JP2017204932A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017204932A
JP2017204932A JP2016095192A JP2016095192A JP2017204932A JP 2017204932 A JP2017204932 A JP 2017204932A JP 2016095192 A JP2016095192 A JP 2016095192A JP 2016095192 A JP2016095192 A JP 2016095192A JP 2017204932 A JP2017204932 A JP 2017204932A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
input
voltage
bridge circuit
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016095192A
Other languages
English (en)
Inventor
覚 吉川
Satoru Yoshikawa
覚 吉川
良平 川岸
Ryohei Kawagishi
良平 川岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Soken Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Soken Inc filed Critical Denso Corp
Priority to JP2016095192A priority Critical patent/JP2017204932A/ja
Publication of JP2017204932A publication Critical patent/JP2017204932A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B70/00Technologies for an efficient end-user side electric power management and consumption
    • Y02B70/10Technologies improving the efficiency by using switched-mode power supplies [SMPS], i.e. efficient power electronics conversion e.g. power factor correction or reduction of losses in power supplies or efficient standby modes

Abstract

【課題】入力電圧と出力電圧との差が大きくなった場合であっても高い効率を維持することができる電力変換装置を提供する。
【解決手段】電力変換装置2は、トランス22が入力電圧と出力電圧との和によって励磁される場合に、励磁開始タイミングにおけるトランス22に流れる電流の絶対値と、励磁終了タイミングにおけるトランス22に流れる電流の絶対値とが揃うように、入力側ブリッジ回路23及び出力側ブリッジ回路24を構成するアーム間の位相差を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
双方向DC−DCコンバータ用の回路として、デュアルアクティブブリッジ回路が知られている。デュアルアクティブブリッジ回路は、1次側及び2次側の平滑コンデンサと、それぞれ4つのスイッチング素子から構成される1次側及び2次側のフルブリッジ回路と、トランスとを備える。1次側のフルブリッジ回路は、対角に配置されたスイッチング素子の組を交互に切り替えることによりトランスに交流電圧を出力する。2次側のフルブリッジ回路は、対角に配置されたスイッチング素子の組を交互に切り替えることにより、トランスから出力された交流電圧を直流に変換する。
特開2014−121194号公報
上記従来のデュアルアクティブブリッジ回路では、入力電圧と出力電圧との差が大きくなった場合に、高い効率を維持することができない。これは、デュアルアクティブブリッジ回路の入力電圧と出力電圧との比がトランス巻線比から乖離した条件となる場合に、通常の電流電圧制御では貫通電流が発生し、ソフトスイッチング状態を維持できないことに起因する。このような課題の解決に対して、外部にトランスを介してブリッジを付加し、バッファとして利用するものも考えられるが、体格及びコストの増大という新たな課題を招くことになる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、入力電圧と出力電圧との差が大きくなった場合であっても高い効率を維持することができる電力変換装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る電力変換装置は、フルブリッジ接続された複数のスイッチング素子(Q1,Q2,Q3,Q4)により、直流電圧及び直流電流を交流電圧及び交流電流に変換して出力する入力側ブリッジ回路(23)と、前記入力側ブリッジ回路が出力する交流電圧及び交流電流が入力電圧及び入力電流として1次側に入力されると、2次側に出力電圧及び出力電流として交流電圧及び交流電流を出力するトランス(22)と、フルブリッジ接続された複数のスイッチング素子(Q5,Q6,Q7,Q8)により、前記トランスが出力する交流電圧及び交流電流を直流電圧及び直流電流に変換して出力する出力側ブリッジ回路(24)と、前記入力側ブリッジ回路及び前記出力側ブリッジ回路を駆動するパルス信号を出力するパルス生成部(153,154)及び前記パルス生成部が前記パルス信号を出力するタイミングを司令する演算部(151,151A,151B,151C,152A,152B,152Ca,152Cb,155B)を有する制御装置(15,15A,15B,15C)と、を備える。演算部は、前記トランスが前記入力電圧と前記出力電圧との和によって励磁される場合に、励磁開始タイミングにおける前記トランスに流れる電流の絶対値と、励磁終了タイミングにおける前記トランスに流れる電流の絶対値とが揃うように、前記入力側ブリッジ回路及び前記出力側ブリッジ回路を構成するアーム間の位相差を調整する。
このように、入力電圧と出力電圧との和でトランスを励磁する際の、励磁開始点と励磁終了点においてトランスに流れる電流の絶対値を揃えることで、各スイッチング素子のスイッチングタイミングにおいて電流極性を所望の向きに固定しつつ、トランスに流れる電流のピーク値を抑制することができる。従って、入力側ブリッジ回路及び出力側ブリッジ回路の駆動タイミングを調整するという手法によってソフトスイッチングを実現することができ、体格の増大を抑制することができる。
尚、「課題を解決するための手段」及び「特許請求の範囲」に記載した括弧内の符号は、後述する「発明を実施するための形態」との対応関係を示すものであって、「課題を解決するための手段」及び「特許請求の範囲」に記載の発明が、後述する「発明を実施するための形態」に限定されることを示すものではない。
本発明によれば、入力電圧と出力電圧との差が大きくなった場合であっても高い効率を維持することができる電力変換装置を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電力変換装置の構成を示す図である。 図2は、第1実施形態の電力変換装置において、入力電圧と出力電圧との関係を説明するための図である。 図3は、第1実施形態の電力変換装置における、励磁モードを説明するための図である。 図4は、低負荷時のスイッチングパターンを説明するための図である。 図5は、高負荷時のスイッチングパターンを説明するための図である。 図6は、低負荷時及び高負荷時において、ソフトスイッチングが成立する場合を説明するための図である。 図7は、低負荷時のスイッチングパターンの第2例を説明するための図である。 図8は、本発明の第2実施形態に係る電力変換装置の構成を示す図である。 図9は、本発明の第3実施形態に係る電力変換装置の構成を示す図である。 図10は、本発明の第4実施形態に係る電力変換装置の構成を示す図である。 図11は、高負荷時のスイッチングパターンと低負荷時のスイッチングパターンとの切り替えの一例を示す図である。 図12は、各アームの位相差制御を説明するための図である。 図13は、各アームの位相差制御を説明するための図である。 図14は、高負荷時のスイッチングパターンと低負荷時のスイッチングパターンとを切り替える場合の位相差設定を説明するための図である。 図15は、高負荷時のスイッチングパターンと低負荷時のスイッチングパターンとを切り替える場合の位相差設定を説明するための図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1に示されるように、本発明の第1実施形態に係る電力変換装置2は、一対の入力側端子に接続された直流入力端11と、一対の出力側端子に接続された直流出力端12と、入力側コンデンサ13及び出力側コンデンサ14と、制御装置15と、入力電圧検出部16及び出力電圧検出部17と、入力電流検出部18及び出力電流検出部19と、ゲートドライブ回路20,21と、トランス22と、入力側ブリッジ回路23及び出力側ブリッジ回路24と、を備えている。
入力側コンデンサ13は、平滑コンデンサであって、直流入力端11が接続されている一対の入力側端子に繋がれている。出力側コンデンサ14は、平滑コンデンサであって、直流出力端12が接続されている一対の出力側端子に繋がれている。
入力電圧検出部16は、電圧センサであって、直流入力端11が接続されている一対の入力側端子間の入力電圧を検出する。入力電圧検出部16は、検出した入力電圧を示すデータを制御装置15の指令値演算部152に出力する。
出力電圧検出部17は、電圧センサであって、直流出力端12が接続されている一対の出力側端子間の出力電圧を検出する。出力電圧検出部17は、検出した出力電圧を示すデータを制御装置15のフィードバック演算部151に出力する。
入力電流検出部18は、電流センサであって、入力側の回路を流れる入力電流を検出する。入力電流検出部18は、検出した入力電流を示すデータを制御装置の指令値演算部152に出力する。
入力側ブリッジ回路23は、4つのスイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4から構成されるフルブリッジ回路である。一対の入力側端子の間において、スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2とが直列接続され、スイッチング素子Q3とスイッチング素子Q4とが直列接続されている。入力側ブリッジ回路23は、フルブリッジ接続された4つのスイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4により、直流電圧を交流電圧に変換してトランス22に出力する。
トランス22は、1次側コイルと、1次側コイルとコアを介して磁気的に結合する2次側コイルと、を有する。トランス22の1次側コイルは、スイッチング素子Q1,Q2の間の接点と、スイッチング素子Q3,Q4の間の接点との間に接続される。トランス22は、入力側ブリッジ回路23が出力する交流電圧を1次側コイルから入力し、1次側及び2次側コイルの巻線比に応じて、2次側コイルに伝達して、出力側ブリッジ回路24に出力する。トランス22は、1次側と2次側とが直流的に絶縁されている。
出力側ブリッジ回路24は、4つのスイッチング素子Q5,Q6,Q7,Q8から構成されるフルブリッジ回路である。一対の出力側端子の間において、スイッチング素子Q5とスイッチング素子Q6とが直列接続され、スイッチング素子Q7とスイッチング素子Q8とが直列接続されている。スイッチング素子Q5,Q6の間の接点と、スイッチング素子Q7,Q8の間の接点と間に、トランス22の2次側コイルが接続される。出力側ブリッジ回路23は、フルブリッジ接続された4つのスイッチング素子Q5,Q6,Q7,Q8により、トランス22から出力される交流電圧を直流電圧に変換する。
ゲートドライブ回路20は、制御装置15のパルス生成部153から出力される指示パルスに基づいて、スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4にドライブ信号を出力する回路である。ゲートドライブ回路21は、制御装置15のパルス生成部154から出力される指示パルスに基づいて、スイッチング素子Q5,Q6,Q7,Q8にドライブ信号を出力する回路である。
制御装置15は、フィードバック演算部151と、指令値演算部152と、パルス生成部153と、パルス生成部154と、を備えている。フィードバック演算部151及び指令値演算部152は、本発明の演算部に相当する。
フィードバック演算部151は、出力電圧及び出力電流と基準電圧Vrefとに基づいてフィードバック演算を実行し、その演算結果を指令値演算部152に出力する。指令値演算部152は、入力電圧及び入力電流とフィードバック演算結果とに基づいて、指令信号を生成し、パルス生成部153及びパルス生成部154に出力する。パルス生成部153は、指令信号に基づいて、ゲートドライブ回路20に指示パルスを出力する。パルス生成部154は、指令信号に基づいて、ゲートドライブ回路21に指示パルスを出力する。
続いて、図2及び図3を参照しながら、電力変換装置2におけるモード遷移について説明する。図2において、入力電流I1、入力電圧Vin、出力電流I2、出力電圧Vo、トランス電流IL、トランス1次側電圧VTr1、トランス2次側電圧VTr2である。
図3に示されるように、電力変換装置2においては、A:励磁モード、B:伝達モード、C:還流モード、D:励磁モードの順に遷移する。励磁モードは、入力電圧Vinと出力電圧Voとの和の電圧でトランス22を励磁するモードである。伝達モードは、入力側から出力側へ電力を伝えるモードである。還流モードは、入力側か出力側をトランス22を介して短絡するモードである。電力変換装置2は、励磁モード・伝達モード・還流モードを繰り返すことで、入力側から出力側へ電力を伝達している。
一般にデュアルアクティブブリッジコンバータは、入力電圧と出力電圧との比がトランス巻線比と乖離する条件で駆動する際に、ソフトスイッチング条件をみたすことができな。ソフトスイッチング条件とは、電流がドレインからソース向きに流れている時にスイッチがOFFされ、電流がソースからドレイン向きに流れている時にスイッチがONされるものである。本実施形態では、続いて説明するように、各アームの位相差を制御し、無効電流を利用することによって、全ての入出力電圧条件、全ての負荷条件において、全てのスイッチング素子がソフトスイッチング条件を満足するように電流の方向を整形している。
図4は、低負荷時のスイッチング動作である低負荷制御を示し、図5は、高負荷時のスイッチング動作である高負荷制御を示している。図6は、図4及び図5の場合のソフトスイッチングをするための条件を示している。図4及び図5に示されるように、本実施形態では全てのブリッジ回路が相補動作し、1次側である入力側ブリッジ回路23と2次側である出力側ブリッジ回路24との位相差によって、双方向に電力伝達するものである。図6に示されるように、ソフトスイッチング条件を満足するためには、トランス電流ILの極性と絶対値を制御すればよい。図6には、トランス電流ILの極性のみを示しているが、使用するスイッチング素子によってはトランス電流ILの極性のみならず、絶対値も重要なパラメータとなる。
このような前提条件の元、入力電圧と出力電圧との和でトランス22を励磁する際の、励磁開始点と励磁終了点におけるトランス電流ILの絶対値を揃えることで、トランス電流ILのピーク値を抑制することができる(図4のB、図5のB)。尚、この制御アルゴリズムでは、入力側ブリッジ回路23の左アーム(Q1,Q2)を固定相とすると、可動相が3本あることになり、制御変数3の制御になる。しかしながら、上記した拘束条件「入力電圧と出力電圧との和でトランス22を励磁する際の、励磁開始点と励磁終了点におけるトランス電流ILの絶対値を揃える」を設定することで、制御変数を抑えることが可能になり、演算の簡略化と制御実装の単純化が可能となる。
図4に一例として示されるように、低負荷時においては、励磁開始点、あるいは励磁終了点、あるいは励磁開始点及び励磁終了点の双方において、トランス電流ILの値を0A以上の任意の値に固定することが好ましい。このように固定することで、全素子のソフトスイッチングを保証することができる。励磁期間は、上記の固定されたIL値によって決定され、電力制御は他の2本の可動相である入力側ブリッジ回路23の右アーム(Q3,Q4)と出力側ブリッジ回路24の左アーム(Q5,Q6)との位相差によって行うことができる。
図5に一例として示されるように、高負荷時においては、励磁を行っている入力側ブリッジ回路23の左アーム(Q1,Q2)と出力側ブリッジ回路24の右アーム(Q7,Q8)との制御タイミングを調整することで、励磁区間調整し、電力制御を行うことが好ましい。特に、入力側ブリッジ回路23又は出力側ブリッジ回路24のアーム間位相がスイッチング周波数の半周期ずれるように駆動し、励磁開始点、あるいは励磁終了点、あるいは励磁開始点及び励磁終了点の双方におけるトランス電流値で出力電力を制御することが好ましい。
尚、低負荷時においては、図7に示されるようなスイッチングパターンとすることもできる。図4において説明したのと同様に、入力電圧と出力電圧との和でトランス22を励磁する際の、励磁開始点と励磁終了点におけるトランス電流ILの絶対値を揃えているので、トランス電流ILのピーク値を抑制することができる。
上記したように本実施形態に係る電力変換装置2は、フルブリッジ接続された複数のスイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4により、直流電圧及び直流電流を交流電圧及び交流電流に変換して出力する入力側ブリッジ回路23と、入力側ブリッジ回路23が出力する交流電圧及び交流電流が入力電圧及び入力電流として1次側に入力されると、2次側に出力電圧及び出力電流として交流電圧及び交流電流を出力するトランス22と、フルブリッジ接続された複数のスイッチング素子Q5,Q6,Q7,Q8により、トランス22が出力する交流電圧及び交流電流を直流電圧及び直流電流に変換して出力する出力側ブリッジ回路24と、入力側ブリッジ回路23及び出力側ブリッジ回路24を駆動するパルス信号を出力するパルス生成部153,154及びパルス生成部153,154がパルス信号を出力するタイミングを司令する演算部であるフィードバック演算部151及び指令値演算部152を有する制御装置15と、を備えている。フィードバック演算部151及び指令値演算部152は、トランス22が入力電圧と出力電圧との和によって励磁される場合に、励磁開始タイミングにおけるトランス22に流れる電流の絶対値と、励磁終了タイミングにおけるトランス22に流れる電流の絶対値とが揃うように、入力側ブリッジ回路23及び出力側ブリッジ回路24を構成するアーム間の位相差を調整する。
このように、入力電圧と出力電圧との和でトランス22を励磁する際の、励磁開始点と励磁終了点におけるトランス電流ILの絶対値を揃えることで、トランス電流ILのピーク値を抑制することができる。従って、入力側ブリッジ回路23及び出力側ブリッジ回路24の駆動タイミングを調整するという手法によって、スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4の導通損失とトランス22の銅損を抑制しつつソフトスイッチングを実現することができ、体格の増大を抑制することができる。
また本実施形態においては、フィードバック演算部151及び指令値演算部152は、入力電力と出力電力との比が閾値比以上の場合の高負荷制御(図5参照)と、入力電力と出力電力との比が閾値比未満の場合の低負荷制御(図4参照)と、を実行するものである。図5に示される高負荷制御では、トランス22が励磁される区間を調整することで電力制御を実行している。図4に示される低負荷制御では、トランス22が励磁される区間を固定し、トランスが励磁されない区間において電力制御を実行する。
より具体的には、図11に一例として示されるように、トランス巻き数比を1:1とし、入力電圧<出力電圧である時の高負荷制御では、入力側ブリッジ回路23又は出力側ブリッジ回路24におけるアーム間位相差がスイッチング周波数の半周期となるように駆動し、入力側ブリッジ回路23と出力側ブリッジ回路24との間の位相差及び出力側ブリッジ回路24におけるアーム間位相差を調整することで出力電圧を調整する。また、低負荷制御では、トランス22が励磁される区間において、入力側ブリッジ回路23と出力側ブリッジ回路24との間の位相差が固定されるように駆動し、入力側ブリッジ回路23におけるアーム間位相差及び出力側ブリッジ回路24におけるアーム間位相差を調整することで前記出力電圧を調整する。
図12及び図13を参照しながら位相差の設定について例を示す。図12の(A)は、スイッチング素子の配置を示し、図12の(B)は、位相差を設定するためのロジックを示している。図13は、算出された位相差について示す図である。固定相(Q1,Q2)と可動相3(Q7,Q8)との位相差D1は、トランス励磁期間に流れる電流値I1を用いて、
D1=(2×L×I1)/(Vin+Vo)×1/T・・・(式1)
によって算出される。なお、電流値I1は、出力電圧又は出力電力のPI制御によって導出される値を用いる。
固定相(Q1,Q2)と可動相1(Q3,Q4)との位相差D2、固定相(Q1,Q2)と可動相2(Q5,Q6)との位相差D3は、電流値I1と閾値Ilimとの差分値である、I2(=Ilim−I1)を用いて、
(I2≦0且つVin>Voの場合)
D2=0.5×Vin/Vo・・・(式2−1)
D3=D1・・・(式2−2)
(I2≦0且つVin≦Voの場合)
D2=0.5・・・(式3−1)
D3=D1+0.5−Vin/2Vo・・・(式3−2)
(I2>0の場合)
D2=FF−I2/50・・・(式4−1)
D3=0.5−Vin/Vo×(D2−D1)・・・(式4−2)
によって算出される。式2−1,2−2、式3−1,3−2、式4−1,4−2による演算は、図12に示されるCalculation Boxにおいて実行される。
このようなフィードバック制御・フィードフォワード制御を実行するために、図8に示されるような、第2実施形態に係る電力変換装置2Aを用いることもできる。電力変換装置2Aでは、制御装置15に代えて制御装置15Aを設けている。制御装置15Aは、フィードバック演算部151Aと、指令値演算部152Aと、パルス生成部153と、パルス生成部154と、を有している。フィードバック演算部151Aには、出力電圧を示す検出信号と、基準電圧Vrefとが入力される。フィードバック演算部151Aは、出力電圧と基準電圧Vrefとに基づいてフィードバック演算を実行し、その演算結果を指令値演算部152Aに出力する。
指令値演算部152Aには、出力電圧及び出力電流を示す検出信号と、入力電圧及び入力電流を示す検出信号と、フィードバック演算結果とが入力される。指令値演算部152Aには、比較回路部が設けられている。指令値演算部152Aは、これらに基づいて指令信号を生成し、パルス生成部153及びパルス生成部154に出力する。
また、図9に示されるような、第3実施形態に係る電力変換装置2Bを用いることもできる。電力変換装置2Bにおける制御装置15Bは、フィードバック演算部151Bと、指令値演算部152Bと、比較回路部155Bと、パルス生成部153,154と、を有している。フィードバック演算部151Bには、出力電圧を示す検出信号と、基準電圧Vrefとが入力される。フィードバック演算部151Aは、出力電圧と基準電圧Vrefとに基づいてフィードバック演算を実行し、その演算結果を指令値演算部152Bに出力する。
指令値演算部152Bには、入力電圧及び入力電流を示す検出信号と、フィードバック演算結果とが入力される。指令値演算部152Bは、これらに基づいて指令信号を生成し、パルス生成部153に出力する。指令値演算部152Bは、比較回路部155Bに比較のための信号を出力する。比較回路部155Bは、出力電流と指令値演算部152Bからの信号とに基づいて比較演算を実行し、パルス生成部154に指令信号を出力する。
また、図10に示される制御装置15Cのように、パルス生成部153に指令信号を出力するための指令値演算部152Cbと、パルス生成部154に指令信号を出力するための指令値演算部152Caと、を独立して設けることもできる。指令値演算部152Caと指令値演算部152Cbとは、相互に通信を実行できるように構成されている。フィードバック演算部151Cのフィードバック演算結果は、指令値演算部152Caにのみ出力され、指令値演算部152Cbには通信を介して送信される。
ところで、図14に示されるように、高負荷時においては、ブリッジ間位相差が所定の位相差dxを下回ると、ハードスイッチング領域に突入し、効率悪化のみならず素子の破壊も懸念される。一方、低負荷時においては原理的に全領域でソフトスイッチングが可能であるものの、無効電流が多く効率は必ずしも高いものではない。そこで、負荷に閾値を導入し、制御装置15,15A,15B,15Cが、入力電圧検出部16及び入力電流検出部18の検出結果に基づいて入力電力を算出し、出力電圧検出部17及び出力電流検出部19の検出結果に基づいて出力電力を算出し、これらの算出結果に基づいて高負荷制御と低負荷制御とを切り替えることが好ましい。
この切り替えにあたっては、高負荷制御から低負荷制御に切り替わる際の出力電力、低負荷制御から高負荷制御に切り替わる際の出力電力のいずれも近い値にすることで、円滑な切り替えをすることができる。特に、切り替えの前後において、高負荷制御で出力可能な電力が低負荷制御で出力可能な電力以下になるようにすることが好ましい。このように、高負荷制御と低負荷制御とを切り替える前後において、制御装置15,15A,15B,15Cは、高負荷制御で出力可能な電力を、低負荷制御で出力可能な電力よりも小さく設定する。これにより、高負荷制御から低負荷制御に移行する場合も、低負荷制御から高負荷制御に移行する場合も、移行後において移行前に戻る動作が抑制されるので、PI制御のバタつきを抑制することができる。具体的には、図12を参照しながら説明した位相差D3をフィードフォワード的に与えることで実現することができる。このフィードフォワード項の一例を図15に示す。図15に示した例では、5%程度の電力オーバーラップを設定し、高負荷側のスイッチングパターンでソフトスイッチング可能な最低電力よりも、低負荷側のスイッチングパターンで出力可能な電力が上回るようにしている。
また本実施形態では、高負荷制御と低負荷制御とを切り替える前後において制御装置15,15A,15B,15Cは、トランス22が入力電圧と出力電圧との和によって励磁される期間が等しくなるように設定している。このようにすることで、電磁波形が歪むことなくシームレスに切り替えることができる。
また本実施形態では、制御装置15,15A,15B,15Cは、出力電圧及び出力電流の少なくとも一方の制御出力と閾値とを比較し、高負荷制御及び低負荷制御の実行内容を決定している。図12を参照しながら説明したように、出力電圧制御あるいは出力電流制御の制御出力の閾値に対する大小関係によって位相差計算アルゴリズムを変更することで、制御変数を3から1に減らすことができ、演算の簡略化と制御実装の単純化が可能となる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
15,15A,15B,15C:制御装置
Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6,Q7,Q8:スイッチング素子
22:トランス
23:入力側ブリッジ回路
24:出力側ブリッジ回路
153,154:パルス生成部
151,151A,151B,151C:フィードバック演算部
152A,152B,152Ca,152Cb:指令値演算部

Claims (7)

  1. 電力変換装置であって、
    フルブリッジ接続された複数のスイッチング素子(Q1,Q2,Q3,Q4)により、直流電圧及び直流電流を交流電圧及び交流電流に変換して出力する入力側ブリッジ回路(23)と、
    前記入力側ブリッジ回路が出力する交流電圧及び交流電流が入力電圧及び入力電流として1次側に入力されると、2次側に出力電圧及び出力電流として交流電圧及び交流電流を出力するトランス(22)と、
    フルブリッジ接続された複数のスイッチング素子(Q5,Q6,Q7,Q8)により、前記トランスが出力する交流電圧及び交流電流を直流電圧及び直流電流に変換して出力する出力側ブリッジ回路(24)と、
    前記入力側ブリッジ回路及び前記出力側ブリッジ回路を駆動するパルス信号を出力するパルス生成部(153,154)及び前記パルス生成部が前記パルス信号を出力するタイミングを司令する演算部(151,151A,151B,151C,152A,152B,152Ca,152Cb,155B)を有する制御装置(15,15A,15B,15C)と、を備え、
    前記演算部は、前記トランスが前記入力電圧と前記出力電圧との和によって励磁される場合に、励磁開始タイミングにおける前記トランスに流れる電流の絶対値と、励磁終了タイミングにおける前記トランスに流れる電流の絶対値とが揃うように、前記入力側ブリッジ回路及び前記出力側ブリッジ回路を構成するアーム間の位相差を調整する、電力変換装置。
  2. 前記演算部は、
    入力電力と出力電力との比が閾値比以上の場合の高負荷制御と、入力電力と出力電力との比が前記閾値比未満の場合の低負荷制御と、を実行するものであって、
    前記高負荷制御では、前記トランスが励磁される区間を調整することで電力制御を実行し、
    前記低負荷制御では、前記トランスが励磁される区間を固定し、前記トランスが励磁されない区間において電力制御を実行する、請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記演算部は、
    前記高負荷制御では、前記入力側ブリッジ回路又は前記出力側ブリッジ回路におけるアーム間位相差がスイッチング周波数の半周期となるように駆動し、前記入力側ブリッジ回路と前記出力側ブリッジ回路との間の位相差及び前記出力側ブリッジ回路におけるアーム間位相差を調整することで前記出力電圧を調整し、
    前記低負荷制御では、前記トランスが励磁される区間において、前記入力側ブリッジ回路と前記出力側ブリッジ回路との間の位相差が固定されるように駆動し、前記入力側ブリッジ回路におけるアーム間位相差及び前記出力側ブリッジ回路におけるアーム間位相差を調整することで前記出力電圧を調整する、請求項2記載の電力変換装置。
  4. 更に、前記入力電圧を検出する入力電圧検出部(16)と、前記入力電流を検出する入力電流検出部(18)と、前記出力電圧を検出する出力電圧検出部(17)と、前記出力電流を検出する出力電流検出部(19)と、を備え、
    前記演算部は、前記入力電圧検出部及び前記入力電流検出部の検出結果に基づいて前記入力電力を算出し、前記出力電圧検出部及び前記出力電流検出部の検出結果に基づいて前記出力電力を算出し、これらの算出結果に基づいて前記高負荷制御と前記低負荷制御とを切り替える、請求項3記載の電力変換装置。
  5. 前記高負荷制御と前記低負荷制御とを切り替える前後において、前記演算部は、前記高負荷制御で出力可能な電力を、前記低負荷制御で出力可能な電力よりも小さく設定する、請求項4記載の電力変換装置。
  6. 前記高負荷制御と前記低負荷制御とを切り替える前後において、前記演算部は、前記トランスが前記入力電圧と前記出力電圧との和によって励磁される期間が等しくなるように設定する、請求項4記載の電力変換装置。
  7. 前記演算部は、前記出力電圧及び前記出力電流の少なくとも一方の制御出力と閾値とを比較し、前記高負荷制御及び前記低負荷制御の実行内容を決定する、請求項4記載の電力変換装置。
JP2016095192A 2016-05-11 2016-05-11 電力変換装置 Pending JP2017204932A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016095192A JP2017204932A (ja) 2016-05-11 2016-05-11 電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016095192A JP2017204932A (ja) 2016-05-11 2016-05-11 電力変換装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017204932A true JP2017204932A (ja) 2017-11-16

Family

ID=60321642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016095192A Pending JP2017204932A (ja) 2016-05-11 2016-05-11 電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017204932A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020068634A (ja) * 2018-10-26 2020-04-30 株式会社日立パワーソリューションズ Dc/dcコンバータ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1198835A (ja) * 1997-09-19 1999-04-09 Toyota Autom Loom Works Ltd Hブリッジ昇圧回路
US20130314950A1 (en) * 2011-02-03 2013-11-28 Robert Bosch Gmbh Push-pull converter and modulation method for controlling a push-pull converter
WO2015056571A1 (ja) * 2013-10-17 2015-04-23 日産自動車株式会社 電力変換装置及び電力変換方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1198835A (ja) * 1997-09-19 1999-04-09 Toyota Autom Loom Works Ltd Hブリッジ昇圧回路
US20130314950A1 (en) * 2011-02-03 2013-11-28 Robert Bosch Gmbh Push-pull converter and modulation method for controlling a push-pull converter
WO2015056571A1 (ja) * 2013-10-17 2015-04-23 日産自動車株式会社 電力変換装置及び電力変換方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020068634A (ja) * 2018-10-26 2020-04-30 株式会社日立パワーソリューションズ Dc/dcコンバータ
WO2020085264A1 (ja) * 2018-10-26 2020-04-30 株式会社日立パワーソリューションズ Dc/dcコンバータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8780585B2 (en) Double phase-shifting full-bridge DC-to-DC converter
JP5995139B2 (ja) 双方向dc/dcコンバータ
JP6289618B2 (ja) 電力変換装置
WO2015004989A1 (ja) 双方向dc/dcコンバータ
JP4715429B2 (ja) 交直変換回路
JP6010570B2 (ja) 電力変換回路システム
JP5826780B2 (ja) 電力変換回路システム
JP6102898B2 (ja) 電力変換装置
WO2018061286A1 (ja) 電力変換装置
JP2016178780A (ja) 直列補償型電力伝送システム
JP6822606B2 (ja) Dc−dcコンバータ装置
JP2016152687A (ja) Dcdcコンバータ
WO2021100872A1 (ja) 電力変換器とその制御方法
CN104811049B (zh) 一种谐振电路
JP6189814B2 (ja) 電力変換装置
JP2013038876A (ja) Dc−dcコンバータ及びバッテリ充電器
JP6503268B2 (ja) 直列共振型電源装置の制御方法及び制御装置
JP2017204932A (ja) 電力変換装置
JP4640783B2 (ja) 直列共振型コンバータ
JP6314734B2 (ja) 電力変換装置
WO2011087106A1 (ja) 電力逆変換装置、誘導加熱装置、モータ制御装置、及び、電力逆変換方法
WO2020225842A1 (ja) Dc/dcコンバータ及び電力変換装置
EP4322382A1 (en) Resonant converter, and controlling method for the same
JP7226219B2 (ja) 絶縁型dc/dc変換器
JP6234651B1 (ja) 電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190903

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190830

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20191031

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191210

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200507