JP2017198314A - 流路開閉機構及び該流路開閉機構を備える腹膜透析装置 - Google Patents

流路開閉機構及び該流路開閉機構を備える腹膜透析装置 Download PDF

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Abstract

【課題】チューブが変形することに起因する流路の閉塞が生じにくい流路開閉機構及び該流路開閉機構を備える腹膜透析装置を提供すること。【解決手段】可撓性を有するチューブの内部に形成された液体の流路を開閉させる流路開閉機構1であって、チューブを押圧可能な押圧部材21、及び押圧部材21を第1方向に進退させる駆動機構22を有し、押圧部材21を前進させることで流路を閉止し、押圧部材21を後退させることで流路を開放するクランプ部20と、クランプ部20の近傍においてチューブの位置を規制するガイド部材30と、を備え、ガイド部材30は、ガイド部材本体31と、ガイド部材本体31において第1方向に延びると共にチューブの外径D2以下の幅D1に形成され、チューブを第1方向に交差する第2方向に挟持する溝部32と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、可撓性を有するチューブの内部に形成された液体の流路を開閉する流路開閉機構、及び該流路開閉機構を備える腹膜透析装置に関する。
従来、患者の腹腔内に透析液を注入し、所定時間経過後に注入した透析液を排出することで、血液中に含まれる老廃物等を体外に排出する腹膜透析装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような腹膜透析装置では、透析液を収容する透析液バッグから所定量の透析液を吸引した後、この吸引された透析液を腹腔内に供給する送液工程、及び腹腔内から所定量の透析液(排液)を吸引した後、この吸引された透析液(排液)を排液バッグに排出する排液工程が、それぞれ繰り返し行われる。
上記送液工程及び排液工程を行うための構成として、腹膜透析装置は、一端側が透析液バッグや排液バッグに接続される複数本の可撓性を有するチューブ、これら複数本のチューブの他端側に接続されるチャンバ、及びこのチャンバの内部を区画するダイヤフラム(隔膜)、を備える送液・排液カセットと、この送液・排液カセットの複数本のチューブを押圧して流路を閉止し押圧を解除することで流路を開放する流路開閉機構と、チャンバの内部に空気を出し入れすることでダイヤフラムを往復させて定量の透析液を吸引又は送出するエアポンプと、を備える。
特開2006−181386号公報
ところで、流路開閉機構においては、可撓性を有するチューブを所定方向に押圧することでチューブを潰すように変形させて流路を閉止する。そのため、例えば、腹膜透析装置の使用環境の温度が低い場合には、流路を閉止した状態から流路を開放した場合に、変形したチューブの形状が復元されるまでに時間を要し、腹膜透析装置により流路が閉塞したと誤検知されてしまう場合があった。また、流路を開放した場合におけるチューブの形状の復元性が遅れることに起因して、透析液の送液・排液にかかる時間が長くなってしまうとの問題もあった。
従って、本発明は、チューブが変形することに起因する流路の閉塞が生じにくい流路開閉機構及び該流路開閉機構を備える腹膜透析装置を提供することを目的とする。
本発明は、可撓性を有するチューブの内部に形成された液体の流路を開閉させる流路開閉機構であって、前記チューブを押圧可能な押圧部材、及び該押圧部材を第1方向に進退させる駆動機構を有し、該押圧部材を前進させることで前記流路を閉止し、該押圧部材を後退させることで前記流路を開放するクランプ部と、前記クランプ部の近傍において前記チューブの位置を規制するガイド部材と、を備え、前記ガイド部材は、ガイド部材本体と、前記ガイド部材本体において前記第1方向に延びると共に前記チューブの外径以下の幅に形成され、該チューブを前記第1方向に交差する第2方向に挟持する溝部と、を備える流路開閉機構に関する。
また、前記溝部の幅は、前記チューブの外径よりも小さいことが好ましい。
また、前記ガイド部材は、前記チューブにおける前記クランプ部の近傍の一端側及び他端側に配置されることが好ましい。
また、流路開閉機構は、複数の前記チューブに対応して配置される複数の前記クランプ部を備え、前記ガイド部材は、複数の前記クランプ部に対応して配置される複数の前記溝部を有することが好ましい。
また、本発明は、上述の流路開閉機構と、一端側がそれぞれ透析液供給源又は透析液送出先に接続される複数の前記チューブ、該チューブの他端側に接続されるチャンバ、及びチャンバの内部を区画するダイヤフラムを備える送液・排液カセットと、前記チャンバの内部に空気を出し入れすることで前記ダイヤフラムを往復させて定量の透析液を吸引又は送出するエアポンプと、を備える腹膜透析装置に関する。
本発明によれば、チューブが変形することに起因する流路の閉塞が生じにくい流路開閉機構及び該流路開閉機構を備える腹膜透析装置を提供できる。
本発明の一実施形態に係る流路開閉機構を備える腹膜透析装置を示す斜視図である。 本実施形態の腹膜透析装置の送液・排液カセットの構成を示す図である。 図1に示す腹膜透析装置における流路開閉機構部分の拡大図である。 送液・排液カセットが流路開閉機構に取り付けられた状態を示す斜視図である。 送液・排液カセットが流路開閉機構に取り付けられた状態を示す平面図である。 流路開閉機構のクランプ部の構成を示す平面図である。 クランプ部の動作を模式的に示す図であり、図6のX−X線断面に対応する図である。図7(a)は、チューブの流路が閉止された状態を示し、図7(b)は、チューブの流路が開放された状態を示す。 クランプ部の動作を模式的に示す図であり、図6のY−Y線断面に対応する図である。図8(a)は、チューブの流路が閉止された状態を示し、図8(b)は、チューブの流路が開放された状態を示す。 ガイド部材の溝部にチューブが挟持された状態を示す正面図である。 本実施形態の流路開閉機構によりチューブの流路が閉止された状態を示す斜視図である。
以下、本発明の流路開閉機構及び腹膜透析装置の好ましい一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の流路開閉機構1は、図1に示すように、腹膜透析装置100に適用される。まず、腹膜透析装置100の構成につき、説明する。
腹膜透析装置100は、図1及び図2に示すように、透析装置本体110と、透析液バッグを収容して加温する加温部120と、この加温部120を覆う加温部蓋部111と、一定量の透析液を吸引及び送出する送液・排液カセット130(図2参照)と、送液・排液カセット130の流路を開閉する流路開閉機構1と、送液・排液カセット130を動作させるエアポンプ140と、流路開閉機構1を覆うカセット蓋部112と、操作部150と、を備える。
透析装置本体110は、腹膜透析装置100の外形を構成する。
加温部120は、透析装置本体110の上面部に配置される。加温部120は、透析液が収容された透析液バッグを収納する収納部121と、加温用透析液バッグを加温する加温機構(図示せず)と、を備える。加温部120は、加温機構により、収納部121に収納された加温用透析液バッグ(透析液)を所定の温度に加温する。加温部120において加温される透析液の温度は、温度センサ123により測定される。
加温部蓋部111は、透析装置本体110に対して開閉可能に取り付けられ、加温部120を覆う。
送液・排液カセット130は、図2に示すように、複数本のチューブ131,132,133,134,135と、チャンバ136と、このチャンバ136の内部に配置されるダイヤフラム137と、複数本のチューブ131,132,133,134,135を固定する固定部材138と、を備える。
複数本のチューブ131,132,133,134,135は、可撓性を有する合成樹脂(例えば、軟質のポリ塩化ビニル)により構成される。これらチューブ131,132,133,134,135の一端側は、それぞれ、透析液供給源(後述の加温用透析液バッグ101、補充用透析液バッグ102、濃度変更用透析液バッグ103)又は透析液送出先(患者Pの腹腔内、排液バッグ104)に接続される。
本実施形態では、チューブ131は、加温部120に収納された加温用透析液バッグ101に接続され、加温ラインL1の一部又は全部(以下同様)を構成する。チューブ132は、補充用透析液バッグ102(本実施形態では、3つの補充用透析液バッグ102)に接続され、補充用ラインL2を構成する。チューブ133は、補充用透析液バッグ102に収容された透析液とは異なる濃度の透析液が収容された濃度変更用透析液バッグ103に接続され、濃度変更ラインL3を構成する。チューブ134は、患者Pの腹腔内に接続され、腹膜ラインL4を構成する。チューブ135は、排液を収容する排液バッグ104に接続され、排液ラインL5を構成する。
尚、それぞれのチューブは、直接又はコネクタを介してバッグ等に接続される。
チャンバ136は、硬質の合成樹脂(例えば、硬質のポリ塩化ビニル)により構成され、所定の容量(例えば、100ml)に形成される。本実施形態では、チャンバ136は、2つの同形の球面の一部が貼り合わされた形状に形成される。チャンバ136の2つの球面の中央には、それぞれ、チャンバ136の内部と外部とを連通させる貫通穴136aが形成される。一方の球面の貫通穴136aには、複数本のチューブ131,132,133,134,135の他端側が接続される。より詳細には、複数本のチューブ131,132,133,134,135の他端側は、1本のチューブ139に集合されており、この集合された1本のチューブ139がチャンバ136の一方の球面に形成された貫通穴136aに接続される。
ダイヤフラム137は、弾性を有する膜部材により構成され、チャンバ136の内部を区画する。
固定部材138は、矩形の枠状部138aと、一端部が枠状部138aに接続され棒状に延びる棒状部138bと、を備える。枠状部138aには、複数本のチューブ131,132,133,134,135が互いに平行に配置された状態でこれらのチューブ131,132,133,134,135を固定する複数の固定溝138c(図2参照)が形成されており、これら固定溝にチューブ131,132,133,134,135を固定することで、チューブ131,132,133,134,135が枠状部138aに固定される。棒状部138bは、他端側がチャンバ136に連結されると共に、チューブ131,132,133,134,135の他端側において集合された1本のチューブ139を支持する。
流路開閉機構1は、図1及び図3に示すように、透析装置本体110の上面に配置される。この流路開閉機構1には、図3〜図5に示すように、上述の送液・排液カセット130が取り付けられる。流路開閉機構1は、送液・排液カセット130の複数本のチューブ131,132,133,134,135の流路を開閉する。
流路開閉機構1は、クランプ部20と、ガイド部材30と、を備える。
クランプ部20は、図6及び図7に示すように、チューブを押圧する押圧部材21と、この押圧部材21を進退させる駆動機構22と、チューブを挟んで押圧部材21の反対側に配置される押さえ部材23と、を備える。
本実施形態では、クランプ部20は、5本のチューブ131,132,133,134,135それぞれに対応して5セット配置される。より詳細には、図3〜図6に示すように、本実施形態では、クランプ部20は、2列に配置され、一方の列(図5における右側の列)には、チューブ131,135を開閉するクランプ部20が配置され、他方の列(図5における左側の列)には、チューブ132,133,134を開閉するクランプ部20が配置される。
押圧部材21は、図3に示すように、先端部(上端部)がチューブの幅(外径)よりもわずかに広い幅を有すると共に尖った(厚さの薄い)形状に形成される。押圧部材21は、チューブの下方に、先端部の幅方向がチューブの幅方向に沿うように配置される。
駆動機構22は、図6及び図7に示すように、カム221と、このカム221に連結され回転軸となる軸部材222と、この軸部材222を回転させるモータ223と、を備える。本実施形態では、駆動機構22は、2列に配置されたクランプ部20に対応して、2本の軸部材222及びモータ223を含んで構成される。そして、一方の列(図6における右側の列)の軸部材222に、チューブ131,135に対応する押圧部材21を上下方向(第1方向)に移動させるカム221が取り付けられ、他方の列(図6における左側の列)の軸部材222に、チューブ132,133,134に対応する押圧部材21を上下方向に移動させるカム221が取り付けられる。また、1本の軸部材222に取り付けられる複数のカム221は、互いに長径部分の位置がずれるように配置される。
以上の駆動機構22によれば、モータ223を駆動して軸部材222を回転させることにより、カム221が回転する。そして、図7(a)及び図8(a)に示すように、カム221の長径部分により押圧部材21が押し上げられることで押圧部材21は上方に移動し、また、図7(b)及び図8(b)に示すように、カム221の短径部分により押圧部材21が押し上げられる力が解除されることで押圧部材21が下方に移動する。
押さえ部材23は、図7及び図8に示すように、チューブの上方に、押圧部材21に対向して配置される。本実施形態では、押さえ部材23は、図1に示すように、後述のカセット蓋部112の内面に取り付けられる。
ガイド部材30は、図4及び図5に示すように、クランプ部20の近傍に配置され、チューブの位置を規制する。より具体的には、ガイド部材30は、流路開閉機構1に取り付けられた送液・排液カセット130の複数本のチューブ131,132,133,134,135それぞれにおけるクランプ部20(押圧部材21)の両側に配置される。本実施形態では、クランプ部20は2列に配置されているため、ガイド部材30は、4列に配置される。
ガイド部材30は、図3〜図5に示すように、矩形の板状のガイド部材本体31と、このガイド部材本体31に形成される溝部32と、を備える。
ガイド部材本体31は、長手方向がチューブの延びる方向に交差(直交)する方向に沿うように配置される。また、ガイド部材30は、板面が鉛直方向に沿うように配置される。
溝部32は、ガイド部材本体31において上側に位置する側縁から上下方向(第1方向)に延びて形成される。また、溝部32の幅D1は、図9に示すように、張力等がかかっていない状態(自然状態)におけるチューブの外径D2以下の幅の部分を有する大きさに形成される。チューブは、この溝部32に押し込まれることで溝部32により上下方向(第1方向)に交差(直交)する水平方向(第2方向)に挟持され、位置が規制される。ここで、溝部32の幅D1とは、例えば、溝部32の幅が下方から上方に向かって異なる(拡径する)場合等には、溝部32のうちのチューブを挟持する部分における中央部の幅を示す。
本実施形態では、溝部32の幅D1は、チューブの外径D2よりも小さい幅に形成される。具体的には、チューブの外径D2が5mmの場合、溝部32におけるチューブを挟持する部分の幅D1は、3.5mm〜5mmであることが好ましく、4mm〜4.5mmであることがより好ましい。
本実施形態では、1つのガイド部材30には、5本のチューブ131,132,133,134,135に対応して5つの溝部32が形成される。即ち、1本のチューブは、4つのガイド部材30(溝部32)により位置が規制される。そして、そのうちの2つのガイド部材30(溝部32)がクランプ部20(押圧部材21)の近傍において、チューブを挟持している。
ガイド部材30が配置される位置は、チューブの径によって影響されるが、上記の例(チューブ外径D2が5mm)の場合、クランプ部20から3.0mm〜11.0mmの範囲であることが好ましく、5.0mm〜9.0mmの範囲であることがより好ましい。ガイド部材30が配置される位置とクランプ部20との間の距離を上記範囲に設定することで、後述するように、ガイド部材30(溝部32)によりチューブの形状を好適に復元させられる。
以上の流路開閉機構1は、以下のように動作する。
まず、流路開閉機構1に送液・排液カセット130を配置する。ここで、図4及び図5に示すように、5本のチューブ131,132,133,134,135は、それぞれ、クランプ部20の近傍(クランプ部20の両側)において、ガイド部材30の溝部32により位置が規制される。また、図9に示すように、溝部32におけるチューブを挟持する部分の幅D1は、チューブの外径D2よりも小さく形成されている。これにより、図10に示すように、溝部32において、チューブには、水平方向(第2方向)における閉じる側(図10の矢印方向)に力(テンション)が加えられる。
この状態において、駆動機構22を動作させる。即ち、モータ223を駆動して軸部材222を回転させることにより、カム221を回転させる。すると、図7(a)及び図8(a)に示すように、カム221の長径部分により押圧部材21が押し上げられることで押圧部材21は上方に移動し、チューブを上下方向(第1方向)に押圧する。これによりチューブの流路は閉止される(図10参照)。また、図7(b)及び図8(b)に示すように、更にカム221を回転させてカム221の短径部分が押圧部材21に対応する位置にくると、押圧部材21が押し上げられる力が解除され押圧部材21が下方に移動する。これにより、チューブの押圧が解除されて流路が開放される。
ここで、本実施形態では、ガイド部材30をクランプ部20の近傍に配置し、かつ、溝部32の幅D1をチューブの外径D2以下に構成することで、クランプ部20によりチューブが押圧された場合に、溝部32において、チューブがクランプ部20により押圧される上下方向(第1方向)に交差する水平方向(第2方向)に広がることを規制できる(図10参照)。これにより、クランプ部20によるチューブの押圧が解除された場合に、溝部32において水平への広がりが規制されることによりチューブに生じるテンション(水平方向の閉じる側に付与される力)により、上下方向に押圧された部分の復元力をアシストできる。よって、押圧が解除された場合に速やかにチューブの形状が復元するので、チューブが変形することに起因する流路の閉塞を生じにくくできる。また、クランプ部20の近傍において溝部32によりチューブを挟持することで、クランプ部20により流路を閉止する場合に精度よく流路を押圧できる。
また、本実施形態では、複数本のチューブ131,132,133,134,135に対応して配置されるカム221の長径部分の位置をずらして軸部材222に取り付けた。これにより、カム221の長径部分の配置を適宜設定することで、複数本のチューブ131,132,133,134,135のうちの1本のチューブの流路のみを開放し、他のチューブの流路を閉止させられる。
エアポンプ140は、図1に示すように、透析装置本体110の内部に配置され、チャンバ136の内部に空気を出し入れすることでダイヤフラム137を往復させる。より具体的には、エアポンプ140は、チューブ(図示せず)を介してチャンバ136におけるチューブ139が接続されていない側の貫通穴に接続される。そして、エアポンプ140によりチャンバ136の内部の空気を吸引することで、ダイヤフラム137をエアポンプ140側に引き寄せていずれかのチューブからチャンバ136の内部に透析液を吸引する。また、この状態において、チャンバ136の内部に空気を導入することで、ダイヤフラム137をチューブ139側に押し込んでチャンバ136の内部に吸引された透析液を送出する。これにより、一定量(チャンバ136の容積)の透析液が吸引又は送出される。
カセット蓋部112は、透析装置本体110に対して開閉可能に取り付けられ、流路開閉機構1を覆う。このカセット蓋部112の内面には、上述のように、流路開閉機構1においてチューブを押さえる押さえ部材23が取り付けられる。
操作部150は、液晶パネル及び各種操作ボタンを含んで構成される。液晶パネルには、透析液の流量等の各種情報が表示される。
次に、以上の腹膜透析装置100の動作の一例につき説明する。
腹膜透析装置100を使用する場合、まず、図4に示すように、送液・排液カセット130を流路開閉機構1に取り付ける。次いで、送液・排液カセット130の複数本のチューブ131,132,133,135を、それぞれ、加温用透析液バッグ101、補充用透析液バッグ102、濃度変更用透析液バッグ103、排液バッグ104に接続し、プライミングを行う(図2参照)。その後、チューブ134を患者Pの腹部に接続し、透析を開始する。
ここで、透析を行う場合には、流路開閉機構1により所定の1本のチューブ(例えば、チューブ131)の流路を開放し、他のチューブの流路を閉止した状態で、エアポンプ140によりチャンバ136の内部の空気を吸引することで、流路が開放されているチューブからチャンバ136の内部に透析液(この場合、加温用透析液バッグ101に収容された透析液)を吸引する。次いで、流路開閉機構1を操作して流路を開放するチューブを変更し(例えば、チューブ134の流路を開放し、他のチューブの流路を閉止)、この状態において、チャンバ136の内部に空気を導入することで、でチャンバ136の内部に吸引された透析液を送出(この場合、患者Pの腹腔内に透析液を送出)する。これにより、一定量(チャンバ136の容積)の透析液が吸引及び送出される。
以上のように、流路開閉機構1により流路を開放するチューブ変更しながら上記操作を繰り返すことで、透析液の患者Pの腹腔内への送液(送液工程)、患者Pの腹腔内からの透析液(排液)の回収及び回収した透析液(排液)の排液バッグ104への排出(排液工程)、補充用透析液バッグ102から加温用透析液バッグ101への透析液の補充、並びに濃度変更用透析液バッグ103から加温用透析液バッグ101への透析液の補充等が行われる。
以上説明した本実施形態の流路開閉機構1及び腹膜透析装置100によれば、以下のような作用効果を奏する。
(1)流路開閉機構1を、押圧部材21を上下方向に進退させてチューブの流路を開閉するクランプ部20と、このクランプ部20の近傍に配置されチューブの位置を規制するガイド部材30と、を含んで構成し、このガイド部材30を、上下方向に延びると共にチューブの外径D2以下の幅D1に形成される溝部32を含んで構成した。これにより、ガイド部材30をクランプ部20の近傍に配置し、かつ、上下方向に延びる溝部32の幅D1をチューブの外径D2以下に構成することで、クランプ部20によりチューブが押圧された場合に、溝部32において、チューブがクランプ部20により押圧される方向(上下方向)に交差する水平方向に広がることを規制できる。これにより、クランプ部20によるチューブの押圧が解除された場合に、溝部32において水平方向への広がりが規制されることによりチューブに生じるテンション(水平方向の閉じる側に付与される力)により、上下方向に押圧された部分の復元力をアシストできる。よって、押圧が解除された場合に速やかにチューブの形状が復元するので、チューブが変形することに起因する流路の閉塞を生じにくくできる。また、クランプ部20の近傍において溝部32によりチューブを挟持することで、クランプ部20により流路を閉止する場合に精度よく流路を押圧できるので、流路を閉止した状態において液体が漏れ出すことを防げる。即ち、クランプ部20の近傍に溝部32を配置し、この溝部32によりチューブを挟持することで、クランプ部20(押圧部材21)によりチューブを押圧する場合に、押圧される部分においてチューブの位置がずれてしまう(押圧部材21からチューブが逃げてしまう)ことを防げるので、押圧部材21により好適に流路を閉止できる。
(2)溝部32の幅D1を、チューブの外径D2よりも小さく構成した。これにより、溝部32においてチューブに対して水平方向により大きなテンションを生じさせられる。よって、(押圧部材21による)押圧が開放された場合におけるチューブの復元力を更に向上させられる。
(3)ガイド部材30を、チューブにおけるクランプ部20の両側(一端側及び他端側)に配置した。これにより、チューブにおけるクランプ部20に押圧される部分の両側において、チューブが水平方向に広がることを規制できるので、押圧が開放された場合におけるチューブの復元力をより向上させられる。
(4)流路開閉機構1を、複数のクランプ部20を含んで構成し、ガイド部材30を、複数のクランプ部20に対応して配置される複数の溝部32を含んで構成した。これにより、複数本のチューブ131,132,133,134,135を流通する液体の流路を好適に開閉させられる。
(5)腹膜透析装置100を、本実施形態の流路開閉機構1を含んで構成した。これにより、腹膜透析装置100の使用環境の温度が低い場合等でも、流路を閉止した状態から流路を開放した場合に、チューブが変形することに起因する流路の閉塞を生じにくくできる。よって、より好適に送液及び排液を行える腹膜透析装置100を実現できる。
以上、本発明の流路開閉機構1及び腹膜透析装置100の好ましい一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態では、流路開閉機構1を5本のチューブの流路を開閉する5つのクランプ部20を含んで構成したが、これに限らない。即ち、流路開閉機構を、4つ以下のクランプ部20を含んで構成してもよく、また6つ以上のクランプ部を含んで構成してもよい。
また、本実施形態では、送液・排液カセット130を、チャンバ136と、ダイヤフラム137とを含んで構成して、定量の吸液・送液を実現したが、これに限らない。即ち、送液・排液カセットを、シリンダ及びピストンを含んで構成してもよい。
また、本実施形態では、流路開閉機構1を、腹膜透析装置100に適用したが、これに限らない。即ち、流路開閉機構を、チューブにより透析液とは異なる液体を流通させる装置に適用してもよい。
1 流路開閉機構
20 クランプ部
21 押圧部材
22 駆動機構
30 ガイド部材
32 溝部
130 送液・排液カセット
131 チューブ
132 チューブ
133 チューブ
134 チューブ
135 チューブ
136 チャンバ
137 ダイヤフラム
140 エアポンプ

Claims (5)

  1. 可撓性を有するチューブの内部に形成された液体の流路を開閉させる流路開閉機構であって、
    前記チューブを押圧可能な押圧部材、及び該押圧部材を第1方向に進退させる駆動機構を有し、該押圧部材を前進させることで前記流路を閉止し、該押圧部材を後退させることで前記流路を開放するクランプ部と、
    前記クランプ部の近傍において前記チューブの位置を規制するガイド部材と、を備え、
    前記ガイド部材は、
    ガイド部材本体と、
    前記ガイド部材本体において前記第1方向に延びると共に前記チューブの外径以下の幅に形成され、該チューブを前記第1方向に交差する第2方向に挟持する溝部と、を備える流路開閉機構。
  2. 前記溝部の幅は、前記チューブの外径よりも小さい請求項1に記載の流路開閉機構。
  3. 前記ガイド部材は、前記チューブにおける前記クランプ部の近傍の一端側及び他端側に配置される請求項1又は2に記載の流路開閉機構。
  4. 複数の前記チューブに対応して配置される複数の前記クランプ部を備え、
    前記ガイド部材は、複数の前記クランプ部に対応して配置される複数の前記溝部を有する請求項1〜3のいずれかに記載の流路開閉機構。
  5. 請求項4に記載の流路開閉機構と、
    一端側がそれぞれ透析液供給源又は透析液送出先に接続される複数の前記チューブ、該チューブの他端側に接続されるチャンバ、及びチャンバの内部を区画するダイヤフラムを備える送液・排液カセットと、
    前記チャンバの内部に空気を出し入れすることで前記ダイヤフラムを往復させて定量の透析液を吸引又は送出するエアポンプと、を備える腹膜透析装置。
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