JP2008048830A - 洗濯乾燥機およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】乾燥能力の低下を防ぐことができて、ユーザの負荷を低減することができる洗濯乾燥機およびこの制御方法を提供する
【解決手段】回転ドラム105の外側底面151には、回転ドラム105の回転時にフィルタと重なる軌道を描くクリーニング装置300が取り付けられている。クリーニング装置300は、ブラシ302と、ブラシ302が設けられていると共に、外側底面151に対して開方向へ回動して回動角が90°となることでブラシ302がフィルタに接触し、閉方向への回動によりブラシ302が外側底面151に接近してブラシ302とフィルタとが非接触となる本体301と、本体301を閉方向に付勢するコイルバネと、回転ドラム105の内側底面153に取り付けられ、ユーザにより手動で操作されて本体301を開方向に回動させる操作ツマミ309とを有する。
【選択図】図12
【解決手段】回転ドラム105の外側底面151には、回転ドラム105の回転時にフィルタと重なる軌道を描くクリーニング装置300が取り付けられている。クリーニング装置300は、ブラシ302と、ブラシ302が設けられていると共に、外側底面151に対して開方向へ回動して回動角が90°となることでブラシ302がフィルタに接触し、閉方向への回動によりブラシ302が外側底面151に接近してブラシ302とフィルタとが非接触となる本体301と、本体301を閉方向に付勢するコイルバネと、回転ドラム105の内側底面153に取り付けられ、ユーザにより手動で操作されて本体301を開方向に回動させる操作ツマミ309とを有する。
【選択図】図12
Description
本発明は、例えばドラム式洗濯乾燥機や全自動洗濯機などの洗濯乾燥機およびその制御方法に関する。
図39,図40に、従来のドラム式洗濯乾燥機の概略断面図を示す。
上記ドラム式洗濯乾燥機は、図39に示すように、外箱1と、この外箱1内に配置された水槽4と、この水槽4内に配置され、洗濯物を収容する回転ドラム5と、透明な非屈曲性の外部ドア3と、この外部ドア3を自動で開閉するドア自動開閉機構10と、洗濯物を乾燥させるための乾燥ユニット24とを備えている。
上記外箱1の前面には外箱開口部1aが設けられている。この外箱開口部1aを通して洗濯物の出し入れが行われる。上記外箱開口部1aは、外箱1に対して上下方向にスライド可能な外部ドア3によって開閉される。なお、上記外箱開口部1aを開閉するものとしては、外部ドア3以外にも、ヒンジ機構などで開口部1aの縁に回動可能に取り付けられるドアも知られている。
また、上記外箱1の前面上部には、操作キーや表示部を有する上記操作パネル11が設けられている。この操作パネル11の裏側(水槽4側)には、ドラム式洗濯機の動作を制御する制御部2が設けられており、操作パネル11への入力により洗い工程、すすぎ工程、脱水工程、乾燥工程が連続してまたは各工程単独で行われる。
上記水槽4はサスペンション8によって弾性支持されている。また、上記水槽4は、外箱開口部1aに対向して開口する水槽開口部4aを有する有底筒形状を呈する。そして、上記水槽4は後方側(図中右側)が低い位置となるように傾斜して横向き配置されている。また、上記水槽開口部4aと外箱開口部1aとは互いに離隔して対向している。
また、上記水槽4には透明な蓋体6がヒンジ機構にて取り付けられており、水槽開口部4aを開閉自在としている。また、上記蓋体6には、水槽開口部4aを閉じたとき、回転ドラム5の内部に向かって突出した状態になる凸部6aが設けられている。上記水槽開口部4aの内周面部にはシール部材41が配されており、蓋体6にて水槽開口部4aを閉じた際に、シール部材41と凸部6aとが密着して水槽開口部4aを水密に維持する。
上記回転ドラム5は、水槽開口部4aに対向して開口するドラム開口部5cを有する有底円筒形状を呈する。また、上記回転ドラム5は後方側(図中右側)が低い位置となるように傾斜して横向き配置されている。つまり、上記回転ドラム5の回転軸心y−yが、水平方向に対して角度θだけ後方側が下がるように傾斜している。そして、上記回転ドラム5の後方側の部分には軸部5eを介してモータ9が連結されており、制御部2の制御にしたがって回転ドラム5を回転駆動する。また、上記回転ドラム5の周壁全域には複数の小孔5aが設けられている。この小孔5aは、水槽4と回転ドラム5との間の空間と、回転ドラム5内の空間との間で洗濯水(水道水や風呂水などの水、または、洗剤などを含む水)や空気を流通させる。
また、上記回転ドラム5の内壁面には、半径方向内側に向かって突出するバッフル5bが設けられている。このバッフル5bは、周方向に例えば120°間隔で3ヶ所に設けられ、回転ドラム5の回転に伴って、洗濯物の持上げと落下とを繰り返す。また、上記ドラム開口部5cを外側から取り囲む流体バランサ5dは、回転ドラム5の回転時に、洗濯物および洗濯水の偏りにより生じるアンバランスを、流体バランサ5dの内部における封入流体の移動によって低減する。
上記乾燥ユニット24は送風機31と加熱装置32とを有し、水槽4の上部に設けられている。上記乾燥ユニット24における送風機31,加熱装置32の位置は、ドラム式洗濯乾燥機の前後方向でいうと、送風機31が後側で、加熱装置32が前側となっている。上記送風機31は、ケーシング33の内部に送風羽根34を有し、この送風羽根34を回転駆動するファンモータ35をケーシング33の外部に設けてなるものである。上記ファンモータ35は送風羽根34に直結され、ダイレクトドライブ構造によって送風羽根34を回転駆動する。一方、上記加熱装置32はヒータケース26の内部にヒータ36を備え、このヒータケース26の入口部が送風機31のケーシング33の出口部と連通している。
また、上記水槽4の下方には、図示しない排水弁モータによって開閉される排水弁20が設置されている。この排水弁20の開放により水槽4内の水がフレキシブルな排水ホース19を通して外部に排水される。
また、上記外箱1内において、水槽4の前方には送風ダクト38が配置されている。この送風ダクト38は、一方の端部が加熱装置32のヒータケース26の出口部に連通しており、他方の端部は吹出し口38aとなっている。この吹出し口38aからは、ヒータ36で加熱された空気が回転ドラム5内に向かって吹き出す。
更に、上記外箱1内において、水槽4の後方には除湿器27が配置されている。この除湿器27は、上部から水を注ぎ入れることによって、内部を通る空気の水分を冷却し凝縮させて除湿するものである。上記除湿器27は全体に中空状で、上部に水入口27aおよび空気出口27bを有する一方、下部に水出口を兼ねる空気入口27cを有している。上記除湿器27の空気出口27bは送風機31のケーシング33の入口部に連通されており、空気入口27cは水槽4内の下部に連通されている。また、上記水入口27aには、図示しない給水装置が接続されている。
上記構成のドラム式洗濯乾燥機によれば、使用者は蓋体6を直接手で開放した後、洗濯物を外箱開口部1aを通して回転ドラム5内に投入して、蓋体6を直接手で閉める。これにより、上記蓋体6の周縁にシール部材41の内周縁41aが密着して水槽4が封止される。そして、使用者が操作パネル11を操作して、制御部2からの指令により洗濯動作を開始すると、まず、ドア自動開閉機構10によって外部ドア3が前面板7に沿うように図中上方向にスライドする。そうすると、上記外部ドア3が略円弧状の移動軌跡を描いて、図15に示すように、外部ドア3で外箱開口部1aが閉じられる。その後、洗濯動作が終了すると、ドア自動開閉機構10によって外部ドア3が前面板7に沿うように図中下方向にスライドする。そうすると、再び、図14に示すように、外箱開口部1aが開放される。そして、使用者は蓋体6を直接手で開けた後、回転ドラム5内から洗濯物を取り出す。
乾燥運転時には、ファンモータ35が送風羽根34を回転駆動すると共に、ヒータ36に通電される。これにより、送風機31から吹き出した空気は、ヒータケース26を通るうちにヒータ36で加熱され、高温となって、送風ダクト38、吹出し口38aおよびドラム開口部5cを通って、回転ドラム5内の洗濯物にあたって、洗濯物を乾燥させる。そして、上記回転ドラム5内において洗濯物の湿気を吸収した高温多湿の空気は、回転ドラム5の周壁に設けられた小孔5aから回転ドラム5と水槽4との間の空間に流出する。この空間は除湿機27内の空間と連通しているので、高温多湿の空気は除湿機27内に入って、除湿機27内を流れる冷水により冷却されることにより結露して除湿される。上記除湿機27で除湿された空気は、再度、送風機31でヒータ36に送られて、ヒータ36で加熱されて回転ドラム5内に送り出される。こうして、上記回転ドラム5内の洗濯物の乾燥処理が実行される。
しかしながら、上記従来のドラム式洗濯乾燥機では、乾燥工程において、洗濯物からの綿埃などの異物が空気に乗って循環するが、その異物の除去は行われていなかった。このため、上記送風羽根34とファンモータ35とをつなぐシャフト(図示せず)に付着して、送風羽根34およびシャフトの回転抵抗となることがある。
その結果、上記送風機31の送風能力が低下することにより、例えば乾燥時間が長くなるなどといった乾燥能力の低下がすることがある。
上記異物が送風羽根34に入り込むことを防ぐ方法としては、送風機31のケーシング33の入口部より上流側に上記異物を捕集するフィルタを設置する方法が考えられる。
しかし、上記フィルタを設置しても、乾燥工程が幾度も行われると、フィルタは異物で目詰まりするので、送風機31の吸込能力が低下してしまう。
したがって、上記フィルタが目詰まりするたび、ユーザはフィルタを清掃しなければならないので、ユーザの負荷が増大するという問題が生じてしまう。
特開2005−058725号公報
そこで、本発明の課題は、乾燥能力の低下を防ぐことができて、ユーザの負荷を低減することができる洗濯乾燥機およびその制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の洗濯乾燥機は、
外箱と、
上記外箱内に配置された水槽と、
上記水槽内に水を給水する給水経路と、
上記水槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する洗濯脱水槽と、
上記水槽内の空気を吸い込むための吸込口を有して、この吸込口を介して吸い込んだ空気を上記洗濯脱水槽内に向かって吹き出す送風機と、
上記洗濯脱水槽に対向するように配置され、上記吸込口を覆うフィルタと、
上記吸込口から吸い込まれて上記洗濯脱水槽内に向かって流れる空気を加熱する加熱装置と、
上記洗濯脱水槽の外面の一部である取付面に取り付けられ、上記洗濯脱水槽の回転時に上記フィルタと重なる軌道を描くクリーニング装置と
を備え、
上記クリーニング装置は、
清掃部と、
上記清掃部が設けられていると共に、上記取付面に対して開方向へ回動して回動角が第1の角度となることで上記清掃部が上記フィルタに接触し、閉方向への回動により上記清掃部が上記取付面に接近して上記清掃部と上記フィルタとが非接触となる本体と、
上記本体を閉方向に付勢する付勢部と、
上記洗濯脱水槽の内面に取り付けられ、ユーザにより手動で操作されて上記本体を開方向に回動させる操作部と
を有することを特徴としている。
外箱と、
上記外箱内に配置された水槽と、
上記水槽内に水を給水する給水経路と、
上記水槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する洗濯脱水槽と、
上記水槽内の空気を吸い込むための吸込口を有して、この吸込口を介して吸い込んだ空気を上記洗濯脱水槽内に向かって吹き出す送風機と、
上記洗濯脱水槽に対向するように配置され、上記吸込口を覆うフィルタと、
上記吸込口から吸い込まれて上記洗濯脱水槽内に向かって流れる空気を加熱する加熱装置と、
上記洗濯脱水槽の外面の一部である取付面に取り付けられ、上記洗濯脱水槽の回転時に上記フィルタと重なる軌道を描くクリーニング装置と
を備え、
上記クリーニング装置は、
清掃部と、
上記清掃部が設けられていると共に、上記取付面に対して開方向へ回動して回動角が第1の角度となることで上記清掃部が上記フィルタに接触し、閉方向への回動により上記清掃部が上記取付面に接近して上記清掃部と上記フィルタとが非接触となる本体と、
上記本体を閉方向に付勢する付勢部と、
上記洗濯脱水槽の内面に取り付けられ、ユーザにより手動で操作されて上記本体を開方向に回動させる操作部と
を有することを特徴としている。
上記構成の洗濯乾燥機によれば、上記送風機は、吸込口を介して水槽内の空気を吸い込むと共に、この吸い込んだ空気を洗濯脱水槽内に向かって吹き出す。このとき、上記吸込口はフィルタで覆われているので、送風機へ向かって流れる空気中の異物はフィルタで除去される。
したがって、上記送風機の送風能力が異物により低下するのを防いで、洗濯乾燥機の乾燥能力の低下を防ぐことができる。
また、上記水槽内に水を給水して、クリーニング装置の本体の少なくとも一部が洗濯脱水槽の回転により水に浸かるようにする。その後、上記洗濯脱水槽を所定方向に回転させることにより、本体に水の動圧を与える。このとき、上記洗濯脱水槽の回転速度が所定値であると、本体は付勢部の付勢力に逆らって開方向に回動して、本体の回動角が第1の角度となる。
その結果、上記クリーニング装置の清掃部がフィルタに接触するので、フィルタが清掃部で清掃され、フィルタの目詰まりを防ぐことができる。
したがって、上記フィルタのメンテナンスに関して、ユーザの負荷を低減することができる。
また、ユーザは、操作部を手動で操作することにより、本体を回動させて、本体の回動角を例えば第1の角度にすることができる。
したがって、上記水槽内の水の有無、および、洗濯脱水槽の回転速度に関係なく、クリーニング装置の清掃部でフィルタを清掃することができる。
なお、上記第1の角度は0°を越える角度であるのが好ましい。
一実施形態の洗濯乾燥機では、
上記本体は、上記水槽内に給水された水に少なくとも一部が浸かるように配置されている。
上記本体は、上記水槽内に給水された水に少なくとも一部が浸かるように配置されている。
上記実施形態の洗濯乾燥機によれば、上記本体は、水槽内に給水された水に少なくとも一部が浸かるように配置されているので、ユーザが操作部を手動で操作しなくても、水の動圧によって本体の回動角を第1の角度にすることができる。
したがって、上記フィルタのメンテナンスに関して、ユーザの負荷をさらに低減することができる。
一実施形態の洗濯乾燥機では、
上記操作部は、上記本体を開方向に回動させて、上記本体の回動角を上記第1の角度に固定する。
上記操作部は、上記本体を開方向に回動させて、上記本体の回動角を上記第1の角度に固定する。
上記実施形態の洗濯乾燥機によれば、上記操作部が、本体を開方向に回動させて、本体の回動角を第1の角度に固定するので、水槽内の水の有無、および、洗濯脱水槽の回転速度に関係なく、クリーニング装置の清掃部でフィルタを清掃することができる。
一実施形態の洗濯乾燥機では、
上記操作部は、上記本体を開方向に回動させて、上記本体の回動角を上記第1の角度より小さいな第2の角度に固定する。
上記操作部は、上記本体を開方向に回動させて、上記本体の回動角を上記第1の角度より小さいな第2の角度に固定する。
上記実施形態の洗濯乾燥機によれば、上記操作部が、本体を開方向に回動させて、本体の回動角を第1の角度未満の第2の角度に固定するので、本体と取付面との間に隙間を形成することができる。
したがって、上記洗濯脱水槽の回転速度を速くしなくても、本体を開方向に容易に回動させることができる。
なお、上記第2の角度は0°を越える角度であるのが好ましい。
一実施形態の洗濯乾燥機では、
上記操作部は上記洗濯脱水槽の内側底面に取り付けられている。
上記操作部は上記洗濯脱水槽の内側底面に取り付けられている。
上記実施形態の洗濯乾燥機によれば、上記操作部は洗濯脱水槽の内側底面に取り付けられているので、操作部の取付および操作は容易である。
本発明の洗濯乾燥機の制御方法は、
本発明の洗濯乾燥機を制御する洗濯乾燥機の制御方法であって、
上記フィルタにおいて上記軌道と重なる部分が水に浸かるように、上記水槽内に水を給水する給水工程と、
上記給水工程後に、上記本体の回動角が上記第1の角度となるような回転速度で上記洗濯脱水槽を回転させる回転工程と
を備えることを特徴としている。
本発明の洗濯乾燥機を制御する洗濯乾燥機の制御方法であって、
上記フィルタにおいて上記軌道と重なる部分が水に浸かるように、上記水槽内に水を給水する給水工程と、
上記給水工程後に、上記本体の回動角が上記第1の角度となるような回転速度で上記洗濯脱水槽を回転させる回転工程と
を備えることを特徴としている。
上記構成の洗濯乾燥機の制御方法によれば、上記フィルタにおいてクリーニング装置の軌道と重なる部分が水に浸かるように、水槽内に水を給水した後、本体の回動角が第1の角度となるような回転速度で洗濯脱水槽を回転させる。
したがって、上記フィルタに清掃部を確実に接触させて、フィルタの目詰まりを確実に防ぐことができる。
一実施形態の洗濯乾燥機の制御方法では、
上記回転工程で上記洗濯脱水槽が回転する方向は、上記洗濯脱水槽が脱水工程時に回転する方向とは逆である。
上記回転工程で上記洗濯脱水槽が回転する方向は、上記洗濯脱水槽が脱水工程時に回転する方向とは逆である。
上記実施形態の洗濯乾燥機の制御方法によれば、上記回転工程で洗濯脱水槽が回転する方向は、洗濯脱水槽が脱水工程時に回転する方向とは逆であるので、本体が脱水工程時に開かない。
したがって、上記フィルタに対する清掃部の不必要な接触が減る結果、清掃部の寿命を延ばすことができる。
本発明の洗濯乾燥機によれば、吸込口はフィルタで覆われていることによって、送風機へ向かって流れる空気中の異物はフィルタで除去されるので、送風機の送風能力が異物により低下するのを防いで、洗濯乾燥機の乾燥能力の低下を防ぐことができる。
また、上記水槽内に水を給水して、フィルタにおいてクリーニング装置の軌道と重なる部分を水に浸けた後、洗濯脱水槽を所定回転速度で所定方向に回転させることにより、本体は水の動圧を受けて付勢部の付勢力に逆らって開方向に回動して、本体の回動角が第1の角度となることによって、クリーニング装置の清掃部がフィルタに接触するので、フィルタが清掃部で清掃され、フィルタの目詰まりを防ぐことができる。
したがって、上記フィルタのメンテナンスに関して、ユーザの負荷を低減することができる。
また、ユーザは、操作部を手動で操作することによって、本体を回動させて、本体の回動角を例えば第1の角度にすることができるので、水槽内の水の有無、および、洗濯脱水槽の回転速度に関係なく、クリーニング装置の清掃部でフィルタを清掃することができる。
以下、本発明の洗濯乾燥機を図示の実施形態により詳細に説明する。なお、以下の各実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
(第1実施形態)
図1に、本発明の第1実施形態のドラム式洗濯乾燥機Xを斜め上方から見た概略図を示す。
図1に、本発明の第1実施形態のドラム式洗濯乾燥機Xを斜め上方から見た概略図を示す。
上記ドラム式洗濯乾燥機Xは外箱101にて外周を覆われている。上記外箱101の前面には外箱開口部111が設けられている。なお、図1の211は操作パネルである。
図2に、図1のF2−F2線から見た概略断面図を示す。
上記外箱101の前面には、外箱開口部111を開閉するドア103がヒンジ機構にて回動可能に取り付けられている。また、上記外箱101の前面上部には、操作キーや表示部を有する操作パネル211が設けられている。この操作パネル211の裏側(水槽104側)には、ドラム式洗濯乾燥機Xの動作を制御する制御部202が設けられている。そして、上記操作パネル211への入力により、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程、乾燥工程が連続して行われたり、各工程が単独で行われたりする。上記外箱101内には、水槽104を弾性支持するサスペンション108が設置されている。
上記外箱101内には有底筒形状の水槽104が配置されている。この水槽104は、その筒軸に垂直な各断面における重心を通る中心軸L1(以下、「水槽104の中心軸L1」と言う。)の後方側が下がるように傾斜している。また、上記水槽104の前面部には、外箱開口部111に対向して開口する水槽開口部118が設けられている。
上記水槽104内には、洗濯脱水槽の一例としての有底円筒形状の回転ドラム105が配置されている。この回転ドラム105の前面部には、水槽開口部118に対向して開口するドラム開口部126が設けられている。また、上記回転ドラム105の後面にはモータ109が連結されており、回転ドラム105は水槽104内で回転可能になっている。そして、上記回転ドラム105は中心軸(回転軸)L2の後方側が下がるように傾斜している。また、上記回転ドラム105の周壁全域には複数の小孔150(図2では一部のみ図示)が形成されている。この小孔150は、水槽104と回転ドラム105との間の空間と、回転ドラム105内の空間との間で洗濯水(水道水や風呂水などの水、または、洗剤などを含む水)や空気を流通させる。なお、上記回転ドラム105の中心軸L2は水槽104の中心軸L1よりも上方側に寄っている。
上記水槽104内の空間下部には、回転ドラム105内に供給すべき温風が流れる送風ダクト39が配置されている。この送風ダクト39の前側の端部は、水槽開口部118の下縁と回転ドラム105の開口部126の下縁との間に位置する送風口40となっている。これにより、上記送風ダクト39を矢印D1方向に流れる空気は、送風口40を出て回転ドラム105内に流入する。また、送風ダクト39の後側の端部は、後述するファンケース134(図6参照)の吹出口158に接続されている。
上記送風ダクト39の内部には加熱装置132が配置されている。この加熱装置132は、ヒータケース37と、このヒータケース37に大部分が収容されたシーズヒータ138とで構成されている。上記ヒータケース37は、金属製の本体と、その本体を固定する耐熱樹脂製のフレームとで構成され、前側の端部が送風ダクト39に連結されている。上記シーズヒータ138は、水槽104内の空気を加熱することができると共に、水槽104内の洗濯水に浸かる領域に配置されているため、水槽104内の洗濯水をも加熱することができる。
上記水槽104の水槽開口部118には、ゴムや軟質樹脂などの弾性体からなるパッキン119が固着されている。これにより、上記ドア103を閉じると、ドア103がパッキン119に密着するから、水槽104内の液体が水槽104外へ漏れ出ることが防げる。
上記水槽104の上部には、水槽104内に洗濯水を給水するための給水ダクト120の下端部が接続されている。一方、上記給水ダクト120の上端部は洗剤ケース14の下部に接続されている。また、上記洗剤ケース14には水道水用給水路241及び風呂水用給水路42が接続されている。この水道水用給水路241の途中には、給水弁43を設けられる一方、風呂水用給水路42の途中には風呂水ポンプ44が設けられている。なお、上記水道水用給水路241または上記風呂水用給水路42は給水経路の一例である。
上記水槽104の下部には、送風ダクト39と連通し水槽104内の洗濯水を排水するための排水口110が設けられている。この排水口110は送風機131の下流側に位置している。また、上記排水口110には排水ダクト21の上端部が接続されている。一方、上記排水ダクト21の下端部は、フィルタ装置22を介して排水ホース23に接続されている。また、上記排水ダクト21を流れる液体は、フィルタ装置22を通ってから排水ホース23または循環ホース46に流入できるようになっている。このフィルタ装置22が排水ダクト21内を流れてきた洗濯水中の糸くずなどの異物を除去するので、異物の排水ホース23または循環ホース46への進入を防ぐことができる。
上記排水ホース23には、排水モータ124によって開閉される排水弁25が設けられている。この排水弁25は、排水ダクト21の洗濯水を排水ホース23へ流すときには開放し、かつ、排水ダクト21の洗濯水を循環ホース46へ流すときには閉鎖するように制御される。
上記循環ホース46の上方の端部は循環ノズル47に接続されている。この循環ノズル47は、水槽104の前面下部に設けられ、かつ、回転ドラム105内に指向するように設けられている。一方、上記循環ホース46の下方の端部は、フィルタ装置22の後方に配置された循環ポンプ45に接続されている。
上記循環ポンプ45は、排水ダクト21内の洗濯水をフィルタ装置22を介して吸引すると共に、この吸引した洗濯水を循環ホース46へ吐出する。このような循環ポンプ45を作動させることによって、排水口110から水槽104外に出た洗濯水をフィルタ装置22を通過させた後、再び回転ドラム105内へ戻すことができる。洗い工程またはすすぎ工程においては、このような洗濯水の循環を行いながら、異物を除去して、洗濯水を清浄に保つ。
上記送風ダクト39と連通する排水口110の入り口には、乾燥システム106が設けられている。この乾燥システム106は、送風機131と、加熱装置132と、送風ダクト39と、後述する除湿用熱交換器133(図3参照)とを有している。この除湿用熱交換器133と送風機131との間の除湿用経路164(図3参照)には、金属糸を編んで網状としたフィルタ160が設置されている。
上記送風機131、加熱装置132、除湿用熱交換器133、フィルタ160および送風ダクト39は、夫々、水槽104の中心軸L1を含み、かつ、この中心線L1と直交する水平軸を含む面よりも下側に設けられている。これにより、乾燥システム106の各部やフィルタ160といった部材は、洗い工程時またはすすぎ工程時において、洗濯水に浸かって洗浄される。なお、図2の13は底台であり、142はサーミスタである。このサーミスタ142は送風ダクト39内を流れる空気の温度を検出することができる。
図3に、図1のF3−F3線から見た概略断面図を示す。
上記除湿用熱交換器133は、水槽104の後面下部に取り付けられた送風機131の上流側に接続されている。より詳しくは、上記除湿用熱交換器133は、水槽104の内周面と回転ドラム105の外周面との間の、洗い工程またはすすぎ工程時に洗濯水に浸かる領域に配置されている。
上記除湿用熱交換器133は、前方側が後方側よりも高くなるように傾斜するように配置された金属プレート49と、この金属プレート49の両側部に取り付けられたステンレス製の固定部材50(図4,図5参照)とを有している。
上記金属プレート49の前方の端部の上方には、冷却ノズル51が配置されている。乾燥工程時には、この冷却ノズル51から供給された冷却水が金属プレート49の上面を流れて金属プレート49を冷却する。これにより、上記冷却水および金属プレート49が、矢印D2方向に流れる空気を冷却して、この空気が含む水分を効果的に凝縮させる。
上記水槽104の後面の下部には、送風機131が取り付けられている。この送風機131の内部は、吸込口162を介して水槽104内の空間と連通しており、送風ファン135の回転によって、水槽104内の空気が送風機131内に吸い込まれる。
図4に、図3のF4−F4線から見た概略断面図を示す。
上記水槽104は下方に凸形状部を有しており、この凸形状部と重なるように送風機131が配置されている。この送風機131は外周をファンケース134にて構成されている。このファンケース134内には送風ファン135が回転自在に配置されている。また、上記ファンケース134は、水槽104の下方の凸形状部の左右方向に伸長している。この凸形状部内には加熱装置132および除湿用熱交換器133が配置されている。そして、上記加熱装置132が配置されている空間は、吸込口162および吹出口158を介して、除湿用熱交換器133が配置されている空間と連通している。
上記水槽開口部118の中心C1は、ドラム開口部126の中心C2よりも外箱101の天面側にある。つまり、上記水槽開口部118は、ドラム開口部126に対して外箱101の天面側に偏心している。なお、図4の152はシャフトである。このシャフト152の一方の端部は送風ファン135に連結されている。
図5に、上記水槽104の内側底面の概略図を示す。なお、図5では、上記水槽104を前方から見ており、水槽104の一部を省いている。
上記水槽104の下方の凸形状部内において、前面側から見て右側には加熱装置132が配置され、前面側から見て左側には除湿用熱交換器133が配置されている。上記加熱装置132と除湿用熱交換器133とは水槽104の中心軸L1に対して平行となるように配置されている。そして、上記除湿用熱交換器133が循環空気の上流側に位置する一方、加熱装置132が循環空気の下流側に位置している。また、上記送風機131は、除湿用熱交換器133の下流側、かつ、加熱装置132の上流側に位置している。
上記循環空気は乾燥工程時に生じる。より詳しく説明すると、乾燥工程時には、送風機131が駆動する。これにより、空気が、図2の矢印D5に示すように、加熱装置132を通って加熱された後、図2の矢印D1に示すように、水槽開口部118から回転ドラム105内に吹き出される。そして、上記回転ドラム105内の湿った洗濯物から水分を蒸発させて高湿となった空気は、回転ドラム105の周壁全域の小孔150を通って、水槽104の内面と回転ドラム105の外面との間の空間へと流れ出て、図3の矢印D2に示すように、除湿用熱交換器133に沿って流れる。このとき、上記高湿となった空気は、除湿用熱交換器133および冷却水によって冷却され、除湿される。この除湿された空気は、図3の矢印D3に示すように、フィルタ160および吸込口162を介して送風機131内へと入る。そして、上記除湿された空気は、図6の矢印D4に示すように流れた後、吹出口158から加熱装置132へ向かって流れて、加熱装置132で再び加熱される。以上のような空気の循環が繰り返されて、洗濯物の乾燥が進行する。なお、図8に、上記乾燥工程時の空気の流れを模式的に示している。
上述したように、乾燥工程時に水槽104内の空気を除湿用熱交換器133、送風機131および加熱装置132を順次通過させて、循環させることにより、洗濯物が乾燥する。このとき、上記洗濯物の綿くずなどの微細なゴミは、フィルタ160を通過して、ファンケース134内に入ってファンケース134の内面や、シャフト152の一方の端部または送風ファン135に付着するが、次の洗い工程時またはすすぎ工程時に、ファンケース134の内側や、シャフト152の一方の端部または送風ファン135は、ファンケース134内に流入する洗濯水に浸かるので、上記微細なゴミは洗濯水で流されて除去される。その結果、上記ファンケース134内の空気の経路が狭まらず、また、送風ファン135の回転への抵抗が増えず、洗濯物を乾燥させるための空気を絶えず効率よく循環させることができる。
図6に、図2におけるフィルタ160の周辺部の詳細図を示す。
上記送風機131は、その送風の出口である吹出口158にて水槽104に接続している。上記吹出口158は送風ダクト39の後側の端部に接続している。なお、図6の141はサーミスタである。このサーミスタ141は吹出口158から吹き出す空気の温度を検出することができる。
図7に、図3におけるフィルタ160周辺部の詳細図を示す。
上記送風機131は、ファンケース134と、このファンケース134内に回転可能に配置された送風ファン135と、この送風ファン135を回転駆動するファンモータ136と、一方の端部が送風ファン135に連結されていると共に、他方の端部がファンモータ136に連結されたシャフト152と、このシャフト152を径方向において取り囲むように設けられたシール受け部53とを有している。
上記シャフト152は、ファンモータ136の回転駆動力を受けて、送風ファン135と共に回転する。また、上記シャフト152の一方の端部は、洗い工程時またはすすぎ工程時に、ファンケース134内に流入する洗濯水に浸かるように配置されている。また、上記送風ファン135は、乾燥工程時に、洗濯物を乾燥させるために送風を行うものであるが、洗い工程時またはすすぎ工程時にも回転するように制御して水流を発生させることができる。
また、上記送風機131は、その送風の入口である吸込口162にて水槽104に接続している。上記吸込口162と、金属プレート49との間の空間には金属糸を編んで網目状としたフィルタ160が設けられており、水槽104内の空気がフィルタ160を介することなく吸込口162を通過することが無いように、フィルタ160が吸込口162を覆うように取り付けられている。
上記フィルタ160は、図5に示すように、水槽104の底部の内面に取り付けられている。上記フィルタ160を水槽104の内側から見ると、平面視でドラム式洗濯乾燥機Xの中心線L3を中心とする左右対称の略弧形状をなし、図中左側の部分が吸込口162に対向している。この吸込口162には、図4に示すように、これに対向するように送風ファン135が設けられている。なお、図5には、上記吸込口162へ向かって流れる空気の経路上に設けられた除湿用熱交換器133が示されている。
上記除湿用経路164を通って図5の紙面に直交する方向に流れてきた空気または洗濯水は、フィルタ160を通過して送風機131内に流入する。洗い工程またはすすぎ工程においては、水槽104および送風機131内には洗濯水が流れており、フィルタ160を通過することにより洗濯水中に含まれる糸くずなどの異物は捕集されて、送風機131内への異物の侵入が防がれる。このフィルタ160によって捕集された異物は回転ドラム105の回転により発生する水流によってフィルタ160表面より除去されるので、フィルタ160の目詰まりは解消される。また、上記水槽104の内周面はなだらかな弧形状あり、且つ、回転ドラム105の回転方向に沿うため、回転ドラム105の回転による水流によって水槽104の底に沈んだ異物はその回転方向へと揺動するが、フィルタ160は水槽104底面に配置されているため、フィルタ160への異物の再付着が発生しにくい。また、乾燥工程においては、水槽104および送風機131内には空気が流れており、フィルタ160を通過することにより空気中に含まれる異物は捕集されて、送風機131内への異物の侵入が防がれる。
上記送風機131によって運ばれる空気中または洗濯水中の異物を捕集するためであれば、フィルタ160は、送風ファン135による吸込み力が及ぶ範囲、つまり、図5に示すように、水槽104の下方の図中左側の部分(吸込口162に対向する部分)だけを覆えば足りる。しかしながら、実際の洗い工程、すすぎ工程あるいは乾燥工程において、洗濯水や空気で運ばれてきた異物は、長時間のうちにフィルタ160上に堆積するから、いずれはフィルタ160上の吸込口162に対向する領域に異物が堆積して、吸引効率が低下する原因となる。
そのため、本第1実施形態では、上記水槽104の下方の図5中左側の部分だけでなく、水槽104の下方の図5中右側の部分にも対向するフィルタ160を用いている。つまり、上記フィルタ160は、水槽104の中心軸L1方向より見て、吸込口162の開口面積より大きな面積にわたって配置されている。これにより、上記フィルタ160の図5中左側の部分に異物が堆積しても、フィルタ160の図5中右側の部分で異物を捕集できるので、極めて長期間にわたってフィルタ効果を維持することができる。
また、上記フィルタ160は、単純な平板状のものではなく、図6,図7に示すように、水槽104の方向(金属プレート49の方向)へ膨らむ膨出部161を有している。この膨出部161によって、水槽104の底面とフィルタ160との間に送風経路を形成してフィルタ160の長時間使用性を確保している。
上記フィルタ160は、金属糸を編んで網状としたものではなく、プラスチック成形品あるいは金属板から小円板を打ち抜いたものでも良いが、実際には、成形品や打ち抜き品では、小円板を打ち抜いてできる孔の周囲にバリや返りが発生し、糸くずや綿埃が引っ掛かって小孔をふさぐ原因となる場合がある。そのため、上記フィルタ160は、線材を網目状に編んだ網構造により構成することが望ましい。このような網目構造の場合、上記のようなバリや返りの心配がないばかりか、板面の面積に占める小孔の面積の比(即ち開口率)を高くすることができ、優れた異物捕集手段としての能力を発揮させることができる。
上記フィルタ160を構成する線材としては、金属線の他に樹脂線などが考えられるが、金属線であればその表面は滑らかであるため、糸くずや綿埃が引っ掛かりにくいため好ましい。また、金属線を編んで網目状としたものを樹脂コーティングするなど、その線材の網目の交差部を固定するようにすると、交差した線材の間への異物の挟み込みや交差部の移動による目の粗さの変動などの不具合の発生を防止できる。
また、上記フィルタ160の網目の粗さは1mm〜3mmとしてもよい。このように、上記フィルタ160の網目の粗さを1mm〜3mmにすると、綿埃などの比較的小さい異物によるフィルタ160の早期目詰まりを防止できる。
このように、上記フィルタ160を設けることで、送風ファン135またはそのシャフト152に糸くずや綿埃などの異物が絡まりつくといった不都合は回避される。また、上記のようにフィルタ160を設ける領域を送風ファン135により直接的に吸引力が及ぶ吸込口162との対向部だけでなく、吸込口162から離れた部分まで及ぼしたので、長期にわたって送風ファン135の吸込み力を強く維持することができる結果、ドラム式洗濯乾燥機Xの乾燥能力を長期間高く維持することができる。
上記第1実施形態においては、フィルタ160は洗い工程またはすすぎ工程における回転ドラム105の回転により発生する水流によって自動的に目詰まりの解消がなされるが、より確実にフィルタ160の目詰まりを除去するため、図9に示すように、回転ドラム105の外側底面151(モータ109側の部分において水槽104に面する表面)に、ドラム式洗濯乾燥機Xの機械力でフィルタ160を清掃する2つのクリーニング装置300(図9では1つのみ図示)を取り付けている。一方のクリーニング装置300は、回転ドラム105の中心軸L2に関して、他方のクリーニング装置300の180度回転対称の位置にある。なお、上記外側底面151が取付面の一例である。
上記クリーニング装置300は、回転ドラム105の外側底面151にビス312で固定される土台部307を備えている。
図10に、上記回転ドラム105の底部を内側から見た概略図を示す。
上記クリーニング装置300は、回転ドラム105の内側底面151にビス312で固定される土台部308を備えている。この土台部308と土台部307とによって、回転ドラム105の底部が挟み込まれている(図12参照)。
図11に、操作ツマミ309がOFFにされているクリーニング装置300の概略平面図を示す。また、図12に、図11のF12−F12線から見た概略断面図を示す。
上記クリーニング装置300は、図11,図12に示すように、回転ドラム105の外側底面151に対して一方の端部を中心に回動可能なステンレス製の本体301と、この本体301の他方の端部に取り付けられたポリエステル製またはナイロン製のブラシ302と、その本体301を閉方向(図14の矢印D11方向)に付勢するコイルバネ303と、土台部307にビス306(図13参照)で固定されたステンレス製の支持板304と、ユーザにより手動で操作されて本体301を開方向(図14の矢印D10方向)および閉方向に回動させる操作ツマミ309とを有している。なお、上記ブラシ302は清掃部の一例、コイルバネ303は付勢部の一例、操作ツマミ309は操作部の一例である。
上記クリーニング装置300の取付位置は、回転ドラム105の回転時、フィルタ160と重なる軌道を描くように設定されている。
上記本体301の一方の端部は、支持板304の一方の端部にヒンジピン305で連結されて、本体301が支持板304に対して回動可能になっている。より詳しくは、上記本体301の一方の端部と支持板304の一方の端部の夫々には円筒形状部を設けており、円柱形状のヒンジピン305が各円筒形状部に挿通されている。つまり、上記本体301、支持板304およびヒンジピン305がヒンジを構成している。
上記ヒンジピン305の中心軸は回転ドラム105の径方向に対して45°傾斜している(図9参照)。つまり、上記本体301の回動軸は回転ドラム105の径方向に対して45°傾斜している。
上記操作ツマミ309は、軸部313と、この軸部313の一方の端部に連なる頭部314と、軸部313の他方の端部に連なるブラシ作動部311とを有している。また、上記操作ツマミ309は、土台部307,308、回転ドラム105および支持板304に対して回転可能になっている。
上記軸部313の他方の端部は、回転ドラム105の外側底面151と水槽104の内側底面との間の空間に露出している。また、上記軸部313の他方の端部は本体301の他方の端部に当接している。
上記頭部314は土台部308に設けられた凹部315内に収容されて、頭部314は回転ドラム105内の空間に露出している。また、上記頭部314の表面には、ユーザが摘む突起部310が設けられている。この突起部310は凹部315内にある。つまり、上記突起部310は凹部315から突出していない。これにより、上記回転ドラム105が洗濯物を収容した状態で回転しても、洗濯物が突起部310に引っ掛かり難くなっている。
上記ブラシ作動部311は、回転ドラム105の外側底面151に垂直な方向から見ると略半円形状となっていると共に、その略半円弧の周面が螺旋状に形成されている。また、上記ブラシ作動部311は、操作ツマミ309の回転に伴って軸部313の軸心を中心に回転する。
図13に、上記操作ツマミ309がONにされているクリーニング装置300の概略平面図を示す。また、図14に、図13のF14−F14線から見た概略断面図を示す。
上記フィルタ160の清掃は、本体301が矢印D10方向に回動して、図13,図14に示すように、本体301が支持板304に対して成す角度(以下、「本体301の回動角」と言う。)が90°となった状態で行われる。
このように、上記本体301の回動角が90°になっている状態で、回転ドラム105が回転すれば、ブラシ302がフィルタ160に接触するように、本体301、ブラシ302、および、回転ドラム105の外側底面151とフィルタ160との間の距離が設計されている。なお、90°が第1の角度の一例である。
図15に、上記ドラム式洗濯乾燥機Xの主要部のブロック図を示す。
上記制御部202は、CPU等の演算部及びROM、RAM等の記憶部を備え、ドラム式洗濯乾燥機Xの統括的な制御を行うものである。また、図12の操作入力部201は、ドラム式洗濯乾燥機Xの操作パネル211に設けられる操作入力用のインターフェースである。上記操作入力部201からの操作入力情報は制御部202に入力される。上記操作入力部201への操作入力を介して、「標準」や「つけおき」、「大物」、「Agリンス」、「わが家流」、「ドライ」などの各洗濯コースや、水槽104や回転ドラム105を洗浄する「槽洗浄」、フィルタ160の異物除去の専用コースである「フィルタ洗浄」などのメンテナンスコースの運転コースをユーザが選択し、選択されたコースに基づいて、制御部202は、モータ109、循環ポンプ45、ファンモータ136などの、ドラム式洗濯乾燥機Xの各部の制御を行う。
上記構成のドラム式洗濯乾燥機Xにおいては、水槽104内に水を入れないでフィルタ160を清掃する水無しフィルタ清掃コースと、水槽104内に所定量の水を入れてフィルタ160を清掃する水有りフィルタ清掃コースとを選択できるようになっている。
(1) 水無しフィルタ清掃コースについて
上記水無しフィルタ清掃コースでフィルタ160を清掃する場合、ユーザは、まず、ドア103を開けて、回転ドラム105内に手を入れて突起部310を摘み、操作ツマミ309を図10のON方向に180°回転させる。そうすると、上記本体301が図11,図12の状態から図13,図14の状態になる。
上記水無しフィルタ清掃コースでフィルタ160を清掃する場合、ユーザは、まず、ドア103を開けて、回転ドラム105内に手を入れて突起部310を摘み、操作ツマミ309を図10のON方向に180°回転させる。そうすると、上記本体301が図11,図12の状態から図13,図14の状態になる。
より詳しくは、上記操作ツマミ309の回転に伴って、図11,図12に示す状態のブラシ作動部311が、軸部313の軸心を中心に回転し、ブラシ作動部311の螺旋状に形成された略半円弧の周面が本体301に当接して本体301を図14の矢印D10方向に押す。これにより、上記本体301が図14の矢印D10方向(開方向)に回動して、図13,図14に示すように、本体301の回動角が90°に固定される。このとき、上記水槽104内に水は入っていない。
次に、ユーザはドア103を閉じた後、操作入力部201で水無しフィルタ清掃コースを選択する。そうすると、上記水槽104内に水が入っていない状態で、回転ドラム105が回転する。
その結果、上記ブラシ302がフィルタ160に接触するので、ブラシ302によってフィルタ160から異物が引き離され、フィルタ160の目詰まりを解消する。
したがって、上記フィルタ160のメンテナンスに関して、ユーザの負荷を低減することができる。
また、上記フィルタ160の清掃中、本体301が回転ドラム105の中心軸L2を中心に回転するが、本体301の回動軸は回転ドラム105の径方向に対して45°傾斜しているので、クリーニング装置300の風切り音を低減することができる。
上記フィルタ160の清掃が終了した場合、ユーザは、再び、ドア103を開けて、回転ドラム105内に手を入れて突起部310を摘み、操作ツマミ309を図10のOFF方向に180°回転させる。そうすると、上記本体301は図14の矢印D11方向(閉方向)に回動して、図11,図12に示すような状態になる。
上記水無しフィルタ清掃コースでは、回転ドラム105は、図9の矢印D8方向にずっと回転していてもよいし、または、図9の矢印D9方向にずっと回転してもよいし、または、矢印D8方向と矢印D9方向とに交互に回転してもよい。
すなわち、上記水無しフィルタ清掃コースにおける回転ドラム105の回転方向は特に限定されない。
また、上記水無しフィルタ清掃コースにおける回転ドラム105の回転速度も特に限定されない。
また、上記水無しフィルタ清掃コースは、クリーニング装置300の取り付け方向を図9とは逆にしても行える。
(2) 水有りフィルタ清掃コースについて
上記水有りフィルタ清掃コースでフィルタ160を清掃する場合、ユーザはドア103を閉じた後、操作入力部201で水有りフィルタ清掃コースを選択する。これにより、上記フィルタ160が自動的に清掃される。
上記水有りフィルタ清掃コースでフィルタ160を清掃する場合、ユーザはドア103を閉じた後、操作入力部201で水有りフィルタ清掃コースを選択する。これにより、上記フィルタ160が自動的に清掃される。
より詳しくは、ユーザが水有りフィルタ清掃コースを選択すると、まず、水槽104内に所定量の水が給水されて、フィルタ160の全部が水没する。このとき、上記本体301は図11,図12に示すような状態になっている。また、上記本体301の回動角は10°となっている。
次に、上記回転ドラム105が図9の矢印D8方向に80rpmで回転する。そうすると、上記本体301は、水中を移動している時に、水の動圧を受ける。これにより、上記本体301がコイルバネ303の付勢力に逆らって、図14の矢印D10方向に回動して、本体301の回動角が90°となる。
その結果、上記ブラシ302がフィルタ160に接触するので、ブラシ302によってフィルタ160から異物が引き離され、フィルタ160の目詰まりが解消する。
したがって、上記フィルタ160のメンテナンスに関して、ユーザの負荷を低減することができる。
また、上記フィルタ160の清掃中、本体301が回転ドラム105の中心軸L2を中心に回転するが、本体301の回動軸は回転ドラム105の径方向に対して45°傾斜しているので、クリーニング装置300の風切り音を低減することができる。
上記ブラシ302がフィルタ160から異物を引き離す作用は、特に、クリーニング装置300の通過する軌跡に近いほうが大きいため、本第1実施形態におけるフィルタ160は、図5に示すように、回転ドラム105の中心側に近い領域Eについては凹形状としてもよい。なお、上記クリーニング装置300と回転ドラム105の回転軸との距離を、他方のクリーニング装置と回転ドラム105の回転軸との距離と異なるように構成することも可能であるので、フィルタ160をより広いものとすることも可能であり、また、このようなへこみ領域Eについても洗浄効果を付与することも可能である。
また、上記本体301が水の動圧を受けて過度に開こうとしても、土台部307のヒンジピン305近傍の部分であるストッパ部317に当たって、本体301は過度に開かない。
したがって、上記ブラシ302がフィルタ160に接触していない状態が発生するのを防ぐことができる。
また、上記本体301が水の動圧を受けていない時、本体301と回転ドラム105の外側底面151との間には隙間が存在する。
したがって、上記回転ドラム105の回転速度を過度に速くしなくても、本体301を図14の矢印D10方向に回動させることができる。
図16に、上記制御部202による水有りフィルタ清掃コースの処理手順を表すフローチャートを示す。
上記処理手順では、まず、ステップS1で、ユーザによる操作パネル211の操作により、水有りフィルタ清掃コースが選択されたか否かを判定する。ここで、上記水有りフィルタ清掃コースが選択された判定すると、次のステップS2に進む一方、水有りフィルタ清掃コースが選択されていない判定すると、再び、ステップS1の判定を行う。
次に、ステップS2で、水槽104内への給水を開始して、ステップS3で、水位センサ(図示せず)を用いて、水槽104内の水位が所定水位に達したか否かを判定する。ここで、上記水槽104内の水位が所定水位に達したと判定すると、次のステップS4に進む一方、水槽104内の水位が所定水位に達していないと判定すると、再び、ステップS3の判定を行う。また、上記所定水位は、各洗濯コースの洗い工程時の水槽104内の水位よりも高く設定している。つまり、フィルタ洗浄時には、各洗濯コースの洗い工程時よりも多い水が水槽104内に供給される。
次に、ステップS4で、水槽104内への給水を停止して、ステップS5で、回転ドラム105を図9の矢印D8方向に回転させる。このとき、上記制御部202が回転ドラム105の回転速度を80rpmになるように制御する。
次に、ステップS6で、回転ドラム105の回転が始まってから所定時間経過したか否かを判定する。ここで、上記所定時間経過したと判定すると、次のステップS7に進む一方、上記所定時間経過していないと判定すると、再び、ステップS6の判定を行う。
最後に、ステップS7で、回転ドラム105の回転を停止させた後、ステップS8で水槽4内の水を排水する。
上記第1実施形態では、ステップS2〜S4が給水工程の一例を構成し、ステップS5〜S7が回転工程の一例を構成している。
このように、上記水有りフィルタ清掃コースでは、回転ドラム105を図9の矢印D8方向に回転させるが、この矢印D8方向は、回転ドラム105が脱水工程時に回転する方向(図9の矢印D9方向)とは逆である。
したがって、脱水工程時には、本体301が開かず、本体301の回動角は90°にならない。
その結果、上記フィルタ160に対するブラシ302の不必要な接触が減る結果、ブラシ302の寿命を延ばすことができる。
また、各洗濯コースの洗い工程時には、回転ドラム105は矢印D8方向への回転と矢印D9方向への回転とを交互に行うが、回転ドラム105の回転速度は、水有りフィルタ清掃コースの回転速度よりも低い回転速度である50rpmに設定されているため、コイルバネ303の付勢力が水の動圧よりも勝る。
したがって、各洗濯コースの洗い工程時にも、本体301が開かず、本体301の回動角は90°にならない。
その結果、上記フィルタ160に対するブラシ302の不必要な接触がさらに減る結果、ブラシ302の寿命をさらに延ばすことができる。
上記水有りフィルタ清掃コースは、回転ドラム105を図9の矢印D8方向に回転させるだけであったが、図9の矢印D8方向への回転と図9の矢印D9方向への回転とを交互に回転ドラム105に行わせるものであってもよい。ただし、上記回転ドラム105の図9の矢印D8方向への回転速度は、本体301を水の動圧で回動させてブラシ302がフィルタ160に接触するような速度にしなければならない。
上記水有りフィルタ清掃コースでは、フィルタ160の全部が水槽104に給水された水に浸かるようにしていたが、フィルタ160の一部または全部が水槽104に給水された水に浸からない場合であっても、少なくとも本体301の一部に回転ドラム105の回転による水槽104の水の動圧を作用させて、ブラシ302をフィルタ160に接触させることにより、フィルタ160を清掃することができる。
上記水有りフィルタ清掃コースは、クリーニング装置300の取り付け方向を図9とは逆にしても行える。この場合、上記水有りフィルタ清掃コースにおいて、回転ドラム105を図9の矢印D8方向へ一定速度で回転させてなければならない。この一定速度は、本体301が水の動圧で回動してブラシ302がフィルタ160に接触するような速度である。
上記水有りフィルタ清掃コースで水槽104に給水する水は、洗剤を含んでもいいし、洗剤を含んでいなくてもよい。
上記水有りフィルタ清掃コースはフィルタ160の異物除去の専用コースであったが、水槽104や回転ドラム105を洗浄する槽洗浄を兼ねるコースにしてもよい。
上記第1実施形態では、水有りフィルタ清掃コースは、回転ドラム105の回転による水槽104の水の動圧を作用させて、ブラシ302をフィルタ160に接触させていたが、水無しフィルタ清掃コースと同様に操作ツマミ309を操作してブラシ302をフィルタ160に接触させる、すなわち、水の動圧を作用させるまたは作用させないに関わらずフィルタ160の清掃を行ってもよい。
上記第1実施形態では、ステンレスからなる本体301および支持板304を用いていたが、他の金属または樹脂からなる本体および固定部を用いてもよい。
上記第1実施形態では、本体301を、支持板304を介して回転ドラム105の外側底面に取り付けていたが、支持板304を無くして、本体301を回転ドラム105の外側底面に回動自在に直接取り付けてもよい。
上記第1実施形態では、本体301の回動軸を回転ドラム105の径方向に対して45°傾斜するようにしていたが、本体301の回動軸を径方向に対して45°以外の角度で傾斜するようにしてもよい。
上記第1実施形態では、回転ドラム105が図9の矢印D8方向に80rpmで回転したときに、本体301が図14の矢印D10方向に回動して、本体301の回動角が90°となるように、コイルバネ303のバネ力を設定していたが、回転ドラム105が図9の矢印D8方向に80rpm以外の回転速度で回転したときに、本体301が図14の矢印D10方向に回動して、本体301の回動角が90°となるように、コイルバネ303のバネ力を設定してもよい。ただし、上記80rpm以外の回転速度は、各洗濯コースの洗い工程時の回転速度よりも高くするのが望ましい。
上記コイルバネ303は、本体301を図14の矢印D11方向に付勢するものであれば、本体301に引っ張り力を付与するものであってもよいし、本体301に圧縮力を付与するものであってもよい。
上記第1実施形態では、クリーニング装置300は2つであったが、1つにしてもよいし、3つ以上にしてもよく、また、回転ドラム105の径方向に向かって異なる距離となるように取り付けてもよい。つまり、クリーニング装置300の数は適宜設定すればよい。ただし、複数個以上のクリーニング装置300を取り付ける場合においては、取り付けられた複数個以上のクリーニング装置300の合計の重心が回転ドラム105の回転軸上にあるようにするのが脱水工程等の回転ドラム105の高速回転時の振動発生を防止できるため望ましい。
上記第1実施形態における各洗濯コースの洗い工程では、全部の時間帯において、本体301が水の動圧で回動してブラシ302がフィルタ160に接触するような回転速度で回転ドラム105を回転させていなかったが、一部の時間帯において、本体301が水の動圧で回動してブラシ302がフィルタ160に接触するような回転速度で回転ドラム105を回転させてもよい。この場合、ユーザが水無しフィルタ清掃コース,水有りフィルタ清掃コースを選択してなくても、各洗濯コースの洗い工程においてフィルタ160から異物を自動的に除去することができる。なお、上記一部の時間帯は洗い工程の後半の時間帯であって排水前であるのが望ましい。
上記第1実施形態における各洗濯コースのすすぎ工程では、全部の時間帯において、本体301が水の動圧で回動してブラシ302がフィルタ160に接触するような回転速度で回転ドラム105を回転させていなかったが、一部の時間帯において、本体301が水の動圧で回動してブラシ302がフィルタ160に接触するような回転速度で回転ドラム105を回転させてもよい。この場合、ユーザが水無しフィルタ清掃コース,水有りフィルタ清掃コースを選択してなくても、各洗濯コースのすすぎ工程においてフィルタ160から異物を自動的に除去することができる。なお、上記一部の時間帯はすすぎ工程の後半の時間帯であって排水前であるのが望ましい。
上記第1実施形態では、ユーザが本体301を開閉させるために掴む突起部310を回転ドラム105の内側底面153上に設けていたが、ユーザが本体301を開閉させるために掴む突起部を回転ドラム105の内周面上に設けてもよい。この場合、上記突起部による操作はリンク機構で本体301に伝えればよい。
上記第1実施形態では、送風機131の吸込口162を回転ドラム105の外側底面151に対向させていたが、送風機131の吸込口162を回転ドラム105の外周面に対向させてもよい。この場合、上記クリーニング装置300を回転ドラム105の外周面に取り付ければよい。
上記第1実施形態において、乾燥工程の終了間際に、フィルタ160の目詰まりが発生しているか否かを検知してもよい。もし、上記フィルタ160の目詰まりが発生していることを検知した場合、フィルタ160の目詰まりが発生していることをユーザに知らせてもよい。上記フィルタ160の目詰まりが発生しているか否かは、サーミスタ141,142の検出した空気温度に基づいて行える。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態のドラム式洗濯乾燥は、図17に示すように、クリーニング装置400を備えている点で上記第1実施形態とは異なっている。つまり、本第2実施形態のドラム式洗濯乾燥機は、上記第1実施形態のドラム式洗濯乾燥機Xにおけるクリーニング装置400以外の構成部は備えている。
本発明の第2実施形態のドラム式洗濯乾燥は、図17に示すように、クリーニング装置400を備えている点で上記第1実施形態とは異なっている。つまり、本第2実施形態のドラム式洗濯乾燥機は、上記第1実施形態のドラム式洗濯乾燥機Xにおけるクリーニング装置400以外の構成部は備えている。
上記クリーニング装置400は、上記第1実施形態のクリーニング装置300と同様に、ドラム式洗濯乾燥機の機械力でフィルタ160を清掃するものであり、回転ドラム105の外側底面151に2つ取り付けられている。一方のクリーニング装置400は、回転ドラム105の中心軸L2に関して、他方のクリーニング装置400の180度回転対称の位置にある。
また、上記クリーニング装置400は、回転ドラム105の外側底面151にビス412で固定される土台部407を備えている。
図18に、上記回転ドラム105の底部を内側から見た概略図を示す。
上記クリーニング装置400は、回転ドラム105の内側底面151にビス412で固定される土台部408を備えている。この土台部408と土台部407とによって、回転ドラム105の底部が挟み込まれている(図20参照)。
図19に、操作ツマミ409がOFFにされているクリーニング装置400の概略平面図を示す。また、図20に、図19のF20−F20線から見た概略断面図を示す。
上記クリーニング装置400は、図19,図20に示すように、回転ドラム105の外側底面151に対して一方の端部を中心に回動可能なステンレス製の本体401と、この本体401の他方の端部に取り付けられたポリエステル製またはナイロン製のブラシ402と、その本体401を閉方向(図22の矢印D11方向)に付勢するコイルバネ403と、土台部407にビス(図示せず)で固定されたステンレス製の支持板404と、ユーザにより手動で操作されて本体401を開方向(図22の矢印D10方向)および閉方向に回動させる操作ツマミ409とを有している。なお、上記ブラシ402は清掃部の一例、コイルバネ403は付勢部の一例、操作ツマミ409は操作部の一例である。
上記クリーニング装置400の取付位置は、回転ドラム105の回転時、フィルタ160と重なる軌道を描くように設定されている。
上記本体401の一方の端部は、支持板404の一方の端部にヒンジピン405で連結されて、本体401が支持板404に対して回動可能になっている。より詳しくは、上記本体401の一方の端部と支持板404の一方の端部の夫々には円筒形状部を設けており、円柱形状のヒンジピン405が各円筒形状部に挿通されている。つまり、上記本体401、支持板404およびヒンジピン405がヒンジを構成している。
上記ヒンジピン405の中心軸は回転ドラム105の径方向に対して45°傾斜している(図17参照)。つまり、上記本体401の回動軸は回転ドラム105の径方向に対して45°傾斜している。
上記操作ツマミ409は、軸部413と、この軸部413の一方の端部に連なる頭部414と、軸部413の他方の端部に連なるブラシ作動部411とを有している。また、上記操作ツマミ409は、土台部407,408、回転ドラム105および支持板404に対して回転可能になっている。
上記軸部413の他方の端部は、回転ドラム105の外側底面151と水槽104の内側底面との間の空間に露出している。また、上記軸部413の他方の端部は作動受け部416に当接している。その端部の作動受け部416側の表面、つまり、軸部413の作動受け部416側の端面は、支持板404に対して傾斜している。上記クリーニング装置400がフィルタ160の清掃を行っていない状態では、軸部413の作動受け部416側の端面は、ヒンジピン405側よりもブラシ402側が外側底面151に対して突出するように傾斜すると共に作動受け部416に密接している。
上記作動受け部416は、本体401の中央部に設けられており、ヒンジピン405側よりもブラシ402側が外側底面151との間の距離が大きくなるように本体401に対して傾斜している。また、上記作動受け部416は、支持板404に対しても傾斜している。
上記頭部414は土台部408に設けられた凹部415内に収容されて、頭部414は回転ドラム105内の空間に露出している。また、上記頭部414の表面には、ユーザが摘む突起部410が設けられている。この突起部410は凹部415内にある。つまり、上記突起部410は凹部415から突出していない。これにより、上記回転ドラム105が洗濯物を収容した状態で回転しても、洗濯物が突起部410に引っ掛かり難くなっている。
上記ブラシ作動部411は、軸部413の他方の端部を取り囲む環状を呈している。別の言い方をすれば、軸部413の他方の端部がブラシ作動部411内の空間に嵌合している。また、上記ブラシ作動部411は操作ツマミ409と共に回転に回転する。このとき、上記ブラシ作動部411の回転中心は軸部413の軸心に重なる。
図21に、上記操作ツマミ409がOFFにされているクリーニング装置400の概略平面図を示す。また、図22に、図21のF22−F22線から見た概略断面図を示す。
上記フィルタ160の清掃は、本体401を矢印D10方向に回動させて、図21,図22に示すように、本体401が支持板404に対して成す角度(以下、「本体401の回動角」と言う。)を30°にしてから行われる。
上記本体401の回動角が90°になっている状態で、回転ドラム105が回転すれば、ブラシ402がフィルタ160に接触するように、本体401、ブラシ402、および、回転ドラム105の外側底面151とフィルタ160との間の距離が設計されている。なお、90°が第1の角度の一例である。
上記構成のクリーニング装置400を用いてフィルタ160を清掃する場合、まず、ユーザは、ドア103を開けて、回転ドラム105内に手を入れて突起部410を摘み、操作ツマミ409を図18のON方向に180°回転させる。そうすると、上記本体401が図19,図20の状態から図21,図22の状態になる。
より詳しくは、上記操作ツマミ409の回転に伴って、図19,図20に示す状態のブラシ作動部411が操作ツマミ409と共に軸部413の軸心を中心に回転し、軸部413の作動受け部416側の端面の外側底面151に対して突出した部分が、作動受け部416のヒンジピン405側の部分と当接して本体401を図22の矢印D10方向に押す。これにより、上記本体401が図22の矢印D10方向(開方向)に回動して、図21,図22に示すように、本体401の回動角が30°に固定される。このとき、上記水槽104内に水は入っていない。
次に、ユーザはドア103を閉じた後、操作入力部201でフィルタ清掃コースを選択する。これにより、上記フィルタ160が自動的に清掃される。なお、30°が第2の角度の一例である。
より詳しくは、上記操作入力部201でフィルタ清掃コースが選択されると、まず、水槽104内に所定量の水が給水されて、フィルタ160の全部が水没する。このとき、上記本体401は図21,図22に示すような状態になっている。
次に、上記回転ドラム105が図17の矢印D8方向に80rpmで回転する。そうすると、上記本体401は、水中を移動している時に、水の動圧を受ける。これにより、上記本体401がコイルバネ403の付勢力に逆らって、図22の矢印D10方向に回動して、本体401の回動角が90°となる。
その結果、上記ブラシ402がフィルタ160に接触するので、ブラシ402によってフィルタ160から異物が引き離され、フィルタ160の目詰まりが解消する。
したがって、上記フィルタ160のメンテナンスに関して、ユーザの負荷を低減することができる。
上記ブラシ402がフィルタ160から異物を引き離す作用は、特に、クリーニング装置400の通過する軌跡に近いほうが大きいため、本第2実施形態におけるフィルタ160は、図5に示すように、回転ドラム105の中心側に近い領域Eについては凹形状としてもよい。なお、上記クリーニング装置400と回転ドラム105の回転軸との距離を、他方のクリーニング装置と回転ドラム105の回転軸との距離と異なるように構成することも可能であるので、フィルタ160をより広いものとすることも可能であり、また、このようなへこみ領域Eについても洗浄効果を付与することも可能である。
また、上記本体401が水の動圧を受けて過度に開こうとしても、土台部407のヒンジピン405近傍の部分であるストッパ部417に当たって、本体401は過度に開かない。
したがって、上記ブラシ402がフィルタ160に接触しなくなるのを防ぐことができる。
また、上記操作ツマミ409によって本体401の回動角を30°としているので、本体401が水の動圧を受けていない時、本体401と回転ドラム105の外側底面151との間には隙間が存在する。
したがって、上記回転ドラム105の回転速度を過度に速くしなくても、本体401を図22の矢印D10方向に回動させることができる。
また、図22に示す、本体401と回転ドラム105の外側底面151との間の隙間は、図12に示す、本体401と回転ドラム105の外側底面151との間の隙間よりも大きくなっている。
したがって、本第2実施形態では、上記第1実施形態の水有りフィルタ清掃コースよりも、回転ドラム105の回転速度を遅くしても、本体401を図22の矢印D10方向に容易に回動させることができる。
本第2実施形態のドラム式洗濯乾燥機は、図16のフローチャートの処理手順と同様の処理手順を制御部202により行う。
上記フィルタ清掃コースでは、回転ドラム105を図17の矢印D8方向に回転させるが、この矢印D8方向は、回転ドラム105が脱水工程時に回転する方向(図17の矢印D9方向)とは逆である。
したがって、脱水工程時には、本体401が開かず、本体401の回動角は90°にならない。
その結果、上記フィルタ160に対するブラシ402の不必要な接触が減る結果、ブラシ402の寿命を延ばすことができる。
また、各洗濯コースの洗い工程時には、回転ドラム105は矢印D8方向への回転と矢印D9方向への回転とを交互に行うが、回転ドラム105の回転速度は、フィルタ清掃コースの回転速度よりも低い回転速度である50rpmに設定されているため、コイルバネ403の付勢力が水の動圧よりも勝る。
したがって、各洗濯コースの洗い工程時にも、本体401が開かず、本体401の回動角は90°にならない。
その結果、上記フィルタ160に対するブラシ402の不必要な接触がさらに減る結果、ブラシ402の寿命をさらに延ばすことができる。
上記フィルタ清掃コースは、回転ドラム105を図17の矢印D8方向に回転させるだけであったが、図17の矢印D8方向への回転と図17の矢印D9方向への回転とを交互に回転ドラム105に行わせるものであってもよい。ただし、上記回転ドラム105の図17の矢印D8方向への回転速度は、本体401を水の動圧で回動させてブラシ402がフィルタ160に接触するような速度にしなければならない。
上記フィルタ清掃コースでは、フィルタ160の全部が水槽104に給水された水に浸かるようにしていたが、フィルタ160の一部または全部が水槽104に給水された水に浸からない場合であっても、少なくとも本体401の一部に回転ドラム105の回転による水槽104の水の動圧を作用させて、ブラシ402をフィルタ160に接触させることにより、フィルタ160を清掃することができる。
上記フィルタ清掃コースは、クリーニング装置400の取り付け方向を図17とは逆にしても行える。この場合、上記フィルタ清掃コースにおいて、回転ドラム105を図17の矢印D8方向へ一定速度で回転させてなければならない。この一定速度は、本体401が水の動圧で回動してブラシ402がフィルタ160に接触するような速度である。
上記フィルタ清掃コースで水槽104に給水する水は、洗剤を含んでもいいし、洗剤を含んでいなくてもよい。
上記フィルタ清掃コースはフィルタ160の異物除去の専用コースであったが、水槽104や回転ドラム105を洗浄する槽洗浄を兼ねるコースにしてもよい。
上記第2実施形態では、ステンレスからなる本体401および支持板404を用いていたが、他の金属または樹脂からなる本体および固定部を用いてもよい。
上記第2実施形態では、本体401を、支持板404を介して回転ドラム105の外側底面に取り付けていたが、支持板404を無くして、本体401を回転ドラム105の外側底面に回動自在に直接取り付けてもよい。
上記第2実施形態では、本体401の回動軸を径方向に対して45°傾斜するようにしていたが、本体401の回動軸を径方向に対して45°以外の角度で傾斜するようにしてもよい。
上記第2実施形態では、回転ドラム105が図17の矢印D8方向に80rpmで回転したときに、本体401が図22の矢印D10方向に回動して、本体401の回動角が90°となるように、コイルバネ403のバネ力を設定していたが、回転ドラム105が図17の矢印D8方向に80rpm以外の回転速度で回転したときに、本体401が図22の矢印D10方向に回動して、本体401の回動角が90°となるように、コイルバネ403のバネ力を設定してもよい。ただし、上記80rpm以外の回転速度は、各洗濯コースの洗い工程時の回転速度よりも高くするのが望ましい。
上記コイルバネ403は、本体401を図22の矢印D11方向に付勢するものであれば、本体401に引っ張り力を付与するものであってもよいし、本体401に圧縮力を付与するものであってもよい。
上記第2実施形態では、クリーニング装置400は2つであったが、1つにしてもよいし、3つ以上にしてもよく、また、回転ドラム105の径方向に向かって異なる距離となるように取り付けてもよい。つまり、クリーニング装置400の数は適宜設定すればよい。ただし、複数個以上のクリーニング装置400を取り付ける場合においては、取り付けられた複数個以上のクリーニング装置400の合計の重心が回転ドラム105の回転軸上にあるようにするのが脱水工程等の回転ドラム105の高速回転時の振動発生を防止できるため望ましい。
上記第2実施形態における各洗濯コースの洗い工程では、全部の時間帯において、本体401が水の動圧で回動してブラシ402がフィルタ160に接触するような回転速度で回転ドラム105を回転させていなかったが、一部の時間帯において、本体401が水の動圧で回動してブラシ402がフィルタ160に接触するような回転速度で回転ドラム105を回転させてもよい。この場合、ユーザがフィルタ清掃コースを選択してなくても、各洗濯コースの洗い工程においてフィルタ160から異物を自動的に除去することができる。なお、上記一部の時間帯は洗い工程の後半の時間帯であって排水前であるのが望ましい。
上記第2実施形態における各洗濯コースのすすぎ工程では、全部の時間帯において、本体401が水の動圧で回動してブラシ402がフィルタ160に接触するような回転速度で回転ドラム105を回転させていなかったが、一部の時間帯において、本体401が水の動圧で回動してブラシ402がフィルタ160に接触するような回転速度で回転ドラム105を回転させてもよい。この場合、ユーザがフィルタ清掃コースを選択してなくても、各洗濯コースのすすぎ工程においてフィルタ160から異物を自動的に除去することができる。なお、上記一部の時間帯はすすぎ工程の後半の時間帯であって排水前であるのが望ましい。
上記第2実施形態では、ユーザが本体401を開閉させるために掴む突起部410を回転ドラム105の内側底面153上に設けていたが、ユーザが本体401を開閉させるために掴む突起部を回転ドラム105の内周面上に設けてもよい。この場合、上記突起部による操作はリンク機構で本体301に伝えればよい。
上記第2実施形態では、送風機131の吸込口162を回転ドラム105の外側底面151に対向させていたが、送風機131の吸込口162を回転ドラム105の外周面に対向させてもよい。この場合、上記クリーニング装置400を回転ドラム105の外周面に取り付ければよい。
上記第2実施形態において、乾燥工程の終了間際に、フィルタ160の目詰まりが発生しているか否かを検知してもよい。もし、上記フィルタ160の目詰まりが発生していることを検知した場合、フィルタ160の目詰まりが発生していることをユーザに知らせてもよい。上記フィルタ160の目詰まりが発生しているか否かは、サーミスタ141,142の検出した空気温度に基づいて行える。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態のドラム式洗濯乾燥は、図23に示すように、クリーニング装置500を備えている点で上記第1実施形態とは異なっている。つまり、本第3実施形態のドラム式洗濯乾燥機は、上記第1実施形態のドラム式洗濯乾燥機Xにおけるクリーニング装置500以外の構成部は備えている。
本発明の第3実施形態のドラム式洗濯乾燥は、図23に示すように、クリーニング装置500を備えている点で上記第1実施形態とは異なっている。つまり、本第3実施形態のドラム式洗濯乾燥機は、上記第1実施形態のドラム式洗濯乾燥機Xにおけるクリーニング装置500以外の構成部は備えている。
上記クリーニング装置500は、上記第1実施形態のクリーニング装置300と同様に、ドラム式洗濯乾燥機の機械力でフィルタ160を清掃するものであり、回転ドラム105の外側底面151に2つ取り付けられている。一方のクリーニング装置500は、回転ドラム105の中心軸L2に関して、他方のクリーニング装置500の180度回転対称の位置にある。
また、上記クリーニング装置500は、回転ドラム105の外側底面151にビス512で固定される土台部507を備えている。
図24に、上記回転ドラム105の底部を内側から見た概略図を示す。
上記クリーニング装置500は、回転ドラム105の内側底面151にビス512で固定される土台部508を備えている。この土台部508と土台部507とによって、回転ドラム105の底部が挟み込まれている(図26参照)。
上記土台部508には、後述する操作ピン509の軸部522が挿通されるピン挿通穴541が設けられている。
図25に、上記ピン挿通穴541に操作ピン509の軸部522が挿通されていないクリーニング装置500の概略平面図を示す。また、図26に、図25のF26−F26線から見た概略断面図を示す。
上記クリーニング装置500は、図25,図26に示すように、回転ドラム105の外側底面151に対して一方の端部を中心に回動可能なステンレス製の本体501と、この本体501の他方の端部に取り付けられたポリエステル製またはナイロン製のブラシ502と、その本体501を閉方向(図30の矢印D11方向)に付勢するコイルバネ503と、土台部507にビス(図示せず)で固定されたステンレス製の支持板504とを有している。なお、上記ブラシ502は清掃部の一例、コイルバネ503は付勢部の一例である。
上記クリーニング装置500の取付位置は、回転ドラム105の回転時、フィルタ160と重なる軌道を描くように設定されている。
上記本体501の一方の端部は、支持板504の一方の端部にヒンジピン505で連結されて、本体501が支持板504に対して回動可能になっている。より詳しくは、上記本体501の一方の端部と支持板504の一方の端部の夫々には円筒形状部を設けており、円柱形状のヒンジピン505が各円筒形状部に挿通されている。つまり、上記本体501、支持板504およびヒンジピン505がヒンジを構成している。
上記ヒンジピン505の中心軸は回転ドラム105の径方向に対して45°傾斜している(図23参照)。つまり、上記本体501の回動軸は回転ドラム105の径方向に対して45°傾斜している。
上記回転ドラム105の底部にはピン挿通穴551が、土台部507にはピン挿通穴561が、支持板504にはピン挿通穴571が設けられている。このピン挿通穴551,561,571は、ピン挿通穴541に連通している。これにより、上記回転ドラム105の外側底面151と水槽104との間の空間と、回転ドラム105内の空間とが、ピン挿通穴541,551,561,571を介して連通している。
また、上記支持板504には嵌合穴532が設けられている。そして、上記土台部507には、嵌合穴532に嵌合する凸部531が設けられている。凸部531は、操作ピン509がピン挿通穴541に挿通されていない状態において、ブラシ502が土台部507に押し付けられて傷まないように本体部501を支持している。
図27に、上記ピン挿通穴541に操作ピン509の軸部522が挿通されたクリーニング装置500の概略平面図を示す。また、図28に、図27のF22−F22線から見た概略断面図を示す。
上記操作ピン509は、ユーザにより手動で操作されて本体501を開方向(図30の矢印D10方向)および閉方向に回動させる。なお、上記操作ピン509は操作部の一例である。
図29に、上記操作ピン509の概略平面図を示す。また、図30に、上記操作ピン509の概略左側面図を示す。また、図31に、上記操作ピン509の概略右側面図を示す。
上記操作ピン509は、図29〜図31に示すように、ユーザが摘む環状のツマミ部521と、このツマミ部521の外周面に連なる軸部522と、この軸部522の外周面に連なる2つの係合部523とで構成されている。この2つの係合部523は共に軸部522の軸心に垂直な方向に延びている。また、その2つの係合部523は一直線上に並んでいる。
図32に、上記土台部508の概略底面図を示す。また、図33に、上記土台部508の概略左側面図を示す。また、図34に、上記土台部508の概略平面図を示す。また、図35に、図34のF35−F35線から見た概略断面図を示す。
上記土台部508には、図32〜図35に示すように、ピン挿通穴541に接続する2つの係合部542が設けられている。この係合部542は、土台部508の裏面に設けられた凹部である。
上記操作ピン509を図36の矢印D12方向に進めることにより、ピン挿通穴541に操作ピン509の軸部522を挿通すると、係合部523がピン挿通穴541を通過して、係合部523が土台部508の回転ドラム105の内側底面153側に形成された係合部542内へと回動可能な状態になる。そして、上記操作ピン509を図36の矢印D13方向に90°回転させると、図38に示すように、操作ピン509の係合部523が土台部508の係合部542に係合する。これにより、図38の状態において上記操作ピン509の軸部522はピン挿通穴541から引き抜こうしても、係合部523が土台部508の係合部542に係合しているために引き抜けなくなる。また、操作ピン509の軸部522をピン挿通穴541に挿通することにより、図28に示すように、軸部522の先端部が本体501に接触支持して、本体501が矢印D10方向(開方向)に回動する。
上記フィルタ160の清掃は、ピン挿通穴541に操作ピン509の軸部522を挿通して、本体501を矢印D10方向に回動させて、図27,図28に示すように、本体501が支持板504に対して成す角度(以下、「本体501の回動角」と言う。)を30°にしてから行われる。
上記本体501の回動角が90°になっている状態で、回転ドラム105が回転すれば、ブラシ502がフィルタ160に接触するように、本体501、ブラシ502、および、回転ドラム105の外側底面151とフィルタ160との間の距離が設計されている。なお、90°が第1の角度の一例である。
上記構成のクリーニング装置500を用いてフィルタ160を清掃する場合、まず、ユーザは、ドア103を開けて、ピン挿通穴541に操作ピン509の軸部522を挿通する。そうすると、上記本体501が図25,図26の状態から図27,図28の状態になる。
より詳しくは、上記ピン挿通穴541への軸部522の挿通によって、本体501が軸部522に押されて図28の矢印D10方向に回動して、本体501の回動角が30°となる。
引き続き、ユーザは、操作ピン509を図36の矢印D13方向に90°回転させて、ピン挿通穴541から軸部522を引き抜けないようにする。これにより、上記本体501の回動角が30°に固定される。このとき、上記水槽104内に水は入っていない。
次に、ユーザはドア103を閉じた後、操作入力部201でフィルタ清掃コースを選択する。これにより、上記フィルタ160が自動的に清掃される。なお、30°が第2の角度の一例である。
より詳しくは、上記操作入力部201でフィルタ清掃コースが選択されると、まず、水槽104内に所定量の水が給水されて、フィルタ160の全部が水没する。このとき、上記本体501は図27,図28に示すような状態になっている。
次に、上記回転ドラム105が図23の矢印D8方向に80rpmで回転する。そうすると、上記本体501は、水中を移動している時に、水の動圧を受ける。これにより、上記本体501がコイルバネ503の付勢力に逆らって、図28の矢印D10方向に回動して、本体501の回動角が90°となる。
その結果、上記ブラシ502がフィルタ160に接触するので、ブラシ502によってフィルタ160から異物が引き離され、フィルタ160の目詰まりが解消する。
したがって、上記フィルタ160のメンテナンスに関して、ユーザの負荷を低減することができる。
上記ブラシ502がフィルタ160から異物を引き離す作用は、特に、クリーニング装置500の通過する軌跡に近いほうが大きいため、本第3実施形態におけるフィルタ160は、図5に示すように、回転ドラム105の中心側に近い領域Eについては凹形状としてもよい。なお、上記クリーニング装置500と回転ドラム105の回転軸との距離を、他方のクリーニング装置と回転ドラム105の回転軸との距離と異なるように構成することも可能であるので、フィルタ160をより広いものとすることも可能であり、また、このようなへこみ領域Eについても洗浄効果を付与することも可能である。
また、上記本体501が水の動圧を受けて過度に開こうとしても、土台部507のヒンジピン505近傍の部分であるストッパ部517に当たって、本体501は過度に開かない。
したがって、上記ブラシ502がフィルタ160に接触しなくなるのを防ぐことができる。
また、上記操作ピン509によって、水の動圧を受ける前の本体501の回動角を30°としているので、本体501が水の動圧を受けていない時、本体501と回転ドラム105の外側底面151との間には隙間が存在する。
したがって、上記回転ドラム105の回転速度を過度に速くしなくても、本体501を図28の矢印D10方向に回動させることができる。
また、図28に示す、本体501と回転ドラム105の外側底面151との間の隙間は、図12に示す、本体301と回転ドラム105の外側底面151との間の隙間よりも大きくなっている。
したがって、本第2実施形態では、上記第1実施形態の水有りフィルタ清掃コースよりも、回転ドラム105の回転速度を遅くしても、本体501を図28の矢印D10方向に容易に回動させることができる。
本第2実施形態のドラム式洗濯乾燥機は、図16のフローチャートの処理手順と同様の処理手順を制御部202により行う。
上記フィルタ清掃コースでは、回転ドラム105を図23の矢印D8方向に回転させるが、この矢印D8方向は、回転ドラム105が脱水工程時に回転する方向(図23の矢印D9方向)とは逆である。
したがって、脱水工程時には、本体501が開かず、本体501の回動角は90°にならない。
その結果、上記フィルタ160に対するブラシ502の不必要な接触が減る結果、ブラシ502の寿命を延ばすことができる。
また、各洗濯コースの洗い工程時には、回転ドラム105は矢印D8方向への回転と矢印D9方向への回転とを交互に行うが、回転ドラム105の回転速度は、フィルタ清掃コースの回転速度よりも低い回転速度である50rpmに設定されているため、コイルバネ503の付勢力が水の動圧よりも勝る。
したがって、各洗濯コースの洗い工程時にも、本体501が開かず、本体501の回動角は90°にならない。
その結果、上記フィルタ160に対するブラシ502の不必要な接触がさらに減る結果、ブラシ502の寿命をさらに延ばすことができる。
上記フィルタ清掃コースは、回転ドラム105を図23の矢印D8方向に回転させるだけであったが、図23の矢印D8方向への回転と図23の矢印D9方向への回転とを交互に回転ドラム105に行わせるものであってもよい。ただし、上記回転ドラム105の図23の矢印D8方向への回転速度は、本体501を水の動圧で回動させてブラシ502がフィルタ160に接触するような速度にしなければならない。
上記フィルタ清掃コースでは、フィルタ160の全部が水槽104に給水された水に浸かるようにしていたが、フィルタ160の一部または全部が水槽104に給水された水に浸からない場合であっても、少なくとも本体501の一部に回転ドラム105の回転による水槽104の水の動圧を作用させて、ブラシ502をフィルタ160に接触させることにより、フィルタ160を清掃することができる。
上記フィルタ清掃コースは、クリーニング装置500の取り付け方向を図23とは逆にしても行える。この場合、上記フィルタ清掃コースにおいて、回転ドラム105を図23の矢印D8方向へ一定速度で回転させてなければならない。この一定速度は、本体501が水の動圧で回動してブラシ502がフィルタ160に接触するような速度である。
上記フィルタ清掃コースで水槽104に給水する水は、洗剤を含んでもいいし、洗剤を含んでいなくてもよい。
上記フィルタ清掃コースはフィルタ160の異物除去の専用コースであったが、水槽104や回転ドラム105を洗浄する槽洗浄を兼ねるコースにしてもよい。
上記第3実施形態では、ステンレスからなる本体501および支持板504を用いていたが、他の金属または樹脂からなる本体および固定部を用いてもよい。
上記第3実施形態では、本体501を、支持板504を介して回転ドラム105の外側底面に取り付けていたが、支持板504を無くして、本体501を回転ドラム105の外側底面に回動自在に直接取り付けてもよい。
上記第3実施形態では、本体501の回動軸を径方向に対して45°傾斜するようにしていたが、本体501の回動軸を径方向に対して45°以外の角度で傾斜するようにしてもよい。
上記第3実施形態では、回転ドラム105が図23の矢印D8方向に80rpmで回転したときに、本体501が図28の矢印D10方向に回動して、本体501の回動角が90°となるように、コイルバネ503のバネ力を設定していたが、回転ドラム105が図23の矢印D8方向に80rpm以外の回転速度で回転したときに、本体501が図28の矢印D10方向に回動して、本体501の回動角が90°となるように、コイルバネ503のバネ力を設定してもよい。ただし、上記80rpm以外の回転速度は、各洗濯コースの洗い工程時の回転速度よりも高くするのが望ましい。
上記コイルバネ503は、本体501を図28の矢印D11方向に付勢するものであれば、本体501に引っ張り力を付与するものであってもよいし、本体501に圧縮力を付与するものであってもよい。
上記第3実施形態では、クリーニング装置500は2つであったが、1つにしてもよいし、3つ以上にしてもよく、また、回転ドラム105の径方向に向かって異なる距離となるように取り付けてもよい。つまり、クリーニング装置500の数は適宜設定すればよい。ただし、複数個以上のクリーニング装置500を取り付ける場合においては、取り付けられた複数個以上のクリーニング装置500の合計の重心が回転ドラム105の回転軸上にあるようにするのが脱水工程等の回転ドラム105の高速回転時の振動発生を防止できるため望ましい。
上記第3実施形態における各洗濯コースの洗い工程では、全部の時間帯において、本体501が水の動圧で回動してブラシ502がフィルタ160に接触するような回転速度で回転ドラム105を回転させていなかったが、一部の時間帯において、本体501が水の動圧で回動してブラシ502がフィルタ160に接触するような回転速度で回転ドラム105を回転させてもよい。この場合、ユーザがフィルタ清掃コースを選択してなくても、各洗濯コースの洗い工程においてフィルタ160から異物を自動的に除去することができる。なお、上記一部の時間帯は洗い工程の後半の時間帯であって排水前であるのが望ましい。
上記第3実施形態における各洗濯コースのすすぎ工程では、全部の時間帯において、本体501が水の動圧で回動してブラシ502がフィルタ160に接触するような回転速度で回転ドラム105を回転させていなかったが、一部の時間帯において、本体501が水の動圧で回動してブラシ502がフィルタ160に接触するような回転速度で回転ドラム105を回転させてもよい。この場合、ユーザがフィルタ清掃コースを選択してなくても、各洗濯コースのすすぎ工程においてフィルタ160から異物を自動的に除去することができる。なお、上記一部の時間帯はすすぎ工程の後半の時間帯であって排水前であるのが望ましい。
上記第3実施形態では、送風機131の吸込口162を回転ドラム105の外側底面151に対向させていたが、送風機131の吸込口162を回転ドラム105の外周面に対向させてもよい。この場合、上記クリーニング装置500を回転ドラム105の外周面に取り付ければよい。
上記第3実施形態において、乾燥工程の終了間際に、フィルタ160の目詰まりが発生しているか否かを検知してもよい。もし、上記フィルタ160の目詰まりが発生していることを検知した場合、フィルタ160の目詰まりが発生していることをユーザに知らせてもよい。上記フィルタ160の目詰まりが発生しているか否かは、サーミスタ141,142の検出した空気温度に基づいて行える。
本発明は、ドラム式洗濯乾燥機のみならず、例えば全自動洗濯機にも適用できることは言うまでもない。
101 外箱
104 水槽
105 回転ドラム
131 送風機
132 加熱装置
151 外側底面
160 フィルタ
162 吸込口
300,400,500 クリーニング装置
301,401,501 本体
302,402,502 ブラシ
303,403,503 コイルバネ
309,409 操作ツマミ
509 操作ピン
104 水槽
105 回転ドラム
131 送風機
132 加熱装置
151 外側底面
160 フィルタ
162 吸込口
300,400,500 クリーニング装置
301,401,501 本体
302,402,502 ブラシ
303,403,503 コイルバネ
309,409 操作ツマミ
509 操作ピン
Claims (7)
- 外箱と、
上記外箱内に配置された水槽と、
上記水槽内に水を給水する給水経路と、
上記水槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する洗濯脱水槽と、
上記水槽内の空気を吸い込むための吸込口を有して、この吸込口を介して吸い込んだ空気を上記洗濯脱水槽内に向かって吹き出す送風機と、
上記洗濯脱水槽に対向するように配置され、上記吸込口を覆うフィルタと、
上記吸込口から吸い込まれて上記洗濯脱水槽内に向かって流れる空気を加熱する加熱装置と、
上記洗濯脱水槽の外面の一部である取付面に取り付けられ、上記洗濯脱水槽の回転時に上記フィルタと重なる軌道を描くクリーニング装置と
を備え、
上記クリーニング装置は、
清掃部と、
上記清掃部が設けられていると共に、上記取付面に対して開方向へ回動して回動角が第1の角度となることで上記清掃部が上記フィルタに接触し、閉方向への回動により上記清掃部が上記取付面に接近して上記清掃部と上記フィルタとが非接触となる本体と、
上記本体を閉方向に付勢する付勢部と、
上記洗濯脱水槽の内面に取り付けられ、ユーザにより手動で操作されて上記本体を開方向に回動させる操作部と
を有することを特徴とする洗濯乾燥機。 - 請求項1に記載の洗濯乾燥機において、
上記本体は、上記水槽内に給水された水に少なくとも一部が浸かるように配置されていることを特徴とする洗濯乾燥機。 - 請求項1に記載の洗濯乾燥機において、
上記操作部は、上記本体を開方向に回動させて、上記本体の回動角を上記第1の角度に固定することを特徴とする洗濯乾燥機。 - 請求項2に記載の洗濯乾燥機において、
上記操作部は、上記本体を開方向に回動させて、上記本体の回動角を上記第1の角より小さな第2の角度に固定することを特徴とする洗濯乾燥機。 - 請求項1に記載の洗濯乾燥機において、
上記操作部は上記洗濯脱水槽の内側底面に取り付けられていることを特徴とする洗濯乾燥機。 - 請求項2に記載の洗濯乾燥機を制御する洗濯乾燥機の制御方法であって、
上記フィルタにおいて上記軌道と重なる部分が水に浸かるように、上記水槽内に水を給水する給水工程と、
上記給水工程後に、上記本体の回動角が上記第1の角度となるような回転速度で上記洗濯脱水槽を回転させる回転工程と
を備えることを特徴とする洗濯乾燥機の制御方法。 - 請求項6に記載の洗濯乾燥機の制御方法において、
上記回転工程で上記洗濯脱水槽が回転する方向は、上記洗濯脱水槽が脱水工程時に回転する方向とは逆であることを特徴とする洗濯乾燥機の制御方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006226886A JP2008048830A (ja) | 2006-08-23 | 2006-08-23 | 洗濯乾燥機およびその制御方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=39233437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8495822B2 (en) | 2009-02-05 | 2013-07-30 | Lg Electronics Inc. | Heat pump module and drying apparatus using the same |
US8656745B2 (en) | 2009-02-23 | 2014-02-25 | Lg Electronics Inc. | Washing machine |
US9163351B2 (en) | 2009-03-03 | 2015-10-20 | Lg Electronics Inc. | Heat pump module and laundry treatment device using the same |
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CN112853678A (zh) * | 2019-11-26 | 2021-05-28 | 青岛海尔洗衣机有限公司 | 具有自清洁装置的波轮洗衣机 |
-
2006
- 2006-08-23 JP JP2006226886A patent/JP2008048830A/ja active Pending
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