JP2017195138A - 照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線通信の信頼性を向上することができる照明装置を提供する。【解決手段】照明装置は、発光素子と、金属材料からなり、発光素子の上方に配置され、発光素子と熱的に接続された放熱板と、放熱板の上方に配置され、外部の通信端末と電波を送受信する通信モジュールと、金属材料からなり、通信モジュールの上方に間隔を有して配置された傘状のセードとを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、電波による無線通信を行う照明装置に関する。
電波を用いた無線通信により照明制御が可能な照明装置が知られている(特許文献1参照)。このような照明装置は、他の装置と共にネットワークを構成したり、他の装置間の通信を中継したりし得る。一般的に、照明装置は、強度や放熱性を確保するために、金属が多く使用される。
特開2013−48106号公報
例えば、設計上の要請により、電波を送受信する通信モジュールが、通信相手に対して、金属製の放熱部材の反対側に位置する場合、照明装置は、通信相手との通信ができない可能性がある。
本発明は、上記問題点を鑑み、無線通信の信頼性を向上することができる照明装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様は、発光素子と、金属材料からなり、発光素子の上方に配置され、発光素子と熱的に接続された放熱板と、放熱板の上方に配置され、外部の通信端末と電波を送受信する通信モジュールと、金属材料からなり、通信モジュールの上方に間隔を有して配置された傘状のセードとを備える照明装置であることを要旨とする。
本発明によれば、無線通信の信頼性を向上することができる照明装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る照明装置を説明する断面図である。 本発明の実施の形態に係る照明装置を説明する斜視図である。 本発明の実施の形態に係る照明装置の基本的な構成を説明するブロック図である。 (A)は、本発明の実施の形態の第1変形例に係る照明装置のセードを説明する上面図である。(B)は、(A)に対応する側面図である。 本発明の実施の形態の第1変形例に係る照明装置が他の通信端末と通信する状態を説明する図である。 本発明の実施の形態の第2変形例に係る照明装置のセードを説明する上面図である。(B)は、(A)に対応する側面図である。
次に、図面を参照して、実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付し、重複する説明を省略している。但し、図面は模式的なものであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれる。また、以下に示す実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。
(照明装置)
本実施の形態に係る照明装置は、図1に示すように、発光モジュール10と、筐体(20,30)と、回路部40と、セード50とを備える。本実施の形態に係る照明装置は、天井から紐、チェーン等により天井から吊り下げて使用されるタイプ(ペンダント型)の灯具である。本実施の形態に係る照明装置は、図2に示すように、ケーブル81により天井83から吊り下げられる。ケーブル81の一端は、固定部材82により天井83に固定される。
発光モジュール10は、発光素子11と、発光素子11を搭載する基板12と、反射面13と、カバー14とを備える。発光素子11は、例えば、複数の発光ダイオード(LED)から構成される。反射面13は、例えば、概略として截頭円錐状であり、発光素子11から発せられる光を内側面により下方に反射するように配置される。カバー14は、光透過性を有する材料からなる。カバー14は、例えば、上面を開口する円柱状であり、発光素子11、基板12及び反射面13下方から覆うように、筐体(20,30)の下面側に設置される。
筐体(20,30)は、アルミニウム合金等の金属材料からなる第1筐体20と、電波を透過させる材料からなる第2筐体30とを備える。第1筐体20は、例えば、概略として上面を開口する円柱状のダイカストである。第1筐体20は、概略として円盤状の底面部21と、底面部21の直径を拡張するように形成されたフランジから上方に延伸する円筒状の側面部22とを有する。
底面部21は、下面中央部に形成された凸部において発光素子11と熱的に接続される。これにより、底面部21は、発光素子11の熱を放散する放熱板として機能する。更に底面部21と連結する側面部22は、放熱フィンとして機能することにより放熱板の放熱性を向上することができる。
第2筐体30は、例えば樹脂材料からなる。第2筐体30は、例えば、概略として下面を開口する円柱状である。第2筐体30は、円盤状の上面部31と、側面部22と直径の異なる円筒状の側面部32とを有する。筐体(20,30)は、第1筐体20の内側に回路部40が配置された状態で、第1筐体20の開口面を第2筐体30の上面部31が閉塞することにより、回路部40を内側に格納する。
回路部40は、回路基板41と、電源回路43と、制御回路44と、通信モジュール45とを備える。制御回路44及び通信モジュール45は、回路基板41に搭載される。電源回路43も回路基板41に搭載されてよい。電源回路43は、ケーブル81を介して外部から供給される電力を変換し、発光素子11、制御回路44及び通信モジュール45に供給する。
制御回路44は、回路基板41に搭載された集積回路により構成される。制御回路44は、発光素子11及び通信モジュール45の駆動を制御する。制御回路44は、通信モジュール45が外部の通信端末から受信した電波に応じて、発光素子11を制御することにより、照度や色調等の照明状態を制御する。また、制御回路44は、発光素子11の駆動状態(照明状態)を検出し、通信モジュール45を用いて外部の通信端末に送信する。
通信モジュール45は、電波を送受信する小型アンテナを内蔵する無線機である。通信モジュール45は、電波を用いて外部の通信端末と無線通信を行う。通信モジュール45は、例えば、Zigbee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.15.4等の規格に準拠して、外部の通信端末と通信する。即ち、通信モジュール45は、外部の通信端末との通信の規格に応じて、例えば数百MHz乃至数GHzの周波数の電波を送受信する。
セード50は、通信モジュール45が送受信する電波を反射する金属材料からなる。セード50は、下方に向かうほど内径が大きくなり、下方に開口する開口面を有する傘状である。図1に示す例では、セード50の開口面は、発光モジュール10より下方に位置する。
セード50は、筐体(20,30)の上方に間隔を有して配置される。即ち、セード50は、通信モジュール45の上方に間隔を有して配置される。通信モジュール45からセード50までの距離は、通信モジュール45が送受信する電波の周波数や、下方に想定する通信端末の存在範囲に応じて決定される。例えば、電波の周波数が大きければ、波長が短くなるため、セード50までの距離は小さくすることができる。
図3に示すように、セード50は、通信モジュール45と、携帯端末90等の外部の通信端末との間の通信に用いられる電波を送受信するアンテナとして機能する。即ち、セード50は、下方に開口する開口面を有する開口面アンテナである。セード50は、通信モジュール45から送信される電波を下方に反射し、携帯端末90に送信する。また、セード50は、携帯端末90から送信された電波を反射し、通信モジュール45に送信する。
通信モジュール45とセード50を介して通信する外部の通信端末は、スマートフォン等の携帯端末90に限るものでない。例えば、携帯端末90は、アクセスポイント(AP)92を介して、ゲートウェイ(GW)91と通信可能に接続される。携帯端末90とAP92との間や、AP92とGW91との間の通信経路は、例えば、Wi−fi(登録商標)により確立されればよい。この場合、セード50を介して通信モジュール45と通信する外部の通信端末は、GW91である。
通信モジュール45がセード50を介して携帯端末90と通信する場合、通信規格は、例えばBluetooth規格を採用可能である。通信モジュール45がセード50を介してGW91と通信する場合、通信規格は、例えばZigbee規格を採用可能である。その他、通信モジュール45の通信相手である外部の通信端末は、本実施の形態に係る照明装置専用の制御装置や中継装置等、種々の通信端末であり得る。よって、通信モジュール45に採用される通信規格も、種々の通信規格であり得る。
セード50の材料、形状及び配置は、通信モジュール45の電波の周波数、外部の通信端末が存在すると想定する範囲等を考慮して、種々の設計が採用可能である。なお、セード50の内側面が、発光モジュール10の光を反射する反射面である場合、照明装置は、発光モジュール10の光の指向性を変化させ、例えば卓上など、限定された範囲を効率よく照明することができる。
本実施の形態に係る照明装置は、発光モジュール10を下方から覆うように設けられる化粧カバー60を更に備える。化粧カバー60は、発光モジュール10の光を透過させる、白色等の材料からなる。化粧カバー60は、発光モジュール10の光を下方に反射する反射面61を有する。反射面61は、例えば、発光素子11と同程度の高さに位置する。化粧カバー60は、例えば、上方を底面とする截頭円錐状である。図1及び図2の例では、化粧カバー60の下端が開口する場合を示しているが、下端は閉塞されていてもよい。
本実施の形態に係る照明装置によれば、通信モジュール45の下方に水平に配置される放熱板が存在する場合であっても、上方に金属製のセード50が位置することにより、下方に位置する外部の通信端末と通信を行うことができる。照明装置を無線により制御する通信端末は、照明装置の下方に位置する可能性が高い。よって、本実施の形態に係る照明装置によれば、通信相手との無線通信の信頼性を向上することができる。
また、本実施の形態に係る照明装置によれば、回路基板41を格納する筐体(20,30)の底面をなす放熱板を備えることにより、強度及び放熱性を確保することができる。また、通信経路確保のために通信モジュール45を例えば天井83側に設ける必要がなくなる他、ペンダント型の照明装置として一般的なセード50を利用することにより、照明装置の意匠性が低下することを防止することができる。
(第1変形例)
本実施の形態の第1変形例に係る照明装置は、図4(A)及び図4(B)に示すように、セード50の代わりに、一部が電波を透過させる材料からなるセード50Aを備える点で上述の実施形態と異なる。以下において説明しない構成、作用及び効果は、上述の実施形態と同様であり重複するため省略する。
セード50Aは、金属材料からなる複数の金属領域51と、通信モジュール45が送受信する電波を透過させる材料からなる複数の透過領域52とを備える。金属領域51及び透過領域52は、例えば、セード50Aの頂部から放射状に分割された平面パターンにおいて、円周方向に互い違いに配置される。透過領域52は、例えば、ガラス、樹脂等の材料により構成される。透過領域52は、通信モジュール45が送受信する電波を透過させる透過窓として機能する。
セード50Aは、下方に向かうほど内径が大きくなり、下方に開口する開口面を有する傘状である。図4(B)において、平面状である金属領域51及び透過領域52を示しているが、例示であり、図1に示すように、外側方向に膨らむような形状であってもよく、或いは、内側方向に膨らむような形状であってもよい。
セード50Aの内側面が、発光モジュール10の光を反射する反射面である場合、照明装置は、局所的な範囲を効率よく照明することができる。なお、透過領域52は、発光モジュール10の光を全て反射又は吸収する必要はなく、光の少なくとも一部を外側に透過させるようにしてもよい。これにより、上方の通信端末との無線通信の信頼性を確保しつつ、意匠性を考慮した設計の自由度を向上することができる。
図5に示すように、本実施の形態の第1変形例に係る照明装置は、例えば、天井83に埋め込まれた埋込み型の照明装置であり、電波を用いた通信機能を有するダウンライト93と、セード50Aの透過領域52を介して通信することができる。例えば、Zigbee規格は、他の端末を経由して通信相手と通信を行うマルチホップ通信をサポートする。また、ペンダント型の照明装置は、上方に埋込み型の照明装置が位置する可能性がある。
本実施の形態の第1変形例に係る照明装置は、下方に位置する外部の通信端末に加えて、上方に位置する外部の通信端末とも通信を行うことができるため、例えば、ダウンライト93を介してGW91と通信することも可能である。本実施の形態の第1変形例に係る照明装置は、多重経路としての冗長性を有することができ、無線通信の信頼性を更に向上することができる。
なお、図4に示す例において、透過領域52は、セード50Aの頂部から端部に達するまで形成されるが、ダウンライト93等の通信相手の相対位置が既知の場合、通信相手の相対位置に応じて、頂部から端部までの一部に形成されるようにしてもよい。
反対に、透過領域52がセード50Aの頂部から端部にかけて形成されることにより、本実施の形態の第1変形例に係る照明装置は、様々な位置に設置されたダウンライト93等の通信端末との無線通信の信頼性を向上することができる。
また、金属領域51と透過領域52との面積の比率は、ダウンライト93等の上方の通信相手との距離に応じて変化されてもよい。例えば、ダウンライト93が下方のGW91に比べて近い位置にある場合、透過領域52が多少狭くてもダウンライト93との通信は確保できると考えられる。図4に示す例において、金属領域51と透過領域52との面積の比率は1:1であるが、ダウンライト93との距離が近い場合、金属領域51の比率を増加させてもよい。
但し、複数の透過領域52の数及び形状は、通信モジュール45が送受信する電波により制約される。電波の周波数が小さい、即ち波長が大きいと、透過領域52の形状及び電波の偏光方向によっては、電波がセード50Aを透過できない可能性がある。よって、透過領域52の形状は、電波の周波数に応じて、偏光方向に関わらず透過可能な形状とすることが要求される。
(第2変形例)
本実施の形態の第2変形例に係る照明装置は、図6(A)及び図6(B)に示すように、セード50の代わりに、発光モジュール10の光の指向性を変化させるセード50Bを備える点で上述の実施形態と異なる。以下において説明しない構成、作用及び効果は、上述の実施形態と同様であり重複するため省略する。
セード50Bは、金属材料からなる第1セード53と、通信モジュール45が送受信する電波を透過させ、発光モジュール10の光を反射する材料からなる第2セード54とを備える。第2セード54の材料は、少なくとも一部の光を反射する材料であればよく、例えば、白色の樹脂やガラス等を採用可能である。第1セード53及び第2セード54は、それぞれ、下方を開口する傘状であり、互いに同程度の高さを有する。第1セード53は、第2セード54より大きな開口面を有しており、内側に第2セード54を格納するように配置される。
図6(B)に示すように、発光モジュール10から発せられた光は、第2セード54において反射することにより指向性が変化し、主として、通信モジュール45から送信された電波が到達する範囲Bより限定された範囲Aに進行する。
本実施の形態の第2変形例に係る照明装置は、セード50Bにより、電波と光とで異なる指向性を持たせることができる。よって、本実施の形態の第2変形例に係る照明装置によれば、照明される範囲Aより広い範囲Bに存在する通信端末と通信を行うことができ、且つ局所的な照明を行うことができる。
(その他の実施の形態)
上記のように、実施の形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、既に述べた実施の形態において、セード50の形状は、上述の他、種々の形状が採用可能である。例えば、セード50は、上部が金属材料からなり、上部以外が電波を透過させる材料からなる、概略として球体状のセードであってもよい。
その他、上述の各構成を相互に応用した構成等、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
11 発光素子
21 底面部(放熱板)
45 通信モジュール
50,50A,50B セード
52 透過領域(透過窓)
53 第1セード
54 第2セード
90 携帯端末(通信端末)
91 ゲートウェイ(通信端末)
93 ダウンライト(通信端末)

Claims (4)

  1. 発光素子と、
    金属材料からなり、前記発光素子の上方に配置され、前記発光素子と熱的に接続された放熱板と、
    前記放熱板の上方に配置され、外部の通信端末と電波を送受信する通信モジュールと、
    金属材料からなり、前記通信モジュールの上方に間隔を有して配置された傘状のセードと
    を備えることを特徴とする照明装置。
  2. 前記セードは、前記電波を透過させる透過窓を有することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記透過窓は、前記セードの頂部から端部にかけて形成されることを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記セードは、金属材料からなる傘状の第1セードと、前記電波を透過させる材料からなる傘状の第2セードとを備え、
    前記第2セードは、前記第1セードの内側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021034254A (ja) * 2019-08-26 2021-03-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 照明器具及び照明装置

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