JP2017190434A - 蛍光体、発光装置、照明装置及び画像表示装置 - Google Patents

蛍光体、発光装置、照明装置及び画像表示装置 Download PDF

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Fumitaka Yoshimura
文孝 吉村
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久典 山根
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Abstract

【課題】発光スペクトルの半値幅が狭く、従来の蛍光体とは異なる結晶構造を有し、LED用途に有効に用いられる、新たな蛍光体の提供。
【解決手段】M元素、A元素、D元素、Al、Si、Nを含む結晶相を含む蛍光体であり、該結晶相の格子定数が、各々、最大値の格子定数Lmaxが、22.20Å≦Lmax≦24.53Å、中間値の格子定数Lintが、8.61Å≦Lint≦9.52Å、最小値の格子定数Lminが、7.14Å≦Lmin≦7.89Å、α角およびγ角が、α=γ=90°、β角が、85.0°≦β≦95.0°を満たすことを特徴とする、蛍光体。(但し、M元素は付活元素から選ばれる1種以上の元素を表し、A元素はSrを必須とし、アルカリ土類金属元素から選ばれる1種以上の元素を表し、D元素は付活元素を除く希土類元素から選ばれる1種以上の元素)
【選択図】図1

Description

本発明は、蛍光体、発光装置、照明装置、及び画像表示装置に関する。
近年、省エネルギーの流れを受け、LEDを用いた照明やバックライトの需要が増加している。ここで用いられるLEDは、青または近紫外波長の光を発するLEDチップ上に、蛍光体を配置した白色発光LEDである。
このようなタイプの白色発光LEDとしては、青色LEDチップ上に、青色LEDチップからの青色光を励起光として赤色に発光する窒化物蛍光体と緑色に発光する蛍光体を用いたものが近年用いられている。
特に、ディスプレイ用途においては、これら青色、緑色及び赤色の3色の中で、緑色は人間の眼に対する視感度が特に高く、ディスプレイの全体の明るさに大きく寄与するため、他の2色に比べて、とりわけ重要であり、発光特性にすぐれた緑色蛍光体の開発が所望されている。
緑色に発光する蛍光体として、例えば、BaSi12:Eu,Ceの組成式で表される蛍光体(特許文献1)や、Sr2.7Si13Al21:Eu0.3の組成式で表される蛍光体(特許文献2)などが開催されている。
国際公開第2007/088966号パンフレット 国際公開第2012/124480号パンフレット
上記したように様々な蛍光体が開発されているが、例えば、ディスプレイ用途では、演色性の観点等から、発光スペクトルの半値幅が狭い蛍光体が所望されている。
本発明は、上記課題に鑑みて、発光スペクトルの半値幅が狭く、従来の蛍光体とは異なる結晶構造を有し、LED用途に有効に用いられる、新たな蛍光体を提供する。
本発明者等は上記課題に鑑み、蛍光体の新規探索を鋭意検討したところ、従来の蛍光体とは異なる結晶構造を有し、LED用途に有効に用いられる、新たな蛍光体に想到し本発明を完成させた。
本発明は以下の通りである。
〔1〕
M元素、A元素、D元素、Al、Si、Nを含む結晶相を含む蛍光体であり、
該結晶相の格子定数が、各々、
最大値の格子定数Lmaxが、22.20Å≦Lmax≦24.53Å、
中間値の格子定数Lintが、8.61Å≦Lint≦9.52Å、
最小値の格子定数Lminが、7.14Å≦Lmin≦7.89Å、
α角およびγ角が、α=γ=90°、
β角が、85.0°≦β≦95.0°
を満たすことを特徴とする、蛍光体。
(但し、
M元素は、付活元素から選ばれる1種以上の元素を表し、
A元素は、Srを必須とし、アルカリ土類金属元素から選ばれる1種以上の元素を表し

D元素は、付活元素を除く希土類元素から選ばれる1種以上の元素を表す。)
〔2〕
下記式(1)で表される結晶相を含むことを特徴とする、蛍光体。
SrLaAlSi (1)
(上記式(1)中、
Mは、付活元素を表し、
m、n、p、x、y、zは、各々独立に、下記式を満たす値である。
0<m≦1.5
m+n+p=10
0<p≦7.5
5.6≦x≦14.4
35.3≦y≦52.9
58≦z≦87)
〔3〕
300nm以上、460nm以下の波長を有する励起光を照射することにより、500nm以上、560nm以下の範囲に発光ピーク波長を有することを特徴とする、〔1〕又は〔2〕に記載の蛍光体。
〔4〕
第1の発光体と、該第1の発光体からの光の照射によって可視光を発する第2の発光体とを備え、該第2の発光体が〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の蛍光体を含むことを特徴とする発光装置。
〔5〕
〔4〕に記載の発光装置を光源として備えることを特徴とする照明装置。
〔6〕
〔4〕に記載の発光装置を光源として備えることを特徴とする画像表示装置。
本発明の新規蛍光体は、発光スペクトルの半値幅が狭く、従来の蛍光体とは異なる結晶構造を有し、LED用途に有効に用いられる。
その為、本発明の新規蛍光体を用いた発光装置は、演色性に優れる。更に、本発明の発光装置を含む、照明装置及び画像表示装置は、高品質である。
実施例1で得られた蛍光体の走査型電子顕微鏡による画像である(図面代用写真)。 実施例1で得られた蛍光体におけるシミュレーションにより得られたXRDパターンを示す図である。 実施例1で得られた蛍光体の励起・発光スペクトルを示す図である。破線は、励起スペクトルを表し、実線は、発光スペクトルを表す。 実施例2で得られた蛍光体の粉末X線回折(XRD)パターンを示す図である。 実施例2で得られた蛍光体の発光スペクトルを示す図である。実線は、発光スペクトルを表す。
以下、本発明について実施形態や例示物を示して説明するが、本発明は以下の実施形態や例示物等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において任意に変形して実施することができる。
なお、本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載され
る数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。また、本明細書中の蛍光体の組成式において、各組成式の区切りは読点(、)で区切って表わす。また、カンマ(,)で区切って複数の元素を列記する場合には、列記された元素のうち一種又は二種以上を任意の組み合わせ及び組成で含有していてもよいことを示している。例えば、「(Ca,Sr,Ba)Al:Eu」という組成式は、「CaAl:Eu」と、「SrAl:Eu」と、「BaAl:Eu」と、「Ca1−xSrAl:Eu」と、「Sr1−xBaAl:Eu」と、「Ca1−xBaAl:Eu」と、「Ca1−x−ySrBaAl:Eu」(但し、式中、0<x<1、0<y<1、0<x+y<1である。)とを全て包括的に示しているものとする。
本発明は、第一の発明および第二の発明を含み、該第一の発明および該第二の発明は、それぞれ、第一の実施態様である蛍光体、第二の実施態様である発光装置、第三の実施態様である照明装置、第四の実施態様である画像表示装置を含む。
<第一の発明>
{蛍光体について}
本発明の第一の発明における第一の実施態様に係る蛍光体は、M元素、A元素、D元素、Al、Si、Nを含む結晶相を含む蛍光体であり、その格子定数が、各々、
最大値の格子定数Lmaxが、22.20Å≦Lmax≦24.53Å、
中間値の格子定数Lintが、8.61Å≦Lint≦9.52Å、
最小値の格子定数Lminが、7.14Å≦Lmin≦7.89Å、
α角およびγ角が、α=γ=90°、
β角が、85.0°≦β≦95.0°
を満たす。
(但し、
M元素は、付活元素から選ばれる1種以上の元素を表し、
A元素は、Srを必須とし、アルカリ土類金属元素から選ばれる1種以上の元素を表し、
D元素は、付活元素を除く希土類元素から選ばれる1種以上の元素を表す。)
M元素は、付活元素から選ばれる1種以上の元素を表す。例えば、ユーロピウム(Eu)、マンガン(Mn)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)及びイッテルビウム(Yb)からなる群から選ばれる1種または2種以上の元素を表す。Mは、少なくともEuを含むことが好ましく、Euであることがより好ましい。
さらに、Euは、その全部又は一部がCe、Pr、Sm、Tb及びYbよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素で置換されていてもよく、発光量子効率の点でCeがより好ましい。
つまり、Mは、Eu及び/又はCeであることが更に好ましく、より好ましくはEuである。
付活元素全体に対するEuの割合は、50モル%以上が好ましく、70モル%以上がより好ましく、90モル%以上が特に好ましい。
A元素は、ストロンチウム(Sr)を必須とし、アルカリ土類金属元素から選ばれる1種以上の元素を表す。Sr以外のアルカリ土類金属元素としては、例えば、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、バリウム(Ba)、亜鉛(Zn)が好ましく、Ba、Ca、Mgであることがさらに好ましく、Ba及び/又はCaであることが特に好ましい。
D元素は、付活元素を除く希土類元素から選ばれる1種以上の元素を表す。希土類元素
としては、3価の元素が挙げられ、例えばランタン(La)、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ルテチウム(Lu)などであり、Laであることが好ましい。
Alは、アルミニウムを表す。Alは、その他の3価の元素、例えば、ホウ素(B)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、ガドリニウム(Gd)、などで一部置換されていてもよい。
Siは、ケイ素を表す。Siは、その他の4価の元素、例えば、ゲルマニウム(Ge)、スズ(Sn)、チタニウム(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)などで一部置換されていてもよい。
Nは、窒素元素を表す。Nは、一部その他の元素、例えば、酸素(O)、ハロゲン原子(フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)、ヨウ素(I))等で置換されていてもよい。
尚、酸素は、原料金属中の不純物として混入する場合、粉砕工程、窒化工程などの製造プロセス時に導入される場合などが考えられ、本実施態様の蛍光体においては不可避的に混入してしまうものである。
また、ハロゲン原子が含まれる場合、原料金属中の不純物としての混入や、粉砕工程、窒化工程などの製造プロセス時に導入される場合などが考えられ、特に、フラックスとしてハロゲン化物を用いる場合、蛍光体中に含まれてしまう場合がある。
また、酸素が混入される場合であっても、結晶構造内のSi−Nが、Al−Oに一部置換されることによって、その結晶構造を維持することができる。即ち、上記条件を満たせば、結晶構造を保ったままであると考えられる。
{蛍光体の物性について}
[格子定数]
本実施態様の蛍光体の格子定数は、結晶を構成する元素の種類により変化するが、下記の範囲である。本実施態様では、a軸、b軸、c軸における格子定数中、最大値の格子定数をLmax、中間値の格子定数をLint、最小値の格子定数をLminとする。
maxは、通常22.20Å≦Lmax≦24.53Åの範囲であり、その下限値は、好ましくは22.45Å、より好ましくは22.93Å、更に好ましくは23.40、また上限値は、好ましくは24.34Å、より好ましくは23.87Åである。
intは、通常8.61Å≦Lint≦9.52Åの範囲であり、下限値は、好ましくは8.80Å、より好ましくは8.98Å、また上限値は、好ましくは9.34Å、より好ましくは9.16Åである。
minは、通常7.14Å≦Lmin≦7.89Åの範囲であり、下限値は、好ましくは7.29Å、より好ましくは7.44Å、また上限値は、好ましくは7.74Å、より好ましくは7.59Åである。
また、Lminに対するLmaxの割合(Lmax/Lmin)は、好ましくは2.96以上、より好ましくは3.08以上、また好ましくは3.34以下、より好ましくは3.21以下である。
α角およびγ角は、α=γ=90°である。
β角は、通常85.0°≦β≦95.0°の範囲であり、下限値は、好ましくは87.0°、より好ましくは89.0°であり、上限値は、好ましくは93.0°であり、より好ましくは91.0°である。
尚、いずれの場合も上記範囲内であると、本実施態様に係る蛍光体が安定的に生成されて、不純物相の生成が抑制される為、得られる蛍光体の発光輝度が良好である。
[単位格子体積]
本実施態様の蛍光体における、格子定数から算出される単位格子体積(V)は、好ましくは、1482Å以上、より好ましくは1546Å以上、更に好ましくは1595Å以上、また、好ましくは1740Å以下、より好ましくは1675Å以下、更に好ましくは1627Å以下である。
単位格子体積が大きすぎる、もしくは単位格子体積が小さすぎると骨格構造が不安定化して別の構造の不純物が副生するようになり、発光強度の低下や色純度の低下を招く傾向がある。
[空間群]
本実施態様に係る蛍光体における結晶系は、単斜晶系(Monoclinic)もしくは斜方晶系(Orthorhombic)が好ましく、斜方晶系であることがより好ましい。
本実施態様の蛍光体における空間群は、単結晶X線回折にて区別しうる範囲において統計的に考えた平均構造が上記の長さの繰り返し周期を示していれば特に限定されないが、「International Tables for Crystallography(Third,revised edition),Volume A SPACE−GROUP SYMMETRY」に基づく31番(Pmn2)に属するものであることが好ましい。
ここで、格子定数及び空間群は常法に従って求めることできる。格子定数であれば、X線回折及び中性子線回折の結果をリートベルト(Rietveld)解析して求めることができ、空間群であれば、電子線回折により求めることができる。
[発光色]
本実施態様の蛍光体の発光色は、化学組成等を調整することにより、波長300nm〜500nmといった近紫外領域〜青色領域の光で励起され、青色、青緑色、緑色、黄緑色、黄色、橙色、赤色等、所望の発光色とすることができる。
[発光スペクトル]
本実施態様の蛍光体は、波長400nmもしくは450nmの光で励起した場合における発光スペクトルを測定した場合に、以下の特性を有することが好ましい。
本実施態様の蛍光体は、上述の発光スペクトルにおけるピーク波長が、通常500nm以上、好ましくは510nm以上、より好ましくは520nm以上である。また、通常560nm以下、好ましくは550nm以下、より好ましくは545nm以下である。
上記範囲内であると、得られる蛍光体において、良好な緑色を呈するため、好ましい。
[発光スペクトルの半値幅]
本実施態様の蛍光体は、上述の発光スペクトルにおける発光ピークの半値幅が、通常90nm以下、好ましくは80nm以下、より好ましくは70nm以下、また通常10nm以上である。
即ち、本実施態様における「半値幅の狭い蛍光体」とは、発光ピークの半値幅が90nm以下である蛍光体を意味するものである。
上記範囲内とすることで、液晶ディスプレイなどの画像表示装置に使用する場合には色純度を低下させずに画像表示装置の色再現範囲を広くすることができる。
なお、本実施態様の蛍光体を波長400nmの光で励起するには、例えば、GaN系LEDを用いることができる。また、本実施態様の蛍光体の発光スペクトルの測定、並びにその発光ピーク波長、ピーク相対強度及びピーク半値幅の算出は、例えば、励起光源として150Wキセノンランプを、スペクトル測定装置としてマルチチャンネルCCD検出器C7041(浜松フォトニクス社製)を備える蛍光測定装置(日本分光社製)を用いて行うことができる。
[励起波長]
本実施態様の蛍光体は、通常300nm以上、好ましくは320nm以上、より好ましくは350nm以上、更に好ましくは400nm以上、また、通常500nm以下、好ましくは480nm以下、より好ましくは460nm以下、特に好ましくは450nm以下の波長範囲に励起ピークを有する。即ち、近紫外から青色領域の光で励起される。
{蛍光体の製造方法}
本実施態様の蛍光体を得るための、原料、蛍光体製造法等については以下の通りである。
本実施態様の蛍光体の製造方法は特に制限されないが、例えば、付活元素である元素Mの原料(以下適宜「M源」という。)、元素Aの原料(以下適宜「A源」という。)、D元素の原料(以下適宜「D源」という)、元素Alの原料(以下適宜「Al源」という。)および元素Siの原料(以下適宜「Si源」という。)を混合し(混合工程)、得られた混合物を焼成する(焼成工程)ことにより製造することができる。
また、以下では例えば、元素Euの原料を「Eu源」、元素Smの原料を「Sm源」などということがある。
[蛍光体原料]
本実施態様の蛍光体の製造に使用される蛍光体原料(即ち、M源、A源、D源、Al源及びSi源)としては、M元素、A元素、D元素、Al及びSiの各元素の金属、合金、イミド化合物、酸窒化物、窒化物、酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、硫酸塩、蓚酸塩、カルボン酸塩、ハロゲン化物等が挙げられる。これらの化合物の中から、複合酸窒化物への反応性や、焼成時におけるNOx、SOx等の発生量の低さ等を考慮して、適宜選択すればよい。
(M源)
M源のうち、Eu源の具体例としては、Eu、Eu(SO、Eu(C・10HO、EuCl、EuCl、EuF、Eu(NO・6HO、EuN、EuNH等が挙げられる。中でもEuF3、Eu、EuN等が好ましく、特に好ましくはEuNである。
また、Sm源、Tm源、Yb源等のその他の付活元素の原料の具体例としては、Eu源の具体例として挙げた各化合物において、EuをそれぞれSm、Tm、Yb等に置き換えた化合物が挙げられる。
(A源)
A源のうち、Sr源の具体例としては、SrO、Sr(OH)・8HO、SrCO、Sr(NO、SrSO、Sr(C)・HO、Sr(OCOCH・0.5HO、SrCl、SrN、Sr、SrNH等が挙げられる。中でも、SrO、SrCO、SrN、Srが好ましく、SrN、Srが特に好ましい。また、反応性の点から粒径が小さく、発光効率の点から純度の高いものが好ましい。
その他の2価の元素の原料の具体例としては、上記Sr源の具体例として挙げた各化合物において、Srを例えば、Mg、Ca、Ba等に置き換えた化合物が挙げられる。
(D源)
D源のうち、La源の具体例としては、La、La(SO、LaCl、LaCl、La(NO・6HO、LaN、LaNHが挙げられる。中でも、La、LaCl、LaNが好ましく、LaNが特に好ましい。また、反応性の点から粒径が小さく、発光効率の点から純度の高いものが好ましい。
その他の希土類元素の具体例としては、上記La源の具体例として挙げた各化合物にお
いて、Laを例えば、Sc、Y、Lu等に置き換えた化合物が挙げられる。
(Al源)
Al源の具体例としては、AlN、Al、Al(OH)、AlOOH、Al(NO等が挙げられる。中でも、AlN、Alが好ましく、AlNが特に好ましい。また、AlNとして、反応性の点から、粒径が小さく、発光効率の点から純度の高いものが好ましい。
その他の3価の元素の原料の具体例としては、上記Al源の具体例として挙げた各化合物において、AlをB等に置き換えた化合物が挙げられる。
(Si源)
Si源の具体例としては、SiO又はSiを用いるのが好ましい。また、SiOとなる化合物を用いることもできる。このような化合物としては、具体的には、SiO、HSiO、Si(OCOCH等が挙げられる。また、Siとして反応性の点から、粒径が小さく、発光効率の点から純度の高いものが好ましい。さらに、不純物である炭素元素の含有割合が少ないものの方が好ましい。
その他の4価の元素の原料の具体例としては、上記Si源の具体例として挙げた各化合物において、SiをそれぞれGe、Ti、Zr、Hf等に置き換えた化合物が挙げられる。
尚、Si源は、不純物である炭素元素の含有割合が少ないものの方が好ましい。炭素含有の割合は、少なければ少ないほど好ましいが、通常0.01重量%以上含有され、通常0.3重量%以下、好ましくは0.1重量%以下、より好ましくは0.05%以下である。
なお、上述したM源、A源、D源、Al源及びSi源は、それぞれ、一種のみを用いてもよく、二種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。
[混合工程]
目的組成が得られるように蛍光体原料を秤量し、ボールミル等を用いて十分混合したのち、ルツボに充填し、所定温度、雰囲気下で焼成し、焼成物を粉砕、洗浄することにより、本実施態様の蛍光体を得ることができる。
上記混合手法としては、特に限定はされず、乾式混合法や湿式混合法のいずれであってもよい。
乾式混合法としては、例えば、ボールミルなどが挙げられる。
湿式混合法としては、例えば、前述の蛍光体原料に水等の溶媒又は分散媒を加え、乳鉢と乳棒、を用いて混合し、溶液又はスラリーの状態とした上で、噴霧乾燥、加熱乾燥、又は自然乾燥等により乾燥させる方法である。
[焼成工程]
得られた混合物を、各蛍光体原料と反応性の低い材料からなるルツボ又はトレイ等の耐熱容器中に充填する。このような焼成時に用いる耐熱容器の材質としては、本実施態様の効果を損なわない限り特に制限はないが、例えば、窒化ホウ素などの坩堝が挙げられる。
焼成温度は、圧力など、その他の条件によっても異なるが、好ましくは1700℃以上、2150℃以下の温度範囲で焼成を行なうことができる。焼成工程における最高到達温度としては、好ましくは1700℃以上、より好ましくは1750℃以上、また好ましくは2150℃以上、より好ましくは2100℃以下である。
焼成温度が高すぎると窒素が飛んで母体結晶に欠陥を生成し着色する傾向にあり、低すぎると固相反応の進行が遅くなる傾向にあり、目的相を主相として得にくくなる場合があ
る。
焼成時の圧力は、焼成温度等によっても異なるが、通常0.2MPa以上、好ましくは0.4MPa以上であり、また、通常200MPa以下、好ましくは190MPa以下、より好ましくは50MPa以下、更に好ましい10MPa以下、特に1.0MPa以下が好ましい。
また、ごくわずかに目的の結晶相が得られたとしても、結晶内では発光中心となる元素、特にEu元素の拡散がされず量子効率を低下させる可能性がある。また、焼成温度が高すぎると目的の蛍光体結晶を構成する元素が揮発しやすくなり、格子欠陥を形成、もしくは分解し別の相が不純物として生じてしまう可能性が高い。
焼成工程における昇温速度は、通常2℃/分以上、好ましくは5℃/分以上、より好ましくは10℃/分以上であり、また、通常30℃/分以下、好ましくは25℃/分以下である。昇温速度がこの範囲を下回ると、焼成時間が長くなる可能性がある。また、昇温速度がこの範囲を上回ると、焼成装置、容器等が破損する場合がある。
焼成工程における焼成雰囲気は、本実施態様の蛍光体が得られる限り任意であるが、窒素含有雰囲気とすることが好ましい。具体的には、窒素雰囲気、水素含有窒素雰囲気等が挙げられ、中でも窒素雰囲気が好ましい。なお、焼成雰囲気の酸素含有量は、通常10ppm以下、好ましくは5ppm以下にするとよい。
焼成時間は、焼成時の温度や圧力等によっても異なるが、通常10分間以上、好ましくは30分間以上、また、通常72時間以下、好ましくは12時間以下である。焼成時間が短すぎると粒生成と粒成長を促すことができないため、特性のよい蛍光体を得ることができず、焼成時間が長すぎると構成している元素の揮発が促されるため、原子欠損により結晶構造内に欠陥が誘発され特性のよい蛍光体を得ることができない場合がある。
なお、焼成工程は、必要に応じて、複数回繰り返し行なってもよい。その際は、一回目の焼成と、二回目の焼成とで、焼成条件を同一にしてもよいし、異なるものにしてもよい。
蛍光体生成時に原子が均一に拡散し、内部量子効率の高い蛍光体を焼成する場合や数μmの大きな粒子を得る場合は、繰り返し焼成が有効となる。この場合の第一の焼成工程の最高到達温度は第二の焼成工程での最高温度よりも低いことが好ましい。
[後処理工程]
得られた焼成物を解砕、粉砕及び/又は分級操作を組み合わせて所定のサイズの粉末にする。ここでは、D50が約30μm以下になるように処理するとよい。
具体的な処理の例としては、合成物を目開き45μm程度の篩分級処理し、篩を通過した粉末を次工程に回す方法、或いは合成物をボールミルや振動ミル、ジェットミル等の一般的な粉砕機を使用して所定の粒度に粉砕する方法が挙げられる。後者の方法において、過度の粉砕は、光を散乱しやすい微粒子を生成するだけでなく、粒子表面に結晶欠陥を生成し、発光効率の低下を引き起こす可能性がある。
また、必要に応じて、蛍光体(焼成物)を洗浄する工程を設けてもよい。洗浄工程後は、蛍光体を付着水分がなくなるまで乾燥させて、使用に供する。さらに、必要に応じて、凝集をほぐすために分散・分級処理を行ってもよい。
尚、本実施態様の蛍光体は、あらかじめ構成金属元素を合金化して、それを窒化して形成する、所謂、合金法で形成してもよい。
後述する本発明の第二の発明における第一の実施態様は、上記した本発明の第一の発明における第一の実施態様の好ましい態様でもある。
<第二の発明>
[式(1)について]
本発明の第二の発明における第一の実施態様に係る蛍光体は、下記式(1)で表される結晶相を含む。
SrLaAlSi (1)
(上記式(1)中、
Mは、付活元素を表し、
m、n、p、x、y、zは、各々独立に、下記式を満たす値である。
0<m≦1.5
m+n+p=10
0<p≦7.5
5.6≦x≦14.4
35.3≦y≦52.9
58≦z≦87)
式(1)中、Mは付活元素、Srはストロンチウム、Laはランタン、Alはアルミニウム、Siはケイ素、Nは窒素を表す。好ましい態様、一部置換されていてもよい元素は、前記したものと同様である。
mは、付活元素Mの含有量を表し、その範囲は、通常0<m≦1.5であり、下限値は、好ましくは0.01、より好ましくは0.1、より好ましくは0.5、またその上限値は、好ましくは1.2、より好ましくは1.0である。
pは、Laの含有量を表し、その範囲は、通常0<p≦7.5であり、下限値は、好ましくは1.0、より好ましくは1.5、更に好ましくは2.0であり、またその上限値は、好ましくは7.0、より好ましくは6.5である。
nは、Srの含有量を表す。
m、n、pの相互の関係は、通常、
m+n+p=10
を満たす。
xは、Alの含有量を表し、その範囲は、通常5.6≦x≦14.4であり、下限値は、好ましくは6.6、また上限値は、好ましくは13.4、より好ましくは12.4である。
yは、Siの含有量を表し、その範囲は、通常35.3≦y≦52.9であり、下限値は、好ましくは39.7、また上限値は、好ましくは48.5である。
zは、Nの含有量を表し、その範囲は、通常58≦z≦87であり、下限値は好ましくは65、また上限値は、好ましくは80である。
本実施態様におけるその他の事項については、前述した本発明の第一の発明における第一の実施態様の説明を援用する。また、前述した本発明の第一の発明における第一の実施態様は、本発明の第二の発明における第一の実施態様の好ましい態様でもある。
<第一の発明と第二の発明とに共通する内容>
これ以降は、第一の発明及び第二の発明に共通する内容である。
以下では、第一の発明及び第二の発明をまとめて、これらの発明を含む「本発明」と称することがある。すなわち、例えば、「本発明の第二の実施態様」と称した内容は、「本発明の第一の発明における第二の実施態様」と「本発明の第二の発明における第二の実施
態様」とに共通する内容である。このことは、その他の実施態様においても同様である。
また、例えば、第一の発明における第二の実施態様に係る発光装置は、第一の発明における第一の実施態様に係る蛍光体及び/又は第二の発明における第一の実施態様に係る蛍光体を含むことができる。このことは、第二の発明における第二の実施態様に係る発光装置でも同様である。
さらに、第一の発明における第三の実施態様に係る照明装置は、第一の発明における第一の実施態様に係る蛍光体及び/又は第二の発明における第一の実施態様に係る蛍光体を含んだ、第一の発明における第二の実施態様に係る発光装置及び/又は第二の発明における第二の実施態様に係る発光装置を含むことができる。このことは、第二の発明における第三の実施態様に係る照明装置でも同様である。
さらに、以上のことは、第一の発明におけるその他の実施態様においても同様であり、第二の発明におけるその他の実施態様においても同様である。
{蛍光体含有組成物}
本発明の第一の実施態様に係る蛍光体は、液体媒体と混合して用いることもできる。特に、本発明の第一の実施態様に係る蛍光体を発光装置等の用途に使用する場合には、これを液体媒体中に分散させた形態で用いることが好ましい。本発明の第一の実施態様に係る蛍光体を液体媒体中に分散させたものを、本発明の一実施態様として、適宜、「本発明の一実施態様に係る蛍光体含有組成物」などと呼ぶものとする。
[蛍光体]
本実施態様の蛍光体含有組成物に含有させる本発明の第一の実施態様に係る蛍光体の種類に制限は無く、上述したものから任意に選択することができる。また、本実施態様の蛍光体含有組成物に含有させる本発明の第一の実施態様に係る蛍光体は、1種のみであってもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。更に、本実施態様の蛍光体含有組成物には、本実施態様の効果を著しく損なわない限り、本発明の第一の実施態様に係る蛍光体以外の蛍光体を含有させてもよい。
[液体媒体]
本実施態様の蛍光体含有組成物に使用される液体媒体としては、該蛍光体の性能を目的の範囲で損なわない限りにおいて特に限定されない。例えば、所望の使用条件下において液状の性質を示し、本発明の第一の実施態様に係る蛍光体を好適に分散させるとともに、好ましくない反応を生じないものであれば、任意の無機系材料及び/又は有機系材料が使用でき、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミドシリコーン樹脂などが挙げられる。
[液体媒体及び蛍光体の含有率]
本実施態様の蛍光体含有組成物中の蛍光体及び液体媒体の含有率は、本実施態様の効果を著しく損なわない限り任意であるが、液体媒体については、本実施態様の蛍光体含有組成物全体に対して、通常50重量%以上、好ましくは75重量%以上であり、通常99重量%以下、好ましくは95重量%以下である。
[その他の成分]
なお、本実施態様の蛍光体含有組成物には、本実施態様の効果を著しく損なわない限り、蛍光体及び液体媒体以外に、その他の成分を含有させてもよい。また、その他の成分は、1種のみを用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。
{発光装置}
本発明の第二の実施態様は、第1の発光体(励起光源)と、当該第1の発光体からの光の照射によって可視光を発する第2の発光体とを含む発光装置であって、該第2の発光体
は本発明の第一の実施態様に係る蛍光体を含有する。ここで、本発明の第一の実施態様に係る蛍光体は、何れか1種を単独で使用してもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。
本発明の第一の実施態様に係る蛍光体としては、例えば、励起光源からの光の照射下において、緑色領域の蛍光を発する蛍光体を使用する。具体的には、発光装置を構成する場合、本発明の第一の実施態様における緑色蛍光体としては、500nm以上560nm以下の波長範囲に発光ピークを有するものが好ましい。
尚、励起源については、420nm未満の波長範囲に発光ピークを有するものを用いてもよい。
以下、本発明の第一の実施態様に係る蛍光体が、500nm以上560nm以下の波長範囲に発光ピークを有し、且つ第一の発光体が300nm以上460nm以下の波長範囲に発光ピークを有するものを用いる場合の発光装置の態様について記載するが、本実施態様はこれらに限定されるものではない。
上記の場合、本実施態様の発光装置は、例えば、次の態様とすることができる。
即ち、第1の発光体として、300nm以上460nm以下の波長範囲に発光ピークを有するものを用い、第2の発光体の第1の蛍光体として、500nm以上560nm以下の波長範囲に発光ピークを有する少なくとも1種の蛍光体(本発明の第一の実施態様に係る蛍光体)を用い、第2の発光体の第2の蛍光体として、580nm以上680nm以下の波長範囲に発光ピークを有する蛍光体(赤色蛍光体)を用いる態様とすることができる。
(赤色蛍光体)
上記の態様における赤色蛍光体としては、例えば、下記の蛍光体が好適に用いられる。
Mn付活フッ化物蛍光体としては、例えば、K(Si,Ti)F:Mn、KSi1−xNaAl:Mn(0<x<1)、
硫化物蛍光体としては、例えば、(Sr,Ca)S:Eu(CAS蛍光体)、LaS:Eu(LOS蛍光体)、
ガーネット系蛍光体としては、例えば、(Y,Lu,Gd,Tb)MgAlSi12:Ce、
ナノ粒子としては、例えば、CdSe、
窒化物または酸窒化物蛍光体としては、例えば、(Sr,Ca)AlSiN:Eu(S/CASN蛍光体)、(CaAlSiN1−x・(SiO:Eu(CASON蛍光体)、(La,Ca)(Al,Si)11:Eu(LSN蛍光体)、(Ca,Sr,Ba)Si(N,O):Eu(258蛍光体)、(Sr,Ca)Al1+xSi4−x7−x:Eu(1147蛍光体)、M(Si,Al)12(O,N)16:Eu(Mは、Ca、Srなど)(αサイアロン蛍光体)、Li(Sr,Ba)Al:Eu(上記のxは、いずれも0<x<1)
などが挙げられる。
(黄色蛍光体)
上記の態様において、必要に応じて、550〜580nmの範囲に発光ピークを有する蛍光体(黄色蛍光体)を用いてもよい。
黄色蛍光体としては、例えば、下記の蛍光体が好適に用いられる。
ガーネット系蛍光体としては、例えば、(Y,Gd,Lu,Tb,La)(Al,Ga)12:(Ce,Eu,Nd)、
オルソシリケートとしては、例えば、(Ba,Sr,Ca,Mg)SiO:(Eu,Ce)、
(酸)窒化物蛍光体としては、例えば、(Ba,Ca,Mg)Si:Eu(SION系蛍光体)、(Li,Ca)(Si,Al)12(O,N)16:(Ce,Eu)(α−サイアロン蛍光体)、(Ca,Sr)AlSi(O,N):(Ce,Eu)(1147蛍光体)、(La,Ca,Y)(Al,Si)11:Ce(LSN蛍光体)
などが挙げられる。
尚、上記蛍光体においては、ガーネット系蛍光体が好ましく、中でも、YAl12:Ceで表されるYAG系蛍光体が最も好ましい。
(緑色蛍光体)
上記の態様において緑色蛍光体としては、本発明の第一の実施態様に係る蛍光体以外の蛍光体を含んでいてもよく、例えば、下記の蛍光体が好適に用いられる。
ガーネット系蛍光体としては、例えば、(Y,Gd,Lu,Tb,La)(Al,Ga)12:(Ce,Eu,Nd)、Ca(Sc,Mg)Si12:(Ce,Eu)(CSMS蛍光体)、
シリケート系蛍光体としては、例えば、(Ba,Sr,Ca,Mg)SiO10:(Eu,Ce)、(Ba,Sr,Ca,Mg)SiO:(Ce,Eu)(BSS蛍光体)、
酸化物蛍光体としては、例えば、(Ca,Sr,Ba,Mg)(Sc,Zn):(Ce,Eu)(CASO蛍光体)、
(酸)窒化物蛍光体としては、例えば、(Ba,Sr,Ca,Mg)Si:(Eu,Ce)、Si6−zAl8−z:(Eu,Ce)(β−サイアロン蛍光体)(0<z≦1)、(Ba,Sr,Ca,Mg,La)(Si,Al)12:(Eu,Ce)(BSON蛍光体)、
アルミネート蛍光体としては、例えば、(Ba,Sr,Ca,Mg)Al1017:(Eu,Mn)(GBAM系蛍光体)
などが挙げられる。
[発光装置の構成]
本実施態様の発光装置は、第1の発光体(励起光源)を有し、且つ、第2の発光体として少なくとも本発明の第一の実施態様に係る蛍光体を使用している他は、その構成は制限されず、公知の装置構成を任意にとることが可能である。
装置構成及び発光装置の実施形態としては、例えば、特開2007−291352号公報に記載のものが挙げられる。
その他、発光装置の形態としては、砲弾型、カップ型、チップオンボード、リモートフォスファー等が挙げられる。
{発光装置の用途}
本発明の第二の実施態様に係る発光装置の用途は特に制限されず、通常の発光装置が用いられる各種の分野に使用することが可能であるが、色再現範囲が広く、且つ、演色性も高いことから、中でも照明装置や画像表示装置の光源として、とりわけ好適に用いられる。
[照明装置]
本発明の第三の実施態様は、本発明の第二の実施態様に係る発光装置を光源として備えることを特徴とする照明装置である。
本発明の第二の実施態様に係る発光装置を照明装置に適用する場合には、前述のような発光装置を公知の照明装置に適宜組み込んで用いればよい。例えば、保持ケースの底面に多数の発光装置を並べた面発光照明装置等を挙げることができる。
[画像表示装置]
本発明の第四の実施態様は、本発明の第二の実施態様に係る発光装置を光源として備えることを特徴とする画像表示装置である。
本発明の第二の実施態様に係る発光装置を画像表示装置の光源として用いる場合には、その画像表示装置の具体的構成に制限は無いが、カラーフィルターとともに用いることが好ましい。例えば、画像表示装置として、カラー液晶表示素子を利用したカラー画像表示装置とする場合は、上記発光装置をバックライトとし、液晶を利用した光シャッターと赤、緑、青の画素を有するカラーフィルターとを組み合わせることにより画像表示装置を形成することができる。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はその要旨を逸脱しない限り、下記の実施例に限定されるものではない。
{測定方法}
[発光特性]
試料を銅製試料ホルダーに詰め、蛍光分光光度計FP−6500(JASCO社製)を用いて励起スペクトルと発光スペクトルを測定した。なお、測定時には、受光側分光器のスリット幅を1nmに設定して測定を行った。また、発光ピーク波長(以下、「ピーク波長」と称することがある。)と発光ピークの半値幅は、得られた発光スペクトルから読み取った。
[元素分析]
本発明の第一の実施態様で得られた蛍光体の組成を調べるために下記の元素分析を実施した。走査型電子顕微鏡(SEM)による観察にて結晶を数個選び出したのち、電子プローブマイクロアナライザー(波長分散型X線分析装置:EPMA)JXA−8200(JEOL社製)を用いて各元素の分析を実施した。
[粉末X線回折測定]
粉末X線回折は、粉末X線回折装置D2 PHASER(BRUKER社製)にて精密測定した。測定条件は以下の通りである。
CuKα管球使用
X線出力=30KV,10mA
走査範囲 2θ=5°〜80°
読み込み幅=0.025°
[結晶構造解析]
単結晶粒子のX線回折データをイメージングプレートとグラファイトモノクロメータを備えMo KαをX線源とする単結晶X線回折装置(Bruker,D8 QUEST)で測定した。データの収集と格子定数の精密化にはAPEX2を、X線形状吸収補正にはSADABSを使用した。FのデータについてSHELXL−97を用いて結晶構造パラメータの精密化を行った。
(実施例1)
蛍光体原料として、Sr(セラック社製)、LaN(セラック社製)、EuN(セラック社製)、Si(宇部興産社製)、AlN(トクヤマ社製)を用いて、次のとおり蛍光体を調製した。
上記原料を表1に示す各重量となるように電子天秤で秤量し、アルミナ乳鉢に入れ、均一になるまで粉砕及び混合した。さらに、この混合粉にMg(セラック社製)を0.21g加えて、さらに粉砕、混合を実施した。これらの操作は、Arガスで満たしたグ
ローブボックス中で行った。
Figure 2017190434
得られた原料混合粉末から約0.5gを秤量し、窒化ホウ素製坩堝にそのまま充填した。この坩堝を真空加圧焼成炉(島津メクテム社製)内に置いた。次いで、8×10−3Pa以下まで減圧した後、室温から800℃まで真空加熱した。800℃に達したところで、その温度で維持して炉内圧力が0.85MPaになるまで高純度窒素ガス(99.9995%)を5分間導入した。高純度窒素ガスの導入後、炉内圧力を0.85MPaに保持しながら、さらに1600℃まで昇温し、1時間保持した。さらに2030℃まで加熱し、2030℃に達したところで12時間保持した。焼成後、1200℃まで冷却し、次いで放冷した。得られた生成物から緑色結晶をとり出し実施例1の蛍光体を得た。
実施例1の蛍光体について、SEM観察をした結果を図1に示した。また、構成する元素とその比率を調べるため元素分析(EPMA測定)を実施した。EPMAにおいて検出された元素は、Sr、La、Eu、Al、Si、Nで酸素は検出限界以下であった。定量分析の結果、Sr : La : Eu : Al :Siの原子比は 6.5(1) : 3.3(2) : 0.25(2) : 10.3(1): 44.1(5)であった。括弧内の数字は標準偏差を表す。マグネシウム(Mg)元素については検出されなかった。焼成時における酸素の混入はほぼゼロであることが確認された。Sr+La+Euに対するLaの原子比は33%であった。
得られた単結晶について結晶構造解析を実施し、下記の通り格子定数、空間群、各原子の座標を決定した。
[結晶構造解析]
実施例1の単結晶X線回折により得られた基本反射から考えた結果、斜方晶系(P格子、a=23.6355(10)Å、b=7.5159(4)Å、c=9.0675(4)Å、α=90°、β=90°、γ=90°)で指数づけすることができた。括弧内の数字は標準偏差を表す。また、回折像ではディフューズも観測された。得られた基本反射の反射点について消滅則に基づき検討した結果、今回の結晶を用いて結晶構造モデルを得ることができた空間群はPmn2であり、表2にその解析結果をまとめて示した。
実施例1の蛍光体について単結晶構造解析により決定した結晶構造についてシミュレーションして得られたパターンを図2に示した。
Figure 2017190434
上記表2の場合、a軸の格子定数がLmax、b軸の格子定数がLmin、c軸の格子定数がLintとなる。
さらに、組成分析結果と基本構造の構造解析により見積もられた実施例1の蛍光体単結晶の化学組成はSr6.5La3.35Eu0.0.3Al7.351Si43.7373.54となった。
実施例1の蛍光体の励起・発光スペクトルの測定結果を図3に示した。励起スペクトルは、525nmの発光をモニターし、発光スペクトルは400nmで励起したときの測定結果である。
実施例1の蛍光体は、発光ピーク波長526nm、半値幅74nmの発光スペクトルを示し、緑色の発光を示すことが確認できた。また、励起スペクトルは、380nmにピークを持ち290nmから480nmまでの幅広い波長範囲において励起可能であることを示した。
(実施例2)
実施例1において、原料の各重量を表1から下記表3に変更すると共に、2030℃で12時間保持する工程を2010℃で4時間保持する工程に変更した他は、実施例1と同様にして合成し、得られた生成物に波長400nmの光を照射し、緑色に発光する部分を取り出し実施例2の蛍光体を得た。
Figure 2017190434
実施例2の蛍光体について、粉末X線回折測定を行った結果を図4に示した。実施例1の蛍光体と同一の結晶構造であることが判った。
実施例2の蛍光体について電子顕微鏡にて大きさが15μm以上の結晶を選び出したのち、EPMAによる組成分析を実施した。検出された元素は実施例1と同様にSr、La、Eu、Al、Si、Nで酸素は検出限界以下であった。定量分析の結果、Sr : La : Eu : Al :Siの原子比は 5.1(1) : 4.6(2) : 0.31(2) : 11.0(1): 41.4(5)であった。括弧内の数字は標準偏差を表す。マグネシウム(Mg)元素については検出されなかった。Sr+La+Euに対するLaの割合は46%であった。
実施例2の蛍光体の発光スペクトルの測定結果を図5に示した。発光スペクトルは400nmで励起したときの測定結果である。
実施例2の蛍光体は、発光ピーク波長524nm、半値幅72nmの発光スペクトルを示し、緑色の発光を示すことが確認できた。

Claims (6)

  1. M元素、A元素、D元素、Al、Si、Nを含む結晶相を含む蛍光体であり、
    該結晶相の格子定数が、各々、
    最大値の格子定数Lmaxが、22.20Å≦Lmax≦24.53Å、
    中間値の格子定数Lintが、8.61Å≦Lint≦9.52Å、
    最小値の格子定数Lminが、7.14Å≦Lmin≦7.89Å、
    α角およびγ角が、α=γ=90°、
    β角が、85.0°≦β≦95.0°
    を満たすことを特徴とする、蛍光体。
    (但し、
    M元素は、付活元素から選ばれる1種以上の元素を表し、
    A元素は、Srを必須とし、アルカリ土類金属元素から選ばれる1種以上の元素を表し、
    D元素は、付活元素を除く希土類元素から選ばれる1種以上の元素を表す。)
  2. 下記式(1)で表される結晶相を含むことを特徴とする、蛍光体。
    SrLaAlSi (1)
    (上記式(1)中、
    Mは、付活元素を表し、
    m、n、p、x、y、zは、各々独立に、下記式を満たす値である。
    0<m≦1.5
    m+n+p=10
    0<p≦7.5
    5.6≦x≦14.4
    35.3≦y≦52.9
    58≦z≦87)
  3. 300nm以上、460nm以下の波長を有する励起光を照射することにより、500nm以上、560nm以下の範囲に発光ピーク波長を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の蛍光体。
  4. 第1の発光体と、該第1の発光体からの光の照射によって可視光を発する第2の発光体とを備え、該第2の発光体が請求項1〜3のいずれか一項に記載の蛍光体を含むことを特徴とする発光装置。
  5. 請求項4に記載の発光装置を光源として備えることを特徴とする照明装置。
  6. 請求項4に記載の発光装置を光源として備えることを特徴とする画像表示装置。
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