JP2017198752A - 光反射シート - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な光沢度を示す光反射シートを提供する。
【解決手段】第1面と前記第1面の反対側の第2面を有する、多孔質の第1樹脂シート150と、前記多孔質樹脂シートの第1面側に配置される、緻密質の第2樹脂シート151と、を備え、発光ダイオード実装用基板が、光反射シート15の前記第1樹脂シートの第2面側に配置される光反射シート。
【選択図】図1

Description

本開示は、光反射シートに関する。
光を反射させる光反射シートは、各種の用途で使用されている。
特許文献1には、ポリエステル層(A)と空洞を含有するポリエステル層(B)が共押出し法により積層された2層構造を有する2軸延伸積層ポリエステルフィルムであって、さらに、所定の要件を満たす、反射板用白色積層ポリエステルフィルムが開示されている。
特許文献2には、シート基材と、そのシート基材の一方の面に設けられた光反射層とを備えた農業用シートであって、さらに、そのシート基材が、平均径が1μm〜50μmの範囲にある空隙を有し、空隙率が35%〜60%の範囲にあり、かつ、厚さが30μm〜90μmの範囲にある多孔性熱可塑性樹脂シートであり、さらに、その光反射層12の厚みが0.5μm〜4μmの範囲にある、農業用シートが開示されている。
特開2008−309975号公報 特開2014−233206号公報
多孔質樹脂シートは、内部に多くの空隙が存在するため、表面の平滑性を向上させることが難しく、それを使用した光反射シートは、反射率は高くても、光沢度が低下する問題が生じる場合がある。
本開示は、良好な光沢度を示す光反射シートを提供することを目的とする。
本開示の光反射シートの一つは、第1面と前記第1面の反対側の第2面を有する、多孔質の第1樹脂シートと、前記第1樹脂シートの第1面側に配置される、緻密質の第2樹脂シートと、を備えるものである。
本開示によれば、良好な光沢度を示す光反射シートが得られる。
本開示の光反射シートの実施形態の一つを模式的に示す断面図である。 本開示の光反射シートの実施形態の他の一つを模式的に示す断面図である。 本開示の光反射シートの実施形態の他の一つを模式的に示す断面図である。 本開示の光反射シートの実施形態の他の一つを模式的に示す断面図である。
下記に、本開示の光反射シートの実施形態について、説明する。ただし、本開示は、下記の実施形態に何ら限定されず、本開示の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。また、「シート」、「フィルム」、「ボード」は区別せずに、「シート」には「フィルム」や「ボード」が含まれる。
図1に、光反射シート15の実施形態の一つを示す。図1の光反射シート15は、多孔質の第1樹脂シート150と、第1樹脂シート150の一方の面側に配置された、緻密質の第2樹脂シート151と、を備える。第1樹脂シート150と第2樹脂シート151は接着剤(図示しない)で接合されている。
第1樹脂シート150は、内部に複数の空隙が存在する多孔質樹脂シートである。多孔質樹脂シートは、内部の比表面積が大きく、かつその空隙の形状が不均一であるため、光反射性を示す。
内部に複数の空隙が存在する多孔質の第1樹脂シート150は、内部に多くの空隙が存在するので表面の平滑性を向上させることが難しく、それを使用した光反射シート15は、反射率は高くても、光沢度が低下する傾向がある。そこで、図1の光反射シート15は、多孔質の第1樹脂シート150の一方の面側に緻密質の第2樹脂シート151を備えるため、良好な光沢度を示す。
また、多孔質の第1樹脂シート150は、内部に多くの空隙が存在するのでそれ自体が単体で脆くなる傾向があり、耐久性や加工性に心配がある。そこで、図1の光反射シート15は、第1樹脂シート150を支持する第2樹脂シート151を備えるため、良好な耐久性と加工性を示す。図1の光反射シート15は、折り曲げ、切断、または穴開けなどの加工性が良好であるため、例えば、光反射シート15に貫通穴を作るときに、切断部位のバリ、折れ、破れなどが発生し難くなる。
第1樹脂シート150は、特に限定されないが、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィンシートであることが好ましい。ポリオレフィンシートは、汚れが付着し難く、経時的な加水分解による形状変化が起こり難いため、光反射性能が低下し難いためである。第1樹脂シート150は、耐熱性が比較的高いので、ポリプロピレンシートがより好ましい。第1樹脂シート150における樹脂の含有量は、特に限定されないが、例えば、50質量%以上で100質量%以下である。なお、ポリオレフィンシートに、ポリオレフィン以外の樹脂が混ざっていてもよく、第1樹脂シート150を構成する樹脂のうち50質量%を超えてポリオレフィンが含有していればよい。
第1樹脂シート150には、製造時に空隙を形成するため、あるいはシート強度を高めるため、複数の粒子を含有させることができる。粒子の材料は、例えば、炭酸カルシウム、タルク、ケイ素酸化物、チタン酸化物である。粒子の大きさは、例えば、0.1μm以上で1.5μm以下である。第1樹脂シート150における微小な粒子の含有量は、特に限定されないが、例えば、0.1質量%以上で50質量%以下である。
第1樹脂シート150の厚さは、特に限定されないが、例えば、20μm以上300μm以下である。
第1樹脂シート150の内部に存在する空隙の大きさは、特に限定されないが、例えば、1μm以上で50μm以下である。多孔質樹脂シート150のエルメンドルフ引裂法による引裂強度は、厚さによって異なるが、例えば、20mN未満であり、10mN未満であることもある。なお、本実施形態では、エルメンドルフ引裂法による引裂強度は、JIS K7128−2:1998(プラスチック?フィルム及びシートの引裂強さ試験方法?第 2 部:エルメンドルフ引裂法)に準拠して測定することができる。試料の厚さが薄いときには、複数の試料を重ねて測定し、得られた測定値を重ねた試料の数で割ることで、試料の値を決めることができる。
第1樹脂シート150の空隙率は、特に限定されないが、例えば、20%以上で80%以下である。光反射性が良好で、過度に脆くならないため、30%以上で60%以下であることがより好ましい。空隙率は、空隙の単位体積当たりの量であり、下記の式(1)にしたがって計算することができる。
空隙率(%)={(ρo−ρ)/ρo}×100 式(1)
式(1)において、ρは第1樹脂シート150の密度であり、JIS P8118に基づいて測定することができる。ρoは第1樹脂シート150の真密度である。真密度は、第1樹脂シート150を構成する主要な材料成分の種類とそれらの構成比率を分析して、材料成分の種類の一般的な値を用いることで決定することができる。例えば、ポリプロピレンの密度は0.9g/cm3、炭酸カルシウムの密度は2.7g/cm3である。なお、第1樹脂シート150が延伸処理されたものであるときは、延伸前の材料が多量の空気を含有するものでない限り、真密度は延伸前の材料の密度にほぼ等しい。そのため、真密度は、延伸前の材料から求めてもよく、定容積膨張法による乾式密度測定方法で求めることができ、測定装置としては、例えば、(株)島津製作所製の乾式自動密度計アキュピック1330が挙げられる。
第1樹脂シート150は、例えば、入射角60度での光沢度が70未満であり、50以下であることもある。なお、下限は、特に限定されないが、例えば、0以上である。本実施形態では、光沢度は、屈折率1.567であるガラス表面を入射角60度で測定した反射率10%を光沢度100として、その相対値をJIS Z8741:1997「鏡面光沢度−測定方法」に基づいて測定することができる。具体的には、光沢度計(堀場製作所製高光沢グロスチェッカ IG−410)で測定することができる。
第1樹脂シート150は、例えば、光反射率が80%以上であり、90%以上であることがあり、95%以上であることもある。光反射率は、正反射による寄与と拡散反射による寄与とが総合的に影響される特性である。本実施形態では、光反射率は、分光光度計(例えば、日本分光株式会社製の分光光度計V−670DS)に積分球付属装置(例えば、積分球ユニットISN−723)を取り付け、硫酸バリウムを標準板として測定することができる。なお、光線反射率は、硫酸バリウムに対する相対値であるため、100%を上回ることがある。上限は、特に限定されないが、例えば、110%である。
第1樹脂シート150の作成方法は、例えば、樹脂と多数の粒子を有する組成物を成形および延伸する方法を挙げることができる。複数の組成物を使用して多孔質樹脂シートを製造してもよく、その場合、複数の組成物は、同一の配合であっても異なる配合であってもよい。
第1樹脂シート150の作成方法の具体例は、粒子の含有量が後述する第2の組成物よりも多い第1の組成物を押出成形した後に一軸延伸して第1シートを作成する。第1シートの片面側また両面側に粒子の含有量が第1の組成物よりも少ない第2の組成物を押出成形して第2シートを作成する。そして、その積層体を第1シートの延伸方向とは異なる方向に延伸する。このような方法により、光反射性が良好な多孔質樹脂シートを得ることができる。あるいは、別の具体例として、別々に作成した第1シートと第2シートを接着剤などで接合した後に延伸する方法が挙げられる。
第2樹脂シート151は、内部が緻密な緻密質樹脂シートである。緻密質樹脂シートは、一般に、多孔質樹脂シートに比べて表面が平坦なため、光沢度が高くなる。樹脂シートで使用される樹脂の具体例は、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリナイロン、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、アクリル、ポリエチレンナフタレートやポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィンなどである。ポリエチレンナフタレートシートやポリエチレンテレフタレートシートなどのポリエステルシートは、耐熱性が比較的高く、引張強度や破断伸度などの機械的性質にも優れているため、表面の平滑性が低下し難く、第2樹脂シート151として好適である。なお、ポリエステルシートに、ポリエステル以外の樹脂が混ざっていてもよく、シートを構成する樹脂のうち50質量%を超えてポリエステルが含有していればよい。
第2樹脂シート151の厚さは、特に限定されないが、例えば、25μm以上で500μm以下である。第2樹脂シート151のエルメンドルフ引裂法による引裂強度は、特に限定されないが、例えば、5mN以上で100mN以上であってもよく、10mN以上であることが好ましく、15mN以上であることがより好ましい。また、第2樹脂シート151の破断強度は、特に限定されないが、例えば、厚さ25μにおける破断強度が15MPa以上であってもよく、80MPa以上であることが好ましく、200MPa以上であることがより好ましい。また、第2樹脂シート151の厚さ25μにおける破断伸度が20%以上であり、70%以上であることが好ましく、100%以上であることがより好ましい。
図示しないが、第2樹脂シート151は、第1樹脂シートが配置される面と反対の面側に、透明樹脂膜や透明金属膜を有する、光正反射層を備えてもよい。光反射シート15の光沢度をより向上させることができるためである。光正反射層の透明樹脂膜として、例えばアクリルやポリエステルが挙げられ、光正反射層の透明金属膜として、例えば銀、酸化アルミニウム、酸化珪素、スズドープ酸化インジウム、アンチモンドープ酸化スズが挙げられる。光正反射層の厚みは、特に限定されないが、0.1μm以上で20μm以下であり、好ましくは、0.5μm以上で5μm以下である。光正反射層の作成方法は、例えば、透明樹脂やその前駆体を有する組成物を第2樹脂シート151上にコーティングする方法を挙げることができる。あるいは、透明金属やその前駆体を第2樹脂シート151上に蒸着する方法を挙げることができる。
光反射シート15の波長450nm以上650nm以下の範囲内の所定の波長における光線反射率は、特に限定されないが、第1樹脂シート150の第1面側から測定したときに、80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましく、95%以上であることがさらに好ましい。上限は、特に限定されないが、例えば、110%である。
光反射シート15の光沢度の値は、特に限定されないが、第1樹脂シート150の第1面側から入射角60度で測定したときに、70以上であることが好ましく、80以上であることがより好ましく、90以上であることがさらに好ましい。なお、上限は、特に限定されないが、例えば、110以下である。
第1光反射シート15の表面の算術平均粗さ(Ra)は、特に限定されないが、第1樹脂シート150の第1面側から測定したときに、600nm未満であることが好ましく、400nm未満であることがより好ましく、200nm未満であることがより好ましい。良好な光沢度を示すためである。なお、下限は、特に限定されないが、例えば、1nm以上である。本実施の形態では、表面の算術平均粗さ(Ra)は、JIS B0601:2013「製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式−用語,定義及び表面性状パラメータ」に基づいて測定することができる。具体的には、白色干渉型表面形状計測顕微鏡(Zygo製NewView6300)で測定することができる。
光反射シート15の厚みは、用途によって異なるので、特に限定されないが、例えば、50μm以上で1mm以下である。光反射シート15のエルメンドルフ引裂法による引裂強度は、特に限定されないが、例えば、10mN以上で100mN以下であってもよく、15mN以上であることが好ましく、20mN以上であることがより好ましい。光反射シート15の引張強度は、特に限定されないが、50MPa以上であることが好ましい。光反射シート15に用いられた多孔質の第1樹脂シートが延伸フィルムである場合には、多孔質の第1樹脂シートの流れ方向(MD)と幅方向(TD)における光反射シート15の引張強度が、いずれも50MP以上であることが好ましい。
光射部材15は、多孔質の第1樹脂シート150の一方の面側に、緻密質の第2樹脂シート151を配置する工程、によって得ることができる。
図2に、光反射シート15の他の実施形態の一つを示す。図2に示す光反射シート15は、光反射シート15の一方の表面から他方の表面まで貫通している貫通穴152を有する。なお、第2樹脂シート、第1樹脂シートは、上述した図1に示す実施形態と同様である。
光反射シート15の貫通穴152は、様々な目的で設けられることが想定される。例えば、光反射シートが不要な箇所や邪魔な箇所に貫通穴を開けたり、貫通穴のなかに物品や植物などを配置したり、水などの液体を通すことが考えられる。貫通穴152の大きさは、用途によって異なり、特に限定されないが、例えば、0.1mm以上で100mm以下である。貫通穴152の数は、用途によって異なり、特に限定されず、一個以上であればよい。
図3に、光反射シート15の他の実施形態の一つを示す。図3に示す光反射シート15は、第1樹脂シート150の第2面側、すなわち第1樹脂シート150の第2樹脂シート151が配置される面とは、反対の面側に配置された、第3樹脂シート153を備える。第3樹脂シート153と第1樹脂シート150は接着剤(図示しない)で接合されている。なお、第1樹脂シート150、第2樹脂シート151は、上述した図1に示す実施形態と同様であり、貫通穴152は、上述した図2に示す実施形態と同様である。
図3に示す光反射シート15は、第3樹脂シート153を備えている。多孔質の第1樹脂シート150と緻密質の第2樹脂シート151とは、力や熱に対する機械的特性が大きく相違するので、第1樹脂シート150の片方の面側にのみ樹脂シートを積層しただけでは、光反射シート15がカールする可能性がある。第3樹脂シート153を追加で配置することによって、第1樹脂シート150の両面側に樹脂シートがそれぞれ配置され、光反射シート15のカールを抑制することができる。
第3樹脂シート153で使用される樹脂の具体例は、ポリイミド、ポリナイロン、ポリエチレンナフタレートやポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィンなどである。ポリエチレンナフタレートシートやポリエチレンテレフタレートシートなどのポリエステルシートは、耐熱性が比較的高く、引張強度や破断伸度などの機械的性質にも優れているため、第3樹脂シート152として好適である。なお、ポリエステルシートに、ポリエステル以外の樹脂が混ざっていてもよく、シートを構成する樹脂のうち50質量%を超えてポリエステルが含有していればよい。
第3樹脂シート153は、第2樹脂シート151に含まれる樹脂と同じ種類の樹脂を含むことが好ましい。力や熱に対する機械的特性が近似するため、カールをより抑制しやすいためである。例えば、第2樹脂シート151がポリエステルシートである場合には、第3樹脂シート153もポリエステルシートであることが好ましい。
第3樹脂シート153は、緻密質であっても多孔質であってもよい。第3樹脂シート153が、緻密質の樹脂シートである場合には、カールを抑制しつつ光沢度を向上させることができる。第3樹脂シート153が、多孔質の樹脂シートである場合には、カールを抑制しつつ光反射性を向上させることができる。
第3樹脂シート153の厚みは、特に限定されないが、力や熱に対する機械的特性を近づけるために、第3樹脂シート153が緻密質である場合には、第2樹脂シート151の厚みに対して0.5以上で1.5倍以下であってもよい。第3樹脂シート153が多孔質である場合には、第2樹脂シート151の厚みに対して1.5倍以上で5倍以下であってもよい。
図4に、光反射シート15の他の実施形態の一つを示す。図4に示す光反射シート15は、第1樹脂シート150と第2樹脂シート151の間に、複数の光反射粒子および複数の光反射粒子を保持するための樹脂バインダーを有する、光反射層154が配置されている。なお、光反射層154は、第1樹脂シート150と第3樹脂シート153の間に配置されていてもよい。図4では、第1樹脂シート150と第2光反射層154は直接接合しており、第2光反射層154と第2樹脂シート151は接着剤(図示しない)で接合されている。なお、第1樹脂シート150、第2樹脂シート151、貫通穴152、第3樹脂シート153は、上述した図3に示す実施形態と同様である。
多孔質樹脂シートである第1樹脂シート150および複数の光反射粒子を有する層である光反射層154を組み合わせることにより、光反射性能の向上を図ることができる。もっとも、これらは内部に多くの空隙や多くの粒子が存在するためにこれらだけでは光沢度が低下する傾向がある。そこで、図4に示す光反射シート15は、第1樹脂シート150および光反射層154に緻密質の第2樹脂シート151が配置されているので、良好な光沢度を示す。
また、内部に複数の空隙が存在する多孔質樹脂シートかあるいは複数の光反射粒子を有する層かのいずれか一方のみを光反射シートで使用した場合には、一般に、その厚みを大きくして、光反射性能を向上させることが必要になる。これに対して、図4に示す光反射シート15は、光反射機構がそれぞれ異なる多孔質樹脂シートおよび複数の光反射粒子を有する層を有するので、それぞれの厚みを比較的小さくしたとしても、総合的に良好な光反射性能を得ることができる。もっとも、内部に複数の空隙が存在する多孔質樹脂シートや複数の光反射粒子を有する層は、内部に多くの空隙や多くの粒子が存在するためにそれぞれ自体が単体で脆くなる傾向があり、耐久性や加工性に心配がある。また、可撓性などの機械的特性が大きく異なるこれらを積層したときは、層間の剥がれや破壊などが生じやすくなり、さらに耐久性や加工性が低下するおそれがある。そこで、図4に示す光反射シート15は、第1樹脂シート150および光反射層154に緻密質の第2樹脂シート151が配置されているので、良好な耐久性と加工性を示す。なお、図6に示す光反射シート15は、第2樹脂シート151と第3樹脂シート153の間に挟まれて多孔質樹脂シートおよび複数の光反射粒子を有する層が配置されている点も耐久性と加工性を向上させるのに寄与している。
光反射層154は、複数の光反射粒子および複数の光反射粒子を保持するための樹脂バインダーを有する。光反射粒子は、例えば、チタン酸化物、アルミニウム酸化物、シリカ酸化物、炭酸カルシウム、硫酸バリウムがあり、チタン酸化物がより好ましい。樹脂バインダーは、例えば、ポリウレタン、ポリエステル、アクリルがある。第2光反射層中の光反射粒子と樹脂バインダーとの質量比(光反射粒子の質量/樹脂バインダーの質量)は、特に限定されないが、例えば、1以上で25以下である。
光反射層154の厚みは、特に限定されないが、0.1μm以上で20μm以下であり、好ましくは、0.5μm以上で5μm以下である。
光反射層154の作成方法は、例えば、複数の光反射粒子と樹脂バインダーを有する組成物を第1樹脂シート150上にコーティングする方法を挙げることができる。
図示しないが、第2光反射層154と第1樹脂シート150との間には、第4樹脂シートが配置されていてもよい。光反射シート15の耐久性と加工性がより向上するためである。第4樹脂シートとしては、第3樹脂シート153と同様のものを用いることができる。第4樹脂シートを用いる場合、光反射層154を第4樹脂シート上に作成した後、第1樹脂シート150と接着剤で接合してもよい。
上述の光反射シート15は、各種の用途で使用することができる。例えば、農業シート、表示装置や照明装置の光源の構成部材、太陽電池の裏面シートの構成部材、建築物や輸送機関の外装シートや内装シートの構成部材などの用途が考えられる。
以下、実施例により本開示を更に具体的に説明するが、本開示は、以下の実施例に限定されるものではない。
<多孔質樹脂シートの準備>
プロピレン単独重合体(日本ポリケム(株)製、商品名「ノバテックPP:MA−8」、融点164℃) 65.5質量%、高密度ポリエチレン(日本ポリケム(株)製、商品名
「ノバテックHD:HJ580」、融点134℃、密度0.960g/cm3) 6.5質量%、および、平均粒子径が1.5μmの炭酸カルシウム粉末 28質量%、を有する内層用の組成物を、押出機を用いて無延伸シートを得た。この無延伸シートを流れ方向(MD)に4倍の延伸をおこない、一軸延伸シートを得た。なお、この例では、流れ方向(MD)は、押出機を用いて組成物を押し出した時の押出方向を意味する。
プロピレン単独重合体(日本ポリケム(株)製、商品名「ノバテックPP:MA−8」、融点164℃) 51.5質量%、高密度ポリエチレン(日本ポリケム(株)製、商品名「ノバテックHD:HJ580」、融点134℃、密度0.960g/cm3) 3.5質量%、平均粒子径が1.5μmの炭酸カルシウム粉末 42質量%、平均粒子径が0.8μmの酸化チタン粉末 3質量%、を有する外層用の組成物を、押出機を用いて上述で得られた一軸延伸シートの両面側にダイを用いて押し出して、三層構成(外層、内層、および外層)の積層シートを得た。
この積層体を幅方向(内層に積層された一軸延伸シートの流れ方向に直交する方向、TD)に7倍の延伸を行なうことによって、全体の厚みが145μm(外層 31μm、内層 83μm、外層 31μm)の多孔質樹脂シートを得た。多孔質樹脂シートの空隙率は55%であった。
<実施例1>
上述の多孔質樹脂シート(第1樹脂シート150)の両面にそれぞれ、ポリウレタン系接着剤(ロックペイント社製 主剤アドロックRU−77T、ロックペイント社製 硬化剤ロックボンドJ H−7、主剤:硬化剤=10:1)を使用して、緻密質樹脂シート(第2樹脂シート151、第3樹脂シート153)であるポリエチレンテレフタレートシート(厚さ188μm、東レ社製 ルミラー)を1枚ずつ接合した。それによって、実施例1の光反射シートを得た。
<比較例1>
上述の多孔質樹脂シートだけで、比較例1の光反射シートを得た。
<光反射シートの評価>
実施例1の光反射シートは、波長560nmにおける光反射率が99%、入射角60度における光沢度が95、表面の算術平均粗さが30nmであった。これに対して、比較例1の光反射シートは、波長560nmにおける光反射率が100%、入射角60度における光沢度が36、表面の算術平均粗さが600nmであった。多孔質樹脂シートおよび緻密質樹脂シートを備える実施例1の光反射シートの方が、多孔質樹脂シートだけの比較例1の光反射シートよりも光沢度が高くなった。
実施例1および比較例1の光反射シートをそれぞれ折り曲げて、その折り曲げ部位の近傍を目視で観察した。比較例1の光反射シートの折り曲げ部位の近傍には、折り曲げの跡が強く付いているのが見られたのに対して、実施例1の光反射シートの折り曲げ部位の近傍は、折り曲げの跡が比較的弱く見られた。そのため、実施例1の光反射シートは、良好な耐久性を示すことがわかった。
実施例1および比較例1の光反射シートをそれぞれカッターナイフで切断して、その切断部位の近傍を目視で観察した。比較例1の光反射シートの切断部位の近傍には、バリが多く見られたのに対して、実施例1の光反射シートの切断部位の近傍は、比較的バリが少なかった。そのため、実施例1の光反射シートは、良好な加工性を示すことがわかった。
15 光反射シート
150 第1樹脂シート
151 第2樹脂シート
152 貫通穴
153 第3樹脂シート
154 光反射層

Claims (8)

  1. 第1面と前記第1面の反対側の第2面を有する、多孔質の第1樹脂シートと、
    前記多孔質樹脂シートの第1面側に配置される、緻密質の第2樹脂シートと、を備え、
    前記発光ダイオード実装用基板が、前記光反射シートの前記第1樹脂シートの第2面側に配置される、光反射シート。
  2. 前記第1樹脂シートの第2面側に配置される、第3樹脂シートを備える、請求項2に記載の光反射シート。
  3. 前記光反射シートの前記第1樹脂シートの第1面側から測定した入射角60度の光沢度が、70以上である、請求項1から請求項2のいずれか一項に記載の光反射シート。
  4. 前記光反射シートの前記第1樹脂シートが、多孔質ポリオレフィンシートである、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光反射シート。
  5. 前記光反射シートの前記第1樹脂シートの空隙率が、25%以上で80%以下である、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光反射シート。
  6. 前記光反射シートの前記第2樹脂シートが、ポリエステルシートである、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の光反射シート。
  7. 前記光反射シートの前記第3樹脂シートが、前記第2樹脂シートに含まれる樹脂と同じ種類の樹脂を含む、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の光反射シート。
  8. 前記光反射シートの前記第3樹脂シートが、ポリエステルシートである、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の光反射シート。
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