JP2017200195A - ペイロード差分に基づいた復号のための判定メトリックの合成 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤレス通信のペイロードを復号するために使用される判定メトリックを、連続するフレームについて合成することで、後に受信されるフレームの復号を改善する。【解決手段】連続するフレーム間のビット単位のペイロード差分は、上記ペイロードが符号化されたのと同じ手法で符号化される。先に受信されたフレームについて決定された判定メトリックは、調整された判定メトリックを生成するために、符号化されたペイロード差分と合成される。調整された判定メトリックは、後に受信されるフレームについて決定される判定メトリックと合成される。合成された判定メトリックは、後に受信されたフレームについてペイロードを生成するために復号される。復号が成功しなかった場合、合成された判定メトリックは、次に繰り越され、上記プロセスが、後続のフレーム間のペイロード差分に基づいて、繰り返される。【選択図】図8

Description

本願は、2009年9月14日に出願された「ペイロード差分に基づいた復号のための判定メトリックを合成するための方法および装置」と題する米国仮特許出願第61/242,307号の利益を主張し、その開示の全内容が引用によりここに明示的に組み込まれる。
本開示の態様は、一般的にワイヤレス通信システムに関し、より具体的にはワイヤレス通信システムにおける復号技術に関する。
ワイヤレス通信ネットワークは、音声、映像、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャスト、等のようなさまざまな通信サービスを提供するために広く展開されている。これらのワイヤレスネットワークは、利用可能なネットワークリソースを共有することによって複数のユーザーをサポートすることが可能な多元接続ネットワークであることができる。そのようなネットワークは、通常、多元接続ネットワークであり、利用可能なネットワークリソースを共有することによって複数のユーザーのための通信をサポートする。そのようなネットワークの一例は、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN:Universal Terrestrial Radio Access Network)である。UTRANは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によってサポートされた第3世代(3G)移動電話技術であるユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーションズ・システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)の一部として定義された無線アクセスネットワーク(RAN:radio access network)である。多元接続ネットワーク方式の例は、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、およびシングルキャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワークを含む。
ワイヤレス通信ネットワークは、多数のユーザー機器(UE)のための通信をサポートできる多数の基地局または進化型ノードBを含むことができる。UEは、下りリンクおよび上りリンクを通じて基地局と通信することができる。下りリンク(または、フォワードリンク)は、基地局からUEへの通信リンクのことを言い、上りリンク(または、リバースリンク)は、UEから基地局への通信リンクのことを言う。
基地局は、UEに下りリンクでデータと制御情報を送信することができ、および/または、UEから上りリンクでデータと制御情報を受信することができる。下りリンクでは、基地局からの送信は、近傍の基地局からの、または他のワイヤレス無線周波数(RF:radio frequency)送信機からの送信に起因した干渉をこうむることがある。上りリンクでは、UEからの送信は、近傍の基地局と通信している他のUEの上りリンク送信からの、または他のワイヤレスRF送信機からの干渉をこうむることがある。この干渉は、下りリンクと上りリンクの両方で性能を劣化させうる。
モバイルブロードバンドアクセスに関する要求が増え続けるにつれ、より多くのUEが長距離ワイヤレス通信ネットワークにアクセスし、より多くの短距離ワイヤレスシステムがコミュニティ内に展開されるのにともない、干渉や輻輳したネットワークの可能性が増す。モバイルブロードバンドアクセスに関する増大する要求を満たすためだけでなく、モバイル通信によるユーザー経験を進歩させ向上させるためにも、研究および開発が、UMTS技術を進歩させ続けている。
開示の一態様では、ワイヤレス通信方法は、第1のペイロードを搬送する第1のフレームについて第1の判定メトリックを決定することと、第2のペイロードを搬送する第2のフレームについて第2の判定メトリックを決定することと、前記第2のペイロードと前記第1のペイロードとの間のペイロード差分(payload difference)を決定することと、を含む。前記方法は、合成された判定メトリックを得るために、前記ペイロード差分に基づいて、前記第1および第2の判定メトリックを合成(combine)し、復号された第2のペイロードを得るために、前記合成された判定メトリックを復号する。
開示のさらなる態様では、ワイヤレス通信のための装置は、第1のペイロードを搬送する第1のフレームについて第1の判定メトリックを決定するための手段と、第2のペイロードを搬送する第2のフレームについて第2の判定メトリックを決定するための手段と、前記第2のペイロードと前記第1のペイロードとの間のペイロード差分を決定するための手段と、を含む。前記装置は、また、合成された判定メトリックを得るために、前記ペイロード差分に基づいて、前記第1および第2の判定メトリックを合成するための手段と、復号された第2のペイロードを得るために、前記合成された判定メトリックを復号するための手段と、を含む。
開示のさらなる態様では、コンピュータプログラム製品は、プログラムコードがそれに記録されたコンピュータ可読媒体を有する。このプログラムコードは、第1のペイロードを搬送する第1のフレームについて第1の判定メトリックを決定するためのコードと、第2のペイロードを搬送する第2のフレームについて第2の判定メトリックを決定するためのコードと、前記第2のペイロードと前記第1のペイロードとの間のペイロード差分を決定するためのコードと、を含む。前記プログラムコードは、また、合成された判定メトリックを得るために、前記ペイロード差分に基づいて前記第1および第2の判定メトリックを合成するためのコードと、復号された第2のペイロードを得るために、前記合成された判定メトリックを復号するためのコードと、を含む。
図1は、モバイル通信システムの一例を概念的に示すブロック図である。 図2は、モバイル通信システムにおける下りリンクのフレーム構造の一例を概念的に示すブロック図である。 図3は、上りリンクLTE/−A通信における例示的なフレーム構造を概念的に示すブロック図である。 図4は、本開示の一態様によって構成された、基地局/eNBおよびUEの設計を概念的に示すブロック図である。 図5は、本開示の一態様によるPBCHに関する例示的なペイロードを概念的に示すブロック図である。 図6は、本開示の一態様によるPBCH送信についてeNBでの処理を概念的に示すブロック図である。 図7は、本開示の一態様による線形コードの特徴を概念的に示すブロック図である。 図8は、本開示の一態様による判定メトリックの合成を用いたPBCH送信の復号を概念的に示すブロック図である。 図9は、本開示の一態様による通信システムにおいて復号を実行するための処理を概念的に示すブロック図である。
詳細な説明
添付の図面に関連して以下で述べる詳細な説明は、さまざまな構成を説明することを意図したものであり、ここで説明された概念が実施されうる唯一の構成を示すことを意図したものではない。詳細な説明は、さまざまな概念の完全な理解を提供する目的で、具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの概念がこれらの具体的な詳細がなくても現実化されうることは、当業者にとって明らかである。たとえば、周知の構造およびコンポーネントは、そのような概念を不明瞭にすることを回避するためにブロック図の形態で示される。
ここで説明する技術は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA、および他のネットワークのようなさまざまなワイヤレス通信ネットワークのために使用されることができる。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば同義で用いられる。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)、米国電気通信工業会(TIA:Telecommunications Industry Association)のCDMA2000(登録商標)、等といった無線技術を実現することができる。UTRA技術は、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))およびCDMAの他のバリエーションを含む。CDMA2000技術は、米国電子工業会(EIA:Electronics Industry Alliance)およびTIAによるIS−2000、IS−95、およびIS−856規格を含む。TDMAネットワークは、移動体通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)のような無線技術を実現することができる。OFDMAネットワークは、進化型UTRA(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB:Ultra Mobile Broadband)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、Flash−OFDMA(登録商標)、等のような無線技術を実現することができる。UTRAおよびE−UTRA技術は、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE(登録商標):Long Term Evolution)およびLTE−アドバンスト(LTE−A:LTE-Advanced)は、E−UTRAを使用するUMTSのより新しいリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−A、およびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と呼ばれる組織による文書で説明されている。CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と呼ばれ
る組織による文書で説明されている。ここで説明される技術は、上述したワイヤレスネットワークおよび無線接続技術、ならびに他のワイヤレスネットワークおよび無線接続技術のために使用されることができる。明瞭にするために、技術のある特定の態様が、LTEまたはLTE−A(あるいは、まとめて「LTE/−A」とも呼ばれる)に関して以下で説明され、以下の説明の大半でそのようなLTE/−Aの用語を用いる。
図1は、LTE−Aネットワークであることができるワイヤレス通信ネットワーク100を示す。ワイヤレスネットワーク100は、複数の進化型ノードB(eNB)110および他のネットワークエンティティを含む。eNBは、UEと通信する局であることができ、また、基地局、ノードB、アクセスポイント、等と呼ばれることもできる。各eNB110は、特定の地理的エリアに通信カバレッジを提供することができる。3GPPでは、「セル」という用語は、この用語が用いられる状況に応じて、eNBの、この特定の地理的カバレッジエリア、および/またはカバレッジエリアにサービスするeNBサブシステムを指すことができる。
eNBは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または他のタイプのセルに通信カバレッジを提供することができる。マクロセルは、一般的に、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、ネットワークプロバイダとサービスの契約をしているUEによる、制限のないアクセスを可能にすることができる。ピコセルは、一般的に、比較的により小さい地理的エリアをカバーし、ネットワークプロバイダとサービスの契約をしているUEによる、制限のないアクセスを可能にすることができる。フェムトセルも、また、一般的に、比較的小さい地理的エリア(たとえば、家)をカバーし、制限のないアクセスに加え、フェムトセルとのアソシエーションを有するUE(たとえば、クローズド・サブスクライバ・グループ(CSG:closed subscriber group)内のUE、家の中にいるユーザーのためのUE、等)による、制限されたアクセスを提供することもできる。マクロセルのためのeNBは、マクロeNBと呼ばれることができる。ピコセルのためのeNBは、ピコeNBと呼ばれることができる。そして、フェムトセルのためのeNBは、フェムトeNBまたはホームeNBと呼ばれることができる。図1に示した例において、eNB110a、110b、および110cは、それぞれ、マクロセル102a、102b、および102cのためのマクロeNBである。eNB110xは、ピコセル102xのためのピコeNBである。そして、eNB110yおよび110zは、それぞれ、フェムトセル102yおよび102zのためのフェムトeNBである。1つのeNBは、1つまたは複数(たとえば、2、3、4、等)のセルをサポートすることができる。
ワイヤレスネットワーク100は、また、中継局を含む。中継局は、上流の局(たとえば、eNB、UE、等)からのデータおよび/または他の情報の送信を受信し、下流の局(たとえば、別のUE、別のeNB、等)にデータおよび/または他の情報の送信を送る局である。中継局は、また、他のUEのための送信を中継するUEであることもできる。図1に示す例では、中継局110rは、eNB110aおよびUE120rと通信することができ、該中継局110rは、2つのネットワークエレメント(eNB110aおよびUE120r)間の通信を容易にするために、それらの間の中継器として動作する。中継局は、また、中継eNB、中継器、等と呼ばれることもできる。
ワイヤレスネットワーク100は、同期または非同期動作をサポートすることができる。同期動作では、eNBは、同様のフレームタイミングを有することができ、異なるeNBからの送信は、時間的にほぼアライメントされないことができる。非同期動作では、eNBは、異なるフレームタイミングを有することができ、異なるeNBからの送信は、時間的にアライメントされないことができる。ここで説明される技術は、同期または非同期動作のいずれかのために使用されることができる。
ネットワークコントローラ130は、eNBのセットに結合することができ、これらのeNBのために調整および制御を提供することができる。ネットワークコントローラ130は、バックホール132を通じてeNB110と通信することができる。eNB110は、また、たとえば、ワイヤレスバックホール134または有線のバックホール136を通じて直接的または間接的に、互いに通信することもできる。
UE120は、ワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散され、各UEは、固定式または可動式であることができる。UEは、また、端末、移動局、加入者ユニット、局、等と呼ばれることもできる。UEは、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、等であることができる。UEは、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、中継器、等と通信可能であることができる。図1では、両側矢印の実線は、UEとサービングeNBとの間の所望の伝送を示し、そのサービングeNBは、下りリンクおよび/または上りリンクでそのUEにサービスするように指定されたeNBである。両側矢印の破線は、UEとeNBとの間の干渉伝送を示す。
LTE/−Aは、下りリンクでは直交周波数分割多重(OFDM)を利用し、上りリンクではシングルキャリア周波数分割多重(SC−FDM)を利用する。OFDMおよびSC−FDMは、システム帯域幅を複数(K個)の直交サブキャリアに分け、それらは、また、一般的にトーン、ビン、等と呼ばれる。各サブキャリアは、データによって変調されることができる。一般的に、変調シンボルは、OFDMを用いて周波数領域で送られ、SC−FDMを用いて時間領域で送られる。隣り合うサブキャリア間の間隔は、一定であることができ、サブキャリアの総数(K)は、システム帯域幅に左右されることができる。たとえば、Kは、1.25、2.5、5、10、または20メガヘルツ(MHz)の対応するシステム帯域幅について、それぞれ、128、256、512、1024、または2048に等しいものであることができる。システム帯域幅は、また、サブバンドに分けられることもできる。たとえば、1つのサブバンドは、1.08MHzをカバーすることができ、1.25、2.5、5、10、または20MHzの対応するシステム帯域幅について、それぞれ1、2、4、8、または16個のサブバンドがあることができる。
図2は、LTE/−Aで使用される下りリンクのフレーム構造を示す。下りリンクについての伝送タイムラインは、無線フレームの複数の単位へと分けられることができる。各無線フレームは、所定の持続時間(たとえば、10ミリ秒(ms))を有することができ、0〜9のインデックスを有する10個のサブフレームに分けられることができる。各サブフレームは、2つのスロットを含むことができる。したがって、各無線フレームは、0〜19のインデックスを有する20個のスロットを含むことができる。各スロットは、L個のシンボル期間、たとえば、(図2に示したように)ノーマルなサイクリック・プレフィックスの場合は7個のシンボル期間、または拡張されたサイクリック・プレフィックスの場合は14個のシンボル期間を含むことができる。各サブフレーム中の2L個のシンボル期間は、0〜2L−1のインデックスを割り当てられることができる。利用可能な時間周波数リソースは、リソースブロックに分けられることができる。各リソースブロックは、1つのスロットにおいて、N個のサブキャリア(たとえば、12個のサブキャリア)をカバーすることができる。
LTE/−Aでは、eNBは、そのeNB内の各セルについて、プライマリ同期信号(PSS:primary synchronization signal)およびセカンダリ同期信号(SSS:secondary synchronization signal)を送ることができる。プライマリおよびセカンダリ同期信号は、図2に示したように、ノーマルなサイクリック・プレフィックスの場合の各無線フレームのサブフレーム0および5の各々において、それぞれ、シンボル期間6および5で送られることができる。同期信号は、セルの検出および捕捉のために、UEによって使用されることができる。eNBは、サブフレーム0のスロット1のシンボル期間0〜3において、物理報知チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)を送ることができる。PBCHは、以下でさらに詳細に説明するように、ある特定のシステム情報を搬送することができる。
eNBは、図2に示すように、各サブフレームの第1のシンボル期間で、物理制御チャネル構成指示チャネル(PCFICH:Physical Control Format Indicator Channel)を送ることができる。PCFICHは、制御チャネルのために使用されるシンボル期間の数(M)を伝えることができ、ここでMは、1、2、または3に等しいものであることができ、サブフレームごとに変化することができる。Mは、また、たとえば、10個未満のリソースブロックを有する小さなシステム帯域幅では、4に等しいものであることもできる。図2に示す例では、M=3である。eNBは、各サブフレームの最初のM個のシンボル期間において、物理HARQ指示チャネル(PHICH:Physical HARQ Indicator Channel)および物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)を送ることができる。PDCCHおよびPHICHは、また、図2に示す例では、最初の3つのシンボル期間に含まれることができる。PHICHは、ハイブリッド自動再送(HARQ:hybrid automatic retransmission)をサポートするための情報を搬送することができる。PDCCHは、UEについてのリソース割り当てに関する情報、および下りリンクチャネルに関する制御情報を搬送することができる。eNBは、各サブフレームの残りのシンボル期間で、物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)を送ることができる。PDSCHは、下りリンクでのデータ送信についてスケジューリングされたUEのためのデータを搬送することができる。
各サブフレームの制御セクション、すなわち、各サブフレームの第1のシンボル期間においてPHICHおよびPDCCHを送ることに加え、LTE−Aは、また、各サブフレームのデータ部分でも、これらの制御用チャネルを送信することができる。図2に示すように、データ領域を利用するこれらの新しい制御設計、たとえば、中継−物理下りリンク制御チャネル(R−PDCCH:Relay-Physical Downlink Control Channel)、および中継−物理HARQ指示チャネル(R−PHICH:Relay-Physical HARQ Indicator Channel)は、各サブフレームの、より後のシンボル期間に含まれる。R−PDCCHは、元来、半二重中継動作(half-duplex relay operation)を背景にして開発された、データ領域を利用する新しいタイプの制御チャネルである。1つのサブフレーム中の最初のいくつかの制御シンボルを占有するレガシーPDCCHおよびPHICHとは異なり、R−PDCCHおよびR−PHICHは、元来データ領域に指定されたリソースエレメント(RE)にマッピングされる。新しい制御チャネルは、周波数分割多重(FDM)、時分割多重(TDM)、またはFDMとTDMの組み合わせの形態であることができる。
eNBは、そのeNBによって使用されるシステム帯域幅の中心の1.08MHzでPSS、SSS、およびPBCHを送ることができる。eNBは、PCFICHおよびPHICHが送られる各シンボル期間において、システム帯域幅全体にわたり、これらのチャネルを送ることができる。eNBは、システム帯域幅のある特定の部分で、UEのグループにPDCCHを送ることができる。eNBは、システム帯域幅の特定の部分で、特定のUEにPDSCHを送ることができる。eNBは、すべてのUEにブロードキャストでPSS、SSS、PBCH、PCFICH、およびPHICHを送ることができ、特定のUEにユニキャストでPDCCHを送ることができ、また、特定のUEにユニキャストでPDSCHを送ることもできる。
複数のリソースエレメントが、各シンボル期間において利用可能でありうる。各リソースエレメントは、1つのシンボル期間において1つのサブキャリアをカバーすることができ、実数値または複素数値でありうる1つの変調シンボルを送るために使用されることができる。各シンボル期間において基準信号のために使用されないリソースエレメントは、リソースエレメントグループ(REG)へとアレンジされることができる。各REGは、1つのシンボル期間に4つのリソースエレメントを含むことができる。PCFICHは、シンボル期間0において、周波数にわたりほぼ均等に間隔を空けられることができる4つのREGを占有することができる。PHICHは、1つ以上の設定可能なシンボル期間において、周波数にわたり拡散されることができる3つのREGを占有することができる。たとえば、PHICHのための3つのREGは、すべてがシンボル期間0に属することも、または、シンボル期間0、1、および2に拡散されることもできる。PDCCHは、最初のM個のシンボル期間において、利用可能なREGから選択されうる9、18、32、または64個のREGを占有することができる。ある特定のREGの組み合わせのみが、PDCCHについて許されることができる。
UEは、PHICHおよびPCFICHのために使用される特定のREGを知っていることがある。UEは、PDCCHについてREGの異なる組み合わせをサーチすることができる。サーチすべき組み合わせの数は、通常、PDCCHについて許された組み合わせの数よりも少ない。eNBは、UEがサーチする組み合わせのいずれかで、UEにPDCCHを送ることができる。
UEは、複数のeNBのカバレッジ内に存在しうる。これらのeNBのうちの1つが、UEにサービスするために選択されることができる。サービングeNBは、受信電力、パスロス、信号対雑音比(SNR:signal-to-noise ratio)、等といったさまざまな基準に基づいて選択されることができる。
図3は、上りリンクのロングタームエボリューション(LTE/−A)通信における例示的なフレーム構造を概念的に示すブロック図300である。上りリンクのための利用可能なリソースブロック(RB)は、データセクションと制御セクションとに分けられることができる。制御セクションは、システム帯域幅の両端に形成されることができ、設定可能なサイズを有することができる。制御セクション内のリソースブロックは、制御情報の送信のためにUEに割り当てられることができる。データセクションは、制御セクションに含まれないすべてのリソースブロックを含むことができる。図3の設計は、連続したサブキャリアを含むデータセクションという結果をもたらし、それは、1つのUEに、データセクション内の連続したサブキャリアのすべてが割り当てられることを可能にすることができる。
UEは、eNBに制御情報を送信するために、制御セクションにおいてリソースブロックを割り当てられることができる。UEは、また、eノードBにデータを送信するために、データセクションにおいてリソースブロックを割り当てられることができる。UEは、制御セクションにおいて、割り当てられたリソースブロックについて、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)で、制御情報を送信することができる。UEは、データセクションにおいて、割り当てられたリソースブロックについて、物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)で、データのみ、またはデータと制御情報の両方を送信することができる。上りリンク送信は、図3に示すように、サブフレームの両方のスロットにまたがることができ、周波数をまたいでホップすることができる。
LTE/−Aで使用されるPSS、SSS、CRS、PBCH、PUCCH、PUSCH、および他のそのような信号およびチャネルは、公的に入手可能な「進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRA);物理チャネルおよび変調(Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation)」と題する3GPP TS 36.211で説明されている。
図1を再び参照すると、ワイヤレスネットワーク100は、単位エリアごとにシステムのスペクトル効率を改善するために、eNB110の種々のセット(すなわち、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、および中継器)を使用する。ワイヤレスネットワーク100は、そのスペクトルのカバレッジのためにそのような異なるeNBを使用するので、それは、異種ネットワークとも呼ばれうる。マクロeNB110a−cは、通常、ワイヤレスネットワーク100のプロバイダによって慎重に計画され、設置される。マクロeNB110a−cは、一般的に、高い電力レベル(たとえば、5W−40W)で送信する。かなり低い電力レベル(たとえば、100mW−2W)で一般的に送信する、ピコeNB110xおよび中継器110rは、マクロeNB110a−cによって提供されるカバレッジエリア内のカバレッジホールを無くし、ホットスポットにおけるキャパシティを改善するために、比較的に計画性を持たずに配備されうる。フェムトeNB110y−zは、通常はワイヤレスネットワーク100とは関係なく配備されるが、それでも、それらの(1つ以上の)アドミニストレータによって権限を付与されているのであれば、ワイヤレスネットワーク100への可能性のあるアクセスポイントとして、または、少なくとも、ワイヤレスネットワーク100の他のeNB110と通信できるアクティブでアウェアなeNBとして、のいずれかで、ワイヤレスネットワーク100のカバレッジエリアに組み込まれて、リソースの調整および干渉管理の調整を行なうことができる。フェムトeNB110y−zは、通常、また、マクロeNB110a−cよりも大幅に低い電力レベル(たとえば、100mW−2W)で送信する。
ワイヤレスネットワーク100のような異種ネットワークの動作では、各UEは、通常、より良好な信号品質を有するeNB110によってサービスされるが、その一方で、他のeNB110から受信された望ましくない信号は干渉として扱われる。そのような動作原理はきわめて準最適な性能を結果としてもたらし得るが、eNB110間のインテリジェントなリソース調整、より良好なサーバー選択の戦略、および効率的な干渉管理のためのより進歩した技術を使用することにより、ネットワーク性能の向上がワイヤレスネットワーク100において実現される。
ピコeNB110xのようなピコeNBは、マクロeNB110a−cのようなマクロeNBと比較したときに、かなり低い送信電力によって特徴づけられる。ピコeNBはまた、通常、アドホックで、ワイヤレスネットワーク100のようなネットワーク内の各所に配置される。この計画性を持たない配備ゆえに、ワイヤレスネットワーク100のような、ピコeNBが設置されたワイヤレスネットワークは、低い信号対干渉条件を備えた大きなエリアを有することが予想され、それが、カバレッジエリアまたはセルの端にあるUE(「セル端」UE)への制御チャネル送信のための、よりチャレンジングなRF環境に寄与し得る。さらに、マクロeNB110a−cとピコeNB110xの送信電力レベル間で起こりうる大きな相違(たとえば、およそ20dB)は、混成の配備では、ピコeNB110xの下りリンクのカバレッジエリアがマクロeNB110a−cのそれよりもはるかに小さくなることを意味する。
しかしながら、上りリンクのケースでは、上りリンク信号の信号強度は、UEによって決まるので、どのタイプのeNB110によって受信される場合でも、同様になる。eNB110に関する上りリンクのカバレッジエリアがほぼ同一または同様であれば、上りリンクのハンドオフの境界は、チャネルの利得に基づいて決定される。これは、下りリンクのハンドオーバーの境界と上りリンクのハンドオーバーの境界との間の不一致をまねきうる。さらなるネットワーク適応がなければ、この不一致は、下りリンクと上りリンクのハンドオーバーの境界がより厳密に一致するマクロeNBのみの同種ネットワークよりも、ワイヤレスネットワーク100で、サーバーの選択またはeNBへのUEのアソシエーションをより困難にする。
LTEリリース8基準で与えられているように、サーバーの選択が主として下りリンクの受信信号強度に基づく場合、ワイヤレスネットワーク100のような混成eNB配備の異種ネットワークの有用性は、大きく減じられることになる。これは、ピコeNB110xが、そのはるかに弱い下りリンクの送信電力ゆえにいずれのUEにもサービスできないことがある一方で、マクロeNB110a−cのより高い下りリンク受信信号強度が、利用可能なUEのすべてを引きつけるので、マクロeNB110a−cのような、より高い電力のマクロeNBの、より大きなカバレッジエリアが、ピコeNB110xのようなピコeNBにセルのカバレッジを分ける利点を制限するからである。さらに、マクロeNB110a−cは、それらのUEに効率的にサービスするのに十分なリソースをもたない可能性がある。したがって、ワイヤレスネットワーク100は、ピコeNB110xのカバレッジエリアを拡張することにより、マクロeNB110a−cとピコeNB110xとの間で負荷を能動的に均衡させることを試みることになる。この概念は、範囲拡張と呼ばれる。
ワイヤレスネットワーク100は、サーバーの選択が決定される手法を変えることによって、この範囲拡張を達成する。サーバーの選択を下りリンクの受信信号強度に基づかせる代わりに、選択は、より下りリンク信号の品質に基づく。そのような、品質に基づいた1つの決定では、サーバーの選択は、UEに最小のパスロスを提供するeNBを決定することに基づくことができる。さらに、ワイヤレスネットワーク100は、マクロeNB110a−cとピコeNB110xとの間で均等な、リソースの一定の分割を提供する。しかしながら、たとえ、この能動的な負荷の均衡化を用いる場合であっても、マクロeNB110a−cからの下りリンクの干渉は、ピコeNB110xのようなピコeNBによってサービスされるUEについて、緩和されるべきである。これは、UEでの干渉除去、eNB110間でのリソースの調整、等を含む、さまざまな方法によって達成されることができる。しかしながら、干渉除去が望ましくない、いくつかのケースがある。
図4は、図1の基地局/eNBのうちの1つ、およびUEのうちの1つであることができる、基地局/eNB110およびUE120の設計のブロック図を示す。限られたアソシエーションのシナリオでは、基地局110は、図1のマクロeNB110cであることができ、UE120は、UE120yであることができる。基地局110は、また、他の何らかのタイプの基地局であることもできる。基地局110は、アンテナ434a〜434tを備えることができ、UE120は、アンテナ452a〜452rを備えることができる。
基地局110で、送信プロセッサ420は、データソース412からデータを、コントローラ/プロセッサ440から制御情報を、受け取ることができる。制御情報は、PBCH、PCFICH、PHICH、PDCCH、等に関するものであることができる。データは、PDSCH、等に関するものであることができる。プロセッサ420は、データシンボルおよび制御シンボルを得るために、それぞれ、データおよび制御情報を処理(たとえば、符号化およびシンボルマッピング)することができる。プロセッサ420は、また、たとえば、PSS、SSSのための基準シンボル、およびセル固有の基準信号を発生させることもできる。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ430は、該当する場合には、データシンボル、制御シンボル、および/または基準シンボルの空間処理(たとえば、プリコーディング)を実行することができ、変調器(MOD)432a〜432tに出力シンボルストリームを供給することができる。各変調器432は、出力サンプルストリームを得るために、(たとえば、OFDM、等に関して)それぞれの出力シンボルストリームを処理することができる。各変調器432は、下りリンク信号を得るために、出力サンプルストリームをさらに処理(たとえば、アナログ変換、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート)することができる。変調器432a〜432tからの下りリンク信号は、それぞれ、アンテナ434a〜434tを介して送信されることができる。
UE120において、アンテナ452a〜452rは、基地局110から下りリンク信号を受信することができ、それぞれ、復調器(DEMOD)454a〜454rに、受信された信号を供給することができる。各復調器454は、入力サンプルを得るために、それぞれの受信信号を調整(たとえば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)することができる。各復調器454は、受信シンボルを得るために、(たとえば、OFDM、等に関して)入力サンプルをさらに処理することができる。MIMO検出器456は、すべての復調器454a〜454rから受信シンボルを得ることができ、該当する場合には受信シンボルのMIMO検出を実行することができ、検出されたシンボルを供給することができる。受信プロセッサ458は、検出されたシンボルを処理(たとえば、復調、デインターリーブ、および復号)することができ、データシンク460に、UE120のための復号されたデータを供給することができ、コントローラ/プロセッサ480に、復号された制御情報を供給することができる。
上りリンクでは、UE120において、送信プロセッサ464は、データソース462から、(たとえば、PUSCHのための)データを、コントローラ/プロセッサ480から、(たとえば、PUCCHのための)制御情報を、受け取り、処理することができる。プロセッサ464は、また、基準信号について基準シンボルを生成することもできる。送信プロセッサ464からのシンボルは、該当する場合にはTX MIMOプロセッサ466によってプリコーディングされることができ、(たとえば、SC−FDM、等に関して)復調器454a〜454rによってさらに処理されることができ、基地局110に送信されることができる。基地局110で、UE120からの上りリンク信号は、アンテナ434によって受信されることができ、変調器432によって処理されることができ、該当する場合にはMIMO検出器436によって検出されることができ、UE120によって送られた復号されたデータおよび制御情報を得るために受信プロセッサ438によってさらに処理されることができる。プロセッサ438は、復号されたデータをデータシンク439に、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ440に、供給することができる。
コントローラ/プロセッサ440および480は、それぞれ、基地局110およびUE120での動作を指示することができる。基地局110のプロセッサ440および/または他のプロセッサおよびモジュールは、ここで説明された技術のためのさまざまな処理の実行を、遂行または指示することができる。UE120のプロセッサ480および/または他のプロセッサおよびモジュールも、また、図4および図5で示した機能ブロック、および/またはここで説明された技術のための他の処理の実行を、遂行または指示することができる。メモリ442および482は、それぞれ、基地局110およびUE120のためのデータおよびプログラムコードを記憶することができる。スケジューラ444は、下りリンクおよび/または上りリンクでのデータ伝送についてUEをスケジューリングすることができる。
ここで説明される技術は、たとえば、干渉除去が用いられず、低い信号対雑音比(SNR)が存在する場合に、下りリンクおよび上りリンクで送られたさまざまなタイプの伝送を復号するために使用されることができる。任意の既知のペイロード、または予測可能な変化(たとえば、決定論的変化)を有するペイロードが、この開示に従って処理されることができるが、明瞭にするために、下記の説明のほとんどは、LTEの物理報知チャネル(PBCH)に関するものである。
図5は、各PBCH送信に関する例示的なペイロードを示す。PBCHのペイロードは、6ビットのマスター情報ブロック(MIB:Master Information Block)、8ビットのシステムフレーム番号(SFN:System Frame Number)、および10予約ビットを含む。eNBは、各10msの無線フレームにおいて、10ビットSFNを1ずつインクリメントすることができる。eNBは、周期的に、たとえば4無線フレームごとに、PBCHを送信し、10ビットSFNのうちの最上位の8ビットを、8ビットSFNとして使用することができる。8ビットSFNは、PBCH送信ごとに、1ずつインクリメントされる。MIBは、半静的で変化頻度の低い情報を含む。したがって、冗長な情報が、頻繁に再送される。予約ビットは、固定値(たとえば、すべてゼロ)に設定される。あるいは、1以上の予約ビットが、半静的または動的でありうる情報を伝えるために使用されることができる。
一般的に、PBCHのペイロードは、任意の数のフィールドを含むことができ、各フィールドは、任意のタイプの情報を搬送することができ、任意のサイズのものであることができる。各フィールドの情報は、半静的または動的であることができる。所与のフィールドの情報はまた、決定論的に、たとえば8ビットSFNのケースでは1ずつインクリメントされて、変化することができる。
図6は、PBCH送信に関するeNBでの処理を示す。一般的に、PBCHのペイロードは、誤り検出符号(たとえば、CRC)と、誤り訂正符号(たとえば、テイルバイティング畳み込み符号(TBCC:tail biting convolutional code))と、の任意の組み合わせを用いて処理されることができる。例示的な実施形態において、PBCHのペイロードには、データブロックを得るために、巡回冗長検査(CRC:cyclic redundancy check)が付加される。CRCは、PBCHペイロード全体にわたって生成されることができ、LTEでは16ビットであることができる。データブロックは、24ビットのペイロードと16ビットのCRCであるので、40データビットを含む。データブロックは、120コードビットのコードワードを得るために、レート1/3のテイルバイティング畳み込み符号(TBCC)を用いて符号化されることができる。120コードビットは、QPSK変調シンボルにマッピングされることができ、それは、さらに、処理され、UEにPBCH送信で送信される。
UEは、eNBからPBCH送信を受信し、受信されたPBCH送信の復号を試みる。UEは、UEによって観察されたチャネル状況がさほど悪くない場合、受信されたPBCH送信を正しく復号可能である。ある特定のシナリオでは、UEは、受信されたPBCH送信を正しく復号できず、CRC検査は失敗する。すると、UEは、eNBから次のPBCH送信を受信し、再度、この受信されたPBCH送信の復号を試みることができる。UEは、また、たとえば高い干渉が原因で、チャネル状況が悪い場合、この受信されたPBCH送信も正しく復号できない場合がある。
一態様では、UEは、受信されたPBCH送信が誤って復号された場合には常に、複数の受信されたPBCH送信について判定メトリックを合成する。UEは、下記に説明されるように、PBCHペイロード間の差分に基づいて判定メトリックを合成することができる。そして、UEは、各PBCH送信について判定メトリックの代わりに、合成された判定メトリックを復号することができる。合成された判定メトリックは、より多くのエネルギーを有し、また、時間ダイバーシチを提供することができる。その結果、UEは、悪いチャネル状況であっても、合成された判定メトリックを正しく復号可能であることができる。
図7は、CRCまたはTBCCのような線形コードの特徴を示す。第1のペイロードP1は、第1のコードワードC1を得るために、線形コードを用いて符号化される。第2のペイロードP2も、また、第2のコードワードC2を得るために、同一の線形コードを用いて符号化される。第2のペイロードと第1のペイロードとの間の差分が計算され、ΔP=P2−P1で表される。ペイロード差分は、第3のコードワードΔC=C2−C1を得るために、同一の線形コードを用いて符号化される。第3のコードワードは、第2のコードワードC2と第1のコードワードC1との間の差分である。
図7に示すように、2つのペイロードは、2つのコードワードを得るために線形コードを用いて別々に符号化されることができる。線形コードの場合、2つのコードワードの合計または差分は、同一の線形コードを用いて2つのペイロードの合計または差分を符号化することによって得られるコードワードと等しい。線形コードのこの特徴は、下記に説明されるように、異なるPBCH送信についての判定メトリックを合成するために利用されることができる。
図8は、復号の性能を改善するために、判定メトリック合成を用いてPBCH送信を復号する例示的な設計を示す。UEは、フレームtにおいて、ペイロードP1(たとえば、MIB)を含んだPBCH送信を受信する(ブロック812)。UEは、受信されたPBCH送信に基づいて、ペイロードP1に関するコードビットについて対数尤度比(LLR:log-likelihood ratio)を計算する(ブロック814)。LLRは、一般的に、復号のための軟判定メトリックとして使用される。他のタイプの判定メトリックも、また、復号のために使用されることができる。UEは、ペイロードP1に関する120コードビットについて120個のLLR、すなわち、各コードビットにつき1つのLLRを得ることができ、次いで、それらのLLRを記憶することができる。ペイロードP1に関するLLRは、LLR1と表される。UEは、復号されたペイロードP1を得るためにLLRを復号する(ブロック818)。UEは、ペイロードP1が正しく復号されたか否かを決定するためにCRC検査を実行することができる。答えがイエスの場合には、UEは、PBCHの復号を終了する。フレームtにおけるPBCH送信が誤って復号された場合、UEは、下記に説明されるように、次の(1つ以上の)PBCH送信の復号を改善するためにLLR1を記憶することができる。
UEは、フレームt+1において、ペイロードP2(たとえば、MIB)を含んだPBCH送信を受信する(ブロック832)。UEは、受信されたPBCH送信に基づいてペイロードP2のためのコードビットについてLLRを計算することができる(ブロック834)。ペイロードP2に関するLLRは、LLR2と表される。UEは、ΔP2と表され得る、ペイロードP2とペイロードP1との間の、2値の差分(binary difference)(すなわち、XOR)を決定する(ブロック822)。UEは、ペイロード差分のために120コードビットを有するコードワードを得るために、PBCHペイロードに関してeNBにより実行されたのと同じ方式で、ペイロード差分ΔP2を符号化する(ブロック824)。たとえば、UEは、ペイロード差分に関してCRCを生成し、TBCCを用いてペイロード差分およびCRCを符号化して、コードワードを得ることができる。このコードワードは、ΔC2と表される。値ΔC2は、フレームt+1についてeNBによって生成されたコードワードC1と、フレームtについてeNBによって生成されたコードワードC0と、の間の差分である。
次いで、UEは、ペイロード2とペイロード1との間のペイロード差分を考慮することによって、ペイロードP2に関する計算されたLLRと、ペイロードP1に関する計算されたLLRと、を合成する。UEは、コードワードΔC2について120コードビットを得ることができ、各コードビットは、「0」または「1」のいずれかの2進値を有する。UEは、ペイロードP1に関する計算された各々のLLRの符号(sign)/極性を、コードワードΔC2における対応するコードビットに基づいて、(乗算器826により)調整する。UEは、下記のように、ペイロードP1に関する計算された各々のLLRについて符号(sign)の調整を実行することができる:
コードワードΔC2におけるコードビットkが「1」の値を有する場合、ペイロードP1に関するコードビットkについて計算されたLLRの符号(sign)を反転する、あるいは、
コードワードΔC2におけるコードビットkが「0」の値を有する場合、ペイロードP1に関するコードビットkについて計算されたLLRの符号(sign)を維持する。
UEは、ペイロードP1に関する全120コードビット(すなわち、1≦k≦120)について計算されたLLRを同様に調整する。コードワードΔC2における「1」の値を有する各コードビットkは、ペイロードP1に関するコードビットkがペイロードP2に関するコードビットkとは異なっていることを示すことができる。したがって、ペイロードP1に関するコードビットkについて計算されたLLRは、反転されることができる。
LLRの調整は、また、コードワード差分に基づいたLLRのスクランブリングと見なされることもできる。LLRの調整は、ペイロードP1に関する計算されたLLRを、ペイロードP2に関する調整されたLLRに変換する。次いで、UEは、ペイロードP2に関する合成されたLLRを得るために、ペイロードP2に関する計算されたLLRと、ペイロードP2に関する調整されたLLRとを、(2進演算によって)合計する(加算器836)。合成されたLLRは、ペイロードP1を含んだ受信されたPBCH送信のエネルギー、ならびにペイロードP2を含んだ受信されたPBCH送信のエネルギーを含む。UEは、復号されたペイロードP2を得るために、ペイロードP2に関して合成されたLLRを復号する(ブロック838)。合成されたLLRのエネルギーがより高いので、正しい復号の確率はより高い。UEは、ペイロードP2が正しく復号されたか否かを決定するためにCRC検査を実行することができる。答えがイエスの場合、UEは、PBCHの復号を終了する。
フレームt+1におけるPBCH送信が、依然として誤って復号された場合、UEは、フレームt+2においてペイロードP3(たとえば、MIB)を含んだPBCH送信を受信する(ブロック852)。UEは、受信されたPBCH送信に基づいて、ペイロードP3に関するコードビットについてLLRを計算する(ブロック854)。ペイロードP3に関するLLRは、LLR3と表される。UEは、ΔP3と表される、ペイロードP3とペイロードP2との間の差分を決定する(ブロック842)。UEは、120コードビットを有するコードワードΔC3を得るために、ペイロード差分ΔP3を符号化する(ブロック844)。
次いで、UEは、ペイロードP3とペイロードP2との間のペイロード差分を考慮することによって、ペイロードP3に関する計算されたLLRと、ペイロードP2に関する合成されたLLRと、を合成することができる。ペイロードP2に関する合成されたLLRは、ペイロードP2に関する計算されたLLR(LLR2)、ならびにペイロードP1に関する計算されたLLR(LLR1)を含む。UEは、上述したように、ペイロードP2に関する合成された各々のLLRの符号(sign)/極性を、コードワードΔC3における対応するコードビットに基づいて、(乗算器846により)調整することができる。符号(sign)の調整は、ペイロード2に関する合成されたLLRを、ペイロードP3に関する調整されたLLRに変換する。次いで、UEは、ペイロードP3に関する合成されたLLRを得るために、ペイロードP3に関する計算されたLLRと、ペイロードP3に関する調整されたLLRと、を合計する(加算器856)。ペイロードP3に関する合成されたLLRは、ペイロードP1、P2、およびP3に関する3つの受信されたPBCH送信の合計エネルギーを含む。UEは、復号されたペイロードP3を得るために、ペイロードP3に関する合成されたLLRを復号する(ブロック858)。UEは、ペイロードP3が正しく復号されたか否かを決定するためにCRC検査を実行することができる。答えがイエスの場合、UEはPBCHの復号を終了することができる。ペイロードP3が誤って復号された場合、UEは、次のPBCH送信を受信し、LLRの合成および復号プロセスを繰り返すことができる。
図8に示すように、UEは、PBCH送信が誤って復号されたときには、最後の合成されたLLR(または、第1のPBCH送信に関して計算されたLLR)を保存する。UEは、より高いエネルギーを有する新たな合成されたLLRを得るために、保存されたLLRを調整し、次のPBCH送信に関する計算されたLLRと合成する。より高いエネルギーは、PBCH送信を正しく復号する確率を向上させる。UEは、PBCH送信が正しく復号されるまで、必要なだけ多くのPBCH送信に関してLLRを合成する。UEは、誤って復号されたすべてのPBCH送信に関する計算されたLLRを含む、合成されたLLRのセットを1つだけ保存することができる。
UEは、変化頻度の低い2つのペイロード(たとえば、MIB)間の差分を決定し、そのペイロード差分を使用して、2つのペイロードに関するLLRを合成する。ペイロード差分は、ペイロードの既知の構造および特徴に基づいて決定される。
MIBとは異なり、システムフレーム番号(SFN)は、1つのPBCH送信から次のPBCH送信へと変化する。同期ネットワークでは、すべてのeNBが、同一のフレームタイミングおよび同一のSFNを有する。UEは、任意のeNBから現在のフレームのSFNを得ることが可能であり得る。UEは、現在のフレームに関する既知のSFNを1だけインクリメントすることによって、次のフレームに関するSFNを計算する。UEは、(i)次のフレームに関する計算されたSFNを使用すること、ならびに(ii)MIBおよび予約ビットが次のフレームで変化しないとみなすこと、によって、次のフレームに関するペイロード全体を決定することができる。これで、ペイロード差分は、(i)MIBおよび予約ビットについてのゼロ、ならびに(ii)現在のフレームに関する既知のSFNと次のフレームに関する計算されたSFNとの間の差分、を含むことができる。ペイロード差分は、上述のように、LLRの調整のために使用されるコードビットを得るために、処理される(たとえば、CRCを付加され、符号化される)ことができる。
ネットワークが非同期である場合、UEは、現在のフレームのSFNを知らないことがある。1つの実施形態では、UEは、考えられるすべてのSFN差分に関してLLRの合成および復号を実行する。SFNが各フレームにおいて1だけインクリメントされる場合、8つのSFN差分が考えられ、表1に示される。表1の値は、2進数で与えられており、各xは、「0」または「1」のいずれかでありうる。
Figure 2017200195
UEは、考えられるSFN差分の各々に関してLLRの合成および復号を実行する。次いで、UEは、CRC検査に基づいて、所与のSFN差分が正しいか否かを決定する。
UEは、上述のように、MIBおよび予約ビットについて同一の値とみなすことができる。別の実施形態では、UEは、1予約ビットが使用されている(すなわち、フレームによって異なっている)とみなし、次いで、2つの仮定、すなわち、その予約ビットがフレームによって変化しないという1つの仮定、およびその予約ビットがフレームによって変化するという別の仮定について、LLRの合成および復号を実行することができる。UEは、また、複数の予約ビットが使用されているとみなすこともでき、使用される複数の予約ビットに関する考えられる差分の各々について、LLRの合成および復号を実行することができる。
一般的に、UEは、ブラインド復号を実行することができ、ペイロードの構造および特徴に基づいて、すべての考えられるペイロード差分または仮定を決定することができる。UEは、考えられるペイロード差分の各々について、LLRの合成および復号を実行し、CRC検査に基づいて、そのペイロード差分について復号が正しいかまたは誤っているかを検査することができる。UEは、ペイロードのより多くのビットが、既知でなく、変化し得る場合、より多くの仮定を評価する。
図9は、通信システムにおいて復号を実行するためのプロセス900の一設計を示す。プロセス900は、UE、基地局/eNB、または他の何らかのエンティティの一部でありうる、受信機によって実行されることができる。受信機は、第1のペイロード(たとえば、P1)を搬送する第1の受信された送信について第1の判定メトリック(たとえば、LLR1)を決定することができる(ブロック912)。受信機は、第2のペイロード(たとえば、P2)を搬送する第2の受信された送信について第2の判定メトリック(たとえば、LLR2)を決定する(ブロック914)。第1および第2のペイロードは、システム情報および/または他のタイプの情報を含むことができる。第1および第2の受信された送信は、PBCHまたは他の何らかのチャネルに関するものであることができる。受信機は、第2のペイロードと第1のペイロードとの間のペイロード差分(たとえば、ΔP2)を決定する(ブロック916)。受信機は、合成された判定メトリック(たとえば、ΔC2)を得るために、ペイロード差分に基づいて、第1および第2の判定メトリックを合成する(ブロック918)。判定メトリックは、コードビットに関するLLR、または復号のための他の何らかのメトリックであることができる。受信機は、復号された第2のペイロードを得るために、合成された判定メトリックを復号する(ブロック920)。受信機は、第2のペイロードに付加されたCRCに基づいて、第2のペイロードが正しく復号されたか否かを決定することができる。
ブロック916では、受信機は、ペイロードの既知の構造および特徴に基づいて、ペイロード差分を決定することができる。1つの実施形態では、各ペイロードは、第1の部分(たとえば、MIBおよび予約ビット)、および第2の部分(たとえば、SFN)である。受信機は、(i)第1および第2のペイロードの第1の部分に変化がない、ならびに(ii)第2の部分が第1のペイロードから第2のペイロードへと既知の変化をする(たとえば、1だけインクリメントする)、という仮定に基づいて、ペイロード差分を決定することができる。別の実施形態では、第1および第2のペイロードは、第1および第2のペイロード間で、複数の考えられる差分を有する部分を含む(たとえば、SFNが既知でない場合、および/または予約ビットが使用される場合)。複数の考えられるペイロード差分は、上記部分での複数の考えられる差分に基づいて決定されることができる。受信機は、第2のペイロードが正しく復号されるまで、または、考えられるペイロード差分すべてが評価されるまで、考えられるペイロード差分の各々について、プロセスを繰り返す(たとえば、ペイロード差分を決定する、判定メトリックを合成する、および合成された判定メトリックを復号する)。
ブロック918の1つの実施形態では、受信機は、コードビットを得るために送信機で実行されるのと同じ方式で、ペイロード差分を処理する。受信機は、ペイロード差分についてCRCを生成する。次いで、受信機は、コードビットを得るために第1のペイロードおよび第2のペイロードを符号化するために送信機によって使用された同じ線形コードに基づいて、ペイロード差分およびCRCを復号する。受信機は、調整された第1の判定メトリックを得るために、コードビットに基づいて、第1の判定メトリックの符号(sign)を調整する。ペイロード差分について得られた各コードビットに関し、受信機は、(i)コードビットが第1の値(たとえば、「1」)を有する場合には、そのコードビットについて第1の判定メトリックの符号(sign)を反転する、または(ii)コードビットが第2の値(たとえば、「0」)を有する場合には、第1の判定メトリックの符号(sign)を維持する、ことができる。受信機は、次いで、合成された判定メトリックを得るために、調整された第1の判定メトリックおよび第2の判定メトリックを合計する。
1つの実施形態では、受信機は、復号された第1のペイロードを得るために、第1の判定メトリックを復号する。受信機は、第1のペイロードが誤って復号されたときには、ブロック914から920において、第2の判定メトリックを決定し、ペイロード差分を決定し、第1および第2の判定メトリックを合成し、合成された判定メトリックを復号することができる。
別の実施形態では、第2のペイロードが誤って復号された場合、受信機は、第3のペイロード(たとえば、P3)を搬送する第3の受信された送信について第3の判定メトリック(たとえば、LLR3)を決定する。受信機は、第3のペイロードと第2のペイロードとの間の第2のペイロード差分(たとえば、ΔP3)を決定する。受信機は、第2の合成された判定メトリック(たとえば、ΔC3)を得るために、第2のペイロード差分に基づいて、合成された判定メトリックと第3の判定メトリックとを合成する。次いで、受信機は、復号された第3のペイロードを得るために、第2の合成された判定メトリックを復号する。受信機は、第3のペイロードが誤って復号された場合、プロセスを繰り返すことができる。
1つの構成では、ワイヤレス通信のために構成されたUE120/eNB110は、第1の判定メトリックを決定するための手段と、第2の判定メトリックを決定するための手段と、第2のペイロードと第1のペイロードとの間のペイロード差分を決定するための手段と、を含む。UE120/eNB110は、また、第1および第2の判定メトリックを合成するための手段と、復号するための手段と、を含むことができる。1つの態様では、上記手段は、上記手段によって記載された機能を実行するように構成された、(1つ以上の)プロセッサ、コントローラ/プロセッサ480、メモリ482、受信プロセッサ458、MIMO検出器456、復号器454a、およびアンテナ452aであることができる。別の態様では、上記手段は、上記手段によって記載された機能を実行するように構成されたモジュールまたは任意の装置であることができる。
当業者は、情報および信号がさまざまな異なる技術および技法のいずれかを用いて表されうることを理解するだろう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及されたデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または磁性粒子、光場または光粒子、またはそれらの任意の組み合わせによって表されることができる。
図8〜図9における機能ブロックおよびモジュールは、プロセッサ、電子デバイス、ハードウェアデバイス、電子コンポーネント、論理回路、メモリ、ソフトウェアコード、ファームウェアコード等、またはそれらの任意の組み合わせであることができる。
当業者は、さらに、ここでの開示に関連して説明されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムのステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両者の組み合わせとして実現されうることを理解するだろう。ハードウェアとソフトウェアとのこの相互互換性をわかりやすく説明するために、さまざまな例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップは、それらの機能の観点から一般的に上述されている。そのような機能がハードウェアで実現されるかソフトウェアで実現されるかは、システム全体に課せられた特定の用途および設計の制約によって決まる。当業者は、特定の用途ごとに異なる手法で、説明された機能を実現することができるが、そのような実現の決定は、本開示の範囲から逸脱するものと解釈されるべきではない。
ここでの開示に関連して説明された、さまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、またはここで説明された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせを用いて、実現または実行されることができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであることができるが、その代わりに、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであることができる。プロセッサは、また、コンピューティングデバイスの組み合わせとして、たとえば、DSPと、1つのマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと結合された1つ以上のマイクロプロセッサの組み合わせ、または任意の他のそのような構成として、実現されることもできる。
ここでの開示に関連して説明された方法またはアルゴリズムの諸ステップは、ハードウェアで直接的に、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、または両者の組み合わせで、具現化されることができる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROM(登録商標)メモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当該技術で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に存在することができる。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み出し、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替的に、記憶媒体は、プロセッサに一体化されることもできる。プロセッサおよび記憶媒体は、ASIC中に存在することができる。ASICは、ユーザー端末中に存在することができる。代替的に、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザー端末中にディスクリートコンポーネントとして存在することもできる。
1つ以上の例示的な設計において、ここで説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせで実現されることができる。ソフトウェアで実現される場合、その機能は、コンピュータ可読媒体上で、1つ以上の命令またはコードとして記憶され、または伝送されることができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体、および1つの場所から別の場所へのコンピュータプログラムの移動を容易にする任意の媒体を含む通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用または専用のコンピュータによってアクセス可能な、任意の入手可能な媒体であることができる。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM、または他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置、または他の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形態で所望のプログラムコード手段を搬送もしくは記憶するために使用可能で、汎用もしくは専用のコンピュータ、または汎用もしくは専用のプロセッサによってアクセス可能な、任意の他の媒体を含むことができる。また、任意の接続も、適切にコンピュータ可読媒体と呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、ウェブサイト、サーバー、または他のリモートソースから、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術を使用して伝送される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、ここで使用される場合、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびブルーレイ(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生するが、ディスク(disc)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。上述したものの組み合わせも、また、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
この開示の以上の説明は、この開示を製造または使用することをいずれの当業者にも可能にするために提供されている。この開示に対するさまざまな変更は、当業者に容易に理解され、ここで定義された一般的な原理は、この開示の精神または範囲から逸脱せずに、他の変形例にも適用されることができる。このように、この開示は、ここで説明された例および設計に限定されることは意図しておらず、ここで開示された原理および新規な特徴と一致する最も広い範囲が付与されるべきである。
この開示の以上の説明は、この開示を製造または使用することをいずれの当業者にも可能にするために提供されている。この開示に対するさまざまな変更は、当業者に容易に理解され、ここで定義された一般的な原理は、この開示の精神または範囲から逸脱せずに、他の変形例にも適用されることができる。このように、この開示は、ここで説明された例および設計に限定されることは意図しておらず、ここで開示された原理および新規な特徴と一致する最も広い範囲が付与されるべきである。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
第1のペイロードを搬送する第1のフレームについて第1の判定メトリックを決定することと、
第2のペイロードを搬送する第2のフレームについて第2の判定メトリックを決定することと、
前記第2のペイロードと前記第1のペイロードとの間のペイロード差分を決定することと、
合成された判定メトリックを得るために、前記ペイロード差分に基づいて、前記第1および第2の判定メトリックを合成することと、
復号された第2のペイロードを得るために、前記合成された判定メトリックを復号することと
を含む、ワイヤレス通信方法。
[C2]
前記第1および第2の判定メトリックは、コードビットに関する対数尤度比(LLR)を含む、上記C1に記載の方法。
[C3]
前記第1および第2の判定メトリックを前記合成することは、
調整された第1の判定メトリックを得るために、前記ペイロード差分に基づいて、前記第1の判定メトリックを修正することと、
前記合成された判定メトリックを得るために、前記調整された第1の判定メトリックと前記第2の判定メトリックとを合成することと
を含む、上記C1に記載の方法。
[C4]
コードビットを得るために、前記第1のペイロードおよび前記第2のペイロードを符号化するために使用された線形コードに基づいて、少なくとも前記ペイロード差分を符号化すること
を含む、上記C3に記載の方法。
[C5]
少なくとも前記ペイロード差分を前記符号化することは、
前記ペイロード差分について巡回冗長検査(CRC)を生成することと、
前記コードビットを得るために、前記第1のペイロードおよび前記第2のペイロードを符号化するために使用された線形コードに基づいて、前記ペイロード差分および前記CRCを符号化することと
を含む、上記C4に記載の方法。
[C6]
前記修正することは、
前記ペイロード差分に関して得られた各コードビットについて、前記第1の判定メトリックの符号を、前記コードビットが第1の値を有するときには前記コードビットのための第1の判定メトリックの前記符号を反転し、前記コードビットが第2の値を有するときには前記コードビットのための前記第1の判定メトリックの前記符号を維持することによって、調整すること
を含む、上記C2に記載の方法。
[C7]
各ペイロードは、第1の部分と第2の部分とを含み、前記ペイロード差分を前記決定することは、
前記第1および第2のペイロードの前記第1の部分は変化せず、かつ、前記第2の部分は前記第1のペイロードから前記第2のペイロードへと1だけインクリメントされている、という仮定に基づいて、前記ペイロード差分を決定すること
を含む、上記C1に記載の方法。
[C8]
前記第2の部分は、システムフレーム番号(SFN)を含む、上記C7に記載の方法。
[C9]
各ペイロードは、第1の部分と第2の部分とを含み、
前記ペイロード差分を前記決定することは、前記第1および第2のペイロードの前記第1の部分は変化せず、かつ、前記第2の部分は、前記第1のペイロードと前記第2のペイロードとで、考えられる離散パターンの制限されたサブセットにしたがって異なる、という仮定に基づいて、前記ペイロード差分を決定することを含み、
前記第1および第2の判定メトリックを前記合成すること、および前記合成された判定メトリックを前記復号することは、前記第2のペイロードが正しく復号されるまで、または、すべての考えられるペイロード差分が前記考えられる離散パターンの前記制限されたサブセットについて評価されるまで、考えられるペイロード差分の各々について実行される
上記C1に記載の方法。
[C10]
第3のペイロードを搬送する第3のフレームについて第3の判定メトリックを決定することと、
前記第3のペイロードと前記第2のペイロードとの間の第2のペイロード差分を決定することと、
第2の合成された判定メトリックを得るために、前記第2のペイロード差分に基づいて、前記第3の判定メトリックと前記合成された判定メトリックとを合成することと、
復号された第3のペイロードを得るために前記第2の合成された判定メトリックを復号することと
をさらに含む、上記C1に記載の方法。
[C11]
復号された第1のペイロードを得るために前記第1の判定メトリックを復号することと、
前記第1のペイロードが誤って復号された場合に、前記第2の判定メトリックを前記決定すること、前記ペイロード差分を前記決定すること、前記第1および第2の判定メトリックを前記合成すること、ならびに前記合成された判定メトリックを前記復号すること、を実行することと
をさらに含む、上記C1に記載の方法。
[C12]
前記第1および第2のフレームは、物理報知チャネル(PBCH)に関するものである、上記C1に記載の方法。
[C13]
第1のペイロードを搬送する第1のフレームについて第1の判定メトリックを決定するための手段と、
第2のペイロードを搬送する第2のフレームについて第2の判定メトリックを決定するための手段と、
前記第2のペイロードと前記第1のペイロードとの間のペイロード差分を決定するための手段と、
合成された判定メトリックを得るために、前記ペイロード差分に基づいて、前記第1および第2の判定メトリックを合成するための手段と、
復号された第2のペイロードを得るために、前記合成された判定メトリックを復号するための手段と
を含む、ワイヤレス通信装置。
[C14]
前記第1および第2の判定メトリックは、コードビットに関する対数尤度比(LLR)を含む、上記C13に記載の装置。
[C15]
調整された第1の判定メトリックを得るために、前記ペイロード差分に基づいて、前記第1の判定メトリックを修正するための手段と、
前記合成された判定メトリックを得るために、前記調整された第1の判定メトリックと前記第2の判定メトリックとを合成するための手段と
を含む、上記C13に記載の装置。
[C16]
コードビットを得るために、前記第1のペイロードおよび前記第2のペイロードを符号化するために使用された線形コードに基づいて、少なくとも前記ペイロード差分を符号化するための手段
を含む、上記C15に記載の装置。
[C17]
各ペイロードは、第1の部分と第2の部分とを含み、前記ペイロード差分を前記決定することは、
前記第1および第2のペイロードの前記第1の部分は変化せず、かつ、前記第2の部分は前記第1のペイロードから前記第2のペイロードへと1だけインクリメントされている、という仮定に基づいて、前記ペイロード差分を決定するための手段
を含む、上記C13に記載の装置。
[C18]
各ペイロードは、第1の部分と第2の部分とを含み、
前記ペイロード差分を前記決定することは、前記第1および第2のペイロードの前記第1の部分は変化せず、かつ、前記第2の部分は、前記第1のペイロードと前記第2のペイロードとで、考えられる離散パターンの制限されたサブセットにしたがって異なる、という仮定に基づいて、前記ペイロード差分を決定することを含み、
前記第1および第2の判定メトリックを前記合成すること、および前記合成された判定メトリックを前記復号することは、前記第2のペイロードが正しく復号されるまで、または、すべての考えられるペイロード差分が前記考えられる離散パターンの前記制限されたサブセットについて評価されるまで、考えられるペイロード差分の各々について実行される
上記C13に記載の装置。
[C19]
第3のペイロードを搬送する第3のフレームについて第3の判定メトリックを決定するための手段と、
前記第3のペイロードと前記第2のペイロードとの間の第2のペイロード差分を決定するための手段と、
第2の合成された判定メトリックを得るために、前記第2のペイロード差分に基づいて、前記第3の判定メトリックと前記合成された判定メトリックとを合成するための手段と、
復号された第3のペイロードを得るために前記第2の合成された判定メトリックを復号するための手段と
をさらに含む、上記C13に記載の装置。
[C20]
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと
を含むワイヤレス通信装置であって、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
第1のペイロードを搬送する第1のフレームについて第1の判定メトリックを決定し、
第2のペイロードを搬送する第2のフレームについて第2の判定メトリックを決定し、
前記第2のペイロードと前記第1のペイロードとの間のペイロード差分を決定し、
合成された判定メトリックを得るために、前記ペイロード差分に基づいて、前記第1および第2の判定メトリックを合成し、
復号された第2のペイロードを得るために、前記合成された判定メトリックを復号する
ように構成されている、ワイヤレス通信装置。
[C21]
前記第1および第2の判定メトリックは、コードビットに関する対数尤度比(LLR)を含む、上記C20に記載の装置。
[C22]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
調整された第1の判定メトリックを得るために、前記ペイロード差分に基づいて、前記第1の判定メトリックを修正し、
前記合成された判定メトリックを得るために、前記調整された第1の判定メトリックと前記第2の判定メトリックとを合成する
ように構成されている、上記C20に記載の装置。
[C23]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
コードビットを得るために、前記第1のペイロードおよび前記第2のペイロードを符号化するために使用された線形コードに基づいて、少なくとも前記ペイロード差分を符号化する
ように構成されている、上記C22に記載の装置。
[C24]
各ペイロードは、第1の部分と第2の部分とを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記第1および第2のペイロードの前記第1の部分は変化せず、かつ、前記第2の部分は前記第1のペイロードから前記第2のペイロードへと1だけインクリメントされている、という仮定に基づいて、前記ペイロード差分を決定する
ように構成されている、上記C20に記載の装置。
[C25]
各ペイロードは、第1の部分と第2の部分とを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記第1および第2のペイロードの前記第1の部分は変化せず、かつ、前記第2の部分は、前記第1のペイロードと前記第2のペイロードとで、考えられる離散パターンの制限されたサブセットにしたがって異なる、という仮定に基づいて、前記ペイロード差分を決定し、
前記第2のペイロードが正しく復号されるまで、または、すべての考えられるペイロード差分が前記考えられる離散パターンの前記制限されたサブセットについて評価されるまで、考えられるペイロード差分の各々について、前記第1および第2の判定メトリックを前記合成すること、および前記合成された判定メトリックを前記復号することを実行する
ように構成されている、上記C20に記載の装置。
[C26]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
第3のペイロードを搬送する第3のフレームについて第3の判定メトリックを決定し、
前記第3のペイロードと前記第2のペイロードとの間の第2のペイロード差分を決定し、
第2の合成された判定メトリックを得るために、前記第2のペイロード差分に基づいて、前記第3の判定メトリックと前記合成された判定メトリックとを合成し、
復号された第3のペイロードを得るために前記第2の合成された判定メトリックを復号する
ように構成されている、上記C20に記載の装置。
[C27]
ワイヤレスネットワークにおけるワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、
プログラムコードがそれに記録されたコンピュータ可読媒体を含み、前記プログラムコードは、
第1のペイロードを搬送する第1のフレームについて第1の判定メトリックを決定するためのプログラムコードと、
第2のペイロードを搬送する第2のフレームについて第2の判定メトリックを決定するためのプログラムコードと、
前記第2のペイロードと前記第1のペイロードとの間のペイロード差分を決定するためのプログラムコードと、
合成された判定メトリックを得るために、前記ペイロード差分に基づいて前記第1および第2の判定メトリックを合成するためのプログラムコードと、
復号された第2のペイロードを得るために、前記合成された判定メトリックを復号するためのプログラムコードと
を含む、コンピュータプログラム製品。
[C28]
前記第1および第2の判定メトリックは、コードビットに関する対数尤度比(LLR)を含む、上記C27に記載のコンピュータプログラム製品。
[C29]
前記プログラムコードは、
調整された第1の判定メトリックを得るために、前記ペイロード差分に基づいて前記第1の判定メトリックを修正するためのプログラムコードと、
前記合成された判定メトリックを得るために、前記調整された第1の判定メトリックと前記第2の判定メトリックとを合成するためのプログラムコードと
を含む、上記C27に記載のコンピュータプログラム製品。
[C30]
前記プログラムコードは、
コードビットを得るために、前記第1のペイロードおよび前記第2のペイロードを符号化するために使用された線形コードに基づいて、少なくとも前記ペイロード差分を符号化するためのプログラムコード
を含む、上記C29に記載のコンピュータプログラム製品。
[C31]
各ペイロードは、第1の部分と第2の部分とを含み、前記プログラムコードは、
前記第1および第2のペイロードの前記第1の部分は変化せず、かつ、前記第2の部分は前記第1のペイロードから前記第2のペイロードへと1だけインクリメントされている、という仮定に基づいて、前記ペイロード差分を決定するためのプログラム
を含む、上記C27に記載のコンピュータプログラム製品。
[C32]
各ペイロードは、第1の部分と第2の部分とを含み、前記プログラムコードは、
前記第1および第2のペイロードの前記第1の部分は変化せず、かつ、前記第2の部分は、前記第1のペイロードと前記第2のペイロードとで、考えられる離散パターンの制限されたサブセットにしたがって異なる、という仮定に基づいて、前記ペイロード差分を決定するためのプログラムコードと、
前記第2のペイロードが正しく復号されるまで、または、すべての考えられるペイロード差分が前記考えられる離散パターンの前記制限されたサブセットについて評価されるまで、考えられるペイロード差分の各々について、前記第1および第2の判定メトリックを前記合成すること、および前記合成された判定メトリックを前記復号することを実行するためのプログラムコードと
を含む、上記C27に記載のコンピュータプログラム製品。
[C33]
前記プログラムコードは、
第3のペイロードを搬送する第3のフレームについて第3の判定メトリックを決定するためのプログラムコードと、
前記第3のペイロードと前記第2のペイロードとの間の第2のペイロード差分を決定するためのプログラムコードと、
第2の合成された判定メトリックを得るために、前記第2のペイロード差分に基づいて、前記第3の判定メトリックと前記合成された判定メトリックとを合成するためのプログラムコードと、
復号された第3のペイロードを得るために前記第2の合成された判定メトリックを復号するためのプログラムコードと
を含む、上記C27に記載のコンピュータプログラム製品。

Claims (33)

  1. 第1のペイロードを搬送する第1のフレームについて第1の判定メトリックを決定することと、
    第2のペイロードを搬送する第2のフレームについて第2の判定メトリックを決定することと、
    前記第2のペイロードと前記第1のペイロードとの間のペイロード差分を決定することと、
    合成された判定メトリックを得るために、前記ペイロード差分に基づいて、前記第1および第2の判定メトリックを合成することと、
    復号された第2のペイロードを得るために、前記合成された判定メトリックを復号することと
    を含む、ワイヤレス通信方法。
  2. 前記第1および第2の判定メトリックは、コードビットに関する対数尤度比(LLR)を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1および第2の判定メトリックを前記合成することは、
    調整された第1の判定メトリックを得るために、前記ペイロード差分に基づいて、前記第1の判定メトリックを修正することと、
    前記合成された判定メトリックを得るために、前記調整された第1の判定メトリックと前記第2の判定メトリックとを合成することと
    を含む、請求項1に記載の方法。
  4. コードビットを得るために、前記第1のペイロードおよび前記第2のペイロードを符号化するために使用された線形コードに基づいて、少なくとも前記ペイロード差分を符号化すること
    を含む、請求項3に記載の方法。
  5. 少なくとも前記ペイロード差分を前記符号化することは、
    前記ペイロード差分について巡回冗長検査(CRC)を生成することと、
    前記コードビットを得るために、前記第1のペイロードおよび前記第2のペイロードを符号化するために使用された線形コードに基づいて、前記ペイロード差分および前記CRCを符号化することと
    を含む、請求項4に記載の方法。
  6. 前記修正することは、
    前記ペイロード差分に関して得られた各コードビットについて、前記第1の判定メトリックの符号を、前記コードビットが第1の値を有するときには前記コードビットのための第1の判定メトリックの前記符号を反転し、前記コードビットが第2の値を有するときには前記コードビットのための前記第1の判定メトリックの前記符号を維持することによって、調整すること
    を含む、請求項2に記載の方法。
  7. 各ペイロードは、第1の部分と第2の部分とを含み、前記ペイロード差分を前記決定することは、
    前記第1および第2のペイロードの前記第1の部分は変化せず、かつ、前記第2の部分は前記第1のペイロードから前記第2のペイロードへと1だけインクリメントされている、という仮定に基づいて、前記ペイロード差分を決定すること
    を含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記第2の部分は、システムフレーム番号(SFN)を含む、請求項7に記載の方法。
  9. 各ペイロードは、第1の部分と第2の部分とを含み、
    前記ペイロード差分を前記決定することは、前記第1および第2のペイロードの前記第1の部分は変化せず、かつ、前記第2の部分は、前記第1のペイロードと前記第2のペイロードとで、考えられる離散パターンの制限されたサブセットにしたがって異なる、という仮定に基づいて、前記ペイロード差分を決定することを含み、
    前記第1および第2の判定メトリックを前記合成すること、および前記合成された判定メトリックを前記復号することは、前記第2のペイロードが正しく復号されるまで、または、すべての考えられるペイロード差分が前記考えられる離散パターンの前記制限されたサブセットについて評価されるまで、考えられるペイロード差分の各々について実行される
    請求項1に記載の方法。
  10. 第3のペイロードを搬送する第3のフレームについて第3の判定メトリックを決定することと、
    前記第3のペイロードと前記第2のペイロードとの間の第2のペイロード差分を決定することと、
    第2の合成された判定メトリックを得るために、前記第2のペイロード差分に基づいて、前記第3の判定メトリックと前記合成された判定メトリックとを合成することと、
    復号された第3のペイロードを得るために前記第2の合成された判定メトリックを復号することと
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  11. 復号された第1のペイロードを得るために前記第1の判定メトリックを復号することと、
    前記第1のペイロードが誤って復号された場合に、前記第2の判定メトリックを前記決定すること、前記ペイロード差分を前記決定すること、前記第1および第2の判定メトリックを前記合成すること、ならびに前記合成された判定メトリックを前記復号すること、を実行することと
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  12. 前記第1および第2のフレームは、物理報知チャネル(PBCH)に関するものである、請求項1に記載の方法。
  13. 第1のペイロードを搬送する第1のフレームについて第1の判定メトリックを決定するための手段と、
    第2のペイロードを搬送する第2のフレームについて第2の判定メトリックを決定するための手段と、
    前記第2のペイロードと前記第1のペイロードとの間のペイロード差分を決定するための手段と、
    合成された判定メトリックを得るために、前記ペイロード差分に基づいて、前記第1および第2の判定メトリックを合成するための手段と、
    復号された第2のペイロードを得るために、前記合成された判定メトリックを復号するための手段と
    を含む、ワイヤレス通信装置。
  14. 前記第1および第2の判定メトリックは、コードビットに関する対数尤度比(LLR)を含む、請求項13に記載の装置。
  15. 調整された第1の判定メトリックを得るために、前記ペイロード差分に基づいて、前記第1の判定メトリックを修正するための手段と、
    前記合成された判定メトリックを得るために、前記調整された第1の判定メトリックと前記第2の判定メトリックとを合成するための手段と
    を含む、請求項13に記載の装置。
  16. コードビットを得るために、前記第1のペイロードおよび前記第2のペイロードを符号化するために使用された線形コードに基づいて、少なくとも前記ペイロード差分を符号化するための手段
    を含む、請求項15に記載の装置。
  17. 各ペイロードは、第1の部分と第2の部分とを含み、前記ペイロード差分を前記決定することは、
    前記第1および第2のペイロードの前記第1の部分は変化せず、かつ、前記第2の部分は前記第1のペイロードから前記第2のペイロードへと1だけインクリメントされている、という仮定に基づいて、前記ペイロード差分を決定するための手段
    を含む、請求項13に記載の装置。
  18. 各ペイロードは、第1の部分と第2の部分とを含み、
    前記ペイロード差分を前記決定することは、前記第1および第2のペイロードの前記第1の部分は変化せず、かつ、前記第2の部分は、前記第1のペイロードと前記第2のペイロードとで、考えられる離散パターンの制限されたサブセットにしたがって異なる、という仮定に基づいて、前記ペイロード差分を決定することを含み、
    前記第1および第2の判定メトリックを前記合成すること、および前記合成された判定メトリックを前記復号することは、前記第2のペイロードが正しく復号されるまで、または、すべての考えられるペイロード差分が前記考えられる離散パターンの前記制限されたサブセットについて評価されるまで、考えられるペイロード差分の各々について実行される
    請求項13に記載の装置。
  19. 第3のペイロードを搬送する第3のフレームについて第3の判定メトリックを決定するための手段と、
    前記第3のペイロードと前記第2のペイロードとの間の第2のペイロード差分を決定するための手段と、
    第2の合成された判定メトリックを得るために、前記第2のペイロード差分に基づいて、前記第3の判定メトリックと前記合成された判定メトリックとを合成するための手段と、
    復号された第3のペイロードを得るために前記第2の合成された判定メトリックを復号するための手段と
    をさらに含む、請求項13に記載の装置。
  20. 少なくとも1つのプロセッサと、
    前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと
    を含むワイヤレス通信装置であって、
    前記少なくとも1つのプロセッサは、
    第1のペイロードを搬送する第1のフレームについて第1の判定メトリックを決定し、
    第2のペイロードを搬送する第2のフレームについて第2の判定メトリックを決定し、
    前記第2のペイロードと前記第1のペイロードとの間のペイロード差分を決定し、
    合成された判定メトリックを得るために、前記ペイロード差分に基づいて、前記第1および第2の判定メトリックを合成し、
    復号された第2のペイロードを得るために、前記合成された判定メトリックを復号する
    ように構成されている、ワイヤレス通信装置。
  21. 前記第1および第2の判定メトリックは、コードビットに関する対数尤度比(LLR)を含む、請求項20に記載の装置。
  22. 前記少なくとも1つのプロセッサは、
    調整された第1の判定メトリックを得るために、前記ペイロード差分に基づいて、前記第1の判定メトリックを修正し、
    前記合成された判定メトリックを得るために、前記調整された第1の判定メトリックと前記第2の判定メトリックとを合成する
    ように構成されている、請求項20に記載の装置。
  23. 前記少なくとも1つのプロセッサは、
    コードビットを得るために、前記第1のペイロードおよび前記第2のペイロードを符号化するために使用された線形コードに基づいて、少なくとも前記ペイロード差分を符号化する
    ように構成されている、請求項22に記載の装置。
  24. 各ペイロードは、第1の部分と第2の部分とを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、
    前記第1および第2のペイロードの前記第1の部分は変化せず、かつ、前記第2の部分は前記第1のペイロードから前記第2のペイロードへと1だけインクリメントされている、という仮定に基づいて、前記ペイロード差分を決定する
    ように構成されている、請求項20に記載の装置。
  25. 各ペイロードは、第1の部分と第2の部分とを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、
    前記第1および第2のペイロードの前記第1の部分は変化せず、かつ、前記第2の部分は、前記第1のペイロードと前記第2のペイロードとで、考えられる離散パターンの制限されたサブセットにしたがって異なる、という仮定に基づいて、前記ペイロード差分を決定し、
    前記第2のペイロードが正しく復号されるまで、または、すべての考えられるペイロード差分が前記考えられる離散パターンの前記制限されたサブセットについて評価されるまで、考えられるペイロード差分の各々について、前記第1および第2の判定メトリックを前記合成すること、および前記合成された判定メトリックを前記復号することを実行する
    ように構成されている、請求項20に記載の装置。
  26. 前記少なくとも1つのプロセッサは、
    第3のペイロードを搬送する第3のフレームについて第3の判定メトリックを決定し、
    前記第3のペイロードと前記第2のペイロードとの間の第2のペイロード差分を決定し、
    第2の合成された判定メトリックを得るために、前記第2のペイロード差分に基づいて、前記第3の判定メトリックと前記合成された判定メトリックとを合成し、
    復号された第3のペイロードを得るために前記第2の合成された判定メトリックを復号する
    ように構成されている、請求項20に記載の装置。
  27. ワイヤレスネットワークにおけるワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、
    プログラムコードがそれに記録されたコンピュータ可読媒体を含み、前記プログラムコードは、
    第1のペイロードを搬送する第1のフレームについて第1の判定メトリックを決定するためのプログラムコードと、
    第2のペイロードを搬送する第2のフレームについて第2の判定メトリックを決定するためのプログラムコードと、
    前記第2のペイロードと前記第1のペイロードとの間のペイロード差分を決定するためのプログラムコードと、
    合成された判定メトリックを得るために、前記ペイロード差分に基づいて前記第1および第2の判定メトリックを合成するためのプログラムコードと、
    復号された第2のペイロードを得るために、前記合成された判定メトリックを復号するためのプログラムコードと
    を含む、コンピュータプログラム製品。
  28. 前記第1および第2の判定メトリックは、コードビットに関する対数尤度比(LLR)を含む、請求項27に記載のコンピュータプログラム製品。
  29. 前記プログラムコードは、
    調整された第1の判定メトリックを得るために、前記ペイロード差分に基づいて前記第1の判定メトリックを修正するためのプログラムコードと、
    前記合成された判定メトリックを得るために、前記調整された第1の判定メトリックと前記第2の判定メトリックとを合成するためのプログラムコードと
    を含む、請求項27に記載のコンピュータプログラム製品。
  30. 前記プログラムコードは、
    コードビットを得るために、前記第1のペイロードおよび前記第2のペイロードを符号化するために使用された線形コードに基づいて、少なくとも前記ペイロード差分を符号化するためのプログラムコード
    を含む、請求項29に記載のコンピュータプログラム製品。
  31. 各ペイロードは、第1の部分と第2の部分とを含み、前記プログラムコードは、
    前記第1および第2のペイロードの前記第1の部分は変化せず、かつ、前記第2の部分は前記第1のペイロードから前記第2のペイロードへと1だけインクリメントされている、という仮定に基づいて、前記ペイロード差分を決定するためのプログラム
    を含む、請求項27に記載のコンピュータプログラム製品。
  32. 各ペイロードは、第1の部分と第2の部分とを含み、前記プログラムコードは、
    前記第1および第2のペイロードの前記第1の部分は変化せず、かつ、前記第2の部分は、前記第1のペイロードと前記第2のペイロードとで、考えられる離散パターンの制限されたサブセットにしたがって異なる、という仮定に基づいて、前記ペイロード差分を決定するためのプログラムコードと、
    前記第2のペイロードが正しく復号されるまで、または、すべての考えられるペイロード差分が前記考えられる離散パターンの前記制限されたサブセットについて評価されるまで、考えられるペイロード差分の各々について、前記第1および第2の判定メトリックを前記合成すること、および前記合成された判定メトリックを前記復号することを実行するためのプログラムコードと
    を含む、請求項27に記載のコンピュータプログラム製品。
  33. 前記プログラムコードは、
    第3のペイロードを搬送する第3のフレームについて第3の判定メトリックを決定するためのプログラムコードと、
    前記第3のペイロードと前記第2のペイロードとの間の第2のペイロード差分を決定するためのプログラムコードと、
    第2の合成された判定メトリックを得るために、前記第2のペイロード差分に基づいて、前記第3の判定メトリックと前記合成された判定メトリックとを合成するためのプログラムコードと、
    復号された第3のペイロードを得るために前記第2の合成された判定メトリックを復号するためのプログラムコードと
    を含む、請求項27に記載のコンピュータプログラム製品。
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