JP4896809B2 - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は、洗濯乾燥機に関するもので、特に、乾燥運転時に衣類から発生する糸くずなどを捕獲する防塵フィルターを備えた洗濯乾燥機に関するものである。
従来のこの種の洗濯乾燥機は、衣類を収納すると共に駆動手段で回転駆動される内槽と、前記内槽を回転自在に収納する外槽と、前記内槽の一側と他側を連通し内部に、送風機と、除湿手段と空気を加熱するヒータを有する乾燥風循環経路を備え、乾燥運転時に、送風機により、ヒーターで加熱され生成された温風を内槽内に吹き出し、衣類から水分を蒸発させ、水分を含んだ空気を除湿手段に送り、そこで除湿した後、ヒーターに送り、再び内槽内に送り込むようにして、乾燥風を循環させながら、衣類の乾燥を行なうようになっている。
上記乾燥運転時に衣類から糸くず等が発生するが、これらが、除湿手段やヒーターに付着すると、除湿能力や空気の加熱能力が著しく低下するので、これを防止するために、送風機の上流側に、糸くず等を捕獲するための防塵フィルターが設けられている。この防塵フィルターに糸くず等が堆積してくると、乾燥効率が著しく低下してくるので、防塵フィルターを定期的に清掃する必要があるが、従来は、この防塵フィルターを着脱自在にして、使用者が、定期的に防塵フィルターを取り外して、掃除をするようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような方法だと、使用者が、一々防塵フィルターを取り外して掃除しなければならず、非常に面倒で、また、不衛生であった。
そこで、上記問題を解決し、防塵フィルターを自動的に清掃するために、防塵フイルターを、外槽内の洗濯水の水面より下方に位置させ、洗濯運転時の洗濯水の流れで、乾燥運転時に防塵フィルターで捕獲された糸くず等を洗い落とすようにしたり、乾燥運転時の空気の流れ方向と逆の方から、防塵フイルターに、循環する洗濯水や、洗濯やすすぎ運転時に給水される水を通して、糸くず等を洗い流すようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
また、同じく、防塵フイルターを、外槽内の洗濯水の水面より下方に位置させ、内槽の背面に、通常バネの付勢力で内槽の背面側に倒れており、洗濯運転時に、洗濯水の抵抗でバネの付勢力に抗して起き上がり、防塵フイルターに摺接するブラシ体を設け、洗濯運転やすすぎ運転時の内槽の回転に伴い、防塵フイルターに付着した糸くず等を、ブラシ体で掻き取るようにした洗濯乾燥機も提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
特開2001−300192号公報 特開平8−243292号公報 シャープ株式会社製洗濯乾燥機ES−HG91F
しかしながら、上記特許文献2に開示された洗濯乾燥機の構成では、防塵フイルターに付着した糸くず等を、給水や洗濯水で洗い流そうとするもので、これでは、防塵フィルターの目に絡みついた糸くず等を確実に取り除くことができないという課題があった。
また、上記非特許文献1の洗濯乾燥機の構成では、ブラシ体で、防塵フィルターに付着した糸くず等を掻き取るようにしているので、糸くず等の除去性能は向上する。しかしながら、糸くず等は、乾燥運転時に発生すると共に、それが防塵フイルターに次第に堆積していくものであるため、上記非特許文献1に記載された洗濯乾燥機のように、洗濯やすすぎ運転時にのみ、糸くず等を除去するだけでは、乾燥運転時の糸くず等の堆積による乾燥効率の低下を防止できないという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、防塵フィルターに付着した糸くず等を確実に除去できると共に、乾燥効率に優れた洗濯乾燥機を提供する事を目的とするものである。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯乾燥機は、外槽と、洗濯物を収納すると共に前記外槽内に回転自在に設けられて、洗濯、すすぎ、脱水及び乾燥運転が可能な内槽と、該内槽内に送風する送風手段と、該送風手段により送風される空気を加熱する加熱手段と、前記洗濯物から発生する糸くず等を捕獲する防塵フィルターと、前記内槽に取着されると共に前記防塵フィルターに捕獲された糸くず等を除去する除塵体とを有し、前記内槽の回転時に発生する遠心力によって前記除塵体を、前記防塵フィルターと重なる位置へ移動させるようにしたもので、除塵体で防塵フィルターに付着した糸くず等を自動的にかつ確実に除去できる。また、内槽の回転数が、洗濯やすすぎ運転時の回転数より高い乾燥運転時の回転数まで上昇したときに、除塵体が防塵フィルターと重なる位置まで移動するように設定すれば、乾燥運転時に、除塵体を防塵フィルターに摺接させて効率的に糸くず等を除去して、乾燥効率の低下を防止でき、また、除塵体が、洗濯やすすぎ運転時に不必要に防塵フィルターに摺接することが無いので、除塵体や防塵フィルターの耐久性が大幅に向上する。
また、本発明の洗濯乾燥機は、外槽と、洗濯物を収納すると共に前記外槽内に回転自在に設けられて、洗濯、すすぎ、脱水及び乾燥運転が可能な内槽と、該内槽内に送風する送風手段と、該送風手段により送風される空気を加熱する加熱手段と、前記洗濯物から発生する糸くず等を捕獲する防塵フィルターと、前記内槽に取着され前記防塵フィルターに捕獲された糸くず等を除去する除塵体と、該除塵体に連結されると共に温度を感知すると動作する温度感知部材とを備え、該温度感知部材は、乾燥運転時に前記加熱手段によって加熱された空気の温度を感知すると、前記除塵体を前記防塵フィルターに当接させるようにしたもので、除塵体で防塵フィルターに付着した糸くず等を自動的にかつ確実に除去できる。また、乾燥運転時にのみ、除塵体を防塵フィルターに当接させるので、効率的に糸くず等を除去して乾燥効率の低下を防止すると共に、除塵体が、洗濯やすすぎ運転、脱水運転時に不必要に防塵フィルターに当接することが無いので、除塵体や防塵フィルターの耐久性が大幅に向上する。
本発明の洗濯乾燥機は、除塵体で、防塵フィルターに付着した糸くず等を確実に除去できると共に、乾燥運転時に、防塵フィルター上に糸くず等が堆積することが無いので、乾燥効率に優れたものである。
第1の発明は、外槽と、洗濯物を収納すると共に前記外槽内に回転自在に設けられて、洗濯、すすぎ、脱水及び乾燥運転が可能な内槽と、該内槽内に送風する送風手段と、該送風手段により送風される空気を加熱する加熱手段と、前記洗濯物から発生する糸くず等を捕獲する防塵フィルターと、前記内槽に取着されると共に前記防塵フィルターに捕獲された糸くず等を除去する除塵体とを有し、前記内槽の回転時に発生する遠心力によって前記除塵体を、前記防塵フィルターと重なる位置へ移動させるようにしたもので、除塵体で防塵フィルターに付着した糸くず等を自動的にかつ確実に除去できる。また、内槽の回転数が、洗濯やすすぎ運転時の回転数より高い乾燥運転時の回転数まで上昇したときに、除塵体が防塵フィルターと重なる位置まで移動するように設定すれば、乾燥運転時に、除塵体を防塵フィルターに摺接させて効率的に糸くず等を除去して、乾燥効率の低下を防止でき、また、除塵体が、洗濯やすすぎ運転時に不必要に防塵フィルターに摺接することが無いので、除塵体や防塵フィルターの耐久性が大幅に向上する。
第2の発明は、特に、第1の発明の除塵体は、ブラシ部材を備え、該ブラシ部材を防塵フィルターの表面に摺接させて糸くず等を除去するようにしたもので、防塵フィルターの表面がブラシ部材で擦られるので、防塵フィルターの表面に捕獲された糸くず等を確実に除去することができる。
第3の発明は、特に、第1又は第2の発明の内槽の回転数が、脱水運転時の回転数に達したときに、除塵体を防塵フィルターと重ならない位置へ移動させるようにしたもので、脱水運転時に除塵体を防塵フィルターと重ならない位置へ移動させることにより、高速で回転する除塵体が防塵フィルターに摺接することによる破損を防止することができる。
第4の発明は、外槽と、洗濯物を収納すると共に前記外槽内に回転自在に設けられて、洗濯、すすぎ、脱水及び乾燥運転が可能な内槽と、該内槽内に送風する送風手段と、該送風手段により送風される空気を加熱する加熱手段と、前記洗濯物から発生する糸くず等を捕獲する防塵フィルターと、前記内槽に取着され前記防塵フィルターに捕獲された糸くず等を除去する除塵体と、該除塵体に連結されると共に温度を感知すると動作する温度感知部材とを備え、該温度感知部材は、乾燥運転時に前記加熱手段によって加熱された空気の温度を感知すると、前記除塵体を前記防塵フィルターに当接させるようにしたもので、除塵体で防塵フィルターに付着した糸くず等を自動的にかつ確実に除去できる。また、乾燥運転時にのみ、除塵体を防塵フィルターに当接させるので、効率的に糸くず等を除去して乾燥効率の低下を防止すると共に、除塵体が、洗濯やすすぎ運転、脱水運転時に不必要に防塵フィルターに当接することが無いので、除塵体や防塵フィルターの耐久性が大幅に向上する。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、下記実施例によって本発明が限定されるものではない。
(実施例1)
本発明の第1の実施例における洗濯乾燥機について、図1〜4を用いて説明する。図1は、本実施例における洗濯乾燥機の断面図、図2(a)は、同洗濯乾燥機の内槽の部分背面図、(b)は、図2(a)のA−A断面図、図3は、同洗濯乾燥機の外槽の後壁の部分平面図、図4は、同洗濯乾燥機の除塵体の動作を示す図である。
図1〜3において、本実施例における洗濯乾燥機の洗濯乾燥機本体40(以下「本体40」という)は、前面に洗濯物3を投入するための第1の投入口41aを有する外箱41と、外箱41内に一対のダンパー42で弾性支持されると共に前部に開口43aを有する有底円筒形状の外槽43と、外槽43内に回転自在に設けられ、前部に洗濯物3を投入するための第2の投入口44aを有すると共に、洗濯物3を収容する有底円筒形状の内槽44と、外槽43の後壁43bに取り付けられると共に、モータなどからなり内槽44を回転駆動する駆動源45と、第1の投入口41aを開閉する扉46と、外槽43の後壁43bの下部に位置し、洗濯運転時に洗濯液に浸かる領域(2点鎖線より下方)に設けられると共に略扇状に開口した吸入口43cと、吸入口43cに設けられ、乾燥運転時に洗濯物3から発生する糸くず等を捕獲する防塵フィルター47と、防塵フィルター47で捕獲された糸くず等を除去する除塵体48と、一端に、内槽44の第2の投入口44aに対向する吹き出し口54aを有し、他端が吸入口43cに連結された通風路54を備えている。
通風路54内には、吸入口43cから吹き出し口54aに向かって順に、吸入口43cを経て外槽43から送られてくる空気を除湿する除湿用熱交換器56と、第2の駆動源51により回転駆動され、吸入口43c側から空気を吸引し、吹き出し口54a側に空気を送る送風ファン49と、送風ファン49から送り出される空気を加熱する加熱手段55とが配置されている。
外槽43の最下端には、外槽43内の水や洗濯液等を外部に排水するための排水ダクト58が接続され、その排水ダクト58の途中には、後述の制御回路67で開閉制御される排水弁59が設けられている。
図1に示すように、内槽44の回転中心軸は、水平方向に対して5°〜30°の角度で、後部が下になるように傾斜しており、内槽44の第2の投入口44aは、外槽43の開口43aと対向して設けられている。内槽44の周壁には多数の孔60が設けられ、空気や、液体が内槽44の内外間で自由に移動できるようになっている。内槽44の内壁には、内槽44が回転したときに、洗濯物3を持ち上げ、落下させるためのバッフル61が、周方向に120°間隔で3ヶ所に、内槽44の中心方向に向かって突出して設けられている。
外箱41の上部には、開閉自在の蓋(図示せず)を有し洗剤などを収納する洗剤容器62と、上端が水道管(図示せず)に接続され、他端が洗剤容器62に接続されると共に、途中に給水弁63を有する給水管64が設けられている。65は、洗剤容器62と外槽43を連通する接続管で、この接続管65を通して、洗剤と共に水道水を外槽43内に供給するようになっている。
外箱41の前面上部には、本実施例における本体40の運転を操作するための操作パネル66が設けられ、その裏側に、本体40の運転動作を制御する制御回路67が設けられている。
外箱41の第1の投入口41aの開口縁と、外槽43の開口43aの開口縁は、ゴムや軟質樹脂等の弾性体から成るドアパッキン68で連結され、扉46を閉じたときには、外槽43内の液体が外槽43外に漏れるのを防止している。
除塵体48は、基材48aと、基材48aに貼着、溶着又は植毛されると共に外槽43の後壁43bに設けた防塵フィルター47側に向かって突出するブラシ部材48bから構成され、その基材48aは、内槽44の背面に設けられた一対の支持部材70により、内槽44の回転中心Cを通る直線上で摺動自在に保持されている。ブラシ部材48bとして、植毛の替わりに、可撓性を有するブレード片や、針状ブラシを採用してもよい。
71は、コイルバネなどから形成され、一端が、内槽44の背面に設けた係止部72に引っ掛けられ、他端が基材48aの後端に係止され、除塵体48を内槽44の回転中心C方向に付勢する弾性部材である。支持部材70の後端には、除塵体48の基材48aが支持部材70から抜けるのを防止するための抜け止め部70aが形成されている。
一般に洗濯乾燥機の場合、洗濯、すすぎ、乾燥運転時には、内槽44は、40〜60rpm程度の回転数で回転し、また、脱水運転時には、1000〜1500rpmほどの高速で回転する。
図2(a)は、内槽44が停止状態にあるときの除塵体48の位置(A位置)を示している。そして、内槽44が、洗濯、すすぎあるいは乾燥運転時に、40〜60rpm程度の回転数で回転すると、除塵体48が、遠心力により、弾性部材71の付勢力に抗してB位置まで移動し、また、脱水運転のために、内槽44が、1000〜1500rpmの高速回転したときには、更にC位置まで移動するように弾性部材71の付勢力が設定されている。
また、除塵体48のB位置は、丁度防塵フィルター47と重なる位置で、C位置は、防塵フィルター47の外方、すなわち防塵フィルター47上から完全に外れる位置である。
また、除塵体48がB位置にあるときは、ブラシ部材48bの先端が防塵フィルター47の表面に押さえつけられ、防塵フィルター47の表面に付着した糸くず等が掻き出されるように設定されている。
以上のように構成された本実施例における洗濯乾燥機の動作、作用は、以下の通りである。
本体40の運転が停止している間は、図4(a)に示すように、除塵体48は、防塵フィルター47より、内槽44の中心寄りに位置している(A位置)。
次に、扉46を開けて洗濯物3を内槽44に投入し、蓋を開けて洗剤容器62に所定量の洗剤を投入し、操作パネル66を操作して、所定の洗濯コースを選択し、運転開始スイッチ(図示せず)を押すと、制御回路67が、給水弁63を開き、水道水が給水管64を通って、洗剤容器62に供給され、そこで洗剤と混合しながら、接続管65を通って外槽43内に供給される。外槽43内の洗濯水(水道水と洗剤が混合したもの)が、所定の高さ(例えば、図1中の2点鎖線)に達すると図示しない液位センサーがそれを検知し、その検知信号が、制御回路67に送られ、給水弁63が閉じられ、駆動源45に通電されて内槽44が回転し始める。
内槽44が回転し始めると、それに伴い除塵体48に遠心力が作用し、除塵体48が弾性部材71の付勢力に抗して、防塵フィルター47側に移動し始める。そして、内槽44が通常の洗濯運転時の40〜60rpm程度の回転数に達すると、図4(b)に示すように、除塵体48は、内槽44の半径方向で、B位置、すなわち防塵フィルター47に重なる位置まで移動する。そして、内槽44が1回転する都度、防塵フィルター47を掃くようになぞり、防塵フィルター47に付着した糸くず等を除去する。除去された糸くず等は、洗濯水に混入する。
尚、洗濯運転時には、従来の一般的な洗濯乾燥機同様、洗濯物3がバッフル61で持ち上げられ、落下する動作を繰り返しながら、洗濯物3の洗濯が行なわれる。
洗濯運転が終了すると、除塵体48に遠心力が作用しなくなるので、除塵体48は、弾性部材71による付勢力によりA位置(図4(a))まで戻ると共に、制御回路67が、開閉弁59を開き、外槽43内の汚れた洗濯水が、除去された糸くず等と共に、排水ダクト58を通して、外部に排出される。
洗濯水の排水が完了すると、内槽44を高速回転させて脱水運転が行なわれる。このとき、内槽44の回転数が1000〜1500rpmと非常に高いので、除塵体48に大きな遠心力が作用し、図4(c)に示すように、C位置まで、すなわち、防塵フィルター47より外方まで移動する。これにより、除塵体48が、防塵フィルター47に摺接することが無いので、内槽44と共に高速で回転する除塵体48によって防塵フィルター47が損傷を受けることが無い。
脱水運転が終了すると、開閉弁59を閉じ、給水弁63を再び開いて水道水を外槽43内に供給し、液位が所定の高さに達すると、給水弁63が閉じられ、駆動源45の駆動により内槽44が回転し、すすぎ運転が行なわれる。このすすぎ運転においても内槽44の回転数が、洗濯運転時のそれとほぼ同じぐらいなので、洗濯運転時と同様に、除塵体48が、防塵フィルター47に摺接し、残っている糸くず等を確実に除去する。
すすぎ運転が終了すると、開閉弁59が開けられて、すすぎ水が外部に排出され、その後、開閉弁59を開けた状態で、内槽44を高速回転させて脱水運転が行なわれる。すすぎ、脱水運転は、予め定められた運転シーケンスにより、もう1回若しくは2回繰り返される。
次に、乾燥運転について、説明する。
洗濯、すすぎ、脱水の各運転が終了すると、乾燥運転に移り、制御回路67の動作により、駆動源45、加熱手段55、第2の駆動源51に通電される。第2の駆動源51への通電により、送風ファン49が回転し、外槽43内の湿った空気が、吸入口43cに設けた防塵フィルター47を通って、通風路54に流入し、除湿用熱交換器56で除湿され、乾いた空気が、加熱手段55で加熱されて温風となって、通風路54の出口、すなわち吹き出し口54aから、内槽44内に向かって吹き出される。
そして温風が、内槽44の回転によって、持ち上げられ、落下する洗濯物3に吹き付けられることにより、洗濯物3の水分が蒸発する。蒸発した水分は、空気と共に、内槽44の周壁に設けた多数の孔60を通って、再び、防塵フィルター47を通って、通風路54に流入し、除湿用熱交換器56で、除湿される。この動作が繰り返されることにより、洗濯物3が次第に乾燥していく。この乾燥運転が所定時間続いた後、乾燥運転が終了し、全ての運転が終了する。
また、乾燥運転時には、洗濯物3から発生する糸くず等が防塵フィルター47によって捕獲されるが、同時に内槽44が洗濯、すすぎ時とほぼ同様の回転数で回転するので、除塵体48が、B位置、すなわち防塵フィルター47に重なる位置まで移動し、内槽44が1回転する都度、除塵体48のブラシ部材48bが、防塵フィルター47の表面に摺接し、付着したばかりの糸くず等を除去する。
なお、乾燥運転の後半で、加熱手段55への通電を停止し、徐々に洗濯物3の温度を下げるようにすれば、乾燥後の洗濯物3の取り出し、取り扱いを容易にすることもできる。
以上のように、本実施例における洗濯乾燥機によれば、自動的に、防塵フィルター47の表面が除塵体48のブラシ部材48bで擦られるので、防塵フィルター47の表面に捕獲された糸くず等を確実に除去することができる。また、乾燥運転時に、防塵フィルター47の表面が常にブラシ部材48bで清掃されるので、高い乾燥効率をずっと維持でき、洗濯物3の乾燥時間を短縮できる。また、洗濯、すすぎ運転時にも、除塵体48で防塵フィルター47を清掃するので、防塵フィルター47を常に綺麗にしておくことができる。
また、脱水運転時に、除塵体48が防塵フィルター47より外方に移動するようにしているので、高速で回転する除塵体48が防塵フィルター47に摺接することによる破損を確実に防止することができる。
上記実施例では、洗濯やすすぎ運転時の回転数と乾燥運転時の回転数がほぼ同じになるように設定したので、洗濯、すすぎ運転時にも除塵体48が防塵フィルター47に摺接するが、乾燥運転時の内槽44の回転数を、洗濯やすすぎ運転時のそれより高めに設定し、内槽44が、乾燥運転時の回転数に達したときに、B位置まで移動するように弾性部材71の付勢力を設定しておけば、除塵体48を、乾燥運転時にのみ、防塵フィルター47に摺接させることも可能で、そうすることにより、除塵体48が、洗濯やすすぎ運転時に不必要に防塵フィルター47に摺接することが無く、除塵体48や防塵フィルター47の耐久性を大幅に向上させることも可能である。
また、上記実施例では、洗濯、すすぎ或いは、乾燥運転時に、除塵体48が、遠心力で防塵フィルター47上まで移動するようにしたが、洗濯、すすぎ、乾燥運転時の回転数がほぼ同じ場合は、除塵体48を、最初から防塵フィルター47上に配置しておき、脱水運転時に、強く働く遠心力で、除塵体48を防塵フィルター47の外に移動させようにしてもよい。このようにすることにより、除塵体48の、内槽44の底面の半径方向の移動距離が短くなり、その分、防塵フィルター47の半径方向の幅寸法を大きくして、防塵フィルター47の濾過面積を広くし、通気圧損を低減して乾燥効率をさらに向上させることもできる。
また、洗濯、すすぎ或いは乾燥運転時以外に、防塵フィルター47と除塵体48を摺接させる専用モードを設けてもよい。専用の回転数を設定することにより、除塵体48の移動をより安定させることができる。
例えば、内槽44を、洗濯、すすぎ、乾燥運転時の回転数より若干高い回転数、例えば、300rpmで回転させるためのスイッチ(図示せず)を設け、内槽44がその回転数に達したときに、作用する遠心力で除塵体48が防塵フィルター47上に移動するようにすれば、使用者は、防塵フィルター47の掃除をしたいときに、前記スイッチを操作するだけで、簡単に除塵体48で防塵フィルター47を清掃することができる。特に、この場合は、除塵体48は、使用者が必要とする時のみ、防塵フィルター47に摺接するので、除塵体48、防塵フィルター47の消耗が著しく低減され、長期間に渡って使用することができるものである。なお、この場合も、脱水運転時に、除塵体48が、強い遠心力で防塵フィルター47の外まで移動するようにする、ことは言うまでもない。
(実施例2)
図5は、本発明の第2の実施例における洗濯乾燥機の断面図、図6は、同洗濯乾燥機の断面図(除塵体動作時)、図7(a)は、同洗濯乾燥機の内槽の部分背面図、(b)は、図7(a)のB−B断面図、図8は、同洗濯乾燥機の外槽の後壁の部分平面図である。
本実施例における洗濯乾燥機と、上記第1の実施例における洗濯乾燥機とは、除塵体の構成と、防塵フィルターの取り付け構造が異なるもので、他の構成、作用、動作は同一である。したがって、同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
図5〜8において、本実施例における洗濯乾燥機の洗濯乾燥機本体80(以下、「本体80」という)に回転自在に収納された内槽44の背面には、熱膨張率が異なると共に互いに貼り合わせた2枚の金属板84aと84bから構成され、温度を感知すると一方に撓む温度感知部材84の一端がネジ83で固定されている。なお、温度感知部材84は、その長手方向の中心線が、内槽44の回転中心Cを通るように配置されている。本実施例では、外側の金属板84aに熱膨張率の小さい材料としてインバーを、また、内側の金属板84bには、熱膨張率の大きな材料として黄銅を使用している。
温度感知部材84の上面のネジ83と反対側には、ブラシ部材からなる除塵体81が接着や溶着などの方法で連結されている。
また、本実施例における防塵フィルター82は、図5、6に示すように、後ろ下がり状に若干傾斜すると共に、外槽43の後壁43bに略扇状に開口して形成された吸入口43cに取り付けられている。また、防塵フィルター82は、除塵体81と対向するように配されると共に、その径方向の幅W寸法を、除塵体81の長さと略同一にしている。
上記構成により、乾燥運転時に、乾燥風により外槽43内部の温度が上昇してくると、その温度を感知して、温度感知部材84が、図6に示すように、除塵体81の先端が防塵フィルター82に当たる位置まで撓み、内槽44が1回転する都度、除塵体81で、防塵フィルター82に付着した糸くず等を確実に除去する。
以上のように、本実施例によれば、除塵体81で防塵フィルター82に付着した糸くず等を自動的にかつ確実に除去すると共に、乾燥運転時にのみ、除塵体81を防塵フィルター82に当接させることになるので、効率的に糸くず等を除去して乾燥効率の低下を防止すると共に、除塵体81が、洗濯やすすぎ運転、脱水運転時に不必要に防塵フィルター82に当接することが無く、除塵体81や防塵フィルター82の耐久性が大幅に向上する。
以上のように、本発明にかかる洗濯乾燥機は、除塵体で防塵フィルターに付着した糸くず等を確実に除去できると共に、乾燥効率に優れたもので、各種洗濯乾燥機に利用できる。
本発明の第1の実施例における洗濯乾燥機の断面図 (a)同洗濯乾燥機の内槽の部分背面図、(b)図2(a)のA−A断面図 同洗濯乾燥機の外槽の後壁の部分平面図 (a)〜(c)同洗濯乾燥機の除塵体の動作を示す図 本発明の第2の実施例における洗濯乾燥機の断面図 同洗濯乾燥機の断面図(除塵体動作時) (a)同洗濯乾燥機の内槽の部分背面図、(b)図7(a)のB−B断面図 同洗濯乾燥機の外槽の後壁の部分平面図
符号の説明
3 洗濯物
40、80 洗濯乾燥機本体(本体)
43 外槽
44 内槽
49 送風ファン(送風手段)
47、82 防塵フィルター
48、81 除塵体
54 通風路
55 加熱手段
84 温度感知部材

Claims (4)

  1. 外槽と、洗濯物を収納すると共に前記外槽内に回転自在に設けられて、洗濯、すすぎ、脱水及び乾燥運転が可能な内槽と、該内槽内に送風する送風手段と、該送風手段により送風される空気を加熱する加熱手段と、前記洗濯物から発生する糸くず等を捕獲する防塵フィルターと、前記内槽に取着されると共に前記防塵フィルターに捕獲された糸くず等を除去する除塵体とを有し、前記内槽の回転時に発生する遠心力によって前記除塵体を、前記防塵フィルターと重なる位置へ移動させるようにした洗濯乾燥機。
  2. 除塵体はブラシ部材を備え、該ブラシ部材を防塵フィルターの表面に摺接させて糸くず等を除去するようにした請求項1に記載の洗濯乾燥機。
  3. 内槽の回転数が、脱水運転時の回転数に達したときに、除塵体を防塵フィルターと重ならない位置へ移動させるようにした請求項1又は2に記載の洗濯乾燥機。
  4. 外槽と、洗濯物を収納すると共に前記外槽内に回転自在に設けられて、洗濯、すすぎ、脱水及び乾燥運転が可能な内槽と、該内槽内に送風する送風手段と、該送風手段により送風される空気を加熱する加熱手段と、前記洗濯物から発生する糸くず等を捕獲する防塵フィルターと、前記内槽に取着され前記防塵フィルターに捕獲された糸くず等を除去する除塵体と、該除塵体に連結されると共に温度を感知すると動作する温度感知部材とを備え、該温度感知部材は、乾燥運転時に前記加熱手段によって加熱された空気の温度を感知すると、前記除塵体を前記防塵フィルターに当接させるようにした洗濯乾燥機。
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