JP2017198477A - 距離画像生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像素子からの読出し値の誤差に対処した距離画像生成装置を提供する。【解決手段】位相差検出部51は、光源2からの照射光Loと測距対象7からの反射光Lrとの位相差φを画素Gごとに検出する。距離計測部52は、画像生成部53が生成する距離画像の基になる計測距離Dfを位相差φに基づいて算出する。距離計測部52は、撮像素子温度Ft、反射光強度Fr又は外乱光強度Fnの検出値に基づいて画素Gごとに補正量Dhを算出し、暫定距離Da+補正量Dhを計測距離Dfとする。画像生成部53は計測距離Dfに基づいて距離画像を生成する。【選択図】図1

Description

本発明は、TOF(Time Of Flight:光飛行時間)方式で距離画像を生成する距離画像生成装置に関する。
撮像素子を備え、TOF方式の測距に基づいて距離画像を生成する距離画像生成装置が知られている(例:特許文献1)。
このような距離画像生成装置は、撮像範囲に向けて変調された照明光を照射する光源と、複数の画素を有し、撮像範囲から画素ごとに入射した入射光の強度に関係して生成した画素ごとの電荷の蓄積電荷量を外部から読出し可能にしている撮像素子と、光源から出射する照明光と該照明光が撮像範囲の測距対象に反射して撮像素子の画素に入射した反射光との画素ごとの位相差を、撮像素子から読出した画素ごとの蓄積電荷量の読出し値に基づいて検出する位相差検出部と、該位相差検出部が検出した画素ごとの位相差に基づいて画素ごとに測距対象までの計測距離を算出する距離計測部と、該距離計測部が画素ごとに算出した計測距離に基づいて撮像範囲の距離画像を生成する画像生成部とを備える。
特開2008−89346号公報
該距離画像生成装置において撮像素子から読出される読出し値は誤差を含む。また、この誤差は、入射光の強度や撮像素子の温度等の誤差因子ごとの値に応じて変化する。距離画像生成装置は、このような誤差を含んだ読出し値に基づいて測距対象までの距離を計測距離として算出するので、該計測距離に基づいて生成される距離画像の精度は低下する。
本発明の目的は、撮像素子からの電荷の蓄積電荷量の読出し値に誤差が含まれていても、正確な計測距離を算出して、距離画像の精度を改善する距離画像生成装置を提供することである。
本発明の距離画像生成装置は、
撮像範囲に向けて変調された照明光を照射する光源と、
複数の画素を有し、前記撮像範囲から前記画素ごとに入射した入射光の強度に関係して生成した前記画素ごとの電荷の蓄積電荷量を外部から読出し可能にしている撮像素子と、
前記光源から出射する照明光と該照明光が前記撮像範囲の測距対象に反射して前記撮像素子の前記画素に入射した反射光との前記画素ごとの位相差を、前記撮像素子から読出した前記画素ごとの蓄積電荷量の読出し値に基づいて検出する位相差検出部と、
該位相差検出部が検出した前記画素ごとの前記位相差に基づいて前記画素ごとに前記測距対象までの計測距離を算出する距離計測部と、
該距離計測部が前記画素ごとに算出した前記計測距離に基づいて前記撮像範囲の距離画像を生成する画像生成部とを備え、
前記距離計測部は、前記画素ごとの前記位相差に基づいて前記画素ごとに前記測距対象までの暫定距離を算出し、前記反射光の入射強度としての反射光強度と、外乱光の入射強度としての外乱光強度と、前記撮像素子の温度とのうち少なくとも1つを前記暫定距離の補正因子として、該補正因子の検出値に基づいて前記画素ごとに前記暫定距離の補正量を算出し、前記画素ごとに前記暫定距離と前記補正量とに基づいて前記計測距離を算出することを特徴とする。
本発明によれば、距離計測部は、位相差検出部が検出した画素ごとの位相差に基づいて画素ごとに算出した暫定距離と、補正因子の検出値とに基づいて補正したものを計測距離とする。この結果、位相差検出部が位相差を検出する基にした読出し値に誤差が含まれていても、距離計測部が算出して距離画像生成の基になる計測距離が是正されるので、該計測距離に基づいて生成される距離画像の精度を改善することができる。
本発明の距離画像生成装置は、前記補正因子の値と前記補正量との関係を規定する常数付き関係式を保存する記憶部を備え、前記距離計測部は、前記画素ごとに検出した前記補正因子の検出値を、前記記憶部に保存されている前記常数付き関係式に適用して、前記画素ごとに前記補正量を算出することが好ましい。
この構成によれば、画素ごとの補正因子の検出値を常数付き関係式に適用して、画素ごとの補正量を算出する。撮像素子では、補正因子の値の変化に対する暫定距離の誤差の変化の特性は画素ごとに相違する。また、補正因子によっては、検出値の範囲が広がることがある。したがって、もし補正因子の値の変化に対する暫定距離の誤差の変化の特性を画素ごとにマップで規定して、画素ごとにマップを参照して暫定距離に対する補正量を算出するならば、撮像素子全体のマップのデータ量は膨大になってしまう。常数付き関係式が適用される前記構成により、撮像素子の画素数の増大にもかかわらず、記憶部に記憶するデータ量の増大を抑制しつつ、画素ごとの補正量を支障なく算出することができる。
本発明の距離画像生成装置において、前記常数付き関係式は、各補正因子ごとにその検出値と前記補正量との画素ごとの関係特性を常数値の変更により規定する式として、全画素に共通に設定され、前記距離計測部は、画素ごとに設定された常数値を適用された前記常数付き関係式に基づいて前記前記画素ごとの前記補正量を算出することが好ましい。
この構成によれば、画素ごとに設定された常数値を適用された常数付き関係式に基づいて画素ごとの補正量を算出する。補正因子についてその値と補正量との関係特性は画素ごとに差異がある。しかしながら、前記構成では、同一の補正因子に対しては、同一の常数付き関係式において常数値の変更により画素ごとの補正因子の値と補正量との関係特性をほぼ規定できるという本発明者の知見に基づいて、各補正因子ごとに常数付き関係式は全画素共通のものが使用される。この結果、記憶部に保存するデータ量を抑制しつつ、各補正因子の検出値に対して適切な補正量を算出することができる。
本発明の距離画像生成装置において、前記撮像素子は、前記画素ごとに、長さが前記照明光の1周期未満の等しい長さで、開始が前記照明光の周期の1/4ずつ順番に遅らせた第1期間、第2期間、第3期間及び第4期間における前記入射光の強度に関係する第1電荷量の電荷、第2電荷量の電荷、第3電荷量の電荷及び第4電荷量の電荷をそれぞれ蓄積する第1電荷蓄積部、第2電荷蓄積部、第3電荷蓄積部及び第4電荷蓄積部を有し、前記撮像素子は、前記第1電荷量、前記第2電荷量、前記第3電荷量及び前記第4電荷量をそれぞれ第1値、第2値、第3値及び第4値として外部から読出し可能とされ、前記距離計測部は、前記光源の消灯期間における前記第1値、前記第2値、前記第3値及び前記第4値のうちの1つ又は2つ以上の和に基づいて前記外乱光強度の検出値を算出することが好ましい。
この構成によれば、外乱光強度の検出値は、光源の消灯期間における第1値、第2値、第3値及び第4値のうちの1つ又は2つ以上の和に基づいて算出される。光源の消灯期間では、反射光が撮像素子の画素に入射しないので、第1値〜第4値は外乱光の入射強度にのみに関係する値になっている。これにより、補正因子としての外乱光強度について正確な検出値を得ることができる。
本発明の距離画像生成装置において、前記撮像素子は、前記画素ごとに、長さが前記照明光の1周期未満の等しい長さで、開始が前記照明光の周期の1/4ずつ順番に遅らせた第1期間、第2期間、第3期間及び第4期間における前記入射光の強度に関係する第1電荷量の電荷、第2電荷量の電荷、第3電荷量の電荷及び第4電荷量の電荷をそれぞれ蓄積する第1電荷蓄積部、第2電荷蓄積部、第3電荷蓄積部及び第4電荷蓄積部を有し、前記撮像素子は、前記第1電荷量、前記第2電荷量、前記第3電荷量及び前記第4電荷量をそれぞれ第1値、第2値、第3値及び第4値として外部から読出し可能とされ、前記距離計測部は、前記撮像素子から読出された前記第1値、前記第2値、前記第3値及び前記第4値に基づいて、前記第1値と前記第3値との差分の二乗と、前記第2値と前記第4値との差分の二乗との和の二乗根を算出し、該二乗根に基づいて前記反射光強度の検出値を算出することが好ましい。
この構成によれば、反射光強度の検出値は、第1値と第3値との差分の二乗と、第2値と第4値との差分の二乗との和の二乗根に基づいて算出される。第1値と第3値との差分、及び第2値と第4値との差分からは、外乱光の強度に係る値が相殺されている。これにより、補正因子としての反射光強度について正確な検出値を得ることができる。
本発明の距離画像生成装置において、前記撮像素子は、前記画素ごとに、長さが前記照明光の1周期未満の等しい長さで、開始が前記照明光の周期の1/4ずつ順番に遅らせた第1期間、第2期間、第3期間及び第4期間における前記入射光の強度に関係する第1電荷量の電荷、第2電荷量の電荷、第3電荷量の電荷及び第4電荷量の電荷をそれぞれ蓄積する第1電荷蓄積部、第2電荷蓄積部、第3電荷蓄積部及び第4電荷蓄積部を有し、前記撮像素子は、前記第1電荷量、前記第2電荷量、前記第3電荷量及び前記第4電荷量をそれぞれ第1値、第2値、第3値及び第4値として外部から読出し可能とされ、前記距離計測部は、前記撮像素子から読出された前記第1値、前記第2値、前記第3値及び前記第4値のうちの1つ又は2つ以上の和についての前記光源の点灯期間における値と消灯期間における値との差分に基づいて前記反射光強度の検出値を算出することが好ましい。
この構成によれば、反射光強度の検出値は、第1値、第2値、第3値及び第4値のうちの1つ又は2つ以上の和について光源の点灯期間における値と消灯期間における値との差分に基づいて算出される。光源の点灯期間における入射光には、外乱光と反射光との両方が含まれるのに対し、光源の消灯期間における入射光は、外乱光のみとなる。この結果、差分は、外乱光に係る分が除去されたものとなるので、該差分に基づいて反射光強度について正確な検出値を求めることができる。
本発明の距離画像生成装置は、前記撮像素子の全画素から前記蓄積電荷量を読出して、各画素の蓄積電荷量のデータから成るサブフレームデータを生成するサブフレームデータ生成処理を繰り返し実行し、連続して実行された複数のサブフレームデータ生成処理により生成された複数のサブフレームデータから成るフレームデータを生成するフレームデータ生成部を備え、前記位相差検出部は、前記フレームデータに含まれる所定のサブフレームデータに基づいて前記位相差を検出し、前記距離計測部は、前記位相差検出部が検出した前記位相差に基づいて算出した前記暫定距離と、前記フレームデータに含まれる前記所定のサブフレームデータとは別のサブフレームデータに基づいて算出した前記補正因子の検出値とに基づいて前記計測距離を算出することが好ましい。
この構成によれば、フレームデータ生成部は、位相差検出部が位相差の算出に用いるサブフレームデータと、距離計測部が補正因子の検出値の算出に用いるサブフレームデータとを含むフレームデータを生成する。これにより、補正因子の急激な変化があっても、フレームデータに含まれるサブフレームデータに基づいて補正因子の変化に対応する補正量が速やかに算出され、この補正量を用いることにより計測距離の算出精度を高めることができる。
本発明の距離画像生成装置は、前記撮像素子の全画素から前記蓄積電荷量を読出して、各画素の蓄積電荷量のデータから成るサブフレームデータを生成するサブフレームデータ生成処理を繰り返し実行し、連続して実行された複数のサブフレームデータ生成処理により生成された複数のサブフレームデータから成るフレームデータを生成するフレームデータ生成部を備え、前記位相差検出部は、前記フレームデータに含まれる第1種のサブフレームに基づいて前記位相差を検出し、前記距離計測部は、前記第1種のサブフレームに加え第2種のサブフレームに基づいて前記補正因子の検出値を算出し、前記フレームデータ生成部は、前記第1種のサブフレームデータと前記第2種のサブフレームデータとの両方を含む第1種のフレームデータと、前記第1種のサブフレームデータのみから成る第2種のフレームデータとの2種類のフレームデータを生成し、前記距離計測部は、前記位相差検出部が前記第2種のフレームデータの前記第1種のサブフレームデータに基づいて算出した位相差に基づいて前記計測距離を算出するときは、前記位相差検出部が前記第2種のフレームデータの前記第1種のサブフレームデータに基づいて算出した位相差と前記フレームデータ生成部が生成した第1種のフレームデータの第2種のサブフレームデータに基づいて算出した前記補正因子の検出値とに基づいて前記計測距離を算出することが好ましい。
この構成によれば、フレームデータ生成部は、第1種のサブフレームデータと第2種のサブフレームデータとの両方を含む第1種のフレームデータと、第1種のサブフレームデータのみから構成される第2種のフレームデータとの2種類のフレームデータを生成し、距離計測部は、位相差検出部が第2種のフレームデータの第1種のサブフレームデータを使用して算出した位相差に基づいて計測距離を算出するときは、フレームデータ生成部が生成した第1種のフレームデータの第2種のサブフレームデータに基づいて補正因子の検出値を算出する。これにより、第1種のサブフレームデータの生成頻度が増大するので、測距対象までの距離が急速に変化する場合であっても、該測距対象の距離変化に追従した距離画像を生成することができる。
距離画像生成装置の全体構成図。 カメラが備える撮像素子の構成図。 画素の詳細な構成図。 照射光及び反射光のタイミングチャート。 撮像素子温度と温度起因誤差との関係を示すグラフ。 反射光強度と反射光起因誤差との関係を示すグラフ。 外乱光強度と外乱光起因誤差との関係を示すグラフ。 図8A〜図8Cはフレームデータ生成部が生成するフレームデータを包含する種々のフレーム構造を示す図。 距離画像生成方法のフローチャート。 撮像素子温度及び反射光強度と応答曲面誤差との関係を示す応答曲面グラフ。
図1は距離画像生成装置1の全体構成図である。距離画像生成装置1は、光源2、カメラ4及び制御装置5を備え、カメラ4の撮像範囲6に存在する測距対象7までの距離DをTOF方式で計測し、計測した距離に基づいて距離画像(立体画像)を生成する。
光源2は、制御装置5からの制御信号により点灯及び消灯を制御され、例えば10MHz(図4)で点滅して、強度を変調された照射光Loを生成する。照射光Loは、光源2の光出射部に装着されたレンズ2aにより配光調整されてから、撮像範囲6に向けて出射される。
カメラ4は、レンズ4aを入射部に装着され、撮像範囲6から入射する入射光Liをレンズ4aにより集めて、撮像素子400に入射させる。照射光Loは、測距対象7に反射し、反射後は、照射光Lo由来の反射光Lrとなって、距離画像生成装置1へ戻る。入射光Liには、外乱光(「背景光」ともいう)Lnと反射光Lrとの両方が含まれる(Li=Ln+Lr)。
制御装置5は、ソフトウェアを実行する汎用的な構造を有し、CPU、RAM、ROM、及びその他のメモリ(例:フラッシュメモリ)を備えている。制御装置5は、位相差検出部51、距離計測部52、画像生成部53、記憶部54及びフレームデータ生成部55を有している。RAM、ROM、及びその他のメモリは記憶部54に含まれる。位相差検出部51、距離計測部52、画像生成部53及びフレームデータ生成部55は、CPUが、記憶部54のROMから、後述の図9のフローチャートに対応するプログラムを読出し、該プログラムの実行に伴い、生成される。
距離画像生成装置1がTOF方式で距離Dを計測する具体的な処理方法は図9等で後述するので、ここでは、距離画像生成装置1の主要部の構成を概略的に説明する。なお、図1の距離Dは、距離画像生成装置1から測距対象7までの実際の距離(真の距離)として示している。距離画像生成装置1が算出する計測距離Df(図9のSTEP44等参照)は、距離Dに対して若干の誤差を含んだものとなる。
カメラ4は撮像素子400(図2)を備える。該撮像素子400は、複数の画素G(図2)を有し、画素Gごとに入射光の強度に関係して生成した電荷の蓄積電荷量を外部から読出し可能にしている。位相差検出部51は、照射光Loと照射光Loが測距対象7に反射して撮像素子400の画素Gに入射した反射光Lrとの位相差φ(後述の式(1))を、撮像素子400の画素Gごとに読出した蓄積電荷量の読出し値C1〜C4(図3)に基づいて画素Gごとに検出する。
距離計測部52は、計測距離Dfの算出に先立ち、位相差検出部51が画素Gごとに検出した位相差φに基づいて暫定距離Daを算出する。なお、計測距離Dfは、図1に図示されている距離D(距離画像生成装置1と測距対象7との間の真の距離)を距離画像生成装置1が計測した距離とする。
距離計測部52は、また、暫定距離Daの補正量Dhを算出する。補正量Dhは、撮像素子400の温度としての撮像素子温度Ft(後述の図5)と、反射光Lrの入射強度としての反射光強度Fr(後述の図6))と、外乱光の入射強度としての外乱光強度Fn(後述の図7)とのうち少なくとも1つを暫定距離Daの補正因子として算出される。具体的には、距離計測部52は、後述の式(3)等で具体的に説明する各補正因子の検出値xt,xr又はxnを算出する。そして、距離計測部52は、これら検出値xt,xr又はxnと、記憶部54に各画素Gごとに保存され、補正因子の検出値xt,xr又はxnと補正量Dhとの関係を規定する常数付き関係式の各常数の値とに基づいて画素Gごとに補正量Dhを算出する。なお、常数付き関係式の各常数Kta〜Ktc,Kra,Krb,Kna〜Kncは後述の式等で具体的に説明する。
距離計測部52は、画素Gごとに暫定距離Daを補正量Dhに基づいて補正したものを計測距離Df(例:Df=暫定距離Da+補正量Dh)として算出する。
画像生成部53は、距離計測部52が画素Gごとに算出した計測距離Dfに基づいて撮像範囲6の距離画像を生成する。フレームデータ生成部55は、後述のフレームデータの処理を行う制御装置5に追加装備されるものであり、詳細は、後述の図8のフレーム構造等と一緒に説明する。
図2は、カメラ4が備える撮像素子400の構成図である。撮像素子400は、主要構成要素として、画素配列部401、行制御部406、列制御部407、画像プロセッサ408及び温度センサ420を備えている。
図2の画素配列部401は、正面視で図示されており、平面上に均一な分布として例えば縦方向及び横方向に共に等間隔(ただし、縦方向の等間隔と横方向の等間隔とは必ずしも等しくない)の格子配列で分布した複数の画素Gを有している。各画素Gは、画素配列部401における区画として形状、寸法及び面積が等しく設定されている。
画素配列部401における画素Gを特定するために、各画素Gを行番号nと列番号mとで表現する。画素G(n,m)とは、画素配列部401の正面視において上からn番目で、左からm番目の画素Gを指すものとする。画素配列部401は、例えば126×126個の画素Gから成る。以降、個々の画素Gを特に区別する必要がないときは、画素G(n,m)を「画素G」と総称し、(n,m)は省略する。
各画素Gは、正面視で左側の副画素Poと右側の副画素Peとを有している。符号Pに付加されている添え字のo,eは、2種類の副画素を区別するための説明の便宜上、付けている。以降、副画素Poと副画素Peとを区別しないときは、「副画素P」と総称する。
行制御部406は、行制御ライン409に制御信号を印加し、画素配列部401の画素Gを行ごとに制御できるようになっている。列制御部407は、列制御ライン410に制御信号を印加し、画素配列部401の画素Gを列ごとに制御できるようになっている。画像プロセッサ408は、制御装置5(図1)からの制御信号に基づいて行制御部406及び列制御部407を制御する。
温度センサ420は、画素配列部401の近傍に配設され、画素配列部401の温度、すなわち画素Gの撮像素子温度Ftを検出する。この実施形態では、撮像素子温度Ftは、全画素で等しいものとして処理される。
図3は、画素Gの詳細な構成図である。各画素Gは、副画素Poと副画素Peとの2つの副画素Pの対から成る。
副画素Poは、PD、M1,M3、Fd1,Fd3、及び2つのBMを備える。副画素Peは、PD、M2,M4、Fd2,Fd4、及び2つのBMを備える。なお、PDはフォトダイオードを意味し、Mは振分けスイッチを意味し、Fdは、電荷蓄積部としてのフローティングディフュージョンを意味し、BMは転送スイッチを意味するものとする。M1〜M4及びBMは、FET(電界効果トランジスタ)から成り、ゲートの機能を有する。
Tx1〜Tx4には、M1〜M4のオンオフを制御する制御信号が行制御部406から供給される。Biには、BMのオンオフを制御する制御信号が行制御部406から供給される。Tx1〜Tx4及びBiのラインの組は、各行制御ライン409(図2)に含まれる。
Roは、対応列(この対応列ではFd1〜Fd4の各々は1列として計数され、Fd1〜Fd4の全体では4列となる)の全部のBMのドレインに接続されている。列制御部407は、Roを介して各画素GのFd1〜Fd4に蓄積されている電荷の電荷量の読出し値としてのC1〜C4を読出す。Roは、各列制御ライン410(図2)に含まれる。
副画素Poと副画素Peとは、副画素G内のゲートとしてのM1〜M4及びBMの作動タイミングが異なるのみで、全体の作動は同一である。したがって、副画素Poの作動のみを説明する。なお、副画素PeのFd2,Fd4は副画素PoのFd1,Fd3に対応し、副画素PeのM2,M4は副画素PoのM1,M3に対応している。
PDは、画素Gに入射する入射光Li(=外乱光Ln+反射光Lr)の強度が大きい時ほど、多数の電子を生成する。なお、電子は、負の電荷を有するものであり、電子の数の増大に連れて、電荷量の絶対値は増大する。M1とM3とはTx1,Tx3の印加電圧により逆位相でオンオフされる。すなわち、M1のオン期間はM3のオフ期間とされ、M1のオフ期間はM3のオン期間とされる。
M1,M3のオン期間では、PDが生成した電子が、Fd1,Fd3に供給され、蓄積される。Fd1,Fd3には、画素G(厳密には副画素Po)に入射した入射光Liの強さに関係する電荷量の電荷が蓄積される。Roは、所定の読出しタイミングで列制御部407内のスイッチの作動により通電状態になり、この時にオンになっているBMが属する副画素PoのFd1,Fd3の電荷量が列制御部407を介して画像プロセッサ408により読出し値C1,C3として読出される。C1,C3は、さらに、画像プロセッサ408から制御装置5(図1)に送られる。
図4は照射光Lo及び反射光Lrのタイミングチャートである。横軸の目盛は、時間を照射光Loの位相で表現した値となっている。照射光Loのレベルは、光源2の消灯時ではLow(ロー)、光源2の点灯時はHigh(ハイ)で表現されている。点灯時のHighレベルに対応する光強度は、光源2の給電電流の増減により増減することができる。
照射光Loは、パルス波形の光であり、周期=100ns(周波数=10MHz)で、デューティ比=50%の矩形波となっている。図4では、照射光Loの立ち上がり時刻を位相=0°で表わしている。反射光Lrは、距離画像生成装置1から出射した照射光Loが測距対象7(図1)に到達し、測距対象7に反射して距離画像生成装置1に戻る。この結果、反射光Lrの位相は、測距対象7までの距離Dの2倍の長さを飛行する時間分だけ、照射光Loより位相が遅れ、照射光Loと反射光Lrとの間に位相差φが生じる。位相差φより、距離画像生成装置1−測距対象7間の計測距離Dfを算出することができる。
前述したように、画像プロセッサ408(図2)は、Bi及びRoを介して画素GごとのFd1〜Fd4の電荷量を読出すことができるようになっている。画像プロセッサ408は、各画素GのFd1〜Fd4から画素Gに入射した入射光Liの入射強度Iiと蓄積期間とに関係する蓄積電荷量になる。図4において、T1〜T4は、画像プロセッサ408が各画素GにおいてFd1〜Fd4からそれぞれ読出す電荷量の蓄積期間を示している。
T1〜T4の期間は、開始の位相が順番に照射光Loの周期の1/4ずつ遅らせたものになっている。しかし、長さは、照射光Loの1周期未満としての周期の1/2(=半周期)に等しく設定されている。T1は位相0°〜180°の期間に設定される。T2は位相90°〜270°の期間に設定される。T3は位相180°〜360°の期間に設定される。T4は位相270°〜450°(450°は次の周期の90°に相当)に設定される。この結果、Fd1〜Fd4には、T1〜T4に対応副画素Gに入射した入射光Liの入射強度Iiに対応する電荷量で電荷が蓄積される。画像プロセッサ408は、各画素GにおいてT1〜T4に蓄積された電荷の電荷量を読出し値C1〜C4として読出す。
次の式(1)は位相差検出部51が位相差φを算出するのに用いる算出式であり、式(2)は距離計測部52が暫定距離Daを算出するのに用いる算出式である。
式(1)において、「tan」は正接(タンジェント)を意味し、「tan−1」とは逆正接(アークタンジェント)を意味する。
C1〜C4の各々は、入射光Liに因る蓄積電荷量であり、入射光Liには外乱光Lnが含まれている。これに対し、差分C1−C3、及び差分C2−C4は、外乱光Lnに因る蓄積電荷量が相殺される。したがって、位相差検出部51は、照射光Loと該照射光Lo由来の反射光Lrとの位相差φを抽出することができる。位相差検出部51は、位相差φ(n,m)を、画素G(n,m)ごとに算出して、距離計測部52に出力する。
なお、以降、位相差φ等について、画素G(n,m)ごとの相違を問題にするときは、(n,m)を付け、画素ごとの相違を問題にしないときは、(n,m)を省略する。画素Gごとに相違する値としては、位相差φ(n,m)、距離D(n,m)、暫定距離Da(n,m)、及び補正量Dh(n,m)の他に,温度起因誤差Et(n,m)、反射光起因誤差Er(n,m)、外乱光起因誤差En(n,m)、合計誤差Es(n,m)、及び常数Kta(n,m)〜Ktc(n,m),Kra(n,m),Krb(n,m),Kna(n,m)〜Knc(n,m)等がある。
距離計測部52は、計測距離Dfを算出するのに先立ち、上式(2)により画素Gごとに暫定距離Daを算出する。位相差φには、誤差が含まれるので、位相差φに基づいて式(2)から算出する暫定距離Daにも距離D(ただし、距離Dは真の距離とする)に対する誤差が含まれることになる。
暫定距離Daの誤差の原因になる誤差因子には、例えば、撮像素子400の温度として撮像素子温度Ft、反射光Lrの入射強度としての反射光強度Fr及び外乱光の入射強度として外乱光強度Fnがある。
撮像素子400では、各画素Gにおいて、距離Dが等しくても、撮像素子温度Ft、反射光強度Fr又は外乱光強度Fnの値が変化することにより、位相差φが変化し、この結果、位相差φから算出される暫定距離Daも変化する。また、画素Gごとの特性の相違又はばらつきのために、複数の画素Gにおいて、距離D、撮像素子温度Ft、反射光強度Fr、及び外乱光強度Fnが等しくても、それら画素Gにおいて算出される位相差φ、及び位相差φに基づいて算出される暫定距離Daは異なる値になる。
撮像素子温度Ftに起因する温度起因誤差を「Et」とし.反射光強度Frに起因する反射光起因誤差を「Er」とし、外乱光強度Fnに起因する外乱光起因誤差を「En」とする。さらに、合計誤差EsをEs=Et+Er+Enと定義する。
図5は撮像素子温度Ftと温度起因誤差Etとの関係を示すグラフ、図6は反射光強度Frと反射光起因誤差Erとの関係を示すグラフ、図7は外乱光強度Fnと外乱光起因誤差Enとの関係を示すグラフである。図5〜図7のグラフにおいて、具体的な関係を規定している各曲線としての関係特性は、画素ごとに相違している。すなわち、図5においてG51〜G53はそれぞれ異なる3つの画素Gにおける関係特性であり、図6においてG61〜G63はそれぞれ異なる3つの画素Gにおける関係特性であり、図7においてG71〜G73はそれぞれ異なる3つの画素Gにおける関係特性である。
図5〜図7の特性は、実験結果のグラフであり、該実験は、基準条件を設定して行った。基準条件では、距離D=基準距離、撮像素子温度Ft=基準撮像素子温度、反射光強度Fr=基準反射光強度、外乱光強度Fn=基準外乱光強度に設定される。図5〜図7において、縦軸の温度起因誤差Et、反射光起因誤差Er及び外乱光起因誤差Enは、それぞれ基準条件時の温度起因誤差Et、反射光起因誤差Er及び外乱光起因誤差Enに対する差分(=暫定距離Da−基準距離)を意味する。図5の温度起因誤差Etは、基準条件に対して撮像素子温度Ftのみを変化させときの測定値である。図6の反射光起因誤差Erは、基準条件に対して反射光強度Frのみを変化させときの測定値である。図7の反射光起因誤差Erは、基準条件に対して外乱光強度Fnのみを変化させときの測定値である。
図5からは、撮像素子温度Ftの値に応じて、温度起因誤差Etが変化するとともに、撮像素子温度Ftの値が等しくても、画素Gごとに温度起因誤差Etが異なることが理解できる。図6からは、反射光強度Frの値に応じて、反射光起因誤差Erが変化するとともに、反射光強度Frが等しくても、画素Gごとに反射光起因誤差Erが異なることが理解できる。図7からは、外乱光強度Fnの値に応じて、外乱光起因誤差Enが変化するとともに、外乱光強度Fnが等しくても、画素Gごとに外乱光起因誤差Enが異なることが理解できる。
制御装置5が温度起因誤差Et、反射光起因誤差Er及び外乱光起因誤差Enを算出する具体的な処理を説明する。なお、撮像素子温度Ft、反射光強度Fr及び外乱光強度Fnの各時点の検出値をそれぞれxt,xr,xnとする。制御装置5は、xtを温度センサ420の出力から検出する。温度センサ420から検出したxtは、全画素G共通の検出温度とする。
制御装置5は、反射光強度Frの検出値xrを次の式(3)又は式(4)から算出する。制御装置5は、外乱光強度Fnの検出値xnを次の式(5)から算出する。
式(3)〜(5)では、右辺のC1〜C4は各画素Gごとの値になっている。これにより、画素Gごとに、反射光強度Frの検出値xr及び外乱光強度Fnの検出値xnが算出される。
式(4)及び式(5)では、C1〜C4について光源2の点灯期間におけるC1〜C4と光源2の消灯期間におけるC1〜C4とを区別している。光源2の点灯期間では、入射光Liには、外乱光Lnと共に反射光Lrが含まれる。これに対し、光源2の消灯期間では、反射光Lrが存在しないので、入射光Liは外乱光Lnのみとなる。このことを利用して、式(4)及び(5)から反射光強度Frの検出値xr及び検出値xnを円滑に算出するとかできる。
式(4)では、C1〜C4の総和値について光源2の点灯期間と消灯期間との差分を計算し、該差分に基づいて検出値xrを算出している。検出値xrは、式(4)に代えて、C1〜C4の任意の1つ又は2つ以上の和(ただし、式(4)に相当する4つの和は除外)について光源2の点灯期間と消灯期間との差分として算出することもできる。
式(5)では、光源2の消灯期間におけるC1〜C4の総和に基づいて外乱光強度Fnの検出値xnを算出している。検出値xnは、式(5)から算出する代わりに、光源2の消灯期間におけるC1〜C4の任意の1つ又は2つ以上の和(ただし、式(5)に相当する4つの和は除外)に基づいて算出することもできる。
次の式(6)〜(8)はそれぞれ温度起因誤差Et、反射光起因誤差Er及び外乱光起因誤差Enの算出式である。
上記の式(6)〜(8)は、いずれも常数付き関係式となっている。なお、Kta,Ktb,Ktc,Kra,Krb,Kna,Knb,Kncは常数である。
式(6)〜(8)は、それぞれ図5〜図7の特性を近似した常数付き関係式として、距離画像生成装置1の設計者が、カメラ4に装備する撮像素子400の特性に適合する式を実験等に基づいて決定したものである。式(6)〜(8)は、あくまでも一例であり、式(6)〜(8)の式に代えて、2次以上の係数付き多項式を採用することもできる。
式(6)〜(8)の常数付き関係式は、それぞれ補正因子としての撮像素子温度Ft、反射光強度Fr又は外乱光強度Fnごとに異なる関係式であることを示している。本発明者は、同一の補正因子に対しては、同一の常数付き関係式において常数値の変更により画素Gごとの補正因子の値と補正量との関係特性をほぼ算出できるという知見を得た。この知見に基づいて、各補正因子ごとに常数付き関係式は全画素に共通のものが使用される。これら常数付き関係式は、全画素Gに共通の関係式として記憶部54(図1)に保存される。
これら常数付き関係式の各常数Kta,Ktb,Ktc,Kra,Krb,Kna,Knb,Kncの具体的な値(常数値)は、製造段階の試験に基づいて決定されたものであり、画素Gごとに記憶部54に保存される。なお、Krbのような0次の項の定数(常数の一種)は、個々の常数付き関係式に対応付けて記憶部54に保存せず、各画素Gごとに全部の常数付き関係式に対してまとめて1つの定数Kcを設定して、記憶部54に保存することができる。その場合、画素Gごとの合計誤差Esは、合計誤差Es=定数無しの温度起因誤差Et+定数無しの反射光起因誤差Er+定数無しの外乱光起因誤差En+定数Kcの計算式で計算される。
制御装置5は、式(6)〜(8)を用いて画素Gごとに温度起因誤差Et、反射光起因誤差Er及び外乱光起因誤差Enを算出するとき、記憶部54から各常数Kta,Ktb,Ktc,Kra,Krb,Kna,Knb,Kncの常数値を読出して、撮像素子温度Ft、反射光強度Fr及び外乱光強度Fnの各常数に代入する。次に、常数値を代入された式(6)〜(8)に各画素Gごとの検出値を代入して、温度起因誤差Et、反射光起因誤差Er及び外乱光起因誤差Enを算出する。
位相差検出部51及び距離計測部52は、位相差φ及び計測距離Dfを算出するのに当たり、フレームデータ生成部55が生成するフレームデータを利用することができる。具体的には、フレームデータ生成部55は、撮像素子400の全画素Gから蓄積電荷量を読出して、各画素Gの蓄積電荷量のデータから成るサブフレームデータを生成するサブフレームデータ生成処理を繰り返し実行する。フレームデータ生成部55は、連続して実行された複数のサブフレームデータ生成処理により生成された複数のサブフレームデータから成るフレームデータを生成する。
図8A〜図8Cは、フレームデータ生成部55が生成するフレームデータを包含するフレームA,B,Cの構造を示している。制御装置5は、式(1)〜(8)を用いて距離画像を生成する際に、フレームデータ生成部55(図1)が生成したフレームA,B,Cのフレームデータとしての読出し値C1〜C4を使用する。
サブフレームデータは、フレームA〜Cのサブフレーム1〜6の各々に包含されている。フレームデータは、フレームA〜Cの各々におけるサブフレームデータ全体の集合となる。サブフレーム1〜4は、フレームA〜Cのどのフレームにも含まれる。
フレームA,Bのフレームデータは、本発明の第1種のフレームデータに相当する。フレームCが包含するフレームデータは、本発明の第2種のフレームデータに相当する。サブフレーム1〜4が包含するサブフレームデータは、本発明の第1種のサブフレームデータに相当する。サブフレーム5,6が包含するサブフレームデータは、本発明の第2種のサブフレームデータ又は別のサブフレームデータに相当する。
図8Aにおいて、フレームAは、サブフレーム1〜5を有する。サブフレーム1〜4の第1種のサブフレームデータは、位相差検出部51が位相差φを算出するときに使用する読出し値C1〜C4に相当する。サブフレーム5のサブフレームデータは、距離計測部52が補正因子の検出値xnを算出するときに使用する読出し値C1〜C4に相当する(前述の式(5))。
サブフレーム1〜4の生成に対応するサブフレームデータ生成処理の開始位相(図4のT1の開始位相に相当)は、照射光Loの各周期の開始位相を0°とし、0°に対する開始位相の位相差をδとすると、サブフレーム1〜4の順番にδが90°(照射光Loの周期の1/4に相当)ずつ遅れる。
前述の図4のT1の開始位相は、照射光Loの位相の0°に合わせて0°になっている。図4のT1の開始位相で開始するサブフレーム1とし、照射光Loの位相は、360°に達するごとに0°にリセットされるとすると、サブフレーム2〜4のT1の開始位相としてのδは、それぞれ90°、180°、270°になる。なお、サブフレーム1〜4の各々において、読出し値C1に対応するT1の開始位相がδ遅れると、それに伴い、読出し値C2〜C4に対応するT2〜T4の開始位相は、T1の開始位相よりもそれぞれ90°+δ,180°+δ,270°+δ遅れる。
サブフレーム1〜4のサブフレームデータとしての各画素Gの読出し値C1〜C4からC1〜C4の平均値が算出され、この平均値が改めて各画素GのC1〜C4とされてから、式(1)のC1〜C4に代入されて、位相差φが算出される。このようにC1〜C4の各々について平均値を用いることによりノイズやばらつきから影響を抑制した位相差φを算出することができる。
フレームデータ生成部55は、サブフレーム1〜4のサブフレームデータを位相差検出部51に分配し、サブフレーム5,6のサブフレームデータを距離計測部52に分配する。
制御装置5は、サブフレーム5の期間では、光源2を消灯する。これにより、サブフレーム5の期間の入射光Liは外乱光Lnのみとなり、サブフレーム5の期間に収集された各画素GのC1〜C4は、外乱光Lnの入射強度のみに関係するものとなる。位相差検出部51は、サブフレーム5のサブフレームデータに含まれる各画素GのC1〜C4のうちの1つ又は2以上の和に基づいて外乱光強度Fnの検出値xnを算出する。
図8BのフレームBは、図8AのフレームAに対してサブフレーム6が追加されている。サブフレーム6は、各画素Gにおける反射光Lrの入射強度を検出するためのものであり、サブフレーム5と同様に、距離計測部52が、補正因子の検出値を算出する読出し値C1〜C4となるサブフレームデータを包含する。
各画素Gにおける反射光Lrの入射強度の検出値xrは、特にサブフレーム6を追加しなくても、サブフレーム1〜4のうちの1つのサブフレームのC1〜C4又は2つ以上のサブフレームのC1〜C4の和を式(3)に代入することにより検出することができる。
位相差検出部51は、追加したサブフレーム6を使用して、より正確に各画素Gの検出値xrを検出することができる。なお、この場合は、前述の式(4)が使用される。すなわち、式(3)では、二乗や二乗根の計算が伴うのに対し、式(4)では、単純な加算式になる。
具体的には、位相差検出部51は、サブフレーム6の期間では光源2を期間全体にわたり点灯状態を維持する。したがって、サブフレーム6に対して読出されたC1〜C4は、Li(=Ln+Lr)の強度に関係する。位相差検出部51は、各画素GのC1〜C4のうちの1つ又は2以上の和についてのサブフレーム6(光源2の点灯期間)における値とサブフレーム5(光源2の消灯期間)における値との差分を算出し、該差分に基づいて反射光強度Frの検出値xrを検出する。
なお、サブフレーム1〜4における照射光Loでは、デューティ比が50%であるのに対し、サブフレーム6の照射光Loでは、デューティ比が100%となる。したがって、該差分を1/2にしてから、反射光強度Frの検出値xrとする。
フレームA,Bは、本発明の第1フレームに相当するのに対し、図8CのフレームCは、サブフレーム1〜4のみから成るものであり、本発明の第2種のフレームに相当する。フレームデータ生成部55は、フレームA又はBとフレームCとを用いる場合は、測距対象7の運動速度や補正因子の変化速度に応じて、第1種のフレームとしてフレームA〜Cの生成頻度を制御する。
測距対象7の運動速度が速いときは、フレームCの生成頻度を増大させて、撮像範囲6の距離Dの変化に対処する。測距対象7の運動速度が遅いときや、補正因子が急激に変化する状況では、フレームA又はBの生成頻度を増大させる。
フレームCは、サブフレーム5,6を有しないので、撮像素子温度Ft以外の補正因子としての反射光強度Frや外乱光強度Fnの検出値に基づく補正量Dhの計算が困難になる。したがって、制御装置5は、フレームCから読出したC1〜C4に基づいて距離画像を生成するときは、反射光強度Frの検出値xr又は外乱光強度Fnの検出値xnは、フレームCより前又は後(典型的には時間的に最も近い前又は後)のフレームA又はBに基づいて検出したxr又はxnを用いて、補正量Dhを算出する。なお、xrは、フレームA又はBを利用しなくても、式(3)を用いてサブフレーム1〜4から算出することができる。
図9は、制御装置5が実施する距離画像生成方法のフローチャートである。なお、この距離画像生成方法では、図8BのフレームBを使用すると想定して、フローチャートの説明を行う。
制御装置5は、LOOP1−S(−Sはループの開始を意味する)〜LOOP1−E(−Eはループの終了を意味する)において、全サブフレームに対してLOOP1を実行する。LOOP1は、具体的には、制御装置5の位相差検出部51が実行する。なお、全サブフレームとは、フレームBのサブフレーム1〜6のことである。
制御装置5は、LOOP2−S〜LOOP2−Eにおいて、全画素GについてLOOP2を実行する。LOOP2は、LOOP1内のループであるので、LOOP1と同様に、具体的には制御装置5の位相差検出部51により実行される。
STEP21では、位相差検出部51は、対象の画素GについてC1〜C4を読出す。こうして、LOOP−1の終了時には、サブフレーム1−6における全画素GのC1〜C4の読出しが終了している。したがって、各画素GについてC1〜C4は、サブフレーム1−6の個数としての6個ずつ収集される。
制御装置5は、LOOP3−S〜LOOP3−Eにおいて、全画素GについてLOOP3を実行する。LOOP3は、具体的には制御装置5の位相差検出部51及び距離計測部52が実行する。
STEP31では、位相差検出部51は、サブフレーム1〜4における各画素GについてC1〜C4の各4個ずつの各平均値を算出する。算出した平均値は改めてC1〜C4とされ、改められた後のC1〜C4が式(1)等の計算に使用される。
STEP32では、距離計測部52は、各画素Gごとに検出値xr,xnを算出する。具体的には、検出値xrは、サブフレーム6で読出した光源2の点灯期間のC1〜C4と、サブフレーム5で読出した光源2の消灯期間のC1〜C4とを式(4)に適用して算出される。検出値xnは、サブフレーム5で読出したC1〜C4を式(5)に適用して算出される。
STEP33では、距離計測部52は、温度センサ420から撮像素子温度Ftの検出値xtを算出する。
制御装置5は、LOOP4−S〜LOOP4−Eにおいて、全画素GについてLOOP4を実行する。LOOP4は、具体的には制御装置5の位相差検出部51及び距離計測部52が実行する。
STEP41では、位相差検出部51は、各画素Gの位相差φを算出する。位相差φの算出式として、前述の式(1)が使用される。式(1)におけるC1〜C4には、位相差検出部51がSTEP31で算出したC1〜C4の各々についての平均値が使用される。
STEP42では、距離計測部52は、暫定距離Daを算出する。暫定距離Daの算出式として、前述の式(2)が使用される。
STEP43では、距離計測部52は、補正量Dhを算出する。具体的には、補正量Dh=−合計誤差Esとされる。なお、合計誤差Es=温度起因誤差Et+反射光起因誤差Er+外乱光起因誤差Enである。距離計測部52は、温度起因誤差Et、反射光起因誤差Er及び外乱光起因誤差Enをそれぞれ式(6)〜(8)に基づいて算出する。
STEP44では、距離計測部52は、計測距離Dfを算出する。具体的には、計測距離Df=暫定距離Da+補正量Dhとされる。
STEP51では、画像生成部53は、距離計測部52がSTEP44で画素Gごとに算出した計測距離Dfに基づいて距離画像を生成する。
図10は、撮像素子温度Ft及び反射光強度Frと応答曲面誤差Etrとの関係を示す応答曲面グラフである。式(6)及び(7)では、撮像素子温度Ft及び反射光強度Frからそれぞれ温度起因誤差Et及び反射光起因誤差Erを独立に算出して、それらの加算値Et+Erに基づいて誤差Eを算出するようにしている。しかしながら、一般的には、撮像素子温度Ftと反射光強度Frとが相互に独立ではなく、図10に示すように、相互に影響し合って、全体の誤差Etrが決まる。
これに対処して、図10の曲面特性を近似する応答曲面式が予め設定され、距離計測部52は、該応答曲面式を用いて誤差Etrを算出する。そして、距離計測部52は、誤差Etrを外乱光起因誤差En+反射光起因誤差Erの代わりに使用する。
図10では、応答曲面は1つしか記載されていないが、画素Gごとの特性のばらつきのために、図5及び図6と同じく、画素Gごとに異なる応答曲面になる。常数付き関係式としての常数付き応答曲面式も、全画素Gに共通に適用される。そして、該常数付き応答曲面式の各常数の具体的な値としての常数値が画素Gごとに相違し、該相違した常数値が各画素Gごとに記憶部54に画素Gに対応付けて保存される。
距離計測部52は、各画素Gごとに、記憶部54から常数値を読出して、読み出した常数値を常数付き応答曲面式の各常数に代入する。距離計測部52は、次に、常数値が代入された応答曲面式に検出値xt,検出値xrを適用して、誤差Etrを算出する。さらに、距離計測部52は、誤差Etrと別途算出した誤差Enとから補正量Dh(=−Etr−En)を算出し、計測距離Df(=暫定距離Da+補正量Dh)を算出する。
本発明は、以上の実施形態に限定されず、種々の変形を包含する。
実施形態では、補正因子は、撮像素子温度Ft、反射光強度Fr及び外乱光強度Fnの3つであったが、3つのうちの少なくとも1つとして、計測距離Dfを算出してもよい。
実施形態では、計測距離Df=暫定距離Da+補正量Dh、補正量Dh=−合計誤差Es、合計誤差Es=温度起因誤差Et+反射光起因誤差Er+外乱光起因誤差Enとされているが、補正量Dhに、合計誤差Es以外の誤差を付加して、計測距離Dfを算出することもできる。
本発明の第1期間、第2期間、第3期間及び第4期間は、実施形態のT1,T2,T3,T4に対応している。しかしながら、本発明の第1期間、第2期間、第3期間及び第4期間は、実施形態のT3,T4,T1,T2に対応させることも可能である。
本発明の第1値、第2値、第3値及び第4値は、実施形態のC1,C2,C3,C4に対応している。しかしながら、本発明の第1値、第2値、第3値及び第4値は、実施形態のC3,C4,C1,C2に対応させることも可能である。
本発明の第1電荷蓄積部、第2電荷蓄積部、第3電荷蓄積部及び第4電荷蓄積部は、実施形態のFd1,Fd2,Fd3,Fd4に対応している。しかしながら、本発明の第1電荷蓄積部、第2電荷蓄積部、第3電荷蓄積部及び第4電荷蓄積部は、実施形態のFd3,Fd4,Fd1,Fd2に対応させることも可能である。
本発明の第1電荷量、第2電荷量、第3電荷量及び第4電荷量は、実施形態において読出し値C1〜C4に対応してFd1〜Fd4にそれぞれ蓄積されている電荷量に対応している。しかしながら、本発明の第1電荷量、第2電荷量、第3電荷量及び第4電荷量は、実施形態においてFd3,Fd4,Fd1,Fd2に読出し値C3,c4,C1,C2に対応して蓄積されている電荷量に対応させることも可能である。
G・・・画素、1・・・距離画像生成装置、2・・・光源、6・・・撮像範囲、7・・・測距対象、51・・・位相差検出部、52・・・距離計測部、53・・・画像生成部、54・・・記憶部、55・・・フレームデータ生成部、400・・・撮像素子、420・・・温度センサ。

Claims (8)

  1. 撮像範囲に向けて変調された照明光を照射する光源と、
    複数の画素を有し、前記撮像範囲から各画素に入射した入射光の強度に関係して生成した各画素の電荷の蓄積電荷量を外部から読出し可能にしている撮像素子と、
    前記光源から出射する照明光と該照明光が前記撮像範囲の測距対象に反射して前記撮像素子の前記画素に入射した反射光との前記画素ごとの位相差を、前記撮像素子から読出した前記画素ごとの蓄積電荷量の読出し値に基づいて検出する位相差検出部と、
    該位相差検出部が検出した前記画素ごとの前記位相差に基づいて前記画素ごとに前記測距対象までの計測距離を算出する距離計測部と、
    該距離計測部が前記画素ごとに算出した前記計測距離に基づいて前記撮像範囲の距離画像を生成する画像生成部とを備え、
    前記距離計測部は、前記画素ごとの前記位相差に基づいて前記画素ごとに前記測距対象までの暫定距離を算出し、前記反射光の入射強度としての反射光強度と、外乱光の入射強度としての外乱光強度と、前記撮像素子の温度とのうち少なくとも1つを前記暫定距離の補正因子として、該補正因子の検出値に基づいて前記画素ごとに前記暫定距離の補正量を算出し、前記画素ごとに前記暫定距離と前記補正量とに基づいて前記計測距離を算出することを特徴とする距離画像生成装置。
  2. 請求項1記載の距離画像生成装置において、
    前記補正因子の値と前記補正量との関係を規定する常数付き関係式を保存する記憶部を備え、
    前記距離計測部は、前記画素ごとに検出した前記補正因子の検出値を、前記記憶部に保存されている前記常数付き関係式に適用して、前記画素ごとに前記補正量を算出することを特徴とする距離画像生成装置。
  3. 請求項2記載の距離画像生成装置において、
    前記常数付き関係式は、各補正因子ごとにその検出値と前記補正量との画素ごとの関係特性を常数値の変更により規定する式として、全画素に共通に設定され、前記距離計測部は、画素ごとに設定された常数値を適用された前記常数付き関係式に基づいて前記前記画素ごとの前記補正量を算出することを特徴とする距離画像生成装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の距離画像生成装置において、
    前記撮像素子は、前記画素ごとに、長さが前記照明光の1周期未満の等しい長さで、開始が前記照明光の周期の1/4ずつ順番に遅らせた第1期間、第2期間、第3期間及び第4期間における前記入射光の強度に関係する第1電荷量の電荷、第2電荷量の電荷、第3電荷量の電荷及び第4電荷量の電荷をそれぞれ蓄積する第1電荷蓄積部、第2電荷蓄積部、第3電荷蓄積部及び第4電荷蓄積部を有し、
    前記撮像素子は、前記第1電荷量、前記第2電荷量、前記第3電荷量及び前記第4電荷量をそれぞれ第1値、第2値、第3値及び第4値として外部から読出し可能とされ、
    前記距離計測部は、前記光源の消灯期間における前記第1値、前記第2値、前記第3値及び前記第4値のうちの1つ又は2つ以上の和に基づいて前記外乱光強度の検出値を算出することを特徴とする距離画像生成装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の距離画像生成装置において、
    前記撮像素子は、前記画素ごとに、長さが前記照明光の1周期未満の等しい長さで、開始が前記照明光の周期の1/4ずつ順番に遅らせた第1期間、第2期間、第3期間及び第4期間における前記入射光の強度に関係する第1電荷量の電荷、第2電荷量の電荷、第3電荷量の電荷及び第4電荷量の電荷をそれぞれ蓄積する第1電荷蓄積部、第2電荷蓄積部、第3電荷蓄積部及び第4電荷蓄積部を有し、
    前記撮像素子は、前記第1電荷量、前記第2電荷量、前記第3電荷量及び前記第4電荷量をそれぞれ第1値、第2値、第3値及び第4値として外部から読出し可能とされ、
    前記距離計測部は、前記撮像素子から読出された前記第1値、前記第2値、前記第3値及び前記第4値に基づいて、前記第1値と前記第3値との差分の二乗と、前記第2値と前記第4値との差分の二乗との和の二乗根を算出し、該二乗根に基づいて前記反射光強度の検出値を算出することを特徴とする距離画像生成装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の距離画像生成装置において、
    前記撮像素子は、前記画素ごとに、長さが前記照明光の1周期未満の等しい長さで、開始が前記照明光の周期の1/4ずつ順番に遅らせた第1期間、第2期間、第3期間及び第4期間における前記入射光の強度に関係する第1電荷量の電荷、第2電荷量の電荷、第3電荷量の電荷及び第4電荷量の電荷をそれぞれ蓄積する第1電荷蓄積部、第2電荷蓄積部、第3電荷蓄積部及び第4電荷蓄積部を有し、
    前記撮像素子は、前記第1電荷量、前記第2電荷量、前記第3電荷量及び前記第4電荷量をそれぞれ第1値、第2値、第3値及び第4値として外部から読出し可能とされ、
    前記距離計測部は、前記撮像素子から読出された前記第1値、前記第2値、前記第3値及び前記第4値のうちの1つ又は2つ以上の和についての前記光源の点灯期間における値と消灯期間における値との差分に基づいて前記反射光強度の検出値を算出することを特徴とする距離画像生成装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の距離画像生成装置において、
    前記撮像素子の全画素から前記蓄積電荷量を読出して、各画素の蓄積電荷量のデータから成るサブフレームデータを生成するサブフレームデータ生成処理を繰り返し実行し、連続して実行された複数のサブフレームデータ生成処理により生成された複数のサブフレームデータから成るフレームデータを生成するフレームデータ生成部を備え、
    前記位相差検出部は、前記フレームデータに含まれる所定のサブフレームデータに基づいて前記位相差を検出し、
    前記距離計測部は、前記位相差検出部が検出した前記位相差に基づいて算出した前記暫定距離と、前記フレームデータに含まれる前記所定のサブフレームデータとは別のサブフレームデータに基づいて算出した前記補正因子の検出値とに基づいて前記計測距離を算出することを特徴とする距離画像生成装置。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の距離画像生成装置において、
    前記撮像素子の全画素から前記蓄積電荷量を読出して、各画素の蓄積電荷量のデータから成るサブフレームデータを生成するサブフレームデータ生成処理を繰り返し実行し、連続して実行された複数のサブフレームデータ生成処理により生成された複数のサブフレームデータから成るフレームデータを生成するフレームデータ生成部を備え、
    前記位相差検出部は、前記フレームデータに含まれる第1種のサブフレームに基づいて前記位相差を検出し、
    前記距離計測部は、前記第1種のサブフレームに加え第2種のサブフレームに基づいて前記補正因子の検出値を算出し、
    前記フレームデータ生成部は、前記第1種のサブフレームデータと前記第2種のサブフレームデータとの両方を含む第1種のフレームデータと、前記第1種のサブフレームデータのみから成る第2種のフレームデータとの2種類のフレームデータを生成し、
    前記距離計測部は、前記位相差検出部が前記第2種のフレームデータの前記第1種のサブフレームデータに基づいて算出した位相差に基づいて前記計測距離を算出するときは、前記位相差検出部が前記第2種のフレームデータの前記第1種のサブフレームデータに基づいて算出した位相差と前記フレームデータ生成部が生成した第1種のフレームデータの第2種のサブフレームデータに基づいて算出した前記補正因子の検出値とに基づいて前記計測距離を算出することを特徴とする距離画像生成装置。
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