JP2017195731A - 無停電電源装置の並列運転システム - Google Patents
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Abstract
【課題】無効電力の遅れ、進みを考慮した良好な分担特性が得られる無停電電源装置の並列運転システムを提供する。
【解決手段】並列接続された無停電電源装置10,20の出力電力の平均値と、自号機の出力電力との差を、有効電力補正量ΔP、無効電力補正量ΔQとして各々算出する電力量補正部110と、自号機の有効電力測定値P1に前記ΔPを加算した有効電力量Pの増加にともなって、設定した垂下特性で垂下する周波数を、出力周波数補正量Δfとして出力し、自号機の無効電力測定値Q1に前記無効電力補正量ΔQを加算した無効電力量Qの、遅れ領域ではQの増加にともなって降下し、進み領域ではQの増加にともなって上昇する特性線に沿った電圧を、出力電圧補正量ΔVとして出力する垂下特性制御部120とを備え、前記Δf,ΔVに基づいて、自号機の無停電電源装置10の出力電圧を制御するように構成した。
【選択図】 図1
【解決手段】並列接続された無停電電源装置10,20の出力電力の平均値と、自号機の出力電力との差を、有効電力補正量ΔP、無効電力補正量ΔQとして各々算出する電力量補正部110と、自号機の有効電力測定値P1に前記ΔPを加算した有効電力量Pの増加にともなって、設定した垂下特性で垂下する周波数を、出力周波数補正量Δfとして出力し、自号機の無効電力測定値Q1に前記無効電力補正量ΔQを加算した無効電力量Qの、遅れ領域ではQの増加にともなって降下し、進み領域ではQの増加にともなって上昇する特性線に沿った電圧を、出力電圧補正量ΔVとして出力する垂下特性制御部120とを備え、前記Δf,ΔVに基づいて、自号機の無停電電源装置10の出力電圧を制御するように構成した。
【選択図】 図1
Description
本発明は、無停電電源装置(UPS)の並列運転システムにおける出力電力の分担性および安定性の向上に関する。
従来、複数の無停電電源装置を個別制御によって並列運転する無停電電源装置並列冗長システムにおいて、電力分担を改善する技術は例えば特許文献1に開示されており、図5(a)、(b)に示すように、有効電力−周波数特性、無効電力−出力電圧特性に各々垂下特性を設け、これによって電力(電流)分担を取ることが知られている。
出力電圧制御がなされる無停電電源装置を並列運転する場合、前記図5の特性による分担特性(応答性、電力分担特性)をさらに向上するために、各無停電電源装置間に通信機能を持たせ、通信又は同期信号を介して無停電電源装置間の出力を分担させることが行われていた(例えば特許文献2)。
しかし、通信の異常、もしくは同期信号の異常時、無停電電源装置間の共通の信号が途絶えたときに、総電力の把握ができないため出力の補正を停止するので、出力の分担が取りにくくなりシステムの安定性が低下する問題がある。
また、図5(b)の無効電力−出力電圧特性は、無効電力の遅れ、進みを考慮していないため、良好な分担性能を得ることはできない。
本発明は上記課題を解決するものであり、その目的は、無効電力の遅れ、進みを考慮した良好な分担特性が得られる無停電電源装置の並列運転システムを提供することにある。
上記課題を解決するための請求項1に記載の無停電電源装置の並列運転システムは、並列接続された複数号機の無停電電源装置間の通信機能によって、前記各無停電電源装置の有効電力、無効電力の電力量情報の取得を相互に可能とした無停電電源装置の並列運転システムにおいて、
前記複数号機の無停電電源装置の出力電力の平均値と、自号機の無停電電源装置の出力電力との差を、有効電力補正量ΔP、無効電力補正量ΔQとして各々算出する電力量補正部と、
前記自号機の無停電電源装置の有効電力測定値P1に前記有効電力補正量ΔPを加算して有効電力量Pを出力する有効電力加算部と、
前記有効電力加算部の出力Pの増加にともなって、設定した垂下特性で垂下する周波数を、出力周波数補正量Δfとして出力するP−f変換部と、
前記自号機の無停電電源装置の無効電力測定値Q1に前記無効電力補正量ΔQを加算して無効電力量Qを出力する無効電力加算部と、
前記無効電力加算部から出力された無効電力量Qの遅れ領域ではQの増加にともなって降下し、無効電力量Qの進み領域ではQの増加にともなって上昇する特性線に沿った電圧を、出力電圧補正量ΔVとして出力するQ−V変換部と、
前記P−f変換部から出力された出力周波数補正量ΔfおよびQ−V変換部から出力された出力電圧補正量ΔVに基づいて、前記自号機の無停電電源装置の出力電圧を制御する制御部と、
を備えたことを特徴としている。
前記複数号機の無停電電源装置の出力電力の平均値と、自号機の無停電電源装置の出力電力との差を、有効電力補正量ΔP、無効電力補正量ΔQとして各々算出する電力量補正部と、
前記自号機の無停電電源装置の有効電力測定値P1に前記有効電力補正量ΔPを加算して有効電力量Pを出力する有効電力加算部と、
前記有効電力加算部の出力Pの増加にともなって、設定した垂下特性で垂下する周波数を、出力周波数補正量Δfとして出力するP−f変換部と、
前記自号機の無停電電源装置の無効電力測定値Q1に前記無効電力補正量ΔQを加算して無効電力量Qを出力する無効電力加算部と、
前記無効電力加算部から出力された無効電力量Qの遅れ領域ではQの増加にともなって降下し、無効電力量Qの進み領域ではQの増加にともなって上昇する特性線に沿った電圧を、出力電圧補正量ΔVとして出力するQ−V変換部と、
前記P−f変換部から出力された出力周波数補正量ΔfおよびQ−V変換部から出力された出力電圧補正量ΔVに基づいて、前記自号機の無停電電源装置の出力電圧を制御する制御部と、
を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、各無停電電源装置は、無効電力量Qの遅れ領域ではQの増加にともなって出力電圧を下げ、無効電力量Qの進み領域ではQの増加にともなって出力電圧を上げるように制御されるので、遅れの無効電力を出力する無停電電源装置と進みの無効電力を出力する無停電電源装置の間の無効電力の偏差が低減され、複数の無停電電源装置の出力電力の分担性能が向上する。このため過渡的な不安定性も解消される。
また、請求項2に記載の無停電電源装置の並列運転システムは、請求項1において、前記有効電力加算部および無効電力加算部は、前記各無停電電源装置間の電力量情報の通信異常時に前記有効電力補正量ΔPの加算、無効電力補正量ΔQの加算を各々キャンセルする機能を有していることを特徴とする。
上記構成によれば、各無停電電源装置間の電力量情報の通信異常時に、誤った電力量情報に基づいて無停電電源装置が制御されることが防止される。
また、請求項3に記載の無停電電源装置の並列運転システムは、請求項2において、前記有効電力加算部の出力である有効電力量Pから、QL=P・(1−λ2)1/2/λ(λは定格力率)を演算して−QL〜+QLの無効電力出力範囲を算出する無効電力出力範囲演算部を備え、
前記Q−V変換部は、前記無停電電源装置間の電力量情報の通信異常時に、前記算出された無効電力出力範囲外の無効電力領域における前記特性線を、前記特性線よりも傾斜のきつい特性線に変更する機能を有していることを特徴とする。
前記Q−V変換部は、前記無停電電源装置間の電力量情報の通信異常時に、前記算出された無効電力出力範囲外の無効電力領域における前記特性線を、前記特性線よりも傾斜のきつい特性線に変更する機能を有していることを特徴とする。
上記構成によれば、前記電力量情報の通信異常時に、無効電力出力範囲外では、無効電力出力範囲内の特性線よりも傾斜のきつい特性線に変更されるため、各無停電電源装置間の無効電力の偏差がさらに低減され、複数の無停電電源装置の出力電力の分担性能がさらに向上する。
(1)請求項1〜3に記載の発明によれば、並列接続された複数の無停電電源装置間の無効電力の偏差が低減され、各出力電力の分担性能が向上する。このため過渡的な不安定性も解消される。
(2)請求項2に記載の発明によれば、各無停電電源装置間の電力量情報の通信異常時に、誤った電力量情報に基づいて無停電電源装置が制御されることが防止される。
(3)請求項3に記載の発明によれば、各無停電電源装置間の電力量情報の通信異常時であっても、各無停電電源装置間の無効電力の偏差がさらに低減され、複数の無停電電源装置の出力電力の分担性能がさらに向上する。
(2)請求項2に記載の発明によれば、各無停電電源装置間の電力量情報の通信異常時に、誤った電力量情報に基づいて無停電電源装置が制御されることが防止される。
(3)請求項3に記載の発明によれば、各無停電電源装置間の電力量情報の通信異常時であっても、各無停電電源装置間の無効電力の偏差がさらに低減され、複数の無停電電源装置の出力電力の分担性能がさらに向上する。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明するが、本発明は下記の実施形態例に限定されるものではない。
図1は、本発明を、負荷300に対して、複数号機の無停電電源装置、例えば2台の無停電電源装置10、20(UPS1、UPS2)が並列に接続された並列運転システムに適用した実施例の構成を示している。101は、無停電電源装置10の運転を制御する制御装置であり、102は無停電電源装置20の運転を制御する制御装置である。
無停電電源装置10の11は、制御装置101によってスイッチング制御される半導体スイッチング素子を有し、直流電力を交流電力に変換するインバータである。
インバータ11の交流電力は、リアクトル12およびコンデンサ13からなるフィルタを通して出力される。14は出力電流IL(I1)を検出する変流器、15は出力電圧VL(V1)を検出する計器用変圧器である。
無停電電源装置20も無停電電源装置10と同様に構成されている。
各無停電電源装置10、20は出力電流IL(I1,I2)と出力電圧VL(V1,V2)を検出し、それらを基に有効電力(P1,P2)、無効電力(Q1,Q2)の電力量情報を計算する。
無効電力での計算は遅れと進みを判断し、遅れの無効電力に+、進みの無効電力に−の符号を付加する。各無停電電源装置10,20は、前記各電力量情報を無停電電源装置10,20間で通信し、相互に取得する機能を有している。
各無停電電源装置10,20では、互いに他の無停電電源装置の電力量を把握し(無停電電源装置10では無停電電源装置20のP2,Q2を把握し、無停電電源装置20では無停電電源装置10のP1,Q1を把握し)、各制御装置101,102において、総電力PALL(=P1+P2)、QALL(=Q1+Q2)を計算し、それら総電力量から平均電力(PALL÷台数2=PALL/2、QALL÷台数2=QALL/2)を計算する。
そして制御装置101の電力補正部110は、前記有効電力の平均値と自号機の有効電力P1との差を有効電力補正量ΔP(=(PALL/2)−P1)として算出し、前記無効電力の平均値と自号機の無効電力Q1との差を無効電力補正量ΔQ(=(QALL/2)−Q1)として算出する。
120は、前記有効電力補正量ΔP、無効電力補正量ΔQを入力とし、出力周波数補正量Δf、出力電圧補正量ΔVを生成して各々出力する垂下特性制御部である。
この垂下特性制御部120は例えば図2の垂下特性制御部121のように構成される。図2において、201は、自号機の無停電電源装置10の有効電力P1と、スイッチ202(S1)を介して入力される有効電力補正量(ΔP)とを加算して有効電力量Pを出力する有効電力加算部である。
スイッチ202は前記電力量情報の通信の正常/異常を判断する図示省略の判定部の判定出力に応じて切換えられ、通信が正常のときは前記有効電力補正量ΔP側の入力接点(図示上側接点)に接続され、通信異常のときはゼロ入力接点(図示下側接点)に接続される。
203は、自号機の無停電電源装置10の無効電力Q1と、スイッチ204(S2)を介して入力される無効電力補正量(ΔQ)とを加算して無効電力量Qを出力する無効電力加算部である。
スイッチ204は前記電力量情報の通信の正常/異常を判断する図示省略の判定部の判定出力に応じて切換えられ、通信が正常のときは前記無効電力補正量ΔQ側の入力接点(図示下側接点)に接続され、通信異常のときはゼロ入力接点(図示上側接点)に接続される。
205は、有効電力加算部201から出力された有効電力量Pの増加にともなって、設定した垂下特性(図2の上側破線内のP−f特性線で示される垂下特性で垂下する周波数を出力周波数補正量Δfとして出力するP−f変換部である。
206は、無効電力加算部203から出力された無効電力量Qの遅れ領域(図2の下側破線内の特性図における中央から右側の領域)ではQの増加にともなって降下し、無効電力量Qの進み領域(図2の下側破線内の特性図における中央から左側の領域)ではQの増加にともなって上昇する特性線(Q−V特性線)に沿った電圧を、出力電圧補正量ΔVとして出力するQ−V変換部である。
垂下特性制御部121で生成され出力された出力周波数補正量Δfおよび出力電圧補正量ΔVを指令値として無停電電源装置10のインバータ11が制御されるものである。
すなわち、出力周波数補正量Δfは、図1の加算部140において、PLL制御部130で生成された基準周波数f0と加算されてPWM制御部160におけるキャリア信号の周波数指令(f)とされる。
また、出力電圧補正量ΔVは出力電圧制御部150に入力されて出力電圧指令が生成される。
PWM制御部160では、出力電圧制御部150からの出力電圧指令と加算部140からのキャリア信号の周波数指令(f)に基づいて、無停電電源装置10のインバータ11に対するPWM制御信号を生成する。
制御装置102も制御装置101と同様に構成されている。
上記のように構成された無停電電源装置の並列運転システムにおいて、電圧の高い電源、例えば無停電電源装置10は、電圧の低い無停電電源装置20に電流を流すため、電圧の高い無停電電源装置10は遅れの無効電力を供給し、電圧の低い無停電電源装置20は進みの無効電力を生成する。
本実施例では、図2に示すQ−V変換部206のQ−V特性線を、無効電力量Qの遅れ領域ではQの増加にともなって降下し、無効電力量Qの進み領域ではQの増加にともなって上昇する特性線としているので、遅れの無効電力発生側(電圧の高い無停電電源装置10)は電圧を下げ、進みの無効電力発生側(電圧の低い無停電電源装置20)は電圧を上げる出力電圧補正量ΔVを出力することができる。
このため、無停電電源装置10、20の出力電力は平衡に近づき、分担性能が向上する。これによって過渡的な不安定性も解消される。
前記P−f変換部205のP−f特性線およびQ−V変換部206のQ−V特性線の各垂下特性の傾きにより出力電力の分担をとる場合、垂下特性の傾きが大であれば過渡応答は良好であるが制御が不安定となり、逆に垂下特性の傾きが小であれば過渡応答は悪いが安定した制御となるという関係がある。
本実施例では、各無停電電源装置10,20間で電力量情報の通信を行い、平均電力と自号機の電力との偏差である有効電力補正量ΔP、無効電力補正量ΔQを求め、各無停電電源装置10,20で垂下特性制御部121の垂下特性(P−f特性線、Q−V特性線)によって前記ΔP、ΔQを補正調整することで、過渡的な不安定性を解消しつつ出力電力の分担性能を向上させている。
前記実施例1において、電力量情報の通信異常時は、有効電力P1(P2)、無効電力Q1(Q2)に各々加算するΔP、ΔQをスイッチ202、204によってともにゼロとしているので、このとき垂下特性の調整部分が無くなり分担性能が悪くなる。これを解消するため本実施例2では、通信異常時にQ−V変換部のQ−V特性線(垂下特性)の傾斜を変更するように構成した。
本実施例2は、図1の無停電電源装置の並列運転システムにおいて、垂下特性制御部120として、図2の垂下特性制御部121の代わりに図3に示す垂下特性制御部122を採用したものであり、その他の部分は図1と同様に構成されている。
図3において図2と異なる点は、垂下特性制御部122内に、有効電力加算部201の有効電力量PからQL=P・(1−λ2)1/2/λ(λは定格力率)を演算して−QL〜+QLの無効電力出力範囲を算出する無効電力出力範囲演算部207を新たに設け、図2のQ−V変換部206の代わりに、無停電電源装置間の電力情報の通信異常時に、無効電力出力範囲演算部207で算出された無効電力出力範囲外の領域におけるQ−V特性線を、図2のQ−V特性線よりも傾斜のきつい特性線に変更する機能を有したQ−V変換部216を設けた点であり、その他の部分は図2と同様に構成されている。
Q−V変換部216は、前記電力情報の通信の正常/異常を判断する図示省略の判定部の判定出力(ON/OFF信号)に応じて特性線が切り換えられるものであり、前記通信が正常であるときのOFF信号が入力された場合は、図示破線に示すように全領域で一定の傾斜を持つ特性線となり、前記通信が異常であるときのON信号が入力された場合は、図示実線に示すように±QL以上の領域で傾斜がきつくなる特性線に変更される。
尚、前記無効電力出力範囲演算部207の演算式QL=P・(1−λ2)1/2/λの定格力率λ(定格の負荷力率)は、例えば0.7〜1.0である。
また、有効電力P、無効電力Q、皮相電力S、力率λには次の関係がある。
P2+Q2=S2、λ=P/S
これらの数式からSを消去すれば、無効電力出力範囲演算部207が演算する演算式は、
QL=S・(1−λ2)1/2 又は
QL=P・(1−λ2)1/2/λ
となる。前記無効電力出力範囲演算部207で演算された―QL〜+QLの無効電力出力範囲と有効電力P、有効電力測定値P1、無効電力Qの関係は図4に示すとおりである。
これらの数式からSを消去すれば、無効電力出力範囲演算部207が演算する演算式は、
QL=S・(1−λ2)1/2 又は
QL=P・(1−λ2)1/2/λ
となる。前記無効電力出力範囲演算部207で演算された―QL〜+QLの無効電力出力範囲と有効電力P、有効電力測定値P1、無効電力Qの関係は図4に示すとおりである。
上記構成において、電力量情報の通信異常時はスイッチ202、204は各々ゼロ入力接点に接続され、有効電力補正量ΔP、無効電力補正量ΔQの加算はキャンセルされるが、これとともに、Q−V変換部216の特性線が、破線の特性線から、実線で示す±QL以上の領域で傾斜がきつくなる特性線に切り換えられる。
このため、遅れの無効電力発生側(例えば電圧の高い無停電電源装置10)はより電圧を下げ、進みの無効電力発生側(電圧の低い無停電電源装置20)はより電圧を上げる出力電圧補正量ΔVを出力することができる。
これによって、無停電電源装置10、20の出力電力は平衡に近づき、分担性能が向上し、これにともなって過渡的な不安定性も解消される。
また、無停電電源装置10、20の制御部101、102におけるQ−V変換部216のQ−V特性線にバラツキがあったとしても(Qの大きさに誤差があったとしても)、傾斜の小さい範囲(―QL〜+QL)でのバラツキよりも傾斜が大きい範囲(±QL以上)でのバラツキの方が誤差が小さくなるため、出力電力分担程度が改善される。
尚、他の実施例として、図2、図3におけるスイッチ202、204を削除し、電力量情報の通信の正常/異常にかかわらず、有効電力補正量ΔP、無効電力補正量ΔQを有効電力測定値P1、無効電力測定値Q1に各々加算した有効電力P、無効電力Qを、P−f変換部205、Q−V変換部206、216に各々入力するように構成しても良い。
10,20…無停電電源装置
11…インバータ
12…リアクトル
13…コンデンサ
14…変流器
15…計器用変圧器
101,102…制御装置
110…電力量補正部
120,121,122…垂下特性制御部
130…PLL制御部
140…加算部
150…出力電圧制御部
160…PWM制御部
201…有効電力加算部
202,204…スイッチ
203…無効電力加算部
205…P−f変換部
206,216…Q−V変換部
300…負荷
11…インバータ
12…リアクトル
13…コンデンサ
14…変流器
15…計器用変圧器
101,102…制御装置
110…電力量補正部
120,121,122…垂下特性制御部
130…PLL制御部
140…加算部
150…出力電圧制御部
160…PWM制御部
201…有効電力加算部
202,204…スイッチ
203…無効電力加算部
205…P−f変換部
206,216…Q−V変換部
300…負荷
Claims (3)
- 並列接続された複数号機の無停電電源装置間の通信機能によって、前記各無停電電源装置の有効電力、無効電力の電力量情報の取得を相互に可能とした無停電電源装置の並列運転システムにおいて、
前記複数号機の無停電電源装置の出力電力の平均値と、自号機の無停電電源装置の出力電力との差を、有効電力補正量ΔP、無効電力補正量ΔQとして各々算出する電力量補正部と、
前記自号機の無停電電源装置の有効電力測定値P1に前記有効電力補正量ΔPを加算して有効電力量Pを出力する有効電力加算部と、
前記有効電力加算部の出力Pの増加にともなって、設定した垂下特性で垂下する周波数を、出力周波数補正量Δfとして出力するP−f変換部と、
前記自号機の無停電電源装置の無効電力測定値Q1に前記無効電力補正量ΔQを加算して無効電力量Qを出力する無効電力加算部と、
前記無効電力加算部から出力された無効電力量Qの遅れ領域ではQの増加にともなって降下し、無効電力量Qの進み領域ではQの増加にともなって上昇する特性線に沿った電圧を、出力電圧補正量ΔVとして出力するQ−V変換部と、
前記P−f変換部から出力された出力周波数補正量ΔfおよびQ−V変換部から出力された出力電圧補正量ΔVに基づいて、前記自号機の無停電電源装置の出力電圧を制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする無停電電源装置の並列運転システム。 - 前記有効電力加算部および無効電力加算部は、前記各無停電電源装置間の電力量情報の通信異常時に前記有効電力補正量ΔPの加算、無効電力補正量ΔQの加算を各々キャンセルする機能を有していることを特徴とする請求項1に記載の無停電電源装置の並列運転システム。
- 前記有効電力加算部の出力である有効電力量Pから、QL=P・(1−λ2)1/2/λ(λは定格力率)を演算して−QL〜+QLの無効電力出力範囲を算出する無効電力出力範囲演算部を備え、
前記Q−V変換部は、前記無停電電源装置間の電力量情報の通信異常時に、前記算出された無効電力出力範囲外の無効電力領域における前記特性線を、前記特性線よりも傾斜のきつい特性線に変更する機能を有していることを特徴とする請求項2に記載の無停電電源装置の並列運転システム。
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