JP2017187605A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び画像形成装置の制御プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び画像形成装置の制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】感光体へのキャリアの付着を防止することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、感光体311と、帯電器312と、トナーとキャリアから成る2成分現像剤を保持し、感光体311上の現像ポイントP14で潜像を現像する現像部313と、現像ポイントP14よりも上流側のイレースポイントP11で、感光体311上の帯電電圧をイレースするイレース部314と、感光体314を駆動させる駆動源とは異なる駆動源により駆動される中間転写ベルト305と、中間転写ベルト305と感光体311との圧接離間動作を行う圧接離間機構306Aとを備える。圧接離間動作の異常が検知された後で中間転写ベルト305が駆動されるとき、感光体311のうち駆動が開始されたときに中間転写ベルト305に近接していた部位より下流側となる部位の帯電電圧が、イレース部314によりイレースされる。
【選択図】図3

Description

この発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び画像形成装置の制御プログラムに関し、特に、中間転写ベルトとは異なる駆動源により感光体を駆動する構成を有する画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び画像形成装置の制御プログラムに関する。
電子写真式の画像形成装置は、スキャナ機能、ファクシミリ機能、複写機能、プリンタとしての機能、データ通信機能、及びサーバ機能を備えたMFP(Multi Function Peripheral)や、ファクシミリ装置、複写機、及びプリンタなどとして広く用いられている。このような画像形成装置には、感光体に形成したトナー像を一旦中間転写ベルトに転写したうえで、中間転写ベルトから用紙にトナー像を転写するものがある。
このような画像形成装置において、感光体と中間転写ベルトとが異なる駆動源で駆動されるように構成されている場合がある。例えば、カラー印刷時にのみ使用される感光体が、白黒印刷時には使用されないため、印刷時には常に駆動される中間転写ベルトとは異なる駆動源を用いて駆動されることがある。このような場合に、中間転写ベルトを駆動源が異なる感光体に圧接させたり離間させたりする圧接離間機構が用いられている。駆動源が異なる感光体が使用されないときには、中間転写ベルトは感光体から離間した状態にされる。感光体が使用されるときには、感光体と中間転写ベルトとが等速で安定して駆動されている状態になってから、中間転写ベルトを感光体に圧接させる動作が行われる。
圧接離間動作でトラブルが発生した場合には、トラブルが発生したことを確実に検知する必要がある。圧接離間機構による離間動作が行われた後では、中間転写ベルトは駆動源が異なる感光体から確実に離間した状態でなければならない。中間転写ベルトが感光体に圧接したままでは、感光体や中間転写ベルトの寿命に悪影響が及んだり、感光体が汚れる可能性が増加したりする。
このような中間転写ベルトの圧接離間に関するトラブル検知方法としては、圧接状態から離間状態になるとき、又は離間状態から圧接動作になるとき、センサを用いて圧接離間状態を検知する方法がある。離間状態から圧接状態になる動作(圧接動作)中に、中間転写ベルトが圧接したことがセンサにより検知されない場合には、トラブルが発生したことが検知される。反対に、圧接状態から離間状態になる動作(離間動作)中に、中間転写ベルトが離間したことがセンサにより検知されない場合には、トラブルが発生したことが検知される。
このようにして圧接離間に関するトラブルが検知されたとき、ユーザが画像形成装置を使用できるようにするのに適切な対処方法としては、サービスパーソンを早急に呼び、故障箇所を修理することが考えられる。しかしながら、修理が完了するまでの間は、ダウンタイムとなってしまう。そのため、そのような状況下においても使用可能な機能を判別し、暫定的に、使用可能な機能のみ(例えば、白黒印刷のみなど)に限定してユーザが使用できるようにすることが考えられる。
しかしながら、以下のような事項について適切に判断できなければ、使用可能な機能を判別することができないという問題がある。すなわち、中間転写ベルトの圧接離間状態を検知するセンサが故障しており、それによってトラブルが発生している場合がある。また、圧接離間機構が故障している場合もある。
このような問題に関し、下記特許文献1では、画像形成装置において、中間転写ベルト上へ検出用パターンを形成して画像濃度制御センサよって検出用パターンを読み込むことにより、中間転写ベルトの圧接離間状態を検出することが記載されている。
特開2009−294435号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載されているようにして圧接離間状態を検知する場合には、中間転写ベルトの圧接離間状態が不確定である状態で、プロセスを立ち上げる必要がある。
ここで、プロセスの立ち上げ時において、中間転写ベルト及び駆動源が異なる感光体の駆動が開始された直後には、中間転写ベルトの速度と感光体の回転速度とにずれがある可能性がある。そのため、実際には駆動源が異なる感光体に中間転写ベルトが圧接している状態で、検出用パターンを形成するためにプロセスが立ち上がると、中間転写ベルトと感光体との間で摩擦が発生する可能性が高い。摩擦が発生すると、感光体上に摩擦帯電が発生する可能性がある。このように感光体が帯電すると、現像部のキャリアが感光体に付着してしまう可能性がある。
この発明はそのような問題点を解決するためになされたものであり、感光体へのキャリアの付着を防止することができる画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び画像形成装置の制御プログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、画像形成装置は、用紙を搬送する搬送部と、感光体と、感光体の表面を一様に帯電させる帯電部と、帯電部により帯電した感光体に光を走査することで、感光体上に潜像を形成する露光部と、トナーとキャリアから成る2成分現像剤を保持し、感光体上の現像ポイントで潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像部と、感光体の現像ポイントよりも上流側の部位で、感光体上の帯電電圧をイレースするイレース部と、感光体を駆動させる駆動源とは異なる駆動源により駆動され、感光体に圧接しているときに現像部により形成されたトナー像が転写される中間転写ベルトと、中間転写ベルト上のトナー像を搬送部により搬送される用紙に転写する用紙転写部と、中間転写ベルトと感光体とを圧接させたり離間させたりする圧接離間動作を行う圧接離間機構と、圧接離間動作の異常を検出する異常検出部と、異常検出部が異常を検知した後で感光体及び中間転写ベルトが駆動されるとき、感光体のうち駆動が開始されたときに中間転写ベルトに近接していた部位より下流側となる部位の帯電電圧を、現像ポイントに到達する前にイレース部によりイレースする制御を行うイレース制御手段とを備える。
好ましくは、イレース部は、露光部を全露光させることにより帯電電圧のイレースを行う。
好ましくは、イレース制御手段は、イレースを行っているとき、感光体と中間転写ベルトとが安定して駆動するようになったタイミングにおける感光体の中間転写ベルトへの接面部分が、イレースが行われる位置に到達するタイミングを算出し、算出したタイミングに応じてイレースを停止する。
好ましくは、画像形成装置は、中間転写ベルトに形成されたトナー像の濃度を検出する濃度センサと、異常検出部により中間転写ベルトと感光体とを離間させる離間動作に異常が検出された場合に、異常の原因を判定するための原因判定手段とをさらに備え、原因判定手段は、所定の画像パターンのトナー像を中間転写ベルト上に出力し、そのトナー像の濃度を濃度センサにより検出した結果に基づいて、中間転写ベルトに画像パターンが載っているか否かを判断し、中間転写ベルトに画像パターンが載っている場合は、圧接離間機構の不良が異常の原因であると判定し、中間転写ベルトに画像パターンが載っていない場合は、異常検出部の不良が異常の原因であると判定する。
好ましくは、画像形成装置は、中間転写ベルトの電気抵抗の抵抗値を検出する抵抗値検出部と、異常検出部により中間転写ベルトと感光体とを離間させる離間動作に異常が検出された場合に、異常の原因を判定するための原因判定手段とをさらに備え、原因判定手段は、抵抗値検出部により検出した抵抗値が所定の範囲外の値である場合は、圧接離間機構の不良が異常の原因であると判定し、抵抗値検出部により検出した抵抗値が所定の範囲内の値である場合は、異常検出部の不良が異常の原因であると判定する。
好ましくは、感光体は、複数設けられており、画像形成装置は、異常検出部が異常を検知した後で、中間転写ベルトが駆動されるとき、複数の感光体のうち中間転写ベルトを駆動させる駆動源とは異なる駆動源により駆動される感光体のすべてを駆動する駆動手段をさらに備える。
好ましくは、検出部が異常を検知した後で、中間転写ベルトが駆動される場合に、帯電部は、駆動手段により駆動されている感光体と中間転写ベルトとの駆動が安定したタイミングにおける各感光体の中間転写ベルトへの接面部分が、帯電ポイントに到達するタイミングを算出し、算出したタイミングに応じて、帯電電圧の印加を開始する。
この発明の他の局面に従うと、用紙を搬送する搬送部と、感光体と、感光体の表面を一様に帯電させる帯電部と、帯電部により帯電した感光体に光を走査することで、感光体上に潜像を形成する露光部と、トナーとキャリアから成る2成分現像剤を保持し、感光体上の現像ポイントで潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像部と、感光体の現像ポイントよりも上流側の部位で、感光体上の帯電電圧をイレースするイレース部と、感光体を駆動させる駆動源とは異なる駆動源により駆動され、感光体に圧接しているときに現像部により形成されたトナー像が転写される中間転写ベルトと、中間転写ベルト上のトナー像を搬送部により搬送される用紙に転写する用紙転写部と、中間転写ベルトと感光体とを圧接させたり離間させたりする圧接離間動作を行う圧接離間機構と、圧接離間動作の異常を検出する異常検出部とを備える画像形成装置の制御方法は、異常検出部が異常を検知した後で、感光体及び中間転写ベルトを駆動する検知後駆動ステップと、検知後駆動ステップにより駆動が開始されたとき、感光体のうち駆動が開始されたときに中間転写ベルトに近接していた部位より下流側となる部位の帯電電圧を、現像ポイントに到達する前にイレース部によりイレースする制御を行うイレース制御ステップとを備える。
この発明のさらに他の局面に従うと、用紙を搬送する搬送部と、感光体と、感光体の表面を一様に帯電させる帯電部と、帯電部により帯電した感光体に光を走査することで、感光体上に潜像を形成する露光部と、トナーとキャリアから成る2成分現像剤を保持し、感光体上の現像ポイントで潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像部と、感光体の現像ポイントよりも上流側の部位で、感光体上の帯電電圧をイレースするイレース部と、感光体を駆動させる駆動源とは異なる駆動源により駆動され、感光体に圧接しているときに現像部により形成されたトナー像が転写される中間転写ベルトと、中間転写ベルト上のトナー像を搬送部により搬送される用紙に転写する用紙転写部と、中間転写ベルトと感光体とを圧接させたり離間させたりする圧接離間動作を行う圧接離間機構と、圧接離間動作の異常を検出する異常検出部とを備える画像形成装置の制御プログラムは、異常検出部が異常を検知した後で、感光体及び中間転写ベルトを駆動する検知後駆動ステップと、検知後駆動ステップにより駆動が開始されたとき、感光体のうち駆動が開始されたときに中間転写ベルトに近接していた部位より下流側となる部位の帯電電圧を、現像ポイントに到達する前にイレース部によりイレースする制御を行うイレース制御ステップとをコンピュータに実行させる。
これらの発明に従うと、感光体へのキャリアの付着を防止することができる画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び画像形成装置の制御プログラムを提供することができる。
本発明の実施の形態の1つにおける画像形成装置のハードウェア構成を示す側面図である。 画像形成装置の構成を示すブロック図である。 トナー像形成部の概略構成を示す図である。 現像ユニットの構成を示す図である。 圧接離間動作の異常検出動作を示すフローチャートである。 画像形成装置においてトラブル復帰イベントが発生した場合の動作について説明するフローチャートである。 異常時立ち上げ処理を示すフローチャートである。 イレース動作開始判定処理を示すフローチャートである。 イレース動作停止判定処理を示すフローチャートである。 原因判定処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態の1つにおける画像形成装置について説明する。
画像形成装置は、用紙などをローラにより搬送しその用紙などに電子写真方式により印刷(プリント)を行うプリント機能や、文書データなどをHDD(Hard Disk Drive)などに保存するサーバ機能などを有しているMFP(Multi Function Peripheral)である。画像形成装置は、例えば中間転写を行う電子写真方式により、搬送する用紙にカラー画像を形成することができる。
[実施の形態]
本実施の形態に係る画像形成装置の全体の構成について説明する。
[画像形成装置の全体の構成]
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける画像形成装置のハードウェア構成を示す側面図である。
図を参照して画像形成装置1は、給紙カセット3と、排紙トレイ5と、プリント部30と、電源装置600とを備える。
給紙カセット3は、画像形成装置1の下部に、画像形成装置1の筐体に抜き差し可能に配置されている。各給紙カセット3に装てんされた用紙は、印字時に、1枚ずつ給紙カセット3から給紙され、プリント部30に送られる。給紙カセット3の数は1つに限られず、それより多くてもよい。
排紙トレイ5は、画像形成装置1の筐体の上方に配置されている。排紙トレイ5には、プリント部30により画像が形成された用紙が筐体の内部から排紙される。
プリント部30は、画像形成装置1の筐体の内部に配置されている。プリント部30は、搬送部200と、トナー像形成部300と、定着装置400と、駆動部(図2に図示)500とを有している。プリント部30は、いわゆるタンデム方式でCMYKの4色の画像を合成し、用紙にカラー画像を形成可能に構成されている。
搬送部200は、給紙ローラ210、搬送ローラ220、排紙ローラ230などで構成されている。給紙ローラ210、搬送ローラ220、及び排紙ローラ230は、それぞれ、例えば対向する2つのローラで用紙を挟みながらそのローラを回転させて用紙を搬送する。給紙ローラ210は、給紙カセット3から用紙を1枚ずつ給紙する。給紙ローラ210により、用紙が画像形成装置1の筐体の内部に給紙される。搬送ローラ220は、給紙ローラ210により給紙された用紙をトナー像形成部300に搬送する。また、搬送ローラ220は、定着装置400を経由した用紙を排紙ローラ230に搬送する。排紙ローラ230は、搬送ローラ220により搬送された用紙を画像形成装置1の筐体の外部に排出する。搬送部200は、これら以外にも用紙を搬送するためなどに用いられるローラを有していてもよい。
トナー像形成部300は、4色のトナーボトル301Y,301M,301C,301K(以下、これらをまとめてトナーボトル301と呼ぶことがある)と、中間転写ベルト305と、一次転写ローラ306と、二次転写ローラ(用紙転写部の一例)307と、4組の現像ユニット310Y,310M,310C,310K(以下、これらをまとめて現像ユニット310と呼ぶことがある)と、レーザスキャンユニット(露光部の一例)320などで構成されている。
イエロートナーボトル301Y、マゼンタトナーボトル301M、シアントナーボトル301C、ブラックトナーボトル301Kは、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)のCMYK各色のトナーを貯蔵する。
中間転写ベルト305は、環状であり、2つのローラ間に架けわたされている。中間転写ベルト305は、搬送部200と連動して回転する。二次転写ローラ307は、中間転写ベルト305のうち一方のローラに接触している部分に対向するように配置されている。用紙は、中間転写ベルト305と二次転写ローラ307との間で挟持されながら搬送される。
現像ユニット310は、感光体311(現像ユニット毎に感光体311Y,311M,311C,311Kが設けられる。)、帯電器(帯電部の一例)312(図2に示す)、現像部313(図2に示す)、及びイレース部314(図2に示す)などを含む。イエロー現像ユニット310Y,マゼンタ現像ユニット310M,シアン現像ユニット310C,ブラック現像ユニット310Kは、それぞれY、M、C、Kの画像を形成するために配置されている。現像ユニット310は、中間転写ベルト305の直下に並置されている。
レーザスキャンユニット320は、各感光体311上にレーザ光を走査可能に配置されている。
トナー像形成部300は、現像ユニット310で各色のトナー像を形成する。中間転写ベルト305を介して、そのトナー像を、中間転写ベルト305と二次転写ローラ307との間を搬送される用紙に転写する。画像形成により現像ユニット310内のトナーが少なくなると、各色のトナーボトル301内に保管されたトナーが現像ユニットに供給される。
定着装置400は、加熱ローラ401及び加圧ローラ403を有している。定着装置400は、加熱ローラ401と加圧ローラ403とでトナー像が形成された用紙を挟持しながら搬送し、その用紙に加熱及び加圧を行う。これにより、定着装置400は、用紙に付着したトナーを溶融させて用紙に定着させ、用紙に画像を形成する。定着装置400を経由した用紙は、排紙ローラ230により、画像形成装置1の筐体から排紙トレイ5に排出される。
駆動部500は、例えば、駆動源として、メインモータ501、定着モータ502、カラー現像モータ504、及びカラー感光体モータ505を有している。駆動部500は、後述する制御部20(図2に示す。)の制御の下で駆動される。メインモータ501は、給紙工程から転写工程までで搬送部200を駆動し、搬送部200に用紙を搬送させる。また、メインモータ501は、中間転写ベルト305と、黒感光体311Kと、一次転写ローラ306と、二次転写ローラ307とを共に駆動する。定着モータ502は、定着装置400の駆動を行う。カラー現像モータ504は、イエロー・マゼンタ・シアンの現像ユニット310Y,310M,310C(以下、これらの現像ユニット310Y,310M,310Cを総称してカラー現像ユニット310Aと呼ぶことがある。)の駆動を行う。カラー感光体モータ505は、イエロー・マゼンタ・シアンの感光体311Y,311M,311C(以下、これらの感光体311Y,311M,311Cを総称してカラー感光体311Aと呼ぶことがある。)の駆動を行う。
すなわち、本実施の形態において、カラー感光体311Aは、中間転写ベルト305を駆動するメインモータ501とは異なる駆動源である、カラー感光体モータ505により駆動される。
電源装置600は、比較的低圧な駆動用電源及び制御用電源や、トナー像の転写等に利用される高圧電源を供給する。電源装置600は、画像形成装置1の筐体の内部に設けられている。電源装置600は、商用電源に接続され、商用電源を基に画像形成装置1の各部に電力を供給する。
各現像ユニット310には、帯電用の出力電圧が供給される。また、二次転写ローラ307には、トナー像を転写したり後述のようにクリーニング動作を行ったりするために用いる出力電圧(二次転写出力ということもある)が出力される。本実施の形態において、トナーはマイナスに帯電される。そのため、トナー像を用紙や中間転写ベルト305に転写させるときに二次転写ローラ307や一次転写ローラ306に印加される出力電圧(印字電圧ということがある)は、プラスの電圧である。
図2は、画像形成装置1の構成を示すブロック図である。
図を参照して、画像形成装置1は、さらに、操作部11と、制御部20と、インターフェイス部29とを備えている。
制御部20は、大まかに、MFPコントローラ20aと、エンジン制御部20bとを含んでいる。MFPコントローラ20aは、主に、画像形成装置1の全体的な動作をつかさどる制御を行う。エンジン制御部20bは、MFPコントローラ20aの制御に基づいて動作し、主に、プリント部30の動作を制御する。
操作部11は、画像形成装置1の筐体に、ユーザにより操作可能に配置されている。操作部11には、表示パネル13が配置されている。表示パネル13は、例えば、タッチパネルを備えたLCD(Liquid Crystal Display)である。表示パネル13は、ユーザに案内画面を表示したり、操作ボタンを表示してユーザからのタッチ操作を受け付けたりする。表示パネル13は、MFPコントローラ20aにより制御されて表示を行う。操作部11は、表示パネル13や操作ボタン(図示せず)などがユーザにより操作されると、その操作に応じた操作信号又は所定のコマンドをCPU21に送信する。すなわち、ユーザは、操作部11に操作を行うことにより、画像形成装置1に種々の動作を実行させることができる。
MFPコントローラ20aは、CPU21と、ROM(Read Only Memory)23と、RAM(Random Access Memory)25などを有している。MFPコントローラ20aは、操作部11、不揮発性メモリ27、インターフェイス部29、及び電源装置600などと共にシステムバスに接続されている。これにより、MFPコントローラ20aと画像形成装置1の各部とが、信号を送受可能に接続されている。
CPU21は、ROM23、RAM25、又はその他不揮発性メモリ27などに記憶された制御プログラム23aなどを実行することにより、画像形成装置1の種々の動作を制御する。CPU21は、操作部11から操作信号が送られたり、クライアントPCなどから操作コマンドが送信されたりすると、それらに応じた制御プログラム23aを実行する。これにより、ユーザによる操作部11の操作などに応じて、画像形成装置1の動作が行われる。
ROM23は、例えばフラッシュROM(Flash Memory)である。ROM23には、画像形成装置1の動作を行うために用いられるデータが記憶されている。また、ROM23には、画像形成装置1の種々の動作を行うための制御プログラム(プログラム)23aが記憶されている。そのほか、ROM23には、画像形成装置1の機能設定データなどが記憶されていてもよい。CPU21は、所定の処理を行うことにより、ROM23からのデータの読み込みや、ROM23へのデータの書き込みを行う。ROM23は、書換え不可能なものであってもよい。
RAM25は、CPU21のメインメモリである。RAM25は、CPU21が制御プログラム23aを実行するときに必要なデータを記憶するのに用いられる。
なお、制御部20の構成は、これに限られるものではない。
インターフェイス部29は、例えば、NIC(Network Interface Card)などのハードウェア部と、所定の通信プロトコルで通信を行うソフトウェア部とが組み合わされて構成されている。インターフェイス部29は、画像形成装置1をLANなどの外部ネットワークに接続する。これにより、画像形成装置1は、外部ネットワークに接続されているクライアントPCなどの外部装置と通信可能になる。画像形成装置1は、クライアントPCからジョブを受信可能である。また、画像形成装置1は、画像データを、クライアントPCに送信したり、メールサーバなどを介してE−mailにより送信したりすることができる。
インターフェイス部29は、無線通信により外部ネットワークに接続可能に構成されていてもよい。インターフェイス部29は、例えば、USB(Universal Serial Bus)インターフェイスであってもよい。この場合、インターフェイス部29は、通信ケーブルを介して接続された外部装置と画像形成装置1とを通信可能にする。
プリント部30の各部は、エンジン制御部20bにより制御されて各種の動作を行う。すなわち、プリント部30の動作は、制御部20により制御される。
図3は、トナー像形成部300の概略構成を示す図である。図4は、現像ユニット310の構成を示す図である。
図3に示されるように、トナー像形成部300において、レーザスキャンユニット320は、YMCKの各色別の画像データに基づいて、各現像ユニット310の感光体311に光(レーザ光)を走査する。レーザスキャンユニット320は、ポリゴンモータ321(ポリゴンミラーということもある)を用いて、光源から出射される光を走査する。レーザスキャンユニット320は、感光体311上に光を走査することで、感光体311上に潜像を形成する。
図4に示されるように、各現像ユニット310において、感光体311の周囲に、感光体311の回転方向(図に矢印R2で示す)に順に、イレース部314、帯電器312、現像部313が配置されている。
感光体311と一次転写ローラ306とは、中間転写ベルト305を挟んで対向するように配置されている。感光体311の表面のうち、中間転写ベルト305の表面に最も近接している部位(感光体311と中間転写ベルト305とが接触している場合における接触面を含む)が、一次転写ポイントP10となる。感光体311と中間転写ベルト305とが接触している場合には、感光体311は、一次転写ポイントP10において、一次転写ローラ306との間で中間転写ベルト305を挟んでいる。
感光体311の表面のうち、一次転写ポイントP10よりも回転方向下流側には、イレースポイントP11がある。感光体311は、イレースポイントP11において、イレース部314に対向する。イレース部314は、例えば感光体311に光を照射して、感光体311上の帯電電圧をイレースする。すなわち、イレースポイントP11は、イレース部314により帯電電圧のイレースが行われる位置である。イレースポイントP11は、後述の現像ポイントP14よりも回転方向上流側に位置している。
感光体311の表面のうち、一次転写ポイントP10よりも回転方向下流側には、帯電ポイントP12がある。感光体311は、帯電ポイントP12において、帯電器312に対向する。帯電器312は、感光体311の表面を一様に帯電させる。すなわち、帯電ポイントP12は、帯電器312により感光体311の表面が帯電する位置である。本実施の形態において、帯電ポイントP12はイレースポイントP11よりも感光体311の回転方向下流側にある。
感光体311の表面のうち、帯電ポイントP12よりも回転方向下流側には、露光ポイントP13がある。レーザスキャンユニット320は、露光ポイントP13において、感光体311上に主走査方向に光を走査する。帯電器312により一様に帯電した感光体311上に光が走査されることで、感光体311上に潜像が形成される。
感光体311の表面のうち、露光ポイントP13よりも回転方向下流側で一次転写ポイントP10よりも回転方向上流側には、現像ポイントP14がある。感光体311は、現像ポイントP14において、現像部313の現像ローラに対向する。現像部313は、トナーとキャリアから成る2成分現像剤を保持している。現像部313は、現像ポイントP14で、潜像をトナーで現像してトナー像を形成する。すなわち、現像ポイントP14は、現像部313によりトナー像が形成される位置である。
画像形成時において、現像部313は、各感光体311の潜像をトナーで現像し、各色別のトナー像Fを形成する。図3においては、ブラック(K)色のトナー像が形成されている状態が示されている。一次転写ローラ306は、一次転写ポイントP10において、各感光体311上のトナー像Fを中間転写ベルト305に転写する。中間転写ベルト305上に、用紙に形成する画像の鏡像となるトナー像Fが形成される(一次転写)。その後、二次転写ポイントP20において、二次転写ローラ307により、中間転写ベルト305に形成されたトナー像Fが用紙に転写され、用紙上にトナー像Fが形成される(二次転写)。
画像形成装置1に印字が指示されると、給紙カセット3に格納された用紙は、給紙ローラ210により1枚ずつ取り出される。用紙は、給紙ローラ210、搬送ローラ220により搬送される。給紙と並行して、上述のように中間転写ベルト305上に4色分のトナー像が形成される。そして、二次転写ローラ307に電圧が印加され、用紙が二次転写ポイントP20に搬送されたときに、中間転写ベルト305上に形成されたトナー像Fが用紙に転写される。用紙上に形成されたトナー像Fは、用紙が定着装置400を通過し熱と圧力が加えられることで、用紙に定着される。トナー像Fが定着された用紙は、排紙ローラ230により排紙トレイ3に排出される。
カラー画像の形成時には、CMYKのすべての現像ユニット310で各色のトナー像が形成され、中間転写ベルト305で重ね合わせられる。他方、モノクロ画像の形成時には、ブラック現像ユニット310Kでのみブラック色のトナー像が形成され、中間転写ベルト305に転写される。モノクロ画像の形成時には、CMYのカラー現像ユニット310Aでトナー像は形成されない。そのため、カラー現像モータ504及びカラー感光体モータ505は駆動されず、カラー現像ユニット310Aは駆動されない。
ここで、図3に示されるように、カラー現像ユニット310Aのそれぞれについては、カラー感光体311Aに中間転写ベルト305を圧接したり離間させたりする圧接離間動作を行う圧接離間機構306Aが設けられている。圧接離間機構306Aは、一次転写ローラ306をカラー感光体311Aに近接させることにより中間転写ベルト305をカラー感光体311Aに圧接する(圧接動作により圧接状態とする)。圧接状態であるとき、現像部313により形成されたトナー像が、中間転写ベルト305に転写される。圧接離間機構306Aは、一次転写ローラ306をカラー感光体311Aから離して退避位置に変位させることにより中間転写ベルト305をカラー感光体311Aから離間させる(離間動作により離間状態とする)。圧接離間機構306Aは、例えばメインモータ501等を用いて駆動されるが、これに限られるものではない。
また、中間転写ベルト305の黒感光体311Kとの圧接部分よりも二次転写ポイントP20寄りの位置には、濃度センサ308Aが設けられている。濃度センサ308Aは、中間転写ベルト305上のトナーの濃度を検知する。検知結果は、制御部20によるプリント部30の制御に用いられる。
[圧接離間動作の異常の検出についての説明]
本実施の形態において、カラー現像ユニット310Aのそれぞれについては、圧接離間動作の異常を検出するための検知センサ306Bが設けられている。検知センサ306Bは、例えば、一次転写ローラ306の位置等を検出する。制御部20は、検知センサ306Bの検出結果に基づいて、中間転写ベルト305がカラー感光体311Aに圧接しているか、離間しているかの圧接離間状態を判別する。制御部20は、圧接離間動作を行ったとき、本来あるべき圧接離間状態と、検知センサ306Bの検出結果に基づく判別結果とが異なる場合には、圧接離間動作に異常が発生したと判断する。すなわち、制御部20の制御に基づいて、検知センサ306Bにより、圧接離間動作の異常が検出される。
図5は、圧接離間動作の異常検出動作を示すフローチャートである。
図5に示されるように、ステップS11において、圧接離間機構306Aが、圧接状態から離間状態に移るように(離間方向に)駆動される。
ステップS12において、中間転写ベルト305の圧接離間状態について、検知センサ306Bの検知結果(検知センサ値)が制御部20により取得される。
ステップS13において、制御部20により、取得されたセンサ値と、予め設定されている、離間状態を表すセンサ値とが等しいか否かが判断される。等しいときは、ステップS14において、圧接離間動作が正常に終了したと判断し、圧接離間動作の制御及び異常検出動作を終了する。
ステップS13において等しくないとき、ステップS15において、制御部20は、実施時間カウンタをカウントする。実施時間カウンタのカウント値は、異常検出動作が開始されてからの経過時間(トラブル検出実施時間)を示すことになる。
ステップS16において、制御部20は、実施時間カウンタのカウント値が、所定の閾値TH_TIME(タイムアウト時間)より大きいか否かを判断する。大きくなければ、ステップS12の処理に戻る。閾値TH_TIMEは、通常圧接離間動作が行われるのにかかる時間(圧接状態から離間状態になるのにかかる最大時間や離間状態から圧接状態になるのにかかる最大時間)に応じて予め設定されている。なお、閾値TH_TIMEは、圧接離間動作にかかる最大時間にかかわらず、適当な時間に設定することができる。
ステップS16でカウント値が閾値TH_TIMEよりも大きければ、ステップS17において、制御部20は、圧接離間動作にトラブル(中間転写ベルト離間トラブル:以下、離間トラブルということがある)が発生したと判断する。
ステップS18において、制御部20は、離間トラブルが発生したことを示す情報(圧接離間トラブル情報)を不揮発性メモリ27に記録する。圧接離間トラブル情報は、例えば、離間トラブルが発生したことを示すフラグである。
ステップS19において、制御部20は、圧接離間動作に異常が生じたと判断し、圧接離間動作の制御及び異常検出動作を終了する。
なお、以上では離間動作についての離間トラブルの検出について示されているが、離間状態から圧接状態にする圧接動作についての圧接トラブルの検出も、同様にして行われる。すなわち、ステップS13においては、制御部20により、取得されたセンサ値と、予め設定されている、圧接状態を表すセンサ値とが等しいか否かが判断される。また、ステップS17においては、圧接トラブルが発生したと判断される。なお、制御部20は、圧接トラブルと離間トラブルとを区別して圧接離間トラブル情報を記録してもよいし、区別せずに圧接離間トラブル情報を記録してもよい。
[キャリア付着の発生についての説明]
ここで、カラー感光体311Aと中間転写ベルト305とが摩擦することにより、カラー感光体311Aの表面が摩擦帯電していると、現像部313において現像出力がかけられていないときに、カラー感光体311Aに現像部313内のキャリアが付着する可能性がある。このような現象は、一般に、カラー感光体311Aに中間転写ベルト305が圧接している状態でプロセスの駆動が開始されるときに発生する可能性がある。すなわち、図4に示されるように、メインモータ501で駆動される中間転写ベルト305の速度Bと、カラー感光体モータ505により駆動されるカラー感光体311Aの速度C(周速)とがプロセスの駆動開始直後において異なる場合がある。そうすると、カラー感光体311A上の一次転写ポイントP10において、中間転写ベルト305との間で摩擦が発生し、摩擦により帯電してしまう可能性がある。
通常は、カラー感光体311Aと中間転写ベルト305とは、両者の速度Bと速度Cとが等しくなった状態で(B=Cになった状態で)、離間状態から圧接状態にされる。そのため、カラー感光体311Aと中間転写ベルト305とで摩擦が発生することがない。しかしながら、圧接離間動作に異常が生じた場合において、圧接状態のままになっていると、カラー感光体311A及び中間転写ベルト305が駆動されたときに、両者の速度Bと速度Cとに差が生じており、上述のようにキャリア付着が発生してしまう可能性がある。
[イレース制御についての説明]
本実施の形態においては、圧接離間動作の異常が検知された場合において、その後にカラー感光体311A及び中間転写ベルト305が駆動されるとき、カラー感光体311Aにおいて摩擦帯電が発生している可能性がある部分について、イレース部314によるイレースが行われる(イレース制御)。このようなイレース制御は、制御部20の制御に基づいて実行される。
図4に示されるように、イレース部314は、現像ポイントP14より上流であって、かつ、帯電ポイントP12よりも上流に配置されている。カラー感光体311Aの回転が開始されたタイミングで、一次転写ポイントP10にあるカラー感光体311Aの部位で摩擦帯電が発生しても、その直後のイレースポイントP11にその部位が到達したときに、イレース部314によって電位がイレースされる。そのため、その部位がイレース部314よりも回転方向下流にある現像ポイントP14に到達しても、キャリアが付着することがない。
上記のようなイレース制御は、カラー感光体311Aのうち駆動が開始されたときに中間転写ベルト305に近接していた部位(一次転写ポイントP10に位置していた部位;以下、部位Xということがある)がイレースポイントP11に到来するより前に開始され、イレース部314によるイレースが行われる。すなわち、カラー感光体311Aのうち、部位Xよりも下流側となる部位がイレースポイントP11に到来したときに、イレース部314によるイレースが行われる。
また、イレース制御は、カラー感光体311Aの速度Bと中間転写ベルト305の速度Cとが等しくなったタイミングで、終了すればよい。速度Bと速度Cとが等しくなったタイミングで一次転写ポイントP10に位置している部位が、イレースポイントP11に到達したタイミングで、イレース制御を終了することができる。速度Bと速度Cとが等しくなってからは、一次転写ポイントP10において摩擦帯電が発生しないため、イレース制御を実施する必要はなくなる。
すなわち、制御部20は、イレース制御を行っているとき、カラー感光体311Aと中間転写ベルト305とが安定して同じ速度で駆動するようになったタイミングにおけるカラー感光体311Aの中間転写ベルト305への接面部分(一次転写ポイントP10に位置している部位;以下、部位Yということがある)が、イレースポイントP11に到達するタイミングを算出する。そして、算出したタイミングが到来した時又はそれよりも後に、イレース制御を中止し、イレースを停止する。
このようなカラー感光体311Aの表面の特定の部位が、ある地点(イレースポイントP11、帯電ポイントP12、露光ポイントP13、及び現像ポイントP14等)に到達するタイミングは、制御部20が容易に算出可能である。例えば、カラー感光体311Aの径や当該地点の位置に関する情報と、カラー感光体311Aの回転速度や回転量とに基づいて、算出可能である。
イレース制御によりイレースを行う期間は、できるだけ短くするほうが好ましい。イレースを行う期間を短くすることで、カラー感光体311Aの寿命を長く保つことができる。また、特にイレース部314を用いてイレースを行う場合において、イレース部314の寿命を長く保つことができる。
なお、イレース部314の動作が開始されてからイレース可能な状態になるまでには、準備時間が必要となる。また、イレース部314の動作が停止されてからイレースが停止される状態になるまでには、準備時間が必要になる。上記のようにイレースを開始したり停止したりするタイミングは、このような準備時間を考慮に入れて、制御部20により決定される。すなわち、部位XがイレースポイントP11に到来するより前に、イレース可能な状態にするための準備が開始され、部位XがイレースポイントP11に到来したときにイレースが行われるように構成されている。また、部位YがイレースポイントP11に到来するより前に、イレースを終了させるための準備が開始され、部位YがイレースポイントP11に到来した後ですぐにイレースが終了するように構成されている。これにより、イレースを行う時間を短くすることができ、カラー感光体311Aの寿命や、イレース部314の寿命を長くすることができる。
なお、レーザスキャンユニット320を、カラー感光体311Aの主走査方向全域に光を走査する全露光とすることで、摩擦帯電をイレースするようにしてもよい。このようにレーザスキャンユニット320をイレース部として用いる構成を採用することにより、別途イレース部314を省くことができ、画像形成装置1の製造コストを低くすることができる。この場合、レーザスキャンユニット320の光が照射される露光ポイントP13とは、帯電ポイントP12よりも下流であって、かつ、現像ポイントP14より上流にある。カラー感光体311Aを回転開始したタイミングで摩擦帯電が発生すると、レーザの強制発光により露光ポイントP13にて電位がイレースされる。したがって、一次転写ポイントP10で摩擦帯電が発生した部位が現像ポイントP14に到達しても、キャリアが付着することがない。このようにレーザスキャンユニット320をイレース部として用いる場合には、イレースを開始するタイミングとイレースを終了するタイミングとは、上記の露光ポイントP13をイレースポイントとして設定すればよい。すなわち、プロセス立ち上げ時には部位Xが露光ポイントP13に到達するより前にイレースが開始されるようにすればよい。また、イレース制御を行っているとき、部位Yが露光ポイントP13に到達した時又はそれより後に、イレースを停止するようにすればよい。
以下、イレース制御が行われる場面における画像形成装置1の動作について説明する。このような動作は、制御部20により制御されて行われる。以下の説明は、イレース部314がイレースに用いられる場合のものである。レーザスキャンユニット320をイレース部として用いる場合も、イレースが行われる地点が異なる(露光ポイントP13になる)ことによる違いがあるほか、基本的にはこれと同様である。
図6は、画像形成装置1においてトラブル復帰イベントが発生した場合の動作について説明するフローチャートである。
図6に示されるように、ステップS21において、制御部20は、トラブル復帰イベントの有無を判断する。トラブル復帰イベントが発生していない場合には、発生するまで、イベントの監視が継続される。
ここで、トラブル復帰イベントは、画像形成装置1に設けられているメンテナンス用扉の開閉動作、電源の投入(オン)、操作部11に設けられているトラブル復帰ボタンの押下操作をいう。すなわち、これらの動作や操作があったとき、制御部20は、トラブル復帰イベントがあると判断する。トラブル復帰イベントとしては、圧接離間機構306Aを修理した後に行われる可能性がある動作や操作等が指定されている。
トラブル復帰イベントがあると、ステップS22において、制御部20は、不揮発性メモリ27を参照し、圧接離間トラブル情報を取得する。
ステップS23において、制御部20は、圧接離間トラブル情報を参照し、それより前に圧接離間動作に異常があったか否か(トラブルが発生したか否か)を判断する。トラブルが発生していない場合には、この処理を終了する。これにより、プリント機能など、通常通りに画像形成装置1を利用することができるようになる。
ステップS23でトラブルが発生していた場合には、ステップS24において、制御部20は、異常時立ち上げ処理を行う。
図7は、異常時立ち上げ処理を示すフローチャートである。
図7に示されるように、ステップS31において、制御部20は、全色プロセス立ち上げ処理を開始する。すなわち、制御部20は、4色すべての現像ユニット310において、駆動させる処理を開始する。
ステップS32において、制御部20は、4色すべての感光体311及び中間転写ベルト305を回転させる。すなわち、本実施の形態では、圧接離間動作の異常が検知された後で、中間転写ベルト305が駆動されるとき、4色の感光体311のうち、中間転写ベルト305を駆動させるメインモータ501とは異なる駆動源であるカラー感光体モータ505により駆動されるカラー感光体311Aのすべてが駆動される。メインモータ501の駆動にあわせて、黒感光体311Kも駆動される。カラー感光体311Aと中間転写ベルト305とが同じ回転速度になるように、駆動制御が行われる。
ステップS33において、制御部20は、中間転写ベルト305の回転速度(速度B)と、カラー感光体311Aの回転速度(速度C)とが等しいか否かを判断する。等しいときは、摩擦帯電が発生しないので、イレース制御を行わなくてもよい。すなわち、速度Bと速度Cとが等しいときには、異常時立ち上げ処理を終了する。
ステップS33において速度が等しくないときには、ステップS34において、イレース動作開始判定処理が行われる。
図8は、イレース動作開始判定処理を示すフローチャートである。
図8に示されるように、ステップS41において、制御部20は、カラー感光体311Aの回転開始時における、一次転写ポイントP10にあるカラー感光体311Aの表面の部位Xの位置情報を取得する。
ステップS42において、制御部20は、部位XがイレースポイントP11よりも所定の距離αだけ回転方向上流側となる位置(開始位置)に到達したか否かを判断する。ここで、所定の距離αは、イレース部314の駆動が開始されてからイレース部314がイレース可能になるまでの時間に対応する。すなわち、部位XがイレースポイントP11に到達するタイミングにおいて部位Xの帯電がイレースされるように、イレース部314の駆動を開始すべき地点が、イレースポイントP11よりも距離αだけ上流側の地点(イレースポイント−α)となる。到達していないと判断されたら、部位Xが開始位置に到達するまで、部位Xの位置情報を監視する。
ステップS42で到達したと判断されたら、ステップS43において、制御部20は、イレース開始許可を行い、図7の処理に戻る。これにより、イレース制御が開始可能になる。
図7に戻って、ステップS35において、制御部20は、イレースを開始する(イレース制御を行う)。
ステップS36において、制御部20は、中間転写ベルト305の回転速度(速度B)と、カラー感光体311Aの回転速度(速度C)とが等しい等速駆動状態になったか否かを判断する。速度Bと速度Cとが等しくないときは、中間転写ベルト305とカラー感光体311Aとが等速駆動状態になるまで制御を行う。
ステップS36で速度Bと速度Cとが等しいと判断されたら、ステップS37において、制御部20は、イレース動作停止判定処理を行う。
図9は、イレース動作停止判定処理を示すフローチャートである。
図9に示されるように、ステップS51において、制御部20は、中間転写ベルト305とカラー感光体311Aとが等速駆動状態になった(速度B=速度Cとなった)タイミングにおける、一次転写ポイントP10にあるカラー感光体311Aの表面の部位Yの位置情報を取得する。
ステップS52において、制御部20は、部位YがイレースポイントP11よりも所定の距離βだけ回転方向上流側となる位置(停止位置)に到達したか否かを判断する。ここで、所定の距離βは、イレース部314の停止動作が開始されてからイレース部314のイレースが停止されるまでの時間に対応する。すなわち、部位YがイレースポイントP11に到達するタイミングにおいてイレースが停止されるように、イレース部314の停止動作を開始すべき地点が、イレースポイントP11よりも距離βだけ上流側の地点(イレースポイント−β)となる。到達していないと判断されたら、部位Yが停止位置に到達するまで、部位Yの位置情報を監視する。
ステップS52で到達したと判断されたら、ステップS53において、制御部20は、イレース停止許可を行い、図7の処理に戻る。これにより、イレース制御が停止可能になる。
図7に戻って、ステップS38において、制御部20は、イレースを停止する。これにより、イレース制御が終了する。
[原因判定処理の説明]
図6に示されるように、異常時立ち上げ処理が行われると、ステップS25において、制御部20は、原因判定処理を行う。すなわち、圧接離間動作で異常が検知された後で、中間転写ベルト305が駆動される場合において、以上のようにしてイレース制御が終了すると、原因判定処理が行われる。原因判定処理は、実際の圧接離間状態を判別して、異常の原因を判定する処理である。制御部20は、原因判定処理を行う原因判定部として機能する。
原因判定処理では、圧接離間機構306Aにより離間状態にされている状態で、画像パターンを中間転写ベルト305上に形成する。そして、濃度センサ308Aにより中間転写ベルト305上のトナー像の濃度を検出する。濃度センサ308Aの検出結果に基づいて、異常の原因が判定される。
図10は、原因判定処理を示すフローチャートである。
図10に示されるように、ステップS61において、制御部20は、プリント部30を制御し、所定の画像パターンのトナー像を中間転写ベルト305上に出力する。
ステップS62において、制御部20は、トナー像の濃度を濃度センサ308Aにより検出する。
ステップS63において、制御部20は、検出結果に基づいて、中間転写ベルト305に画像パターンが載っているか否かを判断する。
制御部20は、中間転写ベルト305に画像パターンが載っていると判断した場合は、ステップS64において、圧接離間機構306Aの不良が異常の原因であると判定する。
他方、中間転写ベルト305に画像パターンが載っていないと判断した場合は、ステップS65において、検知センサ306Bの不良が異常の原因であると判定する。
なお、このように画像パターンを形成するとき、制御部20は、カラー感光体311Aと中間転写ベルト305とが等速駆動状態になったタイミングにおけるカラー感光体311Aの中間転写ベルト305への接面部分(上述の部位Y)が、帯電ポイントP12に到達するタイミングを算出する。そして、制御部20は、算出したタイミングに応じて、帯電器312を制御し、帯電電圧の印加を開始する。これにより、摩擦帯電の発生した可能性がある部位を用いずに画像パターンを形成して、確実に原因判定処理を行うことができる。
[原因判定処理の変形例についての説明]
なお、本実施の形態において、制御部20は、ATVC(Auto Transfer Voltage Control)制御を行う。すなわち、制御部20は、各現像ユニット310に対応し、一次転写ローラ306を用いて中間転写ベルト305の電気抵抗の抵抗値を検出する抵抗値検出部として機能する。
制御部20は、カラー感光体311A毎に、このようにして検出した中間転写ベルト305の抵抗値に基づいて、原因判定処理を行うようにしてもよい。すなわち、予め、各カラー感光体311Aについて、中間転写ベルト305のカラー感光体311Aに対する圧接離間状態に対応して、抵抗値のとりうる範囲が設定されている。そして、制御部20は、検出した抵抗値が所定の範囲内の値であるときには、検知センサ306Bの不良が異常の原因であると判定する。他方、制御部20は、検出した抵抗値が所定の範囲外の値であるときには、圧接離間機構306Aの不良が異常の原因であると判定する。
抵抗値は、中間転写ベルト305とカラー感光体311Aとを駆動させた状態で検出される。上記のよう抵抗値に基づいて原因判定処理が行われるときに、イレース制御が行われるようにすることにより、中間転写ベルト305とカラー感光体311Aとの摩擦に起因するキャリア付着の発生を防止することができる。このようにして原因判定処理を行う場合には、濃度センサ308Aは用いる必要はない。
[実施の形態における効果]
以上説明したように、本実施の形態においては、中間転写ベルト305の圧接離間トラブルが検知された場合において、それより後にプロセスが立ち上げられるときには、カラー感光体311Aと中間転写ベルト305との速度差によって発生しうる摩擦帯電面に相当する部位Xが、現像部313に到達するまでの間にイレース部314によってイレースされる。そのため、中間転写ベルト305の圧接離間トラブルが検知されたとき、中間転写ベルト305がカラー感光体311Aに圧接した状態であって、プロセス立ち上げ時に実際に摩擦帯電が発生しても、イレースを行うことができる。したがって、キャリア付着の発生を防ぐことができる。
圧接離間トラブルが検知された後で、プロセス立ち上げ時には、カラー感光体311Aを駆動開始したタイミングにおいて一次転写ポイントP10に位置する部位XがイレースポイントP11に到達するタイミングから、イレースが開始される。そして、摩擦帯電が発生している可能性がある部分の下流側の部位Y(最終摩擦帯電面)がイレースポイントP11に到達するタイミング間で、イレースが行われる。したがって、カラー感光体311Aについてイレースを行う部分を必要な部分に限定することができ、カラー感光体311Aの寿命や、イレース部314の寿命を、長くすることができる。
[その他]
画像形成装置としては、モノクロ/カラーの複写機、プリンタ、ファクシミリ装置やこれらの複合機(MFP)などいずれであってもよい。中間転写ベルトの駆動源とは異なる駆動源を用いて駆動される感光体があり、その感光体と中間転写ベルトとが圧接されたり離間されたりする構成を有する画像形成装置において、圧接離間動作に異常があったとき、上記のように動作させることで、キャリア付着を防止することができる。
画像形成装置のハードウェア構成は上述に限られるものではない。画像処理等の処理が、種々の制御回路により行われるようにしてもよい。
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアによって行っても、ハードウェア回路を用いて行ってもよい。
上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。上記のフローチャートで文章で説明された処理は、そのプログラムに従ってCPUなどにより実行される。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置
20 制御部(イレース制御手段の一例、駆動手段の一例、抵抗値測定部の一例、原因判定手段の一例)
23a 制御プログラム
27 不揮発性メモリ
30 プリント部
200 搬送部
300 トナー像形成部
305 中間転写ベルト
306 一次転写ローラ
306A 圧接離間機構
306B 検知センサ(異常検出部の一例)
307 二次転写ローラ(用紙転写部の一例)
308A 濃度センサ
311 感光体
311A カラー感光体
312 帯電器(帯電部の一例)
313 現像部
314 イレース部
320 レーザスキャンユニット(露光部の一例、イレース部の一例)
501 メインモータ(駆動源の一例)
505 カラー感光体モータ(駆動源の一例)

Claims (9)

  1. 用紙を搬送する搬送部と、
    感光体と、
    前記感光体の表面を一様に帯電させる帯電部と、
    前記帯電部により帯電した前記感光体に光を走査することで、前記感光体上に潜像を形成する露光部と、
    トナーとキャリアから成る2成分現像剤を保持し、前記感光体上の現像ポイントで前記潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像部と、
    前記感光体の前記現像ポイントよりも上流側の部位で、前記感光体上の帯電電圧をイレースするイレース部と、
    前記感光体を駆動させる駆動源とは異なる駆動源により駆動され、前記感光体に圧接しているときに前記現像部により形成されたトナー像が転写される中間転写ベルトと、
    前記中間転写ベルト上のトナー像を前記搬送部により搬送される用紙に転写する用紙転写部と、
    前記中間転写ベルトと前記感光体とを圧接させたり離間させたりする圧接離間動作を行う圧接離間機構と、
    前記圧接離間動作の異常を検出する異常検出部と、
    前記異常検出部が異常を検知した後で前記感光体及び前記中間転写ベルトが駆動されるとき、前記感光体のうち駆動が開始されたときに前記中間転写ベルトに近接していた部位より下流側となる部位の帯電電圧を、前記現像ポイントに到達する前に前記イレース部によりイレースする制御を行うイレース制御手段とを備える、画像形成装置。
  2. 前記イレース部は、前記露光部を全露光させることにより帯電電圧のイレースを行う、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記イレース制御手段は、前記イレースを行っているとき、前記感光体と前記中間転写ベルトとが安定して駆動するようになったタイミングにおける前記感光体の前記中間転写ベルトへの接面部分が、前記イレースが行われる位置に到達するタイミングを算出し、算出したタイミングに応じて前記イレースを停止する、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記中間転写ベルトに形成されたトナー像の濃度を検出する濃度センサと、
    前記異常検出部により前記中間転写ベルトと前記感光体とを離間させる離間動作に異常が検出された場合に、前記異常の原因を判定するための原因判定手段とをさらに備え、
    前記原因判定手段は、
    所定の画像パターンのトナー像を前記中間転写ベルト上に出力し、そのトナー像の濃度を前記濃度センサにより検出した結果に基づいて、前記中間転写ベルトに画像パターンが載っているか否かを判断し、
    前記中間転写ベルトに前記画像パターンが載っている場合は、前記圧接離間機構の不良が前記異常の原因であると判定し、
    前記中間転写ベルトに前記画像パターンが載っていない場合は、前記異常検出部の不良が前記異常の原因であると判定する、請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記中間転写ベルトの電気抵抗の抵抗値を検出する抵抗値検出部と、
    前記異常検出部により前記中間転写ベルトと前記感光体とを離間させる離間動作に異常が検出された場合に、前記異常の原因を判定するための原因判定手段とをさらに備え、
    前記原因判定手段は、
    前記抵抗値検出部により検出した抵抗値が所定の範囲外の値である場合は、前記圧接離間機構の不良が前記異常の原因であると判定し、
    前記抵抗値検出部により検出した抵抗値が所定の範囲内の値である場合は、前記異常検出部の不良が前記異常の原因であると判定する、請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記感光体は、複数設けられており、
    前記異常検出部が異常を検知した後で、前記中間転写ベルトが駆動されるとき、前記複数の感光体のうち前記中間転写ベルトを駆動させる駆動源とは異なる駆動源により駆動される感光体のすべてを駆動する駆動手段をさらに備える、請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記異常検出部が異常を検知した後で、前記中間転写ベルトが駆動される場合に、
    前記帯電部は、前記駆動手段により駆動されている感光体と前記中間転写ベルトとの駆動が安定したタイミングにおける各感光体の前記中間転写ベルトへの接面部分が、帯電ポイントに到達するタイミングを算出し、算出したタイミングに応じて、前記帯電電圧の印加を開始する、請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 用紙を搬送する搬送部と、
    感光体と、
    前記感光体の表面を一様に帯電させる帯電部と、
    前記帯電部により帯電した前記感光体に光を走査することで、前記感光体上に潜像を形成する露光部と、
    トナーとキャリアから成る2成分現像剤を保持し、前記感光体上の現像ポイントで前記潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像部と、
    前記感光体の前記現像ポイントよりも上流側の部位で、前記感光体上の帯電電圧をイレースするイレース部と、
    前記感光体を駆動させる駆動源とは異なる駆動源により駆動され、前記感光体に圧接しているときに前記現像部により形成されたトナー像が転写される中間転写ベルトと、
    前記中間転写ベルト上のトナー像を前記搬送部により搬送される用紙に転写する用紙転写部と、
    前記中間転写ベルトと前記感光体とを圧接させたり離間させたりする圧接離間動作を行う圧接離間機構と、
    前記圧接離間動作の異常を検出する異常検出部とを備える画像形成装置の制御方法であって、
    前記異常検出部が異常を検知した後で、前記感光体及び前記中間転写ベルトを駆動する検知後駆動ステップと、
    前記検知後駆動ステップにより駆動が開始されたとき、前記感光体のうち駆動が開始されたときに前記中間転写ベルトに近接していた部位より下流側となる部位の帯電電圧を、前記現像ポイントに到達する前に前記イレース部によりイレースする制御を行うイレース制御ステップとを備える、画像形成装置の制御方法。
  9. 用紙を搬送する搬送部と、
    感光体と、
    前記感光体の表面を一様に帯電させる帯電部と、
    前記帯電部により帯電した前記感光体に光を走査することで、前記感光体上に潜像を形成する露光部と、
    トナーとキャリアから成る2成分現像剤を保持し、前記感光体上の現像ポイントで前記潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像部と、
    前記感光体の前記現像ポイントよりも上流側の部位で、前記感光体上の帯電電圧をイレースするイレース部と、
    前記感光体を駆動させる駆動源とは異なる駆動源により駆動され、前記感光体に圧接しているときに前記現像部により形成されたトナー像が転写される中間転写ベルトと、
    前記中間転写ベルト上のトナー像を前記搬送部により搬送される用紙に転写する用紙転写部と、
    前記中間転写ベルトと前記感光体とを圧接させたり離間させたりする圧接離間動作を行う圧接離間機構と、
    前記圧接離間動作の異常を検出する異常検出部とを備える画像形成装置の制御プログラムであって、
    前記異常検出部が異常を検知した後で、前記感光体及び前記中間転写ベルトを駆動する検知後駆動ステップと、
    前記検知後駆動ステップにより駆動が開始されたとき、前記感光体のうち駆動が開始されたときに前記中間転写ベルトに近接していた部位より下流側となる部位の帯電電圧を、前記現像ポイントに到達する前に前記イレース部によりイレースする制御を行うイレース制御ステップとをコンピュータに実行させる、画像形成装置の制御プログラム。
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