JP2017190094A - 乗物用内装トリム - Google Patents

乗物用内装トリム Download PDF

Info

Publication number
JP2017190094A
JP2017190094A JP2016081928A JP2016081928A JP2017190094A JP 2017190094 A JP2017190094 A JP 2017190094A JP 2016081928 A JP2016081928 A JP 2016081928A JP 2016081928 A JP2016081928 A JP 2016081928A JP 2017190094 A JP2017190094 A JP 2017190094A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bezel
trim
seat
cover
attached
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016081928A
Other languages
English (en)
Inventor
奥田 眞司
Shinji Okuda
眞司 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2016081928A priority Critical patent/JP2017190094A/ja
Publication of JP2017190094A publication Critical patent/JP2017190094A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)

Abstract

【課題】乗物用内装トリムにベゼルを軟らかく組み付けられるようにすること。【解決手段】乗物の内装面を構成する可撓性面状のシートカバー2と、シートカバー2に空けられた取付口2Aに取り付けられるレジスタベゼル10と、を有するサイドシート1(乗物用内装トリム)であって、更に、シートカバー2の裏側に設けられてレジスタベゼル10を取り付け可能な構成を備えた樹脂プレート20を有する。レジスタベゼル10が、樹脂プレート20への取り付けによりシートカバー2を樹脂プレート20との間で表裏両側から押し挟んで一体的に係合した状態としてシートカバー2にも取り付けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、乗物用内装トリムに関する。詳しくは、乗物の内装面を構成する可撓性面状のトリムカバーと、トリムカバーに空けられた取付口に取り付けられるベゼルと、を有する乗物用内装トリムに関する。
従来、自動車のリヤシートバックとシートサイドガーニッシュとの間の隙を埋めるサイドシートに対して、バッテリの冷却風を取り入れるための吸気口が設定された構成が知られている(特許文献1)。上記吸気口は、その外枠となるベゼルが、サイドシートのシートパッドに空けられた貫通孔内に嵌め込まれると共に、同シートパッドの裏側に設置されたダクトに位置合わせされて接続された状態として設けられている。
特許第5708192号
上記従来技術では、吸気口のベゼルが、シートパッドの裏側に位置する車体パネル付けの基材に固定された状態とされている。このため、上記ベゼルの硬い支持によって、サイドシートの乗り心地が阻害されやすくなっている。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、乗物用内装トリムにベゼルを軟らかく組み付けられるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用内装トリムは次の手段をとる。
第1の発明は、乗物の内装面を構成する可撓性面状のトリムカバーと、トリムカバーに空けられた取付口に取り付けられるベゼルと、を有する乗物用内装トリムであって、更に、トリムカバーの裏側に設けられてベゼルを取り付け可能な構成を備えた取付部材を有する。ベゼルが、取付部材への取り付けによりトリムカバーを取付部材との間で表裏両側から押し挟んで一体的に係合した状態としてトリムカバーにも取り付けられている。
この第1の発明によれば、ベゼルを、取付部材を用いてトリムカバーに対して外れにくい形に取り付けることができる。そして、上記取り付けによって、ベゼルをトリムカバーによって軟らかく支持した状態として設けることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。更に、トリムカバーを裏側から弾性的に支持するトリムパッドを有する。トリムパッドに取付部材との当たりを逃がす肉抜き部が形成されている。
この第2の発明によれば、トリムカバーの裏側にトリムパッドが設けられる構成であっても、取付部材にトリムパッドの弾発力を作用させないようにすることができる。したがって、ベゼルを取付部材に対して外れにくい安定した形に取り付けることができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。取付部材が、トリムカバーに一体的に縫い付けられている。
この第3の発明によれば、ベゼルの取付部材への取り付けを簡便にすることができると共に、ベゼルの取付部材及びトリムカバーに対する取付状態をより安定化させることができる。
第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。ベゼルが、トリムカバーの取付口とは連通しない別の孔に貫通して差し込まれて取付部材に取り付けられる差込部を有する。
この第4の発明によれば、ベゼルのトリムカバーに対する取付状態をより安定化させることができる。
第5の発明は、上述した第1から第4のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。ベゼルが、レジスタベゼルとして構成されている。
この第5の発明によれば、乗物用内装トリムに対して、レジスタベゼルを乗り心地を阻害しにくい形に設けることができる。
第6の発明は、上述した第1から第5のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。ベゼルと取付部材とが互いに取付口の周囲全周に亘ってトリムカバーを表裏両側から押し挟んだ状態となっている。
この第6の発明によれば、ベゼルのトリムカバーに対する取付状態をより安定化させることができる。
実施例1の乗物用内装トリムの概略構成を表した斜視図である。 サイドシートの分解斜視図である。 図1のIII-III線断面図である。 実施例2の乗物用内装トリムの概略構成を表した分解斜視図である。 同内部構造を図3と同じ断面で見て表した断面図である。 実施例3の乗物用内装トリムの概略構成を表した分解斜視図である。 同内部構造を図3と同じ断面で見て表した断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のサイドシート1(乗物用内装トリム)の構成について、図1〜図3を用いて説明する。図1に示すように、本実施例のサイドシート1は、セダンタイプのハイブリッド自動車におけるリヤシートバックR/BとシートサイドガーニッシュS/Gとの間の隙を埋める縦長状の隙詰め用シートとして構成されている。上記サイドシート1には、その前面部の高さ方向の中間部に、車室内の空気を内部に取り込む吸気口として機能する樹脂製のレジスタベゼル10が取り付けられている。ここで、上記レジスタベゼル10が本発明の「ベゼル」に相当する。上記レジスタベゼル10から取り込まれた車室内の空気は、サイドシート1の裏側に配設された図示しないハイブリッドシステムの電源装置に向かって冷却風として送り込まれるようになっている。
上述したレジスタベゼル10は、縦長な略四角枠形状に形成されており、サイドシート1の表面意匠を構成するファブリック製のシートカバー2に表側から組み付けられて軟らかく支持された状態として設けられている。上記構成により、レジスタベゼル10は、そのものが硬質な構成とされていても、外部荷重を受けた時には周囲のシートカバー2を柔軟に撓ませることで軟らかく荷重を受け止めることのできる構成とされている。
具体的には、上述したサイドシート1は、図2に示すように、その表面意匠を構成する上述したファブリック製のシートカバー2と、シートカバー2を裏側から弾性的に支持する発泡ウレタン製のシートパッド3と、シートパッド3を裏側から支持する強度部材としての樹脂製板状の基材4と、によって概略構成されている。ここで、シートカバー2が本発明の「トリムカバー」に相当し、シートパッド3が本発明の「トリムパッド」に相当する。
上述した基材4は、図示しない車体パネルに対してクリップ等の締結手段により一体的に締結されて取り付けられている。上述した基材4には、上述したレジスタベゼル10から取り込まれた車室内の空気を裏側へと通すことのできる矩形状の開口4Aが表裏方向に貫通して形成されている。上述した基材4は、図3に示すように、その図示しない車体パネルへの取り付けにより、予め車体パネル側に設置されているダクト6の接続口に開口4Aが位置合わせされた状態にセットされるようになっている。詳しくは、上述した基材4の背面部には、上述した開口4Aの周囲を取り巻くように略四角枠形状の緩衝スポンジ5が一体的に接着されて設けられている。上記構成により、基材4が図示しない車体パネルに取り付けられることで、上述した緩衝スポンジ5がダクト6の接続口の端面に軟らかく押し付けられて、基材4の開口4Aがダクト6と互いに連通した状態に接続されるようになっている。
シートパッド3は、図2〜図3に示すように、サイドシート1の基本的な外形形状を形作る弾性部材として構成されている。上述したシートパッド3は、その背面部が上述した基材4の表面部に面当接した状態にセットされて一体的に接着された状態として設けられている。上述したシートパッド3には、上述したレジスタベゼル10から取り込まれた空気を裏側へと通すことのできる矩形状の開口3Aが表裏方向に貫通して形成されている。上述したシートパッド3の開口3Aは、上述した基材4の開口4Aと表裏方向に連通する位置に形成されている。
上述したシートパッド3には、更に、その表面部の開口3Aの周囲をひとまわり大きな形に凹ませるように肉抜きした略四角枠形状の肉抜き部3Bが形成されている。上記肉抜き部3Bは、後述するシートカバー2の裏面部に取り付けられた略四角枠形状の樹脂プレート20を表側から受け入れて樹脂プレート20との当たりを逃がすものとして機能するようになっている。また、上述したシートパッド3の開口3A内には、ナイロン等の合成繊維を立体網目状に絡み合わせて形成したブロック型の3Dネット30が嵌め込まれている。上記3Dネット30は、上述したシートパッド3の開口3A内の形に合致する形状とされており、その通気性に優れた構造特性により、シートパッド3の開口3Aの通気性を阻害することなく、その表面側に設けられるレジスタベゼル10が裏側に押し込まれる動きを裏側から弾性的にあてがえて抑止するものとして機能するようになっている。ここで、上述した樹脂プレート20が本発明の「取付部材」に相当する。
シートカバー2は、図2に示すように、複数枚のカバーピースが上述したシートパッド3の前面と左右両側面及び上下面とに跨って密着した状態に被せ付けられるように袋形状に縫い合わされた構成とされている。上述したシートカバー2は、上述したシートパッド3の各面に密着する形に被せ付けられた後、その後側へ延び出る上下左右の各カバーピースの各後側の縁部がそれぞれ上述した基材4に引き込まれて止着されることにより、シートパッド3に広く密着した形に被せ付けられた状態として保持されている。
上述したシートカバー2には、そのシートパッド3の前面部の高さ方向の中間部に被せられる領域に、上述したレジスタベゼル10の取り付けられる矩形状の取付口2Aが表裏方向に貫通した形となって形成されている。そして、上述したシートカバー2の裏面部には、上述した取付口2Aの周囲を取り囲むようにして略四角枠形状の樹脂プレート20が一体的に取り付けられている。上述した樹脂プレート20は、内部に略矩形状の開口20Aを有する中空平板状の部材により形成されており、その矩形の周囲に沿ってシートカバー2に一体的に縫い付けられている(縫合部20B)。上記縫い付けにより、樹脂プレート20が、シートカバー2に対して各方向に浮いたりバタついたりすることなく一体的に取り付けられた状態とされている。
レジスタベゼル10は、上述した樹脂プレート20と略同一の形状及び大きさを有する略四角枠形状の枠部11と、枠部11の上下側の各片の裏面部から後側へ延び出る上下一対の板状の差込部12と、枠部11内の開口11Aを格子状に仕切るルーバ13と、を有する構成とされている。上述した上下一対の板状の差込部12は、図3に示すように、それぞれ、上述した枠部11の上下側の各片の開口11Aに臨む内周側の縁部から後側に向かって高さ方向に面を向ける形で真っ直ぐに延出した形となって形成されている。
また、上述したレジスタベゼル10の枠部11内には、同枠部11内の開口11Aをルーバ13の裏側で面状にフィルタリングする樹脂製編目状のフィルタ14が取り付けられている。上述したフィルタ14は、上述したレジスタベゼル10の開口11Aから車室内の空気を取り込む際に、埃等の異物が侵入することを防ぐように機能するものとなっている。
上述したレジスタベゼル10は、上述したシートカバー2に形成された取付口2Aに対して、次のように表側から差し込まれて取り付けられている。すなわち、先ず、上述したシートカバー2が基材4上のシートパッド3に被せ付けられた状態において、上述したレジスタベゼル10の各差込部12をシートカバー2に形成された取付口2A内に表側から差し込む。これにより、各差込部12の先端部に形成された各係合爪12Aが、シートカバー2の裏側に取り付けられた樹脂プレート20の開口20Aの上下側の各内周面に当たって、同開口20Aの高さ寸法内に収まるように互いの高さ幅を弾性的に押し窄めながら裏側へと通されていく。そして、上記樹脂プレート20の開口20A内に通された各差込部12の係合爪12Aは、それぞれ、上記開口20Aを裏側に越えたところでそれらの形状を弾性的に復元させて拡開させ、上記開口20Aの周囲の裏面部に爪形状を押し当てた状態となる。
上記により、レジスタベゼル10の各差込部12の係合爪12Aが樹脂プレート20の開口20Aの周囲に上下一対で裏側から弾性的に係合して表側に抜けない形に組み付けられた状態となる。また、これと同時に、レジスタベゼル10の枠部11が、同枠部11とシートカバー2を挟んで表裏方向に対向する樹脂プレート20との間で、シートカバー2の取付口2Aの周囲を表裏両側から弾性的に押し挟んだ状態となる。詳しくは、上述したレジスタベゼル10の枠部11は、樹脂プレート20と略同一の形状及び大きさとされていて、その略全域が樹脂プレート20と表裏方向に対向するように組み合わされて、樹脂プレート20との間でシートカバー2の取付口2Aの周囲を全周に亘って表裏両側から広く押し挟んだ状態となる。そして、上記組み付けによって、レジスタベゼル10は、その枠部11によって、樹脂プレート20のシートカバー2に縫い付けられた縫合部20Bを表側から見栄え良く覆い隠すようになっている。
上記組み付けにより、レジスタベゼル10が樹脂プレート20を介してシートカバー2に一体的に組み付けられている。以上のように組み付けられたレジスタベゼル10は、その開口11Aから車室内の空気をサイドシート1内へと取り込むようになっている。そして、上記レジスタベゼル10の開口11Aから取り込まれた空気は、上記開口11Aと連通するシートパッド3内の開口3Aを通して裏側のダクト6を通って図示しないハイブリッドシステムの電源装置に向かって冷却風として送り込まれるようになっている。
上述したレジスタベゼル10は、上述した樹脂プレート20を介してファブリック製のシートカバー2にのみ取り付けられていることから、基材4等の剛体による硬い支持を受けるものとは違って、シートカバー2のみにより軟らかく支持された状態とされている。また、上記レジスタベゼル10をシートカバー2に対して支える樹脂プレート20は、シートパッド3に空けられた肉抜き部3Bによってシートパッド3による裏側からの支持を受けにくい状態として設けられている。
上記構成により、シートカバー2がシートパッド3によって裏側から弾性支持される構成であっても、シートカバー2の裏面部に取り付けられた樹脂プレート20はシートパッド3によって裏側から弾性支持されないようになっており、樹脂プレート20を介してレジスタベゼル10を軟らかく支持することができるようになっている。また、シートパッド3の開口3A内に通気性に優れた弾性部材としての3Dネット30が埋設されていることにより、上記のように軟らかく支持されたレジスタベゼル10が外部からの荷重によってシートパッド3の開口3A内に埋め込まれるように押し込まれることがあっても、このような動きを3Dネット30による内側からの軟らかい支持によって乗り心地を阻害しない程度の軟らかさで適切に受け止めて、レジスタベゼル10のシートパッド3内への陥没を防止することができるようになっている。
以上をまとめると、本実施例のサイドシート1は、次のような構成とされている。すなわち、乗物の内装面を構成する可撓性面状のトリムカバー(シートカバー2)と、トリムカバー(シートカバー2)に空けられた取付口(取付口2A)に取り付けられるベゼル(レジスタベゼル10)と、を有する乗物用内装トリム(サイドシート1)であって、更に、トリムカバー(シートカバー2)の裏側に設けられてベゼル(レジスタベゼル10)を取り付け可能な構成を備えた取付部材(樹脂プレート20)を有する。ベゼル(レジスタベゼル10)が、取付部材(樹脂プレート20)への取り付けによりトリムカバー(シートカバー2)を取付部材(樹脂プレート20)との間で表裏両側から押し挟んで一体的に係合した状態としてトリムカバー(シートカバー2)にも取り付けられている。このような構成とされていることにより、ベゼル(レジスタベゼル10)を、取付部材(樹脂プレート20)を用いてトリムカバー(シートカバー2)に対して外れにくい形に取り付けることができる。そして、上記取り付けによって、ベゼル(レジスタベゼル10)をトリムカバー(シートカバー2)によって軟らかく支持した状態として設けることができる。
更に、トリムカバー(シートカバー2)を裏側から弾性的に支持するトリムパッド(シートパッド3)を有する。トリムパッド(シートパッド3)に取付部材(樹脂プレート20)との当たりを逃がす肉抜き部(肉抜き部3B)が形成されている。このような構成とされていることにより、トリムカバー(シートカバー2)の裏側にトリムパッド(シートパッド3)が設けられる構成であっても、取付部材(樹脂プレート20)にトリムパッド(シートパッド3)の弾発力を作用させないようにすることができる。したがって、ベゼル(レジスタベゼル10)を取付部材(樹脂プレート20)に対して外れにくい安定した形に取り付けることができる。
また、取付部材(樹脂プレート20)が、トリムカバー(シートカバー2)に一体的に縫い付けられている。このような構成とされていることにより、ベゼル(レジスタベゼル10)の取付部材(樹脂プレート20)への取り付けを簡便にすることができると共に、ベゼル(レジスタベゼル10)の取付部材(樹脂プレート20)及びトリムカバー(シートカバー2)に対する取付状態をより安定化させることができる。
また、ベゼル(レジスタベゼル10)と取付部材(樹脂プレート20)とが互いに取付口(取付口2A)の周囲全周に亘ってトリムカバー(シートカバー2)を表裏両側から押し挟んだ状態となっている。このような構成とされていることにより、ベゼル(レジスタベゼル10)のトリムカバー(シートカバー2)に対する取付状態をより安定化させることができる。
続いて、実施例2のサイドシート1(乗物用内装トリム)の構成について、図4〜図5を用いて説明する。本実施例では、レジスタベゼル10(ベゼル)をシートカバー2(トリムカバー)に取り付けるための樹脂プレート20(取付部材)が、3Dネット30の上下箇所にそれぞれ一体的に熱溶着された2枚の板片によって形成されている。これら樹脂プレート20は、それぞれ、3Dネット30の表面部の上下側の各縁部箇所から上下方向に向かって前後方向に面を向ける形で真っ直ぐに延出した板片として形成されている。上述した上下一対の各樹脂プレート20には、それらの高さ方向に延出した途中箇所に、レジスタベゼル10に形成された対応する各差込部12の係合爪12Aを表側から裏側へと通して係合させることのできる横長状の差込孔20Cが表裏方向に貫通した形となって形成されている。上述した上下一対の各樹脂プレート20は、上述した3Dネット30がシートパッド3の開口3A内に嵌め込まれてセットされることにより、それらの差込孔20Cが、後述するシートカバー2に空けられた取付口2Aとは別に形成された別の孔2Bの裏側の位置にそれぞれ位置付けられた状態にセットされるようになっている。
レジスタベゼル10は、その枠部11の上下側の各片の裏面部から後方側へ延びる上下一対の板状の各差込部12が、それぞれ、枠部11の上下側の各片における内周側の縁部と外周側の縁部との間の中間箇所から後方側へ延びる形となって形成されている。そして、上記レジスタベゼル10の各差込部12は、シートカバー2に形成された取付口2Aにではなく、取付口2Aから上下側に外れた位置に形成された横長状の別の孔2B内にそれぞれ表側から差し込まれることにより、これら別の孔2Bの裏側に位置する上述した各樹脂プレート20の対応する各差込孔20C内にも差し込まれて、それらの先端側の各係合爪12Aが各差込孔20Cの周囲に裏側から弾性的に押し当てられた状態に係合する。上記組み付けにより、レジスタベゼル10の枠部11が、各樹脂プレート20との間で、シートカバー2の取付口2Aの周囲を表裏両側から弾性的に押し挟んだ状態となる。
以上をまとめると、本実施例のサイドシート1は、次のような構成とされている。すなわち、ベゼル(レジスタベゼル10)が、トリムカバー(シートカバー2)の取付口(取付口2A)とは連通しない別の孔(別の孔2B)に貫通して差し込まれて取付部材(樹脂プレート20)に取り付けられる差込部(差込部12)を有する。このような構成とされていることにより、ベゼル(レジスタベゼル10)のトリムカバー(シートカバー2)に対する取付状態をより安定化させることができる。なお、上記以外の構成については、実施例1で示したサイドシート1と同様の構成となっているため、同一の符号を付して説明を省略することとする。
続いて、実施例3のサイドシート1(乗物用内装トリム)の構成について、図6〜図7を用いて説明する。本実施例では、レジスタベゼル10(ベゼル)の枠部11の裏面部に、後方側に向かって丸ピン状に突出する複数本(6本)のかしめピン15が形成された構成とされている。ここで、各かしめピン15が本発明の「差込部」に相当する。これらかしめピン15は、枠部11の上下左右の各片に分布して形成されており、シートカバー2の取付口2Aの周辺に沿って形成された対応する丸孔状の別の孔2C内にそれぞれ表側から差し込まれることにより、各別の孔2Cの裏側に位置する樹脂プレート20(取付部材)の対応する各箇所に形成された丸孔状の差込孔20D内にも差し込まれるようになっている。そして、上記差し込まれたレジスタベゼル10の各かしめピン15は、それらの樹脂プレート20の対応する各差込孔20Dに差し込まれた先の端部が、それぞれ、US(超音波)振動を利用したかしめ処理によって、樹脂プレート20に一体的に溶着されている。上記構成により、レジスタベゼル10の枠部11が、樹脂プレート20との間で、シートカバー2の取付口2Aの周囲を表裏両側から弾性的に押し挟んだ状態となる。
以上をまとめると、本実施例のサイドシート1は、次のような構成とされている。すなわち、ベゼル(レジスタベゼル10)が、トリムカバー(シートカバー2)の取付口(取付口2A)とは連通しない別の孔(別の孔2C)に貫通して差し込まれて取付部材(樹脂プレート20)に取り付けられる差込部(かしめピン15)を有する。このような構成とされていることにより、ベゼル(レジスタベゼル10)のトリムカバー(シートカバー2)に対する取付状態をより安定化させることができる。なお、上記以外の構成については、実施例1又は実施例2で示したサイドシート1と同様の構成となっているため、同一の符号を付して説明を省略することとする。
<その他の実施例>
以上、本発明の実施形態を3つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の乗物用内装トリムは、上記実施例で示したような乗物用シートの他にも、ドア、ボディサイド、天井、フロア、コンソール、ダッシュボード、トランクルーム等の種々の内装トリムが対象となるものである。また、本発明の適用対象となる乗物は、自動車や鉄道等の車両の他、航空機、船舶等の他の乗物であってもよい。また、本発明の構成は、乗物用シートにおけるサイドシートの他、シートバックやシートクッション、ヘッドレスト、オットマン、アームレスト等の種々のシート構成部材にも適用することができるものである。
また、乗物の内装面を構成する可撓性面状のトリムカバーは、皮革材等のファブリック材以外の可撓性面状部材から成るものであってもよい。また、本発明は、トリムカバーを裏側から弾性的に支持するためのトリムパッドが設定されていない構成にも適用可能である。また、ベゼルは、レジスタベゼルの他、レバーやストラップやスイッチ等のシート部品や、シガレットライタ等の内装部品のまわりを取り巻く枠体として構成されるものであってもよい。また、ベゼルがレジスタベゼルとして構成される場合、給排気のどちらのタイプに使用されてもよい。また、ベゼルは、必ずしも略四角枠状の形から成るものでなくてもよく、円形状や楕円形状その他の異形状から成るものであってもよい。
また、取付部材は、必ずしもベゼルの枠部と略同一の形状から成るものでなくてもよく、実施例2で示した構成のようにベゼルの枠部の一部と係合する形状から成るものであってもよい。また、取付部材は、必ずしも実施例1で示した構成のようにそれ自体がトリムカバーに縫い付けられるなどして取り付けられているものでなくてもよく、実施例2で示した構成のように別部材(3Dネット)を介してトリムカバーに対して間接的に位置決めされた状態として設けられてベゼルと取り付くことで初めてトリムカバーに取り付けられるものや、実施例3で示した構成のように特に何らかの部材に位置決めされることなく、ベゼルと取り付くことで初めてトリムカバーに取り付けられる構成とされたものであってもよい。
また、ベゼルの取付部材に対する取り付けは、実施例1や実施例2で示したような差し込みによる弾性的な係合によるものの他、実施例3で示したようなかしめによる係合であってもよい。又は、接着や締結等の他の係合によって取り付けられるものであってもよい。
1 サイドシート(乗物用内装トリム)
2 シートカバー(トリムカバー)
2A 取付口
2B 別の孔
2C 別の孔
3 シートパッド(トリムパッド)
3A 開口
3B 肉抜き部
4 基材
4A 開口
5 緩衝スポンジ
6 ダクト
10 レジスタベゼル(ベゼル)
11 枠部
11A 開口
12 差込部
12A 係合爪
13 ルーバ
14 フィルタ
15 かしめピン(差込部)
20 樹脂プレート(取付部材)
20A 開口
20B 縫合部
20C 差込孔
20D 差込孔
30 3Dネット
R/B リヤシートバック
S/G シートサイドガーニッシュ

Claims (6)

  1. 乗物の内装面を構成する可撓性面状のトリムカバーと、該トリムカバーに空けられた取付口に取り付けられるベゼルと、を有する乗物用内装トリムであって、
    前記トリムカバーの裏側に設けられて前記ベゼルを取り付け可能な構成を備えた取付部材を有し、
    前記ベゼルが、前記取付部材への取り付けにより前記トリムカバーを前記取付部材との間で表裏両側から押し挟んで一体的に係合した状態として前記トリムカバーにも取り付けられている乗物用内装トリム。
  2. 請求項1に記載の乗物用内装トリムであって、
    更に、前記トリムカバーを裏側から弾性的に支持するトリムパッドを有し、
    前記トリムパッドに前記取付部材との当たりを逃がす肉抜き部が形成されている乗物用内装トリム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用内装トリムであって、
    前記取付部材が、前記トリムカバーに一体的に縫い付けられている乗物用内装トリム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の乗物用内装トリムであって、
    前記ベゼルが、前記トリムカバーの前記取付口とは連通しない別の孔に貫通して差し込まれて前記取付部材に取り付けられる差込部を有する乗物用内装トリム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の乗物用内装トリムであって、
    前記ベゼルが、レジスタベゼルとして構成されている乗物用内装トリム。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の乗物用内装トリムであって、
    前記ベゼルと前記取付部材とが互いに前記取付口の周囲全周に亘って前記トリムカバーを表裏両側から押し挟んだ状態となっている乗物用内装トリム。
JP2016081928A 2016-04-15 2016-04-15 乗物用内装トリム Pending JP2017190094A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016081928A JP2017190094A (ja) 2016-04-15 2016-04-15 乗物用内装トリム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016081928A JP2017190094A (ja) 2016-04-15 2016-04-15 乗物用内装トリム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017190094A true JP2017190094A (ja) 2017-10-19

Family

ID=60085415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016081928A Pending JP2017190094A (ja) 2016-04-15 2016-04-15 乗物用内装トリム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017190094A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019137261A (ja) * 2018-02-13 2019-08-22 トヨタ自動車株式会社 ダクト開口部構造
JP2020175753A (ja) * 2019-04-17 2020-10-29 本田技研工業株式会社 車両用バッテリのエア吸気構造
WO2021044832A1 (ja) 2019-09-03 2021-03-11 デルタ工業株式会社 シート
US20220105882A1 (en) * 2020-10-05 2022-04-07 Toyota Boshoku America, Inc. Top tether bezel

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019137261A (ja) * 2018-02-13 2019-08-22 トヨタ自動車株式会社 ダクト開口部構造
US11548406B2 (en) 2018-02-13 2023-01-10 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Duct opening portion structure
JP2020175753A (ja) * 2019-04-17 2020-10-29 本田技研工業株式会社 車両用バッテリのエア吸気構造
CN111845457A (zh) * 2019-04-17 2020-10-30 本田技研工业株式会社 车辆用电池的空气进气结构
CN111845457B (zh) * 2019-04-17 2023-08-29 本田技研工业株式会社 车辆用电池的空气进气结构
WO2021044832A1 (ja) 2019-09-03 2021-03-11 デルタ工業株式会社 シート
US11667220B2 (en) 2019-09-03 2023-06-06 Delta Kogyo Co., Ltd. Seat
US20220105882A1 (en) * 2020-10-05 2022-04-07 Toyota Boshoku America, Inc. Top tether bezel
US11679727B2 (en) * 2020-10-05 2023-06-20 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Top tether bezel

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017190094A (ja) 乗物用内装トリム
US8814268B2 (en) Vehicle seat and clip
KR101443671B1 (ko) 자동차 시트 구조
US9028004B2 (en) Vehicle seat
EP3003777B1 (en) Vehicle seat
US9597990B2 (en) Internal map pocket
JP6650477B2 (ja) 乗物用シート
WO2015111559A1 (ja) 乗物用シート
US20140070595A1 (en) Vehicle seats and manufacturing methods thereof
JP2018069958A (ja) 乗物用シート
JP5998860B2 (ja) 乗物用シート
JP5822183B2 (ja) バックル収納構造
JP5361321B2 (ja) 車両用シート
JP2019104403A (ja) シートバックボード、トリムカバー、及び乗物用シート
CN111469730B (zh) 用于模块化车辆座椅等的车辆座椅衬垫托架组件
JP6749149B2 (ja) 乗物用シート
JP2014201244A (ja) 車両用シート
JP6427025B2 (ja) シート
US11338713B2 (en) Vehicle seat cover and vehicle seat
JP4299204B2 (ja) シート音響システム
JP6812228B2 (ja) 乗物用シート及び乗物用シートの製造方法
JP6683038B2 (ja) 乗物用シート
JP6642276B2 (ja) 乗物用シート
JP2020121602A (ja) 乗物用内装材のポケット構造
CN213442212U (zh) 座椅