JP2017202704A - 車両用衝突検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の衝突検知および車両へ衝突物が接近したことの検出を精度よく行うことができる車両用衝突検知装置の提供。
【解決手段】車両のバンパーカバーの裏面には、衝突検知センサ3が取り付けられている。衝突検知センサ3の後方には、ミリ波レーダ装置が配置されている。衝突検知センサ3は、ピエゾフィルム31とピエゾフィルム31を挟んだ一対のセンサ電極32とにより形成されている。衝突検知センサ3上において、ミリ波レーダ装置からのミリ波の通過範囲にあるセンサ電極32は取り除かれ、空間部32aが形成されている。空間部32aには、複数の長尺状の短冊状電極32bが形成されており、短冊状電極32bはミリ波の偏波方向と直交する方向に延びている。短冊状電極32bの各々の幅寸法Delは、ミリ波の波長λ以下に設定されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両への歩行者等の衝突を検出する車両用衝突検知装置に関する。
車両の前方部に取り付けられた衝突検知センサと、同様に車両の前方部に設けられた衝突予知センサとを備えた車両用衝突検知装置に関する従来技術があった(例えば、特許文献1参照)。当該車両用衝突検知装置においては、衝突検知センサにより衝突が検知された場合には、車両に搭載された種々の歩行者保護装置が作動される。また、衝突予知センサによって歩行者等の衝突を予知した際には、車両前方部に設けられた下脚サポートを作動させて、歩行者を車両のボンネット上に乗せて衝突を回避している。
特開2004−17812号公報
ところで、上述した従来技術による車両用衝突検知装置においては、衝突予知センサとして、車両の前方にミリ波を送出するミリ波レーダ装置を使用している。一方、衝突検知センサとしては、一対の電極によって挟まれた圧電フィルムを適用することが可能である。ところが、車両において、バンパーカバーに取り付けられた衝突検知センサの後方にミリ波レーダ装置を配置した場合、送出されたミリ波が誘電率の大きい電極により反射され、車両の前方にある障害物に到達しないという問題があった。これにより、車両において衝突の発生の予知が不十分になる恐れがあった。
ここで、衝突検知センサは、バンパーカバーに対するあらゆる方向からの衝突を検知するために、バンパーカバー上において、できるだけ広範囲に設けられていることが望ましい。そのため、衝突検知センサに対してミリ波レーダ装置の位置を上下または左右にずらすことで、衝突検知センサの後方に位置しないようにすることは困難であった。また、バンパーカバーの構成上、衝突検知センサよりも前方にミリ波レーダ装置を配置することにも困難をともなった。
これに対し、衝突検知センサにおいて、ミリ波レーダ装置からのミリ波が通過する部位の電極を全部取り除いて、ミリ波を透過させるという方法が考えられる。しかしながら、この方法を採用した車両において、電極が一切除去された部位に衝突が発生した場合、衝突検知センサによる衝突検知の精度が低下するという問題が発生する。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両の衝突検知および車両へ衝突物が接近したことの検出を精度よく行うことができる車両用衝突検知装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1に係る車両用衝突検知装置の発明は、圧電フィルムを挟んだ一対のセンサ電極を有し、車両の前方部に設けられたバンパーカバーの内側面に取り付けられ、バンパーカバーとともに変形することによって、センサ電極間に所定の出力電圧を発生する衝突検知センサと、センサ電極と接続され、衝突検知センサによって発生されたバンパーカバーの変形量に応じた出力電圧に基づいて、バンパーカバーにおいて、衝突物を保護する保護装置の作動を必要とする衝突が発生したことを検出する衝突判定部と、衝突検知センサの後方に設けられ、車両の前方に向けてミリ波を送出するとともに、衝突物に反射した反射波を受信するミリ波レーダ装置と、ミリ波レーダ装置と接続され、ミリ波に対する反射波の反射時間に基づいて、衝突物の接近を検出する衝突予想部と、を備えた車両用衝突検知装置であって、衝突検知センサの少なくとも一部には、双方のセンサ電極が取り除かれた空間部が形成され、空間部には、ミリ波の偏波方向と直交する方向に互いに平行に延び、それぞれ衝突判定部に接続された複数の長尺状の短冊状電極が形成され、隣り合った短冊状電極同士の間にはそれぞれスリットが設けられており、短冊状電極の各々の幅寸法はミリ波の波長以下としている。
この構成によれば、空間部において、短冊状電極がミリ波の偏波方向と直交した方向に延びており、隣り合った短冊状電極同士の間にはそれぞれスリットが設けられ、短冊状電極の各々の幅寸法がミリ波の波長以下に形成されている。これにより、ミリ波がセンサ電極により妨げられることがなく空間部を透過できるため、車両において、衝突物の接近を精度よく検出することができる。
また、空間部に複数の短冊状電極が形成されていることにより、空間部に衝突が発生した場合にも、圧電フィルムを挟んだ一対の短冊状電極間に発生した出力電圧に基づいて、衝突が発生したことを検出することができる。
尚、本発明による車両用衝突検知装置は、歩行者衝突のみではなく、自転車、ベビーカーといった保護装置を作動させる必要のあるすべての衝突検知を対象としている。
本発明の実施形態1による歩行者保護システムが取り付けられた車両の平面図 図1のII−II断面図 図2に示した衝突検知センサの拡大断面図 歩行者保護システムの構成を示したブロック図 ピエゾフィルムを挟持するセンサ電極を車両後方から視た場合の正面図 実施形態2によるセンサ電極を車両後方から視た場合の正面図
<実施形態1の構成>
図1乃至図5に基づき、本発明の実施形態1による歩行者保護システム1(車両用衝突検知装置に該当する)について説明する。尚、図1乃至図3および図5において方向を示す表示は、車両VEにおける方向を表しており、例えば、「前」という表示は、矢印の方向が車両VEの前方に該当していることを示している。また、以下、車両VEに対する歩行者の衝突を中心に説明しているが、本発明による車両用衝突検知装置は、歩行者衝突のみではなく、歩行者保護装置7を作動させる必要のあるすべての衝突検知を対象としている。
(歩行者保護システムの全体構成)
図1に示したように、車両VEの前端部には、バンパーカバー2が取り付けられている。バンパーカバー2は合成樹脂材料にて形成されており、車両VEにおいて左右方向に延びている。バンパーカバー2は、車両VEの前方部における意匠面を成している。図1および図2に示したように、バンパーカバー2の後面である裏面2aには、衝突検知センサ3が接着剤等によって取り付けられている。裏面2aは、内側面に該当する。本実施形態による衝突検知センサ3は、バンパーカバー2の右端部から左端部に亘って形成されている。しかしながら、衝突検知センサ3は、バンパーカバー2上において衝突の検出が必要な部位のみに形成されていてもよい。
図3に示したように、衝突検知センサ3は、ピエゾフィルム31と、ピエゾフィルム31を挟んだ一対のセンサ電極32によって形成されている。ピエゾフィルム31は、圧電フィルムに該当する。ピエゾフィルム31は、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリペプチド、ポリ乳酸、ポリメチルグルタメート、ポリベンジルグルタメートといった圧電性高分子材料により、薄膜状に形成されている。ピエゾフィルム31自体は公知であり、例えば、公開特許公報である特開2004−96980号公報、特開2007−212436号公報および特開2013−29368号公報等に開示されている。一方、各々のセンサ電極32は、これに限定されるべきものではないが、本実施形態においては銀ペーストにより形成されている。
衝突によりバンパーカバー2が変形すると、ピエゾフィルム31はバンパーカバー2とともに変形することにより、センサ電極32間において、バンパーカバー2の変形量に応じた所定の出力電圧Vpz(以下、ピエゾフィルム電圧Vpzと言う)を発生させる。センサ電極32の詳細については、後述する。
車両ボデー4の前面4aには、衝突検知センサ3の後方に位置するように、複数のミリ波レーダ装置5が取り付けられている。本実施形態によるミリ波レーダ装置5は、車両ボデー4の左右中央部4CC、右コーナー部4RCおよび左コーナー部4LCにそれぞれ一つずつ取り付けられている。ミリ波レーダ装置5は、車両ボデー4のどの部位に取り付けられていてもよい。また、取り付けられるミリ波レーダ装置5の数は、1つ以上であればいくつであってもよい。図2に示すように、ミリ波レーダ装置5は、車両VEの前方に向けてミリ波を送出するとともに、歩行者等である前方障害物OBに反射した反射波を受信している。尚、前方障害物OBは衝突物に該当する。
車両VEに設けられた速度センサ6(図1示)は、車両VEの図示しない車輪またはトランスミッション等に取り付けられ、車両VEの走行速度を検出している。
歩行者保護装置7は、カウルエアバッグ装置、ポップアップフード等を含んでいる。歩行者保護装置7は、フロントバンパー2に歩行者等が衝突した際に作動して、歩行者等を保護する。尚、歩行者保護装置7は保護装置に該当する。
(歩行者保護ECUの構成)
車両VEにおいて、図示しない運転席前側のフロアトンネル上には、歩行者保護ECU8が取り付けられている。歩行者保護ECU8は、図示しない入出力装置、CPU、RAM等により形成された制御装置である。図1に示したように、歩行者保護ECU8には、上述した衝突検知センサ3、ミリ波レーダ装置5、速度センサ6および歩行者保護装置7が接続されている。
図4に示したように、歩行者保護ECU8は、衝突判定部81、車速判定部82、衝突予想部83、第1AND回路84、第2AND回路85、保護装置ドライバー86およびブレーキドライバー87を含んでいる。
衝突判定部81は、衝突検知センサ3のセンサ電極32に接続されている。衝突判定部81は、衝突検知センサ3から入力されたピエゾフィルム電圧Vpzを、所定の電圧閾値Vthと比較する。衝突判定部81は、ピエゾフィルム電圧Vpzが電圧閾値Vth以上の場合、バンパーカバー2に歩行者保護装置7の作動を必要とする衝突が発生したことを検出し、ハイ(H)信号を出力する。
車速判定部82は、速度センサ6に接続されている。車速判定部82は、速度センサ6による車速検出値Sdetが、所定の第1車速閾値Sth1以上であり、かつ、第1車速閾値Sth1よりも大きい所定の第2車速閾値Sth2以下であるか否かを判定する。車速判定部82は、車速検出値Sdetが、第1車速閾値Sth1以上であり、かつ、第2車速閾値Sth2以下である場合に、H信号を出力する。
衝突予想部83は、ミリ波レーダ装置5に接続されている。衝突予想部83は、ミリ波レーダ装置5から前方に送出されたミリ波に対する、前方障害物OBから反射した反射波の反射時間Treを算出している。衝突予想部83は、算出した反射時間Treに基づいて、前方障害物OBの接近を検出している。衝突予想部83は、反射時間Treが、所定の時間閾値Tth以下である場合に、前方障害物OBの接近を検出してH信号を出力する。
第1AND回路84の一対の入力端は、衝突判定部81および車速判定部82に接続されている。第1AND回路84は、衝突判定部81においてH信号が出力されており、かつ、車速判定部82においてH信号が出力されている場合に、H信号を出力する。
保護装置ドライバー86は、第1AND回路84の出力端および歩行者保護装置7に接続されている。保護装置ドライバー86は、第1AND回路84からH信号が出力されている場合に、歩行者保護装置7を作動させる。
第2AND回路85の一対の入力端は、車速判定部82および衝突予想部83に接続されている。第2AND回路85は、車速判定部82においてH信号が出力されており、かつ、衝突予想部83においてH信号が出力されている場合に、H信号を出力する。
ブレーキドライバー87は、第2AND回路85の出力端および車両VEのブレーキ装置BKに接続されている。ブレーキドライバー87は、第2AND回路85からH信号が出力されている場合に、ブレーキ装置BKを作動させる。
(センサ電極の詳細な構成)
以下、図5に基づいて、センサ電極32の詳細な構成について説明する。図5においては、ピエゾフィルム31を挟んでいる一対のセンサ電極32のうち、後方にあるセンサ電極32のみを示している。一対のセンサ電極32のうち、前方にあるセンサ電極32についても、後方から視た場合に、図5に示したセンサ電極32と同一の位置に同一の構成を有している。図5に示したように、衝突検知センサ3の双方のセンサ電極32には、その一部が取り除かれた空間部32aが形成されている。本実施形態において、空間部32aは矩形状に形成され、センサ電極32の下縁部まで到達していることにより、その下端部は開放されているが、この形状に限定されるべきものではない。空間部32aは、センサ電極32上において、ミリ波レーダ装置5から送出されたミリ波の通過範囲のみに形成することが望ましい。
空間部32aには、複数の長尺状の短冊状電極32bが形成されている。短冊状電極32bはセンサ電極32と同一の材料にて形成され、ミリ波レーダ装置5から送出されるミリ波の偏波方向と直交する方向に、互いに平行に延びている。図5において、ミリ波の偏波方向は左右方向であるため、短冊状電極32bは上下方向に延在している。ミリ波の偏波方向を上下方向とし、短冊状電極32bが左右方向に延在するようにしてもよい。それぞれの短冊状電極32bは、歩行者保護ECU8の衝突判定部81に接続されている。各々の短冊状電極32bの幅寸法Delは、ミリ波レーダ装置5から送出されるミリ波の波長λ以下に設定されている。
また、空間部32aにおいて、左右方向に隣り合った短冊状電極32b同士の間および短冊状電極32bと空間部32aの左右縁との間には、それぞれスリット32a1が形成されている。各々のスリット32a1は、センサ電極32が形成されていない部位であって上下方向に延在しており、その幅寸法Dgaは短冊状電極32bの幅寸法Del以上に設定されている。
<実施形態1の作用効果>
本実施形態によれば、センサ電極32の空間部32aにおいて、短冊状電極32bがミリ波の偏波方向と直交した方向に延びており、隣り合った短冊状電極32b同士の間にはそれぞれスリット32a1が設けられている。そして、短冊状電極32bの各々の幅寸法Delは、ミリ波の波長λ以下に形成されている。短冊状電極32bがミリ波の偏波方向と直交した方向に延びていても、短冊状電極32bの幅寸法Delが、ミリ波の波長λより大きい場合、ミリ波がすべて短冊状電極32bに衝突して、衝突検知センサ3を透過できないことが、経験的、実験的に分かっている。したがって、短冊状電極32bがミリ波の偏波方向と直交した方向に延び、かつ、その幅寸法Delがミリ波の波長λ以下に形成されていることにより、ミリ波がセンサ電極32により妨げられることがなく、空間部32aを透過できる。このため、車両VEにおいて前方障害物OBの接近を精度よく検出することができる。
本発明の発明者は、ミリ波レーダ装置5から送出されたミリ波の衝突検知センサ3に対する透過率を、センサ電極32に空間部32aが形成されていない場合と、センサ電極32に短冊状電極32bを含んだ空間部32aが形成されている場合とで比較してみた。それによると、センサ電極32に空間部32aが形成されていない場合、ミリ波の送出方向に対する方位角が0°(正面)の位置において、ミリ波の衝突検知センサ3に対する透過率は10%程度となる。これに対して、上述した本実施形態による空間部32aを有するセンサ電極32の場合、ミリ波の衝突検知センサ3に対する透過率を約90%台に維持することができた。上述したミリ波の透過率とは、ミリ波レーダ装置5から送出されたミリ波の量で、衝突検知センサ3を透過したミリ波の量を除した値(%)である。
また、本実施形態によれば、空間部32aに複数の短冊状電極32bが形成されていることにより、空間部32aに衝突が発生した場合にも、ピエゾフィルム31を挟んだ短冊状電極32b同士の間にピエゾフィルム電圧Vpzが発生する。したがって、短冊状電極32b間のピエゾフィルム電圧Vpzに基づいて、空間部32aに衝突が発生したことを検出することができる。
また、空間部32aの形成により、ミリ波が衝突検知センサ3を透過できるため、衝突検知センサ3に対するミリ波レーダ装置5の配置の自由度を増大させることができる。
また、左右方向に並んだ短冊状電極32b同士の間および短冊状電極32bと空間部32aの周縁との間に形成されたスリット32a1の幅寸法Dgaは、短冊状電極32bの幅寸法Del以上に設定されている。これにより、スリット32a1を介して、衝突検知センサ3に対するミリ波の透過性能をより向上させることができ、前方障害物OBの接近をより精度よく検出することができる。
また、圧電フィルムとして、ピエゾフィルム31をバンパーカバー2に取り付けているため、バンパーカバー2の変形量に応じたピエゾフィルム電圧Vpzを精度よく発生させることができる。
<実施形態2の構成>
図6に基づき、本発明の実施形態2による衝突検知センサ3Aについて説明する。尚、図6において方向を示す表示は、図5と同様に車両VEにおける方向を表している。また、図6においては、ピエゾフィルム31を挟んでいる一対のセンサ電極32Aのうち、後方にあるセンサ電極32Aのみを示している。一対のセンサ電極32Aのうち、前方にあるセンサ電極32Aについても、後方から視た場合に、図6に示したセンサ電極32Aと同一の位置に同一の構成を有している。
本実施形態において、双方のセンサ電極32Aは、空間部32aに設けられた短冊状電極32bの上端部同士を互いに接続する連結電極32cを有している。連結電極32cは、空間部32aの上縁部において左右方向に直線状に延在しており、センサ電極32と一体化している。連結電極32cは、ミリ波レーダ装置5からのミリ波の通過範囲外に形成されている。連結電極32cは、短冊状電極32bの下端部同士を互いに接続するように、空間部32aの下縁部に形成されていてもよい。本実施形態による衝突検知センサ3Aに関するその他の構成は、実施形態1による衝突検知センサ3と同様であるため、これ以上の説明は省略する。
<実施形態2の作用効果>
本実施形態によれば、空間部32aにおいて、短冊状電極32bの上端部同士を互いに接続する連結電極32cが形成され、連結電極32cはセンサ電極32と一体化されている。したがって、それぞれの短冊状電極32bがセンサ電極32と接続され、その検出面積を増大させることができる。衝突検知センサ3の検出感度はセンサ電極32の面積に依存するため、これにより、空間部32aに衝突が発生した場合に、その衝突検知感度を向上させることができる。
また、連結電極32cを介して、各々の短冊状電極32bがセンサ電極32と接続されることにより、短冊状電極32bを歩行者保護ECU8の衝突判定部81に対して個別に接続する必要がなく、製造の容易な歩行者保護システム1にすることができる。
また、連結電極32cは、ミリ波の送出範囲外に形成されている。これにより、連結電極32cにより、衝突検知センサ3に対するミリ波の透過が妨げられることがなく、前方障害物OBの車両VEへの接近を精度よく検出することができる。
<他の実施形態>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
短冊状電極32bは、ミリ波レーダ装置5から送出されるミリ波の偏波方向に対して、厳密に直交する方向に延びていなければならないわけではない。短冊状電極32bは、ミリ波が衝突検知センサ3を透過できるという効果を有するのであれば、ミリ波の偏波方向に対して直交する方向から若干ずれた方向に延びていても構わない。
空間部32aにおいては、センサ電極32が取り除かれたスリット32a1があることにより、衝突が発生した場合の検出感度が僅かながら低下する場合がある。これに対して、ピエゾフィルム31の厚みを増大させることによって、その衝突検出感度を補償するようにしてもよい。
図面中、1は歩行者保護システム(車両用衝突検知装置)、2はバンパーカバー、2aは裏面(内側面)、3,3Aは衝突検知センサ、5はミリ波レーダ装置、7は歩行者保護装置(保護装置)、31はピエゾフィルム(圧電フィルム)、32,32Aはセンサ電極、32aは空間部、32a1はスリット、32bは短冊状電極、32cは連結電極、81は衝突判定部、83は衝突予想部、Delは短冊状電極の幅寸法、Dgaはスリットの幅寸法、OBは前方障害物(衝突物)、VEは車両、Vpzはピエゾフィルム電圧(出力電圧)、λはミリ波の波長を示している。

Claims (5)

  1. 圧電フィルム(31)を挟んだ一対のセンサ電極(32、32A)を有し、車両(VE)の前方部に設けられたバンパーカバー(2)の内側面(2a)に取り付けられ、該バンパーカバーとともに変形することによって、前記センサ電極間に所定の出力電圧(Vpz)を発生する衝突検知センサ(3、3A)と、
    前記センサ電極と接続され、前記衝突検知センサによって発生された前記バンパーカバーの変形量に応じた前記出力電圧に基づいて、前記バンパーカバーにおいて、衝突物(OB)を保護する保護装置(7)の作動を必要とする衝突が発生したことを検出する衝突判定部(81)と、
    前記衝突検知センサの後方に設けられ、前記車両の前方に向けてミリ波を送出するとともに、前記衝突物に反射した反射波を受信するミリ波レーダ装置(5)と、
    前記ミリ波レーダ装置と接続され、前記ミリ波に対する前記反射波の反射時間(Tre)に基づいて、前記衝突物の接近を検出する衝突予想部(83)と、
    を備えた車両用衝突検知装置(1)であって、
    前記衝突検知センサの少なくとも一部には、双方の前記センサ電極が取り除かれた空間部(32a)が形成され、該空間部には、前記ミリ波の偏波方向と直交する方向に互いに平行に延び、それぞれ前記衝突判定部に接続された複数の長尺状の短冊状電極(32b)が形成され、隣り合った前記短冊状電極同士の間にはそれぞれスリット(32a1)が設けられており、前記短冊状電極の各々の幅寸法(Del)は前記ミリ波の波長(λ)以下である車両用衝突検知装置。
  2. 各々の前記スリットの幅寸法(Dga)は、前記短冊状電極の前記幅寸法以上である請求項1記載の車両用衝突検知装置。
  3. 前記空間部において、前記短冊状電極の端部同士を接続した連結電極(32c)が形成され、前記連結電極は前記センサ電極と接続されている請求項1または2に記載の車両用衝突検知装置。
  4. 前記連結電極は、前記ミリ波の通過範囲外に形成されている請求項3記載の車両用衝突検知装置。
  5. 前記圧電フィルムは、ピエゾフィルム(31)である請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載の車両用衝突検知装置。
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