JP2017189297A - 衣類乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】低室温において蒸発器に着霜した除湿水を解凍することにより、また、蒸発器への着霜を抑制することにより、除湿性能の低下を抑制し、効率的な乾燥を行うことを可能とする洗濯乾燥機を提供する。
【解決手段】実施形態に係る衣類乾燥機は、内部に衣類を収容する乾燥室と、この乾燥室に設けられた温風入口及び温風出口に接続する循環風路と、冷媒を圧縮する圧縮機と、循環空気を加熱する凝縮器と、冷媒の流量を制御する絞り装置と、熱交換フィンを有し循環空気を冷却除湿する蒸発器と、を順に、内部に冷媒が流れる配管により接続して冷凍サイクルを構成し、前記凝縮器および前記蒸発器を前記循環風路中に配設して構成されるヒートポンプと、を備えている。前記凝縮器から出た前記配管が、前記絞り装置に入る前に、前記蒸発器の熱交換フィンの下方に配置される。
【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、衣類乾燥機に関する。
衣類乾燥機としての例えばヒートポンプ式洗濯乾燥機は、圧縮機、熱交換器としての凝縮器及び蒸発器等からなる冷凍サイクルを有し、これを運転して循環空気を除湿することにより洗濯を終えた衣類の乾燥を行うものである。近年、ヒートポンプ式洗濯乾燥機は洗濯物を一度に大量に洗濯、乾燥できるように大容量化が進められている。
特開2006−345968号公報
しかし、ヒートポンプ式洗濯乾燥機は、低室温環境下においては蒸発器で発生する除湿水が着霜、凍結することがあり、これによって循環空気の通風抵抗が増して送風量が低下し蒸発器における除湿性能が低下するため、洗濯物の乾燥効率が低下するという問題があった。
そこで、低室温環境下において蒸発器に着霜したとしても除湿水を効果的に解凍することにより、また、蒸発器への着霜を抑制することにより、除湿性能の低下を抑制し、もって効率的な乾燥を行うことを可能とする衣類乾燥機を提供する。
実施形態に係る衣類乾燥機は、内部に衣類を収容する乾燥室と、この乾燥室に設けられた温風入口及び温風出口に接続する循環風路と、冷媒を圧縮する圧縮機と、循環空気を加熱する凝縮器と、冷媒の流量を制御する絞り装置と、熱交換フィンを有し循環空気を冷却除湿する蒸発器と、を順に、内部に冷媒が流れる配管により接続して冷凍サイクルを構成し、前記凝縮器および前記蒸発器を前記循環風路中に配設して構成されるヒートポンプと、を備えている。前記凝縮器から出た前記配管が、前記絞り装置に入る前に、前記蒸発器の熱交換フィンの下方に配置される。
衣類乾燥機の概略的な縦断面図 衣類乾燥機の概略的な縦断面図 循環風路およびヒートポンプの概略構成を模式的に示す図 凝縮器及び蒸発器の概略構成を示す下方斜視図 凝縮器及び蒸発器の概略構成を示す正面図 蒸発器及び下部配管の概略構成を示す縦断面図 凝縮器及び蒸発器の概略構成を示す正面図 凝縮器及び蒸発器の概略構成を示す正面図
以下、複数の実施形態による衣類乾燥機を、図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る衣類乾燥機として、洗濯機能と乾燥機能を併せ持つ洗濯乾燥機100を例示して説明する。図1および図2に示すように、洗濯乾燥機100の筐体1は矩形の箱状をなしていて、前面1aは図1において左側が前下がりに傾斜している。その前面1aには、図示はしないが洗濯物出入口が形成されているとともに、その洗濯物出入口を開閉する扉2が設けられている。
筐体1の内部には、水槽3が配設されている。水槽3は、軸方向が前後方向すなわち図1において左右方向に向く横軸形で、後面が閉塞された円筒状をなし、図示しないサスペンションを介して前上がりの傾斜状態に配設されている。水槽3は、乾燥室としても機能する。水槽3の前面開口部は、ベローズ4を介して前記洗濯物出入口に接続されている。
水槽3内には、回転槽であるドラム5が回転可能に収容されている。このドラム5も、水槽3と同様に軸方向が前後方向を向く横軸形で、後面が閉塞された円筒状をなしていて、前上がりの傾斜状態に配設されている。このドラム5の周壁部および背面部には、通水および通風が可能な孔6が多数形成されている。
このドラム5の周壁部の内面には、図示はしないが、洗濯物を持ち上げて撹拌するためのバッフルが設けられている。このドラム5の前面開口部は水槽3の前面開口部とともに洗濯物出入口に連通している。このドラム5内には、洗濯物出入口を通して衣類すなわち洗濯物が出し入れ可能に収容される。
水槽3の背面外部には、ドラム5を回転駆動させる洗濯機モータ7が配設されている。この洗濯機モータ7は、例えばアウターロータ形のDCブラシレスモータからなり、ドラム5をダイレクトに回転駆動する構成となっている。ドラム5は、洗濯時には洗濯槽として、脱水時には脱水槽として、そして乾燥時には乾燥槽として機能する。
水槽3には、背面部の上部に温風入口8が形成され、周壁部の前部の上部に温風出口9が形成されている。水槽3の外側には、筐体1内に位置させて循環風路10が設けられている。この循環風路10は、乾燥室として機能する水槽3の温風入口8と温風出口9との間を接続し、水槽3内の空気(循環空気)を循環させるためのものである。
この循環風路10は、一端部が温風入口8に接続された乾燥室入口ダクト11と、一端部が温風出口9にフィルタケース12を介して接続された乾燥室出口ダクト13と、これら乾燥室入口ダクト11と乾燥室出口ダクト13間に設けられた乾燥ユニット用ダクト14と、送風機15のファンケーシング16と、を備えている。
送風機15は、ファンケーシング16と、このファンケーシング16内に設けられた送風羽根17と、この送風羽根17を回転駆動するファンモータ18を備えている。ファンケーシング16は吸入口16aと吐出口16bを有していて、吸入口16aが乾燥ユニット用ダクト14の端部に接続され、吐出口16bが乾燥室入口ダクト11の下端部に接続されている。
乾燥ユニット用ダクト14および送風機15は、筐体1内の下部後部において水槽3の下方に位置させて配置されている。前記フィルタケース12内にはリントフィルタ20が着脱可能に設けられている。このリントフィルタ20は、温風出口9からフィルタケース12側に出た空気に含まれたリントを捕獲する。
乾燥室出口ダクト13の他端部は、後方から下方へ延び、筐体1内の下部において乾燥ユニット用ダクト14の一端部に接続されている。乾燥ユニット用ダクト14内には、加熱手段として機能する凝縮器21と、除湿手段として機能する蒸発器22が配設されている。このうち凝縮器21は、蒸発器22と送風機15との間に配置され、蒸発器22は、凝縮器21の上流側となる乾燥室出口ダクト13寄りに配置されている。これら凝縮器21および蒸発器22は、ヒートポンプ23の一部を構成する。
ヒートポンプ23は、図3に示すように、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機24と、圧縮機24から吐出された高温高圧の冷媒を放熱して凝縮する凝縮器21と、凝縮器21を通過した冷媒の流量を制御する絞り装置25と、この絞り装置25を通過した冷媒を蒸発させて吸熱する蒸発器22を、順に、内部に冷媒が流れる配管26によりサイクル接続して冷凍サイクルを構成している。
乾燥ユニット用ダクト14には図1に示すように、蒸発器22で除湿した除湿水を貯留するドレンタンク33が設けられているとともに、このドレンタンク33内に貯留された除湿水を機外へ排出するためのドレンポンプ34が設けられている。
筐体1の前面1aの上部には、操作パネル38が設けられている。この操作パネル38には、使用者が運転コース等の設定を行うための操作部や運転コース等を表示する表示部が設けられている。筐体1内の前部の下部には、制御手段を構成する制御装置39が設けられている。この制御装置39は、マイクロコンピュータを主体に構成されていて、洗濯乾燥機の動作全般を制御する機能を備えている。
次に上記構成の作用を説明する。
使用者は、ドラム5内に衣類(洗濯物)を収容した状態で、操作パネル38の操作部を操作して所望の運転コースを設定し、運転を開始させる。なお、洗濯乾燥機の運転について、衣類の洗濯から乾燥まで自動的に行う洗濯乾燥コースや、衣類の乾燥のみを行う乾燥コース等、各種の運転コースがあるが、本実施形態では洗濯乾燥コースの標準的なモードが選択された場合を例に説明する。
制御装置39は、まずドラム5内の衣類重量の検知を行う。衣類重量の検知では、洗濯機モータ7によりドラム5を例えば170rpmまで急速回転させ、その急速回転の際に洗濯機モータ7に流れる電流値を電流センサにより検知し、この検知した電流値(トルク成分に対応するq軸電流値)に基づいて衣類の重量を判断する。この重量は、例えば1.0〜7.0kgの7段階で判定する。制御装置39は、この検知した重量に基づき洗濯時の水位を決定するとともに、使用する洗剤量を操作パネル38の表示部に表示する。使用者は、この表示部の表示に基づき洗剤を投入する。
この後、制御装置39は、洗い、すすぎ、脱水等からなる洗濯行程を実行する。この洗濯行程の開始時において、制御装置39は、図示しない給水弁を開放させて水槽3内に給水を行う。そして、制御装置39は、洗濯機モータ7によりドラム5を正逆両方向に低速度で交互に回転させて洗いを行う。
そして、洗濯行程における最終脱水においては、制御装置39は、洗濯機モータ7によりドラム5を一方向に高速回転させることで、衣類を遠心脱水する。制御装置39は、最終脱水を行うことで洗濯行程を終了し、乾燥行程へ移行する。
乾燥行程では、洗濯機モータ7によりドラム5を低速度で正逆両方向に回転させるとともに、ヒートポンプ23の圧縮機24、および送風機15を通電駆動させることでスタートする。
このうち、ドラム5を低速度で正逆両方向に回転させることで、ドラム5内の洗濯物が撹拌される。また、送風機15が通電駆動され、その送風作用により、乾燥室である水槽3内の空気が、図1〜図3の実線矢印で示すように循環風路10を通して循環される。さらに、圧縮機24の運転に伴い、高温高圧の気体となった冷媒が圧縮機24から吐出され、その冷媒は凝縮器21にて放熱して凝縮し、絞り装置25を通過することで流量が制御されて低温低圧の液体となり、蒸発器22に供給される。蒸発器22に供給された冷媒は、蒸発して気体となり、再び圧縮機24に戻るという循環を繰り返す。
このとき、循環風路10を通る循環空気が凝縮器21により加熱されて温風化され、その温風が温風入口8から水槽3内、ひいてはドラム5内に供給され、ドラム5内の衣類が温風と接触して温められる。衣類を温めて水分を奪った温風(循環空気)は、温風出口9からフィルタケース12、乾燥室出口ダクト13を通り、乾燥ユニット用ダクト14側へ流れる。そして、乾燥ユニット用ダクト14側へ流れた温風は、蒸発器22を通過する過程で冷却されて除湿される。除湿された温風は、再び凝縮器21を通過する際に加熱される。これを繰り返すことで、ドラム5内の衣類の乾燥が進行する。蒸発器22で除湿された除湿水は、ドレンタンク33に貯留される。ドレンタンク33に貯留された除湿水は、一定時間ごとにドレンポンプ34により機外へ排出される。
図4、図5及び図6は、凝縮器21、蒸発器22及び配管26の構成及び位置関係を模式的に示す図である。図4は凝縮器21及び蒸発器22を下方より見た斜視図であり、図5は図4の正面図である。図6は、図5のA−A線における縦断面図である。図4及び図5は、図2及び図3とは異なり、図において右側から左側に向けて、すなわち矢印で示すB方向に循環空気が流れており、右側が風上、左側が風下となる。
図4、図5及び図6に示すように、凝縮器21は、上述のように圧縮機24で高温高圧にされた冷媒を通す配管26を縦方向すなわち図において上下方向に蛇行状に設け、且つ、その縦方向の蛇行状に設けた配管26を横方向すなわち左右方向に複数列に並設したものである。更に、凝縮器21は、その配管26に熱交換フィン21aを例えば1.4mm程度の小間隔で多数枚横方向(前後方向すなわち奥行き方向)に並べ付けたものである。配管26は熱交換フィン21aを貫通した構成となっている。
熱交換フィン21aの並びは前記循環空気の流れと直交し、熱交換フィン21aの各間を前記循環空気が通るようになっている。凝縮器21では、配管26内を通る冷媒の温度は高温となっており、この高い温度が熱交換フィン21aに伝わり、通過する循環空気の温度を高くする。
蒸発器22も、凝縮器21と同様の構成であり、絞り装置25を通過することで流量が制御されて低温低圧の液体となった冷媒を通す配管26を凝縮器21に面した側の蒸発器22の熱交換フィン22aの下部から貫通して入り上方に向けて縦方向(上下方向)に蛇行状に設け、且つ、その縦方向の蛇行状に設けた配管26を横方向(左右方向)に複数列に並設したものである。更に、蒸発器22は、その配管26に熱交換フィン22aを例えば1.4mm程度の間隔で多数枚横方向(前後方向すなわち奥行き方向)に並べ付けたものである。配管26は熱交換フィン22aを貫通した構成となっている。
熱交換フィン22aの並びは前記循環空気の流れと直交し、熱交換フィン22aの各間を前記循環空気が通るようになっている。蒸発器22では、配管26内を通る冷媒は絞り装置25を通過しているため、その温度が低温となっており、この低い温度が熱交換フィン22aに伝わり、通過する循環空気の温度を低くすることにより結露を生じさせ、これにより循環空気の除湿を行う。
凝縮器21において、配管26は配管入口21bから凝縮器21内に入り、蛇行状に凝縮器21内の熱交換フィン21aを貫通して通過し、配管出口21cから外部に出る。凝縮器21の配管出口21cから出た配管26は、絞り装置25に接続する前に、蒸発器22の外部下方に近接した位置に配設される下部配管26aに接続する。なお、下部配管26aは配管26の一部であり、下部配管26a内にも冷媒が通っている。
下部配管26aは蒸発器22の熱交換フィン22aの外部下方に熱交換フィン22aとは離間して位置し、図4及び図5において手前から奥方向に延伸し、奥側から手前方向に戻って往復するように配設されている。下部配管26aと蒸発器22の熱交換フィン22aとの間隔は、下部配管26a内を流れる冷媒の熱が対流などにより上方に位置する熱交換フィン22aに対して熱伝達が可能な程度に近接した間隔だけ離間しているので、相互に熱交換が可能である。
蒸発器22の下方からで前方向に出た配管26は、絞り装置25に接続される。配管26内の冷媒は絞り装置25で低圧低温にされる。絞り装置25から出た配管26は配管入口22bから蒸発器22に入る。蒸発器22において、配管26は蛇行状に蒸発器22内の熱交換フィン22aを貫通して通過する。配管26の温度は、蒸発器22下部の配管入口22b側において最も低い。
下部配管26aの奥方向に向かって配設されている部分は、蒸発器22の配管入口22b側の下方に位置している。配管26は、配管出口22cから蒸発器22の外部に出る。配管出口22cから出た配管26は、圧縮機24に接続する。これにより、冷媒が再び圧縮機24に戻るという循環を繰り返す。
蒸発器22内の配管26を通過する冷媒の温度が氷点下になると、熱交換フィン22aに結露した水すなわち除湿水が凍結する。除湿水が凍結すると、熱交換フィン22aの表面に氷となった除湿水が付着し、その除湿水が下方に落下することなく隣接する熱交換フィン22aの間を塞ぐように留まってしまうため、蒸発器22を通過する循環空気の通風抵抗となり除湿効率が低下する。
第1実施形態に係る洗濯乾燥機100によれば、下部配管26aが蒸発器22の下方に位置して配設されている。下部配管26aは絞り装置25に接続される前であるため、下部配管26a内には高温の冷媒が通っている。従って、蒸発器22下方に位置する下部配管26aは周りの空気を暖め、この暖められた空気が上にあがっていくことにより蒸発器22の熱交換フィン22aに到達し、熱交換フィン22aに付着した氷を解凍する。また、この暖められた空気が熱交換フィン22aの温度を上昇させ、熱交換フィン22aに除湿水が凍結して着霜することを抑制する。このように、下部配管26aと蒸発器22の熱交換フィン22aとの間で熱交換させることで熱交換フィン22aに除湿水が凍結して付着することが抑制されるため、蒸発器22の除湿性能が低下することが抑制される。
また、配管26の温度が最も低い部分、すなわち蒸発器22の熱交換フィン22aの温度が最も低く、循環空気が当たり難く、着霜した水が解凍し難い部分である配管入口22b側の外部で直下に離間して下部配管26aを配置することにより、下部配管26aはこの部分との間だけで重点的に熱交換することができる。特に配管26の最も温度の低い部分が蒸発器22の下部から熱交換フィン22aを貫通しているため、下部配管26aの熱を最も効率よく熱交換フィン22aの着霜しやすい部分に伝えることができる。これにより蒸発器22の不要な部分が温まって本来の除湿機能を損なうという心配もなく効果的に熱交換フィン22aに最も除湿水が凍結しやすい場所の解凍効果が向上され、熱交換フィン22aの除湿水の凍結付着の抑制効果の向上を図ることができる。このことは下部配管26aが仮に、前記した先行技術文献のように熱交換フィン22aの中を貫通して設けられた場合、その伝熱性の良さから蒸発器22の加熱が不要なエリアにまで広く伝わり本来の目的である除湿機能が損なわれてしまう虞があるが、熱交換フィン22aを外部下方から間接的に加熱する本発明によれば、配管26の温度が低く加熱が必要な部分だけ限定的に温めることができ、これにより、蒸発器22の除湿性能の低下を抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る洗濯乾燥機100について説明する。図7は第2実施形態に係る洗濯乾燥機100の凝縮器21、蒸発器22及び配管26の概略構成を示す正面図であり、第1実施形態の図5に相当する。図7において、下部配管26aは、蒸発器22の下方であって、循環空気の風上側の位置すなわち図において右端近傍に配設されている。その他の構成は第1実施形態と同じである。
第2実施形態に係る洗濯乾燥機100によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。更に、循環空気が当たりやすく最も除湿水が多いために熱交換フィン22aの風路が除湿水の凍結で塞がれやすい場所と、下部配管26aとの間で、効率的に熱交換することが可能となる。このため、熱交換フィン22aに付着した除湿水の解凍効果の更なる向上、及び熱交換フィン22aに除湿水の凍結付着の抑制効果の更なる向上を図ることができ、蒸発器22の除湿性能の低下を更に抑制することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る洗濯乾燥機100について説明する。図8は第3実施形態に係る洗濯乾燥機100の凝縮器21、蒸発器22及び配管26の概略構成を示す正面図であり、第1実施形態の図5に相当する。図8において、下部配管26aは、循環風路を流れる空気の風上側を前方向とした場合に、循環風路内であって、蒸発器22の熱交換フィン22aの下方かつ前方に離間した位置に配置される。
凝縮器21の配管出口21cから出た配管26は、蒸発器22の下方であって、循環空気の風上側すなわち蒸発器22の前方に離間した位置に配置されている下部配管26aに接続する。すなわち下部配管26aは蒸発器22の直下に存在しない。その他の構成は第1実施形態と同じである。
第3実施形態に係る洗濯乾燥機100によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。更に、熱交換フィン22aから落下した除湿水が下部配管26aに付着しないため、下部配管26aの温度の低下が抑制される。これにより、下部配管26aを高温に保持することができるため、下部配管26aによって暖められる空気の温度低下が抑制され、熱交換フィン22aへの着霜の解凍効果、熱交換フィン22aへの着霜抑制効果が更に向上する。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
3…水槽(乾燥室)、8…温風入口、9…温風出口、10循環風路、21…凝縮器、21a、22a…熱交換フィン、21b…配管入口、22b…配管入口、21c、22c…配管出口、22…蒸発器22、23…ヒートポンプ、24…圧縮機、25…絞り装置、26…配管、26a…下部配管(配管)

Claims (4)

  1. 内部に衣類を収容する乾燥室と、
    この乾燥室に設けられた温風入口及び温風出口に接続する循環風路と、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、循環空気を加熱する凝縮器と、冷媒の流量を制御する絞り装置と、熱交換フィンを有し循環空気を冷却除湿する蒸発器と、を順に、内部に冷媒が流れる配管により接続して冷凍サイクルを構成し、前記凝縮器および前記蒸発器を前記循環風路中に配設して構成されるヒートポンプと、を備え、
    前記凝縮器から出た前記配管が、前記絞り装置に入る前に、前記蒸発器の熱交換フィンの下方に配置される衣類乾燥機。
  2. 前記循環風路を流れる空気の風上側を前方向とした場合に、前記凝縮器から出た前記配管は、前記循環風路内であって、前記蒸発器の熱交換フィンの下方かつ前方に離間した位置に配置される請求項1に記載の衣類乾燥機。
  3. 前記蒸発器の熱交換フィンには、前記配管が配管入口から入るようにして設けられており、前記蒸発器の配管入口側の下方に、前記凝縮器から出た前記配管が配置される請求項1に記載の衣類乾燥機。
  4. 前記凝縮器から出た前記配管は、前記循環風路内であって、前記蒸発器の前記循環風路を流れる空気の風上側の下方に配置される請求項1に記載の衣類乾燥機。
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