JP2017194038A - 圧縮性流体供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮性流体供給装置により供給する圧縮性流体の圧力、温度、流量などを安定させる。【解決手段】圧縮性流体を消費する消費設備へ供給する圧縮性流体供給装置は、低圧の圧縮性流体が供給される低圧配管11と、低圧配管内の圧縮性流体を圧縮する圧縮機12と、圧縮機により圧縮されることにより昇温した圧縮性流体が送出される高温高圧配管13と、高温高圧配管内の昇温した圧縮性流体を冷却する熱交換器14と、熱交換器により冷却された圧縮性流体を消費設備へ供給する低温高圧配管15と、高温高圧配管から低圧配管へ昇温した圧縮性流体を戻すための高温スピルバック配管16と、低温高圧配管から前記低圧配管へ冷却された圧縮性流体を戻すための低温スピルバック配管17と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、液化天然ガス(LNG)等の液化ガスやボイルオフガス等の圧縮性流体をその消費設備へ供給する圧縮性流体供給装置に関する。
LNG運搬船においては、液化天然ガスを貯留するLNGタンク内で液化天然ガスが自然に気化したボイルオフガスが発生する。ボイルオフガスをそのままにするとLNGタンクの内圧が上昇するため、ボイルオフガスを利用又は処理することでLNGタンクの内圧の上昇を抑制する必要がある。例えば、ボイルオフガスで蒸気を発生させ、蒸気でタービンを駆動し、タービンでプロペラを回転させることで推進力として利用することや、タービンで発電機を駆動し、電気モータでプロペラを回転させることで推進力として利用することが行われている。
また、ボイルオフガスを圧縮して高圧の流体とし、高圧の流体をディーゼルエンジンの燃焼室に噴射して燃焼させることで低速ディーゼルエンジンを駆動し、低速ディーゼルエンジンでプロペラを回転させることで推進力とすることも試みられている。一方、燃料の需要が低いときには高圧の流体を液化してLNGタンクへ戻すことも行われている。
ボイルオフガスのような圧縮性流体を高圧の流体とするために、多段圧縮機を用いてボイルオフガスを圧縮することが行われる。多段圧縮機は、例えば特許文献1に示すように、直列接続された複数の圧縮機からなる。
一般に、圧縮機は、その吐出圧力を一定に保つように制御される。例えば、圧縮機の出口側から入口側へ繋がる配管にスピルバック弁を設けたスピルバック配管を用いて、吐出圧力が基準値よりも高くなったときに圧縮機の出口側から吐出される流体をスピルバック配管により圧縮機の入口側へ戻すことで、吐出圧力を基準値以下に保つことが行われている(例えば、特許文献2)。
特開平8−219088号公報 特開2011−226418号公報
しかし、圧縮機の出口側から吐出される圧縮性流体は、断熱圧縮により高温となっている。この高温の流体を圧縮機の入口側へ戻すと、入口側の温度が上昇する。このため、スピルバック配管により入口側へ戻される流体の量が変動すると、入口側の流体の温度が変動し、圧縮機の流量が大きく変動するという問題がある。超臨界状態、特に臨界点付近の流体では、温度や圧力の僅かな変化で流体の物性が大きく変動するため、臨界点付近を経由して流体の圧縮を行う場合、吸入側の流体の温度変化が圧縮機からの流体の吐出量に大きな影響を与える。
特に、船舶のエンジンへ燃料を供給する場合、気象、海流、波や操船に影響されて推進用エンジンの燃料の需要が短時間で変動する。このため、圧縮機の上流側の温度や流量が変動すると、圧縮性流体である燃料の圧力、温度、流量などが非常に不安定になり、圧縮機の上流側や下流側へ悪影響を及ぼすおそれがある。
本発明の目的は、供給する圧縮性流体の圧力、温度、流量などを安定させることができる圧縮性流体供給装置を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、圧縮性流体を消費する消費設備へ供給する圧縮性流体供給装置であって、
低圧の圧縮性流体が供給される低圧配管と、
前記低圧配管内の圧縮性流体を圧縮する圧縮機と、
前記圧縮機により圧縮されることにより昇温した圧縮性流体が送出される高温高圧配管と、
前記高温高圧配管内の昇温した圧縮性流体を冷却する熱交換器と、
前記熱交換器により冷却された圧縮性流体を前記消費設備へ供給する低温高圧配管と、
前記高温高圧配管から前記低圧配管へ昇温した圧縮性流体を戻すための高温スピルバック配管と、
前記低温高圧配管から前記低圧配管へ冷却された圧縮性流体を戻すための低温スピルバック配管と、
を備えることを特徴とする。
前記低温高圧配管内の圧縮性流体の圧力を計測する圧力計と、
前記高温スピルバック配管の流量を制御する高温スピルバック弁とを備え、
前記高温スピルバック弁の開度は、前記圧力計により計測された圧力に応じて調整されることが好ましい。
前記低圧配管内の圧縮性流体の温度を計測する第1の温度計と、
前記低温スピルバック配管の流量を制御する低温スピルバック弁とを備え、
前記低温スピルバック弁の開度は、前記第1の温度計により計測された温度に応じて調整されることが好ましい。
前記熱交換器を通さずに前記高温高圧配管内の圧縮性流体を前記低温高圧配管へ供給するバイパス配管と、
前記バイパス配管の流量を制御するバイパス弁と、
前記低温高圧配管内の圧縮性流体の温度を計測する第2の温度計と、
をさらに備え、
前記バイパス弁の開度は、前記第2の温度計により計測された温度に応じて調整されることが好ましい。
前記低圧配管の前記低温スピルバック配管との接続部および前記高温スピルバック配管との接続部よりも上流側に、第1の逆止弁を備えることが好ましい。
前記低温高圧配管の前記低温スピルバック配管との接続部よりも下流側に、第2の逆止弁を備えることが好ましい。
本発明の第2の態様は、圧縮性流体を消費する消費設備へ供給する圧縮性流体の供給方法であって、
低圧の圧縮性流体を圧縮機で圧縮する工程と、
前記圧縮機により圧縮されることにより昇温した圧縮性流体を熱交換器で冷却する工程と、
前記熱交換器により冷却された圧縮性流体を前記消費設備へ供給する工程と、
を有し、
前記圧縮機よりも下流および前記熱交換器よりも上流から高温高圧の圧縮性流体の一部を前記圧縮機の上流へ戻すとともに、
前記熱交換器よりも下流から低温高圧の圧縮性流体の一部を前記圧縮機の上流へ戻すことにより、
前記圧縮機の上流側の圧縮性流体の温度を調整する、ことを特徴とする。
本発明によれば、圧縮機よりも下流側の高温高圧配管から圧縮機の上流側の低圧配管へ高温の圧縮性流体を戻す高温スピルバック配管と、熱交換器よりも下流側の低温高圧配管から低圧配管へ低温の圧縮性流体を戻す低温スピルバック配管と、を備えるため、圧縮機の上流側の低圧配管内の圧縮性流体の温度を調整することができる。このため、圧縮機の流量を安定させることができ、消費設備に供給される圧縮性流体の圧力、温度、流量などを安定させることができる。
本発明の実施形態に係る圧縮性流体供給装置10の概略図である。 本実施形態の燃料供給装置10を適用した燃料供給システムを示す図である。
以下、本発明の圧縮性流体供給装置の実施形態について図1に基づいて説明する。
本実施形態の圧縮性流体供給装置は、圧縮性流体である燃料を圧縮し、燃料を消費する内燃機関の燃焼室(圧縮性流体を消費する消費設備)に供給する燃料供給装置10である。図1に示すように、燃料供給装置10は、例えばLNGタンク1から発生するボイルオフガスを圧縮して推進用エンジン2へ搬送するLNG船のボイルオフガス利用システムに燃料供給装置10を用いることができる。
LNGタンク1には、LNG船により運搬される貨物である液化天然ガスが貯留される。ここで、天然ガスは、天然に産する化石燃料である炭化水素ガス、又は、原油精製プラントから生まれるガスであり、メタン、エタン、プロパン等の炭素化合物を含む。液化天然ガスは天然ガスを冷却して液化したものである。なお、図1では球型のタンクが図示されているが、本実施形態はこれに限らず、メンブレン方式のタンクであってもよい。
本明細書において、「ボイルオフガス」は、LNGタンク1内において気化した天然ガスであり、LNGタンク1内において気化した天然ガスを圧縮して液化したもの、および、圧縮して超臨界流体となったものを含む。
ボイルオフガスは、燃料供給装置10により圧縮され、内燃機関である推進用エンジン2に燃料として供給される。推進用エンジン2は圧縮性流体(燃料)を消費する消費設備であり、供給された燃料を燃焼室で燃焼させて動力を取り出し、主軸3およびプロペラ4を回転させる。推進用エンジン2には、例えば2ストロークサイクルの低速ディーゼルエンジンを用いることができる。
図1に示すように、燃料供給装置10は、低圧配管11と、圧縮機12と、高温高圧配管13と、熱交換器14と、低温高圧配管15と、高温スピルバック配管16と、低温スピルバック配管17と、等を備える。
低圧配管11は、圧縮機12の吸入側(上流側)に設けられる。低圧配管11には、LNGタンク1からオフガス等の低圧の圧縮性流体(燃料)が供給される。ここで「低圧」とは、圧縮機12から送出される圧縮後の流体と比較して低圧であるという意味である。
なお、低圧配管11には、図示しない緩衝タンク(吸入スナッバ)が設けられていることが好ましい。また、低圧配管11には、内部の圧縮性流体の温度を計測する温度計T1が設けられていてもよい。温度計T1は低圧配管11内の圧縮性流体の温度を計測し、計測信号を温度制御部T1Cへ出力する。
圧縮機12は、モータ12a等の動力で回転するクランク軸12bにより駆動され、低圧配管11内の圧縮性流体を圧縮し高温高圧配管13へ送出する。圧縮機12には、例えば、圧縮室内の可動部(プランジャ又はピストン)が直線交番運動をすることによって気体を吸い込み圧縮する、往復圧縮機を用いることができる。
高温高圧配管13には、圧縮機12により圧縮されることにより昇温した圧縮性流体(燃料)が送出される。ここで「高圧」とは圧縮機12に吸入される圧縮前の流体と比較して高圧であるという意味である。また、「高温」とは、圧縮機12により圧縮されることにより昇温することで圧縮前の流体と比較して高温であるという意味である。
なお、高温高圧配管13には、図示しない緩衝タンク(吐出スナッバ)が設けられていることが好ましい。
熱交換器14は、高温高圧配管13内の昇温した圧縮性流体を冷却する。熱交換器14で冷却された圧縮性流体は低温高圧配管15へと排出される。
低温高圧配管15は、熱交換器14により冷却された圧縮性流体を推進用エンジン2へ送出する。ここで、「低温」とは、熱交換器14により冷却される前の圧縮性流体と比較して低温であるという意味である。
低温高圧配管15には、内部の圧縮性流体の圧力を計測する圧力計Pが設けられていてもよい。圧力計Pは低温高圧配管15内の圧縮性流体の圧力を計測し、計測信号を圧力制御部PCへ出力する。
また、低温高圧配管15には、内部の圧縮性流体の温度を計測する温度計T2が設けられていてもよい。温度計T2は低温高圧配管15内の圧縮性流体の温度を計測し、計測信号を温度制御部T2Cへ出力する。
高温スピルバック配管16は、高温高圧配管13内の圧縮性流体を低圧配管11へ戻すための配管である。高温スピルバック配管16には、高温スピルバック弁V1が設けられていてもよい。高温スピルバック弁V1は、その開度を圧力制御部PCにより制御され、圧力制御部PCは圧力計Pにより計測した低温高圧配管15内の圧縮性流体の圧力に応じて高温スピルバック弁V1の開度を調節する。
例えば、低温高圧配管15内の圧縮性流体の圧力が目標値よりも高い場合には、高温スピルバック弁V1の開度を大きくすることで、高温高圧配管13内の圧縮性流体が低圧配管11へ戻る量を増やし、低温高圧配管15内の圧縮性流体の圧力上昇を抑制することができる。
低温スピルバック配管17は、低温高圧配管15内の圧縮性流体を低圧配管11へ戻すための配管である。低温スピルバック配管17には、低温スピルバック弁V2が設けられていてもよい。低温スピルバック弁V2は、その開度を温度制御部T1Cにより制御され、温度制御部T1Cは温度計T1により計測した低圧配管11内の圧縮性流体の温度に応じて低温スピルバック弁V2の開度を調節する。
例えば、高温スピルバック配管16により高温の圧縮性流体が低圧配管11に戻る量が多く、低圧配管11内の圧縮性流体の温度が上昇したときには、低温スピルバック弁V2の開度を大きくすることで、低温高圧配管15内の低温の圧縮性流体が低圧配管11に戻る量を増やし、低圧配管11内の圧縮性流体の温度上昇を抑制することができる。
また、高温高圧配管13と低温高圧配管15とを接続し、熱交換器14を通さずに高温高圧配管13内の圧縮性流体を低温高圧配管15へ供給するためのバイパス配管18を設けてもよい。バイパス配管18には、バイパス配管18内の圧縮性流体の流量を制御するためのバイパス弁V3が設けられている。バイパス弁V3は、その開度を温度制御部T2Cにより制御され、温度制御部T2Cは温度計T2により計測した低温高圧配管15内の圧縮性流体の温度に応じてバイパス弁V3の開度を調節する。
例えば、低温高圧配管15内の圧縮性流体の温度が下がりすぎた場合には、バイパス弁V3の開度を大きくすることで、熱交換器14によって冷却される前の高温高圧配管13内の高温の圧縮性流体が低温高圧配管15に直接供給される量を増やし、低温高圧配管15内の圧縮性流体の温度低下を抑制することができる。
なお、LNGタンク1と燃料供給装置10との間に、燃料供給装置10からLNGタンク1への燃料の逆流を防ぐ逆止弁CV1を設けてもよい。また、LNGタンク1と燃料供給装置10との間に、1又は複数の圧縮機を設けてもよい。
また、燃料供給装置10と推進用エンジン2との間に、推進用エンジン2側から燃料供給装置10への燃料の逆流を防ぐ逆止弁CV2を設けてもよい。また、燃料供給装置10と推進用エンジン2との間に、1又は複数の圧縮機を設けてもよい。
図2は本実施形態の燃料供給装置10を適用した燃料供給システムを示す図である。図2に示す燃料供給システムにおいては、図1のLNGタンク1と燃料供給装置10との間に、4つの圧縮機C1〜C4が設けられている。
圧縮機C1〜C4には、例えば無給油式の圧縮機を用いることができる。具体的には、圧縮室内の可動部(プランジャ又はピストン)が直線交番運動をすることによって気体を吸い込み圧縮する、往復圧縮機を用いることができる。圧縮機C1〜C4は燃料供給装置10の圧縮機12と同一のモータ12aの動力で回転するクランク軸12bにより連動して駆動させてもよい。
圧縮機C1〜C4および圧縮機12において、それぞれ同程度の圧縮率で圧縮されることで、LNGタンク1から供給されるボイルオフガスは圧縮率の5乗まで圧縮される。例えば、圧縮機C1〜C4および圧縮機12のそれぞれにおいて約3.15倍に圧縮することで、ボイルオフガスは3.15の5乗の310倍まで圧縮される。例えば、圧縮機C1の入口側におけるボイルオフガスの圧力が0.1MPaであれば、圧縮機C1の出口側の圧力は約0.32MPa、圧縮機C2の出口側の圧力は約0.99MPa、圧縮機C3の出口側の圧力は約3.13MPa、圧縮機C4の出口側の圧力は約9.85MPa、圧縮機12の出口側の圧力は約31.0MPaである。
圧縮機C1〜C4の入口側(吸引側)および出口側(吐出側)には、圧縮機12と同様に、図示しない緩衝タンク(スナッバ)が設けられていることが好ましい。また、圧縮機C1〜C4の出口側(吐出側)には、圧縮されることで温度が上昇したボイルオフガスを冷却する図示しないガスクーラが設けられていることが好ましい。
LNGタンク1の上端部と圧縮機C1の入口側とは、配管21により接続されている。LNGタンク1内で発生するボイルオフガスは圧縮機C1により吸引され、配管21を通じてLNGタンク1から送出される。
圧縮機C1の出口側と圧縮機C2の入口側とは、配管22により接続されている。圧縮機C1で圧縮されたボイルオフガスは配管22を通じて圧縮機C2により吸引され、さらに圧縮されて配管23に排出される。配管21と配管22とはスピルバック配管31により接続されている。スピルバック配管31にはスピルバック弁V4が設けられており、配管22内のボイルオフガスの圧力に応じて配管22側から配管21側へボイルオフガスが戻される。
圧縮機C2の出口側と圧縮機C3の入口側とは、配管23により接続されている。圧縮機C2で圧縮されたボイルオフガスは配管23を通じて圧縮機C3により吸引され、さらに圧縮されて配管24に排出される。配管22と配管23とはスピルバック配管32により接続されている。スピルバック配管32にはスピルバック弁V5が設けられており、配管23内のボイルオフガスの圧力に応じて配管23側から配管22側へボイルオフガスが戻される。
圧縮機C3の出口側と圧縮機C4の入口側とは、配管24により接続されている。圧縮機C3で圧縮されたボイルオフガスは配管24を通じて圧縮機C4により吸引され、さらに圧縮されて配管25に排出される。配管23と配管24とはスピルバック配管33により接続されている。スピルバック配管33にはスピルバック弁V6が設けられており、配管24内のボイルオフガスの圧力に応じて配管24側から配管23側へボイルオフガスが戻される。
圧縮機C4の出口側は、配管25の一端に接続されており、配管25の他端は逆止弁CV1の上流側に接続されている。逆止弁CV1の下流側は燃料供給装置10の低圧配管11に接続されている。圧縮機C4で圧縮されたボイルオフガスは配管25、逆止弁CV1および低圧配管11を通じて圧縮機12により吸引される。配管24と配管25とはスピルバック配管34により接続されている。スピルバック配管34にはスピルバック弁V7が設けられており、配管25内のボイルオフガスの圧力に応じて配管25側から配管24側へボイルオフガスが戻される。
なお、圧縮機C3、C4にそれぞれスピルバック配管33、34を独立させて設ける代わりに、圧縮機C4により圧縮されたボイルオフガスを圧縮機C4の出口側から圧縮機C3の入口側に戻すスピルバック配管を設けてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、圧縮機12よりも下流側の高温高圧配管13から圧縮機12の上流側の低圧配管11へ高温の圧縮性流体(燃料)を戻す高温スピルバック配管16と、熱交換器14よりも下流側の低温高圧配管15から低圧配管11へ低温の圧縮性流体を戻す低温スピルバック配管17と、を備えるため、圧縮機12の上流側の低圧配管11内の圧縮性流体の温度を調整することができる。このため、圧縮機12の流量を安定させることができ、消費設備(内燃機関である推進用エンジン2)に供給される圧縮性流体の圧力、温度、流量などを安定させることができる。
また、低温高圧配管15内の圧縮性流体の圧力を計測する圧力計Pと、高温スピルバック配管16の流量を制御する高温スピルバック弁V1を設け、高温スピルバック弁V1の開度を、圧力計Pにより計測された圧力に応じて調整することで、低温高圧配管15内の圧縮性流体の圧力を消費設備が要求する圧縮性流体の圧力に対応するように調整することができる。
また、低圧配管11内の圧縮性流体の温度を計測する第1の温度計T1と、低温スピルバック配管17の流量を制御する低温スピルバック弁V2とを設け、低温スピルバック弁V2の開度を、第1の温度計T1により計測された温度に応じて調整することで、低圧配管11内の圧縮性流体の温度を所定の範囲に調整することができる。
また、熱交換器14を通さずに高温高圧配管13内の圧縮性流体を低温高圧配管15へ供給するバイパス配管18と、バイパス配管18の流量を制御するバイパス弁V3と、低温高圧配管15内の圧縮性流体の温度を計測する第2の温度計T2と、をさらに設け、バイパス弁V3の開度を、第2の温度計T2により計測された温度に応じて調整することで、低温高圧配管15内の温度を、消費設備が要求する圧縮性流体の温度に対応するように調整することができる。
また、低圧配管11の低温スピルバック配管17との接続部および高温スピルバック配管16との接続部よりも上流側に、第1の逆止弁CV1を設けることで、低圧配管11から上流側への圧縮性流体の逆流を防ぐことができる。例えば、圧縮機12に給油式の圧縮機を用いた場合でも、圧縮性流体に混入した潤滑油により低圧配管11よりも上流側の部分が汚染されることがない。
また、低温高圧配管15の低温スピルバック配管17との接続部よりも下流側に、第2の逆止弁CV2を設けることで、低温高圧配管15の低温スピルバック配管17との接続部よりも下流側からの圧縮性流体の逆流を防ぐことができる。例えば、低温高圧配管15の低温スピルバック配管17との接続部よりも下流側で給油式の圧縮機を用いた場合でも、圧縮性流体に混入した潤滑油が逆流し、低温スピルバック配管17を通じてさらに低圧配管11よりも上流側部分が潤滑油に汚染されることを防ぐことができる。
なお、上記説明においては、メタン、エタン、プロパン等の炭素化合物を主成分とする天然ガスの運搬船について説明したが、本発明はこれに限らず、常温で気体の燃料を液化した液化ガスの運搬船に本発明を適用することができる。例えば、油田、天然ガス田、製油施設等で生じる副生ガスを精製、液化した液化石油ガス(LPG)の運搬船やガス火力発電所等の消費設備に本発明を適用してもよい。
また、上記説明における温度、圧力は一例であり、本発明はこれに限られるものではない。
1 LNGタンク
2 推進用エンジン
3 主軸
4 プロペラ
10 燃料供給装置
11 低圧配管
12 圧縮機
12a モータ
12b クランク軸
13 高温高圧配管
14 熱交換器
15 低温高圧配管
16 高温スピルバック配管
17 低温スピルバック配管
18 バイパス配管
21、22、23、24、25 配管
31、32、33、34 スピルバック配管
C1、C2、C3、C4 圧縮機
CV1 第1の逆止弁
CV2 第2の逆止弁
P 圧力計
PC 圧力制御部
T1 第1の温度計
T1C 温度制御部
T2 第2の温度計
T2C 温度制御部
V1 高温スピルバック弁
V2 低温スピルバック弁
V3 バイパス弁
V4、V5、V6、V7 スピルバック弁

Claims (7)

  1. 圧縮性流体を消費する消費設備へ供給する圧縮性流体供給装置であって、
    低圧の圧縮性流体が供給される低圧配管と、
    前記低圧配管内の圧縮性流体を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機により圧縮されることにより昇温した圧縮性流体が送出される高温高圧配管と、
    前記高温高圧配管内の昇温した圧縮性流体を冷却する熱交換器と、
    前記熱交換器により冷却された圧縮性流体を前記消費設備へ供給する低温高圧配管と、
    前記高温高圧配管から前記低圧配管へ昇温した圧縮性流体を戻すための高温スピルバック配管と、
    前記低温高圧配管から前記低圧配管へ冷却された圧縮性流体を戻すための低温スピルバック配管と、
    を備える、圧縮性流体供給装置。
  2. 前記低温高圧配管内の圧縮性流体の圧力を計測する圧力計と、
    前記高温スピルバック配管の流量を制御する高温スピルバック弁とを備え、
    前記高温スピルバック弁の開度は、前記圧力計により計測された圧力に応じて調整される、請求項1に記載の圧縮性流体供給装置。
  3. 前記低圧配管内の圧縮性流体の温度を計測する第1の温度計と、
    前記低温スピルバック配管の流量を制御する低温スピルバック弁とを備え、
    前記低温スピルバック弁の開度は、前記第1の温度計により計測された温度に応じて調整される、請求項1又は2に記載の圧縮性流体供給装置。
  4. 前記熱交換器を通さずに前記高温高圧配管内の圧縮性流体を前記低温高圧配管へ供給するバイパス配管と、
    前記バイパス配管の流量を制御するバイパス弁と、
    前記低温高圧配管内の圧縮性流体の温度を計測する第2の温度計と、
    をさらに備え、
    前記バイパス弁の開度は、前記第2の温度計により計測された温度に応じて調整される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の圧縮性流体供給装置。
  5. 前記低圧配管の前記低温スピルバック配管との接続部および前記高温スピルバック配管との接続部よりも上流側に、第1の逆止弁を備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の圧縮性流体供給装置。
  6. 前記低温高圧配管の前記低温スピルバック配管との接続部よりも下流側に、第2の逆止弁を備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載の圧縮性流体供給装置。
  7. 圧縮性流体を消費する消費設備へ供給する圧縮性流体の供給方法であって、
    低圧の圧縮性流体を圧縮機で圧縮する工程と、
    前記圧縮機により圧縮されることにより昇温した圧縮性流体を熱交換器で冷却する工程と、
    前記熱交換器により冷却された圧縮性流体を前記消費設備へ供給する工程と、
    を有し、
    前記圧縮機よりも下流および前記熱交換器よりも上流から高温高圧の圧縮性流体の一部を前記圧縮機の上流へ戻すとともに、
    前記熱交換器よりも下流から低温高圧の圧縮性流体の一部を前記圧縮機の上流へ戻すことにより、
    前記圧縮機の上流側の圧縮性流体の温度を調整する、ことを特徴とする圧縮性流体の供給方法。
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