JP2017195164A - 蓄電素子 - Google Patents

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翔平 山尾
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憲利 前田
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広和 上林
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Abstract

【課題】容器と電極端子とを備える蓄電素子であって、品質の高い蓄電素子を提供すること。【解決手段】容器100と負極端子200とを備える蓄電素子10であって、負極端子200は、容器100の外部に配置された端子本体210と、容器100の蓋体110を貫通した状態で配置された軸部材220であって、端部が端子本体210と螺合する軸部材220とを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、容器と電極端子とを備える蓄電素子に関する。
従来、リチウムイオン二次電池などの蓄電素子は、例えば、容器と容器に収容された電極体とを備え、容器に配置された電極端子を介して放電及び充電する。
このような構造の蓄電素子が備える電極端子は、例えば、容器の外部に配置された端子本体と、容器の壁部を貫通し、端子本体と電極体とを電気的に接続する軸部材とを有している。
例えば特許文献1には、密閉型電池の構造が開示されており、この密閉型電池の電極端子は、端子本体である金属板と、金属板の穴に圧入された金属軸とを有している。金属板は、金属軸のくびれ空間に入り込んだ塑性変形部を有している。特許文献1には、上記構造により、金属板と金属軸との結合力が高められる旨が記載されている。
特開2013−75297号公報
端子本体の穴に軸部材を圧入することで、端子本体と軸部材とを結合する場合、軸部材の抜け防止等のために、例えば上記従来の技術のように、軸部材の径方向において、軸部材及び端子本体の一方を他方に食い込ませる必要がある。しかし、共に金属製で硬い2つの部材を精度よく食い込ませる(かみ合わせる)ことは容易ではない。
また、圧入時の力をより大きくすることで、軸部材及び端子本体の一方の他方への食い込みの確実性を向上させることは可能であるが、この場合、圧入時の力に起因して、端子本体が変形するおそれがある。端子本体の軸部材とは反対側の面は、例えばバスバー等の導電部材がレーザ溶接等によって溶接される面であるため、端子本体が変形した場合、当該面の平面度が低下し、その結果、溶接不良が発生する可能性がある。
本発明は、上記従来の課題を考慮し、容器と電極端子とを備える蓄電素子であって、品質の高い蓄電素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様における蓄電素子は、電極端子と容器とを備える蓄電素子であって、前記電極端子は、前記容器の外部に配置された端子本体と、前記容器の壁部を貫通した状態で配置された軸部材であって、端部が前記端子本体と螺合する軸部材とを有する。
この構成によれば、端子本体と軸部材とは、雌ネジ(ネジ穴)と雄ネジとの螺合によって接続されるため、例えば、端子本体の穴に軸部材が圧入される場合と比較すると、端子本体と軸部材との接合面積を大きくすることができる。つまり、電極体と端子本体との間の導通路における電気抵抗を低減することが可能である。また、軸部材と端子本体との間において複数のネジ山同士が係合するため、軸部材の端子本体からの引き抜きに対する強度または耐久性が高い。
さらに、軸部材を端子本体に圧入する時のような大きな力を端子本体にかける必要がないため、端子本体の外面(バスバー等と接合される面)をフラットなままに維持することが可能である。従って、本態様に係る蓄電素子によれば、容器と電極端子とを備える蓄電素子であって、品質の高い蓄電素子が実現される。
また、本発明の一態様における蓄電素子において、前記端子本体は、前記容器側に開口する有底のネジ穴を有し、前記軸部材は、前記ネジ穴と螺合する雄ネジ部を前記端部に有するとしてもよい。
この構成によれば、端子本体は、例えば平板状の金属体にネジ穴を形成することで作製することができる。また、軸部材は、例えば棒状の金属体の端部にねじ切り加工を行うことで作製することができる。つまり、電極端子の作製が比較的に容易である。また、端子本体に設けられるネジ穴は有底であるため、端子本体と軸部材との接合部分において、端子本体を貫通する隙間は形成されない。これにより、例えば、容器の内部の気体または液体の、端子本体を介した漏れは発生しない。
また、本発明の一態様における蓄電素子において、前記雄ネジ部の、前記軸部材における軸方向の長さは、前記ネジ穴の深さ以上であるとしてもよい。
この構成によれば、ネジ穴が有するネジ溝のほぼ全域が、雄ネジ部のネジ山に埋められるため、端子本体と軸部材とが螺合している面積が最大化される。また、軸部材の雄ネジ部側の端面を、ネジ穴の底面に当接させることが可能となり、これにより、端子本体と軸部材との接触面積をさらに増加させることができる。
また、本発明の一態様における蓄電素子において、前記軸部材は、外周面から突出し、前記端子本体の前記容器側の面と当接する突出部を有するとしてもよい。
この構成によれば、軸部材の端子本体への挿入深さが、突出部の位置によって規定される。従って、例えば、複数の軸部材において、雄ネジ部の長さに多少のばらつきがある場合であっても、突出部よりも下方の部分(突出部を挟んで雄ネジ部とは反対側の部分)の長さが一定であれば、複数の電極端子における、軸部材の端子本体からの突出長さの均一化が図られる。また、例えば、突出部のサイズを大きくすることで、軸部材と端子本体との接触面積を増加させることも可能である。このことは、例えば、軸部材と端子本体との間の電気抵抗の低下の観点から有利である。
また、本発明の一態様における蓄電素子において、前記端子本体は、肉厚部を有し、前記肉厚部に前記ネジ穴が形成されているとしてもよい。
この構成によれば、例えば、ネジ穴の周辺部分の剛性が向上するため、蓄電素子の製造時または使用時において、軸部材から端子本体に力が与えられた場合における、端子本体の変形が抑制される。
また、本発明の一態様における蓄電素子において、前記端子本体は、前記容器側に突出する雄ネジ部を有し、前記軸部材は、前記雄ネジ部と螺合するネジ穴を前記端部に有するとしてもよい。
この構成によれば、例えば、端子本体に、ネジ穴を形成することによる部分的な剛性または強度の低下が生じない。また、端子本体の厚み(雄ネジ部を除く部分の厚み)を比較的に小さくすることができる。このことは、例えば、蓄電素子の小型化に有利である。
また、本発明の一態様における蓄電素子はさらに、前記容器の前記壁部と前記端子本体との間に配置され、前記軸部材における軸方向と交差する方向で前記端子本体と係合する絶縁部材を備えるとしてもよい。
この構成によれば、電極端子と容器とを電気的に絶縁する絶縁部材が、端子本体の回り止めとして機能するため、例えば、振動等に起因する、端子本体と軸部材との螺合の緩みが抑制される。
また、本発明の一態様における蓄電素子はさらに、前記容器の前記壁部を貫通し、一端が前記端子本体に固定された導電部材を備えるとしてもよい。
この構成によれば、例えば、端子本体の、軸部材を中心とする回動が導電部材によって規制され、これにより、端子本体と軸部材との螺合の緩みが抑制される。また、例えば、容器の内部の電極体と端子本体との間の導通路が導電部材及び軸部材のそれぞれで形成されるため、蓄電素子の高出力化に有利である。
本発明によれば、容器と電極端子とを備える蓄電素子であって、品質の高い蓄電素子を提供することができる。
実施の形態に係る蓄電素子の外観を示す斜視図である。 実施の形態に係る蓄電素子を分解した場合の各構成要素を示す分解斜視図である。 実施の形態に係る負極端子の構成を示す分解斜視図である。 図1におけるIV−IV断面の一部を示す断面図である。 実施の形態に係る軸部材の雄ネジ部の長さとネジ穴の深さとの関係を示す図である。 実施の形態の変形例1に係る負極端子を分解して示す図である。 実施の形態の変形例2に係る負極端子を分解して示す図である。 実施の形態の変形例2に係る端子本体と軸部材とが組み合わされた状態を示す図である。 実施の形態の変形例3に係る負極端子の構成を示す断面図である。 実施の形態の変形例4に係る負極端子の構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る電池について、図面を参照しながら説明する。なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示したものではない。
また、以下で説明する実施の形態及び変形例のそれぞれは、本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態及び変形例で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、生産工程の順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態及び変形例に係る構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態)
まず、実施の形態に係る蓄電素子10の構成概要について説明する。図1は、実施の形態に係る蓄電素子10の外観を示す斜視図である。図2は、実施の形態に係る蓄電素子10を分解した場合の各構成要素を示す分解斜視図である。なお、図2では、容器100の本体101の図示は省略されている。また、図1及び以降の図について、説明の便宜のため、Z軸方向を上下方向として説明しているが、実際の使用態様において、Z軸方向と上下方向とが一致しない場合もある。
蓄電素子10は、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池であり、より具体的には、リチウムイオン二次電池などの非水電解質二次電池である。蓄電素子10は、例えば、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)またはプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)等に適用される。
また、蓄電素子10は、UPS(無停電電源装置)、自然エネルギー貯蔵用蓄電装置、電車等の回生エネルギー貯蔵用蓄電装置(車両の内部または外部に設置されるもの)、エンジン始動用蓄電装置、またはAGV(無人搬送車)等に適用されてもよい。
なお、蓄電素子10は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。
これらの図に示すように、蓄電素子10は、容器100と、負極端子200と、正極端子300とを備えている。また、容器100内方には、負極集電体120と、正極集電体130と、電極体140とが収容されている。
なお、蓄電素子10の容器100の内部には電解液(非水電解質)などの液体が封入されているが、当該液体の図示は省略する。容器100に封入される電解液としては、蓄電素子10の性能を損なうものでなければその種類に特に制限はなく様々なものを選択することができる。
容器100は、矩形筒状で底を備える本体101と、本体101の開口を閉塞する板状部材である蓋体110とで構成されている。また、容器100は、電極体140等を内部に収容後、蓋体110と本体101とが溶接等されることにより、内部を密封することができる構造を有している。なお、蓋体110および本体101の材質は、特に限定されないが、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼など溶接可能な金属であるのが好ましい。また、容器100の形状に関しては、角型に限定されることなく、例えば円筒型、長円筒型などの他の形状であってもよい。
電極体140は、正極板と負極板とセパレータとを備え、電気を蓄えることができる部材である。本実施の形態では、正極板及び負極板がセパレータを挟んで巻回されることで形成された巻回型の電極体140が蓄電素子10に備えられている。正極板は、アルミニウムからなる長尺帯状の金属箔(正極基材層)の表面に、正極活物質を含む正極合剤層が形成されたものである。負極板は、銅からなる長尺帯状の金属箔(負極基材層)の表面に、負極活物質を含む負極合剤層が形成されたものである。
巻回型の電極体140において、正極板と負極板とは、巻回軸(本実施の形態ではX軸方向に平行な仮想軸)の方向に互いにずらして巻回されている。そして、正極板および負極板は、それぞれのずらされた方向の端縁部に、活物質が塗工されていない部分(未塗工部)を有し、未塗工部が積層されることで集束部が形成されている。
具体的には、電極体140は、巻回軸方向の一端(図2におけるX軸方向プラス側の端部)に、負極板の未塗工部が積層された集束部141を有している。また、電極体140は、巻回軸方向の他端(図2におけるX軸方向マイナス側の端部)に、正極板の未塗工部が積層された集束部142を有している。集束部141は、負極集電体120と接合され、集束部142は、正極集電体130と接合されている。
負極集電体120は、負極端子200と電極体140の負極板とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。具体的には、負極集電体120は、端子接続部121と、端子接続部121から延設された一対の脚部122とを有する。負極集電体120は、電極体140の負極基材層と同様に、銅または銅合金などで形成されている。
負極集電体120は、一対の脚部122のそれぞれが、電極体140の集束部141に溶接等によって接合されることで、電極体140と接続される。また、負極集電体120の端子接続部121には、開口部121aが形成されており、開口部121aに、負極端子200の軸部材220が挿入されてかしめられることで、負極集電体120と負極端子200とが接続される。
正極集電体130は、正極端子300と電極体140の正極板とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。具体的には、正極集電体130は、端子接続部131と、端子接続部131から延設された一対の脚部132とを有する。正極集電体130は、電極体140の正極基材層と同様に、アルミニウムまたはアルミニウム合金などで形成されている。
正極集電体130は、一対の脚部132のそれぞれが、電極体140の集束部142に溶接等によって接合されることで、電極体140と接続される。また、正極集電体130の端子接続部131には、開口部131aが形成されており、開口部131aに、正極端子300の軸部材320が挿入されてかしめられることで、正極集電体130と正極端子300とが接続される。
上部絶縁部材125及び下部絶縁部材128は、容器100の蓋体110に固定され、負極端子200及び負極集電体120と容器100とを絶縁する絶縁性の樹脂などで形成されたガスケットである。下部絶縁部材128には、負極端子200の軸部材220が挿入される開口部128aが形成されており、上部絶縁部材125には、軸部材220が挿入される開口部125aが形成されている。
上部絶縁部材135及び下部絶縁部材138は、容器100の蓋体110に固定され、正極端子300及び正極集電体130と容器100とを絶縁する絶縁性の樹脂などで形成されたガスケットである。下部絶縁部材138には、正極端子300の軸部材320が挿入される開口部138aが形成されており、上部絶縁部材135には、軸部材320が挿入される開口部135aが形成されている。
負極端子200は、電極体140の負極板と電気的に接続された電極端子であり、平板状の端子本体210と端子本体210に立設された軸部材220とを有する。
軸部材220は、負極集電体120の開口部121aに挿入されて、負極集電体120に接続される部材であり、例えばリベットである。つまり、軸部材220は、容器100の壁部を形成する蓋体110を貫通した状態で配置される。より具体的には、軸部材220は、図2に示すように、上部絶縁部材125の開口部125aと、蓋体110の貫通孔111aと、下部絶縁部材128の開口部128aと、負極集電体120の開口部121aとに挿入されて、かしめられる。これにより、負極端子200は、上部絶縁部材125、下部絶縁部材128、及び負極集電体120とともに蓋体110に固定される。
また、上部絶縁部材125には、図2に示すように、端子本体210の下部が収容される凹部126が形成されている。これにより、端子本体210と、上部絶縁部材125とは、軸部材220における軸方向(本実施の形態ではZ軸方向)と交差する方向で係合する。つまり、端子本体210は、上部絶縁部材125と係合することでZ軸周りの回動が規制される。
正極端子300は、電極体140の正極板と電気的に接続された電極端子であり、平板状の端子本体310と端子本体310に立設された軸部材320とを有する。
軸部材320は、正極集電体130の開口部131aに挿入されて、正極集電体130に接続される部材であり、例えばリベットである。つまり、軸部材320は、容器100の壁部を形成する蓋体110を貫通した状態で配置される。より具体的には。軸部材320は、図2に示すように、上部絶縁部材135の開口部135aと、蓋体110の貫通孔111bと、下部絶縁部材138の開口部138aと、正極集電体130の開口部131aとに挿入されて、かしめられる。これにより、正極端子300は、上部絶縁部材135、下部絶縁部材138、及び正極集電体130とともに蓋体110に固定される。
また、上部絶縁部材135には、図2に示すように、端子本体310の下部が収容される凹部136が形成されている。これにより、端子本体310と、上部絶縁部材135とは、軸部材320における軸方向(本実施の形態ではZ軸方向)と交差する方向で係合する。つまり、端子本体310は、上部絶縁部材135と係合することでZ軸周りの回動が規制される。
上記構成を有する蓄電素子10において、負極端子200の端子本体210及び正極端子300の端子本体310のそれぞれのフラットな外面(図1における上面)には、例えばバスバーと呼ばれる金属板が接合される。バスバーを介して、蓄電素子10からの放電、及び、蓄電素子10への充電が行われる。
また、端子本体210及び端子本体310それぞれとバスバーとの接合は、例えばレーザ溶接によって行われる。この場合、例えば溶接のしやすさの観点から、負極端子200の端子本体210及び正極端子300の端子本体310の素材として、アルミニウムまたはアルミニウム合金が採用される。
負極端子200の軸部材220は、銅または銅合金で形成された負極集電体120と接合されるため、軸部材220の素材としては銅または銅合金が採用される。また、正極端子300の軸部材320は、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成された正極集電体130と接合されるため、軸部材320の素材としてはアルミニウムまたはアルミニウム合金が採用される。
つまり、正極端子300の端子本体310及び軸部材320は、同種金属で構成されるため、例えば、1つの金属材料(例えばアルミニウム合金)に対しプレス加工または切削加工等を行うことで作製することが可能である。その一方で、負極端子200の端子本体210及び軸部材220は、異種金属(例えば、アルミニウム合金及び銅合金)によって構成されている。つまり、負極端子200は、互いに別体の端子本体210と軸部材220とを組み合わせることで作製される。
本願発明者らは、互いに別体の端子本体210と軸部材220とを組み合わせるための構造について鋭意検討した結果、端子本体210に、軸部材220の端部をねじ入れる(螺合させる)構造を採用することで、各種の効果があることを見出した。この負極端子200及びその周辺の構造について、以下、図3〜図5を用いて説明する。
図3は、実施の形態に係る負極端子200の構成を示す分解斜視図である。図4は、図1におけるIV−IV断面の一部を示す断面図である。図5は、実施の形態に係る軸部材220の雄ネジ部225の長さLとネジ穴216の深さDとの関係を示す図である。なお、図4及び図5では、端子本体210については断面が図示されており、軸部材220については側面が図示されている。このことは、後述する図6〜図9についても適用される。
図3〜図5に示されるように、本実施の形態に係る負極端子200は、端子本体210と、端部が端子本体210と螺合する軸部材220とを有する。具体的には、端子本体210は、容器100の外部に配置されている(図1、図2、図4参照)。また、端子本体210には、容器100側に開口を有する有底のネジ穴216が形成されている。上記構造を有する端子本体210に対し、軸部材220は、容器100の壁部(本実施の形態では蓋体110)を貫通した状態で配置されており、ネジ穴216と螺合する雄ネジ部225を端部に有している。
この構成によれば、端子本体210と軸部材220とは、雌ネジ(ネジ穴216)と雄ネジ部225との螺合によって接続されるため、例えば、端子本体の穴に軸部材が圧入される場合と比較すると、端子本体210と軸部材220との接合面積を大きくすることができる。
具体的には、端子本体の穴に軸部材を圧入する場合、軸部材の端子本体からの抜け落ちの防止のため、または、軸部材と端子本体との間の電気抵抗の低減ために、例えば、軸部材の一部を、端子本体の穴の内面に形成された空間(以下、「係合空間」という)に進入させる必要がある。つまり、軸部材を軸方向に圧縮することで、軸部材の肉を径方向に押し出して、係合空間に食い込ませる必要がある。
しかしながら、端子本体における係合空間を、金属製の軸部材の肉によって完全に埋めることは実質的に困難であり、その結果、端子本体の係合空間内において、端子本体と軸部材との隙間が生じる。また、係合空間以外の部分においては、端子本体と軸部材とは、原則、曲面と曲面とが接触した状態である。
一方、本実施の形態に係る負極端子200では、端子本体210のネジ穴216と、軸部材220の雄ネジ部225との螺合によって端子本体210と軸部材220とが接続されている。従って、ネジ穴216内における端子本体210と軸部材220との接触面積は、これらが曲面同士で接触する場合よりも拡大されている。
また、軸部材220を端子本体210にねじ入れることで、ネジ穴216及び雄ネジ部225それぞれのネジ山同士の密着性を比較的容易に向上させることができる。つまり、本実施の形態に係る負極端子200によれば、端子本体210と軸部材220との接触面積が比較的に大きく、これにより、負極端子200により形成される導通路における電気抵抗が低減される。言い換えると、負極端子200を構成する2部材(端子本体210及び軸部材220)間の電気抵抗を比較的小さな値に抑えることができる。
また、軸部材220と端子本体210との間において複数のネジ山同士が係合するため、軸部材220の端子本体210からの引き抜きに対する強度または耐久性が高い。
また、容器100側に開口を有するネジ穴216の当該開口と反対側は、図5に示すように底面217によって塞がれている(つまり、有底である。)。そのため、端子本体210と軸部材220との接合部分において、端子本体210を貫通する隙間は形成されない。
また、ネジ穴216が形成されている部分は、外部に露出した端子本体210と一体化されている。つまり、端子本体210における、ネジ穴216が形成されている部分と、それ以外の部分とは別部材ではない。より具体的には、端子本体210は、ネジ穴216が形成されている部分と、バスバー等の導電部材が接合される外面を形成する部分(平板部分)とを一体に備えている。従って、負極端子200では、ネジ穴216だけでなく、ネジ穴216以外の領域においても、端子本体210を貫通する隙間(2部材間の境界)は形成されない。そのため、端子本体が、ネジ穴が形成されている部分とそれ以外の部分と別部材で構成されている場合とは異なり、端子本体210では、例えば容器100の内部の気体または液体の、端子本体210を介した漏れは発生しない。
また、端子本体210と軸部材220とを螺合させる際に、端子本体210に、圧入時のような大きな力をかける必要がないため、端子本体210の外面をフラットなままに維持することが可能である。これにより、例えば、端子本体210の外面と、バスバー等の金属板との溶接を精度よく行うことができる。
また、軸部材220の、負極集電体120と接続される端部は、蓋体110の貫通孔111aに挿入可能なサイズ及び形状である。そのため、軸部材220を、蓋体110の表側から貫通孔111aに挿入した後に、蓋体110の裏側において、軸部材220と負極集電体120とを、かしめ等によって接続することができる。従って、端子本体210と軸部材220とを螺合して接続した状態、つまり、負極端子200を単一の部品として扱うことができる状態で、負極端子200を蓋体110に固定することができる。そのため、例えば、蓋体の外側に端子本体を配置した状態で、蓋体の裏側から軸部材を端子本体にねじ入れる場合と比較すると、負極端子200の蓋体110への固定(取り付け)に係る作業を効率よく行うことができる。
このように、本実施の形態に係る蓄電素子10によれば、品質の高い蓄電素子10が実現される。
また、端子本体210は、例えば平板状の金属体にネジ穴を形成することで作製することができ、軸部材220は、例えば棒状の金属体の端部にねじ切り加工を行うことで作製することができる。つまり、本実施の形態に係る負極端子200は、比較的に容易に作製することができる。
また、本実施の形態では、図5に示すように、雄ネジ部225の、軸部材220における軸方向(Z軸方向)の長さLは、ネジ穴216の深さD以上である。
この場合、ネジ穴216が有するネジ溝のほぼ全域が、雄ネジ部225のネジ山に埋められるため、端子本体210と軸部材220とが螺合している面積(ネジ穴216の内周面と軸部材220と外周面との接触面積)が最大化される。
また、軸部材220の雄ネジ部225側の端面225aを、ネジ穴216の底面217に当接させることが可能となり、これにより、端子本体210と軸部材220との接触面積をさらに増加させることができる。
また、本実施の形態では、例えば図4に示すように、容器100の壁部(蓋体110)と端子本体210との間に配置され、軸部材220における軸方向(Z軸方向)と交差する方向で端子本体210と係合する上部絶縁部材125が備えられている。
具体的には、上部絶縁部材125には、上述のように、端子本体210の下部が収容される凹部126(図2参照)が形成されている。また、図4に示すように、凹部126の内壁面126aは、端子本体210の外周面と対向して存在する。なお、図4では、XZ平面に平行な断面が示されているため、凹部126の内壁面126aと、端子本体210の外周面とはX軸方向においてのみ対向している。しかし、本実施の形態では、凹部126の内壁面126aは、端子本体210を囲むように存在するため、凹部126の内壁面126aと、端子本体210の外周面とはY軸方向においても対向している。
この構成によれば、端子本体210が、仮に、軸部材220を中心としてZ軸周りに回動しようとしても、端子本体210の外周面の少なくとも一部は、上部絶縁部材125が有する内壁面126aと係合する。つまり、端子本体210は、内壁面126aに引っ掛かることで、Z軸周りの回動が抑制される。
このように、本実施の形態では、負極端子200と容器100とを電気的に絶縁する上部絶縁部材125が、端子本体210の回り止めとして機能するため、例えば、振動等に起因する、端子本体210と軸部材220との螺合の緩みが抑制される。
ここで、本実施の形態に係る端子本体210は、より詳細には、肉厚部215を有しており、肉厚部215にネジ穴216が形成されている。肉厚部215は、端子本体210の一部の、容器100側に突出した部分であり、端子本体210の上面をフラットに維持したまま、他の部分よりも肉厚が大きくされた部分である。
そのため、例えば、端子本体210の全体を厚くすることなくネジ穴216の深さDを比較的に大きくでき、これにより、端子本体210と軸部材220との螺合による結合力を向上させることができる。また、例えば、ネジ穴216の周辺部分の剛性が向上するため、蓄電素子10の製造時または使用時において、軸部材220から端子本体210に力が与えられた場合における、端子本体210の変形が抑制される。なお、本実施の形態では、上部絶縁部材125の開口部125aの周囲に、肉厚部215を収容する陥凹状の部分が形成されている。
また、蓄電素子10は、図1〜図5に示される構造の負極端子200とは異なる構造の負極端子を備えてもよい。そこで、以下に、負極端子200に関する各種の変形例を、上記実施の形態との差分を中心に説明する。
(変形例1)
図6は、実施の形態の変形例1に係る負極端子201を分解して示す図である。本変形例に係る負極端子201は、端子本体211と軸部材221とを備える。端子本体211は、実施の形態に係る端子本体210と同じく容器100(例えば図2参照)の外部に配置され、軸部材221は、容器100の壁部(例えば蓋体110)を貫通した状態で配置される。また、端子本体211には、有底のネジ穴216が形成されており、軸部材221は、ネジ穴216と螺合する雄ネジ部225を端部に有している。
これらの構造において、本変形例に係る負極端子201は、上記実施の形態に係る負極端子200と共通している。しかしながら、本変形例に係る負極端子201において、端子本体211は、肉厚部を有さず、全体として均一な厚みに形成されている。
この場合であっても、端子本体211と軸部材221との螺合による接続が可能なネジ穴216を端子本体211が有していればよい。つまり、ネジ穴216が、端子本体211と軸部材221との螺合による結合力に実質的に問題がない程度の深さを有するのであれば、端子本体211に肉厚部が形成されていなくてもよい。
(変形例2)
図7は、実施の形態の変形例2に係る負極端子202を分解して示す図である。図8は、実施の形態の変形例2に係る端子本体211と軸部材222とが組み合わされた状態を示す図である。
本変形例に係る負極端子202は、端子本体211と軸部材222とを備える。端子本体211は、実施の形態に係る端子本体210と同じく容器100(例えば図2参照)の外部に配置され、軸部材222は、容器100の壁部(例えば蓋体110)を貫通した状態で配置される。また、端子本体211には、有底のネジ穴216が形成されており、軸部材222は、ネジ穴216と螺合する雄ネジ部225を端部に有している。
これらの構造において、本変形例に係る負極端子202は、上記実施の形態に係る負極端子200と共通している。しかしながら、本変形例に係る負極端子202において、軸部材222は、外周面から突出し、端子本体211の下面(容器100側の面)に当接するフランジ226を有している。なお、フランジ226は突出部の一例である。
具体的には、軸部材222は、図7に示すように、雄ネジ部225の下方(端面225aとは反対側)に、フランジ226を有しており、図8に示すように、雄ネジ部225がネジ穴216と螺合した状態で、フランジ226は、端子本体211の下面に当接する。つまり、軸部材222の端面225aと、ネジ穴216の底面217との距離がゼロ、または、軸部材222の端面225aとネジ穴216の底面217との間にわずかに隙間があく程度の位置に、フランジ226が設けられている。
つまり、本変形例に係る負極端子202では、軸部材222の端子本体211への挿入深さを、フランジ226の位置によって規定することができる。従って、例えば、複数の軸部材222において、雄ネジ部225の長さに多少のばらつきがある場合であっても、フランジ226よりも下方の部分(端面225aとは反対側の部分)の長さが一定であれば、複数の負極端子202における、軸部材222の端子本体211からの突出長さの均一化が図られる。
また、例えば、フランジ226の平面視(Z軸方向から見た場合)の面積を大きくすることで、軸部材222と端子本体211との接触面積を増加させることも可能である。このことは、例えば、軸部材222と端子本体211との間の電気抵抗の低減の観点から有利である。
なお、フランジ226は、軸部材222の外周面の全周にわたって形成されている必要はなく、軸部材222の外周面の全周のうちの一部のみから突出して形成されていてもよい。
(変形例3)
図9は、実施の形態の変形例3に係る負極端子203の構成を示す断面図である。なお、図9では、負極端子203を蓋体110に固定した状態における負極端子203およびその周辺の断面(図1におけるIV−IV断面に相当)が図示されている。また、図9では、軸部材220及び230については側面が図示されている。
図9に示す負極端子203は、上記実施の形態に係る負極端子200の構成に加えて、容器100の壁部(本変形例では蓋体110)を貫通し、一端が端子本体210に固定された導電部材(本変形例では軸部材230)を備えている。
軸部材230は、軸部材220と同じく、端部に雄ネジ部235を有しており、端子本体210が有するネジ穴218と螺合することで、端子本体210と接続されている。また、軸部材230の、雄ネジ部235とは反対側の端部は、かしめられることで負極集電体120の端子接続部121と接続されている。
つまり、本変形例では、端子本体210の蓋体110への固定という観点から言うと、端子本体210は、軸部材220及び230により、2箇所で蓋体110と固定されている。そのため、端子本体210の、軸部材220及び230の一方を中心とする回動が他方によって規制され、これにより、端子本体210と軸部材220及び230それぞれとの螺合の緩みが抑制される。
また、電極体140(図2参照)と端子本体210との導通の観点から言うと、端子本体210は、負極集電体120と、2本の軸部材(220、230)によって電気的に接続されている。そのため、本変形例に係る負極端子203は、例えば上記実施の形態に係る負極端子200と比較すると、導通路が拡大されている。このことは、例えば、蓄電素子10の高出力化に有利である。
なお、本変形例では、軸部材230は、軸部材220と同じく、螺合によって端子本体210と接続されているが、軸部材230が端子本体210と螺合することは必須ではない。軸部材230は、例えば、かしめ、溶接、または圧入等の、螺合以外の手法によって端子本体210と接続されていてもよい。
(変形例4)
上記実施の形態及び各変形例では、端子本体に設けられたネジ穴に、軸部材が有する雄ネジ部が螺合するとした。しかし、軸部材が有するネジ穴に、端子本体が有する雄ネジ部が螺合することで、軸部材と端子本体とが結合されてもよい。
図10は、実施の形態の変形例4に係る負極端子204の断面図である。なお、図10は、蓄電素子10が負極端子204を備える場合における負極端子204とその周辺の断面であって、軸部材240を通る、XZ平面に平行な平面の断面の概要が図示されている。
図10に示す負極端子204は、容器100の外部に配置された端子本体212と、容器100の壁部(蓋体110)を貫通した状態で配置された軸部材240であって、端部が端子本体212と螺合する軸部材240とを有する。この構造については、本変形例に係る負極端子204と、上記実施の形態に係る負極端子200とは共通している。しかしながら、本変形例に係る負極端子204では、端子本体212は、容器100側に突出する雄ネジ部219を有し、軸部材240は、雄ネジ部219と螺合するネジ穴245を端部に有する。つまり、本変形例に係る負極端子204では、端子本体212と軸部材240との螺合における雄及び雌の関係が、上記実施の形態に係る負極端子200とは逆になっている。
この場合であっても、端子本体212と軸部材240とは、雌ネジ(ネジ穴245)と雄ネジ部219との螺合によって接続される。そのため、本変形例に係る負極端子204は、上記実施の形態に係る負極端子200と同じく、例えば、端子本体の穴に軸部材が圧入される場合と比較すると、端子本体212と軸部材240との接合面積を大きくすることができる。これにより、例えば、負極端子204を構成する2部材(端子本体212及び軸部材240)間の電気抵抗を比較的小さな値に抑えることができる。
また、軸部材240と端子本体212との間において複数のネジ山同士が係合するため、軸部材240の端子本体212からの引き抜きに対する強度または耐久性が高い。
また、本変形例では、雄ネジ部219は端子本体212に一体化されている。言い換えると、端子本体212における、雄ネジ部219を有する部分と、それ以外の部分とは別部材ではない。このような構造の端子本体212は、例えば、1つの金属材料(例えばアルミニウム合金)に対しプレス加工及び切削加工等を行うことで作製することができる。つまり、負極端子204は、例えば端子本体としての金属板に軸部材としてのボルトが貫通することで構成された電極端子とは構造的に異なる。
従って、負極端子204では、端子本体212を貫通する隙間(2部材間の境界)は形成されない。そのため、端子本体が、雄ネジ部を有する部分とそれ以外の部分と別部材で構成されている場合とは異なり、端子本体212では、例えば容器100の内部の気体または液体の、端子本体212を介した漏れは発生しない。
また、本変形例では、ネジ穴245を有する軸部材240は、図10に示すように、端部がかしめられることで、負極集電体120と機械的及び電気的に接続される。これにより、例えば、端子本体及び集電体を貫通するボルトにナットを螺合させることで、端子本体と集電体とを電気的に接続する場合と異なり、ネジ穴を有する部材(本変形例では軸部材240)が緩む可能性が小さい。
また、端子本体212に、圧入時のような大きな力をかける必要がないため、端子本体212の外面をフラットなままに維持することが可能である。そのため、例えば、端子本体212の外面と、バスバー等の金属板との溶接を精度よく行うことができる。
また、軸部材240の、負極集電体120と接続される端部は、かしめられる前の時点では蓋体110の貫通孔111aに挿入可能なサイズ及び形状である。そのため、軸部材240を、蓋体110の表側から貫通孔111aに挿入した後に、蓋体110の裏側において、軸部材240と負極集電体120とを、かしめ等によって接続することができる。従って、端子本体212と軸部材240とを螺合して接続した状態、つまり、負極端子204を単一の部品として扱うことができる状態で、負極端子204を蓋体110に固定することができる。そのため、例えば、蓋体の外側に端子本体を配置した状態で、蓋体の裏側から軸部材を端子本体に螺合させる場合と比較すると、負極端子204の蓋体110への固定(取り付け)に係る作業を効率よく行うことができる。
また、端子本体212と軸部材240との螺合のためのネジ穴は、端子本体212に設けられないため、端子本体212に、ネジ穴を形成することによる部分的な剛性または強度の低下が生じない。また、端子本体212の厚み(雄ネジ部219を除く平板部分の厚み)を比較的に小さくすることができる。このことは、例えば、蓄電素子10の小型化に有利である。
(他の実施の形態)
以上、本発明に係る蓄電素子について、実施の形態及びその変形例に基づいて説明した。しかしながら、本発明は、上記実施の形態及びその変形例に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を上記実施の形態またはその変形例に施したものも、あるいは、上記説明された複数の構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、正極端子300において、端子本体310と軸部材320とが螺合により接続されていてもよい。例えば、端子本体310と軸部材320とが互いに異なる種類の金属で構成される場合、上記の負極端子200等と同じく、軸部材320の端部に設けられた雄ネジ部が、端子本体310に設けられたネジ穴と螺合することで、軸部材320と端子本体310とが接続されてもよい。これにより、例えば、互いに別体である端子本体310と軸部材320との間の電気抵抗を比較的小さな値に抑えることができる等、負極端子200と同様の効果が奏される。
また、蓄電素子10が備える電極体は巻回型である必要はない。蓄電素子10は、例えば平板状極板を積層した積層型の電極体、または、長尺帯状の極板を山折りと谷折りとの繰り返しによって蛇腹状に積層した構造を有する電極体を備えてもよい。
また、本発明は、上記説明された蓄電素子として実現することができるだけでなく、当該蓄電素子が備える電極端子として実現することもできる。また、当該蓄電素子を複数備える蓄電装置として実現することもできる。
本発明は、リチウムイオン二次電池などの蓄電素子等に適用できる。
10 蓄電素子
100 容器
110 蓋体
125、135 上部絶縁部材
200、201、202、203、204 負極端子
210、211、212、310 端子本体
215 肉厚部
216、218、245 ネジ穴
219、225、235 雄ネジ部
220、221、222、230、240、320 軸部材
226 フランジ
300 正極端子

Claims (8)

  1. 容器と電極端子とを備える蓄電素子であって、
    前記電極端子は、
    前記容器の外部に配置された端子本体と、
    前記容器の壁部を貫通した状態で配置された軸部材であって、端部が前記端子本体と螺合する軸部材とを有する
    蓄電素子。
  2. 前記端子本体は、前記容器側に開口する有底のネジ穴を有し、
    前記軸部材は、前記ネジ穴と螺合する雄ネジ部を前記端部に有する
    請求項1記載の蓄電素子。
  3. 前記雄ネジ部の、前記軸部材における軸方向の長さは、前記ネジ穴の深さ以上である
    請求項2記載の蓄電素子。
  4. 前記軸部材は、外周面から突出し、前記端子本体の前記容器側の面と当接する突出部を有する
    請求項2記載の蓄電素子。
  5. 前記端子本体は、肉厚部を有し、前記肉厚部に前記ネジ穴が形成されている
    請求項2〜4のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  6. 前記端子本体は、前記容器側に突出する雄ネジ部を有し、
    前記軸部材は、前記雄ネジ部と螺合するネジ穴を前記端部に有する
    請求項1記載の蓄電素子。
  7. さらに、前記容器の前記壁部と前記端子本体との間に配置され、前記軸部材における軸方向と交差する方向で前記端子本体と係合する絶縁部材を備える
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  8. さらに、前記容器の前記壁部を貫通し、一端が前記端子本体に固定された導電部材を備える
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の蓄電素子。
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