JP2017196271A - 衣類乾燥機 - Google Patents

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Tsutomu Hatayama
勉 畑山
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Abstract

【課題】二重構造のリント捕獲部を備えるものにあって、リント捕獲部のフィルタの清掃性の向上を図る。【解決手段】本実施形態の衣類乾燥機は、本体内に設けられ衣類が収容される収容槽と、前記収容槽に対し乾燥風路を通して温風を循環供給させる温風供給装置と、前記乾燥風路中に設けられリントを捕獲するフィルタを備えたリント捕獲部と、前記フィルタの表面に沿って清掃部材を移動させることにより、該フィルタに堆積したリントを掻き取る清掃動作を実行するフィルタ清掃機構とを備え、前記リント捕獲部のフィルタは、メインフィルタ及びバックアップフィルタの二重構造を備えており、前記フィルタ清掃機構は、少なくとも前記メインフィルタの清掃を行うように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、衣類乾燥機に関する。
衣類が収容された収容室内に温風を供給して乾燥させる衣類乾燥機においては、衣類から出るリント(糸くず)が機外に放散したり、熱交換器部分に進入したりすることを防止するために、風路中にリントを捕獲するフィルタを設けることが行われる。この場合、フィルタが目詰まりして風量が低下することを防止するために、ユーザが、付属のブラシを用いて定期的にフィルタの清掃作業を行い、フィルタに堆積したリントを取除くようにしている。また、従来の乾燥機においては、吸気口及び排気口に設けられたフィルタの清掃を自動で行うものも考えられていた(例えば特許文献1参照)。
実開昭58−145197号公報
例えばドラム式の洗濯乾燥機にあっては、乾燥室として機能する水槽の周りに、温風を循環させるための循環風路を設けると共に、この循環風路に、メインフィルタとバックアップフィルタとの二重構造を備えるリント捕獲部を設ける構成のものがある。このような二重構造のフィルタは、ユーザにとって清掃性の悪いものとなっていた。
そこで、二重構造のリント捕獲部を備えるものにあって、リント捕獲部のフィルタの清掃性の向上を図ることができる衣類乾燥機を提供する。
本実施形態の衣類乾燥機は、本体内に設けられ衣類が収容される収容槽と、前記収容槽に対し乾燥風路を通して温風を循環供給させる温風供給装置と、前記乾燥風路中に設けられリントを捕獲するフィルタを備えたリント捕獲部と、前記フィルタの表面に沿って清掃部材を移動させることにより、該フィルタに堆積したリントを掻き取る清掃動作を実行するフィルタ清掃機構とを備え、前記リント捕獲部のフィルタは、メインフィルタ及びバックアップフィルタの二重構造を備えており、前記フィルタ清掃機構は、少なくとも前記メインフィルタの清掃を行うように構成されている。
第1の実施形態を示すもので、洗濯乾燥機の外観斜視図 リント捕獲部部分の縦断側面図 リント捕獲部部分の縦断正面図 第2の実施形態に係るリント捕獲部部分の縦断正面図 第3の実施形態に係るリント捕獲部部分の縦断正面図
以下、洗濯機能及び乾燥機能を有するドラム式の洗濯乾燥機に適用したいくつかの実施形態について、図面を参照しながら説明する。尚、複数の実施形態間で共通する部分については、同一符号を付して、新たな図示や繰返しの説明を省略することとする。
(1)第1の実施形態
第1の実施形態について、図1から図3を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る衣類乾燥機としてのドラム式の洗濯乾燥機の外観を示している。洗濯乾燥機の本体を構成する外箱1は、ほぼ矩形箱状をなし、底部に台板2が設けられている。外箱1の前面部には、ほぼ中央部に位置して、衣類が出し入れされる円形状の出入口3が設けられていると共に、その出入口3を開閉するため扉4が開閉可能に取付けられている。外箱1の前面部の上部には、操作パネル5が設けられていると共に、その左側に位置して洗剤投入ケース6が設けられている。
図示は省略するが、外箱1内には、周知のように、次のような機構が設けられている。即ち、外箱1内には、前面が開口したほぼ円筒状をなし前記出入口3に連通する水槽が設けられると共に、その水槽内に、衣類が収容される収容槽としてのドラムが設けられる。水槽は、台板2上に弾性支持機構を介して弾性的に支持されている。前記ドラムは、前記水槽よりもやや径小な円筒状をなし、その背面側中心部が、モータ等からなる駆動機構に接続されて回転駆動されるようになっている。また、外箱1内には、水槽の上方に位置して該水槽内へ給水するための給水機構が設けられている。水槽の後部の底部には排水口が設けられていて、この排水口に、排水弁を介して排水管が接続されている。
前記水槽には、前部の上面右寄り部位に空気の排出口が設けられていると共に、背面部の左寄り部位に空気の供給口が設けられている。そして、図2に一部示すように、外箱1内の前記水槽の外部には、前記ドラム内に乾燥用の温風を循環供給するための乾燥風路としての循環風路7が設けられている。この循環風路7の入口が水槽の前記排出口に接続され、出口が水槽の前記供給口に接続されている。
前記循環風路7は、全体としての詳しい図示は省略するが、前記水槽の排出口から上方に延びた後、後方に折曲がり、外箱1内の上部の右側辺部を後方に向けて延びている。このとき、循環風路7のうち後方に延びる部分を上部ダクト8と称し、図2及び図3に示すように、この上部ダクト8部分に、リント捕獲部9が設けられる。上部ダクト8は、断面矩形状をなし、リント捕獲部9の配置部分の上壁部に矩形開口部8aが形成されている。リント捕獲部9の構成については後述する。循環風路7は、リント捕獲部9(上部ダクト8)から更に後方に延びた後、水槽の背面側を下方に折曲がって延び、U字状に折返されて前記水槽の供給口に接続されている。
この循環風路7の途中部の上部ダクト8よりも下流部に、除湿部及び温風供給装置が設けられる。前記除湿部は、例えば熱交換即ち水冷除湿により循環風に含まれる湿気を結露させて除湿を行うように構成されている。前記温風供給装置は、ファン装置及びヒータを備えて構成されている。これにて、乾燥運転時に温風供給装置が駆動されると、水槽内の空気が、排出口から循環風路7内に吸込まれ、図2に矢印Aで示すように、上部ダクト8のリント捕獲部9を通って後方に流れ、除湿部で除湿された後、ヒータで加熱され、温風となって供給口から水槽内に供給されるといった循環を行う。このとき、循環風がリント捕獲部9を通る際に、リント(糸くず)が捕獲されるようになっている。
さて、リント捕獲部9及びその周辺の構成について、主として図2及び図3を参照して述べる。ここで、図2、図3に示すように、前記外箱1の上面部には、前記上部ダクト8の矩形開口部8aの上方に連通するように、該矩形開口部8aよりも一回り大きい上面開口部1aが形成されている。その上面開口部1aと矩形開口部8aとの間は、段差部1bを介して繋がった形態とされている。前記リント捕獲部9は、大きく分けて、上部ダクト8の矩形開口部8aの内側に固定的に設けられる固定側フィルタ保持板10と、この固定側フィルタ保持板10に対して上方(上面開口部1a)から着脱可能に設けられるフィルタユニット11とを有して構成されている。
そのうち固定側フィルタ保持板10は、合成樹脂から、矩形板状の底面部と、その後辺から上方に直角に立上がる矩形板状の背面部とを一体に有した板状に構成されている。このとき、この固定側フィルタ保持板10には、底面部から背面部にかけて開口部10aが形成されていると共に、その開口部10aを塞ぐようにして、例えば不織布から構成されたバックアップフィルタ12が、側面L字状をなすように設けられている。この固定側フィルタ保持板10は、背面部の上端を、上部ダクト8の矩形開口部8aの後辺部に一致させ、底面部が、上部ダクト8の底面部からやや浮き上がった状態で取付けられている。これにて、固定側フィルタ保持板10は上部ダクト8左右の側壁と共に、上面開口部1aの下部(内部)にフィルタユニット11が収容される空間を形成するようになっている。
前記フィルタユニット11は、下半部に位置する合成樹脂製のホルダ部13と、上半部に位置するやはり合成樹脂製の蓋部14とを一体に有している。ホルダ部13は、前面が開口し、背面が後方に傾斜した形態の、側面逆台形状の薄型矩形箱状をなしている。そして、ホルダ部13には、底面部から背面部にかけて開口部13aが形成されていると共に、その開口部13aを塞ぐようにして、例えば不織布から構成されたメインフィルタ15が、側面逆ヘ字状をなすように設けられている。尚、図3に示すように、前記バックアップフィルタ12とメインフィルタ15とは、左右方向の幅寸法が同じになるように設けられている。
前記蓋部14は、周壁部全体が前記上面開口部1aの段差部1bに対応した段差状に構成された薄型矩形箱状をなし、ホルダ部13の上端に一体に接続されている。このとき、蓋部14の上面には、やや横長な矩形状をなす手掛け用の穴部14aが形成されていると共に、その穴部14aを閉塞するフラップ16が開閉可能に設けられている。また、蓋部14の下面部の周縁部には、蓋部14が段差部1b内に嵌め込まれた状態で、上部ダクト8の矩形開口部8aとの間を密に閉塞するためのパッキン17が設けられている。
このように構成されたリント捕獲部9にあっては、図2、図3に示すように、通常時(使用時)には、蓋部14が段差部1b内に嵌め込まれていることにより、フィルタユニット11が上部ダクト8内の固定側フィルタ保持板10の上方に収容されている。この収容状態では、ホルダ部13の前面開口が、循環風路7に連続している。これにて、図2に示すように、循環風路7を矢印A方向に流れる温風が、ホルダ部13内からメインフィルタ15を通って、ホルダ部13と固定側フィルタ保持板10との間の隙間に至り、更にバックアップフィルタ12を通った後、上部ダクト8を通して下流側に流れる。
このとき、温風に含まれていたリントがメインフィルタ15の上面にて捕獲され、もし一部のリントがメインフィルタ15に捕獲されずに通過した場合でも、そのリントはバックアップフィルタ12の上面にて捕獲される。つまり、リント捕獲部9は、メインフィルタ15及びバックアップフィルタ12の二重構造のフィルタを備えている。尚、ユーザは、洗濯乾燥機の停止状態で、蓋部14の手掛け用の穴部14aに手を掛けて持ち上げることにより、フィルタユニット11を外箱1から取外すことができる。
そして、本実施形態では、図2、図3に示すように、外箱1内のリント捕獲部9部分には、メインフィルタ15及びバックアップフィルタ12の清掃を行うためのフィルタ清掃機構18が設けられている。図3に示すように、フィルタ清掃機構18は、メインフィルタ15を清掃するための第1清掃部材19、バックアップフィルタ12を清掃するための第2清掃部材20、それらを同時に駆動するための駆動機構21を備える。
第1清掃部材19は、メインフィルタ15の側面形状に対応した側面から見て逆ヘ字型のブラシ状をなし、細幅板状の台板部19aと、その台板部19aの下面側に植毛された多数本の毛の束からなる植毛部19bとを有して構成されている。更に、前記台板部19aの前後方向の中央部分には、左方向に細長く延びる棒状の第1シャフト部22が接続されている。この第1清掃部材19は、メインフィルタ15の上面に沿って左右方向に移動することにより、植毛部19bによりメインフィルタ15の表面(上面)に堆積したリントを掻き取るように設けられている。尚、前記植毛部19bの毛の太さは、メインフィルタ15の網目の大きさよりも大きく構成されている。
同様に、第2清掃部材20は、バックアップフィルタ12の側面形状に対応した側面から見てL字型のブラシ状をなし、細幅板状の台板部20aと、その台板部20aの下面側に植毛された多数本の毛の束からなる植毛部20bとを有して構成されている。更に、前記台板部20aの前後方向の中央部分には、左方向に細長く延びる棒状の第2シャフト部23が接続されている。この第2清掃部材20は、バックアップフィルタ12の上面に沿って左右方向に移動することにより、植毛部20bによりバックアップフィルタ12の表面(上面)に堆積したリントを掻き取るように設けられている。尚、前記植毛部20bの毛の太さは、バックアップフィルタ12の網目の大きさよりも大きく構成されている。
また本実施形態では、図3に示すように上部ダクト8には、右側壁部の一部が右方に膨出するようにして、リント回収部24が設けられている。このリント回収部24は、前記メインフィルタ15及びバックアップフィルタ12に捕獲されたリントを回収するための部屋からなる。リント回収部24は、ホルダ部13と固定側フィルタ保持板10との間の隙間、つまりバックアップフィルタ12の上部空間がそのリント回収部24に連通すると共に、前記ホルダ部13の右側壁部に形成され前記第1清掃部材19が通過可能な右挿通孔13bを介してホルダ部13内、つまりメインフィルタ15の上部空間と連通するように構成されている。
さらに、リント回収部24内には、前記第1清掃部材19からリントを払い落とすための第1の回収用ブラシ25が設けられていると共に、前記第2清掃部材20からリントを払い落とすための第2の回収用ブラシ26が設けられている。これら第1の回収用ブラシ25及び第2の回収用ブラシ26は、夫々、上向きの植毛部25a及び26aを有するブラシ状をなし、前記第1清掃部材19の植毛部19b及び第1清掃部材20の植毛部20bとこすれ合うことによりリントを払い落とすように設けられている。
このとき、これら回収用ブラシ25及び26の植毛部25a及び26aの毛の硬さは、前記清掃部材19及び20を構成する植毛部19b及び20bの毛の硬さよりも、柔軟に構成されている。また、回収用ブラシ25及び26の植毛部25a及び26aは、清掃部材19及び20から払い落とされたリントが、前記リント回収部24に落下する方向に傾斜、この場合、上(先端)側が図で右側に傾斜するように配置されている。図1にも示すように、前記リント回収部24は、前記外箱1の右側壁部に、溜まったリントを排出するための排出口24aを有し、この排出口24aは、例えばAS樹脂やアクリル樹脂等の透明材料からなる蓋27により外側から開閉可能に塞がれている。
前記第1清掃部材19の第1シャフト部22及び第2清掃部材20の第2シャフト部23は、基端側(図3で左端側)で一体的に連結された状態で、前記駆動機構21に接続されている。詳しく図示はしないが、駆動機構21は、モータ及びラック・ピニオン機構等を備え、前記第1シャフト部22及び第2シャフト部23を介して、第1清掃部材19及び第2清掃部材20を同時に左右方向(矢印B、矢印C方向)に移動させるように構成されている。
このとき、図3に示すように、前記上部ダクト8の右側壁部には、前記第1清掃部材19及び第2清掃部材20が収容される、つまりメインフィルタ15及びバックアップフィルタ12の上面から左方に退避される収容凹部8bが形成されている。尚、ホルダ部13の左側壁部にも、前記第1清掃部材19が通過可能な左挿通孔13cが形成されている。フィルタ清掃機構18が動作していない通常時には、図3に実線で示すように、第1清掃部材19及び第2清掃部材20は、収容凹部8b内に配置されている。この図3の第1清掃部材19及び第2清掃部材20の位置を待機位置と称する。
駆動機構21は、第1清掃部材19及び第2清掃部材20を、上記待機位置から、図3に想像線で示すように、前記リント回収部24内である最大移動位置まで右左方向(矢印B及び矢印C方向)に往復移動させ、以て、清掃動作が行われるようになっている。第1清掃部材19及び第2清掃部材20の往復移動は1回又は複数回行われる。
この清掃動作により、第1清掃部材19がメインフィルタ15の上面に堆積したリントを掻き取り、更に、第1清掃部材19に付着していたリントが、第1の回収容ブラシ25によりリント回収部24に払い落とされる。これと同時に、第2清掃部材20がバックアップフィルタ12の上面に堆積したリントを掻き取り、更に、第2清掃部材20に付着していたリントが、第2の回収容ブラシ26によりリント回収部24に払い落とされる。その後、第1清掃部材19及び第2清掃部材20は、待機位置に戻される。
図示はしないが、外箱1内には、洗濯乾燥機全体を制御する制御装置が設けられている。この制御装置は、マイクロコンピュータを主体として構成され、ユーザによる操作パネル5の設定入力等に基づき、制御プログラムに従って、各機構を制御し、洗濯運転及び乾燥運転を自動で実行する。このとき、制御装置は、前記フィルタ清掃機構18(駆動機構21)を制御する制御手段とし機能し、例えば乾燥運転の終了時に、フィルタ清掃機構18により清掃動作が自動で実行するようになっている。尚、清掃動作を、ユーザによる操作パネル5のボタン操作によって行うようにしても良い。
次に、上記構成の作用について述べる。衣類の乾燥(或いは洗濯及び乾燥)を行う場合に、ユーザは、ドラム内に衣類を収容し、操作パネル5にて所望のコース設定等を行った上で、運転をスタートさせる。すると、制御装置は、除湿部及び温風供給装置を動作させると共に、ドラムを例えば間欠的に回転させることにより、乾燥運転を実行する。これにて、上記したように、水槽内の空気が、排出口から循環風路7内に吸込まれ、図2に矢印Aで示すように、上部ダクト8のリント捕獲部9を通る。
このとき、水槽内から循環風路7内に吸込まれた空気には、衣類から出たリント(糸くず)が含まれるが、そのリントはメインフィルタ15により捕獲される。メインフィルタ15に捕獲されずに通過したリントがあった場合でも、そのリントはバックアップフィルタ12により捕獲される。その後、空気は上部ダクト8から更に循環風路7を流れ、除湿部で除湿された後、ヒータで加熱され、温風となって供給口から水槽内に供給されるといった循環を行う。これにて、水槽内の衣類の乾燥が行われる。
ここで、メインフィルタ15及びバックアップフィルタ12に捕獲されたリントが、それらフィルタ15、12の表面に堆積すると、フィルタ15、12が目詰まりして風量が低下する虞がある。そこで、本実施形態では、乾燥運転が終了すると、制御装置は、フィルタ清掃機構18の駆動機構21を制御し、上記したように、第1清掃部材19及び第2清掃部材20による清掃動作を自動で実行させる。
この清掃動作が実行されることにより、上記したように、メインフィルタ15の上面に堆積していたリントが第1清掃部材19により掻き取られる。更に第1清掃部材19に付着していたリントが、第1の回収容ブラシ25とこすれ合わされることによってリント回収部24に払い落とされる。これと共に、バックアップフィルタ12の上面に堆積していたリントが第2清掃部材20により掻き取られる。更に第2清掃部材20に付着していたリントが、第2の回収容ブラシ26とこすれ合わされることによってリント回収部24に払い落とされる。
これにて、メインフィルタ15及びバックアップフィルタ12に捕獲されていたリントがリント回収部24に回収されるので、メインフィルタ15及びバックアップフィルタ12のリント捕獲機能が回復され、常に大きな風量を維持することができるのである。第1清掃部材19及び第2清掃部材20についても、リントが堆積することがなく、常にクリーンな状態としておくことができる。尚、ユーザは、透明な蓋27からリント回収部24内のリントがどれくらい溜まったかの状態を目視で確認することができる。リント回収部24にリントがある程度溜まった場合には、ユーザは、蓋27を開け、手で或いは掃除機等を利用して、リント回収部24のリントを容易に廃棄することができる。
このように本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。即ち、メインフィルタ15及びバックアップフィルタ12の二重構造のリント捕獲部9を備えるものにあって、それらフィルタ15、12の清掃動作を実行するフィルタ清掃機構18を設けた。これにより、メインフィルタ15及びバックアップフィルタ12の清掃性の向上を図ることができ、それらの目詰りひいては温風の風量が低下することを防止することが可能となる。
特に本実施形態では、フィルタ清掃機構18による清掃動作が自動で実行されるので、ユーザがブラシを用いて清掃する場合と比べて、フィルタ掃除の手間を大幅に軽減することができる。また、フィルタ清掃機構18は、メインフィルタ15及びバックアップフィルタ12の双方を同時に清掃するように構成されているので、効率的な清掃動作が可能となる。
しかも、清掃部材19、20はブラシ状をなし、それらの植毛部19b、20bの毛の太さは、フィルタ15、12の網目の大きさよりも大きいので、清掃部材19、20のブラシの毛が、フィルタ15、12の網目に引っ掛かってしまう、或いはリントをフィルタ15、12の網目に押込んでしまうことを未然に防止でき、清掃部材19、20の良好な状態を維持することができる。
更に、本実施形態では、リントを回収するためのリント回収部24を設けると共に、該リント回収部24に回収用ブラシ25、26を設けるようにしたので、清掃部材19、20をクリーンな状態に保つことができる。リント回収部24に溜まったリントを、リント回収部24から容易に廃棄することが可能となる。
このとき、回収用ブラシ25、26の植毛部25a、26aの毛の硬さを、清掃部材19、20の毛の硬さよりも柔軟に構成したので、回収用ブラシ25、26からリントが容易に離れるようになり、リント回収部24におけるリントの回収を容易且つ確実に行うことができる。回収用ブラシ25、26の植毛部25a、26aを傾斜させて設けたので、清掃部材19、20からリントを払い落とす際に、リント回収部24内にリントを効果的に落下させることができる。
(2)第2、第3の実施形態、その他の実施形態
図4は、第2の実施形態を示すもので、上記第1の実施形態と異なる点は、メインフィルタ15及びバックアップフィルタ12の清掃動作を実行するフィルタ清掃機構31の構成にある。このフィルタ清掃機構31は、メインフィルタ15を清掃するための第1清掃部材19と、バックアップフィルタ12を清掃するための第2清掃部材20を備えるのであるが、それら第1清掃部材19及び第2清掃部材20を自動で移動させるための駆動機構21に代えて、手動で駆動するためのハンドル32を備えている。
即ち、第1清掃部材19の第1シャフト部22及び第2清掃部材20の第2シャフト部23は、基端側で一体的に連結された状態で、前記ハンドル32に接続されている。このとき、前記外箱1の上面に左右方向に延びてスリット状のスライド孔部33が形成されており、ハンドル32は、その上端部の操作部32aが、スライド孔部33から上方に突出配置されている。
これにて、ユーザは、ハンドル32をスライド孔部33に沿って左右方向に移動操作することにより、第1清掃部材19及び第2清掃部材20を、待機位置から、リント回収部24内の最大移動位置まで右左方向(矢印B及び矢印C方向)に同時に往復移動させることが可能とされている。この場合、ユーザは、任意の時期に、ハンドル32を移動操作することにより、メインフィルタ15及びバックアップフィルタ12の清掃動作を実行することができる。
この第2の実施形態によれば、メインフィルタ15及びバックアップフィルタ12の清掃動作を実行するフィルタ清掃機構31を設けた。従って、上記第1の実施形態と同様に、メインフィルタ15及びバックアップフィルタ12の清掃性の向上を図ることができ、それらの目詰りひいては温風の風量が低下することを防止することができる等の優れた効果を奏する。特に本実施形態では、第1清掃部材19及び第2清掃部材20を手動で移動させる構成としたため、比較的簡単で安価な構成で済ませることができる。
図5は、第3の実施形態を示すもので、フィルタ清掃機構41の構成が上記第1の実施形態などと異なっている。このとき、リント捕獲部9は、メインフィルタ15及びバックアップフィルタ12の二重構造を備えるが、本実施形態のフィルタ清掃機構41は、メインフィルタ15の清掃を行うように構成されている。即ち、フィルタ清掃機構41は、メインフィルタ15を清掃するための第1清掃部材19、その第1シャフト部22に連結された駆動機構21を備える。また、リント回収部42は、ホルダ部13の右側壁部の側方、つまりメインフィルタ15の上部空間のみに連通しており、第1清掃部材19からリントを払い落とすための第1の回収用ブラシ25を備えている。
この構成によれば、フィルタ清掃機構41によりメインフィルタ15の清掃動作を自動で実行することができる。従って、メインフィルタ15の清掃性の向上を図ることができ、目詰りひいては温風の風量が低下することを防止することができる等の優れた効果を奏する。この場合、リントがより堆積するのはメインフィルタ15側で、バックアップフィルタ12側にはさほどリントが堆積することはない。そのため、少なくともメインフィルタ15の清掃を行うことにより、目詰りのない状態を長期間維持することができる。
尚、上記した各実施形態に限定されるものではなく、図示は省略するが、例えば以下のような拡張、変更も可能である。即ち、上記第1の実施形態では、乾燥運転の終了時にフィルタ清掃機構を動作させるようにしたが、フィルタ15、12(特にメインフィルタ15)の目詰り状態を判定する目詰り判定手段を設け、目詰り判定手段によりフィルタの目詰りが大きくなったと判定されたときに、制御手段がフィルタ清掃機構18、41を制御して清掃動作を自動で実行させる構成としても良い。これにより、必要時に清掃動作を確実に実行することができ、不要な清掃動作を行うことを防止できる。
このとき、上記目詰り判定手段としては、例えば風量経路中に圧力センサを設け、検出圧力が例えばしきい値より大きい場合に、フィルタの目詰りによって風量が低下したと判定することができる。或いは、送風ファン用のモータの電流値を検出して、モータ電流値か所定値以下に下がった場合に、フィルタの目詰りによってモータ回転数が上がったと判断することができる。
また、上記各実施形態では、第1清掃部材19及び第2清掃部材20をブラシ状としたが、ゴムヘラ状のもの、スポンジ状のもの、繊維を束ねたモップ状のものなどであっても良い。清掃部材を自動で移動させる駆動機構としても、ソレノイド等を用いる構成としても良い。更に、駆動機構として、第1清掃部材と第2清掃部材とを個別に駆動させる構成としても良い。上記各実施形態では、リント回収部24、42をいわば独立した部屋として構成したが、フィルタが配設されている空間の一部(フィルタ面をそのまま延長した面)を、清掃部材により回収したリントを溜めるリント回収部とすることも可能である。リント回収部に、リント廃棄用の袋を着脱可能にセットできる構成としても良い。
その他、洗濯乾燥機としては、ドラム式のものに限らず、水槽および回転槽の軸線が上下方向に指向する、いわゆる縦軸型のものでも良い。また、衣類乾燥機としては、洗濯機能を備えていない構成のものでも良い。また、除湿手段としてヒートポンプ(冷凍サイクル)を備えるものであっても良いし、除湿手段を備えない温風供給装置としても良い。乾燥風路の構成としても様々な変更が可能である等、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
図面中、1は外箱、7は循環風路(乾燥風路)、8は上部ダクト、9はリント捕獲部、10は固定側フィルタ取付板、11はフィルタユニット、12はバックアップフィルタ、13はホルダ部、14は蓋部、15はメインフィルタ、18、31、41はフィルタ清掃機構、19は第1清掃部材、20は第2清掃部材、19b、20bは植毛部、21は駆動機構、24、42はリント回収部、25は第1回収容ブラシ、26は第2回収容ブラシ、25a、26aは植毛部、32はハンドルを示す。

Claims (7)

  1. 本体内に設けられ衣類が収容される収容槽と、
    前記収容槽に対し乾燥風路を通して温風を循環供給させる温風供給装置と、
    前記乾燥風路中に設けられリントを捕獲するフィルタを備えたリント捕獲部と、
    前記フィルタの表面に沿って清掃部材を移動させることにより、該フィルタに堆積したリントを掻き取る清掃動作を実行するフィルタ清掃機構とを備え、
    前記リント捕獲部のフィルタは、メインフィルタ及びバックアップフィルタの二重構造を備えており、前記フィルタ清掃機構は、少なくとも前記メインフィルタの清掃を行うように構成されている衣類乾燥機。
  2. 前記フィルタ清掃機構は、前記メインフィルタ及びバックアップフィルタの双方を同時に清掃するように構成されている請求項1記載の衣類乾燥機。
  3. 前記清掃動作の移動可能範囲内に、リントを回収するためのリント回収部を有し、
    該リント回収部には、前記清掃部材からリントを払い落とすための回収用ブラシが設けられている請求項1又は2記載の衣類乾燥機。
  4. 前記清掃部材はブラシ状をなし、当該清掃部材を構成する植毛部の毛の硬さよりも、前記回収用ブラシの植毛部の毛の硬さの方が柔軟である請求項3記載の衣類乾燥機。
  5. 前記回収用ブラシは、前記清掃部材から払い落とされたリントが、前記リント回収部に落下する方向に傾斜して配置されている請求項3又は4記載の衣類乾燥機。
  6. 前記フィルタの目詰り状態を判定する目詰り判定手段と、
    前記目詰り判定手段の判定に基づいて、前記フィルタ清掃機構により清掃動作を自動で実行させる制御手段とを備える請求項1から5のいずれか一項に記載の衣類乾燥機。
  7. 前記清掃部材はブラシ状をなし、該清掃部材を構成する植毛部の毛の太さは、前記フィルタの網目の大きさよりも大きい請求項1から6のいずれか一項に記載の衣類乾燥機。
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