JP2017196827A - インクカートリッジホルダーおよびインクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】インクカートリッジが蓋体に衝突したときに、蓋体が開いてしまうことがないインクカートリッジホルダーを提案すること。【解決手段】インクカートリッジホルダー20は、開口部8を介して挿入されるインクカートリッジ21を収容する収容部22と、開口部8を塞ぐ閉位置9Aと開口部8を解放状態とする開位置9Bとの間を予め定めた回転軸L回りに回転可能な蓋体9と、蓋体9に設けられた突起51と、を有し、突起51は、蓋体9が閉位置9Aに配置されているときに、インクカートリッジ21の挿入方向Iの後方で収容部22に収容されたインクカートリッジ21と対向し、蓋体9が閉位置9Aに配置されているときに収容部22に収容されたインクカートリッジ21が挿入方向Iの後方に移動して突起51に衝突すると、蓋体9に回転軸L回りを開位置9Bから閉位置9Aに向かう閉方向CのモーメントMが働く。【選択図】図6
Description
本発明は、インクカートリッジが着脱可能に収容されるインクカートリッジホルダー、および、インクカートリッジホルダーを備えるインクジェット記録装置に関する。
インクカートリッジからインクジェットヘッドにインクを供給して印刷を行うインクジェット記録装置は特許文献1に記載されている。特許文献1のインクジェット記録装置は、インクカートリッジを着脱可能に収容するインクカートリッジホルダーを備える。インクカートリッジホルダーは、開口部を介して挿入されるインクカートリッジを収容する収容部と、開口部を開閉する蓋体を備える。収容部内にはインク導入針が設けられている。インク導入針はインクジェットヘッドに連通するインク流路の上流端である。
インクカートリッジを挿入時する際には、開口部を塞ぐ閉位置に配置された蓋体を、開口部を解放状態とする開位置に移動させる。その後、開口部を介してインクカートリッジを収容部に挿入して、収容部内に収容する。しかる後に、開位置にある蓋体を閉位置に戻す。ここで、インクカートリッジが収容部に収容されると、インク導入針がインクカートリジに挿入され、インクカートリッジとインクジェットヘッドとがインク流路を介して連通する。これにより、インクカートリッジ内のインクがインクジェットヘッドに供給可能となる。
収容部にインクカートリッジを収容した状態でインクジェット記録装置を輸送しているときに振動や衝撃が加わると、稀に、インクカートリッジが収容部内を挿入方向とは反対の方向に移動して、閉位置にある蓋体に衝突することがある。ここで、インクカートリッジの衝突によって蓋体が開位置に移動すると、インクカートリッジが開口部から外側に飛び出してしまうという問題がある。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、インクカートリッジが収容部内を移動して収容部の開口部を塞いでいる蓋体に衝突したときに、蓋体が開いてしまうことがないインクカートリッジホルダーを提案することにある。また、このようなインクカートリッジホルダーにインクカートリッジを着脱可能に収容するインクジェット記録装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、インクカートリッジを着脱可能に収容するインクカートリッジホルダーにおいて、開口部を備え、前記開口部を介して挿入される前記インクカートリッジを収容する収容部と、前記収容部の外側に配置され、前記開口部を塞ぐ閉位置と当該開口部を解放状態とする開位置との間を予め定めた回転軸回りに回転可能な蓋体と、前記蓋体に設けられた突起と、を有し、前記突起は、前記蓋体が前記閉位置に配置されているときに、前記インクカートリッジの挿入方向の後方で前記収容部に収容された当該インクカートリッジと対向し、前記蓋体が前記閉位置に配置されているときに前記収容部に収容された前記インクカートリッジが前記挿入方向の後方に移動して前記突起に衝突すると、前記蓋体に前記回転軸回りを前記開位置から前記閉位置に向かう閉方向のモーメントが働くことを特徴とする。
本発明によれば、インクカートリッジが収容部内を挿入方向の後方に移動すると、インクカートリッジは蓋体の突起に衝突する。ここで、インクカートリッジが突起に衝突すると、蓋体には、その回転軸回りを開位置から閉位置に向かう閉方向のモーメントが働く。従って、インクカートリッジが蓋体(突起)に衝突したときに、蓋体が開位置に移動して、開口部が解放状態となることを防止できる。
本発明において、インクカートリッジが突起に衝突したときに蓋体に閉方向のモーメントが働くようにするためには、前記回転軸は、前記挿入方向で前記開口部よりも前方に位置して当該挿入方向と直交する方向に延びており、前記突起は、前記回転軸の軸線から前記挿入方向を後方に延びる仮想面に対して前記閉方向の後方に位置することが望ましい。
本発明において、前記蓋体が前記開位置に配置された状態を前記挿入方向から見た場合に、前記突起は前記開口部と重ならない位置にあることが望ましい。このようにすれば、収容部に対してインクカートリッジを着脱する際に、突起とインクカートリッジとが干渉することを防止できる。
本発明において、前記挿入方向を水平方向に向けたときに、前記回転軸は、前記開口部の上下方向の中心位置よりも下方で前記挿入方向と直交する水平方向に延びており、前記閉方向は、前記蓋体が下方から上方に回転する方向であり、前記突起は、前記蓋体が閉位置に位置したときに前記回転軸の軸線よりも下方に位置するものとすることができる。このようにすれば、閉位置において起立した姿勢で開口部を塞ぐ蓋体を、挿入方向とは反対側に向かって下方に回転させることにより、開位置に移動させることができる。また、閉位置にある蓋体の突起にインクカートリッジが衝突したときに、蓋体を上方に向かって挿入方向に回転させる閉方向のモーメントが働くので、蓋体が開くことがない。
本発明において、前記収容部は、複数の前記インクカートリッジを着脱可能に収容し、前記突起として、複数の前記インクカートリッジに対応する数の前記突起を備え、各突起は、前記蓋体が前記閉位置に配置されたときに、各インクカートリッジの挿入方向の後方で前記収容部に収容された各インクカートリッジと対向し、前記蓋体が前記閉位置に配置されているときに前記収容部に収容された前記複数のインクカートリッジのうちのいずれか一つの前記インクカートリッジが前記挿入方向の後方に移動して前記突起に衝突すると、前記蓋体に前記回転軸回りを前記開位置から前記閉位置に向かう閉方向のモーメントが働くことを特徴とする。このようにすれば、収容部に複数のインクカートリッジが装着されて蓋体が閉じられたときに、一つのインクカートリッジが収容部内を移動して蓋体の突起に衝突した場合でも、蓋体には閉方向のモーメントが働く。従って、インクカートリッジの移動によって蓋体が開くことがない。
次に、本発明のインクジェット記録装置は、インクジェットヘッドと、インクを収容したインクカートリッジを着脱可能に収容するインクカートリッジホルダーと、前記インクカートリッジホルダーに装着された前記インクカートリッジと前記インクジェットヘッドとを接続するインク流路と、を有し、前記インクカートリッジホルダーは、開口部を備え、前記開口部を介して挿入される前記インクカートリッジを収容する収容部と、前記収容部の外側に配置され、前記開口部を塞ぐ閉位置と当該開口部を解放状態とする開位置との間を予め定めた回転軸回りに回転可能な蓋体と、前記蓋体に設けられた突起と、備え、前記突起は、前記蓋体が前記閉位置に配置されているときに、前記インクカートリッジの挿入方向の後方で前記収容部に収容された当該インクカートリッジと対向し、前記蓋体が前記閉位置に配置されているときに前記収容部に収容された前記インクカートリッジが前記挿入方向の後方に移動して前記突起に衝突すると、前記蓋体に前記回転軸回りを前記開位置から前記閉位置に向かう閉方向のモーメントが働くことを特徴とする。
本発明によれば、インクジェット記録装置の輸送時などにインクカートリッジホルダーに収容されたインクカートリッジが収容部内を挿入方向の後方に移動した場合には、インクカートリッジは、挿入方向の後方に位置する蓋体の突起に衝突する。ここで、インクカートリッジが突起に衝突すると、蓋体には、その回転軸回りを開位置から閉位置に向かう閉方向のモーメントが働く。従って、インクカートリッジが蓋体(突起)に衝突したときに、蓋体が開位置に移動して、開口部が解放状態となることを防止できる。よって、インクカートリッジホルダーの収容部にインクカートリッジを収容した状態でインクジェット記録装置を輸送しているときに振動や衝撃が加わった場合でも、インクカートリッジがインクカートリッジホルダーから脱落することがない。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態であるプリンターを説明する。
(全体構成)
図1は本発明を適用したプリンターの概略構成図である。図2は蓋体が閉位置にある状態のインクカートリッジホルダーの説明図である。図3はインクカートリッジの斜視図である。図4は蓋体が開位置にある状態のインクカートリッジホルダーの説明図である。図1に示すように、本例のプリンター(インクジェット記録装置)1は、ロール紙2から繰り出される長尺状の記録紙3に印刷を行うロール紙プリンターである。プリンター1は印刷ヘッド4としてインクジェットヘッドを搭載する。
図1は本発明を適用したプリンターの概略構成図である。図2は蓋体が閉位置にある状態のインクカートリッジホルダーの説明図である。図3はインクカートリッジの斜視図である。図4は蓋体が開位置にある状態のインクカートリッジホルダーの説明図である。図1に示すように、本例のプリンター(インクジェット記録装置)1は、ロール紙2から繰り出される長尺状の記録紙3に印刷を行うロール紙プリンターである。プリンター1は印刷ヘッド4としてインクジェットヘッドを搭載する。
プリンター1は直方体形状の筐体5を備える。筐体5の前面5aには排紙口6が設けられている。筐体5の前面5aにおける排紙口6の下方には、インクカートリッジ装着口(開口部)8が設けられている。カートリッジ装着口8は蓋体9によって前方から塞がれている。以下では、互いに直交する3方向をプリンター1の前後方向X、幅方向Y、および上下方向Zとする。前後方向Xにおける前方X1は排紙口6が設けられている側であり、後方X2は、排紙口6が設けられている側とは反対側である。
筐体5の内部における排紙口6の後側には印刷ヘッド4が配置されている。筐体5の内部の後側部分にはロール紙2を収納するロール紙収容部11が設けられている。ロール紙は、その中心軸を幅方向Yに向けた状態でロール紙収容部11に投入される。また、筐体5の内部には、ロール紙収容部11から印刷ヘッド4による印刷位置Aを経由して排紙口6に至る搬送経路12が設けられている。印刷位置Aは印刷ヘッド4のインクノズル面と対峙する位置に配置されたプラテン13により規定されている。
また、プリンター1は、搬送経路12に沿って記録紙3を搬送する搬送機構15を備える。搬送機構15は、搬送ローラー対16と、搬送ローラー対16の駆動源となる搬送モーター17を備える。搬送ローラー対16は搬送経路12におけるプラテン13とロール紙収容部11の間に位置する。
筐体5の内部の前側部分であって搬送経路12の下方にはインクカートリッジホルダー20が設けられている。インクカートリッジホルダー20には印刷ヘッド4に供給するインクを貯留するインクカートリッジ21が着脱可能に収容される。
図2に示すように、インクカートリッジホルダー20はインクカートリッジ21を着脱可能に収容する収容部22を備える。カートリッジ装着口8は収容部22の開口部である。本例では、カートリッジ装着口8を介して4本のインクカートリッジ21が収容部22に収容される。図3に示すように、各インクカートリッジ21は直方体形状であり、長手方向を前後方向Xに向けた姿勢で、収容部22に収容される。インクカートリッジ21を前後方向Xから見た形状は、上下方向Zが長く、幅方向Yが短い扁平な長方形である。
各インクカートリッジ21は、直方体形状のケース31と、ケース31に収容されたインクパック32とを備える。ケース31は前後方向Xに長い直方体形状である。ケース31の背板部分31aには開口部33が設けられている。インクパック32は、幅方向Yから見た場合に前後方向Xに長い長方形の収容袋35と、収容袋35の後端縁に取り付けられた供給部36を備える。各インクカートリッジ21のインクパック32には、それぞれ色彩の異なるインクが貯留されている。インクパック32は供給部36がケース31の開口部33に保持された状態でケース31内に収容される。
図2に示すように、収容部22は、後側の壁面を規定する背板25と、天井面を規定する天井板26と、底面を規定する底板27を備える。背板25は長方形形状であり、幅方向Yおよび上下方向Zに延びる。天井板26は背板25の上端部分から背板25と同一の幅で前方X1に延びる。天井板26の前後方向Xの長さ寸法は、収容部22に収容されるインクカートリッジ21の前後方向Xの長さ寸法よりも長い。底板27は背板25の下端部分から背板25と同一の幅で前方X1に向かって延びる。底板27の前後方向Xの長さ寸法は、収容部22に収容されるインクカートリッジ21の前後方向Xの長さ寸法よりも短い。また、収容部22は、背板25、天井板26および底板27の幅方向Yの一方側の端を接続して収容部22は幅方向Yの一方側の壁面を規定する第1側板28を備える。さらに、収容部22は、背板25、天井板26および底板27の幅方向Yの他方側の端を接続して収容部22は幅方向Yの他方側の壁面を規定する第2側板29(図5参照)を備える。
背板25には4本のインク導入針30aが設けられている。4本のインク導入針30aは幅方向Yに等間隔で配列されている。インク導入針30aは印刷ヘッド4に連通するインク流路30の上流端である。各インク導入針30aは背板25から前方X1に突出する。
また、インクカートリッジホルダー20は、カートリッジ装着口8を開閉する蓋体9を備える。蓋体9は、幅方向Yに延びる回転軸L回りに回転可能である。図2に示すように、蓋体9は、上下方向Zに起立した姿勢でカートリッジ装着口8を塞ぐ閉位置9Aと、図4に示すように、前後方向Xに平伏した姿勢でカートリッジ装着口8を解放状態とする開位置9Bとの間で回転する。
収容部22にインクカートリッジ21を挿入する際には、図4に示すように、閉位置9Aに配置された蓋体9を、前方X1に向かって下方に回転させて開位置9Bに配置する。次に、カートリッジ装着口8を介して前方X1からインクカートリッジ21を収容部22に挿入する。前後方向Xを前方X1から後方X2に向かう方向がインクカートリッジ21の挿入方向Iである。プリンター1を水平な設置面に載置したときに、挿入方向Iは水平方向である。その後、インクカートリッジ21の全体を収容部22に収容し、しかる後に、蓋体9を閉位置9Aに戻す。
ここで、インクカートリッジ21が収容部22に収容されると、図2に示すように、ケース31の開口部33を介してインクパック32の供給部36にインク導入針30aを挿入された状態となる。これにより、インクカートリッジ21と印刷ヘッド4とがインク流路30を介して連通するので、インクカートリッジ21内のインクが印刷ヘッド4に供給可能となる。
図1に示すように、インクカートリッジ21がプリンター1にセットされた状態で外部の機器からプリンター1に印刷データが供給されると、プリンター1は搬送モーター17を駆動して記録紙3を搬送経路12に沿って搬送する。また、プリンター1は印刷ヘッド4を駆動して、印刷位置Aを通過する記録紙3に印刷データを印刷する。印刷が施された記録紙3の記録紙部分は排紙口6から排出される。
(蓋体)
次に、図2、図4、図5、および図6を参照して、蓋体9を詳細に説明する。図5は収容部22に収容された4本のインクカートリッジ21の前端部分と蓋体9とを後方X2の上方から見た場合の斜視図である。図6はインクカートリッジ21が収容部22内を前方X1(挿入方向Iの後方)に移動して突起51に衝突した状態の説明図である。
次に、図2、図4、図5、および図6を参照して、蓋体9を詳細に説明する。図5は収容部22に収容された4本のインクカートリッジ21の前端部分と蓋体9とを後方X2の上方から見た場合の斜視図である。図6はインクカートリッジ21が収容部22内を前方X1(挿入方向Iの後方)に移動して突起51に衝突した状態の説明図である。
図2および図5に示すように、蓋体9は、閉位置9Aにおいて上下方向Zおよび幅方向Yに延びてカートリッジ装着口8を塞ぐ蓋板41と、蓋板41の幅方向Yの両端縁から後方に突出する一対の突出板部42とを備える。各突出板部42は後方X2に向かって先細りとなる三角形形状をしている。各突出板部42の後端部分(三角形形状の頂点部分)には支軸43が設けられている。一対の突出板部42のそれぞれに設けられた2つの支軸43は、幅方向Yを互いに接近する方向に向かって同軸に延びる。また、2つの支軸43は、収容部22の幅方向Yの両側に位置する第1側板28および第2側板29にそれぞれ設けられた支持孔45に回転可能に挿入される。これにより、蓋体9は支軸43の軸線L回りに回転可能である。支軸43の軸線Lは蓋体9の回転軸Lである。
蓋体9の回転軸Lは、前後方向Xでカートリッジ装着口8よりも後方X2に位置する。また、蓋体9の回転軸Lは幅方向Yに延びる。換言すれば、蓋体9の回転軸Lは、挿入方向Iにおけるカートリッジ装着口8よりも前方で挿入方向Iと直交する方向に延びる。また、回転軸Lは、カートリッジ装着口8の上下方向Zの中心位置よりも下方に位置する。
蓋体9を閉位置9Aから開位置9Bに移動させる際には、蓋板41の上端が前方X1に向かって下側に移動する円弧の軌跡を描くように蓋体9を開方向Oに回転させる。蓋体9が開位置9Bに配置されると、図4に示すように、蓋板41は前後方向Xおよび幅方向Yに延びる。また、蓋板41は収容部22よりも下方に位置する。一方、蓋体9を開位置9Bから閉位置9Aに移動させる際には、蓋板41の前端が上方に向かって後方X2に移動する円弧の軌跡を描くように蓋体9を閉方向Cに回転させる。
ここで、蓋板41は、図2および図5に示すように、蓋体9を閉位置9Aに配置したときに収容部22の側を向く壁面に4つの突起51を備える。4つの突起51は、4つのインクカートリッジ21が収容部22に収容されたときに、それぞれ各インクカートリッジ21と前後方向Xで対向する。また、各突起51は回転軸Lよりも下方に位置する。すなわち、各突起51は、回転軸Lの軸線から前方X1(挿入方向Iの後方)に延びる仮想面Sに対して、閉方向Cの後方に位置する。4つの突起51は、蓋体9が閉位置9Aにあるときに同じ高さにある。
なお、図4に示すように、蓋体9が開位置9Bにあるときに、突起51は、前後方向Xから見た場合に、カートリッジ装着口8とは重ならない位置に配置される。本例では、蓋体9が開位置9Bに配置されたときに、突起51はカートリッジ装着口8よりも下方に位置する。
ここで、図6に示すように、インクカートリッジホルダー20の収容部22にインクカートリッジ21を収容した状態でプリンター1を輸送しているときに振動や衝撃が加わると、稀に、インクカートリッジ21が収容部22内を挿入方向Iとは反対の方向J(前方X1)に移動して、閉位置9Aにある蓋体9に衝突することがある。例えば、収容部22がインクカートリッジ21を係止するロック機構を備えている場合でも、衝撃によってロック機構による係止が解除されて、インクカートリッジ21が収容部22内を前方X1に移動して、蓋体9に衝突することがある。
このような場合に、インクカートリッジ21との衝突によって蓋体9が開位置9Bに移動すると、インクカートリッジ21はインクカートリッジホルダー20から外に飛び出してしまうという問題がある。
かかる問題に対して、本例では、インクカートリッジ21が収容部22を前方X1(挿入方向Iとは反対の方向J)に移動すると、インクカートリッジ21は蓋体9の突起51に衝突する。
ここで、インクカートリッジ21が突起51に衝突すると、蓋体9には、その回転軸L回りを開位置9Bから閉位置9Aに向かう閉方向CのモーメントMが働く。従って、インクカートリッジ21が蓋体9(突起51)に衝突したときに、蓋体9が開位置9Bに移動して、カートリッジ装着口8が解放状態となることを防止できる。また、本例では、蓋体9には4つの突起51が設けられており、各突起51は、蓋体9が閉位置9Aにあるときに各インクカートリッジ21と対応する。従って、4つのインクカートリッジ21のうちの一つのインクカートリッジ21が挿入方向Iとは反対の方向Jに移動して一つの突起51に衝突した場合でも、蓋体9には閉方向CのモーメントMが働く。従って、複数のインクカートリッジ21のうちの一つのインクカートリッジ21が蓋体9に衝突した場合でも、蓋体9が開位置9Bに移動して、カートリッジ装着口8が解放状態となることを防止できる。
また、本例では、蓋体9が開位置9Bに配置されたときに、蓋体9の突起51はカートリッジ装着口8と重ならない位置にある。従って、収容部22に対してインクカートリッジ21を着脱する際に、突起51とインクカートリッジ21とが干渉することを防止できる。
(その他の実施の形態)
上記の例では、蓋体9に4つの突起51を設けているが、4つの突起51を一体とした一つの突起51を設けてもよい。すなわち、蓋板41に、4つの突起51を幅方向Yに連続させた突条を設けてもよい。
上記の例では、蓋体9に4つの突起51を設けているが、4つの突起51を一体とした一つの突起51を設けてもよい。すなわち、蓋板41に、4つの突起51を幅方向Yに連続させた突条を設けてもよい。
なお、上記の例では、インクカートリッジホルダー20に4本のインクカートリッジ21が収容されるが、インクカートリッジホルダー20に収容されるインクカートリッジ21の本数はこれに限られるものではなく、1本でもよい。また、蓋体9に設ける突起51は、収容部22に収容されるインクカートリッジ21の本数に対応する数とすればよい。
なお、蓋体9は、幅方向Yに回転してカートリッジ装着口8を開閉するものとしてもよい。すなわち、蓋体9は、その回転軸Lが上下方向Zに延びるようにしてカートリッジホルダーに取り付けられていてもよい。この場合にも、蓋体9の回転軸Lは、カートリッジ装着口8を介して収容部22に挿入されるインクカートリッジ21の挿入方向Iでカートリッジ装着口8よりも前方に位置するものとする。また、突起51は、回転軸Lの軸線Lから挿入方向Iを後方に延びる仮想面Sに対して蓋体9を閉じる閉方向Cの後方に設けるものとする。このようにしても、インクカートリッジ21が突起51に衝突すると、蓋体9には、その回転軸回りを開位置から閉位置に向かう閉方向のモーメントが働く。従って、インクカートリッジ21が蓋体9(突起51)に衝突したときに、蓋体9が開位置9Bに移動してカートリッジ装着口8が解放状態となることを防止できる。
1…プリンター(インクジェット記録装置)、2…ロール紙、3…記録紙、4…印刷ヘッド(インクジェットヘッド)、5…筐体、6…排紙口、8…カートリッジ装着口(開口部)、9…蓋体、9A…蓋体の閉位置、9B…蓋体の開位置、11…ロール紙収容部、12…搬送経路、13…プラテン、15…搬送機構、16…搬送ローラー対、17…搬送モーター、20…インクカートリッジホルダー、21…インクカートリッジ、22…収容部、25…背板、26…天井板、27…底板、28…第1側板、29…第2側板、30…インク流路、30a…インク導入針、31…ケース、31a…背板部分、32…インクパック、33…開口部、35…収容袋、36…供給部、41…蓋板、42…突出板部、43…支軸、45…支持孔、51…突起、A…印刷位置、C…閉方向、I…挿入方向、L…回転軸、M…モーメント、O…開方向、S…仮想面、X…前後方向、X1…前方、X2…後方、Y…幅方向、Z…上下方向。
Claims (6)
- インクカートリッジを着脱可能に収容するインクカートリッジホルダーにおいて、
開口部を備え、前記開口部を介して挿入される前記インクカートリッジを収容する収容部と、
前記収容部の外側に配置され、前記開口部を塞ぐ閉位置と当該開口部を解放状態とする開位置との間を予め定めた回転軸回りに回転可能な蓋体と、
前記蓋体に設けられた突起と、を有し、
前記突起は、前記蓋体が前記閉位置に配置されているときに、前記インクカートリッジの挿入方向の後方で前記収容部に収容された当該インクカートリッジと対向し、
前記蓋体が前記閉位置に配置されているときに前記収容部に収容された前記インクカートリッジが前記挿入方向の後方に移動して前記突起に衝突すると、前記蓋体に前記回転軸回りを前記開位置から前記閉位置に向かう閉方向のモーメントが働くことを特徴とするインクカートリッジホルダー。 - 請求項1において、
前記回転軸は、前記挿入方向で前記開口部よりも前方に位置して当該挿入方向と直交する方向に延びており、
前記突起は、前記回転軸の軸線から前記挿入方向を後方に延びる仮想面に対して前記閉方向の後方に位置することを特徴とするインクカートリッジホルダー。 - 請求項2において、
前記蓋体が前記開位置に配置された状態を前記挿入方向から見た場合に、前記突起は前記開口部と重ならない位置にあることを特徴とするインクカートリッジホルダー。 - 請求項2または3において、
前記挿入方向を水平方向に向けたときに、
前記回転軸は、前記開口部の上下方向の中心位置よりも下方で前記挿入方向と直交する水平方向に延びており、
前記閉方向は、前記蓋体が下方から上方に回転する方向であり、
前記突起は、前記蓋体が閉位置に位置したときに前記回転軸の軸線よりも下方に位置することを特徴とするインクカートリッジホルダー。 - 請求項1において、
前記収容部は、複数の前記インクカートリッジを着脱可能に収容し、
前記突起として、複数の前記インクカートリッジに対応する数の前記突起を備え、
各突起は、前記蓋体が前記閉位置に配置されたときに、各インクカートリッジの挿入方向の後方で前記収容部に収容された各インクカートリッジと対向し、
前記蓋体が前記閉位置に配置されているときに前記収容部に収容された前記複数のインクカートリッジのうちのいずれか一つの前記インクカートリッジが前記挿入方向の後方に移動して前記突起に衝突すると、前記蓋体に前記回転軸回りを前記開位置から前記閉位置に向かう閉方向のモーメントが働くことを特徴とするインクカートリッジホルダー。 - インクジェットヘッドと、
インクを収容したインクカートリッジを着脱可能に収容するインクカートリッジホルダーと、
前記インクカートリッジホルダーに装着された前記インクカートリッジと前記インクジェットヘッドとを接続するインク流路と、を有し、
前記インクカートリッジホルダーは、開口部を備え、前記開口部を介して挿入される前記インクカートリッジを収容する収容部と、前記収容部の外側に配置され、前記開口部を塞ぐ閉位置と当該開口部を解放状態とする開位置との間を予め定めた回転軸回りに回転可能な蓋体と、前記蓋体に設けられた突起と、備え、
前記突起は、前記蓋体が前記閉位置に配置されているときに、前記インクカートリッジの挿入方向の後方で前記収容部に収容された当該インクカートリッジと対向し、
前記蓋体が前記閉位置に配置されているときに前記収容部に収容された前記インクカートリッジが前記挿入方向の後方に移動して前記突起に衝突すると、前記蓋体に前記回転軸回りを前記開位置から前記閉位置に向かう閉方向のモーメントが働くことを特徴とするインクジェット記録装置。
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JP2016090389A JP2017196827A (ja) | 2016-04-28 | 2016-04-28 | インクカートリッジホルダーおよびインクジェット記録装置 |
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