JP2017190817A - トナー供給ローラとその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成の初期からできるだけ長期間に亘って、トナーの劣化を抑制しながら常に一定量のトナーをトナー担持体の表面に供給し続けて、濃度ムラ等の画像不良のない良好な画像を形成できるトナー供給ローラと、その製造方法を提供する。【解決手段】トナー供給ローラ1は、平均セル径100〜500μmの多数の発泡セルが互いに連通された、吸水率80質量%以上の連続気泡構造を有し、なおかつ外周面4の近傍の発泡セルが当該外周面において開口されたゴムの多孔質体からなる。製造方法は、上記多孔質体のもとになるゴム組成物を筒状に成形し、発泡および架橋させたのち外周面を研磨して、外周面近傍の発泡セルを開口させる工程を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真法を利用した画像形成装置において、現像ローラ等のトナー担持体の表面にトナーを供給するために用いられるトナー供給ローラと、その製造方法に関するものである。
例えばレーザープリンタ、静電式複写機、普通紙ファクシミリ装置、あるいはこれらの複合機等の、電子写真法を利用した画像形成装置においては、概略下記の工程を経て、紙やプラスチックフィルムなどの用紙の表面に画像が形成される。
まず、光導電性を有する感光体の表面を一様に帯電させた状態で露光して、当該表面に、形成画像に対応する静電潜像を形成する(帯電工程→露光工程)。
次いで、微小な着色粒子であるトナーを、あらかじめ所定の電位に帯電させた状態で上記感光体の表面に接触させる。そうするとトナーが、静電潜像の電位パターンに応じて感光体の表面に選択的に付着されて、上記静電潜像がトナー像に現像される(現像工程)。
そこで次に、現像されたトナー像を用紙の表面に転写し(転写工程)、さらに定着させる(定着工程)と、当該用紙の表面に画像が形成される。
またトナー像を転写後の感光体は、表面に残留したトナーを除去して次の画像形成に使用する準備とされる(クリーニング工程)。
上記のうち現像工程においては、感光体の表面に形成した静電潜像をトナー像に現像するために、現像ローラ等のトナー担持体が用いられる。
またトナー担持体の表面にトナーを供給したり、あるいは現像時に感光体の表面に移動しきれずに残った余剰のトナーをトナー担持体の表面から掻き取ったりして、上記トナー担持体の表面に供給されるトナーの量を一定に維持するために、トナー供給ローラが用いられることがある。
トナー供給ローラは、所定のローラ抵抗値を有し、なおかつ多数の発泡セルが互いに連通した連続気泡構造を有するとともに、上記発泡セルの多くがトナー供給ローラの外周面において開口されたゴムの多孔質体によって形成されるのが一般的である。
かかるトナー供給ローラによれば、開口された発泡セル内にトナーを含ませることにより、より多くのトナーをトナー担持体の表面に搬送できる。また、多数の発泡セルが開口されることで外周面に形成された凹凸によって、トナー担持体の表面に残ったトナーを良好に掻き取ることもできる。
しかしトナーの供給と掻き取りを繰り返すと、発泡セルの内奥までトナーが入り込む等して、トナー供給ローラのゴム硬さが上昇する傾向がある。また、硬くなったトナー供給ローラの一部がトナー担持体の表面との摺接等によってちぎれたりする場合もある。
その上、発泡セル内に入り込んだトナーの一部が外部に排出されずに徐々に蓄積されたり、開口の付近で目詰まりを生じたりして、最終的に発泡セルが閉塞されてしまい、トナーの搬送や掻き取りのために機能しなくなる場合もある。
そのため、このいずれの場合にもトナーを正常に搬送したり掻き取ったりできなくなり、トナー担持体の表面へのトナーの供給量を一定の範囲に維持できなくなって、形成画像に濃度ムラや濃度不足、あるいは濃度過剰等の画像不良を生じるおそれがある。
特許文献1には、特にクリーニング工程で回収されたトナーを画像形成に再使用する機構を備えた画像形成装置に組み込んで使用した際に、トナーや、あるいは回収されたトナー中に含まれる異物等(以下、これらを「トナー等」と総称する場合がある。)をできるだけスムースに外部に排出させて、上述した画像不良が生じるのを抑制するべく、トナー供給ローラの発泡セルの平均セル径を0.5mm以上、連続気泡率を70%以上、アスカーF型硬さを90°以下に設定することが記載されている。
特開2004−4963号公報
ところが発明者の検討によると、上記特許文献1に記載のトナー供給ローラは、従来のものと比べて最初のゴム硬さが大幅に低く、柔らかすぎる上、外周面での発泡セルの開口面積が大きすぎるため、比較的短期間で多量のトナー等が発泡セル内に入り込んでゴム硬さが急速に上昇してしまう傾向がある。
そのため、例えばトナー担持体の表面への圧接力等の、トナー供給ローラの使用条件を従来と同等に設定すると、特に使用初期の段階で十分な量のトナーをトナー担持体の表面に搬送したり、トナー担持体の表面に残ったトナーを十分に掻き取ったりできなくなる場合がある。
また、例えば使用初期のゴム硬さに合わせて上記圧接力等の使用条件を設定すると、ゴム硬さの急速な上昇によって、比較的短期間でトナーを正常に搬送したり掻き取ったりできなくなる場合がある。
したがってこのいずれの場合にも、トナー担持体の表面へのトナーの供給量を一定の範囲に維持できなくなって、前述した濃度ムラ等の画像不良を生じやすくなるおそれがある。
また、ゴム硬さの上昇によってトナーに加わる応力が過剰に増加して、トナー担持体の表面との間に挟まれたトナーが粉砕されたり、流動性等を調整するべくトナーに外添される外添剤が上記トナーから剥落したり逆にトナーの表面に埋没したりするといった、トナーの劣化を生じやすくなるおそれもある。
本発明の目的は、画像形成の初期からできるだけ長期間に亘って、トナーの劣化を抑制しながら常に一定量のトナーをトナー担持体の表面に供給し続けて、濃度ムラ等の画像不良のない良好な画像を形成できるトナー供給ローラと、その製造方法を提供することにある。
本発明は、ゴムの多孔質体からなり、平均セル径100μm以上、500μm未満の多数の発泡セルが互いに連通された、吸水率80質量%以上の連続気泡構造を有し、なおかつ外周面近傍の発泡セルが前記外周面において開口されているトナー供給ローラである。
また本発明は、かかるトナー供給ローラの製造方法であって、ゴム、前記ゴムを架橋させるための架橋成分、および前記ゴムを発泡させるための発泡成分を含むゴム組成物を筒状に成形するとともに発泡および架橋させて、連続気泡構造を有する筒状体を形成する工程、および前記筒状体の外周面を研磨して、前記外周面近傍の発泡セルを前記外周面において開口させる工程を含むことを特徴とする。
本発明によれば、画像形成の初期からできるだけ長期間に亘って、トナーの劣化を抑制しながら常に一定量のトナーをトナー担持体の表面に供給し続けて、濃度ムラ等の画像不良のない良好な画像を形成できるトナー供給ローラと、その製造方法を提供できる。
本発明のトナー供給ローラの、実施の形態の一例を示す斜視図である。 トナー供給ローラのローラ抵抗値を測定する方法を説明する図である。
《トナー供給ローラ》
図1は、本発明のトナー供給ローラの、実施の形態の一例を示す斜視図である。
図1を参照して、この例のトナー供給ローラ1は、ゴムの多孔質体からなる単層の筒状に形成されているとともに、中心の通孔2にシャフト3が挿通されて固定されたものである。
シャフト3は、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼等の金属によって形成される。
かかるシャフト3は、例えば導電性を有する接着剤を介してトナー供給ローラ1と電気的に接合されるとともに機械的に固定されるか、あるいは通孔2の内径よりも外径の大きいものを通孔2に圧入することで、トナー供給ローラ1と電気的に接合されるとともに機械的に固定されて一体に回転される。
トナー供給ローラ1を形成する上記ゴムの多孔質体は、先に説明したように平均セル径100μm以上、500μm未満の多数の発泡セルが互いに連通された、吸水率80質量%以上の連続気泡構造を有し、なおかつ外周面4の近傍の発泡セルが当該外周面4において開口されている必要がある。
トナー供給ローラ1の外周面4の近傍の発泡セルを、当該外周面4において開口させるのは、前述したように開口された発泡セル内にトナーを含ませることで、より多くのトナーをトナー担持体の表面に搬送できるようにするためである。また多数の発泡セルが開口されて外周面4に形成された凹凸によって、トナー担持体の表面に残ったトナーを良好に掻き取ることができるようにするためでもある。
また、発泡セルの平均セル径と吸水率がそれぞれ上記の範囲に限定されるのは、下記の理由による。
すなわち吸水率が80質量%未満では互いに連通する発泡セルの割合が少ないため、また平均セル径が100μm未満ではトナー供給ローラ1の外周面4での発泡セルの開口面積が小さいため、いずれの場合にも、発泡セル内に入り込んだトナー等をスムースに外部に排出させることができない。
一方、発泡セル径が500μm以上では、前述したように外周面4での発泡セルの開口面積が大きすぎるため、比較的短期間で多量のトナー等が発泡セル内に入り込んでゴム硬さが急速に上昇してしまう。
これに対し吸水率を80質量%以上として、できるだけ多くの発泡セルを連通させることにより、例えば一つの発泡セル内に入り込んだトナー等を、連通した多くの発泡セルを通してスムースに外部に排出できる。
また平均セル径を100μm以上、500μm未満とすることにより、外周面4での発泡セルの開口面積を適度な範囲に設定して、比較的短期間で多量のトナー等が発泡セル内に入り込んで急速にゴム硬さが上昇するのを抑制しながら、なおかつ発泡セル内に入り込んだトナー等をスムースに外部に排出できる。
そのためトナー供給ローラ1のゴム硬さが比較的短期間で大きく上昇したり、発泡セルが閉塞あるいは目詰まりを生じたりするのを抑制して、画像形成の初期からできるだけ長期間に亘って、トナーの劣化を抑制しながら常に一定量のトナーをトナー担持体の表面に供給し続けて、濃度ムラ等の画像不良のない良好な画像を形成できる。
なおかかる効果をより一層向上することを考慮すると、発泡セルの平均セル径は、上記の範囲でも200μm以上であるのが好ましい。
また吸水率は、上記の範囲でも120質量%以下であるのが好ましい。
吸水率がこの範囲を超える、連続気泡構造が発達したトナー供給ローラ1はゴムとしての強度が不足して、ヘタリ等を生じやすくなるおそれがある。
上記トナー供給ローラ1は、アスカーC型硬さが15°以上であるのが好ましく、30°以下であるのが好ましい。
アスカーC型硬さがこの範囲未満であるトナー供給ローラ1は、特許文献1に記載のものほどではないものの柔らかすぎるため、前述したように使用初期の段階で、あるいは使用開始から比較的短期間で、濃度ムラ等の画像不良を生じやすくなるおそれがある。またゴムとしての強度が不足して、ヘタリ等を生じやすくなるおそれもある。
一方、アスカーC型硬さが上記の範囲を超えるトナー供給ローラ1は硬すぎて、トナーに加わる応力が過剰に高くなるため、トナー担持体の表面との間に挟まれたトナーが粉砕されたり、流動性等を調整するべくトナーに外添される外添剤が上記トナーから剥落したり逆にトナーの表面に埋没したりするといった、トナーの劣化を生じやすくなるおそれがある。
これに対し、アスカーC型硬さを15°以上、30°以下とすることにより、上記トナーの劣化やトナー供給ローラ1のヘタリ等が生じるのを抑制できる。
なお、かかる効果をより一層向上することを考慮すると、トナー供給ローラ1のアスカーC型硬さは、上記の範囲でも20°以上であるのが好ましい。
さらにトナー供給ローラ1は、温度23℃、相対湿度55%でのローラ抵抗値R[Ω]が、logRで表して5.0以上であるのが好ましく、8.0以下であるのが好ましい。
例えば導電剤としてカーボンブラックを使用する場合、ローラ抵抗値をこの範囲未満とするためには当該カーボンブラックを多量に配合しなければならない。そのため、トナー供給ローラ1のアスカーC型硬さが上述した範囲を超えてしまい、トナーの劣化等を生じやすくなるおそれがある。
また導電剤としてイオン導電性導電剤やイオン導電性ゴム等を使用する場合には、やはりこれらの導電剤を多量に配合しなければならないため、トナー供給ローラ1とトナー担持体との間に所定の電位を加えるべく通電した際に過剰の導電剤が外周面4に移動し、当該外周面4に残渣が発生して、トナーやトナー担持体、ひいては感光体を汚染したり、それに伴う画像不良を生じたりしやすくなるおそれがある。
一方、ローラ抵抗値が上記の範囲を超える場合には、特に低温低湿環境下で長期間静置した際に、トナーのチャージアップ等に起因する形成画像の濃度不足等を生じるおそれがある。
これに対し、ローラ抵抗値R[Ω]をlogRで表して5.0以上、8.0以下とすることにより、各種の導電剤を多量に配合することによる上述した問題が生じたり、特に低温低湿環境下で長期間静置した際に形成画像の濃度不足が生じたりするのを抑制できる。
なお本発明では、連続気泡構造の指標である吸水率を、下記の方法によって測定した値でもって表すこととする。
すなわち、トナー供給ローラ1から切り取った長さ50mm×幅20mmの試験片を温度20℃、相対湿度65%の環境下で1時間静置し、次いで密閉されたデシケータ内に乾燥剤とともに16時間に亘って収容して乾燥させたのち質量Wを計測する。
次いで水を満たしたデシケータ内の水面下約50mmの位置に上記試験片を沈めた状態で、当該デシケータ内を125mmHg(≒166.65hPa)まで減圧して3分間保持したのち大気圧に戻してさらに3分間保持する。
そして水中から取り出した試験片の表面の水を濾紙で拭き取ったのち質量Wを計測して、式(1):
Figure 2017190817
によって吸水率(質量%)を求める。
また発泡セルの平均セル径は、トナー供給ローラ1の外周面4を顕微鏡〔(株)キーエンス製のデジタルマイクロスコープVHX−1000〕を用いて倍率100倍で観察した際に、視野中に含まれる全ての発泡セルのセル径を計測して、その平均値でもって表すこととする。
アスカーC型硬さは、日本工業規格JIS K7312−1996「熱硬化性ポリウレタンエラストマー成形物の物理試験方法」の付属書2において援用する(社)日本ゴム協会標準規格SRIS0101「膨張ゴムの物理試験方法」に準拠したタイプC硬さ試験機(例えば高分子計器(株)製のアスカーゴム硬度計C型等)を用いて、下記の方法で測定した値でもって表すこととする。
すなわち、先に説明したようにトナー供給ローラ1と一体化させたシャフト3の両端を支持台に固定した状態で、当該トナー供給ローラ1の中央部に上記タイプC硬さ試験機の押針を押し当て、さらに10N(≒1kgf)の荷重を付加してアスカーC型硬さを測定する。
さらにトナー供給ローラ1のローラ抵抗値R[Ω]は、下記の方法によって測定した値でもって表すこととする。
すなわち図2を参照して、一定の回転速度で回転させることができるアルミニウムドラム5を用意し、かかるアルミニウムドラム5の外周面6に、上方から、ローラ抵抗値を測定するトナー供給ローラ1の外周面4を接触させる。
またトナー供給ローラ1のシャフト3とアルミニウムドラム5との間に直流電源7、および抵抗8を直列に接続して計測回路9を構成する。直流電源7は(−)側をシャフト3、(+)側を抵抗8と接続する。抵抗8の抵抗値rは100Ωとする。
次いでシャフト3の両端部にそれぞれ500gの荷重Fをかけてトナー供給ローラ1をアルミニウムドラム5に圧接させた状態で、当該アルミニウムドラム5を回転数30rpmで回転させながら、両者間に直流電源7から直流100Vの印加電圧Eを印加した際に抵抗8にかかる検出電圧Vを、4秒間で100回計測する。
検出電圧Vと印加電圧E(=100V)とから、トナー供給ローラ1のローラ抵抗値R[Ω]は、基本的に式(i′):
R=r×E/V−r (i′)
によって求められる。ただし式(i′)中の−rの項は微小とみなすことができるため、本発明では、前記100個の検出電圧Vの計測値から、それぞれ式(i):
R=r×E/V (i)
によって求めた100個のRの平均値でもって、トナー供給ローラ1のローラ抵抗値R[Ω]とする。
なお上記いずれの試験も、特記した以外は温度23℃、相対湿度55%の環境下で実施することとする。
〈トナー供給ローラの製造方法〉
トナー供給ローラ1を製造するには、まず当該トナー供給ローラ1を形成するゴムの多孔質体のもとになるゴム、当該ゴムを架橋させるための架橋成分、およびゴムを発泡させるための発泡成分等を含むゴム組成物を調製する。
次いで上記ゴム組成物を、例えば押出成形機を用いて筒状に押出成形し、所定の長さにカットして加熱する等して発泡および架橋させて、上記ゴムの多孔質体からなる筒状体を形成する。
あるいはゴム組成物を、筒状体の外形に対応したプレス型を用いてプレス成形するとともに発泡および架橋させて上記筒状体を形成する。
そしてこの筒状体を、オーブン等を用いて加熱して二次架橋させたのち冷却し、さらに外周面を研磨する。そうするとこの研磨によって、筒状体の外周面に形成されたスキン層が除去されて、当該外周面近傍の発泡セルが強制的に外周面において開口されるとともに、全体が所定の外径に仕上げられてトナー供給ローラ1が製造される。
シャフト3は、筒状体のカット後から研磨後までの任意の時点で通孔2に挿通して固定できる。
ただし発泡および架橋後、まず通孔2にシャフト3を挿通した状態で二次架橋および研磨をするのが好ましい。これにより、二次架橋時の膨張収縮による筒状体の反りや変形等を抑制できる。またシャフト3を中心として回転させながら研磨することで当該研磨の作業性を向上し、なおかつ外周面4のフレを抑制できる。
シャフト3は、先に説明したように導電性を有する接着剤、特に熱硬化性接着剤を介して二次架橋前の筒状体の通孔2に挿通したのち二次架橋させるか、あるいは通孔2の内径より外径の大きいものを通孔2に圧入すればよい。
前者の場合は、オーブン中での加熱によって筒状体が二次架橋されるのと同時に熱硬化性接着剤が硬化して、当該シャフト3がトナー供給ローラ1に電気的に接合されるとともに機械的に固定される。また後者の場合は圧入と同時に電気的な接合と機械的な固定が完了する。
〈ゴム組成物〉
(ゴム)
トナー供給ローラ1のもとになるゴム組成物のうちゴムとしては、例えば天然ゴム、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)等の1種または2種以上が挙げられる。特に耐オゾン性、耐老化性、耐候性等に優れたEPDMが好ましい。
EPDMとしては、エチレンとプロピレンに少量の第3成分(ジエン分)を加えることで主鎖中に二重結合を導入した種々のEPDMが、いずれも使用可能である。EPDMとしては、第3成分の種類や量の違いによる様々な製品が提供されている。代表的な第3成分としては、例えばエチリデンノルボルネン(ENB)、1,4−ヘキサジエン(1,4−HD)、ジシクロペンタジエン(DCP)等が挙げられる。重合触媒としてはチーグラー触媒を使用するのが一般的である。
またEPDMとしては、伸展油を加えて柔軟性を調整した油展タイプのものと加えない非油展タイプのものとがあるが、このいずれも使用可能である。
これらEPDMの1種または2種以上を使用できる。
なお、EPDM等のゴムとして油展タイプのものを用いる場合、次に説明する架橋成分以下の各成分の配合割合の基準となるゴムの総量は、油展タイプのゴム中に含まれる伸展油を除いた、固形分としてのゴム自体の総量とする。
(架橋成分)
EPDM等のゴムを架橋させるための架橋成分としては、架橋剤、架橋促進剤等が挙げられる。
このうち架橋剤としては、特に硫黄系架橋剤が好ましい。
また硫黄系架橋剤としては、例えば粉末硫黄、オイル処理粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄、分散性硫黄等の硫黄や、あるいはテトラメチルチウラムジスルフィド、N,N−ジチオビスモルホリン等の有機含硫黄化合物などが挙げられ、特に硫黄が好ましい。
硫黄の配合割合は、ゴムの総量100質量部あたり0.5質量部以上であるのが好ましく、3質量部以下であるのが好ましい。
なお、例えば硫黄としてオイル処理粉末硫黄、分散性硫黄等を使用する場合、上記配合割合は、それぞれの中に含まれる有効成分としての硫黄自体の割合とする。
架橋促進剤としては、例えばチウラム系促進剤、チアゾール系促進剤等が挙げられる。架橋促進剤は、種類によって架橋促進のメカニズムが異なるため、2種以上を併用するのが好ましい。
このうちチウラム系促進剤としては、例えばテトラメチルチウラムモノスルフィド(TS)、テトラメチルチウラムジスルフィド(TT、TMT)、テトラエチルチウラムジスルフィド(TET)、テトラブチルチウラムジスルフィド(TBT)、テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィド(TOT−N)、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド(TRA)等の1種または2種以上が挙げられる。
チウラム系促進剤の配合割合は、ゴムの総量100質量部あたり0.5質量部以上であるのが好ましく、3質量部以下であるのが好ましい。
またチアゾール系促進剤としては、例えば2−メルカプトベンゾチアゾール(M)、ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド(DM)、2−メルカプトベンゾチアゾールの亜鉛塩(MZ)、2-メルカプトベンゾチアゾールのシクロヘキシルアミン塩(HM、M60−OT)、2−(N,N−ジエチルチオカルバモイルチオ)ベンゾチアゾール(64)、2−(4′−モルホリノジチオ)ベンゾチアゾール(DS、MDB)等の1種または2種以上が挙げられる。
チアゾール系促進剤の配合割合は、ゴムの総量100質量部あたり0.5質量部以上であるのが好ましく、3質量部以下であるのが好ましい。
(発泡成分)
発泡成分としては、加熱によって分解してガスを発生する発泡剤が挙げられる。また発泡成分としては、上記発泡剤の分解温度を引き下げて分解を促進する働きをする発泡助剤を併用してもよい。
このうち発泡剤としては、特に4,4′−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド(OBSH)が好ましい。OBSHは、分解によって発生するガスがアンモニアやホルマリンを含まないため、感光体がこれらの成分によって汚染されて画像不良の原因となったりせず、しかも環境に及ぼす負荷を低減できるという利点がある。
OBSHの配合割合は、発泡助剤と併用する場合、ゴムの総量100質量部あたり7質量部以上であるのが好ましく、10質量部以下であるのが好ましい。
またOBSHと併用する発泡助剤としては尿素等が挙げられる。
尿素の配合割合は、ゴムの総量100質量部あたり1質量部以上であるのが好ましく、3質量部以下であるのが好ましい。
(導電成分)
ゴム組成物には、トナー供給ローラ1のローラ抵抗値R[Ω]を前述した範囲に調整するために、導電剤を配合してもよい。導電剤としては、先に説明したカーボンブラック等の電子導電性導電剤や、あるいはイオン導電性導電剤、イオン導電性ゴム等が挙げられる。特に感光体の汚染とそれに伴う画像不良の発生とを良好に抑制することを考慮すると電子導電性導電剤、特にカーボンブラックが好ましい。
カーボンブラックとしては、導電剤として機能しうる種々のカーボンブラックが使用可能である。
ただしカーボンブラックとしては、前述したようにトナー供給ローラのアスカーC型硬さを30°以下の範囲に維持しながら、ローラ抵抗値R[Ω]をlogRで表して8.0以下とするために、できるだけ少量の配合で良好な導電性を発現しうるものを選択して使用するのが好ましい。
一般にカーボンブラックは、その最小単位であるアグリゲート同士がゴム中で結合してアグロメレート(2次凝集体)を生じることで導電回路を形成して導電性を発現する。
またカーボンブラックは、そのストラクチャーが個々のアグリゲート間の空隙率と正の相関関係にあるため、かかるストラクチャーを間接的に定量するDBP吸油量が大きいほど、少量の配合で高い導電性を発現できる可能性がある。
そのためカーボンブラックとしてはDBP吸油量の大きいもの、特にDBP吸油量が150cm/100g以上であるカーボンブラックを選択して使用するのが好ましい。
かかるカーボンブラックとしては、DBP吸油量が上記150cm/100g以上で、なおかつ400cm/100g未満、特に200cm/100g以下程度である導電性カーボンブラックが挙げられる。
DBP吸油量がこの範囲にある導電性カーボンブラックは比較的安価であるため、トナー供給ローラの製造コストを低減し、生産性を向上できるという利点がある。
また、カーボンブラックはBET比表面積が大きいほど、粒子密度を増大させて導電回路を形成させやすい傾向がある。
そのため上記汎用の導電性カーボンブラックよりさらに少量の配合で、より高い導電性を発現させるためには、例えばDBP吸油量が上記の範囲でも特に400cm/100g以上で、なおかつBET比表面積が1000m/g以上である、ケッチェンブラック(登録商標)等のカーボンブラックを選択して使用するのが好ましい。
ケッチェンブラックの配合割合は、ゴムの総量100質量部あたり5質量部以上であるのが好ましく、12質量部以下であるのが好ましい。
(その他の成分)
ゴム組成物には、さらに必要に応じて各種の添加剤を配合してもよい。添加剤としては、例えば架橋促進助剤、可塑剤、充填剤等が挙げられる。
このうち架橋促進助剤としては、例えば酸化亜鉛(亜鉛華)等の金属化合物;ステアリン酸、オレイン酸、綿実脂肪酸等の脂肪酸その他、従来公知の架橋促進助剤の1種または2種以上が挙げられる。
架橋促進助剤の配合割合は、個別に、ゴムの総量100質量部あたり0.1質量部以上であるのが好ましく、7質量部以下であるのが好ましい。
可塑剤としては、例えばジブチルフタレート(DBP)、ジオクチルフタレート(DOP)等の狭義の可塑剤の他、プロセスオイルや、液状イソプレンゴム等の液状ゴム、あるいはワックス等が挙げられる。
特にプロセスオイルが好ましい。プロセスオイルとしては、例えば出光興産(株)製のダイアナ(登録商標)プロセスオイルPW、NP、NS、NR、NM、AC、AH等の各種グレードのオイルの1種または2種以上が挙げられる。
プロセスオイルの配合割合は、ゴムの総量100質量部あたり10質量部以上であるのが好ましく、80質量部以下であるのが好ましい。
充填剤としては、例えば酸化亜鉛、シリカ、カーボンブラック、クレー、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム等の1種または2種以上が挙げられる。またカーボンブラックとしては、前述した導電剤として機能するもの以外の、充填剤としてのみ機能しうる種々のカーボンブラックが挙げられる。
充填剤を配合することにより、トナー供給ローラの機械的強度等を向上できる。
充填剤の配合割合は、ゴムの総量100質量部あたり5質量部以上であるのが好ましく、40質量部以下であるのが好ましい。
また添加剤としては、さらに劣化防止剤、受酸剤、スコーチ防止剤、滑剤、顔料、帯電防止剤、難燃剤、中和剤、造核剤、共架橋剤等の各種添加剤を、任意の割合で配合してもよい。
〈トナー供給ローラ〉
トナー供給ローラ1の平均セル径、および吸水率を前述した範囲に調整するには、前述した各成分のうち特に発泡成分、カーボンブラック、充填剤、可塑剤等の種類や組み合わせ、あるいは配合割合等を上述した範囲で調整すればよい。また前述した製造方法において、通常であれば加硫缶を用いて高圧の加圧下で加熱してゴム組成物を発泡および架橋させるところを、ごく低圧の加圧下で、あるいはオーブン等を用いて加圧をしない常圧下で加熱することも考えられる。
これらの調整および操作を行うことによって発泡セルが互いに連通されて、平均セル径が100μm以上、500μm未満で、かつ吸水率が80質量%以上である、連続気泡構造を有するゴムの多孔質体からなるトナー供給ローラ1を形成できる。
また平均セル径と吸水率を上記の範囲に維持しながら、トナー供給ローラ1のアスカーC型硬さを前述した範囲に調整するには、例えば架橋成分、発泡成分、カーボンブラック、充填剤、可塑剤等の種類や組み合わせ、あるいは配合割合等を上述した範囲で調整すればよい。
さらに平均セル径と吸水率を上記の範囲に維持しながら、トナー供給ローラ1のローラ抵抗値R[Ω]を前述した範囲に調整するには、カーボンブラック等の導電剤の種類や組み合わせ、あるいは配合割合等を上述した範囲で調整すればよい。
上記本発明のトナー供給ローラ1は、例えばレーザープリンタ、静電式複写機、普通紙ファクシミリ装置、あるいはこれらの複合機等の、電子写真法を利用した各種の画像形成装置に組み込んで、トナー担持体の表面に供給されるトナーの量を一定に維持するために用いることができる。
〈実施例1〉
(ゴム組成物の調製)
ゴムとしてはEPDM〔住友化学(株)製のエスプレン505A〕を用い、当該EPDM100質量部を、バンバリミキサを用いて素練りしながら、まず下記表1に示す各成分のうち架橋成分以外の成分を配合して混練した。
次いで混練を続けながら、架橋成分を配合してさらに混練してゴム組成物を調製した。
Figure 2017190817
表1中の各成分は下記のとおり。なお表1中の質量部は、EPDM100質量部あたりの質量部である。
充填剤:重質炭酸カルシウム〔白石カルシウム(株)製のホワイトン(登録商標)BF−300〕
プロセスオイル:パラフィン系プロセスオイル〔出光興産(株)製のダイアナ(登録商標)プロセスオイルPW−381
架橋促進助剤I:酸化亜鉛2種〔三井金属鉱業(株)製〕
架橋促進助剤II:ステアリン酸〔ビーズ状、日油(株)製の商品名ビーズステアリン酸つばき〕
導電剤:ケッチェンブラック〔ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製のケッチェンブラックEC600JD、DBP吸油量:495cm/100g、BET比表面積:1270m/g〕
発泡剤:OBSH〔永和化成工業(株)製のネオセルボン(登録商標)N#1000S〕
発泡助剤:尿素系〔永和化成工業(株)製のセルペースト101〕
架橋剤:5%オイル処理粉末硫黄〔鶴見化学工業(株)製、硫黄分:1.5質量部〕
架橋促進剤TS:テトラメチルチウラムジスルフィド〔三新化学工業(株)製のサンセラー(登録商標)TS〕
架橋促進剤DM:ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド〔Shandong Shanxian Chemical Co. Ltd.製の商品名SUNSINE MBTS〕
(トナー供給ローラの製造)
調製したゴム組成物を押出成形機に供給して、外径φ15mm、内径φ6.5mmの筒状に押出成形した後、所定の長さにカットして架橋用の仮のシャフトに装着した。
そして常圧下、オーブン中で180℃×1時間加熱してゴムを発泡および架橋させて、ゴムの多孔質体からなる筒状体を形成した。
次いでこの筒状体を、外周面に導電性の熱硬化性接着剤を塗布した外径φ7mmのシャフトに装着しなおして、オーブン中で180℃×1時間加熱して二次架橋させるとともに、熱硬化性接着剤を硬化させてシャフトと電気的に接合し、機械的に固定した。
そして筒状体の両端をカットしたのち円筒研削盤を用いて外周面を研磨して、当該外周面近傍の発泡セルを外周面において開口させるとともに、外径をφ15.0mm(公差±0.1mm)に仕上げてトナー供給ローラを製造した。
前述した方法で測定した発泡セルの平均セル径は240μm、吸水率は84質量%、アスカーC型硬さは30°、ローラ抵抗値R[Ω]は、logRで表して5.4であった。
〈実施例2〉
導電剤としてのケッチェンブラックの配合割合を、EPDM100質量部あたり8質量部としたこと以外は実施例1と同様にしてゴム組成物を調製し、トナー供給ローラを製造した。
発泡セルの平均セル径は355μm、吸水率は105質量%、アスカーC型硬さは25°、ローラ抵抗値R[Ω]は、logRで表して6.6であった。
〈実施例3〉
導電剤としてのケッチェンブラックの配合割合を、EPDM100質量部あたり6質量部としたこと以外は実施例1と同様にしてゴム組成物を調製し、トナー供給ローラを製造した。
発泡セルの平均セル径は490μm、吸水率は119質量%、アスカーC型硬さは20°、ローラ抵抗値R[Ω]は、logRで表して7.9であった。
〈実施例4〉
発泡剤としてのOBSHの配合割合を、EPDM100質量部あたり9質量部としたこと以外は実施例1と同様にしてゴム組成物を調製し、トナー供給ローラを製造した。
発泡セルの平均セル径は305μm、吸水率は98質量%、アスカーC型硬さは27°、ローラ抵抗値R[Ω]は、logRで表して5.9であった。
〈比較例1〉
発泡剤としてのOBSHの配合割合を、EPDM100質量部あたり6質量部としたこと以外は実施例1と同様にしてゴム組成物を調製し、トナー供給ローラを製造した。
発泡セルの平均セル径は195μm、吸水率は64質量%、アスカーC型硬さは39°、ローラ抵抗値R[Ω]は、logRで表して5.1であった。
〈比較例2〉
発泡剤としてのOBSHの配合割合を、EPDM100質量部あたり4質量部としたこと以外は実施例1と同様にしてゴム組成物を調製し、トナー供給ローラを製造した。
発泡セルの平均セル径は150μm、吸水率は45質量%、アスカーC型硬さは47°、ローラ抵抗値R[Ω]は、logRで表して5.0であった。
〈比較例3〉
導電剤としてのケッチェンブラックの配合割合を、EPDM100質量部あたり4質量部としたこと以外は実施例1と同様にしてゴム組成物を調製し、トナー供給ローラを製造した。
発泡セルの平均セル径は250μm、吸水率は10質量%、アスカーC型硬さは22°、ローラ抵抗値R[Ω]は、logRで表して9.5であった。
〈実機試験〉
市販のレーザープリンタ用のトナーカートリッジのオリジナルのトナー供給ローラを、上記実施例、比較例で製造したトナー供給ローラと交換して、上記トナーカートリッジを上記レーザープリンタに組み込んだ。
そして温度23±1℃、相対湿度55±1%の環境下で5%濃度の画像を3000枚連続して形成し、形成した画像を観察して、濃度ムラや濃度不足、濃度過剰等の画像不良の有無を下記の基準で評価した。
○:画像不良は見られなかった。
×:画像不良が見られた。
以上の結果を表2、3に示す。
Figure 2017190817
Figure 2017190817
表2、表3の実施例、比較例の結果より、トナー供給ローラを形成する発泡セルの平均セル径を100μm以上、500μm未満、吸水率を80質量%以上とすることにより、画像形成の初期から長期間に亘って、濃度ムラ等の画像不良のない良好な画像を形成できることが判った。
また実施例1〜4の結果より、上記の効果をより一層向上することを考慮すると、トナー供給ローラのアスカーC型硬さは15°以上、30°以下、ローラ抵抗値R[Ω]は、logRで表して5.0以上、8.0以下であるのが好ましいことが判った。また発泡セルの平均セル径は、上記の範囲でも200μm以上であるのが好ましく、吸水率は、上記の範囲でも120質量%以下であるのが好ましいことも判った。
1 トナー供給ローラ
2 通孔
3 シャフト
4 外周面
5 アルミニウムドラム
6 外周面
7 直流電源
8 抵抗
9 計測回路
F 荷重
V 検出電圧

Claims (7)

  1. ゴムの多孔質体からなり、平均セル径100μm以上、500μm未満の多数の発泡セルが互いに連通された、吸水率80質量%以上の連続気泡構造を有し、なおかつ外周面近傍の発泡セルが前記外周面において開口されているトナー供給ローラ。
  2. アスカーC型硬さが15°以上、30°以下である請求項1に記載のトナー供給ローラ。
  3. 温度23℃、相対湿度55%でのローラ抵抗値R[Ω]が、logRで表して5.0以上、8.0以下である請求項1または2に記載のトナー供給ローラ。
  4. 導電剤として、DBP吸油量が400cm/100g以上、BET比表面積が1000m/g以上のカーボンブラックを含んでいる請求項1ないし3のいずれか1項に記載のトナー供給ローラ。
  5. 前記請求項1ないし4のいずれか1項に記載のトナー供給ローラの製造方法であって、ゴム、前記ゴムを架橋させるための架橋成分、および前記ゴムを発泡させるための発泡成分を含むゴム組成物を筒状に成形するとともに発泡および架橋させて、連続気泡構造を有する筒状体を形成する工程、および前記筒状体の外周面を研磨して、前記外周面近傍の発泡セルを前記外周面において開口させる工程を含むトナー供給ローラの製造方法。
  6. 発泡剤として4,4′−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジドを含む発泡成分を用いる請求項5に記載のトナー供給ローラの製造方法。
  7. 筒状に成形した前記ゴム組成物を、常圧下で発泡および架橋させる請求項5または6に記載のトナー供給ローラの製造方法。
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