JP2017202649A - 射出成形金型におけるバルブピンの駆動装置 - Google Patents

射出成形金型におけるバルブピンの駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 金型全体の厚みを薄くすることができると共に、簡単な構造によってバルブピンの作動を円滑に且つ精度よくさせて均一で高品質の成形品を製造することができる射出成形金型におけるバルブピンの駆動装置を提供する。【解決手段】 固定側金型1の型板1a上に配設したホットランナーブロック3を貫通して型板1aに設けているゲートブッシュ6の樹脂通路7内に上下動自在に挿入したバルブピン10の駆動装置であって、バルブピン10の上端部に垂直摺動体16を一体に設ける一方、バルブピン10の側方に水平摺動体15を配設してこの水平摺動体15の水平方向の直線運動を垂直摺動体16の垂直方向の直線運動に変向機構を介して変向させることによりバルブピン10を上下動させるように構成していると共に、水平摺動体15を電動モータ29により噛合歯車列27を介して駆動するように構成している。【選択図】 図1

Description

本発明は射出成形機の金型の固定側金型に設けているバルブピンを作動させてキャビティに通じる樹脂通路のゲートを開閉させるためのバルブピンの駆動装置に関する。
金型における固定側金型の型板上に装着しているホットランナーブロック内の樹脂通路に射出成形機のノズルから溶融樹脂を供給し、この溶融樹脂を上記固定側金型の型板に設けているゲートブッシュ内の樹脂通路を通じて該ゲートブッシュのゲートからキャビティ内に充填する際に、ゲートブッシュに挿入しているバルブピンを後退させることによってゲートを開放し、充填後に該バルブピンを前進させることによってゲートを閉止しているが、このバルブピンを進退させてゲートを開閉させるためのバルブピンの駆動装置としては、従来から、例えば特許文献1に記載されているように、固定側金型の型板上に装着している上記ホットランナーブロック上に油圧シリンダ又はエアシリンダを設置し、このシリンダのピストンロッドをホットランナーブロックから突出した上記バルブピンの突出端に一体に連結し、該シリンダの作動によりバルブピンを進退させてゲートを開閉させるように構成している。
しかしながら、バルブピンを駆動する上記シリンダは、固定側金型上に装着したホットランナーブロック上に設置されているために金型全体の型厚が厚くなり、厚みが増加するとそれに対応した型締めストロークの調節が困難になって深絞り成形品を製造することができなくなる。
このため、本願出願人等は特許文献2に記載しているように、ホットランナーブロックの側方における上記固定側金型上にシリンダを設置すると共に、このシリンダと上記ホットランナーブロックから突出しているバルブピンとの間に支柱体を立設してこの支柱体にレバーの中央部を上下方向に回動自在に枢着し、このレバーの一端部を上記シリンダのピストンロッド端に、他端部を上下バルブピンの頭部にそれぞれ連結してシリンダのピストンロッドの伸縮によるレバーの回動をバルブピンに上下直進方向の進退動として伝達するように構成しているバルブピンの駆動装置を開発した。
特許第3913630号公報 特開2009−29084号公報
上記特許文献2に記載のバルブピンの駆動装置によれば、上記特許文献1に比較して金型全体の型厚を小さくすることができるが、シリンダの長さ方向を型厚方向である上下方向に向けてそのピストンロッドを上下動させるように構成しているため、型厚を小さくするには制限を受けて、所望の深絞り成形品を製造することができる金型を得ることが困難な場合がある。
また、固定側金型上にシリンダと、上端にレバーを回動自在に設けている支柱体とを設置するための比較的広い面積を必要とするばかりでなく、シリンダのピストンロッドの作動を上記レバーを介してバルブピンに正確に伝達するように組み合わせなければならないため、装置全体が複雑化して故障は生じ易くなるといった問題点がある。
さらに、シリンダのピストンロッドの上下方向の直線運動をレバーの上下方向の曲線運動に変換し、このレバーの上下方向の曲線運動をバルブピンの上下方向の直線運動に変換することによってバルブピンを作動させているため、直線運度から曲線運動、曲線運動から直線運動に変向する際に、ガタツキや拗れが生じ易くなって、円滑にして精度のよいバルブピンの作動を実現することが困難になる虞れがあった。また、シリンダや、上端にレバーを回動自在に設けている支柱体は固定側金型上に設置されているため、固定側金型からの放熱の影響を受ける虞れもある。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、金型全体の厚みを所望の深絞り成形品を製造することができるように薄くすることができ、その上、簡単な構造によってバルブピンの作動を円滑に且つ精度よくさせて均一で高品質の成形品を製造することができる射出成形金型におけるバルブピンの駆動装置を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の射出成形金型におけるバルブピンの駆動装置は、請求項1に記載したように、射出成形金型における固定側金型の型板上に配設した樹脂通路を有するホットランナーブロックを貫通して上記型板に設けたゲートブッシュの中心部に設けている樹脂通路内に進退自在に挿入され、キャビティに連通するこの樹脂通路の下端ゲートを開閉するバルブピンの駆動装置であって、上記ホットランナーブロックの端部上に固定した支持台と、この支持台上に装着され、内部に垂直ガイド孔とこのガイド孔に直角に連通した水平ガイド孔とを有するガイド部材と、このガイド部材の上記垂直ガイド孔に上下方向に摺動自在に挿嵌され、下端部に上記バルブピンの上端頭部を連結させていると共に両側面間に傾斜長孔を穿設している垂直摺動体と、ガイド部材の上記水平ガイド孔に摺動自在に挿嵌されてその先端部に装着している軸体を上記垂直摺動体に設けている上記傾斜長孔に摺動自在に挿嵌させている水平摺動体と、上記支持台に一体に設けられた側板に配設され、その先端部を上記水平摺動体に直結して水平摺動体を前後方向に往復動させる水平摺動体の駆動手段とからなることを特徴とする。
このように構成した射出成形金型におけるバルブピンの駆動装置において、請求項2に係る発明は、上記水平摺動体の駆動手段であって、支持台の側板に取付けられ、中心部に上記水平摺動体の基部側とこの水平摺動体の基端に一体に固着しているボールナットとを摺動自在に挿嵌させているシリンダ部材と、このシリンダ部材の基端に固着し、内部に噛合歯車列からなる減速機構を設けているギヤボックスと、ギヤボッスクに装着され、上記噛合歯車列における入力側歯車を回転駆動する電動モータと、噛合歯車列における出力側歯車と一体的に回転し、上記ボールナットに複数個の循環用ボールを介して螺合しているボールネジとからなることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、ガイド部材の両側壁部に垂直ガイド孔に連通した水平長孔を穿設してあり、この水平長孔に水平摺動体の先端部に装着している軸体の両端部を摺動自在に挿入していることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、ホットランナーブロック上に固定した支持台と、この支持体上に装着され、内部に垂直ガイド孔とこのガイド孔に直角に連通した水平ガイド孔とを有するガイド部材と、このガイド部材の上記垂直ガイド孔に上下方向に摺動自在に挿嵌され、下端部に上記バルブピンの上端頭部を連結させていると共に両側面間に傾斜長孔を穿設している垂直摺動体と、ガイド部材の上記水平ガイド孔に摺動自在に挿嵌されてその先端部に装着している軸体を上記垂直摺動体に設けている上記傾斜長孔に摺動自在に挿嵌させている水平摺動体と、上記支持台に一体に設けられた側板に配設され、その先端部を上記水平摺動体に直結して水平摺動体を前後方向に往復動させる水平摺動体の駆動手段とによってバルブピンの駆動装置を構成しているので、構造が簡単で安価に提供できるのは勿論、このバルブピンの駆動装置はバルブピンの上端部の側方に横置状態に配設された構造としているので、固定側金型全体の厚みを薄く設定することができ、従って、所望の深絞りの成形品を製造することが可能な金型を得ることができる。
さらに、水平摺動体の水平方向の直線運動を、この水平摺動体の先端部に装着している軸体と、この軸体を摺動自在に挿嵌させている傾斜長孔を介してこの傾斜長孔を設けている垂直摺動体に垂直方向の直線運動に変換し、垂直摺動体に直結しているバルブピンを上下方向に往復動させて、ゲートブッシュの下端ゲートを開閉させるように構成しているので、ガタツキなどを生じさせることなくゲートブッシュを円滑に且つ精度よく作動させることができる。
その上、このバルブピンの駆動装置は、固定側金型の型板の上面に配置することなく、上述したように、ホットランナーブロック上に固定した支持台にバルブピンの上端部の側方において横置状態にして配設しているので、固定側金型の型板上面に対する配置場所を考慮する必要はなく、熱の影響を受け難い型板上方の空間部を利用して簡単且つ正確に組み立てることができる。
また、請求項2に係る発明によれば、上記水平摺動体の駆動手段は、電動モータの回転によって減速機構を介して作動するボールネジの回転を複数個の循環用ボールを介してこのボールネジに螺合しているボールナットに直進運動として伝達し、このボールナットに上記水平摺動体を一体に連結してなる構造としているので、電動モータの回転をこの減速機構とボールネジ機構とによってバルブピンに微小単位の位置設定が可能な上下移動として変換することができ、キャビティに溶融樹脂を充填するゲートの開度を精度良く調整することができて溶融樹脂の充填量を極めて正確に設定することができ、従って、大型金型のように複数のゲートからキャビティに溶融樹脂を充填する際に、各ゲートからの溶融樹脂の充填量をキャビティ内の形状等に応じて正確に調整して均一で高品質の成形品を製造することができる。
さらに、上記減速機構は、噛合歯車列から構成されているので、電動モータからボールネジ側に伝達する回転トルクを高トルクに変換することができてバルブピンに油圧シリンダやエアシリンダによる推力と同等の大きな推力を生じさせることができ、従って、自動車関連の成形品を得るための大型金型用として最適なバルブピンの駆動装置を提供することができる。
請求項3に係る発明によれば、上記垂直摺動体を摺動自在に配設した垂直ガイド孔と、上記水平摺動体を摺動自在に配設した水平ガイド孔とを設けている上記ガイド部材の両側壁部に垂直ガイド孔に連通した水平長孔を穿設してあり、この水平長孔に上記水平摺動体の先端部に装着している軸体の両端部を摺動自在に挿入しているので、水平長孔に沿って水平摺動体を往復動させた際に、軸体を水平長孔に沿って正確に且つ円滑に往復動させながら、上記垂直摺動体に設けている傾斜長孔の傾斜面をこの軸体によって押圧して垂直摺動体を直接的に垂直方向に往復動させることができ、簡単な構造によってバルブピンを円滑且つ精度よく作動させることができる。
バルブピンの駆動装置を備えた射出成形金型の要部の簡略縦断側面図。 そのバルブピンの駆動装置を備えた部分の簡略平面図。 図2における拡大横断面図。 変向機構の分解斜視図。 バルブピンを開放している状態の変向機構部分の斜視図。 その縦断側面図。 バルブピンを閉止している状態の変向機構部分の斜視図。 その縦断側面図。
次に、本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1において、金型における固定側金型1はその型板1aの上面に、内部に樹脂通路4を設けている一定高さ(厚み)を有するホットランナーブロック3を配設してボルト等により固定している。
このホットランナーブロック3の上面中央部には、内部の樹脂通路4に溶融熱可塑性樹脂(以下、溶融樹脂とする)を注入するノズル5を突設してあり、樹脂通路4はこのノズル5の開口下端から水平方向に分岐して固定側金型の上記型板1aの複数箇所に設けられているゲートブッシュ6内の樹脂通路7の上端に連通している。
各ゲートブッシュ6は上記固定側金型1の型板1aを上下方向に垂直に貫通するようにこの型板1a内に装着されてあり、その上端面をホットランナーブロック3の下面に密着させてこのゲートブッシュ6の中心部に上記ランナーブッシュ7の樹脂通路4に対して直交する垂直方向に設けている上記樹脂通路7の上端をホットランナーブロック3の樹脂通路4に連通させていると共に、下端部を固定側金型1の型板1aと可動側金型2の型板2aとの型締めにより形成されるキャビティ8内に連通させたゲート9に形成している。このゲート9の樹脂注入口はゲートブッシュ6内の樹脂通路7の孔径よりも小径に形成されている。
さらに、ゲートブッシュ6の上記樹脂通路7内に、該樹脂通路7よりも小径のバルブピン10を上下方向に進退自在に挿入してあり、このバルブピン10の上部を上記ホットランナーブロック3に上下方向に摺動自在に貫通させてその上端部をホットランナーブロック3の上面から上方に突出させていると共に、この突出した上端部をバルブピン10の駆動装置Aによって上下方向(軸芯方向)に進退させてバルブピン10の下端部で上記ゲート9を開閉させるように構成している。
上記ゲートブッシュ6の上方におけるホットランナーブロック3の端部上面には、一定厚みを有する断熱部材30を介して板状の支持台11が配設されていてボルト等により固定してあり、この支持台11に上記バルブピン10の駆動装置Aが配置されている。
バルブピン10の駆動装置Aは図3に示すように、電動モータ12と、この電動モータ12の回転を減速する噛合歯車列27からなる減速機構13と、減速機構13の出力側に連結しているボールネジ機構14と、ボールネジ機構14によって水平方向に往復動する水平摺動体15と、水平摺動体15の往復動によって直角方向への変向機構を介して上下方向(垂直方向)に往復動する垂直摺動体16と、これらの水平摺動体15と垂直摺動体16とをそれぞれの方向に案内するガイド部材17とからなり、上記垂直摺動体16の下端部中心に図1、図4に示すように、バルブピン10の頭部10a を連結してバルブピン10を垂直摺動体16と一体的に上下方向に進退(往復動)するように構成している。
上記ガイド部材17は横長直方体形状に形成されていて、その一半部(ノズル5側に向けている先端側部分)には上下面間に亘って貫通している円形の垂直ガイド孔18が穿設されていると共に、他半部(ノズル5に対して反対側に向けている基端側部分)にはその垂直な基端面から上記垂直ガイド孔18に直角に連通した円形の水平ガイド孔19が穿設されてあり、さらに、一半部側の両側壁部には垂直ガイド孔18の上下方向の中間部に連通した一定の上下幅を有する水平長孔20、20が穿設されている。そして、このように構成したガイド部材17は、その垂直ガイド孔18の中心が上記バルブピン10の軸心上に位置させた状態にして上記支持台11上に設置され、ボルト等によって固定されている。
ガイド部材17に設けている上記垂直ガイド孔18には上記垂直摺動体16が上下方向に摺動自在に挿嵌されている。この垂直摺動体16は、長さが短い円柱形状のブロック体からなり、その長さ方向の中央部に前後周面間に亘って水平に貫通した縦長矩形状の挿通孔21が穿設されていると共に、この挿通孔21を中央にしてその両側壁部に先端側から基端側に向かって斜め下方に傾斜した一定の上下幅を有する傾斜長孔22が上記挿通孔21に連通した状態で穿設されている。
さらに、垂直摺動体16の下部には、ノズル5側に向けている周面から中心部に達する断面コ字状の横溝孔23が穿設されていると共に、この横溝孔23の溝底における溝幅方向の中央部には、溝底から垂直摺動体16の下端面に亘って貫通した細長いバルブピン挿通用スリット23a が設けられあり、バルブピン10の上端軸部をこのスリット23a に挿入すると共に、バルブピン10の頭部10a を横溝孔23に挿入することによりこの頭部10a を垂直摺動体16の下部の中心部において横溝孔23の上下壁面により挟持状態に支持させている。
一方、ガイド部材17に設けている上記水平ガイド孔19には、上記水平摺動体15の先部側の一半部が前後方向に摺動自在に挿入されている。この水平摺動体15はその先端が端面板によって閉じられている円筒体からなり、その端面板の中心部には断面縦長矩形状の突片15a が突設されていると共に、この突片15a の先部には突片15a の長さ方向に直交させて円形ピン形状に形成された小径の軸体24が突片15a を貫通してその長さ方向の中央部を突片15a に固着している。
この突片15a は、垂直摺動体16に設けている上記挿通孔21に摺動自在に挿入されてあり、挿通孔21の先端側開口端に連通してガイド部材17の先端部中央部に穿設している通孔29にその先端部を摺動自在に挿入している。さらに、突片15a に固着している上記軸体24はその上下周面を上記水平長孔20、20及び傾斜長孔22の平行に対向する孔壁面に線接触状態で摺接する径に形成されていて、その両端部を水平長孔20、20に挿入してこの水平長孔20、20に沿って水平方向に摺動可能に構成していると共に突片15a の両側面から突設しているこの軸体24の長さ方向の両側部を上記傾斜長孔22に挿通して傾斜長孔22の対向する上下傾斜孔壁面に接触させている。
そして、上記水平摺動体15の先端部に設けている軸体24と、この軸体24を摺動自在に挿通させている傾斜長孔22を有する垂直摺動体16とによって水平方向の直線運動を垂直方向の直線運動に変える変向機構を構成している。
従って、水平摺動体15を前後方向に往復動させると、この水平摺動体15の先端部の突片15a に直交状態にして挿通、固着している軸体24が水平長孔20、20に沿って前後方向に往復動し、先方に向かって移動した際には、この軸体24の下周面で上記傾斜長孔22の下側孔壁面を下方に押圧しながらこの傾斜長孔22上を摺動して、傾斜長孔22を設けている垂直摺動体16をガイド部材17の垂直ガイド孔18に沿って下方に移動させ、垂直摺動体16に直列状に連結しているバルブピン10を押し下げてゲートブッシュ6の樹脂通路7の下端ゲート9を閉じ、軸体24が後退する方向に移動した際には、この軸体24の上周面で傾斜長孔22の上側孔壁面を押圧しながら垂直摺動体16を上方に移動させてゲートブッシュ6の樹脂通路7の下端ゲート9を開放させることができる。
水平摺動体15の駆動手段は、図3に示すように、上記支持台11の基端側の端面に下端部を固定され、中央部に上記ガイド部材17に設けている水平ガイド孔21に連通した通孔25を貫設している垂直な板材からなる側板11a と、この側板11a に前端面を固定され、前後方向に水平に向けている中心孔26a を上記通孔25を介して上記ガイド部材17の水平ガイド孔21に連通させているシリンダ部材26と、このシリンダ部材26の基端に固着し、内部に噛合歯車列27からなる減速機構13を設けているギヤボックス28と、シリンダ部材26の一側方にこのシリンダ部材26と同一配設高さでもって並設した状態にしてギヤボッスク28に装着され、その回転軸によって上記噛合歯車列27における入力側歯車27a を回転駆動する電動モータ12と、噛合歯車列27における出力側歯車27b の回転を上記水平摺動体15に伝達するボールネジ機構14とから構成されている。
水平摺動体15はその基部側の他半部を上記通孔25を摺動自在に挿通してシリンダ部材26の中心孔26a 内に摺動自在に挿入されてあり、この水平摺動体15の基端に上記ボールネジ機構14のボールナット14c を固着して水平摺動体15と一体にシリンダ部材26の中心孔26a
に摺動自在に配設されている。
ボールネジ機構14は公知のように、ボールネジ14a と、このボールネジ14a に複数個の循環用ボール14b を介して螺合している上記ボールナット14c とからなり、ボールネジ14a とボールナット14c との対向面に設けている断面円弧状の螺旋溝によって形成された螺旋状通路14d に上記複数個のボール14b を転動自在に内装していると共にボールナット14c には、両端部がボールナット14c の内周面に設けている螺旋溝の前後端に連通させたボール循環通路14e が設けられてあり、ボールネジ14a の回転によって螺旋状通路14d 内のボール14b をボール循環通路14e を通じて循環させながらボールナット14c を移動させるように構成している。
ボールネジ機構14の上記ボールネジ14a は、上記噛合歯車列27における出力側歯車27b
の回転中心部にその基端を一体に連結していると共にボールナット14c を螺通してその先端部を上記水平摺動体15の中空内部に突出させている。
上記のように、バルブピン10の駆動装置Aは、バルブピン10の上端部の側方に水平摺動体15の駆動手段を横置状態に配設し、水平摺動体15の先端を変向機構を介してバルブピン10の上端部に連結して水平摺動体15の水平方向の直線運動をバルブピン10の垂直方向の直線運動に変向させて、バルブピン10を上下動させることによりゲートブッシュ6の樹脂通路7の下端ゲート9を開閉させるように構成しているので、固定側金型1の型板1aの上面からのバルブピン駆動装置Aの高さが比較的低くなるように構成することができて、型板1aと固定ダイプレート(図示せず)に着脱自在に取付ける取付板1bとの間の隙間が狭くなり、従って、固定金型全体の厚みを薄く設定することができる。
以上のように構成したバルブピンの駆動装置を備えて射出成形金型によって成形品を射出成形するには、まず、電動モータ12を駆動してこの電動モータ12の回転軸の回転を噛合歯車列27によって減速しながら、且つ、回転トルクを増大させながら噛合歯車列27の出力側歯車27b に伝達し、この出力側歯車27b に連結している上記ボールネジ14a を回転させる。このボールネジ14a の回転によってボールナット14c がシリンダ部材26の中心孔26a
に沿って螺進して、ボールナット14c と一体の上記水平摺動体15を図5、図6に示す状態から図7図8に示すように所定距離だけ垂直摺動体16側に向かって前進させる。
この水平摺動体15の前進によって水平摺動体15の先端部に設けている軸体24が、その下周面でバルブピン10の上端部に連結した垂直摺動体16に設けている傾斜長孔22の下面を下方に押圧しながらこの傾斜長孔22上を摺動して垂直摺動体16をガイド部材17の垂直ガイド孔18に沿って下方に移動させ、バルブピン10を押し下げてゲートブッシュ6の樹脂通路7の下端ゲート9を閉鎖させ、この状態で金型を型締めする。
型締め後、射出成形機から溶融樹脂をノズル5を通じてからホットランナーブロック3内の樹脂通路4に供給すると共に、上記電動モータ12を作動させてその回転軸を上記と反対方向に回転させ、噛合歯車列27を介して伝達されるボールネジ機構14のボールネジ14c
を上記と逆方向に回転させてボールナット14c と一体の水平摺動体15を後退する方向に移動させ、その移動により水平摺動体15の先端部に設けている軸体24が、その上周面でバルブピン10の上端部に連結した垂直摺動体16の傾斜長孔22の上面を上方に押圧しながらこの傾斜長孔22に沿って後方に移動し、バルブピン10を引き上げてゲートブッシュ6の樹脂通路7の下端ゲート9を開放させる。この状態にして溶融樹脂をホットランナーブロック3の樹脂通路4からゲートブッシュ6の樹脂通路7内を通じてゲート9からキャビティ8内に充填する。
この際、電動モータ12の回転軸の回転を噛合歯車列27によって減速しながらボールネジ機構14のボールネジ14a を緩回転させてボールナット14c を低速度で前後動させることによって変向機構を介してバルブピン10を上下動させるので、バルブピン10の位置制御や速度制御を微小単位でもって精度よく調整することができる。そのため、キャビティ8に溶融樹脂を充填するゲート9の開度を精度良く調整することができて、大型金型のように複数のゲート9からキャビティ8に溶融樹脂を充填する際には、各ゲート9からの溶融樹脂の充填量をキャビティ8内の形状等に応じてそれぞれ正確に調整して均一で高品質の成形品を製造することができる。
キャビティ8内への溶融樹脂の充填後、駆動装置Aにおける電動モータ12を駆動して上述したように、噛合歯車列27、ボールネジ機構14を介してバルブピン10を押し下げることによりゲート9を閉鎖させる。この状態にしてキャビティ8内に充填された合成樹脂を冷却させ、冷却後に型開きしてキャビティ8内から成形品を取り出す。
1 固定側金型
1a 型板
3 ホットランナーブロック
4 樹脂通路
5 ノズル
6 ゲートブッシュ
7 樹脂通路
8 キャビティ
9 ゲート
10 バルブピン
11 支持台
12 電動モータ
13 減速機構
14 ボールネジ機構
15 水平摺動体
16 垂直摺動体
17 ガイド部材
22 傾斜長孔
24 軸体
26 シリンダ部材
27 噛合歯車列
28 ギヤボックス

Claims (3)

  1. 射出成形金型における固定側金型の型板上に配設した樹脂通路を有するホットランナーブロックを貫通して上記型板に設けたゲートブッシュの中心部に設けている樹脂通路内に進退自在に挿入され、キャビティに連通するこの樹脂通路の下端ゲートを開閉するバルブピンの駆動装置であって、上記ホットランナーブロックの端部上に固定した支持台と、この支持台上に装着され、内部に垂直ガイド孔とこのガイド孔に直角に連通した水平ガイド孔とを有するガイド部材と、このガイド部材の上記垂直ガイド孔に上下方向に摺動自在に挿嵌され、下端部に上記バルブピンの上端頭部を連結させていると共に両側面間に傾斜長孔を穿設している垂直摺動体と、ガイド部材の上記水平ガイド孔に摺動自在に挿嵌されてその先端部に装着している軸体を上記垂直摺動体に設けている上記傾斜長孔に摺動自在に挿嵌させている水平摺動体と、上記支持台に一体に設けられた側板に配設され、その先端部を上記水平摺動体に直結して水平摺動体を前後方向に往復動させる水平摺動体の駆動手段とからなることを特徴とする射出成形金型におけるバルブピンの駆動装置。
  2. 水平摺動体の駆動手段は、支持台の側板に取付けられ、中心部に上記水平摺動体の基部側とこの水平摺動体の基端に一体に固着しているボールナットとを摺動自在に挿嵌させているシリンダ部材と、このシリンダ部材の基端に固着し、内部に噛合歯車列からなる減速機構を設けているギヤボックスと、ギヤボッスクに装着され、上記噛合歯車列における入力側歯車を回転駆動する電動モータと、噛合歯車列における出力側歯車と一体的に回転し、上記ボールナットに複数個の循環用ボールを介して螺合しているボールネジとからなることを特徴とする請求項1に記載の射出成形金型におけるバルブピンの駆動装置。
  3. ガイド部材の両側壁部に垂直ガイド孔に連通した水平長孔を穿設してあり、この水平長孔に水平摺動体の先端部に装着している軸体の両端部を摺動自在に挿入していることを特徴とする請求項1に記載の射出成形金型におけるバルブピンの駆動装置。
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