JP2017203746A - 放射能汚染物の放射能濃度別分別装置および放射能汚染物の放射能濃度別分別方法 - Google Patents
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Description
このような構成とすることにより、投入される放射能汚染物のロットの放射能濃度に対応する停止位置と異なる停止位置やずれた位置にターンシュートが停止することを防止でき、放射能汚染物のロットを放射能濃度別に確実に分別することができる
図1および図2に示すように、本実施形態による放射能汚染物の放射能濃度別分別装置1および放射能汚染物の放射能濃度別分別方法は、土地などの除染作業によって大量発生し、放射性物質で汚染された放射性物質を含む汚染土壌(放射能汚染物)11を中間貯蔵施設に貯蔵して保管したり処理したりする際に、この汚染土壌11を放射能濃度別に分別するために用いられている。
本実施形態では、制御部4は、放射能濃度の値を任意に設定された高濃度、中濃度、低濃度の3つに分別し、対称となる汚染土壌ロット12の放射能濃度が高濃度、中濃度および低濃度のいずれであるかを判断可能に構成されている。
なお、本実施形態では、放射能濃度の高濃度を100,000Bq/Kg超過、中濃度を8,000Bq/Kg超過〜100,000Bq/Kg以下、低濃度を8,000Bq/Kg以下としている。
ターンシュート3は、上端部と下端部とが開口する筒状に形成されていて、上端部に投入口31が形成され下端部に排出口32が形成されている。投入口31と排出口32とは、鉛直方向に重ならない位置に配置されている。ターンシュート3は、鉛直方向に延びて投入口31を通り、排出口32とは離間する回転軸線33を中心に回転可能に構成されている。
ターンシュート3は、回転軸線33を中心に回転すると、排出口32が平面視における回転軸線33を中心とする円に沿って回転するように構成されている。
ターンシュート3と、制御部4のうちのターンシュート3の回転および停止を制御する部分は、本発明の分別部に相当している。
3つの停止位置34〜36は、平面視において回転軸線33を中心とする径方向に互いに略120℃ずつ略等間隔をあけた位置となるように設定されている。3つの停止位置34〜36を第1停止位置34、第2停止位置35、第3停止位置36とする。
これにより、第1汚染土壌収容部281には、放射能濃度が高濃度の汚染土壌ロット12,12…が収容され、第2汚染土壌収容部282には、放射能濃度が中濃度の汚染土壌ロット12,12…が収容され、第3汚染土壌収容部283には、放射能濃度が低濃度の汚染土壌ロット12,12…が収容される。
本実施形態では、第1基準点37がターンシュート3の排出口32近傍に設けられていて、第2基準点13が放射能汚染物の放射能濃度別分別装置1が設置された現場に立設する壁部に設けられている。
なお、ターンシュート3が第1停止位置34で停止した場合、第2停止位置35で停止した場合、および第3停止位置36で停止した場合それぞれの第1基準点37と第2基準点13との距離は、それぞれ異なる値となるように第1基準点37および第2基準点13の位置が設定されている。
そして、制御部4は、距離計5が測定した第1基準点37と第2基準点13との距離が第1距離と同一と判断した場合は、ターンシュート3の回転を停止しターンシュート3と第1停止位置34に停止させる。続いて、制御部4は、ターンシュート3に放射線濃度が高濃度である汚染土壌ロット12を投入させ、排出口32から排出された汚染土壌ロット12を第1汚染土壌収容部281に収容する制御を行う。
図2に示すように、本実施形態による放射能汚染物の放射能濃度別分別方法は、バッチ処理工程S1と、連続処理工程S2の2つの工程を有している。
続いて、ホッパ21から排出された汚染土壌11をベルトフィーダー22によって所定量の汚染土壌ロット12,12…に切り出す(定量切出し工程S12)。
続いて、切り出された汚染土壌ロット12,12…の重量をそれぞれロードセル23によって測定する(重量測定工程S13)。
このようにしてバッチ処理S1が完了する。
連続処理工程S2では、まず、バッチ処理工程S1で処理された汚染土壌ロット12,12…をロールプレス24を用いてそれぞれ圧縮成形する(圧縮成形工程S21)。
続いて、汚染土壌ロット12,12…の形状寸法をLED距離計25を用いて非接触でそれぞれ計測する(形状寸法計測工程S22)。
続いて、放射能濃度算出部27によって、汚染土壌ロット12,12…それぞれの重量、形状寸法から比重を求め、各汚染土壌ロット12の比重の違いによる自己遮蔽効果を考慮して、放射能濃度を換算して求める(放射能濃度算出工程S24)。
分別工程S25では、まず、放射能濃度算出工程で放射能濃度を算出されターンシュート3に投入される汚染土壌ロット12の放射能濃度が高濃度、中濃度、および低濃度のいずれであるかを判断する。
続いて、ターンシュート3を回転させ、投入される汚染土壌ロット12の放射能濃度が高濃度の場合は、第1停止位置34に、中濃度の場合は第2停止位置35に、低濃度の場合は第3停止位置36にターンシュート3と停止させる。
続いて、所定の停止位置34〜36に停止したターンシュート3に汚染土壌ロット12を投入し、この汚染土壌ロット12を排出口32から排出させて、汚染土壌ロット12の放射能濃度が高濃度の場合は、第1汚染土壌収容部281に、中濃度の場合は第2汚染土壌収容部282に、低濃度の場合は第3汚染土壌収容部283に汚染土壌ロット12を収容する。
上述した本実施形態による放射能汚染物の放射能濃度別分別装置1および放射能汚染物の放射能濃度別分別方法では、ターンシュート3は、投入される汚染土壌ロット12の放射能濃度別(高濃度、中濃度、低濃度)に設定された第1〜第3停止位置34〜36に停止可能に構成され、投入される汚染土壌ロット12の放射能濃度に対応する第1〜第3停止位置34〜36のいずれかの停止位置に停止するように制御されている。
これにより、第1〜第3停止位置34〜36それぞれにおいてターンシュート3から排出された汚染土壌ロット12,12…を第1〜第3汚染土壌収容部281〜283収容することで、汚染土壌ロット12,12…を放射能濃度別に3つに容易に分別することができる。
例えば、上記の実施形態では、放射能汚染物の放射能濃度別分別装置1には距離計5が設けられていて、距離計5が測定した第1基準点37と第2基準点13との距離が、第1〜第3距離と一致した場合にターンシュート3の回転が停止するように構成されているが、距離計5が設けられておらず、制御部4がターンシュート3が所定の停止位置に配置されたと判断するとターンシュート3の回転が停止するように構成されていてもよい。
また、上記の実施形態では、ターンシュート3が停止する3つの停止位置34〜36が設定され、停止位置34〜36それぞれで停止したターンシュート3の排出口32の下側に第1〜第3汚染土壌収容部281〜283が設けられて、汚染土壌ロット12,12…を放射能濃度別に3つに分別しているが、ターンシュート3の停止位置が4つ以上に設定され、汚染土壌ロット12,12…を放射能濃度別に4つ以上に分別してもよい。
また、放射能濃度別に分別する際の各濃度の値は適宜設定されてよい。
3 ターンシュート
4 制御部
11 汚染土壌(放射能汚染物)
12 汚染土壌ロット(ロット)
13 第2基準点
22 ベルトフィーダー(定量切り出し部)
27 放射能濃度算出部
34 第1停止位置(停止位置)
35 第2停止位置(停止位置)
36 第3停止位置(停止位置)
37 第1基準点
S11 量切り出し工程
S24 放射能濃度算出工程
S25 分別工程
Claims (3)
- 放射能汚染物を所定量のロットに切り出す定量切り出し部と、
前記放射能汚染物の放射能濃度をロットごとに算出する放射能濃度算出部と、
前記放射能汚染物をロットごとに前記放射能濃度別に分別する分別部と、を有し、
前記分別部は、投入された前記放射能汚染物のロットを排出可能なターンシュートと、該ターンシュートの回転を制御する制御部と、を有し、
前記ターンシュートは、投入される前記放射能汚染物のロットの前記放射能濃度別に設定された3つ以上の停止位置に停止可能に構成され、
前記制御部は、前記ターンシュートに投入される前記放射能汚染物のロットの前記放射能濃度に対応する前記停止位置に停止するように前記ターンシュートの回転を制御可能に構成されていることを特徴とする放射能汚染物の放射能濃度別分別装置。 - 前記ターンシュートに設けられた第1基準点と、前記ターンシュートとは別の固定位置に設けられた第2基準点との距離を測定可能な距離計を有し、
前記制御部は、前記距離計が測定した前記第1基準点と前記第2基準点との距離が、投入される前記放射能汚染物のロットの前記放射能濃度に対応する前記停止位置における前記ターンシュートの前記第1基準点と前記第2基準点との距離と一致した場合に、前記ターンシュートの回転を停止するように制御することを特徴とする請求項1に記載の放射能汚染物の放射能濃度別分別装置。 - 放射能汚染物を所定量のロットに切り出す定量切り出し工程と、
前記放射能汚染物の放射能濃度をロットごとに算出する放射能濃度算出工程と、
前記放射能汚染物をロットごとに前記放射能濃度別に分別する分別工程と、を有し、
前記分別工程では、1つのターンシュートを用いて前記放射能汚染物をロットごとにそれぞれ異なる3つ以上の前記放射能濃度別に分別することを特徴とする放射能汚染物の放射能濃度別分別方法。
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