、短尺板状をなし幅方向両側から互いに対向して幅方向中央へ向かって延びる一対の第2溝483を両端部にそれぞれもつ樹脂製の連結板48と、を有し、
一対の板部材47を互いに離間して上下に配置し、一対の連結板48を板部材47の両側に板部材47と交差するようにそれぞれ配置し、第1溝474に第2溝483を組付けることで一対の板部材47が一対の連結板48で固定された単位枠体が板部材47の幅方向に複数個列設され隣接する板部材47が連結板48によって連続的に連結されてなり、複数対の板部材47と複数対の連結板48で囲まれた中空部をもつ本体435と、
本体435の中空部に配置された樹脂発泡体431と、からなることが好ましい。
浮桟橋7は、適度な質量となり浮力とのバランスも適度にあるため、安定に水面に浮かぶ。このため、浮桟橋7の上にある程度の質量を有する物体を載せても、浮桟橋7は水中に沈むことなく、安定に浮くことができる。
板部材47は両端部に厚肉部471をもつことが好ましい。本体435の各表面に表出する連結板48の各表面は板部材47の表面と面一になっていることが好ましい。単位枠体が板部材47の幅方向に複数個列設された状態を固定する棒状の締結部材をさらに備えたことが好ましい。締結部材は本体435の表面から奥方に配置されていることが好ましい。本体435が水面上に複数枚並べられ、隣接する本体435同士が締結部材を用いて連結されてなることが好ましい。
本発明は、上記実施形態の構成に限らず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜構成を変更することができる。
1:高さ調整装置、21:コースワイヤー、22:中間フロート、25:コースポールフロート、27:連結ワイヤー、31:定滑車、33:動滑車、431:樹脂発泡体、435:本体、47:板部材、471:厚肉部、474:第1溝、48,連結板、483:第2溝、51:固定具、53:調整ウェイト、55:第2固定具、6:調整ワイヤー、61:一端側部分、62:他端側部分、7:浮桟橋、71:浮体、8:ガイドワイヤー(ガイド部材)、81:係留ワイヤー、88:支持ワイヤー(支持材)、89:第2動滑車(スライド部材)、9:階段、90:ダム湖、95:海岸、97:岸壁、98:水底。
本発明の高さ調整装置は、水に浮かぶ浮設体に設けられた定滑車と、水底に固定される固定具と、前記定滑車に巻き掛けられており一端側に前記固定具が連結され他端側に調整ウェイトが連結された調整ワイヤーと、前記調整ウェイトを接続し且つ前記調整ワイヤーにおける前記固定具と前記定滑車との間の一端側部分に支持され、水位の変動に応じて前記一端側部分に沿って滑動する可動部とを備えることを特徴とする。
本発明の高さ調整システムは、コースワイヤー、及び前記コースワイヤーの両端に接続された一対のフロートを有する浮設体と、一対の前記各フロートに設けられた高さ調整装置とを備えることを特徴とする。さらに、高さ調整装置は、以下の(A)又は(B)の特徴を有する。
(A)水に浮かぶ浮設体に設けられた定滑車と、水底に固定される固定具と、前記定滑車に巻き掛けられており一端側に前記固定具が連結され他端側に調整ウェイトが連結された調整ワイヤーと、前記調整ウェイトを接続し且つ前記調整ワイヤーにおける前記固定具と前記定滑車との間の一端側部分に移動可能に係止された可動部とを備えること
(B)水に浮かぶ浮設体に設けられた定滑車と、水底に固定される固定具と、前記定滑車に巻き掛けられており一端側に前記固定具が連結され他端側に調整ウェイトが連結された調整ワイヤーと、前記調整ウェイトを接続し且つ前記調整ワイヤーにおける前記固定具と前記定滑車との間の一端側部分に移動可能に係止された動滑車である可動部とを備えること
本発明の高さ調整システムは、水に浮かべられて陸側から沖側の一方向に延びる浮桟橋を有する浮設体と、前記浮桟橋の前記一方向の沖側部に設けられた高さ調整装置と、前記浮桟橋の前記一方向の陸側部に一端が連結され他端が地面に固定された係留ワイヤーとを備えることを特徴とする。さらに、高さ調整装置は、以下の(A)又は(B)の特徴を有する。
(A)水に浮かぶ浮設体に設けられた定滑車と、水底に固定される固定具と、前記定滑車に巻き掛けられており一端側に前記固定具が連結され他端側に調整ウェイトが連結された調整ワイヤーと、前記調整ウェイトを接続し且つ前記調整ワイヤーにおける前記固定具と前記定滑車との間の一端側部分に移動可能に係止された可動部とを備えること
(B)水に浮かぶ浮設体に設けられた定滑車と、水底に固定される固定具と、前記定滑車に巻き掛けられており一端側に前記固定具が連結され他端側に調整ウェイトが連結された調整ワイヤーと、前記調整ウェイトを接続し且つ前記調整ワイヤーにおける前記固定具と前記定滑車との間の一端側部分に移動可能に係止された動滑車である可動部とを備えること

Claims (6)

  1. 水に浮かぶ浮設体に設けられた定滑車と、水底に固定される固定具と、前記定滑車に巻き掛けられており一端側に前記固定具が連結され他端側に調整ウェイトが連結された調整ワイヤーと、前記調整ウェイトを接続し且つ前記調整ワイヤーにおける前記固定具と前記定滑車との間の一端側部分に移動可能に係止された可動部とを備える高さ調整装置。
  2. 前記可動部は、動滑車である請求項1に記載の高さ調整装置。
  3. コースワイヤー、及び前記コースワイヤーの両端に接続された一対のフロートを有する浮設体と、一対の前記各フロートに設けられた請求項1又は2に記載の高さ調整装置とを備える高さ調整システム。
  4. 水に浮かべられて陸側から沖側の一方向に延びる浮桟橋を有する浮設体と、前記浮桟橋の前記一方向の沖側部に設けられた請求項1又は2に記載の高さ調整装置と、前記浮桟橋の前記一方向の陸側部に一端が連結され他端が地面に固定された係留ワイヤーとを備える高さ調整システム。
  5. 前記浮桟橋に一端が連結された支持材と、前記支持材の他端を上下方向に揺動可能に保持するスライド部材と、前記スライド部材を陸側と沖側との間で移動可能に支持するガイド部材とを備える請求項4に記載の高さ調整システム。
  6. 前記浮桟橋は、1又は2以上の浮体を有し、
    前記浮体は、長尺板状をなし幅方向両側から互いに対向して幅方向中央へ向かって延びる一対の第1溝を両端部にそれぞれもつ樹脂製の板部材と、短尺板状をなし幅方向両側から互いに対向して幅方向中央へ向かって延びる一対の第2溝を両端部にそれぞれもつ樹脂製の連結板と、を有し、
    一対の該板部材を互いに離間して上下に配置し、一対の該連結板を該板部材の両側に該板部材と交差するようにそれぞれ配置し、該第1溝に該第2溝を組付けることで一対の該板部材が一対の該連結板で固定された単位枠体が該板部材の幅方向に複数個列設され隣接する該板部材が該連結板によって連続的に連結されてなり、複数対の該板部材と複数対の該連結板で囲まれた中空部をもつ本体と、
    該本体の該中空部に配置された樹脂発泡体と、からなる請求項4又は5に記載の高さ調整システム。

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