JP2017201218A - ヒートポンプシステム及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
Description
これに対し、ヒートポンプを効率的な温水加熱を行うため、圧縮機を多段に設けた構成とし、低圧側の圧縮機から吐出される冷媒ガスの一部を抽出して温水の中間加熱を行う抽気サイクルが知られている(下記特許文献1)。
抽気サイクルでは、圧縮機で冷媒ガスを加圧し、凝縮器で凝縮して温水を加熱する過程において、低圧段側の圧縮機から吐出される一部を抽出した冷媒ガスは、中間圧力の凝縮器において温水の中間加熱が行われる。高圧段側の圧縮機では抽出された分、少なくなった流量の冷媒ガスが圧縮されるので、高圧段側の圧縮機に必要な動力は低減される。こうした場合、冷媒の合計凝縮量は抽気しない場合と変化しないので加熱能力は変化せず、高圧段側圧縮機の動力が減じた分、ヒートポンプ効率が向上する。
しかしながら、上記特許文献1の方法では、圧縮機の特性変化や温度条件の変動に追従させる方法については検討されておらず、圧縮機の特性変化や温度条件の変動があった場合に追従させることができないという問題があった。
本発明は、冷媒を圧縮する圧縮機構として、第1圧縮機と第2圧縮機とを備え、前記第1圧縮機によって圧縮された冷媒を凝縮させる第1凝縮器と、前記第2圧縮機によって圧縮された冷媒を凝縮させる第2凝縮器と、前記第1凝縮器及び前記第2凝縮器で冷媒と熱交換する温水を流通させる温水用伝熱管と、前記第1凝縮器及び前記第2凝縮器から導かれた液冷媒を膨張させる膨張弁と、前記膨張弁によって膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記第1圧縮機及び前記第2圧縮機のそれぞれの圧縮機特性を記憶する記憶手段と、前記温水用伝熱管の出口側に設定される温水の設定出口温度が目標値となるように、当該ヒートポンプシステムの運転状態と各前記圧縮機特性とに基づいて、前記第1圧縮機及び前記第2圧縮機の効率が最大となる運転点を求め、該運転点となるように前記第1圧縮機及び前記第2圧縮機の回転数を調整する制御手段とを具備するヒートポンプシステムを提供する。
ヒートポンプの効率を最大とする第1圧縮機と第2圧縮機の圧縮比の割合は変化するものであるが、使用する圧縮機の特性に従って効率が最大となる運転点で調整されるので、圧縮機特性に追従してヒートポンプを制御させることができ、高効率な運転につながる。
また、第1圧縮機と第2圧縮機とは冷媒系統を同じとして直列に接続する直列型してもよいし、冷媒系統を別とするタンデム型の接続としてもよい。
ここで、第1圧縮機及び第2圧縮機の効率が最大となる運転点とは、圧縮機の総効率が最大となる、つまり、第1圧縮機と第2圧縮機のバランスにおいて総効率が最大となる運転点を求めることである。
このように、圧縮機の特性や温水・熱源の温度条件によりヒートポンプシステムの効率を最大とする抽気冷媒ガス量は変化するものであるが、サイクル特性に基づいて決定された抽気量に基づいて制御することにより、サイクル特性に追従してヒートポンプを制御させることができ、高効率な運転につながる。
これにより、簡便に抽気率に対する抽気弁の調整が行われる。
フィードフォワード制御により、システム系統として安定させることができる。
図1に示されているように、2段抽気ヒートポンプシステム(以下「ヒートポンプシステム」という)1は、冷媒を圧縮する低段側ターボ圧縮機(第1圧縮機)31と、冷媒を圧縮する高段側ターボ圧縮機(第2圧縮機)33と、低段側ターボ圧縮機31によって圧縮された中間圧のガス冷媒を凝縮する中間温側凝縮器(第1凝縮器)52と、高段側ターボ圧縮機33によって圧縮された高温高圧のガス冷媒を凝縮する高温側凝縮器(第2凝縮器)51と、中間温側凝縮器52及び高温側凝縮器51から導かれた液冷媒を膨張させる低圧段膨張機構7と、低圧段膨張機構7によって膨張された液冷媒を蒸発させる蒸発器9とを備えている。
冷媒としては、例えばHFO−1233zd(E)といった低圧冷媒が用いられており、運転中には蒸発器等の低圧部が大気圧以下となる。
低段側ターボ圧縮機31は、回転軸31b周りに回転する羽根車31aを備えている。回転軸31bには、増速歯車31eを介して電動機31cから回転動力が伝達される。
高段側ターボ圧縮機33は、回転軸33b周りに回転する羽根車33aを備えている。回転軸33bには、増速歯車33eを介して電動機33cから回転動力が伝達される。
抽気冷媒配管45は、中間温側凝縮器52に挿通されており、低段側ターボ圧縮機31で圧縮された一部の抽気された冷媒が中間温側凝縮器52の熱交換器にて温水と熱交換される。
高圧冷媒配管41における高温側凝縮器51の出口側には、高圧段膨張機構43が設けられている。高圧段膨張機構43は、電動式の膨張弁とされており、制御装置2によって開度が任意に設定される。
高温側凝縮器51及び中間温側凝縮器52には、温水用伝熱管5が挿通されており、温水用伝熱管5内を流通する水と熱交換器内の冷媒とが熱交換する。温水用伝熱管5には、温水往き配管6aと温水戻り配管6bとが接続されている。
温水往き配管6aを流通して中間温側凝縮器52に導かれた温水は、低段側ターボ圧縮機31と高段側ターボ圧縮機33との間から抽気された低段側ターボ圧縮機31にて圧縮された一部の冷媒によって加温され、高温側凝縮器51に導かれる。高温側凝縮器51に導かれた温水は、高段側ターボ圧縮機33から吐出された冷媒によって目標となる設定出口温度まで加温され、温水戻り配管6bを介して図示しない外部負荷に導かれる。温水は、外部負荷にて加熱を供給した後に、温水往き配管6aを介して再び中間温側凝縮器52に導かれる。
これらセンサ22,24,26,53,54,55の計測値は制御装置2に送信される。
蒸発器9は、例えばシェルアンドチューブ型とされた熱交換器とされている。
蒸発器9には、図示しない工場排熱等から導かれる熱源水が流通する熱源水伝熱管10が挿通されている。熱源水伝熱管10には、熱源水往き配管37aと熱源水戻り配管37bとが接続されている。
蒸発器9は、熱源水伝熱管10内を流通する熱源水と熱交換器内の冷媒とを熱交換させ、熱源水から与えられる熱によって熱交換器内の冷媒を蒸発させ、低段側ターボ圧縮機31に吸い込ませる。こうして蒸発器9において、熱源水の熱量が冷媒に移る(吸熱)。
熱源水は、外部で吸熱した後に、再び蒸発器9に導かれる。
蒸発器9には、蒸発圧力センサ8が設けられており、蒸発器9内の冷媒の蒸発圧力P3を計測する。
これらセンサ32,34,36,8の計測値は、制御装置2に送信される。
具体的には、制御装置2は、計測部11と、記憶部(記憶手段)12と、演算部13と、制御部(制御手段)14とを備えている。
計測部11は、温水入口温度センサ24にて計測された温水入口温度TWHI、温水中間温度センサ55にて計測された温水中間温度TWHM、温水出口温度センサ26にて計測された温水出口温度TWHO、温水流量センサ22にて計測された温水流量GWH、高温側凝縮圧力センサ54にて計測された高温側凝縮圧力P1、中間温側凝縮圧力センサ53にて計測された中間温側凝縮圧力P2、熱源水入口温度センサ34にて計測された熱源水入口温度TWEI、熱源水出口温度センサ36にて計測された熱源水出口温度TWEO、熱源水流量センサ32にて計測された熱源水流量GWE、及び蒸発圧力センサ8にて計測された蒸発圧力P3等の計測値を取得する。計測部11で取得された各計測値は、ヒートポンプシステム1の現在の運転状態を示す情報として用いられる。
演算部13は、上述した各センサからの計測値と、記憶部12から取得した情報とが入力され、ヒートポンプシステム1の効率を最大とするための各種演算を行う。具体的には、計測部11から取得した各センサからの計測値と記憶部12の温水出口設定温度とに基づいて、低段側ターボ圧縮機31と高段側ターボ圧縮機33との全圧縮比率(現在値/目標値)と、全冷媒流量(現在値/目標値)とを求める。
記憶部12の圧縮機特性と、全圧縮比率と、全冷媒流量との情報に基づいて、ヒートポンプシステム1の効率が最大となる低段側ターボ圧縮機31と高段側ターボ圧縮機33の運転点を求め、制御部14に出力する。
図3は、高段側ターボ圧縮機33の圧縮機特性を示す図であり、図4は、低段側ターボ圧縮機31の圧縮機特性を示す図である。図3及び図4において、実線は、回転数毎の圧縮機特性を示し、破線は圧縮機の断熱効率の等高線を示し、二点鎖線はサージングラインを示している。図3及び図4において、横軸は、冷媒流量(∝加熱能力)を示し、縦軸は圧縮比を示しており、破線の等高線が中心になるほど圧縮機の効率が良いことを示している。
このうち、現在の運転状態に基づいて、加熱能力(冷媒流量)と、高段側ターボ圧縮機33及び低段側ターボ圧縮機31の合計圧縮比a+bとが決定される。合計圧縮比a+bが一定となるように総合の断熱効率(∝COP)が最大となる圧縮比の組み合わせとなる圧縮比比率a´+b´(断熱効率c´,d´)算出する。高段側ターボ圧縮機33と低段側ターボ圧縮機31とが、算出された圧縮比比率a´+b´となるようにそれぞれ回転数の調整がされる。
ヒートポンプシステム1が稼働することで、温水入口温度TWHI、温水中間温度TWHM、温水出口温度TWHO、温水流量GWH、凝縮圧力P1、凝縮圧力P2、熱源水入口温度TWEI、熱源水出口温度TWEO、熱源水流量GWE、及び蒸発圧力P3等の計測値が取得される。これら計測値によりヒートポンプシステム1の運転状況が演算され、該運転状況と記憶部12から読み出された温水出口設定温度から必要な圧縮比と冷媒ガス流量が算出される。
記憶部12に記憶されている高段側ターボ圧縮機33及び低段側ターボ圧縮機31の圧縮機特性から、圧縮機の総効率が最大となる低段側/高段側の圧縮機の圧縮比の割合が演算される。それぞれの圧縮機が演算された圧縮比となるような回転数となるように、高段側ターボ圧縮機33及び低段側ターボ圧縮機31の回転数が調整される。
上記実施形態においては、低段側ターボ圧縮機31と高段側ターボ圧縮機33とは、冷媒系統を同じとして直列に接続した場合を例に挙げて説明していたが、本発明はこれに限定されず、例えば、図7に示されるような冷媒系統を別とするタンデム型の接続としてもよい。
図7に示されるように、タンデム型のヒートポンプシステム1aは、第1凝縮器520と、第2凝縮器510と、第1圧縮機310と、第2圧縮機330と、第1蒸発器9aと、第2蒸発器9bと、膨張弁70,71とを備えている。
このとき、第1圧縮機310と第2圧縮機330との圧縮機比率が、ヒートポンプシステム1aの効率が最大となるように決定され、第1圧縮機310と第2圧縮機330の回転数が制御される。
以下、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態においては、低段側ターボ圧縮機と高段側ターボ圧縮機との間から一部冷媒を抽気する抽気量を制御してヒートポンプシステムの効率が最大となるように制御する点で第1実施形態と異なる。本実施形態のヒートポンプシステムについて、第1実施形態と共通する点については説明を省略し、図1、図8、図9を用いて異なる点について主に説明する。
低段側ターボ圧縮機31から吐出され、中間温側凝縮器52に分岐する冷媒の比率を抽気率とした場合、サイクル効率は温水の出入口温度差毎で特性が異なる。この特性より、運転状態から決定される温水の出入口温度差においてサイクル効率が最大となる抽気率を算出する。
なお、抽気率が決定されると、その抽気率に応じて中間温側凝縮器52における交換熱量が算出され、温水の中間温度設定値が算出される。このように、抽気率により温水の中間温度が決定するため、低段側ターボ圧縮機31は、決定された中間温度を得るための圧縮比が決定される。すなわち、抽気率が決定されることによって、圧縮比の配分も決定されることになる。
例えば、抽気率が決定され、温水の中間温度設定値が算出されると、中間温度設定値となるようにフィードバック制御により抽気冷媒調整弁42の開度を制御する。
センサによって計測値が取得される。センサによって取得された計測値に基づくヒートポンプシステムの運転状態と、記憶部12に記憶されているサイクル特性とに基づいて、運転条件におけるサイクル上の効率が最大となる抽気冷媒量と、その場合の温水の中間温度設定値が算出される。
決定された温水の中間温度設定値となるように、抽気冷媒調整弁42の弁開度がフィードバック制御により制御される。
また、抽気冷媒量と温水の中間温度設定値との情報に基づいて、中間温度設定値を得るための圧縮機の圧縮比が決定される。決定された圧縮比となるように、高段側ターボ圧縮機33の回転数と、低段側ターボ圧縮機31の回転数とが制御される。
また、ヒートポンプシステムにおいて、サイクル効率が最大となる中間温側凝縮器52に抽気する抽気率に対応して、高温側凝縮器51と中間温側凝縮器52との間の温水用伝熱管5における温水の中間温度を設定し、該温水中間温度が得られるようにフィードバック制御で抽気冷媒調整弁42を調整することにより、簡便に抽気率に対する抽気弁の調整が行われる。
上記第2実施形態においては、抽気率に応じた中間温度設定値が得られるように抽気冷媒調整弁を調整していたが、抽気冷媒調整弁の調整方法はこれに限定されない。
図10は、ヒートポンプシステム1bの概略構成図が示されている。
例えば、図10に示されるように、抽気冷媒配管45における抽気冷媒調整弁42の入口側と出口側にそれぞれ圧力計Pa,Pbを設ける。
記憶部には、抽気率に対する抽気冷媒調整弁42を介して抽気される冷媒の流量を対応付けた抽気対応情報と、抽気冷媒調整弁42のCV値特性の情報とを記憶させておく。
このように、抽気冷媒調整弁42をフィードフォワード制御することにより、システム系統を安定させることができる。
以下、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態においては、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせ、ヒートポンプシステムの効率が最大となるように制御する点で第1実施形態、第2実施形態と異なる。本実施形態のヒートポンプシステムについて、第1実施形態、第2実施形態と共通する点については説明を省略し、図1、図11から図13を用いて異なる点について主に説明する。
記憶部11には、高段側ターボ圧縮機33及び低段側ターボ圧縮機31のそれぞれの圧縮機特性と、サイクル効率と、温水出口設定温度の情報とが格納されている。
制御装置2bは、温水用伝熱管5の出口側に設定される温水の設定出口温度が目標値となるように、各圧縮機特性に基づいて、高段側ターボ圧縮機33及び低段側ターボ圧縮機31の効率が最大となる運転点を求め、該運転点となるように高段側ターボ圧縮機33及び低段側ターボ圧縮機31の回転数を調整し、当該ヒートポンプシステム1のヒートポンプ効率が最大となるように高段側ターボ圧縮機33、低段側ターボ圧縮機31、及び抽気冷媒調整弁42の制御を行う。
また、全圧縮比(現在/目標)と全冷媒流量(現在/目標)とサイクル特性とに基づいて、抽気冷媒配管45に流通させる抽気冷媒量と、温水の中間温度設定値とを算出する。
抽気冷媒調整弁42の弁開度は、中間温度設定値となるように調整する。
抽気冷媒調整弁42をフィードフォワード制御する場合には、全圧縮比(現在/目標)と全冷媒流量(現在/目標)とサイクル特性と抽気対応情報に基づいて、抽気冷媒配管45に流通させる抽気冷媒量と、温水の中間温度設定値とが算出される。
抽気対応情報に基づいて決定された抽気冷媒量と、抽気冷媒調整弁42の特性であるCV値とに基づいて、抽気冷媒調整弁42の前後の差圧(Pa,Pbの差圧)を勘案しながら、抽気冷媒調整弁42の弁開度が調整される。
2,2a,2b,2c 制御装置
5 温水用伝熱管
7 低圧段膨張機構
9,9a,9b 蒸発器
11 計測部
12 記憶部(記憶手段)
13 演算部
14 制御部(制御手段)
31 低段側ターボ圧縮機(第1圧縮機)
33 高段側ターボ圧縮機(第2圧縮機)
42 抽気冷媒調整弁
43 高圧段膨張機構
45 抽気冷媒配管
51 高温側凝縮器(第2凝縮器)
52 中間温側凝縮器(第1凝縮器)
Claims (7)
- 冷媒を圧縮する圧縮機構として第1圧縮機と第2圧縮機とを備え、
前記第1圧縮機によって圧縮された冷媒を凝縮させる第1凝縮器と、
前記第2圧縮機によって圧縮された冷媒を凝縮させる第2凝縮器と、
前記第1凝縮器及び前記第2凝縮器で冷媒と熱交換する温水を流通させる温水用伝熱管と、
前記第1凝縮器及び前記第2凝縮器から導かれた液冷媒を膨張させる膨張弁と、
前記膨張弁によって膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器と、
前記第1圧縮機及び前記第2圧縮機のそれぞれの圧縮機特性を記憶する記憶手段と、
前記温水用伝熱管の出口側に設定される温水の設定出口温度が目標値となるように、当該ヒートポンプシステムの運転状態と各前記圧縮機特性とに基づいて、前記第1圧縮機及び前記第2圧縮機の効率が最大となる運転点を求め、該運転点となるように前記第1圧縮機及び前記第2圧縮機の回転数を調整する制御手段と
を具備するヒートポンプシステム。 - 冷媒を圧縮する圧縮機構として低段側圧縮機と高段側圧縮機が直列に配置され、
前記高段側圧縮機によって圧縮された冷媒を凝縮させる高温側凝縮器と、
前記低段側圧縮機と前記高段側圧縮機との間から分岐して抽気された冷媒の一部を凝縮させる中間温側凝縮器と、
前記低段側圧縮機と前記中間温側凝縮器との間に設けられ、抽気される冷媒の流量を調整する抽気弁と、
前記高温側凝縮器及び前記中間温側凝縮器で冷媒と熱交換する温水を流通させる温水用伝熱管と、
前記高温側凝縮器及び前記中間温側凝縮器から導かれた液冷媒を膨張させる膨張弁と、
該膨張弁によって膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器と、
当該ヒートポンプシステムのサイクル特性を記憶する記憶手段と、
当該ヒートポンプシステムの運転状態と前記サイクル特性とに基づいて、サイクル効率が最大となる前記中間温側凝縮器に抽気する抽気率を求め、該抽気率に応じて前記抽気弁の開度を調整する制御手段と、
を具備するヒートポンプシステム。 - 前記記憶手段は、前記高段側圧縮機及び前記低段側圧縮機のそれぞれの圧縮機特性を記憶し、
前記制御手段は、前記温水用伝熱管の出口側に設定される温水の設定出口温度が目標値となるように、各前記圧縮機特性に基づいて、前記高段側圧縮機及び前記低段側圧縮機の効率が最大となる運転点を求め、該運転点となるように前記高段側圧縮機及び前記低段側圧縮機の回転数を調整し、
当該ヒートポンプシステムのヒートポンプ効率が最大となるように前記高段側圧縮機、前記低段側圧縮機、及び前記抽気弁の制御を行う請求項2に記載のヒートポンプシステム。 - 前記サイクル効率が最大となる前記中間温側凝縮器に抽気する抽気率に対応して、前記高温側凝縮器と前記中間温側凝縮器との間の温水用伝熱管における温水中間温度を設定し、
該温水中間温度が得られるようにフィードバック制御で前記抽気弁が調整される請求項2または請求項3に記載のヒートポンプシステム。 - 前記記憶手段は、前記抽気率に対する前記抽気弁を介して抽気される冷媒の流量を対応付けた対応情報と、前記抽気弁のCV値特性の情報とが記憶され、
前記CV値特性と、前記抽気弁の前後で計測される圧力差とに基づいて、フィードフォワード制御で前記抽気弁を調整する請求項2または請求項3に記載のヒートポンプシステム。 - 冷媒を圧縮する圧縮機構として第1圧縮機と第2圧縮機とを備え、前記第1圧縮機によって圧縮された冷媒を凝縮させる第1凝縮器と、前記第2圧縮機によって圧縮された冷媒を凝縮させる第2凝縮器と、前記第1凝縮器及び前記第2凝縮器で冷媒と熱交換する温水を流通させる温水用伝熱管と、前記第1凝縮器及び前記第2凝縮器から導かれた液冷媒を膨張させる膨張弁と、前記膨張弁によって膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器とを備えるヒートポンプシステムの制御方法であって、
前記第1圧縮機及び前記第2圧縮機のそれぞれの圧縮機特性を記憶する第1工程と、
前記温水用伝熱管の出口側に設定される温水の設定出口温度が目標値となるように、当該ヒートポンプシステムの運転状態と各前記圧縮機特性とに基づいて、前記第1圧縮機及び前記第2圧縮機の効率が最大となる運転点を求め、該運転点となるように前記第1圧縮機及び前記第2圧縮機の回転数を調整する第2工程と
を有するヒートポンプシステムの制御方法。 - 冷媒を圧縮する圧縮機構として低段側圧縮機と高段側圧縮機が直列に配置され、前記高段側圧縮機によって圧縮された冷媒を凝縮させる高温側凝縮器と、前記低段側圧縮機と前記高段側圧縮機との間から分岐して抽気された冷媒の一部を凝縮させる中間温側凝縮器と、前記低段側圧縮機と前記中間温側凝縮器との間に設けられ、抽気される冷媒の流量を調整する抽気弁と、前記高温側凝縮器及び前記中間温側凝縮器で冷媒と熱交換する温水を流通させる温水用伝熱管と、前記高温側凝縮器及び前記中間温側凝縮器から導かれた液冷媒を膨張させる膨張弁と、該膨張弁によって膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器とを具備するヒートポンプシステムの制御方法であって、
当該ヒートポンプシステムのサイクル特性を記憶する第1工程と、
当該ヒートポンプシステムの運転状態と前記サイクル特性とに基づいて、サイクル効率が最大となる前記中間温側凝縮器に抽気する抽気率を求め、該抽気率に応じて前記抽気弁の開度を調整する第2工程と、
を有するヒートポンプシステムの制御方法。
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A711 | Notification of change in applicant |
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A625 | Written request for application examination (by other person) |
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A977 | Report on retrieval |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
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