JP2017200380A - 自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】三相モータの制御性と入力する相電流の安定性(精度)とのある程度の両立を図る。【解決手段】第1入力方式または第2入力方式によって電流センサからの相電流を入力する。ここで、第1入力方式は、3つの上アームの全てをオンとする三相オンのときおよび3つの上アームの全てをオフとする三相オフのときに、相電流を入力する方式である。また、第2入力方式は、三相オンのときおよび三相オフのときに加えて、3つの上アームのうちの1つずつをそれぞれオン,オフで保持している状態で残余の1つをオフオンオフする際のオンのときおよびオンオフオンする際のオフのときにも、相電流を入力する方式である。こうしたものにおいて、変調率Rmが閾値Rmref未満のときには、第1入力方式を用い(S230)、変調率Rmが閾値Rmref以上のときには、第2入力方式(S240)を用いる(S240)。【選択図】図4

Description

本発明は、自動車に関し、詳しくは、三相モータとインバータとバッテリとを備える自動車に関する。
従来、この種の自動車としては、三相電動機と、三相電動機の各相に接続された上アームおよび下アームからなる複数のスイッチング素子のスイッチングによって三相電動機を駆動するインバータ回路を有する電力変換装置と、を備えるものにおいて、電圧の変調率と電圧位相と三相電動機の電気1周期のパルス数とに基づいて複数のスイッチング素子のパルス信号を生成して複数のスイッチング素子のスイッチングを行なうものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この自動車では、三相電動機のトルク指令に基づくd軸,q軸の電流指令と、三相電動機の相電流に基づくd軸,q軸の電流と、の電流フィードバック制御によってd軸,q軸の電圧指令を設定すると共にこのd軸,q軸の電圧指令に基づいて変調率および電圧位相を設定する。そして、変調率と電圧位相とパルス数とに基づいて電力変換装置および三相電動機の電力損失が最小となるようにパルス信号を生成する。これにより、電力変換装置および三相電動機を有する駆動システム全体の損失の低減を図っている。
特開2013−162660号公報
こうした自動車では、上述の制御を行なう場合、入力する相電流の安定性(精度)を考慮して、インバータ回路の三相の上アームの全てをオンまたはオフとする(下アームの全てをオフまたはオンとする)三相オンまたは三相オフのときに、電流センサからの相電流を入力することが考えられる。しかし、上述の制御では、三相オンまたは三相オフとなる機会が比較的少なくなる場合があり、その場合に、電流フィードバック制御の回数が比較的少なくなり、電流フィードバック制御の制御性ひいては三相電動機の制御性の低下を招きやすい、という課題がある。これに対して、相電流の入力機会を一律に増加させると、入力する相電流の安定性の低下が問題となることがある。
本発明の自動車は、三相電動機(三相モータ)の制御性と入力する相電流の安定性(精度)とのある程度の両立を図ることを主目的とする。
本発明の自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の自動車は、
走行用の三相モータと、
3つの上アームと3つの下アームとからなる6つのスイッチング素子のスイッチングによって前記三相モータを駆動するインバータと、
前記インバータを介して前記三相モータと電力をやりとりするバッテリと、
前記三相モータのトルク指令に基づくd軸,q軸の電流指令と前記三相モータの相電流に基づくd軸,q軸の電流との電流フィードバック制御を用いて電圧の変調率および電圧位相を設定し、前記変調率が大きいときには小さいときに比して少なくなるように前記三相モータの電気角での所定周期のパルス数を設定し、前記変調率と前記電圧位相と前記パルス数とに基づいて前記複数のスイッチング素子のPWM信号を生成して前記複数のスイッチング素子のスイッチングを行なう制御装置と、
を備える自動車であって、
前記三相モータの相電流を検出する電流センサを備え、
前記制御装置は、前記3つの上アームの全てをオンとする三相オンのときおよび前記3つの上アームの全てをオフとする三相オフのときに前記電流センサからの前記相電流を入力する第1入力方式、または、前記三相オンのときおよび前記三相オフのときに加えて前記3つの上アームのうちの1つずつをそれぞれオン,オフで保持している状態で残余の1つをオフオンオフする際のオンのときおよびオンオフオンする際のオフのときにも前記電流センサからの前記相電流を入力する第2入力方式によって前記相電流を入力し、
更に、前記制御装置は、前記変調率または前記三相モータの回転数が大きいときには小さいときに比して前記第1入力方式と前記第2入力方式とのうち前記第2入力方式を用いる頻度を高くする、
ことを要旨とする。
この本発明の電気自動車では、第1入力方式または第2入力方式によって電流センサからの相電流を入力する。ここで、第1入力方式は、3つの上アームの全てをオンとする三相オンのときおよび3つの上アームの全てをオフとする三相オフのときに、電流センサからの相電流を入力する方式である。また、第2入力方式は、三相オンのときおよび三相オフのときに加えて、3つの上アームのうちの1つずつをそれぞれオン,オフで保持している状態で残余の1つをオフオンオフする際のオンのときおよびオンオフオンする際のオフのときにも、電流センサからの相電流を入力する方式である。ところで、変調率が比較的大きいときには、変調率が比較的小さいときに比して、パルス数が少なくなることから、第1入力方式を用いる場合に、相電流の入力(更新)頻度が少なくなり、電流フィードバック制御の制御性ひいては三相モータの制御性の低下の程度が大きくなりやすいと考えられる。また、三相モータの回転数が比較的小さいときには、三相モータの回転数が比較的大きいときに比して、相電流のリプルが大きくなることから、第2入力方式を用いる場合に、入力する相電流の安定性(精度)の低下の程度が大きくなりやすいと考えられる。これらを踏まえて、本発明の自動車では、変調率または三相モータの回転数が大きいときには小さいときに比して第1入力方式と第2入力方式とのうち第2入力方式を用いる頻度を高くする。したがって、変調率や三相モータの回転数が比較的小さいときには、第1入力方式を用いる頻度を高くすることにより、入力する相電流の安定性(精度)を良好なものとすることができる。一方、変調率や三相モータの回転数が比較的大きいときには、第2入力方式を用いる頻度を高くすることにより、電流フィードバック制御の制御性を高くして三相モータの制御性を高くすることができる。これらの結果、三相モータの制御性と入力する相電流の安定性(精度)とのある程度の両立を図ることができる。
こうした本発明の電気自動車では、前記制御装置は、前記変調率が第1閾値未満のときには前記第1入力方式を用い、前記変調率が前記第1閾値以上のときには前記第2入力方式を用いるものとしてもよい。こうすれば、変調率と第1閾値との比較によって第1入力方式と第2入力方式との何れを用いるかを選択することができる。この場合、前記第1閾値は、前記パルス数に応じて設定されるものとしてもよい。こうすれば、第1入力方式と第2入力方式との何れを用いるかをより適切に判定することができる。
また、本発明の電気自動車では、前記制御装置は、前記三相モータの回転数が第2閾値未満のときには前記第1入力方式を用い、前記回転数が前記第2閾値以上のときには前記第2入力方式を用いるものとしてもよい。こうすれば、三相モータの回転数と第2閾値との比較によって第1入力方式と第2入力方式との何れを用いるかを選択することができる。この場合、前記第2閾値は、前記パルス数に応じて設定されるものとしてもよい。こうすれば、第1入力方式と第2入力方式との何れを用いるかをより適切に判定することができる。
本発明の一実施例としての電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例の電子制御ユニット50によって実行されるPWM信号生成ルーチンの一例を示すフローチャートである。 モータ32のU相のPWM信号の一例を示す説明図である。 電流入力方式設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 パルスパターンPPと閾値Rmrefとの関係の一例を示す説明図である。 第1入力方式で相電流Iu,Ivを入力するときの様子の一例を示す説明図である。 第2入力方式で相電流Iu,Ivを入力するときの様子の一例を示す説明図である。 変形例の電流入力方式設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例の電気自動車20は、図示するように、モータ32と、インバータ34と、バッテリ36と、昇圧コンバータ40と、電子制御ユニット50と、を備える。
モータ32は、同期発電電動機として構成されており、永久磁石が埋め込まれた回転子と、三相コイルが巻回された固定子と、を備える。このモータ32の回転子は、駆動輪22a,22bにデファレンシャルギヤ24を介して連結された駆動軸26に接続されている。
インバータ34は、モータ32に接続されると共に高電圧系電力ライン42を介して昇圧コンバータ40に接続されている。このインバータ34は、6つのトランジスタT11〜T16と、6つのダイオードD11〜D16と、を有する。トランジスタT11〜T16は、それぞれ、高電圧系電力ライン42の正極母線と負極母線とに対して、ソース側とシンク側になるように、2個ずつペアで配置されている。6つのダイオードD11〜D16は、それぞれ、トランジスタT11〜T16に逆方向に並列接続されている。トランジスタT11〜T16の対となるトランジスタ同士の接続点の各々には、モータ32の三相コイル(U相,V相,W相)の各々が接続されている。したがって、インバータ34に電圧が作用しているときに、電子制御ユニット50によって、対となるトランジスタT11〜T16のオン時間の割合が調節されることにより、三相コイルに回転磁界が形成され、モータ32が回転駆動される。以下、トランジスタT11〜T13を「上アーム」,トランジスタT14〜T16を「下アーム」ということがある。高電圧系電力ライン42の正極母線と負極母線とには、平滑用のコンデンサ46が取り付けられている。
バッテリ36は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、低電圧系電力ライン44を介して昇圧コンバータ40に接続されている。低電圧系電力ライン44の正極母線と負極母線とには、平滑用のコンデンサ48が取り付けられている。
昇圧コンバータ40は、高電圧系電力ライン42と低電圧系電力ライン44とに接続されている。この昇圧コンバータ40は、2つのトランジスタT31,T32と、2つのダイオードD31,D32と、リアクトルLと、を有する。トランジスタT31は、高電圧系電力ライン42の正極母線に接続されている。トランジスタT32は、トランジスタT31と、高電圧系電力ライン42および低電圧系電力ライン44の負極母線と、に接続されている。2つのダイオードD31,D32は、それぞれ、トランジスタT31,T32に逆方向に並列接続されている。リアクトルLは、トランジスタT31,T32同士の接続点と、低電圧系電力ライン44の正極母線と、に接続されている。昇圧コンバータ40は、電子制御ユニット50によって、トランジスタT31,T32のオン時間の割合が調節されることにより、低電圧系電力ライン44の電力を電圧の昇圧を伴って高電圧系電力ライン42に供給したり、高電圧系電力ライン42の電力を電圧の降圧を伴って低電圧系電力ライン44に供給したりする。
電子制御ユニット50は、CPU52を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU52の他に、処理プログラムを記憶するROM54やデータを一時的に記憶するRAM56,入出力ポートを備える。
電子制御ユニット50には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。電子制御ユニット50に入力される信号としては、例えば、モータ32の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ(例えばレゾルバ)32aからの回転位置θm,モータ32の各相に流れる電流を検出する電流センサ32u,32vからの相電流Iu,Ivを挙げることができる。また、バッテリ36の端子間に取り付けられた電圧センサ36aからの電圧VB,バッテリ36の出力端子に取り付けられた電流センサ36bからの電流IBも挙げることができる。さらに、コンデンサ46の端子間に取り付けられた電圧センサ46aからのコンデンサ46(高電圧系電力ライン42)の電圧VH,コンデンサ48の端子間に取り付けられた電圧センサ48aからのコンデンサ48(低電圧系電力ライン44)の電圧VLも挙げることができる。加えて、イグニッションスイッチ60からのイグニッション信号,シフトレバー61の操作位置を検出するシフトポジションセンサ62からのシフトポジションSP,アクセルペダル63の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル65の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ66からのブレーキペダルポジションBPも挙げることができる。また、車速センサ68からの車速VSも挙げることができる。
電子制御ユニット50からは、各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。電子制御ユニット50から出力される信号としては、例えば、インバータ34のトランジスタT11〜T16へのスイッチング制御信号,昇圧コンバータ40のトランジスタT31,T32へのスイッチング制御信号を挙げることができる。
電子制御ユニット50は、回転位置検出センサ32aからのモータ32の回転子の回転位置θmに基づいてモータ32の電気角θeや回転数Nmを演算している。また、電子制御ユニット50は、電流センサ36bからのバッテリ36の電流IBの積算値に基づいてバッテリ36の蓄電割合SOCを演算している。ここで、蓄電割合SOCは、バッテリ36の全容量に対するバッテリ36から放電可能な電力の容量の割合である。
こうして構成された実施例の電気自動車20では、電子制御ユニット50は、以下の走行制御を行なう。走行制御では、アクセル開度Accと車速VSとに基づいて駆動軸26に要求される要求トルクTd*を設定し、設定した要求トルクTd*をモータ32のトルク指令Tm*に設定し、モータ32がトルク指令Tm*で駆動されるようにインバータ34のトランジスタT11〜T16のスイッチング制御を行なう。また、モータ32をトルク指令Tm*で駆動できるように高電圧系電力ライン42の目標電圧VH*を設定し、高電圧系電力ライン42の電圧VHが目標電圧VH*となるように昇圧コンバータ40のトランジスタT31,T32のスイッチング制御を行なう。
ここで、インバータ34の制御について説明する。実施例では、インバータ34の制御として、正弦波PWM(パルス幅変調)制御,過変調PWM制御,矩形波制御の何れかを実行する。正弦波PWM制御は、擬似的な三相交流電圧がモータ32に印加(供給)されるようにインバータ34を制御する制御であり、過変調制御は、過変調電圧がモータ32に印加されるようにインバータ34を制御する制御であり、矩形波制御は、矩形波電圧がモータ32に印加されるようにインバータ34を制御する制御である。正弦波PWM制御を実行する場合、正弦波電圧に基づくパルス幅変調電圧を擬似的な三相交流電圧とするときには、変調率Rmは値0〜略0.61となり、正弦波電圧に3n次(例えば3次)高調波電圧を重畳して得られる重畳後電圧に基づくパルス幅変調電圧を擬似的な三相交流電圧とするときには、変調率Rmは値0〜略0.71となる。変調率Rmは、インバータ34の入力電圧(高電圧系電力ライン42の電圧VH)に対する出力電圧(モータ32の印加電圧)の実効値の割合である。実施例では、正弦波PWM制御を実行できる変調率Rmの領域を大きくするために、重畳後電圧に基づくパルス幅変調電圧を擬似的な三相交流電圧とするものとした。また、矩形波制御を実行する場合、変調率Rmは略0.78となる。実施例では、これらを踏まえて、変調率Rmに基づいて、正弦波PWM制御,過変調PWM制御,矩形波制御の何れかを実行するものとした。以下、正弦波PWM制御について説明する。なお、過変調制御や矩形波制御については本発明の中核をなさないことから、詳細な説明は省略する。
正弦波PWM制御として、実施例では、電圧の変調率Rmおよび電圧位相θpと所定周期(例えば、モータ32の電気角θeの半周期や1周期など)のパルス数Npとに基づいてトランジスタT11〜T16のPWM信号を生成してトランジスタT11〜T16のスイッチングを行なうものとした。この場合、モータ32の鉄損を低減する(例えば最小にする)ようにPWM信号を生成したり電圧や電流の高調波(特に、モータ32の回転6次や回転12次などの低次高調波)を低減する(例えば最小にする)ようにPWM信号を生成したりすることにより、モータ32の鉄損を低減したり高調波を低減したりすることができる。
次に、こうして構成された実施例の電気自動車20の動作、特に、正弦波PWM制御に用いるPWM信号を生成する際の動作について説明する。図2は、実施例の電子制御ユニット50によって実行されるPWM信号生成ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、繰り返し実行される。
PWM信号生成ルーチンが実行されると、電子制御ユニット50のCPU52は、まず、モータ32の相電流Iu,Ivや電気角θe,回転数Nm,トルク指令Tm*などのデータを入力する(ステップS100)。ここで、モータ32の相電流Iu,Ivは、電流センサ32u,32vによって検出された値を入力するものとした。モータ32の電気角θeや回転数Nmは、回転位置検出センサ32aによって検出されたモータ32の回転子の回転位置θmに基づいて演算された値を入力するものとした。モータ32のトルク指令Tm*は、上述の駆動制御によって設定された値を入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、モータ32のトルク指令Tm*に基づいてd軸,q軸の電流指令Id*,Iq*を設定する(ステップS110)。続いて、モータ32の各相(U相,V相,W相)に流れる電流の総和が値0であるとして、モータ32の電気角θeを用いて、U相,V相の相電流Iu,Ivをd軸,q軸の電流Id,Iqに座標変換(3相−2相変換)する(ステップS112)。そして、d軸,q軸の電流指令Id*,Iq*とd軸,q軸の電流Id,Iqとの差分ΔId,ΔIqに基づくフィードバック項と、d軸,q軸の各軸相互に干渉する項をキャンセルするためのフィードフォワード項と、の和によって(電流フィードバック制御によって)d軸,q軸の電圧指令Vd*,Vq*を設定する(ステップS114)。
こうしてd軸,q軸の電圧指令Vd*,Vq*を設定すると、設定したd軸,q軸の電圧指令Vd*,Vq*を用いて電圧の変調率Rmおよび電圧位相θpを設定する(ステップS116)。ここで、変調率Rmは、d軸の電圧指令Vd*の二乗とq軸の電圧指令Vq*の二乗との和の平方根として計算される電圧指令絶対値Vdqを高電圧系電力ライン42の電圧VHで除して得ることができる。電圧位相θpは、d軸,q軸の電圧指令Vd*,Vq*を成分とするベクトルのq軸に対する角度として得ることができる。
次に、モータ32の回転数Nmおよびトルク指令Tm*からなる目標動作点と変調率Rmとに基づいて、パルスパターンPPを設定する(ステップS120)。ここで、パルスパターンPPは、PWM制御におけるパルスタイプPTとパルス数Npとの組み合わせである。実施例では、パルスタイプPTとして、モータ32の鉄損を低減する(例えば最小にする)ようにPWM信号を生成するタイプPWMaと、電圧や電流の高調波(特に、低次高調波)を低減する(例えば最小にする)ようにPWM信号を生成するタイプPWMbと、を用いるものとした。パルスパターンPPは、実施例では、モータ32の目標動作点および変調率RmとパルスパターンPPとの関係を予め定めてマップとしてROM54に記憶しておき、モータ32の目標動作点および変調率Rmが与えられると、このマップに適用して、パルスパターンPPを設定するものとした。実施例では、発明者が行なった実験結果や解析結果に基づいて、以下のように、パルスパターンPPのパルスタイプPTおよびパルス数Npを設定するものとした。パルスタイプPTについては、モータ32をより良好に駆動できるように(鉄損や高調波の低減をより適切に図るために)、モータ32のトルク指令Tm*の絶対値や変調率Rmが比較的小さい領域ではタイプPWMaとし、トルク指令Tm*の絶対値や変調率Rmが比較的大きい領域ではタイプPWMbとするものとした。パルス数Npについては、モータ32およびインバータ34のトータル損失の低減を図るために、変調率Rmが大きいときには小さいときに比して少なくするものとした。これは、パルス数Npが少ないときには多いときに比してモータ32の損失が大きくなりやすくインバータ34の損失が小さくなりやすいことと、変調率Rmが大きいときには小さいときに比してパルス数Npが比較的小さいときにモータ32の損失が大きくなりにくくモータ32およびインバータ34のトータル損失が大きくなりにくいことと、とに基づくものである。なお、パルス数Npとしては、例えば、値5〜値15程度を用いるものとした。
続いて、パルスパターンPPと変調率Rmと電圧位相θpとに基づいてスイッチング角θsとスイッチングパターンVとを設定し(ステップS130)、設定したスイッチング角θsとスイッチングパターンVとに基づいてPWM信号を生成して(ステップS140)、本ルーチンを終了する。
ここで、スイッチング角θsは、モータ32の各相の相電圧(トランジスタT11〜T16のうち対応する相のトランジスタのオンオフ、例えばU相についてはトランジスタT11,T14のオンオフ)を切り替える角度(電気角θe)である。
また、スイッチングパターンVは、トランジスタT11〜T13のオンオフの組み合わせを示すパターンであり、パターンV0〜V7を用いるものとした。なお、トランジスタT11〜T16のオンオフの組み合わせでなくトランジスタT11〜T13のオンオフの組み合わせを用いるのは、通常、トランジスタT11〜T16のうち対応する上アームと下アームとを同時にオンとすることはなく、トランジスタT14〜T16のオンオフの組み合わせを省略しても差し支えないためである。パターンV0〜V7は以下の通りである。
パターンV0:トランジスタT11〜T13の全てがオフ
パターンV1:トランジスタT11,T12がオフでトランジスタT13がオン
パターンV2:トランジスタT11,T13がオフでトランジスタT12がオン
パターンV3:トランジスタT11がオフでトランジスタT12,T13がオン
パターンV4:トランジスタT11がオンでトランジスタT12,T13がオフ
パターンV5:トランジスタT11,T13がオンでトランジスタT12がオフ
パターンV6:トランジスタT11,T12がオンでトランジスタT13がオフ
パターンV7:トランジスタT11〜T13が全てオン
さらに、モータ32のU相(トランジスタT11)のPWM信号の一例を図3に示す。こうしてPWM信号を生成すると、生成したPWM信号を用いてインバータ34のトランジスタT11〜T16のスイッチングを行なう。即ち、モータ32のスイッチング角θsで、スイッチング角θsに対応するスイッチングパターンVとなるようにトランジスタT11〜T16のスイッチングを行なう。こうした制御により、パルスタイプPT(PWMaまたはPWMb)およびパルス数NpからなるパルスパターンPPに応じて、モータ32の鉄損を低減したり電圧や電流の高調波を低減したりすることができる。
次に、図2のPWM信号生成ルーチンで用いるモータ32の相電流Iu,Ivの入力方式について説明する。図4は、電流入力方式設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、繰り返し実行される。
電流入力方式設定ルーチンが実行されると、電子制御ユニット50のCPU52は、まず、変調率RmおよびパルスパターンPPを入力する(ステップS200)。ここで、変調率RmおよびパルスパターンPPは、図2のPWM信号生成ルーチンによって設定された値を入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、パルスパターンPPに基づいて閾値Rmrefを設定し(ステップS210)、変調率Rmを閾値Rmrefと比較する(ステップS220)。そして、変調率Rmが閾値Rmref未満のときには、電流入力方式に第1入力方式を設定して(ステップS230)、本ルーチンを終了する。一方、変調率Rmが閾値Rmref以上のときには、電流入力方式に第2入力方式を設定して(ステップS240)、本ルーチンを終了する。
閾値Rmrefは、第1入力方式と第2入力方式との何れを用いるかを選択するために用いられる閾値であり、実施例では、パルスパターンPPと閾値Rmrefとの関係を予め定めてマップとしてROM54に記憶しておき、パルスパターンPPが与えられると、このマップに適用して、閾値Rmrefを設定するものとした。パルスパターンPPと閾値Rmrefとの関係の一例を図5に示す。このようにパルスパターンPPに応じて閾値Rmrefを設定するのは、パルスパターンPP(パルスタイプPTおよびパルス数Np)に応じてパルスの形状が異なり、相電流Iu,Ivの入力間隔(電流フィードバック制御の更新間隔)が異なるためである。このように閾値Rmrefを設定することにより、第1入力方式と第2入力方式との何れを用いるかをより適切に判定することができる。
第1入力方式は、トランジスタT11〜13の全てをオンとする(トランジスタT14〜T16の全てをオフとする)三相オンのとき、および、トランジスタT11〜T13の全てをオフとする(トランジスタT11〜T13の全てをオンとする)三相オフのときに、電流センサ32u,32vからの相電流Iu,Ivを入力する(図2のルーチンで用いる相電流Iu,Ivを更新する)方式である。したがって、スイッチングパターンVがパターンV0のときおよびパターンV7のときに、相電流Iu,Ivを入力することになる。図6は、第1入力方式で相電流Iu,Ivを入力するときの様子の一例を示す説明図である。図6では、スイッチングパターンVがパターンV3,V7,V3の順に変化する際に相電流Iu,Ivを入力するときの様子を示す。図6の例では、スイッチングパターンVがパターンV7のときの中央(中点)の電気角θe1、即ち、パターンV3からパターンV7に切り替わる電気角θe11とパターンV7からパターンV3に切り替わる電気角θe12との和の2分の1の電気角θeで相電流Iu,Ivを入力するものとした。このように、電気角θe1を電気角θe11と電気角θe12との中央とすることにより、相電流のリプルの中央値を入力することができる。
第2入力方式は、三相オンのときおよび三相オフのときに加えて、トランジスタT11〜T13のうちの1つずつをオン,オフで保持している状態で、残余の1つをオフオンオフする際のオンのときおよびオンオフオンする際のオフのときにも、電流センサ32u,32vからの相電流Iu,Ivを入力する方式である。したがって、スイッチングパターンVがパターンV0のときおよびパターンV7のときに加えて、パターンV1,V5,V1と変化する際のパターンV5のときや、パターンV5,V1,V5と変化する際のパターンV1ののときなどにも、相電流Iu,Ivを入力することになる。図7は、第2入力方式で相電流Iu,Ivを入力するときの様子の一例を示す説明図である。図7では、スイッチングパターンVがパターンV1,V5,V1の順に変化する際に相電流Iu,Ivを入力するときの様子を示す。図7の例では、スイッチングパターンVがパターンV5のときの中央の電気角θe2、即ち、パターンV1からパターンV5に切り替わる電気角θe21とパターンV5からパターンV1に切り替わる電気角θe22との和の2分の1の電気角θeで相電流Iu,Ivを入力するものとした。このように、電気角θe2を電気角θe21と電気角θe22との中央とすることにより、相電流のリプルの中央値を入力することができる。
ここで、第1入力方式と第2入力方式との選択を変調率Rmに基づいて行なう理由について説明する。第1入力方式を用いる場合、スイッチングパターンVがV0,V7のときにだけ相電流Iu,Ivを入力するから、第2入力方式を用いる場合に比して、入力する相電流Iu,Ivの安定性(精度)を良好なものとすることができる。一方、第2入力方式を用いる場合、第1入力方式を用いる場合に比して、相電流Iu,Ivの入力(更新)頻度を多くするから、電流フィードバック制御の制御性、即ち、d軸,q軸の電圧指令Vd*,Vq*,相電圧指令Vu*,Vv*,Vw*,変調率Rm,電圧位相θpの応答性(トルク指令Tm*の変化に対する追従性)を高くすることができ、モータ32の制御性を高くすることができる。ところで、変調率Rmが比較的大きいときには、パルス数Npが比較的少なくなるから、電気角θeの1周期においてスイッチングパターンVがパターンV0,V7になる回数が比較的少なくなる。このため、変調率Rmが比較的大きいときには、第1入力方式を用いると、相電流Iu,Ivの入力(更新)頻度が比較的少なくなり、電流フィードバック制御の制御性ひいてはモータ32の制御性の低下の程度が比較的大きくなりやすいと考えられる。これを踏まえて、変調率Rmが閾値Rmref以上のときには、第2入力方式を用いるものとした。これにより、電流フィードバック制御の制御性を高くすることができ、モータ32の制御性を高くすることができる。一方、変調率Rmが比較的小さいときには、変調率Rmが比較的大きいときに比して、第1入力方式を用いたとしても、電流フィードバック制御の低下の程度が小さいと考えられることから、第1入力方式を用いるものとした。これにより、入力する相電流Iu,Ivの安定性を良好なものとすることができる。これらの結果、モータ32の制御性と入力する相電流Iu,Ivの安定性(精度)とのある程度の両立を図ることができる。
以上説明した実施例の電気自動車20では、第1入力方式または第2入力方式によって電流センサ32u,32vからの相電流Iu,Ivを入力する。ここで、第1入力方式は、トランジスタT11〜13の全てをオンとする三相オンのときおよびトランジスタT11〜T13の全てをオフとする三相オフのときに、相電流Iu,Ivを入力する方式である。また、第2入力方式は、三相オンのときおよび三相オフのときに加えて、トランジスタT11〜T13のうちの1つずつをオン,オフで保持している状態で残余の1つをオフオンオフする際のオンのときおよびオンオフオンする際のオフのときにも、相電流Iu,Ivを入力する方式である。こうしたものにおいて、変調率Rmが閾値Rmref未満のときには、第1入力方式を選択し、変調率Rmが閾値Rmref以上のときには、第2入力方式を選択する。これにより、変調率Rmが閾値Rmref未満のときには、入力する相電流Iu,Ivの安定性(精度)を良好なものとすることができ、変調率Rmが閾値Rmref以上のときには、電流フィーバック制御の制御性を高くしてモータ32の制御性を高くすることができる。これらの結果、モータ32の制御性と入力する相電流Iu,Ivの安定性(精度)とのある程度の両立を図ることができる。
実施例の電気自動車20では、第1入力方式と第2入力方式との何れを用いるかを選択するために用いられる閾値Rmrefは、パルスパターンPPに応じた値を用いるものとしたが、一律の値を用いるものとしてもよい。
実施例の電気自動車20では、変調率Rmが閾値Rmref未満のときには、第1入力方式を選択し、変調率Rmが閾値Rmref以上のときには、第2入力方式を選択するものとした。しかし、変調率Rmが大きいときには小さいときに比して第1入力方式と第2入力方式とのうち第2入力方式を用いる頻度(割合)を高くするものであればよい。
実施例の電気自動車20では、電子制御ユニット50のCPU52は、図4の電流入力方式設定ルーチンを実行するものとした。しかし、電子制御ユニット50のCPU52は、図8の電流入力方式設定ルーチンを実行するものとしてもよい。
図8の電流入力方式設定ルーチンが実行されると、電子制御ユニット50のCPU52は、まず、モータ32の回転数NmおよびパルスパターンPPを入力する(ステップS300)。ここで、モータ32の回転数Nmは、図2のPWM信号生成ルーチンのステップS100の処理と同様に入力し、パルスパターンPPは、図4の電流入力方式設定ルーチンのステップS200の処理と同様に入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、パルスパターンPPに基づいて閾値Nmrefを設定し(ステップS310)、モータ32の回転数Nmを閾値Nmrefと比較する(ステップS320)。そして、モータ32の回転数Nmが閾値Nmref未満のときには、電流入力方式に第1入力方式を設定して(ステップS330)、本ルーチンを終了する。一方、モータ32の回転数Nmが閾値Nmref以上のときには、電流入力方式に第2入力方式を設定して(ステップS340)、本ルーチンを終了する。
閾値Nmrefは、上述の閾値Rmrefと同様に、第1入力方式と第2入力方式との何れを用いるかを選択するために用いられる閾値であり、実施例では、パルスパターンPPと閾値Nmrefとの関係を予め定めてマップとしてROM54に記憶しておき、パルスパターンPPが与えられると、このマップに適用して、閾値Nmrefを設定するものとした。このようにパルスパターンPPに応じて閾値Nmrefを設定することにより、第1入力方式と第2入力方式との何れを用いるかをより適切に判定することができる。
ここで、第1入力方式と第2入力方式との選択をモータ32の回転数Nmに基づいて行なう理由について説明する。上述したように、第1入力方式を用いる場合、第2入力方式を用いる場合に比して、入力する相電流Iu,Ivの安定性(精度)を良好なものとすることができる。一方、第2入力方式を用いる場合、第1入力方式を用いる場合に比して、電流フィードバック制御の制御性を高くすることができ、モータ32の制御性を高くすることができる。ところで、モータ32の回転数Nmが小さいときには大きいときに比して、モータ32の電気角θeでの1周期の時間が長くなるから、相電流Iu,Iv,Iwのリプルが大きくなる。このため、モータ32の回転数Nmが比較的小さいときには、第2入力方式を用いると、入力する相電流Iu,Ivの安定性(精度)の低下の程度が比較的大きくなりやすいと考えられる。これを踏まえて、モータ32の回転数Nmが閾値Rmref未満のときには、第1入力方式を用いるものとした。これにより、入力する相電流Iu,Ivの安定性を良好なものとすることができる。一方、モータ32の回転数Nmが比較的大きいときには、相電流Iu,Ivのリプルが比較的小さくなり、第2入力方式を用いたとしても、入力する相電流Iu,Ivの安定性(精度)の低下の程度が小さいと考えられることから、第2入力方式を用いるものとした。これにより、モータ32の制御性を高くすることができる。これらの結果、モータ32の制御性と入力する相電流Iu,Ivの安定性(精度)とのある程度の両立を図ることができる。
この変形例では、第1入力方式と第2入力方式との何れを用いるかを選択するために用いられる閾値Nmrefは、パルスパターンPPに応じた値を用いるものとしたが、一律の値を用いるものとしてもよい。
また、この変形例では、モータ32の回転数Nmが閾値Nmref未満のときには、第1入力方式を選択し、モータ32の回転数Nmが閾値Nmref以上のときには、第2入力方式を選択するものとした。しかし、モータ32の回転数Nmが大きいときには小さいときに比して第1入力方式と第2入力方式とのうち第2入力方式を用いる頻度(割合)を高くするものであればよい。
実施例の電気自動車20では、PWM信号を生成する際に用いるパルスパターンPPのパルスタイプPTとして、モータ32の鉄損を低減するようにPWM信号を生成するタイプPWMaと、電圧や電流の高調波を低減するようにPWM信号を生成するタイプPWMbと、の2つのタイプを用いるものとした。しかし、パルスタイプPTとして、3つ以上のパルスタイプPTを用いるものとしてもよい。この場合、例えば、モータ32の鉄損を低減するようにPWM信号を生成するタイプ,モータ32の銅損を低減するようにPWM信号を生成するタイプ,モータ32のトルクリプルを低減するようにPWM信号を生成するタイプ,インバータ34の損失を低減するようにPWM信号を生成するタイプ,モータ32およびインバータ34のトータル損失を低減するようにPWM信号を生成するタイプ,電圧の高調波を低減するようにPWM信号を生成するタイプ,電流の高調波を低減するようにPWM信号を生成するタイプなどを用いるものとしてもよい。また、パルスタイプPTとして、1つのタイプだけを用いるものとしてもよい。この場合、パルスパターンPPとしては、パルス数Npだけに応じたパターンを設定すればよい。
実施例の電気自動車20では、バッテリ36とインバータ34との間に昇圧コンバータ40を設けるものとしたが、昇圧コンバータ40を設けないものとしてもよい。
実施例の電気自動車20では、モータ32とインバータ34とバッテリ36とを備える構成とした。しかし、図9の変形例のハイブリッド自動車120に示すように、モータ32とインバータ34とに加えて、エンジン122とプラネタリギヤ124とモータ132とインバータ134とを備える構成としてもよい。ここで、プラネタリギヤ124のサンギヤにはモータ132が接続され、キャリヤにはエンジン122が接続され、リングギヤには駆動軸26およびモータ32が接続されている。インバータ134は、モータ132に接続されると共に高電圧系電力ライン42に接続されている。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータ32が「モータ」に相当し、インバータ34が「インバータ」に相当し、バッテリ36が「バッテリ」に相当し、電子制御ユニット50が「制御装置」に相当し、電流センサ32u,32vが「電流センサ」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車の製造産業などに利用可能である。
20 電気自動車、22a,22b 駆動輪、24 デファレンシャルギヤ、26 駆動軸、32,132 モータ、32a 回転位置検出センサ、32u,32v,36b 電流センサ、34,134 インバータ、36 バッテリ、36a,46a,48a 電圧センサ、40 昇圧コンバータ、42 高電圧系電力ライン、44 低電圧系電力ライン、46,48 コンデンサ、50 電子制御ユニット、52 CPU、54 ROM、56 RAM、60 イグニッションスイッチ、61 シフトレバー、62 シフトポジションセンサ、63 アクセルペダル、64 アクセルペダルポジションセンサ、65 ブレーキペダル、66 ブレーキペダルポジションセンサ、68 車速センサ、120 ハイブリッド自動車、122 エンジン、124 プラネタリギヤ、D11〜D16,D31,D32 ダイオード、L リアクトル、T11〜T16,T31,T32 トランジスタ。

Claims (1)

  1. 走行用の三相モータと、
    3つの上アームと3つの下アームとからなる6つのスイッチング素子のスイッチングによって前記三相モータを駆動するインバータと、
    前記インバータを介して前記三相モータと電力をやりとりするバッテリと、
    前記三相モータのトルク指令に基づくd軸,q軸の電流指令と前記三相モータの相電流に基づくd軸,q軸の電流との電流フィードバック制御を用いて電圧の変調率および電圧位相を設定し、前記変調率が大きいときには小さいときに比して少なくなるように前記三相モータの電気角での所定周期のパルス数を設定し、前記変調率と前記電圧位相と前記パルス数とに基づいて前記複数のスイッチング素子のPWM信号を生成して前記複数のスイッチング素子のスイッチングを行なう制御装置と、
    を備える自動車であって、
    前記三相モータの相電流を検出する電流センサを備え、
    前記制御装置は、前記3つの上アームの全てをオンとする三相オンのときおよび前記3つの上アームの全てをオフとする三相オフのときに前記電流センサからの前記相電流を入力する第1入力方式、または、前記三相オンのときおよび前記三相オフのときに加えて前記3つの上アームのうちの1つずつをそれぞれオン,オフで保持している状態で残余の1つをオフオンオフする際のオンのときおよびオンオフオンする際のオフのときにも前記電流センサからの前記相電流を入力する第2入力方式によって前記相電流を入力し、
    更に、前記制御装置は、前記変調率または前記三相モータの回転数が大きいときには小さいときに比して前記第1入力方式と前記第2入力方式とのうち前記第2入力方式を用いる頻度を高くする、
    自動車。
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