JP2017193888A - 搬入計画システムおよび搬入計画方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】対象物の対象エリアへの搬入についての搬入計画図の作成時間を短縮可能とする。【解決手段】実施形態によれば、搬入計画システム100は、記憶部10、演算部20、入力部30および出力部40を備える。記憶部10は、制約条件および調整上の優先順位を決定するパラメータを含む配置優先条件の入力データを記憶する入力データ記憶部11と、3次元CADデータ記憶部12と、を有する。演算部20は、3次元CADデータ記憶部12に記憶された3DCADデータに基づいて対象とする機器および配管スプールの床面上での干渉を確認する干渉確認部22と、制約条件および配置優先条件に従って、対象となった配管スプールについて干渉が回避可能な配管位置を調整する移動調整部23とを有する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、搬入計画システムおよび搬入計画方法に関する。
原子力発電所の建設では、上階打設前に機器、配管等の搬入を行ういわゆる青空搭載工法と呼ばれる先行搬入工法が採用されている。この先行搬入工法を採用する場合、天井部設置前に工事対象エリアへの機器の据え付け、配管の搬入を行ない、その後そのエリアの天井部設置、すなわち天井スラブ(上階の床スラブ)の打設あるいは最上階の場合は屋根の設置、を行う。青空搭載工法では、通常、工事対象エリアへの天井部設置の後、搬入した配管を据付位置に吊り上げて、床の塗装を行い、塗装完了後に配管の溶接を行っていくという手順をとる。
天井部設置前に工事対象エリアへ配管を搬入する際には、後の工程を考慮して配管を効率良く吊り上げ可能な位置を指示し、搬入する必要がある。この搬入位置の指示は、現状は配管の据付位置指示が記載された図面から、経験や現場確認の結果に基づいて、搬入位置を類推し、搬入計画図を作図する。このため、搬入計画図の作成には、相当な工数を必要とする。また、設計や搬入条件が変更された場合には、変更管理にも、相当な工数を必要としている。
特開2014−178794号公報 特許第5342507号公報
通常の建屋の建設後における機器等の搬入計画に関しては、搬入開始位置から搬入先までの搬入経路の計画や搬入可能期間の算出を行う技術が知られている。しかしながら、このような技術では、配管の搬入位置を指示することができず、前述の課題を解決できない。
そこで、本発明の実施形態は、搬入計画図の作成時間を短縮可能とする搬入計画システムおよび搬入計画方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本実施形態は、対象とする機器および配管スプールの少なくともいずれかを含む対象物の天井部設置前の対象エリアへの搬入を計画する搬入計画システムであって、制約条件および調整上の優先順位を決定するパラメータを含む配置優先条件の入力を受け入れる入力部と、前記入力部が受け入れた前記配置優先条件を記憶する入力データ記憶部と、前記対象物に関する属性情報および前記対象エリア内の配置情報を含む3DCADデータを記憶する3次元CADデータ記憶部と、前記3次元CADデータ記憶部に記憶された前記3DCADデータに基づいて前記対象物の前記対象エリアの床面上での干渉を確認する干渉確認部と、前記干渉確認部による干渉の確認結果に基づいて、前記入力データ記憶部に記憶された制約条件および配置優先条件に従って、対象物についての干渉が回避可能な配置位置を調整する移動調整部と、を有することを特徴とする。
また、本実施形態は、対象とする機器および配管スプールの少なくともいずれかを含む対象物の天井部設置前の対象エリアへの搬入を計画する搬入計画方法であって、3次元CADデータ記憶部が3DCADデータを記憶し、入力データ記憶部が制約条件および調整上の優先順位を決定する配置優先条件を記憶する記憶ステップと、干渉確認部が、前記3DCADデータに基づいて前記対象物の前記対象エリアの床面上での干渉を確認する干渉確認ステップと、前記干渉確認ステップでの確認結果に基づいて、移動調整部が、前記入力データ記憶部に記憶された制約条件および配置優先条件に従って、対象物についての干渉が回避可能な配置位置を調整する調整ステップと、を有することを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、搬入計画図の作成時間を短縮可能とする搬入計画システムおよび搬入計画方法を提供することができる。
実施形態に係る搬入計画システムの構成を示すブロック図である。 実施形態に係る搬入計画システムの対象となる配管スプールの例を示す斜視図である。 実施形態に係る搬入計画システムの対象となる配管スプールの他の例を示す斜視図である。 実施形態に係る搬入計画システムの対象となる配管スプールの並べ替え後の例を示す配管スプールリストである。 実施形態に係る搬入計画システムの対象となる配管スプールの床占有率の例を示す平面図である。 実施形態に係る搬入計画方法の手順を示すフロー図である。 実施形態に係る搬入計画方法の準備処理ステップの詳細手順を示すフロー図である。 実施形態に係る搬入計画方法の調整ステップの詳細手順を示すフロー図である。 実施形態に係る搬入計画システムの出力に基づく配管仮置き用仮設ステージの例を示す斜視図である。 実施形態に係る搬入計画システムの出力に基づく配管仮置き用仮設架台の例を示す斜視図である。 実施形態に係る搬入計画システムの出力に基づく支持位置図の例である。 実施形態に係る搬入計画システムの出力である配管搬入計画図の例である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る搬入計画システムおよび搬入計画方法について説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には、共通の符号を付して、重複説明は省略する。
搬入計画システム100は、対象とするエリア(対象エリア)において、そのエリアの床スラブおよび壁が完成し、かつ天井部設置前の状態において、少なくとも機器・配管等のいずれかを含む対象物の先行的な搬入(先行搬入)を計画するシステムである。ここで、天井部設置前の状態とは、その上階の床スラブ、すなわち対象エリアの天井スラブの打設、あるいは最上階の場合は屋根の設置がなされる前の状態を言う。
ここで、対象物とは、少なくとも機器、配管、空調ダクトおよびケーブルトレイのいずれかを含み、対象エリア内への搬入が必要となる物資をいう。なお、配管は、具体的には、搬入のために分割されたそれぞれの配管スプールである。以下、対象物は、特に注記しない限り、対象エリア内のものであることを前提とする。なお、対象物として、機器、配管、空調ダクトおよびケーブルトレイ以外の物を加えてもよい。また、機器は、以下では、床上に基礎を有する機器をいうものとする。たとえば、空中にあって支持されているような機器は、仮に先行搬入できなくとも、建屋完成後の後入れは可能であることから、空調ダクトやケーブルトレイと同様の扱いをするものとする。
先行搬入の場合、基本的には、建屋外から直接、対象物を、対象エリアの床に吊り入れ、床に置くことになる。また、機器の場合は、基礎に据え付ける、すなわち基礎ボルトの締結までを実施することになる。
図1は、実施形態に係る搬入計画システムの構成を示すブロック図である。搬入計画システム100は、計算機システムを用いたシステムであり、記憶部10、演算部20、入力部30、および出力部40を有する。
ハードウェア構成として、記憶部10は半導体メモリやハードディスクなどの記憶装置により実現可能である。
演算部20は所定のプログラムコードを実行することができる電子回路を備えるものである。また、演算部20を、ASIC等の電子回路を用いたハードウェア処理で実現したユニットまたは計算機として構成し、または、ソフトウェア処理とハードウェア処理とを組み合わせて実現したユニットまたは計算機として構成することも可能である。
入力部30は、キーボード、マウスやスイッチ等直接の入力を受ける装置、信号の入力を受けるコネクタ、電子回路を用いたインターフェイス等のハードウェアとして実現できる。出力部40はCRTやLCD等のディスプレイ、文書や図面等の図書を出力するプリンタのほか、信号を出力するコネクタ、電子回路を用いたインターフェイス等のハードウェアとして実現できる。
なお、記憶部10、入力部30および出力部40については、所定のプログラムコードをプロセッサなどの電子回路において実行することによって実現しても良く、またソフトウェア処理に限らず、例えば、ASIC等の電子回路を用いたハードウェア処理で実現したユニットあるいは計算機として構成しても良いし、ソフトウェア処理とハードウェア処理とを組み合わせたユニットあるいは計算機として構成しても良い。
入力部30は、外部から、制約条件および配置優先条件等に関する情報を受け入れる。ここで、制約条件は、たとえば、機器の周囲の必要空間、壁面からの必要寸法等がある。たとえば、機器とその周囲の必要スペース、および壁から所定の寸法の範囲には、配管スプールを仮置きしない等の条件である。配置優先条件としては、優先的に調整を行う際に基づくべきパラメータ、指標を何にするかという点に関する情報である。たとえば、寸法の大きな順番を第1のパラメータとし、重量の大きな順番を第2のパラメータとするなどの情報である。
また、入力部30は、3次元CAD(Computer Aided Design)のデータ(以下、3DCADデータともいう。)も受け入れる。3DCADデータは、対象物の対象エリア内での3次元的な配置情報のほか、対象物それぞれの材料、密度、重量、対象物同士の組立手順、および対象物の結合・溶接に関するデータなどの少なくともいずれかを含む属性情報、すなわち、対象物を対象エリア内で組み立てるに際して必要となる配置情報以外の情報、を備えている。なお、属性情報のいずれかについては、他の属性情報や配置情報から演算部20で算出するよう構成しても構わない。さらに、入力部30は、調整段階で、必要に応じてなされる外部からの修正入力を受け入れる。
記憶部10は、入力データ記憶部11、3次元CADデータ記憶部12、および調整結果記憶部13を有する。入力データ記憶部11は、入力部30で受け入れた制約条件および配置優先条件等に関する情報を記憶する。3次元CADデータ記憶部12は、入力部30で受け入れた3DCADデータを記憶する。調整結果記憶部13は、演算部20が実施した調整の結果を記憶する。
演算部20は、準備処理部21、干渉確認部22、移動調整部23、充填率算出部24、支持位置算出部25、判定部26、仮設架台等設定部27、選択部28、および図面作成部29を有する。
準備処理部21は、以下のように、調整等の実施に先立って、調整等の実施に見合った形式のデータの作成等、事前の処理を行う。
第1の事前処理として、準備処理部21は、3DCADデータ内の配管スプール2(図2)のそれぞれについて、寸法、重量、重心位置などを算出し、配管スプールリストを作成する。図2は、対象となる配管スプールの例を示す斜視図である。3次元座標x、y、z体系において、3DCADでの配管スプール2の端点PT1の座標(m単位)を、(X1,Y1,Z1)、PT2の座標を、(X2,Y2,Z2)とすれば、各座標軸方向の長さ(m)は、次のように得られる。
ΔX=|X1−X2|、ΔY=|Y1−Y2|、ΔZ=|Z1−Z2| …(1)
すなわち、ΔX、ΔYおよびΔZは、配管スプール2を包絡する直方体の3辺の長さである。
図3は、配管スプールの他の例を示す斜視図である。このように、配管スプール2を包絡する直方体を考えたときに、端点PT1は、その頂点にはない。このような場合は、式(1)によらず、配管スプール2を包絡する直方体の辺の長さを用いる。辺の長さは、3DCADデータ中の各中間のP、P、Pの座標も使用して算出できる。たとえば、図3の場合は、ΔY=|(PT2のY座標の値)−(PのY座標の値)|により得られる。
床面上の配置の検討の上では、x軸方向の寸法ΔXとy軸方向の寸法ΔYを使用する。
3DCADデータは、配管の外形DO(m)、肉厚t(m)、および密度ρ(kg/m)が含まれる。したがって、重量W(kg)は、概ね次のように得られる。なお、πは円周率である。
W=ρ・A・(ΔX+ΔY+ΔZ) …(2)
A=π[DO−(DO−t)]/4 …(3)
第2の事前処理として、準備処理部21は、配管スプールリストにおいて、寸法順、重量順の並べ替えを行う。図4は、対象となる配管スプール2の並べ替え後の例を示す配管スプールリストである。
この配管スプールリストには、配管スプール番号ごとに、長辺寸法(m)、短辺寸法(m)、重量(kg)、外径(m)が収納されている。ここで、長辺寸法はmax(ΔX,ΔY)、短辺寸法はmin(ΔX,ΔY)により算出される。したがって、k番目の配管の床面の占有面積Spkは、最大、ΔX・ΔYとなる。
後述する調整においては、順次、対象を決めて移動先を決定するが、その順番をこの並べ替え後の配管スプールリストに記載の順番で行うことになる。
第3の事前処理として、準備処理部21は、3DCADデータ中の、空調ダクトおよびケーブルトレイに関するデータに基づいて、これらを仮置きするために必要なスペースを算出する。空調ダクトおよびケーブルトレイは、青空搭載ではなく、建屋完成後に搬入することについては、配管に比べれば比較的容易である。このため、全ての配管について先行搬入が可能だった場合にのみ、空調ダクトおよびケーブルトレイの先行搬入を検討する。
第4の準備処理として、準備処理部21は、据え付けられた機器の占有範囲を確定する。機器の占有範囲は、入力データ記憶部11に記憶された制約条件を用いて、それぞれの機器について算出される。
今、壁、柱からの空隙確保に必要な所定の距離の範囲を除いた残りの範囲の面積をStとする。また、N個の機器中のn番目の機器の占有面積をSmnとする。この結果、配管、空調ダクトおよびケーブルトレイを置ける有効な領域である有効エリアの床面積Seは、StからSmn(n=1、…、N)の合計を減じた値となる。
図1で示す干渉確認部22は、対象エリアの機器・配管配置図に基づいて干渉を確認する。ここで、機器・配管配置図とは、機器・配管等が据え付けられた状態を示す図である。この図は、3次元CADにより作成されており、この図の作成に係る情報は、3DCADデータにカバーされている。なお、機器・配管配置図に限定はされない。必要な情報が含まれていれば、他の種類の図面でもよい。
干渉確認部22は、本来の据え付け状態、すなわち、機器・配管配置図において3次元的に配された機器および配管を、床面に2次元的に投影する。この際、空調ダクトおよびケーブルトレイは対象外とする。干渉確認部22は、2次元的に投影した図面(2次元投影図)において、配管が、各機器の占有範囲、および他の配管と干渉する部分を確認する。また、干渉確認部22は、干渉する部分の面積Siを算出する。
移動調整部23は、順次、選択された配管スプール2について、仮想的な移動および/または回転(以下、移動・回転と表示する。)の操作(移動調整)を行う。移動・回転した結果は、調整結果記憶部13に記憶される。機器については、準備処理部21での第4の事前処理によって、全機器の占有範囲が決定される。これに続いて順次、移動・回転後の配管スプール2の占有範囲が決定される。
図5は、配管スプールの床占有率の例を示す平面図である。配管スプール2の組立て時に、配管スプール2にアクセスする必要がある。また、仮置き中にも、パトロールのための通路幅を確保する必要がある。したがって、配管スプール2の外形に、通路幅の1/2以上の所定の寸法を付加して調整用の外形、占有エリアを設定する。
これに続いて対象となった配管スプール2にとっては、有効エリアから、すでに決定された移動・回転後の配管スプール(決定済配管スプール)2の各占有エリアを除いた領域が、使用可能領域となる。この使用可能領域内で、そのエリアの寸法、形状に見合うように、選択された対象の配管スプール2の移動・回転を行う。なお、基本的に、2次元投影位置が、有効エリア内で、かつ決定済配管スプールと干渉しない状態であれば、その配管スプール2の位置は、そのままの位置に決定する。したがって、前記の決定済配管スプールは、移動・回転したものとそのままの位置で決定したものの両者を含む。
充填率算出部24は、配管スプール2の位置決定の都度、対象エリア内の床面の充填率を算出する。
支持位置算出部25は、最終的な調整結果に基づいて、各配管スプール2の支持位置を算出する。
判定部26は、調整途中で、対象エリアの床面が覆い尽くされたかあるいは使用可能領域が残っているか否かの判定、および全ての配管スプール2についての調整を完了したか否かの判定を行う。
仮設架台等設定部27は、判定部26により、調整途中で、対象エリアの使用可能領域が残っていないと判定された場合、すなわち、対象エリアの床面に配置しきれない配管スプール2があると判定された場合に、残りの配管スプール2の情報から、仮設架台、仮設ステージについての条件を算出し、仮設架台、仮設ステージについての基本仕様を設定する。ここで、基本仕様とは、ステージなどの仮置き部分の面積、形状寸法、脚部の長さ等である。
選択部28は、全ての配管スプール2について、対象エリアの床面に配列の調整が終了した場合に、残りの空きスペースの形状に基づいて、先入れ分として残りの空きスペースに配置するケーブルトレイ、空調ダクトを選択する。
図面作成部29は、搬入計画における調整等の演算の途中、および最終の結果として調整結果記憶部13に記憶された情報に基づいて、搬入計画図および必要な場合には仮設架台図等を作成する図面情報を作成する。
出力部40は、調整の途中段階で、その都度、調整の結果を出力するとともに、図面作成部29からの出力にもとづいて、図面を出力する。出力は、表示装置による画面表示、ハードコピーのプリント等により行う。
なお、調整の段階で、各配管スプール2の仮想的な移動・回転を行った結果を、出力部40が表示したときに、外部でこれを確認し修正動作を行うことが可能であり、入力部30が修正内容を受けた場合は、その内容が優先して、配管スプール2の位置が決められる。
演算部40で演算、調整された機器1(図12)や配管スプール2の配置位置の調整結果は、それぞれの機器1や配管スプール2の、端部や中心位置などの予め定めた少なくとも2箇所に関する対象エリア内の位置として示される。対象エリア内の位置は、対象エリア内に予め定めた座標系での座標位置によるほか、例えば、平面図上での壁や柱上の基準点に対する法線方向の距離、すなわち、壁や柱などの基準線上の所定の点からの法線ベクトルにより示すことができる。出力部40は、この機器1や配管スプール2のそれぞれの所定の少なくとも2箇所の配置位置を示すような図面を出力する。
図6は、実施形態に係る搬入計画方法の手順を示すフロー図である。
まず、入力部30が、3DCADデータ、制約条件および配置優先条件に関する情報を読み込む(ステップS01)。入力部30が読み込んだ3DCADデータは、3次元CADデータ記憶部12に記憶される。また、入力部30が読み込んだ制約条件および配置優先条件に関する情報は、入力データ記憶部11に記憶される。
次に、準備処理部21が、調整演算等に先立っての準備処理を実施する(ステップS10)。図7は、この準備処理ステップS10の詳細手順を示すフロー図である。
準備処理部21は、まず、各配管スプール2の寸法および重量を算出する(ステップS11)。次に、準備処理部21は、配管スプール2の寸法順、重量順に並べ替えを行い、並べ替え後の配管スプールリストを作成する(ステップS12)。
また、準備処理部21は、3DCADデータに収納されたケーブルトレイおよび空調ダクトの物量に関する情報を読み出し、それぞれの占有面積を算出する(ステップS13)。この際、ケーブルトレイは、段積みが可能であるので、段積み状態での占有面積を算出する。
また、各機器については、先入れした段階で据え付けるため、そのアクセス、仮置き中の監視等に周囲のエリアが必要である。準備処理部21は、各機器について、この必要エリアを含めた占有範囲を確定する(ステップS14)。
図6に示すように、これ以降、準備処理部21によって優先順位づけされた結果である並べ替え後の配管スプールリスト(図4)に記載された配管スプール番号の順に選択された配管スプール2のそれぞれについての調整が、順次実施される。
まず、干渉確認部22が、3次元CADデータ記憶部12に記憶された3DCADデータに基づいて、機器および配管の3次元の配置を床面に投影した2次元投影状態での干渉の確認を行う(ステップS02)。
次に、移動調整部23が、選択された配管スプール2について、有効エリアからすでに調整された配管スプール2に占有された範囲を除く使用可能領域内での位置調整を行う(ステップS20)。位置調整は、仮想的な移動および必要に応じて回転を含めて実施される。図8は、実施形態に係る搬入計画方法の調整ステップS20の詳細手順を示すフロー図である。
移動調整部23は、既設定対象、すなわち、機器と、すでに位置調整した配管スプール2の占有範囲を除く使用可能領域を導出する(ステップS21)。
次に、移動調整部23は、対象とする配管スプール2の移動方向、移動量、回転方向、および回転量を算出する(ステップS22)。移動調整部23は、この結果に基づいて、対象とする配管スプール2の位置について、移動および/または回転を仮想的に実施する(ステップS23)。
移動調整部23は、この結果を決定結果情報として、調整結果記憶部13に出力し、調整結果記憶部13はこれを記憶する(ステップS24)。
次に、図6に示すように、判定部26は、床面にスペース上の余裕があるか否かを判定する(ステップS03)。床面に余裕があると判定された場合(ステップS03 YES)には、判定部26は、全配管スプール2について調整を行ったか否かを判定する(ステップS04)。
ステップS03で、判定部26が、床面にスペース上の余裕がないと判定した場合(ステップS03 NO)には、仮設架台等設定部27は、調整されなかった残りの配管スプール2の仮置きに必要な平面的な広さを確定する(ステップS06)。この結果に基づいて、仮設架台等設定部27は、残りの配管スプール2を搭載する仮置き用仮設ステージ、あるいは仮置き用仮設架台の必要寸法、必要高さ等を設定し、形状を確定する(ステップS07)。
図9は、配管仮置き用仮設ステージの例を示す斜視図である。仮置き用ステージ201は、ステージ脚201aで床から立ち上がり、ステージ上に、配管スプール2を搭載する。ステージ脚201aの床面での位置は、使用可能領域の中から選定する。また、ステージ脚201aの長さは、仮置き用ステージ201の下方に設置された調整済みの配管スプール2の高さ、すなわち、ΔZに必要な間隙を加えた寸法とする。
図10は、配管仮置き用仮設架台の例を示す斜視図である。仮置き用架台202は、仮置き用架台脚202aで床から立ち上がり、複数の置台上に、配管スプール2を収納する。仮置き用架台脚202aの位置、および長さについても、ステージ脚201aと同様である。
ステップS04で、判定部26が、全ての配管スプール2について調整を行っていないと判定した場合(ステップS04 NO)には、ステップS02以降を繰り返す。
ステップS04で、判定部26が、全ての配管スプール2について調整を行ったと判定した場合(ステップS04 YES)には、選択部28が、ケーブルトレイ、空調ダクトの先入れ分を選択する(ステップS05)。
ステップS05のケーブルトレイ、空調ダクトの先入れ分の選択、あるいは、ステップS07の仮設架台等の設定の次に、支持位置算出部25は、各配管スプール2についての支持位置の算出を行う(ステップS08)。図11は、実施形態に係る搬入計画システムの出力に基づく支持位置図の例である。黒丸Wは、配管スプール2の重心位置を示す。また、白丸A1および白丸A2は、支持位置を示す。
以上の結果は、すべて、調整結果記憶部13に記憶される。図面作成部29は、調整結果記憶部13に記憶された情報に基づいて、搬入計画図、支持部位置図および必要な場合には仮設架台図等を作成する図面情報を作成する。出力部40は、図面作成部29からの情報に基づいて、これらの図面を出力する(ステップS09)。図12は、実施形態に係る搬入計画システムの出力である配管搬入計画図の例である。機器1、配管スプール2、ケーブルトレイ3、および空調ダクト4の仮置き場所が表示される。
以上のように、本実施形態によれば、搬入計画が自動的に行われ、搬入計画図の作成時間を短縮することができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。また、各実施形態の特徴を組み合わせてもよい。さらに、これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…機器、2…配管スプール、3…ケーブルトレイ、4…空調ダクト、10…記憶部、11…入力データ記憶部、12…3次元CADデータ記憶部、13…調整結果記憶部、20…演算部、21…準備処理部、22…干渉確認部、23…移動調整部、24…充填率算出部、25…支持位置算出部、26…判定部、27…仮設架台等設定部、28…選択部、29…図面作成部、30…入力部、40…出力部、100…搬入計画システム、201…仮置き用ステージ、201a…ステージ脚、202…仮置き用架台、202a…仮置き用架台脚

Claims (6)

  1. 対象とする機器および配管スプールの少なくともいずれかを含む対象物の天井部設置前の対象エリアへの搬入を計画する搬入計画システムであって、
    制約条件および調整上の優先順位を決定するパラメータを含む配置優先条件の入力を受け入れる入力部と、
    前記入力部が受け入れた前記配置優先条件を記憶する入力データ記憶部と、
    前記対象物に関する属性情報および前記対象エリア内の配置情報を含む3DCADデータを記憶する3次元CADデータ記憶部と、
    前記3次元CADデータ記憶部に記憶された前記3DCADデータに基づいて前記対象物の前記対象エリアの床面上での干渉を確認する干渉確認部と、
    前記干渉確認部による干渉の確認結果に基づいて、前記入力データ記憶部に記憶された制約条件および配置優先条件に従って、対象物についての干渉が回避可能な配置位置を調整する移動調整部と、
    を有することを特徴とする搬入計画システム。
  2. 前記配置優先条件のパラメータは、少なくとも前記対象物の寸法を含むことを特徴とする請求項1に記載の搬入計画システム。
  3. 前記移動調整部による移動調整の結果に基づいて、前記配管スプールのそれぞれについてそれを支持する位置を算出する支持位置算出部をさらに有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の搬入計画システム。
  4. 前記移動調整部は、
    前記対象物の調整の都度、使用可能領域の有無および全配管スプールについて終了したか否かを判定可能に構成されるとともに、
    全配管スプールについての調整を終了する前に、判定部により使用可能領域がないと判定された場合に、残りの配管スプールを床の上方に仮置きするための設備条件を設定可能に構成されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の搬入計画システム。
  5. 前記3次元CADデータ記憶部に記憶された3DCADデータに基づいて、各配管スプールについての前記配置優先条件のパラメータを算出し、前記優先順位に従った配管スプールリストを作成する準備処理部をさらに有することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の搬入計画システム。
  6. 対象とする機器および配管スプールの少なくともいずれかを含む対象物の天井部設置前の対象エリアへの搬入を計画する搬入計画方法であって、
    3次元CADデータ記憶部が3DCADデータを記憶し、入力データ記憶部が制約条件および調整上の優先順位を決定する配置優先条件を記憶する記憶ステップと、
    干渉確認部が、前記3DCADデータに基づいて前記対象物の前記対象エリアの床面上での干渉を確認する干渉確認ステップと、
    前記干渉確認ステップでの確認結果に基づいて、移動調整部が、前記入力データ記憶部に記憶された制約条件および配置優先条件に従って、対象物についての干渉が回避可能な配置位置を調整する調整ステップと、
    を有することを特徴とする搬入計画方法。
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