JP2017187663A - 結像光学系 - Google Patents

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Abstract

【課題】像面湾曲収差、副走査方向の倍率ずれ、及び各色の像面間の傾き差に起因する色収差を良好に低減しつつ、小型化を達成した結像光学系を提供する。【解決手段】本発明に係る結像光学系3は、夫々が非球面Asphを有する複数の光学素子G4、G5と、開口絞りSPと、を備える結像光学系3であって、複数の光学素子G4、G5のうちの少なくとも2つの光学素子G4、G5は、互いに異なる材料から成り、非球面Asphは、光軸に対して回転非対称であり、非球面Asphの光軸を含む第1の断面内における曲率は、光軸上から第1の断面に垂直な第1の方向において変化しており、結像光学系3の全長をTd、最も物体側の非球面Asphから開口絞りSPまでの距離をdst、とするとき、0.4≦dst/Td≦1.0なる条件を満たすことを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、結像光学系に関し、特に、光束により原稿を読取手段上に結像する読取レンズユニットとして好適に用いられるものである。
近年、原稿の画像情報を読み取る画像読取装置の小型化が要望されている。そのためには、光束によって原稿を読取手段上に結像する読取レンズユニットひいてはそれを収納したキャリッジの小型化が重要となる。
特許文献1は、キャリッジを小型化するために、光軸に対して回転非対称であり、且つ副走査断面内における曲率が、光軸上から主走査方向に沿って変化している非球面形状のレンズ面(以下、「特殊非球面」と称する場合がある。)を有する特殊非球面レンズを備えた結像光学系を開示している。
特許文献1に開示されている結像光学系は、この特殊非球面を用いることによって、像面湾曲収差、及び副走査方向の倍率が光軸上から軸外像高にわたって変化してしまう、いわゆる副走査方向の倍率ずれの双方を効果的に低減している。そのため、広画角化を可能としながら、物像間距離を縮め、光路長自体を短くし、結像光学系ひいてはキャリッジの小型化を図っている。
特開2008−65234号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている結像光学系では、RGBの各色の像面間の傾き差に起因する色収差を十分に考慮しておらず、良好に低減できていない。
そこで、本発明では、像面湾曲収差、副走査方向の倍率ずれ、及び各色の像面間の傾き差に起因する色収差を良好に低減しつつ、小型化を達成した結像光学系を提供することを目的とする。
本発明に係る結像光学系は、夫々が非球面を有する複数の光学素子と、開口絞りと、を備える結像光学系であって、複数の光学素子のうちの少なくとも2つの光学素子は、互いに異なる材料から成り、非球面は、光軸に対して回転非対称であり、非球面の光軸を含む第1の断面内における曲率は、光軸上から第1の断面に垂直な第1の方向において変化しており、結像光学系の全長をTd、最も物体側の非球面から開口絞りまでの距離をdst、とするとき、
0.4≦dst/Td≦1.0
なる条件を満たすことを特徴とする。
本発明によれば、特殊非球面レンズを用いることにより、像面湾曲収差、副走査方向の倍率ずれ、及び各色の像面間の傾き差に起因する色収差を良好に低減しつつ、小型化を達成した結像光学系を得ることができる。
第1実施形態に係る読取レンズユニットによって行われる画像読取の様子を示した図。 第1実施形態の数値実施例1に係る読取レンズユニットのレンズ断面図。 第1実施形態の数値実施例1に係る読取レンズユニットの諸収差図。 第1実施形態の数値実施例1に係る読取レンズユニットによる各色の間の像面の傾き差の像高依存性を示した図。 第1実施形態の数値実施例1に係る読取レンズユニットによる各色の間の副走査色ずれ量の像高依存性を示した図。 第1実施形態の数値実施例2に係る読取レンズユニットのレンズ断面図。 第1実施形態の数値実施例2に係る読取レンズユニットの諸収差図。 第1実施形態の数値実施例2に係る読取レンズユニットによる各色の間の像面の傾き差の像高依存性を示した図。 第1実施形態の数値実施例2に係る読取レンズユニットによる各色の間の副走査色ずれ量の像高依存性を示した図。 第1実施形態の数値実施例3に係る読取レンズユニットのレンズ断面図。 第1実施形態の数値実施例3に係る読取レンズユニットの諸収差図。 第1実施形態の数値実施例3に係る読取レンズユニットによる各色の間の像面の傾き差の像高依存性を示した図。 第1実施形態の数値実施例3に係る読取レンズユニットによる各色の間の副走査色ずれ量の像高依存性を示した図。 第1実施形態の数値実施例4に係る読取レンズユニットのレンズ断面図。 第1実施形態の数値実施例4に係る読取レンズユニットの諸収差図。 第1実施形態の数値実施例4に係る読取レンズユニットによる各色の間の像面の傾き差の像高依存性を示した図。 第1実施形態の数値実施例4に係る読取レンズユニットによる各色の間の副走査色ずれ量の像高依存性を示した図。 第1実施形態に係る読取レンズユニットに含まれる特殊非球面レンズの特殊非球面を示した図。 従来の読取レンズユニット及び本実施形態に係る読取レンズユニットそれぞれの被写界深度を模式的に示した図。 第1実施形態に係る読取レンズユニットが搭載された画像読取装置の要部概略図。 第1実施形態に係る読取レンズユニットが搭載された画像読取装置の要部概略図。
以下、本実施形態に係る結像光学系について図面に基づいて説明する。なお、以下に示す図面は、本実施形態を容易に理解できるようにするために、実際とは異なる縮尺で描かれている場合がある。
本実施形態に係る結像光学系は、特に、イメージスキャナー、複写機又はファクシミリ等の画像読取装置に搭載される、原稿からの光束を読取手段(受光部)の受光面上に導光(集光)する読取レンズユニットとして好適に用いることができる。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る読取レンズユニット(結像光学系)3によって行われる画像読取の様子を示した図である。
原稿1には、カラー画像(画像情報)が形成されている。原稿1内の1R、1G及び1Bはそれぞれ、読取レンズユニット3によって読取手段2に設けられている3つのラインセンサ2R、2G及び2B上に結像される画像情報の読取範囲である。すなわち、読取範囲1R、1G及び1Bはそれぞれ、ラインセンサ2R、2G及び2Bと共役関係にある。
なお、以下では、ラインセンサ2R、2G及び2Bの読取画素の配列方向、すなわち長手方向を主走査方向(第1の方向)とし、光軸方向及び主走査方向に垂直な方向を副走査方向と呼ぶこととする。
読取手段2には、モノリシックな3つのラインセンサ2R、2G及び2Bが互いに平行となるように不図示の同一基板面上に配置されており、各ラインセンサには、CCDもしくはCMOSセンサが用いられる。
ラインセンサ2R、2G及び2Bそれぞれの受光面上には、各色の光、例えば赤(R)、緑(G)及び青(B)の光に基づく不図示のカラーフィルターが設けられている。
ラインセンサ2R、2G及び2Bはそれぞれ、短手方向(副走査方向)に幅Wを有しており、副走査方向に沿って互いにライン間隔Lだけ離間して配置されている。
そして、原稿1を副走査方向へ走査(移動)させることによって、ラインセンサ2R、2G及び2Bはそれぞれ、原稿1の読取範囲1R、1G及び1Bにおける各色の画像情報を線順次方式で読み取っている。
読取レンズユニット3(結像光学系)は、原稿1の画像情報に基づく光束を読取手段2の受光面上に導光(集光)させている。
また、本実施形態に係る読取レンズユニット3は、子線の曲率が主走査方向に沿って軸上像高から最軸外像高にかけて連続的に変化する、光軸に対して回転非対称な非球面である光学面(レンズ面)を有する光学素子(特殊非球面レンズ)を備えている。
次に、本実施形態に係る読取レンズユニット3の数値実施例1乃至4について説明する。
図2は、数値実施例1に係る読取レンズユニット3のレンズ断面図を示している。図3は、数値実施例1に係る読取レンズユニット3の諸収差図を示している。図4は、数値実施例1に係る読取レンズユニット3による、G色に対するR色、B色それぞれの像面の傾き差の像高依存性を示している。図5は、数値実施例1に係る読取レンズユニット3による、G色に対するR色、B色それぞれの副走査色ずれ量の像高依存性を示している。
図6は、数値実施例2に係る読取レンズユニット3のレンズ断面図を示している。図7は、数値実施例2に係る読取レンズユニット3の諸収差図を示している。図8は、数値実施例2に係る読取レンズユニット3による、G色に対するR色、B色それぞれの像面の傾き差の像高依存性を示している。図9は、数値実施例2に係る読取レンズユニット3による、G色に対するR色、B色それぞれの副走査色ずれ量の像高依存性を示している。
図10は、数値実施例3に係る読取レンズユニット3のレンズ断面図を示している。図11は、数値実施例3に係る読取レンズユニット3の諸収差図を示している。図12は、数値実施例3に係る読取レンズユニット3による、G色に対するR色、B色それぞれの像面の傾き差の像高依存性を示している。図13は、数値実施例3に係る読取レンズユニット3による、G色に対するR色、B色それぞれの副走査色ずれ量の像高依存性を示している。
図14は、数値実施例4に係る読取レンズユニット3のレンズ断面図を示している。図15は、数値実施例4に係る読取レンズユニット3の諸収差図を示している。図16は、数値実施例4に係る読取レンズユニット3による、G色に対するR色、B色それぞれの像面の傾き差の像高依存性を示している。図17は、数値実施例4に係る読取レンズユニット3による、G色に対するR色、B色それぞれの副走査色ずれ量の像高依存性を示している。
図2、図6、図10及び図14に示されているように、数値実施例1乃至4に係る読取レンズユニット3は、第1レンズG1、開口絞りSP、第2レンズG2、第3レンズG3、第4レンズG4及び第5レンズG5を備えている。また、図2、図6、図10及び図14には、コンタクトガラスC1及びカバーガラスC2も示している。
図3、図7、図11及び図15それぞれにおいては、球面収差図、非点収差図、歪曲収差図及び倍率色収差図が示されている。なお、各図において、e、g及びCはそれぞれ、e線、g線及びC線を示しており、ΔM及びΔSはそれぞれ、メリディオナル像面及びサジタル像面を示している。なお、倍率色収差はg線及びC線によって表している。また、FnoはFナンバー、ωは半画角である。
図4、図8、図12及び図16それぞれにおいては、G色(e線)に対するR色(C線)のメリディオナル像面の傾き差(Meri(C))の像高依存性、G色に対するB色(g線)のメリディオナル像面の傾き差(Meri(g))の像高依存性が示されている。また、図4、図8、図12及び図16それぞれにおいては、G色に対するR色のサジタル像面の傾き差(Sagi(C))の像高依存性、及びG色に対するB色のサジタル像面の傾き差(Sagi(g))の像高依存性が示されている。
図5、図9、図13及び図17それぞれにおいては、G色に対するR色の副走査倍率ずれによって発生する副走査色ずれ量(R−G)の像高依存性、及びG色に対するB色の副走査倍率ずれによって発生する副走査色ずれ量(B−G)の像高依存性が示されている。
図2、図6、図10及び図14に示されているように、数値実施例1乃至4に係る読取レンズユニット3では、原稿1側(物体側)から読取手段2側(像側)へ順に、原稿1側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力の第1レンズG1、開口絞りSP、両レンズ面が凹面の第2レンズG2、両レンズ面が凸面の第3レンズG3、読取手段2側に凸面を向けたメニスカス形状の第4レンズG4、メニスカス形状の第5レンズG5が配置されている。
第4レンズG4(第1の光学素子)及び第5レンズG5(第2の光学素子)は、互いに隣接しており、且つ異なる材料のレンズであり、各々が少なくとも1つの特殊非球面Asphを有している特殊非球面レンズである。
図18は、本実施形態に係る読取レンズユニット3に含まれる特殊非球面レンズの特殊非球面Asphを示した図である。
図18に示されるように、特殊非球面Asphの、光軸La(x方向)及び読取手段2を構成するラインセンサの読取画素の配列方向(主走査方向、y方向)に平行な主走査断面(xy断面、第2の断面)内において切り取られる線を母線とする。なお、光軸Laは、光軸に対して回転対称なレンズ面からなる第1レンズG1乃至第3レンズG3によって定まる。
また、図18に示されるように、特殊非球面Asphの、光軸Laを含み、且つ主走査断面に垂直な副走査断面(xz断面、第1の断面)内において切り取られる線を子線とする。
ここで、本実施形態に係る読取レンズユニット3に含まれる特殊非球面レンズの特殊非球面Asphでは、光軸La上における母線の曲率と子線の曲率とが等しくなっている。
そして、特殊非球面Asphの子線の曲率が、光軸Laから主走査方向に沿って離れるに従って、すなわち主走査方向に沿って軸上像高から最軸外像高にかけて連続的に変化している。
なお、ここで、母線の曲率とは、主走査断面内において、任意の母線上の位置における曲率である。
また、ここで、子線の曲率とは、任意の母線上の位置における副走査断面内において、任意の子線上の位置における曲率である。
本実施形態に係る読取レンズユニット3に含まれる特殊非球面レンズである第4レンズG4及び第5レンズG5は、樹脂によって成形されている。これは、特殊非球面形状が複雑であり、且つ読取レンズユニット3を構成するレンズの中でレンズ径が大きくなりやすいため、樹脂で成形することで低コスト化を実現するためである。
また、本実施形態に係る読取レンズユニット3に含まれる開口絞りSPは、全像高において、読取レンズユニット3に入射する光束の開口効率が95%以上となるように設定している。
次に、本実施形態に係る読取レンズユニット3の数値実施例1乃至4の具体的な数値について表1乃至8に示す。
表1、表3、表5及び表7はそれぞれ、本実施形態に係る読取レンズユニット3の数値実施例1、2、3及び4の各レンズのレンズ形状の数値を示している。
表1、表3、表5及び表7において、面番号iは原稿1側からの各面の順番、Rは各面の曲率半径、Dは第i面と第i+1面との間の部材肉厚若しくは空気間隔、Nd及びνdはそれぞれd線を基準とした屈折率及びアッベ数を示している。
また、表1、表3、表5及び表7において、fは読取レンズユニット3の焦点距離、FnoはFナンバー、βは倍率、Yは最高像高、ωは半画角を示している。
表2、表4、表6及び表8はそれぞれ、本実施形態に係る読取レンズユニット3の数値実施例1、2、3及び4の特殊非球面の非球面形状を示す各非球面係数を示している。
ここで、特殊非球面と光軸との交点を原点とし、光軸方向をx軸、主走査断面内において光軸と直交する軸をy軸、副走査断面内において光軸と直交する軸をz軸としたとき、特殊非球面の母線形状Xは、以下の式(1)のように表される。
Figure 2017187663
ここで、式(1)において、Rは光軸上での曲率半径、k、B、B、B及びB10は非球面係数
である。
また、特殊非球面の子線形状S(レンズの光軸に平行な方向に対する光軸上での曲率半径の基準形状に対するサグ量)は、以下の式(2)のように表される。
Figure 2017187663
ここで、式(2)において、r’は曲率半径、K、D、Mj_k(i=4、6、8、10、j=2、4、6、8、10、k=2、4、6、8)は非球面係数である。
また、曲率半径r’は、以下の式(3)のように表される。
Figure 2017187663
ここで、式(3)において、r0は光軸上での曲率半径、E2、E4、E6、E8及びE10は非球面係数である。
Figure 2017187663
Figure 2017187663
Figure 2017187663
Figure 2017187663
Figure 2017187663
Figure 2017187663
Figure 2017187663
Figure 2017187663
次に、本実施形態に係る読取レンズユニット3が満たす各条件式について説明する。
本実施形態に係る読取レンズユニット3は、少なくとも2枚(複数)の特殊非球面レンズを備えており、また、各特殊非球面レンズの少なくとも一方の面が特殊非球面となっている。
ここで、読取レンズユニット3のレンズ全長をTd、開口絞りSPから最も原稿1側の特殊非球面までの距離をdstとすると、本実施形態に係る読取レンズユニット3は、以下の条件式(4)を満たす。
0.4≦dst/Td≦1.0 ・・・(4)
条件式(4)は、像面湾曲を良好に補正し、且つ軸上像高から軸外像高にわたって、色収差による各色の像面間の傾き差を良好に低減するための条件式である。
もし、条件式(4)の下限値を超えてしまうと、軸上の光線及び軸外の光線それぞれが特殊非球面を通過する際に、光束分離ができていない状態で通過することとなり、像面湾曲補正、各色の間の像面の傾き差の低減が困難となり、好ましくない。
また、条件式(4)の上限値は、開口絞りSPから最も原稿1側の特殊非球面までの距離の最大値に対応している。
次に、最も原稿1側の特殊非球面レンズのアッベ数をνst1、最も読取手段2側の特殊非球面レンズのアッベ数をνst2とすると、本実施形態に係る読取レンズユニット3は、以下の条件式(5)を満たす。
|νst1−νst2|≧20 ・・・(5)
条件式(5)は、色収差補正を良好に行うための条件式である。もし、条件式(5)の下限値を超えてしまうと、少なくとも2枚の特殊非球面レンズによる色収差補正が困難となり、好ましくない。
次に、本実施形態に係る読取レンズユニット3が備える少なくとも2枚の特殊非球面レンズのうち、最も原稿1側の特殊非球面レンズの光軸上の屈折力は正であり、最も読取手段2側の特殊非球面レンズの光軸上の屈折力は負である。
これと条件式(5)によって規定される条件によって、本実施形態に係る読取レンズユニット3において、特殊非球面レンズによる良好な色収差補正が可能となる。
また、主走査方向に垂直な断面(副走査断面)内において、光軸上の屈折力が正である最も原稿1側の特殊非球面レンズの軸上主光線通過位置及び最軸外主光線通過位置それぞれの屈折力を、φa1及びφa2とする。そして、副走査断面内において、光軸上の屈折力が負である最も読取手段2側の特殊非球面レンズの軸上主光線通過位置及び最軸外主光線通過位置それぞれの屈折力を、φb1及びφb2とする。そのとき、本実施形態に係る読取レンズユニット3は、以下の条件式(6)を満たす。
0.9≦(φa2+φb2)/(φa1+φb1)≦1.1 ・・・(6)
条件式(6)は、本実施形態に係る読取レンズユニット3における副走査方向の倍率ずれを良好に低減するための条件式である。もし、条件式(6)の下限値または上限値を超えてしまうと、少なくとも2枚の特殊非球面レンズのトータルのパワーの、軸上像高と軸外像高との比に差が生じてしまい、副走査方向の倍率ずれの要因となり悪化してしまう。
次に、本実施形態に係る読取レンズユニット3の数値実施例1乃至4の各々について詳細に検討する。
[数値実施例1]
図2、表1及び表2に示されているように、数値実施例1に係る読取レンズユニット3は、特殊非球面を有する2枚の特殊非球面レンズである第4レンズG4(第3の光学素子)及び第5レンズG5(第4の光学素子)を備えている。第4レンズG4及び第5レンズG5は貼り合わせられて(接合されて)おり、第4レンズG4の原稿1側のレンズ面(8面)及び第5レンズG5の読取手段2側のレンズ面(10面)が特殊非球面となっている。
特殊非球面レンズは、配置(特に、平行偏芯や傾き偏芯等)による光学性能敏感度が高いために、第4レンズG4及び第5レンズG5を貼り合わせ構成にすることで、配置による光学性能劣化を低減することができる。
また、表1に示されているように、数値実施例1に係る読取レンズユニット3は、イメージスキャナー用としては必要十分なFナンバー5.6を有している。
そのため、図3に示されるように、軸上像高から軸外像高にかけての諸収差が十分に低減されており、高い結像性能が得られていることがわかる。
数値実施例1に係る読取レンズユニット3の条件式(4)、(5)及び(6)それぞれに対応する数値が、表9に示されており、数値実施例1に係る読取レンズユニット3は、条件式(4)、(5)及び(6)のいずれも満たしていることがわかる。
また、図4に示されるように、G色(e線)に対するR色(C線)のメリディオナル像面の傾き差(Meri(C))及びG色に対するB色(g線)のメリディオナル像面の傾き差(Meri(g))は、全像高において±0.02mm以内と良好に低減できている。また、G色に対するR色のサジタル像面の傾き差(Sagi(C))及びG色に対するB色のサジタル像面の傾き差(Sagi(g))についても、全ての像高において±0.02mm以内と良好に低減できていることがわかる。
さらに、図5に示されるように、G色に対するR色の副走査倍率ずれによって発生する副走査色ずれ量(R−G)及びG色に対するB色の副走査倍率ずれによって発生する副走査色ずれ量(B−G)は、全ての像高において0.15画素程度である。よって、数値実施例1に係る読取レンズユニット3は、十分な光学性能を得ていることがわかる。
[数値実施例2]
図6、表3及び表4に示されているように、数値実施例2に係る読取レンズユニット3は、特殊非球面を有する2枚の特殊非球面レンズである第4レンズG4(第3の光学素子)及び第5レンズG5(第4の光学素子)を備えている。第4レンズG4及び第5レンズG5は貼り合わせられて(接合されて)いる。第4レンズG4の原稿1側のレンズ面(8面)、第4レンズG4と第5レンズG5との貼り合わせ面(9面)及び第5レンズG5の読取手段2側のレンズ面(10面)は特殊非球面となっている。
特殊非球面レンズは、配置(特に、平行偏芯や傾き偏芯等)による光学性能敏感度が高いために、第4レンズG4及び第5レンズG5を貼り合わせ構成にすることで、配置による光学性能劣化を低減することができる。
さらに、第4レンズG4と第5レンズG5との貼り合わせ面(接合面)も特殊非球面にすることで、設計自由度が上がり、光学性能をさらに向上させることができる。
また、表3に示されているように、数値実施例2に係る読取レンズユニット3は、イメージスキャナー用としては必要十分なFナンバー5.6を有している。
そのため、図7に示されるように、軸上像高から軸外像高にかけての諸収差が十分に低減されており、高い結像性能が得られていることがわかる。
数値実施例2に係る読取レンズユニット3の条件式(4)、(5)及び(6)それぞれに対応する数値が、表9に示されており、数値実施例2に係る読取レンズユニット3は、条件式(4)、(5)及び(6)のいずれも満たしていることがわかる。
また、図8に示されるように、G色(e線)に対するR色(C線)のメリディオナル像面の傾き差(Meri(C))及びG色に対するB色(g線)のメリディオナル像面の傾き差(Meri(g))は、全像高において±0.02mm以内と良好に低減できている。また、G色に対するR色のサジタル像面の傾き差(Sagi(C))及びG色に対するB色のサジタル像面の傾き差(Sagi(g))についても、全ての像高において±0.02mm以内と良好に低減できていることがわかる。
さらに、図9に示されるように、G色に対するR色の副走査倍率ずれによって発生する副走査色ずれ量(R−G)及びG色に対するB色の副走査倍率ずれによって発生する副走査色ずれ量(B−G)は、全ての像高において0.15画素程度である。よって、数値実施例2に係る読取レンズユニット3は、十分な光学性能を得ていることがわかる。
[数値実施例3]
図10、表5及び表6に示されているように、数値実施例3に係る読取レンズユニット3は、特殊非球面を有する2枚の特殊非球面レンズである第4レンズG4(第5の光学素子)及び第5レンズG5(第6の光学素子)を備えている。第4レンズG4及び第5レンズG5は、互いに近接(離間)して配置されている。第4レンズG4の原稿1側のレンズ面(8面)、第4レンズG4の読取手段2側のレンズ面(9面)、第5レンズG5の原稿1側のレンズ面(10面)及び第5レンズG5の読取手段2側のレンズ面(11面)全てが特殊非球面となっている。
数値実施例3に係る読取レンズユニット3では、さらに設計自由度を上げるために、第4レンズG4及び第5レンズG5を単レンズ化させ、全てのレンズ面を特殊非球面としている。
また、特殊非球面レンズは、配置(特に、平行偏芯や傾き偏芯等)による光学性能敏感度が高いため、調整が可能となるように、第4レンズG4及び第5レンズG5を互いになるべく近接して配置させ、さらに半画角を広げて広角対応も同時に行っている。
これにより、読取レンズユニット3のさらなる小型化が可能となる。
また、表5に示されているように、数値実施例3に係る読取レンズユニット3は、イメージスキャナー用としては必要十分なFナンバー5.6を有している。
そのため、図11に示されるように、軸上像高から軸外像高にかけての諸収差が十分に低減されており、高い結像性能が得られていることがわかる。
数値実施例3に係る読取レンズユニット3の条件式(4)、(5)及び(6)それぞれに対応する数値が、表9に示されており、数値実施例3に係る読取レンズユニット3は、条件式(4)、(5)及び(6)のいずれも満たしていることがわかる。
また、図12に示されるように、G色(e線)に対するR色(C線)のメリディオナル像面の傾き差(Meri(g))及びG色に対するB色(g線)のメリディオナル像面の傾き差(Meri(g))は、全像高において±0.02mm以内と良好に低減できている。また、G色に対するR色のサジタル像面の傾き差(Sagi(C))及びG色に対するB色のサジタル像面の傾き差(Sagi(g))についても、全ての像高において±0.02mm以内と良好に低減できていることがわかる。
さらに、図13に示されるように、G色に対するR色の副走査倍率ずれによって発生する副走査色ずれ量(R−G)及びG色に対するB色の副走査倍率ずれによって発生する副走査色ずれ量(B−G)は、全ての像高において0.15画素程度である。よって、数値実施例3に係る読取レンズユニット3は、十分な光学性能を得ていることがわかる。
[数値実施例4]
図14、表7及び表8に示されているように、数値実施例4に係る読取レンズユニット3は、特殊非球面を有する2枚の特殊非球面レンズである第4レンズG4(第5の光学素子)及び第5レンズG5(第6の光学素子)を備えている。第4レンズG4及び第5レンズG5は、互いに近接(離間)して配置されている。第4レンズG4の原稿1側のレンズ面(8面)、第4レンズG4の読取手段2側のレンズ面(9面)、第5レンズG5の原稿1側のレンズ面(10面)及び第5レンズG5の読取手段2側のレンズ面(11面)全てが特殊非球面となっている。
数値実施例4に係る読取レンズユニット3では、第5レンズG5のメニスカス形状の向きを読取手段2側に凸形状から読取手段2側に凹形状としている。そのため、第4レンズG4及び第5レンズG5を互いに近接して配置させながらも、特殊非球面同士の距離を十分に取ることができ、光束が分離している状態で特殊非球面効果が出しやすくしている。
このような配置でも、表7に示されているように、数値実施例4に係る読取レンズユニット3は、イメージスキャナー用としては必要十分なFナンバー5.6を有している。
そのため、図15に示されるように、軸上像高から軸外像高にかけての諸収差が十分に低減されており、高い結像性能が得られていることがわかる。
数値実施例4に係る読取レンズユニット3の条件式(4)、(5)及び(6)それぞれに対応する数値が、表9に示されており、数値実施例4に係る読取レンズユニット3は、条件式(4)、(5)及び(6)のいずれも満たしていることがわかる。
また、図16に示されるように、G色(e線)に対するR色(C線)のメリディオナル像面の傾き差(Meri(C))及びG色に対するB色(g線)のメリディオナル像面の傾き差(Meri(g))は、全像高において±0.02mm以内と良好に低減できている。また、G色に対するR色のサジタル像面の傾き差(Sagi(C))及びG色に対するB色のサジタル像面の傾き差(Sagi(g))についても、全ての像高において±0.02mm以内と良好に低減できていることがわかる。
さらに、図17に示されるように、G色に対するR色の副走査倍率ずれによって発生する副走査色ずれ量(R−G)及びG色に対するB色の副走査倍率ずれによって発生する副走査色ずれ量(B−G)は、全ての像高において0.15画素程度である。よって、数値実施例4に係る読取レンズユニット3は、十分な光学性能を得ていることがわかる。
表9は、数値実施例1乃至4に係る読取レンズユニット3の条件式(4)、(5)及び(6)それぞれに対応する数値を示している。
Figure 2017187663
上記のように、数値実施例1乃至4のいずれの読取レンズユニット3も、高い結像性能を有している。
本実施形態に係る読取レンズユニット3を用いた場合、原稿1から読取手段2までの光路長としては約280mm乃至300mmとなり、画像読取装置においてキャリッジを小型化することができ、用いるのに適している。
図19(a)及び(b)はそれぞれ、従来の読取レンズユニット及び本実施形態に係る読取レンズユニット3それぞれの被写界深度を模式的に示している。
図19(a)に示されているように、従来の読取レンズユニットでは、G色に対するR色、B色の像面の傾き差が低減できていないために、共通深度が減少してしまっている。
一方で、図19(b)に示されているように、本実施形態に係る読取レンズユニット3では、上記のように、G色に対するR色、B色の像面の傾き差を十分低減することができるため、共通深度を十分に確保できていることがわかる。
このように、本実施形態に係る読取レンズユニット3は、少なくとも2つが互いに異なる材料で作製されており、且つ、各々が少なくとも1つの特殊非球面を有している、複数の特殊非球面レンズを備えている。
そして、本実施形態に係る読取レンズユニット3は、条件式(4)、(5)及び(6)全てを満たすことで、像面湾曲収差、各色の間の副走査倍率ずれ及び色収差による軸上像高から軸外像高にわたる各色の像面間の傾き差を良好に低減することができる。
また、本実施形態によって、最少で5枚という少ないレンズ構成でありながら、広画角且つ高画質の読取レンズユニットを実現することができる。
[画像読取装置]
図20は、本実施形態の数値実施例1乃至4のいずれかに係る読取レンズユニット3が搭載された画像読取装置100の要部概略図である。
なお、画像読取装置100としては、デジタル複写機等のキャリッジ一体型(フラットベッド型)の画像読取装置が挙げられる。
画像読取装置100では、照明系(照明部)53から射出された光束が、直接若しくは反射笠を介して、原稿台(原稿台ガラス)52に載置された原稿1を照明(照射)している。
そして、照明された原稿1からの反射光が、第1、第2、第3及び第4の反射ミラー54a、54b、54c及び54dによって反射されることにより、キャリッジ57内部でその反射光の光路が折り曲げられる。
そして、折り曲げられた反射光が、上述の本実施形態の数値実施例1乃至4のいずれかに係る読取レンズユニット3によって、ラインセンサ(CCD若しくはCMOSセンサ)で構成される読取手段(受光部)2の受光面上に導光される。
そして、キャリッジ57を走査機構58によって矢印H方向に移動させることにより、原稿1上の画像情報を2次元的に読取っている。そして、読取られた画像情報は、インターフェイス59を介して、外部機器であるパーソナルコンピューター60等に送られる。
画像読取装置100では、上述の本実施形態の数値実施例1乃至4のいずれかに係る読取レンズユニット3を用いることにより、さらに小型で、且つ高画質な画像読取装置を実現している。
また、本実施形態に係る読取レンズユニット3は、画像読取装置100のような一体型(フラットベッド型)の画像読取装置に限らず、1:2走査光学系を有する画像読取装置に適用することもできる。
図21は、本実施形態の数値実施例1乃至4のいずれかに係る読取レンズユニット3が搭載された、1:2走査光学系を有する画像読取装置200の要部概略図である。
画像読取装置200では、原稿1が原稿台(原稿台ガラス)62の面上に載置されており、圧板74によって位置決めされている。そして、照明光源63から射出された光束が、直接あるいは反射笠64によって反射され、効率良く原稿1を照明(照射)することができる。
なお、照明光源63としては、例えばハロゲンランプ、蛍光灯、キセノンランプ、LEDアレイ等が挙げられる。また、照明された原稿1からの照明光源63と反射笠64で、照明部71が構成される。
反射光は、第1、第2及び第3の反射ミラー65、66及び67によって反射されることにより、本体70の内部でその反射光の光路が折り曲げられる。
そして原稿1の画像情報に基づく、折り曲げられた反射光が、上述の本実施形態の数値実施例1乃至4のいずれかに係る読取レンズユニット3によって、ラインセンサ(CCD若しくはCMOSセンサ)で構成される読取手段(受光部)2の受光面上に導光される。
また、第1の反射ミラー65は、第1ミラー台72によって保持されており、第2及び第3の反射ミラー66及び67は、第2ミラー台73によって保持されている。
画像読取装置200では、第1、第2及び第3の反射ミラー65、66及び67が矢印H方向に移動しながら、主走査方向を電気的に走査することで、原稿1の画像情報が読み取られる。
ここで、第2及び第3の反射ミラー66及び67は、第1の反射ミラー65の移動量の半分だけ移動することで、原稿1と読取手段2との距離を一定にしている。
なお、ここでは、本実施形態に係る読取レンズユニット3をデジタルカラー複写機等の画像読取装置に適用した例を示したが、これに限らず、例えばカラーイメージスキャナー等の種々のカラー画像読取装置にも適用することができる。
3 読取レンズユニット(結像光学系)
Asph 特殊非球面(非球面)
G4、G5 特殊非球面レンズ(光学素子)
SP 開口絞り

Claims (14)

  1. 夫々が非球面を有する複数の光学素子と、開口絞りと、を備える結像光学系であって、
    前記複数の光学素子のうちの少なくとも2つの光学素子は、互いに異なる材料から成り、
    前記非球面は、光軸に対して回転非対称であり、
    前記非球面の光軸を含む第1の断面内における曲率は、光軸上から該第1の断面に垂直な第1の方向において変化しており、
    前記結像光学系の全長をTd、最も物体側の前記非球面から前記開口絞りまでの距離をdst、とするとき、
    0.4≦dst/Td≦1.0
    なる条件を満たすことを特徴とする結像光学系。
  2. 最も物体側の前記光学素子のアッベ数をνst1、最も像側の前記光学素子のアッベ数をνst2、とするとき、
    |νst1−νst2|≧20
    を満たすことを特徴とする、請求項1に記載の結像光学系。
  3. 前記第1の断面内において、光軸上での屈折力が正である前記光学素子のうち最も物体側の第1の光学素子の軸上主光線通過位置での屈折力をφa1、前記第1の光学素子の最軸外主光線通過位置での屈折力をφa2、光軸上での屈折力が負である前記光学素子のうち最も像側の第2の光学素子の軸上主光線通過位置での屈折力をφb1、前記第2の光学素子の最軸外主光線通過位置での屈折力をφb2、とするとき、
    0.9≦(φa2+φb2)/(φa1+φb1)≦1.1
    を満たすことを特徴とする、請求項1または2に記載の結像光学系。
  4. 各々の前記非球面において、前記光軸上における、前記非球面の、前記光軸及び前記第1の方向に平行な第2の断面内において切り取られる線である母線の曲率と、前記第1の断面内において切り取られる線である子線の曲率とが、互いに等しいことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の結像光学系。
  5. 前記複数の光学素子のうち、最も物体側の前記光学素子の物体側の光学面及び最も像側の前記光学素子の像側の光学面は共に、前記非球面であることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の結像光学系。
  6. 前記複数の光学素子のうち、互いに隣接する第3の前記光学素子及び第4の前記光学素子は、互いに接合されていることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の結像光学系。
  7. 前記複数の光学素子のうち、互いに隣接する第5の前記光学素子及び第6の前記光学素子は、光軸に沿って互いに離間して配置されていることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の結像光学系。
  8. 前記第3の光学素子及び前記第4の光学素子の接合面は、前記非球面であることを特徴とする、請求項6に記載の結像光学系。
  9. 前記第5の光学素子は、前記第6の光学素子より物体側に配置されており、
    前記第5の光学素子の像側の光学面及び前記第6の光学素子の物体側の光学面は共に、前記非球面であることを特徴とする、請求項7に記載の結像光学系。
  10. 前記結像光学系は、物体側から像側に順に、前記物体側のレンズ面が凸面で、メニスカス形状であり、正の屈折力を有する第1レンズ、前記開口絞り、両レンズ面が凹面の第2レンズ、両レンズ面が凸面の第3レンズ、前記像側のレンズ面が凸面で、メニスカス形状の第4レンズ、及びメニスカス形状の第5レンズで構成されていることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の結像光学系。
  11. 前記第4レンズ及び前記第5レンズは、前記非球面を備えることを特徴とする、請求項10に記載の結像光学系。
  12. 前記複数の光学素子は、樹脂によって成形されていることを特徴とする、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の結像光学系。
  13. 前記開口絞りは、全像高において、前記結像光学系に入射する光束の開口効率が95%以上となるように設定されていることを特徴とする、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の結像光学系。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の結像光学系と、該結像光学系により集光された原稿からの光束を受光する受光部と、を備えることを特徴とする画像読取装置。
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