JP2017187800A - 制御装置および制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置を小型化するとともに、広視野の画像を取得可能なレーザ走査型顕微鏡装置を提供する。
【解決手段】本開示のレーザ走査型顕微鏡装置は、対物レンズを搭載し、第1の方向へ移動させる第1の可動部と、第1の可動部に対して直交する第2の方向に移動可能であり、第1の可動部と、観察対象へ照射するレーザ光および観察対象からの戻り光を所定の方向へ案内する反射ミラーとを搭載した第2の可動部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本開示は、レーザ走査型顕微鏡装置およびその制御方法に関する。
対象物を高解像度で観察するための技術として、レーザ走査型顕微鏡装置がある。レーザ走査型顕微鏡装置では、レーザ光を対象物に照射し、当該レーザ光を対象物上で走査しながら、その透過光や後方散乱光、蛍光、ラマン散乱光、非線形光学効果によって生じる各種の光等の強度を検出する。これにより、対象物に関する各種の情報を2次元又3次元の画像データとして取得することができる。
図12に、従来のレーザ走査型顕微鏡1の一構成例を示す。図12に示すように、レーザ10から出射されたレーザ光は、1対の反射ミラーを搭載した1対のガルバノスキャナー21、リレーレンズ光学系22、23を透過して、対物レンズ26へ入射する。対物レンズ26より集光されたレーザ光は、観察対象5上に小さな集光スポットを作る。ガルバノスキャナー21でレーザ光の方向を変えることにより対物レンズ26への入射角度が変更され、観察対象5上の集光スポットの走査が可能となる。観察対象5からの反射光、または蛍光は、対物レンズ26、ハーフミラーまたは波長分離ミラー24を介して光検出器27で検出される。レーザ走査型顕微鏡1は、光検出器27で検出された集光スポット位置に対応する光検出器信号に基づき、2次元画像を生成する。
このようなレーザ走査型顕微鏡1は、より小さな集光スポットを生成する分解能の高いレンズは一般に視野が狭く、画像取得範囲が狭い。従来のレーザ走査型顕微鏡1の対物レンズ26は、分解能と視野(すなわち、画像取得範囲)とがいわゆるトレードオフの関係にある。また、上述のレーザ走査型顕微鏡1のように光学系としてガルバノスキャナー21を使用すると、そのサイズが比較的大きいために顕微鏡装置の小型化の弊害となっている。
そこで、例えば特許文献1には、低質量の対物レンズを利用する小型共焦点顕微鏡が開示されている。かかる共焦点顕微鏡では、対物レンズを駆動する駆動系を、可撓性の材料で支持され光学アセンブリの固定部分上にある永久磁石と連動する電磁ボイスコイルにより構成している。
特開平10−90606号公報
しかし、上記特許文献1に記載の共焦点顕微鏡において、装置の小型化は実現できるが、広い視野の画像を取得することは困難であった。
そこで、装置を小型化するとともに、広視野の画像を取得可能な、新規かつ改良されたレーザ走査型顕微鏡装置およびその制御方法を提案する。
本開示によれば、対物レンズを搭載し、第1の方向へ移動させる第1の可動部と、第1の可動部に対して直交する第2の方向に移動可能であり、第1の可動部と、観察対象へ照射するレーザ光および観察対象からの戻り光を所定の方向へ案内する反射ミラーとを搭載した第2の可動部と、を備える、レーザ走査型顕微鏡装置が提供される。
また、本開示によれば、対物レンズを搭載し、第1の方向へ移動させる第1の可動部と、第1の可動部に対して直交する第2の方向に移動可能であり、第1の可動部と、観察対象へ照射するレーザ光および観察対象からの戻り光を所定の方向へ案内する反射ミラーとを搭載した第2の可動部と、を備えるレーザ走査型顕微鏡装置において、第1の可動部の移動速度が第2の可動部の移動速度より高速となるように制御する、制御方法が提供される。
本開示によれば、対物レンズを搭載した第1の可動部と、第1の可動部に対して直交する方向に移動可能であり、第1の可動部および反射ミラーを搭載した第2の可動部と、を備える。これにより、従来のようにガルバノスキャナーを用いずに小型の光学部品で構成されるため、装置の小型化・薄型化が可能となる。また、各可動部に搭載する要素を削減して軽量化することで、高速に、高解像度かつ広視野の画像が取得できる。
以上説明したように本開示によれば、装置を小型化できるとともに、広視野の画像を取得することが可能となる。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の第1の実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡装置の構成を示す概略構成図であって、平面から見た状態を示す。 図1のレーザ走査型顕微鏡装置を矢印A側から見た状態を示す概略正面図である。 図1のレーザ走査型顕微鏡装置を矢印B側から見た状態を示す概略側面図である。 球面収差補正部の一構成例を示す説明図であって、凸レンズおよび凹レンズにより構成する例を示す。 球面収差補正部の一構成例を示す説明図であって、同心円多分割液晶位相素子により構成する例を示す。 図5の概略側面図である。 焦点位置制御部の一構成例を示す説明図であって、2つの凸レンズにより構成する例を示す。 反射ミラーを備える対物レンズの一構成例を示す説明図である。 反射型対物レンズを示す説明図である。 本開示の第2の実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡装置の構成を示す概略構成図であって、平面から見た状態を示す。 図10のレーザ走査型顕微鏡装置をx軸正方向側から見た状態を示す概略正面図である。 本開示の関連技術に係るレーザ走査型顕微鏡の一構成例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.第1の実施の形態(第1の可動部:直線移動、第2の可動部:直線移動)
1.1.レーザ走査型顕微鏡装置の構成
1.2.集光スポットの走査
1.3.まとめ
2.第2の実施の形態(第1の可動部:回転移動、第2の可動部:直線移動)
2.1.レーザ走査型顕微鏡装置の構成
2.2.集光スポットの走査
2.3.まとめ
<1.第1の実施形態>
[1.1.レーザ走査型顕微鏡装置の構成]
まず、図1〜図3を参照して、本開示の第1の実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡装置100の構成について説明する。なお、図1は、本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡装置100の構成を示す概略構成図であって、平面から見た状態を示す。図2は、図1のレーザ走査型顕微鏡装置100を矢印A側から見た状態を示す概略正面図である。図3は、図1のレーザ走査型顕微鏡装置100を矢印B側から見た状態を示す概略側面図である。
本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡装置100は、光を出射するレーザ102と、レーザ102から出射された光で観察対象上を走査し、観察対象の反射光または蛍光を検出して2次元画像を取得する画像取得部104とからなる。
レーザ102は、観察対象に照射するレーザ光を射出する。レーザ102は、例えば固体レーザであってもよく、また半導体レーザであってもよい。固体レーザ及び半導体レーザの媒体(材料)は、レーザ走査型顕微鏡装置100の用途に応じて、所望の波長帯域のレーザ光を射出するように適宜選択されてよい。
画像取得部104は、球面収差補正部110と、焦点位置制御部120と、ビームスプリッタ130と、反射ミラー140と、対物レンズ150とからなる。
球面収差補正部110は、球面収差を補正する光学系である。球面収差補正部110は、例えば図4に示すように、凸レンズ112および凹レンズ114により構成してもよい。レーザ102から出射された平行光のレーザ光は、球面収差補正部110である凸レンズ112と凹レンズ114とを通過する。このとき、凸レンズ112または凹レンズ114のうちいずれか一方を光軸方向に移動させて光軸上の位置を変えることにより、発生する球面収差量を変更することができる。球面収差補正部110は、一般に、2つ以上のレンズ群で最少1つのレンズの光軸方向の位置を変えることにより実現できる。
あるいは、球面収差補正部110は、図5および図6に示すように、同心円多分割液晶位相素子116を用いて構成してもよい。同心円多分割液晶位相素子116は、液晶パネルの電極が環状に形成されており、これらの環状電極が同心円上となるように配置されている。同心円多分割液晶位相素子116の同心円の環状電極により区画される各領域に個別に電界を与えることにより、同心円多分割液晶位相素子116を透過するレーザ光に位相分布が与えられる。例えば、半径方向に4次関数の位相を与えることにより、任意の球面収差量を与えることができる。
焦点位置制御部120は、対物レンズ150の焦点位置を調整する光学系である。焦点位置制御部120は、例えば図7に示すように、2つの凸レンズ122、124により構成してもよい。球面収差補正部110から出射された平行光のレーザ光は、焦点位置制御部120である凸レンズ122、124を通過する。このとき、凸レンズ122、124のうちいずれか一方を光軸方向に移動させて光軸上の位置を変えることにより、発生するデフォーカス量を変更することができ、対物レンズ150の焦点位置を変えることができる。焦点位置制御部120は、一般に、2つ以上のレンズ群で最少1つのレンズの光軸方向の位置を変えることにより実現できる。
あるいは、焦点位置制御部120は、図5および図6に示したように、球面収差補正部110と同様、同心円多分割液晶位相素子116を用いてもよい。同心円多分割液晶位相素子116の同心円の環状電極により区画される各領域に個別に電界を与えることにより、同心円多分割液晶位相素子116を透過するレーザ光に位相分布が与えられる。例えば、半径方向に2次関数の位相を与えることにより、任意のデフォーカス量を与えることができる。
ビームスプリッタ130は、一方向から入射した光と他方向から入射した光とを互いに異なる方向に導光する光学系である。ビームスプリッタ130としては、例えば反射光と透過光との強さが略同一であるハーフミラーを用いてもよい。また、ビームスプリッタ130の代わりに、特定波長の光を反射し、それ以外の波長の光を透過するダイクロイックミラー等の波長分離ミラーを用いてもよい。焦点位置制御部120からビームスプリッタ130へ入射したレーザ光は、ビームスプリッタ130を通過して反射ミラー140へ導かれる。また、ビームスプリッタ130には、観察対象5に照射されたレーザ光の戻り光が、反射ミラー140から入射される。この戻り光はビームスプリッタ130により反射され、光検出器180へ導かれる。
反射ミラー140は、光を反射して所定の方向へ導光する光学系である。本実施形態において、反射ミラー140は、後述する第2の可動部170の第2基台176上に載置されている。反射ミラー140は、ビームスプリッタ130から入射したレーザ光を反射して対物レンズ150へ案内する。また、反射ミラー140は、観察対象5に照射されたレーザ光の戻り光を反射し、ビームスプリッタ130へ案内する。
対物レンズ150は、観察対象5の像を最初に作成するレンズである。対物レンズ150は、反射ミラー140から入射したレーザ光を集光し、観察対象5上に集光スポットを形成する。対物レンズ150は、後述する第1の可動部160および第2の可動部170によって平面上を移動可能に設けられている。対物レンズ150による集光スポットの位置は、第1の可動部160および第2の可動部170によって対物レンズ150の位置を変えることにより移動させることができる。なお、対物レンズ150による観察対象5走査時の動作の詳細については後述する。対物レンズ150は、観察対象5に照射されたレーザ光の戻り光が入射されると、反射ミラー140へ案内する。
第1の可動部160は、対物レンズ150を所定の方向(第1の方向、本実施形態ではx方向)に移動させる直線駆動機構である。第1の可動部160は、第1モータ162と、第1駆動軸164と、第1基台166とからなる。第1モータ162は、第1基台166に固定された対物レンズ150をx方向に移動させる駆動源(第1の駆動部)であり、例えばボイスコイル型モータやステッピングモータ等を用いることができる。ここで、対物レンズ150を搭載する第1の可動部160には、第2の可動部170に比べて極めて高速性が要求されるため、ボイスコイル型モータの使用が適している。
第1基台166は、対物レンズ150を保持する。対物レンズ150は、例えば図8に示すように、観察対象5と対向するように設けられる。このとき、第1基台166には、対物レンズ150に対して観察対象5が配置される側と反対側に反射ミラー151が設けられる。反射ミラー151は、反射ミラー140と対物レンズ150との間で光を案内する。
なお、対物レンズは、例えば図9に示すように、図8に示す対物レンズ150と反射ミラー151とを一体化した反射型対物レンズ152であってもよい。反射型対物レンズ152は、反射ミラー140からのレーザ光および観察対象5からの戻り光が入射する面が曲面になっている。反射ミラー140からのレーザ光は当該曲面によって観察対象5に向かって照射され、観察対象5からの戻り光は当該曲面によって反射ミラー140に向かって案内される。
第1モータ162は、第1駆動軸164を介して第1基台166と連結されており、第1基台166は、第1モータ162によって周期的に往復直線移動される。これにより、対物レンズ150はx方向に周期的に往復直線移動される。この第1の可動部160は、第2の可動部170を構成する第2基台176上に載置されている。したがって、第1の可動部160は、第2の可動部170によって所定の方向(y方向)に移動可能に設けられている。
第2の可動部170は、反射ミラー140、対物レンズ150、および対物レンズ150を保持してx方向に移動させる第1の可動部160を所定の方向(第2の方向、本実施形態ではy方向)に移動させるリニアアクチュエータである。第2の可動部170は、第2モータ172と、第2駆動軸174と、第2基台176とからなる。第2モータ172は、第2基台176上に載置された反射ミラー140、対物レンズ150および第1の可動部160をy方向に移動させる駆動源(第2の駆動部)であり、例えばボイスコイル型モータやステッピングモータ等を用いることができる。
第2モータ172は、第2駆動軸174を介して第2基台176と連結されており、第2基台176は、第2モータ172によって周期的に往復直線移動される。これにより、反射ミラー140および対物レンズ150はy方向に周期的に往復直線移動される。
光検出器180は、観察対象5に照射されたレーザ光の戻り光を受光して、2次元画像を生成する。光検出器180には、例えばフォトダイオードや光電子増倍管(PMT:Photo Multiplier Tube)等の受光素子を有してもよい。また、例えば、光検出器180は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の各種の撮像素子を有してもよい。光検出器180は、観察対象5へのレーザ光の走査により生じた戻り光を、レーザ光の走査順に連続的に(レーザ光がCWレーザである場合)又は断続的に(レーザ光がパルスレーザである場合)検出することができる。
なお、本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡装置100は、当該装置を統合的に制御する制御部(図示せず。)を備えている。制御部は、例えば観察対象5に対するレーザ走査制御およびレーザ走査の結果得られる画像信号に対する各種の画像信号処理を行う。また、制御部は、第1の可動部160の移動速度と第2の可動部170の移動速度とを制御する。
このようなレーザ走査型顕微鏡装置100において、レーザ102からy方向に出射されたレーザ光は、球面収差補正部110、焦点位置制御部120を通過して、第2の可動部170の第2基台176上の反射ミラー140に案内される。反射ミラー140でx方向へ反射されたレーザ光は、第1の可動部160の第1基台166上の反射ミラー151でz方向に反射され、対物レンズ150へ入射する。
対物レンズ150から観察対象5へ照射されたレーザ光は観察対象5にて反射される。この戻り光は、z方向に対物レンズ150から反射ミラー151へ案内された後、反射ミラー151によりx方向へ反射されて反射ミラー140へ入射する。反射ミラー140は、入射した戻り光をy方向へ反射して、ビームスプリッタ130へ案内する。ビームスプリッタ130は、入射した戻り光を反射して光検出器180へ案内する。光検出器180は、戻り光を検出し、対物レンズ150の位置、すなわち集光スポット位置に対応する光検出器信号に基づき2次元画像を生成する。
[1.2.集光スポットの走査]
対物レンズ150により集光されたレーザ光は、観察対象5上に小さな集光スポットを作る。ここで、本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡装置100では、第1の可動部160と第2の可動部170とが独立したモータ162、172を駆動源として、互いに直交する方向に直線往復運動を行い、2次元平面内で対物レンズ150の位置を変化させる。集光スポットは対物レンズ150の中心に生成されるので、対物レンズ150の移動により観察対象5上を走査することができる。
より詳細に説明すると、まず、第1の可動部160は、反射ミラー140から第1の可動部160の第1基台166上に配置された反射ミラー151へ入射するレーザ光の光軸と平行な方向(すなわちx方向)に移動可能に構成される。また、第2の可動部170は、ビームスプリッタ130から第2の可動部170の第2基台176上に配置された反射ミラー140へ入射する光軸と平行な方向(すなわちy方向)に移動可能に構成される。これにより、対物レンズ150は第1の可動部160によりx方向に移動可能となるとともに第2の可動部170により、x方向に直交するy方向へ移動可能となる。
したがって、第1の可動部160および第2の可動部170によって、常に対物レンズ150の中心にレーザ光を導くことが可能となる。その結果、簡潔軽量な対物レンズ150の使用が可能になり、第1の可動部160の駆動源である第1モータ162への負荷が大幅に軽減される。
また、本実施形態においては、第1の可動部160には対物レンズ150が搭載され、第2の可動部170には第1の可動部160および反射ミラー140のみが搭載される。すなわち、本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡装置100では、例えば球面収差補正部110や焦点位置制御部120、ビームスプリッタ130、光検出器180は可動部に搭載されず、固定部に固定されている。したがって、第1の可動部160および第2の可動部170により移動させる部材を少なくすることができ、搭載部材を軽量化することができる。この軽量化により各可動部160、170のモータ負荷を軽減することができるので、集光スポットの高速走査が可能になり、より短時間での画像取得が可能となる。
また、このとき、制御部は、第1の可動部160の移動速度を第2の可動部170の移動速度より速くなるように制御する。これにより、対物レンズ150の移動をより速めることができ、集光スポットの高速走査が可能になり、より短時間での画像取得が可能となる。さらに、第1の可動部160と第2の可動部170とを独立して駆動可能とすることで、モータのストローク分だけ視野を広くすることができ、分解能を高めることができる。
[1.3.まとめ]
以上、第1の実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡装置100の構成とこれによる集光スポット走査時の動作について説明した。本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡装置100では、対物レンズ150および反射ミラー151を搭載した第1の可動部160と、第1の可動部160に対して直交する方向に移動可能であり、第1の可動部160および反射ミラー140を搭載した第2の可動部170と、を備える。これにより、従来のようにガルバノスキャナーを用いずに小型の光学部品で構成されるため、装置の小型化・薄型化が可能となる。また、各可動部160、170に搭載する要素を削減して軽量化することで、高速に、高解像度かつ広視野の画像が取得できる。
<2.第2の実施形態>
次に、図10および図11を参照して、本開示の第2の実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡装置200の構成について説明する。なお、図10は、本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡装置200の構成を示す概略構成図であって、平面から見た状態を示す。図11は、図10のレーザ走査型顕微鏡装置200をx軸正方向側から見た状態を示す概略正面図である。本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡装置200は、第1の実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡装置100と比較して、対物レンズ150を搭載する第1の可動部260の動作が異なる。
以下、本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡装置200の構成とこれによる集光スポット走査時の動作について説明する。なお、図10および図11に示すレーザ走査型顕微鏡装置200において、第1の実施形態と同一構成・同一機能を有する構成要素については同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
[2.1.レーザ走査型顕微鏡装置の構成]
本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡装置200は、光を出射するレーザ102と、レーザ102から出射された光で観察対象上を走査し、観察対象の反射光または蛍光を検出して2次元画像を取得する画像取得部204とからなる。
レーザ102は、観察対象に照射するレーザ光を射出する。レーザ102は、第1の実施形態と同様に構成してもよい。レーザ102が出射したレーザ光は、画像取得部204へ入射する。
画像取得部204は、球面収差補正部110と、焦点位置制御部120と、ビームスプリッタ130と、第1反射ミラー240と、第2反射ミラー242と、第3反射ミラー244と、対物レンズ150とからなる。
球面収差補正部110は、球面収差を補正する光学系である。球面収差補正部110は、第1の実施形態と同等、例えば図4に示すように、凸レンズ112および凹レンズ114により構成してもよく、図5および図6に示すように、同心円多分割液晶位相素子116を用いて構成してもよい。球面収差補正部110は、レーザ102から入射されたレーザ光の収差補正を行った後、焦点位置制御部120へ導く。
焦点位置制御部120は、焦点位置を調整する光学系である。焦点位置制御部120は、例えば図7に示すように、2つの凸レンズ122、124により構成してもよく、図5および図6に示したように、球面収差補正部110と同様、同心円多分割液晶位相素子116を用いてもよい。焦点位置制御部120は、レーザ光をデフォーカスした後、ビームスプリッタ130へ導く。
ビームスプリッタ130は、一方向から入射した光と他方向から入射した光とを互いに異なる方向に導光する光学系である。第1の実施形態と同様、ビームスプリッタ130として、例えばハーフミラーを用いてもよい。また、ビームスプリッタ130の代わりに、ダイクロイックミラー等の波長分離ミラーを用いてもよい。焦点位置制御部120からビームスプリッタ130へ入射したレーザ光は、ビームスプリッタ130を通過して反射ミラー140へ導かれる。また、ビームスプリッタ130には、観察対象5に照射されたレーザ光の戻り光が、反射ミラー140から入射される。この戻り光はビームスプリッタ130により反射され、光検出器180へ導かれる。
第1反射ミラー240、第2反射ミラー242および第3反射ミラー244は、ビームスプリッタ130と対物レンズ150との間において、レーザ光を反射して所定の方向へ導光する光学系である。
第1反射ミラー240は、第2の可動部170の第2基台176上に載置されている。第1反射ミラー240は、ビームスプリッタ130から入射したレーザ光を反射して第2反射ミラー242へ案内する。第2反射ミラー242は、第1反射ミラーの上方(z軸正方向側)に配置されている。第2反射ミラー242は、第1反射ミラー240から入射したレーザ光を第3反射ミラー244へ案内する。第3反射ミラー244は、対物レンズ150とともに後述する第1基台266に固定されている。第3反射ミラー244は、第2反射ミラー242から入射したレーザ光を対物レンズ150へ案内する。
また、第1反射ミラー240、第2反射ミラー242および第3反射ミラー244は、対物レンズ150から入射された観察対象5に照射されたレーザ光の戻り光を順次反射して、ビームスプリッタ130へ案内する。
対物レンズ150は、観察対象5の像を最初に作成するレンズである。対物レンズ150は、第3反射ミラー244から入射したレーザ光を集光し、観察対象5上に集光スポットを形成する。対物レンズ150は、後述する第1の可動部260および第2の可動部170によって平面上を移動可能に設けられている。対物レンズ150による集光スポットの位置は、第1の可動部260および第2の可動部170によって対物レンズ150の位置を変えることにより移動させることができる。なお、対物レンズ150による観察対象5走査時の動作の詳細については後述する。対物レンズ150は、観察対象5に照射されたレーザ光の戻り光が入射されると、第3反射ミラー244へ案内する。
第1の可動部260は、対物レンズ150を所定の方向(第1の方向、本実施形態ではx方向)に移動させる駆動機構である。第1の可動部260は、第1モータ262と、第1回転軸264と、第1基台266とからなる。第1モータ262は、第1基台266に固定された対物レンズ150を回転軸C周りに回転させる駆動源であり、例えばボイスコイル型モータを用いることができる。なお、対物レンズ150を搭載する第1の可動部260には、第2の可動部170に比べて極めて高速性が要求されることからも、ボイスコイル型モータの使用が適している。
第1基台266は、対物レンズ150を保持する。対物レンズ150は、図11に示すように、観察対象5と対向するように設けられる。このとき、第1基台266には、対物レンズ150に対して観察対象5が配置される側と反対側に第3反射ミラー244が設けられる。なお、対物レンズは、図11に示した構成の他、例えば図9に示すように、対物レンズ150と第3反射ミラー244とを一体化した反射型対物レンズ152であってもよい。
第1モータ262は、第1回転軸264を介して第1基台266と連結されており、第1基台266は、第1モータ262によって周期的に往復回転移動される。これにより、対物レンズ150はxy平面を周期的に往復回転移動される。この第1の可動部260は、第2の可動部170を構成する第2基台176上に載置されている。したがって、第1の可動部260は、第2の可動部170によって所定の方向(y方向)に移動可能に設けられている。
第2の可動部170は、第1反射ミラー240、対物レンズ150、および対物レンズ250を保持して回転移動させる第1の可動部260を所定の方向(第2の方向、本実施形態ではy方向)に移動させるリニアアクチュエータである。第2の可動部170は、第1の実施形態と同様に構成することができ、第2モータ172と、第2駆動軸174と、第2基台176とからなる。
第2モータ172は、第2基台176上に載置された第1反射ミラー240、第2反射ミラー242、第3反射ミラー244、対物レンズ150および第1の可動部260をy方向に移動させる駆動源である。第2モータ172としては、例えばボイスコイル型モータやステッピングモータ等を用いることができる。第2モータ172は、第2駆動軸174を介して第2基台176と連結されており、第2基台176は、第2モータ172によって周期的に往復直線移動される。これにより、第1反射ミラー240および対物レンズ150はy方向に周期的に往復直線移動される。
光検出器180は、観察対象5に照射されたレーザ光の戻り光を受光して、2次元画像を生成する。光検出器180は、第1の実施形態と同様に構成してもよい。なお、本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡装置200は、当該装置を統合的に制御する制御部(図示せず。)を備えている。制御部は、例えば観察対象5に対するレーザ走査制御およびレーザ走査の結果得られる画像信号に対する各種の画像信号処理を行う。また、制御部は、第1の可動部260の移動速度と第2の可動部170の移動速度とを制御する。
このようなレーザ走査型顕微鏡装置200において、レーザ102からy方向に出射されたレーザ光は、球面収差補正部110、焦点位置制御部120を通過して、第2の可動部170の第2基台176上の第1反射ミラー240に案内される。第1反射ミラー240でz方向へ反射されたレーザ光は、第2反射ミラー242へ案内され、第2反射ミラー242にてy方向へ案内される。第2反射ミラー242でy方向へ反射されたレーザ光は、第3反射ミラー244へ案内され、第3反射ミラー244でz方向に反射された後、対物レンズ150へ入射する。
対物レンズ150から観察対象5へ照射されたレーザ光は観察対象5にて反射される。この戻り光は、z方向に対物レンズ150から第3反射ミラー244へ案内された後、第3反射ミラー244によりy方向へ反射されて第2反射ミラー242へ入射する。第2反射ミラー242は入射した戻り光をz方向に反射して第1反射ミラー240へ入射する。第1反射ミラー240は、入射した戻り光をy方向へ反射して、ビームスプリッタ130へ案内する。ビームスプリッタ130は、入射した戻り光を反射して光検出器180へ案内する。光検出器180は、戻り光を検出し、対物レンズ150の位置、すなわち集光スポット位置に対応する光検出器信号に基づき2次元画像を生成する。
[2.2.集光スポットの走査]
対物レンズ150により集光されたレーザ光は、観察対象5上に小さな集光スポットを作る。ここで、本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡装置200では、第2の可動部170は第1の実施形態と同様、直線上に周期的な往復直線運動をする。一方、第1の可動部260は、その接線が第2の可動部170の移動方向に直交する円軌道上を周期的に往復運動する。すなわち、第1の可動部260と第2の可動部170とは、独立したモータ262、172を駆動源として、第1の可動部260の移動方向の接線と第2の可動部170の移動方向とが互いに略直交する方向に往復運動を行う。
これにより、2次元平面内で対物レンズ150の位置を変化させることができ、集光スポットは対物レンズ150の中心に生成されるので、対物レンズ150の移動により観察対象5上を走査することができる。本実施形態では、光検出器180により検出信号に基づき生成された2次元画像のx方向における集光スポットの軌跡は、図10の取得画像に示すように円弧となる。
より詳細に説明すると、まず、第1の可動部260には、第1モータ262として、ボイスコイル型の回転軸264を有するアクチュエータを用いる。第1モータ262は、回転軸264を回転中心C周りに回転させることで、第1基台266をxy平面上に円弧を描くように回転移動させる。このとき、第2反射ミラー242は、第2基台176上の第1反射ミラー240の反射面と対向するように回転軸264の回転中心Cに設けられる。また、第2反射ミラー242の反射面は、第1基台266に固定された第3反射ミラー244の反射面と平行に配置される。
一方、第2の可動部170は、第1の実施形態と同様に、第1の可動部260を載置して、第1反射ミラー240へ入射する光軸と平行な方向(すなわちy方向)に移動可能に構成される。これにより、対物レンズ150は第1の可動部260によりその移動方向の接線がx方向と略平行となるとともに、第2の可動部170によりx方向に直交するy方向へ移動可能となる。
したがって、第1の可動部260および第2の可動部170によって、常に対物レンズ150の中心にレーザ光を導くことが可能となる。その結果、簡潔軽量な対物レンズ150の使用が可能になり、第1の可動部260の駆動源である第1モータ262への負荷が大幅に軽減される。
また、本実施形態においては、第1の可動部260には対物レンズ150が搭載され、第2の可動部170には第1の可動部260および第1反射ミラー240のみが搭載される。すなわち、本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡装置200では、例えば球面収差補正部110や焦点位置制御部120、ビームスプリッタ130、光検出器180は可動部に搭載されず、固定部に固定されている。したがって、第1の可動部260および第2の可動部170により移動させる部材を少なくすることができ、搭載部材を軽量化することができる。この軽量化により各可動部260、170のモータ負荷を軽減することができるので、集光スポットの高速走査が可能になり、より短時間での画像取得が可能となる。
また、このとき、制御部は、第1の可動部260の移動速度を第2の可動部170の移動速度より速くなるように制御する。これにより、対物レンズ150の移動をより速めることができ、集光スポットの高速走査が可能になり、より短時間での画像取得が可能となる。さらに、第1の可動部260と第2の可動部170とを独立して駆動可能とすることで、モータのストローク分だけ視野を広くすることができ、分解能を高めることができる。
[2.3.まとめ]
以上、第2の実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡装置200の構成とこれによる集光スポット走査時の動作について説明した。本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡装置200では、対物レンズ150、第2反射ミラー242、および第3反射ミラー244を搭載した第1の可動部260を備える。また、レーザ走査型顕微鏡装置200は、第1の可動部260に対して直交する方向に移動可能であり、第1の可動部260および第1反射ミラー240を搭載した第2の可動部170を備える。これにより、従来のようにガルバノスキャナーを用いずに小型の光学部品で構成されるため、装置の小型化・薄型化が可能となる。また、各可動部260、170に搭載する要素を削減して軽量化することで、高速に、高解像度かつ広視野の画像が取得できる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)対物レンズを搭載し、第1の方向へ移動させる第1の可動部と、
前記第1の可動部に対して直交する第2の方向に移動可能であり、前記第1の可動部と、観察対象へ照射するレーザ光および前記観察対象からの戻り光を所定の方向へ案内する反射ミラーとを搭載した第2の可動部と、
を備える、レーザ走査型顕微鏡装置。
(2)前記第1の可動部は、前記第2の可動部より高速に移動可能である、前記(1)に記載のレーザ走査型顕微鏡装置。
(3)前記第1の可動部を第1の方向に移動させる第1の駆動部と、前記第2の可動部を第2の方向に移動させる第2の駆動部とは、独立して制御される、前記(1)または(2)に記載のレーザ走査型顕微鏡装置。
(4)前記第1の駆動部はボイルコイル型モータである、前記(3)に記載のレーザ走査型顕微鏡装置。
(5)前記第1の可動部と前記第2の可動部とは、それぞれ直交する直線上を周期的に移動する、前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載のレーザ走査型顕微鏡装置。
(6)前記第1の可動部は、前記反射ミラーから前記対物レンズへ入射するレーザ光の光軸と平行な方向に移動可能に構成される、前記(5)に記載のレーザ走査型顕微鏡装置。
(7)前記第2の可動部は、第2の方向に沿って周期的に直線移動し、
前記第1の可動部は、前記第1の方向に接線を有する円弧上を周期的に回転移動する、前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載のレーザ走査型顕微鏡装置。
(8)前記第1の可動部の回転中心には、前記反射ミラーと前記対物レンズとの間でレーザ光を案内する第2の反射ミラーが設けられる、前記(7)に記載のレーザ走査型顕微鏡装置。
(9)前記対物レンズの焦点位置を調整する焦点位置制御部をさらに備える、前記(1)〜(8)のいずれか1項に記載のレーザ走査型顕微鏡装置。
(10)球面収差を補正する球面収差補正部をさらに備える、前記(1)〜(9)のいずれか1項に記載のレーザ走査型顕微鏡装置。
(11)前記第1の可動部および前記第2の可動部の移動速度を制御する制御部を備える、前記(1)〜(10)のいずれか1項に記載のレーザ走査型顕微鏡装置。
(12)対物レンズを搭載し、第1の方向へ移動させる第1の可動部と、前記第1の可動部に対して直交する第2の方向に移動可能であり、前記第1の可動部と、観察対象へ照射するレーザ光および前記観察対象からの戻り光を所定の方向へ案内する反射ミラーとを搭載した第2の可動部と、を備えるレーザ走査型顕微鏡装置において、前記第1の可動部の移動速度が前記第2の可動部の移動速度より高速となるように制御する、制御方法。
5 観察対象
100、200 レーザ走査型顕微鏡装置
102 レーザ
104、204 画像取得部
110 球面収差補正部
120 焦点位置制御部
130 ビームスプリッタ
140 反射ミラー
150 対物レンズ
160、260 第1の可動部
162、262 第1モータ
164 第1駆動軸
166、266 第1基台
170 第2の可動部
172 第2モータ
174 第2駆動軸
176 第2基台
180 光検出器
240 第1反射ミラー
242 第2反射ミラー
244 第3反射ミラー
264 第1回転軸
そこで、装置を小型化するとともに、広視野の画像を取得可能な、新規かつ改良された制御装置およびその制御方法を提案する。
本開示によれば、対物レンズを搭載し、第1の方向へ移動可能な第1の可動部と、第1の可動部を搭載し、前記第1の方向と異なる第2の方向に移動可能な第2の可動部と、第1の可動部及び前記第2の可動部の移動により前記対物レンズの位置を調整し、観察対象へ照射するレーザ光の照射方向を制御する制御部と、を備える、制御装置が提供される。
また、本開示によれば、対物レンズを搭載した第1の可動部を第1の方向へ移動させること、第1の可動部を搭載した第2の可動部を前記第1の方向と異なる第2の方向に移動させること、第1の可動部及び前記第2の可動部の移動により前記対物レンズの位置を調整し、観察対象へ照射するレーザ光の照射方向を制御すること、を含む、制御方法が提供される。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)対物レンズを搭載し、第1の方向へ移動可能な第1の可動部と、
前記第1の可動部を搭載し、前記第1の方向と異なる第2の方向に移動可能な第2の可動部と、
前記第1の可動部及び前記第2の可動部の移動により前記対物レンズの位置を調整し、観察対象へ照射するレーザ光の照射方向を制御する制御部と、
を備える、制御装置。
(2)前記第1の可動部は、前記第2の可動部より高速に移動可能である、前記(1)に記載の制御装置。
(3)前記第1の可動部を第1の方向に移動させる第1の駆動部と、前記第2の可動部を第2の方向に移動させる第2の駆動部とは、独立して制御される、前記(1)または(2)に記載の制御装置。
(4)前記第1の駆動部はボイルコイル型モータである、前記(3)に記載の制御装置。
(5)前記第1の可動部と前記第2の可動部とは、それぞれ直交する直線上を周期的に移動する、前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の制御装置。
(6)前記第1の可動部は、前記対物レンズへ入射するレーザ光の光軸と平行な方向に移動可能に構成される、前記(5)に記載の制御装置。
(7)前記第2の可動部は、第2の方向に沿って周期的に直線移動し、
前記第1の可動部は、前記第1の方向に接線を有する円弧上を周期的に回転移動する、前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の制御装置。
)前記対物レンズの焦点位置を調整する焦点位置制御部をさらに備える前記(1)〜()のいずれか1項に記載の制御装置。
)球面収差を補正する球面収差補正部をさらに備える、前記(1)〜()のいずれか1項に記載の制御装置。
10)前記第1の可動部および前記第2の可動部の移動速度を制御する制御部を備える、前記(1)〜()のいずれか1項に記載の制御装置。
11)対物レンズを搭載した第1の可動部を第1の方向へ移動させること、前記第1の可動部を搭載した第2の可動部を前記第1の方向と異なる第2の方向に移動させること、前記第1の可動部及び前記第2の可動部の移動により前記対物レンズの位置を調整し、観察対象へ照射するレーザ光の照射方向を制御すること、を含む、制御方法。

Claims (12)

  1. 対物レンズを搭載し、第1の方向へ移動させる第1の可動部と、
    前記第1の可動部に対して直交する第2の方向に移動可能であり、前記第1の可動部と、観察対象へ照射するレーザ光および前記観察対象からの戻り光を所定の方向へ案内する反射ミラーとを搭載した第2の可動部と、
    を備える、レーザ走査型顕微鏡装置。
  2. 前記第1の可動部は、前記第2の可動部より高速に移動可能である、請求項1に記載のレーザ走査型顕微鏡装置。
  3. 前記第1の可動部を第1の方向に移動させる第1の駆動部と、前記第2の可動部を第2の方向に移動させる第2の駆動部とは、独立して制御される、請求項1に記載のレーザ走査型顕微鏡装置。
  4. 前記第1の駆動部はボイルコイル型モータである、請求項3に記載のレーザ走査型顕微鏡装置。
  5. 前記第1の可動部と前記第2の可動部とは、それぞれ直交する直線上を周期的に移動する、請求項1に記載のレーザ走査型顕微鏡装置。
  6. 前記第1の可動部は、前記反射ミラーから前記対物レンズへ入射するレーザ光の光軸と平行な方向に移動可能に構成される、請求項5に記載のレーザ走査型顕微鏡装置。
  7. 前記第2の可動部は、第2の方向に沿って周期的に直線移動し、
    前記第1の可動部は、前記第1の方向に接線を有する円弧上を周期的に回転移動する、請求項1に記載のレーザ走査型顕微鏡装置。
  8. 前記第1の可動部の回転中心には、前記反射ミラーと前記対物レンズとの間でレーザ光を案内する第2の反射ミラーが設けられる、請求項7に記載のレーザ走査型顕微鏡装置。
  9. 前記対物レンズの焦点位置を調整する焦点位置制御部をさらに備える、請求項1に記載のレーザ走査型顕微鏡装置。
  10. 球面収差を補正する球面収差補正部をさらに備える、請求項1に記載のレーザ走査型顕微鏡装置。
  11. 前記第1の可動部および前記第2の可動部の移動速度を制御する制御部を備える、請求項1に記載のレーザ走査型顕微鏡装置。
  12. 対物レンズを搭載し、第1の方向へ移動させる第1の可動部と、前記第1の可動部に対して直交する第2の方向に移動可能であり、前記第1の可動部と、観察対象へ照射するレーザ光および前記観察対象からの戻り光を所定の方向へ案内する反射ミラーとを搭載した第2の可動部と、を備えるレーザ走査型顕微鏡装置において、前記第1の可動部の移動速度が前記第2の可動部の移動速度より高速となるように制御する、制御方法。
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