JPH051727U - 仕分機の移動式シユート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 仕分機の小型化および簡素化を達成すること
を可能とする。 【構成】 搬送路１２に沿って物品を載置する多数のト
レイ１４を移送すると共に、該トレイ１４上の物品をシ
ュート２１に投入して仕分けする仕分機１１において、
上記トレイ１４の移送と別個に上記搬送路１２に沿って
単独に移動し、予め指定された物品の仕分け位置で移動
を停止する移動シュート２１と、そのシュート２１の入
口２２ａに設けられ、物品をシュート２１に投入すべく
上記トレイ１４をシュート２１に向けて傾倒させるトリ
ッパ２６とを備えたことを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は多数の物品を移送すると共にその物品を仕分けする仕分機に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、封筒、小荷物などを仕分けする仕分機においては図３に示す如き構成 が採用されている。

【０００３】 図示例はループ型の仕分機を示したものであり、この仕分機１には多数の物品 を移送する搬送路２が形成されると共にその搬送路２には物品を供給するための 供給ライン３，３が接続されている。搬送路２にはその長手方向に等ピッチで物 品を載置するための多数のトレイ４が設けられている。

【０００４】 また、搬送路２にはトレイ４上に載置された物品を仕分けするためのシュート ５が搬送方向に沿って複数設置されている。これらのシュート５には仕分け位置 に移送されたトレイ４が傾倒がすることにより物品が投入されるようになってい る。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、搬送路２に沿って設けられた複数台のシュート５は物品の仕分け位 置ごとに床上に固定されて設置されており、このような固定方式のシュート５に あっては物品の処理数が少ない場合には全く仕分け用として使用されないことが あり、仕分機１の大型化を招く問題があった。

【０００６】 また、トレイ４をシュート５に傾倒させるためのトリッパ６を仕分け位置ごと に設置することを要し、各トリッパ２６を個々に作動させるために、仕分機１の 運転制御の煩雑化を招く問題があった。

【０００７】 本考案は上記問題点を有効に解決すべく創案されたものである。

【０００８】 本考案は小型化および簡素化を達成できる仕分機の移動式シュートを提供する ことを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案は搬送路に沿って物品を載置する多数のトレイを移送すると共に、その トレイ上の物品をシュートに投入して仕分けする仕分機において、上記トレイの 移送と別個に上記搬送路に沿って単独に移動し、予め指定された物品の仕分け位 置で移動を停止する移動シュートと、そのシュートの入口に設けられ、物品をシ ュートに投入すべく上記トレイをシュートに向けて傾倒させるトリッパとから構 成したものである。

【００１０】

【作用】

このように物品を仕分けするためのシュートを搬送路から切り離して単独で移 動させるので、求められる物品の処理量に必要な最少数のシュートの設置が可能 になり、シュートの設置台数の削減ができるため、仕分機の小型化・簡素化を達 成できる・ また、トレイを傾倒させるトリッパがシュートに設けられるので、トリッパの 設置数を削減でき、運転制御の簡素化を達成できる。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。

【００１２】 図１は例えばループ式の仕分機を示したものであり、図示するように、この仕 分機１１には封筒や小荷物などの多数の物品を移送するための無端状の搬送路１ ２が設置されると共に、この搬送路１２に物品を供給する供給ライン１３が接続 されている。搬送路１２には物品ごとにこれを載置するトレイ１４が等ピッチを 隔てて設けられており、図１および図２に示すように、このトレイ１４は支柱１ ５に支持されたレール１６に沿って案内される台車１７上に設置されている。

【００１３】 特に、搬送路１２の側部にはトレイ１４上に載置される物品を仕分けするため の移動シュート２１が設置されており、このシュート２１はトレイ１４の移送と は別個に搬送路１２に沿って単独に移動し、仕分けすべき物品の仕分け位置で移 動を停止するようになっている。

【００１４】 具体的には図２に示すように、移動シュート２１には物品を投下する投下部２ ２が形成されると共にその投下部２２にはレールなどの走行路２３を走行する車 輪２４付きの脚部２５が取り付けられている。図示例にあっては物品の移動方向 に略トレイ２枚分以上の大きさに拡大された入口２２ａが形成されると共に、入 口２２ａより順次下方に側板２２ｂで区画されて縮小された排出口２２ｃを有す る投下部２２が形成されている。移動シュート２１を移動させる推進手段には例 えばスクリュー軸にローラを噛み合わせた移動方式、引っ掛けながら移動させる 方式など種々の方式が採用される。

【００１５】 また、移動シュート２１の入口２２ａには図１において物品を投入すべくトレ イ１４を傾倒させるトリッパ２６が設けられている。したがって、このトリッパ ２６はシュート２１と一体的に移動することになる。

【００１６】 供給ライン１３には物品に付されるバーコードなどの識別マークを読み取るリ ーダ２７が設置されている。物品を識別して特定するためには手動によるキー入 力あるいは音声入力することも可能である。例えば、取り扱われる物品が郵便物 の場合には郵便番号をリーダ２７で読み取ることになる。リーダ２７にはコント ローラ２８が接続され、このコントローラ２８には物品の識別マークに対応させ てその物品の行先となる仕分け位置が予め入力されると共に供給部１３ａに設け られたセンサ３１によって「供給部１３ａにどのトレイが移送されたか」が入力 されるようになっており、コントローラ２８はこれらの情報をシュート２１に設 けられた受信部２９に送信する。すなわち、コントローラ２８はリーダ２７で読 み取られた物品に対応させて供給ライン１３による供給部１３ａを移動原点とし て物品の行先までのシュート２１の移動すべき距離を受信部２９に送信する。

【００１７】 一方、受信部２９には供給部１３ａを移動原点とするシュート２１の全移動距 離が予め入力されており、供給部１３ａを移動原点としてこれより移動した実際 の距離がカウントされると共に、その実際の移動距離がコントローラ２８から転 送される指定された仕分け位置までの距離になったときに、移動シュート２１の 移動を減速停止させるようになっている。また、受信部２９はコントローラ２８ から送信される仕分けすべき物品を載置するトレイ１４を検出しそのトレイ１４ を傾倒させるべくトリッパ２６を作動させるようになっている。

【００１８】 次に、上記実施例の作用について説明する。

【００１９】 図１に示すように、先ず、供給ライン１３に供給された物品が供給部１３ａに おいて搬送路１２上の所定のトレイ１４に載置される。この際に、その物品に付 されたバーコード等の識別マークがリーダ２７で読み取られると共にその物品を 載置したトレイ１４がセンサ３１により読み取られてコントローラ２８に送信さ れる。コントローラ２８はその物品の行先に対応するシュート２１の移動すべき 距離をシュート２１の受信部２９に送信する。シュート２１は物品の移送に先立 って直ちに移動を開始すると共に、供給部１３ａからの移動距離のカウントを開 始し、その移動距離がコントローラ２８から送信された指定距離になるまで移動 を継続する。すなわち、物品の移送に先行して移動シュート２１が物品の行先に 先回りすることになる。

【００２０】 移動シュート２１の実際の移動距離がコントローラ２８から送信された指定距 離に達すると、シュート２１は減速停止し、受信部２９が仕分けすべきトレイ１ ４がシュート２１の入口２２ａに到着したことを検知すると、トリッパ２６が作 動し、トレイ１４が傾倒するため、物品はシュート２１に投入されることになる 。仕分けが完了した後、移動シュート２１は折り畳まれて走行路２３から逸脱さ れることにより、搬送路１２の外側を開放することができる。

【００２１】 なお、物品が供給部１３ａから移送されるのと同時に並行してシュート２１を 移動させることも可能であり、この場合には移動シュート２１の停止と同時にト レイ１４が傾倒される。したがって、センサ３１によるトレイ１４の検出および 受信部２９が仕分けすべきトレイ１４を識別することは不要になる。また、移動 シュート２１の設置は１台に限られることはなく、物品の仕分け量が多い場合に は複数台を設置し、各シユート２１を個別に移動停止制御する。したがって、仕 分けすべき物品の量に応じて最小数のシュート２１で仕分け作業をすることがで きる。また、上記実施例においてはループ式の仕分機について説明したが、本考 案にあってはライン型、ロータリ型などの仕分機にも応用することが可能である 。

【００２２】 このように本考案にあっては物品を仕分けするためのシュート２１をトレイ１ ４の移送とは別個に単独移動させるため、シュート２１の設置を削減することが でき、仕分機１１の小型化・簡素化を達成できる。また、移動シュート２１にト リッパ２６を設けたので、トリッパ２６の設置も削減することが可能になり、仕 分機２１の運転制御の簡素化を達成できる。

【００２３】

【考案の効果】

以上要するに本考案によれば、物品を仕分けするためのシュートをトレイの移 動とは別個に単独移動させるため、仕分機の小型化・簡素化を達成でき、また、 シュートにトリッパを設けたので、仕分け機の運転制御の簡素化を達成できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の仕分機を示す平面図である。

【図２】本考案の仕分機の要部を示す拡大図である。

【図３】従来の仕分機を示す平面図である。

【符号の説明】

１１ 仕分機 １２ 搬送路 １４ トレイ ２１ 移動シュート ２６ トリッパ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 // Ｂ６５Ｇ 47/52 １０１ Ｂ 8010−3Ｆ

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 搬送路に沿って物品を載置する多数のト
   レイを移送すると共に、該トレイ上の物品をシュートに
   投入して仕分けする仕分機において、上記トレイの移送
   と別個に上記搬送路に沿って単独に移動し、予め指定さ
   れた物品の仕分け位置で移動を停止する移動シュート
   と、該シュートの入口に設けられ、物品をシュートに投
   入すべく上記トレイをシュートに向けて傾倒させるトリ
   ッパとを備えたことを特徴とする仕分機の移動式シュー
   ト。