JP2014178794A - 搬入経路計画システム - Google Patents

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Abstract

【課題】搬入経路計画システム等に関して、経路上における対象物と構造物との干渉の状態を判定する処理を含む処理全体の計算時間を短縮することができる技術を提供する。
【解決手段】搬入経路計画システムは、3次元の構造物の内部の空間において3次元の物体を搬入出のために移動させるための経路を生成する経路生成部11と、3次元の物体の姿勢の状態を含む複数の状態を立案する姿勢変更部17と、3次元の物体の状態を経路に対して垂直な面に投影して2次元の物体のデータを得る移動物体投影処理部13と、3次元の構造物を経路に対して垂直な面に投影して2次元の構造物のデータを得る構造物投影処理部14と、前記2次元の物体と2次元の構造物とを重ね合わせた2次元の平面において物体の領域と構造物の領域との干渉の状態を判定する干渉判定部15と、干渉判定結果データを出力する出力部16とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、コンピュータ情報処理の技術に関し、特に、建物などの空間及び構造物に対して部品や資材や機器などの対象物を搬入または搬出する経路を計算により計画する技術に関する。
例えばプラント等の施工や予防保全などにおいては、旧部品の搬出や新部品の搬入、及び所定の位置への据付などの作業が行われる。その際、部品などの搬出入の対象物と、その搬出入される対象の空間及び周囲構造物とにおける接触などの干渉が多く生じ得る。そのため、その干渉の結果の輻輳などにより、施工などの上での隘路となり得る。即ち搬出入の非効率による高コストや期間増加などの問題につながる。
経路計画に関する先行技術例としては、特開平06−168303号公報(特許文献1)が挙げられる。特許文献1は、膨大な据付最小ユニットの最適な据付手順を容易に検討できる据付け計画の支援を行うことが記載されている。特許文献1は、配置図形情報を据付可能な最小ユニットに分割し、据付最小ユニットの作業ステップの関連付け、搬入経路、干渉確認、作業時間等の計算とアニメーション表示、及びこれらの検討結果から得られる据付手順の最適化等を、計算機により出力することが記載されている。特許文献1は、据付作業が効率良く安全に行われる据付手順計画を効率良く作成できることが記載されている。
なお経路計画に関連する技術として、本願発明者による出願である、特願2012−6155号がある。この出願は、対象物と周囲構造物が干渉しない経路を自動的に計算する技術を記載している。この出願の技術において、経路計画機能は、対象物データ、構造物データ、及び搬入機器データ等を用いて、始点と終点とを結ぶ複数の経路候補を立案し、当該経路上の対象物の位置に応じた複数の姿勢候補を立案し、経路候補及び姿勢候補について、対象物とその周囲構造物との干渉状態を判定し、その結果に基づき、対象物とその周囲構造物とが干渉しない対象物の姿勢を含む1つ以上の効率的な経路の情報を出力することを記載している。この出願の技術は、GPGPU(General-purpose computing on graphics processing units)等を用いた並列演算処理により、対象物の多数の姿勢候補における干渉判定を同時処理することにより、干渉しない姿勢を算出することを記載している。
特開平06−168303号公報
経路計画に関する従来技術は、前述の経路上の対象物と構造物との干渉の状態を判定及びチェックする際には、対象物の3次元形状データと、例えばプラント等の構造物の3次元形状データとを用いて、両者の重複する領域を算出すること等により、干渉の状態を判定及びチェックする処理を行う。
しかしながら、例えばプラント等の構造物は、当該構造物を構成する3次元CADオブジェクト等の要素の数が多数あるいは膨大である。従来技術による、3次元形状データを用いた干渉判定の処理、及び干渉判定を含む経路生成などの処理は、多数の3次元構造物のオブジェクトに対して干渉判定処理などを行う必要があるため、3次元構造物のオブジェクトの数が増えるほど、計算機の計算量が多大になり、計算時間が増加してしまう課題がある。
図29は、上記従来技術における計算時間の増加の課題について示す。2901の線に示すように、上記干渉判定処理に要する計算時間は、計算対象となる3次元構造物オブジェクトの数に比例して増加してしまう。従って、この計算時間を例えば2902のように短縮できることが要求される。
本発明の目的は、搬入経路計画システム、即ち構造物の内部の空間において対象物を搬入出するための経路を生成または計画するシステム等に関して、経路上における対象物と構造物との干渉の状態を判定する処理を含む処理全体の計算時間を短縮することができる技術を提供することである。
本発明のうち代表的な形態は、搬入経路計画システム等であって、以下に示す構成を有することを特徴とする。
一実施の形態の搬入経路計画システムは、計算機を用いたプログラム処理により実現される処理部として、3次元の構造物の内部の空間において3次元の物体を搬入出のために移動させるための経路を生成する、経路生成部と、前記3次元の物体の姿勢の状態または平行移動の状態を含む複数の状態を立案する、状態立案部と、前記3次元の物体の状態を前記経路の接線方向に対して垂直な平面である第1投影面に投影することにより2次元の物体のデータを得る、第1投影処理部と、前記3次元の構造物を前記経路の接線方向に対して垂直な平面である第2投影面に投影することにより2次元の構造物のデータを得る、第2投影処理部と、前記2次元の物体のデータと、前記2次元の構造物のデータとを重ね合わせた、2次元の平面において、前記物体の領域と前記構造物の領域とが重複または近接する領域を算出することにより、前記物体と前記構造物との干渉の状態を判定して干渉判定結果データを得る、干渉判定部と、前記干渉判定結果データを含む情報を出力する、出力部と、を有する。
前記出力部は、前記物体と前記構造物とが干渉しない前記物体の状態を含んで構成される前記経路を含む情報を、記憶手段に保存し、ユーザインタフェースの画面に表示する。また、前記出力部は、前記物体と前記構造物とが干渉する前記物体の状態を含んで構成される前記経路を含む情報を、記憶手段に保存し、ユーザインタフェースの画面に表示する。
一実施の形態の搬入経路計画システムは、前記経路に含まれている曲線の経路が直線の経路に変換されるように前記構造物及び前記物体の形状を座標変換処理する、座標変換部を有し、前記第1投影処理部は、前記座標変換処理後の前記3次元の物体の状態を前記第1投影面に投影し、前記第2投影処理部は、前記座標変換処理後の前記3次元の構造物を前記第2投影面に投影する。
前記状態立案部は、前記物体の姿勢の状態として、前記経路上の点において前記物体の姿勢を規定する座標系の回転軸の周りに所定の角度の単位で回転させた状態を立案する。また、前記状態立案部は、前記物体の平行移動の状態として、前記経路上の点において当該経路の接線方向に対して垂直な平面の内部において前記物体を所定の距離の単位で平行移動させた状態を立案する。
本発明のうち代表的な形態によれば、搬入経路計画システム、即ち構造物の内部の空間において対象物を搬入出するための経路を生成または計画するシステム等に関して、経路上における対象物と構造物との干渉の状態を判定する処理を含む処理全体の計算時間を短縮することができる。本発明のうち代表的な形態によれば、干渉判定処理を含む処理全体の計算時間が、3次元構造物のオブジェクトの数に比例して増加しないように抑制することができる。
本発明の一実施の形態のシステムの構成を示す図である。 図1の搬入経路計画システムの主計算装置及び端末装置のハードウェア及びソフトウェアの構成例などを示す図である。 図1の搬入経路計画システムを1つの装置で構成した場合の形態を示す図である。 搬入経路計画システムの経路計画機能の持つ処理機能の1つである干渉判定処理機能のブロック構成を示す図である。 搬入経路計画システムの経路計画機能による全体的な処理のフロー例を示す図である。 端末装置におけるユーザインタフェース画面の表示例を示す図である。 (a)〜(d)は、対象物の例及び座標系を示す図である。 (a)〜(c)は、対象物の余裕空間の設定の例を示す図である。 対象物の姿勢を規定する回転の角度を表現する座標系の例を示す。 構造物及び経路などの第1の例を示す図である。 構造物及び経路などの第2の例を示す図である。 構造物及び経路などの第3の例を示す図である。 余裕空間を含んだ3次元の形状の経路の例を示す。 対象物及び構造物に対する経路上における3次元から2次元への投影面の構成例を示す図である。 対象物、構造物、部分経路、及び投影面などの例を示す図である。 図15の構成例に対応した、対象物の3次元から2次元への平行投影処理による投影面の構成例を示す図である。 図15の構成例に対応した、構造物の3次元から2次元への平行投影処理による投影面の構成例を示す図である。 図15〜図17の各投影面のYZ平面の構成例を示す図である。 投影面における干渉判定処理の際に、余裕距離を用いて、干渉の状態を判定する処理に対応した画面例を示す図である。 (a),(b)は、座標変換処理の例を示す図である。 図20(b)の経路及び構造物に対して平行投影処理を施す例を示す図である。 平行移動処理に対応する経路のパターン例をXY平面で示す図である。 図22の経路に関して、YZ平面における平行移動の状態の立案により、干渉無しの経路を探索した例を示す図である。 当初の経路の方向に対して斜め方向の移動を使用する例を示す図である。 姿勢変更処理に対応する経路のパターン例をXY平面で示す図である。 (a)〜(c)は、各角度の回転の場合における姿勢の状態の立案の例を示す図である。 (a)〜(d)は、干渉判定処理の際に、投影面内において対象物を平行移動させながら、干渉無しの経路を探索する例を示す図である。 (a)〜(d)は、干渉判定処理の際に、各投影面に対象物の姿勢の状態を投影し、干渉無しの経路を探索する例を示す図である。 従来技術における計算時間の増加の課題について示す図である。 従来技術と本実施の形態との効果を比較して示す図である。
以下、図面に基づいて、本発明の一実施の形態のシステムについて詳細に説明する。なお実施の形態を説明するための全図において同一部には原則として同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお本明細書では主に構造物の内部に対象物を搬入する例を用いて説明するが、構造物の内部から外部へ対象物を搬出する場合にも同様に適用可能である。
[概要等]
本実施の形態のシステムは、プラント等の構造物の設計、施工、及び予防保全などの用途に使用される搬入経路計画システムであり、資材等の搬入出の対象物における搬入出の始点と終点とを結ぶ経路を自動的に生成及び計画する機能を有する。またこの機能は、移動物体である対象物が経路の途中にある構造物と干渉しないような経路を自動的に生成する機能を含む。またこの機能は、対象物が経路の途中にある構造物と干渉するかどうかを判定してその結果を画面に出力してユーザが確認できる機能を含む。またこの機能は、3次元の対象物の回転や平行移動による状態を含めた効率的な経路を生成する機能を含む。またこの機能は、対象物を搬入出するために用いる搬入手段の特性を考慮して上記経路を生成する機能を含む。
本実施の形態のシステムの経路計画機能は、構造物の内部における対象物の搬入出のための任意の経路における対象物の位置及び姿勢を規定する角度を含む状態を決定または確認する際に、対象物及びその周囲の構造物の3次元オブジェクトの形状を、経路の接線方向に垂直な平面へ投影した2次元画像データを得る。この投影の際、処理データ量が3次元から2次元へ圧縮されていると言える。そして本経路計画機能は、上記2次元画像データにおける投影平面の内部において、対象物の領域とその周囲の構造物の領域との干渉の状態を判定する処理を一挙に行う。これにより、この干渉判定処理は、従来技術のように3次元データ同士の比較によって干渉の状態を判定する処理の場合に比べて、処理データ量が少なく計算が高速化される。従って、経路計画に関する全体的な計算時間が短縮される。
[システム構成(1)]
図1は、本発明の一実施の形態のシステムの構成例を示す。一実施の形態のシステムの全体は、搬入経路計画システム1、対象物31、構造物32、搬入機器33、及び設計装置50等を有する。搬入経路計画システム1は、主計算装置10と端末装置20とが通信ネットワークで接続される構成である。主計算装置10及び端末装置20は、経路計画機能F1とGUI表示機能F2とを含み、これらの機能は例えば公知のクライアントサーバシステムとして実現される。主計算装置10は、本システムの主要な計算処理や制御処理などを担当する。主計算装置10は、経路計画機能F1及びGUI表示機能F2に関する主な処理を行う。端末装置20は、必要に応じて主計算装置10に対し処理要求を送信し、主計算装置10は、それに対する処理結果データを端末装置20へ応答する。なお主計算装置10と端末装置20に分けずに1つの装置に統合した形態も勿論可能である。
経路計画機能F1は、後述の干渉判定処理機能(図4)を含み、例えば後述の図5のような処理を行う。GUI表示機能F2は、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)となる表示画面を制御する機能を有する。
一実施の形態のシステムのユーザUとして、搬入作業者UA、経路計画者UBを有する。搬入作業者UAは、搬出入の作業を実施する人や、その作業指示を行う人などである。経路計画者UBは、搬出入の経路を計画する人や、その計画や作業を遠隔から指示する人などである。搬入作業者UAは、例えば構造物32の内部の空間において対象物31及び搬入機器33の傍におり、端末装置20を携帯して使用する。経路計画者UBは、例えば主計算装置10や端末装置20や設計装置50を操作する。
対象物31は、搬出入の対象となる移動物体であり、部品、資材、機器などを含み、例えば配管などである。
構造物32は、対象物31が搬出入される対象となる空間及び建物などであり、例えば施工対象のプラントである。なお構造物32は、施工の進捗などに応じて、その一部である構造物が移動されることにより、構造物32の全体の形状の状態が変動し得る。例えば経路の終点で対象物31を構造物32の一部として据え付けることにより、構造物32の形状が更新される。
搬入機器33は、搬入手段の1つとして、構造物32の内部で対象物31を搬出入及び移動させるための機器であり、例えば台車、クレーン、ホイスト、チェーンなどが挙げられる。なお搬入手段として人を含む。搬入機器33は、例えば、クレーンの回転やチェーンの伸縮を操作することにより、対象物31を移動させたり、対象物31の姿勢の角度を変化させる。なお人が直接的に対象物31を運ぶ場合、搬入機器33は必要無い。搬入機器33は、それぞれ固有の3次元形状、及び、移動等に関する特性を有する。
構造物32の内部で移動物体である対象物31を搬入出する作業のために搬入機器33を使用する場合、対象物31だけでなく搬入機器33についても構造物32との干渉の可能性がある。本システムは、経路を計画する際、搬入機器33の3次元形状を、対象物31の3次元形状に一体化したオブジェクトを設定してもよい。これにより、計算の簡略化による計算時間の短縮ができる。また搬入機器33を用いる場合、ユーザUは本システムの画面で移動物体に対して使用する搬入手段を複数の中から選択して設定することができる。
設計装置50は、公知のCADやCAM等に対応した設計SW(ソフトウェア)51を備える。設計装置50は、経路計画者UBまたは別の設計者により使用される。設計装置50は、設計SW51を用いて、移動物体データD1、構造物データD2、及び搬入手段データD3を含むデータ情報を作成または取得し、記憶手段である設計DB(データベース)55に管理する。なお設計装置50と主計算装置10が一体化された形態としてもよい。
移動物体データD1は、対象物31の3次元CADオブジェクト等のデータ、及び2次元の画像データ等を含む。
構造物データD2は、構造物32の3次元CADオブジェクト等のデータ、及び2次元の画像データ等を含む。構造物データD2は、例えば設計及び施工の対象となるプラント等の建物の設計図データを含む。
搬入手段データD3は、搬入機器33等の搬入手段の3次元CADオブジェクト等のデータ、及び後述の搬入機器33の特性のデータ等を含む。
本システムの利用例は以下である。搬入作業者UAは、端末装置20の画面に、構造物32の内部での対象物31の搬入出の作業のための経路などの情報を表示する。例えば、端末装置20は、現在の対象物31及び搬入作業者UAの位置から経路上の進行方向の様子を3次元または2次元で画面に表示する。そして例えば、当該経路上、対象物31の前方に、搬入の障害となりそうな構造物32が存在する場合、搬入作業者UAは、画面でその構造物32を指定し、その構造物32と対象物31との干渉の状態に関するチェックを依頼する。すると、端末装置20は、主計算装置10に対して、その干渉の状態のチェックを依頼する。主計算装置10は、依頼された干渉の状態が、既に計算済みである場合は、その干渉判定結果データを読み出して応答し、計算済みでない場合は、依頼された干渉の状態について、干渉判定処理を実行し、その干渉判定結果データを応答する。そして搬入作業者UAは、端末装置20の画面において、上記の干渉の状態として、干渉が発生するか否か、及び干渉が発生する場合はその発生の箇所などの情報を、2次元または3次元の情報として確認することができる。また上記利用例と同様に、経路計画者UBは、主計算装置10またはそれに接続される経路計画者UB用の端末装置において、その画面に、上記の利用例と同様の各種の情報を表示し、経路の計画や、干渉の状態のチェックなどが可能である。
[システム構成(2)]
図2は、図1の搬入経路計画システム1の主計算装置10及び端末装置20のハードウェア及びソフトウェアの構成例などを示す。本実施の形態では、主計算装置10は、並列演算器であるGPGPU219を搭載したサーバコンピュータである。主計算装置10は、1台のサーバとするが、複数台のサーバの連結による構成としてもよい。また主計算装置10は、GPGPU219による並列演算ではなく、通信ネットワーク90上のクラウドコンピューティングサービスへアクセスして同様の並列演算の機能を実現してもよい。
本実施の形態では、端末装置20は、タッチセンサ及び液晶ディスプレイなどを搭載したタブレットPCである。端末装置20は、通信ネットワーク90を介して主計算装置10と通信して主計算装置10の機能を利用する。端末装置20は、そのグラフィカルユーザインタフェース(GUI)となる表示画面において、後述のように対象物31、構造物32、及び経路などの各種の情報を表示する。
主計算装置10の経路計画機能F1は、ユーザUの指示入力や、端末装置20からの要求などに応じて、CPU211の処理及びGPGPU219の並列演算処理を利用しつつ、搬出入の経路を計画する計算処理などを行う。主計算装置10の経路計画機能F1は、CPU211からの指示に基づきGPGPU219を用いて、経路計画に関する多数の経路に関する並列演算処理を行う。
主計算装置10は、設計装置50から、経路計画に必要な、移動物体データD1、構造物データD2、及び搬入手段データD3を含む各データを取得し、主計算装置10の内部の記憶手段である記憶装置217に管理する。
主計算装置10で管理及び参照されるデータ情報として、移動物体データD1は、個々の対象物31ごとに設定される位置や状態や各種の属性情報を含む。同様に、構造物データD2は、個々の構造物32ごとに設定される位置や状態や各種の属性情報を含む。同様に、搬入手段データD3は、個々の構造物32ごとに設定される位置や状態や各種の属性情報を含む。
なお、ユーザUは、端末装置20や他の装置に備える公知のレーザスキャナ等の機能を使用して、構造物32の内部の空間を撮像することにより、その時点の構造物32の3次元の状況をデータとして取得してもよい。この場合は、例えば端末装置20からその撮像したデータを主計算装置10に送信し、主計算装置10は当該データを構造物データD2に反映する。
図2において、主計算装置10は、CPU211、RAM212、ROM213、入力装置214、出力装置215、通信I/F(インタフェース)装置216、記憶装置217、表示用演算器218、GPGPU219、及びバスなどで構成される。CPU211によりROM213や記憶装置217などから本実施の形態のプログラムやデータをRAM212へロードして処理を実行することにより、サーバ側の経路計画機能F1などを実現する。入力装置214、出力装置215は、キーボードやディスプレイ及びその入出力インタフェース制御処理部などを含む。通信I/F装置216は、通信ネットワーク90に対するインタフェース処理を行う。記憶装置217は、ディスクやカード等の二次記憶装置である。GPGPU219は、GPGPUボードなどで構成される。表示用演算器218は、グラフィックボードなどで構成される。
端末装置20は、CPU221、RAM222、ROM223、入力装置224、出力装置225、通信I/F装置226、記憶装置227、表示用演算器228、及びバスなどで構成される。CPU221によりROM223や記憶装置227などから本実施の形態のプログラムやデータをRAM222へロードして処理を実行することにより、クライアント側の経路計画機能F1などを実現する。入力装置224、出力装置225は、タッチパネル及びその入出力インタフェース制御処理部などを含む。通信I/F装置226は、通信ネットワーク90に対するインタフェース処理を行う。記憶装置227は、ディスクやカード等の二次記憶装置である。表示用演算器228は、グラフィックボードなどで構成される。
[システム構成(3)]
図3は、上記搬入経路計画システム1を1つの装置により構成した場合の形態を示す。特に、搬入経路計画システム1の経路計画機能F1のうちの干渉判定処理機能を含む計算装置300の構成例を示す。計算装置300は、制御部310、記憶部320、入力部330、表示部340、通信部350、及びバス等で構成される。制御部310は、投影平面算出部311、2次元画像算出部312、干渉領域算出部313、移動距離算出部314、姿勢変更点算出部315、画面出力部316を含む。記憶部320は、移動物体3次元形状情報記憶部321、構造物3次元形状情報記憶部322、搬入手段情報記憶部323、経路情報記憶部324、移動物体2次元画像情報記憶部325、構造物2次元画像情報記憶部326、干渉領域記憶部327、移動距離記憶部328、及び姿勢変更点記憶部329を有する。
移動物体3次元形状情報記憶部321は、移動物体データD1に対応した情報を記憶する。構造物3次元形状情報記憶部322は、構造物データD2に対応した情報を記憶する。搬入手段情報記憶部323は、搬入手段データD3に対応した情報を記憶する。経路情報記憶部324は、後述の経路データD4に対応した情報を記憶する。移動物体2次元画像情報記憶部325は、後述の移動物体2次元データD5に対応した情報を記憶する。構造物2次元画像情報記憶部326は、後述の構造物2次元データD6に対応した情報を記憶する。
投影平面算出部311は、3次元データから2次元データへの投影処理に係わる投影平面を算出する処理として、例えば経路の接線方向に対して垂直な平面を算出する処理を行う。2次元画像算出部312は、3次元データから2次元データへの投影処理による2次元の投影平面の画像データを算出する処理を行う。干渉領域算出部313は、2次元の投影平面の内部において移動物体の領域と対象物の領域とが重複または近接する領域を、干渉領域として算出し、干渉領域記憶部327に記憶する処理を行う。移動距離算出部314は、経路上における移動物体が構造物との干渉無しで移動することができる距離を算出し、移動距離記憶部328に記憶する処理などを行う。姿勢変更点算出部315は、経路上における移動物体の姿勢を変更する位置を算出し、姿勢変更点記憶部329に記憶する処理を行う。画面出力部316は、記憶部320に管理される上記の各種のデータ情報をユーザUの操作に応じてユーザインタフェース画面に表示する処理を行う。
[干渉判定処理機能]
図4は、搬入経路計画システム1の経路計画機能F1の処理機能の1つである干渉判定処理機能のブロック構成を示す。干渉判定処理機能は、計算機のプログラム処理により実現される処理部として、経路生成部11、座標変換部12、移動物体投影処理部13、構造物投影処理部14、干渉判定部15、出力部16、姿勢変更部17を有する。また、干渉判定処理機能は、扱うデータ情報として、移動物体データD1、構造物データD2、搬入手段データD3、経路データD4、移動物体2次元データD5、構造物2次元データD6、干渉判定結果データD7、等を有する。
移動物体データD1は、移動物体である搬入出の対象物の3次元の形状データを含み、例えば3次元CADオブジェクトデータを含む。構造物データD2は、プラント等の構造物の3次元の形状データを含み、例えば3次元CADオブジェクトデータを含む。搬入手段データD3は、搬入機器などの搬入手段の3次元の形状データを含み、例えば3次元CADオブジェクトデータを含む。経路データD4は、少なくとも点と線とから成る、複数の経路のデータ情報を含み、各々の経路が複数の部分経路から成る場合はその部分経路の情報も含む。移動物体2次元データD5は、移動物体の2次元の投影面での形状の情報を含む投影面画像データ等を含む。構造物2次元データD6は、構造物の2次元の投影面での形状の情報を含む投影面画像データ等を含む。干渉判定結果データD7は、干渉判定の結果データとして経路における移動物体の状態と周囲構造物との干渉の有無や当該干渉の発生の位置などの情報を含む。
経路生成部11は、移動物体データD1、構造物データD2、搬入手段データD3を入力し、複数の経路を生成し、経路データD4として出力する。座標変換部12は、経路データD4に基づき、曲線を含む部分経路に関して、構造物データD2の3次元構造物及び対応する移動物体データD1の3次元移動物体について、座標変換処理を行う。
移動物体投影処理部13は、経路データD4の経路に基づき、移動物体データD1の移動物体の3次元オブジェクトを、経路の接線方向に垂直な平面を投影面として、3次元から2次元への平行投影処理を行う。これにより、投影面画像データを含んだ移動物体2次元データD5を得る。
構造物投影処理部14は、経路データD4の経路に基づき、構造物データD2の3次元構造物を、経路の接線方向に垂直な平面を投影面として、3次元から2次元への平行投影処理を行う。これにより、投影面画像データを含んだ構造物2次元データD6を得る。この投影面画像データは、経路上に複数の構造物が存在する場合はそれらの形状が1つの投影面の中に一挙に投影されている。
干渉判定部15は、移動物体2次元データD5と、構造物2次元データD6とを用いて、2次元移動物体の投影面画像と2次元構造物の投影面画像とを重ね合わせた1つの2次元平面において、2次元移動物体の領域と2次元構造物の領域とが重複する領域を算出する処理等により、両者の干渉の状態を判定する処理を行う。これにより、干渉判定部15は、干渉発生箇所の情報などを含む干渉判定結果データD7を得る。干渉判定結果データD7は、干渉無し経路401の情報と、干渉有り経路402の情報とを含む。
出力部16は、干渉判定結果データD7を記憶手段に保存する処理、並びに、干渉判定結果データD7に基づいて干渉発生箇所情報などを含む各種情報をユーザインタフェース画面に表示する処理などを行う。出力部16は、例えば、干渉無し経路401、または、干渉有り経路402、またはそれら両方の情報を、ユーザインタフェース画面において表示する。なお干渉無し経路401や干渉有り経路402の情報は、経路データD4の一部として反映される。出力部16は、例えば画面に干渉無し経路401や干渉有り経路402の情報を表示する場合は、構造物、経路、対象物の位置及び姿勢、干渉有無、干渉発生箇所などの各情報を3次元または2次元の形式でまとめた画面データを生成して表示する。
姿勢変更部17は、上記干渉判定結果データD7を参照し、経路上において当該移動物体の姿勢では構造物との干渉が発生する場合、移動物体データD1を用いて、移動物体の姿勢の状態を変更する処理を行う。姿勢変更部17は、言い換えると状態立案部であり、上記干渉を回避できる経路を探索するために、移動物体の姿勢の変更の状態を候補として立案する処理を行う。移動物体の姿勢は、対象物の座標系の各回転軸(φ,θ,ψ)の周りの角度などによって規定される。姿勢変更部17は、姿勢の角度を変更するにあたり、例えば30度や45度や90度といった所定の最小角度単位を用いて、移動物体の姿勢の角度の状態を立案してもよい。
なお後述するが、姿勢変更部17は、移動物体の状態の変更ないし立案として、姿勢の角度の変更だけでなく、姿勢の角度を維持したまま、経路の接線方向に垂直な平面内で移動物体を平行移動させる状態の変更ないし立案が可能である。この場合、姿勢変更部17は、平行移動の状態を立案するにあたり、例えばY方向の10画素、Z方向の10画素といった所定の最小平行移動単位を用いて、移動物体の平行移動の状態を立案してもよい。
姿勢変更部17は、上記立案した3次元の移動物体の状態を表す、姿勢情報411または平行移動情報412を記憶し、移動物体投影処理部13に渡す。移動物体投影処理部13は、上記立案された3次元の移動物体の状態を、前述と同様に2次元の平面に投影処理することにより、移動物体2次元データD5の内容を更新する。その後、干渉判定部15により、上記立案された移動物体の状態についての干渉判定が前述と同様に行われる。
[搬入経路計画処理]
図5は、搬入経路計画システム1の経路計画機能F1による全体的な処理のフロー例を示す。S1等は処理ステップを表す。各処理の詳細については後述する。
(S1) 条件設定及びデータ入力処理S1は、端末装置20等におけるユーザUの操作に基づき、経路計画機能F1に関する条件の情報を設定し、また、前述の移動物体データD1、構造物データD2、搬入手段データD3等のデータを入力する。主計算装置10は、設定された条件の情報を条件設定データD0として管理する。ユーザUは、経路計画や干渉判定などを実施したい場合は、画面においてメニュー等から経路計画や干渉判定などを選択して実行する。
(S2) 経路生成処理S2は、経路生成部11により行われる。経路生成処理S2は、ユーザUの操作により選択される、または自動的な処理により設定される、始点と終点の情報を用いて、当該始点と終点とを結ぶ複数の経路を候補として自動的に生成する処理を行う。これにより生成したデータは、経路データD4として記憶される。なおS2の時点では経路と構造物との干渉判定はせず、詳細な経路は後のステップで決定されるので、S2の時点で生成する経路は、点と線とから成る簡略的なデータ構造の経路でよい。
(S3) 経路選択処理S3は、S2で生成された複数の経路から任意の1つの経路を選択する。またこの際、必要ならば、計算しやすいように、1つの経路を複数の部分経路に分割し、部分経路ごとに同様の処理を行うようにてもよい。部分経路も、その上位の階層の経路と同様に、点と線とから成る。なお以下の説明では、部分経路のことを単に経路ともいう。なお1つの経路を複数の部分経路に分割する場合は、部分経路の終点と次の部分経路の始点とを一致させるようにする。一致が無理な場合は、その部分経路の終点と次の部分経路の始点とを結ぶ部分経路を追加する。
(S4〜S17) S4〜S17は、S3で選択される経路ごとの処理を同様に繰り返すステップである。
(S5) 座標変換処理S5は、座標変換部12により行われる。座標変換処理S5は、経路またはその部分経路に関して、円弧のような曲線の経路を有している場合に、当該曲線経路部分が直線的な経路になるように、絶対座標系(X,Y,Z)から極座標系(θ,Y,Z)などへの座標系の変換処理を行う。座標変換処理S5は、当該曲線経路部分に対応した3次元構造物及び対応する3次元移動物体に対して、座標変換処理を施すことにより、変換後の3次元形状データを得る。なお座標変換処理S5は、3次元構造物の座標変換に合わせて、対応する3次元移動物体の座標変換を行う必要がある。座標変換処理S5により、曲線経路部分を直線的な経路部分へと変換することにより、次のS6の投影処理が容易化及び高速化される。
(S6) 構造物の3次元−2次元の投影処理S6は、経路上における移動物体の前方にある構造物の3次元の形状を、経路の接線方向に対して垂直な平面である2次元の投影平面へと投影処理することにより、投影面画像である構造物2次元データD5を得る。本実施の形態では、特に、S6の投影処理は、直線的な経路ないし部分経路における終点の位置で投影面を構成する。上記S5の処理により曲線経路は直線経路に変換済みであるため、S6の投影処理は、直線的な平行投影処理になるので、計算時間が短くて済む。また、S6の投影処理は、後述のように、経路上に複数の構造物が存在する場合にも、1回の投影処理によって、複数の構造物を1つの投影平面へ一挙に投影することができるので、計算時間の短縮に寄与する。
(S7) 対象物の3次元の状態の立案処理S7は、前述の姿勢変更部17による姿勢変更処理を含む。この立案処理S7は、移動物体である対象物の3次元の状態として、前述の姿勢または平行移動の状態を立案する。言い換えると、立案処理S7は、姿勢を変更するための回転軸とその回転の角度、あるいは、平行移動の方向とその距離を立案する。立案処理S7は、立案した姿勢情報411または平行移動情報412を、構造物データD2との関連付けで管理する。立案処理S7は、例えば、与えられた経路の始点の位置にある3次元の対象物の姿勢を、位置は維持したまま、そのローカル座標系における各回転軸(φ,θ,ψ)の周りに所定の角度単位ごとに回転させた状態を立案する。立案処理S7は、例えば、与えられた経路の始点の位置にある3次元の対象物を、姿勢は維持したまま、絶対座標系における経路の接線方向に垂直な平面の内部において所定の方向及び所定の距離単位ごとに平行移動させた状態を立案する。なお本実施の形態ではS7の処理で姿勢と平行移動との両方の状態を立案するが、一方のみを立案する形態も可能である。
(S8) 対象物状態選択処理S8は、S7で立案された複数の状態から任意の1つを選択する。
(S9〜S13) S9〜S13は、S8で選択された状態ごとの処理を同様に繰り返すステップである。なおS9〜S13の処理の際には、前述のGPGPU219による並列演算を用いて、複数の状態に関する処理を並列に実行するようにしてもよい。
(S10) 対象物の3次元−2次元の投影処理S10は、S8で選択した3次元の対象物の状態を、経路上における接線方向に対して垂直な平面である2次元の投影平面へと投影処理することにより、投影面画像である移動物体2次元データD5を得る。
なおS6の投影処理及びS10の投影処理は、公知の平行投影処理を用いることができる。S10において、移動物体の投影平面を、S6で作成済みの構造物の投影平面と同じにする形態も可能である。これによりS6の構造物の投影面画像の中に、S10の移動物体を重ね合わせるようにした1つの投影面画像が得られる。S6やS10の投影処理の際には、どの位置の構造物やどの対象物の状態を投影したのかが後でもわかるように、投影処理後のデータに情報を付与しておくか、関連付け情報を管理しておく。
(S11) 2次元投影面での干渉判定処理S11は、上記S6で作成した構造物2次元データD6の投影面画像データと、S10で作成した移動物体2次元データD5の投影面画像データとを1つに重ね合わせた2次元の投影平面において干渉の状態を判定する処理を行う。即ち、干渉判定処理S11は、当該2次元の投影平面の内部において、移動物体の領域と対象物の領域とが重複する領域を算出することにより、干渉有無や干渉発生箇所を判定する。S11の処理は、上記重複する領域がある場合、結果を干渉有りとし、またその箇所に対応する構造物の位置などを求める。
なおS11の処理は、後述するように、面内で移動物体の領域と構造物の領域とが重複する領域を算出する以外にも、面内で移動物体の領域と構造物の領域とが所定の距離以内になる場合に干渉有りとして判定するといった方式も可能である。
S11の処理は、2次元の平面の内部での公知の画像処理により実現でき、3次元のオブジェクト同士の比較処理などは必要としないので、高速に実現できる。
またS11で上記干渉有りの場合、干渉判定部15は、経路データD4等を用いて、経路上の始点の対象物の位置から干渉発生箇所の構造物の位置までの距離などを簡単に求めることができる。よって、干渉判定部15は、その距離を、搬入可能距離情報として、干渉判定結果データD7内に保存してもよい。搬入可能距離は、与えられた経路上において対象物を同じ姿勢の状態のままどの位置まで周囲構造物との干渉無しで搬入が可能かを表している。
(S12) 干渉判定結果データ保存処理S12は、出力部16により、S11の干渉判定の結果を含む情報を、干渉判定結果データD7として記憶する。本実施の形態は、特に、干渉判定結果データD7として、移動物体の状態と構造物との干渉が無い場合の干渉無し経路401の情報と、移動物体の状態と構造物との干渉が有る場合の干渉有り経路402の情報との両方をスナップショットとして保存しておく。これにより後で、当該干渉判定結果データD7から各状態の情報を読み出し及び参照することができる。例えば構造物の内部での搬入作業中の場合、上記干渉状態をすぐにその場で端末装置20の画面で表示して確認することができる。また事前の設計案の検討の場合、上記干渉状態を適宜読み出して参照することで構造物や対象物の設計変更に有用である。他の形態として、例えば計算及び記憶のリソースを節約したいといった場合には、干渉判定結果データD7として、上記干渉無し経路401の情報のみを保存するようにしてもよいし、逆に干渉有り経路402の情報のみを保存するようにしてもよい。
(S14) S14は、S9〜S13の処理について、ある経路に関して立案された移動物体の複数の状態についてのすべての処理が完了したかを判断し、完了していない場合(N)はS8へ戻り、完了した場合(Y)はS15へ進む。S8へ戻った場合は、まだ選択されていない別の状態を選択する。
(S15) 干渉無し結果出力処理S15は、出力部16により、第1の出力処理として、S9〜S13の結果、干渉無し経路401が得られた場合は、その情報を経路データD4の一部として反映する。干渉無し経路401は、その経路の始点で移動物体をその姿勢や平行移動の状態に変更することにより、その経路上を干渉無しで移動できることを示している。
(S16) 干渉有り結果出力処理S16は、出力部16により、第2の出力処理として、S9〜S13の結果、干渉有り経路402が得られた場合は、その情報を経路データD4の一部として反映する。干渉有り経路402は、その経路の始点で移動物体をその姿勢や平行移動の状態に変更した場合に、その経路上で干渉が発生することを示している。
なおS15やS16の出力処理は、リアルタイムにユーザインタフェース画面へ当該情報を表示するようにしてもよい。
(S18) S18の処理は、S4〜S17の処理における、複数の経路についてのすべての処理が完了したかを判断し、完了していない場合(N)はS3へ戻り、完了した場合(Y)はS19へ進む。S3へ戻った場合、未選択の別の経路を選択する。
(S19) 経路評価処理S19は、詳細は後述するが、上記S18までに得られた経路データD4における、干渉無し経路401を含む複数の経路の候補について、所定の観点による評価処理を行うことにより、複数の経路の候補に順位付けをする。経路評価処理S19は、例えば予め設定された、またはユーザUにより指定された、所定の観点に対応したアルゴリズムにより、複数の各々の経路に評価点を付けることで、順位付けをする。経路評価処理S19は、複数の干渉無し経路401について、どの経路が効率的なのかを上記評価処理により判定し、その結果の順位に基づき、ユーザUに対して効率的な経路から順に推奨として出力することができる。上記評価処理の観点の一例は、始点から終点までの経路上において対象物の姿勢をなるべく変更せずに移動することができる経路を、高い評価とする。なお上記評価処理の観点は、予め所定のアルゴリズムとして経路計画機能F1を構成するプログラムに組み込まれていてもよいし、ユーザUの設定操作により複数の観点から選択可能としてもよい。また経路評価処理S19を行わない形態も勿論可能である。また経路評価処理S19のうちの評価点を付ける処理などは、前述の各処理ステップ中に併せて実行してしまってもよい。例えば前述の姿勢の角度の変更や平行移動の際に、それぞれ対応する評価点をカウントしておくこと等が可能である。
(S20) 結果出力処理S20は、出力部16により、上記S19までの最終的な結果の情報を記憶手段に保存する処理、並びにユーザインタフェース画面に表示する処理を行う。結果出力処理S20は、経路データD4に基づき、上記最終的な結果の情報をまとめて経路計画データD8として構成し、記憶手段に保存する。また結果出力処理S20は、経路計画データD8に対応する情報を、主計算装置10または端末装置20のユーザインタフェース画面に表示するための画面データを生成し、当該画面データをユーザインタフェース画面へ表示する処理を行う。経路計画データD8は、例えば、複数の各々の経路について、構造物の内部において搬入手段を用いて対象物を経路の始点から終点まで各姿勢を含む状態で移動させる場合の計画を、2次元または3次元の形式で表現する情報を含む。ユーザUは上記経路計画データD8の内容を画面で参照して確認することができ、これにより、実際に使用するための経路の選択や変更、構造物の設計の変更などに有効活用できる。
また経路計画データD8は、干渉無し経路401の情報をまとめたデータとしてもよいし、干渉有り経路402の情報をまとめたデータとしてもよいし、それら両方の情報をまとめたデータとしてもよい。また経路計画データD8は、S19による複数の経路の順位付けがある場合は、その複数の経路の順位付け情報を含む。その場合、結果出力処理S20は、複数の経路を、高い評価の経路から順に画面へ出力する。これによりユーザUは画面において複数の経路の候補のうち高い評価の経路から先に確認することができる。これにより、ユーザUは効率的な経路を選択しやすく、低コストな計画が実現しやすい。またユーザUはその後任意の時点で上記保存された経路計画データD8を画面で参照して確認することができる。
結果出力処理S20は、画面に、干渉判定結果の情報として、干渉有無、干渉発生箇所、及び干渉を回避できる経路の候補などの情報を表示してもよい。
なお上記経路計画機能F1の処理の結果、干渉無し経路401が得られない場合、言い換えるとすべての経路が干渉有り経路402となる場合も起こり得る。その場合、経路計画機能F1は、ユーザUに対し、条件設定や、始点及び終点の選択を変更して試行するように促す。また、干渉有り経路402については、前述の搬入可能距離の情報を出力することにより、ユーザUは経路上で対象物をその搬入可能距離の到達点の位置まで移動させ、その位置を新たな経路の始点として設定することができる。これにより、この新たな始点による経路を対象として、図5の処理を同様に行わせることで、干渉無しの経路を探索することができる。
また設計などの用途の場合、上記のように始点と終点の設定を変更しても干渉無しの経路が得られない場合は、その結果を利用して、ユーザUにより設計変更として、構造物の配置を変更することや、対象物や構造物のサイズや種類などを変更することも可能である。例えば移動物体である配管のサイズを小さくしたり、構造物である壁や柱のサイズを小さくしたり、といった設計変更により、干渉無しの経路を探索することができる。
[ユーザインタフェース画面]
図6は、端末装置20におけるグラフィカルユーザインタフェース画面の表示例を示す。本画面は、搬入経路計画システム1の経路計画機能F1に対応したアプリケーションソフトウェアとして、ウィンドウ内に、メニューg1、搬入経路g2、姿勢g3、干渉発生箇所g4、搬入可能距離g5、等の情報を表示した例を示す。メニューg1からは、経路生成、経路確認、干渉チェックといった各機能をユーザUが選択して実行可能である。
搬入経路g2の表示においては、構造物、移動物体である対象物、経路などを3次元または2次元の形式で表示する。g2の例は、選択したある1つの経路である、点p1から点p5までの経路R1に関して、その関連情報を含めて表示した例である。また例えば、ユーザUによる構造物の指定の操作、例えばクリックに応じて、その構造物と、対象物との干渉の状態を、別の領域などに表示するようにしてもよい。
姿勢g3の表示においては、搬入経路g2の表示に対応して、経路ごとに対応付けられた対象物の姿勢の状態を表示する。姿勢の状態の表示は、例えば、姿勢を規定する角度の情報を表示してもよいし、3次元や2次元の画像で姿勢の状態を表示してもよい。g3は、例えば点p1から点p2までの部分経路r1における移動の際の姿勢が(φ1,θ1,ψ1)であることを示している。
干渉発生箇所g4の表示においては、搬入経路g2の経路における部分経路ごとに、対象物と構造物との干渉状態を2次元投影面で表示する。この表示は、2次元投影面の内部で、対象物の2次元の領域と、経路上に存在する各構造物の2次元の領域とを重ね合わせて表示し、対象物と構造物とが干渉する領域を強調表示する。g4の例は、部分経路r1、部分経路r2、部分経路r3ごとの表示を示している。また部分経路r2の例のように曲線の経路については、座標変換処理による変換後の構造物を含む経路上で、対象物を投影した画像を表示する。
なお干渉発生箇所g4の表示において、2次元投影面における構造物や対象物の表示は、各オブジェクトの形状だけでなく、奥行き方向(例えばX方向)の距離や厚さの違いがわかりやすいように、色や座標などの情報を付与して表示してもよい。例えば奥行き方向の距離や厚さが大きいオブジェクトほど、黒に近い階調で表示してもよい。
搬入可能距離g5の表示は、搬入経路g2の経路における部分経路ごとに、前述の搬入可能距離の情報を表示する。例えば始点p1から点p2までの部分経路r1において、当該経路の途中の構造物と干渉有りの場合は、始点p1から当該構造物の位置に対応した点までの距離が搬入可能距離として表示される。
本システムは、図6の画面例に限らず、後述の例のような各種の情報を画面に表示可能である。
[対象物及び座標系]
図7は、移動物体である対象物31の例、及び座標系を示す。(a)は、3次元の対象物として、L字形に曲がった配管の場合を示す。(X,Y,Z)は絶対座標系ないしワールドワイド座標系を示す。(x,y,z)は相対座標系ないしローカル座標系を示す。Pないしpは、対象物の位置座標の点を示し、例えば経路上の対象物の現在位置の点や、対象物の代表点などを示す。なお経路上の位置の点も同様にPないしpで示す。なお対象物の位置を示す代表点は、対象物の3次元のオブジェクトにおける任意の点を設定可能である。本明細書の例では、3次元の対象物の表面の1点、あるいは3次元の対象物の内部の内接球の中心点、あるいは3次元の対象物の外部の外接球の中心点、あるいは対象物の重心点などをとることができる。
(b)は、(a)の対象物に対応したYZ平面での形状を示す。(c)は(a)の対象物に対応したXY平面の形状を示す。(d)は(a)の対象物に対応したXZ平面の形状を示す。なお以下の説明において、対象物の位置などを示す場合、対象物のローカル座標系の位置から共通のワールドワイド座標系の位置に変換した後の位置として、P(X1,Y1,Z1)等の表現により示すが、これに限らず可能である。
なお経路計画機能F1による計算処理にあたり、対象物や構造物において複数の座標系が混在している場合、それぞれのローカル座標系などにおける対象物などの位置を、共通のワールドワイド座標系(X,Y,Z)における位置へと変換してから計算処理を行えばよい。
[対象物の余裕空間]
図8は、対象物31の余裕空間の設定の例を示す。経路計画の計算を簡略化及び高速化するために、また、実際の搬入出の作業を余裕化するために、対象物、構造物、及び経路等における3次元オブジェクトに余裕空間を設定してもよい。以下のいずれの例も適用可能である。なお設定は、前述の条件設定及びデータ入力処理S1等でユーザUにより画面で可能である。
(a)は、対象物31の3次元オブジェクトの形状(なおここでは簡略的に2次元で示す)に関して、膨張処理を施すことにより、余裕空間801を確保した例を示す。この膨張処理は、対象物31のオブジェクトを構成する各面(なお平面でも曲面でもよい)における任意の点において、その法線方向外側に所定の距離をとることで、当該面をオフセットする。これにより得られる3次元の形状を余裕空間801の外形とする。言い換えると当該形状を、空間的な余裕をとって拡張された対象物とする。元の対象物31と上記外形との間の空間を余裕空間801という。
(b)の例は、対象物31の内部に内接する第1の球をとり、対象物31の外側に、第1の球の中心点と同じ中心点とした第2の球をとり、第2の球を、余裕空間801の外形とした例を示す。
(c)の例は、対象物31に対する絶対座標系(X,Y,Z)、もしくは対象物31に固定的に付与されるローカル座標系(x,y,z)において、各軸に平行な辺を持つ直方体をとり、その直方体を対象物31に外接し、その直方体を余裕空間801の外形とした例を示す。
なお余裕空間801を用いる場合、前述の干渉判定処理の際、第1の手法としては、余裕空間801を設定した3次元オブジェクトを用いて計算を行う。第2の手法としては、後述のように、余裕空間801無しの3次元オブジェクトを用いて、2次元投影平面内において所定の余裕距離を設定して干渉判定を行う。
[姿勢及び座標系]
図9は、対象物31の姿勢を規定する回転の角度を表現する座標系の例を示す。本座標系(φ,θ,ψ)は、第1姿勢角度として、X軸周りの回転角度(ロール角)であるφとし、第2姿勢角度として、Y軸周りの回転角度(ピッチ角)であるθとし、第3姿勢角度として、Z軸周りの回転角度(ヨー角)であるψとする。なお例えば、角度φは、対象物の長手方向や進行方向に合わせてとるとよい。角度ψは、対象物の短手方向に合わせてとるとよい。なお対象物の姿勢を表す形式として、オイラー角(φ,θ,ψ)に限らず、他の形式も同様に適用可能である。
[構造物及び経路(1)]
図10は、構造物32及び経路などの第1の例を示す。構造物32は、例えば施工対象のプラントであり、大量の配管などの部品から構成され、配管などの部品が入り組む複雑な構造を有する。例えば、点p1を始点とする対象物31を、点p5を終点及び据付位置とした経路R1が計画される。経路R1は、点p1〜p5、部分経路である経路r1〜r4から成る。本システムは、例えばこの経路R1上で対象物31を搬入する際の姿勢の状態について干渉判定を行い、干渉が発生しない経路を立案する。本システムは、干渉判定の結果、始点p1での姿勢では途中の構造物32と干渉が発生する場合、始点p1の姿勢を、途中で干渉が発生しない姿勢へ変更し、当該変更された姿勢を含む経路を候補として出力する。
[構造物及び経路(2)]
図11は、構造物32及び経路などの第2の例を示す。図11の経路R1は、搬入の始点P1=p1、及び搬入の終点P2=p5とし、点p1〜p5、部分経路である経路r1〜r4から成る。経路は、基本的な情報管理としては、点と線とのつながりから構成される。点は、種類として始点、終点、途中点などを有する。線は、種類として直線、円弧などの曲線を有する。経路の点と線は、それぞれ属性情報が付与されて管理される。経路を構成する線が直線のみである場合、当該経路は折れ線となる。なお実際の経路は、後述のように、対象物31を搬入出させるための3次元の形状を有し、点と線を中心としてその周りに3次元の領域を確保した形状となる。
本システムの経路計画機能F1は、例えば図11の経路R1を対象として干渉判定などを処理する際、当初の経路R1の始点P1と終点P2との間を、複数の部分経路である経路r1〜r4に分割し、それぞれ同様に処理するようにしてもよい。なお経路の分割の際は、基本的に各部分経路の始点及び終点を一致させるようにする。例外的に、干渉状態によっては、経路の途中で経由する点を変更し、新たな部分経路を追加するようにしてもよい。また、1101は、点p1から点p2への経路r1における、途中に経由する点の例を示す。1102は、点p1から1101の点までの移動距離を示す。例えば点p1から点p2への経路r1において、その途中にある構造物1103との干渉が発生する場合、経路r1の搬入可能距離は、点p1から構造物1103の手前の位置までの距離になる。
[構造物及び経路(3)]
図12は、構造物32及び経路などの第3の例を示す。本例は、所定の始点P1と終点P2との間を結ぶ複数の経路の一部の例を示す。前述の経路生成部11は、ユーザUにより指定された始点P1と終点P2との間を結ぶ複数の経路を、公知のアルゴリズム等に従って自動的に生成する。なおこの生成の時点では、干渉判定はしないため、点と線による簡易な経路を生成すればよい。また、経路生成部11により自動的に経路を生成する以外にも、ユーザUにより画面で任意に点や線を指定して経路を設定することが可能である。
[3次元の経路]
図13は、余裕空間を含んだ3次元の形状の経路1300の例を示す。まず点と線による基本的な経路として点p1〜p3による経路R1があるとする。この経路R1上における対象物31の余裕空間1301を搬入機器33の分も含めて確保する。これにより点と線による経路R1のモデル上で、当該余裕空間1301を含めた対象物31を動かすことにより、3次元の立体的な経路1300が構成される。
[投影面]
図14は、対象物31及び構造物32に対する経路上における3次元から2次元への投影面の構成例を示す。経路の例として図11と同様の経路R1があるとする。3次元から2次元への投影面は、基本的には、部分経路の始点または終点の位置で構成される。経路上の点の接線方向に対して垂直な方向に2次元投影面が構成される。
まず点p1から点p2への直線的な部分経路である経路r1において、始点p1に、対象物31の投影面J0が構成される。経路r1の接線方向がX方向であり、その垂直なYZ平面において、投影面J0が構成される。また、経路r1の終点p2に、構造物32の投影面J1が構成される。次に点p2から点p3への曲線的な部分経路である経路r2において、途中の点paまたは終点p3に、構造物31の投影面J2aまたはJ2bが構成される。投影面J2aは、経路r2の円弧の途中の点paで投影面を構成した場合である。投影面J2bは、経路r2の円弧の終わりの点p3で投影面を構成した場合である。同様に、点p3から点p4への直線的な経路r3において、終点p4に、構造物32の投影面J3が構成される。
[部分経路及び投影面]
図15は、対象物31、構造物32、部分経路、及び投影面などの例を示す。図15の経路r1は、前述の図11の経路R1のうちの部分経路r1に対応する。経路r1は、始点P1から終点P2へのX方向への直線的な経路である。構造物32の例は、YZ平面の断面が四角形である、X方向への直線的な通路の例を示す。この通路の途中に、構造物32として、例えば2つの長方体の構造物1501,1502が存在する例を示す。通路の奥行き方向及び対象物31の進行方向をX方向とし、それに垂直な面を構成する方向がY方向及びZ方向である。X方向の位置X1に、対象物31の始点P1(X1,Y1,Z1)がある。位置X2に、第1の構造物1501の手前側の面がある。位置X3に、第2の構造物1502の手前側の面がある。位置X4に、経路r1の終点P2がある。J01は、点P1の位置X1における対象物31の投影面を構成するYZ平面を示す。J02は、点P2の位置X4における経路r1上の構造物32の投影面を構成するYZ平面を示す。
[対象物の投影面]
図16は、図15の構成例に対応した、対象物31の3次元から2次元への平行投影処理による投影面J01の構成例を示す。前述のS10の投影処理により、始点P1及び位置X1の対象物31の3次元の形状を、周囲に構造物が無い位置X1bの投影面J01bであるYZ平面に平行投影処理する。S10の投影処理は、仮想的に位置X1bの投影面J01bを構成する。この投影面J01bを、始点P1及び位置X1の対象物31の投影面J01とする。この平行投影処理により、投影面J01内における対象物31の点Pの位置座標は、(X1,Y1,Z1)から(0,Y1,Z1)になる。投影面J01において、1601は、対象物31が投影された領域を示す。
[構造物の投影面]
図17は、図15の構成例に対応した、構造物32の3次元から2次元への平行投影処理による投影面J02の構成例を示す。前述のS6の投影処理は、位置X2の第1の構造物1501及び位置X3の第2の構造物1502の3次元の形状を、経路r1の終点P2の位置X4に対応したYZ平面である投影面J02に平行投影処理する。投影面J02において、1701は、第1の構造物1501が投影された領域を示し、1702は、第2の構造物1502が投影された領域を示す。
[投影面]
図18は、上記図15〜図17の各投影面のYZ平面の構成例を示す。図18は、位置X1の対象物31の投影面J01、位置X4の構造物32の投影面J02、及び、投影面J01と投影面J02とを1つに重ね合わせた干渉判定用の投影面J03を有する。なお説明を簡単にするため、ここでは投影面の形状を正方形とし、通路の断面の形状と合わせた形状とするが、投影面の大きさや中心点などの設定は、他の形態も可能である。例えば対象物31や構造物32や経路の中心点の周りに所定の大きさで投影面が設定される。投影面の中心点をQで示す。対象物31の投影面J01内には、例えば中心点Qの付近、点P1の位置(Y1,Z1)の付近に対象物31のL字形の領域1601があり、当該領域の座標情報などを有する。構造物32の投影面J02内には、例えば右下及び左上の位置に、構造物32の四角形の領域1701,1702があり、それぞれ座標情報などを有する。
干渉判定用の投影面J03は、本例では、対象物31のL字形状の領域1601と、第1の構造物1501の四角形の領域1702とが一部重複している。これにより、前述の干渉判定処理S11は、干渉有りと判断し、この重複する領域を干渉領域1800として出力する。干渉判定部15は、干渉判定として、例えば上記投影面内での重複領域が少ないものほど、効率的な経路の候補として判定する。また干渉判定部15は、干渉判定として、上記重複領域が少なく、姿勢の変更が少ない経路を、効率的な経路の候補として判定する。また例えば、干渉判定部15は、上記重複領域の面積の大小などによって、干渉の度合いを判定し、その情報を出力してもよい。
[余裕距離]
図19は、上記投影面J03における干渉判定処理の際に、余裕距離を用いて、干渉の状態を判定する処理に対応した画面例を示す。投影面J03内において、対象物31の領域1901と、構造物32の領域1902とがある。この対象物31の領域1901は、前述の余裕空間801が設定されていない3次元の対象物31のオブジェクトから、2次元の投影面J01への投影処理により得られた領域とする。構造物32の領域1902も同様に、余裕空間801が設定されていない3次元の構造物32のオブジェクトから、2次元の投影面J02への投影処理により得られた領域とする。本処理例は、投影面J03内において、余裕距離Lを設定する。例えば図示のように画面でユーザUの操作により余裕距離Lを設定可能である。前述の干渉判定処理S11は、投影面J03内において、対象物31の領域1901と、構造物32の領域1902との間に、余裕距離Lを確保できる場合は干渉無しと判定し、余裕距離Lを確保できない場合は干渉有りと判定する。
[座標変換処理]
前述のS5の座標変換処理の例について以下に説明する。まず前述の経路生成部11及び経路生成処理S2は、例えば対象物31の搬入機器33の特性に対応して、曲線経路を含んだ経路を生成する。例えばある搬入機器33の特性として、クレーンなどにより対象物31を移動させる場合、回転の軌道が含まれるため、対象物31の経路として円弧などの曲線経路が可能である。
座標変換部12及び座標変換処理S5は、経路を構成する部分経路が上記のように円弧などの曲線経路である場合に、当該曲線経路を対象として、直交座標系から極座標系への座標変換処理を実行する。これにより曲線経路を直線経路へ変換する。これにより、後の投影処理S6が、直線的な平行投影処理になるため、投影処理が容易化及び高速化される。
図20は、座標変換処理S5の例を示す。(a)は、例えば円柱状の対象物31と、断面が四角形の直線的な構造物32とを有する。2000は、構造物32のYZ断面及び投影面を示す。2000bは、YZ断面2000に対応した画像を示す。2001は、円弧の形状の部分経路の例を示す。この円弧の部分経路の始点がp1、終点がp2、円弧の中心点がpa、半径がr、角度がθである(なおここで使用しているθは回転の角度の1つを示すθとは別とする)。XY平面内に円弧を有する。座標変換部12は、上記曲線の経路2001及び当該経路2001に対応付けられた構造物32の部分及び対象物31に対して、公知の極座標変換処理を施す。これにより、曲線の経路2001を、(b)のように、直線的な部分経路2002となるようにする。パラメータXはパラメータθに変換されている。変換後の座標系は(θ,Y,Z)で表される。またこの座標変換処理に伴い、(a)の直線的な構造物32は、その3次元の形状が、(b)のように、曲線的な構造物2003へと変形される。またこれに併せて、対象物31の3次元の形状が2004のように変形される。構造物2003は、例として、通路の床及び天井に相当する平板がZ方向下方へたわんだ形状を有する。
なお上記座標変換処理S5における直交座標系(X,Y,Z)に対する極座標系の表現としては例えば円柱座標系(θ,r,Z)などが適用可能である。変換式としては、X=r×cosθ、Y=r×sinθ、Z=Zである。これに限らず、極座標系の表現、及び直交座標系と極座標系との変換処理は、公知の他の形式を適用可能である。
図21は、図20(b)の経路2002、及び構造物2003に対して、前述の投影処理S6である平行投影処理を施す例を示す。投影処理S6は、経路2002における接線方向であるX方向に対して垂直なYZ平面に、構造物2003のYZ断面に対応した投影面2005を構成する。投影処理S6は、この投影面2005に対して、曲線的な構造物2003を平行投影処理する。これにより下に示す投影面画像2005bが得られる。図21の投影面画像2005bは、図20の画像2000bに比べて、構造物32の通路の床及び天井に相当する領域のZ方向の厚さh1,h3が大きくなっている。
[経路方針]
本システムの経路計画機能F1は、始点と終点との間の1つの部分経路に関して、対象物31の姿勢の変更や平行移動の状態の立案により、干渉を回避できる経路を探索することができる。その際、部分経路の構成の基本的な方針として、まず与えられた始点と終点とを一時的に確定とし、その始点と終点との間において対象物31の姿勢を変更することは避ける。即ち1つの部分経路は、1つの姿勢が対応付けられる。姿勢の変更は、部分経路と部分経路との間の点の位置で行われる。部分経路の始点において対象物の姿勢を変更し、または平行移動し、その立案の状態で経路上の構造物との干渉が発生しない場合は、当該状態のまま、対象物を終点の方向へ移動させる。
なお上記基本的な方針では対応できない場合、即ち、対象物の姿勢の変更や平行移動を試行しても、当初の部分経路の途中にある構造物との干渉が回避できない場合、ユーザUの操作などに基づいて当該部分経路の始点と終点を再設定してもよい。例えば干渉が発生する位置に新たな終点や始点を再設定してもよい。これにより別の部分経路が設定されるので、当該部分経路に関して同様に探索を行うことができる。
[平行移動処理(1)]
前述のS7の対象物の3次元の状態の立案処理に関する詳細な例を以下に示す。
まず、対象物31の平行移動の状態を立案して投影面内で干渉判定を行い、干渉しない経路を探索する場合の処理例を示す。この平行移動の処理の場合、対象物及び構造物を投影面J03に対して一度投影すれば、その投影面J03の内部において、対象物の領域をY方向及びZ方向に平行移動させることにより、干渉の状態の判定と、干渉しない状態及び経路の探索とが可能である。
図22は、上記平行移動処理に対応する経路のパターン例をXY平面で示す。本例は、対象物31を立方体とする。構造物32は前述の図15の例と概略同様であり、X方向への直線的な通路とする。その通路の進行方向の右手側に構造物1501がある。部分経路である経路r1は、始点P1の位置(X1,Y1,Z1)、終点P2の位置(X4,Y1,Z1)であり、X方向への直線的な経路である。位置X2は構造物1501の手前の面の位置である。なお図面中「NG」は干渉有りを示し、「OK」は干渉無しを示す。
上記の始点P1と終点P2との間の経路r1は、前述のように投影面J01と投影面J02との重ね合わせの投影面J03における干渉判定処理を行うと、構造物1501との干渉有りの結果となる。K1は、経路r1における搬入可能距離であり、点P1の位置X1から位置X2bまでの距離である。位置X2bは、経路r1上をX方向へ位置X2まで対象物31を進めた場合に干渉する位置で停止した位置を示す。なお簡略的にはX2=X2bとして取り扱い、K1をX1からX2までの距離としても構わない。
図23は、図22の経路r1に関して、YZ平面における平行移動の状態の立案により、干渉無しの経路を探索した例を示す。2301は平行移動の状態の立案例を示し、始点P1の位置(X1,Y1,Z1)から、Y方向へ所定の距離sで平行移動した場合を示す。平行移動後の点paの位置(X1,Y1+s,Z1)である。この平行移動の状態について、前述の投影面J03での干渉判定を行うことで、例えば構造物1501との干渉無しの結果となる。この場合、新たな経路r1aは、始点P1から点paへY方向へ平行移動し、点paからX方向へ点pdまで直進し、点pdから当初の終点P2へY方向へ平行移動する、といった経路となる。また新たな経路r1aは、これに限らず、点P1,pa,pdの順の経路として、点pdを新たな終点に設定してもよい。
図24は、更に、経路r1の始点P1の位置のYZ平面と、終点P2の位置のYZ平面との間において、当初の経路r1の方向であるX方向に対して斜め方向の移動を使用する例を示す。経路2401は、始点P1から、構造物1501と干渉しない点pbを経由するように、X方向に対してY方向へ斜めの方向へ直進し、位置X4の点Pfへ至る経路を示す。干渉判定の結果を利用してこのように斜めに移動する経路も候補として可能となる。経路2402は、当初の経路r1に対して斜めに移動する別の経路の例であり、始点P1からY方向へ距離s2で平行移動し、その点phから、当初の終点P2へ向かって斜めに直進する例である。ただしこの場合、構造物1501の後方の面の位置X2cに応じて平行移動の点phを決める必要はある。
[姿勢変更処理(1)]
次に、対象物31の姿勢を規定する角度を変更する状態を立案し、投影面内で干渉判定を行い、干渉しない経路を探索する場合の処理例を示す。この姿勢変更の処理の場合、構造物32の投影処理は一度行えば繰り返す必要は無いが、対象物の姿勢の角度を変更すると、投影面内における対象物の領域の形状(射影画像)が変化してくる。よって、立案する姿勢の状態ごとに、3次元から2次元への投影処理が行われる。
図25は、上記姿勢変更処理に対応する経路のパターン例をXY平面で示す。本例は、対象物31を前述のL字形とする。構造物32は前述の図15の例と概略同様であり、X方向への直線的な通路とする。その通路の進行方向の右手側に構造物1501がある。部分経路である経路r1は、始点P1の位置(X1,Y1,Z1)、終点P2の位置(X4,Y1,Z1)であり、X方向への直線的な経路である。
初期状態の例として、始点P1の位置X1における対象物2501の姿勢を表す角度がφ1,θ1,ψ1)とし、Z軸周りの角度φ1=0°とする。この初期状態で、始点P1と終点P2との間の経路r1は、前述のように投影面J01と投影面J02との重ね合わせの投影面J03における干渉判定処理を行うと、対象物2503のように、構造物1501との干渉有りの結果となる。2511は、投影面J02への構造物1501の投影の領域を簡易的に示す。2512は、投影面J02への対象物2501の投影の領域を示す。
前述の姿勢の状態の立案の例として、位置X1bの対象物2502の姿勢は、Z軸周りに角度φ1を0°から例えば90°回転させてφ1=90°とした例を示す。この立案した状態で、同様に干渉判定処理を行うと、対象物2504のように、構造物1501との干渉無しの結果となる。2513は、投影面J02への対象物2502の投影の領域を示す。この場合、新たな経路r1bは、始点P1で角度ψ=0°から90°回転してψ=90°とし、その姿勢のまま、点P1からX方向へ終点P2まで直進する経路となる。
図26は、各角度(φ,θ,ψ)の回転の場合における姿勢の状態の立案の例を示す。図26(a)は、上記図25の例に対応した、Z軸周りの角度ψの回転の場合の、最小回転単位を90°とした場合の、4通りの姿勢の状態の立案の例を示す。それぞれの姿勢の状態の干渉判定結果は、例えば、ψ=0°はNG、ψ=90°はOK、ψ=180°はOK、ψ=270°(−90°)はNGとなる。なお回転軸は対象物31の代表点を含む位置にとった場合を示す。
同様に、図26(b)は、(a)と同じ初期状態の対象物31に関して、X軸周りの角度φの回転の場合の、最小回転単位を90°とした場合の、4通りの姿勢の状態の立案の例を示す。それぞれの姿勢の状態の干渉判定結果は、例えば、φ=0°はNG、φ=90°はOK、φ=180°はNG、φ=270°(−90°)はOKとなる。
同様に、図26(c)は、(a)と同じ初期状態の対象物31に関して、Y軸周りの角度θの回転の場合の、最小回転単位を90°とした場合の、4通りの姿勢の状態の立案の例を示す。それぞれの姿勢の状態の干渉判定結果は、例えば、θ=0°はNG、θ=90°はNG、θ=180°はNG、θ=270°(−90°)はNGとなる。
[平行移動処理(2)]
図27は、前述の干渉判定処理S11の際に、投影面J03内において対象物31を平行移動させながら、構造物32との干渉の状態を判定しつつ、干渉無しの経路を探索する例を示す。(a)は、前述と同様の経路r1の始点P1の位置(X1,Y1,Z1)に基づき、L字形である第1状態の対象物31、及び経路r1上の構造物32を、YZ平面である投影面J03に重ね合わせるようにして投影処理した様子を示す。対象物31の領域1601、構造物の領域1701,1702を有する。この第1状態の干渉状態は、第1の構造物の領域1701に対して干渉有り(NG)である。なお投影によりX方向の座標値は省略して示す。
(b)は、(a)の対象物の位置からY方向へ距離sだけ平行移動した状態を示す。移動後の点p2の位置(Y1+s,Z1)である。この第2状態の干渉状態は、干渉無し(OK)である。rbは、距離sの平行移動に対応して追加される部分経路を示す。
(c)は、(a)の対象物の位置からZ方向へ距離sだけ平行移動した状態を示す。移動後の点p3の位置(Y1,Z1+s)である。この第3状態の干渉状態は、第2の構造物の領域1702に対して干渉有り(NG)である。rcは、距離sの平行移動に対応して追加される部分経路を示す。
(d)は、(a)の対象物の位置からY方向の負方向及びZ方向へそれぞれ距離sだけ平行移動した状態を示す。移動後の点p4の位置(Y1−s,Z1+s)である。この第4状態の干渉状態は、干渉無し(OK)である。rdは、距離sの平行移動に対応して追加される部分経路を示す。
なお上記平行移動の距離sの最小単位は、計算時間を考慮してユーザUにより画面で適宜設定可能である。計算時間を短くしたい場合は、この最小単位を大きめに設定すればよい。
[姿勢変更処理(2)]
図28は、前述の干渉判定処理S11の際に、それぞれの投影面J03に対象物31の姿勢の状態を投影し、構造物32との干渉の状態を判定し、干渉無しの経路を探索する例を示す。(a)は、前述と同様の経路r1の始点P1の位置(X1,Y1,Z1)及び姿勢の角度(φ1,θ1,ψ1)に基づき、L字形である第1状態の対象物31、及び経路r1上の構造物32を、YZ平面である投影面J03に重ね合わせるようにして投影処理した様子を示す。対象物31の領域1601、構造物の領域1701,1702を有する。なおこの第1状態は、前述の図26の初期状態例とは異なる。この第1状態の干渉状態は、第1の構造物の領域1701に対して干渉有り(NG)である。各角度(φ,θ,ψ)の回転は同じ点P1を通るとする。
(b)は、(a)の第1状態の対象物の位置で、X軸周りの角度φについて−90°回転させた第2状態を示す。回転後の角度が(φ1−90°,θ1,ψ1)である。この第2状態の干渉状態は、干渉無し(OK)である。
(c)は、(a)の第1状態の対象物の位置で、Y軸周りの角度θについて+90°回転させた第3状態を示す。回転後の角度が(φ1,θ1+90°,ψ1)である。この第3状態の干渉状態は、第1の構造物1701に対して干渉有り(NG)である。
(d)は、(a)の第1状態の対象物の位置で、Z軸周りの角度ψについて+90°回転させた第4状態を示す。回転後の角度が(φ1,θ1,ψ1+90°)である。この第4状態の干渉状態は、干渉無し(OK)である。
なお上記回転の軸は点P1を含む軸としたが、他の点を含む軸としてもよい。例えば前述の余裕空間801を確保したオブジェクトの場合に、その余裕空間801内の中心点などを含む回転軸を設定してもよい。
なお上記回転の角度の最小単位は、上記90°に限らず可能である。回転の角度の最小単位は、計算時間を考慮してユーザUにより画面で適宜設定可能である。計算時間を短くしたい場合は、この最小単位を大きめに設定すればよい。
[搬入手段の特性]
本システムは、移動物体である対象物31の搬入出に使用する搬入機器33等の搬入手段の特性、特に異方性を考慮して、経路計画の計算を行う。本システムは、例えば搬入手段における(X,Y,Z)の各方向の移動の特性と、(φ,θ,ψ)の各角度の回転の特性とを考慮する。同様に、本システムは、対象物31の特性、及び構造物32の特性を考慮して、経路計画の計算を行ってもよい。
本システムは、経路生成部11により経路を生成する際、点と直線のみから成る経路を生成してもよいし、更に曲線を含む経路を生成してもよい。搬入機器33が例えば直線クレーン等である場合、当該機器は、直線的な軌道で移動する特性、あるいは直線的に対象物31を移動させる特性を有する。これに対応して、経路生成部11は、直線の部分経路を含む経路を生成する。また、搬入機器33が例えば台車や天井クレーン等である場合、当該機器は、円弧の軌道で移動する、あるいは円弧の軌道で対象物31を移動させる特性を有する。これに対応して、経路生成部11は、円弧の部分経路を含む経路を生成する。
以下に、本実施の形態のシステムにおける搬入手段の異方性を含む特性を考慮した経路の計算を行う場合の具体例を示す。本システムは、経路を生成、探索、あるいは評価する際、対象物31の姿勢や平行移動などの状態に関する、優先順位付けのアルゴリズムを有する。なおパラメータとして前述の座標系(X,Y,Z)、角度(φ,θ,ψ)を用いて説明する。X方向は対象物31や経路の進行方向の位置とし、Y方向及びZ方向は投影面を構成する方向及び平行移動の立案の方向とし、X方向及びY方向は水平方向、Z方向は垂直方向とする。本システムは、使用する搬入手段ごとに、及び上記パラメータごとに、優先順位を設定する。当該優先順位は、予めプログラムのアルゴリズムとして組み込まれていてもよいし、ユーザUの設定操作により選択可能としてもよい。
(1)第1の搬入手段の特性は、(X,Y,Z)方向の移動が得意であり、角度(φ,θ,ψ)の回転が不得意である。これに対応した第1のアルゴリズムとして、経路の全体において姿勢の角度(φ,θ,ψ)の変更が少ない経路を生成する。本システムは、干渉を回避する経路を探索する際、姿勢の変更ではなく、(Y,Z)方向の平行移動による状態を優先して立案する。またこれに対応する評価処理の観点として、経路の全体において姿勢の角度(φ,θ,ψ)の変更が少ない経路に高い評価点を付ける。
(2)第2の搬入手段の特性は、角度(φ,θ,ψ)の回転が得意であり、(X,Y,Z)方向の移動が不得意である。これに対応した第2のアルゴリズムとして、経路の全体において平行移動の距離が少ない経路、あるいは総距離が短い経路を生成する。本システムは、干渉を回避する経路を探索する際、平行移動ではなく、角度(φ,θ,ψ)の回転による状態を優先して立案する。またこれに対応する評価処理の観点として、経路の全体において平行移動の距離が少ない経路、あるいは総距離が短い経路に高い評価点を付ける。
(3)第3の搬入手段の特性は、(X,Y,Z)方向の移動のみが可能であり、角度(φ,θ,ψ)の回転は不可能である。これに対応した第3のアルゴリズムとして、干渉を回避する経路を探索する際、(Y,Z)方向の平行移動による状態のみを立案する。
(4)第4の搬入手段の特性は、角度(φ,θ,ψ)の回転のみが可能であり、(X,Y,Z)方向の移動が不可能である。これに対応した第4のアルゴリズムとして、干渉を回避する経路を立案する際、角度(φ,θ,ψ)の回転による状態のみを立案する。
(5)第5の搬入手段の特性は、(Y,Z)方向の平行移動が可能であり、角度(θ,ψ)の回転が可能である。例えばZ軸周りの角度ψの回転が一番容易である。これに対応した第5のアルゴリズムとして、例えばパラメータの優先順位を(ψ,θ,Y,Z)の順とする。
(6)第6の搬入手段の特性は、(X,Y)方向の移動、及び角度(φ,θ,ψ)の回転が可能である。例えばZ方向の移動が一番不得意であり高コストであるため使用しない。これに対応した第6のアルゴリズムとして、例えばパラメータの優先順位を(ψ,Y,φ,θ)の順とする。
[効果等]
以上説明したように、本実施の形態のシステムによれば、搬入出の経路の計画に関して、経路上における対象物と構造物との干渉の状態を判定する干渉判定処理を含む処理全体の計算時間を短縮することができる。本実施の形態によれば、3次元データから2次元データへの投影処理や、曲線経路の座標変換処理などの構成により、干渉判定処理を含む計算処理を高速化することができる。これにより本実施の形態によれば、干渉判定処理を含む処理全体の計算時間が、3次元構造物のオブジェクトの数に比例して増加しないように抑制することができる。特に、投影処理や座標変換処理により、干渉判定を含む計算処理を高速化することができる。ユーザUは画面で対象物と構造物との干渉状態などを含む各種の情報をわかりやすく確認でき、本システムは効率的な作業や計画を支援することができる。
本実施の形態によれば、搬出入の作業を含むプラント施工や予防保全、あるいはプラント設計等の用途において、対象物と構造物が干渉しない効率的な経路を短い時間で出力することができる。これにより上記用途における期間短縮による低コスト化を実現できる。例えば大規模なプラント等の設計ないし計画の場合、干渉無しの経路案を短時間で出力でき、干渉発生箇所がある場合も短時間で確認できるので、プラント設計案を短時間で作成できるようになる。これにより設計及び施工作業等を含む工数削減及び工期短縮による低コスト化が実現できる。
プラント等の構造物の設計の用途の場合、設計の段階では構造物及び対象物は確定しておらず、顧客の望む条件の範囲内である程度可変となる。ユーザは、構造物や対象物を当該条件の範囲内で仮定し、本実施の形態のシステムにより、経路計画を含む設計のシミュレーションができる。これによりユーザは、効率的な経路の計画に応じて、構造物及び対象物を決定し、設計の見積もり案を作成することができる。本システムにより短時間で経路計画が可能であるため、短時間で見積もり案を作成できる。見積もり案の検討及び設計変更などを含めて、顧客の望む設計を短時間で確定でき、低コストで施工を実現できる。
図30は、従来技術と本実施の形態との効果を比較して示す。横軸は、プラント構造物を表す3次元オブジェクトの数を示す。縦軸は、干渉判定を含む全体的な処理の計算時間を示す。3001の線は、従来技術における計算時間として分解能が10mmの場合を示す。3002の線は、従来技術における計算時間として分解能が50mmの場合を示す。ここでいう分解能は、3次元オブジェクトの座標系における最小単位の長さを指す。1画素が10mmとする。3001及び3002のように、従来技術では、図29と同様に、構造物の3次元オブジェクトの数に比例して計算時間が増大する。
一方、3003の線は、本実施の形態による計算時間として分割数が212の場合を示す。3004の線は、本実施の形態による計算時間として分割数が42の場合を示す。ここでいう分割数は、3次元のオブジェクト及び2次元の投影平面の座標系における最小単位の長さを指す。3003及び3004は、殆ど一定の計算時間に抑えられ、そのうちの殆どを占める時間は、前述の3次元から2次元への投影処理に要するオフセット時間である。2次元の投影平面内での干渉判定に要する時間は、ある程度高性能の計算機を使用すれば、ごく短い時間となる。構造物の3次元オブジェクトの数が比較的少ない場合には、従来技術のように3次元のオブジェクト同士で干渉判定を行ったとしても、短い計算時間で可能である。一方、構造物の3次元オブジェクトの数が多数に増加する場合、本実施の形態を用いることで、殆ど増加無く短い計算時間で可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
他の実施の形態として、前述の投影処理は、3次元データから2次元データへの投影処理に限らず、2次元データから2次元データへの投影処理を行うようにしてもよい。例えば、ある位置及び方向で撮影した対象物や構造物の2次元画像データが存在する場合に、この2次元画像ないしそのうちの2次元領域を、前述の投影処理により、2次元の平面に対して投影処理する。
1…搬入経路計画システム、10…主計算装置、11…経路生成部、12…座標変換部、13…移動物体投影処理部、14…構造物投影処理部、15…干渉判定部、16…出力部、17…姿勢変更部、20…端末装置、31…対象物(移動物体)、32…構造物、33…搬入機器、F1…経路計画機能、F2…GUI表示機能、401…干渉無し経路、402…干渉有り経路、411…姿勢情報、412…平行移動情報、D0…条件設定データ、D1…移動物体データ、D2…構造物データ、D3…搬入手段データ、D4…経路データ、D5…移動物体2次元データ、D6…構造物2次元データ、D7…干渉判定結果データ、D8…経路計画データ。

Claims (15)

  1. 計算機を用いたプログラム処理により実現される処理部として、
    3次元の構造物の内部の空間において3次元の物体を搬入出のために移動させるための経路を生成する、経路生成部と、
    前記3次元の物体の姿勢の状態または平行移動の状態を含む複数の状態を立案する、状態立案部と、
    前記3次元の物体の状態を前記経路の接線方向に対して垂直な平面である第1投影面に投影することにより2次元の物体のデータを得る、第1投影処理部と、
    前記3次元の構造物を前記経路の接線方向に対して垂直な平面である第2投影面に投影することにより2次元の構造物のデータを得る、第2投影処理部と、
    前記2次元の物体のデータと、前記2次元の構造物のデータとを重ね合わせた、2次元の平面において、前記物体の領域と前記構造物の領域とが重複または近接する領域を算出することにより、前記物体と前記構造物との干渉の状態を判定して干渉判定結果データを得る、干渉判定部と、
    前記干渉判定結果データを含む情報を出力する、出力部と、を有する、搬入経路計画システム。
  2. 請求項1記載の搬入経路計画システムにおいて、
    前記出力部は、前記物体と前記構造物とが干渉しない前記物体の状態を含んで構成される前記経路を含む情報を、記憶手段に保存し、ユーザインタフェースの画面に表示する、搬入経路計画システム。
  3. 請求項1または2に記載の搬入経路計画システムにおいて、
    前記出力部は、前記物体と前記構造物とが干渉する前記物体の状態を含んで構成される前記経路を含む情報を、記憶手段に保存し、ユーザインタフェースの画面に表示する、搬入経路計画システム。
  4. 請求項1記載の搬入経路計画システムにおいて、
    前記経路に含まれている曲線の経路が直線の経路に変換されるように前記構造物及び前記物体の形状を座標変換処理する、座標変換部を有し、
    前記第1投影処理部は、前記座標変換処理後の前記3次元の物体の状態を前記第1投影面に投影し、
    前記第2投影処理部は、前記座標変換処理後の前記3次元の構造物を前記第2投影面に投影する、搬入経路計画システム。
  5. 請求項4記載の搬入経路計画システムにおいて、
    前記経路生成部は、前記物体または前記構造物または前記物体の搬入手段の特性に応じて、前記経路またはその部分的な経路として、直線の経路と、曲線の経路とを生成する、搬入経路計画システム。
  6. 請求項1記載の搬入経路計画システムにおいて、
    前記状態立案部は、前記物体の姿勢の状態として、前記経路上の点において前記物体の姿勢を規定する座標系の回転軸の周りに所定の角度の単位で回転させた状態を立案する、搬入経路計画システム。
  7. 請求項1または6に記載の搬入経路計画システムにおいて、
    前記状態立案部は、前記物体の平行移動の状態として、前記経路上の点において当該経路の接線方向に対して垂直な平面の内部において前記物体を所定の距離の単位で平行移動させた状態を立案する、搬入経路計画システム。
  8. 請求項3記載の搬入経路計画システムにおいて、
    前記出力部は、前記2次元の平面における前記経路上で前記物体と前記構造物とが干渉する箇所の情報を、当該2次元の平面の形式で前記ユーザインタフェースの画面に表示する、搬入経路計画システム。
  9. 請求項3記載の搬入経路計画システムにおいて、
    前記出力部は、前記経路上における始点または前記物体の現在の位置から前記物体の状態と前記構造物とが干渉する位置までの当該物体が移動可能な距離の情報を、ユーザインタフェースの画面に表示する、搬入経路計画システム。
  10. 請求項1記載の搬入経路計画システムにおいて、
    前記物体または前記構造物の少なくとも一方の3次元のオブジェクトの形状の外側に所定の余裕空間を設定する設定部を有し、
    前記干渉判定部は、前記余裕空間を含んだオブジェクトの前記投影による2次元のデータを用いて、前記干渉の状態を判定する、搬入経路計画システム。
  11. 請求項1記載の搬入経路計画システムにおいて、
    前記投影による前記2次元の平面における前記物体または前記構造物の少なくとも一方の領域の外側に所定の余裕距離を設定する設定部を有し、
    前記干渉判定部は、前記2次元の平面において、前記物体の領域と前記構造物の領域との間に前記余裕距離が確保されるか否かを算出することにより、前記物体と前記構造物との干渉の状態を判定する、搬入経路計画システム。
  12. 請求項1記載の搬入経路計画システムにおいて、
    設定された観点に基づいて前記複数の経路についての評価を行う評価部を有し、
    前記出力部は、前記評価部による評価が高い経路の順に優先的に情報を出力する、搬入経路計画システム。
  13. 請求項12記載の搬入経路計画システムにおいて、
    前記評価部は、前記経路上を移動する物体の姿勢の変更が少ない経路を高く評価する、搬入経路計画システム。
  14. 請求項12記載の搬入経路計画システムにおいて、
    前記評価部は、前記経路上を移動する物体の平行移動の距離、または前記経路の総距離が少ない経路を高く評価する、搬入経路計画システム。
  15. 請求項1記載の搬入経路計画システムにおいて、
    ユーザインタフェースの画面におけるユーザの操作に基づき前記経路上の構造物または位置座標の指定を入力する入力部と、
    前記入力に応じて、前記物体と前記指定の構造物または位置座標との間の部分的な経路を特定する特定部と、を有し、
    前記干渉判定部は、前記部分的な経路における前記物体と前記構造物との干渉の状態を判定し、または、当該判定の結果を含む前記干渉判定結果データを読み出し、
    前記出力部は、前記干渉判定結果データを含む情報を前記ユーザインタフェース画面に表示する、搬入経路計画システム。
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