JP2017192011A - 導波管フィルタ用排熱器 - Google Patents

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菜穂香 川口
Nahoka Kawaguchi
菜穂香 川口
祐介 深津
Yusuke Fukatsu
祐介 深津
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【課題】 ろ波器と中空導波管の両者の排熱性能を向上するとともに、導波管フィルタの温度上昇を抑制する。
【解決手段】 電気結合穴を有したろ波器と、上記ろ波器の一方の端面側にフランジが配置された第1の導波管と、上記ろ波器の他方の端面側にフランジが配置された第2の導波管と、上記第1の導波管のフランジと上記ろ波器の一方の端面の間に接続され、上記電気結合穴の周囲を円形状に囲むように配置された一方の排熱器と、上記第2の導波管のフランジと上記ろ波器の他方の端面の間に接続され、上記電気結合穴の周囲を円形状に囲むように配置された他方の排熱器とを備え、上記第1の導波管のフランジ、一方の排熱器、ろ波器、他方の排熱器、第2の導波管のフランジを締結ねじにより共締めする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、導波管フィルタの排熱器に関する。
導波管フィルタは、中空導波管の間にろ波器を挟んで構成される。通常、導波管フィルタは、温度変化により熱変形が生じると電気特性が変化する。所望の電気特性を得るため、導波管フィルタの材料は、線膨張係数の小さなインバ、スーパーインバ等の鉄,ニッケル,マンガン,炭素を含有する合金を使用する。これらの材料は熱伝導率が極めて低く、電波の通過損失による発熱で導波管フィルタの内部温度は大きく上昇する。
その結果、熱変形量が大きくなり、所望の電気特性を得ることができなくなる。このため熱伝導率の高い材料で製作した排熱器を取り付け、導波管フィルタの温度上昇を抑制している(例えば特許文献1参照)。
特開平7−240606号公報
特許文献1に示す従来の導波管フィルタは、ろ波器に排熱器を取り付け、排熱器を介してろ波器の外周より外側に排熱する。しかしながら、ろ波器の主な発熱源である電気結合穴近傍に排熱器を取り付けることができない。このため発熱源と排熱器の間で内部熱抵抗が大きくなる。その結果、ろ波器の排熱が十分できずに、所望の電気特性が得られないという課題がある。
また、中空導波管部と排熱器は直接締結されていないため、中空導波管部から十分な排熱ができないという課題もある。
この発明は係る課題を解決するためになされたものであり、ろ波器と中空導波管の両者の排熱性能を向上するとともに、導波管フィルタの温度上昇を抑制することを目的としている。
この発明による導波管フィルタ用排熱器は、電気結合穴を有したろ波器と、上記ろ波器の一方の端面側にフランジが配置された第1の導波管と、上記ろ波器の他方の端面側にフランジが配置された第2の導波管と、上記第1の導波管のフランジと上記ろ波器の一方の端面の間に接続され、上記電気結合穴の周囲を円形状に囲むように配置された一方の排熱器と、上記第2の導波管のフランジと上記ろ波器の他方の端面の間に接続され、上記電気結合穴の周囲を円形状に囲むように配置された他方の排熱器とを備え、上記第1の導波管のフランジ、一方の排熱器、ろ波器、他方の排熱器、第2の導波管のフランジを締結ねじにより共締めしたものである。
この発明によれば、導波管フィルタの温度上昇を抑制し、所望の電気性能を得ることができる。
実施の形態1による排熱器を取り付けた導波管フィルタの構成を例示する図である。 図1のA-A断面図 実施の形態2による排熱器を取り付けた導波管フィルタの構成を例示する図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による排熱器を取り付けた導波管フィルタの構成を例示する図である。図2は、図1のA-A断面図である。図1において、実施の形態1による導波管フィルタは、第1の導波管である中空導波管1と、第2の導波管である中空導波管2と、中空導波管1と中空導波管2の間に挟持されたろ波器3と、一方の排熱器および他方の排熱器である2箇所の排熱器4と、2箇所の構造支持ブラケット5から構成される。排熱器4は、熱伝導率が高い金属材料によりブラケットを製作する。ろ波器3は、図2の紙面上方から見て中央部に電気結合穴7が形成される。図2の例では電気結合穴7は長楕円形状をなしている。
中空導波管1は両端に導波管フランジ1aを有し、中空導波管2は両端に導波管フランジ2aを有している。ろ波器3は、対向する2つの排熱器4の間に挟まれている。排熱器4は、一方の導波管フランジ1aと一方の導波管フランジ2aの間に挟まれている。導波管フランジ1a、一方の排熱器4、ろ波器3、他方の排熱器4、および導波管フランジ2aは、この順序で接して重なり、複数の締結ねじ6により共締めされる。締結ねじ6は、導波管フランジ1a,2aの外周円に沿って所定の間隔で配置される。
排熱器4は、平板部から接触部が垂直に谷折れに曲がった形状をなしている。排熱器4の接触部は、円弧をなす切欠きが形成される。
ろ波器3の一端面に少なくとも2つの排熱器4の接触部が接触する。この2つの排熱器4は互いに所定の角度をなして配置され、接触部の切欠きが線対称に向き合って配置されることで、ろ波器3の一端面の外縁の概ね全周を覆う。
同様に、ろ波器3の他端面に少なくとも2つの排熱器4の接触部が接触する。この2つの排熱器4は互いに所定の角度をなして配置され、接触部の切欠きが線対称に向き合って配置されることで、ろ波器3の一端面の外縁の概ね全周を覆う。
排熱器4は、接触部がろ波器3に接し、平板部が図1の下方の基体100に熱的に接続する。
構造支持ブラケット5は、平板部から接触部が垂直に谷折れに曲がった形状をなしている。
中空導波管1は、他方の導波管フランジ1aが一方の構造支持ブラケット5により保持される。中空導波管2は、他方の導波管フランジ2aが他方の構造支持ブラケット5により保持される。
構造支持ブラケット5は、平板部が図1の下方の基体100に機械的に接続し、導波管フィルタを保持する。
実施の形態1による導波管フィルタは、図2に示す特に発熱の大きな電気結合穴7の近傍に、排熱器4との締結点を設けることができる。このため電気結合穴7から排熱器4までの内部熱抵抗が低減し、ろ波器の排熱性能が向上する。
また、排熱器4を導波管フランジ1a、2aとの共締めで直接ねじ締結することにより、中空導波管1,2からも排熱器4を介し排熱することができる。
また、導波管フィルタを構成する中空導波管1,2とろ波器3の間に、熱伝導率の高い材料で製作した排熱器4をねじ部品で共締めし、取付けることで、ろ波器3の発熱部近傍から排熱器4までの距離を短くすることができる。結果、ろ波器3の内部熱抵抗が最小化されるため、排熱性能が向上する。
また、排熱器4に中空導波管1,2が直接締結されるため、ろ波器3だけでなく中空導波管1,2からも排熱することができる。
実施の形態1による導波管フィルタ用排熱器は、電気結合穴を有したろ波器3と、上記ろ波器3の一方の端面側に導波管フランジ1aが配置された中空導波管1と、上記ろ波器3の他方の端面側に導波管フランジ2aが配置された中空導波管2と、上記中空導波管1の導波管フランジ1aと上記ろ波器3の一方の端面の間に接続され、上記電気結合穴7の周囲を円形状に囲むように配置された一方の排熱器4と、上記中空導波管2の導波管フランジ2aと上記ろ波器3の他方の端面の間に接続され、上記電気結合穴7の周囲を円形状に囲むように配置された他方の排熱器4とを備え、上記中空導波管1の導波管フランジ1a、一方の排熱器4、ろ波器3、他方の排熱器4、中空導波管2の導波管フランジ2aを締結ねじ6により共締めしたものである。これにより、導波管フィルタの温度上昇を抑制し、所望の電気性能を得ることができる。
実施の形態2.
次に、図3は、実施の形態2による排熱器を取り付けた導波管フィルタの構成を例示する図である。図3において、実施の形態2による導波管フィルタは、中空導波管1と、中空導波管2と、中空導波管1と中空導波管2の間に挟持されたろ波器3と、2箇所の排熱器4と、2箇所の構造支持ブラケット5から構成される。排熱器4は、熱伝導率が高い金属材料で製作する。中空導波管1、中空導波管2、ろ波器3、構造支持ブラケット5は図1,2で説明した実施の形態1のものと同じである。
実施の形態2による排熱器4は、図3に示すように、接触部と平面部の間を繋ぐ構造部材に屈曲部200を設けて、歪を緩和するストレスリリーフを形成している。
この屈曲部200は、温度変化により導波管フィルタ及び排熱ブラケット4に発生する熱応力を緩和することができ、延いては歪が緩和されることで導波管フィルタをより長寿命化することができる。
また、導波管フィルタが振動環境にさらされた場合に、構造的に耐えうる強度を確保することが可能となる。
また、排熱器4に、グラファイトシートのような熱伝導率が高く柔軟な有機材料または無機材料等の柔軟な素材を用いても良い。この場合、屈曲部200を設けた場合と同様の効果を得ることができる。
また、金属材料より加工が容易であるため、排熱器4の製造性が向上する。
更に、金属材料よりも軽量であることに加え、ストレスリリーフを設ける必要がないため、排熱器4の軽量化も可能となる。
更に、締結ねじ6の線膨張係数が、中空導波管1,2及びろ波器3よりも大きく、かつ排熱器4よりも小さくなる材料を用いても良い。この場合、高温環境下において、温度変化により生じる排熱器4の導波管管軸方向の変形量を、締結ねじ6の導波管管軸方向の変形量より大きくし、接触部の面圧を増加させることができる。これにより接触熱抵抗を減少させ、排熱性能を向上することが可能となる。
1 中空導波管1(第1の導波管)、1a 導波管フランジ(フランジ)、2 中空導波管(第2の導波管)、2a 導波管フランジ(フランジ)、3 ろ波器、4 排熱器、5 構造支持ブラケット、6 締結ねじ、7 電気的結合穴。

Claims (4)

  1. 電気結合穴を有したろ波器と、
    上記ろ波器の一方の端面側にフランジが配置された第1の導波管と、
    上記ろ波器の他方の端面側にフランジが配置された第2の導波管と、
    上記第1の導波管のフランジと上記ろ波器の一方の端面の間に接続され、上記電気結合穴の周囲を円形状に囲むように配置された一方の排熱器と、
    上記第2の導波管のフランジと上記ろ波器の他方の端面の間に接続され、上記電気結合穴の周囲を円形状に囲むように配置された他方の排熱器と、
    を備え、
    上記第1の導波管のフランジ、一方の排熱器、ろ波器、他方の排熱器、第2の導波管のフランジを締結ねじにより共締めした導波管フィルタ用排熱器。
  2. 上記一方の排熱器および他方の排熱器は、屈曲部を有した請求項1記載の導波管フィルタ用排熱器。
  3. 上記一方の排熱器および他方の排熱器は、柔軟な素材で形成された請求項1記載の導波管フィルタ用排熱器。
  4. 上記締結ねじの線膨張係数は、上記第1、第2の導波管及びろ波器より大きく、かつ上記一方の排熱器および他方の排熱器よりも小さい請求項1記載の導波管フィルタ用排熱器。
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