JP2017195474A - 映像表示端末保持具 - Google Patents

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Toru Sakurai
徹 櫻井
慶一朗 高橋
Keiichiro Takahashi
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Abstract

【課題】使い勝手がよい映像表示端末保持具を提供する。【解決手段】保持具1の端末保持箱30の囲壁50は、端末−レンズ間隔が最短の状態で、手前側端部がレンズ枠20よりも手前側に位置する長壁部51と、手前側端部がレンズ枠20よりも奥側に位置する短壁部52とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、映像表示端末を保持する映像表示端末保持具に関するものである。
従来、バーチャルリアリティ(VR)、オーグメンテッドリアリティ(AR)等を体験できる箱型の映像表示端末保持具があった(例えば非特許文献1)。
しかし、従来の映像表示端末保持具は、使い勝手が悪かった。
"ルクラスダブル(2眼)スペック情報"、[online]、[平成28年4月15日検索]、インターネット<URL:http://vrinside.jp/rukurasu2/>
本発明の課題は、使い勝手がよい映像表示端末保持具を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
・第1の発明は、筒部(10)と、前記筒部の観察側である手前側の部分に取り付けられ、レンズを保持するレンズ枠(20,120)と映像表示端末(5)を保持し、手前側に開口を有し奥側に奥板(40)を有する箱状であり、前記筒部の内周面と前記奥板から立ち上がある囲壁(50)の外周面とが摺接しながら前記筒部に対して移動することにより映像表示端末及びレンズの間隔である端末−レンズ間隔を調整可能な端末保持箱(30)と、を備える映像表示端末保持具であって、前記端末保持箱の前記囲壁は、端末−レンズ間隔が最短の状態で、手前側端部が前記レンズ枠よりも手前側に位置する長壁部(51)と、手前側端部が前記レンズ枠よりも奥側に位置する短壁部(52)とを備えること、を特徴とする映像表示端末保持具である。
・第2の発明は、第1の発明の映像表示端末保持具において、前記端末保持箱(30)の前記長壁部(51)の手前側端部は、端末−レンズ間隔が最長の状態で、前記レンズ枠(20,120)よりも奥側に位置すること、を特徴とする映像表示端末保持具である。
・第3の発明は、第1又は第2の発明の映像表示端末保持具において、前記端末保持箱(30)の前記短壁部(52)の手前側端部は、端末−レンズ間隔が最短の状態で、前記レンズ枠(20,120)に当接すること、を特徴とする映像表示端末保持具である。
・第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明の映像表示端末保持具において、前記筒部(10)の上壁部を形成する上板(12)の手前側端部(12a)の形状と、前記筒部の下壁部を形成する下板(11)の手前側端部(11a)の形状とは、左右方向外側に至る程、手前側に至る形状であり、前記端末保持箱(30)の前記長壁部(51)の手前側端部(51a)の形状は、端末−レンズ間隔が最短の状態で、前記筒部の上板の手前側端部の形状と、前記筒部の下板の手前側端部の形状とに対応した形状であること、を特徴とする映像表示端末保持具である。
・第5の発明は、筒部(10)と、前記筒部の観察側である手前側の部分に取り付けられたレンズと、映像表示端末を保持し、手前側に開口を有し奥側に奥板(40)を有する箱状であり、前記筒部の内周面と前記奥板から立ち上がある囲壁(50)の外周面とが摺接しながら前記筒部に対して移動することにより映像表示端末及びレンズの間隔である端末−レンズ間隔を調整可能な端末保持箱(30)と、を備える映像表示端末保持具であって、前記端末保持箱の前記囲壁は、下壁部及び上壁部の一方を形成する第1板部と、下壁部及び上壁部の他方を形成する第2板部と、左右の壁部をそれぞれ形成する2つの側板(43,44)とを備え、前記第1板部は、前記奥板の下辺部に回転可能に接続され、前記第2板部は、前記奥板の上辺部に回転可能に接続され、左右辺部に回転可能に接続されたフラップ(45)を備え、各側板は、前記奥板の左右辺部に回転可能に接続され、前記第1板部の左右辺部に回転可能に接続され、奥辺部及び下辺部がなす角の二等分線上に設けられた折部を備え、前記端末保持箱は、箱状の状態及び平板状の状態で変形可能であり、箱状の状態では、前記囲壁の各板部は、前記奥板に対して立ち上がり、各側板は、前記折部回りに開いた状態であり、前記第2板部のフラップは、前記側板の外面に覆いかぶさるように回転した状態であり、平板状の状態では、前記第2板部は、前記奥板に対して開いた状態、又は折られて閉じた状態であり、前記第1板部は、前記奥板に対して折られて閉じた状態であり、各側板は、前記折部回りに折られて閉じた状態であり、前記第1板部及び前記奥板に対して開いた状態であり、前記第2板部のフラップは、前記第2板部に対して開いた状態、又は折られて閉じた状態であること、を特徴とする映像表示端末保持具である。
・第6の発明は、第5の発明の映像表示端末保持具において、前記端末保持箱(30)は、前記奥板(40)の内側面に、映像表示端末を保持する保持部を備えること、を特徴とする映像表示端末保持具である。
・第7の発明は、筒部(10)と、映像表示端末を保持し、観察側である手前側に開口を有し奥側に奥板(40)を有する箱状であり、前記筒部の内周面と前記奥板から立ち上がある囲壁(50)の外周面とが摺接することにより前記筒部に対して移動可能な端末保持箱(30)と、を備える映像表示端末保持具であって、前記端末保持箱は、前記奥板の内側面に、映像表示端末を保持する保持部(47)と、映像表示端末に接続されたケーブルが挿通し、保持部に保持された映像表示端末を指を挿通して操作可能な操作穴(48)とを備えること、を特徴とする映像表示端末保持具である。
・第8の発明は、第7の発明の映像表示端末保持具において、前記筒部(10)は、前記操作穴(48)を露出させる露出穴(18)を備えること、を特徴とする映像表示端末保持具である。
・第9の発明は、筒部(10)と、レンズを保持するレンズ枠(20,120)と、映像表示端末を保持し、観察側である手前側に開口を有し奥側に奥板(40)を有する箱状であり、前記筒部の内周面と前記奥板から立ち上がある囲壁(50)の外周面とが摺接することにより前記筒部に対して移動可能な端末保持箱(30)と、を備える映像表示端末保持具であって、前記レンズ枠は、一組の対向辺の各辺部から外側に突出する突出部(26a)を備え、前記筒部は、前記筒部の一組の対向壁を形成する各壁部にそれぞれ設けられた切り欠き又は穴であり、前記突出部が挿入される挿入部(16a)を備え、前記レンズ枠は、前記突出部が前記挿入部に対して挿抜されることにより、前記筒部に対して着脱可能であること、を特徴とする映像表示端末保持具である。
・第10の発明は、第9の発明の映像表示端末保持具において、前記筒部(10)の形状は、手前側から見た状態で、複数の板部が各コーナ部のヒンジで接続された多角形であり、前記筒部は、複数の板部がヒンジで回転することにより、筒状の状態及び平板状の状態で変形可能であり、前記レンズ枠(20,120)の前記突出部は、前記筒部が筒状の状態において、一組の対向する板部の前記挿入部に対して挿入されることにより、一組の対向する板部を左右方向に移動しないように規制すること、を特徴とする映像表示端末保持具である。
・第11の発明は、第9又は第10の発明の映像表示端末保持具において、前記レンズ枠は、1つのレンズ(20a)備える単レンズ枠(20)と、2つのレンズ(120a)を備える双眼レンズ枠(20)とを備え、前記単レンズ枠、前記双眼レンズ枠は、それぞれ前記突出部(26a)を備え、前記突出部(26a)が前記挿入部(16a)に対して挿抜されることにより、前記筒部(10)に対して交換可能に装着されること、を特徴とする映像表示端末保持具である。
本発明によれば、使い勝手がよい映像表示端末保持具を提供できる。
第1実施形態の保持具1の斜視図である。 第1実施形態の保持具1の分解斜視図である。 第1実施形態の保持具1を、上側Z2から見た断面図である。 第1実施形態の保持具1を、手前側Y1から見た断面図である。 第1実施形態の筒部10の形態が変形する態様を説明する斜視図である。 第1実施形態の端末保持箱30の形態が変形する態様を説明する斜視図である。 第1実施形態の保持具1を作製するための部品の一例を説明する図である。 第1実施形態の双眼レンズ枠120を説明する図である。 第2実施形態の保持具201を説明する図である。
(第1実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態の保持具1の斜視図である。
図1(A)は、端末−レンズ間隔が最短の状態である。
図1(B)は、端末−レンズ間隔が最長の状態である。
図1は、筒部10の右側X2の側板14の一部を破断して図示した。
図2は、第1実施形態の保持具1の分解斜視図である。
斜視図では、便宜上、各板の厚みを省略して図示した。
実施形態、図面では、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けた。この座標系は、保持具1を正配置した状態において、奥行方向Y(手前側Y1、奥側Y2)、左右方向X(左側X1、右側X2)、鉛直方向Z(下側Z1、上側Z2)を表す。
保持具1の正位置とは、保持具1の通常の使用状態の配置である。つまり、保持具1を正配置した状態とは、利用者が観察方向(つまりレンズ20aの光軸の方向)を保持具1の奥行方向Yに平行にし、かつ、保持具1の外形(長方形)の長手方向を左右方向Xに平行にした状態である。奥行方向Y、左右方向Xは、水平方向の軸である。奥行方向Yの手前側Y1は、利用者の観察側であり、また、奥側Y2は、端末5が保持される方向(端末5側)である。
実施形態では、保持具1の構成を明確に説明するために、この座標系を用いるが、利用者は、保持具1を正配置した状態から、例えば、上下に傾けて利用することもできる。
保持具1(映像表示端末保持具)は、VR(バーチャルリアリティ)用の映像を表示する端末5(映像表示端末)を保持するものである。利用者は、端末5の映像を、保持具1の手前側Y1からレンズ20aを通して観察することにより、VRを体感できる。
端末5の種類は、VR用の映像を表示する表示部5aを備えるものであればよく、限定されない。端末5は、例えば、多機能携帯電話機、タブレット型のコンピュータを用いる。
保持具1は、板材を加工することにより、作製できる(図7参照)。板材は、例えば、紙材(段ボール、コート紙等)、樹脂シート等を用いる。
図1に示すように、保持具1は、筒部10、レンズ枠20、端末保持箱30を備える。
端末保持箱30は、筒部10に対して奥行方向Yに移動可能である。利用者は、映像を観察しやすくするために、適切な端末5及びレンズ20a間の長さ(以下「端末−レンズ間隔」ともいう)に調整できる。適切な端末−レンズ間隔は、利用者の視力等によって、利用者毎に異なる。
[保持具1の構成]
(筒部10)
筒部10は、奥行方向Yに開口を有する筒状の部材である。筒部10を手前側Y1から見た形状は、左右方向Xに細長い長方形である。
筒部10は、下板11、上板12、左側X1の側板13、右側X2の側板14、装着部16、露出穴18、鼻避19を備える。
下板11、上板12、側板13、側板14は、それぞれ筒部10の下壁部、上壁部、左壁部、右壁部を形成する板部である。
各板部間は、以下のように、ヒンジによって、ヒンジの回転軸回りに回転可能に接続される。なお、以下の説明では、隣合う板部がヒンジの回転軸回りに回転することを、単に、「ヒンジ回りに回転」ともいう。
下板11及び側板13,14は、ヒンジH13a,H14aによって接続されている。
上板12及び側板13,14は、ヒンジH13b,H14bによって接続されている。
このように、筒部10は、断面形状が長方形の筒体であり、また、長方形の各コーナ部には、ヒンジが配置される。
なお、ヒンジは、板材に、押罫、ミシン目等を加工することにより形成できる。後述する端末保持箱30のヒンジも同様である。
下板11の前辺部11a(手前側Y1端部)の形状は、利用者の顔の形状に対応した形状である。つまり、下板11の前辺部11aの形状は、左右方向X外側に至る程、手前側Y1に至る曲線状である。
上板12も、同様な形状であり、また、曲線状の前辺部12aを備える。
側板13,14を左右方向Xから見た形状は、奥行方向Yに細長いほぼ長方形である。
側板13,14の前側部分(半円状の部分)は、手前側Y1に突出している。このため、使用時において、左側X1の側板13,14は、利用者の顔の側面を大きく覆う。これにより、側板13,14は、保持具1の内部に入り込む外光を、少なくできる。
装着部16は、レンズ枠20を着脱可能に装着する部分である。
装着部16は、下板11、上板12(つまり、筒部10の一組の対向壁を形成する各壁部)にそれぞれ設けられている。
以下、下板11の装着部16の形状について説明する。上板12の装着部16の形状は、下板11の装着部16の形状と同様である。
装着部16は、下板11の前辺部に設けられている。
装着部16は、切り欠き16a(挿入部)、突起16bを備える。
切り欠き16aは、下板11の前辺部を、左右方向Xに細長い長方形で、奥側Y2に向けて切り欠いた形状である。この長方形は、レンズ枠20の突出部26a(後述する)の形状に対応している。
突起16bは、切り欠き16aの両端かつ手前側Y1の部分から、左右内側に突出している。
露出穴18は、端末保持箱30の操作穴48(後述する)を露出させる穴である。
露出穴18は、右側X2の側板14の下側Z1かつ奥側Y2のコーナ部に設けられている。
鼻避19は、保持具1を利用者に装着した状態において、利用者の鼻を避けるための窪みである。鼻避19は、下板11の前辺部の中央に設けられている。
(レンズ枠20)
レンズ枠20は、レンズ20aを保持した部材である。
レンズ枠20は、筒部10の手前側Y1の部分に取り付けられる。このため、レンズ20aも、筒部10の手前側Y1の部分に配置される。
レンズ20aは、フルネルレンズ等によって構成される。手前側Y1から見たレンズ20aの外形は、左右方向Xに細長い長方形である。これにより、利用者は、レンズ20aを通して、両目で映像を観察できる。
後述するように、保持具1は、1つのレンズ20aを保持するレンズ枠20(単レンズ枠)を、2つのレンズ120aを備える双眼レンズ枠120へと交換できる。
レンズ枠20を手前側Y1から見た状態の形状を説明する。
レンズ枠20の形状は、左右方向Xに細長いほぼ長方形である。
左右方向Xにおいて、レンズ枠20の外形(長辺)の大きさは、筒部10の内形の大きさよりも小さい。このため、レンズ枠20及び筒部10間は、隙間S20(図1(A)、図3参照)を有する。
レンズ枠20は、突出部26a、鼻避29を備える。
突出部26aは、レンズ枠20を筒部10に取り付けるための部分である。
突出部26aは、下辺部21、上辺部22(一組の対向辺の各辺部)にそれぞれ設けられている。
下辺部21の突出部26aの形状は、上辺部22の突出部26aの形状と同様(鉛直方向Zにおいて対称)である。但し、下辺部21の突出部26aは、鼻避29によって、中央部で分断されている。
突出部26aは、下辺部21、上辺部22から鉛直方向外側に突出するように設けられる。
突出部26aは、筒部10の切り欠き16aに挿抜可能である。これにより、レンズ枠20は、筒部10に対して着脱可能に装着される。
突出部26aの先端かつ左右両端部は、左右外側に突出する突起26bを備える。
(端末保持箱30)
端末保持箱30は、奥板40、下板41(第1板部)、上板42(第2板部)、左側X1の側板43、右側X2の側板44、2つのフラップ45、操作穴48、鼻避49を備える。
端末保持箱30は、奥板40の4つの辺部から、下板41、上板42、側板43,44が手前側Y1に立ち上がる箱状である。つまり、端末保持箱30は、底板として奥板40を有し、手前側Y1が開口する箱体である。
下板41、上板42は、それぞれ筒部10の下壁部、上壁部を形成する板部である。左側X1の側板43と左側X1のフラップ45、右側X2の側板44と右側X2のフラップ45は、それぞれ筒部10の、左壁部、右壁部を形成する板部である。
フラップ45は、上板42の両端にそれぞれ接続されている。フラップ45は、側板43,44の外面のうち上側Z2の範囲を覆うように配置されている。
端末−レンズ間隔が最短の状態において、端末保持箱30は、筒部10に丁度収容される。つまり、端末保持箱30の奥側Y2先端と、筒部10の奥側Y2先端とが一致する。
また、端末保持箱30を筒部10から引き出すように操作することにより、端末−レンズ間隔を最短の状態よりも長くするように調整できる。
各板部間は、以下のように、ヒンジによって、回転可能に接続される。
下板41は、奥板40の下辺部にヒンジH41によって接続されている。
上板42は、奥板40の上辺部にヒンジH42によって接続されている。
側板43,44は、奥板40の左右辺部にヒンジH43,H44によって接続されている。また、各側板43,44は、下板41の左右辺部にヒンジH43a,H44aによって接続されている。
また、側板43,44は、奥辺部及び下辺部がなす角の二等分線上に設けられたヒンジH43b,H44b(折部)を備える。このため、側板43,44は、ヒンジH43b,H44bで折られて閉じた状態(図6(C)参照)、開いた状態(図2参照)の間で変形できる。
各フラップ45は、上板42の左右辺部に、ヒンジH45によって接続されている。
奥板40は、内側面には、吸着テープ47(保持部)を備える。
吸着テープ47は、超微細なマイクロ吸盤が複数設けられたものである。吸着テープ47は、これらの吸盤の吸着力によって、端末5を保持する。
これにより、奥板40は、内側面で、端末5を保持する。なお、利用者は、端末5を端末保持箱30の手前側Y1の開口から挿入後、端末5の背面を吸着テープ47に押し付けることにより、端末5を吸着テープ47に保持させることができる。
操作穴48は、利用者が、保持具1の外側から、奥板40の内側面に保持された端末5を操作するための穴である。利用者は、操作穴48の外側から内側に指を通すことにより、端末5を操作できる。
操作穴48の外形は、指の形状に対応した形状であり、つまり、半円状である。
また、操作穴48の下端には、穴を拡大した穴拡大部48aを有する。
穴拡大部48aは、端末5に接続されたケーブル6を通す部分である。
操作穴48は、端末5に接続されたケーブル6(ヘッドフォン用ケーブル等)を挿通しやすい位置に設けられている。つまり、操作穴48は、端末5のケーブル接続端子の位置に対応した位置に設けられている。このため、端末5に接続されたケーブル6は、ストレスが少ない。
実施形態の操作穴48の位置は、側板44の奥側Y2かつ下側Z1のコーナである。操作穴48の位置は、保持具1が対象とする端末5の種別に応じて、保持具1毎に適宜設計できる。
なお、利用者は、端末保持箱30を筒部10から引き出す場合にも、操作穴48に指を挿入してもよい。
鼻避49は、保持具1を利用者に装着した状態において、利用者の鼻を避けるための窪みである。鼻避49は、下板41の前辺部の中央に設けられている。
[組み立て状態の各部材の機能、使用方法]
(端末−レンズ間隔の調整)
端末保持箱30の囲壁50(下板41、上板42、側板43,44、フラップ45)の形状について説明しながら、端末−レンズ間隔を調整する方法について説明する。
図3は、第1実施形態の保持具1を、上側Z2(鉛直方向Z)から見た断面図である。
図3(A)は、端末−レンズ間隔が最短の状態であり、図1(A)の3A−3A部を通るXY平面で切断した断面図である。
図3(B)は、端末−レンズ間隔が最長の状態であり、図1(B)を図3(A)と同様に切断した断面図である。
図4は、第1実施形態の保持具1を、手前側Y1(奥行方向Y)から見た断面図である。
図4(A)は、図3(B)の4A−4A断面図である。
図4(B)は、図3(A)の4B−4B断面図である。
図3に示すように、囲壁50は、長壁部51、短壁部52を備える。
長壁部51は、囲壁50のうち奥行方向Yの長さが大きい部分である。長壁部51は、フラップ45、側板43,44、下板41の左右外側の部分、上板42の左右外側の部分によって形成される。
左右方向Xにおいて、長壁部51の設置範囲は、レンズ枠20及び筒部10間の隙間S20の範囲である。つまり、長壁部51は、レンズ枠20を逃げている。
長壁部51の前辺部51a(下板41及び上板42の手前側Y1先端)の形状は、曲線状である。
図3(A)に示すように、端末−レンズ間隔が最短の状態において、鉛直方向Zから見みると、前辺部51aの形状は、筒部10の下板11、上板12の前辺部11a、12a(図2参照)の曲線形状に一致する。つまり、前辺部51aの形状は、筒部10の下板11、上板12の前辺部11a、12aに対応した形状である。
このため、利用者は、端末−レンズ間隔が最短の状態において映像を観察した場合に、長壁部51が邪魔にならない。
また、端末−レンズ間隔が最短の状態において、長壁部51の前辺部51aは、レンズ枠20よりも手前側Y1に位置する。
このため、端末−レンズ間隔を最長にした状態でも、筒部10は、より大きい範囲(図3(B)の範囲L51参照)で、端末保持箱30を保持できる。また、保持具1は、筒部10の移動ストローク量を大きくできるので、端末−レンズ間隔の調整範囲を大きくすることができる。
短壁部52は、囲壁50のうち奥行方向Yの長さが、長壁部51よりも短い部分である。
短壁部52は、下板41の左右中央の部分、上板42の左右中央の部分によって形成される。上側Z2から見た状態で、両者の形状は、等しい(但し、下板41は、鼻避49を備える)。短壁部52は、端末保持箱30の開口縁部を、長方形状に奥側Y2に切り欠くようにして形成される。
前述したように、長壁部51がレンズ枠20を逃げているので、端末保持箱30を筒部10に対して手前側Y1に移動すると、短壁部52の手前側Y1先端と、レンズ枠20とが当接する(図3(A)参照)。このように当接した状態が、丁度、端末−レンズ間隔が最短の状態である。つまり、短壁部52の手前側Y1先端の位置は、端末−レンズ間隔が最短の状態において、レンズ枠20に当接するように設定されている。このため、端末−レンズ間隔が最短の状態にするための操作が容易であり、また、端末保持箱30のストッパの構成が簡単である。
図4(B)に示すように、手前側Y1から見た状態で、端末保持箱30の囲壁50の外形の大きさと、筒部10の内形の大きさとは、等しい(長さL50X,L50Y参照)。このため、端末保持箱30の囲壁50の外周面と、筒部10の内周面とが摺接することにより、端末保持箱30は、筒部10に対して、奥行方向Yに移動できる。これにより、端末−レンズ間隔が調整可能である。
この場合、利用者は、例えば、筒部10を一方の手で持ちながら、他方の手で端末保持箱30を持って奥行方向Yに移動すればよい(図1(B)参照)。
(レンズ枠20の保持構造)
図1、図2、図4(A)に示すように、レンズ枠20は、上下の突出部26aが、それぞれ筒部10の上下の切り欠き16aに挿入されることにより保持される。
鉛直方向Zにおいて、レンズ枠20の左右辺部23(短辺)の長さと、筒部10の内形の長さとは、等しい(図4(A)の長さL23参照)。このため、レンズ枠20は、筒部10に対して、鉛直方向Zに移動しないように規制される。
左右方向Xにおいて、突出部26aの根元の長さと、筒部10の切り欠き16aの長さとは、等しい(図4(A)の長さL26a参照)。このため、レンズ枠20は、筒部10に対して、左右方向Xに移動しないように規制される。
奥行方向Yにおいて、筒部10の下側Z1の突起16bと、切り欠き16aの最深部とは、レンズ枠20を挟み込む。これにより、レンズ枠20の突出部26aは、切り欠き16aに収容された状態が維持され、かつ、手前側Y1に移動しないように規制される。筒部10の上側Z2の突起16bと、レンズ枠20の上側Z2の突出部26aも同様である。
このように、筒部10は、レンズ枠20を各方向に移動しないように、確実に保持できる。
また、保持具1は、上記保持構造によって、以下の作用、効果を奏する。
(1)図4(A)に示すように、操作時等において、筒部10に対して鉛直方向Zから力F1が加わった場合には、レンズ枠20は、下板11、上板12を介して、この力を受け止める。これにより、筒部10は、耐荷重を向上できる。
(2)図4(A)に示すように、レンズ枠20の上下の突出部26aは、筒部10の下板11、上板12の切り欠き16a(一組の対向する板部の切り欠き)に挿入されている。このため、レンズ枠20は、筒部10の下板11及び上板12を、互いに左右方向X(奥行方向Yに直交し、かつ、一組の対向する板部の平面に平行な方向)に移動しないように規制できる。
(3)図4(A)に示すように、鉛直方向Zにおいて、レンズ枠20の下側Z1の突起26bと、下辺部21とは、筒部10の下板11を挟み込む。これにより、この突起26bは、筒部10の下板11の下側Z1への変形を抑制でき、かつ、突出部26aが下板11の切り欠き16aから不意に抜けてしまうことを抑制できる。レンズ枠20の上側Z2の突出部26aと、筒部10の上板12についても、同様である。
(端末保持箱30の強度)
図4(B)に示すように、端末保持箱30の上板42の左右辺部近傍と、側板43,44の上端部とは、当接する。このため、操作時等において、端末保持箱30の下板41、上板42に対して鉛直方向Zから力F2が加わった場合には、側板43,44は、この力F2を受け止める。
これにより、端末保持箱30は、耐荷重を向上できる。また、端末保持箱30の耐荷重が向上できることにともない、筒部10の耐荷重も向上できる。
さらに、この場合、以下の作用、機能を奏する。
(1)端末保持箱30の左右のフラップ45は、側板43,44の外面を覆う。また、左右方向Xにおいて、2つのフラップ45間の長さと、筒部10の内形の長さとは、等しい(図4(B)の長さL50X参照)。
このため、左右のフラップ45は、それぞれ、端末保持箱30の側板43,44と、筒部10の側板43,44と、筒部10の側板13,14との間に、挟まれている。そのため、左右のフラップ45は、側板43,44を覆った状態を維持できる。
そのため、側板43,44は、外側に開いてしまうことが抑制される。また、上板12は、常に、側板43,44の上端部に当接した状態を維持できるので、陥没しない。
これにより、端末保持箱30は、耐荷重に関する性能が安定する。
(2)力F2に対する耐荷重の性能が高い範囲は、端末保持箱30の下板41、上板42のうち左右両側の範囲である。この範囲は、利用者が保持具1を使用する場合に、手で保持する部分であるので、以下の例のように、鉛直方向Zから力が加わりやすい。
端末−レンズ間隔が小さい状態、つまり、端末保持箱30の筒部10からの突出量が小さい状態では、利用者は、筒部10の下板11、上板12のうち左右両側の範囲を、手で保持する(図1(A)に左手のみを図示した)。この場合には、手からの力F2は、筒部10の下板11、上板12を介して、端末保持箱30の下板41、上板42のうち左右両側に伝わる。
また、例えば、端末−レンズ間隔が大きい状態、つまり、端末保持箱30の筒部10からの突出量が大きい状態では、利用者は、端末保持箱30の下板41、上板42のうち左右両側の範囲(又は左右のうち一方の範囲)を、手で直接保持してもよい。この場合には、手からの力は、この範囲に直接伝わる。
このように、保持具1は、使用時に力が加わりやすい範囲の耐荷重を向上できるので、耐久性(製品寿命)を効率よく向上できる。
(3)側板43,44のヒンジH43b,H44b(押罫等)は、側板43,44が外側に変形しやすく、かつ、側板43,44が内側に変形しにくい構造である。つまり、ヒンジH43b,H44bは、このような変形になるように、形状(押罫の溝の加工面、幅等)が設定されている。これは、後述するように、端末保持箱30を箱状態から平板状態に変形しやくするためである。
このため、端末保持箱30の下板41、上板42に対して鉛直方向Zから力が加わった場合でも、側板43,44は、内側に変形しにくい。これにより、耐荷重に関する性能が安定する。
(操作穴48の機能)
図1(A)に示すように、端末−レンズ間隔が最短の状態において、保持具1を右側X2から見ると、端末保持箱30の操作穴48の形状と、筒部10の露出穴18の形状とは、等しい。このため、端末保持箱30の操作穴48は、筒部10の露出穴18から露出している。これにより、筒部10が端末保持箱30を覆う形状でも、利用者は、端末5を操作できる。
なお、筒部10の露出穴18の形状は、端末保持箱30の操作穴48の形状よりも一回り大きくてもよい。また、例えば、露出穴18の形状を操作穴48の形状よりも小さくしても、利用者が指を通して端末5を操作できる程度、操作穴48が露出すればよい。
図1(B)に示すように、端末−レンズ間隔を、最短の状態から長くすると、端末保持箱30は、筒部10に対して奥側Y2に移動する。このため、端末保持箱30の奥側Y2に配置された操作穴48は、筒部10によって覆われることがない。このため、利用者は、端末5を操作できる。
なお、ケーブル6は、操作部の穴拡大部48aに通されている。このため、利用者が端末5を操作する場合に、ケーブル6が邪魔になることがない。
[保持具1の形態の変形]
(組み立て状態及び分解状態間の変形)
利用者は、組み立て状態の保持具1を、以下の工程に従って、分解状態に分解できる。なお、手順は、適宜、変更してもよい。
(1)レンズ枠20、筒部10を撓ませながら、レンズ枠20の突出部26aを、筒部10の切り欠き16aから抜く。これにより、レンズ枠20、筒部10が分離する。
(2)端末保持箱30を筒部10に対して奥行方向Y(手前側Y1又は奥側Y2)に移動することにより、端末保持箱30を筒部10から完全に引き出す。これにより、端末保持箱30、筒部10が分離する。
以上により、保持具1は、3つの部品に分離し、つまり、分解状態に変形する。端末5は、粘着テープから分離することにより、取り外すことができる。
なお、保持具1を分解状態から組み立て状態に変形する場合には、上記とは逆の内容の作業を行えばよい。
(分解状態での変形)
図5は、第1実施形態の筒部10の形態が変形する態様を説明する斜視図である。
図6は、第1実施形態の端末保持箱30の形態が変形する態様を説明する斜視図である。
(筒部10の変形)
分解状態の筒部10は、図2の筒状態(立体的な筒状の状態)及び図5(B)の平板状態(平らな平板状の状態)の間で変形する。
図2に示すように、筒状態では、隣合う板部間がヒンジH13a,H13b,H14a,H14b回りに、90°開いた状態である。
図5(A)に示すように、筒状態から平板状態に変形する場合には、隣合う板部間をヒンジH13a,H13b,H14a,H14b回りに回転することにより、隣合う板部間を、180°開き、又は閉じる。
図5(B)に示すように、これにより、筒部10は、上板12及び下板11が密着するので、平板状に変形する。
なお、筒部10を平板状態から筒状態に変形する場合には、上記とは逆の内容の作業を行えばよい。
(端末保持箱30の変形)
分解状態の端末保持箱30は、図2の箱状態(立体的な箱状態の状態)及び図6(C)の平板状態(平らな平板状の状態)の間で変形する。
図2に示すように、箱状態では、隣合う板部間がヒンジH41〜H45,H43a,H44a回りに、90°開いた状態である。
また、側板43は、ヒンジH43bで接続された三角形状の部分が、180°開いた状態である。側板44も同様である。
筒状態から平板状態に変形する場合には、以下の工程に従う。なお、手順は、適宜、変更してもよい。
(1)図6(A)に示すように、フラップ45及び上板42を、ヒンジH45回りに180°開く。
(2)上板42及び奥板40を、ヒンジH42回りに180°開く。
(3)図6(B)に示すように、下板41及び奥板40をヒンジH41回りに閉じる。これに応じて、側板43,44は、外側に開きながら、ヒンジH43b,H44b回りに閉じる。図6(C)に示すように、これにより、下板41及び奥板40は、折られて閉じる。また、側板43,44は、それぞれヒンジH43b,H44bで折られて閉じる。
以上により、端末保持箱30は、平板状態に変形する。
なお、図6(C)の状態から、上板42及び奥板40を、ヒンジH42回りに閉じてもよい。この場合には、平板状態の端末保持箱30の外形を、小さくすることができる。
端末保持箱30を平板状態から箱状態に変形する場合には、上記とは逆の内容の作業を行えばよい。
このように、分解状態の筒部10、端末保持箱30は、それぞれ平板状態に変形できる。また、レンズ枠20は、平板状の部材である。このため、分解状態の保持具1は、コンパクトである。これにより、保管、流通時等の取り扱いが容易である。
なお、保持具1は、通常は、分解状態、かつ、筒部10、端末保持箱30をそれぞれ平板状態にした状態で、市場で流通する。
利用者は、保持具1を入手後、保持具1を使用する場合に、上記手順とは逆の内容の作業を行うことにより、保持具1を組み立てればよい。この場合、保持具1の筒部10、端末保持箱30の変形作業は、複雑な作業がないので、容易である。また、作業内容は、各板部を立体的に変形するように各ヒンジ回りにさせればよいので、説明書等を参照しなくても理解可能な程度に易しい。
さらに、利用者は、各部材の形状を見れば、各部材の組み合わせ方を、一目瞭然で理解できる。例えば、筒部10の切り欠き16a、レンズ枠20の突出部26a等を見れば、レンズ枠20の筒部10への取り付け方を理解できる。また、端末保持箱30の外形は、筒部10の外形よりも一回り小さいので、端末保持箱30は、利用者は、筒部10の内部に収容するものであることが理解できる。また、各部材には、鼻避19,29,49等を参照すれば、各部材の取り付け方向も理解できる。
このように、保持具1の組み立ては、容易である。
また、利用者は、保持具1を保管等する場合には、保持具1を分解後、さらに筒部10、端末保持箱30をそれぞれ平板状態に変形させればよい。この作業も、上記説明の通り、容易である。
このように、保持具1は、取り扱いが容易である。
[保持具1を作製するための部品]
図7は、第1実施形態の保持具1を作製するための部品の一例を説明する図である。
図7(A)に示すように、筒部10は、1枚の板材71によって、作製できる。
板材71は、接続片71a、下板11、側板13,14、上板12、側板13,14が、図7(A)の左側から右側に向けて、各ヒンジで接続されている。
筒部10を作製する場合には、下板11、側板13,14、上板12、側板13,14をヒンジH13b,H14a,H14b回りに回転し、また、接続片71aをヒンジH13a,回りに回転後に、接続片、側板13,14を両面テープ等で接着すればよい(矢印A71参照)。
図7(B)に示すように、レンズ枠20は、1枚の板材72と、レンズ20aによって作製できる。
板材72は、表板72a、裏板72bが、折部72cで接続されている。
レンズ枠20を作製する場合には、表板72a、裏板72b間にレンズ20aを挟み込むようにして、折部72cで折った後に(矢印A72参照)、表板72a、裏板72bを両面テープ等で接着すればよい。これにより、レンズ枠20は、レンズ20aを保持できる。
図7(C)に示すように、端末保持箱30は、1枚の板材73によって作製できる。
端末保持箱30は、下板41、奥板40、上板42が、図7(C)の下側から上側に向けて、ヒンジH41,H42で接続されている。
下板41の左右辺部には、側板43,44が、それぞれヒンジH43a,H44aによって接続されている。
奥板40の左右辺部には、2つの接続片73a,73bが、それぞれヒンジH43,H44によって接続されている。
上板42の左右辺部には、2つのフラップ45が、それぞれヒンジH45によって接続されている。
端末保持箱30を作製する場合には、接続片73a,73bをそれぞれヒンジH43,H44回りに90°回転し(矢印A72a参照)、下板41及び側板43,44をヒンジH43a,H44a回りに90°回転し(矢印A72b参照)、奥板40及び下板41をヒンジH41回りに90°回転する(矢印A72c参照)。その後、側板43,44と、接続片73a,73bとを両面テープ等で接着すればよい。
このように、保持具1は、部品点数が少なく、また、製造工程の作業が容易である。これにより、保持具1は、低コストで製造できる。
[双眼レンズ枠120]
図8は、第1実施形態の双眼レンズ枠120を説明する図である。
図8(A)は、双眼レンズ枠120の斜視図である。
図8(B)は、双眼レンズ枠120を作製するための部品の一例を説明する図である。
なお、双眼レンズ枠120の説明及び図面において、前述したレンズ枠20と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾(下2桁)に同一の符号を適宜付して、重複する説明を適宜省略する。
図8(A)に示すように、双眼レンズ枠120は、2つのレンズ20aを保持した部材である。
レンズ20aは、例えば、凸レンズである。2つのレンズ20aは、左右方向Xに並べて配置されている。2つのレンズ20aは、それぞれ左眼観察用、右眼観察用である。
双眼レンズ枠120、レンズ枠20の構成のうちレンズ以外の構成は、同様である。
つまり、双眼レンズ枠120の外形と、レンズ枠20の外形とは、同様である。
また、双眼レンズ枠120は、レンズ枠20と同様に、突出部26a,突起26bを備える。
このため、保持具1は、レンズ枠20、双眼レンズ枠120を交換可能の装着できる。
保持具1を提供するメーカ等は、筒部10、レンズ枠20、端末保持箱30に、双眼レンズ枠120を加えた保持具セットとして、販売してもよい。この場合には、利用者は、単眼用の映像、双眼用の映像に応じて、レンズ枠20、双眼レンズ枠120を、筒部10に装着できる。
図8(B)に示すように、双眼レンズ枠120を作製する場合には、板材172の表板172a、裏板172b間に、2つのレンズ120aを挟み込むようにして、折部172cで折った後に(矢印A172参照)、表板172a、裏板172bを両面テープ等で接着すればよい。これにより、双眼レンズ枠120は、2つのレンズ120aを保持できる。
以上説明したように、本実施形態の保持具1は、強度が向上でき、組み立てが容易であり、端末5の操作が容易であり、また、双眼、単眼用の映像を観察できる。このため、保持具1は、使い勝手がよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾(下2桁)に同一の符号を適宜付して、重複する説明を適宜省略する。
図9は、第2実施形態の保持具201を説明する図である。
図9(A)は、上側Z2から見た図である。
図9(B)は、右側X2から見た図である。
保持具201の形状は、第1実施形態と同様である。保持具201は、第1実施形態の保持具1に目盛81,82を追加した。目盛81,82は、印刷等により設ける。
目盛81は、端末保持箱30の上板42、フラップ45に設けられている。上板42の目盛81は、左右方向Xに平行であり、また、上板42の目盛81は、鉛直方向Zに平行である。
実施形態の目盛81は、4本の直線であるが、本数は、適宜設定できる。
また、上板42は、目盛81に対応した表記81a(数字1〜5)を備える。
利用者は、目盛81及び表記81aと、筒部10の上板12の奥辺部とを比較することによって、端末−レンズ間隔を確認できる。
利用者は、保持具201を利用する場合には、1度自分の視力に合った端末−レンズ間隔に調整した後、この目盛81、表記81aによって、その端末−レンズ間隔を覚えておけばよい。これにより、利用者は、保持具201を使用する毎に、映像を見ながら端末−レンズ間隔を調整する手間を省くことができる。
目盛82は、右側X2の側板44に設けられている。
目盛82は、操作穴48の外形と同じ半円状である。
また、側板44は、目盛82に対応した表記82a(数字1〜5)を備える。
利用者は、目盛82及び表記82aと、露出穴18の外形とを比較することによっても、端末−レンズ間隔を確認できる。また、目盛82及び表記82aは、操作穴48の近傍に設けられているので、利用者は、端末を操作する場合に、端末−レンズ間隔を一緒に確認できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、後述する変形形態等のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、前述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
(1)実施形態において、筒部の断面形状は、長方形の枠状である例を示したが、これに限定されない。例えば、筒部の断面形状は、長方形以外の多角形でもよい。
(2)実施形態において、筒部の装着部は、切り欠きを備える例を示したが、これに限定されない。筒部の装着部は、切り欠きの代わりに、穴を備えていてもよい。この場合でも、単レンズ枠、双眼レンズ枠の突出部をこの穴に挿抜することにより、単レンズ枠、双眼レンズ枠は、筒部に交換可能に装着できる。
(3)実施形態において、端末保持箱のフラップは、上板に設けられた例を示したが、これに限定されない。端末保持箱は、鉛直方向において、適宜対称形状にすることにより、フラップを、上板(第1板部)ではなく下板(第2板部)に設けてもよい。
(4)実施形態において、保持具は、VRを体験するものである例を示したが、端末の映像を観察するために使用するものであれば、用途は限定されない。保持具は、例えば、オーグメンテッドリアリティ(AR)等を体験するために用いてもよい。この場合には、端末保持箱の奥板のうち、端末のカメラレンズに対応した位置に、穴を開けておけばよい。
1,201…保持具 5…端末 10…筒部 11…下板 11a…前辺部 12…上板 12a…前辺部 13,14…側板 16a…切り欠き 18…露出穴 20…レンズ枠 20a,120a…レンズ 26a…突出部 30…端末保持箱 40…奥板 41…下板 42…上板 43,44…側板 45…フラップ 47…吸着テープ 48…操作穴 48a…穴拡大部 49…鼻避 50…囲壁 51…長壁部 51a…前辺部 52…短壁部 81…目盛 81a…表記 82…目盛 82a…表記 120…双眼レンズ枠

Claims (11)

  1. 筒部と、
    前記筒部の観察側である手前側の部分に取り付けられ、レンズを保持するレンズ枠と
    映像表示端末を保持し、手前側に開口を有し奥側に奥板を有する箱状であり、前記筒部の内周面と前記奥板から立ち上がある囲壁の外周面とが摺接しながら前記筒部に対して移動することにより映像表示端末及びレンズの間隔である端末−レンズ間隔を調整可能な端末保持箱と、
    を備える映像表示端末保持具であって、
    前記端末保持箱の前記囲壁は、
    端末−レンズ間隔が最短の状態で、
    手前側端部が前記レンズ枠よりも手前側に位置する長壁部と、
    手前側端部が前記レンズ枠よりも奥側に位置する短壁部とを備えること、
    を特徴とする映像表示端末保持具。
  2. 請求項1に記載の映像表示端末保持具において、
    前記端末保持箱の前記長壁部の手前側端部は、端末−レンズ間隔が最長の状態で、前記レンズ枠よりも奥側に位置すること、
    を特徴とする映像表示端末保持具。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の映像表示端末保持具において、
    前記端末保持箱の前記短壁部の手前側端部は、端末−レンズ間隔が最短の状態で、前記レンズ枠に当接すること、
    を特徴とする映像表示端末保持具。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の映像表示端末保持具において、
    前記筒部の上壁部を形成する上板の手前側端部の形状と、前記筒部の下壁部を形成する下板の手前側端部の形状とは、左右方向外側に至る程、手前側に至る形状であり、
    前記端末保持箱の前記長壁部の手前側端部の形状は、端末−レンズ間隔が最短の状態で、前記筒部の上板の手前側端部の形状と、前記筒部の下板の手前側端部の形状とに対応した形状であること、
    を特徴とする映像表示端末保持具。
  5. 筒部と、
    前記筒部の観察側である手前側の部分に取り付けられたレンズと、
    映像表示端末を保持し、手前側に開口を有し奥側に奥板を有する箱状であり、前記筒部の内周面と前記奥板から立ち上がある囲壁の外周面とが摺接しながら前記筒部に対して移動することにより映像表示端末及びレンズの間隔である端末−レンズ間隔を調整可能な端末保持箱と、
    を備える映像表示端末保持具であって、
    前記端末保持箱の前記囲壁は、下壁部及び上壁部の一方を形成する第1板部と、下壁部及び上壁部の他方を形成する第2板部と、左右の壁部をそれぞれ形成する2つの側板とを備え、
    前記第1板部は、
    前記奥板の下辺部に回転可能に接続され、
    前記第2板部は、
    前記奥板の上辺部に回転可能に接続され、
    左右辺部に回転可能に接続されたフラップを備え、
    各側板は、
    前記奥板の左右辺部に回転可能に接続され、前記第1板部の左右辺部に回転可能に接続され、
    奥辺部及び下辺部がなす角の二等分線上に設けられた折部を備え、
    前記端末保持箱は、
    箱状の状態及び平板状の状態で変形可能であり、
    箱状の状態では、
    前記囲壁の各板部は、前記奥板に対して立ち上がり、
    各側板は、前記折部回りに開いた状態であり、
    前記第2板部のフラップは、前記側板の外面に覆いかぶさるように回転した状態であり、
    平板状の状態では、
    前記第2板部は、前記奥板に対して開いた状態、又は折られて閉じた状態であり、
    前記第1板部は、前記奥板に対して折られて閉じた状態であり、
    各側板は、
    前記折部回りに折られて閉じた状態であり、
    前記第1板部及び前記奥板に対して開いた状態であり、
    前記第2板部のフラップは、前記第2板部に対して開いた状態、又は折られて閉じた状態であること、
    を特徴とする映像表示端末保持具。
  6. 請求項5に記載の映像表示端末保持具において、
    前記端末保持箱は、前記奥板の内側面に、映像表示端末を保持する保持部を備えること、
    を特徴とする映像表示端末保持具。
  7. 筒部と、
    映像表示端末を保持し、観察側である手前側に開口を有し奥側に奥板を有する箱状であり、前記筒部の内周面と前記奥板から立ち上がある囲壁の外周面とが摺接することにより前記筒部に対して移動可能な端末保持箱と、
    を備える映像表示端末保持具であって、
    前記端末保持箱は、
    前記奥板の内側面に、映像表示端末を保持する保持部と、
    映像表示端末に接続されたケーブルが挿通し、保持部に保持された映像表示端末を指を挿通して操作可能な操作穴とを備えること、
    を特徴とする映像表示端末保持具。
  8. 請求項7に記載の映像表示端末保持具において、
    前記筒部は、前記操作穴を露出させる露出穴を備えること、
    を特徴とする映像表示端末保持具。
  9. 筒部と、
    レンズを保持するレンズ枠と、
    映像表示端末を保持し、観察側である手前側に開口を有し奥側に奥板を有する箱状であり、前記筒部の内周面と前記奥板から立ち上がある囲壁の外周面とが摺接することにより前記筒部に対して移動可能な端末保持箱と、
    を備える映像表示端末保持具であって、
    前記レンズ枠は、
    一組の対向辺の各辺部から外側に突出する突出部を備え、
    前記筒部は、前記筒部の一組の対向壁を形成する各壁部にそれぞれ設けられた切り欠き又は穴であり、前記突出部が挿入される挿入部を備え、
    前記レンズ枠は、前記突出部が前記挿入部に対して挿抜されることにより、前記筒部に対して着脱可能であること、
    を特徴とする映像表示端末保持具。
  10. 請求項9に記載の映像表示端末保持具において、
    前記筒部の形状は、手前側から見た状態で、複数の板部が各コーナ部のヒンジで接続された多角形であり、
    前記筒部は、
    複数の板部がヒンジで回転することにより、筒状の状態及び平板状の状態で変形可能であり、
    前記レンズ枠の前記突出部は、前記筒部が筒状の状態において、一組の対向する板部の前記挿入部に対して挿入されることにより、一組の対向する板部を左右方向に移動しないように規制すること、
    を特徴とする映像表示端末保持具。
  11. 請求項9又は第10に記載の映像表示端末保持具において、
    前記レンズ枠は、
    1つのレンズを備える単レンズ枠と、
    2つのレンズを備える双眼レンズ枠とを備え、
    前記単レンズ枠、前記双眼レンズ枠は、
    それぞれ前記突出部を備え、
    前記突出部が前記挿入部に対して挿抜されることにより、前記筒部に対して交換可能に装着されること、
    を特徴とする映像表示端末保持具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109229943A (zh) * 2018-08-27 2019-01-18 Tcl通讯(宁波)有限公司 一种多功能手机包装盒及装配方法

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