JP2017196607A - ノズル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易化を維持し、流体が旋回流となって均一な噴射パターンを形成可能にするノズル装置の提供。
【解決手段】一端側に吐出口12を設けた筒状ノズル本体1と、ノズル本体内に組み込まれたチップ2とを備え、ノズル本体1の筒状内周面とチップ2の外周面との間に形成されてノズル本体1の吐出口12に向かって延びる略螺旋状の流体通路FPを有し、ノズル本体1内に導入される流体を流体通路FPにより旋回流にして吐出口12より噴射するノズル装置6であって、ノズル本体1に設けられてノズル本体1の内径より径小となっていて流体通路FPに流入される流体を所定流量に調整する流量調整手段19と、流体通路FPを複数有しており、流量調整手段19から流入する流体を各流体通路FPにそれぞれ分岐流入させる流体分岐手段28とを有しているノズル装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、流体を噴射するノズル装置に関し、特に流体を流体通路にて旋回流に形成する構成に好適なノズル装置に関する。
対象のノズル装置は、用途例として、洗浄液や気体を噴射したり、塗装液や薬液を噴射したり、特許文献2に開示された図18のごとく鋼材に冷却水を噴射する冷却装置を構成したり、特許文献3に開示された図19のごとく便座本体に設けられて水等を散布して水膜を形成することで汚れが便器内面に付着するのを抑制したり、人体局部に噴射して洗浄したりする場合等、色々な分野で使用されている。
図17(a)は、従来のノズル装置として特許第2582836号公報に開示のものを示している。このノズル装置は、筒状のノズル本体10と、環状シール部材20と、ノズル先端30と、過流付与羽根40とからなる。ノズル本体10において、一端側にはスプレー流体源用の接続手段11,12が設けられている。他端側筒内には、環状シール部材20が奥側に配置され、その手前にノズル先端30が過流付与羽根40を内側に組み入れた状態で着脱可能に連結される。そして、流体は、一端側通路部分14から、環状シール部材20の内孔を通って、ノズル先端30の拡大室34の内周と過流付与羽根40の外周との間に形成される流体流路を通って旋回流となって、中間流路35を通ってオリフィス36、更に末広がり出口端38から円錐形に噴射される。以上のノズル装置は、目詰まりに対応可能なように迅速分解式にしたものであるが、ノズル本体10、環状シール部材20、ノズル先端30、過流付与羽根40を必須としているため部材数が多く複雑でコスト低減が図り難い。その対策例として、図17(b)、図18(b)、図19(b)の各ノズル装置は、主部材が2又は3部材からなり簡易化されている。
このうち、図17(b)は特許文献1に開示のものである。このノズル装置は、一端側に吐出口(孔)2を設けた筒状のノズル本体1と、ノズル本体1の筒内に組み込まれたチップ(中子、旋回部材)7とを備え、ノズル本体1の筒状内周面とチップ7の外周面との間に形成されてノズル本体1の他端側から吐出口2に向かって延びる略螺旋状の流体通路(連通部)9a,9bを有し、ノズル本体1内に導入される流体を流体通路9a,9bにより旋回流にして吐出口2より噴射する。符号8a,8bは羽根状案内部材である。この構造では、ノズル本体の吐出口2側の端面に吐出口2で交差する2つの溝6a,6bを設けることで、流体が吐出口より噴射される形状を矩形状噴霧パターンとして形成できるようにする。
図18のノズル装置1cは特許文献2に開示のものである。このノズル装置は、一端側にオリフィス付き喉部66を有した筒状ノズル本体(スプレーノズル)60と、ノズル本体60に連結される流入口64を有した接続ボデイ61と、接続ボデイ61内に配設されて流入口64から移送される冷却水に旋回流を付与するチップ(ベーン)62とを備えている。この構造では、流入口64に入った冷却水がチップ62により旋回しながら旋流室65を通って喉部66で収束されながら楕円形オリフィスを介し全面楕円形の噴射パターンを形成する。
図19のノズル装置9は特許文献3に開示のものである。このノズル装置9は、水噴射部34を形成する水供給体35と、水噴射部34から噴射された水を放射線状に拡散する円形状の水拡散体36とを有している。水拡散体36は、水噴射部34と対向する上壁が凹曲面状に設定され、また、水供給体35の内部通水路37に突入する支柱部38に複数の支持用リブ39が設けられている。この構造では、水散布が便器1の内面の外周部に向けて放射状に広がりそのリム部直下に注がれ、内面傾斜に沿って全面を濡らしながら流下される。
特許第4504641号公報(図1〜図4) 特許第3066791号公報(図12〜図14) 特開2013−79578号公報(図4〜図6)
以上の簡略化されたノズル装置は、図17(a)の構造に比べてコスト低減を図り易いものの、次のような観点から未だ満足できない。
(1)図17(b)の構造では、例えば、チップ7をノズル本体1内に抜け止めするため図18(b)の接続ボデイ61のような連結部材が必要となり煩雑化する。また、流体がノズル本体の入口側通路3dから各流体通路(連通部)9a,9bに積極的に分岐流入されるようにする構成を欠いているため安定した旋回を維持し難い等の問題がある。
(2)同様に、図18(b)の構造では、主部材がノズル本体60、接続ボデイ61、チップ62の3部材構成であるため構成部材が多く煩雑化する。また、流体が接続ボデイ61の流入口64からチップ62の各流体通路に積極的に分岐流入されるようにする構成を欠いているため安定した旋回を維持し難い等の問題がある。
(3)図19(b)の構造では、水が水噴射部34から水拡散体36の凹曲面に当たって同(a)の破線で示されているごとく便器内面の周部に向けて放射状に広がり、内面傾斜に沿って全面を濡らしながら流下される。要は、水が水拡散体36の存在で水拡散体の真下に無い状態、つまり噴射パターンがフルコーン形状とならず、ホロコーン形状になり易い。
本発明の目的は、以上のような課題を多少なりとも解消して、簡易性を維持して流体が旋回流となって均一な噴射パターンを確実に形成できるようにしたノズル装置を提供することにある。他の目的は以下の内容説明の中で明らかにする。
上記目的を達成するため本発明は、第1及び第2形態を参照して特定すると、一端側に吐出口(12又は33)を設けた筒状のノズル本体(1又は3)と、前記ノズル本体内に組み込まれたチップ(2又は4)とを備え、前記ノズル本体の筒状内周面と前記チップの外周面との間に形成されて前記ノズル本体1の前記吐出口に向かって延びる略螺旋状ないしは円弧状の流体通路を有し、前記ノズル本体内に導入される流体を前記流体通路により旋回流にして前記吐出口より噴射するノズル装置(6又は7)であって、前記ノズル本体(1又は3)に設けられてノズル本体の内径より径小となっていて前記流体通路に流入される流体を所定流量に調整する流量調整手段(19又は41)と、前記流体通路を複数有しており、前記流量調整手段から流入する流体を前記各流体通路にそれぞれ分岐流入させるようにする流体分岐手段(28又48)とを有していることを特徴としている。
以上の本発明は、請求項2〜8で特定したように具体化されることがより好ましい。
(ア)、請求項1において、前記流量調整手段(19)は前記ノズル本体(1)の周囲に設けられている構成である(請求項2)。この構成は、第1形態及び変形例1〜3に基づく特定である。
(イ)、請求項1において、前記流量調整手段(19)は前記ノズル本体(1)に設けられていると共に、前記流体分岐手段(28)は前記チップ(2)に設けられている構成である(請求項3)。この構成は請求項2を更に限定したもので、第1形態及び変形例1〜3に基づく特定である。
(ウ)、請求項1において、前記流量調整手段(41)及び前記流体分岐手段(48)は前記チップ(4)にそれぞれ設けられている構成である(請求項4)。この構成は第2形態に基づく特定である。
(エ)、請求項4において、前記流量調整手段(41)及び前記流体分岐手段(48)は前記チップ(4)に一体に形成されている構成である(請求項5)。この構成は請求項4をより具体的に特定したのである。
(オ)、請求項1において、前記流体分岐手段(58)は前記チップ(5B)に設けられていると共に、前記流量調整手段は前記流体分岐手段に対応して前記ノズル本体に専用の調整部材(5A)として組付けられている構成である(請求項6)。この構成は図16の変形例に基づく特定である。
(カ)、請求項1から5において、前記ノズル本体及び前記チップは、前記チップの外周に設けられた係合部(24又は43a)と、前記ノズル本体に設けられた被係合部(15b又は36)との係合により連結される構成である(請求項7)。この構成は第1形態と第2形態に基づく特定である。
(キ)、請求項1から3において、前記ノズル本体(1)に対して前記チップ(2)を位置決めするための位置決め手段(16,23)を有している構成である(請求項8)。この構成は第1形態と変形例1〜3に基づく特定である。
(ク)、請求項1から8において、前記流体通路(FP)は、前記チップ(2)の外周長手方向に延びている溝(29a,29b)と前記ノズル本体の筒状内周面との間に区画されている構成である(請求項9)。この構成は第1形態と変形例1〜3に基づく特定である。
(ケ)、請求項1から8において、前記流体通路(FP)は、前記ノズル本体の筒状内周長手方向に延びている溝と前記チップとの間に区画されている構成である(請求項10)。この構成は、図示を省いたが、上記以外の流体通路構成として、流体通路がノズル本体の筒状内周長手方向に設けられた溝とチップの外周面との間に区画されているという特定である。すなわち、この構成は、本発明の流体通路がノズル本体の筒状内周面とチップの外周面との間に設けられていればよい点を明確化するための特定である。
(コ)、請求項1から8において、前記流体通路(FP)は、前記チップ(4)を構成して前記ノズル本体内に挿入されている板部(44)及び前記板部の下両側面に突出されている翼部(47a,47b)と前記ノズル本体の筒状内周面との間に区画されている構成である(請求項8)。この構成は第2形態と図16の変形例に基づく特定である。
請求項1の発明は、主部材がノズル本体及びチップとなるため簡易化を維持でき、流体通路がノズル本体の筒状内周面とチップの外周面との間に形成されてノズル本体内に導入される流体を旋回流にして吐出口より噴射するため噴射パターンとしてフルコーン形状、又は、噴射分布パターンとして円形状、又は、それに類似のパターンを形成容易となる。加えて、本発明では、図3や図12に例示されるごとく、ノズル本体に設けられてノズル本体の内径より径小となっている流量調整手段を有し、更に、流量調整手段から流入する流体を複数の流体通路にそれぞれ分岐流入させるようにする流体分岐手段を有している。このため、このノズル構造では、部材数を増やすことなく所定流量の流体を流体分岐手段により各流体通路にほぼ均等に分岐流入でき、それにより目的の噴射パターンを精度よく形成可能となる。
請求項2の発明は、図3に例示されるごとく、流量調整手段をノズル本体の周囲に設けられているため、簡易性を維持できる。また、請求項3の発明は、図3に例示されるごとく、流量調整手段をノズル本体に一体に容易に形成したり、流体分岐手段をチップに一体に容易に形成可能となるため、製造ないしは成形性に優れたものとなる。
請求項4の発明は、図12に例示されるごとく、流量調整手段及び流体分岐手段が共にチップに設けられているため、製造ないしは成形性に優れている。更に、請求項5の発明では、流量調整手段及び流体分岐手段をチップに一体に形成しているため、流量調整手段及び流体分岐手段の位置精度を保ち易く、それにより目的の噴射パターンをより精度よく形成可能となる。
請求項6の発明は、図16に例示されるごとく、流体分岐手段がチップに設けられていると共に、流量調整手段がノズル本体に専用の調整部材として内装されている。このため、図12の構造に比べ部材数が増えるが、流体分岐手段及び流量調整手段の形状制約を緩和し易くなる。
請求項7の発明は、請求項1から3において、ノズル本体及びチップがチップの外周に設けられた係合部とノズル本体に設けられた被係合部との係合により連結されるため、組立容易となる。
請求項8の発明は、請求項1又は2において、チップをノズル本体に位置決めするための位置決め手段を有しているため、第1形態のごとくチップをワンタッチ操作によりノズル本体の筒内に精度よく組付けることが可能となり組立性を向上できる。
請求項9の発明は、請求項1から8において、図3に例示されるごとく流体通路が第1形態のごとくチップの外周長手方向に延びている溝とノズル本体の筒状内周面との間に区画されているため、必要に応じて図7(b)、図8、図9のような構成を展開容易となる。これに対し、請求項10の発明は、請求項1から8において、流体通路がノズル本体の筒状内周長手方向に延びている溝とチップとの間に区画されているため、流体通路構成として、請求項9の構成に制約されず設計自由度を拡大可能となる。
請求項11の発明は、請求項1から6において、流体通路が第2形態のごとくチップを構成してノズル本体内に挿入されている板部及びその板部の下両側面に突出されている翼部とノズル本体の筒状内周面との間に区画されているため、必要に応じて図16のような構成を展開容易となる。
第1形態に係るノズル装置を示す外観斜視図である。 図1のノズル装置の細部を示し、(a)は上面図、(b)は背面図、(c)は側面図、(d)は正面図、(e)は下面図である。 (a)は図2(d)のA−A線断面図、(b)はノズル本体だけを断面した図2(d)のA−A線断面図、(c)は(b)のX部を拡大して示す作動図である。 上記ノズル装置を構成しているノズル本体の細部を示し、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は(a)のB−B線断面図、(d)は(b)のC−C線断面図、(e)は(b)のD−D線断面図である。 上記ノズル装置を構成しているチップの細部を示し、(a)は上面図、(b)は背面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図、(e)は(a)のE−E線断面図、(f)は(c)のF−F線断面図、(g)はそのG−G線断面図、(h)はそのH−H線断面図である。 上記ノズル装置を用いた使用例を示し、(a)はノズル装置の噴射状態を示す模式図、(b)はその噴射パターンをK−K線で断面した模式図である。 (a)は上記チップの斜視図であり、(b)は上記チップの変形例1を前記斜視図に対応して示す図である。 上記チップ及びノズル本体の変形例2を図3に対応して示す図である。 上記チップの他の変形例3を示し、(a)はその斜視図、(b)は(a)の状態から略90度回転した状態での斜視図である。 第2形態に係るノズル装置を図1に対応して示す外観斜視図である。 図10のノズル装置の細部を示し、(a)は上面図、(b)は背面図、(c)は側面図、(d)は正面図、(e)は下面図である。 (a)は図11(e)のA1−A1線断面図、(b)はノズル本体だけを断面した図11(e)のA1−A1線断面図、(c)は(b)のX1部を拡大して示す作動図である。 図10のノズル装置を構成しているノズル本体の細部を示し、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は下面図、(d)は(c)のB1−B1線断面図である。 図10のノズル装置を構成しているチップの細部を示し、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は下面図、(d)は左側面図、(e)は(c)のC1−C1線断面図である。 図10のノズル装置を用いた使用例を示し、(a)はノズル装置の噴射状態を示す模式図、(b)はその噴射パターンをK1−K1線で断面した模式図である。 第2形態の変形例を示し、(a)はノズル本体を半断面した構成図、(b)はその概略斜視図である。 (a)は特許第2582836号公報に開示された従来のノズル装置の断面図、(b)は特許文献1に開示のノズル装置の断面図である。 (a)は特許文献2に開示のノズル装置の使用例を示す構成図、(b)はそのノズル装置の断面図である。 (a)は特許文献3に開示のノズル装置の使用例を示す構成図、(b)はそのノズル装置の断面図である。
以下、本発明の形態例について添付図面を参照しながら説明する。この説明では、図1から図6に示した第1形態及びその作動、図7(b)の変形例1、図8の変形例2、図9の変形例3、図10から図15に示した第2形態、図16のその変形例の順に詳述する。
(第1形態)このノズル装置3は、一端10a側に吐出口12を設けた筒状のノズル本体1と、ノズル本体1の筒状内に組み込まれたチップ2とを備え、ノズル本体1の筒状内周面11とチップ2の外周面との間に形成されてノズル本体1の他端10b側から吐出口12に向かって延びる略螺旋状ないしは円弧状の流体通路FPを有し、ノズル本体1の筒内に導入される水等の流体を流体通路FPにより旋回流にして吐出口12より噴射可能にする。なお、ノズル本体1及びチップ2は、両者共に合成樹脂を用いた射出成形品であるが、樹脂以外であっても差し支えない。
工夫点は、ノズル本体1の他端10b側周囲に連結されて目的の流体をノズル本体1の筒内に導入可能にする接続部17と、接続部17に対応してノズル本体1の周囲に穿設されてノズル本体1の筒内径より径小となっている流量調整手段である径小孔部19と、チップ2の周囲に設けられて流体通路FRのチップ側を区画している溝29a,29bと、チップ2に設けられて径小孔部19から流入する流体を各流体通路FPにそれぞれ分岐流入させるようにする流体分岐手段である流体分岐部28とを備えている。以下、これらの細部を明らかにする。なお、径小孔部19は、形態例だとノズル本体1の他端10bの周囲に穿設されているが、他端側周囲でなくともよい。つまり、構成的には、例えばノズル本体1が長くなるような場合だと、他端側から離れた適位置の周囲に穿設されることもある。
ここで、ノズル本体1は、概略L形からなり、円筒形の筒部10と、筒部10に略直角に連結された接続部17とを一体に形成している。接続部17は、目的の流体を筒部10内に供給可能にする通路18を形成している。接続部17には、供給管9に挿入されたときに抜け難くする複数の周回爪17aが設けられている。なお、供給管9としてはパイプ、ホース、配管、それらに類似のものが用いられる。
筒部10の外周は、一端10a側が取付板部8aに対する回転規制となる規制突起13及び取付手段である複数の係合片14を有し、他端10b側がチップ2の頭部20を受け入れる複数の片部15及びチップ2を位置決めする凹部16を有している。筒部10の内周面11は、一端10a側が中心軸線に沿った吐出口12及び吐出口12に向けて次第に縮径された縮流部11aを有し、他端10b側がチップ2の頭部20及び首部26を受け入れる径大部11bと径小孔部19を中心とした浅い段差11cとを有している。
すなわち、規制突起13は一端10a周囲に突出されている。各係合片14は、一端10a側周囲に略く形状に突出され、最大に張り出した頂部14aと下端との間が圧接部であり、内側の隙間14bの存在にて弾性縮径可能となっている。そして、規制突起13及び係合片14は、図1及び図6(a)から推察されるごとく取付板部8aに設けられた取付孔8bに規制突起13側を含む一端側を挿入した状態で、取付板部8aの上下面を規制突起13と係合片14とで挟持することで取付板部8aに保持可能にする。なお、取付板部8aは、専用の取付板からなる構成、又は、図6(a)のごとくノズル装置1の主要部を収容するノズルケース8の一部である。
各片部15は、図3及び図4に示されるごとく内径15aがチップの頭部20を嵌合する大きさであり、互いの間に設けられた縦スリット15bにより揺動可能となっている。各片部15の中央部には係合穴15cが貫通形成されている。各係合穴15cは、頭部20の周囲に設けられた対応する突起24と係合する。
吐出口12は、流体を流出するオリフィスであり、奥側の最小径の丸穴12aと、外側の末広となった傾斜拡大穴12bとからなる。スプレー角度θは任意であるが、通常は50度〜120度程度に設定される。縮流部11aは、流体が図3(c)のごとく流体通路FPにより旋回流に形成された状態で圧縮ないしは縮流されるようにして吐出口12へと導く。なお、符号10cは、一端10aの端面に対し傾斜拡大穴12をbの先端側を縁取るよう突出された先端突出部である。
接続部17の通路18は、径小孔部19に向けて次第に径小にした縮流部18aを介して径小孔部19に接続されている。径小孔部19は、通路18及び筒部10の内径よりも小さく設けられている。段差11cは、省いてもよいが、後述するチップ2の流体分岐部28と対向する箇所であり、流体を径小孔部19から筒部10内にスムースに導入されるようにしたり、異物が詰まり難くする上で有用となる。
これに対し、チップ2は、図5に示されるごとく頭部20及び頭部20の端面から突出された軸部25からなり、頭部20及び軸部25の一部に設けられて中心軸線方向に延びた穴部21、穴部21より径小である穴部22及び穴部22より更に径小である穴部22aが設けられている。チップ2は、各穴部21,22,22aにより軽量化が図られている。頭部20の周囲には、上記した係合穴15cに係合可能な突起24と、凹部16に嵌合可能な位置決め用凸部23とが設けられている。
軸部25は、頭部20の下側に設けられた首部26と、首部26の下側に設けられた鍔部27と、鍔部27の下側の軸部分に設けられて流体通路FPを区画する溝29a,29b及び流体分岐部28と、略V形の先端面25a,25aとを一体に有している。
首部26にはシールリングRが装着される。シールリングRは、図3に示されるごとく頭部20と鍔部27との間に位置規制された状態で、ノズル本体の径大部11bの対応内周に圧接することで首部26と径大部11bとの間を密封可能にする。すなわち、シールリングRは、流体が通路18、縮流部18a、径小孔部19を通って筒部10内に所定圧で流入されても軸部25と径大部11bとの間の液漏れを防ぐ。
流体分岐部28は、溝29a,29b同士が交わる箇所に設けられて、上下の突起28a,28b及び突起28a,28b同士の間の中間部28cからなる。上下の突起28a,28bは、図3(b)に示されるごとく上記した段差11cないしは内周面11に当接し、流入する流体を左右の溝29a,29bにガイドする。なお、突起28a,28bは片方だけでもよく、両方なくてもよい。中間部28cは、突起28a,28bより低く形成されて径小孔部19に対し隙間を保って略中央に対向するようになることが望ましく、平面状又は緩やかな山形であってもよい。
溝29a及び溝29bは、軸部25のうち、鍔部27より下側軸部分の周囲に設けられて流体分岐部28から対応する先端面25aに略螺旋状ないしは円弧状に形成されている。つまり、溝29aは、上側が流体分岐部28に接続され、下側が一方の先端面25aに接続された状態で、全体が略螺旋状ないしは円弧状となっている。溝29bは、上端が流体分岐部28に接続され、下端がもう一方の先端面25aに接続された状態で、全体が略螺旋状ないしは円弧状となっている。
(第1形態の作動)以下、上記ノズル装置6に関しその主な作動特徴について説明する。
(1)組立操作では、チップ2にシールリングRを装着した後、ノズル本体1の内部にチップの軸部25から挿入する。挿入途中では、凸部23が凹部16に嵌合されるようにチップ2をノズル本体1に対して位置出しする。その状態から、チップ2は更に押入されると固定される。すなわち、チップ2は、各片部の内径15aに対する頭部20の嵌合と、複数の係合穴15cに対する各突起24の係合、凹部16に対する凸部23の嵌合と、径大部11bに対するシールリングRの圧接とにより、ノズル本体1に対して精度よく位置決め固定される。この組立状態において、径小孔部19は、図3に示されるごとくチップの流体分岐部28を構成している上下の突起28a,28b及び中間部28cと対向配置されている。
(2)図6は以上のノズル装置6の使用例を示している。ノズル装置6は、例えば、ノズルケース8内に収容されると共に、ノズルケース8を構成している取付板部8aに対し上記した規制突起13及び係合片14による挟持構造により保持されている。ノズルケース8は、一例として、ノズル装置6を図19(a)と同様な便器用として用いる場合だと、便座ないしは便座本体の対応部に配設される。接続部17には供給管9の対応端が接続され、供給管9から水等の流体が通路18に所定圧で供給される。勿論、ノズル装置6の用途はこれ以外でもよく、段落0002に記載したごとく色々な分野に使用可能である。
(3)以上のノズル装置6において、供給管9を介して接続部の通路18に洗浄水が供給される。すると、水等の流体は、通路18内にあって上流側縮流部18aにより設計値まで縮流されながら、流量調整手段である径小孔部19を通って筒部10内に移送される。その後、筒部10内に入った流体は、径小孔部19と対向している流体分岐部28、つまり上下突起28a,28b及び中間部28cの存在により、溝29aと筒部の内周面11との間に区画されている流体通路FP(以下、溝29aを含む流体通路FRと略称する)と、図3(c)に示されるごとく溝29bと筒部の内周面11との間に区画されている流体通路FP(以下、溝29bを含む流体通路FRと略称する)とに分岐されて流入される。
(4)換言すると、流量調整手段である径小孔部19から筒部10内に入った水等の流体は、径小孔部19と対向している流体分岐部28により、溝29aを含む流体通路FPと、溝29bを含む流体通路FPとにほぼ均等に二分されて流入されることになる。なお、図3(c)において、溝29bを含む流体通路FPは紙面の上側に位置し、溝29aを含む流体通路FPは図示しないが紙面の下側に位置している。そして、同図では、水等の流体の流れとして、径小孔部19より筒部10内への流れを実線で示している。流体分岐部28による分岐後の流れとして、溝29bを含む流体通路FPの流れも実線で示し、紙面下側の溝29aを含む流体通路FR(不図示)の流れを破線で示している。
すなわち、この例では、筒部10内に入った水等の流体が溝29aを含む流体通路FPと、溝29bを含む流体通路FPとにほぼ均等に二分されるため、各流体通路FPで形成される旋回流、更に各流体通路FPから吐出口12(の径小孔12a)に達するまでに形成される旋回流を設計通りのパターンに近づけることができる。その結果、このノズル装置6では、図6に示されるような良好な噴射パターンを維持でき、噴射角度θや噴射距離を設計通りの値に保つことができる。この作動は、噴射パターンとして、従来ノズル装置だと生じ易い均一性が乱れたり、スジが発生したり、部分的に偏りが生じる等の不具合を解消したり緩和できることを意味する。
(変形例1)図7(a)は上記したチップ2の斜視図である。図7(b)はそのチップ2の変形例を同(a)と同様な態様で示している。なお、変形例1の説明では、以上の第1形態と同一又は類似する箇所には同じ符号を付し、重複した記載を極力省く。
同(b)の変形例1は、軸部25に設けられる溝29a及び29bの長さを同(a)に比べ延長した一例である。すなわち、溝29aは、上端が流体分岐部28に接続され、下端が対応する下端面25aの形状を変更して下突起28bの下方まで延長形成されている。符号25bはその延長形成されて溝29aの下側を縁取っている下縁部である。同様に、溝29bは、上端が流体分岐部28に接続され、下端が対応する下端面25aの形状を変更して下方へ更に延長形成されている。符号25cはその延長形成されて溝29bの下側を縁取っている下縁部である。この変形例1では、特に、溝29a,29bの長さを変更することにより、図6の噴射分布パターンを円形状から、例えば楕円形状等に変えることができる。
(変形例2)図8は、上記したシールリングRに代えてシール用フランジ26aをチップ2に一体形成した一例を示している。なお、変形例2の説明でも、以上の第1形態と同一又は類似する箇所には同じ符号を付し、重複した記載を極力省く。
図8において、チップ2は、頭部20及び頭部20の端面から突出された軸部25からなる。軸部25は、頭部20の下側に位置した首部26aを有し、この首部26aが第1形態の首部26よりも径小に形成されている。この首部26aには、上下のシール用フランジ26b,26bが一体に形成されている。各フランジ部26bは、ノズル本体の径大部11bの対応内周に圧接することにより、首部26aと径大部11bとの間を密封可能にして、流体が通路18、縮流部18a、径小孔部19を通って筒部10内に所定圧で流入されても軸部25と径大部11bとの間の液漏れを防ぐ。このようにして、変形例2では、第1形態に比べて品質を維持しながら部品点数及び組立工数を減らすことができる。なお、変形例2において、溝29a(不図示)及び溝29bは変形例1と同じ構成となっている。スプレー角度θは第1形態に比べて大きくなっている。
(変形例3)図9は、上記第1形態のチップ2に設けられた流体分岐部28を変更した一例である。同(a)はチップの斜視図、同(b)は(a)の状態から略90度回転した状態での斜視図である。なお、変形例3の説明でも、以上の第1形態や変形例1,2と同一又は類似する箇所には同じ符号を付し、重複した記載を極力省く。
変形例3の流体分岐部28Aは、軸部25のうち、径小孔部19と対向する箇所に設けられて径小孔部19から筒部10内に流入する流体を穴内に受け入れる導入穴28dと、各溝29a,29bの上側と導入穴28dとを連通している排出穴28e,28fとからなる。そして、径小孔部19から筒部10内に流入する流体は、導入穴28dに流入した後、ほぼ均等に二分されて、排出穴28eから溝29aを含む流体通路FPと、排出穴28eから溝29bを含む流体通路FPとに分岐流入される。
従って、変形例3においても、径小孔部19から筒部10内に流入する水等の流体は穴構成の流体分岐部28Aによって、溝29aを含む流体通路FPと、溝29bを含む流体通路FPとにほぼ均等に二分されるため、各流体通路FPで形成される旋回流、更に各流体通路FPから吐出口12(の径小孔12a)に達するまでに形成される旋回流を設計通りのパターンに近づけることができ、上記した流体分岐部28と同様な作用効果が得られる。なお、変形例3において、溝29a(不図示)及び溝29bは変形例1,2と同じ構成となっている。このような流体分岐部28Aを一般化すると、以上の導入穴は単一穴であり、以上の排出穴は流体通路FPの数だけ設けられることになる。
(第2形態)図10から図15は、第2形態のノズル装置7を図1から図5に対応させて示している。このノズル装置7は、直線形であり、一端30a側に吐出口33を設けた筒状のノズル本体3と、ノズル本体3の筒状内に組み込まれたチップ4とを備え、ノズル本体3の筒状内周面32(32a)とチップ3の外周面との間に形成されてノズル本体3の他端30b側から吐出口33に向かって延びる略螺旋状の流体通路FPを有し、ノズル本体3の筒内に導入される水等の流体を流体通路FPにより旋回流にして吐出口33より噴射可能にする。なお、ノズル本体3及びチップ4は、両者共に合成樹脂を用いた射出成形品であるが、樹脂以外であっても差し支えない。
ノズル本体3は、吐出口33を形成している前筒部30及び前筒部30より後側に設けられて目的の供給流体を筒内に導入可能にする接続部31を同軸線上に一体に形成している。また、ノズル本体3は、接続部31の筒状内にチップ4の軸部42を挿入配置している。チップ4は、頭部40の下面に突設されてノズル本体3内に挿入される筒部43、小筒部45及び板部44と、板部44の下両側面に突出されている螺旋状ないしは円弧状の翼部47a,47bとを有している。そして、この構造では、板部44及び翼部47a,47bとノズル本体3の筒状内周面32(32a)との間に複数(この例では2つ)の流体通路FPを区画している。また、チップ4は、流量調整手段である径小孔部41及び径小孔部41から流入する流体を後述する各流体通路FPにそれぞれ分岐流入させる流体分岐手段である流体分岐部48を有している。以下、これらの細部を明らかにする。
ここで、ノズル本体3は、吐出口33を形成している前筒部30と、前筒部30に同軸線上に連結された接続部31とからなり、全体が概略I形ないしは直線形である。前筒部30の外周は、一端30a側に設けられて取付板部8aに対する取付手段である規制突起35及び複数の係合突起36を有している。前筒部30の内周面32には、一端30a側に設けられて中心軸線に沿った吐出口33、及び吐出口33に向けて次第に縮径された縮流部32cを有している。
接続部31の内周面32は、前筒部30側の内径32bよりも若干径小の内径32aとなっていると共に、入口側に周設された係合溝34を有している。接続部31の外周面には、ホース等の供給管9に挿入されたときに抜け難くする複数の周回爪31aが設けられている。
すなわち、規制突起35は一端30a周囲に突出されている。各係合突起36は一端30a側周囲にくさび状に突出されている。そして、規制突起35及び係合突起36は、図10及び図15(a)から推察されるごとく取付板部8aに設けられた取付孔8aに規制突起35側を含む一端側を挿入した状態で、取付板部8aの両面を規制突起35と係合突起36とで挟持することで取付板部に8aに保持可能にする。なお、取付板部8aは、専用の取付板からなる構成、又は、図15(a)のごとくノズル装置7及び供給管9の一部を収容するノズルケース8Aの一部である。
係合溝36は、チップの軸部42のうち、頭部40の下側に形成されている筒部43の周囲に突設されている突起43aと係合する。吐出口33は、流体を流出するオリフィスであり、奥側の最小径の丸穴33aと、外側の末広となった傾斜拡大穴33bとからなる。スプレー角度θ1は任意であるが、通常は50度〜120度程度に設定される。縮流部32cは、流体が図12(c)のごとく流体通路FPにより旋回流に形成された状態で圧縮ないしは縮流されるようにして吐出口33へと導く。符号30cは、一端30aの端面に対し傾斜拡大穴33bの先端側を縁取るよう突出された先端突出部である。
これに対し、チップ2は、径大な頭部40及び軸部42を同軸線上に形成している。軸部42は、頭部4に連結されてノズル本体31の内径32aと係合される筒部43と、筒部43に連結されて筒部43より径小な小筒部45と、小筒部45と隙間ないしは開口46を保って配置された板部44と、板部44の下両側面に突出されている螺旋状ないしは円弧状の翼部47a,47bとを有している。また、各翼部47a,47bには、翼部同士が交わっている箇所に小さな溝47c,47cが設けられている。各小筒部45と板部44とは、小筒部45の周囲にあって180度離れた箇所から延設された一対の片部44aにより連結されている。筒部43には外周に複数の突起43aが設けられている。
また、頭部40、筒部43、小筒部45には、中心に貫通形成された流量調整手段である径小孔部41が設けられている。この径小孔部41は、ノズル本体3の内径より径小で開口46に通じていて流体通路FRに流入される流体を所定流量に調整可能な孔径に設定されている。開口46の下側には山形状の流体分岐部48が設けられている。この流体分岐部48は、径小孔部41の真下に山の頂点が位置しており、径小孔部41から流入される流体をほぼ均等に二分して、板部44の両側に形成される各流体通路FPにそれぞれ分岐流入させるようにする。
(第2形態の作動)以下、上記ノズル装置7に関しその主な作動特徴について説明する。
(1)組立操作では、ノズル本体3の内部にチップ4の軸部42を挿入する。挿入途中では、突起43aが接続部31の他端30bの内径に当たる。チップ2が更に押入されると、頭部40が接続部31の端面に当たると同時に、突起43aが係合溝36に係合して固定される。すなわち、ノズル装置4は、チップ4がノズル本体3にワンタッチ操作により組み込まれて完成される。
(2)図15は以上のノズル装置7の使用例を示している。ノズル装置7は、例えば、ノズルケース8A内に収容されると共に、ノズルケース8Aを構成している取付板部8aに対し上記した規制突起35及び係合突起36による挟持構造により保持されている。ノズルケース8Aは、一例として、ノズル装置7を図19(a)と同様な便器用として用いる場合だと、便座ないしは便座本体の対応部に配設される。接続部31には供給管9の対応端が接続され、供給管9から水等の流体が径小孔部41に所定圧で供給される。勿論、ノズル装置7の用途はこれ以外でもよく、段落0002に例示したような色々な分野に使用可能である。
(3)以上のノズル装置7において、供給管9を介して接続部の径小孔部41に水等の流体が供給される。すると、水等の流体は、図12(c)に示されるごとく径小孔部41から開口46及びその周囲に流れ、真下の山形状の流体分岐部45の存在により、板部44の一方側面及び一方翼部47aと内周面32との間に区画されている流体通路FP(以下、翼部47aを含む流体通路FRと略称する)と、板部44の他方側面及び他方の翼部47bと内周面32との間に区画されている流体通路FP(以下、翼部47bを含む流体通路FRと略称する)とに分岐されて流入される。
(4)換言すると、流量調整手段である径小孔部41から開口46及びその周囲内に入った水等の流体は、径小孔部41と対向している流体分岐部48により、翼部47aを含む流体通路FPと、翼部47bを含む流体通路FPとにほぼ均等に二分されて流入されることになる。なお、図12(c)において、翼部47aを含む流体通路FPは紙面の上側に位置し、翼部47bを含む流体通路FPは図示しないが紙面の下側に位置している。そして、同図では、水等の流体の流れとして、径小孔部41より開口46内及びその周囲への流れを実線で示している。流体分岐部28による分岐後の流れとして、翼部47aを含む流体通路FPの流れも実線で示し、紙面下側の翼部47bを含む流体通路FR(不図示)の流れを破線で示している。
すなわち、この例では、水等の流体が翼部47aを含む流体通路FPと、翼部47bを含む流体通路FPとにほぼ均等に二分されるため、各流体通路FPで形成される旋回流、更に各流体通路FPから吐出口33(の径小孔33a)に達するまでに形成される旋回流を設計通りのパターンに近づけることが可能となる。その結果、このノズル装置7では、図15に示されるような良好な噴射パターンを維持でき、噴射角度θ1や噴射距離を設計通りの値に保つことができる。この作動は、吐出口33から噴射される噴射パターンとして、従来ノズル装置だと生じ易い均一性が乱れたり、スジが発生したり、部分的に偏りが生じる等の不具合を解消したり緩和できることを意味する。
(変形例)この変形例は、上記第2形態のチップから流量調整手段を形成している部分を分割して、チップ5及び専用の流量調整部材5Aにて構成した一例である。この変形例の説明では、以上の第2形態と同一又は類似する箇所には同じ符号を付し、重複した記載を極力省く。
ノズル本体3は、他端30b側の筒内に係止溝32dを形成しているが、それ以外は第2形態と同じ構成である。チップ5は、第2形態の片部44aを含めた頭部側を省略した構成である。つまり、チップ5は、径小孔33aと当接する板幅の板部56と、板部56の下両側面に突出されている螺旋状ないしは円弧状の翼部57a,57bと、板部56の上側に突出された山形状の流体分岐部58とを一体に形成している。また、各翼部57a,57bには、翼部同士が交わっている箇所に小さな溝57c,47cが設けられている。なお、翼部57a,57bは、第2形態のものに比べ板部56の板幅よりも少し大きく形成されている。
以上のチップ5は、板部56が内周面32を構成している径小部32aに係合し、各翼部57a,57bが内周面32を構成している径大孔32aと径小孔32bとの間に係止されている。
流量調整部材5Aは、頭部50と、筒部53と、小筒部55及び小筒部55の周囲にあって180度離れた箇所に突出された一対の片部54aと、中心に貫通形成された径小孔部51とを有している。頭部50は前記係止溝32dに係合する。筒部53は径大孔32aに係合していると共に、小筒部55は各片部54aを介して径大孔32aに係合している。この組込状態において、チップ5と流量調整部材5Aの間には所定の隙間が保たれている。径小孔部51の真下に流体分岐部58を構成している山形状の頂点が位置している。
従って、この変形例においても、流量調整手段である径小孔部51から流入した水等の流体は、径小孔部51と対向している流体分岐部58により、翼部57aを含む流体通路つまり板部56の一方側面、翼部57a、内周面32で区画された流体通路と、翼部57bを含む流体通路つまり板部56の他方側面、翼部57b、内周面32で区画される流体通路とにほぼ均等に二分されて流入されることになる。
以上のように、本発明のノズル装置は、各請求項で特定される構成を備えておればよく、細部はこの形態及び変形例を参考にして更に変更したり展開可能なものである。その一例として、第1形態の係合穴15cと突起24の係合構造、第2形態の係合溝36と突起43aの係合構造については、必要に応じて他の係合手段に変更可能である。各形態の取付板部8aに固定する取付構造についても任意に変更可能である。
1・・・・ノズル本体(10は筒部)
2・・・・チップ(20は頭部、25は軸部)
3・・・・ノズル本体(30は筒部、31は接続部)
4・・・・チップ(40は頭部、42は軸部、43は筒部、44は板部)
5A・・・流量調整部材(流量調整手段)
5B・・・チップ
6・・・・ノズル装置(第1形態)
7・・・・ノズル装置(第2形態)
8・・・・ノズルケース(8aは取付板部、8bは取付孔)
8A・・・ノズルケース(8aは取付板部、8bは取付孔)
9・・・・供給管
11・・・・内周面(11aは縮流部、11bは径大部、11cは段差)
12・・・・吐出口(12aは径小孔、12bは傾斜拡大孔)
15c・・・係合穴(被係合部)
16・・・・位置決め用凹部(位置決め手段)
17・・・・接続部
18・・・・通路(18aは縮流部)
19・・・・径小孔部(流量調整手段)
23・・・・位置決め用凸部(位置決め手段)
24・・・・突起(係合部)
28・・・・流体分岐部(流体分岐手段、28aと28bは上下突部)
28A・・・流体分岐部(流体分岐手段、28dは導入穴、28eと28fは排出穴)
29a・・・溝
29b・・・溝
31・・・・接続部
32・・・・内周面(32aは径大孔、32bは径小孔、33cは縮流部)
33・・・・吐出口(33aは径小孔、33bは傾斜拡大孔)
34・・・・係合溝(被係合部)
41・・・・径小孔部(流量調整手段)
43a・・・突起(係合部)
46・・・・開口
47a・・・翼部
47b・・・翼部
48・・・・流体分岐部(流体分岐手段)
58・・・・流体分岐部(流体分岐手段)
FP・・・・流体通路

Claims (11)

  1. 一端側に吐出口を設けた筒状のノズル本体と、前記ノズル本体内に組み込まれたチップとを備え、前記ノズル本体の筒状内周面と前記チップの外周面との間に形成されて前記ノズル本体の前記吐出口に向かって延びる略螺旋状ないしは円弧状の流体通路を有し、前記ノズル本体内に導入される流体を前記流体通路により旋回流にして前記吐出口より噴射するノズル装置であって、
    前記ノズル本体に設けられてノズル本体の内径より径小となっていて前記流体通路に流入される流体を所定流量に調整する流量調整手段と、
    前記流体通路を複数有しており、前記流量調整手段から流入する流体を前記各流体通路にそれぞれ分岐流入させるようにする流体分岐手段とを有していることを特徴とするノズル装置。
  2. 前記流量調整手段は前記ノズル本体の周囲に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のノズル装置。
  3. 前記流量調整手段は前記ノズル本体に設けられていると共に、前記流体分岐手段は前記チップに設けられていることを特徴とする請求項1に記載のノズル装置。
  4. 前記流量調整手段及び前記流体分岐手段は前記チップにそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1に記載のノズル装置。
  5. 前記流量調整手段及び前記流体分岐手段は前記チップに一体に形成されていることを特徴とする請求項4に記載のノズル装置。
  6. 前記流体分岐手段は前記チップに設けられていると共に、前記流量調整手段は前記流体分岐手段に対応して前記ノズル本体に専用の調整部材として組付けられていることを特徴とする請求項1に記載のノズル装置。
  7. 前記ノズル本体及び前記チップは、前記チップの外周に設けられた係合部と、前記ノズル本体に設けられた被係合部との係合により連結されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のノズル装置。
  8. 前記ノズル本体に対して前記チップを位置決めするための位置決め手段を有していることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のノズル装置。
  9. 前記流体通路は、前記チップの外周長手方向に延びている溝と前記ノズル本体の筒状内周面との間に区画されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のノズル装置。
  10. 前記流体通路は、前記ノズル本体の筒状内周長手方向に延びている溝と前記チップとの間に区画されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のノズル装置。
  11. 前記流体通路は、前記チップを構成して前記ノズル本体内に挿入されている板部及び前記板部の下両側面に突出されている翼部と前記ノズル本体の筒状内周面との間に区画されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のノズル装置。
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