JP2017193981A - 多気筒エンジンの冷却構造 - Google Patents

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    • F01P3/02Arrangements for cooling cylinders or cylinder heads
    • F01P2003/021Cooling cylinders

Abstract

【課題】冷却液の流れが乱れることを抑制して冷却液をシリンダヘッドのウォータジャケット側とシリンダブロック側排出部側とに安定して流すことができる多気筒エンジンの冷却構造を提供する。
【解決手段】シリンダブロック20のウォータジャケット22に挿入されたスペーサ40は、縦壁面41から外方に延び、気筒列の一端側に設けられた冷却液導入部23から導入されてシリンダブロック20のウォータジャケット22の吸気側部分22bへ流れる冷却液の流れを、ガスケット50に設けられた連通孔52cを通じてシリンダヘッドのウォータジャケット側に流れる冷却液の流れと、シリンダブロック20に設けられたシリンダブロック側排出部24側に流れる冷却液の流れとに分流する分流リブ45を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、多気筒エンジンの冷却構造に関し、特にシリンダブロックのウォータジャケットにスペーサが挿入された多気筒エンジンの冷却構造に関する。
エンジンを備えた車両では一般に、エンジンのシリンダブロック及びシリンダヘッドに冷却液が流れるウォータジャケットを形成し、シリンダブロックの気筒列の一端側から冷却液をシリンダブロックのウォータジャケットに導入すると共にシリンダブロックのウォータジャケットとシリンダヘッドのウォータジャケットとに循環させてエンジンの燃焼室近傍を冷却することが行われている。
また、シリンダブロックのウォータジャケットとシリンダヘッドのウォータジャケットとに循環させた冷却液をシリンダヘッドの気筒列の他端側からラジエータに排出し、ラジエータによって冷却してウォータポンプによって再びシリンダブロックの気筒列の一端側からシリンダブロックのウォータジャケットに導入することも一般に行われている。
例えば特許文献1には、シリンダブロックのウォータジャケットにシリンダボアを囲む縦壁面を備えたスペーサを挿入し、シリンダブロックのウォータジャケットの一端側に設けられた冷却液導入部から導入された冷却液を、シリンダブロックのウォータジャケットとシリンダヘッドのウォータジャケットとを循環させてシリンダヘッドの気筒列の他端側に設けられたシリンダヘッド側排出部から排出するようにした多気筒エンジンの冷却構造が開示されている。
前記特許文献1に記載のものはまた、シリンダブロックの気筒列の一端側から導入された冷却液が、シリンダブロックのウォータジャケットの排気側部分と吸気側部分とに流れ、シリンダブロックのウォータジャケットの吸気側部分に流れた冷却液が、気筒列の中央側においてシリンダブロックのウォータジャケットの上方側からシリンダヘッドに流れると共にシリンダブロックのウォータジャケットの下方側からオイルクーラに接続されるシリンダブロック側排出部に流れるようになっている。
特開2014−163225号公報
前記特許文献1に記載のものでは、シリンダブロックのウォータジャケットの吸気側部分に流れた冷却液が、気筒列の中央側においてシリンダブロックのウォータジャケットの上方側からシリンダヘッドに流れると共にシリンダブロックのウォータジャケットの下方側からシリンダブロック側排出部に流れ、シリンダブロック側排出部に接続される流量制御弁によってシリンダブロック側排出部から排出される冷却液の流量を制御するようになっている。
したがって、シリンダブロックのウォータジャケットの吸気側部分に流れる冷却液は、流量制御弁の開状態ではシリンダヘッドに流れると共にシリンダブロック側排出部に流れ、流量制御弁の閉状態ではシリンダブロック側排出部に流れることなくシリンダヘッドに流れることとなる。
このため、冷却液導入部から導入されてシリンダブロックのウォータジャケットの吸気側部分に流れる冷却液は、流量制御弁の開状態と閉状態とで流れが大きく変化して冷却液の流れに乱れが生じるおそれがある。このことは冷却液の圧力損失を引き起こし得る。
そこで、本発明は、冷却液導入部から導入された冷却液の流れが乱れることを抑制して冷却液をシリンダヘッドのウォータジャケット側とシリンダブロック側排出部側とに安定して流すことができる多気筒エンジンの冷却構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、直列に配置された複数の気筒のシリンダボアを囲むようにシリンダブロックに設けられたウォータジャケットに該複数の気筒のシリンダボアを囲む縦壁面を備えたスペーサが挿入され、前記シリンダブロックのウォータジャケットの吸気側部分及び排気側部分の一方の外壁部における気筒列の一端側に設けられた冷却液導入部から導入された冷却液を前記シリンダブロックのウォータジャケット及び前記シリンダブロックにガスケットを介して結合されたシリンダヘッドに設けられたウォータジャケットに循環させる多気筒エンジンの冷却構造であって、前記冷却液導入部は、該冷却液導入部から前記ウォータジャケットの吸気側部分及び排気側部分の他方に流れる冷却液の流れと、該冷却液導入部から前記ウォータジャケットの吸気側部分及び排気側部分の一方に流れる冷却液の流れと有するように設けられ、前記シリンダブロックに、前記シリンダブロックのウォータジャケットの吸気側部分及び排気側部分の一方の外壁部における下方側に該シリンダブロックのウォータジャケットから冷却液を排出するシリンダブロック側排出部が設けられ、前記ガスケットに、前記シリンダブロックのウォータジャケットの吸気側部分及び排気側部分の一方に対応する部分に前記シリンダブロックのウォータジャケットと前記シリンダヘッドのウォータジャケットとを連通する連通孔が設けられ、前記スペーサは、前記シリンダブロックのウォータジャケットの外壁部に近接するように前記縦壁面から外方に延び、前記冷却液導入部から導入されて前記ウォータジャケットの吸気側部分及び排気側部分の一方へ流れる冷却液の流れを、前記連通孔を通じて前記シリンダヘッドのウォータジャケット側に流れる冷却液の流れと前記シリンダブロック側排出部側に流れる冷却液の流れとに上下方向に分流する分流リブを備えていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記分流リブは、前記冷却液導入部から気筒列の他端側に所定距離離間するように設けられていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記シリンダブロックの冷却液導入部にウォータポンプが装着され、前記冷却液導入部及び前記ウォータポンプは、前記シリンダブロックのウォータジャケットの下方側に設けられ、前記分流リブは、気筒列の一端側から気筒列の他端側に向かうにつれて上方へ傾斜するように設けられていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記請求項1から請求項3の何れか1項に記載の発明において、前記冷却液導入部は、前記シリンダブロックのウォータジャケットの吸気側部分の外壁部における気筒列の一端側に設けられ、前記スペーサは、前記縦壁面から前記シリンダブロックのウォータジャケットの外壁部に近接するように外方に延びて前記冷却液導入部から導入されて前記ウォータジャケットの排気側部分へ流れる冷却液の流れを整流する整流部を備え、前記整流部は、前記スペーサが前記シリンダブロックのウォータジャケットに配置されたときに気筒列の一端側から前記ウォータジャケットの排気側部分において気筒列の一端側から他端側へ、気筒列の他端側において前記ウォータジャケットの排気側部分から吸気側部分へ、前記ウォータジャケットの吸気側部分において気筒列の他端側から一端側へ向かうにつれて上方に連続して傾斜するように設けられ、前記整流部における前記ウォータジャケットの吸気側部分の気筒列の一端側と前記分流リブにおける前記ウォータジャケットの吸気側部分の気筒列の他端側とが連結して形成されていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記請求項4に記載の発明において、前記スペーサは、前記シリンダブロックのウォータジャケットの吸気側部分に配置される前記縦壁面の下部に前記縦壁面の気筒列方向と直交する方向に最大寸法となる部分に対応して外方に突出する突起部を備えていることを特徴とする。
本願の請求項1に記載の発明によれば、シリンダブロックのウォータジャケットに挿入されたスペーサは、縦壁面から外方に延び、気筒列の一端側に設けられた冷却液導入部から導入されてウォータジャケットの吸気側部分及び排気側部分の一方へ流れる冷却液の流れを、ガスケットに設けられた連通孔を通じてシリンダヘッドのウォータジャケット側に流れる冷却液の流れと、シリンダブロックに設けられたシリンダブロック側排出部側に流れる冷却液の流れとに上下方向に分流する分流リブを備えている。
これにより、冷却液導入部から導入されてウォータジャケットの吸気側部分及び排気側部分の一方へ流れる冷却液を分流リブによって上下方向に分流してシリンダヘッドのウォータジャケット側とシリンダブロック側排出部側とに安定して流すことができる。
冷却液導入部から導入された冷却液がシリンダヘッドのウォータジャケットとシリンダブロック側排出部とに流れる第1経路とシリンダブロック側排出部に流れることなくシリンダヘッドのウォータジャケットに流れる第2経路とを切換可能に構成されている場合に、第1経路と第2経路とが切り換えられても分流リブの上側を流れる冷却液の流れが変化することを抑制することができるので、冷却液導入部から導入された冷却液の流れが乱れることを抑制して冷却液をシリンダヘッドのウォータジャケット側とシリンダブロック側排出部側とに安定して流すことができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、分流リブは、冷却液導入部から気筒列の他端側に所定距離離間するように設けられることにより、冷却液導入部から導入された冷却液がウォータジャケットの吸気側部分と排気側部分とに流れた後に、ウォータジャケットの吸気側部分及び排気側部分の一方に流れた冷却液を、シリンダヘッドのウォータジャケット側とシリンダブロック側排出部側とに分流して流すことができるので、冷却液導入部から導入された冷却液がウォータジャケットの吸気側部分及び排気側部分の他方とウォータジャケットの吸気側部分及び排気側部分の一方におけるシリンダヘッドのウォータジャケット側とウォータジャケットの吸気側部分及び排気側部分の一方におけるシリンダブロック側排出部側とに分流される場合に比して冷却液の流れが乱れることを抑制することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、冷却液導入部及びウォータポンプは、シリンダブロックのウォータジャケットの下方側に設けられ、分流リブは、気筒列の一端側から気筒列の他端側に向かうにつれて上方へ傾斜するように設けられることにより、エンジンの吸気系及び排気系との干渉を回避しつつウォータジャケットの下方側にウォータポンプが装着される場合に、冷却液導入部から導入された冷却液を分流リブに沿ってシリンダヘッドのウォータジャケット側に安定して流すことができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、スペーサは、縦壁面から外方に延びてウォータジャケットの排気側部分へ流れる冷却液の流れを整流する整流部を備え、整流部は、気筒列の一端側からウォータジャケットの排気側部分において気筒列の一端側から他端側へ、気筒列の他端側においてウォータジャケットの排気側部分から吸気側部分へ、ウォータジャケットの吸気側部分において気筒列の他端側から一端側へ向かうにつれて上方に連続して傾斜するように設けられる。
これにより、気筒列の一端側からウォータジャケットの排気側部分に流れる冷却液がスペーサの縦壁面の外周側を縦壁面の周りに一方向に流れる際に冷却液が流れる流路の断面積を徐々に小さくすることができるので、スペーサの縦壁面の外周側を流れる冷却液の流速が低下して冷却液の流れが悪化することを抑制してシリンダボアの上部における冷却液による冷却性を向上させることができる。
また、整流部におけるウォータジャケットの吸気側部分の気筒列の一端側と分流リブにおけるウォータジャケットの吸気側部分の気筒列の他端側とが連結して形成されることにより、気筒列の一端側からウォータジャケットの排気側部分に流れる冷却液をスペーサの縦壁面の外周側を縦壁面の周りに一方向に流してウォータジャケットの吸気側部分からシリンダヘッドのウォータジャケット側に安定して流すことができ、シリンダヘッドを有効に冷却することができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、スペーサに、シリンダブロックのウォータジャケットの吸気側部分に配置される縦壁面の下部に縦壁面の気筒列方向と直交する方向に最大寸法となる部分に対応して外方に突出する突起部が備えられることにより、突起部によって、冷却液の流れ抵抗が増大することを抑制しつつ、スペーサの縦壁面の下部が吸気側部分に設けられたシリンダブロック側排出部に当接することを抑制して冷却液導入部から導入された冷却液がシリンダブロック側排出部に流れる流路を確保することができる。
本発明の実施形態に係る多気筒エンジンの冷却構造を模式的に示す図である。 本発明の実施形態に係る多気筒エンジンのシリンダブロック、スペーサ及びガスケットを示す図である。 スペーサが挿入されたシリンダブロックを示す斜視図である。 図3におけるY4−Y4線に沿った前記シリンダブロックの断面図である。 図4におけるY5−Y5線に沿った前記シリンダブロックの断面図である。 図4におけるY6−Y6線に沿った前記シリンダブロックの断面図である。 図4におけるY7−Y7線に沿った前記シリンダブロックの断面図である。 図4におけるY8−Y8線に沿った前記シリンダブロックの断面図である。 スペーサを示す斜視図である。 図9におけるA方向から見たスペーサを示す斜視図である。 スペーサの正面図である。 スペーサの背面図である。 スペーサの左側面図である。 スペーサの右側面図である。 スペーサの要部を示す図である。 スペーサの別の要部を示す図である。 シリンダブロック側排出部に接続される流量制御弁の閉状態における冷却液の流れを示す図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る多気筒エンジンの冷却構造を模式的に示す図である。なお、図1及び後述する図2から図8では、シリンダブロック及びシリンダヘッドについて、吸気側をINとして表し、排気側をEXとして表している。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る多気筒エンジンの冷却構造1は、直列に配置された複数の気筒#1〜#4のシリンダボア21を囲むようにシリンダブロック20に設けられたウォータジャケット22と、シリンダブロック20に結合されるシリンダヘッド30に設けられたウォータジャケット32とを有し、ウォータポンプ3により、シリンダブロック20のウォータジャケット22及びシリンダヘッド30のウォータジャケット32と冷却液を冷却するためのラジエータ4とを経由させて冷却液を循環させる冷却液経路Lを備えている。
エンジン2は、多気筒エンジン、具体的には4つの気筒#1、#2、#3、#4が直列に配置された直列4気筒エンジンであり、シリンダブロック20には、4つの気筒#1〜#4のシリンダボア21を囲むようにウォータジャケット22が環状に形成されている。
シリンダブロック20には、気筒列の一端側に、具体的には第1気筒#1側にシリンダブロック20のウォータジャケット22へ冷却液を導入する冷却液導入部23が形成されている。冷却液導入部23は、シリンダブロック20の気筒列の一端側且つ吸気側においてシリンダブロック20のウォータジャケット22の外壁部26に吸気側から排気側に向かって延びるように設けられている。シリンダブロック20の冷却液導入部23にはウォータポンプ3が装着されている。
シリンダブロック20にはまた、シリンダブロック20の吸気側において気筒列の中央側にシリンダブロック20のウォータジャケット22の外壁部26における下方側にウォータジャケット22から冷却液を排出するシリンダブロック側排出部24が形成されている。シリンダブロック20のシリンダブロック側排出部24にはオイルクーラ11が装着されている。
シリンダブロック20とシリンダヘッド30とは、後述する図2に示すガスケット50を挟んで結合されている。シリンダブロック20のウォータジャケット22とシリンダヘッド30のウォータジャケット32とは、ガスケット50に形成された連通孔52を通じて連通される。
これにより、気筒列の一端側においてシリンダブロック20のウォータジャケット22に導入された冷却液は、連通孔52を通じてシリンダヘッド30のウォータジャケット32に流れると共に、シリンダブロック20のウォータジャケット22を循環してシリンダブロック側排出部24を通じて気筒列の中央側から排出される。
シリンダヘッド30のウォータジャケット32は、各気筒#1〜#4の吸気ポート、排気ポート及びプラグポート(不図示)などの周囲を覆うようにして気筒列の一端側から他端側まで気筒列全体に亘って形成されている。
シリンダヘッド30には、気筒列の他端側に、具体的には第4気筒#4側にウォータジャケット32から冷却液を排出する第1シリンダヘッド側排出部33及び第2シリンダヘッド側排出部34が形成されている。シリンダヘッド30のウォータジャケット32にシリンダブロック20のウォータジャケット22から導入された冷却液は、シリンダヘッド30のウォータジャケット32を循環して第1シリンダヘッド側排出部33及び第2シリンダヘッド側排出部34を通じて気筒列の他端側から排出される。
第1シリンダヘッド側排出部33から排出された冷却液は、冷却液の温度を検出する温度検出センサを備えた温度検出ユニット6と、第1シリンダヘッド側排出部33とラジエータ4とを接続する冷却液経路L1とを通じてラジエータ4に流れ、ラジエータ4によって冷却された後に、ラジエータ4とバルブユニット5とを接続する冷却液経路L2を通じてバルブユニット5に流れるようになっている。
バルブユニット5は、第1流量制御弁5a、第2流量制御弁5b、第3流量制御弁5c及びサーモスタット弁5dを備え、第1、第2及び第3流量制御弁5a、5b、5cはそれぞれ、制御装置15によって第1、第2及び第3流量制御弁5a、5b、5cの開閉制御及び流量制御が行われる。サーモスタット弁5dは、該サーモスタット弁5dにおける冷却液の温度が所定温度になると開状態となるように構成されている。
冷却液経路L2を通じてバルブユニット5に流れた冷却液は、第1流量制御弁5aを通じ、バルブユニット5とウォータポンプ3とを接続する冷却液経路L3を通じてウォータポンプ3に流れ、ウォータポンプ3によってシリンダブロック20のウォータジャケット22に導入される。
第1シリンダヘッド側排出部33から排出された冷却液はまた、温度検出ユニット6と、第1シリンダヘッド側排出部33とバルブユニット5とを接続する冷却液経路L4とを通じてバルブユニット5に流れる。冷却液経路L4と冷却液経路L3とはサーモスタット弁5dを介して接続され、第1シリンダヘッド側排出部33から排出された冷却液はまた、温度検出ユニット6、冷却液経路L4、サーモスタット弁5d及び冷却液経路L3を通じてウォータポンプ3に流れ、ウォータポンプ3によってシリンダブロック20のウォータジャケット22に導入される。
一方、第2シリンダヘッド側排出部34から排出された冷却液は、第2シリンダヘッド側排出部34とバルブユニット5とを接続する冷却液経路L5を通じてバルブユニット5に流れる。冷却液経路L5にはまた、冷却液を補助的に圧送する補助ウォータポンプ7と、冷却液と空調用の風との間で熱交換するヒータユニット8と、排気ガスの一部を吸気側に還流させるEGRシステムにおける冷却液と吸気側に還流される排気ガスとの間で熱交換するEGRクーラ9及びEGRクーラ9への冷却液の供給量を制御するEGRバルブ10とが介設されている。
冷却液経路L5を通じてバルブユニット5に流れた冷却液は、第3流量制御弁5cを通じ、冷却液経路L3を通じてウォータポンプ3に流れ、ウォータポンプ3によってシリンダブロック20のウォータジャケット22に導入される。
冷却液経路L5を通じてバルブユニット5に流れる冷却液は、サーモスタット弁5dにも流れるように構成され、冷却液が所定温度以上でサーモスタット弁5dが開状態にある場合、サーモスタット弁5dと冷却液経路L3とを通じてウォータポンプ3に流れるようになっている。
また、シリンダブロック20に形成されたシリンダブロック側排出部24から排出された冷却液は、シリンダブロック側排出部24とバルブユニット5とを接続する冷却液経路L6を通じてバルブユニット5に流れる。冷却液経路L6には、冷却液とエンジンオイルとの間で熱交換するオイルクーラ11と、冷却液と自動変速機用オイルであるATFとの間で熱交換するATFウォーマ12とが介設されている。
冷却液経路L6を通じてバルブユニット5に流れた冷却液は、第2流量制御弁5bを通じ、冷却液経路L3を通じてウォータポンプ3に流れ、ウォータポンプ3によってシリンダブロック20のウォータジャケット22に導入される。
このように、本実施形態に係る多気筒エンジンの冷却構造1は、シリンダブロック20のウォータジャケット22の外壁部26に設けられた冷却液導入部23から導入された冷却液を、シリンダブロック20のウォータジャケット22及びシリンダヘッド30のウォータジャケットの32に循環させるようになっている。
制御装置15には、燃料噴射量を検出する燃料噴射量センサ、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ、冷却液の温度を検出する温度検出センサなどからの信号が入力され、制御装置15は、燃料噴射量とエンジン回転数とによりエンジン2の負荷状態を判定すると共に前記温度検出センサによって検出される冷却液の温度と判定されたエンジン2の負荷状態とからエンジン2の燃焼室の壁面温度を予測し、予測したエンジン2の燃焼室の壁面温度に応じて流量制御弁5a、5b、5cを制御する。
制御装置15は、燃焼室の壁面温度が第1所定温度(例えば150度)より低いエンジン2の冷間始動時、第1流量制御弁5a、第2流量制御弁5b及び第3流量制御弁5cを全て閉じるように制御し、第1所定温度(例えば150度)以上になると第3流量制御弁5cを開くように制御し、第1所定温度よりも高い第2所定温度以上になると第3流量制御弁5cに加えて第2流量制御弁5bを開くように制御し、第2所定温度よりも高い第3所定温度以上になると第3流量制御弁5c及び第2流量制御弁5bに加えて第1流量制御弁5aを開くように制御する。
冷却液導入部23からシリンダブロック20のウォータジャケット22に導入された冷却液は、予測したエンジン2の燃焼室の壁面温度が第2所定温度より低い場合、シリンダブロック側排出部24を通じて排出されることなく連通孔52を通じてシリンダヘッド30のウォータジャケット32に流れてシリンダヘッド側排出部33、34から排出される一方、予測したエンジン2の燃焼室の壁面温度が第2所定温度以上である場合、シリンダブロック側排出部24を通じて排出されると共に連通孔52を通じてシリンダヘッド30のウォータジャケット32に流れてシリンダヘッド側排出部33、34から排出される。
図2は、本発明の実施形態に係る多気筒エンジンのシリンダブロック、スペーサ及びガスケットを示す図である。図2に示すように、本実施形態に係るエンジン2では、シリンダブロック20に設けられたウォータジャケット22に、4つの気筒#1〜#4のシリンダボア21を囲む縦壁面41を備えたスペーサ40が挿入される。
そして、シリンダブロック20のウォータジャケット22にスペーサ40が挿入された状態で、ガスケット50がシリンダブロック20に重ね合わせられ、ガスケット50を介してシリンダブロック20とシリンダヘッド30とが図示しない締結ボルトを用いて結合される。ガスケット50には、外周側に前記締結ボルトを挿通させるボルト挿通孔53が形成されている。
ガスケット50にはまた、シリンダボア21と同様に円形状に形成された4つの開口部51が設けられると共に、シリンダブロック20のウォータジャケット22とシリンダヘッド30のウォータジャケット32とを連通して冷却液が流れることを可能にする連通孔52が設けられている。なお、図2では、ガスケット50にシリンダブロック20のウォータジャケット22の形状を二点鎖線で示している。
ガスケット50に設けられる連通孔52は具体的には、冷却液導入部23が形成される気筒列の一端側に配置される3つの連通孔52aと、4つの気筒#1〜#4に対応して形成された開口部51の排気側に配置される4つの連通孔52bと、気筒列の中央側の2つの気筒#2、#3に対応して形成された開口部51の吸気側に配置される2つの連通孔52cと、シリンダブロック20のシリンダボア間25aの吸気側及び排気側に配置される6つの連通孔52dとを備えている。
図3から図17を参照して、本発明の実施形態に係る多気筒エンジンの冷却構造について、さらに詳細に説明する。
図3は、スペーサが挿入されたシリンダブロックを示す斜視図、図4は、図3におけるY4−Y4線に沿った前記シリンダブロックの断面図、図5、図6、図7、図8はそれぞれ、図4におけるY5−Y5線、Y6−Y6線、Y7−Y7線Y8−Y8線に沿った前記シリンダブロックの断面図である。
図3から図8に示すように、シリンダブロック20のウォータジャケット22に挿入されるスペーサ40は、4つの気筒#1〜#4のシリンダボア21を囲む縦壁面41を備え、シリンダブロック20のウォータジャケット22の内壁部25とシリンダブロック20のウォータジャケット22の外壁部26との間に配置される。なお、図6及び図8に示すように、シリンダブロック20のウォータジャケット22の内壁部25には、耐摩耗性を有するライナー28が一体成形されている。
図9は、スペーサを示す斜視図であり、図10は、図9におけるA方向から見たスペーサを示す斜視図、図11は、スペーサの正面図、図12は、スペーサの背面図、図13は、スペーサの左側面図、図14は、スペーサの右側面図である。
図9から図14に示すように、スペーサ40の縦壁面41は、4つの気筒#1〜#4のシリンダボア21を囲むように環状に形成されると共に上下方向に延びるように形成されている。縦壁面41には、気筒列の一端側において吸気側に、該縦壁面41の下端部にシリンダブロック20の冷却液導入部23に対応する位置に冷却液導入部23から導入される冷却液を縦壁面41の周りに流れるように案内する案内部42が設けられている。
案内部42は、縦壁面41から外方に突出するリブによって形成され、図5に示すように、縦壁面41の下端部から外方にシリンダブロック20のウォータジャケット22の底壁部27に沿って気筒列の一端側且つ吸気側にある冷却液導入部23に向かって斜めに延びている。
前述したように、シリンダブロック20のウォータジャケット22の外壁部26に設けられた冷却液導入部23にはウォータポンプ3が装着されており、冷却液導入部23及びウォータポンプ3は、シリンダブロック20のウォータジャケット22の底壁部27と同じ高さ位置に設けられている。
シリンダブロック20のウォータジャケット22の底壁部27には冷却液導入部23より下方に窪む凹部27aが形成され、スペーサ41の案内部42は、縦壁面41の下端部からシリンダブロック20のウォータジャケット22の底壁部27に形成された凹部27a内に延びている。
案内部42は、縦壁面41から冷却液導入部23側に略水平方向に延びる上面部41aと、上面部41aから冷却液導入部23側に向かうにつれて下方に傾斜する傾斜部41bと、傾斜部41bから冷却液導入部23側に略水平方向に延びる下面部41cとを備え、傾斜部41bの冷却液導入部23側及び下面部41cが凹部27a内に位置するように設けられている。底壁部27に形成される凹部27aは、案内部42の形状に応じて案内部42に沿うように形成されている。
冷却液導入部23から導入された冷却液は、スペーサ40の縦壁面41の下端部にウォータジャケット22の底壁部27に沿って設けられた冷却液導入部23に向かって延びる案内部42によって縦壁面41の周りに流れるように案内される。これにより、冷却液がスペーサ40の下方からスペーサ40の縦壁面41とシリンダブロック20のウォータジャケット22の内壁部25との間に回り込むことを抑制することができる。
本実施形態では、案内部42は、縦壁面41の下端部から気筒列の一端側及び吸気側に斜めに延び、冷却液導入部23から導入された冷却液は、縦壁面41の周りに、主としてウォータジャケット22の排気側部分22aに流れるように、一部がウォータジャケット22の吸気側部分22bに流れるように案内するようになっている。
縦壁面41にはまた、気筒列の一端側における縦壁面41の下端部に案内部42に隣接して縦壁面41から外方に略水平方向に延びる鍔部43が設けられている。鍔部43は、シリンダブロック20のウォータジャケット22の外壁部26に近接するようにウォータジャケット22の外壁部26の形状に応じて形成されている。鍔部43と案内部42とは縦壁面41の下端部に連続して形成されている。これにより、冷却液がスペーサ40の下方からスペーサ40の縦壁面41とシリンダブロック20のウォータジャケット22の内壁部25との間に回り込むことをより有効に抑制することができる。
スペーサ40はまた、縦壁面41の下端部に設けられた鍔部43に隣接して縦壁面41からシリンダブロック20のウォータジャケット22の外壁部26に近接するように外方に延び、冷却液導入部23から導入された冷却液の流れを整流する整流部44を備えている。
整流部44は、スペーサ40がシリンダブロック20のウォータジャケット22に配置されたときに気筒列の一端側からウォータジャケット22の排気側部分22aにおいて気筒列の他方側へ、気筒列の他端側においてウォータジャケット22の排気側部分22aから吸気側部分22bへ、ウォータジャケット22の吸気側部分22bにおいて気筒列の他方側から気筒列の一方側へ向かうにつれて上方に一定の傾斜角度で連続して傾斜するように設けられている。
整流部44は、気筒列の一端側からウォータジャケット22の排気側部分22aに流れる冷却液が、スペーサ40の縦壁面41の外周側を縦壁面41の周りに一方向に流れるように、またシリンダブロック20のウォータジャケット22の上部に流れるように整流する。また、整流部44と鍔部43とは縦壁面41に連続して形成されている。
スペーサ40はまた、縦壁面41の上部におけるシリンダブロック20のシリンダボア間25aに対応する部分に複数の開口部48a、具体的には6つの開口部48aを備えている。6つの開口部48aは、整流部44の上側において縦壁面41の上端部に形成されている。
図15は、スペーサの要部を示す図であり、図9におけるB方向から見たスペーサ40の要部を示している。図16は、スペーサの別の要部を示す図であり、図9におけるC方向から見たスペーサ40の要部を示している。
図7、図15及び図16に示すように、縦壁面41に形成される開口部48aは、シリンダブロック20のシリンダボア間25aにおける吸気側部分及び排気側部分に対向するように設けられ、スペーサ40の縦壁面41の外周側を流れる冷却液が開口部48aを通じて縦壁面41の内周側に流れるようになっている。
図7に示すシリンダブロック20の拡大図にはガスケット50も示しているが、この図に示すように、開口部48aを通じて縦壁面41の内周側に流れた冷却液は、ガスケット50の連通孔52dを通じてシリンダヘッド30のウォータジャケット32に流れるようになっている。これにより、シリンダボア21の上部を下部に比して冷却することができると共に、シリンダブロック20のシリンダボア間25aの上部を冷却することができる。
縦壁面41にはまた、開口部48aの下方にシリンダブロック20のウォータジャケット22の内壁部25に近接するように縦壁面41から内方に突出する突出部48が形成され、突出部48は、縦壁面41の上部に上下方向に所定高さを有するように設けられている。これにより、スペーサ40の重量増加を抑制しつつスペーサ40の縦壁面41の内周側に開口部48aを通じて流れる冷却液が下方へ流れることを抑制することができ、シリンダボア21の上部を有効に冷却することができる。
また、シリンダブロック20のシリンダボア間25aにおける吸気側部分及び排気側部分の上端部には、図4及び図7に示すように、シリンダブロック20のシリンダボア間25aにおける気筒列方向と直交する方向の内方側に窪む凹部25bが形成されている。縦壁面41の開口部48aは、シリンダブロック20のシリンダボア間25aに形成された凹部25bに対応して縦壁面41の上端部に設けられている。
シリンダブロック20のシリンダボア間25aに形成される凹部25bは具体的には、シリンダボア間25aの上端部においてシリンダブロック20のシリンダボア間25aにおける吸気側部分及び排気側部分から気筒列方向と直交する方向の内方側に窪む第1凹部25cと、第1凹部25cよりもさらに気筒列方向と直交する方向の内方側に窪む第2凹部25dとから構成されている。これにより、開口部48aを通じてスペーサ40の縦壁面41の内周側に流れる冷却液をシリンダボア間25aに形成された凹部25bに向けて流すことができ、シリンダブロック20のシリンダボア間25aを有効に冷却させることができる。
スペーサ40はまた、ウォータジャケット22の排気側部分22a、気筒列の他端側及び吸気側部分22aに配置される縦壁面41の上端部からシリンダブロック20のウォータジャケット22の外壁部26に近接するように外方に延びる鍔部46を備えている。鍔部46は、縦壁面41に形成された開口部48aを含んで気筒列方向に延び、開口部48aの上方側に形成されている。
鍔部46にはまた、図9に示すように、ガスケット50の連通孔52を通じてシリンダブロック20のウォータジャケット22からシリンダヘッド30に流れる冷却液の流れを促進させるために外周側の一部が切り欠かれた切欠部46aが設けられている。切欠部46aは、第2気筒#2、第3気筒#3、第4気筒#4の排気側に配置される連通孔52b及び第2気筒#2、第3気筒#3の吸気側に配置される連通孔52cに対応して設けられている。
スペーサ40はまた、ウォータジャケット22の排気側部分22aに配置される縦壁面41に、縦壁面41の上端部に形成された鍔部46の下側にシリンダブロック20のウォータジャケット22の外壁部26に近接するように外方に延びる鍔部47を備えている。鍔部47は、縦壁面41に形成された開口部48aを含んで気筒列方向に延び、開口部48aと同じ高さ位置に設けられて開口部48aに対応する部分が切り欠かれて形成されている。
図12に示すように、鍔部47は、第1気筒#1と第2気筒#2とのシリンダボア間25aと第2気筒#2と第3気筒#3との間のシリンダボア間25aとに対応して設けられた開口部48aの気筒列方向の両端から略水平方向に延びるように設けられている。
鍔部47にもまた、図10に示すように、ガスケット50の連通孔52を通じてシリンダブロック20のウォータジャケット22からシリンダヘッド30に流れる冷却液の流れを促進させるために外周側の一部が切り欠かれた切欠部47aが設けられている。切欠部47aは、第2気筒#2、第3気筒#3の吸気側に配置される連通孔52cに対応して設けられている。
スペーサ40は、縦壁面41の上端部から外方に延びる鍔部46と、鍔部46より下方から外方に延びる鍔部47とを備え、鍔部47は、縦壁面41における開口部48aと同じ高さ位置に設けられて開口部48aに対応する部分が切り欠かれて形成されることにより、縦壁面41の外周側を流れる冷却液がスペーサ40の上方からスペーサ40の縦壁面41とシリンダブロック20のウォータジャケット22の内壁部25との間に回り込むことを抑制することができる。
本実施形態では、スペーサ40は、ウォータジャケット22の吸気側部分22aに配置される縦壁面41にシリンダブロック20のウォータジャケット22の外壁部26に近接するように縦壁面41から外方に延び、冷却液導入部23から導入されてウォータジャケット22の吸気側部分22aへ流れる冷却液の流れを、連通孔52、具体的には第2気筒#2の吸気側に配置される連通孔52cを通じてシリンダヘッド30のウォータジャケット32側に流れる冷却液の流れと、シリンダブロック側排出部24側に流れる冷却液の流れとに上下方向に分流する分流リブ45を備えている。
分流リブ45は、図11に示すように、冷却液導入部23から、具体的には冷却液導入部23に対応して設けられる案内部42から気筒列の他端側に所定距離離間して設けられ、気筒列の一端側から気筒列の他端側に向かうにつれて上方へ一定の傾斜角度で連続して傾斜するように設けられている。
分流リブ45は、縦壁面41の上下方向中央側で第1気筒#1に対応する縦壁面41の気筒列方向と直交する方向に最大寸法となる部分から開口部48aより下側において気筒列の他端側に延び、整流部44におけるウォータジャケット22の吸気側部分22bの気筒列の一端側と分流リブ45におけるウォータジャケット22の吸気側部分22bの気筒列の他端側とが連結するように設けられている。
スペーサ40はまた、図15に示すように、シリンダブロック20のウォータジャケット22の吸気側部分22bに配置される縦壁面41の下部に第1気筒#1、第2気筒#2及び第3気筒#3のシリンダボア21を囲む縦壁面41の気筒列方向と直交する方向に最大寸法となる部分に対応して外方に突出する突起部41aを備えている。突起部41aは、シリンダブロック側排出部24に対応して設けられている。
スペーサ40は、図8及び図15に示すように、ウォータジャケット22の吸気側部分22bに配置される縦壁面41の上部に設けられた整流部44及び分流リブ45にも、第1気筒#1、第2気筒#2及び第3気筒#3のシリンダボア21を囲む縦壁面41の気筒列方向と直交する方向に最大寸法となる部分に対応して外方に突出する突起部44a、45aが形成されている。突起部44a、45aについても、シリンダブロック側排出部24に対応して設けられている。
なお、スペーサ40は、ポリアミド系熱可塑性樹脂などの材料を用いて射出成形によって一体的に形成されている。
次に、スペーサ40を挿入したシリンダブロック20のウォータジャケット22に導入された冷却液の流れについて説明する。
図9に示すように、気筒列の一端側においてシリンダブロック20に導入された冷却液は、矢印S1で示すように、主にウォータジャケット22の排気側部分22aへ流れ、整流部44によってウォータジャケット22の排気側部分22aの上方へ流れる。
ウォータジャケット22の排気側部分22aへ流れた冷却液は、図10に示すように、整流部44によって、ウォータジャケット22の排気側部分22aにおいて、矢印S2、S3、S4、S5の順に気筒列の他端側且つ上方へ流れ、気筒列の他端側へ流れた冷却液は、矢印S6に示すように、ウォータジャケット20の吸気側部分22bへ流れると共に上方へ流れる。
気筒列の他端側においてウォータジャケット22の吸気側部分22bへ流れた冷却液は、整流部44によって、ウォータジャケット22の吸気側部分22bにおいて、図9及び図11に示すように、矢印S7、S8、S9の順に気筒列の一端側且つ上方へ流れ、矢印S9に示すように、連通孔52cを通じてシリンダヘッド30のウォータジャケット32に流れる。
気筒列の一端側から導入されてウォータジャケット22の排気側部分22aへ流れた冷却液はまた、スペーサ40の縦壁面41の外周側を縦壁面41の周りに一方向に流れる際に、スペーサ40の縦壁面41の上部に形成された開口部48aを通じてスペーサ40の縦壁面41の内周側に流れて、シリンダボア21の上部を冷却すると共にシリンダボア間25aを冷却する。スペーサ40の縦壁面41の内周側に流れた冷却液は、連通孔52dを通じてシリンダヘッド30のウォータジャケット32に流れる。
気筒列の一端側から導入されてウォータジャケット22の排気側部分22aへ流れた冷却液はまた、スペーサ40の縦壁面41の外周側を縦壁面41の周りに一方向に流れる際に、冷却液の一部は、連通孔52a、52b、52cを通じてシリンダヘッド30のウォータジャケット32に流れる。
一方、気筒列の一端側においてシリンダブロック20に導入された冷却液は、図9において矢印S11に示すように、一部がウォータジャケット22の吸気側部分22bへ流れる。気筒列の一端側から導入されてウォータジャケット22の吸気側部分22bへ流れた冷却液は、シリンダブロック側排出部24に接続される流量制御弁5bの開状態では、図11に示すように、分流リブ45によって上下方向に分流され、矢印S12に示す分流リブ45の上側の流れと矢印S13に示す分流リブ45の下側の流れとに分流される。
分流リブ45の上側を流れる冷却液は、ウォータジャケット22の吸気側部分22bにおいて気筒列の他端側且つ上方へ流れ、矢印S14に示すように、連通孔52cを通じてシリンダヘッド30のウォータジャケット32に流れる。分流リブ45の上側を流れる冷却液の一部はスペーサ40の縦壁面41の上部に形成された開口部48aを通じてスペーサ40の縦壁面41の内周側に流れて、シリンダボア21の上部を冷却すると共にシリンダボア間25aを冷却する。スペーサ40の縦壁面41の内周側に流れた冷却液は、連通孔52dを通じてシリンダヘッド30のウォータジャケット32に流れる。
一方、分流リブ45の下側を流れる冷却液は、ウォータジャケット22の吸気側部分22bにおいて気筒列の他端側へ流れ、矢印S15に示すように、シリンダブロック側排出部24に流れる。
図17は、シリンダブロック側排出部に接続される流量制御弁の閉状態における冷却液の流れを示す図である。図17に示すように、気筒列の一端側から導入されてウォータジャケット22の吸気側部分22bへ流れた冷却液は、シリンダブロック側排出部24に接続される流量制御弁5bの閉状態においても、分流リブ45によって上下方向に分流され、矢印S12に示す分流リブ45の上側の流れと矢印S13に示す分流リブ45の下側の流れとに分流される。
分流リブ45の上側を流れる冷却液は、シリンダブロック側排出部24に接続される流量制御弁5bの開状態と同様に、ウォータジャケット22の吸気側部分22bにおいて気筒列の他端側且つ上方へ流れ、矢印S14に示すように、連通孔52cを通じてシリンダヘッド30のウォータジャケット32に流れ、分流リブ45の上側を流れる冷却液の一部がスペーサ40の縦壁面41の上部に形成された開口部48aを通じてスペーサ40の縦壁面41の内周側に流れる。
一方、分流リブ45の下側を流れる冷却液は、ウォータジャケット22の吸気側部分22bにおいて気筒列の他端側へ流れるものの、シリンダブロック側排出部24に流れることなく、矢印S15´に示すように、シリンダヘッド30のウォータジャケット32に向かって流れることとなる。
本実施形態では、シリンダブロック20のウォータジャケット22の吸気側部分22bの外壁部26における気筒列の一端側に冷却液導入部23が設けられているが、シリンダブロック20のウォータジャケット22の排気側部分22bの外壁部26における気筒列の一端側に冷却液導入部を設けると共に気筒列の中央側にシリンダブロック側排出部を設けることも可能である。
かかる場合、スペーサ40の縦壁面41に設けられる案内部は、案内部42と同様に、気筒列の一端側において排気側に前記冷却液導入部に対応して設けられ、前記冷却液導入部から導入された冷却液を、縦壁面41の周りに、主としてウォータジャケット22の吸気側部分22bに流れるように、一部がウォータジャケット22の排気側部分22aに流れるように案内するように設けられる。
また、スペーサ40の縦壁面41に設けられる整流部は、整流部44と同様に、気筒列の一端側からウォータジャケット22の吸気側部分22bにおいて気筒列の他方側へ、気筒列の他端側においてウォータジャケット22の吸気側部分22bから排気側部分22aへ、ウォータジャケット22の排気側部分22aにおいて気筒列の他方側から気筒列の一方側へ向かうにつれて上方に連続して傾斜するように設けられる。
また、スペーサ40の縦壁面41に設けられる分流リブは、分流リブ44と同様に、前記冷却液導入部から導入されてウォータジャケット22の排気側部分22aへ流れる冷却液の流れを、シリンダヘッド30のウォータジャケット32に流れる冷却液の流れとシリンダブロック側排出部24に流れる冷却液の流れとに上下方向に分流するように設けられる。
このように、本実施形態に係る多気筒エンジンの冷却構造1では、シリンダブロック20のウォータジャケット22に挿入されたスペーサ40は、縦壁面41から外方に延び、気筒列の一端側に設けられた冷却液導入部23から導入されてウォータジャケット22の吸気側部分22b及び排気側部分22aの一方へ流れる冷却液の流れを、ガスケット50に設けられた連通孔52cを通じてシリンダヘッド30のウォータジャケット32側に流れる冷却液の流れと、シリンダブロック20に設けられたシリンダブロック側排出部24側に流れる冷却液の流れとに上下方向に分流する分流リブ45を備えている。
これにより、冷却液導入部23から導入されてウォータジャケット22の吸気側部分22b及び排気側部分22aの一方へ流れる冷却液を分流リブ45によって上下方向に分流してシリンダヘッド30のウォータジャケット32側とシリンダブロック側排出部24側とに安定して流すことができる。
冷却液導入部23から導入された冷却液がシリンダヘッド30のウォータジャケット32とシリンダブロック側排出部24とに流れる第1経路とシリンダブロック側排出部24に流れることなくシリンダヘッド30のウォータジャケット32に流れる第2経路とを切換可能に構成されている場合に、第1経路と第2経路とが切り換えられても分流リブ45の上側を流れる冷却液の流れが変化することを抑制することができるので、冷却液導入部23から導入された冷却液の流れが乱れることを抑制して冷却液をシリンダヘッド30のウォータジャケット32側とシリンダブロック側排出部24側とに安定して流すことができる。
また、分流リブ45は、冷却液導入部23から気筒列の他端側に所定距離離間するように設けられる。これにより、冷却液導入部23から導入された冷却液がウォータジャケット22の吸気側部分22bと排気側部分22aとに流れた後に、ウォータジャケット22の吸気側部分22b及び排気側部分22aの一方に流れた冷却液を、シリンダヘッド30のウォータジャケット32側とシリンダブロック側排出部24側とに分流して流すことができるので、冷却液導入部23から導入された冷却液がウォータジャケット20の吸気側部分22b及び排気側部分22aの他方とウォータジャケット20の吸気側部分22b及び排気側部分22aの一方におけるシリンダヘッド32のウォータジャケット32側とウォータジャケット22の吸気側部分22b及び排気側部分22aの一方におけるシリンダブロック側排出部24側とに分流される場合に比して冷却液の流れが乱れることを抑制することができる。
また、冷却液導入部23及びウォータポンプ3は、シリンダブロック20のウォータジャケット22の下方側に設けられ、分流リブ45は、気筒列の一端側から気筒列の他端側に向かうにつれて上方へ傾斜するように設けられる。これにより、エンジン2の吸気系及び排気系との干渉を回避しつつウォータジャケット22の下方側にウォータポンプ3が装着される場合に、冷却液導入部23から導入された冷却液を分流リブ45に沿ってシリンダヘッド30のウォータジャケット32側に安定して流すことができる。
また、スペーサ40は、縦壁面41から外方に延びてウォータジャケット22の排気側部分22aへ流れる冷却液の流れを整流する整流部44を備え、整流部44は、気筒列の一端側からウォータジャケット22の排気側部分22aにおいて気筒列の一端側から他端側へ、気筒列の他端側においてウォータジャケット22の排気側部分22aから吸気側部分22bへ、ウォータジャケット22の吸気側部分22bにおいて気筒列の他端側から一端側へ向かうにつれて上方に連続して傾斜するように設けられる。
これにより、気筒列の一端側からウォータジャケット22の排気側部分22aに流れる冷却液がスペーサ40の縦壁面41の外周側を縦壁面41の周りに一方向に流れる際に冷却液が流れる流路の断面積を徐々に小さくすることができるので、スペーサ40の縦壁面41の外周側を流れる冷却液の流速が低下して冷却液の流れが悪化することを抑制してシリンダボア21の上部における冷却液による冷却性を向上させることができる。
また、整流部44におけるウォータジャケット22の吸気側部分22bの気筒列の一端側と分流リブ45におけるウォータジャケット22の吸気側部分22bの気筒列の他端側とが連結して形成される。これにより、気筒列の一端側からウォータジャケット22の排気側部分22aに流れる冷却液をスペーサ40の縦壁面41の外周側を縦壁面41の周りに一方向に流してウォータジャケット22の吸気側部分22bからシリンダヘッド30のウォータジャケット32側に安定して流すことができ、シリンダヘッド30を有効に冷却することができる。
また、スペーサ40に、シリンダブロック20のウォータジャケット22の吸気側部分22bに配置される縦壁面41の下部に縦壁面41の気筒列方向と直交する方向に最大寸法となる部分に対応して外方に突出する突起部41aが備えられる。これにより、突起部41aによって、冷却液の流れ抵抗が増大することを抑制しつつ、スペーサ40の縦壁面41の下部が吸気側部分22bに設けられたシリンダブロック側排出部24に当接することを抑制して冷却液導入部23から導入された冷却液がシリンダブロック側排出部24に流れる流路を確保することができる。
本発明は、例示された実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能である。
以上のように、本発明によれば、多気筒エンジンにおいて冷却液の流れが乱れることを抑制して冷却液をシリンダヘッドのウォータジャケット側とシリンダブロック側排出部側とに安定して流すことが可能となるから、多気筒エンジンを搭載する車両などの製造技術分野において好適に利用される可能性がある。
2 エンジン
20 シリンダブロック
21 シリンダボア
22 シリンダブロックのウォータジャケット
23 冷却液導入部
24 シリンダブロック側排出部
25 ウォータジャケットの内壁部
26 ウォータジャケットの外壁部
30 シリンダヘッド
32 シリンダヘッドのウォータジャケット
40 スペーサ
41 縦壁面
41a、44a、45a 突起部
43、46、47 鍔部
44 整流部
45 分流リブ
#1、#2、#3、#4 気筒

Claims (5)

  1. 直列に配置された複数の気筒のシリンダボアを囲むようにシリンダブロックに設けられたウォータジャケットに該複数の気筒のシリンダボアを囲む縦壁面を備えたスペーサが挿入され、前記シリンダブロックのウォータジャケットの吸気側部分及び排気側部分の一方の外壁部における気筒列の一端側に設けられた冷却液導入部から導入された冷却液を前記シリンダブロックのウォータジャケット及び前記シリンダブロックにガスケットを介して結合されたシリンダヘッドに設けられたウォータジャケットに循環させる多気筒エンジンの冷却構造であって、
    前記冷却液導入部は、該冷却液導入部から前記ウォータジャケットの吸気側部分及び排気側部分の他方に流れる冷却液の流れと、該冷却液導入部から前記ウォータジャケットの吸気側部分及び排気側部分の一方に流れる冷却液の流れと有するように設けられ、
    前記シリンダブロックに、前記シリンダブロックのウォータジャケットの吸気側部分及び排気側部分の一方の外壁部における下方側に該シリンダブロックのウォータジャケットから冷却液を排出するシリンダブロック側排出部が設けられ、
    前記ガスケットに、前記シリンダブロックのウォータジャケットの吸気側部分及び排気側部分の一方に対応する部分に前記シリンダブロックのウォータジャケットと前記シリンダヘッドのウォータジャケットとを連通する連通孔が設けられ、
    前記スペーサは、前記シリンダブロックのウォータジャケットの外壁部に近接するように前記縦壁面から外方に延び、前記冷却液導入部から導入されて前記ウォータジャケットの吸気側部分及び排気側部分の一方へ流れる冷却液の流れを、前記連通孔を通じて前記シリンダヘッドのウォータジャケット側に流れる冷却液の流れと前記シリンダブロック側排出部側に流れる冷却液の流れとに上下方向に分流する分流リブを備えている、
    ことを特徴とする多気筒エンジンの冷却構造。
  2. 前記分流リブは、前記冷却液導入部から気筒列の他端側に所定距離離間するように設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の多気筒エンジンの冷却構造。
  3. 前記シリンダブロックの冷却液導入部にウォータポンプが装着され、
    前記冷却液導入部及び前記ウォータポンプは、前記シリンダブロックのウォータジャケットの下方側に設けられ、
    前記分流リブは、気筒列の一端側から気筒列の他端側に向かうにつれて上方へ傾斜するように設けられている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多気筒エンジンの冷却構造。
  4. 前記冷却液導入部は、前記シリンダブロックのウォータジャケットの吸気側部分の外壁部における気筒列の一端側に設けられ、
    前記スペーサは、前記縦壁面から前記シリンダブロックのウォータジャケットの外壁部に近接するように外方に延びて前記冷却液導入部から導入されて前記ウォータジャケットの排気側部分へ流れる冷却液の流れを整流する整流部を備え、
    前記整流部は、前記スペーサが前記シリンダブロックのウォータジャケットに配置されたときに気筒列の一端側から前記ウォータジャケットの排気側部分において気筒列の一端側から他端側へ、気筒列の他端側において前記ウォータジャケットの排気側部分から吸気側部分へ、前記ウォータジャケットの吸気側部分において気筒列の他端側から一端側へ向かうにつれて上方に連続して傾斜するように設けられ、
    前記整流部における前記ウォータジャケットの吸気側部分の気筒列の一端側と前記分流リブにおける前記ウォータジャケットの吸気側部分の気筒列の他端側とが連結して形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の多気筒エンジンの冷却構造。
  5. 前記スペーサは、前記シリンダブロックのウォータジャケットの吸気側部分に配置される前記縦壁面の下部に前記縦壁面の気筒列方向と直交する方向に最大寸法となる部分に対応して外方に突出する突起部を備えている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の多気筒エンジンの冷却構造。
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