JP2017195863A - 水耕栽培用プランター、それを用いた植物の栽培方法、および栽培システム - Google Patents

水耕栽培用プランター、それを用いた植物の栽培方法、および栽培システム Download PDF

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Abstract

【課題】栽培用プレートを引寄せて収穫を行う場合に、栽培用プレートの損傷や劣化を低減できる水耕栽培用プランターを提供する
【解決手段】水耕栽培用プランターは、平面形状が略長方形状の養液槽1と、養液槽上に設置され、養液槽の長手方向に並べられた複数の植物を挿入できる開口を有する栽培用プレート2a、2b、2c、2d、2eと、養液槽の長手方向の一端に設置された引寄せ用バー3と、引寄せ用バーに一端が固定され、養液槽の長手方向の他端に届く長さである紐状体4とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、水耕栽培用プランターに関するものであり、特に、収穫作業を効率的に行える水耕栽培用プランターに関するものである。
植物工場等で用いられている水耕栽培用プランターは、作業性や管理性を向上することが大きな課題である。ビジネスとして栽培を行う際には、コスト低減のため、これらを向上することが不可欠である。
例えば、植物を保持する複数の栽培用プレートを列状に配置して植物を栽培するプランターにおいて、列方向の先端側に位置する栽培用プレートに一端が接続されて、列方向に沿って基端側に延びる紐状体を有し、複数の栽培用プレートが列方向に沿って基端側に移動可能に構成されており、紐状体が基端側に引き寄せられることにより、複数の栽培用プレートが列方向に沿って基端側に移動するプランターが提案されている(例えば、特許文献1、特に図4、図5)。
このプランターは、栽培用プレートを順次引寄せることで、栽培した植物を一か所で回収することが可能となり、収穫時の作業効率が大幅に向上する。また、栽培用プレートを上下複数段に配置した場合であっても、高所作業を安全に実施可能であり、さらに、作業スペースを不要にして各列を互いに密に並べることができるため、スペースの利用効率を大きく高めることができる。
ただし、紐状体を基端側に引っ張る力は先端側の栽培用プレートに集中して作用するため、プレートが破損するといった問題もあった。栽培用プレートは、コスト低減の観点、および軽量化による作業性向上の観点から、発砲性樹脂等の脆弱な材質が用いられているので、この問題は容易に起こり得る問題であった。特に、栽培用プレートを引っ張り始める際には、大きな静止摩擦係数に打ち勝つべく、非常に強い力で紐状体を引っ張る必要があり、先端側の栽培用プレートに過大な力が掛かる。そこで、列方向の先端側に位置する栽培用プレートの先端側縁部に着脱可能に装着される装着部材を設けることで、栽培用プレートに掛かる力を分散させることが提案されている(例えば、上記特許文献1、特に0008段落)
また、レールを設け、栽培用プレートを養液に浮かせることで、摩擦係数を低減することも提案されている(例えば、上記特許文献1、特に0012〜0013段落、図10、図11)。
特開2012−152174
この紐状体を用いた引寄せ方法は、収穫作業を容易にする等、上記の述べた多くの優れた点がある。一方、栽培用プレートに大きな力が掛かり、栽培用プレートが破損したり、あるいは湾曲したりすることで、栽培用プレートの劣化を早めるといった課題があった。
この課題が生じる要因として、大きくは2つある。
第一の要因は、上述したように、先端側の栽培用プレートの紐状体を固定した部分に大きな力が集中し、その個所が折れたり、栽培用プレート全体が湾曲したりすることである。
第二の要因は、栽培用プレート端部が、隣の栽培用プレートを強い力で押すため、先端側の栽培用プレートだけではなく、他の栽培用プレートも端部を破損したり、栽培用プレート全体が湾曲したりすることである。
これら2つの要因は、すべての栽培用プレートと設置面との総接触面積が大きく、摩擦力、特に静止摩擦力が大きいため、大きな引寄せ力が必要となり、その力により、栽培用プレートに大きな力が掛かることが根本的な要因である。
ただし、栽培用プレートに掛かる力が設置面に対して完全に平行な力であれば、栽培用プレートに対するダメージは小さい。設置面に平行な方向は栽培用プレートの長手方向であり、例えば60cm程度の長さがあるため、その方向の耐性は大きい。一方、栽培用プレートの厚みは、最大で2cm程度である。植物が苗のときに根が養液に届くようにするためである。したがって、この方向に力が掛かると、栽培用プレートは大きなダメージを受けてしまう。例えば、上記の特許文献1においては、紐状体を栽培用プレートの下側に通して引寄せている。この場合には、紐状体は、紐状体を固定した箇所から斜め下方に伸びている。したがって、紐状体を固定した箇所には、斜め下方に紐状体の張力が働く。すなわち、紐状体から栽培用プレートの紐状体を固定した箇所に対して、栽培用プレートに平行な力(圧縮力)と垂直な力(曲げモーメント)が働く。前者は非常に大きな力であるが、すべての栽培用プレートに対する圧縮力として分散するため、紐状体を固定した栽培用プレートに対する影響は軽微である。一方、後者は、力の大きさ自体は前者の力よりもかなり小さいが、紐を固定した箇所のみに曲げモーメントして作用するため、栽培用プレートに大きなダメージを与えてしまう。
先端側の栽培用プレートに設置面に対して垂直な力が掛かると、割れるといった破損が生じない場合でも、浮き上がったり湾曲したりするため、隣の栽培用プレートにも設置面に垂直な力が掛かるので、すべての栽培用プレートがダメージを受けることになる。そして、ダメージにより栽培用プレートが湾曲してしまうと容易には元に戻らないため、隣の栽培用プレートの端部と面が平行に当接しなくなり、隣の栽培用プレートに設置面に垂直な力が掛かるといった悪循環が生じて、すべての栽培用プレートが劣化してしまう。
特許文献1においては、栽培用プレートの先端側縁部に着脱可能に装着される装着部材を設けているが、装着部材の面積分しか力を分散させることができないため。効果は限定的である。また、固定個所に対する垂直な力はやはり生じるため、栽培用プレートの劣化を防止することは困難であった。
なお、紐状体の栽培用プレートに対する固定方法を工夫すれば、曲げモーメントを小さくすることは可能である。例えば、栽培用プレート両側面にそれぞれ紐状体を固定し、その2本の紐状体を引寄せれば、曲げモーメントは働かない。しかし、曲げモーメントの代わりに、せん断力が固定箇所のみに生じるため、やはり、栽培用プレートへのダメージは回避できない。
特に、近年においては、プランターの大型化が進んでいる。プランターを大型にすれば、養液の循環系を一つにすることができるため、プランターの製造コスト低減が可能となり、また、養液管理も容易になるためである。しかし、プランターが大型になれば、栽培用プレートの総面積が増加し、引寄せる際にさらに大きな力が必要となるため、栽培用プレートの先端側縁部に着脱可能に装着される装着部材を設けても、栽培用プレートが破損してしまうことが想定される。
また、レールを設け、栽培用プレートを養液に浮かせることで摩擦係数を低減することは、非常に有効な手段である。しかし、レールを設けることは、別の重大な問題を生じさせる。レールのような凹凸や隙間は、栽培する植物の断片等が溜まりやすく、そこに大量の害虫や細菌が発生しやすくなる。植物工場の管理において、プランターの清掃は大きなコストが掛かるため、プランターは凹凸や隙間がないフラットな形状が望ましい。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、引寄せの際に生じる栽培用プレートへのダメージを最小限に抑え、且つ清掃等の余分な管理作業が発生しにくい水耕栽培用プランターを提供するものである。
本発明に係る水耕栽培用プランターは、平面形状が略長方形状の養液槽と、当該養液槽上に設置され、当該養液槽の長手方向に並べられた複数の植物を挿入できる開口を有する栽培用プレートと、上記養液槽のの長手方向の一端に設置された引寄せ用バーと、
当該引寄せ用バーに一端が固定され、上記養液槽のの長手方向の他端に届く長さである紐状体とを有する。
本発明に係る水耕栽培用プランターは、上記引寄せ用バーの上記栽培用プレート側端部が、上記養液槽の設置面に対して略垂直であることを特徴とする。
本発明に係る水耕栽培用プランターは、上記引寄せ用バーが、上記栽培用プレートを構成する材料よりも高い機械強度の材料で構成されることを特徴とする。
本発明に係る水耕栽培用プランターは、上記紐状体が、上記引寄せ用バーの上記養液槽の短手方向の両端近傍に2本設けられたことを特徴とする。
本発明に係る水耕栽培用プランターは、上記引寄せ用バーが、上記養液槽の底面に略当接するバー下部を備えたことを特徴とする。
本発明に係る栽培システムは、複数の苗箱を直列に並べて植物を栽培するシステムであり、上記直列に並べられた複数の苗箱の直列方向の一端に設置された引寄せ用バーと、当該引寄せ用バーに一端が固定され、上記直列に並べられた複数の苗箱の直列方向の他端に届く長さである紐状体とを有する。
本発明に係る水耕栽培用プランターは、平面形状が略長方形状であり、且つ長手方向に垂直な断面形状の上方部分が上に開いた形状である養液槽と、当該養液槽内の上方部分に設置され、当該養液槽の長手方向に並べられた複数の植物を挿入できる開口を有する栽培用プレートと、上記複数の栽培用プレートを、上記養液槽の長手方向の一端に順次引寄せるための紐状体とを有する。
また、本発明に係る水耕栽培方法は、この水耕栽培用プランターを用い、引寄せの際には、上記養液槽の液量を増加させて上記複数の栽培用プレートを浮かせることを特徴とする。
本発明に係る水耕栽培用プランターは上記のように構成されているので、栽培用プレート引寄せる方法を用いて収穫作業を行う従来からの特長に加えて、以下に示す多くの特長を有している。
引き寄せバーを用いる発明においては、第一に、引寄せの際に栽培用プレートに生じる力は圧縮力がほとんどであり、したがって、その力はすべての栽培用プレートに分散し、栽培用プレートへのダメージを抑制することができる。
第二に、従来の構成に引き寄せバーを追加するだけの構成であり、装置コストの上昇はわずかである。
第三に、栽培用プレートに紐状体を固定する必要がないため、収穫作業、栽培パネルの洗浄作業、および栽培パネルの設置作業が容易になる。
フレーム体を用いる発明においては、栽培用プレートに掛かる力をパネル全面で受けることができるため、パネルへのダメージを大幅に低減できる。
また、フレームから簡単に着脱できるので、取り扱いが容易である。
断面形状の上方部分が上に開いた形状である養液槽を用いる発明においては、栽培用プレートを養液に浮かせて引寄せることができるため、小さな力で引寄せ作業を行うことができる。したがって、栽培用プレートの破損や劣化を大きく低減できる。
また、養液槽が凹凸や隙間を有しない形状であるため、害虫の発生といった問題が生じず、清掃や害虫駆除等の管理作業を低減できる。
本発明に係る水耕栽培用プランターの構成部品を示す図である。 本発明に係る水耕栽培用プランターの栽培用プレートの使用例である。 本発明に係る水耕栽培用プランターの全体斜視図である。 本発明に係る水耕栽培用プランターの引寄せ時の掛かる力の説明図である。 本発明に係る水耕栽培用プランターの引寄せ用バーと紐状体の取付け位置を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る水耕栽培用プランターの(a)フレーム体の斜視図と(b)フレーム体に栽培用プレートを挿入した際の斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る水耕栽培用プランターの別のフレーム体に栽培用プレートを挿入した際の斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る水耕栽培用プランターの長手方向に垂直な断面図であり、(a)栽培時と(b)引寄せ時の養液面を表す図である。 本発明の実施の形態3に係る水耕栽培用プランターの別の養液槽の長手方向に垂直な断面図である。 本発明の実施の形態4に係る水耕栽培用プランターの引寄せ用バーの斜視図である。
本発明に係る水耕栽培用プランターの構成およびその使用方法等に関して、以下において、図面を用いて説明する。なお、以下の説明は本発明に関する良好な一例を開示するものであり、本発明が当該実施の形態に限定されるものではない。
実施の形態1.
<構成>
図1から図3を用いて、本実施の形態の水耕栽培用プランターの構成を説明する。
図1は、水耕栽培用プランターの構成部品を示す図である。水耕栽培用プランターは、平面形状が略長方形状の養液槽1と、この養液槽1上に設置され、養液槽1の長手方向に並べられた複数の栽培用プレート2a、2b、2c、2d、および2eと、養液槽1の長手方向の一端に設置された引寄せ用バー3と、この引寄せ用バー3に一端が固定され、上記養液槽1の長手方向の他端に届く長さである紐状体4とを基本的な構成部品として備えている。
養液槽1は、内部に養液を貯める空間を有し、図示しない溶液タンクから養液が供給され、そして、図示しない排水口から排水される図示しない養液供給排水系を備えている。養液槽1は、平面形状が略長方形状であることが一般的であり、製作コストや設置効率を考慮すると実用的である。ただし、長方形に必ず限定するものでは無く、多少の湾曲や一部の膨らみ等の変形を有する場合も、略長方形状に含むものとする。
複数の栽培用プレート2a、2b、2c、2d、および2e(以下、代表して「2」と記号を付す)は、図2に示すように、内部に植物100を挿入可能な開口を有している。栽培用プレート2の材質としては、コスト低減の観点、および軽量化による作業性向上の観点から、発泡性樹脂等の脆弱なものが一般的に使用される。栽培用プレート2は、長方形のパネル状であり、大きさはハンドリングが容易な数十cm程度の大きさであり、例えば、60cm×40cm程度である。また、厚みは、植物100が苗の時に根が養液に届くように薄くする必要がある。例えば、1cm〜2cmである。
図においては、便宜上、栽培用プレート2を5枚としているが、例えば、20枚程度であっても良い。
引寄せ用バー3は、例えば、直方体形状であり、栽培用プレートよりも機械強度が高い材質で作製されることが望ましい。例えば、ステンレスやアルミ等の金属、あるいは硬質の樹脂等が一例である。
引寄せ用バー3の栽培用プレート2e側の側端面は、上記養液槽1の設置面に対して略垂直であることが望ましい。栽培用プレート2eの側端面と垂直面で当接し、養液槽1の設置面に対して平行に押すことができるためである。
また、引寄せ用バー3の養液槽1の短手方向の長さは、上記栽培用プレート2の上記養液槽1の短手方向の長さと略同一か長いことが望ましい。
紐状体4は、その一端が引寄せ用バー3に固定され、他端が養液槽1の長手方向の他端に届く長さである。
紐状体4は、例えばロープである。
紐状体4の一端と引寄せ用バー3の固定方法は、結束、接着、圧着等、どのような方法でも良い。強固に固定できる方法であれば良い。
次に、図3を用いて、水耕栽培用プランターの全体構成を説明する。
養液槽1上に、図において左から、引寄せ用バー3、そして、複数の栽培用プレート2が直列に並べられる。紐状体4は、栽培用プレート2の下側を通り、図3において右側に置かれた作業台5に他端が達する。作業台5近傍にいる作業者が、この紐状体4を引っ張ることで、すべての栽培用プレート2が引寄せられ、栽培用プレート2aから順に作業台5に乗せて、植物100の回収作業を行うことができる。
栽培用プレート2の総重量としては、破損が生じるため、これまでは10kg程度しか引き寄せることができなかった。しかし、引寄せ用バー3を使用することで、総重量50kgの栽培用プレート2を引寄せても、栽培用プレート2に破損が生じなかった。このように、引寄せ用バー3の使用は、栽培用プレート2に対するダメージを抑制し、大型のプランターにおいても、引寄せによる収穫作業を可能とすることを確認できた。
<力の伝達についての考察>
次に、引寄せ用バー3を使用したときに、どのような力が栽培用プレート2に伝達されるかについて考察する。
図4は、引寄せ時に掛かる力の説明図である。上段の図は斜視図、中段の図は白抜き矢印B方向から見た引寄せ用バー3の側面図、下段の図は白抜き矢印C方向から見た引寄せバー3の他の側面図である。引寄せバー3に掛かる力は紐状体4からの張力Tであり、紐状体4が栽培用プレート2の下方を通る場合、この張力は養液槽1の設置面に平行な力Tpだけではなく、養液槽1の設置面に垂直方向の力Tvも含まれる。
下段の図に示すように、矢印Tvで示す張力の垂直方向の力は、引寄せ用バー3を下方に押し下げる力である。下方に押し下げる力を受けた引寄せ用バー3は、その半分の力で養液槽1の左右の設置面それぞれを上から下に押し下げる。養液槽1の設置面からは、同じ大きさの反力で、引寄せ用バー3を上方に押し上げる。結果として、引寄せ用バー3には、紐状体4から押し下げる張力と、養液槽1の設置面から押し上げる反力とが働き、垂直方向の力は打ち消される。したがって、最終的には、張力Tの水平成分の力Tpのみが引寄せ用バー3に働き、矢印Aで示すように、養液槽1の設置面に(すなわち、栽培用プレート2の面に)平行な力のみが栽培用プレート2eに伝達される。したがって、栽培用プレート2eは圧縮力しか受けない。この圧縮力は大きな力であるが、すべての栽培用プレート2a〜2e全体に分散されるため、いずれの栽培用プレート2も損傷を受けることはない。
引寄せる際には、図4下段の図に示すように、引寄せ用バー3の中央と両端に相反する方向の力が掛かるため、引寄せ用バー3をお椀状に曲げる大きな曲げ応力が生じるが、引寄せ用バー3を金属等の強固な材質で形成すれば、引寄せ用バー3が破損する心配は無い。
従来の引寄せ方法においては、最端部に位置する栽培用プレート2eに紐状体4を固定していたため、栽培用プレート2eをお椀状に曲げる大きな曲げ応力が生じ、栽培用プレート2eを破損する等の重大な問題が発生していた。
なお、紐状体4の結び目等の固定個所を栽培用プレート2eの下方に設ければ、紐状体4からの張力Tは平行成分だけ生じるので、栽培用プレート2eが破損する等の問題は起こらなかいようにも思える。しかし、重量物である複数の栽培用プレート2eを引寄せるためには、ある程度の垂直な力で、栽培用プレート2eを養液槽1の設置面に押し付ける必要がある。そうしなければ、栽培用プレート2eが浮き上がったりすることで、正常に引寄せを行うことができないためである。したがって、作業者が意識的に紐状体4を下方斜めに引く等により、栽培用プレート2eを養液槽1の設置面に押し付け、それにより、栽培用プレート2eには大きな曲げ応力が掛かることが避けられなかった。
また、紐状体の固定個所を栽培用プレート2eの両側面等に設けることも考えられるが、その場合には、栽培用プレート2eには両側面に大きなせん断力が掛かるため、やはり、栽培用プレート2eには同様に大きなダメージが生じる。すなわち、大きな平行な力が、栽培用プレート2eに圧縮力として働かず、両側面のみに掛かる大きなせん断力となるため、栽培用プレート2eへのダメージを軽減することはできなかった。
なお、紐状体4の引寄せ用バー3への固定個所であるが、紐状体4を1本だけ使用する際には、図4のように、引寄せ用バー3の中央が良い。紐状体4を2本使用する際には、図5に示すように、引寄せ用バー3の両端近傍にそれぞれの紐状体4を固定するのが良い。そして、それぞれの紐状体4を栽培用プレート2の左右の側面側から引っ張るようにしても良い。
<本実施の形態のまとめ>
以上のように、本実施の形態に係る水耕栽培用プランターは、収穫の際に栽培用プレートを引寄せて植物の回収を行うものである。栽培用プレートを順次引寄せることで、栽培した植物を一か所で回収することが可能となり、収穫時の作業効率が大幅に向上する。また、栽培用プレートを上下複数段に配置した場合であっても、高所作業を安全に実施可能であり、さらに、作業スペースを不要にして各列を互いに密に並べることができるため、スペースの利用効率を大きく高めることができる。
一方、栽培用プレートが破損したり、あるいはダメージが蓄積して使用できる寿命が短期間化したりするという課題があった。そこで、栽培用プレートではなく、引寄せ用バーに紐状体を固定することで、この課題を解決できた。
具体的には、引寄せの際に栽培用プレートに生じる力は、栽培用プレート面に平行な圧縮力がほとんどであり、したがって、その力はすべての栽培用プレートに分散し、栽培用プレートへのダメージを抑制することができた。
また、従来の構成に引き寄せバーを追加するだけの構成であり、装置コストの上昇がわずかである。さらに、栽培用プレートに紐状体を固定する必要がないため、収穫作業、栽培パネルの洗浄作業、および栽培用プレートの設置作業が容易になるという特長も有している。
実施の形態2.
栽培用プレートに掛かる力を大きく分散させる手段として、図6に示すように、栽培用プレート2を挿入できるフレーム体3aを用いることも有効である。少なくとも、栽培用プレート2の3辺を取り囲むことで、紐状体から掛かる力を栽培用プレート2の全面に分散することが可能となる。また、図7に示すように、4辺を取り囲むようにすれば、さらに強度が向上する。
そして、フレーム体であるため、プレート開口21は使用可能であり、植物の栽培は通常通り行うことが可能である。
このフレーム体3a、および3bと組合せたものは、それ自体に紐状体4を固定しても良い。あるいは、フレーム体3a、および3bと組合せたもの自体には紐状体4を固定せずに、実施の形態1で示した引寄せ用バー3とともに使用することも可能である。
実施の形態3.
本実施の形態に係る水耕栽培用プランターは、養液槽の断面形状が実施の形態1とは異なる。図8に養液槽1aの長手方向に垂直な断面形状を示す。このように、養液槽1aは台形形状をしている。
そして、栽培時においては、栽培用プレート2を図8(a)のように配置する。養液面Cと栽培用プレート2の間には空気層がある。
一方、栽培用プレート2を引寄せて収穫する際には、養液槽1aの液量を増加させて上記複数の栽培用プレートを浮かせることで、小さな力で引寄せることを可能にしている。
養液槽の断面形状としては、台形形状では無く、図9に示すような形状であっても良い。すなわち、養液槽としては、平面形状が略長方形状であり、且つその長手方向に垂直な断面形状の上方部分が上に開いた形状であれば良い。
複数の栽培用プレート2は、この養液槽の上部部分に、長手方向に並べて配置される。
本実施の形態に係る水耕栽培用プランターは、上記のように構成されているので、栽培用プレートを引寄せて収穫する際には、養液槽の液量を増加させて上記複数の栽培用プレートを浮かせることで、小さな力で引寄せることを可能にしている。
複数の栽培用プレートを浮かせた場合には、栽培用プレートの列が乱れやすく、そのため、レールやガイドを設けることが必要である。しかし、レールやガイドを設けた場合には、養液槽に凹凸の形状や隙間を設けることになり、害虫の温床となるという大きな問題が生じる。
しかし、図8や図9のような形状の養液槽においては、断面をほぼ直線のみで形成可能であり、且つ、その断面形状自体が栽培用プレートの位置を規定するガイドの役割を果たすことができる。したがって、養液槽に凹凸の形状や隙間を設ける必要が無いため、栽培する植物の断片等が溜まったり、それにより大量の害虫や細菌が発生したりといった管理上の大きな問題が生じないという大きな利点がある。
実施の形態4.
本実施の形態に係る水耕栽培用プランターと、実施の形態1に係る水耕栽培用プランターとの相違点は、引寄せバーが、図10に示す形状の引寄せバー3cに変更されたことである。引寄せバー3cには、実施の形態1における引寄せバー3に、バー下部30が追加されている。
このバー下部30は、高さHが、養液槽1の深さにほぼ一致するか、少しだけ小さくなっている。また、幅Wが養液槽1の内面の幅にほぼ一致するか、少しだけ小さくなっている。したがって、引寄せバー3cを養液槽1上に設置した際には、バー下部30の底面が、養液槽1の底面に略当接する。また、バー下部30の側面が、養液槽1の側面に略当接する。そして、例えば、バー下部30の底面や側面にスポンジや布、使い捨てのふき取り用ペーパーを設けてやれば、栽培用プレートの引寄せ作業を行うと同時に、養液槽1の内面をふき取り、清掃を行うことができる。
また、バー下部30は、引寄せ作業を行う際のガイドとしても機能し、引寄せバー3cを確実に、真っ直ぐに引寄せることができる。
なお、本発明は、養液槽上に複数の栽培用プレートを直列に配置した際に、栽培用プレートを引寄せて収穫を行う水耕栽培用プランターに関するものであるが、例えば、略長方形状の台に、複数の苗箱を直列に並べた栽培システムにも、同様に応用可能である。なお、苗箱とは、例えば、内部にウレタン等の培地を設け、その培地に水分を与えることで、培地で植物を生育させるためのプランターである。
1、1a、1b 養液槽
2、2a、2b、2c、2d、2e 栽培用プレート
21 プレート用開口
3 引寄せ用バー
3a、3b フレーム体
4 紐状体
5 作業台
6 側溝
100 植物

A 引寄せ用バーから栽培用プレートへの押圧力
B 紐状体の張力により、引寄せ用バーに生じるモーメント
C 養液面

Claims (9)

  1. 平面形状が略長方形状の養液槽と、
    当該養液槽上に設置され、当該養液槽の長手方向に並べられた複数の植物を挿入できる開口を有する栽培用プレートと、
    上記養液槽の長手方向の一端に設置された引寄せ用バーと、
    当該引寄せ用バーに一端が固定され、上記養液槽の長手方向の他端に届く長さである紐状体と、
    を有する水耕栽培用プランター。
  2. 上記引寄せ用バーの上記栽培用プレート側端部は、上記養液槽の設置面に対して略垂直である
    ことを特徴とする請求項1に記載の水耕栽培用プランター。
  3. 上記引寄せ用バーの上記養液槽の短手方向の長さは、上記栽培用プレート上記養液槽の短手方向の長さと略同一である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の水耕栽培用プランター。
  4. 上記引寄せ用バーは、上記栽培用プレートを構成する材料よりも高い機械強度の材料で構成される
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の水耕栽培用プランター。
  5. 上記紐状体は、上記引寄せ用バーの上記養液槽の短手方向の両端近傍に2本設けられた
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の水耕栽培用プランター。
  6. 上記引寄せ用バーは、上記養液槽の底面に略当接するバー下部を備えた
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の水耕栽培用プランター。
  7. 複数の苗箱を直列に並べて植物を栽培する栽培システムにおいて、
    上記直列に並べられた複数の苗箱の直列方向の一端に設置された引寄せ用バーと、
    当該引寄せ用バーに一端が固定され、上記直列に並べられた複数の苗箱の直列方向の他端に届く長さである紐状体と、
    を有する栽培システム。
  8. 平面形状が略長方形状であり、且つ長手方向に垂直な断面形状の上方部分が上に開いた形状である養液槽と、
    当該養液槽内の上方部分に設置され、当該養液槽の長手方向に並べられた複数の植物を挿入できる開口を有する栽培用プレートと、
    上記複数の栽培用プレートを、上記養液槽の長手方向の一端に順次引寄せるための紐状体と、
    を有する水耕栽培用プランター。
  9. 上記請求項8に記載の水耕栽培用プランターを用い、引寄せの際には、上記養液槽の液量を増加させて上記複数の栽培用プレートを浮かせる
    ことを特徴とする水耕栽培方法。
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