JP2017195276A - 保持装置の製造方法 - Google Patents

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一平 野村
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太一 岐部
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洋輔 篠崎
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Kohei Yamamoto
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Abstract

【課題】セラミックス板の表面に対象物を保持する保持装置のメタライズ層にクラックが発生することを抑制する。【解決手段】保持装置の製造方法は、所定の部材上に、メタライズ層の形成材料である感光性メタライズペーストを塗布する塗布工程と、所定の部材上に塗布された感光性メタライズペーストの露光及び現像を行うことにより、所定の部材上に一の線状部分と他の線状部分とが交わる少なくとも1つの角部における縁が所定の曲率半径を有する曲線形状となった特定パターン形状を有する中間生成物を形成する露光現像工程と、中間生成物を焼成することにより、特定パターン形状を有するメタライズ層を形成する焼成工程とを備える。【選択図】図4

Description

本明細書に開示される技術は、対象物を保持する保持装置の製造方法に関する。
例えば半導体製造装置において、ウェハを保持する保持装置として、静電チャックが用いられる。静電チャックは、例えば、板状のセラミックス板と、セラミックス板の内部に設けられた内部電極とを備えており、内部電極に電圧が印加されることにより発生する静電引力を利用して、セラミックス板の表面(以下、「吸着面」という)にウェハを吸着して保持する。
静電チャックに保持されたウェハの温度分布が不均一になると、ウェハに対する各処理(成膜、エッチング、露光等)の精度が低下するため、静電チャックにはウェハの温度分布を均一にする性能が求められる。そのため、静電チャックには、導電性の抵抗発熱体であるヒータが設けられ、ヒータによる加熱によってセラミックス板の吸着面の温度制御が行われる。
導電性材料を含むペーストをスクリーン印刷することによりヒータを形成する方法が知られている。しかし、この方法では、印刷滲み、スクリーンマスクによるメッシュ痕、スクリーンマスクの位置ずれ、印刷方向とパターン形成方向との相違等を原因として、ヒータの形状(厚さや幅等)のばらつきが比較的大きくなる場合がある。ヒータの形状のばらつきが比較的大きくなると、ヒータの発熱ばらつきが比較的大きくなり、セラミックス板の吸着面の温度制御の精度が低下するため、好ましくない。
他方、セラミック多層配線基板における微細な導体を形成する際に、スクリーン印刷法によると微細な導体の形状のばらつきが大きくなるという課題を解決するために、感光性メタライズペーストを一様に塗布し、塗布された感光性メタライズペーストの露光および現像を行うことにより導体を形成する方法(以下、「フォトリソグラフィを用いる方法」という)が知られている(例えば、特許文献1参照)。この方法によれば、感光性メタライズペーストが一様に塗布されるため、導体の厚さのばらつきを抑制することができ、かつ、導体の幅等が露光および現像によって決まるため、導体の幅等のばらつきを抑制することができる。
特開2016−39332号公報
静電チャックのヒータの形状のばらつきを抑制するために、ヒータの形成方法として、上述したセラミック多層配線基板における微細な導体を形成するためのフォトリソグラフィを用いる方法を単純に採用すると、以下に説明するように、ヒータにクラックが発生するおそれがあるという問題がある。
一般に、スクリーン印刷を用いてヒータを形成する方法では、実際に形成されるヒータ形状が設計形状からずれることが多い。例えば、ヒータの一の線状部分と他の線状部分とが交わる角部において、設計形状では一の線状部分の縁と他の線状部分の縁とが1点で交わる形状であるとしても、実際に形成されるヒータ形状では、一の線状部分の縁と他の線状部分の縁とがなだらかに連続した曲線形状になることが多い。これに対し、フォトリソグラフィを用いてヒータを形成する方法では、実際に形成されるヒータ形状が設計形状に忠実な形状となる。そのため、ヒータの角部の設計形状が一の線状部分の縁と他の線状部分の縁とが1点で交わる形状である場合には、実際に形成されるヒータ形状もそれと同様の形状となる。その結果、ヒータの角部における一の線状部分の縁と他の線状部分の縁とが交わる点に、現像後の乾燥時等に発生する応力が集中し、クラックが発生するおそれがある。ヒータにクラックが発生すると、発熱量のばらつきが発生し、ひどい場合には断線が発生するため、好ましくない。
なお、このような課題は、ヒータに限らず、内部電極等の他の導電性の層(メタライズ層)を形成する際にも共通の課題である。また、このような課題は、静電引力を利用してウェハを保持する静電チャックに限らず、セラミックス板とセラミックス板に接合される他の部材とを備え、セラミックス板の表面上に対象物を保持する保持装置に共通の課題である。
本明細書では、上述した課題を解決することが可能な技術を開示する。
本明細書に開示される技術は、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本明細書に開示される保持装置の製造方法は、第1の表面を有する板状のセラミックス板と、前記セラミックス板に設けられたメタライズ層と、を備え、前記セラミックス板の前記第1の表面上に対象物を保持する保持装置の製造方法において、所定の部材上に、前記メタライズ層の形成材料である感光性メタライズペーストを塗布する塗布工程と、前記所定の部材上に塗布された前記感光性メタライズペーストの露光及び現像を行うことにより、前記所定の部材上に一の線状部分と他の線状部分とが交わる少なくとも1つの角部における縁が所定の曲率半径を有する曲線形状となった特定パターン形状を有する中間生成物を形成する露光現像工程と、前記中間生成物を焼成することにより、前記特定パターン形状を有する前記メタライズ層を形成する焼成工程と、を備える。本保持装置の製造方法によれば、所定の部材上に、一の線状部分と他の線状部分とが交わる少なくとも1つの角部における縁が所定の曲率半径を有する曲線形状となった特定パターン形状を有する中間生成物が形成され、中間生成物が焼成されることによって特定パターン形状を有するメタライズ層が形成される。そのため、本保持装置の製造方法によれば、現像後の乾燥時等の応力が集中することを抑制することによって、中間生成物にクラックが発生することを抑制することができ、その結果、メタライズ層にクラックが発生することを抑制することができる。
(2)上記保持装置の製造方法において、前記所定の曲率半径は、0.04(mm)以上である構成としてもよい。本保持装置の製造方法によれば、特定パターン形状の少なくとも1つの角部における縁の曲率半径をある程度大きくすることにより、応力集中をより効果的に緩和して、クラックの発生をより効果的に抑制することができる。
(3)上記保持装置の製造方法において、前記特定パターン形状は、一の線状部分と他の線状部分とが交わる少なくとも1つの角部における少なくとも内側の縁が所定の曲率半径を有する曲線形状となったパターン形状である構成としてもよい。特定パターン形状の角部における内側の縁は、応力集中によりクラックが発生しやすい箇所であるところ、本保持装置の製造方法によれば、該内側の縁を曲線形状とすることにより、応力集中をより効果的に緩和して、クラックの発生をより効果的に抑制することができる。
(4)上記保持装置の製造方法において、前記特定パターン形状は、一の線状部分と他の線状部分とが110度以上、140度以下の角度で交わる少なくとも1つの角部における縁が所定の曲率半径を有する曲線形状となったパターン形状である構成としてもよい。一の線状部分と他の線状部分とが110度以上、140度以下の角度で交わる角部は、応力が比較的大きくなり、クラックが発生しやすい箇所であるところ、本保持装置の製造方法によれば、このような角部の縁を曲線形状とすることにより、応力集中をより効果的に緩和して、クラックの発生をより効果的に抑制することができる。
(5)上記保持装置の製造方法において、前記所定の部材は、前記セラミックス板の形成材料であるセラミックスグリーンシートであり、前記焼成工程は、前記セラミックスグリーンシートと前記中間生成物とを同時焼成することにより、前記セラミックス板と前記特定パターン形状を有する前記メタライズ層とを形成する工程である構成としてもよい。本保持装置の製造方法によれば、セラミックスグリーンシートに塗布された感光性メタライズペーストの現像後の乾燥時等の応力が集中することを抑制することによって、中間生成物にクラックが発生することを抑制することができ、その結果、メタライズ層にクラックが発生することを抑制することができる。
(6)上記保持装置の製造方法において、前記所定の部材は、キャリア部材であり、前記製造方法は、さらに、前記キャリア部材上に形成された前記中間生成物を、前記セラミックス板の形成材料であるセラミックスグリーンシート上に転写する転写工程を備え、前記焼成工程は、前記セラミックスグリーンシートと前記中間生成物とを同時焼成することにより、前記セラミックス板と前記特定パターン形状を有する前記メタライズ層とを形成する工程であることを特徴とする構成としてもよい。本保持装置の製造方法によれば、セラミックグリーンシートが水と反応しやすい材料で形成される場合であっても、セラミックグリーンシートと水(現像液)との反応が発生することを抑制しつつ、メタライズ層にクラックが発生することを抑制することができる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、保持装置、静電チャック、ヒータ、真空チャック、それらの製造方法等の形態で実現することが可能である。
第1実施形態における静電チャック100の外観構成を概略的に示す斜視図である。 第1実施形態における静電チャック100のXZ断面構成を概略的に示す説明図である。 第1実施形態における静電チャック100のXY断面構成を概略的に示す説明図である。 ヒータ50の詳細構成を示す説明図である。 第1実施形態における静電チャック100の製造方法を示すフローチャートである。 比較例の製造方法により製造された静電チャック100xのヒータ50xの構成を示す説明図である。 角部CPの角度Anと応力との関係を検証するシミュレーション結果の一例を示す説明図である。 角部CPの内側の縁IEの曲線の曲率半径Rと、クラック発生率との関係を検証する実験結果の一例を示す説明図である。 第2実施形態における静電チャック100の製造方法を示すフローチャートである。
A.第1実施形態:
A−1.静電チャック100の構成:
図1は、第1実施形態における静電チャック100の外観構成を概略的に示す斜視図であり、図2は、第1実施形態における静電チャック100のXZ断面構成を概略的に示す説明図であり、図3は、第1実施形態における静電チャック100のXY断面構成を概略的に示す説明図である。図2には、図3のII−IIの位置における静電チャック100のXZ断面構成が示されており、図3には、図2のIII−IIIの位置における静電チャック100のXY断面構成が示されている。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向といい、Z軸負方向を下方向というものとするが、静電チャック100は実際にはそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。
静電チャック100は、対象物(例えばウェハW)を静電引力により吸着して保持する装置であり、例えば半導体製造装置の真空チャンバー内でウェハWを固定するために使用される。静電チャック100は、所定の配列方向(本実施形態では上下方向(Z軸方向))に並べて配置されたセラミックス板10およびベース板20を備える。セラミックス板10とベース板20とは、セラミックス板10の下面(以下、「セラミックス側接合面S2」という)とベース板20の上面(以下、「ベース側接合面S3」という)とが上記配列方向に対向するように配置されている。静電チャック100は、さらに、セラミックス板10のセラミックス側接合面S2とベース板20のベース側接合面S3との間に配置された接合層30を備える。
セラミックス板10は、例えば円形平面の板状部材であり、セラミックスにより形成されている。セラミックス板10の直径は、例えば50mm〜500mm程度(通常は200mm〜350mm程度)であり、セラミックス板10の厚さは、例えば1mm〜10mm程度である。
セラミックス板10の形成材料としては、種々のセラミックスが用いられ得るが、強度や耐摩耗性、耐プラズマ性等の観点から、例えば、酸化アルミニウム(アルミナ、Al)または窒化アルミニウム(AlN)を主成分とするセラミックスが用いられることが好ましい。なお、ここでいう主成分とは、含有割合(重量割合)の最も多い成分を意味する。
セラミックス板10の内部には、導電性材料(例えば、タングステンやモリブデン等)により形成された一対の内部電極40が設けられている。一対の内部電極40に電源(図示せず)から電圧が印加されると、静電引力が発生し、この静電引力によってウェハWがセラミックス板10の上面(以下、「吸着面S1」という)に吸着固定される。セラミックス板10の吸着面S1は、特許請求の範囲における第1の表面に相当する。
また、セラミックス板10の内部には、導電性材料(例えば、タングステンやモリブデン等)により形成された抵抗発熱体で構成されたヒータ50が設けられている。ヒータ50に電源(図示せず)から電圧が印加されると、ヒータ50が発熱することによってセラミックス板10が温められ、セラミックス板10の吸着面S1に保持されたウェハWが温められる。これにより、ウェハWの温度制御が実現される。ヒータ50は、特許請求の範囲におけるメタライズ層に相当する。
ベース板20は、例えばセラミックス板10と同径の、または、セラミックス板10より径が大きい円形平面の板状部材であり、例えば金属(アルミニウムやアルミニウム合金等)により形成されている。ベース板20の直径は、例えば220mm〜550mm程度(通常は220mm〜350mm程度)であり、ベース板20の厚さは、例えば20mm〜40mm程度である。
ベース板20の内部には冷媒流路21が形成されている。冷媒流路21に冷媒(例えば、フッ素化液や水等)が流されると、ベース板20が冷却され、接合層30を介したベース板20とセラミックス板10との間の伝熱によりセラミックス板10が冷却され、セラミックス板10の吸着面S1に保持されたウェハWが冷却される。これにより、ウェハWの温度制御が実現される。
接合層30は、例えばシリコーン系樹脂やアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂等の接着剤を含んでおり、セラミックス板10とベース板20とを接合している。接合層30の厚さは例えば0.1mm〜1mm程度である。
また、静電チャック100には、ベース板20からセラミックス板10の吸着面S1にわたって上下方向に延びる複数の(本実施形態では3つの)ピン挿通孔12が形成されている。ピン挿通孔12は、セラミックス板10上に配置されるウェハWを押し上げてセラミックス板10の吸着面S1から離間させるためのリフトピン(図示せず)を移動可能に挿通するための孔である。
A−2.ヒータ50の詳細構成:
図4は、ヒータ50の詳細構成を示す説明図である。図4には、図3のX1部におけるヒータ50の構成(XY断面構成)が拡大して示されている。図3に示すように、ヒータ50は、セラミックス板10の吸着面S1をできるだけ満遍なく温めるため、Z方向視で、複数の円状部分CIを含む略同心円状に配置されている。ただし、電気的接続等の関係上、ヒータ50は、円状部分CIのみから構成される訳ではなく、2つの円状部分CIをつなぐ折り返し部分BEを有する。また、ヒータ50は、ピン挿通孔12やその他の貫通孔(例えば、吸着面S1にヘリウムガスを供給するための貫通孔)との干渉を避けるために、また、ベース板20からの吸熱が異なる部位(例えば、ベース板20に形成された貫通孔の直上部)を避けるために、円状部分CIから折れ曲がった回避部分AVを有する。そのため、ヒータ50のZ方向視の形状(XY断面形状)は、複数の角部CPが存在する形状となっている。ここで、ヒータ50の角部CPとは、図4に示すように、一の線状部分LPと他の線状部分LPとが交わる部分をいう。また、ヒータ50の線状部分LPとは、仮想的な直線または曲線(以下、「仮想線VL」という)に沿って延び、該仮想線VLを中心として所定の幅を有する部分をいう。例えば、図4に示す2つの角部CPの内の上側の角部CPは、仮想線VL1に沿って延びる曲線状部分LP1(円状部分CIの一部)と、仮想線VL2に沿って延びる曲線状部分LP2(回避部分AVの一部)とが交わる部分である。
なお、本明細書では、角部CPを構成する2つの線状部分LP(例えばLP1とLP2)に対応する2つの仮想線VL(例えばVL1とVL2)の交点ISにおける一方の仮想線VL(例えばVL1)の接線TL(例えばTL1)と、交点ISにおける他方の仮想線VL(例えばVL2)の接線TL(例えばTL2)とのなす角を、角部CPを構成する2つの線状部分LPの交わる角度An(An<180度)という。以下、この角度Anを、単に角部CPの角度Anともいう。
また、本明細書では、角部CPにおける2つの縁の内、一方の縁を内側の縁IEといい、他方の縁を外側の縁OEという。内側の縁IEは、角部CPを構成する2つの線状部分LP(例えばLP1とLP2)に対応する2つの接線TL(例えばTL1とTL2)のそれぞれについて、交点ISから対応する線状部分LPが延びる側の部分(線分)に注目したとき、該2つの線分のなす角が180度未満の側の縁である。
図3および図4に示すように、本実施形態では、ヒータ50の有する複数の角部CPの内、角部CPの角度Anが110度以上、140度以下のもの(以下、「特定角部CPa」という)については、内側の縁IEが、該特定角部CPaを構成する一の線状部分LPの縁と他の線状部分LPの縁とがなだらかに連続した曲線の形状となっている。より具体的には、図4の下側の特定角部CPaについて示すように、特定角部CPaの内側の縁IEの上記曲線は、該特定角部CPaを構成する2つの線状部分LPの縁を互いに交わるまで延長した仮想線(図4において破線で示す)より、ヒータ50の線幅が広がるように規定される曲線である。本実施形態では、この曲線の曲率半径Rは、0.04(mm)以上である。
一方、特定角部CPaの外側の縁OEは、該特定角部CPaを構成する一の線状部分LPの縁と他の線状部分LPの縁とが1点で交わるような形状またはそれに近い形状となっている。
また、図3に示すように、ヒータ50の有する複数の角部CPの内、特定角部CPa以外の角部CP(以下、「非特定角部CPb」という)は、内側の縁IEおよび外側の縁OEが共に、該非特定角部CPbを構成する一の線状部分LPの縁と他の線状部分LPの縁とが1点で交わるような形状またはそれに近い形状となっている。
なお、以下の説明では、上述したヒータ50の形状、すなわち、特定角部CPaの内側の縁IEが曲線形状となった形状を、「特定パターン形状」という。
A−3.静電チャック100の製造方法:
次に、第1実施形態における静電チャック100の製造方法を説明する。図5は、第1実施形態における静電チャック100の製造方法を示すフローチャートである。
はじめに、例えばアルミナを主成分とするセラミックスグリーンシートを複数準備し、各セラミックスグリーンシートに対して、スルーホールの形成やビア用インクの充填、内部電極40の形成のための電極用インクの塗布等の必要な加工を行う。なお、ビア用インクや電極用インクとしては、例えばアルミナを主成分とするセラミックスグリーンシート用の原料粉末にタングステン粉末を混合してスラリー状としたメタライズインクが用いられる。
次に、1つのセラミックスグリーンシート上に、ヒータ50の形成材料である感光性メタライズペーストを塗工機等を用いて一様に塗布する(S120)。感光性メタライズペーストは、例えばタングステン粉末、感光性ポリマー、光硬化剤等を含有するペーストである。感光性メタライズペーストの粘度は、例えば100〜20000poiseであり、塗布厚さは、例えば5〜30μmである。感光性メタライズペーストは、セラミックスグリーンシート上に一様に塗布されるため、塗布厚さのばらつきが抑えられる。感光性メタライズペーストの塗布後、感光性メタライズペーストの乾燥処理(例えば、80〜120℃での5〜30分の加熱処理)を行う。
次に、セラミックスグリーンシート上に塗布された感光性メタライズペーストの露光および現像を行うことにより、焼成前のヒータ50である中間生成物を形成する(S130)。なお、感光性メタライズペーストの露光および現像の処理は、例えば特開2016−39332号公報に記載されたセラミック多層配線基板における微細な導体を形成する際に用いられる公知の方法に準じて実行することができる。
具体的には、セラミックスグリーンシートの上方に、上述した特定パターン形状を規定するガラスマスクを位置合わせして配置し、露光装置によりガラスマスクを介して感光性メタライズペーストに光(紫外線)を照射する。感光性メタライズペーストにおける光が照射された部分(露光された部分)は硬化し、光が照射されなかった部分(露光されなかった部分)は硬化しない。なお、露光装置としては、例えば、直描露光装置(LDI:Laser Direct Imager)が用いられ、露光装置の光源としては、例えば水銀灯(g線、h線)等が用いられ、露光量は、例えば200〜6000mjとされる。また、ガラスマスクとしては、紫外線を透過させる光透過部と、紫外線を透過させない非透過部とからなるフォトマスクが用いられる。
露光の後、感光性メタライズペーストを塗布したセラミックスグリーンシートを現像液に浸漬することにより現像を行う。現像液としては、例えば0.1〜5質量%炭酸ナトリウム水溶液が用いられる。現像により、感光性メタライズペーストのうち、未硬化部分(露光されなかった部分)が除去され、硬化部分(露光された部分)が除去されずに残る。この残った硬化部分が、焼成前のヒータ50である中間生成物となる。このように、中間生成物の形状(幅等)は露光および現像によって決まるため、中間生成物の形状のばらつきが抑えられ、かつ、中間生成物の断面形状(上述した仮想線VLに直交する断面形状)は略矩形状となる。その後、洗浄処理および乾燥処理(例えば、80〜120℃での5〜30分の加熱処理)を行う。なお、以下の説明では、中間生成物についても、上述したヒータ50と同様に、角部CP等の呼び方で中間生成物の各部を特定するものとする。
次に、複数のセラミックスグリーンシートを積層して熱圧着し、この積層体を所定の形状にカットし、還元雰囲気中で焼成(例えば、1400〜1800℃で5時間の焼成)を行う(S140)。この焼成処理により、複数のセラミックスグリーンシートと、複数のセラミックスグリーンシートの内の1つに形成された中間生成物とが同時焼結され、セラミックスグリーンシートがセラミックス板10となり、中間生成物がヒータ50となる。
次に、例えばシリコーン系樹脂やアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂等の接着剤を用いて、セラミックス板10とベース板20とを接合する(S150)。これにより、上述した構成の静電チャック100の製造が完了する。
A−4.第1実施形態の効果:
以上説明したように、第1実施形態の静電チャック100の製造方法は、セラミックスグリーンシート上に、ヒータ50の形成材料である感光性メタライズペーストを塗布する塗布工程と、セラミックスグリーンシート上に塗布された感光性メタライズペーストの露光及び現像を行うことにより、セラミックスグリーンシート上に、特定角部CPaにおける内側の縁IEが所定の曲率半径を有する曲線形状となった特定パターン形状を有する中間生成物を形成する露光現像工程と、セラミックスグリーンシートと中間生成物とを同時焼成することにより、セラミックス板10とヒータ50とを形成する焼成工程とを備える。そのため、第1実施形態の静電チャック100の製造方法によれば、以下に説明するように、ヒータ50にクラックが発生することを抑制することができる。
図6は、比較例の製造方法により製造された静電チャック100xのヒータ50xの構成を示す説明図である。比較例の製造方法は、露光の際に使用されるガラスマスクが、上述した第1実施形態の製造方法と異なる。すなわち、図6に示すように、比較例の製造方法により製造された静電チャック100xのヒータ50xでは、各角部CPの内側の縁IEが、一の線状部分LPの縁と他の線状部分LPの縁とが1点(以下、「交点Px」という)で交わる形状となっている。これは、比較例の製造方法では、中間生成物(ヒータ50)を形成するための露光の際に、上述した第1実施形態の製造方法において使用された特定パターン形状を規定するガラスマスクではなく、図6に示すヒータ50の形状を規定するガラスマスクが用いられるからである。
ここで、露光および現像により中間生成物(ヒータ50)を形成した後、中間生成物が乾燥する際に、特に中間生成物の角部CPの内側において応力が大きくなる。比較例の製造方法により製造された静電チャック100xでは、中間生成物の角部CPの内側の縁IEが、一の線状部分LPの縁と他の線状部分LPの縁とが交点Pxで交わる形状となっているため、現像後の乾燥時の応力がこの交点Pxに集中し、クラックCLが発生するおそれがある。中間生成物にクラックCLが発生すると、中間生成物の焼成体であるヒータ50にもクラックCLが発生する。ヒータ50にクラックCLが発生すると、発熱量のばらつきが発生し、ひどい場合には断線が発生するため、好ましくない。
一方、本実施形態の製造方法では、セラミックスグリーンシート上に、特定角部CPaにおける内側の縁IEが所定の曲率半径を有する曲線形状となった特定パターン形状を有する中間生成物が形成される。そのため、現像後の乾燥時等の応力が集中することが抑制され、中間生成物にクラックが発生することを抑制することができ、その結果、ヒータ50にクラックが発生することを抑制することができる。
なお、本実施形態の製造方法では、フォトリソグラフィを用いる方法によりヒータ50が形成されるため、ヒータ50の形成材料である感光性メタライズペーストが一様に塗布されるためにヒータ50の厚さのばらつきを抑制することができ、かつ、ヒータ50の幅等が露光および現像によって決まるためにヒータ50の幅等のばらつきを抑制することができる。
また、本実施形態では、ヒータ50(中間生成物)の角部CPの内、角部CPの角度Anが110度以上、140度以下の特定角部CPaについて、内側の縁IEが曲線形状となっている。これは、このような特定角部CPaにおいて、応力の集中によるクラックの発生が起こりやすいからである。図7は、角部CPの角度Anと応力との関係を検証するシミュレーション結果の一例を示す説明図である。図7には、角部CPの角度Anの各値(90度、110度、120度、140度、150度)について、角度Anが90度のときの応力を1.00とした場合の応力の比(応力倍率SR)の値が示されている。図7に示すように、角部CPの角度Anが110度以上、140度以下の範囲では応力が比較的大きくなり、角部CPの角度Anが120度のときに応力が最大となる。本実施形態によれば、このように応力が比較的大きくなるためにクラックの発生のおそれが大きい特定角部CPaについて、内側の縁IEが曲線形状となるため、ヒータ50にクラックが発生することを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、角部CPの内側の縁IEの曲線の曲率半径Rは、0.04(mm)以上とされる。これは、ヒータ50における応力集中をより効果的に緩和して、クラックの発生をより効果的に抑制するためである。図8は、角部CPの内側の縁IEの曲線の曲率半径Rと、クラック発生率との関係を検証する実験結果の一例を示す説明図である。図8には、角部CPの内側の縁IEの曲線の曲率半径Rが互いに異なるヒータ50のサンプルを、曲率半径Rの各値について24個作成し、各サンプルにおけるクラック発生の有無を調べることにより、クラック発生率を調べた実験結果が示されている。なお、すべてのサンプルにおいて、角部CPの角度Anは、応力が最大となる120度に設定された。図8に示すように、角部CPの内側の縁IEの曲線の曲率半径Rが0.04(mm)以上のサンプルでは、クラック発生率が0(%)であった。この実験結果と、図7に示すシミュレーション結果から、上述のように、角部CPの内側の縁IEの曲線の曲率半径Rを0.04(mm)以上とすると、角部CPの角度Anに関わらず、ヒータ50における応力集中をより効果的に緩和して、クラックの発生をより効果的に抑制することができると言える。
B.第2実施形態:
図9は、第2実施形態における静電チャック100の製造方法を示すフローチャートである。以下の説明では、第2実施形態の静電チャック100の製造方法において、上述した第1実施形態の静電チャック100の製造方法(図5)におけるステップと同一内容のステップについては、同一の符号を付すことによってその説明を適宜省略する。
第2実施形態の静電チャック100の製造方法では、はじめに、上記第1実施形態と同様に、セラミックスグリーンシートを複数準備し、各セラミックスグリーンシートに対して必要な加工を行う(S110)。
次に、所定のキャリアフィルム上に、ヒータ50の形成材料である感光性メタライズペーストを塗工機等を用いて一様に塗布する(S122)。キャリアフィルムとしては、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリイミド等のフィルムが用いられる。なお、感光性メタライズペーストとしては、上述した第1実施形態と同様のものが用いられる。感光性メタライズペーストが塗布されるキャリアフィルムは、特許請求の範囲におけるキャリア部材に相当する。
次に、上述した第1実施形態と同様に、キャリアフィルム上に塗布された感光性メタライズペーストの露光および現像を行うことにより、焼成前のヒータ50である中間生成物を形成する(S132)。
次に、複数のセラミックスグリーンシートの内の1つに、中間生成物が形成されたキャリアフィルムを接着(圧着)する。このとき、キャリアフィルム上に形成された中間生成物がセラミックスグリーンシートと接する側となるような向きとする。この状態で、セラミックスグリーンシートからキャリアフィルムを剥がす。これにより、中間生成物がセラミックスグリーンシート上に転写される(S134)。
その後は、上述した第1実施形態と同様に、複数のセラミックスグリーンシートを積層して熱圧着し、この積層体を所定の形状にカットして焼成する(S140)。これにより、複数のセラミックスグリーンシートと、複数のセラミックスグリーンシートの内の1つに形成された中間生成物とが同時焼結され、セラミックスグリーンシートがセラミックス板10となり、中間生成物がヒータ50となる。次に、例えばシリコーン系樹脂やアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂等の接着剤を用いて、セラミックス板10とベース板20とを接合する(S150)。これにより、上述した構成の静電チャック100の製造が完了する。
以上説明したように、第2実施形態の静電チャック100の製造方法は、キャリアフィルム上に、ヒータ50の形成材料である感光性メタライズペーストを塗布する塗布工程と、キャリアフィルム上に塗布された感光性メタライズペーストの露光及び現像を行うことにより、キャリアフィルム上に、特定角部CPaにおける内側の縁IEが所定の曲率半径を有する曲線形状となった特定パターン形状を有する中間生成物を形成する露光現像工程と、キャリアフィルム上に形成された中間生成物を、セラミックス板10の形成材料であるセラミックスグリーンシート上に転写する転写工程と、セラミックスグリーンシートと中間生成物とを同時焼成することにより、セラミックス板10とヒータ50とを形成する焼成工程とを備える。そのため、第2実施形態の静電チャック100の製造方法によれば、上述した第1実施形態の製造方法と同様に、ヒータ50にクラックが発生することを抑制することができる。
また、第2実施形態の製造方法では、現像の際に、セラミックグリーンシートではなくキャリアフィルムが現像液に浸漬されるため、セラミックグリーンシートが例えば窒化アルミニウムのように水と反応しやすい材料で形成される場合であっても、セラミックグリーンシートと水(現像液)との反応が発生することを抑制しつつ、ヒータ50にクラックが発生することを抑制することができる。
C.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態における静電チャック100の構成は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、ヒータ50の有する複数の角部CPの内の特定角部CPaにおける内側の縁IEが曲線形状となっているが、特定角部CPaにおける内側の縁IEに加えて、または、内側の縁IEに代えて、外側の縁OEが曲線形状となっていてもよい。また、特定角部CPaに限らず、ヒータ50の有する複数の角部CPの内の少なくとも1つの角部CPにおける内側の縁IEが曲線形状となっていれば、当該角部CPにおけるクラックの発生を抑制することができる。
また、上記実施形態では、特定角部CPaにおける内側の縁IEの曲線の曲率半径Rが0.04(mm)以上であるとしているが、特定角部CPaにおける内側の縁IEの曲線の曲率半径Rが0.04(mm)より小さくても、角部CPにおけるクラック発生抑制についての一定程度の効果はある。また、特定角部CPaにおける内側の縁IEの曲線の曲率半径Rが過大となると、該特定角部CPaにおける線幅が他の部分の線幅より過剰に太くなり、ヒータ50における発熱量のばらつきが発生して吸着面S1の温度分布の均一性が低下するおそれがある。この観点から、特定角部CPaにおける内側の縁IEの曲線の曲率半径Rは、例えば、4.5(mm)以下であることが好ましく、0.6(mm)以下であることがさらに好ましい。
また、上記実施形態では、冷媒流路21がベース板20の内部に形成されるとしているが、冷媒流路21が、ベース板20の内部ではなく、ベース板20の表面(例えばベース板20と接合層30との間)に形成されるとしてもよい。また、上記実施形態では、セラミックス板10の内部に一対の内部電極40が設けられた双極方式が採用されているが、セラミックス板10の内部に1つの内部電極40が設けられた単極方式が採用されてもよい。また、上記実施形態では、ヒータ50がセラミックス板10の内部に配置されるとしているが、ヒータ50が、セラミックス板10の内部ではなく、セラミックス板10のベース板20側(セラミックス板10と接合層30との間)に配置されるとしてもよい。また、上記実施形態における各部材を形成する材料は、あくまで一例であり、各部材が他の材料により形成されてもよい。
また、上記実施形態における静電チャック100の製造方法はあくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、セラミックスグリーンシートまたはキャリアフィルムへの感光性メタライズペーストの塗布が、塗工機等を用いて行われるとしているが、感光性メタライズペーストの塗布は、スクリーン印刷やメタルマスクを用いた方法等の他の塗布方法により行われるとしてもよい。
また、上記実施形態では、現像時に露光部分が残り未露光部分が除去される「ネガ型」の感光性メタライズペーストが用いられるとしたが、現像時に露光部分が除去され未露光部分が残る「ポジ型」の感光性メタライズペーストが用いられてもよい。
また、上記実施形態では、フォトリソグラフィを用いてヒータ50を形成する方法として、マスクを用いる方法が採用されているが、マスクを用いない方法(例えばレーザーダイレクトイメージング法等)が採用されるとしてもよい。この場合にも、ヒータ50が上述した特定パターン形状に形成されれば、ヒータ50にクラックが発生することを抑制することができる。
また、上記実施形態では、ヒータ50がフォトリソグラフィを用いる方法により形成されるとしているが、ヒータ50に加えて、または、ヒータ50に代えて、内部電極40がフォトリソグラフィを用いる方法により形成されるとしてもよい。この場合においても、内部電極40が上述した特定パターン形状に形成されれば、内部電極40にクラックが発生することを抑制することができる。この場合には、内部電極40が、特許請求の範囲におけるメタライズ層に相当する。
また、本発明は、静電引力を利用してウェハWを保持する静電チャック100の製造方法に限らず、セラミックス板の表面上に対象物を保持する他の保持装置(例えば、真空チャックやヒータ等)の製造方法にも適用可能である。
10:セラミックス板 12:ピン挿通孔 20:ベース板 21:冷媒流路 30:接合層 40:内部電極 50:ヒータ 100:静電チャック

Claims (6)

  1. 第1の表面を有する板状のセラミックス板と、前記セラミックス板に設けられたメタライズ層と、を備え、前記セラミックス板の前記第1の表面上に対象物を保持する保持装置の製造方法において、
    所定の部材上に、前記メタライズ層の形成材料である感光性メタライズペーストを塗布する塗布工程と、
    前記所定の部材上に塗布された前記感光性メタライズペーストの露光及び現像を行うことにより、前記所定の部材上に一の線状部分と他の線状部分とが交わる少なくとも1つの角部における縁が所定の曲率半径を有する曲線形状となった特定パターン形状を有する中間生成物を形成する露光現像工程と、
    前記中間生成物を焼成することにより、前記特定パターン形状を有する前記メタライズ層を形成する焼成工程と、
    を備えることを特徴とする、保持装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の保持装置の製造方法において、
    前記所定の曲率半径は、0.04(mm)以上であることを特徴とする、保持装置の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の保持装置の製造方法において、
    前記特定パターン形状は、一の線状部分と他の線状部分とが交わる少なくとも1つの角部における少なくとも内側の縁が所定の曲率半径を有する曲線形状となったパターン形状であることを特徴とする、保持装置の製造方法。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の保持装置の製造方法において、
    前記特定パターン形状は、一の線状部分と他の線状部分とが110度以上、140度以下の角度で交わる少なくとも1つの角部における縁が所定の曲率半径を有する曲線形状となったパターン形状であることを特徴とする、保持装置の製造方法。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の保持装置の製造方法において、
    前記所定の部材は、前記セラミックス板の形成材料であるセラミックスグリーンシートであり、
    前記焼成工程は、前記セラミックスグリーンシートと前記中間生成物とを同時焼成することにより、前記セラミックス板と前記特定パターン形状を有する前記メタライズ層とを形成する工程であることを特徴とする、保持装置の製造方法。
  6. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の保持装置の製造方法において、
    前記所定の部材は、キャリア部材であり、
    前記製造方法は、さらに、
    前記キャリア部材上に形成された前記中間生成物を、前記セラミックス板の形成材料であるセラミックスグリーンシート上に転写する転写工程を備え、
    前記焼成工程は、前記セラミックスグリーンシートと前記中間生成物とを同時焼成することにより、前記セラミックス板と前記特定パターン形状を有する前記メタライズ層とを形成する工程であることを特徴とする、保持装置の製造方法。
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